JP2011100485A - 移動情報端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話やその他の携帯端末などの移動情報端末を利用し、安価に広範囲の道路交通情報を収集することを目的とする。
【解決手段】人が携帯可能な移動情報端末1は、それぞれ異なる時刻に、自端末を識別するための端末識別情報、自端末の現在位置を示す位置情報と、自端末を携帯するユーザの歩数を示す歩数情報と、時刻情報とを含む端末情報を道路交通情報収集サーバ2に送信する。道路交通情報収集サーバ2は、それぞれ異なる時刻に送信された端末情報のそれぞれについて、その端末情報に含まれる位置情報の示す位置と歩数情報の示す歩数とに基づいて、その端末情報を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、端末情報を送信する移動情報端末及び交通情報を生成、収集する交通情報生成装置に関する。
(1.操作の必要性)
従来の、移動情報端末を使用した道路交通情報収集システムとしては、例えば特開2004−287500、特開2004−30684、特開2002−183872などがある。これらは、交通情報の収集開始および収集停止を、明示的に操作する必要がある。すなわち、ユーザは交通情報の収集開始等について、何らかの操作が必要であった。
(2.設備の必要性)
また、道路に専用の設備を設置する方法や、車両センサからの情報を使用する方法、車両と移動情報端末に特殊な通信装置を取り付ける方法が、特開2003−323696、特開2004−78614、特開2003−212096などに記載されている。
(3.装置の必要性)
その他、交通情報収集を目的とするものではないが、移動情報端末の移動状態を自動検知する発明として、移動情報端末利用者の履く靴に圧力センサを取り付ける発明が、特開2004−361363に記載されている。
特開2004−287500号公報 特開2004−30684号公報 特開2002−183872号公報 特開2003−323696号公報 特開2004−78614号公報 特開2003−212096号公報 特開2004−361363号公報 特開2001−148094号公報 特開平10−232992号公報 特開2005−115557号公報 特開2002−142245号公報
前記(1.操作の必要性)で述べたように、従来の道路交通情報収集システムには、交通情報の収集開始および収集停止を、明示的に操作するものがある。これらは、交通情報収集を目的としない者の保持する移動情報端末からは交通情報を収集することができず、広範囲な道路の交通情報収集には大きな手間が掛かるという課題があった。
また、前記(2.設備の必要性)で述べたように、道路に専用の設備を設置する方法では、より広範囲な交通情報を収集しようとする場合、専用設備を増やしていく必要があり、安価に広範囲な道路の交通情報を収集することが困難という課題があった。また、車両センサからの情報を使用する方法や、車両に特殊な通信装置を取り付ける方法が発明されているが、全ての車両に交通情報収集用データを収集する手段を設けたり、車両に特殊な通信装置の設置が必要である。これらは、そのシステムに対応した車両のみから交通情報を収集するため、より広範囲な交通情報を収集しようとする場合、対応車両を増やしていく必要があり、広範囲な道路を対象として道路の交通情報を収集することが困難であるという課題があった。
その他、前記(3.装置の必要性)で述べたように、移動情報端末の移動状態を自動検知する発明として、移動情報端末の利用者の履く靴に圧力センサを取り付ける発明がなされており、この発明を利用して車両搭乗中の移動情報端末を特定し、その移動情報端末の情報を集計することで交通情報を収集する方法が考えられる。しかし、この発明では、移動情報端末の利用者の履く靴に圧力センサを取り付ける必要があり、そのような利用者の獲得は非常に困難と考えられる。このため、広範囲な道路の交通情報を収集することは容易ではない。
この発明は、携帯電話やその他の携帯端末などの移動情報端末を利用し、安価に広範囲の道路交通情報を収集することを目的とする。
この発明の移動情報端末は、
人が携帯可能な移動情報端末において、
自端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、
自端末の現在位置を位置情報として取得する位置情報取得部と、
自端末を携帯するユーザの歩数を歩数情報として計測する歩数情報計測部と、
前記端末識別情報と前記位置情報と前記歩数情報とを少なくとも含む端末情報を、前記位置情報と前記歩数情報とに基づいて前記端末情報を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定する交通情報生成装置に送信する端末側通信部と
を備えたことを特徴とする。
本発明により、安価に広範囲の道路交通情報を収集することができる。
実施の形態1における道路交通情報収集システムの構成を示す。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバの外観の一例を示す。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバのハードウェア構成を示す。 実施の形態1における移動情報端末のハードウェア構成を示す。 実施の形態1における移動情報端末のブロック図を示す。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバのブロック図を示す。 実施の形態1における移動情報端末の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバの全体動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバの道路交通情報取得判定処理の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバの徒歩・電車利用可能性判定処理の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1を説明する図8〜図10をまとめたものである。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバが管理する端末別管理情報を示す図である。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバの端末情報の受信状況を説明する図である。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバの混雑・渋滞記録判定処理の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における道路交通情報収集サーバの混雑・渋滞記録解消判定処理の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における道路混雑情報を示す図である。
実施の形態1.
図1〜図16を用いて実施の形態1を説明する。実施の形態1は、移動情報端末が後述の端末情報を自動的に送信し、この端末情報を受信した道路交通情報収集サーバが交通情報を生成し、収集、蓄積する実施形態である。
図1は、本実施の形態1に係る道路交通情報収集システム100の構成を示す図である。図1に示すように、道路交通情報収集システム100は、複数の移動情報端末1と、道路交通情報収集サーバ2(交通情報生成装置の一例)と、広域通信網3とを備えている。
移動情報端末1は、車両運転中や、車両同乗中や、電車・バス・タクシー等の公共交通機関搭乗中や、自動二輪運転中や、自転車運転中や、歩行中のユーザに保持される。移動情報端末1は、これらのユーザに保持されている場合に、自己の位置を示す位置情報、時刻を示す時刻情報、ユーザの歩数を示す歩数情報、自己を識別するための端末識別情報とを含む端末情報を広域通信網3を介して道路交通情報収集サーバ2にする。
道路交通情報収集サーバ2は、それぞれの移動情報端末1から送信された端末情報を受信し、受信した端末情報に含まれる位置情報と、時刻情報と、歩数情報と、端末識別情報とに基づき、低速走行中の車両に搭乗するユーザに保持される移動情報端末1を判別し、その車両が走行中である道路の状況を混雑または渋滞といった道路交通情報として生成、収集する。
図2は、実施の形態1における道路交通情報収集サーバ2の外観の一例を示す図である。図2において、道路交通情報収集サーバ2は、システムユニット830、液晶表示装置813、キーボード814、マウス815、コンパクトディスク装置(CDD)818、プリンタ819を備え、これらはケーブルで接続されている。また道路交通情報収集サーバ2は、広域通信網3に接続されており、広域通信網3を介して、それぞれの移動情報端末1から端末情報を受信する。
図3は、実施の形態1における道路交通情報収集サーバ2のハードウェア構成図である。図3において、道路交通情報収集サーバ2は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)810を備えている。CPU810は、バス825を介してROM811、RAM812、液晶表示装置813、キーボード814、マウス815、通信ボード816、FDD(Flexible Disk Drive)817、CDD818、プリンタ819、磁気ディスク装置820と接続されている。RAM812は、揮発性メモリの一例である。ROM811、FDD817、CDD818、磁気ディスク装置820は不揮発性メモリの一例である。
道路交通情報収集サーバ2は、通信ボード816を介して広域通信網3に接続されている。通信ボード816、キーボード814、FDD817などは、データ入力部の一例である。また、通信ボード816、液晶表示装置813、磁気ディスク装置820などは、出力部の一例である。
磁気ディスク装置820には、オペレーティングシステム(OS)821、ウィンドウシステム822、プログラム群823、ファイル群824が記憶されている。プログラム群823は、CPU810、OS821、ウィンドウシステム822により実行される。
上記プログラム群823には、以下の実施の形態で道路交通情報収集サーバ2において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。また、ファイル群824には、地図データ、後述する端末別管理情報、及び道路混雑情報等が記憶されている。
また、以下の実施の形態で道路交通情報収集サーバ2において「〜部」として説明するものは、CPU810により実行され、あるいは処理されるものであり、ROM811に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、ハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、以下に述べる実施の形態を実施するプログラムは、磁気ディスク装置820、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体による記録装置を用いて記憶されても構わない。
図4は、実施の形態1における移動情報端末1のハードウェア構成を示す図である。図4において、移動情報端末1は、プログラムを実行するCPU910を備えている。CPU910は、バス925を介してROM911、RAM912、液晶表示装置913、操作ボタン914、通信回路部915、位置を測位するGPS(Global Positioning System)測位部916、時刻を計測するタイマ917、歩数を計測する歩数計測部918、加速度を計測する加速度センサ919、フラッシュメモリ920と接続されている。
フラッシュメモリ920には、OS921、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923は、CPU910、OS921、ウィンドウシステム922により実行される。
上記プログラム群923には、以下の実施の形態で移動情報端末1において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。また、ファイル群924には、自己を識別するための端末識別情報が記憶されている。
また、以下の実施の形態で移動情報端末1において「〜部」として説明するものは、CPU910により実行され、あるいは処理されるものであり、ROM911に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、ハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
図5は、移動情報端末1の構成例を示すブロック図である。図5を参照して移動情報端末1の構成を説明する。
移動情報端末1は、位置情報取得部10と、時刻情報取得部11と、歩数情報計測部12と、加速度情報計測部13と、端末識別情報取得部14と、情報処理部15と、端末側通信部16と端末識別情報記憶部17とを備える。
(1)位置情報取得部10は、GPS(Global Positioning System)衛星の送信するGPS測位情報や、移動情報端末基地局との通信における電波強度などにより、移動情報端末1の現在位置を特定する。
(2)時刻情報取得部11は、GPS衛星からGPS測位情報を受信することにより、あるいは水晶発信機などを内蔵することにより、あるいは時刻を知らせる電波を受信することにより、時刻を取得する。その取得方法は問わない。
(3)歩数情報計測部12は、移動情報端末1を携帯するユーザの歩数を計測する。
(4)加速度情報計測部13は、移動情報端末1に生じる加速度を検知する。例えば、加速度センサである。
(5)端末識別情報取得部14は、端末識別情報記憶部17が記憶する端末識別情報を端末識別情報記憶部17から取得する。前記のように「端末識別情報」とは、自己である移動情報端末を識別するための情報である。
(6)情報処理部15は、位置情報、歩数情報等の前記各情報を処理する。
(7)端末側通信部16は、情報処理部15で処理した結果を端末情報として、広域通信網3を介して道路交通情報収集サーバ2に送信する。
(8)端末識別情報記憶部17は、端末識別情報を記憶する。
図6は、道路交通情報収集サーバ2の構成例を示すブロック図である。図6を参照して、道路交通情報収集サーバ2の構成を説明する。
道路交通情報収集サーバ2は、サーバ側通信部20と、サーバ側データ処理部21(判定部の一例)と、地図データ記憶部23と、端末別管理情報記憶部24(カウンタ値メモリの一例、対応関係情報メモリの一例)と、道路混雑情報記憶部26とを備える。
(1)サーバ側通信部20は、移動情報端末1から端末情報を受信し、また作成、収集した交通情報を広域通信網3を介してユーザに配信する。
(2)サーバ側データ処理部21は、移動情報端末1から送られてくる端末情報を交通情報の生成に使用する情報(以下、交通情報生成用情報と言う場合がある。)として採用するかどうかを判定し、採用と判定した端末情報から交通情報を生成する。図に示すように、サーバ側データ処理部21は、カウンタ値変更部211、生成用情報採用部212、交通情報生成部213、地図データ取得部214を備えている。カウンタ値変更部211は、後述する徒歩・電車カウンタの値を変更する。生成用情報採用部212は、サーバ側通信部20が受信した端末情報を交通情報生成用情報として採用するかどうかを判断する。交通情報生成部213は、交通情報生成用情報に基づき、交通情報を生成する。地図データ取得部214は、地図データ記憶部23から地図データ25を取得する。
(3)地図データ記憶部23は、地図データ25を記憶する。
(4)端末別管理情報記憶部24は、後述する端末別管理情報を記憶する。端末別管理情報については図12の説明で後述する。
(5)道路混雑情報記憶部26は、図16の説明で後述する道路混雑情報(交通情報の一例)を記憶する。
図7は、移動情報端末1の処理動作を示すフローチャートである。次に、図7を参照して、移動情報端末1の処理動作を説明する。
移動情報端末1は、ユーザが所持して車両に搭乗して移動したり、電車や船、タクシー等の公共交通機関に乗車して移動したり、自動二輪や自転車に搭乗して移動したり、歩行したりすることにより移動する。
図7に示す処理動作は、ユーザの所持する移動情報端末1において、通話や通信、画像撮影などの特別な操作の行われていない、所謂待ち受け状態の時に、移動情報端末1の情報処理部15により行われるものとする。
(1)情報処理部15は、時刻情報取得部11から時刻情報を取得し、保存する(ステップS1)。
(2)次に、情報処理部15は、取得した時刻情報と前回取得した時刻情報とを比較し、規定時間が経過しているかを判定する(ステップS2)。
(3)比較の結果、規定時間経過していない場合、再度ステップS1に戻る。ここで、規定時間が経過している場合(ステップS2のYes)、加速度情報計測部13から加速度情報を取得し、保存する(ステップS3)。
(4)次に、情報処理部15は、取得した加速度情報と前回取得した加速度情報とを比較し、規定以上の加減速が発生していたかを判定する(ステップS4)。
(5)判定の結果、規定以上の加減速が発生していない場合(ステップS4のNo)、ステップS1に戻る。ここで、情報処理部15は、規定以上の加減速が発生していた場合(ステップS4のYes)、歩数情報計測部12より、歩数情報を取得する(ステップS5)。
(6)次に、情報処理部15は、位置情報取得部10により、位置情報を取得する(ステップS6)。
(7)次に、情報処理部15は、端末識別情報取得部14により、端末識別情報を取得する(ステップS7)。
(8)次に、情報処理部15は、位置情報取得部10、時刻情報取得部11、歩数情報計測部12、端末識別情報取得部14より得た位置情報、時刻情報、歩数情報、端末識別情報を含む端末情報を、端末側通信部16から、広域通信網3を介して道路交通情報収集サーバ2へ送信する(ステップS8)。以上が移動情報端末1の動作である。
次に図8〜図16を参照して、道路交通情報収集サーバ2の処理動作について説明する。
図8は、道路交通情報収集サーバ2の全体の処理動作を示すフローチャートである。
図9は、図8のステップS13の道路交通情報取得判定の処理を示すフローチャートである。
図10は、図9のステップS22の徒歩・電車利用可能性判定の処理を示すフローチャートである。
図11は、説明のため図8〜図10をひとつの図にまとめたものである。図11において、
(1)カウンタ値変更部211は、ステップS30〜ステップS38の処理を実行する。(2)生成用情報採用部212は、ステップS39a,ステップS39b、ステップS39c、ステップS23、ステップS24、ステップS25、ステップS26の処理を実行する。
(3)交通情報生成部213が、ステップS14〜ステップS17の処理を実行する。
図12は、道路交通情報収集サーバ2が移動情報端末ごとに管理する端末別管理情報を示す図である。
図13は、移動情報端末1が送信する前回受信端末情報、今回受信端末情報を説明する図である。
図14は、図8のステップS17の混雑・渋滞記録判定の処理を示すフローチャートである。
図15は、図8のステップS16の混雑・渋滞記録解消判定の処理を示すフローチャートである。
図16は、後述する道路混雑情報を示す図である。
はじめに、図8及び図11を参照して道路交通情報収集サーバ2の全体動作を説明する。図8おいてサーバ側データ処理部21の交通情報生成部213が、ステップS14〜ステップS17の処理を実行する。
まず始めに、サーバ側データ処理部21は、前回受信位置情報、前回受信時刻情報、前回受信歩数情報、前回停止位置情報、前回停止駅情報、徒歩・電車利用カウンタ、道路状況情報等を含む端末別管理情報を初期化する(ステップS10)。図12、図13を参照して、これらの用語、及びこれらの初期化について説明する。
図12は、「端末別管理情報」を示す図である。図12は、端末別管理情報5a〜端末別管理情報5d等を示している。道路交通情報収集サーバ2は、移動情報端末の端末識別情報を元にして、移動情報端末ごとに、「端末別管理情報」により各移動情報端末を管理する。図に示す様に、「端末別管理情報5a」〜「端末別管理情報5d」は、端末識別情報が「001」〜「004」の各移動情報端末に対応する。「端末別管理情報5a」等は、図6の端末別管理情報記憶部24が記憶する。
端末別管理情報5aを例に説明する。端末別管理情報5aは、図12に示すように、端末識別情報、前回受信位置情報、前回受信時刻情報、前回受信歩数情報、前回停止位置情報、前回停止駅情報、徒歩・電車利用カウンタ、道路状況情報、及び今回受信位置情報、今回受信時刻情報、今回受信歩数情報、今回停止位置情報、今回停止駅情報の項目を有する。
以下に、これらの項目を説明する。
図13を用いて、前回受信位置情報〜前回受信歩数情報報、及び今回受信位置情報〜今回受信歩数情報報について説明する。
移動情報端末1は、図13に示すように、それぞれ異なる時刻において、端末情報4a,4b,4c,4d・・・を送信する。これらの端末情報は、図7のステップS4で説明したように、移動情報端末1の加速度情報計測部13による加速度計測に基づき送信されたものである。端末情報4a,4b,4c,4d・・・は、図1に示すように、位置情報、時刻情報、歩数情報、端末識別情報等を含む。
道路交通情報収集サーバ2が端末情報4aを受信し、次いで端末情報4bを受信した場合に、端末情報4aを「前回受信端末情報」(第1端末情報)と呼び、端末情報4bを「今回受信端末情報」(第2端末情報)と呼ぶ。その場合、「前回受信端末情報」である端末情報4aに含まれる位置情報、時刻情報、歩数情報を前回受信位置情報、前回受信時刻情報、前回受信歩数情報と呼ぶ。同様に「今回受信端末情報」である端末情報4bに含まれる位置情報、時刻情報、歩数情報を今回受信位置情報、今回受信時刻情報、今回受信歩数情報と呼ぶ。
次いで、道路交通情報収集サーバ2が端末情報4cを新たに受信したとする。この場合、既に先に受信している端末情報4bは「前回受信端末情報」(第1端末情報)となり、新たに受信された端末情報4cが「今回受信端末情報」(第2端末情報)となる。そして「前回受信端末情報」である端末情報4bに含まれる位置情報等が「前回受信位置情報」等となり、「今回受信端末情報」である端末情報4cに含まれる位置情報等が今回受信位置情報等となる。
以下同様にして、新たに端末情報を受信する都度、新たに受信された端末情報が「今回受信端末情報」となり、この新たな端末情報が受信される前の「今回受信端末情報」が「前回受信端末情報」となる。
このように、これら前回受信位置情報、前回受信時刻情報、前回受信歩数情報、及び今回受信位置情報、今回受信時刻情報、今回受信歩数情報は、移動情報端末1から受信した情報をそのまま格納する情報である。
次に、前回停止位置情報、前回停止駅情報、今回停止位置情報、今回停止駅情報、徒歩・電車利用カウンタ、及び道路状況情報について説明する。これらは道路交通情報収集サーバ2の処理により得られる情報である。
「前回停止位置情報」とは、後述の図10のステップS32で保存される情報であり、移動情報端末1が前回に停止した位置である。
「前回停止駅情報」とは、後述の図10のステップS34で保存される情報であり、移動情報端末1が前回に停止した駅である。
「今回停止位置情報」とは、後述の図10のステップS32で保存される情報であり、最新の停止位置である。
「今回停止駅情報」とは、後述の図10のステップS34で保存される情報であり、最新の停止駅である。
「徒歩・電車利用カウンタ」(カウンタ値メモリの示すカウンタ値)とは、移動情報端末1を所持するユーザの、徒歩の可能性と電車利用の可能性との少なくともいずれかの可能性(以下、徒歩・電車利用可能性という場合がある。)を判定するために使用する数値である。「徒歩・電車利用カウンタ」は、徒歩・電車利用可能性が高い程、数値が大きくなるように設定して使用するカウンタである。「徒歩・電車利用カウンタ」は、徒歩・電車利用(徒歩か、電車利用かの少なくともいずれか)のユーザの所持する移動情報端末1を、誤って車両搭乗中のユーザが所持すると判定することを防ぐために使用する。「徒歩・電車利用カウンタ」は、初期状態で所定の値を与えておき、減算して使用する。この初期状態として与える値や、減算する量は、予め実験や評価等を行い、適切な値を決定しておく。図12では「100」としているが単なる例示である。
「道路状況情報」は、移動情報端末ごとにおいて、図8のステップS17、S16の処理で、その道路が「混雑・渋滞」であるか、「混雑・渋滞」が解消しているかを示す情報である。詳細は後述する。
図11の概要説明
図8のステップS11以降の説明の前に、図11を参照して、道路交通情報収集サーバ2の全体動作の概要を説明する。図11において、「道路交通情報取得判定処理」(ステップS13)では、
(1)まず、サーバ側データ処理部21が、「徒歩・電車利用可能性の判定処置」(ステップS30〜S39)における処理で、「徒歩・電車利用可能性あり」(ステップS39c)と「徒歩・電車利用可能性なし」(ステップS39b)とのいずれかに判定する処理を実行する。この処理は、「今回受信端末情報」を送信した移動情報端末が、「徒歩・電車利用」のユーザが所持するものかどうかを判定する処理である。
(2)「徒歩・電車利用可能性あり」(ステップS39c)と判定した場合は、その今回受信端末情報は、交通情報生成用情報として採用されない。すなわちこの場合は、処理は、ステップS39c→ステップS23→ステップS25→ステップS14のNoを経てステップS11へと戻り、新たな「今回受信端末情報」が受信され、処理が繰り返される。(3)一方、サーバ側データ処理部21が、「徒歩・電車利用可能性なし」(ステップS39b)と判定した場合(その移動情報端末は「徒歩・電車利用」のユーザではなく道路を走行する車両に搭乗するユーザに所持される可能性が高いと判定した場合)、さらにステップS24の判定により、その位置が取得対象道路かどうかを判定し、取得対象道路と判定した場合、その「今回受信端末情報」を交通情報生成用情報と採用する。すなわち、ステップS24においてYesの場合、処理は、ステップS26→ステップS14のYes→ステップS15へと進み、さらにステップS15から、ステップS16とステップS17とのいずれかへ進み、「今回受信端末情報」に基づき、後述の道路状況情報、道路混雑情報(これらは交通情報の一例)が生成される。
図8に示す道路交通情報収集サーバ2の全体動作の説明を続ける。前記のようにステップS10において、サーバ側データ処理部21は、端末別管理情報を初期化する。サーバ側データ処理部21は、「徒歩・電車利用カウンタ」以外は「無効値」を表す値に初期化する。「徒歩・電車利用カウンタ」に対しては、適切な値に初期化する。前記のように、「徒歩・電車利用カウンタ」は、徒歩・電車利用のユーザの所持する移動情報端末1を、誤って車両搭乗中のユーザと判定することを防ぐために使用するものであり、実験や評価等により、減算して使用することを前提に、適切な値に初期化する。
サーバ側通信部20は、移動情報端末1から送信される端末情報(位置、時刻、歩数、端末識別情報)を受信する。サーバ側データ処理部21は、端末別管理情報記憶部24に端末別管理情報として保存する(ステップS11)。
次に、サーバ側データ処理部21は、前回受信位置情報と、前回受信時刻情報と、今回受信した今回受信位置情報と、今回受信時刻情報とから、移動情報端末1の移動速度を算出する(ステップS12)。なお、道路交通情報収集サーバ2は、時刻を取得可能なサーバ側時刻取得部(図示していない)を備えている。サーバ側データ処理部21は、サーバ側時刻取得部が取得した時刻を用いて前記の移動速度を算出しても構わない。
次に、サーバ側データ処理部21は、受信した前回受信端末情報、今回受信端末情報、及び地図データ記憶部23が記憶する地図データ25とを用いることにより、当該移動情報端末1からの情報を「道路状況情報」(ステップS16、ステップS17で記録)として取得するかどうかを決定するため、「道路交通情報取得判定処理」を実行する(ステップS13)。「道路交通情報取得判定処理」とは、当該移動情報端末1から受信した「今回受信端末情報」を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定する処理である。この「道路交通情報取得判定処理」(ステップS13)の詳細は、図9のフローチャートの説明で後述する。
「道路交通情報取得判定処理」(ステップS13)の後、サーバ側データ処理部21(交通情報生成部213)は、この「道路交通情報取得判定処理」の結果(ステップS25、あるいはステップS26)を参照し、「取得対象道路の情報」が取得されているかを判定する(ステップS14)。ここで、「取得対象道路」とは、図9のステップS26で決定される道路である。「取得対象道路」については、図9の説明で述べるが、ステップS13の「道路交通情報取得判定処理」では、当該移動情報端末1の今回受信位置情報の示す位置が、いずれかの道路上かどうかが判定される(図9のステップS23、S24、S26等)。この場合、この道路が「取得対象道路」である。
ステップS14の判定の結果、サーバ側データ処理部21(交通情報生成部213)が「取得対象道路情報」でないと判定した場合(ステップS14のNo)、ステップS11の処理に戻る。
サーバ側データ処理部21(交通情報生成部213)は、判定の結果、「取得対象道路情報」と判断した場合(ステップS14のYes)、「混雑・渋滞に関する情報」であるか、「混雑・渋滞解消に関する情報」であるかを、移動情報端末1の移動速度(ステップS12で算出済み)に基づいて判定する(ステップS15)。
ここで、ステップS15における「規定速度」としては、自転車での走行が困難な速度を設定する。これは、道路が混雑・渋滞であるにも関わらず、渋滞道路の側道や並走歩道などを走行する自転車を道路走行中の自動車と判定し、道路が混雑・渋滞ではないと誤判定することを防ぐためである。
移動情報端末1の移動速度が「規定速度」より小さい場合(ステップS15のYes)、サーバ側データ処理部21(交通情報生成部213)は、「混雑・渋滞」と判定しステップS17の処理に進む。この判定に従い、後述のように、図14のステップS40において、サーバ側データ処理部21(交通情報生成部213)は、道路状況情報(交通情報の一例)を「混雑・渋滞」と更新(生成)する。このように、ステップS15の比較の結果、移動情報端末1の移動速度が「規定速度」より小さい場合(ステップS15のYes)、図14の説明で後述する「混雑・渋滞記録判定処理」を実行し(ステップS17)、ステップS11の処理に戻る。
一方、サーバ側データ処理部21(交通情報生成部213)は、移動情報端末1の移動速度が「規定速度」以上の場合(ステップS15のNo)、「混雑・渋滞解消」(混雑・渋滞はしていない)と判定し、ステップS16の処理に進む。この判定に従い、後述のように、図15のステップS50において、サーバ側データ処理部21(交通情報生成部213)は、道路状況情報(交通情報の一例)を「混雑・渋滞解消」と更新(生成)する。このように、ステップS15の比較の結果、移動情報端末1の移動速度が「規定速度」以上の場合(ステップS15のNo)、図15の説明で後述する「混雑・渋滞解消記録判定処理」を実行し(ステップS16)、ステップS11の処理に戻る。
次に図9を説明する。図9は、サーバ側データ処理部21の行なう「道路交通情報取得判定処理」(図8のステップS13)の内容を示すフローチャートである。図9(及び図11)を参照してステップS13の「道路交通情報取得判定処理」の処理動作を説明する。図9において生成用情報採用部212は、ステップS23〜ステップS26の処理を実行する。
ステップS13の「道路交通情報取得判定処理」の実行において、サーバ側データ処理部21の地図データ取得部214は、地図データ記憶部23から地図データ25を取得する。サーバ側データ処理部21は、今回受信位置情報の示す位置と、取得した地図データ25との照合を行う(ステップS20)。
次に、サーバ側データ処理部21は、照合の結果、移動情報端末1が、海上に位置するかどうかを判定する(ステップS21)。
ステップS21の判定の結果、サーバ側データ処理部21が移動情報端末1は海上に位置すると判定した場合(ステップS21でYes)、サーバ側データ処理部21(生成用情報採用部212)は、移動情報端末1の今回受信位置情報の示す位置を「取得対象外道路」と判定し(ステップS25)、処理を終了する。サーバ側データ処理部21(生成用情報採用部212)が「取得対象外道路」と判定した場合は、ステップS14からステップS11へ戻る。
サーバ側データ処理部21は、移動情報端末1の位置が海上でないと判定した場合(ステップS21のNo)、「徒歩・電車利用可能性判定処理」を実行する(ステップS22)。
このステップS22の「徒歩・電車利用可能性判定処理」は、図10の説明で後述する。「徒歩・電車利用可能性判定処理」とは、移動情報端末1のユーザが、徒歩か、あるいは鉄道車両、モノレール、路面電車等の軌道を走行する軌道走行車両を利用している可能の有無を判定する処理である。図10では、一例として電車を想定している。
サーバ側データ処理部21(生成用情報採用部212)は、ステップS22の「徒歩・電車利用可能性判定処理」の結果を参照し「徒歩・電車利用の可能性」の有無を判定する(ステップS23)。
ステップS23の判定の結果、サーバ側データ処理部21(生成用情報採用部212)は、「徒歩・電車利用の可能性あり」と判定した場合(ステップS23のYes)、移動情報端末1の「今回受信位置情報」の示す位置を「取得対象外道路」と判定し(ステップS25)、処理を終了する。
ステップS23の判定の結果、サーバ側データ処理部21(生成用情報採用部212)が、「徒歩・電車利用の可能性なし」と判定した場合(ステップS23でNo)、次に、「今回受信位置情報」の示す位置と地図データ25とを照合し、移動情報端末1の位置(今回受信位置情報の位置)が、道路上であるか判定する(ステップS24)。
ステップS24の判定において、サーバ側データ処理部21(生成用情報採用部212)が、移動情報端末1の位置を道路上と判定した場合(ステップS24のYes)、その位置の示す道路を「取得対象道路」と判定し、処理を終了する。
ステップS24の判定において、サーバ側データ処理部21(生成用情報採用部212)が、移動情報端末1の位置が道路上でないと判定した場合(ステップS24のNo)、移動情報端末1の今回受信位置情報の示す位置を「取得対象外道路」と判定し(ステップS25)、処理を終了する。
次に図10を説明する。
図10は、サーバ側データ処理部21の行なう「徒歩・電車利用可能性判定処理」(図9のステップS22)の内容を示すフローチャートである。図10(及び図11)を参照して、「徒歩・電車利用可能性判定処理」(図9のステップS22)を説明する。図10において、カウンタ値変更部211は、ステップS30〜ステップS38の処理を実行する。生成用情報採用部212が、ステップS39a,ステップS39b、ステップS39cの処理を実行する。
ステップS22の「徒歩・電車利用可能性判定処理」の実行において、カウンタ値変更部211は、取得した今回受信歩数情報の示す歩数情報と、前回受信した前回受信歩数情報の示す歩数情報との差から、今回受信歩数情報における歩数の歩数増加値を算出し、その増加量が規定値を超えているか判定する(ステップS30)。
ステップS30の判定の結果、歩数増加が規定値を超えている場合(S30のYes)、カウンタ値変更部211は、「徒歩・電車利用カウンタ」を初期化する(ステップS37)。この初期化がされた場合、生成用情報採用部212は、「徒歩・電車利用可能性あり」と判定(ステップS39c)し、処理を終了する。この場合、ステップS39c→ステップS23→ステップS25→ステップS14→ステップS11へと戻り、新たな処理が再開される。
ステップS30の判定の結果、歩数増加が規定値を超えていない場合(ステップS30のNo)、カウンタ値変更部211は、移動速度(ステップS12で算出)を基に、移動情報端末1が停止中であるかを判定する(ステップS31)。あるいは、前回受信位置情報と今回受信位置情報との示す位置の異同から停止中かどうかを判定しても構わない。
ステップS31の判定の結果、カウンタ値変更部211が、「停止中でない」と判定した場合(ステップS31のNo)、ステップS39aに進む。ステップS39aでは、生成用情報採用部212が、「徒歩・電車利用カウンタ」が規定値より小さくなっているかどうかを比較する。
ステップS31の判定の結果、カウンタ値変更部211が、「停止中」と判定した場合(ステップS31のYes)、停止位置を保存する(ステップS32)。カウンタ値変更部211は、この「停止位置」を図12の「今回停止位置情報」の項目に格納する。カウンタ値変更部211は、地図データ25と「今回停止位置」とを照合し、「今回停止位置」が「駅付近」であるか判定する(ステップS33)。この場合、駅付近であるかどうかを判断する判断基準は、カウンタ値変更部211が、予め設定された所定の判断基準を保持しているものとする。「判断基準」の例としては、電車の発着する駅(発着地の一例)を含む一定の領域を設定領域として設定し、停止位置(今回受信位置情報の示す位置)が、この設定領域に含まれる場合には、駅付近と判断し、設定領域に含まれない場合には駅付近ではないと判断する。
ステップS33の判定の結果、カウンタ値変更部211は、移動情報端末1の今回停止位置が「駅付近でない」と判定した場合(ステップS33のNo)、「徒歩・電車利用カウンタ」を所定の値だけ減算(ステップS38)し、ステップS39aに進む。ステップS39aでは、生成用情報採用部212が、「徒歩・電車利用カウンタ」が規定値より小さくなっているか比較する。
ステップS33の判定の結果、カウンタ値変更部211が、移動情報端末1の停止位置を「駅付近」と判定した場合(ステップS33のYes)、その「停止駅」を図12の「今回停止駅情報」の項目に保存する(ステップS34)。そしてカウンタ値変更部211は、図12の「前回停止位置」が、駅付近であるかどうかを判定する(ステップS35)。
ステップS35の判定の結果、カウンタ値変更部211が、前回停止位置が駅付近でないと判断した場合(ステップS35のNo)、ステップS39aに進む。ステップS39aでは、生成用情報採用部212が、「徒歩・電車利用カウンタ」が、規定値より小さくなっているか比較する。
ステップS35の判定の結果、カウンタ値変更部211が、「前回停止位置」が駅付近であった場合(ステップS35のYes)、その停止駅が図12の「前回停止駅情報」の示す前回停止駅と同じであるか判定する(ステップS36)。
ステップS36の判定の結果、カウンタ値変更部211が、今回停止駅が前回停止位置と同じであると判断した場合(ステップS36のYes)、ステップS39aに進む。ステップS39では、生成用情報採用部212が、「徒歩・電車利用カウンタ」が規定値より小さくなっているか比較する。
ステップS36の判定の結果、カウンタ値変更部211が、今回停止駅が前回停止駅と異なると判断した場合(ステップS36のNo)は、移動情報端末1は他の駅に移動しており、かつ、駅にのみ停止している。よって、「徒歩・電車利用」の可能性が非常に高い。そこで、カウンタ値変更部211は、徒歩・電車利用カウンタを初期化する(ステップS37)。この場合、生成用情報採用部212は、「徒歩・電車利用カウンタ」が初期化されたことにより、「徒歩・電車利用可能性あり」と判定する(ステップS39c)。これによりステップS22の処理が終了する。
ステップS39aの判定において、生成用情報採用部212が、「徒歩・電車利用カウンタ」が規定値を下回っていると判断した場合(ステップS39aのYes)、生成用情報採用部212は、「徒歩・電車利用の可能性なし」と判断し(ステップS39b)、ステップS22の処理を終了する。このように、生成用情報採用部212は、サーバ側通信部20が最新の端末情報を「今回受信端末情報」(第2端末情報)として受信した場合にカウンタ値変更部211による最新の端末情報である今回受信情報に対するの処理(ステップS30〜ステップS38)実行後における徒歩・電車利用カウンタ(カウンタ値)が予め設定された規定値を下回るかどうかを判定する。そして、判定の結果、徒歩・電車利用カウンタが規定値を下回っている(規定範囲に属する)と判定した場合に、受信した最新の端末情報である「今回受信端末情報」を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用する。この場合、ステップS39b→ステップS23のNo→ステップS24→ステップS26→ステップS14のYes→ステップS15へと進み、交通情報生成部213が、ステップS17、あるいはステップS16において、後述する「道路状況情報」(交通情報の一例)、「道路混雑情報」(交通情報の一例)を生成する。
ステップS39aの判定において、生成用情報採用部212は、「徒歩・電車利用カウンタ」が規定値以上と判断した場合(ステップS39aのNo)、「徒歩・電車利用可能性あり」と判定し(ステップS39c)、ステップS22の処理を終了する。
次に図14を説明する。図14は、移動情報端末1の移動速度(ステップS12で算出)が規定速度よりも小さい場合に、道路交通情報収集サーバ2により実行される「混雑・渋滞記録判定処理」(図8のステップS17)の内容を示すフローチャートである。この処理は、交通情報生成部213が行なう。
図14を参照して、図8のステップS17における「混雑・渋滞記録判定処理」の処理動作を説明する。
まず、交通情報生成部213は、当該移動情報端末1についての「道路状況情報」を「更新」(生成)する(ステップS40)。交通情報生成部213は、ステップS15において、ステップS12で算出された移動速度に基づき、図9のステップS26で得た取得対象道路に関して、「混雑・渋滞」か、あるいは「混雑・渋滞解消」であるかを判定する。この判定結果に基づき、交通情報生成部213は、図14のステップS40において、「道路状況情報」(交通情報の一例)を「混雑・渋滞」と新たに更新(生成)する。
更新する場合、図12に示す端末別管理情報5aを例にとれば、端末別管理情報5aの道路状況情報には道路を識別するための道路識別情報(図12では道路識別情報は、008)と、その道路が「混雑・渋滞」かどうかを示す「道路状況」の項目が設けられている。道路識別情報は、ステップS14で「Yes」の場合に端末別管理情報5aに記録される。端末別管理情報5aに道路識別情報が記録されることにより、端末別管理情報5aの「今回受信端末情報」(今回受信位置情報、今回受信時刻情報、今回歩数情報)との対応が対応関係情報として端末別管理情報記憶部24に記憶されることとなる。また、「道路状況」は、ステップS15の速度に基づく判定結果に従って、ステップS17(図14のステップS40)、あるいはステップS16(図15のステップS50)のいずれかにおいて生成される。ステップS17の場合は、「混雑・渋滞」と記録される。図12の端末別管理情報5aの道路状況情報は、「混雑・渋滞」と記録された場合を示している。「混雑・渋滞」でない場合(ステップS16の場合)は、「混雑・渋滞解消」と記録する。
次に、交通情報生成部213は、「取得対象道路情報」と判定されている全ての「道路状況情報」の内、当該移動情報端末1より得た「道路状況情報」と同一の道路に関する情報について、情報量が規定数以上収集され、かつ、当該道路を混雑・渋滞と判定する移動情報端末1の割合が規定割合を超えるか判定する(ステップS41)。
このステップS41の判定は、自転車の渋滞道路側道走行や並走歩道走行による道路渋滞とする誤判定や、自動二輪の渋滞道路側道走行や、想定外の走行による誤判定を防ぐことを目的に行う処理である。
具体的に説明する。図12に示す端末別管理情報5aでは、端末別管理情報5aの道路状況情報は、道路識別情報が「008」であり、その道路が「混雑・渋滞」と更新されている。他の端末別管理情報5b、5c・・・にも同様の「道路状況情報」が記憶されている。交通情報生成部213は、まず、それぞれの端末別管理情報を参照し、道路識別情報が「008」である端末別管理情報を全部リストアップする。そして、道路識別情報が「008」である端末別管理情報の数(すなわち移動情報端末の数)が、予め設定してある規定数を超えているかどうかを判定する。
交通情報生成部213は、例えば規定数が「100台」であり、道路識別情報が「008」である端末別管理情報の数が「200台」である場合、規定数を超えていると判定する。そして、道路識別情報が「008」である「200台」の端末別管理情報のうち、端末別管理情報の項目である「道路状況情報」が「混雑・渋滞」である端末別管理情報をリストアップする。そして、交通情報生成部213は、「道路状況情報」が「混雑・渋滞」である端末別管理情報の数が規定割合を超える場合に、道路識別情報が「008」である道路を「混雑・渋滞」と判定する。例えば、規定割合が70%であり、「道路状況情報」が「混雑・渋滞」の端末別管理情報の数が「160台」(80%)であるような場合は、道路識別情報が「008」の道路を「混雑・渋滞」と判定する。
判定の結果、規定数、規定割合を超える移動情報端末から「混雑・渋滞」という「道路状況情報」が収集されている場合、交通情報生成部213は、当該道路を混雑・渋滞道路として記録し(ステップS42)、処理を終了する。本設例の場合では、交通情報生成部213は、図16に示すように、道路識別情報「008」の道路が「混雑・渋滞」であるという道路混雑情報(交通情報の一例)を生成し、道路混雑情報記憶部26に記録する。
尚、交通情報生成部213は、ステップS41において、規定数に満たない、または、規定割合以下の情報しか存在しない場合、そのまま処理を終了する。
次に図15を説明する。図15は、移動情報端末1の移動速度(ステップS12で算出)が規定速度以上の場合に道路交通情報収集サーバ2により実行される「混雑・渋滞解消記録判定処理」(図8のステップS16)の内容を示すフローチャートである。図15を参照して、「混雑・渋滞解消記録判定処理」の処理動作を説明する。図15の内容は、上述した図14の場合と類似であるので簡単に説明する。
まず、ステップS50において、当該移動情報端末1についての「道路状況情報」(交通情報の一例)を新たに更新(生成)する。ステップS50は、ステップS40の場合と同様であるが、ステップS15では交通情報生成部213は、移動速度が規定速度以上と判定している。よって、交通情報生成部213は、当該移動情報端末の「道路状況情報」を「混雑・渋滞解消」と判定する。交通情報生成部213は、この判定結果を図12の「道路状況情報」の「道路状況」に記録する。図12では「混雑・渋滞」となっているが、この場合は、道路識別情報が「008」の道路について、「混雑・渋滞解消」と記録する。
次に、ステップS41と同様に、交通情報生成部213は、取得対象道路情報と判定されている全ての「道路状況情報」の内、当該移動情報端末より得た「道路状況情報」と同一の道路に関する情報について、情報量が規定数以上収集され、かつ、当該道路を混雑・渋滞でないと判定する端末の割合が規定割合を超えるか判定する(ステップS51)。具体的にはステップS41と同様に、道路識別情報「008」の端末別管理情報をリストアップして規定数を超えることを確認し、かつ、道路識別情報「008」であるリストアップされた端末別管理情報のうち、道路識別情報「008」の道路の道路状況を、「混雑・渋滞解消」と記録している端末別管理情報が規定割合を超えるかどうかを判定する。判定の結果、規定数、規定割合を超える端末から混雑・渋滞でないという「道路状況情報」が収集されている場合、当該道路を混雑・渋滞ではない道路として道路混雑情報(交通情報の一例)を記録(生成)する。
図16に示す道路混雑情報において、当該道路識別情報の記録が「混雑・渋滞道路」として記録されている場合は、その記録(混雑状況)を削除する(ステップS52)。前回の記録が「混雑・渋滞解消」の道路であれば前回の記録と今回の判定は同じであるので前回の記録を維持する。これにより、処理を終了する。
ステップS51において、ステップS51に示す条件を満たすことができない場合、すなわち、規定数に満たない、または、規定割合以下の情報しか存在しない場合の少なくともいずれかである場合は、前回の記録そのまま維持して処理を終了する。
尚、この実施の形態1では、図7のステップS4において、移動情報端末1の取得する情報のうち、加速度情報を移動情報端末1における処理で使用し、その他の位置情報、歩数情報、時刻情報などの情報は道路交通情報収集サーバ2で処理するようにしている。しかし、これに限定されることなく、例えば、図7のステップS4で行う加減速に関する判定を道路交通情報収集サーバ2で行うなど、各情報の処理は、適切な装置で行うように、可能な限り変更しても良い。すなわち、例えば、移動情報端末は、位置情報等に加え加速度計測部が計測する加速度を加速度情報として端末情報に含めて道路交通情報収集サーバ2に送信して、これら情報を道路交通情報収集サーバ2で処理するようにしても構わない。
また、この実施の形態1では、図14のステップS41、図15のステップS51の判定において、本実施の形態1により取得される情報のみを対象として情報の有効性確認を行うようにしている。しかし、これに限定されることなく、例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)等の他のシステムから得られる「道路状況情報」を使用するようにしても良い。
また、この実施の形態1では、自転車や自動二輪に搭乗するユーザの所持する移動情報端末1を、車両(いわゆる自動車)搭乗中のユーザが所持する移動情報端末1と識別する方法について、図14のステップS41、図15のステップS51における処理、および、移動情報端末1の速度情報を利用している。しかし、これに限定されることなく、例えば、加減速量と移動速度の関係、移動情報端末1の受音する音量や音声波形などの、他の方法により識別するようにしても良い。
また、この実施の形態1では、移動情報端末1が待ち受け状態の時に図7に示す動作を行うことを想定している。しかし、これに限定されることなく、移動情報端末1の処理能力に余裕があり、ユーザ操作により、端末が人為的に揺り動かされていないことが確認される場合、待ち受け状態以外であっても移動情報端末1において図7に示す動作を行うようにしても良い。
また、この実施の形態1では、図7のステップS2により、規定時間の経過により移動情報端末1から情報送信するようにしているが、これに限定されることなく、例えば、移動情報端末1と移動情報端末基地局との間の通信や、道路交通情報収集サーバ2からの通信(問合せ、ポーリング等)をきっかけとし、端末情報を送信するようにしても良い。
また、この実施の形態1では、地図データ25を道路交通情報収集サーバ2の内部に持つ構成としているが、これに限定されることなく、必要な地図データ25参照を、他の装置やシステムに依頼し、その結果を受信するようにしても良い。
以上の実施の形態1の道路交通情報収集システムでは、移動情報端末を保持するユーザが特別な操作等を行うことなしに、道路交通情報を収集可能としている。
また、車両や車載装置等に特別な変更を必要としないため、広範囲な道路交通情報を、簡単に収集することが可能となる。
また、移動情報端末、および、その移動情報端末と通信可能な道路交通情報収集サーバのみでシステム構築を可能としており、特別な装置や設備を必要としないため、安価に広範囲な道路交通情報の収集が可能となる。
本実施の形態の移動情報端末は、位置情報を取得する位置情報取得部と、歩数情報を取得する歩数情報取得部とを備え、端末側通信部が位置情報と歩数情報とを含む端末情報を道路交通情報収集サーバに送信するので、その端末情報を交通情報の生成に使用するべきかどうかを容易に判断できる。これにより広範囲な交通情報を容易に生成することができる。
本実施の形態の移動情報端末は、端末側通信部が位置情報と歩数情報とを含む端末情報を道路交通情報収集サーバに、自動的に送信するので、移動情報端末のユーザは特別の操作が不要である。これにより、交通情報を容易かつ広範囲に収集することができる。
本実施の形態の道路交通情報収集サーバは、サーバ側データ処理部が、端末情報に含まれる位置情報と歩数情報とに基づいて、その端末情報を交通情報生成用情報として採用するかどうか判定するので、交通情報生成用情報の採否判定を容易に行なうとともに、広範な交通情報を簡易に収集することができる。また、特別の設備や特別の装置を必要としないので、安価に交通情報を生成することができる。
本実施の形態の道路交通情報収集サーバは、カウンタ値変更部が徒歩・電車利用カウンタの値を変更し、生成用データ採用部が徒歩・電車利用カウンタの値に基づいて端末情報を交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定するので、道路を走行する車両に搭乗するユーザの携帯する移動情報端末からの端末情報を交通情報生成用情報として採用することができる。よって、精度の高い交通情報を簡単な構成で取得することができる。
本実施の形態の道路交通情報収集サーバは、サーバ側通信部が、自動的に端末情報を送信する移動情報端末から端末情報を受信するので、容易に広範な交通情報を収集することができる。
本実施の形態の道路交通情報収集サーバは、生成用情報採用部が、最新の端末情報がいずれかの道路と対応する場合に、その端末情報を交通情報生成用情報として採用するので、道路に関する精度の高い道路交通情報を簡易に収集することができる。
本実施の形態の道路交通情報収集サーバは、道路交通情報生成部が、交通情報生成用情報と道路との対応関係を示す対応関係情報に基づき前記道路に関する道路交通情報を生成するので、精度の高い道路交通情報を簡易に生成することができる。
以上の実施の形態では、車両運転中、車両同乗中、公共交通機関利用中、歩行中等のユーザが携帯する移動情報端末から、この移動情報端末の位置情報取得手段から得られた位置情報、この携帯端末の時刻情報取得手段から得られた時刻情報、この携帯端末の加速度情報計測手段から得られた加速度情報、この携帯端末の端末識別情報取得手段から得られた端末識別情報を受信可能な、地図データを保持する処理装置(道路交通情報収集サーバ)で、複数の移動情報端末から得られる各種情報と地図データを照合し、情報収集する道路交通情報収集システムにおいて、移動情報端末から情報受信する処理装置が、収集対象とする道路上を移動中の移動情報端末を自動的に識別して情報収集することを特徴とする道路交通情報収集システムについて説明した。
以上の実施の形態では、移動情報端末から得られた情報と地図データを照合し、徒歩・電車利用可能性を判定することを特徴とする道路交通情報収集システムについて説明した。
以上の実施の形態の移動情報端末は、
人が携帯可能な移動情報端末において、
自端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、
自端末の現在位置を位置情報として取得する位置情報取得部と、
自端末を携帯するユーザの歩数を歩数情報として計測する歩数情報計測部と、
前記端末識別情報と前記位置情報と前記歩数情報とを少なくとも含む端末情報を、前記位置情報と前記歩数情報とに基づいて前記端末情報を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定する交通情報生成装置に送信する端末側通信部と
を備えたことを特徴とする。
以上の実施の形態の移動情報端末は、
前記端末側通信部は、
それぞれ異なる時刻に、前記端末情報を前記交通情報生成装置に送信することを特徴とする。
以上の実施の形態の移動情報端末は、
前記移動情報端末は、さらに、
自端末に生じる加速度を計測する加速度情報計測部を備え、
前記端末側通信部は、
前記加速度情報計測部が計測する加速度の計測値に基づいて、前記端末情報を前記交通情報生成装置に送信することを特徴とする。
以上の実施の形態の移動情報端末は、
前記加速度情報計測部は、
それぞれ異なる時刻に加速度を計測し、
前記端末側通信部は、
前記加速度情報計測部が先の時刻である前回時刻に計測した加速度の計測値と、前回時刻における計測に連続して計測した後の時刻である今回時刻における加速度の計測値との相違が、予め設定された所定の規定値を超える場合に、前記端末情報を前記交通情報生成装置に送信することを特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
交通情報を生成する交通情報生成装置において、
人が携帯可能な移動情報端末であって、自端末を識別するための端末識別情報と、自端末の現在位置を示す位置情報と、自端末を携帯するユーザの歩数を示す歩数情報とを少なくとも含む端末情報をそれぞれ異なる時刻に送信する移動情報端末から、それぞれ異なる時刻に送信された端末情報を受信するサーバ側通信部と、
前記サーバ側通信部が受信するそれぞれ異なる時刻に送信された端末情報のそれぞれについて、その端末情報に含まれる位置情報の示す位置と歩数情報の示す歩数とに基づいて、その端末情報を前記交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定する判定部と
を備えたこと特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
前記判定部は、
前記サーバ側通信部が受信するそれぞれ異なる時刻に送信された端末情報のうち、先に受信する端末情報である第1端末情報と、第1端末情報の後に受信する端末情報である第2端末情報とについて、
第1端末情報に含まれる歩数情報と第2端末情報に含まれる歩数情報とから第2端末情報における歩数の増加量を算出し、算出した歩数の増加量と第1端末情報に含まれる位置情報と第2端末情報に含まれる位置情報とに基づいて、前記第2端末情報を前記交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定することを特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
交通情報を生成する交通情報生成装置において、
人が携帯可能な移動情報端末であって、自端末を識別するための端末識別情報と、自端末の現在位置を示す位置情報と、自端末を携帯するユーザの歩数を示す歩数情報とを少なくとも含む端末情報をそれぞれ異なる時刻に送信する移動情報端末から、それぞれ異なる時刻に送信された端末情報を受信するサーバ側通信部と、
前記移動情報端末に対応する所定のカウンタ値を格納するカウンタ値メモリと、
地図データを取得する地図データ取得部と、
前記サーバ側通信部が受信するそれぞれ異なる時刻に送信された端末情報のうち、先に受信する端末情報である第1端末情報と、第1端末情報の後に受信する端末情報である第2端末情報とについて、
第1端末情報に含まれる歩数情報の示す歩数に対して第2端末情報に含まれる歩数情報の示す歩数の増加量が予め設定された規定値以下であるかどうかを判断し、
歩数の増加量が前記規定値以下であると判断した場合には第1端末情報に含まれる位置情報の示す位置と第2端末情報に含まれる位置情報の示す位置とに基づいて前記移動情報端末が停止しているかどうかを判断し、
前記移動情報端末が停止していると判断した場合には前記地図データ取得部が取得する前記地図データを参照することにより第2端末情報に含まれる位置情報の示す位置が施設された軌道を走行する軌道走行車両の発着する発着地の付近かどうかを予め設定された判断条件に基づき判断し、
第2端末情報に含まれる位置情報の示す位置が前記発着地の付近と判断した場合には前記カウンタ値メモリが格納するカウンタ値を所定の値だけ変更するカウンタ値変更部と、
前記サーバ側通信部が最新の端末情報を第2端末情報として受信した場合に前記カウンタ値変更部による最新の端末情報である第2端末情報に対する処理実行後におけるカウンタ値が予め設定された規定範囲に属するかどうかを判定し、判定の結果、カウンタ値が規定範囲に属すると判定した場合に、受信した最新の端末情報である第2端末情報を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用する生成用情報採用部と
を備えた。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
前記サーバ側通信部は、
それぞれ異なる時刻に自動的に端末情報を送信する移動情報端末から、前記端末情報を受信することを特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
前記サーバ側通信部は、
自端末に生じる加速度を計測する加速度計測部を備えるとともに前記加速度計測部が計測する加速度の計測値に基づいて端末情報を送信する移動情報端末から、前記端末情報を受信することを特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
前記生成用情報採用部は、
前記地図データ取得部が取得する地図データを参照することにより最新の端末情報である第2端末情報に含まれる位置情報の示す位置がいずれかの道路に対応するかどうかを確認し、いずれかの道路に対応すると確認した場合に、最新の端末情報である第2端末情報を交通情報生成用情報として採用することを特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
前記生成用情報採用部は、
最新の端末情報である第2端末情報を交通情報生成用情報として採用した場合に、対応が確認された前記道路と、交通情報生成用情報として採用された最新の端末情報である第2端末情報との対応関係を、対応関係情報として対応関係情報メモリに記憶することを特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
前記交通情報生成装置は、さらに、
前記生成用情報採用部が前記対応関係情報メモリに記憶した対応関係情報に基づいて、対応が確認された前記道路に関する交通情報を生成する交通情報生成部を備えたことを特徴とする。
以上の実施の形態の交通情報生成装置は、
前記カウンタ値変更部は、
第1端末情報に含まれる歩数情報の示す歩数に対して第2端末情報に含まれる歩数情報示す歩数の増加量が前記規定値よりも大きいと判断した場合には、前記カウンタ値メモリの格納するカウンタ値を初期化することを特徴とする。
1 移動情報端末、2 道路交通情報収集サーバ、3 広域通信網、4a,4b,4c,4d 端末情報、5a,5b,5c,5d 端末別管理情報、10 位置情報取得部、11 時刻情報取得部、12 歩数情報計測部、13 加速度情報計測部、14 端末識別情報取得部、15 情報処理部、16 端末側通信部、17 端末識別情報記憶部、20 サーバ側通信部、21 サーバ側データ処理部、211 カウンタ値変更部、212 生成用情報採用部、213 交通情報生成部、214 地図データ取得部、23 地図データ記憶部、24 端末別管理情報記憶部、25 地図データ、26 道路混雑情報記憶部、100 道路交通情報収集システム、810 CPU、811 ROM、812 RAM、813 液晶表示装置、814 キーボード、815 マウス、816 通信ボード、817 FDD、818 CDD、819 プリンタ、820 磁気ディスク装置、821 OS、822 ウィンドウシステム、823 プログラム群、824 ファイル群、825 バス、830 システムユニット、910 CPU、911 ROM、912 RAM、913 液晶表示装置、914 操作ボタン、915 通信回路部、916 GPS測位部、917 タイマ、918 歩数計測部、919 加速度センサ、920 フラッシュメモリ、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、925 バス。

Claims (3)

  1. 人が携帯可能な移動情報端末において、
    自端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、
    自端末の現在位置を位置情報として取得する位置情報取得部と、
    自端末を携帯するユーザの歩数を歩数情報として計測する歩数情報計測部と、
    自端末に生じる加速度を計測する加速度情報計測部と、
    前記加速度情報計測部が先の時刻である前回時刻に計測した加速度の計測値と、前回時刻における計測に連続して計測した後の時刻である今回時刻における加速度の計測値との相違が、予め設定された所定の規定値を超える場合に、前記端末識別情報と前記位置情報と前記歩数情報とを少なくとも含む端末情報を、前記位置情報と前記歩数情報とに基づいて前記端末情報を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定する交通情報生成装置に送信する端末側通信部と
    を備えたことを特徴とする移動情報端末。
  2. 前記端末側通信部は、
    前記端末識別情報と、前記位置情報と、前記歩数情報とを少なくとも含むその時刻における前記端末情報を、時刻を異にして前記交通情報生成装置に送信することを特徴とする請求項記載1の移動情報端末。
  3. 人が携帯可能な移動情報端末において、
    自端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、
    自端末の現在位置を位置情報として取得する位置情報取得部と、
    自端末を携帯するユーザの歩数を歩数情報として計測する歩数情報計測部と、
    自端末に生じる加速度を計測する加速度情報計測部と、
    前記加速度情報計測部が先の時刻である前回時刻に計測した加速度の計測値と、前回時刻における計測に連続して計測した後の時刻である今回時刻における加速度の計測値との相違が、予め設定された所定の規定値を超える場合に、前記端末識別情報と前記位置情報と前記歩数情報とを少なくとも含む端末情報を、前記位置情報と前記歩数情報とに基づいて前記端末情報を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用するかどうかを判定する交通情報生成装置に送信する端末側通信部と
    を備えると共に、
    前記端末側通信部は、
    前記端末識別情報と、前記位置情報と、前記歩数情報とを少なくとも含むその時刻における前記端末情報を、時刻を異にして前記交通情報生成装置に送信し、
    前記端末側通信部が前記端末情報を送信する前記交通情報生成装置は、
    人が携帯可能な移動情報端末であって、自端末を識別するための端末識別情報と、自端末の現在位置を示す位置情報と、自端末を携帯するユーザの歩数を示す歩数情報とを少なくとも含むその時刻における端末情報を、時刻を異にして送信する移動情報端末から送信された各端末情報を受信するサーバ側通信部と、
    前記移動情報端末に対応する所定のカウンタ値を格納するカウンタ値メモリと、
    地図データを取得する地図データ取得部と、
    前記サーバ側通信部が受信する各端末情報のうち、先に受信する端末情報である第1端末情報と、第1端末情報の後に受信する端末情報である第2端末情報とについて、前記カウンタ値メモリのカウンタ値を変更するかどうかのカウンタ値変更の判断処理であって、
    第1端末情報に含まれる歩数情報の示す歩数に対して第2端末情報に含まれる歩数情報の示す歩数の増加量が予め設定された規定値以下であるかどうかを判断し、
    歩数の増加量が前記規定値以下であると判断した場合には第1端末情報に含まれる位置情報の示す位置と第2端末情報に含まれる位置情報の示す位置とに基づいて前記移動情報端末が停止しているかどうかを判断し、
    前記移動情報端末が停止していると判断した場合には前記地図データ取得部が取得する前記地図データを参照することにより第2端末情報に含まれる位置情報の示す位置が施設された軌道を走行する軌道走行車両の発着する発着地の付近かどうかを予め設定された判断条件に基づき判断し、
    第2端末情報に含まれる位置情報の示す位置が前記発着地の付近ではないと判断した場合には前記カウンタ値メモリが格納するカウンタ値を所定の値だけ変更する前記カウンタ値変更の判断処理を実行するカウンタ値変更部と、
    前記サーバ側通信部が最新の端末情報を第2端末情報として受信した場合に前記カウンタ値変更部による最新の端末情報である第2端末情報に対する前記カウンタ値変更の判断処理の実行後におけるカウンタ値が予め設定された規定範囲に属するかどうかを判定し、判定の結果、カウンタ値が規定範囲に属すると判定した場合に、受信した最新の端末情報である第2端末情報を交通情報の生成に使用する交通情報生成用情報として採用する生成用情報採用部と
    を備えたことを特徴とする移動情報端末。
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