JP2011099624A - 冷却塔 - Google Patents

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Abstract

【課題】 白煙の発生を十分に抑制し且つ十分な量の原水を十分な温度まで冷却しつつ、コンパクト化を図り得る冷却塔を提供することを課題とする。
【解決手段】 外気との熱交換により原水を空冷する空冷部が備えられ、該空冷部にて使用された外気が排出されるように構成されてなる冷却塔であって、
前記空冷部として、直接接触熱交換器と間接接触熱交換器とが設けられ原水の一部を直接接触熱交換器で空冷し他を間接接触熱交換器で空冷する第1空冷部と、直接接触熱交換器が設けられ第1空冷部で空冷された原水を直接接触熱交換器で更に空冷する第2空冷部とが備えられ、第1空冷部で使用された外気と第2空冷部で使用された外気とが混合されて排出されるように構成されてなり、
前記第1空冷部には、直接接触熱交換器又は間接接触熱交換器に供給される原水の量を調整する流量調整機構が備えられてなることを特徴とする冷却塔を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却塔に関し、詳しくは、外気との熱交換により原水を空冷する空冷部が備えられ、該空冷部にて使用された外気が排出されるように構成されてなる冷却塔に関する。
従来より、この種の冷却塔は、例えば、ビル等の空調設備や工場設備等で温まった冷却用水たる原水を冷却して再利用するために用いられる。
斯かる冷却塔としては、供給された外気に原水を直接接触させて冷却する直接接触熱交換器(例えば、充填材シートが積層された充填材ユニットが設けられてなる熱交換器)が備えられてなるものや、外気に原水を間接的に接触させて冷却する間接接触熱交換器(例えば、フィンチューブが設けられてなる熱交換器)が備えられてなるものが挙げられる。
直接接触熱交換器が備えられてなる冷却塔は、冷却すべき原水が該原水よりも温度の低い外気に直接接触されることにより冷却されやすくなり、更に、原水の一部が気化することによる熱吸収により残りの原水の熱が吸収されて該残りの原水がより一層冷却されるため、原水の冷却効率が高いという利点がある。
しかるに、斯かる冷却塔は、原水の一部が気化することにより、原水の冷却に使用された外気に水蒸気が多く含まれてしまうため、該外気が排出される際に白煙となって排出されてしまう。その結果、この白煙により、「視界の妨げ」、「火災の誤認」、「近隣住民の不快感」などを引き起こしてしまうという問題がある。
一方、間接接触熱交換器が備えられてなる冷却塔は、冷却のために供される外気に原水が直接接触されないため、斯かる外気に原水の一部が取り込まれる虞がない。従って、斯かる冷却塔は、該外気が排出される際に白煙が発生し難いという利点がある。
しかるに、斯かる冷却塔は、直接接触熱交換器が備えられてなる冷却塔ほど効率よく原水を冷却することができないため、十分な量の原水を十分な温度まで冷却するには、冷却塔自体が大規模なものとなってしまうという問題がある。
斯かる観点から、直接接触熱交換器と間接接触熱交換器とが設けられ原水を直接接触熱交換器及び間接接触熱交換器で空冷する空冷部が備えられ、該直接接触熱交換器内で使用された外気及び該間接接触熱交換器内で使用された外気が混合されて排出されるように構成されてなる冷却塔(例えば、特許文献1)が提案されている。
斯かる冷却塔は、直接接触熱交換器が設けられてなることにより、原水の冷却効率が高くなる。更に、斯かる冷却塔は、直接接触熱交換器で使用された外気及び間接接触熱交換器で使用された外気が混合されて排出されるように構成されてなることにより、直接接触熱交換器からの外気に含まれる水蒸気が間接接触熱交換器からの外気で希釈されて、白煙が生じ難くなるという利点がある。
特表2002−514293号公報
しかしながら、斯かる冷却塔でも、白煙の発生を十分に抑制し且つ十分な量の原水を十分な温度まで冷却しようとすると、冷却塔自体のコンパクト化が十分に図れないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、白煙の発生を十分に抑制し且つ十分な量の原水を十分な温度まで冷却しつつ、コンパクト化を図り得る冷却塔を提供することを課題とする。
本発明者らが鋭意研究したところ、夏季のように外気温が高い時期は白煙が比較的生じ難いことから、外気温が高い時期に於いては、冷却効率が高い直接接触熱交換器の使用割合を高めることで、白煙の発生を抑制しつつ十分な量の原水を十分な温度まで冷却しつつ冷却塔自体のコンパクト化を図り得ることを見出した。更に、冬季のように外気温が低い時期は冷却水の使用量が少なく外気による冷却作用も高く、且つ該冷却水の温度もそれほど高まっていない時期であることから、外気温が低い時期に於いては、白煙が生じ難い間接接触熱交換器の使用割合を高めることで、白煙の発生を抑制することができ、更に冷却塔自体のコンパクト化を図っても十分な量の原水を十分な温度まで冷却し得ることを見出した。従って、本発明者らは、これらを見出したことにより、本発明の完成を想到するに至った。
即ち、本発明は、外気との熱交換により原水を空冷する空冷部が備えられ、該空冷部にて使用された外気が排出されるように構成されてなる冷却塔であって、
前記空冷部として、直接接触熱交換器と間接接触熱交換器とが設けられ原水の一部を直接接触熱交換器で空冷し他を間接接触熱交換器で空冷する第1空冷部と、直接接触熱交換器が設けられ第1空冷部で空冷された原水を直接接触熱交換器で更に空冷する第2空冷部とが備えられ、第1空冷部で使用された外気と第2空冷部で使用された外気とが混合されて排出されるように構成されてなり、
前記第1空冷部に、直接接触熱交換器又は間接接触熱交換器に供給される原水の量を調整する流量調整機構が備えられてなることを特徴とする冷却塔にある。
斯かる冷却塔によれば、前記流量調整機構が備えられてなることにより、外気温が高い時期に於いては、冷却効率が高い直接接触熱交換器の使用割合を高めることができるため、十分な量の原水を十分な温度まで冷却しつつ冷却塔自体のコンパクト化を図ることができる。また、外気温が高い時期に於いては、直接接触熱交換器の使用割合が高くても、白煙の原因となる排出空気の過飽和領域の割合が外気温度の上昇で減少し、白煙の発生が少なくなる。
一方で、外気温が低い時期に於いては、直接接触熱交換器の使用割合を低下させることにより、白煙が生じ難い間接接触熱交換器の使用割合を高めることができるため、白煙の発生を十分に抑制することできる。また、外気温が低い時期に於いては、直接接触熱交換部の使用割合を低下させても十分な量の原水を必要な温度まで冷却することができる。更に、前記第1空冷部と前記第2空冷部とが備えられ且つ前記第2空冷部に直接接触熱交換器が設けられてなるため、前記第1空冷部の間接接触熱交換器で冷却された原水を第2空冷部の直接接触熱交換器で原水が必要な温度まで冷却される。
従って、斯かる冷却塔によれば、白煙の発生を十分に抑制し且つ十分な量の原水を十分な温度まで冷却しつつ、コンパクト化を図り得る。
また、本発明に係る冷却塔においては、好ましくは、前記第1空冷部が、外側から外気を導入し得るように塔の外縁部に沿って備えられてなり、前記第1空冷部の間接接触熱交換器が、外側に配され、前記第1空冷部の直接接触熱交換器が、該間接接触熱交換器よりも内側で該間接接触熱交換器に隣接するように配置されてなる。
斯かる冷却塔によれば、外側には、外気導入側から原水が漏出するおそれの少ない間接接触熱交換器が配されていることから、冷却塔自体から原水が漏出されるのを抑制し得るため、第1空冷部の直接接触熱交換器から原水が漏出されるのを抑制するための手段(例えば、ルーバー等)を簡略化したり無くすることができ、その分だけ冷却塔自体のコンパクト化をより一層図りやすくなるという利点がある。
さらに、本発明に係る冷却塔においては、好ましくは、前記空冷部に供給される外気の温度を測定する外気温度測定手段が備えられ、得られた測定値に基づいて、前記第1空冷部では、前記流量調整機構により、直接接触熱交換器又は間接接触熱交換器に供給される原水の流量が調整されるように構成されてなる。
斯かる冷却塔によれば、前記流量調整機構を使用し、直接接触熱交換器と間接接触熱交換器との水量の配分を調整する事により、冬季と夏季との中間期での冷却性能を減ずる事なく白煙の増加を減ずる事が可能となる。
前記外気温度測定手段が備えられ、得られた測定値に基づいて、前記第1空冷部では、前記流量調整機構により、直接接触熱交換器又は間接接触熱交換器に供給される原水の流量が調整されるように構成されてなる冷却塔においては、好ましくは、前記外気温度測定手段によって測定された測定値が基準値以下若しくは基準値未満の場合に、前記第1空冷部では、前記流量調整機構が制御されて、前記直接接触熱交換器に供給される原水の流量が該直接接触熱交換器の基準流量よりも少ない量に抑制され、又は前記間接接触熱交換器に供給される原水の流量が該間接接触熱交換器の基準流量よりも多い量に増加されるように構成されてなる。
斯かる冷却塔によれば、更に、より確実に流量調整機構を調整することができるため、冷却塔自体のコンパクト化をより一層図りやすくなるという利点がある。
以上のように、本発明によれば、白煙の発生を十分に抑制し且つ十分な量の原水を十分な温度まで冷却しつつ、コンパクト化を図り得る冷却塔を提供することができる。
一実施形態に係る冷却塔の断面図。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の冷却塔1は、外気との熱交換により原水を空冷する空冷部2が備えられ、該空冷部2にて使用された外気が排出されるように構成されてなる。
また、本実施形態の冷却塔1は、その中央部に上下方向に形成された通風空間3が備えられ、該通風空間3の水平方向の周を囲むように前記空冷部2が配置されてなる。
さらに、本実施形態の冷却塔1は、空冷部2の外気流れ方向下流に外気の吸引排出手段としてのファン4を備え、該吸引排出手段(ファン4)により、空冷部2にて外気を吸引導入し排出するように構成されてなる。また、本実施形態の冷却塔1は、前記通風空間3の上方にファン4が配置され、該ファン4が回転することによって空冷部2の側方(具体的には、水平方向)から外気が通風空間3内へ引き込まれるように構成されている。さらに、本実施形態の冷却塔1は、外気が空冷部2の内部を通過し通風空間3内へ引き込まれるように構成されてなる。
また、本実施形態の冷却塔1は、空冷部2に前記原水を供給する原水供給手段5が備えられてなる。該原水供給手段5は、空冷部2の上方に配置されてなる。
さらに、本実施形態の冷却塔1は、空冷部2の下方に、原水が空冷部2で冷却されて生成された冷水を収容する冷水槽6が配置されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、前記空冷部2として、前記原水供給手段5から供給された原水を外気により空冷する第1空冷部21と、第1空冷部21で空冷された原水を更に外気により空冷する第2空冷部22とが備えられてなる。
本実施形態の冷却塔1は、外気が第1空冷部21及び第2空冷部22の内部を通過し通風空間3内へ引き込まれるように構成されてなる。
前記第1空冷部21は、原水の一部を外気に直接接触させて冷却する第1直接接触熱交換器21aと、他の原水を外気に間接接触させて冷却する間接接触熱交換器21bとが設けられてなる。
本実施形態の冷却塔1は、前記原水供給手段5に、第1直接接触熱交換器21aに原水を供給する第1原水分散槽5aと、間接接触熱交換器21bに原水を供給する原水供給部5bとが備えられてなる。
前記第1直接接触熱交換器21aは、突起を有する充填材シートが複数枚積層され各層間にて原水と吸引導入された外気とが熱交換される第1充填材ユニットが充填されてなる。
また、前記第1直接接触熱交換器21aは、第1原水分散槽5aにより供給された原水が前記充填材シートどうしの間を流下するように構成されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、第1直接接触熱交換器21a内に引き込まれた外気が前記充填材シートどうしの間を水平方向に通過して該原水を直接接触により冷却するように構成されてなる。
前記間接接触熱交換器21bは、フィンチューブを備えてなる。
また、前記間接接触熱交換器21bは、原水供給部5bにより供給された原水がフィンチューブ内を流下するように構成され、更に、間接接触熱交換器21b内に引き込まれた外気が前記フィンチューブの周りを水平方向に通過して該原水を間接接触により冷却するように構成されてなる。
前記第1空冷部21は、第1直接接触熱交換器21aで空冷された原水と間接接触熱交換器21bで空冷された原水とを貯留し、該原水を第2空冷部22に分散供給する第2原水分散槽21cが備えられてなる。
また、前記第1空冷部21は、第2原水分散槽21cの上方に第1直接接触熱交換器21aと間接接触熱交換器21bとが配置されてなり、第1直接接触熱交換器21aで空冷された原水と間接接触熱交換器21bで空冷された原水とが重力によって流下して第2原水分散槽21cに移送されるように構成されてなる。
前記空冷部2は、第2原水分散槽21cの下方に第2空冷部22が配置され、該第2原水分散槽21cの底に複数の開口部が形成されてなる。また、前記空冷部2は、第2原水分散槽21cで貯留された原水(第1空冷部21で空冷された原水)が、該開口部から重力によって流下して第2空冷部22に分散供給されるように構成されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、前記第1空冷部21が、外側から外気を導入し得るように塔の外縁部に沿って備えられてなり、間接接触熱交換器21bが、外側に配され、第1直接接触熱交換器21aが、間接接触熱交換器21bよりも内側で間接接触熱交換器21bに隣接するように配置されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、必要に応じて、第1直接接触熱交換器21a又は間接接触熱交換器21bに供給される原水の流量を調整する流量調整機構(図示せず)が備えられてなる。
前記流量調整機構(図示せず)による流量調整の例として、外気温の低い早朝などは、比較的白煙が多くなる傾向がある為、第1空冷部の間接接触熱交換器21bへの水量を多くし、第1直接接触熱交換器21aの水量を減ずれば、間接接触熱交換器21bを通過した外気の蒸発湿分の上昇を抑え、排出時の白煙化を減ずる事が可能となる。
また、外気温度が上昇する昼間においては、逆に第1直接接触熱交換器21aへの水量を増加させる事により、原水の冷却温度を上昇させず使用する事が可能となる。
また、本実施形態の冷却塔1は、必要に応じて、空冷部2に供給される外気の温度を測定する外気温度測定手段(図示せず)が備えられてなる。また、本実施形態の冷却塔1は、得られた測定値に基づいて、前記流量調整機構(図示せず)により、前記第1直接接触熱交換器21a又は間接接触熱交換器21bに供給される原水の流量が調整されるように構成されてなる。さらに、本実施形態の冷却塔1は、前記外気温度測定手段(図示せず)によって測定された測定値が基準値以下若しくは基準値未満の場合に、前記流量調整機構(図示せず)が制御されて、第1直接接触熱交換器21aに供給される原水の流量が第1直接接触熱交換器21aの基準流量(第1基準流量)よりも少ない量に抑制され、又は間接接触熱交換器21bに供給される原水の流量が間接接触熱交換器21bの基準流量(第2基準流量)よりも多い量に増加されるように構成されてなる。
なお、夏季のように冷却塔の冷却能力が求められる季節は原水を全て第1直接接触熱交換器21aに供給するように制御し、冬季のように冷却能力は求められず、白煙の発生防止が求められる季節は原水を全て第1間接接触熱交換器21bに供給するように制御することが好ましい。
前記外気の基準値は、第1空冷部21や第2空冷部22の規模、原水の温度、冷却する必要がある原水の量等により適宜設定されてなる。
前記第1基準流量、前記第2基準流量それぞれは、第1直接接触熱交換器21aのサイズ、間接接触熱交換器21bのサイズ、原水の温度、冷却する必要がある原水の量等により適宜設定することができる。
前記第2空冷部22は、第2直接接触熱交換器22aを備えてなり、第1空冷部21で空冷された原水が更に第2直接接触熱交換器22aにより空冷されるように構成されてなる。
前記第2直接接触熱交換器22aは、第1空冷部21で冷却された原水を外気に直接接触させて冷却するように構成されてなる。
具体的には、前記第2直接接触熱交換器22aは、突起を有する充填材シートが複数枚略等間隔に積層され各層間にて原水と吸引導入された外気とが熱交換される第2充填材ユニットが充填されてなる。
前記第2直接接触熱交換器22aにおいては、該充填材シートが積層される方向の単位長さ当たりにおける該充填材シートの枚数が25〜40枚/mとなるように、該充填材シートが積層されてなる。
また、前記第2直接接触熱交換器22aは、第2原水分散槽21cにより供給された原水が前記充填材シートどうしの間を流下するように構成されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、第2直接接触熱交換器22a内に引き込まれた外気が前記充填材シートどうしの間を水平方向に通過して該原水を直接接触により冷却するように構成されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、第1空冷部21で空冷された原水が第2原水分散槽21cから第2直接接触熱交換器22aに分散供給されるように構成されてなる。また、本実施形態の冷却塔1は、該原水が第2直接接触熱交換器22aを流下しながら空冷されて生成された冷水がそのまま流下して冷水槽6で貯留されるように構成されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、前記第1空冷部21と第2空冷部22とが、前記吸引排出手段たるファン4による吸引力が第1空冷部21の方が大きくなる位置関係に配置されてなる。図1に於いては、本実施形態の冷却塔1は、前記第1空冷部21が第2空冷部22よりも上方に配置されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、ファン4が回転することによって間接接触熱交換器21bの側方から外気が間接接触熱交換器21b内に引き込まれ、該間接接触熱交換器21b内を通過した外気が第1直接接触熱交換器21aの側方から第1直接接触熱交換器21a内に引き込まれ、該第1直接接触熱交換器21aを通過した外気が通気空間3内に引き込まれるように構成されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、前記第1充填材ユニットを構成する充填材シートの突起の高さが、前記第2充填材ユニットを構成する充填材シートの突起の高さよりも低く設定されて、前記第1充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度が、前記第2充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度よりも高く設定され、かつ、第1充填材ユニットを構成する充填材シートが略等間隔に積層されてなる。
ここで、充填材シートの積層の密度とは、充填材シート同士が積層される積層方向に対する単位長さ当たりの充填材シートの積層枚数をいう。つまり、本実施形態では第1充填材ユニットを構成する充填材シートにおいて、充填材シート同士を接合するために設けられた充填材シートの突起の高さが低く設定されているため、積層する前記充填材シート間の距離(「隙間距離」ともいう。)が、前記第2充填材ユニットの隙間距離よりも短くなり、単位長さ当たり積層できる充填材シートの枚数を多くすることができる。なお、充填材シートの積層の密度を高くする場合には、例えば、該充填材シートが積層される方向の単位長さ当たりにおける該充填材シートの枚数が30〜45枚/mとなるように、該充填材シートが積層されてなる。
尚、「突起の高さ」とは、充填材シート同士が積層される積層方向に対する突起の長さを意味する。
また、第1空冷部では直接接触熱交換器と間接接触熱交換器が設置されているため、第1空冷部の直接接触熱交換器の設置面積は第2空冷部の直接接触熱交換器の設置面積よりも小さくなるが、前述の通り、第1充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度を高くすることで、第1空冷部の直接接触熱交換器でも十分な冷却能力を確保することができる。また、積層の密度を高くすることにより圧力損失が若干大きくなったとしても、第1空冷部はファン4に近いため十分な風量を得ることができる。
本実施形態の冷却塔1は、第1空冷部21で使用された外気及び第2空冷部22で使用された外気が前記通風空間3で混合されて排出されるように構成されてなる。即ち、本実施形態の冷却塔1は、第1、第2直接接触熱交換器21a、22aで使用された外気及び間接接触熱交換器21bで使用された外気が前記通風空間3で混合されて排出されるように構成されてなる。
本実施形態の冷却塔1は、上記のように構成されているので、以下の利点を有するものである。
即ち、本実施形態の冷却塔1は、第2原水分散槽21cの上方に第1直接接触熱交換器21a、間接接触熱交換器21bが配置されてなり、且つ第1直接接触熱交換器21a、間接接触熱交換器21bそれぞれで空冷された原水が流下して重力によって第2原水分散槽21cに移送されるように構成されてなり、第1直接接触熱交換器21a、間接接触熱交換器21bそれぞれで空冷された原水を第2原水分散槽21cに移送するための別途の装置が必要とされないため、冷却塔自体をより一層コンパクト化することができるという利点がある。
また、本実施形態の冷却塔1は、第2原水分散槽21cの下方に第2空冷部22が配置されてなり、且つ第2原水分散槽21cに収容された原水が第2原水分散槽21cの底の複数の開口部から重力によって第2空冷部22に分散供給されるように構成されてなることにより、第2原水分散槽21cに収容された原水を第2空冷部22に移送するための別途の装置が必要とされないため、冷却塔自体をより一層コンパクト化することができるという利点がある。
尚、本実施形態の冷却塔1は、上記構成により、上記利点を有するものであったが、本発明の冷却塔は、上記構成に限定されず、適宜設計変更可能である。
即ち、本実施形態の冷却塔1は、間接接触熱交換器21bが、外側に配され、且つ第1直接接触熱交換器21aが、間接接触熱交換器21bよりも内側で間接接触熱交換器21bに隣接するように配置されてなるが、第1直接接触熱交換器21aが、外側に配され、且つ間接接触熱交換器21bが、第1直接接触熱交換器21aよりも内側で第1直接接触熱交換器21aに隣接するように配置されてもよい。
また、本実施形態の冷却塔1は、前記第1充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度が、前記第2充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度よりも高く設定されてなるが、前記第2充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度と同程度に設定されてもよく、また、前記第2充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度よりも低く設定されてもよい。
例えば、第1空冷部の直接接触熱交換器に供給される原水の量(最大設計流量)が多い場合、第1充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度を、前記第2充填材ユニットを構成する充填材シートの積層の密度よりも低く設定し、例えば、第1充填材ユニットにおいて、該充填材シートが積層される方向の単位長さ当たりにおける該充填材シートの枚数が20〜35枚/mとなるように、該充填材シートが積層されてなる。これによって、第1充填材ユニットを構成する充填材シートで、原水による閉塞を防止すると共に、充填材シートの積層の密度を低くすることにより、第1空冷部を流れる空気量を十分に確保することが出来るので、第1空冷部で冷却能力を確保することができる。
また、本実施形態の冷却塔1は、第1空冷部21に供給される原水の温度を測定する原水温度測定手段、及び冷却部2で生成された冷水の温度を測定する冷水温度測定手段の少なくとも何れかの一の測定手段を備えてもよい。また、本実施形態の冷却塔1は、外気温度測定手段で得られた測定値、原水温度測定手段で得られた測定値、冷水温度測定手段で得られた測定値の少なくとも何れかの一の測定値に基づいて、前記流量調整機構により、前記第1直接接触熱交換器21a又は間接接触熱交換器21bに供給される原水の流量が調整されるように構成されてもよい。
従来の白煙対策冷却塔において、直接接触熱交換器の上部に間接接触熱交換器を配置した場合、原水の送水高さが高くなり、送水動力が高くなる傾向にあった。
本実施形態の冷却塔では、第1冷却部に於いて、直接接触熱交換器の散水位置と間接接触熱交換器の散水位置とを略同一の高さに設定することができ、直接接触熱交換器に原水を供給するためのポンプ運転ヘッドを、間接接触熱交換器に原水を供給するためのポンプ運転ヘッドとしても用いることが可能となる。従って、ポンプ運転ヘッドを増加する必要性がなくなり、経済的となり得る。
さらに、本実施形態の冷却塔1では、コンパクトの観点から、前記間接接触熱交換器21bとしてフィンチューブが備えてなるが、本実施形態の冷却塔1では、フィンチューブの代わりに、その他従来公知の間接接触熱交換器が備えられてもよく、例えば、シートが複数枚積層され、該シート間の隙間として、原水が供給される隙間(外気は透過しない隙間)と該原水を間接的に冷却するための外気が透過する隙間(原水が供給されない隙間)が積層方向に交互に設けられてなる間接接触熱交換器が備えられてもよい。
1:冷却塔、2:空冷部、3:通風空間、4:ファン、5:原水供給手段、5a:第1原水分散槽、5b:原水供給部、6:冷水槽、21:第1空冷部、21a:第1直接接触熱交換器、21b:間接接触熱交換器、21c:第2原水分散槽、22:第2空冷部、22a:第2直接接触熱交換器

Claims (4)

  1. 外気との熱交換により原水を空冷する空冷部が備えられ、該空冷部にて使用された外気が排出されるように構成されてなる冷却塔であって、
    前記空冷部として、直接接触熱交換器と間接接触熱交換器とが設けられ原水の一部を直接接触熱交換器で空冷し他を間接接触熱交換器で空冷する第1空冷部と、直接接触熱交換器が設けられ第1空冷部で空冷された原水を直接接触熱交換器で更に空冷する第2空冷部とが備えられ、第1空冷部で使用された外気と第2空冷部で使用された外気とが混合されて排出されるように構成されてなり、
    前記第1空冷部には、直接接触熱交換器又は間接接触熱交換器に供給される原水の量を調整する流量調整機構が備えられてなることを特徴とする冷却塔。
  2. 前記第1空冷部は、外側から外気を導入し得るように塔の外縁部に沿って備えられてなり、前記第1空冷部の間接接触熱交換器は、外側に配され、前記第1空冷部の直接接触熱交換器は、該間接接触熱交換器よりも内側で該間接接触熱交換器に隣接するように配置されてなる請求項1記載の冷却塔。
  3. 前記空冷部に供給される外気の温度を測定する外気温度測定手段が備えられ、得られた測定値に基づいて、前記第1空冷部では、前記流量調整機構により、直接接触熱交換器又は間接接触熱交換器に供給される原水の流量が調整されるように構成されてなる請求項1又は2記載の冷却塔。
  4. 前記外気温度測定手段によって測定された測定値が基準値以下若しくは基準値未満の場合に、前記第1空冷部では、前記流量調整機構が制御されて、前記直接接触熱交換器に供給される原水の流量が該直接接触熱交換器の基準流量よりも少ない量に抑制され、又は前記間接接触熱交換器に供給される原水の流量が該間接接触熱交換器の基準流量よりも多い量に増加されるように構成されてなる請求項3記載の冷却塔。
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