JP2011102542A - エンジン上部のオイルフィラー部構造 - Google Patents

エンジン上部のオイルフィラー部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン上部のヘッドカバーに設けられるオイルフィラー部のキャップの閉め忘れによるオイルの流出を防止することを課題とする。
【解決手段】ヘッドカバーに設けられてその内外を連通させる筒部11と、該筒部上端の開口部11aを閉塞するフィラーキャップ12とを有するオイルフィラー部10において、前記筒部11の内周面11bの周方向所定範囲に該筒部内方へ突出すると共に水平方向に対して傾斜して、下面がオイルを斜め上方へ誘導するオイル誘導面とされたオイル誘導壁部21と、該オイル誘導壁部21の上端に交わるように設けられ、前記オイル誘導面によるオイルの誘導をその上端で阻止する誘導阻止壁部22と、前記オイル誘導壁部21と誘導阻止壁部22との交点の直下から下方に延び、上方への誘導を阻止したオイルを下方へ回収するオイル回収溝部23とを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン上部のヘッドカバーに設けられるオイルフィラー部の構造に関し、車両用等のエンジンの技術分野に属する。
一般に、車両用等のエンジンにおいては、シリンダヘッドの上部にカムシャフトを配設し、その上方をヘッドカバーで覆うことによりカム室を形成すると共に、このカム室にクランク室で発生したブローバイガスを導入し、これを該カム室内でオイル成分を除去した上で、吸気系に還流させるようになっている。
また、前記ヘッドカバーには、オイルフィラーと呼ばれる筒状のオイル注入口が設けられ、エンジンオイルが該オイルフィラーから前記カム室内を経由してエンジン下部のオイルパンに供給されるようになっている。
ところで、前記オイルフィラーは、通常はフィラーキャップによって開口部が閉じられるのであるが、オイル注入後に該キャップを閉め忘れることがあり、この状態でエンジンを作動させると、前記カム室内に導入されるブローバイガスが外気に放出されると共に、カム室内でカムシャフトやカムギヤの回転により飛散しているオイルも外部に飛び出すことになる。この場合、エンジンの外部をオイルの付着によって汚損することになり、また、近傍に排気管が配設されている場合には、オイルが排気管に付着し、その熱によりくすぶりを生じることもある。
このような問題に対し、特許文献1には、オイル注入口の内部に複数の垂直壁を平行に設け、該垂直壁にカム室内からオイル注入口を通って外部に飛び出そうとするオイルを衝突させることにより、その飛び出しを防止しようとしたものが開示されている。
実開平6−49705号公報
しかし、フィラーキャップの閉め忘れ時に、カム室内のオイルがオイルフィラーから外部に排出される原因としては、該フィラーの内壁面に付着したオイルが、ブローバイガスが外気に放出される際の流れの勢いによってフィラー内壁面を伝わって上方へ流動し、開口部から外部に流出するという原因が大きく、特にクランク室の内圧が高く、ブローバイガスの流量が多くなるエンジンの運転状態で、このような原因によるオイルの流出が顕著となる。このような原因によるオイルの流出は、前記公報に開示された垂直板では効果的に防止することはできない。
そこで、本発明は、フィラーキャップの閉め忘れ時におけるオイルフィラー部からのオイルの流出を効果的に防止することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、エンジンの上部を覆うヘッドカバーに設けられ、上下方向に延びて該カバーの内外を連通させる筒部と、該筒部上端の開口部を閉塞するフィラーキャップとを有するオイルフィラー部構造であって、前記筒部の内周面の周方向所定範囲に該筒部内方へ突出させて設けられ、該筒部に直交する方向に対して傾斜して下面がオイルを斜め上方へ誘導するオイル誘導面とされたオイル誘導壁部と、該オイル誘導壁部の上端に交わるように設けられ、前記オイル誘導面によるオイルの誘導を該オイル誘導面の上端で阻止する誘導阻止壁部と、前記筒部の内周面に該筒部の半径方向外方に向けて掘設され、前記オイル誘導壁部と誘導阻止壁部との交点の直下から下方に延びるオイル回収溝部とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1のオイルフィラー部構造において、前記オイル誘導壁部は、その上端を交わらせて左右対称的に一対設けられ、互いに一方のオイル誘導壁部の上部が他方のオイル誘導壁部についての誘導阻止壁部を構成していることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載のオイルフィラー部構造において、前記筒部の内周面の上部に、フィラーキャップの係合溝に係合して該キャップを閉止する一対の係合突起部が前記内周面の周方向に間隔をおいて突設されており、前記オイル誘導壁部と誘導阻止壁部とオイル回収溝部とでなるオイル流出抑制構造が、前記内周面における前記一対の係合突起部より下方に位置し、かつ筒部の軸線方向視で前記一対の係合突起部の両側の周方向中間位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のオイルフィラー部構造において、前記オイル誘導壁部の下面のオイル誘導面が、該誘導壁部の基部から頂部に向けて下方に傾斜していることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明すると、まず、請求項1に記載の発明によれば、フィラーキャップの閉め忘れ時、オイルフィラー部の筒部内周面に付着していたオイルが、ブローバイガスが外気に放出される際の流れの勢いにより、該筒部内周面を伝わって開口部に向けて上方に流動することになるが、このとき、オイルは前記筒部内周面から突出するオイル誘導壁部の下面のオイル誘導面に当接することにより、上方への流動が阻止されると共に、該誘導面の傾斜に沿って斜め上方に誘導されることになる。
そして、その誘導による斜め上方への流れがオイル誘導壁部の上端部で、該誘導壁部に交わる誘導阻止壁部によって阻止されると共に、該オイル誘導壁部と誘導阻止壁部との交点から下方に延びるオイル回収溝部に導入されることになる。その場合に、該オイル回収溝部は、筒部の内周面から半径方向の外方に向けて掘設されているので、該溝部内に導入されたオイルは、ブローバイガスが放出される流れの影響を受けることが少なく、自重により流下して、下方のヘッドカバー内の空間に確実に回収されることになる。
これにより、フィラーキャップの閉め忘れ時に、オイルフィラー部の筒部内周面を伝わって上方に流動するオイルの外部への流出が抑制されることになる。
また、請求項2に記載の発明によれば、オイル誘導壁部が上端を交わらせて左右対称的に一対設けられ、互いに一方のオイル誘導壁部の上部が他方のオイル誘導壁部についての誘導阻止壁部を構成しているので、筒部内周面の周方向の限られた範囲内において、該内周面に沿って上方に流動するオイルを効果的に捕捉して回収することが可能となり、フィラーキャップ閉め忘れ時のオイルの流出が一層効果的に抑制される。
また、請求項3に記載の発明によれば、筒部の内周面にフィラーキャップ閉止用の一対の係合突起部と、一対のオイル流出抑制構造とが周方向に重合することなく配置されることになるので、当該ヘッドカバーを前記筒部の軸方向に直行する方向の分割面を有する一対の型で成形する場合に、前記係合突起部とオイル流出抑制構造のために分割型等を必要とすることなく、前記筒部の軸方向に開閉される一対の型で成形することが可能となる。したがって、ヘッドカバーの製造コストが抑制されることになる。
そして、請求項4に記載の発明によれば、前記オイル誘導壁部下面のオイル誘導面が該壁部の基部から頂部に向けて下方に傾斜しているので、オイル誘導面に捕捉されたオイルがその傾斜に沿って斜め上方に誘導されるときに、筒部の半径方向の外方側、即ち、オイル誘導面の筒部内周面側へ寄せられることになる。したがって、オイル誘導面に捕捉されたオイルがオイル誘導壁部を乗り越えてその上方側へ流動し、筒部上端の開口部から外部へ流出することが一層効果的に抑制されることになる。
本発明の実施の形態に係るヘッドカバーの斜視図である。 同ヘッドカバーにおけるオイルフィラー部の平面図である。 図2のA−A線による断面図である。 図3のB−B線による断面図である。 フィラーキャップの単体側面図である。 オイル流出抑制機構の拡大図である。 図6のC−C線による断面図である。 他の実施形態に係る図3と同様の断面図である。
以下、本発明に係るオイルフィラー部構造の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るヘッドカバー1を示すもので、このヘッドカバー1は、図示しないが、吸気カム及び排気カムが配設されたシリンダヘッドの上部を覆ってカム室を形成するもので、長手方向の両側部に吸気カム収容部2と排気カム収容部3とが平行に設けられていると共に、排気カム収容部3の長手方向の一端部にはブローバイガス排出口4が突設され、該排出口4に接続されるホースにより、排気カム収容部3内に設けられたオイルセパレータを介してカム室内のブローバイガスを吸気系に還流させるようになっている。
また、前記両カム収容部2、3の間には、気筒数と同数の点火プラグ用コードの挿通孔5…5が設けられていると共に、ヘッドカバー1の長手方向の一端部には、カムギヤを収納する膨出部6が設けられている。そして、この膨出部6の背部の幅方向の中央部に、可変バルブタイミング機構の制御弁取付孔7に隣接させて、本発明に係るオイルフィラー部10が設けられている。
次に、このオイルフィラー部10の構成を説明すると、図2〜図4に示すように、該オイルフィラー部10は、ヘッドカバー1の前記膨出部6の背部に立設されて該ヘッドカバー1の内外を連通させる筒部11と、該筒部11の上端の開口部11aを閉塞するフィラーキャップ12とを有する。
該キャップ12は、図5に示すように、上部が大径の回動操作部12a、下部が前記筒部11の上端部への嵌入部12bとされ、該嵌入部12bの上部にオーリング12cが装着されていると共に、該嵌入部12bの下部の外周面には、下端から上方へ延びた後、周方向に延びて略L字状とされた係合溝12d、12dが、周方向に間隔をおいて一対設けられている。
一方、前記筒部11の内周面11bの上部には、該内周面の周方向に間隔をおいて一対の係合突起部11c、11cが設けられており、該係合突起部11c、11cを前記フィラーキャップ12の係合溝12d、12dに係合させながら、該キャップ12の嵌入部12bを筒部11に押し込むと共に、回動操作部12aを把持して所定方向に回動させることにより、前記係合突起部11c、11cが係合溝12d、12dの周方向の奥部まで嵌まり込み、これにより、該フィラーキャップ12が筒部上端の開口部11aを閉塞した状態で止着されるようになっている。
また、前記筒部11の内周面11bにおける前記一対の係合突起部11c、11cが設けられた部位の下方には、筒部11の軸線方向視で、該係合突起部11c、11cの両側の周方向の中間位置に一対のオイル流出抑制機構20、20が設けられている。
各オイル流出抑制機構20は、図6に示すように、前記筒部11の内周面11bの周方向所定範囲に設けられて該筒部11の内方へ突出するオイル誘導壁部21と、同じく筒部11の内周面11bに設けられて該筒部11の内方へ突出する誘導阻止壁部22と、筒部11の外周面に設けられた上下方向に延びるリブ状の突出部11d(図2、図4参照)に対応位置させて、該筒部11の内周面11bに掘設されたオイル回収溝部23とで構成されている。
前記オイル誘導壁部21は、筒部11に直交する方向、即ち水平方向に対して傾斜して設けられている。また、前記誘導阻止壁部22は、オイル誘導壁部21の上端部に連続するように設けられ、該誘導壁部21との交点から斜め下方に延びている。そして、前記オイル回収溝23は、前記オイル誘導壁部21と誘導阻止壁部22との交点から下方に延び、図3に示すように、筒部11の下端に達している。
ここで、この実施形態では、前記オイル誘導壁部21は、その上端を交わらせて、オイル回収溝23を中心として左右対称的に一対設けられ、一方のオイル誘導壁部21に対する誘導阻止壁部22を他方のオイル誘導壁部21の上部によって構成し、他方のオイル誘導壁部21に対する誘導阻止壁部22を前記一方のオイル誘導壁部21の上部によって構成している。
また、図7に拡大して示すように、オイル誘導壁部21の下面のオイル誘導面21aは、筒部11の半径方向の内方に向けて、即ち、該誘導壁部21の基部から頂部に向けて、角度θだけ下方に傾斜するように設けられている。
次に、この実施形態の作用を説明すると、通常は、図1〜図4に示すように、ヘッドカバー1のオイルフィラー部10における筒部11の上端の開口部11aはフィラーキャップ12によって閉塞されており、エンジンのクランク室で発生したブローバイガスはヘッドカバー1によって覆われたカム室に導入された後、オイル成分を除去された上で、該カバー11に設けられた排出口4から図示しないホースを介して吸気系に還流される。
一方、エンジンオイルの注入時には、前記オイルフィラー部10のフィラーキャップ12を取り外した上で、筒部11の開口部11aから前記カム室内にオイルを注入し、注入が終了すれば、前記フィラーキャップ12を装着して、筒部11の開口部11aを閉塞することになるが、この場合に、フィラーキャップ12を閉め忘れることがある。
そして、この状態でエンジンを作動させると、クランク室からカム室に導入さるブローバイガスが、オイルフィラー部10の筒部11から外気に放出されることになるが、このとき、前記筒部11の内周面11bにオイルが付着していると、このオイルは、ブローバイガスが放出される際の流れの勢いにより、該筒部内周面11bを伝わって開口部11a側に向けて上方へ流動することになる。その場合に、このオイルの流動を妨げるものが存在しないと、該オイルは筒部上端の開口部11aから外部に流出する。
しかし、前記筒部11の内周面11bには、該内周面11bの周方向の反対側の二箇所にオイル流出抑制機構20、20が設けられているので、ブローバイガスが排出される際の流れの勢いによってオイルが外部に排出されることが抑制される。
この作用を、図6、7を用い、一方のオイル流出抑制機構20について説明すると、筒部11の内周面11bには、周方向の所定範囲にわたって該内周面11bから筒部11の内方へ突出するオイル誘導壁部21、21が左右対称的に設けられているので、前記ブローバイガスの流れの勢いにより、矢印aで示すように、筒部内周面11b上を上方へ流動するオイルは、該オイル誘導壁部21、21の下面のオイル誘導面21a、21aに当接することになる。
その場合に、このオイル誘導壁部21、21ないしオイル誘導面21a、21aは水平方向に対して傾斜しているから、オイルは、矢印bで示すように、その傾斜に沿って斜め上方に誘導されることになる。
そして、左右対称のオイル誘導壁部21、21は上端部で交わっているから、一方のオイル誘導壁部21の下面に沿って誘導壁部21の上端まで誘導されたオイルは、他方のオイル誘導壁部21の上部が該オイルに対する誘導阻止壁部22として作用することにより、さらに斜め上方へ誘導されることが阻止される。また、他方のオイル誘導壁部21の下面に沿って誘導壁部21の上端まで誘導されたオイルも、前記一方のオイル誘導壁部21の上部が該オイルに対する誘導阻止壁部22として作用することにより、さらに斜め上方へ誘導されることが阻止される。
その結果、両誘導壁部21、21の交点でオイルの上方への流れが停止されることになるが、筒部11の内周面11bには、両オイル誘導壁部21、21の交点から下方へ延びるオイル回収溝部23が掘設されているから、斜め上方への流れが阻止されたオイルは、この溝部23内に導入されることになる。
その場合に、このオイル回収溝部23は、筒部内周面11bから半径方向外方へ掘り下げられているので、前記ブローバイガスが外気に放出される際の流れの影響を受けることが少なく、したがって、該回収溝部23に導入されたオイルは、矢印cで示すように、自重により下方へ流れ、該溝部23の下端からカム室内へ落下する。
これにより、フィラーキャップ12の閉め忘れ時に、オイルフィラー部10の筒部内周面11bを伝わって上方に流動するオイルの外部への流出が抑制されることになる。
そして、この実施形態では、図7に示すように、前記オイル誘導壁部21の下面のオイル誘導面21aが、該誘導壁部21の基部から頂部に向けて角度θだけ下方に傾斜するように設けられているので、オイル誘導面21aに捕捉されたオイルがその傾斜に沿って斜め上方に誘導されるときに、矢印dで示すように、該オイル誘導面21aの筒部内周面11b側へ寄せられることになる。
したがって、オイル誘導面21aに捕捉されたオイルがオイル誘導壁部21を乗り越えて、その上方側へ流動し、ひいては筒部11の上端の開口部11aから外部へ流出することが防止さる。これにより、フィラーキャップ12の閉め忘れ時におけるオイルの外部への流出が一層効果的に抑制されることになる。
また、前記オイル誘導壁部21は水平方向に対して傾斜しており、誘導阻止壁部22は前記オイル誘導壁部21の上端に連続して斜め下方に延びているから、筒部11の上端の開口部11aからオイルを該筒部11内に注入するときに、オイルが前記オイル誘導壁部21や誘導阻止壁部22の上面に注がれても筒部11の下方への流入を妨げることがなく、良好に注入されることになる。
なお、この実施形態では、前記オイル誘導壁部21等でなる一対のオイル流出抑制構造20、20が、筒部11の内周面11bの上部に周方向に間隔をおいて設けられたフィラーキャップ閉止用の一対の係合突起部11c、11cの両側の筒部11の軸線方向視で周方向中間位置にそれぞれ設けられて、各一対の係合突起部11c、11cとオイル流出抑制構造20、20とが周方向に重合することなく配置されているので、ヘッドカバー1を前記筒部11の軸方向に直行する方向の分割面を有する一対の型で成形する場合に、該筒部11の軸方向に開閉する一対の型で成形することが可能となる。
したがって、前記係合突起部11c、11cとオイル流出抑制構造20、20とが筒部内周面11bの周方向に重合するために分割型等を必要とする場合に比較して、ヘッドカバー1を合成樹脂で成形する場合の製造コストが抑制されることになる。
なお、以上の実施形態では、各オイル流出抑制機構20において、上端で交わる左右対称的に設けられた一対のオイル誘導壁部21、21を備え、その一方のオイル誘導壁部21に対する誘導阻止壁部22を他方のオイル誘導壁部21の上部によって構成し、他方のオイル誘導壁部21に対する誘導阻止壁部22を前記一方のオイル誘導壁部21の上部によって構成したが、オイル誘導壁部と誘導阻止壁部とを専用に構成してもよい。
即ち、図8に示すように、各オイル流出抑制機構20’において、筒部11’の内周面11b’の周方向所定範囲に単一のオイル誘導壁部21’を設けると共に、その上端に交わり、下方に延びる単一の誘導阻止壁部22’を設け、該オイル誘導壁部21’と誘導阻止壁部22’との交点の直下から下方に延びるオイル回収溝部23’を設けた構成としてもよく、この場合も、筒部11’の内周面11b’を伝わって上方に流動するオイルの外部への流出を抑制することができる。
以上のように、本発明に係るエンジン上部のオイルフィラー部構造によれば、フィラーキャップの閉め忘れ時にもオイルの流出を効果的に抑制することができ、車両用等のエンジンの製造産業の分野において、好適に利用できる可能性がある。
1 ヘッドカバー
10 オイルフィラー部
11 筒部
11b 内周面
11c 係合突起部
12 フィラーキャップ
12d 係合溝
20 オイル流出抑制機構
21 オイル誘導壁部
21a オイル誘導面
22 誘導阻止壁部
23 オイル回収溝部

Claims (4)

  1. エンジンの上部を覆うヘッドカバーに設けられ、上下方向に延びて該カバーの内外を連通させる筒部と、該筒部上端の開口部を閉塞するフィラーキャップとを有するオイルフィラー部構造であって、前記筒部の内周面の周方向所定範囲に該筒部内方へ突出させて設けられ、該筒部に直交する方向に対して傾斜して下面がオイルを斜め上方へ誘導するオイル誘導面とされたオイル誘導壁部と、該オイル誘導壁部の上端に交わるように設けられ、前記オイル誘導面によるオイルの誘導を該オイル誘導面の上端で阻止する誘導阻止壁部と、前記筒部の内周面に該筒部の半径方向外方に向けて掘設され、前記オイル誘導壁部と誘導阻止壁部との交点の直下から下方に延びるオイル回収溝部とを有することを特徴とするエンジン上部のオイルフィラー部構造。
  2. 前記オイル誘導壁部は、その上端を交わらせて左右対称的に一対設けられ、互いに一方のオイル誘導壁部の上部が他方のオイル誘導壁部についての誘導阻止壁部を構成していることを特徴とする請求項1に記載のエンジン上部のオイルフィラー部構造。
  3. 前記筒部の内周面の上部に、フィラーキャップの係合溝に係合して該キャップを閉止する一対の係合突起部が前記内周面の周方向に間隔をおいて突設されており、前記オイル誘導壁部と誘導阻止壁部とオイル回収溝部とでなるオイル流出抑制構造が、前記内周面における前記一対の係合突起部より下方に位置し、かつ筒部の軸線方向視で前記一対の係合突起部の両側の周方向中間位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン上部のオイルフィラー部構造。
  4. 前記オイル誘導壁部の下面のオイル誘導面が、該誘導壁部の基部から頂部に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエンジン上部のオイルフィラー部構造。
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