JP2011105031A - 作業機械用キャブの窓構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】透視部材を合せガラスとした場合に、浸入した雨水の合せガラスの上端部における滞留を防ぐことができる作業機械用キャブの窓構造の提供。
【解決手段】キャブ7の側面パネル8aに形成される開口部8bと、この開口部8bに配置される透視部材すなわち合せガラス12と、この合せガラス12を開口部8bに取り付ける取り付け部材とを有している。この取り付け部材は、合せガラス12の内表面12fを側面パネル8aに接着する接着剤15を含むとともに、合せガラス12の内表面12f及び側面パネル8aに当接し、合せガラス12の上端部12d、及びこの上端部12dに連設される合せガラス12の外表面12gに対して間隙16を設けて配置され、合せガラス12の水平上端部12d1及び連設上端部12d3を覆う上部ゴム体14と、合せガラス12の下端部12eを支持し、ブロック状の複数の下部ゴム体13とを含んでいる。
【選択図】図5

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械に備えられ、ガラス等の透視部材と、この透視部材をパネルに取り付けるゴム体等から成る取り付け部材とを有する作業機械用キャブの窓構造に関する。
図6は、従来の作業機械用キャブの窓構造の一例を示す要部側断面図である。従来、作業機械、例えば油圧ショベルに備えられる窓構造としては、この図6に示すように、キャブの外殻を形成するパネル20に形成される開口部21と、この開口部21に配置される透視部材、例えば強化ガラス22と、この強化ガラス22を開口部21に取り付ける取り付け部材、例えば内側が強化ガラス22に嵌着され、外側がパネル20に嵌着される取り付けゴム23とを備えたものが多い。この取り付けゴム23は、強化ガラス22の全周に嵌着されるように設けられる(特許文献1参照。)。
このような窓構造を組立てる場合には、例えばはじめに、強化ガラス22の全周に取り付けゴム23が嵌着される。次に、取り付けゴム23のパネル20が嵌着される溝に全周にわたって紐状体が配置される。この状態の強化ガラス22及び取り付けゴム23を一人の作業者が保持し、パネル20の一方の側からパネル20の開口部21に押し付け、パネル20の他方の側から別の作業者が上述の紐状体を少しずつ手前に引き出すようにして、この紐状体によって別の作業者側に位置する取り付けゴム23の部分を撓ませながらパネル20に少しずつ嵌め込むことが行なわれる。紐状体を取り付けゴム23の全周にわたって引き出し終えたときに、強化ガラス22が嵌着された取り付けゴム23の全周がパネル20に嵌着され、窓構造の組み立てが終了する。
特開2002−146841号公報
上述した従来技術にあっては、窓構造の組み立てに際して二人の作業者が必要となっており、作業工数が多くなる問題がある。
ところで昨今、透視部材を上述した強化ガラス22に代えて合せガラスとすることも行なわれている。この合せガラスは、例えば2枚の生ガラスの間に接着フィルムを配置し、この接着フィルムによって2枚の生ガラスを一体に接着したものであり、岩石等が当たった場合に穴が開いたり、多数のひびが入ったりすることがあっても、生ガラスのように全体が瞬時に崩壊することのない特性、すなわち耐貫通性を有している。上述した従来技術において、強化ガラス22に代えて合せガラスを設けた場合には、取り付けゴム23の経年的な脆化に伴う問題がある。
すなわち、取り付けゴム23が脆化すると、合せガラスが嵌着される取り付けゴム23の溝に雨水が浸入しやすくなる。この場合特に、合せガラスの上端部が嵌着される取り付けゴム23の部分の溝に雨水が浸入し、雨水がそのまま合せガラスの上端部に滞留し続けると、その雨水が合せガラスの上端部から生ガラスと接着フィルムとの間に入り込み、これによって生ガラスが接着フィルムから剥がれて合せガラスが破損する懸念がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、透視部材を合せガラスとした場合に、浸入した雨水の合せガラスの上端部における滞留を防ぐことができる作業機械用キャブの窓構造を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係る作業機械用キャブの窓構造は、外殻をパネルによって形成される作業機械用キャブに備えられ、上記パネルに形成される開口部と、この開口部に配置される透視部材と、この透視部材を上記開口部に取り付ける取り付け部材とを有する作業機械用キャブの窓構造において、上記透視部材が合せガラスから成り、上記取り付け部材が、上記合せガラスの一面を上記パネルに接着する接着剤を含むとともに、上記取り付け部材が、上記合せガラスの内表面及びパネルに当接し、上記合せガラスの上端部、及びこの上端部に連設される上記合せガラスの外表面に対して間隙を設けて配置され、上記合せガラスの上端部を覆う上部ゴム体を含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、窓構造の組み立てに際しては、例えば作業者は作業台上に作業機械用キャブの構成部材であるパネルを載置し、このように載置したパネルの開口部の周縁の所定位置に、接着剤の配置領域を考慮して上部ゴム体を含む取り付け部材を配置する。一方、合せガラスの一面の周縁近傍において、取り付け部材に当接される部分よりも内側の領域に接着剤を塗布する。作業者は、このように接着剤が塗布された合せガラスの面を上述のように取り付け部材が配置されたパネルに対向させるようにして、この合せガラスの周縁を、パネルに配置された上部ゴム体を含む取り付け部材に当接させ、押圧する。これによって接着剤は、パネルと、取り付け部材と、合せガラスとによって三方が囲まれた部分に配置され、この接着剤によってパネルと、取り付け部材と、合せガラスの三者が接着され、窓構造が組み立てられる。なお、接着剤の厚さ寸法は、パネルと合せガラスとの間隔寸法、すなわち、パネルと合せガラスとの間に介在する取り付け部材の部分の厚さ寸法によって規定される。このように本発明は、一人の作業者によって窓構造を組立てることができる。
また、取り付け部材の上部ゴム体によって合せガラスの上端部が覆われることから、合せガラスの上端部への雨水の浸入を抑制できる。仮に、合せガラスの上端部及びこの上端部に連設される合せガラスの外表面と、上部ゴム体との間に形成される間隙から雨水が浸入し、合せガラスの上端部に雨水が付着したとしても、その付着した雨水は、作業時の振動などに伴って上述の間隙を介して合せガラスの上端部から合せガラスの外表面へ流れ、さらに外表面を伝わって滴下する。なお、上部ゴム体を含む取り付け部材が経年的に脆化しても、上述した作用は脆化に影響されることがない。このように本発明は、浸入した雨水の合せガラスの上端部における滞留を防ぐことができる。
また、本発明に係る作業機械用キャブは、上記発明において、上記合せガラスの上記上端部は、略水平方向に延設される水平上端部と、略斜め下方向に延設される傾斜上端部と、これらの水平上端部と傾斜上端部とを連設する連設上端部とを含み、上記上部ゴム体を、上記水平上端部、上記連設上端部、及び上記傾斜上端部のうちの少なくとも上記水平上端部を覆う形状に形成したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、例えば、上部ゴム体を水平上端部と連設上端部のみを覆う形状寸法に設定することができる。このように構成したものでは、傾斜上端部は上部ゴム体によって覆われていないので、この傾斜上端部に雨水が浸入するが、この傾斜上端部は下方に向かう形状をしているので、傾斜上端部へ浸入した雨水は自然に下方へと流れ、滞留をほとんど生じない。一方、合せガラスの上端部のうちの水平上端部及び連設上端部は上部ゴム体によって覆われているので、これらの水平上端部及び連設上端部への雨水の浸入は抑えられる。仮に、これらの水平上端部及び連設上端部へ雨水が浸入したとしても、間隙を介して水平上端部及び連設上端部からこの合せガラスの外表面へ流れ、滴下する。したがって、浸入した雨水の合せガラスの水平上端部及び連設上端部における滞留を防ぐことができる。また本発明は、上部ゴム体が少なくとも水平上端部を覆うものであることから、例えば水平上端部のみを覆うように、あるいは水平上端部と連設上端部のみを覆うように設けた場合には、上部ゴム体の長さ寸法を短く設定できる。
また、本発明に係る作業機械用キャブは、上記発明において、上記上部ゴム体の断面形状を上記間隙を形成するコの字状に設けたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、上部ゴム体の断面形状をコの字状に設けたことから、この上部ゴム体の剛性を高めることができる。
また、本発明に係る作業機械用キャブは、上記発明において、上記取り付け部材が、上記合せガラスの下端部を支持し、ブロック状の複数の下部ゴム体を含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、接着剤の接着力と協働して下部ゴム体によっても合せガラスを支持でき、合せガラスの安定した支持構造を実現できる。また、下部ゴム体を複数のブロック状に形成してあることから、合せガラスの下端部側に配置される取り付け部材の量を少なくすることができる。
また、本発明に係る作業機械用キャブは、上記発明において、上記パネルが、上記作業機械用キャブの内部方向に向かって凸となる窪み部を有し、この窪み部に上記合せガラス及び上記取り付け部材を配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、窪み部に配置された合せガラスをパネルの最外表面よりも内側に配置することができ、この合せガラスが当該作業機械用キャブの周囲の物体等に干渉することを防ぐことができる。
本発明は、透視部材が合せガラスから成り、この合せガラスを作業機械用キャブの外殻を形成するパネルの開口部に取り付ける取り付け部材が、合せガラスの一面をパネルに接着する接着剤を含むとともに、この取り付け部材が、合せガラスの内表面及びパネルに当接し、合せガラスの上端部、及びこの上端部に連設される合せガラスの外表面に対して間隙を設けて配置され、合せガラスの上端部を覆う上部ゴム体を含むことから、窓構造の組み立てに際して作業者は、接着剤が塗布された合せガラスをパネルに押圧することによって窓構造を組立てることができる。したがって、窓構造の組み立てに要する作業者は一人で足り、従来に比べて製作工数を低減できる。これによって、窓構造の製作コストを低減できる。
また、本発明は、取り付け部材に含まれる上部ゴム体によって、浸入した雨水の合せガラスの上端部における滞留を防ぐことができる。このような雨水の滞留防止は、上部ゴム体が脆化した場合でも影響を受けることがない。これにより、従来懸念されていた雨水の滞留に伴う合せガラスの破損を防ぐことができ、耐久性に優れた合せガラスを有する作業機械用キャブの窓構造を実現させることができる。
本発明に係る作業機械用キャブの窓構造の一実施形態が備えられる作業機械の一例として挙げた油圧ショベルの概略側面図である。 図1に示す油圧ショベルに備えられるキャブを示す斜視図である。 本実施形態の要部斜視図である。 本実施形態に備えられる合せガラスを示す側面図である。 本実施形態の要部拡大側断面図である。 従来の作業機械用キャブの窓構造の一例を示す要部側断面図である。
以下、本発明に係る作業機械用キャブの窓構造の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る作業機械用キャブの窓構造の一実施形態が備えられる作業機械の一例として挙げた油圧ショベルの概略側面図、図2は、図1に示す油圧ショベルに備えられるキャブを示す斜視図である。
本実施形態に係る作業機械用キャブの窓構造が備えられる作業機械は、例えば油圧ショベルであり、この油圧ショベルは、図1に示すように、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、この旋回体2に上下方向の回動可能に取り付けられるフロント作業機3とを備えている。フロント作業機3は、ブーム4と、アーム5と、バケット6とを含み、土砂の掘削作業等を行なう。
旋回体2の前側位置には、キャブ7を配置してある。このキャブ7は、図2に示すように、外殻を形成するパネル8と、このパネル8に形成された開口部に取り付けられる各種窓、例えば天窓9と、前面窓10と、側面窓11と、図示しない背面窓とを備えている。
図3は、本実施形態の要部斜視図、図4は、本実施形態に備えられる合せガラスを示す側面図、図5は、本実施形態の要部拡大側断面図である。
本実施形態は、例えばキャブ7の側面窓11に適用したものであり、図5に示すようにパネル8のうちの側面パネル8aに形成される開口部8bと、この開口部8bに配置される透視部材、例えば合せガラス12と、この合せガラス12を開口部8bに取り付ける取り付け部材とを備えている。上述した側面パネル8aは、同図5に示すように例えばキャブ7の内部方向に向かって凸となる窪み部8a1を有し、この窪み部8a1によって形成される側面パネル8aの最内側表面に上述した開口部8bを形成してある。合せガラス12は例えば、図4に示すように、キャブ7内から見て外側に配置され、生ガラスから成る外側ガラス12aと、キャブ7側に配置され、生ガラスから成る内側ガラス12bと、外側ガラス12aと内側ガラス12との間に配置され、これらの外側ガラス12aと内側ガラス12bとを接着する接着フィルム12cとによって構成されている。
また、本実施形態は、上述した取り付け部材が、図5に示すように、合せガラス12の一面を側面パネル8aに接着する接着剤15を含むとともに、この取り付け部材が、合せガラス12の内表面12f、及び側面パネル8aに当接し、合せガラス12の上端部12d、及びこの上端部12dに連設される合せガラス12の外表面12gに対して間隙16を設けて配置され、合せガラス12の上端部12dを覆う上部ゴム体14を含んでいる。
図3に示すように、合せガラス12の上端部12dは、略水平方向に延設される水平上端部12d1と、略斜め下方向に延設される傾斜上端部12d2と、これらの水平上端部12d1と傾斜上端部12d2とを連設する連設上端部12d3とを含んでいる。上述した上部ゴム体14は、合せガラス12の水平上端部12d1、連設上端部12d3、傾斜上端部12d2のうちの少なくとも水平上端部12d1を覆う形状に、例えば水平上端部12d1と連設上端部12d3のみを覆う形状に形成してある。また、この上部ゴム体14は例えば、図5に示すように、上述した間隙16を形成するコの字状の断面形状に形成してある。
また、図3,5に示すように、上述した取り付け部材は、合せガラス12の下端部12eを支持し、ブロック状の複数の下部ゴム体13を含んでいる。この下部ゴム体13は、合せガラス12がこの下部ゴム体13に当接した際に、例えば合せガラス12の外表面2gと面一となる外表面部13aを有する断面L字形状に形成してある。
このように構成される本実施形態に係るキャブ7の窓構造の組み立てに際しては、例えば作業者は作業台上にキャブ7の構成部材である側面パネル8aを載置し、このように載置した側面パネル8aの開口部8bの周縁の所定位置に、接着剤15の配置領域を考慮して上部ゴム体14及び複数の下部ゴム体13を配置する。一方、合せガラス12の一面、すなわち内表面12fの周縁近傍において、取り付け部材、すなわち上部ゴム体14及び下部ゴム体13のそれぞれに当接される部分よりも内側の領域に接着剤15を塗布する。作業者は、このように接着剤15が塗布された合せガラス12の内表面12fを、上部ゴム体14及び下部ゴム体13が配置された側面パネル8aに対向させるようにして、この合わせガラス12の周縁を、側面パネル8aに配置された上部ゴム体14及び下部ゴム体13に当接させる。
これによって接着剤15は、側面パネル8aと、上部ゴム体14と、合せガラス12とによって三方が囲まれた部分に、また、側面パネル8aと、下部ゴム体13と、合せガラス12とによって三方が囲まれた部分に、それぞれ配置され、これらの接着剤15によって側面パネル8aと、上部ゴム体14及び下部ゴム体13と、合せガラス12のそれぞれが接着され、窓構造が組立てられる。なお、接着剤15の厚さ寸法は、側面パネル8aと合せガラス12との間隙寸法、すなわち側面パネル8aと合せガラス12との間に介在する上部ゴム体14の部分、及び下部ゴム体13の部分のそれぞれの厚さ寸法によって規定される。これにより接着剤15の量が、側面パネル8aと合せガラス12との接着力を得るに適した無駄のない量に保たれる。このように本実施形態によれば、一人の作業者によって窓構造を組立てることができ、作業工数が少なく、この窓構造の製作コストを低減させることができる。
また、本実施形態によれば、上部ゴム体14によって合せガラス12の上端部、例えば水平上端部12d1及び連設上端部12d3が覆われることから、合せガラス12の水平上端部12d1及び連設上端部12d3への雨水の浸入を抑制できる。仮に合せガラス12の上端部12d及びこの上端部12dに連設される合せガラス12の外表面12gと、上部ゴム体14との間に形成される間隙16から雨水が浸入し、合せガラス12の水平上端部12d1及び連設上端部12d3に雨水が付着したとしても、その付着した雨水は、当該油圧ショベルで実施される作業時の振動などに伴って間隙16を介して合せガラス12の水平上端部12d1及び連設上端部12d3から合せガラス12の外表面12gへ流れ、さらに外表面12gを伝わって滴下する。したがって、水平上端部12d1及び連設上端部12d3に滞留し続けた雨水が合せガラス12の外側ガラス12aと接着フィルム12cとの間に、あるいは内側ガラス12bと接着フィルム12cとの間に入り込むことを防止できる。なお、上部ゴム体14を含む取り付け部材が経年的に脆化しても、上述した作用は脆化に影響されることがない。このように本実施形態は、浸入した雨水の合せガラス12の水平上端部12d1及び連設上端部12d3における滞留を防ぐことができる。これにより、雨水の滞留に伴う合せガラス12の破損を防ぐことができ、耐久性に優れた合せガラス12を有するキャブ7の窓構造を実現させることができる。
なお、合せガラス12の下端部12eを支持する下部ゴム体13が脆化したときなどにあっては、合せガラス12の下端部12eと下部ゴム体13との間に雨水の浸入が生じ得るが、このように浸入した雨水は合せガラス12の下端部12eと下部ゴム体13との隙間から下部ゴム体13の外表面部13aへ流れ、この外表面部13aから滴下しやすい。したがって、浸入した雨水が合せガラス12の下端部12eに滞留することを抑えられる。これに伴って、合せガラス12の下端部12e側からの滞留し続けた雨水の、外側ガラス12aと接着フイルム12cとの間への入り込み、及び内側ガラス12bと接着フィルム12との間への入り込みを未然に防止できる。
また、本実施形態は、上部ゴム体14を合せガラス12の水平上端部12d1及び連設上端部12d3のみを覆う形状寸法に設定してあり、傾斜上端部12d2は上部ゴム体14によって覆われていないので、この傾斜上端部12dに雨水が浸入するが、この傾斜上端部12d2は下方に向かう形状をしているので、傾斜上端部12d2へ浸入した雨水は自然に下方へと流れ、滞留をほとんど生じない。また、上述のように、水平上端部12d1と連設上端部12d3のみを覆うように上部ゴム体14を設けてあるので、この上部ゴム体14の長さ寸法を短く設定できる。これにより、製作コストの低減に貢献する。
また、本実施形態によれば、上部ゴム体14の断面形状をコの字状に設けたことから、上部ゴム体14の剛性を高めることができる。これによっても、本実施形態に係るキャブ7の窓構造の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、接着剤15の接着力と協働して下部ゴム体13によって合せガラス12を支持でき、合せガラス12の安定した支持構造を実現できる。これによっても優れた耐久性が得られる。さらに、下部ゴム体13を複数の下端部12e側に配置される取り付け部材の量、すなわち下部ゴム体13の数量と、この下部ゴム体12部分に塗布される接着剤15の量を少なくすることができる。これによっても製作コストを低減させることができる。
また、本実施形態によれば、側面パネル8aの窪み部8a1に配置された合せガラス12を、側面パネル8aの最外表面よりも内側に配置することができ、この合せガラス12がキャブ7の周囲の物体等に干渉することを防ぐことができる。これにより信頼性の高いキャブ7の窓構造を実現させることができる。
なお、上記実施形態にあっては、取り付け部材に含まれる上部ゴム体14の断面形状をコの字状に形成したが、L字状、円弧状等の断面形状にしてもよい。要するに、間隙16を形成し得るものであって、合せガラス12の上端部12dを覆う庇形状のものであればよい。
また、上記にあっては、上部ゴム体14を、水平上端部12d1と連設上端部12d3を覆う長さ寸法に設定してあるが、水平上端部12d1のみを覆う長さ寸法に設定してもよい。このように構成した場合には、連設上端部12d3に雨水が浸入するが、この連設上端部12d3の形状は、水平上端部12d3から下方へと向かう形状を形成し得ることから、連設上端部12d3に浸入した雨水は自然に流れ、滴下する。したがって、連設上端部12d3に雨水が滞留し続けることがない。また、このように構成した場合には、上部ゴム体14の長さ寸法をさらに短くすることができるので、製作コストのさらなる低減に貢献する。なお、上述の場合に比べて製作コストは増加するが、上部ゴム体14を、水平上端部12d1と、連設上端部12d3と、傾斜上端部12d2を覆うように、すなわち合せガラス12の上端部12dの全領域を覆う長さ寸法に設定してもよい。
また、上記実施形態は、合せガラス12を、生ガラスより成る外側ガラス12aと、生ガラスより成る内側ガラス12bとを接着フィルム12cで接着させた構成にしてあるが、本発明は、合せガラス12をこのように構成することには限られない。例えば合せガラス12を、生ガラスと、合成樹脂板とを、接着フィルムで接着した構成としてもよい。また、例えば3枚以上の生ガラスを複数の接着フィルムを介してサンドイッチ状に接着し、一体化させた構成にしてもよい。
また、上記実施形態は、キャブ7のパネル8のうちの側面パネル8aに設けた構成にしてあるが、キャブ7の前面窓や背面窓等に適用してもよい。
1 走行体
2 旋回体
3 フロント作業機
7 キャブ
8 パネル
8a 側面パネル
8a1 窪み部
8b 開口部
11 側面窓
12 合せガラス(透視部材)
12a 外側ガラス
12b 内側ガラス
12c 接着フィルム
12d 上端部
12d1 水平上端部
12d2 傾斜上端部
12d3 連設上端部
12e 下端部
12f 内表面
12g 外表面
13 下部ゴム体(取り付け部材)
13a 外表面部
14 上部ゴム体(取り付け部材)
15 接着剤(取り付け部材)
16 間隙

Claims (5)

  1. 外殻をパネルによって形成される作業機械用キャブに備えられ、上記パネルに形成される開口部と、この開口部に配置される透視部材と、この透視部材を上記開口部に取り付ける取り付け部材とを有する作業機械用キャブの窓構造において、
    上記透視部材が合せガラスから成り、
    上記取り付け部材が、上記合せガラスの一面を上記パネルに接着する接着剤を含むとともに、
    上記取り付け部材が、上記合せガラスの内表面及びパネルに当接し、上記合せガラスの上端部、及びこの上端部に連設される上記合せガラスの外表面に対して間隙を設けて配置され、上記合せガラスの上端部を覆う上部ゴム体を含むことを特徴とする作業機械用キャブの窓構造。
  2. 請求項1に記載の作業機械用キャブの窓構造において、
    上記合せガラスの上記上端部は、略水平方向に延設される水平上端部と、略斜め下方向に延設される傾斜上端部と、これらの水平上端部と傾斜上端部とを連設する連設上端部とを含み、
    上記上部ゴム体を、上記水平上端部、上記連設上端部、及び上記傾斜上端部のうちの少なくとも上記水平上端部を覆う形状に形成したことを特徴とする作業機械用キャブの窓構造。
  3. 請求項2に記載の作業機械用キャブの窓構造において、
    上記上部ゴム体の断面形状を上記間隙を形成するコの字状に設けたことを特徴とする作業機械用キャブの窓構造。
  4. 請求項1に記載の作業機械用キャブの窓構造において、
    上記取り付け部材が、上記合せガラスの下端部を支持し、ブロック状の複数の下部ゴム体を含むことを特徴とする作業機械用キャブの窓構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機械用キャブの窓構造において、
    上記パネルが、上記作業機械用キャブの内部方向に向かって凸となる窪み部を有し、この窪み部に上記合せガラス及び上記取り付け部材を配置したことを特徴とする作業機械用キャブの窓構造。
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