JP2011089566A - マニホールドブロック及び切替弁マニホールド - Google Patents

マニホールドブロック及び切替弁マニホールド Download PDF

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Abstract

【課題】シール面を増加させることなく、出力ポートから出力される流体の流量を増加させることのできるマニホールドブロック及び切替弁マニホールドを提供する。
【解決手段】電磁弁マニホールドにおいては、連設されたマニホールドブロック12の電磁弁搭載面14に対して電磁弁13が搭載されている。マニホールドブロック12には、第1,第2給排流路44,45及び第1,第2出力流路31,32が形成される。そして、第1給排流路44と第1出力流路31とは第1凹陥部51を介して接続される。第1凹陥部51は供給流路33が開口するマニホールドブロック12の一側面に形成されるとともに、第1給排流路44の端部44aと第1出力流路31の端部31aとを接続する。その結果、第1給排流路44の端部44a及び第1出力流路31の端部31aの流路断面積は拡大される。
【選択図】図5

Description

本発明は、マニホールドブロック及びそのマニホールドブロックに切替弁が搭載されてなる切替弁マニホールドに関する。
特許文献1に記載の電磁弁マニホールドでは、そのマニホールドブロックに流体圧機器に向けて流体を出力可能な一対の出力ポート及び流体が流通する一対の流体流路が形成されるとともに、同マニホールドブロックに電磁弁が搭載されている。そして、マニホールドブロックには、出力ポートを有するとともにマニホールドブロックを貫通する出力流路としての通気孔が形成されている。通気孔には、マニホールドブロックの電磁弁搭載面で開口する電磁弁用流路が接続されている。また、特許文献1に記載の電磁弁マニホールドでは、電磁弁により流体流路と電磁弁用流路との接続状態が切り替えられるように構成されており、電磁弁の動作に応じて一対の出力ポートのうち流体を出力する出力ポートが切り替わる。
特開2006−71043号公報
ところで、特許文献1に記載のマニホールドブロックは、アルミニウム等の金属材料を鋳造することにより形成されるため、流体流路、出力流路、電磁弁用流路といった各流路には抜き勾配が必要となり、それら流路は自身のポートから離間するほど、すなわちマニホールドの内部側に位置する部位ほど流路断面積が減少する。したがって、マニホールドブロックの各流路を流体が通過する際の流路抵抗が大きくなり、出力ポートから出力される流体の流量が減少するようになる。しかも、電磁弁マニホールドにおいては、例えば、ISO等の規格に準拠することで電磁弁用流路の開口形状が規定される場合があり、この場合には、電磁弁用流路の流路断面積を大きくすることも難しい。
そこで、切替弁用流路及び出力流路とは別に、電磁弁搭載面とは反対側のマニホールドブロックの底面から大きく鋳抜きされてなる流路を形成し、その流路を介して電磁弁用流路と出力流路とを接続することも考えられる。しかし、この場合、流路の開口部が存在する面を新たにシール面として扱う必要が生じることとなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シール面を増加させることなく、出力ポートから出力される流体の流量を増加させることのできるマニホールドブロック及び切替弁マニホールドを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、流体圧機器に流体を出力する出力ポートを有する出力流路と、前記出力ポートが開口する面とは異なる面において開口する流体流路と、同流体流路が開口する面とは異なる面であって前記流体流路及び前記出力流路を連通する状態と遮断する状態とに切り替える切替弁が搭載される切替弁搭載面に開口して前記流体流路の流体を前記出力流路に導入するための切替弁用流路と、を備え、その両側に連設体が連設されるマニホールドブロックにおいて、前記流体流路が開口する前記連設体側の面に形成され、前記切替弁用流路と前記出力流路との接続部分における流路断面積が拡大するようにしてこれら各流路を接続する凹陥部を備えたことを要旨とする。
この発明では、出力流路と切替弁用流路とが凹陥部を介して接続され、その凹陥部によって出力流路と切替弁用流路との接続部分における流路断面積が拡大される。そのため、出力流路及び切替弁用流路が抜き勾配を有していることに起因してそれらの流路断面積が減少する場合であっても、その影響を小さく抑えることができ、ひいては切替弁用流路、凹陥部、及び出力流路を介して出力ポートから出力される流体の流量を増加させることができる。更に、凹陥部は流体流路が開口する面に開口しているため、凹陥部及び流体流路の開口をシールする面は同一となり、マニホールドブロックにおけるシール面の増加を招くこともない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凹陥部は、前記切替弁用流路のうちその開口とは反対側の端部に加え、前記端部と前記開口の間の部分において同切替弁用流路と連通することを要旨とする。
この発明では、切替弁用流路のうちその開口と反対側の端部は抜き勾配の影響により最も流路断面積が小さくなるものの、凹陥部はその開口と反対側の端部の他に、端部と開口の間の部分にも連通されるため、切替弁用流路から凹陥部を介して出力流路に流れ込む流体の量が増大する。したがって、切替弁用流路の長さが長くなることで、切替弁用流路のうちその開口と反対側の端部の流路断面積が縮小している場合でも、その影響により出力ポートから出力される流体の流量が低下することを抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凹陥部は、前記出力流路のうちその出力ポートとは反対側の端部に加え、前記端部と前記出力ポートの間の部分において同出力流路と連通することを要旨とする。
この発明では、出力流路のうちその出力ポートと反対側の端部は抜き勾配の影響により最も流路断面積が小さくなるものの、凹陥部はその反対側の端部の他に、端部と出力ポートの間の部分にも連通されるため、凹陥部から出力流路に流れ込む流体の量が増大する。したがって、出力流路の長さが長くなることで、出力流路のうちその開口と反対側の端部の流路断面積が縮小している場合でも、その影響により出力ポートから出力される流体の流量が低下することを抑制できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のマニホールドブロックを具備し、前記切替弁が搭載されたことを要旨とする。
この発明では、上記各発明と同様の作用効果を得ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記流体流路の開口及び前記凹陥部の開口の両方を併せてシールする共通のシール部材を有することを要旨とする。
この発明では、一つのシール部材によって流体流路及び凹陥部の各開口をシールすることができるため、これらの開口をそれぞれ別々のシール部材でシールする場合に比べてシール部材の点数を減らすことができる。
本発明によれば、シール面を増加させることなく、出力ポートから出力される流体の流量を増加させることができる。
電磁弁マニホールドの斜視図。 マニホールドブロック及びガスケットの斜視図。 図2におけるK矢視図。 図3のA−A線断面図。 電磁弁のポートとマニホールドブロックのポートの接続状態を示す電磁弁マニホールドの部分破断面図。 (a)は図2のB−B線断面図、(b)は図2のC−C線部分断面図。 (a)は図2のD−D線断面図、(b)は図2のE−E線部分断面図。 別の実施形態におけるマニホールドブロックの断面図。 別の実施形態において、(a)はマニホールドブロックを左側から見た部分側面図、(b)は図9(a)のF−F線断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。なお、以下では、図1に示される電磁弁マニホールド11の状態を基準として「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」の各方向を定義する。
図1に示すように、電磁弁マニホールド11においては、連設された複数の略直方体状のマニホールドブロック12それぞれに、パイロット式の電磁弁13が搭載される。各電磁弁13は図示しないボルトによりマニホールドブロック12の上面(電磁弁搭載面14)に取り付けられる。電磁弁13には、その長手方向の両端部に、図示しないスプール軸を駆動するための第1ソレノイド部15及び第2ソレノイド部16が設けられる。連設された複数のマニホールドブロック12は一対の直方体状のエンドブロック17により挟まれる。エンドブロック17は、マニホールドブロック12とともに連設される。なお、本実施形態では、マニホールドブロック12の両側に連設されているエンドブロック17又はマニホールドブロック12が連設体となる。そして、一方のエンドブロック17には、その右側の側面18に、図示しない空圧供給源(例えば、コンプレッサ)からの空気が供給される供給ポート19、及び空気を外部に排出する一対の排出ポート20が設けられる。エンドブロック17の右側の側面18には、その上隅部に、一対のパイロット排気用ポート21が設けられる。なお、エンドブロック17及びマニホールドブロック12は、アルミニウムを鋳造することにより所定の形状に形成されている。
図2及び図3に示すように、マニホールドブロック12には、その端面12aに、空気を外部に出力する第1出力ポート22及び第2出力ポート23が形成される。第1出力ポート22及び第2出力ポート23には図示しない継手を介して図示しない流体圧機器としての空圧機器が接続される。
図2に示すように、マニホールドブロック12の電磁弁搭載面14には、マニホールドブロック12の一方の端面12a側から順に、第1排出ポート24、第1給排ポート25、供給ポート26、第2給排ポート27、及び第2排出ポート28が、マニホールドブロック12の長手方向(前後方向)に沿って並設される。そして、電磁弁搭載面14はISO規格に準拠するため、電磁弁搭載面14に形成された第1排出ポート24、第1給排ポート25、供給ポート26、第2給排ポート27、及び第2排出ポート28はそれぞれISO規格に準拠した開口形状を有している。電磁弁搭載面14には、各ポート24,25,26,27,28とともに並び、それら各ポート24,25,26,27,28を間に挟むように一対のパイロット用ポート29が設けられる。パイロット用ポート29はマニホールドブロック12を貫通して左右方向に沿って延びるパイロット排気用流路30に連通する。そして、パイロット排気用流路30は、エンドブロック17に形成されたパイロット排気用ポート21(図1参照)に連通する。
図4に示すように、マニホールドブロック12には、一方の端面12aからその長手方向に沿って延びる第1出力流路31、及び第1出力流路31の下方に位置するとともに一方の端面12aから長手方向に沿って延びる第2出力流路32が形成される。第1出力流路31は第1出力ポート22を有し、空気を第1出力ポート22に導く。第1出力流路31は抜き勾配を有しているため、第1出力ポート22から離間するほどその流路断面積が減少する。第2出力流路32は第2出力ポート23を有し、空気を第2出力ポート23に導く。第2出力流路32は抜き勾配を有しているため、第2出力ポート23から離間するほどその流路断面積が減少する。
マニホールドブロック12には、第1,第2出力流路31,32を避けつつマニホールドブロック12を貫通するように延びる供給流路33、及び第1,第2排出流路34,35が形成される。供給流路33は、第1出力流路31及び第2出力流路32の延設方向に対して直交するように延びる。供給流路33の前後両側には、供給流路33に対して平行に延びる第1,第2排出流路34,35が形成される。供給流路33、第1,第2排出流路34,35は、マニホールドブロック12を貫通することで、マニホールドブロック12の一側面12c及び他側面12d(図6(a)参照)において開口する。
なお、マニホールドブロック12には、後側の端面、すなわち一方の端面12aとは反対側の他方の端面12bに、2つのポート36,37が形成される。これら2つのポート36,37は、それぞれ第1,第2出力ポート22,23と同形状を有するとともに、マニホールドブロック12の上下方向において同じ高さに位置している。そして、マニホールドブロック12には、他方の端面12bからその長手方向に沿って延びる流路38、及び流路38の下方に位置するとともに他方の端面12bから長手方向に沿って延びる流路39が形成される。各流路38,39はそれぞれポート36,37を有し、それぞれポート36,37から離間するほど流路断面積が減少する。なお、マニホールドブロック12の他方の端面12bに存在するポート36,37は、ポート36,37に螺合された六角穴付プラグ40(図5参照)により閉塞される。
図5に示すように、供給流路33、第1排出流路34、及び第2排出流路35は、それぞれ第1電磁弁用流路41、第2電磁弁用流路42、及び第3電磁弁用流路43に連通する。第1,第2,第3電磁弁用流路41,42,43は、それぞれマニホールドブロック12の電磁弁搭載面14において開口する供給ポート26、第1排出ポート24、及び第2排出ポート28を有する。第1,第2,第3電磁弁用流路41,42,43はそれぞれ抜き勾配を有しているため、それぞれのポート26,24,28から離間するほど流路断面積が減少する。そして、第1,第2,第3電磁弁用流路41,42,43と平行に、第1給排ポート25及び第2給排ポート27から下方に向って第1,第2給排流路44,45が延びる。第1排出ポート24、第1給排ポート25、供給ポート26、第2給排ポート27、及び第2排出ポート28は、それぞれ電磁弁13の下側面13aに形成されたR1ポート46、Aポート47、Pポート48、Bポート49、及びR2ポート50に連通している。第1排出ポート24、第1給排ポート25、供給ポート26、第2給排ポート27、及び第2排出ポート28のそれぞれの連通態様は、電磁弁13に内蔵された図示しないスプール軸の位置に応じて切り替わる。
第1給排流路44及び第1出力流路31は、マニホールドブロック12の一側面12c(図2参照)に形成された第1凹陥部51を介して接続される。図6(a)に示すように、第1凹陥部51は第1出力流路31の延設方向、及び第1給排流路44の延設方向に対して直交する方向に凹設されている。第1凹陥部51には、第1出力流路31のうち第1出力ポート22(図2参照)側とは反対側の端部31a全体及び第1給排流路44のうち第1給排ポート25側とは反対側の端部44a全体が連通されている。換言すれば、第1出力流路31の端部31a及び第1給排流路44の端部44aは、第1凹陥部51の内周面51aにおいて開口する。図6(b)に示すように、第1凹陥部51は、第1出力流路31の延設方向に沿った断面において、第1出力流路31の端部31aから第1給排流路44の端部44aにまで亘って延びている。このため、第1給排流路44と第1出力流路31とが直接接続される場合と比較して第1給排流路44及び第1出力流路31の流路長さは短くなり、第1給排流路44の端部44aの開口面積は第1給排ポート25の開口面積に略等しくなっている。したがって、第1給排流路44が第1出力流路31に直接接続される場合よりも、第1給排流路44の端部44a及び第1出力流路31の端部31aの流路断面積は拡大する。
一方、図7(a)に示すように、第2給排流路45と第2出力流路32とは、マニホールドブロック12の一側面12cに形成された第2凹陥部52を介して接続される。第2凹陥部52は、第2出力流路32の延設方向、及び第2給排流路45の延設方向に対して直交する方向に凹設されている。第2凹陥部52には、第2出力流路32のうち第2出力ポート23(図2参照)側とは反対側の端部32a全体及び第2給排流路45のうち第2給排ポート27側とは反対側の端部45a全体が連通されている。換言すれば、第2出力流路32の端部32a及び第2給排流路45の端部45aは、第2凹陥部52の内周面52aにおいて開口する。また、第2凹陥部52は、第2給排流路45の端部45aの他に、第2給排流路45の側部を第2出力流路32に接続する。すなわち、第2給排流路45には、その側部に開口部45bが形成される。図7(b)に示すように、第2凹陥部52は、第2出力流路32の延設方向に沿った断面において、第2出力流路32の端部32aから第2給排流路45の端部45aに亘って延びている。このため、第2給排流路45と第2出力流路32とが直接接続される場合と比較して第2給排流路45及び第2出力流路32の流路長さは短くなり、第2給排流路45の端部45aの開口面積と開口部45bの開口面積との和は、第2給排ポート27の開口面積以上になる。そして、第2給排流路45が第2出力流路32に直接接続される場合よりも、第2給排流路45の接続部分及び第2出力流路32の接続部分の流路断面積、すなわち第2給排流路45の端部45a及び第2出力流路32の端部32aの流路断面積は拡大する。
図2に示すように、マニホールドブロック12には、その他側面12dに、隣り合うマニホールドブロック12の供給流路33、第1,第2排出流路34,35、パイロット排気用流路30、第1凹陥部51(図6(a)参照)、及び第2凹陥部52(図7(a)参照)の開口縁に沿って一続きに延びる嵌着溝53が形成される。この嵌着溝53には空気漏れを抑制するシール部材としてのガスケット54が嵌着される。複数のマニホールドブロック12が連設された状態において、ガスケット54は一対のマニホールドブロック12、又はマニホールドブロック12とエンドブロック17(図1参照)とにより挟まれる。ガスケット54は、隣り合うマニホールドブロック12間、又は隣り合うマニホールドブロック12とエンドブロック17との間からの空気の漏出を抑制する。
次に、本実施形態の電磁弁マニホールド11の動作を説明する。
供給ポート19から導入された空気は、各マニホールドブロック12に形成された供給流路33に供給される。この状態において第1ソレノイド部15が励磁されると、電磁弁13の内部を介して、供給ポート26と第1給排ポート25とが連通する一方、第2給排ポート27と第2排出ポート28とが連通する。すなわち、供給流路33は第2出力流路32と遮断状態になる一方、第1出力流路31と連通状態になる。すると、図5の実線矢印で示すように、空気は、第1電磁弁用流路41、第1給排流路44、第1凹陥部51、及び第1出力流路31の順に流れて第1出力ポート22から出力され、空圧機器に供給される。ここで、抜き勾配に起因して第1出力流路31の端部31a及び第1給排流路44の端部44aの流路断面積が減少する場合であっても、その影響は小さく抑えられている。すなわち、第1給排流路44、第1凹陥部51、第1出力流路31を流れる間における、空気の流量の減少は抑えられる。したがって、第1出力ポート22から単位時間当たりに出力される空気の流量は増加する。
また、空圧機器から排出された空気は、第2出力流路32に導入され、第2出力流路32、第2凹陥部52、第2給排流路45の順に流れた後、電磁弁13の内部を介して第2排出流路35に流入する。そして、第2排出流路35に流入した空気は、排出ポート20から外部に排出される。ここで、抜き勾配に起因して第2給排流路45の端部45a及び第2出力流路32の端部32aの流路断面積が減少する場合であっても、その影響は小さく抑えられている。したがって、第2出力ポート23が単位時間当たりに導入する空気の流量は増加する。
また、第2ソレノイド部16が励磁されると、供給ポート26と第2給排ポート27とが連通する一方、第1給排ポート25と第1排出ポート24とが連通する。すなわち、供給流路33は第1出力流路31と遮断状態になる一方、第2出力流路32と連通状態になる。すると、空気は、図5の2点鎖線矢印で示すように、第1電磁弁用流路41、第2給排流路45、第2凹陥部52、及び第2出力流路32の順に流れて第2出力ポート23から出力され、空圧機器に供給される。この際、空気は、第2給排流路45の端部45a及び第2給排流路45の開口部45bから、第2凹陥部52を介して第2出力流路32に流入するため、第2出力流路32に流入する空気の流量は増大する。そのため、第2出力ポート23から単位時間当たりに出力される空気の流量はより増加する。
この実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)マニホールドブロック12には、第1出力ポート22を有する第1出力流路31が形成される。また、マニホールドブロック12には、マニホールドブロック12を貫通する供給流路33が形成される。そして、供給流路33が開口するマニホールドブロック12の一側面12cには、第1凹陥部51が形成される。第1凹陥部51は第1出力流路31の端部31a及び第1給排流路44の端部44aの流路断面積を拡大するようにして、第1出力流路31と第1給排流路44とを接続する。したがって、第1給排流路44、第1凹陥部51、及び第1出力流路31を介して第1出力ポート22から出力される空気の流量を増加させることができる。
第1凹陥部51及び第2凹陥部52は、マニホールドブロック12の一側面12cにおいて開口する。したがって、第1凹陥部51及び第2凹陥部52を形成することで、マニホールドブロック12の一側面12c以外の面が新たにシール面となる場合に比べて、マニホールドブロック12におけるシール面の増加を招くことがない。
(2)第2凹陥部52は第2給排流路45の端部45a、及び第2給排流路45の側部において第2給排流路45と連通するため、第2給排流路45から第2凹陥部52を介して第2出力流路32に流れ込む空気の量が増大する。したがって、第2給排流路45の流路長さが長くなることで、第2給排流路45の端部45aの流路断面積が縮小している場合でも、その影響により第2出力ポート23から出力される空気の流量が低下することを抑制できる。
(3)供給流路33、第1,第2排出流路34,35、第1,第2凹陥部51,52の開口は、共通のガスケット54によって併せてシールされる。したがって、供給流路33、第1,第2排出流路34,35、第1,第2凹陥部51,52の開口をそれぞれ別々のシール部材でシールする場合に比べてシール部材の点数を減らすことができる。
(4)シール部材としてのガスケット54は、マニホールドブロック12の他側面12dにのみ配設されている。したがって、マニホールドブロック12の他側面12dの他に、例えば、マニホールドブロック12の底面に対してもシール部材を配設する場合に比べて、シール部材を装着させる工数を少なくして、不良品が発生する可能性を抑えることができる。また、ガスケット54の数が減ることで、電磁弁マニホールド11を軽量化することができる。
上述した実施の形態は、以下のようにこれを適宜変更した形態にて実施することもできる。
・供給流路33、第1,第2排出流路34,35、第1,第2凹陥部51,52の開口を併せて共通のガスケット54によってシールしなくともよい。例えば、供給流路33、第1,第2排出流路34,35、第1,第2凹陥部51,52の開口をそれぞれ別々のシール部材によってシールしてもよい。
・第1凹陥部51は、第1給排流路44の端部44a及び第1出力流路31の端部31aが連通可能な形状であればよく、具体的な形状についてとくに限定されない。また、第2凹陥部52についても同様に、第2給排流路45の端部45a及び第2出力流路32の端部32aが連通可能な形状であればよく、具体的な形状についてとくに限定されない。
・第2給排流路45において、その開口部45bが端部45aと連続するように形成してもよい。すなわち、開口部45bを第2給排流路45の端部45a近傍の側部に形成して、開口部45bと端部45aの開口とが連続するようにしてもよい。
・第2給排流路45の流路長さT2を、第1給排流路44の流路長さT1と同様に短くしてもよい。この場合、図8に示すように、第2給排流路45の端部45aは第1出力流路31よりも上方において第2凹陥部52に連通する一方、第2出力流路32の端部32aは第1出力流路31よりも下方において第2凹陥部52に連通する。第2凹陥部52は、第2給排流路45が第1出力流路31よりも下方に延びていなくとも、第2給排流路45と第2出力流路32とを接続できる。
・上記実施形態では、マニホールドブロックを鋳造する際に鋳抜くことで、第1凹陥部51及び第2凹陥部52を形成していたが、これに限らない。例えば、マニホールドブロック12をアルミダイカストした後に、切削加工によってマニホールドブロック12の一部を除去することで第1凹陥部51及び第2凹陥部52を形成してもよい。
・第2凹陥部52は、第2出力流路32の端部32aに加え、これ以外の部分と連通してもよい。例えば、図9(a)に示すように、第2凹陥部52が第2出力流路32の端部32a及び第2出力流路32の側部と連通してもよい。このように構成すれば、図9(a)及び(b)に示すように、第2出力流路32の側部には端部32aと連続する開口部32bが形成され、第2凹陥部52から第2出力流路32の端部32a及び開口部32bに向って空気が流入する。そして、第2凹陥部52から第2出力流路32に流れ込む空気の量が増加する。したがって、第2出力流路32の長さが上記実施形態より長くなることで端部32aの流路断面積が縮小する場合でも、第2出力ポート23から出力される流体の流量が低下することを抑制できる。
・電磁弁マニホールド11が備えるマニホールドブロック12の数については、とくに限定されない。電磁弁マニホールド11は一連のマニホールドブロック12からなるものであってもよい。すなわち、電磁弁マニホールド11は、一つのマニホールドブロック12、及びマニホールドブロック12を間に挟むように連設された連設体としての一対のエンドブロック17を備えるものでもよい。
・マニホールドブロック12に形成される出力ポートは、複数でなくともよい。例えば、マニホールドブロック12に形成される出力ポートは一つのみでもよい。この場合、電磁弁マニホールド11は、空圧機器に対して空気を供給する機能のみ果たす。
・マニホールドブロック12の形状を変更してもよい。例えば、マニホールドブロック12は立方体状であってもよい。
・本発明の電磁弁マニホールド11を液体が流通する流体回路に適用してもよい。
・マニホールドブロック12に搭載される弁は、電磁弁13に限らない。例えば、マニホールドブロック12に対して、エアオペレイト式の切替弁や手動式の切替弁を搭載して用いてもよい。
11…切替弁マニホールドとしての電磁弁マニホールド、12…マニホールドブロック、13…切替弁としての電磁弁、14…切替弁搭載面としての電磁弁搭載面、22…第1出力ポート、23…第2出力ポート、31…第1出力流路、31a…端部、32…第2出力流路、32a…端部、33…流体流路としての供給流路、34…第1排出流路、35…第2排出流路、44…切替弁用流路としての第1給排流路、44a…端部、45…切替弁用流路としての第2給排流路、45a…端部、51…第1凹陥部、52…第2凹陥部、54…シール部材としてのガスケット。

Claims (5)

  1. 流体圧機器に流体を出力する出力ポートを有する出力流路と、前記出力ポートが開口する面とは異なる面において開口する流体流路と、同流体流路が開口する面とは異なる面であって前記流体流路及び前記出力流路を連通する状態と遮断する状態とに切り替える切替弁が搭載される切替弁搭載面に開口して前記流体流路の流体を前記出力流路に導入するための切替弁用流路と、を備え、その両側に連設体が連設されるマニホールドブロックにおいて、
    前記流体流路が開口する前記連設体側の面に形成され、前記切替弁用流路と前記出力流路との接続部分における流路断面積が拡大するようにしてこれら各流路を接続する凹陥部を備えた
    ことを特徴とするマニホールドブロック。
  2. 前記凹陥部は、前記切替弁用流路のうちその開口とは反対側の端部に加え、前記端部と前記開口の間の部分において同切替弁用流路と連通する
    請求項1に記載のマニホールドブロック。
  3. 前記凹陥部は、前記出力流路のうちその出力ポートとは反対側の端部に加え、前記端部と前記出力ポートの間の部分において同出力流路と連通する
    請求項1に記載のマニホールドブロック。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のマニホールドブロックを具備し、前記切替弁が搭載された切替弁マニホールド。
  5. 前記流体流路の開口及び前記凹陥部の開口の両方を併せてシールする共通のシール部材を有する
    請求項4に記載の切替弁マニホールド。
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