JP2011101888A - T形鋼の圧延設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧延時に素材に湾曲,捩れ,フランジ倒れ込みが生じにくいT形鋼の圧延設備を提供する。
【解決手段】T形鋼の圧延設備は、圧延方向の上流側から下流側に向かって、粗造形圧延機1、粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、及び仕上ユニバーサル圧延機4が順次配されてなり、断面略T字状の鋼製素材10’を熱間圧延してT形鋼製品10を製造する設備である。粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、及び仕上ユニバーサル圧延機4のそれぞれの上流側近傍部分及び下流側近傍部分には、鋼製素材10’を各圧延機2,3,4に案内し且つ鋼製素材10’の異常な変形を抑制するフランジガイド5A,5Bとウェブガイド6A,6Bが設置されている。これらのガイド5A,5B,6A,6Bにより、鋼製素材10’の湾曲,捩れや長手方向尾端におけるフランジ12’の倒れ込みが抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明はT形鋼の圧延設備に関する。
T形鋼10は、ウェブ11の一端にフランジ12を有してなる断面略T字状の形鋼であり(図11を参照)、造船や橋梁等の分野で広く使用されている。T形鋼10の寸法は、その用途や使用条件,使用箇所等によって様々であるが、通常は、ウェブ高さA(外法)が200〜1000mm程度、ウェブ厚さt1が8〜25mm程度、ウェブ内法寸法A−t2が190〜980mm程度、フランジ幅Bが80〜300mm程度、フランジ厚さt2が12〜40mm程度である。さらに、ウェブ高さAはフランジ幅Bの2倍以上であることが多い。
また、T形鋼10の製造方法としては、ウェブ11とフランジ12とを溶接する方法が一般的であるが、圧延により一体成形する方法も採用されている。例えば特許文献1には、ウェブ厚さ,フランジ厚さ,ウェブ高さ,及びフランジ幅が様々な寸法のT形鋼を効率良く製造するため、中間圧延工程と仕上圧延工程にユニバーサル圧延機を1基ずつ配置した熱間圧延設備が提案されている。この熱間圧延設備の一例を図12に示す。
図12の(a)の熱間圧延設備は、図示しない加熱炉から搬出された鋼片を往復圧延して断面略T字状の鋼製素材に粗成形する粗圧延機101と、この鋼製素材を略製品寸法に成形する粗ユニバーサル圧延機102と、粗ユニバーサル圧延機102の下流側に設置されたエッジャ圧延機103と、さらにその下流側に設置された仕上ユニバーサル圧延機104と、を備える。
図12の(b)に粗ユニバーサル圧延機102の構成を模式的に示し、図12の(c)にエッジャ圧延機103の構成を模式的に示し、図12の(d)に仕上ユニバーサル圧延機104の構成を模式的に示す。粗ユニバーサル圧延機102及びエッジャ圧延機103による工程が中間圧延工程であり、仕上ユニバーサル圧延機104による工程が仕上圧延工程である。
粗ユニバーサル圧延機102は、水平ロール121a,121bと竪ロール122a,122bとを有しており、また、仕上ユニバーサル圧延機104は、水平ロール141a,141bと竪ロール142a,142bとを有している。そして、それぞれのロール開度を調整することによって、ロール交換を行わなくても種々のフランジ厚さ,ウェブ厚さのT形鋼製品を製造することが可能になっている。また、エッジャ圧延機103は、大径部133と小径部132で構成されたエッジャロール131a,131bを有している。そして、小径部132でフランジの先端面を圧下することによって、フランジ幅の調整を行うことが可能になっている。
T形鋼の圧延中には素材に湾曲が生じやすいという問題があるため、特許文献1においては、下記のようにして該問題の解決を図っている。すなわち、粗ユニバーサル圧延機102,エッジャ圧延機103,及び仕上ユニバーサル圧延機104の前後面のフランジを圧延する一側面に、前進及び後退自在な湾曲防止サイドガイドを設置することにより、各圧延機で圧延中の素材のフランジ側への湾曲を機械的に矯正している。また、既設のインサイドビームガイド及び既設のサイドガイドにより、ウェブ(ステム)側への湾曲を防止している。
これらのガイドの具体例として、フランジの外面を誘導する湾曲防止サイドガイド117とウェブの下面を誘導するリードインガイド114との組み合わせ(図13を参照)や、既設のサイドガイド112と誘導ローラ116との組み合わせ(図14を参照)や、既設のインサイドビームガイド113(図15を参照)が開示されており、さらにこれらの配置例として図16に示すようなものが開示されている。
また、特許文献2には、鋼片に粗圧延を行って造形したT形鋼の粗形鋼片に、タンデム配列された少なくとも2台のユニバーサル圧延機で往復圧延(熱間圧延)を行うことにより、T形鋼を製造する方法が開示されている。そして、このT形鋼の製造方法は、一方のユニバーサル圧延機で粗形鋼片のウェブ及びフランジを厚さ方向に圧下し、他方のユニバーサル圧延機で粗形鋼片のフランジを幅方向に圧下する点、又は、一方のユニバーサル圧延機で粗形鋼片のウェブ及びフランジを厚さ方向に圧下し、他方のユニバーサル圧延機で粗形鋼片のフランジを幅方向に圧下するとともにウェブを高さ方向に圧下する点を特徴としている。
さらに、特許文献3には、中間圧延工程において少なくとも2台の粗ユニバーサル圧延機と1台のエッジャ圧延機とを用いて、熱間圧延によりT形鋼を製造する方法が開示されている。そして、このT形鋼の製造方法は、1台の粗ユニバーサル圧延機でウェブの先端を圧下しつつウェブ及びフランジを厚さ方向に圧下する点を特徴としている。
さらに、特許文献4には、H形鋼用圧延素材を圧延するユニバーサル圧延機の入側及び出側に配置される圧延用ガイドが開示されている。この圧延用ガイドは、圧延素材の圧延パスラインを上下に挟む一対のガイドフレーム203を備えており、各ガイドフレーム203には、圧延素材のフランジの内面とウェブに接するガイド本体204と、圧延素材のフランジの両端部にそれぞれ接して転動するガイドローラ205とを連結してある(図17を参照)。
特公昭43−19671号公報 特開2007−331027号公報 特開2009−6397号公報 特開平3−32415号公報
しかしながら、本発明者らの検討により、特許文献1に開示のガイドでは、T形鋼の圧延に際して次のような問題が発生することが分かった。まず、素材にウェブ側への湾曲が発生した場合は、素材の長手方向先端のウェブ端部がサイドガイド112,117に接触して、ウェブが浮き上がって素材が捩れるおそれがあった。その結果、素材が圧延ライン外へ飛び出して、圧延の続行が不可能になるおそれがあった。
また、T形鋼は左右非対称な姿勢で圧延されるため、ユニバーサル圧延機の入側において、素材の尾端のフランジがウェブ側に倒れ込むおそれがあった(図18を参照)。これは、フランジが外面側から竪ロール122aによって圧下され、ウェブ側に曲げられるためと考えられる。その結果、水平ロール121a,121bによって圧延された後の素材の断面形状が、略T字状とならないおそれがあった。
H形鋼のように左右両側にフランジを有する場合は、図19に示すように、左右の竪ロールからの圧下力が打ち消し合って、フランジがウェブ側に湾曲しにくいのに対し、T形鋼はフランジがウェブの片側にしかないため、素材の尾端においてフランジがウェブ側に倒れ込む問題が発生しやすかった。倒れ込んだフランジを水平ロール121a,121bで圧延すると、素材の断面形状が略T字状にならないだけでなく、ユニバーサル圧延機が過負荷となって、停止や破損という重大な問題が発生する場合があった。
さらに、形鋼の圧延においては、粗ユニバーサル圧延機で往復圧延が行われることが多いため、素材の長手方向両端でフランジの倒れ込みが発生することとなり、製品歩留まりの低下や圧延機の破損の問題は一層顕著となる。
本発明者らの検討によれば、特許文献1に開示のガイドでは、フランジがウェブ側に倒れ込むことを防止する効果は不十分であった。
また、特許文献2,3には、T形鋼の圧延時に生じる素材の湾曲やフランジ倒れ込みを防止する方法は開示されていない。
さらに、特許文献4に開示の圧延用ガイドは、左右対称形状のH形鋼用のガイドであるので、左右非対称な姿勢で圧延されるT形鋼に適用すると、圧延素材の尾端におけるフランジの倒れ込みを防止する効果が不十分であり、フランジの倒れ込みを確実に防止することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような従来技術が有する問題点を解決し、圧延時に素材に湾曲,捩れ,フランジ倒れ込み等の異常な変形が生じにくいT形鋼の圧延設備を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発明に係る請求項1のT形鋼の圧延設備は、ウェブの一端にフランジを有してなる断面略T字状の鋼製素材を圧延してT形鋼製品を製造する圧延設備において、上下一対の水平ロールの間に前記ウェブを挟み且つ竪ロールと前記水平ロールとの間に前記フランジを挟んで前記ウェブと前記フランジを圧延するユニバーサル圧延機を備えるとともに、前記フランジの外面に対向して設けられ、前記水平ロールと前記竪ロールとの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するユニバーサル圧延機用フランジガイドと、前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両水平ロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲及び前記フランジのウェブ側への倒れ込みを抑制する上下一対のユニバーサル圧延機用ウェブガイドと、を前記ユニバーサル圧延機の入側に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る請求項2のT形鋼の圧延設備は、請求項1に記載のT形鋼の圧延設備において、前記ユニバーサル圧延機用フランジガイドと前記ユニバーサル圧延機用ウェブガイドを前記ユニバーサル圧延機の出側にさらに備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項3のT形鋼の圧延設備は、ウェブの一端にフランジを有してなる断面略T字状の鋼製素材を圧延してT形鋼製品を製造する圧延設備において、前記フランジの先端に一対のエッジャロールを圧接してフランジ幅を調整するエッジャ圧延機を備えるとともに、前記フランジの外面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するエッジャ圧延機用フランジガイドと、前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲を抑制する上下一対のエッジャ圧延機用ウェブガイドと、を前記エッジャ圧延機の入側及び出側に備える。
さらに、本発明に係る請求項4のT形鋼の圧延設備は、ウェブの一端にフランジを有してなる断面略T字状の鋼製素材を圧延してT形鋼製品を製造する圧延設備において、上下一対の水平ロールの間に前記ウェブを挟み且つ竪ロールと前記水平ロールとの間に前記フランジを挟んで前記ウェブと前記フランジを圧延するユニバーサル圧延機と、前記フランジの先端に一対のエッジャロールを圧接してフランジ幅を調整するエッジャ圧延機と、を備えるとともに、下記の2つの条件のうち少なくとも一方を満たしていることを特徴とする。
条件A:前記フランジの外面に対向して設けられ、前記水平ロールと前記竪ロールとの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するユニバーサル圧延機用フランジガイドと、前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両水平ロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲及び前記フランジのウェブ側への倒れ込みを抑制する上下一対のユニバーサル圧延機用ウェブガイドと、を前記ユニバーサル圧延機の入側に備える。
条件B:前記フランジの外面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するエッジャ圧延機用フランジガイドと、前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲を抑制する上下一対のエッジャ圧延機用ウェブガイドと、を前記エッジャ圧延機の入側及び出側に備える。
さらに、本発明に係る請求項5のT形鋼の圧延設備は、請求項4に記載のT形鋼の圧延設備において、前記条件Aを満たす場合に、前記ユニバーサル圧延機用フランジガイドと前記ユニバーサル圧延機用ウェブガイドを前記ユニバーサル圧延機の出側にさらに備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項6のT形鋼の圧延設備は、請求項4又は請求項5に記載のT形鋼の圧延設備において、前記ユニバーサル圧延機及び前記エッジャ圧延機のうち隣り合う圧延機が備える前記各ガイドについては、対向する同種のガイド同士が連結され一体的に形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項7のT形鋼の圧延設備は、請求項1,2,4,5,及び6のうちのいずれか一項に記載のT形鋼の圧延設備において、前記ユニバーサル圧延機用フランジガイドのフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅よりも大きく、且つ、前記ユニバーサル圧延機用ウェブガイドの前記フランジの内面に対向する面のフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅の1/2よりも大きいことを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項8のT形鋼の圧延設備は、請求項3〜6のいずれか一項に記載のT形鋼の圧延設備において、前記エッジャ圧延機用フランジガイドのフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅よりも大きく、且つ、前記エッジャ圧延機用ウェブガイドの前記フランジの内面に対向する面のフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅の1/2よりも大きいことを特徴とする。
本発明に係るT形鋼の圧延設備は、湾曲,捩れ,フランジ倒れ込み等の異常な変形をほとんど生じることなく素材の圧延を行うことができるので、良好な断面形状を有するT形鋼を製造することができる。
本発明に係るT形鋼の圧延設備の一実施形態の構成を説明する図である。 図1に示すT形鋼の圧延設備に備えられた粗ユニバーサル圧延機の構成を説明する模式図である。 図1に示すT形鋼の圧延設備に備えられたエッジャ圧延機の構成を説明する模式図である。 図1に示すT形鋼の圧延設備に備えられた仕上ユニバーサル圧延機の構成を説明する模式図である。 粗ユニバーサル圧延機に設置されたフランジガイド及びウェブガイドの構造を説明する模式図である。 粗ユニバーサル圧延機の水平ロール、フランジガイド、ウェブガイド、及び圧延中の鋼製素材を、鋼製素材のウェブの先端側から見た図である。 エッジャ圧延機に設置されたフランジガイド及びウェブガイドの構造を説明する模式図である。 仕上ユニバーサル圧延機に設置されたフランジガイド及びウェブガイドの構造を説明する模式図である。 一体に形成されたフランジガイド及びウェブガイドの構造を説明する模式図である。 断面略T字状の鋼製素材の断面図である。 T形鋼製品の断面図である。 従来のT形鋼圧延設備の一例を示す図である。 従来のT形鋼圧延設備に設置されたガイドの一例を示す図である。 従来のT形鋼圧延設備に設置されたガイドの別の例を示す図である。 従来のT形鋼圧延設備に設置されたガイドの別の例を示す図である。 図13〜15に示すガイドの配置例を示す図である。 従来のH形鋼圧延設備に設置されたガイドの一例を示す図である。 ユニバーサル圧延機の入側において、素材の尾端のフランジがウェブ側に倒れ込む様子を説明する図である。 H形鋼のユニバーサル圧延において、素材が竪ロールから受ける力を説明する図である。
本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係るT形鋼の圧延設備の一実施形態の構成を説明する図である。
図1に示すT形鋼の圧延設備は、ウェブ11’の一端にフランジ12’を有してなる断面略T字状の鋼製素材10’(図10を参照)を熱間圧延してT形鋼製品10(図11を参照)を製造する圧延設備であって、圧延方向の上流側から下流側に向かって、粗造形圧延機1、粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、仕上ユニバーサル圧延機4が順次配されてなる。なお、粗ユニバーサル圧延機2とエッジャ圧延機3が、中間圧延機群をなす。
そして、粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、及び仕上ユニバーサル圧延機4のそれぞれの上流側近傍部分及び下流側近傍部分には、鋼製素材10’を姿勢制御しつつ各圧延機2,3,4に案内するフランジガイド5A,5Bとウェブガイド6A,6Bが設置されている。以下に、図1の圧延設備を用いてT形鋼を製造する方法について詳細に説明する。
まず、図示しない加熱炉から搬出された鋼片(図示せず)を、粗造形圧延機1によって往復圧延して、断面略T字状の鋼製素材10’に粗圧延する(粗造形圧延工程)。粗造形圧延機1としては、公知の設備が利用でき、例えば、孔型を有するロールが装備された二重式圧延機とすることができる。
次に、粗造形圧延工程により得られた鋼製素材10’を前記中間圧延機群に導入して圧延を行い、ウェブ及びフランジの圧下を行う(中間圧延工程)。この中間圧延機群は、粗造形圧延機1の下流側に設置されており、粗ユニバーサル圧延機2と、その下流側に近接して配されたエッジャ圧延機3とで構成されている。通常、中間圧延工程においては、複数パスの往復圧延が行われる。
なお、前記中間圧延機群は1台の粗ユニバーサル圧延機2と1台のエッジャ圧延機3で構成されていたが、中間圧延機群の圧延機構成はこれに限定されるものではなく、粗ユニバーサル圧延機2とエッジャ圧延機3のいずれか一方又は両方を2台以上用いてもよい。例えば、粗ユニバーサル圧延機2は、エッジャ圧延機3の上流側に1台設置されていたが、少なくとも1台設置されていればよく、エッジャ圧延機3の下流側にも設置して合計2台としてもよい。
ここで、粗ユニバーサル圧延機2について詳細に説明する。粗ユニバーサル圧延機2は、図2に示すように、軸心が水平方向に延びる上下一対の水平ロール21a,21bと、軸心が鉛直方向に延びる左右一対の竪ロール22a,22bとを有している。上下一対の水平ロール21a,21b及び左右一対の竪ロール22a,22bは、それぞれ、対向配置されている。
粗ユニバーサル圧延機2では、上下一対の水平ロール21a,21bの間に鋼製素材10’のウェブ11’を挟んで、ウェブ11’を板厚方向に圧下するとともに、水平ロール21a,21bの側面と竪ロール22aのロール面(外周面)との間に鋼製素材10’のフランジ12’を挟んで、フランジ12’を板厚方向に圧下する。なお、ウェブ11’の板厚調整は、水平ロール21a,21bの開度調整によって行い、フランジ12’の板厚調整は、水平ロール21a,21bの側面と竪ロール22aのロール面との開度調整によって行う。
次に、エッジャ圧延機3について説明する。エッジャ圧延機3は、図3に示すように、軸心が水平方向に延びる上下一対のエッジャロール31a,31bを有する。エッジャロール31a,31bはそれぞれ、水平軸方向に並んだ大径ロール部33と小径ロール部32を備えている。そして、大径ロール部33が、鋼製素材10’のウェブ11’を水平ロール31a,31bの間に誘導し、小径ロール部32のロール表面が、鋼製素材10’のフランジ12’の両先端面をフランジ幅方向に圧下して、フランジ幅を調整する。
中間圧延工程が終了したら、T形鋼製品10と略同等の寸法に圧延された鋼製素材10’を、前記中間圧延機群の下流側に設置された仕上ユニバーサル圧延機4に搬送して仕上圧延を行う(仕上圧延工程)。仕上ユニバーサル圧延機4は、図4に示すように、軸心が水平方向に延びる上下一対の水平ロール41a,41bと、軸心が鉛直方向に延びる左右一対の竪ロール42a,42bとを有している。上下一対の水平ロール41a,41b及び左右一対の竪ロール42a,42bは、それぞれ、対向配置されている。また、水平ロール41a,41bの側面はロール面(外周面)と直交している。
仕上ユニバーサル圧延機4では、粗ユニバーサル圧延機2と同様に、上下一対の水平ロール41a,41bの間に鋼製素材10’のウェブ11’を挟んで、ウェブ11’を板厚方向に圧下するとともに、水平ロール41a,41bの側面と竪ロール42aのロール面(外周面)との間に鋼製素材10’のフランジ12’を挟んで、フランジ12’を板厚方向に圧下する。なお、ウェブ11’の板厚調整は、水平ロール41a,41bの開度調整によって行い、フランジ12’の板厚調整は、水平ロール41a,41bの側面と竪ロール42aのロール面(外周面)との開度調整によって行う。
竪ロール42aで鋼製素材10’のフランジ12’を軽圧下圧延すると、ウェブ11’に対してフランジ12’が垂直に成形される。水平ロール41a,41bのフランジ12’と対向しない側の側面に竪ロール42bを押圧することにより、水平ロール41a,41bが水平軸方向に移動しないようになっている。仕上ユニバーサル圧延機4では、ウェブ11’はほとんど圧下されないか、又は、形や寸法を整える程度に軽圧下される。軽圧下の圧下率は、2〜3%又はそれ以下である。
仕上ユニバーサル圧延機4と粗ユニバーサル圧延機2とでは、一般に、フランジ12’側の竪ロール22a,42aの形状が異なる。すなわち、粗ユニバーサル圧延機2においては、竪ロール22aのロール面(外周面)の形状を、高さ方向中央部を頂点とし、鉛直方向から3°〜5°傾斜した斜辺を有する山形形状とすることが多い。これに対して、仕上ユニバーサル圧延機4においては、竪ロール42aのロール面(外周面)の形状は実質的に円筒面であり、竪ロール42aのロール径は全体にわたって同一である。仕上圧延工程のパス数は一般に1パスであり、圧延ラインの上流側から下流側に向かって鋼製素材10’が一方向に移動しつつ圧延される。
以上のような圧延を行うことにより、粗造形圧延機1により得られた鋼製素材10’から、目標製品寸法のウェブ11及びフランジ12からなるT形鋼製品10が得られる。ただし、本発明者らの検討によれば、粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、仕上ユニバーサル圧延機4の少なくとも1つに適切なガイドを設置しないと、以下のような問題が発生するおそれがあり、目標製品寸法のT形鋼製品10が得られない場合がある。
(1)鋼製素材10’にフランジ側への湾曲(すなわち、鋼製素材10’がフランジ12’を内側に、ウェブ11’の先端を外側にして湾曲すること)が発生した場合には、フランジ12’の外面(すなわち、ウェブ11’が突出している側とは反対側の板面)を圧延方向に沿って案内するガイドがないと、鋼製素材10’が圧延ライン外へ飛び出して、圧延の続行が不可能になるおそれがある。
(2)鋼製素材10’のウェブ側にガイドが設置されていても、鋼製素材10’にウェブ側への湾曲(すなわち、鋼製素材10’がウェブ11’の先端を内側に、フランジ12’を外側にして湾曲すること)が発生した場合には、鋼製素材10’の長手方向先端のウェブ11’の先端がガイドに接触して、ウェブ11’が浮き上がって鋼製素材10’が捩れるおそれがある。そうすると、鋼製素材10’が圧延ライン外へ飛び出して、圧延の続行が不可能になるおそれがある。
(3)特に粗ユニバーサル圧延機2及び仕上ユニバーサル圧延機4の入側において、鋼製素材10’の長手方向尾端のフランジがウェブ側に倒れ込むおそれがある。その結果、水平ロールによって圧延された後の鋼製素材10’の断面形状が、略T字状とならないおそれがある。また、倒れ込んだフランジ12’を水平ロールで圧延すると、ユニバーサル圧延機2,4が過負荷となって、ユニバーサル圧延機2,4の停止や破損という重大な問題が発生する場合がある。
そこで、本発明者らは、図1に示す本実施形態の圧延設備のように、粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、及び仕上ユニバーサル圧延機4のそれぞれにフランジガイド5A,5B及びウェブガイド6A,6Bを設置することにより、前記問題が解決できることを見出した。
粗ユニバーサル圧延機2又は仕上ユニバーサル圧延機4に設置されたフランジガイド5A(本発明の構成要件であるユニバーサル圧延機用フランジガイドに相当する)は、水平ロール21a,21b(又は41a,41b)と竪ロール22a(又は42a)との間に姿勢を制御しつつフランジ12’を案内する機能を有しているとともに、フランジ12’の外面に沿う平面を備えているため、フランジ12’の外面を支持して鋼製素材10’のフランジ側への湾曲を抑制する機能を有している。
また、粗ユニバーサル圧延機2又は仕上ユニバーサル圧延機4に設置された上下一対のウェブガイド6A(本発明の構成要件であるユニバーサル圧延機用ウェブガイドに相当する)は、両水平ロール21a,21b(又は41a,41b)の間にウェブ11’を案内する機能を有しているとともに、ウェブ11’の上下両面(すなわちウェブ11’の両板面)及びフランジ12’の内面(すなわち、ウェブ11’が突出している側の板面)に沿う平面を備えているため、ウェブ11’の上下両面及びフランジ12’の内面を支持して鋼製素材10’のウェブ側への湾曲、捩れ及びフランジ12’の倒れ込みを抑制する機能を有している。
一方、エッジャ圧延機3に設置されたフランジガイド5B(本発明の構成要件であるエッジャ圧延機用フランジガイドに相当する)は、両エッジャロール31a,31bの間にフランジ12’を案内する機能を有しているとともに、フランジ12’の外面に沿う平面を備えているため、フランジ12’の外面を支持して鋼製素材10’のフランジ側への湾曲を抑制する機能を有している。
また、エッジャ圧延機3に設置された上下一対のウェブガイド6B(本発明の構成要件であるエッジャ圧延機用ウェブガイドに相当する)は、両エッジャロール31a,31bの間にウェブ11’を案内する機能を有しているとともに、フランジ12’の内面に沿う平面を備えているため、フランジ12’の内面を支持して鋼製素材10’のウェブ側への湾曲を抑制する機能を有している。また、フランジ12’のウェブ側への倒れ込みを抑制する機能も有している。
まず、粗ユニバーサル圧延機2に設置されたフランジガイド5A及びウェブガイド6Aの構造及び異常な変形の抑制効果について、図5を参照しながら詳細に説明する。図5は、粗ユニバーサル圧延機2の上流側近傍部分(1パス目は入側)に設置されたフランジガイド5A及びウェブガイド6Aを示すものであるが、下流側近傍部分(1パス目は出側)に設置されたフランジガイド5A及びウェブガイド6Aも同様であるので、その説明と図示は省略する。
フランジガイド5Aは、フランジ12’の外面に沿って対向する平面を備える略板状の部材であり、フランジ12’の外面を支持できるように圧延ラインに沿って配置されている。フランジガイド5Aによりフランジ12’の外面が支持されるので、鋼製素材10’のフランジ側への湾曲が抑制される。より効果的に湾曲を抑制するためには、フランジガイド5Aの高さ(図5における上下方向の幅)は、鋼製素材10’のフランジ12’の幅よりも大きいことが好ましく、フランジ12’の幅の1.5倍以上であることがより好ましい。
一方、ウェブガイド6Aは、ウェブ11’の上下両側に対向して配された一対の略板状部材であり、ウェブ11’の上面又は下面に沿って対向する平面を備えるとともに、フランジ12’の内面に沿って対向する平面をフランジ12’側の側面に備えている。ウェブガイド6Aによりウェブ11’の上下両面及びフランジ12’の内面が支持されるので、以下の2つの効果が奏される。
第一の効果は、鋼製素材10’のウェブ側への湾曲を抑制する効果である。フランジ12’の上下の内面がウェブガイド6Aにより支持されるため、ウェブ側への湾曲が抑制され、鋼製素材10’は直線状に保たれつつ粗ユニバーサル圧延機2を通過することとなる。
第二の効果は、鋼製素材10’の長手方向尾端で発生しやすいフランジ12’のウェブ側への倒れ込みを抑制する効果である。フランジ12’の上下の内面がウェブガイド6Aにより支持されるため、前記倒れ込みが抑制される。
従来のガイドは、両水平ロール21a,21bの間にウェブ11’を案内する機能のみを目的として、ウェブ11’の下面のみを支持する構成をとっていたが、上記のような2つの効果を得るためには、ウェブ11’の上下両面を支持するガイドを設ける必要がある。また、フランジ12’の内面を支持する両ウェブガイド6Aの側面は、フランジ12’の内面に沿うような形状とする必要があり、中間圧延工程における鋼製素材10’のようにフランジ12’が傾斜している場合には、両ウェブガイド6Aの側面も同じ角度に傾斜させることが好ましい。
さらに、前記ウェブ側への湾曲及び倒れ込みの抑制効果を十分に得るためには、ウェブガイド6Aのうちフランジ12’の内面を支持する側面は、鋼製素材10’のフランジ12’の内面全体を支持することが好ましい。すなわち、上側(又は下側)のウェブガイド6Aの側面の高さ(上下方向の長さ)は、フランジ12’の上側部分(又は下側部分)の幅(すなわち、ウェブ厚さを除いたフランジ幅の1/2)よりも大きいことが好ましく、フランジ12’の上側部分(又は下側部分)の幅の1.2倍以上であることがより好ましい。
また、鋼製素材10’のフランジ12’の内面とウェブガイド6Aとの間隔は、5mm以下とすることが好ましく、2mm以下とすることがより好ましい。そうすれば、前記倒れ込みの抑制効果が、より高くなり、前記倒れ込みをほぼ完全に防止することが可能となる。
さらに、粗ユニバーサル圧延機2での圧延において前述した倒れ込みを抑制するためには、ウェブガイド6Aを粗ユニバーサル圧延機2の少なくとも入側に設置する必要がある。また、鋼製素材10’のウェブ側及びフランジ側への湾曲を抑制するためには、粗ユニバーサル圧延機2の入側のみならず出側にもフランジガイド5A及びウェブガイド6Aを設置することが好ましい。なお、中間圧延工程において複数パスの往復圧延が行われる場合には、粗ユニバーサル圧延機2の上流側及び下流側が交互に圧延の入側となるため、粗ユニバーサル圧延機2の上流側近傍部分及び下流側近傍部分の両方にフランジガイド5A及びウェブガイド6Aを設置する必要がある。
フランジガイド5A及びウェブガイド6Aの機能と作用効果について、図6を参照しながらさらに説明する。図6は、粗ユニバーサル圧延機2の水平ロール21a,21b、フランジガイド5A、ウェブガイド6A、及び圧延中の鋼製素材10’を、鋼製素材10’のウェブ11’の先端側から見た図である。ただし、図6においては、竪ロール22a,22bの図示は省略してある。
上下のウェブガイド6A,6Aは、図6に示すように、鋼製素材10’を水平ロール21a,21bの近傍まで案内できるような形状であることが好ましく、水平ロール21a,21b又は竪ロール22a,22bの軸心から上下のウェブガイド6Aの端部(水平ロール21a,21b又は竪ロール22a,22bに相対する側の端部)までの圧延方向距離が、水平ロール21a,21b又は竪ロール22a,22bのロール半径以下であることがより好ましい。
また、フランジガイド5Aも、鋼製素材10’を竪ロール22a,22bの近傍まで案内できるような形状であることが好ましく、水平ロール21a,21b又は竪ロール22a,22bの軸心からフランジガイド5Aの端部(水平ロール21a,21b又は竪ロール22a,22bに相対する側の端部)までの圧延方向距離が、水平ロール21a,21b又は竪ロール22a,22bのロール半径以下であることが好ましい。
水平ロール21a,21bや竪ロール22a,22bのロール面(外周面)とフランジガイド5A,ウェブガイド6Aとの間の隙間は、そこに鋼製素材10’が入り込まないように、可能な限り狭くすることが好ましく、5mm以下が好ましく、2mm以下がより好ましい。
次に、エッジャ圧延機3に設置されたフランジガイド5B及びウェブガイド6Bの構造及び異常な変形の抑制効果について、図7を参照しながら詳細に説明する。図7は、エッジャ圧延機3の上流側近傍部分(1パス目は入側)に設置されたフランジガイド5B及びウェブガイド6Bを示すものであるが、下流側近傍部分(1パス目は出側)に設置されたフランジガイド5B及びウェブガイド6Bも同様であるので、その説明と図示は省略する。
エッジャ圧延機3にも、粗ユニバーサル圧延機2の場合と同様に、フランジガイド5B及びウェブガイド6Bが設置され、両エッジャロール31a,31bの間にウェブ11’が案内される。フランジガイド5B及びウェブガイド6Bの形状や機能などは、粗ユニバーサル圧延機2の場合とほぼ同様である。ただし、エッジャ圧延機3での圧延においては、フランジ12’の両先端が圧延されることによって、鋼製素材10’にウェブ11’側への湾曲が発生し易い。そのため、上下一対のウェブガイド6B,6Bでフランジ12’の内面を支持して、前記湾曲を抑制することが重要である。前記湾曲の抑制が不十分であると、鋼製素材10’に捩れが生じて円滑な圧延が阻害されるおそれがある。
エッジャ圧延機3においては、鋼製素材10’のウェブ11’側への湾曲を効果的に抑制するため、エッジャ圧延機3の上流側近傍部分及び下流側近傍部分の両方に、フランジガイド5B及びウェブガイド6Bを設置する必要がある。なお、エッジャ圧延機3での圧延においては、ユニバーサル圧延機のように、フランジ12’が外面側から竪ロールによって圧下されることがないため、鋼製素材10’にフランジ12’のウェブ側への倒れ込みは発生しにくい。それゆえ、ウェブガイド6Bの設置は前記倒れ込みの抑制を主目的とするものではない。
次に、仕上ユニバーサル圧延機4に設置されたフランジガイド5A及びウェブガイド6Aの構造及び異常な変形の抑制効果について、図8を参照しながら説明する。図8は、仕上ユニバーサル圧延機4の上流側近傍部分(通常は入側)に設置されたフランジガイド5A及びウェブガイド6Aを示すものであるが、下流側近傍部分(通常は出側)に設置されたフランジガイド5A及びウェブガイド6Aも同様であるので、その説明と図示は省略する。
仕上ユニバーサル圧延機4においても、粗ユニバーサル圧延機2の場合と同様に、フランジガイド5A及びウェブガイド6Aが設置される。フランジガイド5A及びウェブガイド6Aの構造と異常な変形の抑制効果については、粗ユニバーサル圧延機2の場合とほぼ同様であるが、仕上圧延工程のパス数は一般に1パスであるので、仕上ユニバーサル圧延機の上流側が入側となる。
仕上ユニバーサル圧延機4に供給される前の鋼製素材10’は、フランジ12’が傾斜しているので(すなわち、ウェブ11’に対して垂直をなしていないので)、フランジ12’の内面を支持する両ウェブガイド6Aの側面には、フランジ12’と同様の傾斜を設けることが好ましい。すなわち、両ウェブガイド6Aの側面を、フランジ12’の内面と同じ角度に傾斜させることが好ましい。
一方、仕上ユニバーサル圧延機4の出側にも、フランジガイド5A及びウェブガイド6Aを設置してよいが、仕上ユニバーサル圧延機4の出側ではフランジ12がウェブ11に対して垂直をなしているので、フランジ12の内面を支持する両ウェブガイド6Aの側面も垂直とすることが好ましい。なお、鋼製素材10’のウェブ11’及びフランジ12’の圧下によって鋼製素材10’の前記湾曲を抑制することが可能な場合には、出側にはフランジガイド5A及びウェブガイド6Aを設置しなくても差し支えない。
以上説明したように、図1に示す圧延設備で圧延を行えば、長手方向全長にわたって断面形状が良好なT形鋼製品10を製造することができる。また、フランジ12’の内外両面とウェブ11’の上下両面を適切に支持するガイド(フランジガイド5A,5B及びウェブガイド6A,6B)を設置して圧延を行うので、鋼製素材10’の湾曲,捩れや長手方向端部におけるフランジ12’の倒れ込みが生じにくい。その結果、圧延作業を円滑に行うことができるとともに、長手方向全長にわたって目標とする断面寸法を有するT形鋼製品10を製造することができる。さらに、不良品の発生率が低いため、T形鋼製品10を安価に製造することができる。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、及び仕上ユニバーサル圧延機4の全てにガイド(フランジガイド5A,5B及びウェブガイド6A,6B)が設置されていたが、一部の圧延機のみに設置してもよいことは勿論である。
また、本実施形態においては、粗ユニバーサル圧延機2、エッジャ圧延機3、及び仕上ユニバーサル圧延機4に設置されているガイド(フランジガイド5A,5B及びウェブガイド6A,6B)は、それぞれ別体であったが、例えば粗ユニバーサル圧延機2とエッジャ圧延機3のように隣り合う圧延機が近接配置されている場合には、両圧延機2,3間に設置されるガイドとして、一体に形成されたガイドを使用することができる。このことについて、図9を参照しながら詳細に説明する。
図9においては、粗ユニバーサル圧延機2の上流側近傍部分及び下流側近傍部分に、フランジガイド5A及びウェブガイド6Aが設置されているとともに、エッジャ圧延機3の上流側近傍部分及び下流側近傍部分に、フランジガイド5B及びウェブガイド6Bが設置されている。粗ユニバーサル圧延機2とエッジャ圧延機3は近接配置されているので、粗ユニバーサル圧延機2の下流側近傍部分に設置されている各ガイドと、エッジャ圧延機3の上流側近傍部に設置されている各ガイドは、非常に近い位置に配されている。
両圧延機2,3の各ガイド5A,5B,6A,6Bのうち同種のガイド同士は対向配置されているので、対向する同種のガイド同士を連結して一体的に形成することができる。すなわち、粗ユニバーサル圧延機2の下流側のガイド5A,6Aとエッジャ圧延機3の上流側のガイド5B,6Bとを一体的に形成したものを、両圧延機2,3の間に設置することができる。図9において、粗ユニバーサル圧延機2とエッジャ圧延機3の間に設置されているガイドが、一体的に形成されたガイドである。
具体的には、粗ユニバーサル圧延機2のフランジガイド5Aとエッジャ圧延機3のフランジガイド5B、粗ユニバーサル圧延機2の上側のウェブガイド6Aとエッジャ圧延機3の上側のウェブガイド6B、粗ユニバーサル圧延機2の下側のウェブガイド6Aとエッジャ圧延機3の下側のウェブガイド6Bが、それぞれ同種のガイドに該当するので、これらはそれぞれ連結して一体的に形成するとよい。
両圧延機2,3の各ガイドが別体であると、粗ユニバーサル圧延機2のガイドから出た鋼製素材10’の長手方向先端がエッジャ圧延機3のガイドの入り口で引っかかる等のトラブルが生じるおそれがある。しかしながら、両圧延機2,3の各ガイドが一体であれば、上記のようなトラブルが生じるおそれがなく、鋼製素材10’をエッジャ圧延機3に案内する効果が高いため好ましい。
さらに、本実施形態においては、粗ユニバーサル圧延機2とエッジャ圧延機3が1台ずつ近接配置され、往復圧延が行われる場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、上記以外の配置や、粗ユニバーサル圧延機2及びエッジャ圧延機3の一方又は両方が複数台である場合にも適用可能である。
例えば、粗ユニバーサル圧延機とエッジャ圧延機と仕上ユニバーサル圧延機が近接配置されている場合(特許文献2を参照)、2台の粗ユニバーサル圧延機と1台のエッジャ圧延機で中間圧延機群が構成される場合(特許文献3を参照)、多数の粗ユニバーサル圧延機とエッジャ圧延機で中間圧延機群が構成され1パスで中間圧延工程を終了させる連続圧延ラインの場合においても、本発明を適用可能である。
次に、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。図1に示す圧延設備を用いて、厚さ250mm、幅310mmの断面矩形のブルームを圧延し、目標製品寸法がウェブ高さ300mm、フランジ幅100mm、ウェブ厚さ9mm、フランジ厚さ16mmであるT形鋼製品を製造した。
粗造形圧延機としては、複数の孔型を設けた上下ロールを有する二重式圧延機を用いた。また、粗ユニバーサル圧延機としては、図2に示す構造のものを用いた。粗ユニバーサル圧延機の水平ロールは、その側面が鉛直方向から7°傾斜しているものを用いた。左右の竪ロールは対向するように配置し、ロール面(外周面)の断面形状を、高さ方向中央部を頂点とし、鉛直方向から7°傾斜した斜辺を有する上下対称の山形形状とした。さらに、左右の竪ロールのうちフランジとは反対側に配される竪ロールは、水平ロールの側面に接触するので、フランジの圧延時に水平ロールが水平軸方向に移動しないように、水平ロールの側面への押圧力を調整した。
さらに、エッジャ圧延機としては、図3に示す構造のものを用いた。大径ロール部と小径ロール部の間の段差部分の傾斜面は、鉛直方向から7°傾斜した面とした。さらに、仕上ユニバーサル圧延機としては、図4に示す構造のものを用いた。
さらに、粗ユニバーサル圧延機,エッジャ圧延機,及び仕上ユニバーサル圧延機のそれぞれの上流側近傍部分及び下流側近傍部分には、図5,7,8に示すフランジガイドとウェブガイドを設置した。
このような圧延設備を用いて、以下のように圧延を行った。最初に、加熱炉で昇温したブルームを粗造形圧延機で圧延し、図10に示すような断面略T字状の鋼製素材とした。得られた鋼製素材のウェブ高さは375mm、フランジ幅は130mm、ウェブ厚さは40mm、フランジ厚さは75mmであった。
続いて、上記の粗ユニバーサル圧延機とエッジャ圧延機からなる中間圧延機群で5パスの往復圧延を行った。粗ユニバーサル圧延機でウェブ及びフランジを厚さ方向に圧下して、ウェブ厚さ及びフランジ厚さを小さくし、エッジャ圧延機でフランジ両先端を圧下して、フランジ幅を小さくした。このとき、鋼製素材の湾曲はほとんど生じず、問題なく圧延を行うことができた。また、フランジの倒れ込みも発生しなかった。
最後に、仕上ユニバーサル圧延機で1パスの圧延を行い、フランジがウェブに対して垂直をなすように整形した。フランジとウェブの圧延は軽圧下とした。ここでも鋼製素材の湾曲はほとんど生じず、問題なく圧延を行うことができた。また、フランジの倒れ込みも発生しなかった。なお、数本のT形鋼製品を製造して、仕上ユニバーサル圧延機において湾曲がほとんど発生しないことを確認した後に、仕上ユニバーサル圧延機の下流側近傍部分に設置したフランジガイドとウェブガイドを撤去して圧延を行ったところ、湾曲等の問題は発生しなかった。
これに対して、比較例として、図13〜15に示すような上側のウェブガイドを備えていない熱間圧延設備を用いて、上記と同様に圧延を行った。10本のT形鋼製品を製造した結果、1本については、中間圧延工程の5パス目で、エッジャ圧延後の鋼製素材に捩れが生じ、鋼製素材が圧延ラインから飛び出すトラブルが生じた。また、別の1本については、中間圧延工程の5パス目で、粗ユニバーサル圧延機の上流側において上側フランジがウェブ側に倒れ込み、鋼製素材の長手方向尾端から5m程度が目標とする断面寸法にならなかった。その上、ロールの手入れやガイドの修理などが必要となり、操業停止を余儀なくされた。
2 粗ユニバーサル圧延機
3 エッジャ圧延機
4 仕上ユニバーサル圧延機
5A,5B フランジガイド
6A,6B ウェブガイド
10 T形鋼製品
10’ 鋼製素材
11,11’ ウェブ
12,12’ フランジ
21a,21b 水平ロール
22a,22b 竪ロール
31a,31b エッジャロール
41a,41b 水平ロール
42a,42b 竪ロール

Claims (8)

  1. ウェブの一端にフランジを有してなる断面略T字状の鋼製素材を圧延してT形鋼製品を製造する圧延設備において、
    上下一対の水平ロールの間に前記ウェブを挟み且つ竪ロールと前記水平ロールとの間に前記フランジを挟んで前記ウェブと前記フランジを圧延するユニバーサル圧延機を備えるとともに、
    前記フランジの外面に対向して設けられ、前記水平ロールと前記竪ロールとの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するユニバーサル圧延機用フランジガイドと、
    前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両水平ロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲及び前記フランジのウェブ側への倒れ込みを抑制する上下一対のユニバーサル圧延機用ウェブガイドと、
    を前記ユニバーサル圧延機の入側に備えることを特徴とするT形鋼の圧延設備。
  2. 前記ユニバーサル圧延機用フランジガイドと前記ユニバーサル圧延機用ウェブガイドを前記ユニバーサル圧延機の出側にさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のT形鋼の圧延設備。
  3. ウェブの一端にフランジを有してなる断面略T字状の鋼製素材を圧延してT形鋼製品を製造する圧延設備において、
    前記フランジの先端に一対のエッジャロールを圧接してフランジ幅を調整するエッジャ圧延機を備えるとともに、
    前記フランジの外面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するエッジャ圧延機用フランジガイドと、
    前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲を抑制する上下一対のエッジャ圧延機用ウェブガイドと、
    を前記エッジャ圧延機の入側及び出側に備えることを特徴とするT形鋼の圧延設備。
  4. ウェブの一端にフランジを有してなる断面略T字状の鋼製素材を圧延してT形鋼製品を製造する圧延設備において、
    上下一対の水平ロールの間に前記ウェブを挟み且つ竪ロールと前記水平ロールとの間に前記フランジを挟んで前記ウェブと前記フランジを圧延するユニバーサル圧延機と、前記フランジの先端に一対のエッジャロールを圧接してフランジ幅を調整するエッジャ圧延機と、を備えるとともに、下記の2つの条件のうち少なくとも一方を満たしていることを特徴とするT形鋼の圧延設備。
    条件A:前記フランジの外面に対向して設けられ、前記水平ロールと前記竪ロールとの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するユニバーサル圧延機用フランジガイドと、前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両水平ロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲及び前記フランジのウェブ側への倒れ込みを抑制する上下一対のユニバーサル圧延機用ウェブガイドと、を前記ユニバーサル圧延機の入側に備える。
    条件B:前記フランジの外面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記フランジを案内し且つ前記鋼製素材のフランジ側への湾曲を抑制するエッジャ圧延機用フランジガイドと、前記ウェブの上下両面及び前記フランジの内面に対向して設けられ、前記両エッジャロールの間に前記ウェブを案内し且つ前記鋼製素材のウェブ側への湾曲を抑制する上下一対のエッジャ圧延機用ウェブガイドと、を前記エッジャ圧延機の入側及び出側に備える。
  5. 前記条件Aを満たす場合に、前記ユニバーサル圧延機用フランジガイドと前記ユニバーサル圧延機用ウェブガイドを前記ユニバーサル圧延機の出側にさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のT形鋼の圧延設備。
  6. 前記ユニバーサル圧延機及び前記エッジャ圧延機のうち隣り合う圧延機が備える前記各ガイドについては、対向する同種のガイド同士が連結され一体的に形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のT形鋼の圧延設備。
  7. 前記ユニバーサル圧延機用フランジガイドのフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅よりも大きく、且つ、前記ユニバーサル圧延機用ウェブガイドの前記フランジの内面に対向する面のフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅の1/2よりも大きいことを特徴とする請求項1,2,4,5,及び6のうちのいずれか一項に記載のT形鋼の圧延設備。
  8. 前記エッジャ圧延機用フランジガイドのフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅よりも大きく、且つ、前記エッジャ圧延機用ウェブガイドの前記フランジの内面に対向する面のフランジ幅方向の長さが、前記フランジ幅の1/2よりも大きいことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載のT形鋼の圧延設備。
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