JP2011099585A - 電線固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調システムの室外機内において、冷媒配管の発熱から電線を保護しつつ冷媒配管に電線を固定するに際し、少ない部品点数で簡単な作業により電線を固定することのできる電線固定具を提供することを目的とする。
【解決手段】空調システムの室外機内に設けられ、冷媒配管5に電線8を固定するための電線固定具1において、前記冷媒配管5を保持する冷媒配管保持部10と、前記電線8を保持する電線保持部20と、前記冷媒配管5から前記電線8への熱伝導を抑制しつつ、前記冷媒配管保持部10と前記電線保持部20とを互いに連結する連結部30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調システムの室外機内において冷媒配管に電線を固定するために用いられる電線固定具に関するものである。
空調システムの室外機内において、センサ等からの通信線、ヒータ等のコードを含む電線を所定の経路に取り廻した後、冷媒配管に固定することが行われている。これにより、室外機内において電線の通る経路が確定される。室外機内においては、冷媒配管は例えば150℃程度の高温となる。したがって、冷媒配管に電線を固定するに際しては、冷媒配管の発熱による電線の損傷を防ぐ必要がある。そこで、例えば図11に示すように、冷媒配管5を断熱材パイプ6で被覆した上から電線8をあてがい、さらにその上から電線8を断熱材パイプ6とともに結束バンド7等で縛って固定することが行われている。
特開2001−320819号公報 特許第4288362号公報 特開2000−171061号公報
しかし、この方法では、冷媒配管に電線を固定するために、断熱材パイプと結束バンド等とを必要とする。したがって、冷媒配管に電線を固定するのに必要な部品点数が多くなるとともに、固定のための工数も増加してしまう。また、冷媒配管の径は数種類あるため、この冷媒配管の形状等に応じて、複数種類の径や長さの断熱材パイプを用意する必要がある。
特許文献1には、電線ケーブルをプリント回路基板や筐体などの固定面に固定するための電線ケーブル固定具が開示されている。しかし、特許文献1に開示の電線ケーブル固定具では、電線を固定面に固定する際、結束バンドで電線ケーブルと電線ケーブル固定具とを結束して固定するとともに、ネジや結束バンドで電線ケーブル固定具を固定対象物に固定するので、電線を固定対象物に固定するための工数が非常に多くなる。
また、特許文献2には、電線などの線状部材を固定対象物に取り付ける際に用いる固定補助具が開示されている。しかし、特許文献2に開示の固定補助具は、電線ケーブルを固定対象物に取り付ける際に電線ケーブルが潰れることを防止するためのものであって、固定補助具に設けられた挿入孔に電線ケーブルを挿入した上で、この固定補助具を固定対象物に締結することによって、電線ケーブルを固定対象物に固定する。このため、電線ケーブルは固定対象物に対して摺動可能な状態で固定され、強固には固定されない。したがって、運搬・設置時などに振動を受ける空調システムの室外機内において冷媒配管に電線を固定する用途には、特許文献2に開示の固定補助具は適していない。
また、特許文献1、特許文献2に開示されている電線ケーブル固定具、固定補助具は、電線の固定対象物が空調システムの室外機内における冷媒配管のように高温になることを考慮していない。したがって、これら電線ケーブル固定具、固定補助具単独では、冷媒配管の発熱による電線の損傷を防ぐことができず、断熱材を併用する必要がある。
また、特許文献3は、空調システムの室外機内において冷媒配管どうしを固定する配管保持具を開示している。しかし、特許文献3には、空調システムの室外機内において電線を引き廻す際に、冷媒配管に電線を固定する方法については開示がない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、空調システムの室外機内において、冷媒配管の発熱から電線を保護しつつ冷媒配管に電線を固定するに際し、少ない部品点数で簡単な作業により電線を固定することのできる電線固定具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明に係る電線固定具は、空調システムの室外機内に設けられ、冷媒配管に電線を固定するための電線固定具であって、前記冷媒配管を保持する冷媒配管保持部と、前記電線を保持する電線保持部と、前記冷媒配管から前記電線への熱伝導を抑制しつつ、前記冷媒配管保持部と前記電線保持部とを互いに連結する連結部とを備えている。
この電線固定具によれば、電線を保持する電線保持部が冷媒配管を保持する冷媒配管保持部から連結部によって隔てられた状態で、冷媒配管から電線への熱伝導を抑制するようにして、冷媒配管に電線が固定される。したがって、空調システムの運転時に室外機内において冷媒配管が高温になっても、冷媒配管の発熱によって電線が損傷を受けることを抑制できる。
さらに、冷媒配管保持部と電線保持部が連結部によって連結されてひとつの電線固定具としてまとめられている。したがって、冷媒配管に電線を固定する際にひとつの電線固定具を使用すれば固定でき、電線の固定に必要な部品点数が少なくなるとともに、電線の固定のための作業の工数も削減できる。この結果、空調システムの室外機の製造コストの低減を図ることができる。
本発明の電線固定具においては、前記冷媒配管保持部は、樹脂からなり、前記冷媒配管を把持する把持部と、金属からなり、前記把持部が前記冷媒配管を把持する圧力を増強するように前記把持部を外側から挟み込む押圧部とを含むことが望ましい。
本構成によれば、冷媒配管の発熱によって、樹脂からなり冷媒配管を把持する把持部が軟化しても、この把持部を外側から挟み込む金属からなる押圧部によって、把持部が冷媒配管を把持する圧力が増強される。したがって、冷媒配管が高温になった状態においても、冷媒配管保持部の把持部によって冷媒配管が強固に把持され、冷媒配管に電線を確実に固定することができる。
あるいは、本発明の電線固定具においては、前記冷媒配管保持部は金属からなるとともに前記冷媒配管を把持し、前記連結部は樹脂からなることが望ましい。
本構成によれば、冷媒配管の発熱によって冷媒配管が高温になった状態においても、この冷媒配管を把持する冷媒配管保持部が金属からなるので、冷媒配管保持部は樹脂のようには軟化せず、冷媒配管保持部が冷媒配管を把持する圧力はさほど低下しない。したがって、冷媒配管が高温になった状態においても、冷媒配管保持部によって冷媒配管が強固に把持され、冷媒配管に電線を確実に固定することができる。
本発明の電線固定具においては、前記連結部は、前記冷媒背反保持部と前記電線保持部との間に延在する略棒状に形成され、該連結部によって形成される前記冷媒配管保持部と前記電線保持部との間の距離は、前記冷媒配管から前記電線への熱伝導を抑制する距離とされていることが望ましい。
本構成によれば、簡単な構造によって、冷媒配管から電線への熱伝導の抑制を図り、冷媒配管の発熱から電線を確実に保護することができる。熱伝導を抑制する距離としては、冷媒配管保持部に保持された冷媒配管の発熱によって電線保持部に保持された電線が損傷を受けることを抑制する距離が採用される。具体的には、空調システムの運転時に冷媒配管が例えば約150℃の高温となった場合にも、この冷媒配管に電線固定具を介して固定された電線の温度を約80℃以下に抑える距離が採用される。
本発明の電線固定具においては、前記連結部は、前記電線の長さ方向を前記冷媒配管の長さ方向に対して変更可能とするように、捻転自在に形成されていることが望ましい。
本構成によれば、空調システムの室外機内において様々な方向に取り廻される電線を冷媒配管に固定する際、冷媒配管の長さ方向と同じ方向に限らず様々な向きに電線を固定することができる。
本発明の電線固定具においては、前記連結部は、前記冷媒配管から前記電線への熱伝導を抑制する厚さを備えていることが望ましい。
本構成によれば、簡単な構造によって、冷媒配管から電線への熱伝導の抑制を図り、冷媒配管の発熱から電線を確実に保護することができる。
本発明の電線固定具においては、前記電線保持部は、前記電線を挟持する挟持部と、前記挟持部が前記電線を挟持する圧力を適度な大きさに調整するように弾性変形可能な弾性部を含むことが望ましい。
本構成によれば、電線が適度な圧力で電線保持部の挟持部に挟持されるので、電線に損傷を与えることなく、冷媒配管に電線を確実に固定することができる。
本発明の電線固定具によれば、空調システムの室外機内において、冷媒配管の発熱から電線を保護しつつ冷媒配管に電線を固定するに際し、少ない部品点数で簡単な作業により電線を固定することができる。
本発明の第1実施形態に係る電線固定具を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る電線固定具の使用状況を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る電線固定具の変形例の要部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る電線固定具の変形例の押圧部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る電線固定具の変形例の要部を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る電線固定具を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る電線固定具を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る電線固定具の使用状況を示す側面図である。 本発明の第4実施形態に係る電線固定具を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る電線固定具の使用状況を示す斜視図である。 従来の電線の冷媒配管への固定状況を示す側面図である。
以下に、本発明に係る電線固定具の実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1を用いて説明する。第1実施形態の電線固定具1は、空調システムの室外機内において、センサ等からの通信線、ヒータ等のコードを含む電線8を所定の経路に取り廻した後、室外機の冷媒配管5にこの電線8を固定することで、室外機内において電線8の通る経路を確定するために用いられる。
電線固定具1は、耐熱耐光ポリプロピレン等のプラスチックからなる。図1に示すように、電線固定具1の一端には、冷媒配管5を把持する冷媒配管保持部10が設けられている。電線固定具1の他端には、電線8を挟持する電線保持部20が設けられている。冷媒配管保持部10と電線保持部20は、略棒状の連結部30によって連結されている。
冷媒配管保持部10は、側面から見て略C型状に配された一対の把持爪11、12を有している。これら把持爪11、12の内周は、冷媒配管5の外径よりもわずかに小径となる円形に形成されている。把持爪11、12の間に冷媒配管5を嵌め込むことによって、冷媒配管5が冷媒配管保持部10に把持されるようになっている。
電線保持部20は、略平板状の基板部21と、基板部21と略同形状の蓋部22とを有している。基板部21と蓋部22とは蝶番状に一体的に形成されており、両者の接続部分を中心として蓋部22が回動することで、蓋部22は基板部21に対して開閉可能とされている。
基板部21の蓋部22側の面には、ゴムなどの弾性材料からなるクッション(弾性部)23が貼付されている。蓋部22の基板部21との接続部分とは反対側の部位には鈎状の爪部25が形成されている。基板部21の蓋部22との接続部分とは反対側の部位には、爪部25の形状と対応する形状の凸部24が形成されている。
この構成により、電線8を基板部21と蓋部22との間に配置した状態で蓋部22を基板部21側に押しつけると、図2に示すように、爪部25が凸部24に係止される。この状態で、電線8はクッション23の中に押し込まれるようにして基板部21と蓋部22との間に挟持されて、電線保持部20に保持される。
連結部30は、冷媒配管保持部10側の第1部分31と、電線保持部20側の第2部分32とが、捻転自在、すなわち捻れるように互いに回動自在に連結されて構成されている。この構成により、電線保持部20の冷媒配管保持部10に対する向きが変更可能とされている。
また、連結部30の高さ30Hは、空調システムの運転時に冷媒配管5が例えば約150℃の高温となった場合にも、この冷媒配管5に電線固定具1を介して固定された電線8の温度を約80℃以下に抑えるのに十分な長さに設定されている。
このようにして、電線保持部20に挟持された電線8は、連結部30によって冷媒配管5から所定の高さだけ隔てられた状態で保持される。さらに、冷媒配管保持部10、電線保持部20および連結部30は、熱伝導率が比較的小さいプラスチックから形成されている。したがって、冷媒配管5が発熱して高温になっても、冷媒配管保持部10、電線保持部20および連結部30によって冷媒配管5から電線8への熱伝導が抑制され、冷媒配管5の発熱によって電線8が損傷を受けることを抑制できる。
さらに、冷媒配管保持部10と電線保持部20が連結部30によって連結されてひとつの電線固定具1としてまとめられている。したがって、従来のように断熱材と結束バンドを使用しなくても、電線固定具1ひとつで電線8を、冷媒配管5から電線8への熱伝導を抑制しつつ冷媒配管5に固定することができる。したがって、冷媒配管5への電線8の固定に必要となる部品点数および工数を削減して室外ユニットの組み立て作業の効率化を図り、空調システムの室外機の製造コストの低減を図ることができる。
〔第1実施形態の変形例〕
上記第1実施形態の電線固定具1の変形例である電線固定具1’を、図3から図5に示す。本変形例の電線固定具1’の電線保持部20、連結部30は、第1実施形態の電線固定具1の電線保持部20、連結部30と同様のものである。本変形例の電線固定具1’は、第1実施形態における冷媒配管保持部10に代えて、冷媒配管保持部40を備えている。
図3に示すように、電線固定具1’の一端には、冷媒配管5を把持する冷媒配管保持部40が設けられている。冷媒配管保持部40は、冷媒配管5を把持する把持部40Aと、把持部40Aを外側から挟み込む押圧部40B(図4参照)とを備えている。把持部40Aは、耐熱耐光ポリプロピレン等のプラスチックからなり、電線保持部20および連結部30と一体的に形成されている。押圧部40Bは、金属製板ばねからなり、把持部40Aが前記冷媒配管5を把持する圧力を増強するように把持部40Aを外側から挟み込んでいる。
把持部40Aは、側面から見て略C型状に配された一対の把持爪41、42を有している。これら把持爪41、42の内周は、冷媒配管5の外径よりもわずかに小径となる円形に形成されている。把持爪41、42の間に冷媒配管5を嵌め込むことによって、冷媒配管5が把持部40Aに把持されるようになっている。
把持爪41、42のそれぞれには、外側から内側に向かって形成された溝43が形成されており、把持爪41の溝43と把持爪42の溝43は、上端にて連通孔44を通じて連通している。
図4に示すように、金属製板ばねからなる押圧部40Bは、把持爪41、42の溝43および連通孔44の略C型状に湾曲する表面の曲率半径よりもやや小さい曲率半径で湾曲する形状に形成されている。押圧部40Bは、冷媒配管保持部40の連通孔44に挿入され、図5に示すように、押圧部40Bの中央部が連通孔44内に位置する状態となるように、把持爪41、42の溝43に嵌め込まれる。この構成により、押圧部40Bは、冷媒配管保持部40の把持部40Aが冷媒配管5を把持する力を増強する。
冷媒配管5が発熱して高温になると、冷媒配管保持部40の把持部40Aを形成するプラスチックが軟化することがある。この場合、把持部40Aが冷媒配管5を把持する力が弱まってしまう。しかし、本変形例の電線固定具1’では、押圧部40Bが、冷媒配管5を把持する把持部40Aを外側から押さえつけるので、たとえ把持部40Aが軟化したとしても、冷媒配管保持部40が冷媒配管5を把持するのに必要な力は十分に維持される。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について、図6を用いて説明する。
第2実施形態の電線固定具101は、耐熱耐光ポリプロピレン等のプラスチックから一体的に形成された電線保持部120および連結部130と、金属製板ばねからなりこの連結部130を冷媒配管5の側面に押し付けて固定するための冷媒配管保持部110を備えている。第2実施形態の電線固定具101の電線保持部120は、第1実施形態の電線固定具1の電線保持部20と同様の形状に形成されている。
図6に示すように、連結部130は略棒状に形成され、電線保持部120とは反対側の一端部に、連結部130を横断する方向(同図において水平方向)に貫通する貫通孔131を備えている。また、図6に示すように、連結部130の一端部の先端面132は、この先端面が132が冷媒配管5の側面に押し付けられたとき連結部130が冷媒配管5に対してぐらつくことのないように、略V字状に形成されている。
連結部130の貫通孔131には、上記冷媒配管保持部110が挿入されている。冷媒配管保持部110は、側面から見て略C型状に配された一対の把持爪111、112を有している。これら把持爪111、112の内周は、冷媒配管5の外径よりもわずかに小径となる円形に形成されている。把持爪111、112の間に冷媒配管5を嵌め込むことによって、連結部130の先端面132が冷媒配管5の側面に押し付けられる。つまり、連結部130およびこれと一体に形成された電線保持部120が冷媒配管5に対して固定的に保持されるようにして、冷媒配管5が冷媒配管保持部110に把持されるようになっている。この結果、電線8を挟持する電線保持部120が冷媒配管5を把持する冷媒配管保持部110から連結部130によって隔てられた状態で、電線8が冷媒配管5に固定される。
また、連結部130の高さ130Hは、空調システムの運転時に冷媒配管5が例えば約150℃の高温となった場合にも、この冷媒配管5に電線固定具101を介して固定された電線8の温度を約80℃以下に抑えるのに十分な長さに設定されている。
第2実施形態の電線固定具101によれば、冷媒配管5が発熱して高温になり、電線保持部120および連結部130を形成するプラスチックが軟化しても、冷媒配管保持部110は金属製板ばねからなるので、冷媒配管保持部110が冷媒配管5を把持するのに必要な力は十分に維持される。そして、冷媒配管保持部110は、連結部130の先端面132を冷媒配管5の側面上に押し付けるようにして、冷媒配管5を把持する。したがって、電線固定具101の電線保持部120が冷媒配管5に対してぐらつくことなく保持される。
また、電線保持部120に挟持された電線8は、連結部130によって冷媒配管5から所定の高さだけ隔てられた状態で保持される。さらに、連結部130および電線保持部120は、熱伝導率が比較的小さいプラスチックから形成されている。したがって、冷媒配管5が発熱して冷媒配管5およびこれを把持する冷媒配管保持部110が高温になっても、連結部130および電線保持部120によって冷媒配管5および冷媒配管保持部110から電線8への熱伝導が抑制され、冷媒配管5の発熱によって電線8が損傷を受けることを抑制できる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について、図7及び図8を用いて説明する。
電線固定具201は、耐熱耐光ポリプロピレン等のプラスチックからなる。図7に示すように、電線固定具201の一端には、冷媒配管5を把持する冷媒配管保持部210が設けられている。電線固定具201の他端には、電線8を挟持する電線保持部220が設けられている。冷媒配管保持部210と電線保持部220は、略厚板状の連結部230によって連結されている。
冷媒配管保持部210は、側面から見て略C型状に配された一対の把持爪211、212を有している。これら把持爪211、212の内周は、冷媒配管5の外径よりもわずかに小径となる円形に形成されている。把持爪211、212の間に冷媒配管5を嵌め込むことによって、冷媒配管5が冷媒配管保持部210に把持されるようになっている。
電線保持部220は、略平板状の基板部221と、基板部221と略同形状の蓋部222とを有している。基板部221と蓋部222とは蝶番状に一体的に形成され、両者の接続部分を中心として蓋部222が回動することで、蓋部222は基板部221に対して開閉可能とされている。
蓋部222の中央部には、蓋部222の他の部分より肉薄で、波状に摺曲する弾性部223が形成されている。蓋部222の基板部221との接続部分とは反対側の部位には鈎状の爪部225が形成されている。基板部221の蓋部222との接続部分とは反対側の部位には、爪部225の形状と対応する形状の凸部224が形成されている。
この構成により、電線8を基板部221と蓋部222との間に配置した状態で蓋部22を基板部221側に押しつけると、図8に示すように、爪部225が凸部224に係止される。この状態で、基板部221と蓋部222との間に挟まれた電線8によって蓋部222が外側にはらみだそうとするので、弾性部223が若干変形して蓋部222が湾曲する。この弾性部223の復元力によって、電線8は適度な圧力で基板部221と蓋部222との間に挟持されて、電線保持部20に保持される。
連結部230の厚さは、空調システムの運転時に冷媒配管5が例えば約150℃の高温となった場合にも、この冷媒配管5に接続された電線8の温度を約80℃以下に抑えるのに十分な寸法に設定されている。
このようにして、電線保持部220に挟持された電線8は、連結部230によって冷媒配管5から隔てられた状態で保持される。さらに、冷媒配管保持部210、電線保持部220および連結部230は、熱伝導率が比較的小さいプラスチックから形成されている。したがって、冷媒配管5が発熱して高温になっても、冷媒配管保持部210、電線保持部220および連結部230によって冷媒配管5から電線8への熱伝導が抑制され、冷媒配管5の発熱によって電線8が損傷を受けることを抑制できる。
さらに、冷媒配管保持部210と電線保持部220が連結部230によって連結されてひとつの電線固定具201としてまとめられている。したがって、従来のように断熱材と結束バンドを使用しなくても、電線固定具201ひとつで電線8を、冷媒配管5から電線8への熱伝導を抑制しつつ冷媒配管5に固定することができる。したがって、冷媒配管5への電線8の固定に必要となる部品点数および工数を削減して室外ユニットの組み立て作業の効率化を図り、空調システムの室外機の製造コストの削減を図ることができる。
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態について、図9及び図10を用いて説明する。第4実施形態の電線固定具301は、耐熱耐光ポリプロピレン等のプラスチックからなる。図9に示すように、電線固定具301の中央部には略厚板状の連結部330が設けられている。連結部330の一方の側面側には、冷媒配管5を結束して保持する配管保持部310が一体的に設けられている。連結部330の他方の側面側には、電線8を結束して保持する電線保持部320が一体的に設けられている。
配管保持部310は、連結部330の両側に延在する一対のバンド部311、312と、バンド部312の先端に形成された挿入孔313を備えている。図10に示すように、冷媒配管5を取り囲むようにしてバンド部311、312を湾曲させ、バンド部311の先端を挿入孔313に挿入して冷媒配管5をバンド部311、312内に締結する。この際、バンド部311の先端部に連続的に形成された凹凸部311aが挿入孔313と噛み合うことによって、冷媒配管5が配管保持部310に固定されるようになっている。
図9に示すように、電線保持部320は、連結部330の他方の側面から延在する二つのバンド部321と、同じく連結部330の他方の側面上に形成された二つの挿入孔322を備えている。図10に示すように、電線8を連結部の他方の側面に沿わせた状態で電線8を取り囲むようにしてバンド部321を湾曲させ、バンド部321の先端を挿入孔322に挿入して電線8をバンド部321内に締結する。この際、バンド部321の表面に連続的に形成された凹凸部321aが挿入孔322と噛み合うことによって、電線8が電線保持部320に固定されるようになっている。
連結部330の厚さ330Hは、空気調和機の運転時に冷媒配管5が例えば約150℃の高温となった場合にも、この冷媒配管5に接続された電線8の温度を約80℃以下に抑えるのに十分な寸法に設定されている。
このようにして、電線保持部320に挟持された電線8は、連結部330によって冷媒配管5から隔てられた状態で保持される。さらに、冷媒配管保持部310、電線保持部320および連結部330は、熱伝導率が比較的小さいプラスチックから形成されている。したがって、冷媒配管5が発熱して高温になっても、冷媒配管保持部310、電線保持部320および連結部330によって冷媒配管5から電線8への熱伝導が抑制され、冷媒配管5の発熱によって電線8が損傷を受けることを抑制できる。
さらに、冷媒配管保持部310と電線保持部320が連結部330によって連結されてひとつの電線固定具301としてまとめられている。したがって、従来のように断熱材と結束バンドを使用しなくても、電線固定具301ひとつで電線8を、冷媒配管5から電線8への熱伝導を抑制しつつ冷媒配管5に固定することができる。したがって、冷媒配管5への電線8の固定に必要となる部品点数および工数を削減して室外ユニットの組み立て作業の効率化を図り、空調システムの室外機の製造コストの削減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1、1’、101、201、301 電線固定具
5 冷媒配管
8 電線
10、40、110、210、310 冷媒配管保持部
20、120、220、320 電線保持部
23 クッション(弾性部)
30、130、230、330 連結部
40A 把持部
40B 押圧部
223 弾性部

Claims (7)

  1. 空調システムの室外機内に設けられ、冷媒配管に電線を固定するための電線固定具であって、
    前記冷媒配管を保持する冷媒配管保持部と、
    前記電線を保持する電線保持部と、
    前記冷媒配管から前記電線への熱伝導を抑制しつつ、前記冷媒配管保持部と前記電線保持部とを互いに連結する連結部と
    を備えることを特徴とする電線固定具。
  2. 前記冷媒配管保持部は、
    樹脂からなり、前記冷媒配管を把持する把持部と、
    金属からなり、前記把持部が前記冷媒配管を把持する圧力を増強するように前記把持部を外側から挟み込む押圧部と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の電線固定具。
  3. 前記冷媒配管保持部は金属からなるとともに前記冷媒配管を把持し、
    前記連結部は樹脂からなること
    を特徴とする請求項1に記載の電線固定具。
  4. 前記連結部は、前記冷媒配管保持部と前記電線保持部との間に延在する略棒状に形成され、該連結部によって形成される前記冷媒配管保持部と前記電線保持部との間の距離は、前記冷媒配管から前記電線への熱伝導を抑制する距離とされていること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電線固定具。
  5. 前記連結部は、前記電線の長さ方向を前記冷媒配管の長さ方向に対して変更可能とするように、捻転自在に形成されていること
    を特徴とする請求項4に記載の電線固定具。
  6. 前記連結部は、前記冷媒配管から前記電線への熱伝導を抑制する厚さを備えていること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電線固定具。
  7. 前記電線保持部は、
    前記電線を挟持する挟持部と、
    前記挟持部が前記電線を挟持する圧力を適度な大きさに調整するように弾性変形可能な弾性部と
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の電線固定具。
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