JP2011094545A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な可変動弁機構を用いなくても、フューエルカット中に排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを防止することができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】フューエルカット(F/C)状態検出手段でF/C状態を検出した後(ステップS1)、ブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きいときには(ステップS2)、EGRバルブを開けるEGR開弁制御を行う(ステップS3)。更に、ブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きな第2所定負圧値よりも大きいときには(ステップS4)、負圧抑制可変動弁制御として、吸気バルブ又は排気バルブの可変動弁機構を制御して、何れかの気筒における吸気バルブの動作と、その他の気筒における排気バルブの動作とを同期させる動作同期制御と、吸気バルブ及び排気バルブの可変動弁機構を制御して、吸気バルブのリフト量と排気バルブのリフト量とを小さくするリフト量制御とを行なう(ステップS8)。
【選択図】図3

Description

本発明は排気通路に排気浄化触媒が設けられている内燃機関の制御装置に関する。
図7に示す内燃機関1の排気通路2には、エンジン1から排気通路2を介して排気される排気ガスを浄化するための三元触媒などの排気浄化触媒3が設けられている。そして、かかる内燃機関1では、インジェクタ7からの燃料噴射を停止するフューエルカット中に多くの空気(酸素)が排気浄化触媒3に排出されて、排気浄化触媒3が酸素過剰状態になると、一時的に排気浄化触媒3の排気浄化性能が低下してしまうおそれがあるため、これを防止する必要がある。
これに対し、特許文献1にはフューエルカット中に排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを抑制することができる内燃機関の制御装置が開示されている。これは、フューエルカット中に内燃機関の制御装置(ECU)によって吸気バルブ4の動弁装置8を制御することにより、動弁特性を変更して、排気行程中に吸気バルブ4を開弁させることにより(好ましくは開弁と同時に吸気バルブのリフト量を排気バルブのリフト量よりも大きくすることにより)、気筒5内の空気の多くを矢印Aの如く吸気通路6へ排出させて、矢印Bの如く排気通路2へ排出される空気の量を抑制する、という技術である。これにより、フューエルカット中に排気浄化触媒3が酸素過剰状態になるのを抑制することができる。
特開2008−075569号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている内燃機関の制御装置の場合には、排気行程中に吸気バルブ4を開弁可能な特別な可変動弁機構8(電磁駆動式の可変動弁機構等)が必要であり、通常の可変動弁機構では実現が困難である。
従って本発明は上記の事情に鑑み、特別な可変動弁機構を用いなくても、フューエルカット中に排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを防止することができる内燃機関の制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の内燃機関の制御装置は、気筒の燃焼室に吸気ポートを介して接続される吸気通路と、前記吸気通路に設けられるスロットルバルブと、前記気筒の燃焼室に排気ポートを介して接続される排気通路と、前記吸気ポートを開閉する吸気バルブと、前記排気ポートを開閉する排気バルブと、前記燃焼室と前記スロットルバルブとの間の前記吸気通路の負圧を検出する圧力検出手段と、前記排気通路に設けられる排気浄化触媒とを有する内燃機関の制御装置であって、
前記吸気通路と前記排気通路を繋ぐ空気還流通路と、前記空気還流通路に設けられる空気還流バルブとを備え、
前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段の検出する負圧に応じて前記空気還流バルブの制御を行なうことを特徴とする。
また、第2発明の内燃機関の制御装置は、第1発明の内燃機関の制御装置において、
前記吸気バルブ又は前記排気バルブの少なくともどちらか一方にバルブ開閉特性を変更する可変動弁機構を備え、
前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段の検出する負圧に応じて前記空気還流バルブと前記可変動弁機構の制御を行なうことを特徴とする。
また、第3発明の内燃機関の制御装置は、第2発明の内燃機関の制御装置において、
前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段で第1所定負圧よりも大きい負圧を検出したときには前記空気還流バルブを開けて前記気筒から前記排気通路に排出された空気を前記空気還流通路で還流させ、前記第1所定負圧よりも大きい第2所定負圧より大きい負圧を検出したときには前記可変動弁機構にてバルブ特性を変更させることを特徴とする。
また、第4発明の内燃機関の制御装置は、第2又は第3発明の内燃機関の制御装置において、
前記気筒を複数備え、
前記内燃機関のフューエルカット時に、前記可変動弁機構を制御して、何れかの前記気筒における前記吸気バルブの動作と、その他の前記気筒における前記排気バルブの動作とを同期させる動作同期制御を行なうことを特徴とする。
また、第5発明の内燃機関の制御装置は、第2又は第3発明の内燃機関の制御装置において、
前記内燃機関のフューエルカット時に、前記可変動弁機構を制御して、バルブのリフト量を小さくするリフト量制御を行なうことを特徴とする。
第1発明の内燃機関の制御装置によれば、気筒の燃焼室に吸気ポートを介して接続される吸気通路と、前記吸気通路に設けられるスロットルバルブと、前記気筒の燃焼室に排気ポートを介して接続される排気通路と、前記吸気ポートを開閉する吸気バルブと、前記排気ポートを開閉する排気バルブと、前記燃焼室と前記スロットルバルブとの間の前記吸気通路の負圧を検出する圧力検出手段と、前記排気通路に設けられる排気浄化触媒とを有する内燃機関の制御装置であって、前記吸気通路と前記排気通路を繋ぐ空気還流通路と、前記空気還流通路に設けられる空気還流バルブとを備え、前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段の検出する負圧に応じて前記空気還流バルブの制御を行なうことを特徴としているため、フューエルカット中に空気が空気還流通路に還流されて循環することにより、排気浄化触媒へ流出される空気の量が低減される。従って、フューエルカット中に排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを抑制することができ、しかも、この酸素過剰状態の抑制を、特別な可変動弁機構を用いることなく、実現することができる。また、燃焼室とスロットルバルブとの間の負圧に応じて空気還流バルブを制御するため、適正な負圧を確保することができ、負圧不足やスロットルバルブ前後の圧力差により閉じているスロットバルブの隙間から新規の空気が流入することを抑制できる。
第2発明の内燃機関の制御装置によれば、第1発明の内燃機関の制御装置において、前記吸気バルブ又は前記排気バルブの少なくともどちらか一方にバルブ開閉特性を変更する可変動弁機構を備え、前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段の検出する負圧に応じて前記空気還流バルブと前記可変動弁機構の制御を行なうことを特徴としているため、空気還流バルブと可変動弁機構とが協同することによりきめ細かい制御が行えるとともに、空気還流通路の還流に適した開閉特性とすることにより排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを更に抑制することができる。
第3発明の内燃機関の制御装置によれば、第2発明の内燃機関の制御装置において、前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段で第1所定負圧よりも大きい負圧を検出したときには前記空気還流バルブを開けて前記気筒から前記排気通路に排出された空気を前記空気還流通路で還流させ、前記第1所定負圧よりも大きい第2所定負圧より大きい負圧を検出したときには前記可変動弁機構にてバルブ特性を変更させることを特徴としているため、空気還流バルブが開状態でもバルブの開閉特性を変更することで燃焼室とスロットルバルブとの間の負圧を制御することができる。従って、負圧不足やスロットルバルブ前後の圧力差により閉じているスロットバルブの隙間から新規の空気が流入することを抑制し、より確実に排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを抑制することができる。
第4発明の内燃機関の制御装置によれば、第2又は第3発明の内燃機関の制御装置において、前記気筒を複数備え、前記内燃機関のフューエルカット時に、前記可変動弁機構を制御して、何れかの前記気筒における前記吸気バルブの動作と、その他の前記気筒における前記排気バルブの動作とを同期させる動作同期制御を行なうことを特徴としているため、フューエルカット中に吸気バルブの動作と排気バルブの動作が同期(開期間が一致)することによって、空気が、より円滑に効率よく還流(循環)される。従って、より確実に排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを抑制することができ、しかも、可変動弁機構には、特別な可変動弁機構に限らず、通常の可変動弁機構を適用することができる。
第5発明の内燃機関の制御装置によれば、第2又は第3発明の内燃機関の制御装置において、前記内燃機関のフューエルカット時に、前記可変動弁機構を制御して、バルブのリフト量を小さくするリフト量制御を行なうことを特徴としているため、フューエルカット中にリフト量を小さくすることにより、吸気通路から燃焼室に流入する空気を少なくすることができる。従って、内燃機関の吸気側の負圧が小さくなり、スロットルバルブの前後における前記負圧と大気圧との差圧が小さくなるため、フューエルカット中に全閉となっているスロットルバルブの隙間を通って負圧領域に流入する新規な空気の量が少なくなり、排気浄化触媒へ流出する空気の量も少なくなることから、より確実に排気浄化触媒が酸素過剰状態になるのを抑制することができる。
本発明の実施の形態例に係る内燃機関の制御装置(ECU)及び前記制御装置によって制御される内燃機関の構成を示す図である。 前記内燃機関の制御装置(ECU)によって通常可変動弁制御を行っているとき動弁特性(リフトカーブ)を示す図である。 前記内燃機関の制御装置(ECU)の処理手順を示すフローチャートである。 前記内燃機関の制御装置(ECU)によってフューエルカット中にEGR開弁制御のみを行ったときの内燃機関の状態を示す図である。 前記内燃機関の制御装置(ECU)によってフューエルカット中に負圧抑制可変動弁制御を行っているとき動弁特性(リフトカーブ)を示す図である。 前記内燃機関の制御装置(ECU)によってフューエルカット中にEGR開弁制御と負圧抑制可変動弁制御とを行なったときの内燃機関の状態を示す図である。 従来の内燃機関の制御装置(ECU)によってフューエルカット中に動弁制御を行ったときの内燃機関の状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、内燃機関(以下、エンジンとも称する)11は、車両に走行用駆動源として搭載されている4サイクル式のレシプロエンジンであり、複数(例えば4気筒エンジンの場合には4つ)の気筒12が形成されたシリンダブロック13と、吸気側のインテークマニホールド17と排気側のエキゾーストマニホールド31とが接続されているシリンダヘッド16と有している。なお、図1には1つの気筒12に関する構成のみを示しているが、その他の気筒12に関する構成も図1と同様である。
各気筒12にはピストン23が往復動可能に挿入され、このピストン23の上面と気筒12の内面とシリンダヘッド16の内面とによって燃焼室24が形成されている。ピストン23はコンロッド25を介してクランクシャフト26に連結されている。インテークマニホールド17には、吸気ポートを介して各気筒12の燃焼室24に通じる吸気分岐通路14が形成され、これら複数(例えば4気筒の場合には4つ)の吸気分岐通路14は吸気方向の上流側で互いに連通している。エキゾーストマニホールド31には、排気ポートを介して各気筒12の燃焼室24に通じる排気分岐通路15が形成され、これら複数(例えば4気筒の場合には4つ)の排気分岐通路15は排気方向の下流側で互いに連通している。
各吸気分岐通路14には燃料を噴射するインジェクタ22が設けられている。排気分岐通路15(エキゾーストマニホールド31)を含め排気方向下流側は、排気通路33となる。この排気通路33に三元触媒などの排気浄化触媒21が設けられている。
吸気分岐通路14を含め吸気方向上流側は、吸気通路18となる。この吸気通路18には、吸気通路18を開閉して吸気量を調整するためのスロットルバルブ20と、吸気を浄化するためのエアフィルタ19とが設けられている。
燃焼室24には、吸気分岐通路14の出口(吸気ポート)を開閉する吸気バルブ27と、排気分岐通路15の入口(排気ポート)を開閉するための排気バルブ28と、点火プラグ29とが設けられている。そして、吸気バルブ27は第1の可変動弁機構30Aによって開閉駆動され、排気バルブ28は第2の可変動弁機構30Bによって開閉駆動されるようになっている。可変動弁機構30A,30Bは吸気バルブ27と排気バルブ28のリフト量と動作タイミングをそれぞれ調整可能なものである。
この可変動弁機構30A,30Bとしては、電磁駆動式の可変動弁機構などのような特別な可変動弁機構に限らず、通常の可変動弁機構を適用することができる。通常の可変動弁機構としては、例えば、カム軸とクランク軸の位相差を変更可能なものや、高リフト用カムと低リフト用カムの切り替えが可能なものや、ロッカーアームのレバー比を変化させることができるものなどの各種の可変バルブタイミング機構のなかから、適宜のものを採用することができる。
また、エンジン11には、排気ガス再循環(EGR)装置41も設けられている。このEGR装置41はEGRパイプ42とEGRバルブ43とを有してなるものである。EGRパイプ42は吸気通路18(インテークマニホールド17)と排気通路33(エキゾーストマニホールド31)とを繋いでいる。なお、EGRパイプ42と吸気通路18(インテークマニホールド17)との接続部は、複数の吸気分岐通路14の連通部(接続部)の吸気方向上流側に位置している。EGRパイプ42と排気通路33(エキゾーストマニホールド31)との接続部は、複数の排気分岐通路15の連通部(接続部)の排気方向下流側に位置している。
EGRバルブ43はEGRパイプ42を開閉するものであり、通常、EGR制御を行うときに開けられる。EGRバルブ42が開くと、各気筒12(各燃焼室24)から各排気分岐通路15に排出された排気ガスの一部が、EGRパイプ42を通って、各吸気分岐通路14へ還流されて、循環する。そして、詳細は後述するが、フューエルカット(F/C)中には、EGRパイプ42は空気還流パイプ(空気還流通路)として機能し、EGRバルブ43は空気還流バルブとして機能する。
また、車両には各種の制御を行うための電子制御ユニット(ECU)51が搭載されている。このECU51はエンジン11の制御装置としても機能し、吸気バルブ27と排気バルブ28(可変動弁機構30A,30B)の動作制御(通常可変動弁制御、負圧抑制可変動弁制御)や、EGRバルブ43の動作制御(EGR開弁制御、EGR閉弁制御)などを行なう。
詳述すると、ECU51にはスロットルセンサ52の検出信号と、回転センサ53の検出信号と、圧力センサ54の検出信号などが入力されるようになっている。
ドライバーがアクセルペダル(図示省略)を踏み込んでいないとき、スロットルバルブ20は全閉であり、ドライバーがアクセルペダルを踏み込むと、その踏み込み量に応じてスロットルバルブ20の開度が変化する。そして、スロットルセンサ52では、このスロットルバルブ20の開度を検出して、このスロットルバルブ開度の検出信号をECU51へ出力する。回転センサ53では、エンジン11(例えばクランクシャフト26)の回転数を検出して、このエンジン回転数の検出信号をECU51へ出力する。
また、詳細な図示は省略するが、車両には、フットブレーキ(油圧式ブレーキ)の制動補助装置であるブレーキブースタ55が設けられている。このブレーキブースタ55は、ブレーキペダルとフットブレーキのマスタシリンダとの間に設けられており、エンジン11の吸気側(インテークマニホールド17)から負圧供給路32を介して供給される負圧を、ブレーキ負圧として利用することにより、このブレーキ負圧と大気圧との差によってブレーキペダルの踏力を軽減する装置である。そして、圧力センサ54では、このブレーキブースタ55のブレーキ負圧、即ち燃焼室24とスロットルバルブ20との間の吸気通路18の負圧を検出して(圧力検出手段)、このブレーキ負圧の検出信号をECU51へ出力する。
ECU51では、通常時、即ちF/C状態ではないとき、スロットルセンサ52で検出したスロットルバルブ開度などに基づいて、インジェクタ22から吸気通路22内への燃料噴射タイミング及び燃料噴射量の制御や、点火プラグ29の点火タイミングの制御や、可変動弁機構30A,30Bの動作制御による吸気バルブ27及び排気バルブ28のリフト量や動作タイミングの制御(通常可変動弁制御)などを行う。
図2にはエンジン11が4気筒の場合の通常可変動弁制御による吸気バルブ27及び排気バルブ28の動弁特性(リフトカーブ)を示している。図2の縦軸はリフト量、横軸はクランク角である。図2において、♯1が第1の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)、♯2が第2の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)、♯3が第1の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)、♯4が第1の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)である。
図2に示すように、ECU51によって通常可変動弁制御が行なわれているときには、各気筒12の吸気バルブ27を開くタイミングが吸気行程のクランク角0°のタイミングよりも少し早められており、各気筒12において、吸気バルブ27の開期間の一部と排気バルブ28の開期間の一部とが重なっている。
そして、ECU51では、F/C状態を検知し、且つ、ブレーキ負圧の条件が成立したとき、EGR開弁制御及び負圧抑制可変動弁制御を行なう。ECU51によるこれらの制御内容を、図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、図3のフローチャートの各ステップにはS1〜S10の符号を付した。
図3に示すように、ECU51では、処理が開始(START)されると、まず、ステップS1でF/C状態か否かの判定を行なう。ステップS1では、スロットルセンサ52で検出されたスロットルバルブ開度が0%(スロットルバルブ20が全閉)であり(即ちアクセルOFFであり)、且つ、回転センサ53で検出されたエンジン回転数が所定回転数以上であるという条件が成立したときには、F/C状態である(Yes)と判定し、前記条件が成立しないときには、F/C状態ではない(No)と判定する(F/C状態検出手段)。
ステップS1でF/C状態ではない(No)と判定した場合には、処理を終了(END)する。一方、ステップS1でF/C状態である(Yes)と判定した場合には、次にステップS2で、圧力センサ54で検出されたブレーキ負圧の値が、第1所定負圧値よりも大きいか(ブレーキ圧力>第1所定負圧値)否かを判定する。なお、このブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きいとは、ブレーキ負圧を絶対圧力で表した値のほうが、第1所定負圧値を絶対圧力で表した値よりも小さいことを意味する。
ステップS2でブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きくない(No)と判定した場合には、ステップS1に戻る。即ち、ブレーキ負圧が極端に小さいときには、ブレーキ負圧を確保するためにEGRバルブ43の開弁を遅らせる。
そして、ステップS2でブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きい(Yes)と判定した場合には、次にステップS3でEGR開弁制御を行なうことにより、EGRバルブ43を全開にする。なお、このときのEGRバルブ43は全開に限らず、必要に応じて、開度を調整し、エンジン11の吸気側(インテークマニホールド55)の負圧を確保するようにしてもよい。EGRバルブ43は全開にすることが望ましいが、全開でなくとも、後述する本発明の効果は失われない。
EGRバルブ43を開くと、図4に矢印Cで示すように、気筒2(燃焼室24)から排気分岐通路15へ排出された空気が、エンジン11のポンピング作用により(F/C状態になってもピストン23の往復動は継続するためポンピング作用が生じる)、大気圧領域の排気通路33(インテークマニホールド17)側から、EGRパイプ42を通って、負圧領域の吸気通路18(エキゾーストマニホールド31)側へ還流されて、循環する。その結果、排気浄化触媒21へ流出される空気の量が低減されるため、排気浄化触媒21が酸素過剰状態になるのを抑制することができる。
しかし、EGRバルブ43を開くだけでは、EGRパイプ42の還流量が大きくてEGRパイプ42で発生する圧損が大きくなるため、エンジン11の吸気側(インテークマニホールド17)の負圧が大きい。吸気側の負圧が大きいと、スロットルバルブ20の前後における前記負圧と大気圧との差圧が大きくなるため、スロットルバルブ20の隙間を通って、図4に矢印Dで示すように新規な空気が、吸気側(負圧領域)に流入し易くなる。即ち、F/C状態でスロットルバルブ20が全閉になっていても、スロットルバルブ20と吸気通路18の間には前記隙間が生じているため、前記差圧が大きい場合には、前記隙間を通って負圧領域に流入する新規な空気の量が多くなってしまう。新規な空気の流入量が多くなると、この新規な空気も含めた全ての空気をEGRパイプ42で還流することができないため、図4に矢印Eで示すように空気が排気浄化触媒21へも流出され易くなってしまう。
従って、図3のステップS4以降の処理では、かかる問題点を解決することなどを目的としている。
ステップS4では、圧力センサ54で検出されたブレーキ負圧の値が、第2所定負圧値よりも大きいか(ブレーキ圧力>第2所定負圧値)否かを判定する。なお、このブレーキ負圧の値が第2所定負圧値よりも大きいとは、ブレーキ負圧を絶対圧力で表した値のほうが、第2所定負圧値を絶対圧力で表した値よりも小さいことを意味する。また、第2所定負圧値は第2所定負圧値よりも大きい(第2所定負圧値>第1所定負圧値)。即ち、第2所定負圧値を絶対圧力で表した値のほうが、第1所定負圧値を絶対圧力で表した値よりも小さい。
ステップS4でブレーキ負圧の値が第2所定負圧値よりも大きくない(No)と判定した場合には、次にステップS5で、圧力センサ54で検出されたブレーキ負圧の値が、第1所定負圧値よりも大きいか(ブレーキ圧力>第1所定負圧値)否かを判定する。
ステップS5でブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きくない(No)と判定した場合には、EGRバルブ43の開弁作動か、ブレーキ操作によりブレーキ負圧が極端に小さくなったため、次にステップS6で、EGR閉弁制御と通常可変動弁制御とし負圧の確保を行なう。即ち、EGR閉弁制御により、EGRバルブ43を全閉にして、EGRパイプ42における空気の還流を停止する。また、通常可変動弁制御により、図2に示すような吸気バルブ27及び排気バルブ28の動弁特性(リフトカーブ)とする。なお、このとき、既に通常可変動弁制御が行なわれていれば、そのまま通常可変動弁制御が継続し、負圧抑制可変動弁制御が行なわれていれば、通常可変動弁制御に切り替える(即ち、吸気バルブ27及び排気バルブ2の動弁特性を、負圧抑制可変動弁制御を行なう前の状態に戻す)。ステップS6でEGR閉弁制御及び通常可変動弁制御を実施後は、ステップS1に戻る。
一方、ステップS5でブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きい(Yes)と判定した場合には、ブレーキ負圧が少し小さいとき、つまり適正な負圧であるため、次にステップS7で通常可変動弁制御を行なう。即ち、ステップS3で実施したEGR開弁制御はステップS7でもそのまま継続し(即ちEGR閉弁制御は行なわず)、ステップS7では通常可変動弁制御のみを行なう。通常可変動弁制御により、図2に示すような吸気バルブ27及び排気バルブ28の動弁特性(リフトカーブ)とする。なお、このときにも、既に通常可変動弁制御が行なわれていれば、そのまま通常可変動弁制御が継続し、負圧抑制可変動弁制御が行なわれていれば、通常可変動弁制御に切り替える(即ち、吸気バルブ27及び排気バルブ2の動弁特性を、負圧抑制可変動弁制御を行なう前の状態に戻す)。ステップS7で通常可変動弁制御を実施後は、ステップS9へ進む。
そして、前述のステップS4でブレーキ負圧の値が第2所定負圧値よりも大きい(Yes)と判定した場合には、次にステップS8で、負圧抑制可変動弁制御を行なう。このとき、ECU51では、負圧抑制可変動弁制御として、動作同期制御とリフト量制御とを行なう。動作同期制御は、何れかの気筒12の吸気バルブ27の動作と、その他の気筒12の排気バルブ28の動作とを同期(前記吸気バルブ27と前記排気バルブ28の開期間を一致)させる制御である。リフト量制御は、各気筒12の吸気バルブ27及び排気バルブ28のリフト量を減少させる制御である。
この制御の内容を図5に基づいて詳述する。図5にはエンジン11が4気筒の場合の負圧抑制可変動弁制御(動作同期制御及びリフト量制御)による吸気バルブ27及び排気バルブ28の動弁特性(リフトカーブ)を示している。図5の縦軸はリフト量、横軸はクランク角である。図5において、♯1が第1の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)、♯2が第2の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)、♯3が第1の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)、♯4が第1の気筒12における動弁特性(リフトカーブ)である。
図5に示すように、動作同期制御では、第1(♯1)〜第4(♯4)の各気筒12における吸気バルブ27の可変動弁機構30Aを制御することにより、図2に示す通常可変動弁制御の場合に比べて、第1(♯1)〜第4(♯4)の各気筒12における吸気バルブ27の動作タイミング(開期間)を調整する(図示例の場合には遅延させる)ことにより、何れかの気筒12における吸気バルブ27の動作と、その他の気筒12における排気バルブ28の動作とを同期(前記吸気バルブ27と前記排気バルブ28の開期間を一致)させる。
即ち、図示例では、第1(♯1)の気筒12における吸気バルブ27の動作と、第3(♯3)の気筒12における排気バルブ28の動作とを同期させ(前記吸気バルブ27と排気バルブ28の開期間を一致させ)、第3(♯3)の気筒12における吸気バルブ27の動作と、第4(♯4)の気筒12における排気バルブ28の動作とを同期させ(前記吸気バルブ27と前記排気バルブ28の開期間を一致させ)、第2(♯2)の気筒12における排気バルブ28の動作と、第4(♯4)の気筒12における吸気バルブ27の動作とを同期させ(前記吸気バルブ27と前記排気バルブ28の開期間を一致させ)、第1(♯1)の気筒12における排気バルブ28の動作と、第2(♯2)の気筒12における吸気バルブ27の動作とを同期させる(前記吸気バルブ27と前記排気バルブ28の開期間を一致させる)。
図2に示す通常可変動弁制御においては、第1(♯1)の気筒12における吸気バルブ27の動作と、第3(♯3)の気筒12における排気バルブ28の動作とが同期しておらず、第3(♯3)の気筒12における吸気バルブ27の動作と、第4(♯4)の気筒12における排気バルブ28の動作も同期しておらず、第2(♯2)の気筒12における排気バルブ28の動作と、第4(♯4)の気筒12における吸気バルブ27の動作も同期しておらず、第1(♯1)の気筒12における排気バルブ28の動作と、第2(♯2)の気筒12における吸気バルブ27の動作も同期していない。
従って、図2に矢印で示す各時点では、第3(♯3)の気筒12における排気バルブ28は開いているが、第1(♯1)の気筒12における吸気バルブ27は閉まっており、第4(♯4)の気筒12における排気バルブ28は開いているが、第3(♯3)の気筒12における吸気バルブ27は閉まっており、第2(♯2)の気筒12における排気バルブ28は開いているが、第4(♯4)の気筒12における吸気バルブ27は閉まっており、第1(♯1)の気筒12における排気バルブ28は開いているが、第2(♯2)の気筒12における吸気バルブ27は閉まっているため、空気が還流しにくい。
これに対して図5に示す負圧抑制可変動弁制御では、上記の如く、第1(♯1)の気筒12における吸気バルブ27の動作と、第3(♯3)の気筒12における排気バルブ28の動作とを同期させ、第3(♯3)の気筒12における吸気バルブ27の動作と、第4(♯4)の気筒12における排気バルブ28の動作とを同期させ、第2(♯2)の気筒12における排気バルブ28の動作と、第4(♯4)の気筒12における吸気バルブ27の動作とを同期させ、第1(♯1)の気筒12における排気バルブ28の動作と、第2(♯2)の気筒12における吸気バルブ27の動作とを同期させるため、空気が還流し易くなる。
また、図5に示すように、リフト量制御では、第1(♯1)〜第4(♯4)の各気筒12における吸気バルブ27のリフト量を、一点鎖線(仮想線)で示す通常可変動弁制御時のリフト量に比べて、点線で示すリフト量のように小さくし、第1(♯1)〜第4(♯4)の各気筒12における排気バルブ28のリフト量も、二点鎖線で示す通常可変動弁制御時のリフト量に比べて、実線で示すリフト量のように小さくする。
図6に示すように、リフト量制御によって吸気バルブ27と排気バルブ28のリフト量を小さくすると、矢印Cの如く大気圧領域の排気通路33側から、EGRパイプ42を通って、負圧領域の吸気通路18側へ還流される空気の還流量が、少なくなる。EGRパイプ42における空気の還流量が少なくなれば、EGRパイプ42で発生する圧損は小さくなる。EGRパイプ42で発生する圧損が小さくなれば、エンジン11の吸気側(インテークマニホールド17)の負圧は小さくなる。吸気側の負圧が小さくなれば、スロットルバルブ20の前後における前記負圧と大気圧との差圧が小さくなるため、矢印Dの如くスロットルバルブ20の隙間を通って吸気側(負圧領域)に流入する新規な空気の量は、少なくなる。新規な空気の流入量が少なくなれば、矢印Eの如く排気浄化触媒21へ流出する空気の量も、少なくなる。
図3に基づいて更にECU51の処理内容を説明すると、ステップS8で負圧抑制可変動弁制御(動作同期制御、リフト量制御)を実施後は、ステップS9へ進む。ステップS9ではF/C状態か否かの判定を行なう。ステップS9では、ステップS1の場合と同様に、スロットルセンサ52で検出されるスロットルバルブ開度が0%(スロットルバルブ20が全閉)であり(即ちアクセルOFFであり)、且つ、回転センサ53で検出されるエンジン回転数が所定回転数以上であるという条件が成立したとき、F/C状態である(Yes)と判定し、前記条件が成立しないとき、F/C状態ではない(No)と判定する。
ステップS9でF/C状態である(Yes)と判定した場合には、ステップS4に戻る。一方、ステップS9でF/C状態ではない(No)と判定した場合には、次にステップS10で、EGR閉弁制御と通常可変動弁制御とを行なう。即ち、EGR閉弁制御により、EGRバルブ43を全閉にして、EGRパイプ42における空気の還流を停止する。また、通常可変動弁制御により、図2に示すような吸気バルブ27及び排気バルブ28の動弁特性(リフトカーブ)とする。このときにも、既に通常可変動弁制御が行なわれていれば、そのまま通常可変動弁制御が継続し、負圧抑制可変動弁制御が行なわれていれば、通常可変動弁制御に切り替える。
ステップS10でEGR閉弁制御及び通常可変動弁制御を実施後は、処理を終了(END)する。
以上のように、本実施の形態例の内燃機関の制御装置によれば、複数の気筒12と、気筒12の燃焼室にそれぞれ接続されて互いに連通している吸気分岐通路14を含む吸気通路18と、吸気通路18に設けられたスロットルバルブ20と、気筒12の燃焼室24にそれぞれ接続されて互いに連通している排気分岐通路15を含む排気通路33と、吸気ポートを開閉する吸気バルブ27と、排気ポートを開閉する排気バルブ28と、吸気バルブ27を開閉駆動する第1の可変動弁機構30Aと、排気バルブ28を開閉駆動する第2の可変動弁機構30Aと、吸気通路18と排気通路33を繋いだEGRパイプ42(空気還流パイプ)と、EGRパイプ42に設けられたEGRバルブ43(空気還流バルブ)と、排気通路33に設けられた排気浄化触媒21とを有する内燃機関(エンジン)11を制御する制御装置(ECU51)であって、F/C状態を検出するF/C状態検出手段(スロットルセンサ52、回転センサ53、ステップS1)と、エンジン11の吸気側の負圧を利用するブレーキブースタ55のブレーキ負圧を検出する圧力センサ54とを有しており、F/C状態検出手段でF/C状態を検出した後、圧力センサ54で検出したブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きいときには、EGRバルブ43を開けることより、気筒12から排気分岐通路15に排出された空気を、EGRパイプ42で還流させて、循環させるEGR開弁制御を行なうことを特徴としているため、F/C中に空気がEGRパイプ42で還流されて循環することにより、排気浄化触媒21へ流出される空気の量が低減される。従って、F/C中に排気浄化触媒21が酸素過剰状態になるのを抑制することができ、しかも、この酸素過剰状態の抑制を、特別な可変動弁機構を用いることなく、実現することができる。
そして更には、ブレーキ負圧の値が第1所定負圧値よりも大きいときにEGR開弁制御が行なわれるため、ブレーキ負圧の値を考慮して、ブレーキブースタ52の機能に支障のない適切なタイミングで開弁制御を行なうことができる。
また、本実施の形態例の内燃機関の制御装置によれば、F/C状態検出手段でF/C状態を検出した後、圧力センサ54で検出したブレーキ負圧の値が、第1所定負圧値よりも大きな第2所定負圧値よりも大きいときには、第1の可変動弁機構30Aを制御して、何れかの気筒12における吸気バルブ27の動作と、その他の気筒12における排気バルブ28の動作とを同期させる動作同期制御を行なうことを特徴としているため、F/C中に吸気バルブ27の動作と排気バルブ28の動作が同期(開期間の一致)することによって、空気が、より円滑に効率よく還流(循環)する。従って、より確実に排気浄化触媒21が酸素過剰状態になるのを抑制することができ、しかも、第1の可変動弁機構30Aや第2の可変動弁機構30Bには、特別な可変動弁機構に限らず、通常の可変動弁機構を適用することができる。
そして更には、ブレーキ負圧の値が第2所定負圧値よりも大きいときに動作同期制御が行なわれるため、ブレーキ負圧の値を考慮して、ブレーキブースタ55の機能に支障のない適切なタイミングで動作同期制御を行なうことができる。
なお、本実施の形態例では、吸気バルブ27と排気バルブ28の両方に可変動弁機構を適用しているが、どちらか一方のみに可変動弁機構を適用してもよい。この場合、吸気バルブ27の動作と排気バルブ28の動作が同期に制約が生じるが、他方の可変動弁機構をはずすことができるためコスト,重量やレイアウトに対して有利である。
また、本実施の形態例の内燃機関の制御装置によれば、F/C状態検出手段でF/C状態を検出した後、圧力センサ54で検出したブレーキ負圧の値が、第1所定負圧値よりも大きな第2所定負圧値よりも大きときには、第1の可変動弁機構30A及び第2の可変動弁機構30Bを制御して、吸気バルブ27のリフト量と排気バルブ28のリフト量とを小さくするリフト量制御を行なうことを特徴としているため、F/C中にリフト量を小さくすることにより、吸気通路18から燃焼室24に流入する空気を少なくすることができる。従って、エンジン11の吸気側の負圧が小さくなり、スロットルバルブ20の前後における前記負圧と大気圧との差圧が小さくなるため、F/C中に全閉となっているスロットルバルブ20の隙間を通って負圧領域に流入する新規な空気の量が少なくなり、排気浄化触媒21へ流出する空気の量も少なくなることから、より確実に排気浄化触媒21が酸素過剰状態になるのを抑制することができる。しかも、第1の可変動弁機構30Aや第2の可変動弁機構30Bには、特別な可変動弁機構に限らず、通常の可変動弁機構を適用することができる。
そして更には、ブレーキ負圧の値が第2所定負圧値よりも大きいときにリフト量制御が行なわれるため、ブレーキ負圧の値を考慮して、ブレーキブースタ55の機能に支障のない適切なタイミングでリフト量制御を行なうことができる。
なお、本実施の形態例では、吸気バルブ27と排気バルブ28の両方に可変動弁機構を適用しているが、どちらか一方のみに可変動弁機構を適用してもよい。吸気バルブ27に適用すれば、吸気バルブ27のリフト量が小さくなるため、燃焼室24に流れ込む空気を制限できる。逆に排気バルブ28に適用すれば、排気バルブ28のリフト量が小さくなるため、吸気通路18から燃焼室24に流入した空気が排気通路に流れ出すのを制限でき、結果的に吸気通路18から燃焼室24に流れ込む空気量を抑制できる。
また、上記では、動作同期制御の際、吸気バルブ27の可変動弁機構30Aを制御して、吸気バルブ27の動作タイミング(開期間)を調整することにより、吸気バルブ27の動作と排気バルブ28の動作とを同期させているが、これに限定するものではなく、例えば通常可変動弁制御時の吸気バルブ27と排気バルブ28の動弁特性などによっては、排気バルブ28の可変動弁機構30Bを制御して、排気バルブ28の動作タイミング(開期間)を調整することにより、吸気バルブ27と排気バルブ28の動作を同期させるようにしてもよい。
本発明は内燃機関の制御装置に関するものであり、排気浄化触媒やEGR装置を備えた車両用エンジンなどの内燃機関の制御に適用して有用なものである。
11 内燃機関(エンジン)
12 気筒
13 シリンダブロック
14 吸気分岐通路
15 排気分岐通路
16 シリンダヘッド
17 インテークマニホールド
18 吸気通路
19 エアフィルタ
20 スロットルバルブ
21 排気浄化触媒
22 インジェクタ
23 ピストン
24 燃焼室
25 コンロッド
26 クランクシャフト
27 吸気バルブ
28 排気バルブ
29 点火プラグ
30A,30B 可変動弁機構
31 エキゾーストマニホールド
32 負圧供給路
33 排気通路
41 EGR装置
42 EGRパイプ
43 EGRバルブ
51 ECU
52 スロットルセンサ
53 回転センサ
54 圧力センサ
55 ブレーキブースタ

Claims (5)

  1. 気筒の燃焼室に吸気ポートを介して接続される吸気通路と、前記吸気通路に設けられるスロットルバルブと、前記気筒の燃焼室に排気ポートを介して接続される排気通路と、前記吸気ポートを開閉する吸気バルブと、前記排気ポートを開閉する排気バルブと、前記燃焼室と前記スロットルバルブとの間の前記吸気通路の負圧を検出する圧力検出手段と、前記排気通路に設けられる排気浄化触媒とを有する内燃機関の制御装置であって、
    前記吸気通路と前記排気通路を繋ぐ空気還流通路と、前記空気還流通路に設けられる空気還流バルブとを備え、
    前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段の検出する負圧に応じて前記空気還流バルブの制御を行なうことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記吸気バルブ又は前記排気バルブの少なくともどちらか一方にバルブ開閉特性を変更する可変動弁機構を備え、
    前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段の検出する負圧に応じて前記空気還流バルブと前記可変動弁機構の制御を行なうことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項2に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関のフューエルカット時に、前記圧力検出手段で第1所定負圧よりも大きい負圧を検出したときには前記空気還流バルブを開けて前記気筒から前記排気通路に排出された空気を前記空気還流通路で還流させ、前記第1所定負圧よりも大きい第2所定負圧より大きい負圧を検出したときには前記可変動弁機構にてバルブ特性を変更させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記気筒を複数備え、
    前記内燃機関のフューエルカット時に、前記可変動弁機構を制御して、何れかの前記気筒における前記吸気バルブの動作と、その他の前記気筒における前記排気バルブの動作とを同期させる動作同期制御を行なうことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項2又は3に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関のフューエルカット時に、前記可変動弁機構を制御して、バルブのリフト量を小さくするリフト量制御を行なうことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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