JP2011089255A - 側溝蓋体用床版型枠、側溝蓋体用床版及び側溝蓋体用床版の形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する金属製鋼板で構成された床版型枠1は、底板部3と、底板部3の周縁に設けられた第1と第2の側壁部6、7及び第3と第4の側壁部10、11とで構成され、当該型枠内には、複数本の補強鋼材13と、当該補強鋼材13との交差する複数本の補助補強鋼材14とから構成されており、更に、当該第3又は第4の側壁部10、11は第1と第2の壁板部18、19とを含み、且つ当該第1と第2の壁板部18、19との間に、複数本の経方向鉄筋群20と第1の水平鉄筋21とを有して側溝蓋体用床版型枠1。
【選択図】図1
Description
そして、当該側溝の内で、当該道路や通路の側縁に設けられる側溝は、通常安全を確保する為に、蓋体が設けられており、当該側溝用の蓋体は、それぞれの単位が小さいので、単にコンクリートのみを適宜の型枠内に注入して構成された蓋体を使用する場合や、数本の鉄筋を当該適宜の型枠内に配置した後にコンクリートを鉄筋が配置されている適宜の型枠内に注入して形成した蓋体を使用するものである。
係る側溝に部分的に蓋をする様な、小規模な橋状構造物は、道路の一部として車両、例えば自動車等が通過する場合もあることから、単にコンクリートのみで形成された蓋体では、強度的に弱く、通常の橋として機能する事は無い。
その為、当該道路の一部として機能する様な当該側溝の蓋体、つまり小規模な橋の一部として所定の強度を得る為に、コンクリート内に適宜の鉄筋や補強鋼材を挿入した側溝の蓋体が使用される事が多い。
係る従来の問題点を解決する為の方法として、例えば、特開2004−285823号公報(特許文献1)或いは特開2005−330809号公報(特許文献2)等に閉めされている様に、当該側溝の水の流れる方向に直交する方向に複数本の中空角型断面を有する補強鋼材、或いはコの字型状断面を有する補強鋼材、或いはI字型状断面を有する補強鋼材を密接して当該側溝の幅一面に並列状に配置すると共に、当該補強鋼材と直交する方向に適宜の鉄筋或いは金属棒を配列し、当該補強鋼材内部にコンクリート注入をした床版橋が提案されている。
然しながら、当該特許文献3では、当該側溝用蓋体は、その工事現場で形成されるものであると共に、鉄筋の具体的な配置形態や、当該側溝用蓋体の側壁部のコンクリートの保護に対する対策に関しては何ら開示も示唆もないのである。
即ち、本発明の第1の態様としては、側溝上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠であって、当該床版型枠は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部と、当該底板部に於ける、側溝の水の流れる方向に平行して対向する第1と第2の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1及び第2の側壁部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に平行して対向する第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3又は第4の側壁部とで構成された型枠部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部に固定されて配列されおり、更に、当該底板部の平面に対して略垂直な壁面を有する複数本の補強鋼材と、当該側溝の水の流れる方向に平行して配列され、当該補強鋼材との交差部に於いて、当該補強鋼材と接合固定されている複数本の補助補強鋼材と、から構成されており、当該床版型枠は、更に、当該第1と第2の側壁部の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面に、当該側壁を補強する為の保持部材が設けられ、当該保持部材と当該補強鋼材との間に、保持部材と当該補強鋼材とを接続固定する接合板が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部は、当該側溝の水の流れる方向に平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部と第2の壁板部とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群と当該第3又は第4の端縁部の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋の下端部は、当該経方向鉄筋の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向に平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠に於ける当該底板部と当該第1乃至第2の側壁部、及び当該第3又は第4の側壁部を構成する当該第1及び第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部と第2の壁板部の内で、当該型枠内部に面する側の当該壁板部の下端部は、当該底板部と間に空間部が形成されており、当該空間部を介して、当該経方向鉄筋の下端部が、当該型枠内部空間に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠である。
更に本発明の第3の態様としては、上記した当該側溝蓋体用床版型枠が、予め定められた工場内で製造された後、当該側溝蓋体用床版型枠を当該側溝設置現場まで搬送し、当該側溝設置現場に於いて、当該側溝蓋体用床版型枠を所定の部位に設置した後に、当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートを注入して打設する事を特徴とする側溝蓋体用床版の架設方法である。
即ち、図1は、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1の一具体例の構造を示す図であって、図中、側溝2上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠1であって、当該床版型枠1は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部3と、当該底板部3に於ける、側溝の水の流れる方向Sに平行して対向する第1の端縁部4と第2の端縁部5から、当該底板部3の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1の側壁部6及び第2の側壁部7と、当該側溝2の水の流れる方向Sと略直交する方向に平行して対向する第3端縁部8と第4の端縁部9の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部3の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3側壁部10又は第4の側壁部11とで構成された型枠部1と、当該側溝2の水の流れる方向Sと略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部3に固定されて配列されおり、更に、当該底板部3の平面に対して略垂直な壁面12を有する複数本の補強鋼材13と、当該側溝の水の流れる方向Sに平行して配列され、当該補強鋼材13との交差部に於いて、当該補強鋼材13と接合固定されている複数本の補助補強鋼材14と、から構成されており、当該床版型枠1は、更に、当該第1と第2の側壁部6、7の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面15に、当該側壁6、7を補強する為の保持部材16が設けられ、当該保持部材16と当該補強鋼材13との間に、保持部材16と当該補強鋼材13とを接続固定する接合板17が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部8、9の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部10、11は、当該側溝2の水の流れる方向Sに平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部18と第2の壁板部19とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部18と第2の壁板部19との間には、当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部3の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群20と当該第3又は第4の端縁部8、9の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋21とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋20の下端部22は、当該経方向鉄筋20の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向Sに平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠1に於ける当該底板部3と当該第1乃至第2の側壁部6、7及び当該第3又は第4の側壁部10、11を構成する当該第1及び第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の内で、当該型枠1内部に面する側の当該壁板部19の下端部は、当該底板部3と間に空間部23が形成されており、当該空間部23を介して、当該経方向鉄筋20の下端部22が、当該型枠内部空間24に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠が示されている。
当該側溝蓋体を設置する必要のある側溝の地理的な3次元形状は、その場所毎にそれぞれ異なっているので、当該側溝蓋体用床版型枠の形状を設計する際には、個々の設置場所の地理的な3次元形状に関する情報を詳細に記憶し、当該記憶された地理的3次元形状に関する情報に基づいて、設計製作する事が必要である。
この場合、連結部の設計は、特に重要である。
上記した通り、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版及び側溝蓋体用床版型枠にあっては、当該側溝に架設する蓋体或は小橋の設計、製作並びに施工を当該側溝の当該蓋体或は小橋を設置すべき部位及び周辺の地理的な3次元形状に従って、それに応じた最適な構成を持つ側溝蓋体用床版型枠を容易に製作でき、当該側溝蓋体用床版型枠を当該側溝蓋体設置現場で容易に短期間に低コストで施工する事が可能であるのに対し、従来の工法では、平坦な蓋体しか製造する事が不可能であると共に、本発明のような細かい対応が全く不可能であり、従って、周辺の道路や通路の形状を平坦な蓋体或は小橋の形状に合わせる為の周辺工事が更に必要であり、よりコスト高となっていた。
本発明に於ける当該底板部3の形状及び縦方向及び横方向の長さ、及び当該壁板部6、7、10、11の長さ及び高さは、上記したように特定されるものではなく、個々の側溝の地理的3次元形状と道路或は通路の幅等を考慮して設定されるものである。
更に、当該補強鋼材13の当該開口部37は、当該補強鋼材13の長手方向に沿って長軸を有する楕円形を呈するものである事が好ましい。
尚、本発明に於ける当該補強鋼材13は、何れもボルト、ナット、リベット、溶接等の適宜の接合手段を介して当該底板部3の表面に接合固定されているものである。
又、当該補助補強鋼材14は当該補強鋼材13とその交差部に於いて、何れもボルト、ナット、リベット、溶接等の適宜の接合手段を介して相互に接合固定されているものである。
当該接合板17は、当該補強鋼材13の配置位置を固定する機能を有するものであって、その配置個数或は配置間隔は特に限定されるものではなく、当該補強鋼材13に対応する数だけ使用されるものである。
又、本発明に於ける当該第2の水平鉄筋25と第3の水平鉄筋26の使用本数及びは位置間隔は、特に限定されるものではなく、当該側溝蓋体用床版型枠1に要求される強度を勘案して決定するものである。
即ち、本発明に於ける当該第3と第4の側壁部10、11は、当該側溝2の水の流れる方向Sと直交する方向に配置されるものであって、当該蓋体を通路或は道路として利用する際に利用者に対して、当該蓋体の端縁部であることを認識させ、転落を防止する為の地覆工としての機能を有するものである。
尚、上記した様に、設計上、当該側溝蓋体用床版型枠1を分割して製作する場合には、一つの側溝蓋体用床版型枠1には、当該第3と第4の側縁部8、9の内の一方の側壁部、例えば第3の側壁部10のみが形成されると共に、別の側溝蓋体用床版型枠1’には、第第4の側縁部9に対する第4の側壁部11のみが設けられるものであっても良い。
具体的には、当該第3と第4の端縁部8、9の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部10、11は、何れも当該側溝2の水の流れる方向Sに平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部18と第2の壁板部19とで構成されているものである。
以下に説明する様に、当該空間部23を介して、当該経方向鉄筋20の下端部22が、当該型枠内部空間24に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠が示されている。
その形状は、当該側溝蓋体用床版型枠1が設置される当該側溝2の地形の状況によって決定される。
当該第1と第2の壁板部18、19間の間隔Wは、特定されるものではないが、例えば150mmとする事が出来る。
尚、本発明に於ける当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の両端側面部41は、当該壁板部や、当該側壁部或は当該底板部を構成する硬性金属材料と同一の硬性金属材料からなる閉鎖板42で閉鎖されている事が望ましい。
更に、本発明に於ける当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の上端縁部44は、互いに、水平状或は傾斜した同一の平面上に配置されていると共に、当該第1の壁板部と第2の壁板部の上端縁部44は、当該壁板部18、19の表面に対して所定の角度を持って当該第1と第2の壁板部18、19の内側方向に屈折された屈折壁45が設けられている事も望ましい具体例である。
次に、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1には、図6(A)及び図6(B)に示す様に、当該側溝蓋体用床版型枠1の一部に、当該補強鋼材13、当該補助補強鋼材14、当該水平鉄筋群25、26及び底板部3を貫通する排水孔部50が設けられる事も可能である。
当該排水孔部50の平面形状は、必ずしも矩形である必要はなく、円形であっても良い事は言うまでも無い。
又、当該排水孔側壁部52の各上端縁部55に上記した屈折壁45と同様の構成を有する屈折壁56を設けておくことも望ましい具体例である。
本発明に於ける更に別の態様としては、上記した当該側溝蓋体用床版型枠1内にコンクリートが注入されて構成された事を特徴とする側溝蓋体用床版60である。
当該コンクリートは、当該側溝蓋体用床版型枠1の側壁部及び壁板部の上端縁部の同一の高さにまで打設されるように注入する。
2…側溝
3…底板部
4…第1の端縁部
5…第2の端縁部
6…第1の側壁部
7…第2の側壁部
8…第3の端縁部
9…第4の端縁部
10…第3の側壁部
11…第4の側壁部
12…壁面
13…補強鋼材
14…補助補強鋼材
15…側壁部内面
16…保持部材
17…接合板
18…第1の壁板部
19…第2の壁板部
20…経方向鉄筋
21…第1の水平鉄筋
22…経方向鉄筋の下端部
23…空間部
24…型枠内部空間
25…第2の水平鉄筋群
26…第3の水平鉄筋群
30…土台部
31…アンカーボルト
32…アンカーボルト嵌合孔部
35、36…屈折張り出し部
37…開口部
38…切欠部
39…垂直壁部
40…幅決め部材
41…第2の壁板部の両端側面部
42…閉鎖板
43…溝部
44…上端縁部
45…屈折壁
46…端縁部
50…排水孔部
51…周縁部
52…排水孔側壁部
54…排水孔部補強鉄筋
55…上端縁部
56…屈折壁
60…側溝蓋体用床版
61…コンクリート
Claims (26)
- 側溝上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠であって、当該床版型枠は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部と、当該底板部に於ける、側溝の水の流れる方向に平行して対向する第1と第2の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1及び第2の側壁部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に平行して対向する第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3又は第4の側壁部とで構成された型枠部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部に固定されて配列されおり、更に、当該底板部の平面に対して略垂直な壁面を有する複数本の補強鋼材と、当該側溝の水の流れる方向に平行して配列され、当該補強鋼材との交差部に於いて、当該補強鋼材と接合固定されている複数本の補助補強鋼材と、から構成されており、当該床版型枠は、更に、当該第1と第2の側壁部の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面に、当該側壁を補強する為の保持部材が設けられ、当該保持部材と当該補強鋼材との間に、保持部材と当該補強鋼材とを接続固定する接合板が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部は、当該側溝の水の流れる方向に平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部と第2の壁板部とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群と当該第3又は第4の端縁部の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋の下端部は、当該経方向鉄筋の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向に平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠に於ける当該底板部と当該第1乃至第2の側壁部及び当該第3又は第4の側壁部を構成する当該第1及び第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部と第2の壁板部の内で、当該型枠内部に面する側の当該壁板部の下端部は、当該底板部と間に空間部が形成されており、当該空間部を介して、当該経方向鉄筋の下端部が、当該型枠内部空間に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
- 側溝上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠であって、当該床版型枠は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部と、当該底板部に於ける、側溝の水の流れる方向に平行して対向する第1と第2の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1及び第2の側壁部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に平行して対向する第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3又は第4の側壁部とで構成された型枠部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部に固定されて配列されおり、更に、当該底板部の平面に対して略垂直な壁面を有する複数本の補強鋼材と、当該補強鋼材の間に当該補強鋼材と平行する方向に配置されている複数本の第2の水平鉄筋群と、当該側溝の水の流れる方向に平行して且つ、当該補強鋼材の当該壁面を貫通して、互いに平行に配置されている複数本の第3の水平鉄筋群と、当該第3の水平鉄筋群と平行して設けられ、当該補強鋼材との交差部に於いて、当該補強鋼材と接合固定されている複数本の補助補強鋼材と、から構成されており、当該床版型枠は、更に、当該第1と第2の側壁部の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面に、当該側壁を補強する為の保持部材が設けられ、当該保持部材と当該補強鋼材との間に、当該保持部材と当該補強鋼材とを接続固定する接合板が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部は、当該側溝の水の流れる方向に平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部と第2の壁板部とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群と当該第3又は第4の端縁部の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋の下端部は、当該第3の水平鉄筋群のそれぞれの端部と並列的に接合出来る様に、当該経方向鉄筋の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向に平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠に於ける当該底板部と当該第1乃至第2の側壁部及び当該第3或いは第4の当該側壁部を構成する当該第1と第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部と第2の壁板部の内で、当該型枠内部に面する側の当該壁板部の下端部は、当該底板部と間に空間部が形成されており、当該空間部を介して、当該経方向鉄筋の下端部が、当該型枠内部空間に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
- 当該底板部の当該第1と第2の端縁部近傍には、当該第1と第2の端縁部の長手方向に沿って、アンカーボルトとの嵌合孔部が設けられている事を特徴とする請求項1又は2に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該補強鋼材は、その断面がI字状或いはコ字状であるか、垂直壁部の上端部及び下端部に於ける屈折張り出し部の張り出し方向が異なっている形状である事を特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該補助補強鋼材は、その断面がL字状、I字状或いはコ字状であるか、垂直壁部の上端部及び下端部に於ける屈折張り出し部の張り出し方向が異なっている形状である事を特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該補強鋼材は、当該略垂直な壁面内の少なくとも一部に、当該第3の水平鉄筋を貫通通過させる為の、開口部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該開口部は、当該補強鋼材の長手方向に沿って長軸を有する楕円形を呈するものである事を特徴とする請求項6に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該補強鋼材の、当該略垂直な壁面内の少なくとも一部には、当該補強鋼材の重量を低減させる為の切欠部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該第2と第3の水平鉄筋の各交差部は、適宜の結合手段によって、接合固定されている事を特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該第3の水平鉄筋と当該経方向鉄筋の下端部は、適宜の結合手段によって、接合固定されている事を特徴とする請求項2乃至9の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部との間の間隔を一定に維持する為の幅止め部材が配置されている事を特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の
- 当該第1又は第2の側壁部に於ける、当該第1又は第2の端縁部に沿って形成される高さは、変化している事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該第3又は第4の側壁部を構成する当該第1及び第2の壁板部に於ける、当該第3又は第4の端縁部に沿って形成される高さは、変化している事を特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該第1の壁板部と第2の壁板部の上端縁部は、水平状或は傾斜した互いに同一の平面上に配置されていると共に、当該第1の壁板部と第2の壁板部の上端縁部は、当該壁板部の表面に対して所定の角度を持って当該第1と第2の壁板部内部方向に屈折された屈折壁が設けられている事を特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該第2及び第3の水平鉄筋は、側溝工事現場に於いて当該側溝蓋体用床版型枠内に挿入され適宜の接合手段を介して、相互に或いは当該補強鋼材又は、当該縦方向鉄筋と接合固定される事を特徴とする請求項1に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該側溝蓋体用床版型枠の一部に、当該補強鋼材、当該水平鉄筋群及び底板部を貫通する排水孔部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該排水孔部を形成する周縁側壁部は、当該底板部或いは当該側壁部を構成する材料と同一の材料で構成されている事を特徴とする請求項16に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該排水孔部周辺近傍部には、当該補強鋼材、補助補強鋼材及び当該第2及び第3の水平鉄筋群の配列方向とは異なった配列方向を持って配置されている複数の排水孔部補強鉄筋群が設けられている事を特徴とする請求項16又は17に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該排水孔部補強鉄筋は、当該補強鋼材、補助補強鋼材及び当該第2及び第3の水平鉄筋群の少なくとも一部と適宜の接合手段を介して相互に接合固定されている事を特徴とする請求項16乃至18の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該底板部の当該第3或いは第4の端縁部の少なくとも一方に形成される当該第3又は第4の側壁を構成する当該第1と第2の壁板部は、地覆工を構成するものである事を特徴とする請求項1乃至19の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 当該底板部の第3の端縁部にのみ当該第3の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第1の側溝蓋体用床版型枠と、当該底板部の第4の端縁部にのみ当該第34の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第2の側溝蓋体用床版型枠とを、当該側壁部が形成されていない当該底板部の端縁部同士を対向させて、適宜の接合手段を介して当該底板同士、当該第2の水平鉄筋群同士、及び当該補助補強鋼材同士を相互に接合固定した事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
- 当該底板部の第3の端縁部にのみ当該第3の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第1の側溝蓋体用床版型枠と、当該底板部の第4の端縁部にのみ当該第4の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第2の側溝蓋体用床版型枠とを、当該側壁部が形成されていない当該底板部の端縁部同士を対向させると共に、当該対向している当該第1と第2の側溝蓋体用床版型枠の間に、当該底板部の第3及び第4の端縁部の何れにも当該第3及び第4の側壁部が形成されたていない請求項1又は2に記載の第3の側溝蓋体用床版型枠を当該第3の側溝蓋体用床版型枠に於ける当該第1及び第2の側壁部が当該第1と第2の側溝蓋体用床版型枠の当該第1及び第2の側壁部と整列する様に配置し、適宜の接合手段を介して当該底板同士、当該第1乃至第3の側溝蓋体用床版型枠の当該第2の水平鉄筋群同士、及び当該補助補強鋼材同士を相互に接合固定した事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
- 当該第1及び第2の側溝蓋体用床版型枠の相互接合或いは、当該第1乃至第3の側溝蓋体用床版型枠の相互接合は、当該側溝工事現場或いは工場内で実行されるものである事を特徴とする請求項21又は22に記載の側溝蓋体用床版型枠。
- 請求項1乃至23の何れかに記載されている当該側溝蓋体用床版型枠は、工場内で製造されたものである事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
- 請求項1乃至23の何れかに記載されている当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートが注入されて構成された事を特徴とする側溝蓋体用床版。
- 請求項1乃至23の何れかに記載されている当該側溝蓋体用床版型枠が、予め定められた工場内で製造された後、当該側溝蓋体用床版型枠を当該側溝用蓋体の設置現場まで搬送し、当該蓋体の設置現場に於いて、当該側溝蓋体用床版型枠を所定の部位に設置した後に、当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートを注入して打設する事を特徴とする側溝蓋体用床版の架設方法。
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