JP2011089807A - 浸水判定装置の取付方法 - Google Patents

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恒雄 高木
Shigehiro Tanaka
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Abstract

【課題】ヒータ及び温度センサが露出した面を当接させて開閉器の浸水の有無を判定する浸水判定装置を、開閉器表面に滑ることなく容易に取り付けることができるようにする。
【解決手段】浸水判定装置1の裏面に取付部材400を固定しておき、取付部材400を把持可能な把持部310と、一端に把持部310が接続された支持部材320とにより構成される取付冶具300を用いて、把持部310により取付部材400を把持し、浸水判定装置1の表面が開閉器Sの底面と対向するように支持し、取付冶具300により、浸水判定装置1を開閉器Sに押し付けることで浸水判定装置1を吸着機構により開閉器Sの底面に取付ける。
【選択図】 図11

Description

本発明は、気中開閉器内の浸水状況を判定する浸水判定装置を気中開閉器に取り付ける方法に関する。
気中開閉器(以下、開閉器という)は、気密が保持できて内部への浸水がなければ、発錆や部分放電等の不具合に至るケ−スが極めて少ないことが分かっている。このため、初期の気密破壊(内部への浸水)を検知することができれば、その結果に基づいて、取替えや修理を行うことにより、電気事故抑制や延命化を図ることが可能になる。
開閉器内の浸水を検知するには、これまで超音波式浸水検出器が使用されている(例えば、特許文献1参照)が、10mm程度(最低3mm、確実な判定には30mm)の水位の浸水量がなければ、浸水の判定ができなかった。また、打音によるAE手法を用いた判定装置が開発検証されているが、少量の水分量では判定しにくく、装置が複雑で高価格である。このため、現場の活線状態において、もっと簡易に初期の内部気密状態(微量浸水量)を精度よく判定できる診断装置が求められている。
そこで、本願出願人は、ヒータにより開閉器を加熱するとともに、温度センサにより開閉器の温度を測定し、この温度変化に基づき、開閉器の浸水量を推定する開閉器の浸水判定装置を提案している。(特願2009−66760号)。なお、浸水判定装置は、ヒータや温度センサが取付けられた面に吸盤を備え、真空ポンプにより吸盤内の空気を吸気することで開閉器の表面に取付けることができる。
特許第3233858号公報
ところで、開閉器は高所に設けられているため、浸水判定装置を開閉器に取付ける作業は非常に困難である。高所作業車に乗った作業員が取付けることも考えられるが、開閉器の近傍には電線などの設備が存在しているため、これら設備を避けながら作業を行わなければならず、作業に正確性が求められ、非常に手間がかかる。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、一面に吸着機構を備え、開閉器の表面に吸着機構が押し付けられることで吸着機構により開閉器の表面に取り付けられた状態で、開閉器内の浸水状況を判定する判定装置を、開閉器表面に容易かつ確実に取り付けることができるようにすることである。
本発明は、一面に吸着機構を備え、開閉器の表面に前記吸着機構が押し付けられることで前記吸着機構により開閉器の表面に取り付けられた状態で、前記開閉器内の浸水状況を判定する判定装置を前記開閉器の表面に取り付ける方法であって、前記判定装置の前記一面と反対側の面に取付部材を固定しておき、前記取付部材を把持可能な把持部と、一端に前記把持部が接続された棒状部材と、前記棒状部材に取り付けられ前記把持部を開閉させる操作機構とを備えた取付冶具の前記操作機構を操作して前記把持部により前記取付部材を把持し、前記把持部により把持された前記判定装置の前記一面が前記開閉器の表面と対向するように前記棒状部材を支持し、前記取付冶具により、前記判定装置を前記開閉器に押し付けることで前記判定装置を前記吸着機構により前記開閉器の表面に取付けることを特徴とする。
上記の判定装置の取付方法において、前記取付冶具はヤットコであってもよく、前記吸着機構は、吸盤と、前記ヒータが前記開閉器の表面に接触したことを検知する検知手段と、前記検知手段が接触したことを検知すると前記吸盤内の空気を吸気する吸気ポンプとにより構成されてもよい。
本発明によれば、判定装置を、取付冶具の把持部で裏面に取付けられた取付部材を把持した状態で、開閉器に押し付けることができるため、開閉器の近傍に電線等の設備がある場合であっても、開閉器と離間した位置から判定装置を容易に取付けることができる。
開閉器の外観を示す図である。 浸水判定装置のハードウェア構成を示す図である。 浸水判定装置の外観を示す斜視図である。 浸水判定装置の内部構成を示す三面図である。 リモコンのハードウェア構成を示す図である。 リモコンの前面の配置を示す図である。 リモコンと浸水判定装置の記憶部に記録されるデータの構成を示す図である。 浸水判定装置を開閉器に取り付ける際に用いられる取付冶具の構成を示す図である。 開閉器内の浸水有無の判定を行うための処理手順を示すフローチャートである。 浸水判定装置に取付けられた取付部材を示す斜視図である。 取付冶具により浸水判定装置を開閉器に取り付けている様子を示す図である。 別の実施形態の取付冶具を示す図であり、(a)は全体図、(b)は把持部を拡大して示す斜視図である。 別の実施形態の取付冶具により浸水判定装置を開閉器に取り付けている様子を示す図である。 別の取り付け部材を示す図である。 浸水判定装置を開閉器の側面に取り付けた様子を示す図である。
以下、本発明の浸水判定装置の取付方法の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、開閉器及び開閉器の浸水判定装置について説明する。
開閉器は、電力回路・電力機器の正常動作時の電路を開閉する大型の機器であり、特に、開閉器内部に空気が密封されて格納されている。開閉器の構造の一例が、特開平10−334775号公報に開示されている。
図1は、開閉器の外観を示す図である。図1(a)は、開閉器を電柱に設置した例を示す。図1(b)は、上面蓋の開閉器の例を示す。図1(b)に示すように、開閉器Sの浸水判定には、浸水判定装置1、リモコン2及び取付冶具が用いられる。浸水判定装置1は、開閉器Sの底面(図1(b))に取り付けられ、その底面をヒータで加熱した後、その底面の温度変化を測定し、その温度変化から浸水量を推定する。リモコン2は、高所の開閉器Sに取り付けられた浸水判定装置1を遠隔から制御するものであり、浸水判定装置1のヒータによる加熱時間を設定したり、真空ポンプの起動時間を設定したりする。
図2は、浸水判定装置1のハードウェア構成を示す図である。浸水判定装置1は、通信部11、表示部12、機構部13、処理部14、記憶部15及び電源部16を備える。通信部11は、リモコン2との無線通信やPC(Personal Computer)とのUSB(Universal Serial Bus)通信を行う部分であり、例えば、無線送受信機やUSB端子等によって実現される。表示部12は、処理部14からの指示により各種表示を行う部分であり、例えば、主電源や真空ポンプの入切を示すランプ等によって実現される。機構部13は、浸水判定装置1が機能するための各種部品であり、例えば、主電源ボタン、真空ポンププルスイッチや吸盤、ヒータ、温度センサ等である。
処理部14は、各部間のデータの受け渡しを行うととともに、浸水判定装置1全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部15は、処理部14からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。電源部16は、浸水判定装置1の各部に必要な電力を供給する主電源であり、例えば、電池によって実現される。
図3は、浸水判定装置1の外観を示す斜視図である。浸水判定装置1は、例えば、11cm×11cm×6cm程度の大きさを持つ。図3(a)は、各種ランプが設置された面を上面として、この上面側から見たときの斜視図を示す。浸水判定装置1の前面には、主電源ボタン131、USB端子133及び電池取り出し蓋134が設けられる。主電源ボタン131は、浸水判定装置1の電源部16を入切するためのボタンである。USB端子133は、PC等からマスタデータ(特性曲線データ)を取り込んだり、計測データをやりとりしたりするための端子である。電池取り出し蓋134は、電源部16である電池の交換等をする際に引き出す蓋である。
浸水判定装置1の上面には、主電源ランプ121、真空ポンプランプ122、計測中ランプ123、電池注意ランプ124、及び浸水量ランプ125が設けられる。主電源ランプ121は、主電源ボタン131が入になると点灯し、切になると消灯する。真空ポンプランプ122は、真空ポンプが入になると点灯し、切になると消灯する。計測中ランプ123は、開閉器Sをヒータで加熱している間に点灯し続けるランプであり、ヒータが入になると点灯し、ヒータが切になると消灯する。電池注意ランプ124は、電池の残量が十分なときには消灯のままであり、電池の残量が少なくなって交換が必要になったときに注意を促すために点灯する。
浸水量ランプ125は、例えば、5個のランプにより開閉器S内の浸水量を表示するランプであり、それぞれ色を分けて異なる浸水量水位の範囲を示す。例えば、左側から1番目のランプは、緑色で浸水無を示す。2番目のランプは、青色で1mm前後を示す。3番目のランプは、黄色で3mm前後を示す。4番目のランプは、橙色で6mm前後を示す。5番目のランプは、赤色で10mm前後以上を示す。
図3(b)は、浸水判定装置1を底面側から見たときの斜視図を示す。浸水判定装置1の底面には、吸盤136、面状ヒータ137及び温度センサ138が設けられる。吸盤136は、浸水判定装置1を開閉器Sに固定するために用いられる。面状ヒータ137は、開閉器Sを加熱するために用いられる。温度センサ138は、開閉器Sの温度を測定するために用いられる。
図4は、浸水判定装置1の内部構成を示す三面図である。図4(a)は、浸水判定装置1の上面図を示す。図4(b)は、浸水判定装置1の正面図を示す。図4(c)は、浸水判定装置1の側面図を示す。浸水判定装置1は、吸盤136、面状ヒータ137、温度センサ138、真空ポンプ139、押し当て検出スイッチ140、スプリング13A、制御基板13B及び電池13Cを備える。真空ポンプ139は、吸盤136の吸着面から吸気するポンプであり、その吸気によって浸水判定装置1が開閉器Sに固定される。スプリング13Aは、浸水判定装置1の本体と、面状ヒータ137及び温度センサ138との間に介装され、吸盤136及び真空ポンプ139によって浸水判定装置1が開閉器Sに固定されたときに、復元力により面状ヒータ137及び温度センサ138を開閉器Sの底面に押し当てる。押し当て検出スイッチ140は、面状ヒータ137が開閉器Sの底面に当接すると、それを検知する。押し当て検出スイッチ140が面状ヒータ137が開閉器Sの底面に当接したのを検知すると、真空ポンプ139、面状ヒータ137及び温度センサ138がそれぞれ設定された時間にわたって起動する。なお、真空ポンプ139の起動時間は、後述するように、リモコン2により設定することができる。
制御基板13Bは、通信部11、処理部14や記憶部15が搭載される基板である。電池13Cは、電源部16に相当し、例えば、電池で実現される。
図5は、リモコン2のハードウェア構成を示す図である。リモコン2は、通信部21、表示部22、入力部23、処理部24、記憶部25及び電源部26を備える。通信部21は、浸水判定装置1と無線通信を行う部分であり、例えば、無線送受信機等によって実現される。表示部22は、処理部24からの指示によりデータを表示する部分であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。入力部23は、オペレータが項目の選択や設定を行う部分であり、例えば、操作ボタン等によって実現される。処理部24は、各部間のデータの受け渡しを行うととともに、リモコン2全体の制御を行うものであり、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部25は、処理部24からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。電源部26は、リモコン2の各部に電力を供給する電源であり、例えば、電池によって実現される。
図6は、リモコン2の前面の配置を示す図である。リモコン2の前面には、ディスプレイ221、材質選択ボタン231、メーカ選択ボタン232、タイマ設定ボタン233、及び電源入切ボタン235が設けられる。ディスプレイ221は、選択項目や設定項目を表示したり、浸水判定結果を表示したりする表示部22の一例である。材質選択ボタン231は、開閉器Sの底面の温度を測定する際の条件の1つである、開閉器Sの材質を選択するボタンである。材質とは、例えば、SUS、鉄のいずれか1つであり、温度測定の際にその材質固有の温度特性が考慮される。メーカ選択ボタン232は、開閉器Sの製造メーカを選択するボタンであり、浸水判定装置1に特性曲線データが記憶されているメーカが選択可能であり、特性曲線データのないメーカについては「その他」が選択される。
タイマ設定ボタン233は、浸水判定装置1に係るタイマを設定するボタンであり、具体的には、真空ポンプ139が入になってから面状ヒータ137を入にするまでの時間、面状ヒータ137を入にしてから切にするまでの時間、及び真空ポンプ139を入にしてから切にするまでの時間を設定する。真空ポンプ139が入になってから面状ヒータ137を入にするまでの時間は、浸水判定装置1が開閉器Sに固定されてから浸水判定装置1の温度が開閉器Sの温度と等しくなるまでに必要な経過時間に相当する。面状ヒータ137を入にしてから切にするまでの時間は、開閉器S内の浸水判定に必要な加熱時間に相当する。真空ポンプ139を入にしてから切にするまでの時間は、真空ポンプ139が入になってから面状ヒータ137が切になるまでの時間に相当する。電源入切ボタン235は、リモコン2の電源を入切するボタンである。
図7は、リモコン2と浸水判定装置1の記憶部に記録されるデータの構成を示す図である。図7(a)は、リモコン2の記憶部25に記憶される浸水判定データ25Aの構成を示す。浸水判定データ25Aは、浸水判定装置1から取得する浸水判定に係るデータであり、外気温度(加熱前)25A1、温度上昇幅25A2及び浸水量水位25A3を含む。外気温度(加熱前)25A1は、面上ヒータ137で加熱する前の外気の温度を示す。温度上昇幅25A2は、面上ヒータ137による加熱で上昇した開閉器Sの底面の温度幅を示す。浸水量水位25A3は、温度上昇幅25A2から推定された開閉器S内の浸水量の水位を示す。
図7(b)は、浸水判定装置1の記憶部15に記憶される特性選択データ15Aの構成を示す。特性選択データ15Aは、開閉器S内の浸水量水位と、温度上昇幅との関係を示す特性曲線に係るデータであり、特性曲線データ15A1、材質15A2、メーカ15A3及び選択特性曲線データ15A4を含む。特性曲線データ15A1は、複数の特性曲線を含み、例えば、開閉器Sの材質や製造メーカによって異なる特性曲線を有する。材質15A2は、リモコン2から選択された開閉器Sの材質であり、例えば、SUS、鉄が設定される。メーカ15A3は、リモコン2から選択された開閉器Sの製造メーカである。選択特性曲線データ15A4は、特性曲線データ15A1に含まれる複数のデータの中から、材質15A2及びメーカ15A3によって選択されたデータである。
図7(c)は、浸水判定装置1の記憶部15に記憶される浸水判定データ15Bの構成を示す。浸水判定データ15Bは、浸水判定装置1の浸水判定に係るデータであり、計測日時15B1、外気温度(加熱前)15B2、底面温度(加熱前)15B3、底面温度(加熱後)15B4、温度上昇幅15B5及び浸水量水位15B6を含むレコードから構成される。計測日時15B1は、開閉器Sの底面の温度計測を行った日時を示す。外気温度(加熱前)15B2は、面状ヒータ137による加熱の前の外気温度を示す。底面温度(加熱前)15B3は、面状ヒータ137による加熱前の開閉器Sの底面の温度を示す。底面温度(加熱後)15B4は、面状ヒータ137による加熱後の開閉器Sの底面の温度を示す。温度上昇幅15B5は、面状ヒータ137による加熱により上昇した開閉器Sの底面の温度であり、「底面温度(加熱後)15B4−底面温度(加熱前)15B3」により算出される。浸水量水位15B6は、選択特性曲線データ15A4及び温度上昇幅15B5に基づいて推定される、開閉器S内の浸水量水位を示す。
図8は、浸水判定装置1を開閉器Sに取り付ける際に用いられる取付冶具300の構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の取付冶具300は、ヤットコと同様であり、棒状の支持部材320と、支持部材320の先端に取り付けられた把持部310と、把持部310を開閉させるための開閉機構340とにより構成される。
把持部310は、支持部材320の先端に固定された第1の爪部材311と、支持部材320の先端に取付部313を中心に所定の角度範囲で回動可能に接続された第2の爪部材312とにより構成される。第2の爪部材312は、ばね機構(不図示)により、図8(a)に示すように、第1の爪部材311と所定の間隔をあけて近接した状態となっている。
開閉機構340は、支持部材320の把持部310と反対側の端部近傍に設けられた取付部333に回動可能に固定されたグリップ330と、一端がグリップ330の接続部331に回動可能に接続され、他端が把持部310の第2の爪部材312に回動可能に接続された連結部材332とにより構成される。かかる構成により、グリップ330を握り、支持部材320と平行になるように回動させることで、接続部331が連結部材332をグリップ330側へと引き寄せることとなる。これにより、第2の爪部材312が第1の爪部材311から離間する方向へ回動することとなる。
図9は、開閉器S内の浸水有無の判定を行うための処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、浸水判定装置1、リモコン2及び取付冶具300を用いて、高所に設置された開閉器S内部の浸水量を推定するためのものである。なお、浸水判定装置1は、予めPC等からUSB通信により複数の特性曲線データを取得し、記憶部15の特性曲線データ15A1に記憶するものとする。
まず、浸水判定装置1の主電源が投入される(S801)とともに、リモコン2の電源が投入される(S802)。浸水判定装置1は、主電源の投入後、初期化が終わると、温度センサ138により外気温度を計測し、記憶部15の外気温度(加熱前)15B2に記憶し、リモコン2に無線送信する(S803)。リモコン2は、浸水判定装置1から外気温度を無線で受信し、記憶部25の外気温度(加熱前)25A1に記憶し、ディスプレイ221に表示する(S804)。
次に、リモコン2は、特性選択パラメータを取得し、浸水判定装置1に無線送信する(S805)。特性選択パラメータは、特性曲線データを選択するためのパラメータであり、詳細には、開閉器Sの材質及び製造メーカが作業者によって選択される。浸水判定装置1は、リモコン2から特性選択パラメータを受信し、記憶部15の材質15A2及びメーカ15A3に記憶し、特性選択パラメータに応じて特性曲線データ15A1を選択し(S806)、選択したデータを記憶部15の選択特性曲線データ15A4に記憶する。
次に、例えば、高所作業車などに乗った作業者が、取付冶具300を使って浸水判定装置1を開閉器Sの底面に圧着させる(S807)。
浸水判定装置1を取付けるには、予め、図10に示すように、浸水判定装置1の面状ヒータ137及び温度センサ138が取付けられたのと反対側の面に断面T字型の取付部材400を取付けておく。そして、取付冶具300のグリップ330を握って、把持部310の第1及び第2の爪部材311,312を開き、浸水判定装置1に取付けられた取付部材400を把持させる。
次に、図11に示すように、取付冶具300により浸水判定装置1に固定された取付部材400を把持した状態で、浸水判定装置1の底面を開閉器Sの下面に対向させる。そして、取付冶具300により、浸水判定装置1を開閉器Sの下面に押し付ける。このように面状ヒータ137が開閉器Sに押し付けられると、押し当て検出スイッチ140がこれを検知し、真空ポンプ139、面状ヒータ137及び温度センサ138が起動する。真空ポンプ139が吸盤136内の空気を吸気することで、浸水判定装置1の本体が開閉器Sの底面に固定される。
浸水判定装置1は、真空ポンプ139を入にすると、その時点の日時を記憶部15の計測日時15B1に記憶するとともに、温度センサ138により加熱前の底面温度を計測して記憶部15の底面温度(加熱前)15B3に記憶する(S809)。次に、予め設定されたタイマ(例えば、真空ポンプ139の起動から所定時間[開閉器Sと、面状ヒータ137とが熱平衡の安定状態になるまでの時間であり、例えば30秒])に従って、面状ヒータ137を作動し(S810)、計測中ランプ123を点灯させる。さらに、予め設定されたタイマ(例えば、面状ヒータ137の入から所定時間[浸水量推定にとって有意な温度上昇幅が計測できる時間であり、例えば3分])に従って、面状ヒータ137を停止し(S811)、計測中ランプ123を消灯させる。
浸水判定装置1は、加熱後の開閉器Sの底面温度を計測し、記憶部15の底面温度(加熱後)15B4に記憶する(S812)。そして、底面温度(加熱後)15B4から底面温度(加熱前)15B3を減算して温度上昇幅15B5を算出し、選択特性曲線データ15A4に基づいて当該温度上昇幅15B5に対応する浸水量水位15B6を推定し、リモコン2に送信する(S813)。なお、算出した温度上昇幅15B5及び推定した浸水量水位15B6は、浸水判定装置1の記憶部15に記憶される。リモコン2は、浸水判定装置1から温度上昇幅及び浸水量水位を受信し、記憶部25の温度上昇幅25A2及び浸水量水位25A3に記憶し、ディスプレイ221に表示する(S814)。
こうして、開閉器Sの浸水判定作業が終了すると、浸水判定装置1の真空ポンプ139が停止する(S815)。なお、真空ポンプが停止すると吸盤136の吸気がなくなって、浸水判定装置1が開閉器Sの底面から外れるので、作業者は、真空ポンプ139を停止させる前に取付冶具300により再び浸水判定装置1を支持しておく。
そして、作業者が取付冶具300を使って開閉器Sから浸水判定装置1を降ろし、浸水判定装置1の主電源ボタン131を切にすることにより、浸水判定装置1の主電源が停止する(S816)。また、作業者がリモコン2の電源入切ボタン235を切にすることにより、リモコン2の電源が停止する(S817)。
本実施形態によれば、浸水判定装置1を裏面側に取付けられた取付部材400を取付冶具300により把持した状態で、開閉器Sの下面に押し付けることができるため、開閉器Sの近傍に電線などの設備がある場合であっても、開閉器Sと離間した位置から容易に開閉器Sの下面に浸水判定装置1を取付けることができる。
また、浸水判定装置1の押し当て検出スイッチ140が面状ヒータ137が開閉器Sの底面に当接したのを検知して真空ポンプ139を起動させるため、浸水判定装置1を取付ける際に開閉器S底面に滑ることなく確実に取り付けることができる。これにより、面状ヒータ137や温度センサ138にほこりやゴミなどが付着することを防止できる。
なお、本実施形態では、図8を参照して説明した取付冶具300を用いて、浸水判定装置1を開閉器Sに取り付ける場合について説明したが、取付冶具300としては他の形態のものを用いることもできる。
図12は、別の実施形態の取付冶具500を示す図であり、(a)は全体図、(b)は把持部510を拡大して示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態の取付冶具500も、ヤットコと同様であり、棒状の支持部材520と、支持部材520の先端に取り付けられた把持部510と、把持部510を開閉させるための開閉機構540とにより構成される。
把持部510は、支持部材520の先端に取り付けられた第1の爪部材512と、第1の爪部材512に回動可能に取り付けられた第2の爪部材511とにより構成される。第1の爪部材512は、支持部材520が接続される基部512Bと、基部512Bの両側部に接続された一対の爪部512Aとを備える。第2の爪部材511は、先端が円弧状に形成されており、一対の爪部512Aの間にその中間部で交差するように配置され、一対の爪部512Aの基部512B側の位置においてこれら一対の爪部512Aに回動可能に接続されている。
開閉機構540は、支持部材520の把持部510と反対側の端部近傍に設けられた取付部533に回動可能に固定されたグリップ530と、一端がグリップ530の接続部531に回動可能に接続され、他端が把持部510の第2の爪部材511に回動可能に接続された連結部材332とにより構成される。かかる構成により、グリップ530を握り、支持部材520と平行になるように回動させることで、接続部531が連結部材532をグリップ530側へと引き寄せることとなる。これにより、第2爪部材511が回動して、第1の爪部材512と第2の爪部材512の間が開くこととなる。また、グリップ530を戻すことで、再び、第1の爪部材512と第2の爪部材511の間が図12に示すように閉じた状態となる。
このような取付冶具500を用いて浸水判定装置1を取り付ける場合には、図13(a)に示すように、浸水判定装置1の面状ヒータ137及び温度センサ138が取付けられたのと反対側の面に断面T字型の取付部材600を取付けておく。なお、取付部材600の取付面と垂直の面には、長方形状の開口600Aが形成されている。
次に、図13(b)に示すように、取付冶具500のグリップ530を操作して、把持部510の第1の爪部材512と第2の爪部材511とを開かせる。そして、第1の爪部材511の先端を取付部材600の開口600Aに挿入して、第1の爪部材512と第2の爪部材511とを閉じる。これにより、取付冶具500により浸水判定装置1を強固に把持することができる。そして、上記説明した実施形態と同様に、浸水判定装置1を開閉器Sに押し付け、浸水判定装置1の本体が開閉器Sの底面に固定すればよい。
また,図14(a)に示すように、検出器1の面状ヒーター137及び温度センサー138が取付られたのと反対側の面に取り付ける取付部材700を、半円形にしても良い。この場合、さらに、同図(b)に示すように、取付部材700の厚みを半円の中心に向かって厚みが増すようにすると良い。これにより、ヤットコ300の把持部310により様々な角度から把持することができ、さらに、何れの角度から把持した場合であっても、爪部材311、312の表面が取付部材700の表面に当接し、確実に把持することができる。
また、本実施形態では、浸水判定装置1には、予め、浸水量水位−温度上昇幅の特性(特性曲線データ)が記録されているものとしたが、特性曲線データが記録されていない場合には、浸水判定装置1を図15に示すように、開閉器Sの側面に取り付けて、現場において特性曲線データを作成する。このように、開閉器Sの側面に取り付ける場合にも本発明を適用できる。
1 浸水判定装置 2 リモコン
11、21 通信部 12、22 表示部
13 機構部 13C 電池
14、24 処理部 15、25 記憶部
16、26 電源部 23 入力部
136 吸盤 137 面状ヒータ
138 温度センサ 139 吸気ポンプ
140 押し当て検出スイッチ
300 取付冶具 310 把持部
311、312 爪部材 313 取付部
320 支持部材 330 グリップ
340 開閉機構 400 取付部材
S 開閉器

Claims (3)

  1. 一面に吸着機構を備え、開閉器の表面に前記吸着機構が押し付けられることで前記吸着機構により開閉器の表面に取り付けられた状態で、前記開閉器内の浸水状況を判定する判定装置を前記開閉器の表面に取り付ける方法であって、
    前記判定装置の前記一面と反対側の面に取付部材を固定しておき、
    前記取付部材を把持可能な把持部と、一端に前記把持部が接続された棒状部材と、前記棒状部材に取り付けられ前記把持部を開閉させる操作機構とを備えた取付冶具の前記操作機構を操作して前記把持部により前記取付部材を把持し、
    前記把持部により把持された前記判定装置の前記一面が前記開閉器の表面と対向するように前記棒状部材を支持し、
    前記取付冶具により、前記判定装置を前記開閉器に押し付けることで前記判定装置を前記吸着機構により前記開閉器の表面に取付けることを特徴とする判定装置の取付方法。
  2. 請求項1記載の判定装置の取付方法であって、
    前記取付冶具はヤットコであることを特徴とする判定装置の取付方法。
  3. 請求項1又は2記載の判定装置の取付方法であって、
    前記吸着機構は、吸盤と、前記ヒータが前記開閉器の表面に接触したことを検知する検知手段と、前記検知手段が接触したことを検知すると前記吸盤内の空気を吸気する吸気ポンプとにより構成されることを特徴とする判定装置の取付方法。
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