JP2011091692A - 画像読取装置及び画像読取装置を用いた画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリーを備える画像読取装置において、メモリーに格納されている補正データの読出速度を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】画像読取装置は画像を読み取る際に設定される読取条件が異なる複数種の読取モードを有している。画像読取装置は、複数の撮像素子を有するセンサーと、読み取った画像の画像データの各画素データに対して、撮像素子ごとの特性に応じた補正処理を行う補正部と、補正処理を行う際に用いる複数の補正値データを含む補正データであって、複数種の読取モード毎に対応した異なる複数種の補正データを格納するSDRAMであるメモリーとを備える。補正部は、画像データを読み取った際に設定される読取モードに対応した補正データを用いて画像データの補正処理を行う。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像読取装置及び画像読取装置を用いた画像処理方法に関する。
画像読取装置において、画像読取装置で読み取った画像データに対し種々の補正処理(例えば、回転補正等)を行い、補正後の画像データをディスプレイ等に出力する技術が知られている。
特開2001−119541号公報 特表2002−514366号公報
ある種の画像読取装置においては、画像が形成された用紙を搬送し、一列に並んで配された複数の撮像素子によってその画像を読み取って、画像データを生成する。一列に並んで配された素子のうち、数個おきの撮像素子のみを使用することで、すべての撮像素子を使用する場合に比べて解像度の低い画像データが生成できる。
また、画像読取装置の各撮像素子に対応する白基準値データ及び黒基準値データ(以下、両データを合わせて「基準値データ」ともいう)を用いて、画像読み取り装置が生成した画像データに対してシェーディング補正を行うことがある。基準値データは、画像読み取り装置が備えるメモリーに予め格納されている。
しかし、画像読取装置が、低解像度で画像データを生成した場合には、その画像データに対してシェーディング補正を行う際に、補正に必要な基準値データを選択しながら読み出す必要がある。このため、基準値データを高速に読み出すことができないという問題があった。特に、画像読取装置が備えるメモリーがSDRAMである場合には、バーストアクセスにより、高速な読み出しが可能となるが、メモリー内において補正に必要な基準値データが数個おきのアドレスに格納されている場合、バーストアクセスによる効果が十分には発揮できず、基準値データの読出速度が低下する。このような問題は、シェーディング補正に限らず、画像読取装置の撮像素子毎の特性に応じて画像データに補正処理を行う場合に共通する問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、補正データを格納したメモリーを備える画像読取装置において、メモリーに格納されている補正データの読出速度を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[適用例1]画像読取装置であって、読取対象物を画像として読み取る画像読取センサーであって、複数の撮像素子を有するセンサーと、読み取った画像の画像データの各画素データに対して、少なくとも撮像素子ごとの特性に応じた補正処理を行う補正部と、前記補正処理を行う際に用いる複数の補正値データを有する補正データを格納するSDRAMであるメモリーと、を備え、当該画像読取装置は、画像を読み取る際に設定される読取条件が異なる複数種の読取モードを有しており、前記メモリーは、前記複数種の読取モード毎に対応した異なる複数種の前記補正データを格納し、前記補正部は、画像データを読み取った際に設定される読取モードに対応した補正データを用いて画像データの補正処理を行う、画像読取装置。
適用例1の画像読取装置によれば、メモリーに読取モード毎に対応した補正データを格納し、画像データを補正処理する際には対応した補正データを読み出すことから、メモリーに格納されている補正データの読出速度を向上させることができる。
[適用例2]適用例1に記載の画像読取装置であって、前記複数の補正値データの少なくとも一部は、前記メモリーの同一のロウアドレス内に連続して格納されている、画像読取装置。
適用例2の画像読取装置によれば、複数の補正値データのうちの少なくとも一部は、同一のロウアドレス内に連続して格納されていることから、一部の補正値データに対しバーストアクセスによる読み出しを行うことができる。これにより補正データの読出速度をさらに向上させることができる。
[適用例3]適用例1に記載の画像読取装置であって、前記各補正データは、所定数の補正値データからなる複数の補正値データ群を有し、前記補正値データ群の補正値データは、同一のロウアドレス内に連続して格納されている、画像読取装置。
適用例3の画像読取装置によれば、補正値データ群ごとにバーストアクセスにより補正値データの読み出しが行えることから、補正データの読出速度をさらに向上させることができる。
[適用例4]適用例1乃至適用例3のいずれか1つに記載の画像読取装置であって、
前記読取条件は、前記画像読取センサーが読取対象物を読み取る際に設定される解像度の条件を含む、画像読取装置。
適用例4の画像読取装置によれば、解像度が異なる読取モード毎に、補正データをメモリーに格納しているため、解像度が異なる画像データに対し補正処理を行う場合であっても、各読み取りモードに対応した補正データを読み出すことで、読出速度を向上させることができる。
[適用例5]適用例1乃至適用例3のいずれか1つに記載の画像読取装置であって、前記読取条件は、前記読取対象物に基づいてカラーの画像データを生成するカラーモードと、前記読取対象物に基づいてモノクロの画像データを生成するモノクロモードのいずれかのモードの条件を含む、画像読取装置。
適用例5の画像読取装置によれば、カラーモードとモノクロモード毎に、補正データをメモリーに格納しているため、カラーモード又はモノクロモードの条件が異なる画像データに対し補正処理を行う場合であっても、各読取モードに対応した補正データを読み出して補正処理を行うことができる。これにより、補正データの読出速度を向上させることができる。
[適用例6]適用例1乃至適用例5のいずれか1つに記載の画像読取装置であって、前記メモリーは、前記画像読取センサーにより読み取られた画像を画像データとして格納する複数のバンクを有し、前記複数種の補正データは、前記複数のバンクのうち少なくとも2つのバンクに格納されており、前記補正部は、前記画像データのうち補正を行う画像データが格納されているバンクとは異なるバンクに格納されている補正データを用いて画像データの補正を行う、画像読取装置。
適用例6の画像読取装置によれば、さらに、補正処理対象の画像データと、該補正処理に用いる補正データを異なるバンクから読み出すため、同一バンクの異なるロウアドレスに対してアクセス(読み出し)が発生する回数を抑制できる。これにより、プリチャージの発生を抑制できるため、メモリーに格納されている画像データと補正データの読出速度を向上させることができる。
[適用例7]適用例1乃至適用例6のいずれか1つに記載の画像読取装置であって、
前記補正データは、白基準値を示す白基準データ及び黒基準値を示す黒基準データを含む、画像読取装置。
適用例7の画像読取装置によれば、画像データに対しシェーディング補正を行う場合の処理速度を向上できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、上述した画像読取装置又は画像読取装置を用いた画像処理方法の他、メモリーへの補正データの格納方法等の態様で実現することができる。
本発明の第1実施例としての画像読取印刷システムの構成を示すブロック図である。 複合機11の外観を示す斜視図である。 複合機11の要部を示す図である。 読取モード毎に使用する撮像素子を説明するための図である。 複合機11の要部を示すブロック図である。 メモリー500の構成を説明するための図である。 メモリーセルアレイのデータ格納状態を説明するための図である。 解像度600dpiの画像データの格納状態を説明するための図である。 解像度600pi用基準データR1の格納状態を説明するための図である。 解像度300dpiの画像データの格納状態を説明するための図である。 解像度300dpi用基準データの格納状態を説明するための図である。 シェーディング補正の処理フローを説明するための図である。 メモリーからデータを読み出す手順を説明するための図である。 第2実実施襟のデータ読出手順を説明するための第1の図である。 第2実施例のデータ読出手順を説明するための第2の図である。 読取モードと基準データの対応関係を説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としての画像読取印刷システムの構成を示すブロック図である。画像読取印刷システム10は、画像読取装置としてのスキャナー・プリンター複合機11(単に「複合機11」とも呼ぶ。)と、複合機11に接続されたパーソナルコンピューター12(単に、「コンピューター12」とも呼ぶ。)と、を備えている。複合機11は、小切手などの画像の読み取り及び各種印刷を行う。コンピューター12は、各種制御及びデータの処理を行う。
図2は、複合機11の外観を示す斜視図である。複合機11は、カット紙Sの挿入口となるカット紙挿入口25と、挿入されたカット紙Sが搬送されるカット紙搬送路22と、搬送されたカット紙Sが排出されるカット紙排出口26とを備えている。複合機11は、さらに、内部に収納されたロール紙(図示せず)が排出されるロール紙排出口27と、カードCの挿入口となるカード挿入口41aとを備えている。なお、複合機11は、ロール紙排出口27から排出されるロール紙に対して印刷可能な印刷機構を内部に備えている。
図3は、複合機11の要部を示す図である。図3(a)は複合機11の要部を示す断面図であり、図3(b)は、撮像素子を説明するための図である。図3(a)には、図2において図示したロール紙排出口27の図示を省略している。図3(a)に示すように、カット紙搬送路22の内部には、カット紙Sの裏面に印字可能な裏面印字部31と、カット紙Sの表面に印字可能な表面印字部32とが設けられている。すなわち、複合機11は、裏面印字部31及び表面印字部32によって、カット紙挿入口25から挿入されたカット紙Sの両面に対して印字することが可能である。
また、カット紙搬送路22の近傍には、カット紙Sの表面の画像を読み取る第1画像読取センサー33と、カット紙Sの裏面の画像を読み取る第2画像読取センサー34と、第1光源ユニット35と、第2光源ユニット37と、が設けられている。本実施例では、第1画像読取センサー33及び第2画像読取センサー34は、CIS(Contact Image Sensor)型の画像読取センサーによって構成されており、カット紙Sの幅方向(カット紙Sの搬送方向と垂直な方向)に沿って配列されている。第1光源ユニット35及び第2光源ユニット37は、それぞれ、赤色に点灯する赤LED、緑色に点灯する緑LED、青色に点灯する青LEDを内部に有する。所定周期ごとに赤色、緑色、青色の順番に点灯して、カット紙Sに照射することカット紙の画像データの読み取りを行う。
カード挿入口41aから挿入されたカードCは、カード搬送路41内に搬送される。カード搬送路41内には、カードCの表面の画像を読み取るカード画像読取センサー42が設けられている。本実施例では、カード画像読取センサー42も、第1画像読取センサー33あるいは第2画像読取センサー34と同様に、CIS型の画像読取センサーによって構成されている。また、カード画像読取センサー42も赤LED、緑LED、青LEDの光源を有する光源ユニット(図示せず)を備えている。
本実施例の複合機11は、解像度600dpiと解像度300dpiのいずれかの解像度でカット紙S等の読取対象物を読み取ることができる。すなわち、複合機11は読み取り条件が異なる2つの読取モードを有している。また、複合機11は制御部13を有し、制御部13は、複合機11の動作全体を制御している。
図3(b)に示すように、第1画像読取センサー33は、複数(5080個)の撮像素子A1〜A5080を読取対象物の幅方向に直線状に一列に配置している。各撮像素子A1〜A5080は、画素に対応する光電変換素子であり露光されたときの光を電荷に変換して蓄積するフォトダイオードと、フォトダイオードごとに形成されフォトダイオードから受け取った電荷を転送可能なCCDとを備えている。この各撮像素子A1〜A5080は、所定周期で入射する赤、緑、青の反射光の光量に応じて発生する電荷の量をアナログ電気信号として出力する。また、第2画像読取センサー34及びカード画像読取センサー42の構成も第1画像読取センサー33と同様である。なお、各撮像素子に付した符号A1〜A5080のうち、数字の部分は、各撮像素子が紙面向かって左端から何番目に設けられているかを表している。
この複合機11は、第1画像読取センサー33及び第2画像読取センサー34によって、カット紙Sとしての小切手の表面及び裏面の画像情報を読み取るとともに、カード画像読取センサー42によって、この小切手の発行人が所持する免許証又は認証カード等を読み取ることができる。このように、複合機11では、小切手を読み取り、さらにこの小切手の発行人を確認するための免許証又は認証カードを読み取ることにより、小切手の本人確認データを容易に生成することが可能となっている。
図4は、読取モード毎に使用する撮像素子を説明するための図である。図4(a)は解像度600dpiで読取対象物を読み取る際に使用する撮像素子を表し、図4(b)は解像度300dpiで読取対象物を読み取る際に使用する撮像素子を表す。なお、図中の各撮像素子A1〜A5080のうち、クロスハッチングを付した撮像素子が読み取りの際に使用される。図4(a)に示すように、解像度600dpiでの読み取りの際は、すべての撮像素子A1〜A5080が使用される。また図4(b)に示すように、解像度300dpiでの読み取りの際は、間引いた撮像素子が使用される。本実施例の場合、奇数番号の撮像素子A1,A3、A5,・・・,A5077,A5079を使用して読取対象物の読み取りを行う。
図5は、複合機11の要部の構成を示すブロック図である。複合機11は、上述した第1及び第2画像読取センサー33,34と、第1及び第2AFE(Analog Front End)51,52と、CPU53と、メモリー500と、FPGA(Field Programmable Gate Array)55とを備えている。なお、カード画像読取センサー42及びそれに対応するAFEの図示は省略している。
第1AFE51は、第1画像読取センサー33から出力された第1アナログ読取信号SA1をデジタル信号に変換し、表面画像データD1として出力する。同様に、第2AFE52は、第2画像読取センサー34から出力された第2アナログ読取信号SA2をデジタル信号に変換し、裏面画像データD2として出力する。
CPU53は、複合機11の全体の動作を制御する。メモリー500は、後述するように、8つのバンクで構成されたSDRAMである。メモリー500には、予め白基準データWa及び黒基準データDrが格納されている。なお、後述するが、白基準データWaは、R成分の白基準データRa、G成分の白基準データGa、B成分の白基準データBaを有する。また、メモリー500には、第1及び第2画像読取センサー33で読み取られた画像データD1,D2を格納する。
FPGA55は、補正部57と、メモリー制御部59と、複数個のFIFOメモリー58とを有する。FIFOメモリー58は、メモリー500から所定容量のデータを読み出し、読み出したデータを補正部57で補正処理するために一時的にデータを格納する。補正部57は、画像データD1,D2に対応する白基準データWaと黒基準データDrを用いて画像データD1,D2のシェーディング補正を行う。メモリー制御部59は、メモリー500に格納されている各種データの読み出しを制御する。なお、シェーディング補正とは、画像読取センサー33,34が有する各撮像素子A1〜A5080(詳細には各フォトダイオード)の感度のばらつきや、光源(赤LED,緑LED,青LED)の光量のばらつきを解消するための補正である。
白基準データWaは、各撮像素子A1〜A5080及び光源(赤LED,緑LED,青LED)の特性に応じた複数の白基準値データを有する。また、黒基準データDrは、各撮像素子A1〜A5080の特性に応じた複数の黒基準値データを有する。
白基準データWaは、次のようして得られる。以下では赤LEDにおける各撮像素子A1〜A5080の白基準データWa(すなわち、R成分の白基準データRa)の取得手順を説明する。赤LEDを点灯させ、複合機11に設けられた白色の白基準板(図示せず)に光を照射する。白基準板に反射した光が各撮像素子A1〜A5080に入射し、各撮像素子A1〜A5080から信号が出力される。この信号をデジタル信号にすることで赤LEDに対応する白基準データRaが得られる。なお、緑LEDに対応する白基準データGa(「G成分の白基準データGa」ともいう。)、青LEDに対応する白基準データBa(「B成分の白基準データBa」ともいう。)も同様の方法で得られる。
黒基準データDrは、外光が各撮像素子A1〜A5080に届かない状態で、かつ、光源(赤LED,緑LED,青LED)を消灯した状態において、各撮像素子A1〜A5080から出力された信号をデジタル信号にすることで得られる。すなわち、黒基準データDrは、各LEDの特性とは無関係であり、各撮像素子A1〜A5080の特性に起因するデータである。また、基準データは、表面画像データD1と、裏面画像データD2にそれぞれ対応して別々に準備される。
図6は、メモリー500の構成を説明するための図である。メモリー500は、8つのバンク510〜580と、ロウアドレスバッファ502と、カラムアドレスバッファ504と、データ制御部506と、データ入出力部508と、を備えている。第1バンク510は、メモリーセルアレイ511と、ロウデコーダ512と、センスアンプ514と、データラッチ516と、カラムデコーダ518とを備えている。同様に、第2バンク520から第8バンク580も、それぞれメモリーセルアレイとロウデコーダとセンスアンプとデータラッチとカラムデコーダとを備えている。なお、本実施例では、第1バンク510に表面画像データD1とそれに対応した基準データを格納し、第2バンク520に裏面画像データD2とそれに対応した基準データを格納するものとする。すなわち、本実施例では第3〜第8バンク530〜580は使用しないものとする。
アドレスバスから供給されるアドレスのうち、最上位の2ビットはバンクアドレスとして使用され、残りの30ビットがメモリーセルアレイ内におけるメモリーセルを指定するためのセルアドレスとして使用される。セルアドレスの上位ビットで構成されるロウアドレスは、ロウアドレスバッファ502に保持される。一方、セルアドレスの下位ビットで構成されるカラムアドレスは、カラムアドレスバッファ504に保持される。ロウアドレスバッファ502に保持されたロウアドレスは、各バンクに設けられたロウデコーダに供給される。カラムアドレスバッファ504に保持されたカラムアドレスは、各バンクに設けられたカラムデコーダに供給される。
アドレスバスから供給されるロウアドレスによって指定された所定の領域に格納されているデータは、センスアンプ514によって増幅され、データラッチ516に供給される。データ制御部506は、各バンクに設けられたカラムデコーダのうち、アドレスバスから供給されるバンクアドレスに対してデータの入出力を行う。バンクアドレスにより指定されたバンクとFPGA55(図5)とのデータの授受は、データ入出力部508に接続されたデータバスを介して行われる。
図7は、メモリーセルアレイのデータ格納状態を説明するための図である。ここでは、第1バンク510のメモリーセルアレイ511を用いてデータ格納状態を説明するが、裏面画像データD2とそれに対応する基準データを格納する第2バンク520のメモリーセルアレイの格納状態も同様である。メモリーセルアレイ511は、第1画像読取センサー33で読み取った表面画像データD1を格納する画像データ格納エリアC1と、シェーディング補正に用いる基準データを予め格納する基準データ格納エリアB1とを有する。基準データは、解像度600dpiで読み取った画像データのシェーディング補正に用いるための600dpi用基準データR1と、解像度300dpiで読み取った画像データのシェーディング補正に用いるための300dpi用基準データR2とを有する。基準データR1,R2は、格納エリアB1a,B1bに分けて格納されている。
図8は、解像度600dpiで読み取った画像データの格納状態を説明するための図である。図8中の記号を「R♯1(A1)」を例に挙げて説明する。「R」は赤LEDを点灯させることで得られた画像データを意味する。すなわち、画像データのRGB成分のR成分のデータであることを意味する。「♯1」は読取対象物を読み取った際の画像データのうち、1行目(1ライン目)の画像データであることを意味する。「(A1)」は、撮像素子A1(図3)の出力信号に基づく1画素分の画素データであることを意味する。すなわち、「R♯1(A1)」は、画像データの1ライン目の画素データであって、赤LEDを発光させたときの、撮像素子A1の出力信号に基づく1画素分の画素データであることを意味する。
なお、図示の都合上、例えば、「R♯1(A1,A2,A3,・・・,A5078、A5079,A5080)」と記載している場合は、「R♯1(A1),R♯1(A2),R♯1(A3),・・・,R♯1(A5078),R♯1(A5079)、R♯(A5080)」を表しているものとする。なお、1画素のデータは8ビットで構成されている。本実施例では、読取対象物をN行分(N回分)搬送させて、Nラインの画素データを生成させている。また、図8中の記号「G」は、画像データのRGB成分のG成分のデータであることを意味し、記号「B」は画像データのRGB成分のB成分のデータであることを意味する。
解像度600dpiで読み取った表面画像データD1のうちのR成分は、画像データ格納エリアC1(図7)のうち、予め定められたR成分画像データエリアに格納される。また同様に、G成分、B成分の画像データはそれぞれ、予め定められたG成分画像データエリア、B成分画像データエリアに格納される。
解像度600dpiの読み取りでは、すべての撮像素子A1〜A5080を使用するため(図4(a))、ライン毎(♯1〜♯N)に、撮像素子A1〜A5080で出力された画素データが順次格納される。なお、画素データは、連続して格納されるが、同一のロウアドレスに格納しきれないため、1ライン分の画素データは複数のロウアドレスに亘って格納される。すなわち、例えば、R♯1(A1〜A80)の80個の画素データを同一のロウアドレス(例えば、ロウアドレスRA0)に連続して格納し、R♯1(A81〜A160)の80個の画素データを別のロウアドレス(例えば、ロウアドレスRA1)に連続して格納する。なお、連続して格納する画素データの個数はこれに限定されるものではなく、所定数(例えば、2,4,8個)の画素データ毎に連続して格納すれば良い。なお、所定数は後述するバースト長に対応させることが好ましい。
図9は、600dpi用基準データR1の格納状態を説明するための図である。600dpi用基準データR1は、メモリーセルアレイ511の所定のエリアB1aに格納されている(図7)。図9中の記号を「Ra(A1)」を例に挙げて説明する。「Ra」は上述のごとく「R成分の白基準データ」であることを意味する。「(A1)」は、白基準データのうち、撮像素子A1の基準値データであることを意味する。すなわち、「Ra(A1)」は、R成分の白基準データRaのうち、撮像素子A1の白基準値データであることを意味する。同様に、「Ga(A1)」は、G成分の白基準データGaのうち、撮像素子A1の白基準値データであることを意味し、「Ba(A1)」は、B成分の白基準データBaのうち、撮像素子A1の白基準値データであることを意味する。「Dr(A1)」は、黒基準データのうち、撮像素子A1の黒基準値データであることを意味する。なお、図示の都合上、例えば「Ra(A1,A2,…A79,A80)」と記載している場合は、Ra(A1)〜Ra(80)の80個のR成分の白基準値データが連続して所定のエリアに格納されていることを表すものとする。また、1つの白基準値データ及び黒基準値データはそれぞれ8ビットで構成されている。
図9に示すように、ロウアドレスN〜(N+62)には、R,G,B成分の白基準データ及び黒基準データの基準値データがそれぞれ80個ずつ連続して格納されている。例えば、ロウアドレスNのR成分の白基準データRaには、白基準値データRa(A1〜A80)がこの順番で連続して格納されている。なお、5080個の基準値データについて、80個ずつロウアドレスをかえて格納すると、最後は40個の基準値データが残るため、ロウアドレス(N+63)には各基準値データが40個ずつ連続して格納されている。なお、同一のロウアドレスに連続して格納する基準値データの数はこれに限定されるものではない。例えば、各基準データを所定数(例えば2,4,8個)の基準値データからなる複数の基準値データ群に分け、各基準値データ群が有する所定数の基準値データを同一のロウアドレスに連続して格納することもできる。なお、所定数は後述するバースト長に対応させることが好ましい。
図10は、解像度300dpiで読み取った画像の画像データの格納状態を説明するための図である。図10中の記号は図8と同様の意味を表す。解像度300dpiで読み取った表面画像データD1のうちのR成分は、画像データ格納エリアC1(図7)のうち、予め定められたR成分画像データエリアに格納される。解像度300dpiの画像データは、奇数番号の撮像素子A1,A3,A5…A5077,A5079を使用して生成されるため、600dpiの画像データの半分の画像データ量となる。なお、解像度300dpiの読み取りについても、解像度600dpiの読み取り同様、読取対象物をN行分(N回分)搬送させて、Nライン分の画素データを生成させている。奇数番号の撮像素子A1,A3・・・A5079で出力された画素データは順次格納される。なお、ライン毎(♯1〜♯N)に、撮像素子A1,A3,・・・A5079で出力された画素データは、順次格納される。なお、ライン毎(♯1〜♯N)に画素データは、連続して格納されるが、同一のロウアドレスに1ライン分の画素データが格納しきれないため、複数のロウアドレスに亘って格納される。すなわち、例えば、R♯1(A1,A3,・・・,A157,A159)の80個の画素データを同一のロウアドレスに連続して格納し、R♯1(A161,A163,・・・A317,A319)の80個の画素データを別のロウアドレスに連続して格納する。なお、連続して格納する画素データの個数はこれに限定されるものではなく、所定数(例えば、2,4,8個)の画素データ毎に連続して格納すれば良い。なお、所定数は後述するバースト長に対応させることが好ましい。
図11は、300dpi用基準データR2の格納状態を説明するための図である。300dpi用基準データR2は、メモリーセルアレイ511の所定のエリアB1bに格納されている(図7)。図11中の記号は図9中の記号と同様の意味を有するため説明を省略する。解像度300dpiの画像データを補正処理するために必要な基準データは、第1画像読取センサー33の撮像素子のうち、奇数番号の撮像素子A1,A3,・・・,A5077,A5079に対応する基準値データである。よって、300dpi用基準データR2は、補正に用いる必要な基準値データのみを格納している。基準値データの格納方法は、600dpi用基準データと同様に、同じロウアドレスにはR,G,B各成分の白基準データ及び黒基準データの基準値データをそれぞれ所定の個数ずつ連続して格納している。例えば、ロウアドレスP〜(P+30)には、R,G,B各成分の白基準値データ及び黒基準値データがそれぞれ連続して80個ずつ格納されている。また、ロウアドレス(P+31)には、基準値データがそれぞれ60個ずつ連続して格納されている。なお、同一のロウアドレスに連続して格納する基準値データの数はこれに限定されるものではない。例えば、各基準データを所定数(例えば2,4,8個)の基準値データからなる複数の基準値データ群に分け、各基準値データ群が有する所定数の基準値データを同一のロウアドレスに連続して格納することもできる。なお、所定数は後述するバースト長に対応させることが好ましい。
図12は、シェーディング補正の処理フローを説明するための図である。シェーディング補正の処理対象の表面画像データD1が解像度600dpiの読取モードで読み取られた画像データであるのか、解像度300dpiの読取モードで読み取られた画像データであるかをFPGA55が判定する(ステップS10)。解像度600dpiの読取モードで読み取られた画像データである場合は、メモリー500に格納されている600dpi用基準データR1を用いて、補正部57(図4)はシェーディング補正を行う(ステップS12a)。一方、解像度300dpiの読取モードで読み取られた画像データである場合は、メモリー500に格納されている300dpi用基準データR2を用いて、補正部57はシェーディング補正を行う(ステップS12b)。シェーディング補正が行われた画素データは、順次コンピューター12に送出される。
図13は、シェーディング補正を行う際にメモリー500からデータを読み出す手順を説明するための図である。図13(a)は解像度600dpiの画像データをシェーディング補正する際の読出手順を説明するための図であり、図13(b)は解像度300dpiの画像データをシェーディング補正する際の読出手順を説明するための図である。
メモリー500からのデータの読み出しは、所定数のバースト長によるバーストアクセスにより行われる。バーストアクセスとは、外部クロックに同期して、同一のメモリーバンクの同一のロウアドレスに格納されるアドレスが連続して記憶されている所定の個数のデータを、連続して読出し又は書込み(アクセス)する動作のことをいう。また、このアクセスするデータの個数をバースト長と称する。バースト長は、一般に何種類(例えば、バースト長2,4,8等の種類)かの中から選択できる。本実施例の場合、主にバースト長8でデータの読み出しを行っている。
図13(a)に示すように、解像度600dpiの画像データをシェーディング補正する場合、メモリー制御部59(図5)は、画像データを構成する1ライン目のR成分の8個の画素データR♯1(A1,A2,・・・,A7,A8)をバーストアクセスにより読み出す。同様に、1ライン目のG成分、B成分のそれぞれ8個の画素データG♯(A1,A2,・・・,A7,A8)、及び、B♯(A1,A2,・・・,A7,A8)も順次バーストアクセスにより読み出す。次に、読み出した画素データをシェーディング補正するために用いるR,G,B各成分の白基準値データRa(A1,A2,・・・,A7,A8),Ga(A1,A2,・・・,A7,A8),Ba(A1,A2,・・・,A7,A8)、及び、黒基準値データDr(A1,A2,・・・,A7,A8)を順次バーストアクセスにより読み出す。
読み出されたR,G,B各成分の画素データ、R,G,B各成分の白基準値データ、及び、黒基準値データは、それぞれ対応するFIFOメモリー58に格納される。補正部57は、FIFOメモリー58に格納されたデータのうち、1画素分のシェーディング補正に必要なデータ(例えば、R♯1(A1),G♯1(A1),B♯1(A1),Ra(A1),Ga(A1),Ba(A1),Dr(A1))を用いてシェーディング補正を行う。FIFOメモリー58に格納されたデータについてシェーディング補正が終わると、メモリー制御部59は再度バーストアクセスにより補正対象とする画素データ、及び、補正に必要な基準データを読み出す。この動作をメモリーセルアレイ511に格納されている全ての画素データに対しシェーディング補正を行うまで続ける。
図13(b)に示すように、解像度300dpiの画像データをシェーディング補正する場合も、上記と同様に、R,G,B各成分の画素データ、R,G,B各成分の白基準値データ、及び、黒基準値データをバーストアクセスによりそれぞれ読み出し、シェーディング補正を行う。なお、裏面画像データD2についても同様に処理対象の画像データの解像度に応じて準備された基準データを用いて、バーストアクセスにより画像データ及び基準データをメモリー500から読み出し、シェーディング補正を行う。
以上のように、複合機11のメモリー500には、解像度の条件(600dpi又は300dpi)毎に異なる2つの基準データR1,R2(図7)が格納されている。この基準データR1,R2はそれぞれ各条件で読み取られた画像データを補正するために必要な最小限の基準値データを格納している。よって、画像データをシェーディング補正する際に対応する基準データをメモリーから読み出すことで、基準データの中から補正に用いられる基準値データを選択しながら読み出す必要がないため読出速度を向上できる。
また、連続してメモリーから読み出される画素データに対応して、基準データに含まれる基準値データは所定数毎に同一のロウアドレス内に連続して格納されている。これにより、メモリー500から読み出された画素データの補正に必要な基準値データをバーストアクセスにより読み出すことができ、基準値データの読出速度をさらに向上できる。よって、読取対象物の全画素データに対してシェーディング補正を行う場合の処理速度を向上できる。
B.第2実施例:
図14は第2実施例のデータ読出手順を説明するための第1の図である。第2実施例においては、表面画像データD1は、第1バンク510及び第3バンク530に分けて格納されている。なお、第3バンク530のメモリーセルアレイにおいても、第1バンク510のメモリーセルアレイ511と同様、画像データ格納エリアC1と基準データ格納エリアB1とを有する。メモリーセルアレイ511,531にはそれぞれ、第1実施例と同様の格納状態で600dpi用基準データR1、及び、300dpi用基準データR2が予め格納されている。
また、第1実施例と同様に、解像度600dpiの画像データに対しシェーディング補正をする際には、600dpi用基準データR1を読み出し、解像度300dpiの画像データに対しシェーディング補正を行う際には、300dpi用基準データR2を読み出すものとする。図14の矢印AR1で示すように、第1バンク510から画像データを読み出す場合は、矢印AR2で示すように第3バンクから対応する基準データを選択し、該基準データに含まれる基準値データを読み出す。なお、裏面画像データD2は、第2バンク520及び第4バンク540に分けて格納されており、表面画像データD1と同様の読出手順で処理が行われる。以下では、表面画像データD1を例に、シェーディング補正する場合のメモリー500に格納されているデータの読出手順を説明する。
図15は、第2実施例のデータ読出手順について説明するための第2の図である。解像度600dpiの画像データをシェーディング補正する際の読出手順を例に説明を行う。まず、第1バンク510に格納されているR,G,B各成分の画素データをバーストアクセスによりそれぞれ読出す。次に、第3バンク531に格納されているR,G,B各成分の白基準値データ、及び、黒基準値データをバーストアクセスによりそれぞれ読み出す。第2実施例においても主にバースト長8でバーストアクセスを行っている。読み出された8画素分の画素データ及び基準値データは、第1実施例と同様に、それぞれ対応するFIF0メモリー58(図5)に格納され、補正部57は1画素分のシェーディング補正に必要なデータを用いてシェーディング補正を行う。なお、第2バンク520及び第4バンク540に分けて格納されている裏面画像データD2に対しても、表面画像データD1と同様の手順でシェーディング補正を行う。
以上のように、第2実施例では、シェーディング補正の際に、画像データと基準データを別のバンクから読み出しているため、同一バンクの異なるロウアドレスに対して時分割でアクセス(読み出し)が発生することを低減することができる。よって、プリチャージの発生を低減できることから、第1実施例に比べ、補正データ及び基準データの読出速度を向上させることができる。これにより読み取った画像データD1,D2に対してシェーディング補正を行う場合の処理速度をさらに向上できる。
C.変形例:
なお、上記実施例における構成要素の中の、特許請求の範囲の独立項に記載した要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C−1.第1変形例:
上記実施例では、複合機11は、解像度が異なる2種類の読取条件を有し、読取条件毎に基準データR1,R2がメモリー500に格納されていたが(図7)、基準データの種類はこれに限定されるものではない。すなわち、複合機11が他の読取条件を有する場合は、他の読取条件に応じた基準データをメモリー500に格納しても良い。具体的には、読取条件が異なる読取モード毎に対応した基準データをメモリー500に格納すれば良い。ここで、基準データが有する補正に用いられる基準値データは、所定数(バースト長に対応した数)毎に、同一のロウアドレス内に連続して格納されていることが好ましい。言い換えれば、ある条件で読み取った画像データにシェーディング補正を行う場合に、シェーディング補正に用いる基準値データをメモリーからバーストアクセスできるように各読取条件に応じて基準値データを所定数毎に連続して格納する。
例えば、解像度の条件に代えて、読取対象物に基づいてカラーの画像データを生成するカラーモードと、読取対象物に基づいてモノクロの画像データを生成するモノクロモードとの2つの読取条件を複合機11が有する場合は、カラーモードとモノクロモードに応じた基準データをメモリー500に格納すれば良い。この場合、例えば、モノクロモードの場合は、赤LED,緑LED,青LEDの3つの光源のうちの1つの光源(例えば、赤LED)を用いて読取対象物を読み取ることになる。よって、モノクロモードに対応する基準データは、読み取りに使用される光源に対応する白基準データ(例えば、R成分の白基準データ)と、黒基準データとをメモリーに格納すれば良く、他のシェーディング補正に使用しない白基準データは格納しなくても良い。こうすることで、モノクロモードで読み取られた画像データに対しシェーディング補正をする際にも、メモリーからの基準データの読出速度を向上させることができる。
C−2.第2変形例:
図16は、第2変形例の読取モードと基準データの対応関係を説明するための図である。上記実施例では、複合機11は2つの読取モードを有していたが、読取モードの数はこれに限定されるものではない。例えば、複合機11が、読み取った画像データをカラー画像として生成するカラーモードと、読み取った画像データをモノクロ画像として生成するモノクロモードの2つの読取条件を、解像度の条件に加えて有する場合、各読取モードに対応する基準データをメモリー500に格納すれば良い。このようにすることで、読取モードに対応した基準データをメモリー500から読み出すことで、基準データの読出速度を向上させることができる。例えば、解像度600dpiでカラーの画像データを生成させる場合は、第1種の基準データを用いてシェーディング補正を行う。
C−3.第3変形例:
上記実施例では、メモリー500の8つのバンクのうち、表面画像データD1と対応する基準データ、又は、裏面画像データD2と対応する基準データをそれぞれ1つまたは2つのバンクに格納していたが、格納するバンクの数はこれに限定されるものではない。例えば、第1〜第4バンク510〜540に表面画像データD1を分割して格納し、第5〜第8バンク550〜580に裏面画像データD2を分割して格納することもできる。この場合、第1〜第4バンク510〜540には表面画像データD1用の読取モード毎の複数種の基準データをそれぞれ予め格納し、第5〜第8バンク550〜580には裏面画像データD2用の読取モード毎の複数種の基準データをそれぞれ予め格納すれば良い。このようにすることで、基準データの読出速度の向上に加え、メモリー500のバンクを有効に活用することができる。
C−4.第4変形例:
上記実施例では、メモリーに格納する補正データとして白基準データ及び黒基準データを例に説明を行ったが、メモリーに格納する補正データはこれに限定されるものではなく、撮像素子ごとの特性に応じた補正処理をするために用いる種々の補正データを格納することができる。例えば、ガンマ補正に用いるガンマ値データを読取モード毎にメモリー500に格納しても良い。このようにしても、読取モードに対応したガンマ値データをメモリーから読み出すことで、ガンマ値データの読出速度を向上させることができる。なお、ガンマ値データについても、バーストアクセスできるように、所定数毎のガンマ値データを同一のロウアドレス内に連続して格納することが好ましい。
C−5.第5変形例:
上記実施例では、シェーディング補正の際のメモリーからのデータの読み出しは、R成分の画像データ、G成分の画像データ、B成分の画像データ、R成分の白基準データ、G成分の白基準データ、B成分の白基準データ、黒基準データの順に行ったがこれに限定されるものではなく、任意の順番でメモリーからデータを読み出すことができる。このようにしても、読取モードが異なっても、バーストアクセスにより必要な基準データを読み出せるため、基準データの読出速度を向上させることができる。
C−6.第6変形例:
上記実施例では、画像読取装置としてスキャナー・プリンター複合機を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明の画像読取装置として、プリンター機能を備えていないスキャナーや、片面のみを読み取れるスキャナーを採用しても良い。
10…画像読取印刷システム
11…プリンター複合機
12…パーソナルコンピューター
13…制御部
22…カット紙搬送路
25…カット紙挿入口
26…カット紙排出口
27…ロール紙排出口
31…裏面印字部
32…表面印字部
33…第1画像読取センサー
34…第2画像読取センサー
35…第1光源ユニット
37…第2光源ユニット
41…カード搬送路
41a…カード挿入口
42…カード画像読取センサー
53…CPU
57…補正部
58…FIFOメモリー
59…メモリー制御部
500…メモリー
502…ロウアドレスバッファ
504…カラムアドレスバッファ
506…データ制御部
508…データ入出力部
510,520,530,540,550,560,570,580…第1〜第8バンク
511…メモリーセルアレイ
512…ロウデコーダ
514…センスアンプ
516…データラッチ
518…カラムデコーダ

Claims (8)

  1. 画像読取装置であって、
    読取対象物を画像として読み取る画像読取センサーであって、複数の撮像素子を有するセンサーと、
    読み取った画像の画像データの各画素データに対して、少なくとも撮像素子ごとの特性に応じた補正処理を行う補正部と、
    前記補正処理を行う際に用いる複数の補正値データを有する補正データを格納するSDRAMであるメモリーと、を備え、
    当該画像読取装置は、画像を読み取る際に設定される読取条件が異なる複数種の読取モードを有しており、
    前記メモリーは、前記複数種の読取モード毎に対応した異なる複数種の前記補正データを格納し、
    前記補正部は、画像データを読み取った際に設定される読取モードに対応した補正データを用いて画像データの補正処理を行う、画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記複数の補正値データの少なくとも一部は、前記メモリーの同一のロウアドレス内に連続して格納されている、画像読取装置。
  3. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記各補正データは、所定数の補正値データからなる複数の補正値データ群を有し、
    前記補正値データ群の補正値データは、同一のロウアドレス内に連続して格納されている、画像読取装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    前記読取条件は、前記画像読取センサーが読取対象物を読み取る際に設定される解像度の条件を含む、画像読取装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    前記読取条件は、前記読取対象物に基づいてカラーの画像データを生成するカラーモードと、前記読取対象物に基づいてモノクロの画像データを生成するモノクロモードのいずれかのモードの条件を含む、画像読取装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    前記メモリーは、前記画像読取センサーにより読み取られた画像を画像データとして格納する複数のバンクを有し、
    前記複数種の補正データは、前記複数のバンクのうち少なくとも2つのバンクに格納されており、
    前記補正部は、前記画像データのうち補正を行う画像データが格納されているバンクとは異なるバンクに格納されている補正データを用いて画像データの補正を行う、画像読取装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    前記補正データは、白基準値を示す白基準データ及び黒基準値を示す黒基準データを含む、画像読取装置。
  8. 画像読取装置を用いた画像処理方法であって、
    当該画像読取装置は、画像を読み取る際に設定される読取条件が異なる複数種の読み取りモードと、前記複数種の読み取りモード毎に対応した複数種の補正データを格納するSDRAMであるメモリーと、を有しており、
    各補正データは、読み取った画像データに対して補正処理を行う際に用いる複数の補正値データを有し、
    読取対象物を画像として読み取る工程と、
    読み取られた画像の画像データが有する各画素データに対し、前記複数種の補正用データのいずれかを用いて補正処理を行う工程と、を備え、
    前記補正処理は、補正対象の画像データが読み取られた際の読み取りモードに対応した補正データを用いて、前記各画素データに対して補正処理を行う、画像処理方法。
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