JP2011089933A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査物に含まれる異物を正確に判別できるX線検査装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置5は、X線エリアセンサ3により撮像したX線画像を記憶するX線画像メモリ51と、X線画像メモリ51に記憶させた複数のX線画像間で画素毎に濃淡値のばらつきを算出する濃淡値ばらつき演算部52と、複数のX線画像で画素毎に濃淡値の加算平均処理を行い、検査画像を生成する検査画像生成部53と、濃淡値ばらつき演算部52で求めた濃淡値のばらつきが予め設定された基準値以上の異常画素がある場合、当該異常画素を含むX線画像を除いた他のX線画像における該当画素の濃淡値、または、上記の検査画像における該当画素の近傍画素の濃淡値を用いて、検査画像における該当画素の濃淡値を補正する濃淡値補正処理部54とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線検査装置に関するものである。
従来より、撮像したX線画像に基づいて被検査物の異物検査を行うX線検査装置が提供されているが(例えば特許文献1参照)、このようなX線検査装置では画像のS/N比を向上させるために複数のX線画像を撮像し、撮像した複数のX線画像に対して加算平均処理が行われる。
図8(a)は平面視の形状が略円形の異物Fを含む所定領域を撮像した複数のX線画像P〜Pであり、各X線画像P〜Pにはそれぞれ異なる画素において異常な濃淡値が認められる(図中の淡色部分)。そして、これらのX線画像P〜Pに対して単純に加算平均処理を行うと、異常な濃淡値を示す画素によって異物Fが2つの小さな異物F1,F2に分割されたX線画像Pが得られる(図8(b)参照)。
特開2008−157821号公報(段落[0024]−段落[0049]、及び、第1図−第7図)
上述の図8に示した従来例では、複数のX線画像P〜Pに対して単純に加算平均処理を行ったものであり、この場合、異常な濃淡値を示す画素が1画素でも存在すると、その画素の濃淡値に影響されて正確なX線画像を得ることができない。その結果、X線画像に基づいて異物検査を行う際に正確な異物判定ができない可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、被検査物に含まれる異物を正確に判別できるX線検査装置を提供することにある。
請求項1の発明は、被検査物に対してX線を照射するX線源と、当該X線源の照射タイミングを制御するX線制御手段と、被検査物を透過して撮像エリアに入射したX線によって被検査物の透視画像を撮像する撮像手段と、当該撮像手段の撮像タイミングを制御する撮像制御手段とを備えるとともに、撮像したX線画像を記憶する画像記憶部と、当該画像記憶部に記憶させた複数のX線画像間で画素毎に濃淡値のばらつきを算出する濃淡値ばらつき演算部と、複数のX線画像で画素毎に濃淡値の加算平均処理を行い、検査画像を生成する検査画像生成部と、濃淡値ばらつき演算部で求めた濃淡値のばらつきが予め設定された基準値以上の異常画素がある場合、当該異常画素を含むX線画像を除いた他のX線画像における該当画素の濃淡値、または、検査画像における該当画素の近傍画素の濃淡値を用いて、検査画像における該当画素の濃淡値を補正する濃淡値補正処理部とを具備する画像処理手段を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、濃淡値補正処理部は、異常画素を含むX線画像を除いた他のX線画像における該当画素の平均濃淡値を、検査画像における該当画素の濃淡値とすることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、濃淡値補正処理部は、検査画像における該当画素の近傍画素の平均濃淡値を、検査画像における該当画素の濃淡値とすることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、濃淡値補正処理部は、異常画素が連続して2個以上ある場合、検査画像における該当画素を除いた近傍画素の平均濃淡値を、各該当画素の濃淡値とすることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3の発明において、濃淡値補正処理部は、異常画素が連続して2個以上ある場合、検査画像における何れか1つの該当画素の濃淡値を、他の該当画素を除いた近傍画素の平均濃淡値とするとともに、他の該当画素の濃淡値を、濃淡値が補正された該当画素を含む近傍画素の平均濃淡値とすることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、画像処理手段は、異常画素の画素数をカウントする異常画素カウント演算部と、異常画素カウント演算部でカウントした異常画素数が予め設定された基準値以上の場合、撮像手段が異常である旨を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、検査画像における該当画素の濃淡値を補正することによって、異常画素の濃淡値に影響されない正確なX線画像を得ることができ、その結果、被検査物に含まれる異物を正確に判別することができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、検査画像における該当画素の濃淡値を算出する際に、異常画素については加算平均処理から除外しているので、異常画素の濃淡値に影響されることがなく、したがって正確なX線画像を得ることができることから、被検査物に含まれる異物を正確に判別することができるという効果がある。
請求項3の発明によれば、異常画素を含む画素については、当該画素の濃淡値は用いないで近傍画素の平均濃淡値を用いているので、異常画素の濃淡値に影響されない正確なX線画像を得ることができ、その結果、被検査物に含まれる異物を正確に判別することができるという効果がある。
請求項4の発明によれば、検査画像における該当画素を除いた近傍画素の平均濃淡値を各該当画素の濃淡値としているので、異常画素の濃淡値に影響されない正確なX線画像を得ることができ、その結果、被検査物に含まれる異物を正確に判別することができるという効果がある。
請求項5の発明によれば、検査画像における何れか1つの該当画素については他の該当画素を除いた近傍画素の平均濃淡値を補正後の濃淡値とし、他の該当画素については濃淡値が補正された上記の該当画素を含む近傍画素の平均濃淡値を補正後の濃淡値としているので、請求項4に比べてより正確なX線画像を得ることができ、その結果、異物の判別精度を向上させることができるという効果がある。
請求項6の発明によれば、撮像した被検査物のX線画像において異常画素が基準値以上である場合には報知手段によって報知するので、利用者はこの報知によって撮像手段が異常であることを知ることができるという効果がある。
実施形態1のX線検査装置の概略ブロック図である。 同上に用いられるX線画像の濃淡値を表すデータ図である。 同上に用いられるX線画像の画素毎の濃淡値をプロットしたグラフである。 実施形態2のX線検査装置に用いられるX線画像の濃淡値を表すデータ図である。 同上に用いられるX線画像の画素毎の濃淡値をプロットしたグラフである。 実施形態3のX線検査装置に用いられるX線画像の濃淡値を表すデータ図である。 同上に用いられるX線画像の画素毎の濃淡値をプロットしたグラフである。 (a)は従来例のX線検査装置に用いられるX線画像の濃淡値を表すデータ図、(b)は加算平均処理を行った後のX線画像の濃淡値を表すデータ図である。
以下に、本発明に係るX線検査装置の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係るX線検査装置は、被検査物(例えば半導体装置の封止材として用いられる樹脂タブレットなど)に異物として含まれる微小金属片を検出するために用いられる。なお、異物は微小金属片に限定されるものではなく、例えば樹脂タブレット中に含まれるボイド(気泡)などであってもよい。
(実施形態1)
図1は実施形態1のX線検査装置Aの概略ブロック図であり、本実施形態のX線検査装置Aは、X線を照射するX線源1と、X線源1から照射されるX線の照射タイミングを制御するX線制御装置(X線制御手段)2と、被検査物Oを透過して撮像エリアに入射したX線によって被検査物Oの透視画像を撮像するX線エリアセンサ(撮像手段)3と、X線エリアセンサ3の撮像タイミングを制御する撮像制御装置(撮像制御手段)4と、撮像したX線画像に対して後述の画像処理を行う画像処理装置(画像処理手段)5と、画像処理装置5の画像処理結果を表示する表示装置7と、警報を発してX線エリアセンサ3が異常であることを報知する警報装置(報知手段)6とを備えている。
画像処理装置5は、X線エリアセンサ3により撮像したX線画像を記憶するX線画像メモリ(画像記憶部)51と、X線画像メモリ51に記憶させた複数のX線画像P〜P(図2参照)間で画素毎に濃淡値のばらつきを算出する濃淡値ばらつき演算部52と、複数のX線画像P〜Pで画素毎に濃淡値の加算平均処理を行い、検査画像を生成する検査画像生成部53と、濃淡値ばらつき演算部52で求めた濃淡値のばらつきが予め設定された基準値以上の異常画素がある場合、上記の検査画像における該当画素の濃淡値を補正する濃淡値補正処理部54と、撮像したX線画像に含まれる異常画素の画素数をカウントする異常画素カウント演算部55と、異常画素カウント演算部55でカウントした異常画素数が予め設定された基準値以上である場合、X線エリアセンサ3が異常であると判断するX線エリアセンサ異常判定部56とで構成されている。
図2はX線エリアセンサ3により撮像した複数のX線画像P〜Pの濃淡値を表すデータ図の一例であり、図3はX線画像P〜Pの画素毎の濃淡値をプロットしたグラフである。なお、図2中の数字は画素番号を示している。そして本例では、図2および図3に示すように、X線画像Pの画素5の濃淡値が、他のX線画像PおよびP〜Pの画素5の濃淡値に比べて極端に異なっているのが分かる。
ここで、上記のX線画像P〜Pに対して単純に加算平均処理を行うと、画素1〜4および6〜9については、何れのX線画像においても異常な濃淡値が認められないため正確な濃淡値が算出できるが、画素5については、X線画像Pにおいて異常な濃淡値が認められるため、この濃淡値に影響されて正確な濃淡値が算出できない。その結果、正確な検査画像が得られないことから、異物検査を行う際に正確な異物判定ができない可能性があった。そこで、本実施形態では、検査画像生成部53により生成した検査画像に対し、濃淡値補正処理部54において画素単位で濃淡値の補正が行えるように構成されている。以下に、その手順を示す。
m枚目のX線画像Pの画素pの濃淡値をB(m)(p)、検査画像における補正後の画素pの濃淡値をC(p)とすると、濃淡値のばらつきが小さい画素1〜4および6〜9については、
によりそれぞれ濃淡値が求められる。
一方、画素5については、X線画像Pにおいて異常な濃淡値を示しているため、この場合、X線画像Pを除いた他のX線画像PおよびP〜Pの濃淡値から画素5の濃淡値が求められ、算出式については以下のとおりである。
すなわち、本実施形態によれば、濃淡値のばらつきが小さい画素1〜4および6〜9については、すべてのX線画像P〜Pに対して単純に加算平均処理が行われ、異常な濃淡値を示す画素5については、該当するX線画像(本実施形態ではX線画像P)を除いた他のX線画像に対して加算平均処理が行われ、その結果濃淡値が算出される。
次に、X線検査装置Aの動作について説明する。X線制御装置2がX線源1を制御して所定のタイミングでX線を照射させるとともに、撮像制御装置4がX線エリアセンサ3を制御して所定のタイミングで複数のX線画像P〜Pを撮像させる。X線エリアセンサ3により撮像したX線画像P〜Pは、撮像制御装置4を介して画像処理装置5に送られ、X線画像メモリ51に記憶される。濃淡値ばらつき演算部52では、X線画像メモリ51からX線画像P〜Pを読み出し、画素毎に濃淡値のばらつきを算出する。さらに、X線画像メモリ51から読み出したX線画像P〜Pは検査画像生成部53に送られて、検査画像生成部53において検査画像が生成される。その後、濃淡値補正処理部54では、濃淡値ばらつき演算部52で求めた濃淡値のばらつきが予め設定された基準値以上の異常画素がある場合、上述したように異常画素を含むX線画像を除いた他のX線画像における該当画素の平均濃淡値を、上記検査画像における該当画素の濃淡値として補正するのである。そして、濃淡値が補正された検査画像は表示装置7に表示され、作業者がこの検査画像を見ることで異物の有無を検査するのである。
一方、異常画素カウント演算部55では、濃淡値ばらつき演算部52で求めた濃淡値のばらつきが予め設定された基準値以上である異常画素の画素数をカウントする。このカウント値はX線エリアセンサ異常判定部56に送られ、X線エリアセンサ異常判定部56では、上記のカウント値が予め設定された基準値以上である場合、X線エリアセンサ3が異常であると判断し、警報装置6に対して所定の異常信号を出力する。そして、異常信号を受け取った警報装置6では、例えばブザーや音声などによって警報が発せられ、作業者はこの警報によりX線エリアセンサ3が異常であることを知ることができる。
而して、本実施形態によれば、検査画像における該当画素5の濃淡値を算出する際に、異常画素であるX線画像Pの画素5については加算平均処理から除外しているので、異常画素の濃淡値に影響されることがなく、したがって正確なX線画像(検査画像)を得ることができることから、被検査物Oに含まれる異物を正確に判別することができる。また、撮像した被検査物OのX線画像において異常画素が基準値以上である場合には警報装置(報知手段)6によって報知するので、作業者はこの報知によってX線エリアセンサ3が異常であることを知ることができる。
(実施形態2)
以下に、本発明に係るX線検査装置Aの実施形態2について、図4,5を参照しながら説明する。実施形態1では、異常な濃淡値を示す画素を含むX線画像を除いた他のX線画像の該当画素の平均濃淡値を、検査画像における該当画素の濃淡値としているが、本実施形態では、濃淡値のばらつきが大きい画素の濃淡値は用いないで、検査画像における該当画素の近傍画素の平均濃淡値を、同画像における該当画素の濃淡値としている。なお、それ以外の構成は実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。また以下の説明では、図1も参照しながら説明する。
本実施形態のX線検査装置Aは、X線源1と、X線制御装置2と、X線エリアセンサ3と、撮像制御装置4と、画像処理装置5と、警報装置6と、表示装置7とを備えており、画像処理装置5は実施形態1と同様の構成であるが、濃淡値補正処理部54における異常画素の濃淡値の補正方法が実施形態1と異なる。以下、その手順を示す。
実施形態1と同様に、m枚目のX線画像Pの画素pの濃淡値をB(m)(p)、検査画像における補正後の画素pの濃淡値をC(p)とすると、濃淡値のばらつきが小さい画素1〜4および6〜9(図4参照)については、実施形態1と同様に1式によりそれぞれ濃淡値が求められる。
一方、画素5については、図5に示すように濃淡値のばらつきが大きいため、これらの濃淡値は用いないで、画素5の近傍画素である画素1〜4および6〜9の平均濃淡値を当該画素5の濃淡値として用い、算出式については以下のとおりである。
すなわち、本実施形態によれば、濃淡値のばらつきが小さい画素1〜4および6〜9については、すべてのX線画像P〜P(図4参照)に対して単純に加算平均処理が行われ、濃淡値のばらつきが大きい画素5については、近傍画素である画素1〜4および6〜9の平均濃淡値を画素5の濃淡値として用いるのである。なお、本実施形態では、該当画素5の8近傍の画素1〜4および6〜9を近傍画素としている。
また、本実施形態のX線検査装置Aの動作については、上述の濃淡値補正処理部54の動作以外は実施形態1と同様であるから、ここでは説明を省略する。
而して、本実施形態によれば、異常画素を含む画素5については、当該画素5の濃淡値は用いないで近傍画素1〜4および6〜9の平均濃淡値を用いているので、異常画素の濃淡値に影響されない正確なX線画像(検査画像)を得ることができ、その結果、被検査物Oに含まれる異物を正確に判別することができる。
なお、本実施形態では、該当画素の8近傍の画素を近傍画素としているが、例えば4近傍の画素を近傍画素としてもよい。
(実施形態3)
以下に、本発明に係るX線検査装置Aの実施形態3について、図6,7を参照しながら説明する。実施形態2では、異常画素が1個の場合について説明したが、本実施形態では異常画素が連続して2個の場合について説明する。なお、それ以外の構成は実施形態2と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。また以下の説明では、図1も参照しながら説明する。
本実施形態のX線検査装置Aは、X線源1と、X線制御装置2と、X線エリアセンサ3と、撮像制御装置4と、画像処理装置5と、警報装置6と、表示装置7とを備えており、画像処理装置5は実施形態2と同様の構成であるが、濃淡値補正処理部54における異常画素の濃淡値の補正方法が実施形態2と異なる。以下、その手順を示す。
実施形態1と同様に、m枚目のX線画像Pの画素pの濃淡値をB(m)(p)、検査画像における補正後の画素pの濃淡値をC(p)とすると、濃淡値のばらつきが小さい画素1〜5および8〜12については、実施形態1と同様に1式によりそれぞれ濃淡値が求められる。
一方、画素6,7については、図7に示すように濃淡値のばらつきが大きいため、これらの濃淡値は用いないで、実施形態2と同様に近傍画素の平均濃淡値を用いるのであるが、例えば画素6の場合には、8近傍の画素のうち異常画素である画素7を除いた他の画素1〜3,5および9〜11の平均濃淡値を画素6の濃淡値とし、また画素7の場合には、8近傍の画素のうち異常画素である画素6を除いた他の画素2〜4,8および10〜12の平均濃淡値を画素7の濃淡値としている。したがって、画素6,7の濃淡値は、それぞれ以下の算出式により算出される。
すなわち、本実施形態によれば、濃淡値のばらつきが小さい画素1〜5および8〜12については、すべてのX線画像P〜P(図6参照)に対して単純に加算平均処理が行われ、濃淡値のばらつきが大きい画素6,7については、画素6,7(異常画素)を除いた近傍画素の平均濃淡値を画素6,7の濃淡値として用いるのである。
また、本実施形態のX線検査装置Aの動作については、上述の濃淡値補正処理部54の動作以外は実施形態1と同様であるから、ここでは説明を省略する。
而して、本実施形態によれば、検査画像における該当画素6,7を除いた近傍画素の平均濃淡値を、各該当画素6,7の濃淡値としているので、異常画素の濃淡値に影響されない正確なX線画像(検査画像)を得ることができ、その結果、被検査物Oに含まれる異物を正確に判別することができる。
ここで、異常画素が連続して2個存在する場合において、当該異常画素の濃淡値を補正する別の方法について説明する。なお、以下の説明でも、図6,7を参照して説明する。
画素6については上述と同様の処理を経て、4式から濃淡値が算出される。一方、画素7については上述の方法と異なり、補正後の画素6の濃淡値も用いて画素7の濃淡値を算出する。算出式については以下のとおりである。
すなわち、本方法によれば、1つ目の異常画素6については、上述の方法と同様に他の異常画素7を除いた近傍画素1〜3,5および9〜11の平均濃淡値を、検査画像における該当画素6の濃淡値とし、2つ目の異常画素7については、補正後の異常画素6も含めた近傍画素2〜4,6,8および10〜12の平均濃淡値を、検査画像における該当画素7の濃淡値として用いるのである。
而して、本例によれば、検査画像における1つ目の該当画素6については他の該当画素7を除いた近傍画素1〜3,5および9〜11の平均濃淡値を補正後の濃淡値とし、他の該当画素7については濃淡値が補正された該当画素6を含む近傍画素2〜4,6,8および10〜12の平均濃淡値を補正後の濃淡値としているので、上述した方法に比べてより正確なX線画像(検査画像)を得ることができ、その結果、異物の判別精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、異常画素が2個の場合を例に説明したが、異常画素の個数は2個に限定されるものではなく、連続していれば3個以上であってもよい。
1 X線源
2 X線制御装置(X線制御手段)
3 X線エリアセンサ(撮像手段)
4 撮像制御装置(撮像制御手段)
5 画像処理装置(画像処理手段)
51 X線画像メモリ(画像記憶部)
52 濃淡値ばらつき演算部
53 検査画像生成部
54 濃淡値補正処理部

Claims (6)

  1. 被検査物に対してX線を照射するX線源と、当該X線源の照射タイミングを制御するX線制御手段と、被検査物を透過して撮像エリアに入射したX線によって被検査物の透視画像を撮像する撮像手段と、当該撮像手段の撮像タイミングを制御する撮像制御手段とを備えるとともに、
    撮像したX線画像を記憶する画像記憶部と、当該画像記憶部に記憶させた複数のX線画像間で画素毎に濃淡値のばらつきを算出する濃淡値ばらつき演算部と、前記複数のX線画像で画素毎に濃淡値の加算平均処理を行い、検査画像を生成する検査画像生成部と、前記濃淡値ばらつき演算部で求めた濃淡値のばらつきが予め設定された基準値以上の異常画素がある場合、当該異常画素を含むX線画像を除いた他のX線画像における該当画素の濃淡値、または、前記検査画像における該当画素の近傍画素の濃淡値を用いて、検査画像における該当画素の濃淡値を補正する濃淡値補正処理部とを具備する画像処理手段を備えることを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記濃淡値補正処理部は、前記異常画素を含むX線画像を除いた他のX線画像における該当画素の平均濃淡値を、前記検査画像における該当画素の濃淡値とすることを特徴とする請求項1記載のX線検査装置。
  3. 前記濃淡値補正処理部は、前記検査画像における該当画素の近傍画素の平均濃淡値を、検査画像における該当画素の濃淡値とすることを特徴とする請求項1記載のX線検査装置。
  4. 前記濃淡値補正処理部は、前記異常画素が連続して2個以上ある場合、前記検査画像における該当画素を除いた近傍画素の平均濃淡値を、各該当画素の濃淡値とすることを特徴とする請求項3記載のX線検査装置。
  5. 前記濃淡値補正処理部は、前記異常画素が連続して2個以上ある場合、前記検査画像における何れか1つの該当画素の濃淡値を、他の該当画素を除いた近傍画素の平均濃淡値とするとともに、他の該当画素の濃淡値を、濃淡値が補正された前記該当画素を含む近傍画素の平均濃淡値とすることを特徴とする請求項3記載のX線検査装置。
  6. 前記画像処理手段は、前記異常画素の画素数をカウントする異常画素カウント演算部と、異常画素カウント演算部でカウントした異常画素数が予め設定された基準値以上の場合、前記撮像手段が異常である旨を報知する報知手段とを備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のX線検査装置。
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