JP2011102065A - 鏡面角度調整装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ミラーを支持するピボットプレート10がピボット軸76を中心にしてホルダ9に三次元的に揺動可能に取り付けられ、ホルダ9は車体に設置されるブラケット8に取り付けられ、ブラケット8とホルダ9との間にミラー傾動用駆動部11が収納され、このミラー傾動用駆動部11の作動軸44A,44Bがホルダ9を貫通してピボットプレート10に連結されている。
【選択図】図6
Description
また、ブラケットと鏡面角度調整駆動ユニットとを別のラインで組み立てているので生産性が低いという課題がある。
請求項1に係る発明は、ミラーを支持するピボットプレートがピボット部を中心にしてホルダに三次元的に揺動可能に取り付けられ、前記ホルダは車体に設置されるブラケットに取り付けられ、前記ブラケットと前記ホルダとの間にミラー傾動用駆動部が収納され、このミラー傾動用駆動部の作動軸が前記ホルダを貫通して前記ピボットプレートに連結されていることを特徴とする鏡面角度調整装置である。
このように構成することにより、ホルダとブラケットの間にミラー傾動用駆動部を収容し、ホルダをブラケットに直接取り付けているので、部品点数を低減することができる。また、同一の組み付けライン上で、ホルダとブラケットの組み付けが可能となる。
このように構成することにより、例えば、車両用ドアミラー装置のように、車体において左右対称な位置に左用と右用が設置される場合に、ブラケットに対するホルダの取り付け角度を90度ずらすだけで左用ホルダにも右用ホルダにもなり、ホルダを左右共用部品とすることができる。
ミラーハウジング2は樹脂製で、後方を開口させたカップ状をなし、ミラーハウジング2の内部であって開口5に接近した位置にミラーユニット3が配置されている。ミラーユニット3は、ミラー6とこれを支持するミラーホルダ7によって構成されており、このミラーホルダ7が駆動ユニット4によって傾動されるように構成されている。
ケース12は、上方を開口させた有底箱形をなし、ドアミラー装置1を車両のドアに設置したときに、ケース12の底面および上端が略水平姿勢となる。図3に示すように、ケース12の内部には格納駆動用モータ14が固定されている。また、アーム部100aに起立姿勢に固定されたシャフト15がケース12の底部を貫通してケース12内に挿入されており、シャフト15と格納駆動用モータ14の出力軸とが歯車列16を介して連結されている。ここで、格納駆動用モータ14を回転すると、シャフト15は固定されているので格納駆動用モータ14がシャフト15の周りを公転することとなり、これにより、格納駆動用モータ14を支持しているブラケット8がシャフト15を中心として回転することとなる。そして、結果的にブラケット8に固定されたミラーハウジング2がシャフト15を中心として回転することとなる。
一方、図4に示すように、キャップ18の内周部には、ケース12の係合突起20が挿入可能な係合溝21が形成されている。係合溝21も係合突起20に対応して水平に形成されている。
収納凹部32は、仮想基準線Sに沿う上側がモータ収納部34、下側がギヤ収納部35となっていて、ギヤ収納部35よりもモータ収納部34の方が仮想基準線Sと直交する方向(以下、ハウジング28の幅方向という)の寸法が小さく、且つ、ケース12に接近して位置している。ハウジング28のギヤ収納部35側の下端部はベース27よりも下方に突出している。
2つのウォームホイールギヤ回転体43A,43Bは、それぞれ対応する外筒部48の周りに設けられた仮位置決め用リブ49の上に配置されている。
また、筒部51は軸方向略中央から後方側が周方向に3分割されており、各分割片の後方側が径方向に弾性変形可能となっている。そして、各分割片の後端に形成された径方向内側へ突出する爪部53が、作動軸44の外周面に形成されたねじ部54に螺合している。
また、ギヤ収納部35の略中央であって仮想基準線S上には、ホルダ固定用のボス部57Aが設けられている。さらに、ベース27上であってハウジング28におけるモータ収納部34の外側にも、3つのホルダ固定用のボス部57B〜57Dが設けられており、そのうちの1つのボス部57Bは仮想基準線S上に配置され、他の2つのボス部57C,57Dは仮想基準線Sに対して線対称の位置に配置されている。したがって、ボス部57A,57Bの両中心を結ぶ仮想線と、ボス部57C,57Dの両中心を結ぶ仮想線は直交する。そして、二つの前記仮想線の交点は後述するピボットプレート10の揺動支点と重なるように設定されている。図7,図8に示すように、これらホルダ固定用のボス部57A〜57Dはその両端がベース27から突出している。
図9に示すように、ホルダ9は、ブラケット8の仮想基準線Sに対応する基準線(以下、ホルダ9の仮想基準線Shと称す)に対して線対称な形状をなし、平面視形状がハウジング28と相似形のホルダ本体部61を備えている。
ホルダ本体部61の周壁部62の先端面には断面コ字形の嵌合部63が形成されており、この嵌合部63がハウジング28の周壁部31の嵌合部33に嵌合する。
さらに、ウォームホイールギヤ回転体用の2つのギヤ用位置決めリブ69,69の間であって、ホルダ9の仮想基準線Sh上には、ハウジング28内に設けられたホルダ固定用のボス部57Aが嵌入可能な円形の凹部72が形成されており、凹部72にはねじ挿通孔72aが設けられている。
ホルダ9は、凹部72,75のねじ挿通孔72a,75aに通した4本のねじ(図示略)を、ブラケット本体部13のボス部57A〜57Dにねじ込むことにより、ブラケット本体部13に固定される。
また、ホルダ9は、砲台部64の四隅と対向する部位に、ホルダ本体部61の後面から後方に突出するU字形の係止突起77を備えている。4つの係止突起77はピボット軸76の中心から等距離に配置され、ピボット軸76を中心にして90度間隔に配置されている。そして、左右の係止突起77,77の中心同士を結ぶ仮想線は水平線となり、上下の係止突起77,77の中心同士を結ぶ仮想線は鉛直線となるように配置されている。
このホルダ9のピボット軸76に、ピボットプレート10が三次元的に傾動可能に取り付けられている。
ピボットプレート10がホルダ9に装着された状態において、左右の球面受け座85A,85Cの両中心を結ぶ仮想線は水平線となり、且つピボットプレート10の揺動支点を通る前後方向に延びる仮想線と直交する。
初めに、図示しない加圧台の上に、ピボットプレート10をピボット凹部80が上になるようにしてセットし、このピボットプレート10の上にホルダ9を配置する。その際には、ホルダ9の嵌合部63が上向きとなるように配置し、ホルダ9の4つの係止突起77とピボットプレート10の4つの回転規制ピン84とを対向させ、ホルダ9のピボット軸76とピボットプレート10のピボット凹部80とを対向させる。また、予めホルダ9の2つの孔70にグロメット71を装着しておく。
また、ホルダ9のピボット軸76をピボットプレート10のピボット凹部80に圧入することによってピボットプレート10をホルダ9に揺動可能に連結しているので、従来のようにホルダ9とピボットプレート10とを離脱不能にする手段(例えばボルトなど)が不要となり、部品点数を削減することができる。
その結果、ドアミラー装置1のコストダウンを図ることができる。
また、同一の組み付けライン上で、ブラケット8とホルダ9とを組み付けることができるとともに、ホルダ9とピボットプレート10とを組み付けることができ、しかも、上下を反転させる工程を削減することができるので、組み付けを簡素化することができ、生産性が向上する。
このように、ホルダ9およびピボットプレート10を左右のドアミラー装置1の共用部品とすることができる。その結果、部品管理が容易となり、生産性が向上する。
6 ミラー
8 ブラケット
9 ホルダ
10 ピボットプレート
11 ミラー傾動用駆動部
33 嵌合部(取付部)
44A,44B 作動軸
55 係止突起(取付部)
57A〜57D ボス部(取付部)
63 嵌合部(取付部)
73 アーム部(取付部)
74 脚部(取付部)
76 ピボット軸(ピボット部)
80 ピボット凹部(ピボット部)
H 水平基準線
Sh 仮想基準線
Claims (2)
- ミラーを支持するピボットプレートがピボット部を中心にしてホルダに三次元的に揺動可能に取り付けられ、前記ホルダは車体に設置されるブラケットに取り付けられ、前記ブラケットと前記ホルダとの間にミラー傾動用駆動部が収納され、このミラー傾動用駆動部の作動軸が前記ホルダを貫通して前記ピボットプレートに連結されていることを特徴とする鏡面角度調整装置。
- 前記ミラー傾動用駆動部は前記作動軸を2本備え、前記ホルダは前記ブラケットに対する取付部を複数備え、
前記ブラケットの水平基準線に対して略45度の仰角をなし且つ前記ピボット部による揺動支点を通る仮想基準線に対して、前記ミラー傾動用駆動部の2本の前記作動軸が互いに線対称の位置に配置されるとともに、前記複数の取付部が前記仮想基準線に対して線対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鏡面角度調整装置。
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