JP2011090489A - 装置間通信システムおよび通信装置 - Google Patents

装置間通信システムおよび通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011090489A
JP2011090489A JP2009243334A JP2009243334A JP2011090489A JP 2011090489 A JP2011090489 A JP 2011090489A JP 2009243334 A JP2009243334 A JP 2009243334A JP 2009243334 A JP2009243334 A JP 2009243334A JP 2011090489 A JP2011090489 A JP 2011090489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slave
communication
serial data
predetermined
address
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009243334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5314563B2 (ja
Inventor
Masahiro Hoshi
雅浩 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Electronics Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority to JP2009243334A priority Critical patent/JP5314563B2/ja
Publication of JP2011090489A publication Critical patent/JP2011090489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5314563B2 publication Critical patent/JP5314563B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】同一のバスに接続される複数のスレーブ装置の各々に対し、外部からアドレス設定するために必要な入力端子数を必要最小限に抑えながら、アドレス設定入力端子数の組合せ以上のスレーブ装置との通信を可能にする装置間通信システムおよび通信装置を提供する。
【解決手段】マスター装置103から通信ライン100を通して各スレーブ装置110,120,130に一斉配信されるスレーブアドレス設定命令に応じて、一のスレーブ装置のデータ出力端子(Dx)から当該出力端子毎に対応したユニークな既定シリアルデータを出力し、該シリアルデータを他のスレーブ装置のデータ入力端子SLAに供給する。該供給されたシリアルデータを予め定義された関数関係に基づいてデコードして個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に保持する。該保持された個別スレーブアドレスによって通信を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリアル通信バスを用いた装置間通信システムおよび通信装置に関し、特に、多種の構成要素にアクセスするためのアドレッシングスキームを可能にする装置間通信システムおよび通信装置に関する。
多くの電子デバイスまたは回路基盤を共通バスに接続するシステムとしてシリアル通信システムがある。
近年広く普及しているシリアル通信システムでI2C−BUS(非特許文献1参照)では、少なくとも一つのマスター装置と複数のスレーブ装置がSDA(Serial Data)とSCL(Serial Clock)との2本のバスを共通にして接続されて直列バスシステムを構成している。
マスター装置が各スレーブ装置に対しデータを送信するためには、各スレーブ装置を特定するスレーブアドレスと呼ばれる識別IDが付与されることを要する。そして、このスレーブアドレスはデバイスの種類により固有のスレーブアドレスが割当てられる。
また、同種のデバイスを接続するために、スレーブアドレスは変更不可能な固定部分とデバイスピン設定によるプログラマブルな部分とが設けられており、極力多数のデバイスを一つのI2C−BUSに接続できるように考慮されている。
プログラム可能なビットの数は利用可能なピン数によって決まるため、例えば、3ビットがピン設定で変更可能な場合、一つのバスに最大8つの同種のデバイスを接続することが可能になる。
上述のような状況にあって、近年、スレーブアドレスの重複や、スレーブ装置の総数に対してプログラム可能なピン数が不足するという重大な問題が派生してきている。このような問題に対処するためにバス切換え回路を利用する技術が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示の技術では、マスター装置から発されるスレーブターゲットアドレスを直接シリアルバスシステム上に送出するのではなく、この技術提案に特有のシリアルバス拡張回路のスレーブターゲットアドレスを送出してから、スレーブ装置のスレーブターゲットアドレスを送出するようにして、同一のシリアルバスシステム内に同じスレーブターゲットアドレスをもつデバイスを複数配置できるようにしている。
また、スレーブ装置のアドレスを動的にシフトさせることによってアドレスの数に関する制約を原理上なくしてしまおうとする技術も既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の提案におけるバス切換え回路では、同一のバス上にアドレスが重複したデバイスを接続できないため、重複分だけ、バス分割拡張回路を備えた上でそれらのバス切換え制御を行わねばならない。
一方、特許文献2の提案におけるアドレスを動的にシフトさせる方法による場合には、動的にアドレスを変更するために最低限必要な専用の3ビットを確保する必要がある。このため、同一のバスに接続されるスレーブ装置が8個以下の規模に留まる多重構成に対しては、従前の入力端子のハードワイヤ接続による3ビットを利用する方法に比較して、プルアップ抵抗の付加などの外付け回路の増大を招く等の不利な点が顕著になりがちである。また、目的とするデバイスに到達するまで命令の転送を持続する必要があり、更に別のデバイスに切換えるためには毎回リセットから再度実行し直さなくてはならない等、従前のシステムよりも命令サイクルが長くなると共に、順番を飛び越えて早く通信したいといった要請には原理上応えられない。
特開平11−312139号公報 特開平9−244986号公報
"UM10204_3" I2C-bus specification and user manual (cNXP B.V. 2007)
本発明は上述のような状況に鑑みてなされたものであり、同一のバスに接続される複数のデバイスである多重構成要素の各々に対し、外部からアドレス設定するために必要な入力端子数を必要最小限に抑えながら、アドレス設定入力端子数の組合せ以上の多重構成要素との通信を可能にする装置間通信システムおよび通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願では次に列記する技術を提案する。
(1)シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおいて、
前記複数の各スレーブ装置は、
前記マスター装置から前記通信ラインを通して配信される同報アドレス通知によるスレーブアドレス設定命令に応じて、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ出力端子から当該出力端子毎に対応した既定のユニークなシリアルデータである既定シリアルデータを出力する既定シリアルデータ出力手段と、
前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子から入力されたシリアルデータを予め定義された関数関係に基づいてデコードして該デコードしたデータを前記スレーブアドレス設定命令に対応した個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む個別スレーブアドレス設定手段と、
前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う通信制御手段と、
を有することを特徴とする装置間通信システム。
上記(1)の装置間通信システムは、シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う。
上記における複数の各スレーブ装置は、その既定シリアルデータ出力手段によって、前記マスター装置から前記通信ラインを通して配信される同報アドレス通知によるスレーブアドレス設定命令に応じて、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ出力端子から当該出力端子毎に対応した既定のユニークなシリアルデータである既定シリアルデータを出力する。
また、その個別スレーブアドレス設定手段によって、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子から入力されたシリアルデータを予め定義された関数関係に基づいてデコードして該デコードしたデータを前記スレーブアドレス設定命令に対応した個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む。
更に、その通信制御手段によって、前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う。
そして、その通信制御手段によって、前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う。
(2)前記複数の各スレーブ装置のうちの一のスレーブ装置における前記既定シリアルデータを出力する前記データ出力端子である既定シリアルデータ出力端子と前記複数の各スレーブ装置のうちの他のスレーブ装置における前記既定シリアルデータを入力する既定シリアルデータ入力端子とを結ぶ既定シリアルデータ伝送手段を備えていることを特徴とする(1)の装置間通信システム。
上記(2)の装置間通信システムでは、(1)の装置間通信システムにおいて特に、前記複数の各スレーブ装置のうちの一のスレーブ装置における前記既定シリアルデータを出力する前記データ出力端子である既定シリアルデータ出力端子と前記複数の各スレーブ装置のうちの他のスレーブ装置における前記既定シリアルデータを入力する既定シリアルデータ入力端子とを結ぶ既定シリアルデータ伝送手段を備え、例えば配線である既定シリアルデータ伝送手段によって該当するスレーブ装置が結ばれて、これら該当する複数の各スレーブ装置間の連携により、前記個別スレーブアドレス設定の手順が実行され得る。
(3)シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおける前記スレーブ装置として適合する通信装置であって、
前記マスター装置から前記通信ラインを通して配信される同報アドレス通知によるスレーブアドレス設定命令に応じて、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ出力端子から当該出力端子毎に対応した既定のユニークなシリアルデータである既定シリアルデータを出力する既定シリアルデータ出力手段と、
前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子から入力されたシリアルデータを予め定義された関数関係に基づいてデコードして該デコードしたデータを前記スレーブアドレス設定命令に対応した個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む個別スレーブアドレス設定手段と、
前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う通信制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
上記(3)の通信装置は、シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおける前記スレーブ装置として適合する。
そして、その既定シリアルデータ出力手段によって、前記マスター装置から前記通信ラインを通して配信される同報アドレス通知によるスレーブアドレス設定命令に応じて、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ出力端子から当該出力端子毎に対応した既定のユニークなシリアルデータである既定シリアルデータを出力する。
また、その個別スレーブアドレス設定手段によって、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子から入力されたシリアルデータを予め定義された関数関係に基づいてデコードして該デコードしたデータを前記スレーブアドレス設定命令に対応した個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む。
更に、その通信制御手段によって、前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う。
そして、その通信制御手段によって、前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う。
(4)前記スレーブアドレス設定命令の期間に前記既定シリアルデータを出力させ、前記スレーブアドレス設定命令の期間に該当しない期間に他の情報データを出力させる出力切替え手段を備えていることを特徴とする(3)の通信装置。
上記(4)の通信装置では、(3)の通信装置において特に、その出力切替え手段によって、前記スレーブアドレス設定命令の期間に前記既定シリアルデータを出力させ、前記スレーブアドレス設定命令の期間に該当しない期間に他の情報データを出力させる。
(5)前記既定シリアルデータ出力手段は、当該出力端子毎に対応して前記複数の各スレーブ装置にそれぞれ対応した前記既定シリアルデータを各出力するように構成され、
前記複数の各スレーブ装置における該当する前記データ入力端子に前記既定シリアルデータ出力手段が出力する前記既定シリアルデータを分配する既定シリアルデータ分配手段を更に備えていることを特徴とする(3)または(4)の何れか一の通信装置。
上記(5)の通信装置では、(3)または(4)の何れか一の通信装置において特に、その前記既定シリアルデータ出力手段は、当該出力端子毎に対応して前記複数の各スレーブ装置にそれぞれ対応した前記既定シリアルデータを各出力する。そして、その既定シリアルデータ分配手段によって、前記複数の各スレーブ装置における該当する前記データ入力端子に前記既定シリアルデータ出力手段が出力する前記既定シリアルデータを分配する。
(6)シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおける前記スレーブ装置として適合する通信装置であって、
前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子に供給される既定の論理値に対し予め定義された関数関係のデータを参照して当該通信装置を表すスレーブアドレスデータを決定し、該決定したスレーブアドレスデータを個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む個別スレーブアドレス決定手段と、
前記個別スレーブアドレス決定手段によって前記データ保持部に書込まれた当該個別スレーブアドレスによる通信を行う通信制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
上記(6)の通信装置は、シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおける前記スレーブ装置として適合する。
そして、その個別スレーブアドレス決定手段によって、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子に供給される既定の論理値に対し予め定義された関数関係のデータを参照して当該通信装置を表すスレーブアドレスデータを決定し、該決定したスレーブアドレスデータを個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む。
また、その通信制御手段によって、前記個別スレーブアドレス決定手段によって前記データ保持部に書込まれた当該個別スレーブアドレスによる通信を行う。
マスター装置からのスレーブアドレス設定命令の発信に際し、スレーブアドレスを決定するためのスレーブ装置の外部端子が最小1端子の付加で済み、該付加した1端子であっても、スレーブ装置が生成し出力可能なシリアルパターンの数だけスレーブアドレスを設定可能な機会を増やすことができる。
スレーブ装置相互間でもまたスレーブ装置単独でも端子の接続関係だけでスレーブアドレスの管理設計が可能になり、装置間通信システム以外の他のスイッチ等の制御を必要とせず、アドレスの重複の問題を解決するための調停装置等を不要にすることができる。
スレーブアドレスを決定するための関数で、既存システム同様に常時固定(電源接続等)した場合と同じアドレスにすることによって既存のシステムに置き換えることができる。従って、更に多重構成要素の拡張に移行することが容易である。
マスター装置によるスレーブアドレス設定命令は1回で決定され保持されるため、従来技術に見られる多重構成要素間にアクセスするために通常通信以外の例外的な設定を繰り返す必要がない。
スレーブアドレスを決める端子の接続はデバイス同士でシリアルでもパラレルでも可能で、更に、自己接続でも可能であるため、同じ通信ラインに使われやすいファミリーデバイスのような入出力数が異なるデバイスで使われた場合でも、配線方法の選択肢が広く、デバイスを適切な位置に配置しやすい。従って、配置上の制約に起因する性能劣化や設置面積の拡大を抑制することができる。
本発明の一つの実施の形態としての装置間通信システムを表す系統図である。 図1の装置間通信システムにおけるスレーブアドレス設定スキームの概要を表すフローチャートである。 図1の装置間通信システムにおける各部間で授受される信号(データ)の形態を表す図である。 図1の装置間通信システムにおけるスレーブ装置に供給されるシリアルIDとこれに対応する関数値との関係を表す図である。 図1の装置間通信システムに適用されるスレーブ装置の構成例を表すブロック図である。 図5のスレーブ装置単体での動作を表すフローチャートである。 図1の装置間通信システムにおけるスレーブ装置のSLA端子に供給される信号とこれに対応するスレーブアドレスおよび関数値との関係を例示する図である。 本発明の装置間通信システムの他の実施の形態を表す系統図である。 本発明の装置間通信システムの更に他の実施の形態を表す系統図である。 本発明の装置間通信システムおよび通信装置の更に他の実施の形態を表す系統図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態につき詳述することにより本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一つの実施の形態としての装置間通信システムを表す系統図である。
図1の装置間通信システムは、同一のシリアル通信バスに本発明のシリアル通信用スレーブ装置を複数個接続する多重構成の態様を採る。
シリアル通信バス
100はシリアルクロック(SCL)ライン101およびシリアルデータ(SDA)ライン102の2本の通信線で通信を行うことが可能であり、マスター装置103がシリアルクロック(SCL)ライン101を制御してSDAライン102でデータを送受信する。
この実施の形態では、特段の言及がない場合は、前掲の非特許文献1所載のI2C(デファクトスタンダード)における7ビットアドレスのフォーマットを用いたI2C通信プロトコル上で作動するものとして、即ち、通常のプロトコル部分についてはI2Cに準拠しているものとして、以下の説明を行う。
マスター装置103はSCLライン101とSDAライン102との2本のラインにより各対応するスレーブ装置とI2C通信を行う。
即ち、第1スレーブ装置110のクロックライン111およびシリアルデータライン112が各対応するSCLライン101およびSDAライン102に接続され、これらクロックライン111およびデータライン112を通してマスター装置103が第1スレーブ装置110とI2C双方向通信を行う。
また、第2スレーブ装置120のクロックライン121およびシリアルデータライン122が各対応するSCLライン101およびSDAライン102に接続され、これらクロックライン121およびデータライン122を通してマスター装置103が第2スレーブ装置120とI2C双方向通信を行う。
更に、第3スレーブ装置130のクロックライン131およびシリアルデータライン132が各対応するSCLライン101およびSDAライン102に接続され、これらクロックライン131およびデータライン132を通してマスター装置103が第3スレーブ装置130とI2C双方向通信を行う。
第1スレーブ装置110は、また、直接の制御或は情報伝達対象である第1装置116とD1Bデータ出力バス114およびデータ入力バス115で結ばれている。この第1スレーブ装置110は通信機能を有し、一方、第1装置116は、計測その他の多様な拡張機能を有している。そして、上述のようにD1Bデータ出力バス114およびデータ入力バス115で結ばれたこれら第1スレーブ装置110と第1装置116とが第1機能ユニットFU1を構成している。
図1に例示されたシステムでは、第1機能ユニットFU1と同様の機能ユニットである第2機能ユニットFU2および第3機能ユニットFU3が構成され、合計3基の機能部ユニットが配置されている。
即ち、通信機能を有する第2スレーブ装置120と、その直接の制御或は情報伝達対象であって計測その他の多様な拡張機能を有する第2装置126とが、D2Bデータ出力バス124およびデータ入力バス125で結ばれて、第2機能ユニットFU2を構成している。
また、通信機能を有する第3スレーブ装置130と、その直接の制御の対象であって計測その他の多様な拡張機能を有する第3装置136とが、D3Bデータ出力バス134およびデータ入力バス135で結ばれて、第3機能ユニットFU2を構成している。
I2C通信プロトコルでは、通信の相手方であるスレーブ装置に対し、7ビットのスレーブアドレスとこれに続く8ビット目のデータ方向ビットとが続いて送信される。
スレーブアドレスが送信されると、これを受信した各スレーブ装置はそれぞれ自己のアドレスと比較し、送信されてきたアドレスと自己のアドレスとが一致したときにマスター装置から指示があったと判断する。
一般に、スレーブアドレスは、変更不能な固定部分とプログラム可能な部分とを有し、通信システム内で同一仕様のデバイス(図示の例ではスレーブ装置)が複数個用いられる場合に、このプログラム可能な部分を変更して識別し接続される。プログラム可能な部分のビット数は、利用可能な端子数によって決定される。
図1の装置間通信システムにおける第1スレーブ装置110では、プログラムするに利用可能な端子SLAは1つ、即ち、プログラム可能な部分は1ビットである。そして、この1ビットが論理1と論理0とをとることが可能であることから、プログラム可能なスレーブアドレスは2種類である。
既述のように、図1の実施の形態では、第1ないし第3の3基の機能ユニットFU1〜FU3を備えているため、マスター装置103との通信バス100に3つのスレーブ装置(第1スレーブ装置110、第2スレーブ装置120、第3スレーブ装置130)が接続されている。
一方、上述のように、スレーブアドレスは2種類であるため、何れか2つのスレーブ装置は識別されず同時に通信しようとすることになるため、何らの手立てもしないままでは、これらについての通信を分離できない。
このような状況にあって、図1の実施の形態では、スレーブ装置110、120、130に対し異なるスレーブアドレスを設定することを可能にしてマスター装置103との通信を各別に分離可能にしている。
この方法について次に説明する。3種類のスレーブアドレスを区分して指定するには、プログラム可能なアドレスビットは2ビット必要である。今、固定アドレスを「10101」と仮定し「10101XX」の下位2ビットを決定するためのスレーブアドレスの設定スキームを次のようにする。
図2は、図1の装置間通信システムにおけるスレーブアドレス設定スキームの概要を表すフローチャートである。
通信デバイス(マスター装置103、第1スレーブ装置110、第2スレーブ装置120、および、第3スレーブ装置130)は、電源の立ち上げ等により先ず初期状態になる(第1スレーブ装置110:S211、第2スレーブ装置120:S221、第3スレーブ装置130:S231)。
次いで、マスター装置103が各スレーブ装置110、120、130に対し同報通知を行う。従って、各スレーブ装置110、120、130はこの同報通知を受信して、それぞれの動作を開始する(第1スレーブ装置110:S212、第2スレーブ装置120:S222、第3スレーブ装置130:S232)。
ここに、同報通知とは、マスター装置が個々のスレーブ装置に対し逐次要求を発するのではなく、要求を送るためのスレーブアドレスを指定して一斉に送信する通知であり、I2Cではゼネラル・コール・アドレス(General Call Address)に相当する。
第1スレーブ装置110はマスター装置103からのスレーブアドレス設定命令H06を受信し(S213)、予め定義されたシリアルコードをバスから出力する。
説明の便宜上、図1の実施形態では、各スレーブ装置110、120、130は図3の311に示すバス信号DxBのようにSCL信号301に同期して任意の値Nをシリアル値として出力する機能を有するものとする。
図3における同報通知命令では、SCL信号301に同期してSDA上で図中321に示す論理値が受渡しされる。
また、上述のシリアル値は予め任意に定義されたユニークなシリアルデータであってよいが、説明の便宜上、この例では、図3の334に示すようなバスコードが出力され、各スレーブ装置110、120、130では、図中、330、331、332、333に示すようなシリアル信号が生成され各端子から出力される。
図2のフローチャートのとおり、第1スレーブ装置110における主流の処理フローとは別に、スレーブ装置間でシリアル信号の受渡しを行う動作の開始のタイミングで第3スレーブ装置130に対するシリアルデータが出力される(S215)。図2ではこのことを破線矢線SD1により視覚的に明示している。
このシリアルデータそのものは、その開始(S215)からマスタークロックが8クロック分出力される連続したデータである(S216)。
第1スレーブ装置110はまた、既述のように、D1端子からのシリアル信号の出力と同時にSLA端子からシリアル信号を受信する機能を備えており(S214)、マスタークロックSCLと同期して取込まれたシリアル信号(S216)を所定の関数(関数テーブルや数式等)で表される値との対応関係に基づいて、第2スレーブ装置120から受信したシリアル信号(シリアルID:破線矢線SD2)をデコードし、プログラム可能なアドレスビット値を得る。
図4はスレーブ装置に供給されるシリアル信号(シリアルID)とこの信号がデコードされた結果としての関数値(関数対応値)との対応関係を表す図である。
SCLに同期して8ビット入力を行うことが可能であるが、この実施の形態では、未定義のビットは2ビットであり、この2ビットはシリアルID8ビットのうちの何れか2ビットであればよい。従って、このビット位置は、例えば、MSBを7番目のビットとして2番目のビットと1番目のビットとの2ビットをこれに当て、この2ビットによってスレーブアドレスを特定することができる。
また、図4の関数対応値も、I2Cにおける7ビットのスレーブアドレスの全ての組み合わせに対応するテーブルを持つ必要はなく、未定義の2ビットに対応する下位2ビットがあればよく、上位ビットは不要であるため、図4ではこれら上位ビットは一律に「X」と表記してある。
上述において、シリアルIDと関数値との対応関係は、定義を意図したビット数(未定義のビット数)に合わせてその限りのビット長で対応付けたものであってもよいし、また、全アドレスビット長で対応付けたものであってもよい。前者のように、未定義の部分のみの少ないビット数で関数値との対応関係を定義した場合には、プログラム(改変)が許容されない固定部の各ビットはその値を問うものではない。このため、本発明の実施の形態で適用するスレーブ装置のアドレス決定方法は、固定部を異にするアドレスを持つ装置(デバイス)との間の通信についても適用することができる。
尚、I2Cの7ビットスレーブアドレスをそのままシリアルIDコードとして用いる場合は、対応関係は1対1となる。このため、シリアルIDコードを直接書込んで保持可能な記憶回路を備えるこれにより、既述のような関数値との対応関係を定義する必要がなくなり、従って、対応関係のテーブルや式等を省略することができる。
第1スレーブ装置110のシリアルID出力は出力バスD1B[3:0]のうちの一つを通して第3スレーブ装置130に供給される。第1スレーブ装置110での上述のステップS215から出力を開始したシリアル信号SD1(破線矢線)は、第3スレーブ装置130における、第1スレーブ装置110について既述のような処理フローに従って、そのSLA端子からシリアルIDとして取込まれ(S234)、第3スレーブ装置130でのスレーブ装置アドレスの読込み可能な部分(プログラム可能なアドレスビット値を)を決定するために用いられる。
従って、出力バスD1Bから出力されるD1B[3:0]の4信号のうち、少なくとも一つは第3スレーブ装置130がステップS237でスレーブ装置アドレスを決定する固定アドレス以外の部分と対(ペア)を成していなければ、ステップS215の処理によってステップS234の処理のために供給されるシリアルIDコードであるSD1でスレーブ装置アドレスを決定することができない。
このため、既述の対応関係の関数(テーブルや式等)関係により、少なくとも同じ通信ライン上で用いられることが想定される装置同士で対になるような対応関係の関数(テーブルや式等)関係を予め決めておく必要がある。
このように、第1スレーブ装置110は同報通知命令に合わせシリアルIDを出力する一方、SLA端子からシリアルID入力を受けるが、図1における装置間通信システムでは、第1スレーブ装置110、第2スレーブ装置120、および、第3スレーブ装置130は、予め異なるシリアルIDがそれらの各SLA端子から入力されるように構成されている。
図1の装置間通信システムでは、第1スレーブ装置110のD1端子からのシリアルID出力D1B[1]が、第3スレーブ装置130のSLA端子に配線133を通して供給される。
また、第1スレーブ装置110のSLA端子への入力として、第2スレーブ装置120のD2端子からのシリアルID出力D1B[2]が配線113を通して供給される。
一方、第2スレーブ装置120のSLA端子は、配線123を通して接地(GND)レベルの信号が供給されて論理0の状態に維持されている。
図2のフローチャートにおける例では、第2スレーブ装置120に対して供給する接地(GND)レベルの信号をSD0として表し、シリアルIDの入力開始(S224)から図2の330に示されたシリアルID信号パターンと同じ論理「00000000」が供給されることとしている。
各スレーブ装置110、120、130は、マスター装置103から転送された同報通知命令を受信してACK(アクノレッジ)を返すと共に、図4に示された対応関係に基づいて、シリアルIDをデコードしてこの結果をプログラム可能な2ビットのアドレスデータとする。これにより、各スレーブ装置110、120、130は、決定した自装置のアドレスを保持する。
図1の装置間通信システムでは、各スレーブ装置間が上述のように接続されているため、第1スレーブ装置110は図3における332のシリアル信号D[2]として「10101100」を受信する。
一方、第3スレーブ装置は、図3における331のシリアル信号D[1]として「10101010」を受信する。
また、第2スレーブ装置120は、既述のように、そのSLA端子が配線123を通して常時接地されて論理0の状態に維持されており、図3における330のシリアル信号D[0]として「00000000」を受信する。
第1スレーブ装置110、第2スレーブ装置120、および、第3スレーブ装置130では、上述のように受信した信号から、図4の対応関係に基づいて、第1スレーブ装置110は「10」、第3スレーブ装置130は「01」、第2スレーブ装置120は「00」をプログラム可能なアドレスビットとして設定する(図2:S217、S227、S237)。
次いで、マスター装置103は、シリアル通信バス100(SCLライン101およびSDAライン102)を解放する(図2:S218、S228、S238)。これらのステップでI2Cにおけるストップ条件(STOP)の発行に到る。
ステップS218、S228、S238に到った時点で、第1スレーブ装置110、第2スレーブ装置120、および、第3スレーブ装置130では、それらのスレーブアドレスにおける末尾2ビットの「XX」が確定している。
即ち、第1スレーブ装置110ではスレーブアドレスが「1010110」、第2スレーブ装置120では「1010100」、第3スレーブ装置130では「1010101」となっている。
図4の対応関係に基づいてデコードされて出力される4種類のシリアルIDは、これらをスレーブアドレスとして読込み可能なアドレスの全てと対を成し得るように関係付けているため、スレーブアドレスとして書込み可能な4アドレス全てが指定可能である。
このため、図1の実施の形態における配線133はD1B[1]に接続されているが、通信ライン上で重複しないようにするための第3スレーブ装置130のスレーブアドレスとして「1010111」の選択を所望する場合はD1B[3]と接続するようにすればよい。
ステップS218、S228、S238におけるI2Cのストップ条件発行後は、同じ通信ラインに繋がる他の何れのマスター装置でも通常通信開始可能なアイドル状態になる(図2:S219、S229、S239)。
ステップS219、S229、S239のアイドル状態では、上述のようなスレーブアドレスを用いて特別な制御を行わずとも第1スレーブ装置110、第2スレーブ装置120、および、第3スレーブ装置130に対してデータの送受信を行うことができる。
即ち、マスター装置103が同報通知を発してから上述のアイドル状態に遷移した後(ストップ条件発行後)、I2Cバスに関する一般的なアイドル状態になる。既述のステップS217、S227、S237で各スレーブ装置のアドレスは確定しているため、これ以降は、アドレス確定のための特殊な形態の通信は必要とされなくなる。
換言すれば、通信を行う場合に、当初の一回のみ上述のような特殊な手続を行えば、これ以降は通常の装置間通信システムとして機能し得る。
図5は図1の装置間通信システムに適用されるスレーブ装置の構成例を表すブロック図である。
図5のスレーブ装置500は、図1における第1スレーブ装置110、第2スレーブ装置120、および、第3スレーブ装置130に相応し、これらを代表して表したものであり、この図5においては、改めて参照符号500を附している。
スレーブ装置500は、通常のこの種のスレーブ装置と同様にSDA端子501およびSCL端子502を有し、更に、プログラム可能なアドレス指定端子であるSLA端子503を備えている。
尚、プログラム可能なアドレス指定端子はこれを複数備えてもよく、この場合も発明思想として違わず且つ単一のプログラム可能なアドレス指定端子を備えた例から略自明の構成である。このため、ここでは、単一のプログラム可能なアドレス指定端子を備えた例について説明する。
図5における端子H1、H2、および、H3を含む端子部504は、図1における第1装置116(第2装置126、第3装置136)からのデータ入力バス115(125、135)に対応している。
この端子部504は、スレーブ装置500がその通常データ処理回路511における処理対象とするデータの入力部を構成している。
また、このスレーブ装置500は、その本来の目的である信号処理を行った結果としてのデータを出力するためのデータ出力バス505を備えている。
図5におけるデータ出力バス505は図1のデータ出力バス114(124、134)に対応しており、これらは本発明の実施の形態における、通信ライン100に接続される端子以外の1以上のデータ出力端子である。
そして、このデータ出力バス505から出力されるデータに関して、マルチプレクサ532によって、通常信号と既述のようなアドレス決定のためのシリアル信号とが切換えられて出力可能に構成されている。尚、当然ながら、通常信号用の出力端子と上記のシリアル信号用の出力端子とが各別に備えられた構成を採る場合はこのようなマルチプレクサを要しない。
シリアル通信部510は、従前のこの種のデバイスの場合は、通常データ処理回路511とのデータの授受を行うのみである。
しかし、図5の実施の形態においては、同報通知であるGeneral Callを受けると、General Call Active部530でフラグ信号を立てこのフラグを維持する。そして、このフラグに応じてシリアルデータ生成回路531で出力D[n](nは0以上の自然数)のn+1種類のユニークなシリアルデータを生成すると共に、上述のマルチプレクサ532をシリアルデータ出力へ切換える。
上述のシリアルデータ生成回路531、マルチプレクサ532、および、データ出力バス505等により、本発明の実施の形態において当該出力端子毎(505の各信号線)に対応した既定のユニークなシリアルデータである既定シリアルデータを出力する既定シリアルデータ出力手段である既定シリアルデータ出力手段を構成している。
また、通信ライン100に接続される端子以外の1以上のデータ入力端子であるSLA端子503からのシリアルデータをシリアルデータ受信回路521で受信し、該受信したシリアルデータをAddress Table ブロック520でデコードして、プログラム可能な部分のアドレスを確定する。即ち、同一通信ライン上で使用する本発明の実施の形態に該当する装置がシリアルIDとして出力するシリアルデータの一つ以上とスレーブアドレス設定命令により設定可能であるアドレスとが対になるように、シリアル通信部510で関数関係(対応関係)が設定されており、この関数関係に従って、プログラム可能な部分のアドレスを確定して、スレーブアドレス(スレーブ装置としてのアドレス)を設定し保持する。
即ち、Address Table ブロック520、シリアルデータ受信回路521、および、シリアル通信部510等により、本発明の実施の形態における個別スレーブアドレス設定手段が構成されている。
そして、更に、シリアル通信部510、SCL端子502、端子部504、および、SDA端子501等を含んで、本発明の実施の形態における通信制御手段を構成している。通信制御手段は、スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う。
尚、装置間通信システム(図1)としての構成に着目すれば、個別スレーブアドレスの設定に、マルチプレクサ532の出力側がデータ出力バス505に接続される端子部は既定シリアルデータを出力する既定シリアルデータ出力端子を成す。そして、この装置間通信システムを構成する一のスレーブ装置(例えば、第1スレーブ装置110)における既定シリアルデータ出力端子と他のスレーブ装置(例えば、第3スレーブ装置130)における既定シリアルデータを入力する端子である既定シリアルデータ入力端子(SLA)とを結ぶ既定シリアルデータ伝送手段としての配線133が設けられて、該当する複数の各スレーブ装置間の連携により、前記個別スレーブアドレス設定の手順が実行され得る。
図6は、図5のスレーブ装置500単体での動作を表すフローチャートである。
作動を開始する当初にPower On Reset等により初期化状態にしておく(S600)。このステップS600では、マスター装置とスレーブ装置間ではいまだ通信が行われていない。
この状態では、各スレーブ装置のスレーブアドレスは未設定であったり、Power On Reset等により或る固定アドレスが設定される場合もあるが、スレーブアドレス設定命令の実行前の時点では上記何れであってもよい。
この状態にあるとき、マスター装置からスレーブアドレス設定命令が通信ラインを通して同報通知(General Call)として発せられたとする(S601)。
I2Cに準拠したスレーブ装置500(図5)ではそのSDA端子501、SCL端子502よりスレーブアドレス設定命令であるシリアル信号をシリアル通信部510(図5)で受信開始する。そして、ゼネラル・コール・アドレスの1バイト目である既述のH00コードを受けてスレーブアドレス書込み準備に入る(S602)。
次いで、2バイト目のシリアルデータ8ビットを転送する(S603)。ステップS603の転送が完了した時点で(S604)、スレーブアドレスとして書込み可能なハードウェア上で決められた唯一の固定アドレス(アドレスを構成する書込み可能なビット数は7ビットのビット長の全てである場合も、また、その一部の場合もある)を設定し保持する(S605)。
一方、本発明の実施の形態では、従来のこの種の装置とは異なり、マスター装置からスレーブアドレス設定命令の開始(同報通知の発信)を受けて、別途シリアル信号を出力する処理を実行する(S620)。
即ち、同報通知であるGeneral Callを受けると、General Call Active部530(図5)でフラグ信号を立て、このフラグを維持する一方、このフラグによってマルチプレクサ532(図5)の出力を切替える(S621)。
そして、ゼネラル・コール・アドレスの2バイト目開始と共にシリアルデータ生成回路531(図5)で生成したシリアルIDの出力動作を開始する(S622)。
ステップS622で開始したシリアルIDの出力動作では、ゼネラル・コール・アドレスの2バイト目である8ビットの転送と共に、出力D[n:0]からユニークな[n]ビットのシリアルIDの送出をSCL端子502(図5)に供給されるシリアルクロックに同期して行う(S623)。
そして、General Callが完了するとGeneral Call Active部530(図5)のフラグを解除してマルチプレクサ532(図5)を切替え(S624)、通常の出力動作へと移行(復帰)する(S625)。
即ち、マルチプレクサ532は、スレーブアドレス設定命令の期間に前記既定シリアルデータを出力させ、前記スレーブアドレス設定命令の期間に該当しない期間に他の情報データを出力させる、本発明の実施の形態の要素である、出力切替え手段として機能する。
また一方、本発明の実施の形態では、従来のこの種の装置とは異なり、別途シリアル信号入力を受付ける(S610)。即ち、マスター装置からスレーブアドレス設定命令を受けて、上述のステップS620以降の処理ステップと並行して、ゼネラル・コール・アドレスの1バイト目であるH00を受けてSLA端子503(図5)からシリアルID入力を受信する準備に入る(S611)。
そして、ゼネラル・コール・アドレスの2バイト目の開始と共に、SLA端子503に供給されるシリアルIDの受信を、SCL端子502(図5)に供給されるシリアルクロックに同期して行う(S612)。
ステップS612で開始したシリアルIDの受信動作では、2バイト目の8ビットに同期してSLA端子503(図5)に供給されるmビット(本例では、mは1以上8以下の任意の整数)のシリアルIDを受信する(S613)。尚、ここに、ステップS613で受信するシリアルIDは、既述のステップS623で出力するシリアルIDとは別のデータ(本スレーブ装置から見ると、外部から供給されるデータ、および、自装置から出力するデータの、各別のデータ)である。
ステップS613のシリアルIDの受信動作を続け、ゼネラル・コール・アドレスの最終ビットを受信した時点で、入力シリアルIDを本スレーブ装置が持つ既定の関数やテーブルでデコードして、入力シリアルIDに対応したスレーブアドレス(アドレスを構成する書込み可能なビット数は7ビットのビット長の全てである場合も、また、その一部の場合もある)を設定し保持する(S605)。
以上のステップによって設定されたアドレスがスレーブ装置の設定スレーブアドレスとして定まり、これ以降は、この設定スレーブアドレスにより通常の装置間通信が行われることになる(S606)。
図1の実施の形態では、上述の「n」ビットは8ビットであった。8ビットであれば256種類のシリアルパターンの生成が可能であり、アドレスも、これに対応した数だけ関数関係式が定義できる。従って、SLA一つでI2Cの7ビットスレーブアドレス全ての割当てが可能である。
また、図1では、SCL(シリアルクロック)に同期したシリアルIDを仮定して8ビットとしたが、シリアルIDデータをスレーブ装置が内部で用いるシステムクロックなど、レートが早いクロックに同期して生成・受信を行うようにすれば、シリアルビット数を更に増やすことが容易であり、一層多くのアドレスを割当てることが可能である。
所謂パワーオンリセット等の初期化状態(S600)の次のステップである、既述の同報通知を発する動作ステップS601では、複数のスレーブ装置をシリアル通信バスに接続した多重構成ではないため、通常の如く、SLAを論理0もしくは論理1だけで用いるといった方法も考えられる。
この方法を採った場合は、初期化後にマスター装置からの同報通知命令が発生しないうちは、通常のプログラム可能なアドレス設定方法と同様に、SLAの論理に従い、スレーブアドレスを決定し、論理上矛盾のないように関数値との対応関係を割当てればよい。
即ち、同報通知命令の発生前においては、SLAが0で、スレーブアドレスのLSBが0で使用される場合は、常にSLAが0であるとして、「00000000」に対して「XXXXXX0」を対応させる。
同様に、SLAが1で、スレーブアドレスのLSBが1で使用される場合は、常にSLAが1であるとして、「11111111」に対して「XXXXXX1」を対応させる。
上述のようなSLAとスレーブアドレスのLSBとの対応関係での使用による場合には、結果的に、同報通知命令によるアドレス設定を行わずとも、当該設定を行った場合と同じアドレスになるので、同報通知命令を使用しない可能性があるシステムにおいても矛盾なく適用することが可能になる。
更には、一般的ではないが、SLAの固定論理1と0だけではなく、初期化状態からのSLAの変化状態を検出し、それらの状態の組合せを加える場合には、例えば、初期化状態からフリップフロップ等で立下り論理である1から0に変化した場合の状態検出と、立上りである論理0から1に変化した場合の状態検出を行うことも考えられる。
そして、上述のような2つの変化状態をも2つの固定状態に加え、これらの状態を合計して4値アドレスとするシステムの場合でも、同報通知命令が発せられる以前にSLAが固定でなく論理1と論理0との間で変化する場合に対応して変化後の論理を「N」としてLSBに割当てて加えると、図7の対応表に表されたような関係が成り立つ。
即ち、通信前のSLA端子に供給される信号とスレーブアドレスとの対応関係は、図7(a)の如くであり、また、通信前のSLA端子に供給される信号と対応する関数値との関係は図7(b)の如くである。
従って、初期化状態からのSLAの変化状態を検出する上述の方法も、矛盾無く適用可能であり、応用範囲が拡大されることになる。
以上のとおり、本発明によれば、プログラム可能なスレーブアドレス端子が少ない通信システムであっても、スレーブアドレス設定命令に対してスレーブ装置自体が持つ複数個の任意の出力ピンからシリアルIDを出力させ、スレーブアドレス設定用シリアル信号入力端子からの入力をデコードしてアドレスと対応付ける機能を有することによって、シリアルID出力の数だけスレーブアドレス値の選択が可能になる。
これにより、スレーブアドレスを決定するための外部端子が1端子であっても、スレーブアドレスの種類を増やすことが可能になり、更に、スレーブ装置相互間でも、また単独のスレーブ装置でも、端子の接続関係を適切に選択することによって、スレーブアドレスの管理設計が可能になる。
また、他のスイッチ等の制御を要さず、通信ライン以外の調停装置を不要にすることができる。
更に、スレーブアドレスを決定する関数については、既存のシステムと同様に対応関係を設定することによって、既存のシステムに対する置換といった態様で用いながら多重構成要素の拡張が容易となる。
更にまた、上記における対応関係の設定は、一旦実施して以降は、通常の通信と変わりがなく、このため、例外的な設定を繰返し行う必要がない。
図1を参照して説明した実施の形態では、シリアルID信号の接続は、多重構成の複数のデバイスをチェーンの如く数珠繋ぎする所謂デイジーチェーン(daisy chain)を構成する形態を採るものであった。
ここで、本発明の技術思想では、シリアルID信号の生成とデコードとを同時に行っているので、自己のシリアルID出力を選択し、それを自己のシリアルID入力に供給することによって、例えば、図8に示すような構成を採ることもできる。
図8は、本発明の装置間通信システムの他の実施の形態を表す系統図である。
図8の装置間通信システムでは、スレーブ装置同士の配線を持たずに、スレーブアドレスの重複を発生させないように構成されている。
即ち、図示の通り、各スレーブ装置は自己のシリアルID信号のうち所定の出力を選択し、該選択した出力を自己のシリアルID入力、即ち、SLA端子に供給するようにしている。尚、第3スレーブ装置130については、SLA端子を接地している。
図1に例示されたシステムと同様に、第1スレーブ装置110と第1装置116とによって機能ユニットFU1が構成され、第2スレーブ装置120と第2装置126とによって機能ユニットFU2が構成され、第3スレーブ装置130と第3装置136とによって機能ユニットFU3が構成されている。
このような態様の構成を採ることによって、スレーブ装置同士の配線が困難な状況下にあっても、スレーブアドレスの重複を来たすことのない装置間通信システムを構築することが可能である。
図9は、本発明の装置間通信システムの更に他の実施の形態を表す系統図である。
図9の装置間通信システムでは、同一の通信バス100に複数接続される多重構成要素が同一仕様の装置でなく異なる装置である場合において多重構成されている。
図9において、第1スレーブ装置110、第4スレーブ装置140、および、第5スレーブ装置150は、それぞれ仕様を異にする装置である。尚、この場合、第1スレーブ装置110と第1装置116とによって機能ユニットFU1が構成され、第4スレーブ装置140と第4装置146とによって機能ユニットFU4が構成され、第5スレーブ装置150と第3装置156とによって機能ユニットFU5が構成されている。
図9におけるように異なる装置によって多重構成要素が構成されていても、同一の通信ライン上に接続される装置に上述の本発明のスレーブ装置における機能が備えられていれば、図示のようにパラレル接続する態様を採った場合においても、スレーブアドレスの重複を発生させないようにすることができる。
即ち、スレーブ装置間で並列にシリアルID信号を供給するように配線することによって、シリアルID出力として利用可能な端子が無かったり、少なかったりする場合であっても、シリアルID出力端子が多いスレーブ装置から出力される異なるシリアルID出力端子と接続することによって、スレーブアドレスの重複を発生させないようにすることができる。
即ち、この図9における実施の形態では、既定シリアルデータ出力手段(出力バス114)は、当該出力端子毎に対応して複数の各スレーブ装置146、156にそれぞれ対応した前述の既定シリアルデータを各出力するように構成され、複数の各スレーブ装置146、156における該当するデータ入力端子(SLA)に既定シリアルデータ出力手段(114)が出力する既定シリアルデータを分配する既定シリアルデータ分配手段(D2、D5、および D7を各SLAに分配する)を更に備えている。
図10は、本発明の装置間通信システムおよび通信装置の更に他の実施の形態を表す系統図である。
図10の装置間通信システムも、スレーブ装置同士の配線を持たずに、スレーブアドレスの重複を発生させないように構成されている。
尚、第1スレーブ装置110と第1装置116とによって機能ユニットFU1が構成され、第2スレーブ装置120と第2装置126とによって機能ユニットFU2が構成され、第3スレーブ装置130と第3装置136とによって機能ユニットFU3が構成されている点は、図1に例示されたシステムと同様である。
図10の実施の形態では、プログラム可能なスレーブアドレスを決める端子SLAを、第1スレーブ装置110では論理0(接地)とし、第2スレーブ装置120では論理1(正の電源電圧)に固定して使用することによって、スレーブアドレスの重複を発生させないように構成されている。
更に、SLA端子から入力されるシリアルIDによりスレーブアドレスを決定するという特徴を持つため、シリアルIDを生成すること自体は、本発明におけるようなスレーブ装置でなくとも可能である。
図10の実施の形態では、通信バス100の情報データSDAが、図3におけるH06のシリアル信号(図3:310の後半部)になるため、図4におけるシリアルIDと関数値との対応関係をこのH06に対応させた態様で定義すれば、シリアルIDとして使用可能である。
図10の実施の形態のようにSLA端子をスレーブ装置の出力と接続しない構成を採る場合であっても、従前のような装置間通信システム上で通信装置として適用可能である。
100………………………………シリアル通信バス
101………………………………シリアルクロック(SCL)ライン
102………………………………シリアルデータ(SDA)ライン
103………………………………マスター装置
110………………………………第1スレーブ装置
111、121、131…………クロックライン
112、122、132…………データライン
113、123、133…………配線
114、124、134…………データ出力バス
115、125、135…………データ入力バス
116………………………………第1装置
120………………………………第2スレーブ装置
126………………………………第2装置
130………………………………第3スレーブ装置
136………………………………第3装置
500………………………………スレーブ装置
501………………………………SDA端子
502………………………………SCL端子
503………………………………SLA端子
504………………………………端子部(データ入力バス)
505………………………………データ出力バス
510………………………………シリアル通信部
511………………………………通常データ処理回路
520………………………………Address Table ブロック
521………………………………シリアルデータ受信回路
530………………………………General Call Active部
531………………………………シリアルデータ生成回路
532………………………………マルチプレクサ

Claims (6)

  1. シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおいて、
    前記複数の各スレーブ装置は、
    前記マスター装置から前記通信ラインを通して配信される同報アドレス通知によるスレーブアドレス設定命令に応じて、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ出力端子から当該出力端子毎に対応した既定のユニークなシリアルデータである既定シリアルデータを出力する既定シリアルデータ出力手段と、
    前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子から入力されたシリアルデータを予め定義された関数関係に基づいてデコードして該デコードしたデータを前記スレーブアドレス設定命令に対応した個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む個別スレーブアドレス設定手段と、
    前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う通信制御手段と、
    を有することを特徴とする装置間通信システム。
  2. 前記複数の各スレーブ装置のうちの一のスレーブ装置における前記既定シリアルデータを出力する前記データ出力端子である既定シリアルデータ出力端子と前記複数の各スレーブ装置のうちの他のスレーブ装置における前記既定シリアルデータを入力する既定シリアルデータ入力端子とを結ぶ既定シリアルデータ伝送手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の装置間通信システム。
  3. シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおける前記スレーブ装置として適合する通信装置であって、
    前記マスター装置から前記通信ラインを通して配信される同報アドレス通知によるスレーブアドレス設定命令に応じて、前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ出力端子から当該出力端子毎に対応した既定のユニークなシリアルデータである既定シリアルデータを出力する既定シリアルデータ出力手段と、
    前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子から入力されたシリアルデータを予め定義された関数関係に基づいてデコードして該デコードしたデータを前記スレーブアドレス設定命令に対応した個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む個別スレーブアドレス設定手段と、
    前記スレーブアドレス設定命令の期間に、前記既定シリアルデータ出力手段に前記既定シリアルデータを出力させるに際して前記個別スレーブアドレス設定手段に当該個別スレーブアドレスの書込みを並行して行わせ、該書込みによって設定された当該個別スレーブアドレスによる通信を行う通信制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  4. 前記スレーブアドレス設定命令の期間に前記既定シリアルデータを出力させ、前記スレーブアドレス設定命令の期間に該当しない期間に他の情報データを出力させる出力切替え手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記既定シリアルデータ出力手段は、当該出力端子毎に対応して前記複数の各スレーブ装置にそれぞれ対応した前記既定シリアルデータを各出力するように構成され、
    前記複数の各スレーブ装置における該当する前記データ入力端子に前記既定シリアルデータ出力手段が出力する前記既定シリアルデータを分配する既定シリアルデータ分配手段を更に備えていることを特徴とする請求項3または4の何れか一項に記載の通信装置。
  6. シリアルデータラインおよびクロックラインを有する通信ラインにマスター装置および複数のスレーブ装置が接続され前記通信ラインを通して前記マスター装置と該当するスレーブ装置との間で所定の通信プロトコルによるシリアルデータ転送を行う装置間通信システムにおける前記スレーブ装置として適合する通信装置であって、
    前記通信ラインに接続される端子以外の1以上のデータ入力端子に供給される既定の論理値に対し予め定義された関数関係のデータを参照して当該通信装置を表すスレーブアドレスデータを決定し、該決定したスレーブアドレスデータを個別スレーブアドレスとして所定のデータ保持部に書込む個別スレーブアドレス決定手段と、
    前記個別スレーブアドレス決定手段によって前記データ保持部に書込まれた当該個別スレーブアドレスによる通信を行う通信制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
JP2009243334A 2009-10-22 2009-10-22 装置間通信システムおよび通信装置 Expired - Fee Related JP5314563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009243334A JP5314563B2 (ja) 2009-10-22 2009-10-22 装置間通信システムおよび通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009243334A JP5314563B2 (ja) 2009-10-22 2009-10-22 装置間通信システムおよび通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011090489A true JP2011090489A (ja) 2011-05-06
JP5314563B2 JP5314563B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=44108687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009243334A Expired - Fee Related JP5314563B2 (ja) 2009-10-22 2009-10-22 装置間通信システムおよび通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5314563B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024428A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Mitsubishi Cable Ind Ltd 警告表示灯
JP2016103817A (ja) * 2014-11-18 2016-06-02 株式会社デンソー 通信システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07105121A (ja) * 1993-09-30 1995-04-21 Nabco Ltd 分散制御装置
JP2001175584A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Ricoh Co Ltd オプション機器の制御方法
JP2002353985A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Japan Storage Battery Co Ltd データ通信方法及びデータ通信システム
JP2004510228A (ja) * 2000-09-19 2004-04-02 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム I2c環境に於いてプログラミング可能なアドレスを有する集積回路
JP2007133826A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Fujitsu Ltd サイドバンド・バス設定回路

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07105121A (ja) * 1993-09-30 1995-04-21 Nabco Ltd 分散制御装置
JP2001175584A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Ricoh Co Ltd オプション機器の制御方法
JP2004510228A (ja) * 2000-09-19 2004-04-02 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム I2c環境に於いてプログラミング可能なアドレスを有する集積回路
JP2002353985A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Japan Storage Battery Co Ltd データ通信方法及びデータ通信システム
JP2007133826A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Fujitsu Ltd サイドバンド・バス設定回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024428A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Mitsubishi Cable Ind Ltd 警告表示灯
JP2016103817A (ja) * 2014-11-18 2016-06-02 株式会社デンソー 通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5314563B2 (ja) 2013-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8266360B2 (en) I2C-bus interface with parallel operational mode
EP3216172B1 (en) Predefined static enumeration for dynamic enumeration buses
CN102339267B (zh) I2c地址转换
JP2018527678A (ja) 改良されたシリアル周辺インターフェース
US8115524B2 (en) Semiconductor device having auto clock alignment training mode circuit
US10936524B2 (en) Bus system with slave devices
JP7082311B2 (ja) データ通信装置
CN101398801B (zh) 扩展内部集成电路总线的方法及装置
JP2008539498A (ja) 単一のi2cデータストリームからの並列i2cスレーブデバイスのプログラミング
US20070286010A1 (en) Identical chips with different operations in a system
JP2002328879A (ja) Pci延伸機能インタフェース及びそれを使用したpci装置
JP2008539497A (ja) 集積回路間におけるスレーブ装置の装置識別コーディング
EP2530600A2 (en) Memory controllers with dynamic port priority assignment capabilities
JP3954011B2 (ja) サブシステム間で通信するための方法およびコンピュータ・システム
JP5314563B2 (ja) 装置間通信システムおよび通信装置
US20100325326A1 (en) Device information management system and device information management method
US9331509B2 (en) Charger system, digital interface circuit and associated control method
CN109446144A (zh) 一种支持用户协议的通用i2c总线控制器
JP2004510228A (ja) I2c環境に於いてプログラミング可能なアドレスを有する集積回路
JP2015018408A (ja) 入出力制御回路及び入出力制御回路における同期制御方法
US11880332B2 (en) Bus system with controllable communication priority
US7308023B1 (en) Dual function clock signal suitable for host control of synchronous and asynchronous target devices
JP2003288278A (ja) マイクロコントローラ
JP2009130684A (ja) 制御信号通信方法、光トランシーバ装置
US20100180099A1 (en) Apparatus, system and method for prefetching data in bus system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5314563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees