JP2011098550A - 圧電型アクチュエーター、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロポンプ - Google Patents

圧電型アクチュエーター、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2011098550A
JP2011098550A JP2009256159A JP2009256159A JP2011098550A JP 2011098550 A JP2011098550 A JP 2011098550A JP 2009256159 A JP2009256159 A JP 2009256159A JP 2009256159 A JP2009256159 A JP 2009256159A JP 2011098550 A JP2011098550 A JP 2011098550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
liquid
layer
droplet discharge
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009256159A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shimizu
明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009256159A priority Critical patent/JP2011098550A/ja
Publication of JP2011098550A publication Critical patent/JP2011098550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】製造過程での加熱工程及び製品使用時での薄膜圧電素子を含む振動板の破壊、接合面のはがれに起因する動作不良を解消して安定した滴吐出特性が得られる圧電型アクチュエーターを提供する。
【解決手段】第2絶縁層19に形成された凹溝部19aに積層された圧電体層22には、前記流れ方向Aにおいて圧電体層22の層厚d1より深い段差で段落ちした段差部22aがそれぞれ形成されて段分けされている。従って、段分けされた圧電体層22は、段分けされていない圧電体層22に比べて流れ方向Aにおける撓み力は分散され、比較的小さな撓み量となり、圧電体層22を含む積層振動板20の剥離やクラック発生、破壊等を抑制することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電型アクチュエーター、特に、インクジェット式記録ヘッドとして好適に使用可能な圧電型アクチュエーター及びこれを備えた液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置並びにマイクロポンプに関する。
プリンタやファクシミリ、複写機等の画像形成として用いられるインクジェット記録装置において、これに使用される液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出するノズル孔と、このノズル孔が連通する圧力発生室(液室、吐出室、圧力室、インク流路とも称される)と、この圧力発生室内のインク液を加圧するエネルギーを発生するアクチュエーター手段を備えている。そして、アクチュエーター手段で発生するエネルギーによって圧力発生室内のインク液に圧力を作用させてノズル孔からインク液を吐出するようになっている。
このようなインクジェット記録装置は、騒音の発生が少なく、かつ高速記録が可能で、被記録体の選択範囲が広い等の多くの利点を有している。このようなインクジェット記録装置で使用される液滴吐出ヘッドの中で、アクチュエーター手段として圧電効果のエネルギーで振動板を駆動してインク液を加圧してノズル孔からインク液を吐出させるタイプの記録ヘッドが使用されている。そして、このような圧電効果のエネルギーで振動板を駆動してインク液を加圧してノズル孔からインク液を吐出させるタイプの記録ヘッドは、省エネルギーで記録信号に対する応答性が良く、またノズル孔の高密度マルチ化が容易である等の利点を有している。この場合、アクチュエーター手段として、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエーターを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエーターを使用したものの2種類が実用化されている。
ところで、近年の電子機器の小型化に伴って、圧電素子に対しても小型化が強く要求されるようになってきた。また、同時に、より高い印字品質を求めての高精細化が必要となってきている。従来から多く使用されてきた焼結体を圧電振動子として用いるのではなく、焼結体に比べて著しく体積を小さくすることができる薄膜圧電振動子を用いることでこれら要求を満足させることが可能となる。その理由は、焼結体で作製された圧電素子の膜厚は数十μmと薄膜圧電素子の2μm程度と比べて厚いため、フォトリソグラフィ技術を用いてのエッチングの精度に限界があるからである。即ち、所定のエッチングを精度良く行うには、線幅はその膜厚以下にしなければならず、膜厚の薄い薄膜圧電素子を用いることで精度の高い微細加工が可能となる。薄膜圧電素子、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜を形成する方法としては、スパッタ法やCVD法、ゾルゲル法などがあり、成膜条件の調節や熱処理条件の工夫によって高性能の薄膜圧電素子が得られるようになってきた。
しかしながら、振動板の厚みが薄いたわみ振動モードの圧電アクチュエーターでは、可及的に薄くした場合、振動板の膜界面での圧電体層の剥がれや割れが発生しやすくなることが課題となってくる。特に、圧電型アクチュエーターの製造中における加熱工程におけるPZT膜と周辺材料との線膨張係数の違いによる膜剥がれ、クラックの発生が課題となってくる。あるいは、静電気による駆動電圧より高い電圧が印加することで設計(振動板のたわみ許容値)より大きいたわみが発生して割れが発生しやすくなる。振動板の構造上、振動板の長手方向端部で曲がりの曲率が最も大きくなるためその箇所で割れ、剥がれが発生しやすい。そこで、振動板層の膜剥がれ、割れ変形を抑制させる構造をもつ方法が多く提案されている。
例えば、特許文献1では、圧電素子を形成する面と振動板との接合面は平面であると、実際には、圧電体の変形の大小がその部位によって異なるため、圧電体の変形に対応できず、圧電体強度、圧電体にかかる歪等が問題になることを課題としている。この課題を解決するため、振動板自体の表面に凹凸構造を形成し、この凹凸構造の振動板の厚い部分では薄く、振動板が薄い部分では厚くなるように、圧電素子を形成するようにしている。しかしながら、このようなアクチュエーター手段では、圧電素子の長手方向の伸縮による振動板や圧電素子の過変形に伴う圧電素子の剥がれ、クラックの発生、変形、破壊等を防止することができない。
また、特許文献2には、圧電素子から引き出されたリード電極と駆動ICとをワイヤボンディングする際に、リード電極の端子部が剥離するのを防止する構造について提供している。即ち、無機絶縁材料からなり、端子部の周囲の少なくとも一部に端子部よりも高さが相対的に低い段差部が設けられる絶縁膜によって圧電素子が覆われており、段差部には端子部を構成する金属層がその端子部から段差部内の端子部の表面に対して交差する壁面まで連続的に設けることによって、ワイヤボンディング時に端子部が剥離することを防止するようにしている。しかしながら、この特許文献2記載のものでは、振動板上に形成される圧電素子は、伸縮する長手方向において、全長に亘って等厚に形成されているために、圧電素子の長手方向の伸縮による振動板や圧電素子の過変形に伴う圧電素子の剥がれ、クラックの発生、変形、破壊等を防止することができない。
また、特許文献3には、圧電素子を積層して形成する絶縁層の圧電素子の下端部に対応する位置に、膜厚分だけ厚い厚膜部を設けることにより、圧電素子の圧電体層の絶縁破壊を防止したアクチュエーター装置が開示されている。しかしながら、この特許文献3記載のものでは、振動板となる絶縁層上に形成される圧電素子は、伸縮する長手方向において、全長に亘って等厚に形成されて段分けされていないために、圧電素子の長手方向の伸縮による振動板や圧電素子の過変形に伴う圧電素子の剥がれ、クラックの発生、変形、破壊等を防止することができない。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、製造過程での加熱工程及び製品使用時での薄膜圧電素子を含む振動板の破壊、接合面のはがれに起因する動作不良を解消して安定した滴吐出特性が得られる圧電型アクチュエーター及びこれを備えた液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置並びにマイクロポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、アクチュエーター基板上に、所定長さを有する空隙を介して絶縁膜を形成し、当該絶縁膜上に、第1電極層、圧電体層及び第2電極層を順次積層して形成された圧電体素子を有する振動板を形成した圧電型アクチュエーターにおいて、前記圧電体素子中の圧電体層は、実質的に等厚の層厚を有し、当該圧電体層に、当該圧電体層の厚みより大きい段差を有する段差部を、少なくとも主撓み方向に対して交叉させて形成させてなることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の圧電型アクチュエーターにおいて、前記段差部は、前記流体の流れ方向に沿って複数個形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の圧電型アクチュエーターにおいて、前記段差部は、前記流体の流れ方向に沿って複数個形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の圧電型アクチュエーターにおいて、前記段差部は、前記流体の流れ方向に対して交叉させて形成させた第1の段差部と交叉する前記流体の流れ方向に沿った方向に形成して第2の段差部とを有して、当該第1の段差部と第2の段差部とを交叉させて格子状に形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、振動板上に圧力発生室を形成する開口を有する流路形成基板を取り付け、当該開口上にノズル孔を有するノズル板で当該開口を閉蓋して、前記圧力発生室内の液体に前記振動板の振動によって圧力を変動させて前記ノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッドにおいて、前記振動板は、請求項1乃至4のいずれかに記載の圧電型アクチュエーターの振動板であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドが請求項5に記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、インク液滴をノズル孔から吐出する液滴吐出ヘッドと、当該液滴吐出ヘッドにインク液を供給するインクタンクを一体化したインクカートリッジ一体型ヘッドにおいて、前記液滴吐出ヘッドは、請求項5に記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、インク液滴をノズル孔から吐出する液滴吐出ヘッドと、当該液滴吐出ヘッドに対向させて被記録体を搬送させる搬送手段と、当該搬送手段によって搬送される被記録体の搬送方向に対して交叉させる方向に前記液滴吐出ヘッドを走査させるヘッド走査手段とを備えたインクジェット記録装置において、前記液滴吐出ヘッドは、請求項5に記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、液体の流路内の断面積を変化させて液体を輸送する輸送手段を備えたマイクロポンプにおいて、前記輸送手段は、請求項1乃至4のいずれかに記載の圧電型アクチュエーターによって液体の流路内の断面積を変化させて液体を輸送するものであることを特徴とする。
本発明によれば、圧電体素子中の圧電体層は、実質的に等厚の層厚を有し、当該圧電体層に、当該圧電体層の厚みより大きい段差を有する段差部を、少なくとも主撓み方向に対し交叉させて形成させて前記圧電体層の前記撓み量を分断させていることによって、製造過程での加熱工程及び製品使用時での薄膜圧電素子を含む振動板の破壊、配線領域の断線、接合面のはがれに起因する動作不良を解消して安定した滴吐出特性が得られ、信頼性の高い高画質記録が可能であり、かつその製造方法が複雑とならない圧電型アクチュエーターを備えた液滴吐出ヘッド、これを一体化した液体カートリッジ、この液滴吐出ヘッド又は液体カートリッジを搭載した画像形成装置を提供することができる。
本発明の液滴吐出ヘッドの一部を切り欠いた概略構成を示す分解斜視図である。 (a)は図1のIIa−IIa線上で切断した断面図であり、(b)は図2(a)のb−b線上で切断した断面図である。 従来の圧電体層の概略構成を示す図で、(a)はその平面図、(b)は図3(a)のb−b線上で切断した断面図である。 本発明による第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターで使用される圧電体層の概略構成を示す図で、(a)はその平面図、(b)は図4(a)のb−b線上で切断した断面図である。 本発明による第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターで使用される圧電体層の他の変形例の概略構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は図5(a)のb−b線上で切断した断面図、(c)は図5(a)のc−c線上で切断した断面図ある。 本発明による上記第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターの製造に際して使用されるアクチュエーター基板に犠牲層を形成したものの断面図である。 図6で示すアクチュエーター基板に犠牲層を形成したものに、第1絶縁膜(空隙側絶縁膜)と段差形成用の第2絶縁膜を形成したものの断面図である。 図7で示すアクチュエーター基板に積層体を形成したものに圧電素子を積層したものの断面図である。 図8で示すアクチュエーター基板に積層体、圧電素子を形成したものに剛性調整膜を積層したものの断面図である。 図9で示すアクチュエーター基板に積層体、圧電素子、剛性調整膜を形成したものに犠牲層除去孔と液供給路を形成するための貫通孔を形成したものの断面図である。 図10で示すアクチュエーター基板に積層体、圧電素子、剛性調整膜、貫通を形成したものに犠牲層封止膜を形成したものの断面図である。 図11で示すアクチュエーター基板に積層体、圧電素子、剛性調整膜、貫通、犠牲層封止膜を形成したものに液供給路を形成したものの断面図である。 図12で示すアクチュエーター基板に積層体、圧電素子、剛性調整膜、貫通、犠牲層封止膜、液供給路を形成したものに流路形成基板及びノズル板を接合した液滴吐出ヘッドの断面図である。 本発明による第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドの概略構成を示す断面図である。 本発明による一実施形態に係るインクカートリッジ一体型ヘッドの概略構成を示す斜視図である。 (a)は本発明による一実施形態に係るインクジェット記録装置の斜視説明図であり、(b)はその側面説明図である。 (a)は本発明による第2実施形態に係るマイクロポンプの概略構成を示す断面図であり、(b)は図17(a)のB部の拡大断面図である。
以下、この発明を実施するための一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1〜図3に基づいて、本発明による第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドの構成・動作について説明する。図1は、本発明による第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドの概略構成を示す分解斜視図である。図2(a)は、図1のIIa−IIa線上で切断した断面図であり、図2(b)は、図1のIIb−IIb線上で切断した断面図である。
第1実施形態に係る液滴吐出ヘッド1は、圧力発生手段として本発明による一実施形態に係る圧電型アクチュエーターを使用し、図1に示すように、ノズル板40、流路形成基板30、アクチュエーター基板10及び図示されていない、フレーム70、FPC(Flexible Printed Circuit)60、ドライバーIC等から構成されている。
ノズル板40は、例えば、紙面側(図1の上面側)に撥水膜をコーティングしたポリイミドフィルムであり、一列状に配列された複数のノズル孔41は、ノズル板40を流路形成基板(液室基板)30に接着したのち、レーザ加工にて開口したものである。
流路形成基板30には、結晶軸が<110>の400μm厚のシリコン基板9を用い、図2に示すように、ノズル板40と反対側の面に圧力発生室33、流体抵抗部32、共通液室31が形成されていている。また、ノズル孔41と圧力発生室33を連通させるための連通管34が流路形成基板30を貫通させて形成されている。そして、図2に示すように、連通管34の上方の開口34aを、この開口34aにノズル板40のノズル孔41を位置させた状態でノズル板40によって閉蓋して圧力発生室33を形成している。このような構成とすることにより、流路形成基板30の厚みよりも圧力発生室33の高さを低くすることができ、ハンドリングの容易な厚さの基板を用いたまま、圧力発生室33の高さを吐出特性面から最適化することが可能となっている。
また、<110>のシリコン基板9を用いているので、公知のごとく、圧力発生室33等を異方性エッチングにて高精度に加工することが可能となっている。また、圧力発生室33等を形成後、加熱酸化させて表面に酸化シリコン膜を形成し、濡れ性の向上と共にインク液による基材であるシリコンの腐食防止を図っている。このとき、図示は省略したが、流路形成基板30のノズル板40接着面側には、ダミーパターンを設けておくことで、加熱酸化後に酸化膜の内部応力により基板が反ることを防止している。
アクチュエーター基板10には、結晶軸が<100>の400μm厚のシリコン基板9を用いている。そして、アクチュエーター基板10には、後述する低消費電力でのMEMS(Micro Electro Mechanical System)加工技術を用いて空隙である振動室14、その上に第1絶縁膜21、段差形成用第2絶縁膜19、第1電極層12、圧電体層22、第2電極層23、剛性調整膜24、犠牲層封止膜26を積層させて形成している。
振動室14は、図2に示すように、圧力発生室33内を流れる液体の流れの方向(矢印A方向)に沿って所定長さを有するように形成されており、この振動室14上に形成される圧電体層22の振動によって、積層振動板20となる第1絶縁膜(振動室側絶縁膜)21、第2絶縁膜(段差形成絶縁膜)19、第1電極層(固定電極膜)12、圧電体層22、第2電極層(上部電極層)23、剛性調整膜24、犠牲層除去封止膜26の上下方向(矢印B方向)への振動を可能としている。各振動室14aは、図1に示すように、連通路53で相互に連通されており、連通路53の他端部は振動室・連通路内を大気に開放するための大気開放部29に通路28bにより連通されている。この大気開放部29はアクチュエータ基板10を形成した後は封止剤によって封止される。もちろん連通路形成なしで各振動室14aごとに負圧封止してもかまわない。また、各振動室14aは、後述するように、連通路53上に形成される犠牲層除去孔29(図2では、犠牲層除去封止膜26によって犠牲層除去孔29が封止されて封止体26aが形成されている。)から振動室14内に充填されている犠牲層15を除去して形成されている。
第1絶縁膜21は、酸化シリコンで形成されており、第1電極層12、圧電体層22、第2電極層23からなる圧電素子80の保護膜となると共に、後述する振動室14の形成するために、振動室14内に充填されている犠牲層15のエッチングの際の他の犠牲層15の保護膜としても作用する。
第2絶縁膜19は、酸化シリコン膜で形成されており、振動室14に対応する位置で所定間隔で流れ方向A(圧電体層22の主撓み方向)に対して直交方向に延びた凹溝部19aを流れ方向Aに沿って複数形成している。これらの凹溝部19aの深さd2は、実質的に等厚に形成された圧電体層22の層厚d1より深く形成されている。そのため、これらの凹溝部19aに積層された圧電体層22には、前記流れ方向Aにおいて圧電体層22の層厚d1より深い段差で段落ちした段差部22aがそれぞれ形成されて段分けされている。従って、段分けされた圧電体層22は、後述するように、段分けされていない圧電体層22に比べて流れ方向Aにおける撓み力は分散され、比較的小さな撓み量となり、圧電体層22を含む積層振動板20の剥離やクラック発生、破壊等を抑制することが可能となる。この場合、凹溝部19aには、圧電体層22と共に第1電極層12及び第2電極層23にもそれぞれ段差部12a、23aが形成されるので、第1電極層12及び第2電極層23が破断されて断線することが防止される。なお、圧電体層22の層厚が実質的に等厚とは、振動室14a上に形成される圧電体層22の層厚にわずかな変動があったとしても振動特性に大きな変動が生じない程度の厚み変動を許容する場合をいう。
第1電極層12は、白金とチタンの合金層で形成されており、白金金属からなる第2電極層23とで、PZT等からなる圧電体層22の上下方向から圧電体層22に電圧を印加することによって、圧電体層22にB方向に撓み振動を発生させるものである。この場合、第1電極層12と第2電極層23のどちらか一方をノズル孔41(チャネル)毎に分離した個別電極、他方を複数ノズル孔41(チャネル)、例えば全ノズル孔41(チャネル)で共通の共通電極とすることで、個別電極と共通電極間に電圧を印加することによって吐出させるノズル孔41(チャネル)の選択を可能としている。この実施形態においては、第1電極層12を個別電極、第2電極層23を共通電極としているが、その逆であっても良い。
剛性調整膜24は、窒化シリコン膜で形成されており、積層振動板20を全体として引っ張り応力を印加して、圧電体層22に電圧が印加されない際に、撓まずに積層振動板20を引張させた状態に維持すると共に、圧電体層22に電圧が印加された駆動された際に、反発力を確保するものである。なお、本実施形態においては省略したが、公知のごとく、第2電極層23と剛性調整膜24との間に振動板内部応力調整膜として酸化シリコン膜を設ける場合もある。
接液膜は、酸化シリコン膜で形成されており、圧力発生室33内に充填される液体と接触して、液体との濡れ性等を改善すると共に、積層振動板20の過度の変形を抑制して、剛性調整膜24の割れ防止を兼ねている。さらに、後述するように、振動室14を形成する際に、振動室14内に充填されているポリシリコン等からなる犠牲層をエッチングして溶出させる際の犠牲層除去孔29を封止する封止体としても作用している。
また、図1〜図2中、符号11は、アクチュエーター基板4の表面に形成される酸化シリコンで形成される第3絶縁膜で、後述するように、振動室14内に充填されているポリシリコン等からなる犠牲層をエッチングして溶出させる際、アクチュエーター基板4の溶出を抑制するようになっている。また、符号57は、共通液室31内にインク液等の液体を導入するための液供給路である。
このような構造を有する圧電型アクチュエーターを使用した液滴吐出ヘッド1についての動作について図1〜図2に基づいて説明する。液滴吐出ヘッド1は、共通電極23と個別電極12との間に圧電素子80を駆動させる電圧を印加する。その結果、電圧を印加された圧電体層22は、図2に示すように、B方向に撓み変形を開始して、圧力発生室33内の液体を加圧する。加圧された液体は、液体抵抗部32で右方への流れが阻害され、流れの方向Aに流れ、ノズル孔41から吐出される。そして、圧電素子80への電圧供給を停止するか逆電圧を印加することによって圧電素子80の撓み変形が停止して、原状に復帰又は、逆方向に撓み、圧力発生室33内の液体に対する圧力が減圧され、ノズル孔41からの液体の吐出が停止される。同時に、液体抵抗部32の底面の開口32aを通じて共通液室31内から圧力発生室33内に液体が供給される。このように、共通電極23と個別電極12との間に圧電体層22を駆動させる電圧を印加することによって、個別電極12に電圧が印加された圧電素子80が駆動されて、その圧電素子80に対応するノズル孔41から液滴を吐出することになる。この場合に、駆動電圧が印加される個別電極を選定するように制御すれば、所望のノズル板40から液滴を吐出することが可能となる。このような個別電極の選定を、例えば、画像情報等に対応させてドライバーICによって制御することによって、インクジェット記録装置の液滴吐出ヘッドとして使用することができる。
このような液滴吐出ヘッド1で使用される圧電型アクチュエーターおいては、従来、圧電素子80の圧電体層22は、液体の流れの方向A(圧電体層22の主撓み方向)に沿って平板状の圧電体層が使用されていた。しかしながら、このような平板状の圧電体層22では、圧電体層22の伸縮運動によって、圧電体層22の周辺に積層される第1絶縁膜21、段差形成用第2絶縁膜19、第1電極層12、第2電極層23、剛性調整膜24、犠牲層除去封止膜26との間の付着強度が低下し、圧電体層22あるいは、その周辺の上記積層体の剥離や割れ等の損傷を招く場合があった。
本発明者は、この原因について、種々検討の結果、従来の平板状の圧電体層では、撓み変形する液体の流れ方向A(圧電体層22の主撓み方向)における撓み量が大き過ぎるために、上記のような積層体の剥離や割れ等の損傷を招いていることを究明した。この究明に基づき、さらに検討した結果、実質的に等厚の層厚を有する圧電体層22に、液体の流れの方向A(圧電体層22の主撓み方向)に対して交叉する段差部22aを圧力発生室33に圧力を発生させる領域に形成して、圧電体層22の液体の流れの方向A(圧電体層22の主撓み方向)で段分けして、圧電体層22の液体の流れの方向A(圧電体層22の主撓み方向)における撓み量を緩和させることによって、上記の積層体の剥離や割れ等の損傷事故を抑制させることが可能となること気がついて、本発明を完成させるに至った。この点について、図3〜図5に基づいて以下説明する。
図3は、従来の圧電体層の概略構成を示す図で、(a)はその平面図、(b)は図3(a)図のb−b線上で切断した断面図である。図4は、本発明による第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターで使用される圧電体層の概略構成を示す図で、(a)はその平面図、(b)は図4(a)のb−b線上で切断した断面図である。図5は、本発明による第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターで使用される圧電体層の他の変形例の概略構成を示す図で、(a)はその平面図、(b)は図5(a)のb−b線上で切断した断面図、(c)は図5(a)のc−c線上で切断した断面図ある。
図3に示すように、従来の圧電体層22は、液体の流れ方向Aに沿って延びた等厚の層厚を有する四辺形状を有している。そのため、電圧を印加された際の撓み量は、長手方向(圧電体層22の主撓み方向)の撓み量Gが幅方向の撓み量Hより著しく大きく、圧電体層22は、液体の流れ方向Aに沿って大きく伸縮する。その結果、圧電体層22は、過変形を起し易く、圧電体層22の破損を起こしやすいだけでなく、圧電体層22に積層される第1絶縁膜21、段差形成用第2絶縁膜19、第1電極層12、第2電極層23、剛性調整膜24、犠牲層除去封止膜26も破損を招きやすくなり、不具合が発生しやすくなる。
これに対して、本発明による圧電体層22は、図4に示すように、液体の流れ方向A(圧電体層22の主撓み方向)に沿って延びた等厚の層厚を有する四辺形状を有しているものの、液体の流れ方向A(圧電体層22の主撓み方向)に対して直交方向に延びる段差部22aによって段分けされている。従って、電圧を印加された際の長手方向(圧電体層22の主撓み方向)の撓み量GがG1及びG2に分断され、従来の圧電体層の撓み量Gに比べて緩和されることになる。その結果、圧電体層22は、過変形の発生を抑制して、圧電体層22の破損を予防することが可能となるだけでなく、圧電体層22に積層される第1絶縁膜21、段差形成用第2絶縁膜19、第1電極層12、第2電極層23、剛性調整膜24、犠牲層除去封止膜26の破損をも予防することが可能となる。この場合、段差部22aは、図4に示すように、Z字状である必要はなく、V字状の凹凸構造であっても良く、要は、圧電体層22の撓み変形を分断する段差であれば良い。
このような、段差部22aは、液体の流れ方向A(圧電体層22の主撓み方向)に沿って少なくとも1個配設されれば十分であるが、図5に示すように、液体の流れ方向Aに沿って複数個配設して、長手方向の撓み量Gを分断して所望の量に調整することができる。この場合、図2に示すように、圧電体層22に積層される第1絶縁膜21、段差形成用第2絶縁膜19、第1電極層12、第2電極層23、剛性調整膜24、犠牲層除去封止膜26の積層体とにも、圧電体層22の段差部22aに対応させてそれぞれ段差部を形成して、これらの積層体に印加される撓みを軽減させることが可能となる。しかしながら、圧電体層22とこれらの積層体とで熱膨張係数が相違する場合に、これらの積層体に形成される段差部数を軽減して、平坦な接合面とすることもできる。このように積層体の段差部を軽減して平坦な接合面とする場合には、接合面における接着強度が増すので、各積層体の層厚を薄くすることができる。
上記段差部22aは、液体の流れ方向Aに対して直交して配設するだけでなく、液体の流れ方向Aに沿って配設し、これらの段差部を交叉させて格子状とすることもできる。図6は、本発明による圧電体層22の変形例を示すもので、図5に示すように、液体の流れ方向Aに対して直交する第1の段差部22aと液体の流れ方向Aに対して平行な第2の段差部22bを形成し、第1の段差部22aと第2の段差部22bとを交叉させて格子状に配設させたものである。このように、第1の段差部22aと第2の段差部22bとを交叉させて格子状に配設する場合には、長手方向の撓み量Gだけでなく、幅方向の撓み量HもH1とH2に分断されて緩和されることになるので、圧電体層22の過変形の発生を抑制して、圧電体層22の破損を予防することが可能となる。
次に、本発明による上記第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターの製造方法について図6〜図13に基づいて説明する。
図6は、本発明による上記第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターの製造に際して使用されるシリコン基板9に犠牲層15を形成したものの断面図である。図7は、図6で示すシリコン基板9に犠牲層15を形成したものに、第1絶縁膜21と段差形成用の第2絶縁膜12を形成したものの断面図である。図8は、図7で示す第2絶縁膜12上に圧電素子80を積層したものの断面図である。図9は、図8で示す圧電素子80上に剛性調整膜24を積層したものの断面図である。図10は、図9で示す剛性調整膜24上に犠牲層除去孔と液供給路を形成するための貫通エッチング孔25を形成したものの断面図である。図11は、図10で示す貫通エッチング孔25を形成したものに犠牲層除去封止膜26を形成したものの断面図である。図12は、図11で示す犠牲層除去封止膜26を形成したものに液供給路57を形成したものの断面図である。図13は、図12で示すアクチュエーター基板10に流路形成基板30及びノズル板40を接合した液滴吐出ヘッドの断面図である。
本発明による上記第1実施形態に係る圧電型アクチュエーターは、次の工程に従って製造される。
先ず、図6に示すように、アクチュエーター基板10には、シリコン単結晶基板9(例えば<100>単結晶基板)を用い、約1100℃で加熱処理を行って、表面に0.5μm厚みの酸化シリコンからなる基板絶縁膜(熱酸化膜)11を形成する。その上に犠牲層15(例えばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)による0.5μm厚みのポリシリコン膜)を形成する。犠牲層15の材料は、特に限定されないが、本実施形態では、犠牲層15を除去する際に、下層の基板絶縁膜11(酸化シリコン)とのエッチング選択比の大きな材料が好適である。できるだけ圧電体層22、第1及び第2電極層12、23の材料に影響を及ぼさない薬液で除去できる犠牲層15がよい。また圧電体層22が振動したときに対面壁に当接することの無いように、またダンパー効果の影響が無いような犠牲層15の厚さを形成する。
次に、図7に示すように、後述するように個別の振動領域を確保する空隙(振動室14)となる犠牲層15a、連通路となる犠牲層15b、液供給路となる犠牲層15cに合わせて犠牲層15を約0.5μmの溝幅でドライエッチによって溝エッチングする。続いて、このようにして溝エッチングされた犠牲層15上に、LPCVD法によって酸化シリコンからなる第1絶縁膜21を成膜して犠牲層15の表面を被覆するとともに、エッチング溝18を形成する。第1絶縁膜21の材料としては、後の犠牲層15を、溶解、除去する工程で溶解、除去に耐えられる材料であれば特に限定されず、例えば、有機膜、酸化膜又は窒化膜を用いることができる。次に、この第1絶縁膜21上に段差形成用の酸化シリコンからなる第2絶縁膜19を、所望のレイアウトでパターニングして、LPCVD法で成膜する。この時の第2絶縁膜19の膜厚は、圧電体層22の層厚と同等厚みに設定し、段差エッチングでは圧電体層22の層厚以上段差を形成する。
次に、図8のように、スパッタリングで白金とチタンの合金で第1電極層12を形成すると共にパターニングする。この時、パターニングにより個別電極12と接続される配線用電極膜12bを形成する。この第1電極層12及び配線用電極膜12bの材料としては、白金等が好適である。これは、ゾル−ゲル法やMOD(Metal Organic Deposition)法(有機金属熱塗布分解法)で成膜する後述の圧電体層22は、成膜後に大気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜1000℃程度の温度で焼成して結晶化させる必要があるからである。すなわち、第1電極層12の材料は、このような高温、酸化雰囲気下で導電性を保持できなければならず、殊に、圧電体層22としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用いた場合には、酸化鉛の拡散による導電性の変化が少ないことが望ましく、これらの理由から白金が好適である。
更に、圧電体層22及び第2電極層23を順次積層して形成する。圧電体層22は、ペロブスカイト型結晶構造の酸化物であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用い、例えば、ゾル−ゲル法又はMOD法等のスピンコート法により成膜する。本実施形態では、金属有機物を溶媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電体層22を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用いて形成した。圧電体層22の材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系の材料がインクジェット式記録ヘッドに使用する場合には好適である。なお、この圧電体層22の成膜方法は、特に限定されず、例えば、スパッタリング法等を用いてもよい。また、第2電極層23は、導電性の高い材料であればよく、アルミニウム、金、ニッケル、白金等の多くの金属や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態では、白金をスパッタリングにより成膜している。
次に、図9のように、圧電体層22及び第2電極層23のみを、例えば、イオンミリング等でエッチングして圧電素子80が振動する能動部のパターニングを行う。更に、LPCVD法で窒化シリコン膜からなる剛性調整膜24を成膜する。膜厚については圧電素子80の振動特性(圧電定数、変位量)との兼ね合いで決定する。
次に、図10に示すように、犠牲層15の内、所定の犠牲層15a、15b、を除去する。ここで、犠牲層15a、15bの除去は、剛性調整膜24、圧電素子80、第2絶縁膜19、第1絶縁膜21からなる積層体20aにエッチングによって貫通させた犠牲層除去孔(貫通エッチング孔)29を設け、この犠牲層除去孔29からTMAH(Tetramethyl ammoniumhydroxide(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)) 水溶液等のエッチャントを浸透させることにより行う。なお、犠牲層15は、ポリシリコンにて形成されているが、振動室14a(空隙となる部分)に面している部分及び連通路28に面している部分は、第1絶縁膜21及び基板絶縁膜11として設けた酸化シリコン膜で覆われているので、ポリシリコンとシリコン酸化膜で十分な選択性を有するエッチャント、例えば、TMAH水溶液を用いて犠牲層15の除去を行うことにより、犠牲層除去時にエッチングされることは無い。
次に、図11に示すように、その後、犠牲層除去孔29を、LPCVD法によって酸化シリコンからなる犠牲層除去封止膜26を減圧で成膜し埋めると共に、剛性調整膜24の表面を被覆する。この時、積層体20は、若干振動室14aの方向へ引っ張られるが特性に大きく影響しない。なお、不活性ガスを導入する場合もあるが、その時には成膜時にプロセスガスに混入しておくと封止時点で減圧状態で封入される。不活性ガスの材料は、例えば、アルゴン(Ar)、窒素(N)、ヘリウム(He)等の不活性ガスを使用できる。一方、同時にアクチュエーター基板4を貫通して形成される液供給路7の犠牲層15より上部をエッチングし、さらに犠牲層15cを上記エッチャントで溶解、除去して貫通孔25を設ける。
次に、図12に示すように、一方では、アクチュエーター基板4の裏面側からパターニングされたレジストをマスクパターンとしてシリコン単結晶基板10の異方性ドライエッチングを行い、シリコン基板9側の液供給路57を形成し、最後に基板絶縁膜11をエッチングし、液供給路57がアクチュエーター基板4を貫通して形成されている。この場合、アクチュエーター基板10に<110>シリコン基板を使用した場合には、酸化シリコン膜をマスクとしてKOH等のアルカリ溶液によるシリコンの異方性エッチングを施してもよい。
最後に、図13に示すように、上記のようにしてアクチュエーター基板10上に積層して形成された積層振動板20上に、圧力発生室33、共通液室31、液体抵抗部32、連通管部34の形成された流路形成基板30を、圧力発生室33及び共通液室32がそれぞれ積層振動板20の能動部及び液供給路57に対応するように配置して接合する。続いて、このようにして接合された流路形成基板30上に、連通管34の開口34a及び共通液室31の開口31aを閉蓋するように、ノズル板40を流路形成基板30上に接合する。その後、ノズル板40の連通管34に連通するノズル孔41をレーザ加工により穿孔して液滴吐出ヘッド1を製造する。
以上説明した一連の圧電型アクチュエーター製造工程中の膜形成及びエッチングでは、一枚のアクチュエーター基板10となるウェハ上に多数のチップを同時に形成し、プロセス終了後、図2に示すような一つのチップサイズのアクチュエーター基板1ごとにスリットsを設けて分割する。
また、図14に示すように、この第1実施形態の液滴吐出ヘッド1においては、上記のようにして形成された圧電型アクチュエーターにインク液供給を主目的としたフレーム70が加工、接合されている。フレーム70側から供給されたインク液は、液供給路57を介して共通液室31を通り、液体抵抗部32で圧力制御され圧力発生室33まで配液される。一方、ドライバーICを搭載したFPC60が個別電極23a及び共通電極12と配線接合され、圧電素子10の両端の電極に電圧波形形成された信号を所望のビットに印加できるようになっている。そして、圧電素子80に電圧を印加すると積層振動板20が撓み、圧力発生室33に圧力を発生してノズル孔41からインク液が吐出する。このように、アクチュエーター基板10の流路形成基板30とは反対側の面にフレーム70、FPC60及びコンプライアンス基板(図示なし)を順次接着して一体化し、インクジェット式記録ヘッドとすることができる。
このように構成した液滴吐出ヘッド1は、図示しない外部インク供給手段と接続したインク液導入口からインク液を取り込み、リザーバ35からノズル孔41に至るまで内部をインク液で満たした後、図示しない外部の駆動回路からの記録信号に従い、第1電極層12と第2電極層23との間に電圧を印加する。そうすると、圧電体層22が撓み変形を生じ、それに伴い積層振動板20を撓み変形させることにより、圧力発生室33内の圧力が高まりノズル孔41からインク液滴が吐出する。
以上、本発明の第1実施形態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
上記実施形態においては、振動室14の形成を犠牲層プロセスと埋め込みエッチバックを組み合わせて適用するため、アクチュエーター基板10上に平坦面を維持しながら形成でき、半導体製造装置を使って容易に微細加工できるため高集積化が可能となる。またヘッド全体の組み上げ順番から見た場合、ヘッドの高集積化が進むとノズル板2と反対側からビルドアップしていく方法の方が接合工程を省け有効である。またマイクロポンプ等液体流路の配置自由度があがる利点があり他への応用を広げることが可能となる。
このように、本実施形態では、振動板となる圧電体層22が長手方向に段分けしてあるので、製造過程でのサージによる高電界が電極配線にかかった場合等の電気的外乱に対して、あるいは正常動作時に対して過変形を生じる事態が発生しても、圧電体層22の長手方向の過度の伸縮変形が抑制され圧電体層22を含む積層振動板20のクラック発生、破壊を防止することができる。
さらに、振動室(空隙)14を犠牲層工程で形成しているため、振動室14をアクチュエーター基板10上に接着剤等で張り付ける必要がなく、製造工程を簡略化できると共に接着剤等の流出による積層振動板20の変形の阻害を防止できる。
また、上記実施形態の液滴吐出ヘッド1は、インクカートリッジ等と連通するインク液流路を具備するインクカートリッジ一体型ヘッドとして記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット記録装置に搭載することができる。次に、本発明の液体カートリッジについて図15を参照して説明する。図15は、本発明による一実施形態に係るインクカートリッジ一体型ヘッドの概略構成を示す斜視図である。
このインクカートリッジ一体型ヘッド100は、ノズル孔101等を有する上記第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッド102と、このインクジェットヘッド101に対してインク液を供給するインクタンク103とを一体化したものである。このように、本発明に係る液滴吐出ヘッドにインク液を供給するインクタンク(液体タンク)を一体化することにより、滴吐出特性のバラツキが少なく、信頼性の高い液滴吐出ヘッドを一体化した液体カートリッジ(インクタンク一体型ヘッド)が低コストで得られる。
次に、本発明に係る上記第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドを搭載した本発明に係るインクジェット記録装置の機構の一例について、図16を参照して説明する。なお、図16(a)は同記録装置の斜視説明図、図16(b)は同記録装置の機構部の側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、記録装置本体111の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ123、キャリッジに搭載した本発明に係るインクジェットヘッドからなる記録ヘッド124、記録ヘッドへインク液を供給するインクカートリッジ125等で構成される印字機構部112等を収納している。さらに、装置本体111の下方部には前方側から被記録体である多数枚の用紙113を積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)114を抜き差し自在に装着することができるようになっている。また、用紙113を手差しで給紙するための手差しトレイ115を開倒することができ、給紙カセット114或いは手差しトレイ115から給送される用紙113を取り込み、印字機構部112によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ116に排紙する。
印字機構部112は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド121と従ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方向(紙面垂直方向)に摺動自在に保持している。また、このキャリッジ123には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク液滴を吐出する本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなる記録ヘッド124を複数のインク液吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク液滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ123には、ヘッド124に各色のインク液を供給するための各インクカートリッジ125を交換可能に装着している。なお、インクカートリッジ125は、上記インクカートリッジ一体型ヘッドとして搭載する構成とすることもできる。
インクカートリッジ125は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインク液を供給する供給口を、内部にはインク液が充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインク液をわずかな負圧に維持している。
また、記録ヘッドとしてここでは各色の記録ヘッド124を用いているが、各色のインク液滴を吐出するノズルを有する1個の記録ヘッドでもよい。
ここで、キャリッジ123は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド121に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド122に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動プーリ129との間にタイミングベルト130を張装し、このタイミングベルト130にキャリッジ123を固定して、主走査モータ127の正逆回転によりキャリッジ123が往復駆動される。
一方、給紙カセット114にセットした用紙113を記録ヘッド124の下方側に搬送するために、給紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ローラ131及びフリクションパッド132と、用紙113を案内するガイド部材133と、給紙された用紙113を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ134は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ123の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材139を設けている。この印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車144と、排紙経路を形成するガイド部材145,146とを配設している。
記録時には、キャリッジ123を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動することにより、停止している用紙113にインク液を吐出して1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙113を排紙する。
また、キャリッジ123の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良を回復するための回復装置147を配置している。回復装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこの回復装置147側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド124をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク液乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインク液を吐出することにより、全ての吐出口のインク液粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で記録ヘッド124の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインク液とともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインク液やゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインク液は、本体下部に設置された廃インク液溜(不図示)に排出され、廃インク液溜内部のインク液吸収体に吸収保持される。
このように、このインクジェット記録装置においては本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドを搭載しているので、インク液滴の吐出特性のバラツキが少なく、高い画像品質の画像を記録できる画像形成装置が得られる。
ここまで述べてきたように、第1実施形態の例として液滴吐出ヘッドを挙げてきたが、本発明による圧電型アクチュエーターは、光学走査ミラーや光学バルブなどの光学デバイスとしても利用できるものである。
次に、本発明による圧電型アクチュエーターをマイクロポンプに応用した第2実施形態について、図17に基づいて説明する。図17(a)は、本発明による第2実施形態に係るマイクロポンプの概略構成を示す断面図である。図17(b)は、図17(a)のI部の拡大断面図である。
本実施形態に係るマイクロポンプ50は、圧電型アクチュエーター51と、液体を矢印J方向に流動させる流路53を形成する流路形成体52とを備えている。圧電型アクチュエーター51は、図17(b)に示すように、アクチュエーター基板55上に積層振動板54を備えており、積層振動板54は、アクチュエーター基板55上に形成された酸化シリコンからなる第3絶縁膜57と第1絶縁膜58との間に形成された空隙である振動室56を介して形成されている。そして、積層振動板54は、第1絶縁膜58上に積層振動板54上で段差形成用の凹溝部59aを有する酸化シリコンからなる第2絶縁膜59を有している。さらに、この第2絶縁膜59上に白金からなる第1電極層60を形成し、第1電極層60上にPZT等の圧電体からなる圧電体層61が形成されている。さらに、圧電体層61上に白金、チタン合金からなる第2電極層62を積層し、この第2電極層上に、窒化シリコンからなる剛性調整膜63を積層し、さらに、剛性調整膜63上に酸化シリコンからなる接液膜64を形成して構成されている。従って、第1電極層60と第2電極層62との間に電圧を印加すると、図17(b)に示すように、圧電体層61が撓み変形し、矢印K方向に振動し、液体が流れる流路53の断面積が変動するようになる。このような圧電体層61の撓み変形を、図17(a)に示すように、隣接する振動室56Aと56Bとで逆方向に順次変形して脈動動作をするように圧電体層61に印加する電圧を順次駆動するように制御することによって、液体を矢印J方向に流動させる輸送手段として使用することができる。このような輸送手段を使用することによって、流路63内を流れる液体の流量を精度良く制御することが可能となる。
このようなマイクロポンプ50において、圧電型アクチュエーター51の製造時あるいは作動時に、圧電体層61に、過変形を発生して、圧電体層61や積層振動板54の損傷を招き、適切に作動しない事故が発生する場合がある。本実施形態に係る圧電型アクチュエーター51においては、このような事故の発生を抑制するために、振動室56上の第2絶縁層59に段差形成用の少なくとも圧電体層61の層厚より深い段差を有する凹溝部59aを形成する。そして、凹溝部59a上に、少なくとも圧電体層61に液体の流れ方向J(圧電体層61の主撓みへ方向)に対して交叉する段差部61aを形成して、圧電体層61を液体の流れ方向Jに対して段分けして圧電体層61の撓み量を分断するようにしている。その結果、過変形を抑制して安定な動作を維持することが可能となる。なお、積層振動板54を液体の流れ方向に対して複数配設しているが1個であっても良い。また、この実施形態において使用される圧電型アクチュエーター51は、前記第1実施形態における製造方法に基づいて容易に製造することができる。
本発明による圧電型アクチュエーターは、液滴吐出ヘッド、マイクロポンプを適用例としてあげたが、これ以外の液体輸送デバイスにも応用可能である。インクジェットヘッド以外の液滴吐出ヘッドとして、例えば、液体レジストを液滴として吐出する液滴吐出ヘッド、DNAの試料を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドなどの他の液滴吐出ヘッドにも適用できる。また、マイクロアクチュエータは、マイクロポンプ、光学デバイス(光変調デバイス)以外にも、マイクロスイッチ(マイクロリレー)、マルチ光学レンズのアクチュエータ(光スイッチ)、マイクロ流量計、圧力センサなどにも適用することができる。また、前述したようにプリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像形成装置及び液滴を吐出する装置にも本発明を適用することができる。
また、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記実施形態の中で示唆した以外にも、前記実施形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記実施形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
(図1〜図14において)
1 液滴吐出ヘッド
10 アクチュエーター基板
30 流路形成基板
40 ノズル板
41 ノズル孔
60 FPC
70 フレーム
80 圧電素子、
7 液供給路、
11 基板絶縁膜、
12 第1電極層(固定電極層)、
14a 振動室、
15 犠牲層、
19 第2絶縁膜、
20 積層振動板
21 第1絶縁膜(振動側絶縁膜)
22 圧電体層
22a 段差部
23 第2電極層(上部電極層)
24 剛性調整膜
25 貫通エッチング孔
26 犠牲層除去封止除去膜
28 連通路
29 大気開放部
31 共通液室
32 流体抵抗部
33 圧力発生室
34 連通管部
34a 開口
57 液供給路

(図15において)
100 インクカートリッジ一体型ヘッド
101 ノズル孔
102 インクジェットヘッド
103 インクタンク

(図16において)
111 記録装置本体
112 印字機構
113 用紙
114 給紙カセット
120 駆動プーリ
121 主ガイドロッド
122 従ガイドロッド
123 キャリッジ
124 記録ヘッド
125 インクカートリッジ
127 主走査モータ
128 駆動プーリ
129 従動プーリ
130 タイミングベルト

(図17において)
50 マイクロポンプ
51 圧電型アクチュエーター
52 流路形成基板
53 流路
54 積層振動板
56 振動室
57 基板絶縁膜
58 第1絶縁膜
59 第2絶縁膜
60 第1電極層
61 圧電体層
62 第2電極層
63 剛性調製膜
64 犠牲層除去封止膜
特許3820589号公報 特開2005−223159号公報 特開2000−272126号公報

Claims (9)

  1. アクチュエーター基板上に、所定長さを有する空隙を介して絶縁膜を形成し、当該絶縁膜上に、第1電極層、圧電体層及び第2電極層を順次積層して形成された圧電体素子を有する振動板を形成した圧電型アクチュエーターにおいて、
    前記圧電体素子中の圧電体層は、実質的に等厚の層厚を有し、当該圧電体層に、当該圧電体層の厚みより大きい段差を有する段差部を主撓み方向に対して交叉させて形成させてなることを特徴とする圧電型アクチュエーター。
  2. 請求項1記載の圧電型アクチュエーターにおいて、
    前記段差部は、前記流体の流れ方向に沿って複数個形成されていることを特徴とする圧電型アクチュエーター。
  3. 請求項1又は2記載の圧電型アクチュエーターにおいて、
    前記圧電体素子中の第1電極層及び第2電極層は、前記段差部に対応して段差部を有することを特徴とする圧電型アクチュエーター。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の圧電型アクチュエーターにおいて、
    前記段差部は、前記流体の流れ方向に対して交叉させて形成させた第1の段差部と交叉する前記流体の流れ方向に沿った方向に形成して第2の段差部とを有して、当該第1の段差部と第2の段差部とを交叉させて格子状に形成されていることを特徴とする圧電型アクチュエーター。
  5. 振動板上に圧力発生室を形成する開口を有する流路形成基板を取り付け、当該開口上にノズル孔を有するノズル板で当該開口を閉蓋して、前記圧力発生室内の液体に前記振動板の振動によって圧力を変動させて前記ノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記振動板は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の圧電型アクチュエーターの振動板であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドが請求項5記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする液滴吐出装置。
  7. インク液滴をノズル孔から吐出する液滴吐出ヘッドと、当該液滴吐出ヘッドにインク液を供給するインクタンクを一体化したインクカートリッジ一体型ヘッドにおいて、
    前記液滴吐出ヘッドは、請求項5記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とするインクカートリッジ一体型ヘッド。
  8. インク液滴をノズル孔から吐出する液滴吐出ヘッドと、当該液滴吐出ヘッドに対向させて被記録体を搬送させる搬送手段と、当該搬送手段によって搬送される被記録体の搬送方向に対して交叉させる方向に前記液滴吐出ヘッドを走査させるヘッド走査手段とを備えたインクジェット記録装置において、
    前記液滴吐出ヘッドは、請求項5記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 液体の流路内の断面積を変化させて液体を輸送する輸送手段を備えたマイクロポンプにおいて、
    前記輸送手段は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の圧電型アクチュエーターによって液体の流路内の断面積を変化させて液体を輸送するものであることを特徴とするマイクロポンプ。
JP2009256159A 2009-11-09 2009-11-09 圧電型アクチュエーター、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロポンプ Pending JP2011098550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256159A JP2011098550A (ja) 2009-11-09 2009-11-09 圧電型アクチュエーター、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256159A JP2011098550A (ja) 2009-11-09 2009-11-09 圧電型アクチュエーター、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011098550A true JP2011098550A (ja) 2011-05-19

Family

ID=44190127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009256159A Pending JP2011098550A (ja) 2009-11-09 2009-11-09 圧電型アクチュエーター、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011098550A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5768393B2 (ja) インクジェットヘッド及び画像形成装置
JP2010214633A (ja) 圧電型アクチュエータ、液適吐出ヘッド、液滴ヘッドカートリッジ、液滴吐出装置、マイクロポンプ及び圧電型アクチュエータの製造方法
US8585188B2 (en) Thin-film actuator, liquid ejection head, ink cartridge, and image forming apparatus
JP5862118B2 (ja) インクジェットヘッド及び記録装置
CN1792635A (zh) 制造致动器器件的方法和液体喷射设备
JP2012131180A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2016016522A (ja) 液滴吐出ヘッド、画像形成装置
JP2009051081A (ja) 液滴吐出ヘッド、一体型液滴吐出ヘッドユニット及び画像形成装置
JP2009149026A (ja) 液体移送装置の製造方法、及び、液体移送装置
JP2014151536A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2012121199A (ja) 液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ及び画像形成装置
JP2016165853A (ja) 液滴吐出ヘッド、液体カートリッジおよび画像形成装置
JP6606933B2 (ja) 基板の作製方法、および液滴吐出ヘッドの製造方法
JP2008296417A (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法、液滴吐出装置
JP2005228983A (ja) アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置
JP2010228272A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2011098550A (ja) 圧電型アクチュエーター、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッド、インクカートリッジ一体型ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロポンプ
JP4307938B2 (ja) 静電型アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ及び画像形成装置
JP2011005774A (ja) 圧電型アクチュエータ、圧電型アクチュエータの製造方法、ヘッドカートリッジ、液滴吐出装置およびマイクロポンプ
JP2011014794A (ja) 圧電型アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2012139981A (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び印刷装置
JP5690476B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2016016648A (ja) 液滴吐出ヘッド、インクジェット記録装置
JP4424695B2 (ja) 静電型アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、画像形成装置及びマイクロポンプ
JP4557667B2 (ja) 静電型アクチュエータ、静電型アクチュエータの製造方法、液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ、画像形成装置、マイクロポンプ及び光学デバイス