JP2011105282A - 動力伝達装置への軸連結構造 - Google Patents

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Akihiro Masubuchi
章浩 増渕
Kazuhiro Chiba
和弘 千葉
Atsushi Kono
篤志 河野
Yasuaki Hashimoto
康晃 橋本
Masaki Goto
正樹 後藤
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Abstract

【課題】他の軸の長さを長くすることを可能とする。
【解決手段】プロペラ・シャフト45側の軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115を相対回転不能に結合するスプライン91を一端側に有しピニオン・ギヤ43を他端側に有する後輪側出力軸41と、後輪側出力軸41の中間部外周側に配置されピニオン・ギヤ43の背面側に対しシム103を介しベアリング締結ナット101により締結固定されたユニット・ベアリング87とを備え、後輪側出力軸41をユニット・ベアリング87によりトランスファ・ケース5の開口部89に回転自在に支持し、スプライン91にプロペラ・シャフト45側の軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115を嵌合させて相対回転不能に結合し、スプライン91及び軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115を、トランスファ1の後部を横断するステアリング・ラックMの直上に配置することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車などの動力伝達装置への軸連結構造に関する。
従来、動力伝達装置にプロペラ・シャフトを結合する結合構造として特許文献1の図4に記載のものがある。
この結合構造は、動力伝達装置であるトランスファにプロペラ・シャフトを結合するためのものである。トランスファー・ケースの出力軸としての後輪出力側には、出力ベベルギヤを備えた後輪側出力軸がベアリングを介して回転自在に支持されている。後輪側出力軸の後端部には、スプラインが設けられ、コンパニオン・フランジがスプライン結合されている。このコンパニオン・フランジにプロペラ・シャフトの軸端部がボルトにより締結結合され、トランスファにプロペラ・シャフトを結合している。
したがって、トランスファの後部直下を横断する車体側交差部材、例えばステアリング・ラックを避けてコンパニオン・フランジのフランジ部をプロペラ・シャフト側の軸端部に結合することができる。
しかし、かかる結合構造では、コンパニオン・フランジの長さを短くすることができないという問題があった。
このため、ユニバーサル・ジョイントの位置を車体前方へずらすことができず、プロペラ・シャフトの長さが短くなり、ユニバーサル・ジョイント間でのプロペラ・シャフトの取付角度が大きくなって、音振特性低下の原因となる恐れがあった。
また、コンパニオン・フランジを必要とするため部品点数が多く、重量が嵩み、組み付け、部品管理が煩雑であるという問題があった。
特許文献2の図4には、コンパニオン・フランジに代えてスリーブ・ヨークを用いた結合構造が示されている。
この結合構造では、後輪側出力軸を長くすることでステアリング・ラック等車体側交差部材を避けている。
しかし、後輪側出力軸が長くなるため、プロペラ・シャフト側のスリーブ・ヨークと後輪側出力軸とのスプライン結合部に働くモーメントが大きくなり、この部分を軸支持するメタル軸受やトランスファー・ケース側の軸受ケースが必要となり、トランスファ側の後輪側出力軸周辺が長大化し、且つ部品点数が多く、上記同様の問題がある。
特開平10−138775号公報 特開2009−36368号公報
解決しようとする問題点は、動力伝達装置にプロペラ・シャフト側の軸端部を連結するときに、後輪側出力軸全体の長さが長く、部品点数も多く、重量も嵩む点である。
本発明は、後輪側出力軸全体の長さが短く、部品点数も少なく、重量軽減を図ることを可能とするために、プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部を相対回転不能に結合する嵌合結合部を一端側に有しピニオン・ギヤを他端側に有する後輪側出力軸と、前記後輪側出力軸の中間部外周側に配置され前記ピニオン・ギヤの背面側に対し締結固定されたベアリングとを備え、前記後輪側出力軸を前記ベアリングによりハウジングの開口部に回転自在に支持し、前記嵌合結合部に前記プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部を嵌合させて相対回転不能に結合し、前記嵌合結合部及び軸端部被嵌合結合部を、動力伝達装置の後部又は前部側を横断する車体側交差部材の直上に配置することを特徴とする。
本発明では、プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部を相対回転不能に結合する嵌合結合部を一端側に有しピニオン・ギヤを他端側に有する後輪側出力軸と、前記後輪側出力軸の中間部外周側に配置され前記ピニオン・ギヤの背面側に対し締結固定されたベアリングとを備え、前記後輪側出力軸を前記ベアリングによりハウジングの開口部に回転自在に支持し、前記嵌合結合部に前記プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部を嵌合させて相対回転不能に結合し、前記嵌合結合部及び軸端部被嵌合結合部を、動力伝達装置の後部又は前部側を横断する車体側交差部材の直上に配置する。
このため、動力伝達装置の後部側直下を横断する車体側交差部材との配置に無理がなく後輪側出力軸全体の長さを短くすることができ、その分プロペラ・シャフト側の長さを長くすることができる。
後輪側出力軸とプロペラ・シャフト側との結合にコンパニオン・フランジやメタル軸受等を不要とし、部品点数を少なくすることができる。
4輪駆動車のスケルトン平断面図である。(実施例1) 動力伝達装置への軸連結構造を示す一部切り欠き側面図である。(実施例1) 動力伝達装置への軸連結構造を示す平断面図である。(実施例1) 動力伝達装置への軸連結構造を示す平断面図である。(実施例2) 動力伝達装置への軸連結構造を示す平断面図である。(実施例3) 動力伝達装置への軸連結構造を示す平断面図である。(実施例4) 動力伝達装置への軸連結構造を示す一部切り欠き側面図である。(実施例5) 動力伝達装置への軸連結構造を示す一部切り欠き側面図である。(実施例6)
後輪側出力軸全体の長さを短くすると共に部品点数を少なくするという目的を、ハウジングに対する後輪側出力軸のベアリングによる支持と嵌合結合部及び軸端部被嵌合結合部とにより実現した。
[4輪駆動車]
図1は、4輪駆動車のスケルトン平断面図である。
図1のように、本発明実施例における動力伝達装置としてのトランスファ1は、前輪側の一方のフロント中間軸3の外周に配置されている。トランスファ1のハウジングであるトランスファ・ケース5は、トランスミッション7側のベル・ハウジング9に取り付けられている。
ベル・ハウジング9内には、フロント・デファレンシャル装置11が支持されている。フロント・デファレンシャル装置11は、エンジン13から駆動用モータ15、トランスミッション7を介して駆動入力を受ける。なお、トランスミッション7は、CVT17で構成され、CVT17は、トランスミッション変速用モータ19で変速される構成となっている。
前記トランスミッション7を介した駆動入力は、リング・ギヤ21を介しフロント・デフ・ケース17に対して行われる。
フロント・デファレンシャル装置11の出力部である左右のサイド・ギヤ23,25には、フロント中間軸27,3がそれぞれ結合されている。この各フロント中間軸27,3が車軸である左右の前輪車軸29,31に結合され、フロント・デファレンシャル装置11と前輪車軸29,31との間を接続する。従って、フロント・デファレンシャル装置11は、前輪車軸29,31間に介設されている。
トランスファ1は、フロント・デファレンシャル装置11への駆動入力を後輪側へ分配するものである。トランスファ1のトランスファ・ケース5を貫通して前記フロント中間軸3が貫通配置されている。前輪車軸29,31は、左右の前輪33,35にそれぞれ連動連結されている。
トランスファ・ケース5内には、フロント・デファレンシャル装置11の出力回転部としてフロント・デフ・ケース17から連結中空軸37が延設されている。連結中空軸37は、フロント・デフ・ケース17に一体回転可能に結合されている。この連結中空軸37は、フロント中間軸3の外周に遊嵌し、この連結中空軸37に、リング・ギヤ39が取り付けられ、後輪側出力軸41のピニオン・ギヤ43に噛み合っている。リング・ギヤ39及びピニオン・ギヤ43は、ベベル・ギヤで形成されて直交噛み合いしている。従って、後輪側出力軸41は、連結中空軸37に対して直交配置されている。
後輪側出力軸41には、プロペラ・シャフト45の前輪側の軸端部47が結合されている。プロペラ・シャフト45は、軸端部47にユニバーサル・ジョイント49を介して本体軸部51を結合して備え、本体軸部51にユニバーサル・ジョイント53を介して結合された後輪側の軸端部55を備えている。
本体軸部51は、前本体軸部51a及び後本体軸部51bの組み合わせであり、前本体軸部51a及び後本体軸部51bが伸縮吸収部56を介して結合されている。伸縮吸収部56は、軸スプライン構造を持ち、前本体軸部51a及び後本体軸部51b間の軸方向相対動を許容する。
なお、ユニバーサル・ジョイント49の僅か前方で軸端部47直下には、車体交差部材、例えばステアリング・ラックMが位置している。
後輪側の軸端部55は、オンデマンドでトルク伝達を行うカップリング57に結合され、このカップリング57に、終減速装置59側のドライブ・ピニオン・シャフト61が結合されている。
ドライブ・ピニオン・シャフト61は、ピニオン・ギヤ63を備え、ピニオン・ギヤ63は、リヤ・デファレンシャル装置65のリング・ギヤ67に噛み合っている。
リヤ・デファレンシャル装置65は、キャリヤ・ケース69に回転自在に支持されている。
リヤ・デファレンシャル装置65の左右のサイド・ギヤ71,73には、リヤ中間軸75,77が結合されている。リヤ中間軸75,77には、左右の後輪車軸79,81が結合され、この後輪車軸79,81に、左右の後輪83,85が連動連結されている。
従って、エンジン13から駆動用モータ15、トランスミッション7を介してフロント・デファレンシャル装置11のリング・ギヤ21にトルクが入力されると、一方ではフロント中間軸27,3及び前輪車軸29,31を介して左右の前輪33,35へトルク伝達が行われる。他方では、フロント・デフ・ケース17、連結中空軸37、リング・ギヤ39及びピニオン・ギヤ43を介して後輪側出力軸41へトルク伝達が行われる。
後輪側出力軸41からは、プロペラ・シャフト45の軸端部47、ユニバーサル・ジョイント49、本体軸部51、ユニバーサル・ジョイント53、プロペラ・シャフト45の軸端部55、カップリング57、ドライブ・ピニオン・シャフト61、ピニオン・ギヤ63を介して、リヤ・デファレンシャル装置65のリング・ギヤ67にトルク伝達が行われる。リヤ・デファレンシャル装置65からは、リヤ中間軸75,77、左右の後輪車軸79,81を介して、左右の後輪83,85へトルク伝達が行われる。
このトルク伝達により、前後輪33,35、83,85によって、オンデマンドの4輪駆動状態で走行可能となる。
[動力伝達装置への軸連結構造]
図2は、動力伝達装置への軸連結構造を示す一部切り欠き側面図、図3は、同平断面図である。
図2,図3のように、後輪側出力軸41は、外周部がベアリングであるユニット・ベアリング87によりトランスファ・ケース5の開口部89に回転自在に支持されている。
この後輪側出力軸41は、嵌合結合部としてスプライン91を一端側に有し前記ピニオン・ギヤ43を前記のように他端側に有する。スプライン91には、周凹部91aが形成されている。
後輪側出力軸41の中間部外周には、内端部のピニオン・ギヤ43に隣接して軸受嵌合部93が形成され、この軸受嵌合部93に隣接して雄ねじ部95、この雄ねじ部95に隣接してセンタリング嵌合軸部97が順次段付き状に形成されている。センタリング嵌合軸部97は、スプライン91に対し隣接して段付き状に形成されている。センタリング嵌合軸部97には、シール支持凹部97aが形成され、シールとしてオー・リング99が支持されている。
ユニット・ベアリング87は、後輪側出力軸41の軸受嵌合部93に嵌合して取り付けられている。後輪側出力軸41の雄ねじ部95には、ベアリング締結ナット101が螺合し、このベアリング締結ナット101によりユニット・ベアリング87のインナー・レース87aが、ピニオン・ギヤ43背面側間にシム103を介して締結固定されている。ベアリング締結ナット101には、シール・リング支持部101aが段付き状に形成されている。
ユニット・ベアリング87は、アウター・レース87bに、突当フランジ部87c、カバー舌部87d、ベアリング・オイル通路87e、87fが形成されている。ベアリング・オイル通路87e、87fは、径方向に貫通する孔状に形成されている。ユニット・ベアリング87は、インナー・レース87a及びアウター・レース87bの軸方向外端部側間にベアリング内部を外部から封止するシール105を備えている。シール105は、サイド・リップ105aがシール・リング107に接し、カバー舌部87dは、シール・リング107の外周縁を覆っている。シール・リング107は、内周側が前記ベアリング締結ナット101のシール・リング支持部101aに圧入固定されている。
ユニット・ベアリング87は、開口部89の軸受支持部109に嵌合して取り付けられ、軸受支持部109の外端部とアウター・レース87bとの間にオー・リング110が介設されている。アウター・レース87b外端の突当フランジ部87cは、開口部89外端面に突き当てられている。この突当フランジ部87cには、締結凸部87caが形成され、この締結凸部87caがボルト111により軸受支持部109外端面に締結固定されている。
軸受支持部109には、ケース・オイル通路112が溝状に形成され、トランスファ・ケース5内部をベアリング・オイル通路87e、87fに連通させている。
したがって、トランスファ・ケース5内の潤滑油であるギヤ・オイルは、ケース・オイル通路112及びベアリング・オイル通路87e、87fを通ってユニット・ベアリング87に供給されるようになっている。
プロペラ・シャフト45の軸端部47には、軸端部被嵌合結合部113が形成されている。軸端部被嵌合結合部113は、前記後輪側出力軸41のスプライン91に嵌合結合される中空結合部としてインナー・スプライン115を有し一端開口の中空に形成されている。インナー・スプライン115には、周溝115aが形成されている。軸端部被嵌合結合部113の開口端部には、センタリング嵌合穴部117が設けられている。
かかる構成により前記プロペラ・シャフト45の軸端部47は、前記後輪側出力軸41の後端部に嵌合結合されている。
すなわち、後輪側出力軸41のスプライン91に前記プロペラ・シャフト45側の軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115を嵌合させて相対回転不能に結合している。センタリング嵌合穴部117は、センタリング嵌合軸部97に嵌合してセンタリングされ、オー・リング99が、センタリング嵌合穴部117内周面に密接している。この密接により、センタリング嵌合軸部97及びセンタリング嵌合穴部117間が封止され、スプライン91及びインナー・スプライン115間にグリスが充填されている。
スプライン91の周凹部91aに装着されたスナップ・リング119は、インナー・スプライン115の周溝115aにスナップ係合し、後輪側出力軸41に対する軸端部47の抜け止めが行われている。
この状態で、前記後輪側出力軸41のスプライン91及び軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115は、図2のように、トランスファ1の後部側を横断する車体側交差部材、例えばステアリング・ラックMの直上に配置される。
なお、トランスファ・ケース5は、ケース本体121にケース・カバー123がボルト125により締結結合されたものである。このトランスファ・ケース5に、連結中空軸37がベアリング127,129により回転自在に支持されている。ベアリング127,129の軸方向外側で、連結中空軸37とトランスファ・ケース5との間に、シール131,133が設けられている。シール133の軸方向外側でケース・カバー123とフロント中間軸3との間にもシール135が設けられている。
前記リング・ギヤ39は、連結中空軸37のフランジ部37aに溶接固定されている。
かかる構造において、フロント・デフ・ケース17から連結中空軸37にトルクが伝達されると、リング・ギヤ39及びピニオン・ギヤ43が噛み合い回転する。
この噛み合い回転により、後輪側出力軸41がユニット・ベアリング87を介してトランスファ・ケース5に対し回転する。
この回転は、スプライン91からインナー・スプライン115を介してプロペラ・シャフト45の軸端部47に伝達される。
この軸端部47からは、前記のようにユニバーサル・ジョイント49、本体軸部51へとトルク伝達が行われる。
リング・ギヤ39及びピニオン・ギヤ43の噛み合い回転によりトランスファ・ケース5内のギヤ・オイルが飛散すると、ケース・オイル通路112内へギヤ・オイルの一部が侵入する。
このケース・オイル通路112からベアリング・オイル通路87e、87fへギヤ・オイルが流通し、ユニット・ベアリング87の潤滑が行われる。
[実施例1の効果]
本発明実施例1のトランスファ1への軸連結構造では、本発明では、プロペラ・シャフト45側の軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115を相対回転不能に結合するスプライン91を一端側に有しピニオン・ギヤ43を他端側に有する後輪側出力軸41と、前記後輪側出力軸41の中間部外周側に配置され前記ピニオン・ギヤ43の背面側に対しシム103を介しベアリング締結ナット101により締結固定されたユニット・ベアリング87とを備え、前記後輪側出力軸41を前記ユニット・ベアリング87によりトランスファ・ケース5の開口部89に回転自在に支持し、前記スプライン91に前記プロペラ・シャフト45側の軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115を嵌合させて相対回転不能に結合し、前記スプライン91及び軸端部被嵌合結合部113のインナー・スプライン115を、トランスファ1の後部を横断するステアリング・ラックMの直上に配置する。
このため、トランスファ1の後部直下を横断するステアリング・ラックMとの配置に無理がなく後輪側出力軸41全体の長さを短くすることができ、その分プロペラ・シャフト45側の長さを長くすることができる。
すなわち、プロペラ・シャフト45の本体軸部51の長さを長くすることができ、ユニバーサル・ジョイント49,53間の取付角度をより小さくすることが可能となり、音振特性の向上を図ることができる。
後輪側出力軸41とプロペラ・シャフト45側との結合にコンパニオン・フランジやメタル軸受等を不要とし、部品点数を少なくすることができる。
このため、重量軽減を図ることができると共に、組み付け、部品管理が容易となる。
後輪側出力軸41は、ユニット・ベアリング87でトランスファ・ケース5に支持するため、後輪側出力軸41及びユニット・ベアリング87を予めセットにしてからトランスファ・ケース5の開口部89に組み付けることができ、組み付けが容易である。
前記シール105は、前記ユニット・ベアリング87のインナー・レース87a及びアウター・レース87bの外端部側間に備えられ、前記ベアリング締結ナット101に支持されたシール・リング107が、前記シール105のサイド・リップ105aに接している。
このため、ユニット・ベアリング87内部を外部から封止することができ、またインナー・レース87aと後輪側出力軸41との間への汚水等の浸入を防止することができ、プロペラ・シャフト45側の軸端部47が後輪側出力軸41から離脱した状態でも、トランスファ1単体で密閉が完結する。
軸端部被嵌合結合部113のセンタリング嵌合穴部117を後輪側出力軸41のセンタリング嵌合軸部97に嵌合させてセンタリングし、後輪側出力軸41に対するプロペラ・シャフト45側の軸端部47の結合を精度良く、剛性高く行わせることができる。
センタリング嵌合軸部97及びセンタリング嵌合穴部117間がオー・リング99により封止され、スプライン91及びインナー・スプライン115間にグリスが充填されているため、十分な潤滑を行わせることができる。
図4は、本発明の実施例2に係り、動力伝達装置への軸連結構造を示す平断面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同一であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にAを付し、重複した説明は省略する。
図4のように、本実施例のトランスファ1Aは、ベアリング及びシール構造を変更したものである。
すなわち、後輪側出力軸41Aには、第1,第2の軸受嵌合部93Aa,93Abが段付き状に形成されている。
トランスファ・ケース5Aの開口部89Aには、ベアリング支持アダプタ137が取り付けられている。この取り付けは、ベアリング支持アダプタ137の突当フランジ部137cの締結凸部137caがボルト111Aによりシム103Aを介して開口部89A外端面に締結されることにより行われている。ベアリング支持アダプタ137の外端部には、シール支持部137aが形成されている。
このベアリング支持アダプタ137に一対のテーパ・ローラ・ベアリング87AA,87AB支持されている。
テーパ・ローラ・ベアリング87AAは、後輪側出力軸41Aの第1の軸受嵌合部93aに配置され、テーパ・ローラ・ベアリング87ABは、後輪側出力軸41Aの第2の軸受嵌合部93bに配置され、これらテーパ・ローラ・ベアリング87AA,87AB間にスプリング・チューブ138が介設されてカラー139を介しベアリング締結ナット101Aによりピニオン・ギヤ43に対して締結固定されている。
前記シール支持部137aにシール105が支持され、このシール105がカラー139外周に接して、一対のテーパ・ローラ・ベアリング87AA,87ABは、軸方向外端部側に一対のテーパ・ローラ・ベアリング87AA,87AB内部を外部から封止するシール105を備えた構成となっている。
ベアリング締結ナット101Aには、シール・リング部101Aaが形成されてシール支持部137aの内周側に位置し、このシール・リング部101Aaにシール105のサイド・リップ105aが接している。
したがって、本実施例でも、上記実施例とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
図5は、本発明の実施例3に係り、動力伝達装置への軸連結構造を示す平断面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同一であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にBを付し、重複した説明は省略する。
図5のように、本実施例のトランスファ1Bは、シール構造を変更したものである。
ユニット・ベアリング87Bは、テーパ・ローラ・ベアリングで構成されたものであり、トランスファ・ケース5Bの開口部89Bに配置され、突当フランジ部87Bcの締結凸部87Bcaが開口部89B内端面にシム141を介してボルト111により締結固定されている。
トランスファ・ケース5Bの開口部89Bの外端部には、シール支持部89Baが形成されている。
ユニット・ベアリング87Bは、カラー139Bを介しベアリング締結ナット101によりピニオン・ギヤ43に対して締結固定されている。
前記シール支持部89Baにシール105が支持され、このシール105がカラー139B外周に接して、ユニット・ベアリング87Bは、外端部側にこのユニット・ベアリング87Bを外部から封止するシール105を備えた構成となっている。
ベアリング締結ナット101Bには、シール・リング107Bが支持されてシール支持部89Baの内周側に位置し、このシール・リング107Bにシール105のサイド・リップ105aが接している。
したがって、本実施例でも、上記実施例とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
図6は、本発明の実施例4に係り、動力伝達装置への軸連結構造を示す平断面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同一であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にCを付し、重複した説明は省略する。
図6のように、本実施例のトランスファ1Cは、センタリング部のシール構造を変更したものである。
すなわち、軸端部被嵌合結合部113Cのセンタリング嵌合穴部117C側の端部に、シール支持部113Caを設け、このシール支持部113Caにシール99Cを支持している。
シール99Cは、後輪側出力軸41Cのセンタリング嵌合軸部97Cに接し、シール99Cのサイド・リップ99Caがベアリング締結ナット101Cに接している。ベアリング締結ナット101Cには、ダスト・カバー部101Caが形成され、シール99Cの外周側を覆っている。
軸端部被嵌合結合部113Cの内部には、キャップ143が配置され、スプライン91及びインナー・スプライン115間に充填されるグリスによる潤滑を効率よく行わせている。
本実施例では、センタリング嵌合軸部97C及びセンタリング嵌合穴部117C間の防錆を確実に行わせることができる。
その他、本実施例でも、実施例1とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
図7は、本発明の実施例5に係り、動力伝達装置への軸連結構造を示す一部切り欠き側面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同一であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にDを付し、重複した説明は省略する。
図7のように、本実施例のトランスファ1Dは、ユニット・ベアリング87Dのアウター・レース87Dbとプロペラ・シャフト側の軸端部47Dとの間にベアリング内部を外部から封止する封止部材145を備えたものである。
前記封止部材145は、前記軸端部被嵌合結合部113Dに支持されたリキッド・カバー147とこのリキッド・カバー147に支持され前記ユニット・ベアリング87Dのアウター・レース87Db側に接するシール105Dとよりなる。
軸端部被嵌合結合部113Dの端部外周には、カバー取付部113Dbが形成され、リキッド・カバー147の内周部が圧入固定されている。
ユニット・ベアリング87Dのアウター・レース87Db外端には、シール舌部87Ddが突設され、このシール舌部87Ddに、リキッド・カバー147の外周部に支持されたシール105Dが接している。シール105Dのサイド・リップ105Daは、突当フランジ部87Dcに接している。
したがって、封止部材145により、ユニット・ベアリング87Dのベアリング内部を外部から封止することができ、ユニット・ベアリング87Dのインナー・レース87Da及び後輪側出力軸41間、センタリング嵌合軸部97及びセンタリング嵌合穴部117間の封止を行うことができる。
その他、本実施例でも、実施例1とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
図8は、本発明の実施例6に係り、動力伝達装置への軸連結構造を示す一部切り欠き側面図である。なお、基本的な構成は実施例5と同一であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にEを付し、或いは同符号のDをEに代えて付し、重複した説明は省略する。
図8のように、本実施例のトランスファ1Eの封止部材145Eは、前記ユニット・ベアリング87Eのアウター・レース87Ebに支持されたリキッド・カバー147Eとこのリキッド・カバー147Eに支持され前記軸端部被嵌合結合部113Eに接するシール105Eとよりなる。
すなわち、アウター・レース87Ebに、カバー支持部87Edが突設され、このカバー支持部87Edに、リキッド・カバー147Eの外周部が圧入固定されている。
軸端部被嵌合結合部113Eの端部外周には、シール摺接部113Ebが形成され、このシール摺接部113Ebに、リキッド・カバー147Eの内周部に支持されたシール105Eが接している。シール摺接部113Ebには、ダスト・カバー149が圧入固定されてリキッド・カバー147Eの端部外周を覆い、このダスト・カバー149に、シール105Eのサイド・リップ105Eaが接している。
したがって、本実施例においても実施例5とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
1,1A,1B,1C,1D,1E トランスファ(動力伝達装置)
5,5A,5B,5C,5D,5E トランスファ・ケース(ハウジング)
41 後輪側出力軸
43 ピニオン・ギヤ
45 プロペラ・シャフト
47,47C,47D,47E 軸端部
87,87B ,87D,87Eユニット・ベアリング(ベアリング)
87AA,87AB テーパ・ローラ・ベアリング(ベアリング)
89,89A 開口部
91 スプライン(嵌合結合部)
97,97C,97D,97E センタリング嵌合軸部
101,101A,101B,101C ベアリング締結ナット
99C,105,105D,105E シール
113,113C,113D,113E 軸端部被嵌合結合部
113Ca シール支持部
115 インナー・スプライン(中空結合部)
117,117D,117E センタリング嵌合穴部
137 ベアリング支持アダプタ
139,139B カラー
145,145E 封止部材
147,147E リキッド・カバー
M ステアリング・ラック(車体交差部材)

Claims (9)

  1. プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部を相対回転不能に結合する嵌合結合部を一端側に有しピニオン・ギヤを他端側に有する後輪側出力軸と、
    前記後輪側出力軸の中間部外周側に配置され前記ピニオン・ギヤの背面側に対し締結固定されたベアリングとを備え、
    前記後輪側出力軸を前記ベアリングによりハウジングの開口部に回転自在に支持し、
    前記嵌合結合部に前記プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部を嵌合させて相対回転不能に結合し、
    前記嵌合結合部及び軸端部被嵌合結合部を、動力伝達装置の後部又は前部側を横断する車体側交差部材の直上に配置する、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記ベアリングは、外端部側にベアリング内部を外部から封止するシールを備えた、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  3. 請求項2記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記ベアリングは、前記後輪側出力軸に螺合したベアリング締結ナットにより前記締結固定が行われたユニット・ベアリングであり、
    前記シールは、前記ユニット・ベアリングのインナー・レース及びアウター・レースの軸方向外端部側間に備えられ、
    前記ベアリング締結ナットに支持されたシール・リングが、前記シールに接している、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  4. 請求項2記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記ベアリングは、前記後輪側出力軸に螺合したベアリング締結ナットによりカラーを介して前記締結固定が行われ、
    前記シールは、前記ハウジングの開口部外端と前記カラーとの間又はハウジングの開口部に取り付けられたベアリング支持アダプタのシール支持部と前記カラーとの間に備えられ、
    前記ベアリング締結ナットに形成したシール・リング部又は前記ベアリング締結ナットに支持したシール・リングが、前記シール支持部の内周で前記シールに接している、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  5. 請求項1記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部は、前記後輪側出力軸の嵌合結合部に嵌合結合される中空結合部を有して中空に形成され、
    前記後輪側出力軸に、前記嵌合結合部に隣接したセンタリング嵌合軸部を設け、
    前記プロペラ・シャフト側の軸端部被嵌合結合部に、前記センタリング嵌合軸部に嵌合するセンタリング嵌合穴部を設け、
    前記センタリング嵌合軸部及びセンタリング嵌合穴部間を封止するシールを設けた、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  6. 請求項5記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記ベアリングは、前記後輪側出力軸に螺合したベアリング締結ナットにより前記締結固定が行われ、
    前記センタリング嵌合穴部の端部に、前記シールを支持したシール支持部を設け、
    前記シールが、前記ベアリング締結ナットに接している、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  7. 請求項1記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記ベアリングのアウター・レースと前記プロペラ・シャフト側の軸端部との間にベアリング内部を外部から封止する封止部材を備えた、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  8. 請求項7記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記封止部材は、前記軸端部被嵌合結合部に支持されたリキッド・カバーとこのリキッド・カバーに支持され前記ベアリングのアウター・レース側に接するシールとよりなる、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
  9. 請求項7記載の動力伝達装置への軸連結構造であって、
    前記封止部材は、前記ベアリングのアウター・レース側に支持されたリキッド・カバーとこのリキッド・カバーに支持され前記軸端部被嵌合結合部側に接するシールとよりなる、
    ことを特徴とする動力伝達装置への軸連結構造。
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JPH02310128A (ja) * 1989-05-24 1990-12-25 Nissan Motor Co Ltd エンジン及び動力伝達装置の配置構造
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