JP2011096844A - マスク保持装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 - Google Patents

マスク保持装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マスクのパターン形成領域の平面性を確保しつつ、マスクを保持することができるマスク保持装置、露光装置、露光方法、及びデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】所定のパターンが形成されたパターン形成領域43及び該パターン形成領域43の周囲の周辺領域44を有する表面Rbと、該表面Rbの裏側の裏面Raとが形成されたレチクルRを保持する第1静電吸着保持装置25において、レチクルRの裏面Raを静電吸着する支持面37aを有する基体37と、基体37に設けられ、パターン形成領域43を含む大きさで形成された電極面39aを有する第1電極部39と、基体37に設けられ、第1電極部39の周囲に配置された第2電極部40と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定のパターンが形成されたマスクを静電吸着力によって保持するマスク保持装置、該マスク保持装置を備える露光装置、マスク保持方法、及び該露光装置を用いるデバイスの製造方法に関する。
一般に、半導体集積回路などのマイクロデバイスを製造するための露光装置は、所定のパターンが形成されたレチクルまたはマスクに露光光を照射する照明光学系と、露光光が照射されたマスクのパターンの像を感光性材料の塗布されたウエハなどの基板に投影する投影光学系とを備えている。このような露光装置では、半導体集積回路の高集積化及び該高集積化に伴うパターンの像の微細化を図るために、投影光学系の更なる高解像度化が要望されている。そのため、露光装置に用いる露光光の短波長化が進み、近年では、EUV(Extreme Ultraviolet )光やEB(Electron Beam )を露光光として用いる露光装置の開発が行われている。
EUV光を用いた露光装置は、内部が真空雰囲気に設定されるチャンバを備え、該チャンバ内に、マスクを保持するマスク保持装置が配置されている。マスク保持装置には、マスクを吸着する吸着面を有する基体と複数の電極部とを有する静電吸着保持装置が設けられている。そして、静電吸着保持装置は、電極部に対する電圧の印加に伴って基体の吸着面を分極させることにより、基体の吸着面に対してマスクを静電吸着させるようになっている(例えば、特許文献1)。
特開2005−109332号公報
ところで、一般に、マスクの略中央部は、基板に投影露光させるパターンが形成されたパターン形成領域となっており、このパターン形成領域が基体の吸着面の略中央部によって静電吸着される。そして、特許文献1に記載の露光装置では、レチクルチャックスライダー(基体)の吸着面の略中央部が複数の静電チャック電極(電極部)と個別対応する複数の分極領域に分割される構成となっている。そして、この露光装置では、原版(マスク)がレチクルチャックスライダーの吸着面に静電吸着される場合、その吸着面内において各分極領域の間に位置する非分極領域からは原版のパターン形成領域に対して静電吸着力が作用しないこととなる。そのため、静電吸着保持装置は、レチクルチャックスライダーの吸着面から原版のパターン形成領域に対して作用させる静電吸着力が不均一となる。したがって、原版のパターン形成領域の平面性が低下することとなり、原版に形成されたパターンの像を基板に対して精度良く投影露光することができなくなる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マスクのパターン形成領域の平面性を確保しつつ、マスクを保持することができるマスク保持装置、露光装置、露光方法、及びデバイスの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、実施形態に示す図1〜図7に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明のマスク保持装置は、所定のパターンが形成されたパターン形成領域(43)及び該パターン形成領域(43)の周囲の周辺領域(44)を有する第1面(Rb)と、前記第1面(Rb)の裏側の第2面(Ra)とが形成されたマスク(R)を保持するマスク保持装置(25)において、前記マスク(R)の前記第2面(Ra)を静電吸着する吸着面(37a)を有する基体(37)と、前記基体(37)に設けられ、前記パターン形成領域(43)を含む大きさで形成された電極面(39a)を有する第1電極部(39)と、前記基体(37)に設けられ、前記第1電極部(39)の周囲に配置された第2電極部(40)と、を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、第1電極部が、基体の吸着面におけるマスクのパターン形成領域に対応する領域の全域を分極させることにより、マスクのパターン形成領域の全域が基体の吸着面に対して満遍なく静電吸着される。したがって、基体の吸着面からマスクのパターン形成領域に対して作用する静電吸着力が均一となるため、マスクのパターン形成領域の平面性を確保しつつ、マスクを基体の吸着面に静電吸着させて保持することができる。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明が実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明によれば、マスクのパターン形成領域の平面性を確保しつつ、マスクを保持することができる。
本実施形態の露光装置の概略構成図。 (a)は本実施形態の第1静電吸着保持装置の平面図、(b)は本実施形態の第1静電吸着保持装置の概略構成図、(c)はレチクルの平面図。 (a)は第1静電吸着保持装置がレチクルを双極方式で静電吸着させている状態を示す概略構成図、(b)は第1静電吸着保持装置がレチクルの裏面の導通状態を検出している状態を示す概略構成図、(c)は第1静電吸着保持装置がレチクルを単極方式で静電吸着させている状態を示す概略構成図。 (a)は第1静電吸着保持装置がレチクルを双極方式で静電吸着させている状態を示す概略構成図、(b)は第1静電吸着保持装置がレチクルの裏面の導通状態を検出している状態を示す概略構成図、(c)は第1静電吸着保持装置がレチクルを継続して双極方式で静電吸着させている状態を示す概略構成図。 別の実施形態の第1静電吸着保持装置の平面図。 デバイスの製造例のフローチャート。 半導体デバイスの場合の基板処理に関する詳細なフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図4に基づき説明する。なお、本実施形態では、投影光学系16の光軸と平行な方向にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向に沿う方向にY軸を取り、その走査方向に直交する非走査方向に沿う方向にX軸を取って説明する。また、X軸、Y軸、Z軸の周りの回転方向をθx方向、θy方向、θz方向という。
図1に示すように、本実施形態の露光装置11は、光源装置12から射出される、波長が100nm程度以下の軟X線領域である極端紫外光、即ちEUV(Extreme Ultraviolet )光を露光光ELとして用いるEUV露光装置である。こうした露光装置11は、内部が大気よりも低圧の真空雰囲気に設定されるチャンバ13(図1では二点鎖線で囲まれた部分)を備えており、該チャンバ13内には、所定のパターンが形成された反射型のレチクルRと、表面にレジストなどの感光性材料が塗布されたウエハWとを搬送し、設置することができる。なお、本実施形態の光源装置12としては、レーザ励起プラズマ光源が用いられており、該光源装置12は、波長が5〜20nm(例えば13.5nm)となるEUV光を露光光ELとして射出するようになっている。
チャンバ13内には、該チャンバ13外に配置される光源装置12から射出された露光光ELが入射するようになっている。そして、チャンバ13内に入射した露光光ELは、照明光学系14を介してレチクルステージ15にて保持されるレチクルRを照明し、該レチクルRで反射した露光光ELは、投影光学系16を介してウエハステージ17に保持されるウエハWを照射するようになっている。
照明光学系14は、チャンバ13の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定される筐体18(図1で一点鎖線で囲まれた部分)を備えている。この筐体18内には、光源装置12から射出された露光光ELを平行光に変換するコリメート用ミラー19が設けられており、該コリメート用ミラー19は、入射した露光光ELを略平行に変換して射出するようになっている。そして、コリメート用ミラー19から射出された露光光ELは、オプティカルインテグレータの一種であるフライアイ光学系20(図1では破線で囲まれた部分)に入射するようになっている。このフライアイ光学系20は、一対のフライアイミラー21,22を備えており、該各フライアイミラー21,22のうち入射側に配置される入射側フライアイミラー21は、レチクルRとは光学的に共役となる位置に配置されている。こうした入射側フライアイミラー21で反射された露光光ELは、射出側に配置される射出側フライアイミラー22に入射するようになっている。
また、照明光学系14には、射出側フライアイミラー22から射出された露光光ELを筐体18外に射出するコンデンサミラー23が設けられている。そして、コンデンサミラー23から射出された露光光ELは、後述する鏡筒28内に設置された折り返し用の反射ミラー24により、レチクルステージ15に保持されるレチクルRに導かれる。なお、照明光学系14を構成する各ミラー19,21〜23の反射面には、露光光ELを反射する反射層がそれぞれ形成されている。この反射層は、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜から構成されている。
レチクルステージ15は、投影光学系16の物体面側に配置されており、レチクルRを静電吸着するための第1静電吸着保持装置25を備えている。また、レチクルステージ15には、レチクルRをY軸方向(図1における左右方向)に所定ストロークで移動させるレチクルステージ駆動部26と、第1静電吸着保持装置25を支持する支持ステージ27とが設けられている。レチクルステージ駆動部26は、レチクルRをX軸方向(図1において紙面と直交する方向)及びθz方向にも移動可能に構成されている。また、レチクルステージ15には、第1静電吸着保持装置25を保持する図示しないレチクルホルダと、該レチクルホルダのZ軸方向における位置及びX軸周り、Y軸周りの傾斜角を調整する図示しないZレベリング機構とが組み込まれている。
投影光学系16は、露光光ELでレチクルRを照明することにより形成されたパターンの像を所定の縮小倍率(例えば1/4倍)に縮小させる光学系であって、チャンバ13の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定される鏡筒28を備えている。この鏡筒28内には、複数枚(本実施形態では6枚)の反射型のミラー29,30,31,32,33,34が収容されている。これら各ミラー29〜34は、図示しないミラー保持装置を介して鏡筒28にそれぞれ保持されている。そして、物体面側であるレチクルR側から導かれた露光光ELは、第1ミラー29、第2ミラー30、第3ミラー31、第4ミラー32、第5ミラー33、第6ミラー34の順に反射され、ウエハステージ17に保持されるウエハWに導かれる。こうした各ミラー29〜34の反射面には、露光光ELを反射する反射層がそれぞれ形成されている。この反射層は、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜から構成されている。
ウエハステージ17は、ウエハWを静電吸着するための第2静電吸着保持装置35と、ウエハWをY軸方向に所定ストロークで移動させるウエハステージ駆動部36とを備えている。このウエハステージ駆動部36は、ウエハWをX軸方向及びZ軸方向(図1における上下方向)にも移動可能に構成されている。また、ウエハステージ17には、第2静電吸着保持装置35を保持する図示しないウエハホルダと、該ウエハホルダのZ軸方向における位置及びX軸周り、Y軸周りの傾斜角を調整する図示しないZレベリング機構とが組み込まれている。
そして、本実施形態の露光装置11を用いてウエハWにパターンの像を投影する場合、照明光学系14による照明領域をレチクルRに照射した状態で、レチクルステージ駆動部26の駆動によって、レチクルステージ15と共にレチクルRをY軸方向(例えば、+Y方向側から−Y方向側(図1では右側から左側))に所定ストローク毎に移動させる。また同時に、ウエハステージ駆動部36の駆動によって、ウエハステージ17と共にウエハWをレチクルRのY軸方向に沿った移動に対して投影光学系16の縮小倍率に応じた速度比でY軸方向(例えば、−Y方向側から+Y方向側(図1では左側から右側))に同期して移動させる。そして、一つのショット領域へのパターンの形成が終了した場合、ウエハWの他のショット領域に対するパターンの形成が連続して行われる。
次に、第1静電吸着保持装置25について説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、第1静電吸着保持装置25は、略矩形状の支持面37aを有し且つ絶縁材料から構成される基体37を備えている。そして、基体37の内部には、基体37の支持面37aと直交するZ軸方向から見て輪郭形状が正方形状の第1電極部39及びそうした第1電極部39よりも大きな矩形状の輪郭形状を有する第2電極部40が埋設されている。また、基体37の内部には、一対の第3電極部41,42がX軸方向において第1電極部39及び第2電極部40を間に介在させて対向するように埋設されている。
第1電極部39は、正方形状の電極面39aを有しており、基体37の支持面37aの略中央部に設けられている。第2電極部40は、略四角環状の電極面40aを有しており、基体37の支持面37aと直交するZ軸方向から見て第1電極部39を包囲するように設けられている。一対の第3電極部41,42は、矩形状の電極面41a,42aをそれぞれ有しており、露光時におけるレチクルRの移動方向であるY軸方向と直交するX軸方向に間隔を隔てて設けられている。また、一対の第3電極部41,42は、第1電極部39の電極面39aの中心に対して対称な配置態様となるように設けられている。なお、一対の第3電極部41,42は、各々の電極面41a,42aが基体37の支持面37aと面一となるように該支持面37a上に露出している。その一方、第1電極部39及び第2電極部40は、各々の電極面39a,40aが絶縁材料からなる基体37の内部に位置しており、Z軸方向において各々の電極面39a,40aと基体37の支持面37aとの間には基体37を構成する絶縁材料が介在した構成となっている。
ここで、図2(b)及び図2(c)に示すように、本実施形態のレチクルRは、基体37によって静電吸着される裏面(第2面)Raと、該裏面Raの反対側に位置し且つ照明光学系14から射出される露光光ELの被照射面となる表面(第1面)Rbとを有している。そして、レチクルRの表面Rbには、ウエハWに投影露光させる所定のパターンが形成されたパターン形成領域43、及び、該パターン形成領域43の周囲に位置する周辺領域44が設けられている。具体的には、パターン形成領域43は、レチクルRの表面Rbの略中央部に設けられると共に、周辺領域44は、レチクルRの表面Rbと直交するZ軸方向から見てパターン形成領域43を包囲するように設けられている。また、レチクルRの裏面Raの全域には、導電性材料から構成される導電層45が被覆されている。
また、第1電極部39の電極面39aは、レチクルRのパターン形成領域43の全域に対応しており、レチクルRのパターン形成領域43を含む大きさとなるように形成されている。例えば、第1電極部39の電極面39aの形状は、レチクルRのパターン形成領域43の形状と実質的に同じ形状となっている。ただし、第1電極部39の電極面39aは、レチクルRのパターン形成領域43と同じ形状には限らず、レチクルRのパターン形成領域43よりも一回り大きい形状であってもよい。
一方、第2電極部40の電極面40aは、レチクルRの周辺領域44の全域に対応しており、レチクルRの周辺領域44を含む大きさとなるように形成されている。ただし、第2電極部40の電極面40aは、必ずしも、レチクルRの周辺領域44の全域に対応するように形成される必要はない。すなわち、第2電極部40の電極面40aは、レチクルRの周辺領域44の一部にのみ対応するように形成してもよい。
また、図2(b)に示すように、第1静電吸着保持装置25は、マイナス端子A2が大地に対して電気的に接続された第1電源部46と、プラス端子B1が大地に対して電気的に接続された第2電源部47と、マイナス端子C2が大地に対して電気的に接続された第3電源部48とを備えている。そして、第1電極部39は、第1電源部46のプラス端子A1に電気的に接続されると共に、第2電極部40は、切換スイッチSW1の出力端子P1に対して電気的に接続されている。
切換スイッチSW1は、第1入力端子P2及び第2入力端子P3を有し、制御部49からの制御指令に基づいて、出力端子P1と両入力端子P2,P3との間の接続状態が切り換わる。なお、第1入力端子P2は、第1電源部46のプラス端子A1に電気的に接続される一方、第2入力端子P3は第2電源部47のマイナス端子B2に電気的に接続されている。そして、第2電極部40は、切換スイッチSW1を介して第1電源部46のプラス端子A1又は第2電源部47のマイナス端子B2に対して電気的に接続されるようになっている。
また、一対の第3電極部41,42のうち、+X方向側に位置する第3電極部41は切換スイッチSW2の出力端子P4に対して電気的に接続されると共に、−X方向側に位置する第3電極部42は大地に対して電気的に接続されている。
切換スイッチSW2は、第1入力端子P5及び第2入力端子P6を有し、制御部49からの制御指令に基づいて、出力端子P4と両入力端子P5,P6との間の接続状態が切り換わる。なお、第1入力端子P5は大地に対して電気的に接続される一方、第2入力端子P6は第3電源部48のプラス端子C1に対して電気的に接続されている。そして、第3電極部41は、切換スイッチSW2を介して大地又は第3電源部48のプラス端子C1に対して電気的に接続されるようになっている。
また、第3電極部41と第3電源部48との間には電流センサー50が介設されている。そして、電流センサー50は、第3電源部48が第3電極部41に対して電圧を印加することに伴って、第3電源部48から第3電極部41に向けて流れる電流の有無を検出し、その検出結果を制御部49に出力する。
次に、本実施形態の露光装置11の作用について、特に、第1静電吸着保持装置25がレチクルRを静電吸着する際の作用に着目して以下説明する。なお、図3及び図4では、明細書の説明理解の便宜上、第1電極部39及び第2電極部40と基体37の支持面37aとの間の距離が誇張して大きく描かれているものとする。
さて、図3(a)に示すように、制御部49が切換スイッチSW1の出力端子P1を入力端子P3に接続させて第2電極部40に負電圧を印加させるように切換スイッチSW1に対して制御指令を与えると、第2電極部40は切換スイッチSW1を介して第2電源部47のマイナス端子B2に対して電気的に接続され、第2電極部40は負に帯電する。また、第1電極部39は、常には、第1電源部46のプラス端子A1に対して電気的に接続されており、第1電源部46は正に帯電する。そして、第1電極部39及び第2電極部40に帯電する電荷の極性に応じて基体37は分極される。このとき、基体37は絶縁材料で構成されるため、基体37の内部で電荷の偏りが生じ、基体37の表面に極性が生じる。
具体的には、第1電極部39に接する基体37近傍は負に帯電し、第1電極部39に対応する基体37の支持面37aは正に帯電する。一方、第2電極部40に接する基体37近傍は正に帯電し、第2電極部40に対応する基体37の支持面37aは負に帯電する。
ここで、レチクルRの裏面Raの全域には導電層45が形成されており、レチクルRの導電層45内では電荷移動が許容されている。そして、レチクルRの導電層45を基体37の支持面37aに当接させると、レチクルRの導電層45では電荷移動が生じ、基体37の支持面37aにおける負に帯電した領域に対して、レチクルRの導電層45において近接する領域が正に帯電する。また同時に、基体37の支持面37aにおける正に帯電した領域に対して、レチクルRの導電層45において近接する領域が負に帯電する。その結果、レチクルRの導電層45と基体37の支持面37aとの間で静電気力が作用することにより、レチクルRの導電層45が基体37の支持面37aに静電吸着されるようになる。
そして次に、図3(b)に示すように、制御部49は、切換スイッチSW2の出力端子P4を入力端子P6に接続させるように切換スイッチSW2に対して制御指令を与える。すると、第3電極部41は切換スイッチSW2を介して第3電源部48のプラス端子C1に対して電気的に接続される。その結果、第3電極部41は、第3電源部48から電圧が印加されるようになる。また、第3電極部42は、常には、大地に対して電気的に接続されている。
なお、第3電極部41,42の電極面41a,42aは、基体37の支持面37aとそれぞれ面一になっている。そして、レチクルRの裏面Raが基体37の支持面37aに静電吸着されると、第3電極部41,42の電極面41a,42aがレチクルRの裏面Raに形成された導電層45にそれぞれ当接する。すると、第3電源部48によって電圧が印加された第3電極部41からレチクルRの導電層45を介して第3電極部42に対して電流が流れるようになる。そして、この電流が電流センサー50によって検出されると、制御部49は、レチクルRの導電層45が第3電極部41,42に対して電気的に導通状態にある旨を判別する。
そして、制御部49は、図3(c)に示すように、切換スイッチSW1の出力端子P1を入力端子P2に対して接続させて第2電極部40に正電圧を印加させるように切換スイッチSW1に対して制御指令を与える。すると、第2電極部40は、切換スイッチSW1を介して第1電源部46のプラス端子A1に対して電気的に接続され、第2電極部40は正に帯電する。そして、第2電極部40に帯電する電荷の極性の変化に応じて、基体37の表面に生じる極性が変化する。
具体的には、第2電極部40に接する基体37近傍は負に帯電し、第2電極部40に対応する基体37の支持面37aが正に帯電するようになる。すなわち、基体37の支持面37aは、第1電極部39及び第2電極部40に対応する領域が正に帯電するようになる。
また同時に、制御部49は、切換スイッチSW2の出力端子P4を入力端子P5に対して接続させるように切換スイッチSW2に対して制御指令を与える。すると、第3電極部41は、切換スイッチSW2を介して大地に対して電気的に接続されるようになり、レチクルRの導電層45は、第3電極部41を介して大地に対して電気的に接続された状態となる。ここで、基体37の支持面37aは正に帯電しているため、レチクルRの導電層45は第3電極部41を介して大地に対して電荷を放電することにより負に帯電するようになる。そして、レチクルRの導電層45と基体37の支持面37aとの間で静電気力が作用することにより、レチクルRの導電層45が基体37の支持面37aに静電吸着されるようになっている。
すなわち、レチクルRの導電層45は、大地との間で電荷の授受を行うことにより、電荷量を自在に変化させることが可能となっている。そのため、本実施形態の第1静電吸着保持装置25は、レチクルRを静電吸着させる方式として、図3(c)に示すように、第1電極部39及び第2電極部40の双方を正に帯電させる単極方式を採用することが可能となる。そして、第1静電吸着保持装置25は、レチクルRを静電吸着させる方式として、図3(a)に示すように、第1電極部39を正に帯電させると共に、第2電極部40を負に帯電させる双極方式を採用する場合と比較して、レチクルRをより強力に静電吸着させることが可能となる。
ところで、レチクルRの導電層45は、第3電極部41,42に対する接点が破断することが有り得る。この場合、レチクルRの裏面Raを基体37の支持面37aに当接させた状態において、レチクルRの裏面Raに形成された導電層45は、第3電極部41,42との間で電気的な導通状態を図ることができない。その結果、レチクルRの導電層45は、第3電極部41,42を介して電荷を大地に放電することができず、レチクルRの導電層45の全域を正又は負に帯電させることができない。したがって、レチクルRを静電吸着させる方式として、上記の単極方式を採用したとすると、レチクルRの導電層45と基体37の支持面37aとの間で静電気力を作用させることができず、レチクルRの導電層45を基体37の支持面37aに静電吸着させることができないという問題があった。そこで、本実施形態の第1静電吸着保持装置25では、以下のようにして、レチクルRの導電層45が第3電極部41,42に対して電気的に導通状態にあるか否かを判別するようにしている。
すなわち、本実施形態の第1静電吸着保持装置25では、まず、図4(a)に示すように、制御部49は、レチクルRを双極方式で静電吸着させるために、切換スイッチSW1の出力端子P1を入力端子P3に対して接続させて第2電極部40に負電圧を印加させるように切換スイッチSW1に対して制御指令を与える。すると、第2電極部40は、切換スイッチSW1を介して第2電源部47のマイナス端子B2に対して電気的に接続され、第2電極部40は負に帯電する。その結果、基体37の支持面37aは、第1電極部39に対応する領域が正に帯電する一方で、第2電極部40に対応する領域が負に帯電する。
ここで、レチクルRの導電層45の一部が破断して、レチクルRの導電層45と第3電極部41,42との間で電気的な導通状態が図れない場合であっても、レチクルRの導電層45内における電荷の移動は許容されるようになっている。そのため、レチクルRの導電層45では電荷移動が生じることにより、レチクルRの導電層45と基体37の支持面37aとの間で静電気力が作用するため、レチクルRの導電層45が基体37の支持面37aに静電吸着される。
そして次に、図4(b)に示すように、制御部49は、切換スイッチSW2の出力端子P4を入力端子P6に接続させるように切換スイッチSW2に対して制御指令を与える。すると、第3電極部41は、切換スイッチSW2を介して第3電源部48のプラス端子C1に対して電気的に接続される。
なお、第3電極部41,42の電極面41a,42aとレチクルRの導電層45とが電気的に導通状態にないとすると、第3電源部48が第3電極部41に対して電圧を印加したとしても、第3電極部41からレチクルRの導電層45を介して第3電極部42に対して電流が流れることはない。
そこで、制御部49は、レチクルRの裏面Raを基体37の支持面37aに静電吸着させた状態において、電流センサー50が第3電源部48から第3電極部41に向けて流れる電流を検出できない場合には、レチクルRの導電層45が第3電極部41,42に対して電気的に導通状態にない旨を判別する。そして、図4(c)に示すように、制御部49は、レチクルRを静電吸着させる方式を双極方式から単極方式に切り換えることができないと判断し、切換スイッチSW1の出力端子P1を入力端子P3に対して接続させた状態を維持する。
また、制御部49は、切換スイッチSW2の出力端子P4を入力端子P6から切り離すように切換スイッチSW2に対して制御指令を与える。すると、第3電極部41は、第3電源部48に対して電気的に遮断された状態となる、その結果、第3電極部41は、第3電源部48からの電圧の印加が解除されるため、第3電極部41,42間に不要な電場が生じることが回避されるようになっている。
本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)第1電極部39の電極面39aは、レチクルRのパターン形成領域43を含む大きさとなるように構成されている。そのため、第1電極部が正または負に帯電すると、基体37の支持面37aのうち、レチクルRのパターン形成領域43を含む大きさの領域が同一の極性に帯電する。その結果、レチクルRのパターン形成領域43の全域が、基体37の支持面37aに対して満遍なく静電吸着される。したがって、基体37の支持面37aからレチクルRのパターン形成領域43に対して均一に静電吸着力が作用するため、レチクルRのパターン形成領域43の平面性を確保しつつ、レチクルRを基体37の支持面37aに均一に静電吸着させて保持することができる。
(2)制御部49は、第3電極部41,42がレチクルRの導電層45を介して電気的に導通状態にあると判別した場合には、第3電極部41,42を介してレチクルRの導電層45を大地に対して電気的に接続させると同時に、第1電極部39及び第2電極部40の双方に対して正電圧を印加する。そのため、第1静電吸着保持装置25は、レチクルRを静電吸着させる方式として、第1電極部39に対して正電圧を印加すると共に、第2電極部40に対して負電圧を印加する場合と比較して、レチクルRをより強力に静電吸着させることができる。
(3)制御部49は、第3電極部41,42がレチクルRの導電層45を介して電気的に導通状態にないと判別した場合には、第1電極部39に対して正電圧を印加すると共に、第2電極部40に対して負電圧を印加する状態を維持する。そのため、レチクルRの導電層45を大地に対して電気的に接続できない状態で、レチクルRを静電吸着させる方式が双極方式から単極方式に切り換わることが回避される。したがって、レチクルRの吸着方式を双極方式から単極方式に切り換えることに伴って、基体37の支持面37aに対するレチクルRの吸着状態が不用意に解除されることを防止できる。
(4)一般に、第3電極部41,42の電極面41a,42aを基体37の支持面37a上に設ける場合には、第3電極部41,42は、第1電極部39及び第2電極部40に対して基体37の支持面37a上で独立した設置スペースを設けることが必要となる。そのため、基体37の支持面37a上における第3電極部41,42の近傍位置からレチクルRの導電層45に対して静電吸着力が作用しないこととなる。この点、上記実施形態では、第3電極部41,42は、第1電極部39及び第2電極部40を介在させて対向するように、第2電極部40の外側端部に設けられている。すなわち、第3電極部41,42は、第1電極部39から離間した位置に配置される。そのため、第1電極部39に対する電圧の印加に伴って、レチクルRのパターン形成領域43の平面性を確保しつつ、レチクルRを基体37の支持面37aに静電吸着させることができる。
(5)第3電極部41,42は、レチクルRの走査方向と直交する方向に離間して対をなすように設けられている。そのため、第3電極部41,42の電極面41a,42aを基体37の支持面37a上に設けることに伴って、第1電極部39の設置スペースがレチクルRの走査方向において制限されることはない。したがって、レチクルRのパターン形成領域43をレチクルRの走査方向に十分に確保することができる。
(6)第1電極部39及び第2電極部40には、基体37の支持面37aに対してレチクルRを当接させた後に電圧が同時に印加される。そのため、第1電極部39によるレチクルRの静電吸着と、第2電極部40によるレチクルRの静電吸着とが同時に行われる。したがって、基体37の支持面37aにレチクルRを静電吸着させる際に、基体37の支持面37aとレチクルRとの間に異物が混入することが抑制されるため、レチクルRの平面性を確保しつつ、レチクルRを基体37の支持面37aに静電吸着することができる。
(7)第3電極部41,42の電極面41a,42aが基体37の支持面37aと面一になっている。そのため、レチクルRの裏面Raを基体37の支持面37aに対して静電吸着させると同時に、第3電極部41,41の電極面41a,42aがレチクルRの裏面Raに対して当接する。そして、この状態で、第3電極部41,42に対して電圧を印加することにより、第3電極部41,42がレチクルRの裏面Raに形成された導電層45を介して電気的に導通状態にあるか否かを判別することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、第1電極部39の電極面39aの面積と第2電極部40の電極面40aの面積とが互いに等しくなるように構成してもよい。この場合、第1電極部に生じる電束密度と第2電極部に生じる電束密度が等しくなる。したがって、第1電極部39に対応する基体37の支持面37aで作用する静電気力と、第2電極部40に対応する基体37の支持面37aで作用する静電気力の大きさが均一となり、レチクルRの平面性を確保しつつ、レチクルRを基体37の支持面37aに均一に静電吸着させることができる。
・上記実施形態において、図5に示すように、第2電極部40は、複数(図5では4つ)に分割された配置態様で、レチクルRの周辺領域44に対応する位置に設けられる構成としてもよい。
・上記実施形態において、第3電極部41,42は、レチクルRの走査方向に離間して対をなすように設ける構成としてもよい。
・上記実施形態において、制御部49は、レチクルRの導電層45が第3電極部41,42に対して電気的に導通状態にないと判別した場合に、切換スイッチSW2の出力端子P4を入力端子P5及び入力端子P6の双方に対して接続させない構成としてもよい。
・上記実施形態において、第1静電吸着保持装置25は、第3電極部41,42がレチクルRの導電層45を介して電気的に導通状態にある場合に、第1電極部39及び第2電極部40の双方に対して負電圧を印加する構成としてもよい。また、第1静電吸着保持装置25は、第3電極部41,42がレチクルRの導電層45を介して電気的に導通状態にない場合に、第1電極部39に対して負電圧を印加すると共に、第2電極部40に対して正電圧を印加する構成としてもよい。
・上記実施形態において、第3電極部41,42の電極面41a,42aは、第1電極部39の電極面39aの中心に対して非対称となる位置に配置してもよい。また、第3電極部41,42の電極面41a,42aは、必ずしも、第2電極部40の電極面40aの外側端部に設ける必要はない。すなわち、第3電極部41,42の電極面41a,42aは、第1電極部39及び第2電極部40を介在させて対向する配置構成であれば、基体37の支持面37a上の任意の位置に配置してもよい。
・上記実施形態において、第1電極部39の電極面39aの面積と第2電極部40の電極面40aの面積とが互いに異なるように構成してもよい。
・上記実施形態において、レチクルRの裏面Raが電気的に導通状態にあるか否かを検出するための検出手段として、一対の第3電極部41,42間での電圧差の有無を検出する電圧センサーを採用してもよい。
・上記実施形態において、レチクルRの裏面Raが電気的に導通状態にあるか否かを検出するための検出手段を第1静電吸着保持装置25とは別部材構成で設ける構成としてもよい。
・上記実施形態において、第3電極部41,42は、基体37の支持面37a上における3箇所以上に配置する構成としてもよい。この構成によれば、レチクルRの裏面Raの電気的な導通状態をより詳細に把握することができる。なお、この場合、第3電極部に対して電圧を印加するための電源部は、複数の第3電極部に対する接続状態を任意に切換可能に構成することが望ましい。また、第3電極部に対して電圧を印加するための電源部は、第3電極部毎に個別に設ける構成としてもよい。
・上記実施形態において、露光装置11は、露光光として、例えば、より波長の短いEB光を用いることや、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レーザ(157nm)、Kr2レーザ(146nm)、Ar2レーザ(126nm)等の光を用い、照明光学系および投影光学系をレンズにより構成した屈折光学系やレンズとミラーを組み合わせた反射屈折光学系等を採用してもよいことは勿論である。
次に、本発明の実施形態の露光装置11によるデバイスの製造方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図6は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS101(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS102(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクルRなど)を製作する。一方、ステップS103(基板製造ステップ)において、シリコン、ガラス、セラミックス等の材料を用いて基板(シリコン材料を用いた場合にはウエハWとなる。)を製造する。
次に、ステップS104(基板処理ステップ)において、ステップS101〜ステップS104で用意したマスクと基板を使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によって基板上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS105(デバイス組立ステップ)において、ステップS104で処理された基板を用いてデバイス組立を行う。このステップS105には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS106(検査ステップ)において、ステップS105で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図7は、半導体デバイスの場合におけるステップS104の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS111(酸化ステップ)においては、基板の表面を酸化させる。ステップS112(CVDステップ)においては、基板表面に絶縁膜を形成する。ステップS113(電極形成ステップ)においては、基板上に電極を蒸着によって形成する。ステップS114(イオン打込みステップ)においては、基板にイオンを打ち込む。以上のステップS111〜ステップS114のそれぞれは、基板処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
基板プロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS115(レジスト形成ステップ)において、基板に感光性材料を塗布する。引き続き、ステップS116(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置11)によってマスクの回路パターンを基板に転写する。次に、ステップS117(現像ステップ)において、ステップS116にて露光された基板を現像して、基板の表面に回路パターンからなるマスク層を形成する。さらに続いて、ステップS118(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS119(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となった感光性材料を取り除く。すなわち、ステップS118及びステップS119において、マスク層を介して基板の表面を加工する。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、基板上に多重に回路パターンが形成される。
11…露光装置、25…マスク保持装置としての第1静電吸着保持装置、26…駆動装置としてのレチクルステージ駆動部、37…基体、37a…吸着面としての支持面、39…第1電極部、39a…電極面、40…第2電極部、40a…電極面、41…検出手段を構成する第3電極部、41a…電極面、42…検出手段を構成する第3電極部、42a…電極面、43…パターン形成領域、44…周辺領域、48…検出手段を構成する電圧印加部としての第3電源、49…制御手段としての制御部、50…検出手段を構成する検出部としての電流センサー、SW2…切り換え手段としての切換スイッチ、R…マスクとしてのレチクル、Ra…第2面としての裏面、Rb…第1面としての表面、W…被露光物としてのウエハ。

Claims (21)

  1. 所定のパターンが形成されたパターン形成領域及び該パターン形成領域の周囲の周辺領域を有する第1面と、前記第1面の裏側の第2面とが形成されたマスクを保持するマスク保持装置において、
    前記マスクの前記第2面を静電吸着する吸着面を有する基体と、
    前記基体に設けられ、前記パターン形成領域を含む大きさで形成された電極面を有する第1電極部と、
    前記基体に設けられ、前記第1電極部の周囲に配置された第2電極部と、
    を備えることを特徴とするマスク保持装置。
  2. 請求項1に記載のマスク保持装置において、
    前記第2電極部は、前記周辺領域に対応する大きさで形成された電極面を有することを特徴とするマスク保持装置。
  3. 請求項1に記載のマスク保持装置において、
    前記第2電極部は、前記周辺領域のうち、任意の箇所に配置される複数の電極面を有することを特徴とするマスク保持装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載のマスク保持装置において、
    前記基体の前記吸着面に静電吸着される前記マスクの前記第2面の導通を検出する検出部と電気的に導通状態であるか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づき、前記第1電極部及び前記第2電極部に対する電圧の印加態様を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするマスク保持装置。
  5. 請求項4に記載のマスク保持装置において、
    前記制御手段は、前記検出手段によって前記マスクの前記第2面が電気的に導通状態である旨が検出された場合には、前記第1電極部及び前記第2電極部の双方に正電圧又は負電圧のうち一方の電圧を印加させることを特徴とするマスク保持装置。
  6. 請求項4に記載のマスク保持装置において、
    前記制御手段は、前記検出手段によって前記マスクの前記第2面が電気的に導通状態でない旨が検出された場合には、前記第1電極部及び前記第2電極部のうち、一方の電極部に正電圧を印加させると共に、他方の電極部に負電圧を印加させることを特徴とするマスク保持装置。
  7. 請求項4〜請求項6のうち何れか一項に記載のマスク保持装置において、
    前記検出手段は、前記第2面と接触する複数の第3電極部と、
    前記第3電極部に個別に電圧を印加する電圧印加部と、
    前記複数の第3電極部の間で前記第2面を介して流れる電流の有無を検出する検出部と、
    を備えることを特徴とするマスク保持装置。
  8. 請求項7に記載のマスク保持装置において、
    前記第3の電極部は、前記第1の電極部の中心に対して対称な位置に設けられることを特徴とするマスク保持装置。
  9. 請求項7に記載のマスク保持装置において、
    前記マスクを静電吸着した前記基体を所定方向に沿って移動させる駆動装置を有し、
    前記第3電極部は、前記第2面における前記所定方向と交差する方向に、かつ、前記第1電極部の中心に対して対称な位置に設けられることを特徴とするマスク保持装置。
  10. 請求項7〜請求項9のうち何れか一項に記載のマスク保持装置において、
    前記第3電極部を前記電圧印加部に対して電気的に接続する状態と、大地に対して電気的に接続する状態との間で切り換える切り換え手段を更に備えることを特徴とするマスク保持装置。
  11. 請求項2〜請求項10のうち何れか一項に記載のマスク保持装置において、
    前記第1電極部の電極面の面積と、前記第2電極部の電極面の面積とが、互いに等しいことを特徴とするマスク保持装置。
  12. マスクに形成された所定のパターンを被露光物に露光する露光装置において、
    請求項1〜請求項11のうち何れか一項に記載のマスク保持装置を用いて、前記マスクを保持することを特徴とする露光装置。
  13. 所定のパターンが形成されたパターン形成領域及び該パターン形成領域の周囲の周辺領域とを有する第1面と、前記第1面の裏側の第2面とが形成されたマスクを保持するマスク保持方法において、
    前記マスクの前記第2面を静電吸着する吸着面を有する基体に設けられ、前記パターン形成領域を含む大きさに対応する電極面が形成された第1の電極部に、前記マスクの前記第2面を静電吸着し、
    前記基体に設けられ、該第1の電極部の周りに形成された第2の電極部に、前記マスクの前記第2面を静電吸着することを特徴とするマスク保持方法。
  14. 請求項13に記載のマスク保持方法において、
    前記第1電極部への静電吸着と前記第2電極部への静電吸着とを同時に行うことを特徴とするマスク保持方法。
  15. 請求項13又は請求項14に記載のマスク保持方法において、
    前記第2電極部に形成された複数の電極面に、前記マスクの前記第2面を静電吸着することを特徴とするマスク保持方法。
  16. 請求項13〜請求項15のうち何れか一項に記載のマスク保持方法において、
    前記基体の前記吸着面に静電吸着される前記マスクの前記第2面が電気的に導通状態であるか否かを検出し、
    前記検出した検出結果に基づき、前記第1の電極部及び前記第2の電極部に対する電圧の印加態様を制御することを特徴とするマスク保持方法。
  17. 請求項16に記載のマスク保持方法において、
    前記マスクの前記第2面が電気的に導通状態である旨が検出された場合には、前記第1電極部及び前記第2電極部の双方に正電圧又は負電圧のうち一方の電圧を印加させることを特徴とするマスク保持方法。
  18. 請求項16に記載のマスク保持方法において、
    前記マスクの前記第2面が電気的に導通状態でない旨が検出された場合には、前記第1電極部及び前記第2電極部のうち、一方の電極部に正電圧を印加させると共に、他方の電極部に負電圧を印加させることを特徴とするマスク保持方法。
  19. 請求項16〜請求項18のうち何れか一項に記載のマスク保持方法において、
    前記基体の複数個所に設けられた第3電極部により、前記第2面と前記基体との間が電気的に導通状態であるか否かを検出し、
    前記第3の電極部に個別に電圧を印加し、
    前記第2面を介して流れる電流の有無を検出することを特徴とするマスク保持方法。
  20. 請求項19のうち何れか一項に記載のマスク保持方法において、
    前記第3電極部に個別に電圧を印加する状態と、大地に電気的に接続する状態との間で切り換えることを特徴とするマスク保持方法。
  21. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、
    前記リソグラフィ工程は、請求項12に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
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