JP2011099368A - SOx吸収装置およびそれを用いた排気浄化装置 - Google Patents

SOx吸収装置およびそれを用いた排気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011099368A
JP2011099368A JP2009253859A JP2009253859A JP2011099368A JP 2011099368 A JP2011099368 A JP 2011099368A JP 2009253859 A JP2009253859 A JP 2009253859A JP 2009253859 A JP2009253859 A JP 2009253859A JP 2011099368 A JP2011099368 A JP 2011099368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sox
absorber
sox absorber
absorbent
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009253859A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Takeda
英人 武田
Akihiro Matsuyama
明広 松山
Atsuyuki Kobayashi
敬幸 小林
Yugo Osaka
侑吾 大坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009253859A priority Critical patent/JP2011099368A/ja
Publication of JP2011099368A publication Critical patent/JP2011099368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】SOx吸収装置のSOx吸収能力を高め、硫黄分によるNOx吸蔵還元触媒の被毒を防止する。
【解決手段】エンジンEの排気通路12に設けた排気浄化装置1は、上流側にSOx吸収装置2を、その下流にNOx吸蔵還元触媒3を有する。SOx吸収装置2は、第一のSOx吸収部21と第二のSOx吸収部22を備え、低温側では第一のSOx吸収材である酸化マンガンによりSOxを吸収し、高温側では第二のSOx吸収材である炭酸カルシウムによりSOxを吸収するので、広い温度範囲を有する燃焼ガス中のSOxを効果的に吸収し、浄化性能を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の後処理装置として使用され、燃焼ガスとして排出される排気中に含まれる硫黄酸化物(以下、SOxと称する)を吸収するSOx吸収装置と、それを用いた排気浄化装置に関するものである。
自動車用ディーゼルエンジンやリーンバーンガソリンエンジンにおいて、排気中に含まれる窒素酸化物(以下、NOxと称する)を低減するために、排気通路にNOx吸蔵還元触媒を設置することが行われている。NOx吸蔵還元触媒は、排気中の空燃比が大きいリーン領域ではNOxを吸収し、空燃比が小さいリッチ領域にて吸収したNOxを放出し、還元浄化する。
一方、燃料や潤滑油中には、触媒作用を阻害する物質が含まれており、特に、硫黄分による被毒が大きな課題となっている。これは、燃焼ガス中に含まれるSOxが、NOxとともにNOx吸蔵還元触媒に吸着される一方で、容易に放出されないからで、長期の使用によりNOx吸蔵能が低下する。その結果、NOx吸蔵還元触媒が十分な機能を発揮することができず、NOxの浄化性能が低下してしまう。
その対策として、内燃機関の排気通路内にSOx吸収装置を設けて、NOx吸蔵還元触媒の浄化性能を維持するシステムが提案されている(例えば、特許文献1等)。特許文献1に記載の排気浄化装置は、NOx吸収剤上流の機関排気通路に、硫黄吸収剤をケーシング内に収容した硫黄捕獲装置を設けて、機関から排出される硫黄分を吸収除去する。硫黄吸収剤は、例えばカリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、バリウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、またはランタン、イットリウム等の希土類から選ばれた少なくとも1つと、白金等の貴金属を用い、無機材料よりなる担体に担持させた構成を有している。
一方、石炭や重油を燃焼させるボイラ等について、燃焼排ガスに含まれる硫黄分を除去する排煙脱硫装置が知られている(例えば、特許文献2〜4等)。特許文献2の従来技術には、排ガス中のSOxを亜硫酸水溶液に吸収させる亜硫酸法、粉末状の活性酸化マンガンを吹き込んで反応させる活性酸化マンガン法、煙道中に設置した活性炭に通して吸着除去する活性炭吸着法が示されている。特許文献3、4は、これら方法のうち活性酸化マンガン法に関する技術である。
特許文献3は、マンガン系八面体型分子ふるい材料を利用した高容量のSOx吸収剤を用いており、発電所や工場の他、車両内燃機関への応用例が示されている。SOx吸収剤は、八面体を構成する金属陽イオンの大部分をマンガンとし、アルカリ金属、アルカリ土類金属および希土類類を含む酸化物である。特許文献4には、粒度が小さく表面に無数の突起を有する高比表面積の酸化マンガンと、その製造方法が開示され、用途として空気浄化用の吸着剤が例示されている。
特開平6−58138号公報 特開平8−299755号公報 特表2007−527783号公報 特開平6−92639号公報
特許文献1にSOx吸収成分として記載されるアルカリ金属、アルカリ土類金属は、通常、酸化物または金属塩等の金属化合物として担体に担時され、SOxとの反応により安定な硫酸塩を生成して、硫黄分を固定する。ただし、SOxとの反応活性は、金属化合物の種類によっても、さらには雰囲気温度によっても異なる。例えば、アルカリ土類金属塩の一種である炭酸カルシウム(以下、CaCOと称する)は、安価なSOx吸収材として有用であるが、例えば500℃以上の比較的高温の条件でないと、高効率でSOx吸収できないといった性質がある。
一方で、車両用の内燃機関、例えばディーゼルエンジンから排出される燃焼ガスは、温度範囲が通常100℃〜700℃程度と非常に広い。このため、特許文献1に示されるような単一のSOx吸収装置では、広い温度域全体をカバーすることができず、特に低温域においてSOxの吸収能力が低下するおそれがあった。
特許文献2に排煙脱硫用として記載される酸化マンガンは、粒子状の活性酸化マンガンを排気通路に投入する方式であるため、取り扱いが難しく、そのまま内燃機関用として採用することはできない。また、マンガン酸化物は比較的高価であり、大量に使用することはコスト増となる。特に、産業用として発電所や工場のボイラに用いる場合は、アンモニアを吹き込む等によりリサイクル可能であるが、一般ユーザ向けの自動車等に用いる場合は容易ではない。
このように、従来のSOx吸収装置はSOxを確実に吸収するには不十分であり、仮にSOxが捕捉されずに下流へ流出すると、NOx吸蔵還元触媒の能力を低下させるおそれがあった。そこで、本願発明の目的は、内燃機関用として広い温度範囲において使用することができ、NOx吸蔵還元触媒の前段に配置されて、高いSOx吸収能力を有するとともに、比較的安価で、実用性の高いSOx吸収装置を得ること、そしてSOx吸収装置を備える高性能な排気浄化装置を実現することにある。
本発明の請求項1に記載のSOx吸収装置は、内燃機関の燃焼室から排出される燃焼ガスが流通する排気通路と、該排気通路に設けられ、燃焼ガス中の硫黄酸化物を低温で吸収する第一のSOx吸収材を有する第一のSOx吸収部と、燃焼ガス中の硫黄酸化物を第一のSOx吸収材より高温側で吸収する第二のSOx吸収材を有する第二のSOx吸収部とを備え、前記第一のSOx吸収材として酸化マンガンを、前記第二のSOx吸収材としてアルカリ金属、アルカリ土類金属、およびそれらの化合物から選ばれる少なくとも1種類を使用することを特徴とする。アルカリ金属、アルカリ土類金属の化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、または水酸化カルシウムなどが例示される。
請求項2に記載のSOx吸収装置において、好適には、前記第一のSOx吸収材は、二酸化マンガンであり、前記第二のSOx吸収材は、炭酸カルシウムである。
請求項3に記載のSOx吸収装置において、第一のSOx吸収部または第二のSOx吸収部は、モノリス形状の担体上に前記第一のSOx吸収材または第二のSOx吸収材の層を形成した構成である。
請求項4に記載のSOx吸収装置において、
前記第一のSOx吸収材の層は、前記モノリス形状の担体上に、前記第一のSOx吸収材の粒子を堆積し、粒子間に形成した空隙により燃焼ガスを層内部に導入する通孔を形成した構成である。
請求項5に記載のSOx吸収装置では、前記第一のSOx吸収部を、前記第二のSOx吸収部の上流側に配置する。
請求項6に記載のSOx吸収装置は、請求項5の構成において、
前記第一のSOx吸収部の硫黄酸化物の吸収能力を監視する監視手段と、
前記第一のSOx吸収部の硫黄酸化物の吸収能力が低下した時に、前記第一のSOx吸収部の温度を上昇させて、吸収した硫黄酸化物を脱離させる昇温手段を設け、
脱離した硫黄酸化物を、下流の前記第二のSOx吸収部に吸収させる。
請求項7に記載のSOx吸収装置では、前記第一のSOx吸収部を、前記第二のSOx吸収部の下流側に配置する。
請求項8に記載のSOx吸収装置では、
前記第一のSOx吸収部を、前記第二のSOx吸収部と並列に配置し、
前記排気通路を流通する燃焼ガスの温度を検出する温度検出手段と、
燃焼ガスの温度に基づいて、前記第一のSOx吸収部と前記第二のSOx吸収部への燃焼ガスの流入を切り替える切り替えバルブを設ける。
請求項9に記載のSOx吸収装置では、請求項8の構成において、
前記排気通路を途中で分岐させて、一方の分岐路に前記第一のSOx吸収部を、他方の分岐路に前記第二のSOx吸収部を配置し、前記一方の分岐路には、前記第一のSOx吸収部の下流に、炭酸カルシウムをSOx吸収材とする第三のSOx吸収部を配置する。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のSOx吸収装置を設けた排気浄化装置であって、上記内燃機関の排気通路に排気中のNOxを浄化するNOx触媒を備え、その上流側に、上記SOx吸収装置が設置される。
請求項1に記載のSOx吸収装置は、比較的低温側でSOxを高効率で吸収する酸化マンガンを用いた第一のSOx吸収部と、より高温側でSOxを高効率で吸収するアルカリ金属、アルカリ土類金属またはそれらの化合物を用いた第二のSOx吸収部を組み合わせたので、100℃から700℃といった広い温度範囲を有する燃焼ガス中のSOxを効果的に吸収することができる。また、比較的高価な酸化マンガンの使用量を低減することができるので、経済的かつ高性能なSOx吸収装置を実現できる。よって、下流側へのSOxの排出を防止して、排気浄化性能を向上させることができる。
請求項2に記載のように、好適には、第一のSOx吸収材として二酸化マンガンが使用でき、高いSOx吸収性能が得られる。また、第二のSOx吸収材として使用する炭酸カルシウムは価格が安く、リサイクル性がよいので、より経済的かつ高性能なSOx吸収装置を実現できる。
請求項3に記載のように、第一、第二のSOx吸収部は、モノリス形状の担体上に第一第二のSOx吸収材である酸化マンガンまたは炭酸カルシウムの層を形成することで容易に得られる。
請求項4に記載のように、第一のSOx吸収材の層に空隙を形成し、燃焼ガスを層内部に導入する通孔とすることで、燃焼ガス中のSOxを下層まで拡散させ、SOxの吸収率を向上させることができる。
請求項5に記載のSOx吸収装置のように、具体的には、第一のSOx吸収部を、前記第二のSOx吸収部の上流側に配置することができる。
この場合、請求項6に記載のSOx吸収装置のように、第一のSOx吸収部の硫黄酸化物の吸収能力を監視し、第一のSOx吸収部の硫黄酸化物の吸収能力が低下した時に、昇温手段を作動させることで、吸収した硫黄酸化物を脱離させることができる。脱離したSOxは第二のSOx吸収部に吸収され、第一のSOx吸収部が飽和するのを抑制して、SOxを効率よく吸収することができる。
請求項7に記載のSOx吸収装置のように、具体的には、第一のSOx吸収部を、第二のSOx吸収部の下流側に配置することもできる。
請求項8に記載のSOx吸収装置のように、第一のSOx吸収部を、第二のSOx吸収部と並列に配置することもできる。この時、排気通路の燃焼ガスの温度を検出し、その温度に基づいて、切り替えバルブを切り替えることで、第一のSOx吸収部と第二のSOx吸収部への燃焼ガスの流入を効果的に行い、SOx吸収能力を向上できる。
請求項9に記載のSOx吸収装置のように、分岐路の一方に第一のSOx吸収部と第三のSOx吸収部を、他方に第二のSOx吸収部を配置すれば、第一のSOx吸収部を通貨または脱離するSOxを下流側で吸収することができ、第二のSOx吸収部との組み合わせにより、さらにSOx吸収能力を向上できる。
請求項10に記載の排気浄化装置は、上記特性を有するSOx吸収装置により、SOx吸収能力が大きく向上するので、下流のNOx触媒における硫黄被毒を防止して、NOx浄化性能を向上させることができる。
本発明の第1実施形態であり、内燃機関の排気浄化装置の全体構成図である。 (a)、(b)は本発明の第1実施形態におけるSOx吸収装置の全体構成を示す模式的な図である。 SOx吸収装置のSOx吸収部の詳細構造を示す模式的な部分拡大図である。 SOx吸収装置のSOx吸収部の詳細構造を示す模式的な部分拡大図である。 本発明のSOx吸収装置の効果を示す図で、SOx吸収材の転化率の時間経過を示す図である。 本発明の第2実施形態であり、内燃機関の排気浄化装置の全体構成図である。 本発明の第3実施形態であり、内燃機関の排気浄化装置の全体構成図である。 本発明の第4実施形態であり、内燃機関の排気浄化装置の全体構成図である。 本発明の第4実施形態におけるSOx吸収装置の全体構成を示す模式的な図である。
(第1実施形態)
図1〜3は、本発明の第1実施形態であり、SOx吸収装置2を備える排気浄化装置1の構成例を示す。ここでは、本発明を内燃機関である自動車用の多気筒ディーゼルエンジンEへの適用例として説明するが、リーンバーン(希薄燃焼)ガソリンエンジンに適用することもできる。これらエンジンは、空燃比が大きいリーン領域での燃焼が主体であることから、理論空燃比近傍で機能する通常の三元触媒に代えて、窒素酸化物(以下、NOxと称する)をN2へと浄化させるためのNOx触媒が設けられる。本発明のSOx吸収装置2は、この触媒作用を阻害する硫黄分である硫黄酸化物(以下、SOxと称する)を吸収するための装置である。なお、図1には多気筒ディーゼルエンジンEの1気筒の構成のみを示す。
図1において、ディーゼルエンジンEの各気筒には、シリンダE1の内壁とピストンPの上端面とによって区画形成される燃焼室E2と、燃焼室E2内に図示しないコモンレールからの燃料を噴射するインジェクタIが設けられる。燃焼室E2は、吸気弁13を介して接続される吸気管内の吸気通路11に連通する一方、排気弁14を介して接続される排気管内の排気通路12と連通しており、吸気通路11にはエアフィルタ15を通過した吸入空気が導入される。燃焼室E2は、シリンダE1内をピストンPが往復動するのに伴い容積を増減し、吸入空気と燃料の圧縮混合気を着火させて動力を取り出す。
インジェクタIは、基端部がヘッドカバー16外に突出してコモンレールに接続し、ヘッドカバー16に収容されたギア17、18により、図示しないクランクシャフトの駆動力が伝達されて、吸気弁13、排気弁14を開閉駆動する。コモンレールは各気筒に共通に設けられ、図示しない高圧ポンプにより昇圧された燃料が蓄圧される。
燃焼室E2から排出される燃焼ガスは、排気通路12の途中に配設される排気浄化装置1を通過した後、大気に放出される。排気浄化装置1は、上流側にSOx吸収装置2が設けられ、その下流にNOx触媒であるNOx吸蔵還元触媒3が設置される。排気通路12を流通する燃焼排ガスには、有害成分であるSOx、NOxが含まれ、これら有害成分を排気浄化装置1を通過する間に吸収または無害化して浄化する。排気通路12には、SOx吸収装置2の上流の排気管壁に、温度検出手段である温度センサSが取り付けられて、排気通路に排出される燃焼ガスの温度を検出し、電子制御装置(以下、ECU)4へ出力する。
本実施形態で用いられるNOx吸蔵還元触媒3は、酸素濃度の高いリーン運転モードでNOxを硝酸塩の形で吸蔵し、酸素濃度の低下したリッチ雰囲気にて硝酸塩をN2に還元浄化する。NOx吸蔵還元触媒3は、通常公知の構造で、例えば、コージェライトやアルミナ等からなるモノリス形状の担体表面に、NOx吸収材と貴金属触媒を担持させることにより形成される。NOx吸収材は、空燃比が大きいリーン領域でNOxを吸収し、空燃比が小さいリッチ領域にて吸収したNOxを放出する機能を有していれば、特に限定されるものではなく、例えば、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)等のアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)等のアルカリ土類金属の塩や酸化物、あるいはランタン(La)、イットリウム(Y)等の希土類元素の塩や酸化物等がいずれも好適に使用される。貴金属触媒としては、通常、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等が挙げられる。
次に、図2、3を参照して、本願発明の特徴であるSOx吸収装置2の構成について説明する。図2(a)において、SOx吸収装置2は、筒状の筺体23内に収容保持された第一のSOx吸収部21および第二のSOx吸収部22と、昇温手段であるヒータ24を備えている。本実施形態では、低温側でSOxを吸収する第一のSOx吸収部21は、筺体23内において、排気通路12の上流側に配置され、高温側でSOxを吸収する第二のSOx吸収部22は、下流側に配置される。
ヒータ24は、第一のSOx吸収部21の外周と筺体23との間に第一昇温手段である第一ヒータ241が、第二のSOx吸収部22の外周と筺体23との間に第二昇温手段である第二ヒータ242が設けられて、ECU4からの通電制御によりSOx吸収部21、22の温度をそれぞれ上昇させる。筺体23内において、第一のSOx吸収部21と第二のSOx吸収部22とは間隔をおいて配置されており、図2(b)のように、これらの間の筺体23壁に、監視手段であるSOxセンサ25を取り付けて、第一のSOx吸収部21を通過した排ガス中のSOx濃度を検出することができる。
第一のSOx吸収部21および第二のSOx吸収部22は、それぞれ多数のセルを有するモノリス形状に形成されて、排気流れ方向に平行なセルの内部を排気が流通する通路としている。図3は、SOx吸収部21、22の一部断面を拡大した模式図であり、第一のSOx吸収部21は、モノリス形状に成形された担体211と、排気通路となるセル内表面を覆うように第一のSOx吸収材を担持させた第一のSOx吸収材層212とからなる。第二のSOx吸収部22も、同様の構成を有し、モノリス形状の担体221の表面に第二のSOx吸収材を担持させた第二のSOx吸収材層222が担持される。担体基材には、コージェライトまたはアルミナ、その他のセラミック材料を用いることができる。
本発明において、第一のSOx吸収材層212を構成する第一のSOx吸収材には、酸化マンガンが用いられる。酸化マンガンは、低温活性に優れており、排出される燃焼ガスが比較的低温であっても、良好なSOx吸収性能を示して、下流側へのSOxの排出を防止する。特に、二酸化マンガンが好適に用いられ、通常100℃〜700℃程度の排気温度の低温側において、効率よくSOxを吸収する。この時、式(1)に示すように、SOxとの化学反応により硫酸マンガンが生成する。
MnO+SO→MnSO・・・(1)
ここで低温側とは、通常500℃以下、特に350℃以下の低温域であり、燃焼ガス中のSOxが第一のSOx吸収材層212の表面に硫酸塩として吸収される。排気温度の高温側または第一ヒータ241にて第一のSOx吸収部21を高温に昇温すると、第一のSOx吸収材層212からSOxが脱離する。したがって、ECU4によるヒータ温度制御でSOx吸収部21へのSOxの吸収・脱離を制御することができる。これについては後述する。
第一のSOx吸収材層212は、通常公知の方法で、酸化マンガンの原料粉末にバインダーを添加してスラリー状に調製し、担体211に層状に塗布することによって形成され、堆積した酸化マンガンの粒子間に多数の孔を内包させることができる。好適には、堆積した酸化マンガンの層に燃焼ガスを導入可能な孔や隙間を有する構成とするのがよく、SOx吸収能力を向上できる。その一例として、スラリーを調製する際に、水溶性繊維を添加混合する方法を採用することができる。水溶性繊維の種類は特に限定されないが、例えばアクリル酸系水溶性ポリマーよりなる繊維等が挙げられる。
図4に模式図で示すように、水溶性繊維51を含むスラリーを、担体211の表面に層状に堆積させた後(図4(a))、水溶性繊維51を溶解させることによって、繊維状の空隙5が形成される(図4(b))。これにより、酸化マンガンの粒子が堆積した層内に通孔となる多数の空隙5が形成され、さらに比表面積を高める。そして図示するように、空隙5が上層から下層に至る長さの通孔として機能することで、燃焼ガスが第一のSOx吸収材層212の下部にまで拡散して、反応活性を高め、下層のSOx吸収能力を向上させる。好適には、空隙5にて形成される通孔の径を、例えば10μm程度ないしそれ以上とするのがよく、燃焼ガス中のSOxが通孔内部まで容易に拡散する。
第一のSOx吸収材層212の層厚は、好適には、150〜200μm程度とするのがよい。上述のようにして得られる第一のSOx吸収材層212は、内部の空隙5により比表面積が大きく向上しているので、比較的厚い層としてもSOx吸収材全体で効果的にSOxを吸収することができる。第一のSOx吸収材層212の比表面積は、好適には、比表面積(BET値)を150m/g程度ないしそれ以上とするのがよく、例えば水溶性繊維の添加量を適宜変更することによって調整することができる。通常は、水溶性繊維の配合割合を二酸化マンガンに対して堆積割合で10%程度とするのがよい。また、水溶性繊維の繊維径・繊維長により、形成される空隙5の孔径や長さを制御可能である。
なお、第一のSOx吸収部21を、担体211に第一のSOx吸収材層212を形成した構成とする代わりに、第一のSOx吸収材をモノリス形状に成形して、第一のSOx吸収部とすることも可能である。この場合も、第一のSOx吸収材として酸化マンガン、特に二酸化マンガンを用い、上述した比表面積となるように形成することで、同様の効果が得られる。
本発明において、第二のSOx吸収材層222を構成する第二のSOx吸収材には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、およびそれらの化合物から選ばれる少なくとも1種類が使用される。複数種類を組み合わせて使用することもできる。アルカリ金属、アルカリ土類金属の化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、または水酸化カルシウムなどが例示され、好適には、炭酸カルシウムが用いられる。炭酸カルシウムは、排出される燃焼ガスが高温である時に、高いSOx吸収性能を示し、また、安定であり、価格が安く、さらにリサイクル性がよい、という特性がある。このため、通常100℃〜700℃程度の排気温度の高温側において、効率よくSOxを吸収し、下流側へのSOxの排出を防止する。この時、式(2)に示すように、SOxとの化学反応により硫酸カルシウムが生成する。
CaCO+SO+1/2O→CaSO+CO・・・(2)
ここで、ここで高温側とは、通常350℃以上、特に500℃以上の高温域であり、燃焼ガス中のSOxが第二のSOx吸収材層222の表面に硫酸塩として吸収される。必要に応じて、第二ヒータ242にて第二のSOx吸収部22を高温に昇温することにより、第二のSOx吸収材層222における反応活性を高めることもできる。なお、第二のSOx吸収材層222は、高温域において吸収したSOxを安定して保持するとともに、低温域においてもそのまま貯蔵するので、下流側へSOxが放出されるのを防止してNO吸蔵還元触媒3の硫黄被毒から保護する。
このように、本発明のSOx吸収装置2は、低温域でSOxを高効率に吸収する第一のSOx吸収材部21と、高温域でSOxを高効率に吸収する第二のSOx吸収部22を組み合わせることで、排気通路12に100℃〜700℃という広い温度範囲を有する燃焼ガスが排出されても十分対応することができる。図5は、第一のSOx吸収材部21において、第一のSOx吸収材として使用される二酸化マンガンの低温域でのSOx吸収能力を評価した結果である。評価にはTG(Thermo Gravimetry:熱天秤)法を用い、SOxを含む模擬排ガスを第一のSOx吸収材部21に導入して、評価試験前後の重量変化から、SOxの転化率を算出した。
図5中に示されるように、第一のSOx吸収材である二酸化マンガンは、比表面積(BET値)が20m/g、224m/gの二種類を用意し、模擬排ガスは、SO濃度1000ppmv、温度250℃とした。その結果、比表面積が小さい場合は、2時間後の転化率が0.1に満たないものの、比表面積を大きくした場合には、2時間後の転化率が0.5を超えており、比表面積の向上により反応率を向上させて、排ガス浄化用として十分な性能が得られることが確認できた。
そして、本実施形態では、図1、2に示すように、上流側に低温用の第一のSOx吸収材部21を配置し、下流側に高温用の第二のSOx吸収部22を配置するので、低温域から広い温度範囲で高い活性を有する二酸化マンガンに、まず燃焼ガスが導入されてSOxが吸収されることになり、より高温域では二酸化マンガンを通過したSOxまたは脱離するSOxを、炭酸カルシウムが確実に吸収する。これにより、高効率でSOxを吸収することができる。
また、本実施形態では、図示するように、第二のSOx吸収部22の容量を第一のSOx吸収材部21の容量より大きく設定している。これは、それぞれが分担する温度域においてSOxの吸収量が同等となるようにするためで、具体的には、容量比を、第一のSOx吸収材部21:第二のSOx吸収部22=1:2程度とすることが望ましい。容量比の算出は、次のようにした。すなわち、通常のエンジン運転状態において、SOx吸収材部21、22がそれぞれ分担する低温域および高温域における燃料使用割合は、ほぼ1:1であり、排出される燃焼ガス中の二酸化硫黄(SO)の量は、燃料中の硫黄(S)の量に比例するから、同様に1:1である。二酸化マンガン(MnO)と炭酸カルシウム(CaCO)の分子量、比重はそれぞれ以下の通りである。
分子量比 MnO/SO=87/64 CaCO/SO=100/64
比重 MnO=5.0 CaCO=2.7
したがって、同じだけのSOを吸収する容積比は、次のようになり、ほぼ1:2である。
容積比 87/64/5.0:100/64/2.7=0.272:0.578
このように、第一のSOx吸収材部21と第二のSOx吸収部22の容量を適切に設定することで、比較的高価な二酸化マンガンを必要以上に使用することなく、安価に高性能なSOx吸収装置1を実現できる。そして、下流に配置されたNO吸蔵還元触媒3の硫黄被毒を阻止して、排気浄化性能を大幅に向上することができる。
また、本実施形態の構成では、上流の第一のSOx吸収材部21の吸収能力が低下した時に、強制的に吸収したSOxを脱離させて、下流の第二のSOx吸収部22に吸収させることができる。排気温度が、第一のSOx吸収材部21と第二のSOx吸収部22の活性温度域が重なっている温度域となる場合には、上流側に位置する第一のSOx吸収材部21にSOxが吸収されて、第一のSOx吸収材部21が先に飽和してしまうことがある。この場合、排気温度が低温になると、第一のSOx吸収材部21がSOxを吸収できずに、SOxが放出されるおそれがある。
このような場合には、ECU4にて温度センサSおよびSOxセンサ25の検出結果を監視し、第一のSOx吸収材部21がオーバーフローしていると判断された時に、第一ヒータ241に通電して第一のSOx吸収材部21を昇温し、SOxを脱離させる。第一のSOx吸収材部21がオーバーフローしているか否かの判断は、温度センサSおよびSOxセンサ25の検出結果を監視することによって行い、温度センサSで検出される温度が、第一のSOx吸収材部21の活性温度域、例えば500℃以下である時に、SOxセンサSにて所定値以上のSOxが検出される場合にオーバーフローとする。この場合は、第一のSOx吸収部21が飽和し、これ以上のSOxを吸収できないので、第一ヒータ241にてSOxを脱離可能な温度、例えば500℃以上に昇温し、SOxを脱離させて、第二のSOx吸収材部22に吸収させる。
この時、温度センサSで検出される温度が、第二のSOx吸収材部22が良好な活性を示す温度域以下、特に350℃以下である時には、第二ヒータ242に通電して第二のSOx吸収材部22を昇温するのがよい。温度センサSで検出される温度が、350℃〜500℃程度である場合に、活性をより高めるために昇温することもでき、例えば500℃以上に昇温することで、活性を高め、SOxを確実に吸収することができる。
図6は、本発明の第2実施形態である。本実施形態の基本構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略し、特徴部分であるSOx吸収装置1の構成について、相違点を中心に説明する。本実施形態では、図示するように、SOx吸収装置1の上流側に、高温域でSOxを高効率に吸収する第二のSOx吸収部22を配置し、下流側に、低温域でSOxを高効率に吸収する第一のSOx吸収部21を配置する。第一のSOx吸収部21の第一のSOx吸収材は酸化マンガン、特にニ酸化マンガンであり、第二のSOx吸収部22の第二のSOx吸収材は炭酸カルシウムである。また、第一のSOx吸収部21と第二のSOx吸収部22の容量比等も、第1実施形態と同様である。
本実施形態の構成によっても、第一のSOx吸収材部21と第二のSOx吸収部22を直列に組み合わせることで、排気通路12に100℃〜700℃という広い温度範囲を有する燃焼ガスに十分対応することができる。また、本実施形態では、上流側に高温用の第二のSOx吸収部22を配置して、主にSOxを吸収させ、下流側に低温用の第一のSOx吸収材部21を配置して、低温の燃焼ガスが排出された時に第二のSOx吸収部22をすり抜けるSOxのみを吸収させる。これにより、第一のSOx吸収材部21の吸収量を低く抑え、比較的高価な二酸化マンガンを含む第一のSOx吸収材部21の耐久性を向上させることができる。
図7は、本発明の第3実施形態である。本実施形態の基本構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略し、特徴部分であるSOx吸収装置1の構成について、相違点を中心に説明する。本実施形態では、図示するように、SOx吸収装置1内において、排気通路12を分岐させ、一方の分岐路121に、低温域でSOxを高効率に吸収する第一のSOx吸収部21を配置し、他方の分岐路122に、高温域でSOxを高効率に吸収する第二のSOx吸収部22を配置する。第一のSOx吸収部21の第一のSOx吸収材は酸化マンガン、特にニ酸化マンガンであり、第二のSOx吸収部22の第二のSOx吸収材は炭酸カルシウムである。また、第一のSOx吸収部21と第二のSOx吸収部22の容量比等も、第1実施形態と同様である。
本実施形態の構成では、分岐路121、122の上流に、流路切り替え用の切り替えバルブ6を設ける。そして、温度センサSにて検出される排気温度に基づいて、切り替えバルブ6を分岐路121または分岐路122側に切り替える。すなわち、低温域、例えば350℃以下では切り替えバルブ6を分岐路121側に切り替えて、燃焼ガスを第一のSOx吸収材部21に導入し、高温域、例えば350℃以上では切り替えバルブ6を分岐路122側に切り替えて、燃焼ガスを第二のSOx吸収材部22に導入する。このように切り替え温度を低めに設定することで、第一のSOx吸収材部21へ排気が導入されるのを抑制し、比較的高価な二酸化マンガンを含む第一のSOx吸収材部21の耐久性を向上させることができる。
図8、9は、本発明の第4実施形態である。本実施形態は、第1実施形態と第3実施形態を組み合わせたものである。図示するように、SOx吸収装置1内において、排気通路12を分岐させ、一方の分岐路121には、低温域でSOxを高効率に吸収する第一のSOx吸収部21が、他方の分岐路122に、高温域でSOxを高効率に吸収する第二のSOx吸収部22が配置される。また、一方の分岐路121には、第一のSOx吸収部21の下流に、さらに高温域でSOxを高効率に吸収する第三のSOx吸収部26が配置される。第三のSOx吸収部26は、第二のSOx吸収部22と同様の構成で、モノリス形状の担体に第三のSOx吸収材として炭酸カルシウムが担持された第三のSOx吸収材層を有しており、第三の昇温手段である第三のヒータ243により昇温することができる。また、第三のSOx吸収部26の容量は、第二のSOx吸収部22の容量と同様である。
本実施形態の構成においても、分岐路121、122の上流に流路切り替え用の切り替えバルブ6を設ける。そして、温度センサSにて検出される排気温度に基づいて、低温域、例えば350℃以下では切り替えバルブ6を分岐路121側に切り替えて、燃焼ガスを第一のSOx吸収材部21に導入し、高温域、例えば350℃以上では切り替えバルブ6を分岐路122側に切り替えて、燃焼ガスを第二のSOx吸収材部22に導入する。さらに、第一のSOx吸収材部21と第三のSOx吸収部26の間に、SOxセンサ25を設けて、第一のSOx吸収材部21がオーバーフローしたと判断された時に、SOxを脱離させることができる。例えば、第一ヒータ241にて第一のSOx吸収材部21を、第三ヒータ243にて第三のSOx吸収材部26を500℃以上に昇温し、脱離したSOxを第三のSOx吸収部26に吸収させることで、第一のSOx吸収材部21の耐久性をさらに向上させることができる。
本発明のSO吸収装置は、排出される燃焼ガス中の硫黄分を吸収除去する用途であれば、いずれにも好適に使用でき、例えば自動車以外の内燃機関に使用されて、SOxを効果的に除去する。
E 内燃機関
E1 シリンダ
E2 燃焼室
P ピストン
I インジェクタ
S 温度センサ(温度検出手段)
1 排気浄化装置
11 吸気通路
12 排気通路
121、122 分岐路
2 SO吸収装置
21 第一のSOx吸収部
22 第二のSOx吸収部
211、221 担体
212 第一のSOx吸収材層
222 第二のSOx吸収材層
23 筺体
24 ヒータ(昇温手段)
25 SOセンサ(監視手段)
26 第三のSOx吸収部
4 ECU
5 空隙
6 切り替えバルブ

Claims (10)

  1. 内燃機関の燃焼室から排出される燃焼ガスが流通する排気通路に、
    燃焼ガス中の硫黄酸化物を低温で吸収する第一のSOx吸収材を有する第一のSOx吸収部と、
    燃焼ガス中の硫黄酸化物を第一のSOx吸収材より高温側で吸収する第二のSOx吸収材を有する第二のSOx吸収部とを備え、
    前記第一のSOx吸収材として酸化マンガンを使用し、前記第二のSOx吸収材としてアルカリ金属、アルカリ土類金属、およびそれらの化合物から選ばれる少なくとも1種類を使用することを特徴とするSOx吸収装置。
  2. 前記第一のSOx吸収材は、二酸化マンガンであり、前記第二のSOx吸収材は、炭酸カルシウムであることを特徴とする請求項1に記載のSOx吸収装置。
  3. 前記第一のSOx吸収部または第二のSOx吸収部は、モノリス形状の担体上に前記第一のSOx吸収材または第二のSOx吸収材の層を形成した構成であることを特徴とする請求項1または2に記載のSOx吸収装置。
  4. 前記第一のSOx吸収材の層は、前記モノリス形状の担体上に、前記第一のSOx吸収材の粒子を堆積してなり、粒子間に形成した空隙により燃焼ガスを層内部に導入する通孔を形成していることを特徴とする請求項3に記載のSOx吸収装置。
  5. 前記第一のSOx吸収部を、前記第二のSOx吸収部の上流側に配置することを特徴とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のSOx吸収装置。
  6. 前記第一のSOx吸収部の硫黄酸化物の吸収能力を監視する監視手段と、
    前記第一のSOx吸収部の硫黄酸化物の吸収能力が低下した時に、前記第一のSOx吸収部の温度を上昇させて、吸収した硫黄酸化物を脱離させる昇温手段を設け、
    脱離した硫黄酸化物を、下流の前記第二のSOx吸収部に吸収させることを特徴とする請求項5に記載の排気浄化装置。
  7. 前記第一のSOx吸収部を、前記第二のSOx吸収部の下流側に配置することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のSOx吸収装置。
  8. 前記第一のSOx吸収部を、前記第二のSOx吸収部と並列に配置し、
    前記排気通路を流通する燃焼ガスの温度を検出する温度検出手段と、
    燃焼ガスの温度に基づいて、前記第一のSOx吸収部と前記第二のSOx吸収部への燃焼ガスの流入を切り替える切り替えバルブとを設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のSOx吸収装置。
  9. 前記排気通路を途中で分岐させて、一方の分岐路に前記第一のSOx吸収部を、他方の分岐路に前記第二のSOx吸収部を配置し、前記一方の分岐路には、前記第一のSOx吸収部の下流に、炭酸カルシウムをSOx吸収材とする第三のSOx吸収部を配置したことを特徴とする請求項8に記載のSOx吸収装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のSOx吸収装置を設けた排気浄化装置であって、上記内燃機関の排気通路に排気中のNOxを浄化するNOx触媒を備え、その上流側に、上記SOx吸収装置が設置されることを特徴とする排気浄化装置。
JP2009253859A 2009-11-05 2009-11-05 SOx吸収装置およびそれを用いた排気浄化装置 Pending JP2011099368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009253859A JP2011099368A (ja) 2009-11-05 2009-11-05 SOx吸収装置およびそれを用いた排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009253859A JP2011099368A (ja) 2009-11-05 2009-11-05 SOx吸収装置およびそれを用いた排気浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011099368A true JP2011099368A (ja) 2011-05-19

Family

ID=44190748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009253859A Pending JP2011099368A (ja) 2009-11-05 2009-11-05 SOx吸収装置およびそれを用いた排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011099368A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005125275A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Babcock Hitachi Kk ディーゼル排ガス処理装置および処理方法
JP2006514198A (ja) * 2003-02-04 2006-04-27 エンゲルハード・コーポレーシヨン NOxトラップ性能を増強するためのSOxトラップとその製造および使用方法
JP2007231922A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Toyota Motor Corp 圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置
WO2008096598A1 (ja) * 2007-02-07 2008-08-14 Kuraray Co., Ltd. 触媒層及びその製法並びに該触媒層を使用した膜-電極接合体及び固体高分子型燃料電池
JP2008215135A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Denso Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2009041441A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006514198A (ja) * 2003-02-04 2006-04-27 エンゲルハード・コーポレーシヨン NOxトラップ性能を増強するためのSOxトラップとその製造および使用方法
JP2005125275A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Babcock Hitachi Kk ディーゼル排ガス処理装置および処理方法
JP2007231922A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Toyota Motor Corp 圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置
WO2008096598A1 (ja) * 2007-02-07 2008-08-14 Kuraray Co., Ltd. 触媒層及びその製法並びに該触媒層を使用した膜-電極接合体及び固体高分子型燃料電池
JP2008215135A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Denso Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2009041441A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2436621C2 (ru) Термически регенерируемый адсорбент оксидов азота
CN101636564B (zh) 包括贫燃内燃发动机和用于其的废气系统的装置
JP4270224B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US20060133969A1 (en) Exhaust system for a lean burn internal combustion engine
JP2011526203A (ja) 低温性能の優れたNOx吸着触媒
WO1998048153A1 (fr) Systeme de gestion d'emissions d'echappement pour moteurs a combustion interne
US20010035006A1 (en) Sulfur trap in NOx adsorber systems for enhanced sulfur resistance
JP2004523686A (ja) 気体流れからNOxとSOxを除去するための触媒および方法
JP2007077971A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2012098688A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2012029190A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2014033836A1 (ja) 火花点火式内燃機関の排気浄化装置
JP4626854B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4604374B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
KR101536038B1 (ko) 내연 기관의 배기 정화 장치
WO2014122728A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
KR101615866B1 (ko) 내연 기관의 배기 정화 장치
KR100902272B1 (ko) 내연 기관용 배기 라인
CN101316992B (zh) 内燃机排气净化装置
WO2010106695A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4538821B2 (ja) 排気浄化装置
JP2011099368A (ja) SOx吸収装置およびそれを用いた排気浄化装置
JP3633396B2 (ja) ディーゼル機関の排気浄化装置
JP2008272617A (ja) 排気浄化装置
JP5168410B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130709