JP2011097832A - 焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法 - Google Patents
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Abstract
加熱殺菌、レトルト殺菌、ホットベンダー保存などによっても、香気劣化が少なく保存安定性の向上した焙煎植物原料水性エキス、特にコーヒーエキスの製造方法を提供すること。
【解決手段】
(A)焙煎植物原料から水により抽出して得られる水性エキス、または、(B)焙煎植物原料を水蒸気蒸留して留出液を得た後、水蒸気蒸留残渣を水により抽出して抽出液を得、抽出液と先に得られた水蒸気蒸留留出液を混合することにより得られる水性エキス、のいずれかに対し逆浸透膜による透過処理を行い、非透過液を採取することを特徴とする焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法を提供するものである。
【選択図】図4
Description
蒸気流量:5〜50Kg/hr
蒸発量:3〜35Kg/hr
カラム底部温度:40〜100℃
カラム上部温度:40〜100℃
真空度:大気圧〜−100kPa(大気圧基準)
以上のような、水蒸気蒸留による香気の回収方法では、香気のみならず酢酸の抽出効率も高く、水蒸気蒸留の条件によっても変動するが、通常、原料中の酢酸量の50%〜95%程度が抽出される。
以下の実施例、比較例における比較品、本発明品および参考品は酢酸、ギ酸およびピリジンをHPLC法にて濃度(mg%)を測定した。
機種:JASCO RU−2080−51(日本分光)
カラム:Shodex(登録商標)KC−811(8.0×300mm×3)
溶離液:3mmol過塩素酸水溶液
反応液:ST3−R(有機酸分析用反応試薬)
カラム温度:50℃
注入量:20μl
流速:溶離液1.2ml/min、反応液0.6ml/min
溶離方法:アイソクラティック(ポストカラム反応法)
検出条件:410nm
HPLC分析条件(ピリジン)
機種:SHIMADZU LC20−A(島津製作所)
カラム:Asahipak ODP−50(6.0×250mm)
溶離液:水:アセトニトリル:リン酸=800:200:2
カラム温度:50℃
注入量:10μl
流速:0.8ml/min
溶離方法:アイソクラティック
検出条件:254nm
また、成分量、透過率および保持率を下記の通り定義し、算出した。
成分量(g)=液の収量(Kg)×成分濃度(mg%)/100
成分透過率(%)=(透過液中の成分量(g)/濃縮前の液中の成分量(g))×100成分保持率(%)=(濃縮液中の成分量(g)/濃縮前の液中の成分量(g))×100。
グアテマラSHB(L値15.5の焙煎豆)32Kgをコーヒーミルにて粒度1mmに粉砕し、120Lステンレス製カラムに仕込んだ。また、焙煎コーヒー豆を仕込みながら同時平行して、1%アスコルビン酸ナトリウム水溶液16Kgを仕込み、コーヒー豆全体に行き渡るようにした。カラムを密閉し、カラム内を窒素ガスにて置換した後、カラム下部より窒素ガス(流量12.8L/min)を混合した水蒸気を送り込み、水蒸気蒸留し、カラム上部から吹き出す香気を伴った水蒸気を冷却管にて凝縮させ、留出液64Kg(pH3.18)を得た(蒸留時間2時間)。留出液は炭酸水素ナトリウム96.17gを加えて、pHを5.0に調製した(参考品1:pH5.00)。
比較品1(96.2Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理しBx26°の濃縮液8.90Kgおよび透過液91.5Kg(参考品3:Bx0.03°、pH5.17、酢酸濃度7.9mg%、酢酸量7.23g、ギ酸濃度4.2mg%、ギ酸量3.84g、ピリジン濃度0.47mg%、ピリジン量0.43g)を得た(逆浸透膜処理時間約6時間)。濃縮液は90℃、1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品1:収量8.90Kg、Bx26.0°、pH5.05、可溶性固形分量2316.7g、酢酸濃度822.5mg%、酢酸量73.2g、ギ酸濃度253.9mg%、ギ酸量22.6g、ピリジン濃度189.5mg%、ピリジン量16.87g)を得た。
比較品1(96.2Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理した。非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水48Kgを添加し(水添加後のBx4.5)、さらに逆浸透膜処理を続け、再び非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水48Kgを添加し、この操作を4回繰り返した(水の添加量48Kgを4回、合計192Kg)。4回目の水添加の後、さらに逆浸透膜処理を続け、最終的にBx26°の濃縮液8.86Kgおよび透過液283.5Kg(参考品4:Bx0.03°、pH5.17、酢酸濃度8.5mg%、酢酸量24.1g、ギ酸濃度4.5mg%、ギ酸量12.8g、ピリジン濃度0.6mg%、ピリジン量1.7g)を得た(逆浸透膜処理時間約15時間)。濃縮液は90℃、1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品2:収量8.86Kg、Bx26.0°、pH5.07、可溶性固形分量2303.6g、酢酸濃度612.9mg%、酢酸量54.3g、ギ酸濃度152.4mg%、ギ酸量13.5g、ピリジン濃度17.6mg%、ピリジン量15.6g)を得た。
比較品1(96.2Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理した。非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水96Kgを添加し(水添加後のBx2.6°)、さらに逆浸透膜処理を続け、再び非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水96Kgを添加し、この操作を4回繰り返した(水の添加量96Kgを4回、合計384Kg)。4回目の水添加の後、さらに逆浸透膜処理を続け、最終的にBx26°の濃縮液8.92Kgおよび透過液475.5Kg(参考品5:Bx0.02°、pH5.14、酢酸濃度6.0mg%、酢酸量28.5g、ギ酸濃度3.15mg%、ギ酸量15.0g、ピリジン濃度0.4mg%、ピリジン量1.9g)を得た(逆浸透膜処理時間約24時間)。濃縮液は90℃、1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品3:収量8.85Kg、Bx26.0°、pH5.10、可溶性固形分量2301g、酢酸濃度567.8mg%、酢酸量50.2g、ギ酸濃度125.4mg%、ギ酸量11.1g、ピリジン濃度17.4mg%、ピリジン量15.4g)を得た。
比較品1(96.2Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理した。非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水48Kgを添加し(水添加後のBx4.5°)、さらに逆浸透膜処理を続け、再び非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水48Kgを添加し、この操作を8回繰り返した(水の添加量48Kgを8回、合計384Kg)。8回目の水添加の後、さらに逆浸透膜処理を続け、最終的にBx26°の濃縮液8.75Kgおよび透過液477.2Kg(参考品6:Bx0.02°、pH5.10、酢酸濃度8.5mg%、酢酸量40.6g、ギ酸濃度4.3mg%、ギ酸量20.5g、ピリジン濃度0.44mg%、ピリジン量2.1g)を得た(逆浸透膜処理時間約27時間)。濃縮液は90℃1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品4:収量8.83Kg、Bx26.0°、pH5.14、可溶性固形分量2296g、酢酸濃度440.5mg%、酢酸量38.9g、ギ酸濃度65.7mg%、ギ酸量5.8g、ピリジン濃度17.2mg%、ピリジン量15.2g)を得た。
比較品1(96.2Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理した。非透過側の液が約Bx15°となった時点より、非透過側に透過流速と同じ速度で連続的に水を添加・混合しながら(約14Kg/hr.、非透過液の濃度Bx約15°を維持)逆浸透膜処理を19時間続け、(水の添加量合計266Kg)。その後、さらに逆浸透膜処理を続け、最終的にBx26°の濃縮液8.75Kgおよび透過液353.2Kg(参考品7:Bx0.03°、pH5.10、酢酸濃度10.9mg%、酢酸量38.5g、ギ酸濃度5.69mg%、ギ酸量20.1g、ピリジン濃度0.57mg%、ピリジン量2.0g)を得た(逆浸透膜処理時間約23時間)。濃縮液は90℃1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品5:収量8.86Kg、Bx26.0°、pH5.12、可溶性固形分量2303.6g、酢酸濃度460.5mg%、酢酸量40.8g、ギ酸濃度70.5mg%、ギ酸量6.24g、ピリジン濃度17.27mg%、ピリジン量15.3g)を得た。
以上、比較例1および実施例1〜5の結果を表10にまとめた。また、実施例2〜5における透過液量(Kg)と酢酸透過率(%)を図5に示した。
比較品1および本発明品1〜5の試料300gそれぞれに食塩45gを溶解し、ジメチルエーテル105mLにて3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過後常法にて溶剤を留去し香気濃縮物を得た。得られた香気濃縮物を下記の条件でガスクロマトグラフィー分析を行なった。
機種:ヒューレットパッカード HP−6890
カラム:Fused Silica Capillary
OV101 60m×0.25mm
カラム温度:70〜220℃(3℃/min)
Injection温度:250℃
Detector温度:250℃
キャリアガス:N2 1.8Kg/cm2
それぞれの分析結果より、香気化合物をフラン類、酸類、N−化合物、ケトン類、フェノール類、アルコール類、エステル類、アルデヒド類、その他に分類し、それぞれの成分量(ppm)をBxで割った値(Bx1°当たりの香気成分量)を表11および図6に示した。
本発明品1〜5および比較品1をそれぞれ水にて飲用濃度(Bx1.0°)に希釈し、飲料充填用ショート缶にそれぞれ190gずつ充填し、窒素ブロー密閉後、121℃、20分間レトルト殺菌を行った。
先に得られた本発明品1〜5および比較品1のそれぞれの缶飲料を55℃、3週間および4℃、3週間保存した。4℃、3週間保存品をコントロールとして、55℃、3週間の風味劣化を10名の良く訓練されたパネラーにより評価した。その平均的な評価を表13に示す。
グアテマラSHB(L値15.5の焙煎豆)32Kgをコーヒーミルにて粒度1mmに粉砕し、120Lステンレス製カラムに仕込んだ。また、焙煎コーヒー豆を仕込みながら同時平行して、1%アスコルビン酸ナトリウム水溶液16Kgを仕込み、コーヒー豆全体に行き渡るようにした。
比較品2(101.5Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理した。非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水60Kgを添加し(水添加後のBx7.5°)、さらに逆浸透膜処理を続け、再び非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水60Kgを添加し、この操作を5回繰り返した(水の添加量62Kgを5回、合計310Kg)。5回目の水添加の後、さらに逆浸透膜処理を続け、最終的にBx26°の濃縮液35.2Kgおよび透過液374.5Kg(参考品7:Bx0.02°、pH5.10、酢酸濃度1.26mg%、酢酸量4.7g、酢酸透過率24.5%、ギ酸濃度0.77mg%、ギ酸量2.88g、ギ酸透過率55.4%)を得た。濃縮液は90℃、1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品6:収量34.8Kg、Bx26.0°、pH5.04、酢酸濃度41.3mg%、酢酸量14.4g、酢酸保持率75.0%、ギ酸濃度6.49mg%、ギ酸量2.26g、ギ酸保持率47.4%)を得た。
比較品2および本発明品6をそれぞれ水にて飲用濃度(Bx1.0°)に希釈し、飲料充填用ショート缶にそれぞれ190gずつ充填し、窒素ブロー密閉後、121℃、20分間レトルト殺菌を行った。
グアテマラSHB(L値24.0の焙煎豆)200Kgをコーヒーミルにて粒度1mmに粉砕し、1200Lステンレス製カラムに仕込んだ。また、焙煎コーヒー豆を仕込みながら同時平行して、1%アスコルビン酸ナトリウム水溶液100Kgを仕込み、コーヒー豆全体に行き渡るようにした。カラムを密閉し、カラム内を窒素ガスにて置換した後、カラム下部より窒素ガス(流量80L/min)を混合した水蒸気を送り込み、水蒸気蒸留し、カラム上部から吹き出す香気を伴った水蒸気を冷却管にて凝縮させ、留出液400Kg(pH2.88)を得た(蒸留時間2時間)。(参考品8)
水蒸気蒸留後のコーヒー豆に、上部から90℃熱水400Kgを送り込み、10分間静置し、約30分かけて抽出液を抜き取り、抜き取った抽出液はすぐに30℃以下まで冷却し、抽出液133Kg(Bx14.45°)を得た(抽出所要時間合計40分)。抽出液は、ウエストファリャ社製分離板型遠心分離機により遠心分離し、清澄な抽出液を得た。抽出液は水にてBx11°に調整した(参考品9:Bx2.84°、pH4.16)。
比較品3(130Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理し、非透過側の液が約Bx25°となった時点で、水14.8Kgを加水し(対濃縮物等量の水を添加、水添加後のBx12.5°)、さらに逆浸透膜処理を続け、再び非透過側の液が約Bx25°となった時点で、水14.8Kgを添加し、この操作を12回繰り返した(水の添加量14.8Kgを12回、合計177.6Kg)。12回目の加水の後、さらに逆浸透膜処理を続け、最終的にBx20°の濃縮液15.56Kgおよび透過液292Kg(参考品10)を得た(逆浸透膜処理時間約16.5時間)。濃縮液は重曹にてpHを5.00に調整し、90℃、1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品7:収量15.56Kg、Bx20.0、pH5.00)を得た。
比較品3(130Kg)を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理し、非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水24.6Kgを加水し(対濃縮物等量の水を添加、水添加後のBx7.5°)、さらに逆浸透膜処理を続け、再び非透過側の液が約Bx15°となった時点で、水24.6Kgを加水し、この操作を12回繰り返した(水の添加量24.6Kgを12回、合計295.2Kg)。12回目の水添加の後、さらに逆浸透膜処理を続け、最終的にBx20°の濃縮液14.68Kgおよび透過液430Kg(参考品11)を得た(逆浸透膜処理時間約20.0時間)。濃縮液は重曹にてpHを5.00に調整し、90℃、1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品8:収量14.68Kg、Bx20.0、pH5.00)を得た。
比較品3(130Kg)に水1560Kg(比較品3の12倍量)を加え、を逆浸透膜濃縮機NTR−759HG S2F(日東電工社製)を用い、操作圧4MPa、循環流量7L/min、温度30℃にて処理し、Bx20°の濃縮液14.5Kgおよび透過液1669Kg(参考品12)を得た(逆浸透膜処理時間約21.5時間)。濃縮液は90℃、1分間加熱殺菌後、ただちに30℃以下まで冷却して容器に充填し、コーヒーエキス(本発明品9:収量14.5Kg、Bx20.0°、pH5.02)を得た。
本発明品7〜9および比較品3をそれぞれ水にて飲用濃度(Bx1.0°)に希釈し、飲料充填用ショート缶にそれぞれ190gずつ充填し、窒素ブロー密閉後、121℃、20分間レトルト殺菌を行った。
先に得られた本発明品7〜9および比較品3のそれぞれの缶飲料を55℃、3週間および4℃、3週間保存した。4℃、3週間保存品をコントロールとして、55℃、3週間の風味劣化を10名の良く訓練されたパネラーにより評価した。その平均的な評価を表17に示す。
Claims (6)
- (A)焙煎植物原料を水抽出して得られる水性エキス、または、(B)焙煎植物原料を水蒸気蒸留して留出液を得た後、水蒸気蒸留残渣を水抽出して抽出液を得、抽出液と先に得られた水蒸気蒸留留出液を混合することにより得られる水性エキス、のいずれかに対し逆浸透膜による透過処理を行い、非透過液を採取することを特徴とする焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法。
- 逆浸透膜による透過処理を行うに際して、非透過液に対して連続的または間欠的に加水を行うことを特徴とする請求項1に記載の焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法。
- 非透過液の濃度をBx換算で4°〜30°の範囲内に維持しながら行うことを特徴とする請求項2に記載の焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法。
- 逆浸透膜処理後の酢酸含有量を逆浸透膜処理前の酢酸含有量に対して80%以下となるまで処理することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法。
- 焙煎植物原料が焙煎コーヒー豆であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法。
- 実質的に香気を保持したまま酢酸含有量を低減させる方法であることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の焙煎植物原料水性エキスの酢酸低減方法。
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