JP2011091673A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質、音質ともに優れた動画撮影を行うことができる撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明に係わる撮像装置(1)は、第1光学部材(11)の移動速度を制御しない撮影モードでは、主制御部(30)に前記第1光学部材(11)を一定の制御量で移動させるとともに、副制御部(40)に第2光学部材(13)を移動させ、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードでは、前記副制御部(40)に前記第1光学部材(11)を速度制御による制御量に基づいて移動させるとともに、前記副制御部(40)に前記第2光学部材(13)を移動させるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラにおいては、通常の静止画撮影機能に加えて、動画撮影機能を備えた製品が主流になりつつある。これらのデジタルカメラの中には、電動により焦点距離が可変なズームレンズを備えた機種がある。従来、電動のズームレンズに関する従来技術として、キー操作によりズームの駆動速度を通常速度と高速とで切り換えられるようにしたカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、カメラの手振れ量に応じてズーム駆動の速度を変更するようにした撮像装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−279833号公報 特開2008−211401号公報
デジタルカメラにおいて、動画撮影中に電動によるズーム駆動(以下、単に「ズーム駆動」という)を行うと、モータ等の駆動音がノイズとして動画に記録されてしまう。このため従来の機種では、動画撮影中は撮影光学系によるズーム駆動を禁止しているものが多く、ユーザにとって使い勝手の悪いものとなっていた。このような動画撮影中における駆動音の影響を改善するためには、ズーム駆動を低速とすることが望ましい。
しかし、上述したズームの駆動速度を通常速度と高速とで切り換えられるようにしたカメラや、カメラの手振れ量に応じてズーム駆動の速度を変更するようにした撮像装置では、動画撮影中にズーム駆動の速度が速くなることがある。この場合は、モータ等の駆動音がノイズとして動画に記録されてしまい、音声記録の品質が低下することになる。また、ズーム駆動の速度が速くなると、画角変化が急激になるため、再生画像が見づらいものとなる。
また、デジタルカメラでは、ズーム駆動中において、ズーミングの変化によるピントのボケを防止するために、フォーカス駆動を並行して行っている。このときは、ズーム駆動とフォーカス駆動とを同期させやすいように、フォーカス駆動だけでなく、ズーム駆動をもメインCPUで制御するようにしている。しかし、メインCPUは、上記ズーム駆動のほかにも、カメラの状態管理、AE(自動露出)処理、フォーカス駆動のためのAF(自動焦点調節)処理、WB(ホワイトバランス)処理、キー入力処理、画像記録処理などの処理に加えて、OS(オペレーションシステム)の処理も実行している。また、駆動音の影響を改善するためにズーム駆動を低速とした場合には、ズーム駆動用のDCモータを正確に速度制御するためのフィードバック系の制御が必要になるため、処理負担が大きくなる。
このように、メインCPUは、複数の異なる処理を並列的に実行するために処理負担が大きい。このため、上記ズーム駆動を含めたすべての制御をメインCPUに処理させると、撮影した動画にジッターが発生しやすくなる。これを解決するには、メインCPUのシステムクロックを高くすればよいが、その場合はコストアップや消費電力の増大を招くだけでなく、高周波による不要輻射が発生する。
本発明の課題は、画質、音質ともに優れた動画撮影を行うことができる撮像装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、レンズ鏡筒内に保持され、当該レンズ鏡筒内を移動可能な第1光学部材(11)及び第2光学部材(13)を有する撮影光学系(10)と、前記第1光学部材を前記レンズ鏡筒内で移動させる第1光学部材移動部と、前記第1光学部材とは独立して前記第2光学部材を前記レンズ鏡筒内で移動させる第2光学部材移動部と、前記第1光学部材移動部による前記第1光学部材の移動を制御する主制御部(30)と、前記第1光学部材移動部による前記第1光学部材の移動及び前記第2光学部材移動部による前記第2光学部材の移動を制御する副制御部(40)と、前記撮影光学系により形成された被写体像を画像として撮像する撮像手段(20)と、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでは、前記主制御部に前記第1光学部材移動部を制御させて前記第1光学部材を一定の制御量で移動させるとともに、前記副制御部に前記第2光学部材移動部を制御させて前記第2光学部材を移動させ、前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードでは、前記副制御部に前記第1光学部材移動部を制御させて前記第1光学部材を速度制御による制御量に基づいて移動させるとともに、前記副制御部に前記第2光学部材移動部を制御させて前記第2光学部材を移動させる処理選択部(30)と、を備えることを特徴とする撮像装置(1)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置(1)であって、前記副制御部(40)は、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記第2光学部材(13)の移動を制御する処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの前記第2光学部材の移動を制御する処理の周期よりも長くすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置(1)であって、前記副制御部(40)は、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記第2光学部材(13)の目標位置算出処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの前記目標位置算出処理の周期よりも長くすることを特徴とする。
請求項4に記載の請求項3に記載の撮像装置(4)であって、前記副制御部(40)は、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記第2光学部材(13)を移動させる量が第1規定値よりも大きいときは、前記第2光学部材の目標位置算出処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの目標位置算出処理の周期(VM)よりも長くする(VS)とともに、前記第1光学部材を移動する際の速度制御処理の周期を、前記第2光学部材の移動を制御しない場合において前記第1光学部材を移動する際の速度制御処理の周期(ZM)よりも長くし(ZL)、前記第2光学部材を移動させる量が第2規定値(≦第1規定値)よりも小さいときは、前記第2光学部材の目標位置算出処理の周期を、前記第2光学部材を移動させる量が前記第1規定値よりも大きいときの前記第2光学部材の目標位置算出処理の周期(VS)よりも長くする(VL)とともに、前記第1光学部材を移動する際の速度制御処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの速度制御処理の周期(ZM)よりも長く、且つ前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて前記第2光学部材を移動させる量が前記第1規定値よりも大きいときの前記第1光学部材の速度制御処理の周期(ZL)よりも短くする(ZS)ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4のいずれか一項に記載の撮像装置(1)であって、前記副制御部(40)は、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記撮影光学系(10)の焦点距離に応じて前記第1光学部材の移動速度を変更することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の撮像装置(1)であって、前記副制御部(40)は、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記撮影光学系(10)の焦点距離が長焦点側であるときは、前記第1光学部材移動部(11c、11d)を制御して、前記撮影光学系の焦点距離が短焦点側のときよりも遅い速度で前記第1光学部材を移動させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項に記載の撮像装置(1)であって、前記副制御部(40)は、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードでは、前記第2規定値を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードにおける前記第2規定値よりも大きくすることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7のいずれか一項に記載の撮像装置(1)であって、前記副制御部(40)は、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記撮像手段(20)での記録画素数に応じて、前記第1及び第2規定値を変更することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の撮像装置(1)であって、前記副制御部(40)は、前記撮像手段(20)での記録画素数が、標準記録画素数より少ない場合は、前記第1及び第2規定値を、それぞれ標準設定値より大きくすることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の撮像装置(1)であって、前記処理選択部(30)は、前記撮像装置(20)の電源起動時において、前記副制御部(40)に前記第1光学部材移動部を制御させて前記第1光学部材(11)を初期化駆動させることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の撮像装置(1)であって、前記第1光学部材移動部は、前記第1光学部材(11)を光軸方向に移動させることにより、前記撮影光学系の焦点距離を変更するズームレンズ移動部であり、前記第2光学部材移動部は、前記第2光学部材(13)を光軸と略直交する面内に移動させることにより、前記撮影光学系(10)の光軸のブレを補正するブレ補正レンズ移動部であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の撮像装置(1)であって、前記第1光学部材(11)の移動速度を制御しない撮影モードは静止画撮影モードであり、前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードは動画撮影モードであることを特徴とする。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、画質、音質ともに優れた動画撮影を行うことができる撮像装置を提供することができる。
実施形態に係わるカメラの構成を示すブロック図である。 静止画撮影モードにおける防振制御CPUの動作を示すタイムチャートである。 動画撮影モードにおける防振制御CPUの動作を示すタイムチャートである。 動画撮影モードにおける防振制御CPUの動作を示すタイムチャートである。 メインCPUが撮影モードにおいてズーム駆動を制御する際の処理手順を示すフローチャートである。 防振制御CPUが手振れ補正及びズーム駆動を制御する際の処理手順を示すフローチャートである。 防振制御CPUが手振れ補正及びズーム駆動を制御する際の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係わる撮像装置の一実施形態であるカメラについて説明する。図1は、本実施形態に係わるカメラ1の構成を示すブロック図である。
カメラ1は、図1に示すように、主要部として、撮影光学系10、画像処理部20、メインCPU30、防振制御CPU40を備える。
撮影光学系10は、第1光学部材としてのズームレンズ11、フォーカスレンズ12、及び第2光学部材としての補正レンズ13を含むレンズ群と、各レンズを駆動する駆動手段と、各レンズの位置を検出する位置検出手段とを備える。撮影光学系10は、不図示のレンズ鏡筒内に保持されている。
ズームレンズ11は、撮影光学系10の焦点距離を変えるために駆動されるレンズ群である。ズームレンズ11は、エンコーダ11a、原点検出部11b、DCモータ11c、及びモータドライバ11dにより駆動される。
エンコーダ11aは、ズームレンズ11の移動量に応じた量のズームエンコーダパルス信号を出力する回路である。ズームエンコーダパルス信号は、H(High)又はL(Low)の連続したパルス列であり、移動量に応じたパルス数が出力される。ズームエンコーダパルス信号は、エンコーダ11aからメインCPU30及び防振制御CPU40に出力される。なお、防振制御CPU40にてズーム制御をしている状態からメインCPU30に制御が変わる場合、防振制御CPU40からメインCPU30へズームエンコーダパルス値(パルス信号のカウント値)が送信される。同様に、メインCPU30にてズーム制御をしている状態から防振制御CPU40に制御が変わる場合、メインCPU30から防振制御CPU40へズームエンコーダパルス値が送信される。
原点検出部11bは、ズームレンズ11の光軸方向の位置をズーム原点検出信号として出力する回路である。DCモータ11cは、ズームレンズ11を駆動するためのアクチュエータである。モータドライバ11dは、DCモータ11cに駆動のための電力を供給して、DCモータ11cを駆動させる回路である。DCモータ11c及びモータドライバ11dは、第1光学部材移動部として機能する。
原点検出部11bからの出力は、防振制御CPU40に入力される。また、メインCPU30又は防振制御CPU40から出力されるDCモータ制御信号は、OR回路11eを介してモータドライバ11dに入力される。本実施形態において、ズームレンズ11は、メインCPU30又は防振制御CPU40の制御により駆動される。
ズームレンズ11の駆動方式には、規定時間内のパルスカウント変化量から駆動実速度を算出し、DCモータ11cの制御量にフィードバックさせる、移動速度を制御する方式と、移動速度を制御しない方式とがある。ズームレンズ11を低速で移動させると、レンズ鏡筒内部の摺動抵抗の影響を受けやすい。このため、移動速度を制御しないと、一定の速度で駆動することが難しく、不快な駆動音も発生する。しかし、移動速度を制御すると、上述したようにフィードバック系の制御が必要になるため、メインCPU30の処理負荷は大きくなる。
一方、ズームレンズ11を高速で移動させる場合、比較的大きな一定の制御量であれば、駆動音は大きくなるが、摺動抵抗の影響を受けにくく、また駆動のムラも発生しにくい。この場合は、必ずしも移動速度の制御は必要なく、メインCPU30の処理負荷も小さくなる。
先に説明したように、動画撮影中のズーム駆動は低速とすることが望ましく、移動速度の制御が必要となる。本実施形態の動画撮影モードは、ズームレンズ11の移動速度を制御する撮影モードである。動画撮影モードでは、ズームレンズ11を速度制御による制御量に基づいて移動させている。また、静止画撮影モードは、ズームレンズ11の移動速度を制御しない撮影モードである。静止画撮影モードでは、ズームレンズ11を一定の制御量で移動させている。
フォーカスレンズ12は、撮影光学系10の焦点を調節するために駆動されるレンズ群である。フォーカスレンズ12は、STM12a、モータドライバ12b、及び原点検出部12cにより駆動される。
STM(ステッピングモータ)12aは、フォーカスレンズ12を駆動するためのアクチュエータである。モータドライバ12bは、STM12aに駆動パルス信号を供給して、STM12aを駆動させる回路である。原点検出部12cは、フォーカスレンズ12の光軸方向の原点位置をフォーカス原点検出信号として出力する回路である。
上述した原点検出部12cから出力されるフォーカス原点検出信号は、メインCPU30に入力される。また、メインCPU30から出力されるステッピングモータ制御信号は、モータドライバ12bに入力される。
補正レンズ13は、撮影者の手振れ等により生じる被写体像のブレを補正(以下、手振れ補正という)するために、光軸と直交する面内に移動されるレンズ群である。補正レンズ13は、VCM13a、モータドライバ13b、及び原点検出部13cにより駆動される。
VCM(ボイスコイルモータ)13aは、補正レンズ13を光軸と直交する面内に移動するためのアクチュエータである。モータドライバ13bは、VCM13aに駆動のための電力を供給して、VCM13aを駆動させる回路である。VCM13a及びモータドライバ13bは、第2光学部材移動部として機能する。原点検出部13cは、補正レンズ13の光軸と直交する面内での位置を補正位置検出信号として出力する回路である。
上述した原点検出部13cから出力される補正位置検出信号は、防振制御CPU40に送信されるとともに、防振制御CPU40を介してメインCPU30にも送信される。また、防振制御CPU40から出力される補正レンズ制御信号は、モータドライバ13bに送信される。
画像処理部20は、絞りユニット21、光学フィルタ22、イメージセンサ23、CDS/AGC回路24、ADC25、及びTG回路26を備える。
絞りユニット21は、複数の絞り羽根(不図示)を備え、これら絞り羽根を光軸回りに回動させることにより、撮影光学系10を通過した被写体光の光量を調節する機構部である。絞りユニット21動作は、メインCPU30により制御される。光学フィルタ22は、複屈折板や位相板などを複数貼り合わせて構成された光学ローバスフィルタである。
イメージセンサ23は、不図示のフォトダイオード及びCCDを備えた撮像手段である。イメージセンサ23は、撮影光学系10を経て光電面に形成された被写体像を光電変換し、画素毎に電荷として蓄積する。そして、蓄積された電荷を、後述するTG回路26から供給される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、1ラインずつ撮像信号として出力する。各画素における電荷の蓄積時間(露出時間)は、TG回路26から与えられる電子シャッタ駆動信号により決定される。すなわち、イメージセンサ23は電子シャッタとしての機能を備える。
CDS/AGC回路24は、アナログ信号のノイズを除去する相関2重サンプリング回路(CDS回路)と、アナログ信号の増幅ゲインを自動調整するオートゲインコントロール回路(AGC回路)と、を備えたアナログ信号処理回路である。このCDS/AGC回路24には、TG回路26からタイミング信号が供給され、イメージセンサ23からの電荷の取り込みタイミングと同期が取られている。ADC(A/Dコンバータ)25は、CDS/AGC回路24で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換して画像データを生成する回路である。この画像データは、画素毎にR,G,Bの濃度値を持つ画像データとしてメインCPU30に出力される。TG(タイミングジェネレータ)回路26は、メインCPU30から供給されるトリガ・シャッタコントロール周期信号により、各種のタイミング信号やクロック信号を出力する回路である。
メインCPU30は、カメラ1の動作を統合的に制御する複合ICチップである。メインCPU30は、画像データに対する各種の信号処理、操作部31の状態の検知、表示部32への画像表示、記録媒体33への画像ファイルの書き込み/読み出しなどのほか、カメラ1の状態遷移などのシーケンスを管理する。
メインCPU30は、不図示の画像入力コントローラ、AF回路、AE/AWB回路、画像処理回路、圧縮処理回路、メディアコントローラ、及びビデオエンコーダを備える。画像入力コントローラは、ADC25から入力された画像データをメモリ34に書き込む回路である。AF回路は、アナログ信号処理回路で生成された画像データに基づいて焦点位置を検出し、フォーカスレンズ12の駆動を行う回路である。AE回路は、画像データから被写体輝度を測定し、絞り値やシャッタスピードなどの露出値を算出する回路である。AWB回路は、撮影時のホワイトバランスを自動調整する回路である。
画像処理回路は、画像データに対して、ガンマ補正、シャープネス補正、コントラスト補正などの画質補正処理を施すとともに、画像データを輝度信号データ(Y画像データ)と、青色色差信号データ(Cb画像データ)及び赤色色差信号データ(Cr画像データ)からなるYCデータとに変換するYC処理を施す回路である。圧縮処理回路は、画像処理回路により各種の画像処理が施された画像データを所定の形式で圧縮し、画像ファイルを生成する回路である。メディアコントローラは、アナログ信号処理回路から画像データを取り込んでメモリ34に書き込む回路である。ビデオエンコーダは、デジタルの画像データをビデオ信号に変換して表示部32に表示する回路である。
メインCPU30には、操作部31、表示部32、記録媒体33、及びメモリ34が接続されている。操作部31は、ユーザの操作入力を取得する操作入力手段である。操作部31は、例えば、不図示のレリーズボタン、電源スイッチ、モード変更ボタン、手振れ補正ON/OFFボタン、ズームスイッチなどの操作部材を備える。ユーザは、所定の操作部材を操作することにより、撮影開始の指示、撮影モードの選択、手振れ補正モードON/OFFの選択などを行うことができる。また、ユーザは、ズームスイッチを操作することにより、ズームレンズ11の焦点距離を広角側又は望遠側に変更することができる。本実施形態のズームスイッチは、スイッチを広角側又は望遠側に操作することによりON状態となり、その操作した方向が駆動方向として設定される。また、スイッチを操作した時間に応じて駆動量が設定される。
なお、レリーズボタン、電源スイッチ、モード変更ボタンなどは、不図示のカメラボディ側に設けられている。また、手振れ補正ON/OFFボタン、ズームスイッチなどは、不図示のレンズ鏡筒側に設けられている。ただし、各操作部材の配置はこれに限定されるものではない。また、一つの操作部材が異なる機能の操作入力を取得するように構成されていてもよい。
表示部32は、カメラ1の背面に設けられた不図示の液晶モニタや電子ビューファインダ、及びこれらの駆動回路により構成される。記録媒体33は、カメラ1に設けられた不図示のカードスロットに着脱自在に装填されるカード型の記録手段である。記録媒体33への画像データの書き込みや読み出しは、上記メディアコントローラを介して行われる。メモリ34は、ユーザが操作部31を介して入力した各種の設定情報のほか、メインCPU30を制御するためのプログラム、このプログラムの実行に必要な各種データなどが記憶される。また、メインCPU30がプログラムを実行する際の演算処理に用いるデータなどが一時的に記憶される。
表示部32に表示されるスルー画は、イメージセンサ23で撮像された画像を表示部32の液晶モニタに連続的に表示した画像である。一般にスルー画は、カメラの電源起動時又は撮影モードの設定により表示される。ユーザは、静止画又は動画の撮影時に、表示部32の液晶モニタにスルー画を表示させることにより、電子ビューファインダを覗くことなくフレーミングを行うことができる。
メインCPU30は、DCモータ11c及びモータドライバ11dによるズームレンズ11の移動を制御する主制御部としての機能と、撮影モードに応じてズームレンズ11及び補正レンズ13を制御するCPU(メインCPU30又は防振制御CPU40)を選択する処理選択部としての機能と、を備える。
メインCPU30は、不図示の電源スイッチがON状態となることで起動し、操作部31で取得された各種の操作入力に関する情報を読み込む。このとき、カメラ1のモードが撮影モード(動画撮影モード、静止画撮影モード)であれば、防振制御CPU40にズーム初期化駆動開始要求コマンドを送信して、防振制御CPU40にズーム初期化駆動を実行させる。ズーム初期化駆動は、撮影光学系10が収納されたレンズ鏡筒を沈胴状態から突出位置まで繰出し移動させる動作である。具体的には、原点検出部11bから出力されるズーム原点検出信号の切り替わり位置を基準点(このときエンコーダ11aから出力されるズームエンコーダパルス値を0とする)として、規定パルスカウント位置までレンズ鏡筒を繰出す動作である。ズーム初期化駆動は、メインCPU30にとって処理負荷が大きいため、防振制御CPU40により実行される。なお、防振制御CPU40は、ズーム初期化駆動の終了後、メインCPU30へズーム初期化終了信号を送信する。
一方、起動時にカメラ1のモードが撮影モード以外の再生モード、あるいはセットアップモードのような補正レンズ13を駆動する必要がないモードであるときは、防振制御CPU40は起動されず、ズーム初期化駆動及び手振れ補正は行われない。
また、メインCPU30は、静止画撮影モードにおいて、ズーム駆動の操作が行われたときは、モータドライバ11dを制御してズームレンズ11を一定の制御量で移動させる(高速移動)。これにより、撮影光学系10の焦点距離が変更される。また、このときに手振れ補正モードON(VRON)が選択されているときは、防振制御CPU40にVRON信号を送信し、防振制御CPU40にモータドライバ13bを制御させて、補正レンズ13を所定方向に移動させる。これにより、カメラ1の手振れ補正が実行される。なお、メインCPU30は、手振れ補正モードOFF(VROFF)が選択されているときは、防振制御CPU40にVROFF信号を送信する。また、撮影モードが終了したときは、防振制御CPU40にVR制御終了要求コマンドを送信する。
また、メインCPU30は、ズーム駆動に同期して、モータドライバ12bを制御してフォーカスレンズ12の位置を移動させる。すなわち、メインCPU30は、防振制御CPU40から受信したズームエンコーダパルス値に基づいてフォーカスレンズ12の移動を制御している。これにより、撮影光学系10の焦点が調節される。後述するように、動画撮影モードにおいては、防振制御CPU40によりズームレンズ11が低速移動するように制御される。このため、メインCPU30は、防振制御CPU40からズームエンコーダパルス値を受信したタイミングでフォーカスレンズ12の位置を移動するように制御しても、ズーム駆動と同期した焦点の調節を行うことができる。
一方、メインCPU30は、動画撮影モードにおいて、ズーム駆動の操作が行われたときは、防振制御CPU40にズーム駆動開始要求コマンドを送信し、防振制御CPU40にモータドライバ11dを制御させてズームレンズ11を速度制御による制御量に基づいて移動させる(低速移動)。このズーム駆動により、撮影光学系10の焦点距離が変更される。また、このときに手振れ補正モードONが選択されているときは、防振制御CPU40にVRON信号を送信し、防振制御CPU40にモータドライバ13bを制御させて、補正レンズ13を所定方向に移動させる。これにより、カメラ1の手振れ補正が実行される。
防振制御CPU40は、補正レンズ13を駆動して手振れ補正を行うとともに、メインCPU30の制御によりズームレンズ11を駆動してズーム駆動を行う複合ICチップである。すなわち、防振制御CPU40は、VCM13a及びモータドライバ13bによる補正レンズ13の移動と、DCモータ11c及びモータドライバ11dによるズームレンズ11の移動とをそれぞれ制御する副制御部としての機能を備える。
防振制御CPU40は、CPU通信線(符号省略)によりメインCPU30と接続されている。防振制御CPU40は、CPU通信周期において、メインCPU30からズーム初期化駆動開始要求コマンド、ズーム駆動開始要求コマンド、VRON/OFF信号、記録画素数、撮影情報、メインCPU30でカウントされている現在のズームエンコーダパルス値などを受信する。また、防振制御CPU40は、メインCPU30へ、補正位置検出信号、ズームエンコーダパルス値などを送信する。
防振制御CPU40は、基本的な制御として、メインCPU30からVRON信号を受信したときに、後述するように補正レンズ13を所定方向に移動させてカメラ1の手振れ補正を行う。また、防振制御CPU40は、副次的な制御として、メインCPU30からズーム駆動開始要求コマンドを受信したときは、ズームレンズ11を駆動して焦点距離を変更する制御を行い、またメインCPU30からズーム初期化駆動開始要求コマンドを受信したときは、撮影光学系10を突出位置まで繰出し移動させるズーム初期化駆動の制御を行う。
防振制御CPU40は、不図示の振れ検出処理部、目標位置算出処理部、VR位置制御処理部、ズーム位置制御処理部、ズーム速度制御処理部を備える。防振制御CPU40は、これら各部による処理を所定の周期で繰り返し実行する。
また、防振制御CPU40は、角速度センサ41及び増幅器42と接続されている。角速度センサ41は、カメラ1の振れに応じて角速度信号を出力する。増幅器42は、角速度センサ41から出力され、不図示のローパスフィルタにより高周波成分がカットされた角速度信号を増幅する回路である。増幅器42で増幅された角速度信号は、防振制御CPU40に入力される。
振れ検出処理部は、角速度センサ41から入力した角速度信号を不図示のADCによりデジタル信号に変換するとともに、所定の加工処理を施して手振れ量(振れ角)を算出する。目標位置算出部は、振れ検出部で算出された振れ角に対する補正レンズ13の目標位置を算出する。VR位置制御処理部は、目標位置算出部で算出された目標位置に補正レンズ13を移動させるための制御量を算出する。
防振制御CPU40は、VR位置制御処理部で算出された制御量に基づいてモータドライバ13bを制御し、補正レンズ13を光軸と直交する面内に移動させる。これにより、カメラ1が撮影者の手振れなどで振れても、イメージセンサ23の光電面上において、被写体像が常に同位置となるように制御される。
なお、手振れ補正モードOFF(VROFF信号の受信)の場合、補正レンズ13の目標位置は、光軸中心の位置となるため、目標位置の算出は行う必要がない。しかし、振れ検出処理部における処理に時間がかかるため、常に処理を行うようにしておく必要がある。このため、メインCPU30からVROFF信号を受信した場合でも、手振れ補正モードON(VRON信号の受信)への切り替えに備えて、振れ検出処理部による処理を実行する。
ズーム位置制御処理部は、ズームレンズ11の駆動開始/停止をそれぞれ制御する。ここでは、パルスカウント値が規定値に達したらズームレンズ11の駆動を停止させている。ここでは、パルスカウント値が規定値に達したところで駆動デューティを0%とし、ショートブレーキによりDCモータ11cの回転を停止させる。
ズーム速度制御処理部は、規定時間内のパルスカウント値の変化量から現在速度と目標速度との差分を測定する。そして、モータドライバ11dの制御量をコントロールして、ズーム速度が一定になるように制御する。なお、動画撮影モードにおいて、手振れ補正モードOFFの場合には、防振制御CPU40による防振制御は不要となるため、ズーム速度制御処理部によるズーム速度制御周期はZM(最短)となる。これにより、ズーム駆動が最優先となるように制御される。また、ズーム速度制御処理部は、ズーム速度が目標速度に達しないと判断した場合は、駆動デューティの値を大きくするように制御する。また、ズーム速度が目標速度を超えている場合は駆動デューティの値を小さくするように制御する。
次に、防振制御CPU40の動作について更に詳細に説明する。図2は、静止画撮影モードにおける防振制御CPU40の動作を示すタイムチャートである。静止画撮影モードでは、防振制御CPU40によるズーム駆動は行われないため、防振制御のための振れ検出処理、目標位置算出処理、VR位置制御処理のみが一定の周期で行われる。このとき、目標位置算出周期(VM)は最短となる。このように、防振制御と並行してズーム駆動を行わない場合は、目標位置算出周期をVMとして、防振制御が最優先となるように制御される。なお、図2のズーム速度制御周期に示す破線のフラグは、手振れ補正モードOFFの場合のズーム速度制御周期ZM(最短)のタイミングを仮想的に示している。
図3及び図4は、動画撮影モードにおける防振制御CPU40の動作を示すタイムチャートである。ズームレンズ11の移動速度を制御する動画撮影モードでは、防振制御CPU40によるズーム駆動が行われる。このズーム駆動の際、防振制御CPU40は、目標位置算出周期を、静止画撮影モードでの目標位置算出周期VMよりも長いVS(図3)又はVL(図4)とする。このように、動画撮影モードにおいて、防振制御CPU40が防振制御と並行してズーム駆動を行う場合は、処理時間を確保するために、防振制御のための目標位置算出周期を長くするようにしている。なお、本実施形態では、防振制御のための処理周期として、目標位置算出周期を長くするようにしているが、VR位置制御周期を長くしてもよい。
一般に、動画撮影モードにおいて撮像される記録画素数は、静止画撮影モードで撮像される記録画素数よりも少ない。このため、動画撮影モードのときには、防振制御の精度を静止画撮影モードのときより下げても画質に与える影響は少ない。したがって、動画撮影時には、防振制御のための処理周期を長くする一方、ズーム駆動のための処理周期を出来るだけ短くすることにより、画質への影響を最小限に抑えつつ、ズーム駆動時における速度制御の精度を高めることができる。
また、上述したように、動画撮影モードでは、静止画撮影モードのときよりも防振制御の精度を下げることができる。しかし、手振れが大きい場合は、画像への影響が大きいため、ズーム駆動時の速度制御(音質)よりも防振制御(画質)を優先した方が望ましいと考えられる。このため、防振制御CPU40は、振れ検出処理部で算出した手振れ量が第1規定値よりも大きい場合には、図3に示すように、目標位置算出周期を、図2に示す目標位置算出周期VMよりも長いVSとする。また、ズーム速度制御周期を、手振れ補正モードOFFの場合のズーム速度制御周期ZM(最短:図2参照)よりも長いZLとする。これによれば、ズーム駆動時における速度制御の精度が低くなるため、駆動音により音声記録の品質が低下する場合もあるが、防振制御の精度を高めることができるので、記録画像の品質を向上させることができる。
一方、手振れが小さい場合には、画像への影響は比較的小さいため、ズーム駆動時の防振制御(画質)よりも、速度制御(音質)を優先した方が望ましいと考えられる。このため、防振制御CPU40は、振れ検出処理部で算出した手振れ量が第2規定値(<第1規定値)よりも小さい場合には、図4に示すように、目標位置算出周期を、図3に示す目標位置算出周期VSよりも長いVLとする。また、ズーム速度制御周期を、手振れ補正モードOFFの場合のズーム速度制御周期ZM(最短)よりも長く、且つ図3に示すズーム速度制御周期ZLよりも短いZSとする。これによれば、防振制御の精度が低くなるため、記録画像の品質が低下する場合もあるが、ズーム駆動時における速度制御の精度を高めることができるので、音声記録の品質を向上させることができる。
また、防振制御CPU40は、動画撮影モードにおける記録画素数が標準記録画素数よりも少ない場合には、第1及び第2規定値が標準設定値よりも大きくなるように制御する。手振れによる記録画像への影響は、記録画素数により異なる。記録画素数が少ない場合は、防振制御の精度を落としても記録画像への影響が少ない。このため、記録画素数が標準記録画素数以上であれば、第1及び第2規定値を標準設定値とし、標準記録画素数より少ない場合には、第1及び第2規定値を標準設定値よりも大きくする。第1及び第2規定値を標準設定値よりも大きくした場合は、ズーム速度制御周期を可能な限り短く(ZM)することができるので、ズーム駆動時における速度制御の精度を高めることができ、音声記録の品質を向上させることができる。
また、動画撮影時の第2規定値を、静止画撮影時の第2規定値よりも大きくするようにしてもよい。これによれば、静止画よりも手振れが画質に与える影響が少ない動画撮影時において、可能な限り画質よりも音質を優先させることができるため、撮影した動画の音声記録の品質を向上させることができる。
また、メインCPU30は、防振制御CPU40から送信されるズームエンコーダパルス値に基づいて、フォーカスレンズ12をトラッキング駆動している。トラッキング量の多いズーム位置では、CPU通信処理によってズーム位置情報(ズームエンコーダパルス値)を受け渡す必要があるが、トラッキング量が少ないズーム位置では、CPU通信処理を減らすことによって、防振制御CPU40及びメインCPU30の処理負荷を軽減することができる。
また、防振制御CPU40は、動画撮影モードにおいて、ズーム駆動の操作が行われた時は、撮影光学系10の焦点距離に応じて、ズームレンズ11の移動速度を変更するように制御している。具体的には、撮影光学系10の焦点距離が長焦点(望遠)側であるときは、モータドライバ11dを制御して、撮影光学系10の焦点距離が短焦点(広角)側のときよりも遅い速度でズームレンズ11を移動させるようにしている。
上述したように、動画撮影モードにおいて、ズーム駆動の操作が行われたときは、防振制御CPU40により、ズームレンズ11が速度制御による制御量に基づいて低速で移動するように制御される。しかしながら、短焦点側に比べて画角変化の大きな長焦点側では、更に移動の速度が遅くなるように目標速度を変更する。これによれば、画角変化の大きな長焦点側において、ズームレンズ11がより低速で移動することになるため、撮影画像の変化が滑らかなものとなり、再生した動画の見栄えを向上させることができる。なお、目標速度を変更すると、長焦点側と短焦点側とで駆動音の差を生じることになるが、低速域では音色の変化はユーザに違和感を与えにくい。
次に、本実施形態のカメラ1において、メインCPU30が撮影モードにおいてズーム駆動を制御する際の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。
メインCPU30は、不図示の電源スイッチがON状態となることで起動し、操作部31で取得された各種の操作入力に関する情報を読み込む。そして、カメラ1のモードが撮影モードであれば、ステップS101において、メインCPU30は、防振制御CPU40を起動し、ステップS102において、初期設定を行う。
ステップS103において、メインCPU30は、ズーム初期化済みかを判定する。この判定でYESであれば、後述のステップS106へ進む。また、NOであれば、ステップS104において、防振制御CPU40にズーム初期化駆動開始要求コマンドを送信する。続くステップS105において、メインCPU30は、ズーム初期化が終了したかを判定し、ズーム初期化が終了したらステップS106へ進む。
ステップS106において、メインCPU30は、動画の記録画素数に変更があるかを判定する。この判定でYESであれば、ステップS107において、記録画素数の設定を行う。続くステップS108において、メインCPU30は、撮影モードが変更されたかを判定する。この判定でYESであれば、ステップS109において、撮影モード(動画撮影モード/静止画撮影モード)の設定を行う。
ステップS110において、メインCPU30は、ズームスイッチ(SW)がON状態かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS114へ進む。また、YESであれば、ステップS111において、動画記録中かを判定する。ステップS111の判定でYESであれば、ステップS112において、メインCPU30は、防振制御CPU40にズーム駆動開始要求コマンドを送信する。これにより、後述するように、防振制御CPU40は、ズームレンズ11を速度制御による制御量に基づいて移動させる(低速移動)。また、ステップS111の判定でNOであれば、ステップS113において、メインCPU30は、自らの制御によりズームレンズ11を一定の制御量で移動させる(高速移動)。
ステップS114において、メインCPU30は、ズーム駆動中かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS123へ進む。また、YESであれば、ステップS115において、メインCPU30は、動画記録中かを判定する。この判定でYESであれば、ステップS116において、メインCPU30は、ズームスイッチがOFF状態かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS123へ進む。また、YESであれば、ステップS117において、メインCPU30は、防振制御CPU40にズーム駆動停止要求コマンドを送信する。
ステップS115の判定でNOであれば、ステップS118において、メインCPU30は、ズームスイッチがOFF状態かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS120へ進む。また、YESであれば、ステップS119において、メインCPU30は、ズーム停止位置設定を行い、ステップS120において、パルスカウントを開始する。そして、ステップS121において、メインCPU30は、ズーム位置制御周期かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS123へ進む。また、YESであれば、ステップS122において、メインCPU30は、ズーム位置制御処理を行う。
ステップS123において、メインCPU30は、CPU通信周期かを判定する。この判定でYESであれば、ステップS124において、メインCPU30は、VRON/OFF信号、撮影情報、メインCPU30で制御した時のズームエンコーダパルス値などを防振制御CPU40へ送信し、また防振制御CPU40から補正位置検出信号、防振制御CPU40で制御した時のズームエンコーダパルス値などを受信する。
ステップS125において、メインCPU30は、レリーズスイッチ(SW)がON操作(撮影開始の指示)されたかを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS127へ進む。また、YESであれば、ステップS126において、メインCPU30は、AE、AF、WB処理などの撮影準備処理を行い、イメージセンサ23により撮像された画像の記録処理を行う。
ステップS127において、メインCPU30は、撮影モードが終了したかを判定する。この判定でNOであれば、ステップS106へ戻る。また、YESであれば、ステップS128において、メインCPU30は、防振制御CPU40へVR制御終了要求コマンドを送信して、本ルーチンの処理を終了する。
次に、防振制御CPU40が手振れ補正及びズーム駆動を制御する際の処理手順を図6及び図7のフローチャートに基づいて説明する。
上述したメインCPU30から、ズーム初期化駆動開始要求コマンドを受信した防振制御CPU40は、図6のステップS201において、初期設定を行う。この初期設定において、ズーム初期化駆動を行い、終了とともにメインCPU30にズーム初期化終了信号を送信する。ステップS202において、防振制御CPU40は、振れ検出周期かを判定する。この判定でNOであれば、後述の図7のステップS215へ進む。また、YESであれば、ステップS203において、防振制御CPU40は、振れ検出処理を行い、ステップS204において、動画記録中かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS206へ進む。また、YESであれば、ステップS205において、防振制御CPU40は、ズーム駆動中かを判定する。この判定でNOであれば、ステップS206において、目標位置算出周期を最短のVMとする。
一方、ステップS205の判定でYESであれば、ステップS207において、防振制御CPU40は、VRON信号を受信したかを判定する。この判定でYESであれば、ステップS208において、防振制御CPU40は、設定された記録画像数と標準記録画素数とに基づいて第1及び第2規定値を設定する。上述したように、設定された記録画像数が標準記録画素数以上であれば、第1及び第2規定値を標準設定値とし、少ない場合は標準設定値よりも大きな値に設定する。
ステップS209において、防振制御CPU40は、手振れ量が第1規定値以上かを判定する。この判定でYESであれば、ステップS210において、防振制御CPU40は、目標位置算出周期をVS、ズーム速度制御周期をZLとする。また、ステップS209の判定でNOであれば、ステップS211において、防振制御CPU40は、手振れ量が第2規定値以下かを判定する。この判定でYESであれば、ステップS212において、防振制御CPU40は、目標位置算出周期をVL、ズーム速度制御周期をZSとする。
一方、ステップS207の判定でNOであれば、防振制御は不要なため、ステップS213において、防振制御CPU40は、ズーム速度制御周期をZM(最短)とする。また、ステップS211の判定でNOであれば、ステップS214において、防振制御CPU40は、周期の変更なしとする。
図7のステップS215において、防振制御CPU40は、目標位置算出周期かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS219へ進む。また、YESであれば、ステップS216において、防振制御CPU40は、VRON信号を受信したかを判定する。この判定でYESであれば、ステップS217において、防振制御CPU40は、目標位置算出処理を実行する。また、ステップS216の判定でNOであれば、ステップS218において、防振制御CPU40は、目標位置固定(光軸中心の位置)とする。
ステップS219において、防振制御CPU40は、VR位置制御周期かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS221へ進む。また、YESであれば、ステップS220において、防振制御CPU40は、VR位置制御処理を実行する。ステップS221において、防振制御CPU40は、ズーム駆動開始要求コマンドを受信したかを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS224へ進む。また、YESであれば、ステップS222において、防振制御CPU40は、ズーム駆動を開始し、ステップS223において、ズーム駆動における速度制御の制御量を初期化する。
ステップS224において、防振制御CPU40は、ズーム駆動停止要求コマンドを受信したかを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS226へ進む。また、YESであれば、ステップS225において、防振制御CPU40は、ズーム停止位置設定を行う。
ステップS226において、防振制御CPU40は、ズーム駆動中かを判定する。この判定でNOであれば、後述するステップS232へ進む。また、YESであれば、ステップS227において、パルスカウントを開始し、ステップS228において、ズーム位置制御周期かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS230へ進む。また、YESであれば、ステップS229において、防振制御CPU40は、ズーム位置制御処理を実行する。ここでは、パルスカウント値が規定値に達したら、ズームレンズ11の駆動を停止させる。
ステップS230において、防振制御CPU40は、ズーム速度制御周期かを判定する。この判定でYESであれば、ステップS231において、防振制御CPU40は、ズーム速度制御処理を実行する。ここでは、規定時間内のパルスカウント値に基づいて、ズーム速度が一定になるように制御する。
ステップS232において、防振制御CPU40は、ズーム位置が変化したかを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS234へ進む。また、YESであれば、ステップS233において、防振制御CPU40は、ズーム目標速度を変更する。ステップS234において、防振制御CPU40は、CPU通信周期かを判定する。この判定でNOであれば、後述のステップS236へ進む。また、YESであれば、ステップS235において、防振制御CPU40は、メインCPU30から各種の要求コマンド、VRON/OFF信号、撮影情報、メインCPU30で制御した時のズームエンコーダパルス値などを受信する。またメインCPU30へ補正位置検出信号、ズームエンコーダパルス値などを送信する。
ステップS236において、防振制御CPU40は、VR制御終了コマンドを受信したかを判定する。この判定でNOであれば、ステップS202へ戻る。また、YESであれば、本ルーチンの処理を終了する。
上述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)動画撮影モードでは、防振制御CPU40によりズームレンズ11の移動を制御するようにしたので、メインCPU30の処理負担を軽減することができる。このように、メインCPU30の処理負担が軽減されるため、撮影した動画にジッターが発生するのを防ぐことができる。またメインCPU30のシステムクロックを高くする必要がないので、コストアップや消費電力の増大を抑えることができ、高周波による不要輻射の発生をなくすことができる。また、動画撮影モードでは、ズームレンズ11を低速移動するため、モータ等の駆動音がノイズとして記録されることがなく、音声記録の品質低下を少なくすることができる。更に、画角変化も緩やかとなるため、再生画像も見やすいものとなる。したがって、本実施形態のカメラ1によれば、画質、音質ともに優れた動画撮影を行うことができる。
(2)防振制御CPU40によりズームレンズ11の移動を制御する際に、動画撮影モードにおける防振制御の周期を、静止画撮影モードにおける防振制御の周期よりも長くするようにしたので、画質への影響を最小限に抑えつつ、ズーム駆動時における速度制御の精度を高めることができる。また、防振制御CPUのシステムクロックを通常よりも高くする必要がないため、コストアップや消費電力の増大を抑えることができる。
(3)防振制御の周期として、目標位置算出処理の周期だけを静止画撮影モードにおける目標位置算出処理の周期よりも長くするようにしたので、制御量の更新タイミングを可能な限り短くすることができる。ちなみに、VR位置制御周期を長くした場合は、制御量の更新タイミングが長くなり、外乱要因に対して補正レンズ13の移動に影響を受けやすくなる。このため、性能悪化を誘発させやすくなるおそれがある。しかし、目標位置算出処理の周期を長くした場合には、制御量の更新タイミングを可能な限り短くすることができるため、上記のような不具合の発生を抑えることができる。
(4)動画撮影時に、手振れ量が第1規定値よりも大きい場合には、目標位置算出周期を出来るだけ短くし、ズーム速度制御周期を長くするようにしている。このように、手振れの影響が大きい場合には、音質よりも画質を優先した方が望ましいため、目標位置算出周期を出来るだけ短くして防振制御の精度を高めることにより、記録画像の品質を向上させることができる。一方、手振れ量が第2規定値よりも小さい場合には、目標位置算出周期を長くし、ズーム速度制御周期を出来るだけ短くするようにしている。このように、手振れの影響が小さい場合には、画質よりも音質を優先した方が望ましいため、ズーム速度制御周期を出来るだけ短くして速度制御の精度を高めることにより、音声記録の品質を向上させることができる。
(5)動画撮影時に、ズーム駆動の操作が行われた時は、撮影光学系10の焦点距離に応じてズームレンズ11の移動速度を変更するようにしたので、焦点距離の特性に応じた画像を撮影することができる。例えば、長焦点側では移動の速度が遅くなるように目標速度を変更することにより、画角変化の大きな長焦点側において、ズームレンズ11がより低速で移動することになる。このため、撮影画像の変化が滑らかなものとなり、再生した動画の見栄えを向上させることができる。
(6)動画撮影時の第2規定値を、静止画撮影時の第2規定値よりも大きくすることにより、静止画よりも手振れが画質に与える影響が少ない動画撮影時において、可能な限り画質よりも音質を優先させることができる。これにより、撮影した動画の音声記録の品質を向上させることができる。
(7)動画撮影時の記録画素数に応じて第1及び第2規定値を変更するようにしたので、設定された記録画素数に適した画像を撮影することができる。例えば、記録画素数が標準記録画素数よりも少ない場合には、第1及び第2規定値を標準設定値よりも大きくする。これにより、ズーム速度制御周期を可能な限り短くすることができるので、ズーム駆動時における速度制御の精度を高めることができ、音声記録の品質を向上させることができる。
(8)電源起動時に、防振制御CPU40によりズーム初期化駆動を実行するようにしたので、メインCPU30の処理負担を更に軽減することができる。
(9)ズーム速度制御は、目標位置算出処理の周期を長くしたことにより発生した空き時間を処理時間として利用している。このため、目標位置算出処理の周期を2倍長くしても、ズーム速度制御処理の周期を2倍以上短くすることはできない。しかし、目標位置算出処理の空き時間をズーム速度制御処理のために使用することにより、ズーム駆動していない期間における防振性能を最も高めることが可能となる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)動画撮影モードにおいて、ズーム駆動時の速度制御(音質)と防振制御(画質)のどちらを優先するかは、上記実施形態の例に限らず、適宜に選択することができる。例えば、特定の焦点距離範囲において、レンズ保持枠とレンズ鏡筒内壁との摺動抵抗の変動が大きいことが判明している場合は、手振れ量が大きくても、上記焦点距離範囲では目標位置算出周期よりもズーム速度制御周期を短くする。これにより、レンズ鏡筒の内部構造に起因する音質の低下を最小限に抑えることができる。
(2)本実施形態では、メインCPU30の代わりにズームレンズ11の低速移動やズーム初期化駆動を行うCPUとして、手振れ補正を行う防振制御CPU40を用いた例について説明したが、これに限らず、他のCPUを用いてもよい。
(3)本実施形態では、手振れ量の判定基準となる第1規定値及び第2規定値を異なる値とした例を示したが、第1規定値と第2規定値とは同じ値(単一の規定値)であってもよい。
(4)動画撮影中にズーム駆動の操作が行われたときは、ズームレンズ11の移動位置に応じて目標速度を変更するようにしてもよい。
(5)動画撮影中のズーム駆動において、防振制御CPU40からメインCPU30に送信するズームエンコーダパルス値は、ズーム位置に応じて変更するようにしてもよい。
(6)手振れ補正の機構は、補正レンズ13を光軸と直交する面内に移動するレンズ駆動方式でもよいし、イメージセンサ23を移動させるCCD駆動方式でもよい。
また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。更に、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、10:撮影光学系、11:ズームレンズ、12:フォーカスレンズ、13:補正レンズ、20:画像処理部、30:メインCPU、31:操作部、32:表示部、40:防振制御CPU

Claims (12)

  1. レンズ鏡筒内に保持され、当該レンズ鏡筒内を移動可能な第1光学部材及び第2光学部材を有する撮影光学系と、
    前記第1光学部材を前記レンズ鏡筒内で移動させる第1光学部材移動部と、
    前記第1光学部材とは独立して前記第2光学部材を前記レンズ鏡筒内で移動させる第2光学部材移動部と、
    前記第1光学部材移動部による前記第1光学部材の移動を制御する主制御部と、
    前記第1光学部材移動部による前記第1光学部材の移動及び前記第2光学部材移動部による前記第2光学部材の移動を制御する副制御部と、
    前記撮影光学系により形成された被写体像を画像として撮像する撮像手段と、
    前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでは、前記主制御部に前記第1光学部材移動部を制御させて前記第1光学部材を一定の制御量で移動させるとともに、前記副制御部に前記第2光学部材移動部を制御させて前記第2光学部材を移動させ、前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードでは、前記副制御部に前記第1光学部材移動部を制御させて前記第1光学部材を速度制御による制御量に基づいて移動させるとともに、前記副制御部に前記第2光学部材移動部を制御させて前記第2光学部材を移動させる処理選択部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記第2光学部材の移動を制御する処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの前記第2光学部材の移動を制御する処理の周期よりも長くすることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記第2光学部材の目標位置算出処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの前記目標位置算出処理の周期よりも長くすることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記第2光学部材を移動させる量が第1規定値よりも大きいときは、前記第2光学部材の目標位置算出処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの目標位置算出処理の周期よりも長くするとともに、前記第1光学部材を移動する際の速度制御処理の周期を、前記第2光学部材の移動を制御しない場合において前記第1光学部材を移動する際の速度制御処理の周期よりも長くし、
    前記第2光学部材を移動させる量が第2規定値(≦第1規定値)よりも小さいときは、前記第2光学部材の目標位置算出処理の周期を、前記第2光学部材を移動させる量が前記第1規定値よりも大きいときの前記第2光学部材の目標位置算出処理の周期よりも長くするとともに、前記第1光学部材を移動する際の速度制御処理の周期を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードでの速度制御処理の周期よりも長く、且つ前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて前記第2光学部材を移動させる量が前記第1規定値よりも大きいときの前記第1光学部材の速度制御処理の周期よりも短くすることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記撮影光学系の焦点距離に応じて前記第1光学部材の移動速度を変更することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記撮影光学系の焦点距離が長焦点側であるときは、前記第1光学部材移動部を制御して、前記撮影光学系の焦点距離が短焦点側のときよりも遅い速度で前記第1光学部材を移動させることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードでは、前記第2規定値を、前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードにおける前記第2規定値よりも大きくすることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードにおいて、前記撮像手段での記録画素数に応じて、前記第1及び第2規定値を変更することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項8に記載の撮像装置であって、
    前記副制御部は、
    前記撮像手段での記録画素数が、標準記録画素数より少ない場合は、前記第1及び第2規定値を、それぞれ標準設定値より大きくすることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記処理選択部は、
    前記撮像装置の電源起動時において、前記副制御部に前記第1光学部材移動部を制御させて前記第1光学部材を初期化駆動させることを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記第1光学部材移動部は、前記第1光学部材を光軸方向に移動させることにより、前記撮影光学系の焦点距離を変更するズームレンズ移動部であり、前記第2光学部材移動部は、前記第2光学部材を光軸と略直交する面内に移動させることにより、前記撮影光学系の光軸のブレを補正するブレ補正レンズ移動部であることを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記第1光学部材の移動速度を制御しない撮影モードは静止画撮影モードであり、前記第1光学部材の移動速度を制御する撮影モードは動画撮影モードであることを特徴とする撮像装置。
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