JP2011089255A - 側溝蓋体用床版型枠、側溝蓋体用床版及び側溝蓋体用床版の形成方法 - Google Patents

側溝蓋体用床版型枠、側溝蓋体用床版及び側溝蓋体用床版の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】天候や気温に左右されずに短期間で、然も高度の熟練技術を持たない作業員でも極めて限定された人数で施工作業が実行でき、運搬コストを含む施工コストを大幅に削減でき、然も、耐震性及び耐久性に優れた、高品質の側溝蓋体用床版型枠を提供する。
【解決手段】耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する金属製鋼板で構成された床版型枠1は、底板部3と、底板部3の周縁に設けられた第1と第2の側壁部6、7及び第3と第4の側壁部10、11とで構成され、当該型枠内には、複数本の補強鋼材13と、当該補強鋼材13との交差する複数本の補助補強鋼材14とから構成されており、更に、当該第3又は第4の側壁部10、11は第1と第2の壁板部18、19とを含み、且つ当該第1と第2の壁板部18、19との間に、複数本の経方向鉄筋群20と第1の水平鉄筋21とを有して側溝蓋体用床版型枠1。
【選択図】図1

Description

本発明は、側溝蓋体用床版型枠、側溝蓋体用床版及び側溝蓋体用床版の形成方法に関するものである。
従来より、側溝としては、種々の大きさのものがあり、又、その用途も種々雑多であり、小さいものでは、道路や通路の側縁に雨水の排水のために設けられるものであり、大きいものでは、農業用に使用する水の水路、自然水の河川の一部としての水路、或いは浄化処理した生活廃水の工場廃水の水路等が存在する。
そして、当該側溝の内で、当該道路や通路の側縁に設けられる側溝は、通常安全を確保する為に、蓋体が設けられており、当該側溝用の蓋体は、それぞれの単位が小さいので、単にコンクリートのみを適宜の型枠内に注入して構成された蓋体を使用する場合や、数本の鉄筋を当該適宜の型枠内に配置した後にコンクリートを鉄筋が配置されている適宜の型枠内に注入して形成した蓋体を使用するものである。
一方、当該道路や通路の側縁に設けられる側溝よりも規模の大きい上記した水路として使用されている側溝では、特定の場所に有っては、当該側溝を交差して人或いは車両等が往来する必要があり、そのために当該側溝を部分的に蓋をする様な形で、適宜の板状体を架設して、小規模の橋を形成する事が通常施工されている。
係る側溝に部分的に蓋をする様な、小規模な橋状構造物は、道路の一部として車両、例えば自動車等が通過する場合もあることから、単にコンクリートのみで形成された蓋体では、強度的に弱く、通常の橋として機能する事は無い。
その為、当該道路の一部として機能する様な当該側溝の蓋体、つまり小規模な橋の一部として所定の強度を得る為に、コンクリート内に適宜の鉄筋や補強鋼材を挿入した側溝の蓋体が使用される事が多い。
処で、従来では、係る通路或いは道路を兼ねる側溝用の蓋体を所定の側溝に設置する場合には、通常、当該側溝に、所定の足場、或いは支保工を組立て、その上に、木質製材料を使用して適宜の型枠を形成した後、当該木製型枠内に適宜の本数の鉄筋を格子状に配置した後、当該型枠内にコンクリートを流し込み、当該コンクリートを養生させた後、当該木製型枠を取外し、同時に当該足場、或いは支保工を取り外すことによって、所定の側溝上に通路或いは道路を兼ねた通路が完成する。
然しながら、係る従来の施工方法では、作業工程が複雑であると同時に施工期間が長く、更には、当該足場或いは支保工の設置並びにその解体作業は危険を伴うものであるから、全体としてコストアップの原因となっていた。
更に、当該側溝の表面形状、即ち、当該側溝部近傍の地形の3次元的変化がある場合、例えば、当該側溝の幅が変化している場合や、当該側溝の一方の側の土手部とそれに対応する反対側の土手部との間に段差がある場合とか、一方の側の土手部は、水平であるのに対し、反対側の土手部は、水平ではなく、傾斜しているとか上下に起伏があるという様な場合では、当該足場、或いは支保工を利用して木製型枠を所定の位置に形成する方法では、より施工作業が複雑となる他、施工不能となる場合もあった。
更に、従来に於いては、当該側溝蓋体用床版型枠を当該足場或いは支保工上で形成する事を前提としているので、当該全ての作業が側溝蓋体が施工される現場で実行されるので、多くの作業員を必要とする他、型枠の選定、及び型枠の設置に時間がかかり、然も当該型枠の正確な設置が必要であると同時に、鉄筋の切断や折り曲げの作業及び当該型枠内部に当該鉄筋を正確に配置して結束する作業も当該現場で実行する必要があるため、当該作業の正確さが要求されると同時に、高度に熟練した作業員を採用する必要性が高く又長期の作業時間と労力が要求され、工期の長期化や遅延の発生も多発して建設コストが高騰するという問題があった。
更に、従来では、コンクリートの養生が完了した後に、当該型枠を全て解体して撤去する必要があり、再利用する部分を除いては、産業廃棄物の発生と運搬作業を含めた更なる作業時間の増加とコスト増加の要因となっていた。
係る従来の問題点を解決する為の方法として、例えば、特開2004−285823号公報(特許文献1)或いは特開2005−330809号公報(特許文献2)等に閉めされている様に、当該側溝の水の流れる方向に直交する方向に複数本の中空角型断面を有する補強鋼材、或いはコの字型状断面を有する補強鋼材、或いはI字型状断面を有する補強鋼材を密接して当該側溝の幅一面に並列状に配置すると共に、当該補強鋼材と直交する方向に適宜の鉄筋或いは金属棒を配列し、当該補強鋼材内部にコンクリート注入をした床版橋が提案されている。
然しながら、係る方法は、足場或いは支保工の設置の設置が必要であると同時に、当該側溝橋の主体が金属製の補強鋼材であり、その使用量は極めて多量であり、コンクリートの使用量は、全体からみて僅かに過ぎない為、製造コストが高いばかりでなく、当該補強鋼材の上表面を別途舗装材で被覆する必要があるため、さらなる施工工程が必要であり、当然コストアップに繋がるという問題があった。
又、特開2005−299344号公報(特許文献3)には、大型の側溝に被せる蓋体として、残存型枠部の上面に鉄筋を配筋してコンクリートを打設する側溝用蓋体の構造に関して記載されており、その特徴は、当該残存型枠部の上面に複数本の断面が逆テーパー状の補強リブを形成して当該残存型枠部の撓みを防止した処にある。
然しながら、当該特許文献3では、当該側溝用蓋体は、その工事現場で形成されるものであると共に、鉄筋の具体的な配置形態や、当該側溝用蓋体の側壁部のコンクリートの保護に対する対策に関しては何ら開示も示唆もないのである。
特開2004−285823号公報 特開2005−330809号公報 特開2005−299344号公報
従って、上記した従来技術の欠陥を改良し、多用な地形構造を有する側溝に、通路或いは道路として使用しえる蓋体を小橋として架設するに当たり、当該側溝蓋体を設置する場所が如何なる地形構造を有していても、当該地形構造に適合して正確に設計された当該側溝蓋体を天候や気温に左右されずに短期間で、然も高度の熟練技術を持たない作業員でも極めて限定された人数で正確に且つ短時間で、施工作業が実行でき、運搬コストを含む施工コストを大幅に削減でき、然も、耐震性及び耐久性に優れた、高品質の側溝蓋体を構成出来る側溝蓋体用床版型枠を提供するものである。
更には、本発明の他の目的は、施工コストを大幅に削減でき、然も、従来の側溝蓋体では、当該側溝蓋体の側面部分がむき出しとなっているので、耐震性及び耐久性に問題があったが、耐震性及び耐久性に優れた、高品質のコンクリートを主体とする側溝蓋体を提供するものであり、又、当該側溝蓋体の形成方法を提供するものである。
本発明は、上記のような課題を解決するため、基本的には、以下に示す様な技術構成を採用するものである。
即ち、本発明の第1の態様としては、側溝上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠であって、当該床版型枠は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部と、当該底板部に於ける、側溝の水の流れる方向に平行して対向する第1と第2の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1及び第2の側壁部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に平行して対向する第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3又は第4の側壁部とで構成された型枠部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部に固定されて配列されおり、更に、当該底板部の平面に対して略垂直な壁面を有する複数本の補強鋼材と、当該側溝の水の流れる方向に平行して配列され、当該補強鋼材との交差部に於いて、当該補強鋼材と接合固定されている複数本の補助補強鋼材と、から構成されており、当該床版型枠は、更に、当該第1と第2の側壁部の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面に、当該側壁を補強する為の保持部材が設けられ、当該保持部材と当該補強鋼材との間に、保持部材と当該補強鋼材とを接続固定する接合板が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部は、当該側溝の水の流れる方向に平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部と第2の壁板部とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群と当該第3又は第4の端縁部の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋の下端部は、当該経方向鉄筋の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向に平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠に於ける当該底板部と当該第1乃至第2の側壁部、及び当該第3又は第4の側壁部を構成する当該第1及び第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部と第2の壁板部の内で、当該型枠内部に面する側の当該壁板部の下端部は、当該底板部と間に空間部が形成されており、当該空間部を介して、当該経方向鉄筋の下端部が、当該型枠内部空間に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠である。
又、本発明の第2の態様としては、上記した当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートが注入されて構成された事を特徴とする側溝蓋体用床版である。
更に本発明の第3の態様としては、上記した当該側溝蓋体用床版型枠が、予め定められた工場内で製造された後、当該側溝蓋体用床版型枠を当該側溝設置現場まで搬送し、当該側溝設置現場に於いて、当該側溝蓋体用床版型枠を所定の部位に設置した後に、当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートを注入して打設する事を特徴とする側溝蓋体用床版の架設方法である。
本発明に係る当該側溝蓋体用床版型枠、当該側溝蓋体用床版及び側溝蓋体用床版の架設方法は、上記した技術構成をそれぞれ採用した結果、従来技術の欠陥を改良し、工場内で予め所定の側溝蓋体用床版型枠に関する設計情報に基づいて、底板部とその周縁に形成された側壁部とで構成される当該側溝蓋体用床版型枠と、当該側溝蓋体用床版型枠内に配置される鉄筋群とを相互に一体的に固定して形成した一種或いは複数種類の側溝蓋体用床版型枠を工場内で予め形成しておき、係る搬送可能な一種或いは複数種類の当該側溝蓋体用床版型枠を、当該側溝蓋体を設置する予定の現場に搬入して、少人数の作業員により、所定の側溝蓋体用床版型枠に関する設計情報に基づいて予め設定されている鉄筋群を当該側溝蓋体用床版型枠内部に挿入して既存の補助鋼材或いは水平鉄筋等とそれぞれ接合した後、当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリードを打設し、当該型枠と、当該コンクリードと一体化した状態で、分離することなくそのまま側溝蓋体用床版として使用する様にしたので、従来技術の欠陥を改良し、正確に設計された側溝蓋体用床版型枠を天候や気温に左右されずに短期間で、然も高度の熟練技術を持たない作業員でも極めて限定された人数で施工作業が実行できるので、運搬コストを含む施工コストを大幅に削減できるという作用効果を発揮できるのである。
又、本発明に於いては、従来の側溝蓋体では、側面のコンクリートがむき出しとなっているため、亀裂の発生、亀裂からの水等の浸入によるコンクリートの脆化が促進される等の問題から耐震性並びに耐久性に問題があったが、本発明により、当該側溝蓋体の底面部と側壁面とが耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で被覆されているので、上記従来の問題点は完全に解決されることになる。
図1(A)は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠の基本的な構成の具体例を示す図であり、図1(B)は、図1(A)の平面図であり、図1(B)は本発明に係る側溝蓋体用床版型枠の別の態様に係る一具体例を示す図である。 図2(A)は、図1(A)の平面図であり、図2(B)は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠の別の態様に係る側壁部の詳細な側面図である。 図3は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠の更に別の態様に係る具体例を示す斜視図である。 図4は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠に於いて使用される補強鋼材の具体例の構成例を説明する図である。 図5は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠に於いて使用される補助補強鋼材の具体例の構成例を説明する図である。 図6(A)は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠の他の態様に於ける構成の具体例を示す平面図であり、図6(B)は、その斜視図である。 図7は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠に於いて使用される幅決め部材の一具体例の構成を示す図である。 図8は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠の更に他の態様に於ける構成の具体例を示す斜視図である。 図9は、本発明に係る側溝蓋体用床版型枠の異なる態様に於ける構成の具体例を示す斜視図である。
以下に本発明に係る第1の態様である当該側溝蓋体用床版型枠の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1の一具体例の構造を示す図であって、図中、側溝2上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠1であって、当該床版型枠1は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部3と、当該底板部3に於ける、側溝の水の流れる方向Sに平行して対向する第1の端縁部4と第2の端縁部5から、当該底板部3の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1の側壁部6及び第2の側壁部7と、当該側溝2の水の流れる方向Sと略直交する方向に平行して対向する第3端縁部8と第4の端縁部9の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部3の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3側壁部10又は第4の側壁部11とで構成された型枠部1と、当該側溝2の水の流れる方向Sと略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部3に固定されて配列されおり、更に、当該底板部3の平面に対して略垂直な壁面12を有する複数本の補強鋼材13と、当該側溝の水の流れる方向Sに平行して配列され、当該補強鋼材13との交差部に於いて、当該補強鋼材13と接合固定されている複数本の補助補強鋼材14と、から構成されており、当該床版型枠1は、更に、当該第1と第2の側壁部6、7の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面15に、当該側壁6、7を補強する為の保持部材16が設けられ、当該保持部材16と当該補強鋼材13との間に、保持部材16と当該補強鋼材13とを接続固定する接合板17が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部8、9の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部10、11は、当該側溝2の水の流れる方向Sに平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部18と第2の壁板部19とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部18と第2の壁板部19との間には、当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部3の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群20と当該第3又は第4の端縁部8、9の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋21とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋20の下端部22は、当該経方向鉄筋20の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向Sに平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠1に於ける当該底板部3と当該第1乃至第2の側壁部6、7及び当該第3又は第4の側壁部10、11を構成する当該第1及び第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の内で、当該型枠1内部に面する側の当該壁板部19の下端部は、当該底板部3と間に空間部23が形成されており、当該空間部23を介して、当該経方向鉄筋20の下端部22が、当該型枠内部空間24に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠が示されている。
又、本発明に係る当該側溝蓋体用床版型枠の更に詳細な具体例としては、同じく図1に示す様に、側溝2上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠1であって、当該床版型枠1は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部3と、当該底板部3に於ける、側溝の水の流れる方向Sに平行して対向する第1と第2の端縁部4、5から、当該底板部3の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1及び第2の側壁部6、7と、当該側溝2の水の流れる方向Sと略直交する方向に平行して対向する第3と第4の端縁部8、9の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部3の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3又は第4の側壁部10、11とで構成された型枠部1と、当該側溝2の水の流れる方向Sと略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部3に固定されて配列されおり、更に、当該底板部3の平面に対して略垂直な壁面12を有する複数本の補強鋼材13と、当該補強鋼材13の間に当該補強鋼材13と平行する方向に配置されている複数本の第2の水平鉄筋群25と、当該側溝2の水の流れる方向Sに平行して且つ、当該補強鋼材13の当該壁面12を貫通して、互いに平行に配置されている複数本の第3の水平鉄筋群26と、当該第3の水平鉄筋群26と平行して設けられ、当該補強鋼材13との交差部に於いて、当該補強鋼材13と接合固定されている複数本の補助補強鋼材14とから構成されており、当該床版型枠1は、更に、当該第1と第2の側壁部6、7の当該床版型枠1内部に面する当該側壁部内面15に、当該側壁6、7を補強する為の保持部材16が設けられ、当該保持部材16と当該補強鋼材13との間に、当該保持部材16と当該補強鋼材13とを接続固定する接合板17が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部8、9の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部10、11は、当該側溝2の水の流れる方向Sに平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部18と第2の壁板部19とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部18と第2の壁板部19との間には、当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部3の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群20と当該第3又は第4の端縁部8、9の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋21とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋20の下端部22は、当該第3の水平鉄筋群26のそれぞれの端部と並列的に接合出来る様に、当該経方向鉄筋20の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝2の水の流れる方向Sに平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠1に於ける当該底板部3と当該第1乃至第2の側壁部6、7及び当該第3或いは第4の当該側壁部10、11を構成する当該第1と第2の壁板部18、19は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の内で、当該型枠内部に面する側の当該壁板部19の下端部は、当該底板部3と間に空間部23が形成されており、当該空間部23を介して、当該経方向鉄筋20の下端部22が、当該型枠内部空間24に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠である。
即ち、本発明に係る当該側溝蓋体用床版は、予め決定されている側溝の所定の部位の3次元的地形形状に基づいた当該側溝蓋体に関する設計情報に基づいて、当該側溝蓋体の個々の特定の部位を設定した型枠を工場で製造し、当該工場で製造された当該側溝蓋体用床版型枠を所定の側溝蓋体を配置すべき建設現場に搬送し、当該現場で、当該側溝蓋体用床版型枠を予め当該側溝蓋体用床版を配置すべく基礎工事を完了している部位に配置し、当該基礎部に当該側溝蓋体用床版型枠を接続固定した後、当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートを注入して打設するようにしたものである。
本発明に係る工場内で製造される当該側溝蓋体用床版型枠は、上記したとおり、底板部3とその周縁部に形成された側壁部6、7、10、11とからなる枠体部の内部に、補強鋼材13と補助補強鋼材14及び縦方向鉄筋20と第1乃至第3の水平方向鉄筋25、26を所定の形状に配置固定した組み立て構造を呈しているものであり、内部にはコンクリートが打設されていないので、軽量であって、作業員が2人で搬送することが可能である。
本発明に於いては、当該第2及び第3の水平方向鉄筋25、26は、場合によっては、当該側溝蓋体用床版の設置工事現場で当該側溝蓋体用床版型枠内に挿入するようにしても良い。
当該側溝蓋体を設置する必要のある側溝の地理的な3次元形状は、その場所毎にそれぞれ異なっているので、当該側溝蓋体用床版型枠の形状を設計する際には、個々の設置場所の地理的な3次元形状に関する情報を詳細に記憶し、当該記憶された地理的3次元形状に関する情報に基づいて、設計製作する事が必要である。
従って、本発明に係る当該側溝蓋体用床版型枠1の底板部3は基本的には矩形状であり、その縦方向と横方向の長さは、所定の通路や道路の幅及び当該側溝の幅等によって決定されるものであるが、場合によっては、当該底板部3の当該側溝の幅方向の長さや長手方向の長さは、一定でなく、変化する様な形状を取ることも可能である。
同様に、本発明に於ける当該第1乃至第4の側壁部6、7、10、11のそれぞれの高さは、相互に一致する場合もあるが、当該側溝蓋体を設置する必要のある側溝の地理的な3次元形状に従って、その高さは、異ならせる事が可能であり、又同一の側壁部6、7、10、11の高さもその長手方向に沿って変化させる事も可能である。
更に、当該側溝蓋体を設置する必要のある側溝の地理的な3次元形状が、より複雑な場合には、一個の側溝蓋体用床版型枠では、設計が難しい場合には、当該側溝蓋体用の床版型枠を2個或は複数個に分割して設計し、現場に於いてそれらを連結して一体化することも可能である。
この場合、連結部の設計は、特に重要である。
本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1の当該底板部3は、基本的には水平に形成する事が望ましい。
上記した通り、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版及び側溝蓋体用床版型枠にあっては、当該側溝に架設する蓋体或は小橋の設計、製作並びに施工を当該側溝の当該蓋体或は小橋を設置すべき部位及び周辺の地理的な3次元形状に従って、それに応じた最適な構成を持つ側溝蓋体用床版型枠を容易に製作でき、当該側溝蓋体用床版型枠を当該側溝蓋体設置現場で容易に短期間に低コストで施工する事が可能であるのに対し、従来の工法では、平坦な蓋体しか製造する事が不可能であると共に、本発明のような細かい対応が全く不可能であり、従って、周辺の道路や通路の形状を平坦な蓋体或は小橋の形状に合わせる為の周辺工事が更に必要であり、よりコスト高となっていた。
然も、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版では、コンクリートと硬性金属材料による型枠との結合が基本であり、当該側溝蓋体用床版型枠は、完成後もそのまま使用するものであるため、特に耐久性が問題となる、当該蓋体の側面が当該硬性金属材料に完全に被覆されることから、外観が美麗であると同時に当該蓋体の側面のコンクリートが、破壊されたり亀裂が入って、耐久性を低下させる事が防止されるので、長期間の使用に耐えると言う効果がある。
処で、図1に於ける本発明の当該側溝蓋体用床版型枠1に於いて、当該底板部3、当該第1乃至第4の側壁部6、7、10、11は、硬性を有する適宜の金属材料、合成樹脂、更には炭素繊維等の高強力材料を含む複合合成樹脂、或いは金属材料と合成樹脂を複合させた材料等で構成された硬性材料で形成されている事が望ましい。
更に、本発明に於いては、当該硬性材料として耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板を使用する事が好ましい。
本発明に於ける当該底板部3の形状及び縦方向及び横方向の長さ、及び当該壁板部6、7、10、11の長さ及び高さは、上記したように特定されるものではなく、個々の側溝の地理的3次元形状と道路或は通路の幅等を考慮して設定されるものである。
又、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1の当該底板部3には、その第1と第2の端縁部4、5の近傍には、当該第1と第2の端縁部4、5の長手方向に沿って、アンカーボルト31との嵌合孔部32が設けられている事が好ましい。
つまり、当該側溝蓋体用床版型枠1を当該側溝2の所定の部位に設置する場合には、通常、図1に示す様に、当該側溝2の両側の土手部近傍に適宜のコンクリート或はブロック材を使用して基礎工事を行い土台部30を形成するが、その際、当該土台部30と当該側溝蓋体用床版型枠1とを安定的に固定する為、当該土台部30に適宜の間隔でアンカーボルト31を埋め込んでおき、当該アンカーボルト31と当該底板部3に設けたアンカーボルト嵌合孔部32とを嵌合させて固定する事が望ましい。
一方、本発明に於いて使用される当該補強鋼材13は、適宜の硬性材料から構成されるものであって、その配列間隔或は配列本数は特に限定はされないが、当該側溝蓋体用床版型枠1の全体の強度を勘案して決定されるものである。
又、当該補強鋼材13の断面は、図4(A)及び図4(B)に示す様に、I字状或いはコ字状であっても良く、或は、図4(C)に示す様に、垂直壁部12の上端部及び下端部に於ける屈折張り出し部35、36の張り出し方向が異なっている形状であっても良く、場合によっては、図4(D)に示す様な断面形状を有するものであっても良い。
一方、当該補強鋼材13は、図4(E)に示す様に、当該略垂直な壁面12内の少なくとも一部に、当該第3の水平鉄筋26を貫通通過させる為の、開口部37が設けられている事が好ましい。
更に、当該補強鋼材13の当該開口部37は、当該補強鋼材13の長手方向に沿って長軸を有する楕円形を呈するものである事が好ましい。
更に、本発明に於ける当該補強鋼材13の、当該略垂直な壁面12内の少なくとも一部には、当該補強鋼材13の重量を低減させる為の適宜の形状を有する切欠部38が設けられている事も好ましい。
尚、本発明に於ける当該補強鋼材13は、何れもボルト、ナット、リベット、溶接等の適宜の接合手段を介して当該底板部3の表面に接合固定されているものである。
又、本発明に於ける当該補助補強鋼材14も、適宜の硬性材料から構成されるものであって、その配列間隔或は配列本数は特に限定はされないが、当該側溝蓋体用床版型枠1の全体の強度を勘案して決定されるものであり、その断面形状は、図5(A)乃至(C)に示す様に、L字状、I字状或いはコ字状であるか、図5(D)に示す様に、垂直壁部39の上端部及び下端部に於ける屈折張り出し部の張り出し方向が異なっている形状であっても良い。
又、当該補助補強鋼材14は当該補強鋼材13とその交差部に於いて、何れもボルト、ナット、リベット、溶接等の適宜の接合手段を介して相互に接合固定されているものである。
一方、当該床版型枠1に於ける当該第1と第2の側壁部6、7の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面15には、当該側壁6、7がコンクリートの膨張圧力による変形や破壊或は外圧による変形、破壊する事を防止し、当該側壁6、7を補強する目的で保持部材16が少なくとも一本、当該側壁6、7の長手方向に沿って設けられており、更に、当該保持部材16と当該補強鋼材13との間に、保持部材16と当該補強鋼材13とを接続固定するが配置されている。
当該接合板17は、当該補強鋼材13の配置位置を固定する機能を有するものであって、その配置個数或は配置間隔は特に限定されるものではなく、当該補強鋼材13に対応する数だけ使用されるものである。
次に、本発明に於いては、当該側溝蓋体用床版型枠1内に当該補強鋼材13と当該補助補強鋼材14に加えて、上記した通り、第2の水平鉄筋25と第3の水平鉄筋26とを追加的に使用するものであって、当該第2と第3の水平鉄筋25と26の各交差部は、適宜の結合手段、例えば、溶接、金属線による締結等によって、接合固定されている。
本発明に於ける当該第2と第3の水平鉄筋25と26は、工場内で予め挿入しておくものであっても良く、或は、当該側溝蓋体の設置工事現場に於いて、挿入するようにしても良い。
又、本発明に於ける当該第2の水平鉄筋25と第3の水平鉄筋26の使用本数及びは位置間隔は、特に限定されるものではなく、当該側溝蓋体用床版型枠1に要求される強度を勘案して決定するものである。
次に、本発明に係る当該側溝蓋体用床版型枠1に於ける当該第3と第4の側縁部8、9に形成される第3と第4の側壁部10、11の構成について説明する。
即ち、本発明に於ける当該第3と第4の側壁部10、11は、当該側溝2の水の流れる方向Sと直交する方向に配置されるものであって、当該蓋体を通路或は道路として利用する際に利用者に対して、当該蓋体の端縁部であることを認識させ、転落を防止する為の地覆工としての機能を有するものである。
従って、係る第3と第4の側壁部10、11は、少なくとも100mmの高さを有し、又少なくとも150mmの幅を有するものである事が望ましい。
尚、上記した様に、設計上、当該側溝蓋体用床版型枠1を分割して製作する場合には、一つの側溝蓋体用床版型枠1には、当該第3と第4の側縁部8、9の内の一方の側壁部、例えば第3の側壁部10のみが形成されると共に、別の側溝蓋体用床版型枠1’には、第第4の側縁部9に対する第4の側壁部11のみが設けられるものであっても良い。
又、本発明における当該第3と第4の側壁部10、11は、図1及び図2に示す様に、二枚の平行する壁板部18、19とで構成されているものである。
具体的には、当該第3と第4の端縁部8、9の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部10、11は、何れも当該側溝2の水の流れる方向Sに平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部18と第2の壁板部19とで構成されているものである。
当該第3又は第4の側壁部10、11の上端縁部の高さは、両者とも一致している事が望ましいが、両者の下端縁部は、当該第3の側壁部10の下端縁部は、当該底板部3の第3の端縁部8まで伸びているが、当該第4の側壁部11の下端縁部は、当該底板部3の第3の端縁部8の内側にあって、当該底板部3の表面までは届かず、当該底板部3との間に空間部23が形成されている。
つまり、当該壁板部18の高さ方向の長さは、当該壁板部19の高さ方向の長さよりも長くなる様に設定されている。
以下に説明する様に、当該空間部23を介して、当該経方向鉄筋20の下端部22が、当該型枠内部空間24に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠が示されている。
更に、当該第3又は第4の側壁部10、11の上端縁部の高さは、両者とも一致し且つ当該底板部3の面と平行に水平状に形成される場合もあるが、上記したような状況下では、例えば図1(B)及び図2(B)に例示す様に、当該第3又は第4の側壁部10、11の上端縁部の高さは、当該側壁部10、11の長手方向に変化する様に設計する場合もある。
その形状は、当該側溝蓋体用床版型枠1が設置される当該側溝2の地形の状況によって決定される。
又、本発明に於ける当該第1の壁板部18と第2の壁板部19との間には、図7に示すように、当該両者の当該壁板部18、19間の間隔を均一に設定し維持する為に、第1の壁板部18と第2の壁板部19の長手方向に所定の間隔を介して、所定の長さWと幅s及び厚みtを有する適宜の硬性材料からなる幅決め部材40を適宜の固定手段、溶接方式或いは接着方式又は、ビス、ボルトナット等の部材を使用して固着することが好ましい。
当該第1と第2の壁板部18、19間の間隔Wは、特定されるものではないが、例えば150mmとする事が出来る。
一方、本発明に於ける当該第1の壁板部18と第2の壁板部19との間には、当該底板部3の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群20と当該第3又は第4の端縁部8、9の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋21とが、それぞれの交差部を適宜の接合手段により固着されて格子状を形成した鉄筋群が配置されており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋20の下端部22は、当該経方向鉄筋20の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向Sに平行する方向に屈曲せしめられている。
これは、当該経方向鉄筋20の下端部22と当該第3の水平方向鉄筋26とを相互に接合する為に構成されるものである。
尚、本発明に於ける当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の両端側面部41は、当該壁板部や、当該側壁部或は当該底板部を構成する硬性金属材料と同一の硬性金属材料からなる閉鎖板42で閉鎖されている事が望ましい。
更に、図8に示す様に、本発明に於ける当該第1の壁板部18、即ち、当該側溝蓋体用床版型枠1の側壁部10、11の外側に相当する壁板部の一部に、当該壁板部18の長手方向と平行に、当該壁板部18の外表面から内側方向に向けて凹陥状に形成された少なくとも一本の直線状の溝部43が設けられていることも望ましい具体例である。
係る溝部43を設けることによって、当該壁板部18、19内に注入打設されるコンクリートとの結合力を増大させ、当該側溝蓋体用床版型枠1の強度を向上させると共に、当該コンクリートが凝固する際の膨出力に抗して、当該壁板部の外表面が外側に膨出変形する事を効果的に防止して、当側溝蓋体用床版型枠1の外観を均整に保持する他、横方向のストライプ状の模様を当該側溝蓋体用床版型枠1の外表面に付与する事によって、外観的な美観と従来の側溝蓋体用床版型枠との識別力を付与する事が可能である。
勿論、本発明に於いては、当該溝部43を、当該壁板部19の壁面にも設ける事は可能である。
更に、本発明に於ける当該第1の壁板部18と第2の壁板部19の上端縁部44は、互いに、水平状或は傾斜した同一の平面上に配置されていると共に、当該第1の壁板部と第2の壁板部の上端縁部44は、当該壁板部18、19の表面に対して所定の角度を持って当該第1と第2の壁板部18、19の内側方向に屈折された屈折壁45が設けられている事も望ましい具体例である。
当該屈折壁45の幅は、特に限定されないが、例えば20mmであり、又当該屈曲角度も特に限定されないが、例えば、当該第1と第2の壁板部18、19の垂直面に対して45度に形成することが出来る。
次に、本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1には、図6(A)及び図6(B)に示す様に、当該側溝蓋体用床版型枠1の一部に、当該補強鋼材13、当該補助補強鋼材14、当該水平鉄筋群25、26及び底板部3を貫通する排水孔部50が設けられる事も可能である。
当該排水孔部50は、当該側溝蓋体用床版型枠1で構成された側溝用の蓋体の一部に当該蓋体上に蓄積される雨水等の水を当該側溝2内に効果的に排水する為に設けられるものであって、その大きさ或はその個数は特に限定されるものではなく、当該蓋体の幅或は長手方向の長さ等によって適宜に決定されるものである。
本発明に於ける当該排水孔部50は、先ず当該底板部3の所定の位置に、所定の大きさを有する排水孔部50を所定の個数形成し、当該排水孔部50の周縁部51から前記した当該硬性金属材料からなる排水孔側壁部52を垂直方向に延展させて立ち上げる。
当該排水孔側壁部52の高さは特に限定されるものではないが、例えば、当該側溝蓋体用床版型枠1に於ける第1及び第2の側壁部6、7の上縁部の高さに等しいか或はその近傍である事が望ましい。
当該排水孔部50の平面形状は、必ずしも矩形である必要はなく、円形であっても良い事は言うまでも無い。
又、本具体例に於いては、当該底板部3に当該排水孔部50を形成し、且つ当該排水孔側壁部52を設けた後に、当該補強鋼材13、当該補助補強鋼材14、当該水平鉄筋群25、26等を配置させるものであるので、当該排水孔部50に掛かる当該補強鋼材13、当該補助補強鋼材14、当該水平鉄筋群は、直線状の連続性を維持出来ないので、適宜切断された状態で当該底板部3上に配列される事になる。
その為、当該排水孔部50周辺の補強効果が減衰するので、それを補強する目的から、図7に示す様に、当該排水孔部50の周辺近傍部には、当該補強鋼材13、当該補助補強鋼材14及び当該第2及び第3の水平鉄筋群の配列方向とは異なった配列方向を持って配置されている複数の排水孔部補強鉄筋群54が設けられている事が望ましい。
当該排水孔部補強鉄筋群54は、例えば、図6に示す様に、4本の当該排水孔部補強鉄筋群54を矩形状に配置し、相互の交錯点を適宜の接合手段を介して接合固定すると共に、当該排水孔部補強鉄筋群54の一部を当該補助補強鋼材14の一部に接合固定したものであっても良い。
場合によっては、当該排水孔部補強鉄筋54は、当該補強鋼材13、或は当該第1及び第2もしくは第3の水平鉄筋群25、26の少なくとも一部と適宜の接合手段を介して相互に接合固定されているものであっても良い。
又、当該排水孔側壁部52の各上端縁部55に上記した屈折壁45と同様の構成を有する屈折壁56を設けておくことも望ましい具体例である。
更に、本発明に於ける別の具体例としては、上記したとおり、当該蓋体を架設しようとする当該側溝2の地理的3次元構造から、当該側溝の周辺の地形を出来るだけ変更する為の土木工事を行うことなく、当該側溝蓋体用床版型枠1を複数個に分割して工場で個別に作成し、それを当該蓋体を架設する必要のある施工現場まで搬送し、当該施工現場で書く側溝蓋体用床版型枠1を連結することによって、当該蓋体の架設工事の総施工費用を低減させる事が出来る。
上記具体例をより詳細に説明するならば、図3(A)に示す通り、上記した本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1に於いて、当該底板部3の第4の端縁部8に当該第1と第2の壁板部18と19からなる第4の側壁部10を形成し、当該底板部3の第3の端縁部9には、当該第3の側壁部11は形成しない様に構成した第1の側溝蓋体用床版型枠X1と、図3(B)に示す通り、上記した本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1に於いて、当該底板部3の第3の端縁部9に当該第1と第2の壁板部18と19からなる第3の側壁部11を形成し、当該底板部3の第4の端縁部8には、当該第4の側壁部10は形成しない様に構成した第2の側溝蓋体用床版型枠X2とを別々に工場で製作し、当該両者を工事現場まで搬送した後、当該工事現場で、当該第1と第2の側溝蓋体用床版型枠X1とX2とを当該底板部3の当該側壁部10、11が形成されていない端縁部8、9の部分を相互に接合固定すると同時に、当該補助補強鋼材14と当該第3の水平方向鉄筋26同士を相互に接合固定するものである。
更に、当該蓋体を架設すべき当該側溝2近傍の地形が複雑である場合には、例えば、図3(C)に示す通り、上記した本発明に於ける当該側溝蓋体用床版型枠1に於いて、当該底板部3の第3の端縁部9と第4の端縁部8との双方に当該第1と第2の壁板部18と19からなる第3と第4の側壁部10、11を形成しない様に構成した第3の側溝蓋体用床版型枠X3とを別途工場で製作し、当該第3の側溝蓋体用床版型枠X3を当該施工現場に於いて、当該第1と第2の側溝蓋体用床版型枠X1とX2との間に配置して、相互に接続固定する事も出来る。
尚、本発明に於ける当該第1乃至第3の側溝蓋体用床版型枠X1乃至X3の当該底板部3の形状、長さ、幅等や、当該第1及び第2の側壁部6、7、更には、当該第3及び第4の側壁部10、11当該の長さ、幅、高さ等は、必ずしも同一である必要はなく、当該蓋体を架設しようとする当該側溝2の地理的3次元構造に関する測定データに基づいて、それぞれ必要な形状に設計し、製作する事が可能である。
本発明に於ける更に別の態様としては、上記した当該側溝蓋体用床版型枠1内にコンクリートが注入されて構成された事を特徴とする側溝蓋体用床版60である。
即ち、図1乃至図3に示される様な本発明に係る当該側溝蓋体用床版型枠1を施工現場まで、搬送し、当該現場にて、当該側溝蓋体用床版型枠1を所定の側溝2の予めさだめられている所定の部位に設置した後、場合によっては、当該第2及び第3の水平方向鉄筋群25、26を作業員によって当該側溝蓋体用床版型枠1内に挿入して、当該第2乃至第3の水平方向鉄筋群25、26の交差部を接合固定すると同時に、当該第3の水平方向鉄筋群26と当該縦方向鉄筋20のか端部22とを接合固定した後、当該側溝蓋体用床版型枠1内にコンクリートを注入打設し、所定の期間養生した後に、本発明に係る側溝蓋体用床版60が完成する。
当該コンクリートは、当該側溝蓋体用床版型枠1の側壁部及び壁板部の上端縁部の同一の高さにまで打設されるように注入する。
従って、本発明に於ける側溝蓋体用床版60は、その周辺側壁部は、全て硬質金属材料で覆われており、その上方から平面的にみれば、当該底板部3の部分と、当該第3と第4の側壁部の当該第1と第2の壁板部18と19との間の部分にコンクリート61が存在していることが認識できる。
更に、本発明に於ける更なる態様に有っては、上記した様な本発明に係る当該側溝蓋体用床版型枠1を予め定められた工場内で製造した後、当該側溝蓋体用床版型枠1を当該側溝に於ける当該蓋体の設置現場まで搬送し、当該蓋体設置現場に於いて、当該側溝蓋体用床版型枠1を所定の部位に設置した後に、当該側溝蓋体用床版型枠1内にコンクリートを注入して打設する事を特徴とする側溝蓋体用床版の架設方法である。
本発明に係る当該側溝蓋体用床版型枠、当該側溝蓋体用床版及び当該側溝蓋体用床版の架設方法は、長期耐久性を有する側溝に架設される蓋体或は小規模の橋等を形成する為に貢献するものである。
1…側溝蓋体用床版型枠
2…側溝
3…底板部
4…第1の端縁部
5…第2の端縁部
6…第1の側壁部
7…第2の側壁部
8…第3の端縁部
9…第4の端縁部
10…第3の側壁部
11…第4の側壁部
12…壁面
13…補強鋼材
14…補助補強鋼材
15…側壁部内面
16…保持部材
17…接合板
18…第1の壁板部
19…第2の壁板部
20…経方向鉄筋
21…第1の水平鉄筋
22…経方向鉄筋の下端部
23…空間部
24…型枠内部空間
25…第2の水平鉄筋群
26…第3の水平鉄筋群
30…土台部
31…アンカーボルト
32…アンカーボルト嵌合孔部
35、36…屈折張り出し部
37…開口部
38…切欠部
39…垂直壁部
40…幅決め部材
41…第2の壁板部の両端側面部
42…閉鎖板
43…溝部
44…上端縁部
45…屈折壁
46…端縁部
50…排水孔部
51…周縁部
52…排水孔側壁部
54…排水孔部補強鉄筋
55…上端縁部
56…屈折壁
60…側溝蓋体用床版
61…コンクリート

Claims (26)

  1. 側溝上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠であって、当該床版型枠は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部と、当該底板部に於ける、側溝の水の流れる方向に平行して対向する第1と第2の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1及び第2の側壁部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に平行して対向する第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3又は第4の側壁部とで構成された型枠部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部に固定されて配列されおり、更に、当該底板部の平面に対して略垂直な壁面を有する複数本の補強鋼材と、当該側溝の水の流れる方向に平行して配列され、当該補強鋼材との交差部に於いて、当該補強鋼材と接合固定されている複数本の補助補強鋼材と、から構成されており、当該床版型枠は、更に、当該第1と第2の側壁部の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面に、当該側壁を補強する為の保持部材が設けられ、当該保持部材と当該補強鋼材との間に、保持部材と当該補強鋼材とを接続固定する接合板が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部は、当該側溝の水の流れる方向に平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部と第2の壁板部とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群と当該第3又は第4の端縁部の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋の下端部は、当該経方向鉄筋の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向に平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠に於ける当該底板部と当該第1乃至第2の側壁部及び当該第3又は第4の側壁部を構成する当該第1及び第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部と第2の壁板部の内で、当該型枠内部に面する側の当該壁板部の下端部は、当該底板部と間に空間部が形成されており、当該空間部を介して、当該経方向鉄筋の下端部が、当該型枠内部空間に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
  2. 側溝上に架設する道路を兼ねる蓋体用の床版型枠であって、当該床版型枠は、所定の長さと幅を有する略矩形状に形成された底板部と、当該底板部に於ける、側溝の水の流れる方向に平行して対向する第1と第2の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第1及び第2の側壁部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に平行して対向する第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部から、当該底板部の平面に対して略垂直方向に延展されている、所定の高さを有する第3又は第4の側壁部とで構成された型枠部と、当該側溝の水の流れる方向と略直交する方向に互いに平行に、且つ当該底板部に固定されて配列されおり、更に、当該底板部の平面に対して略垂直な壁面を有する複数本の補強鋼材と、当該補強鋼材の間に当該補強鋼材と平行する方向に配置されている複数本の第2の水平鉄筋群と、当該側溝の水の流れる方向に平行して且つ、当該補強鋼材の当該壁面を貫通して、互いに平行に配置されている複数本の第3の水平鉄筋群と、当該第3の水平鉄筋群と平行して設けられ、当該補強鋼材との交差部に於いて、当該補強鋼材と接合固定されている複数本の補助補強鋼材と、から構成されており、当該床版型枠は、更に、当該第1と第2の側壁部の当該床版型枠内部に面する当該側壁部内面に、当該側壁を補強する為の保持部材が設けられ、当該保持部材と当該補強鋼材との間に、当該保持部材と当該補強鋼材とを接続固定する接合板が配置されており、更に、当該第3と第4の端縁部の少なくとも一方の端縁部に形成されている当該第3又は第4の側壁部は、当該側溝の水の流れる方向に平行して対向する、二枚の所定の間隔で配置された、第1の壁板部と第2の壁板部とを含んでおり、且つ当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部の長手方向に所定の間隔を介して、当該底板部の平面に対して略垂直方向配置されている、複数本の経方向鉄筋群と当該第3又は第4の端縁部の長手方向に並列に配列されている少なくとも一本の第1の水平鉄筋とを有しており、且つそれぞれの当該経方向鉄筋の下端部は、当該第3の水平鉄筋群のそれぞれの端部と並列的に接合出来る様に、当該経方向鉄筋の配列方向に対して略直交する方向でかつ当該側溝の水の流れる方向に平行する方向に屈曲せしめられており、然も、当該型枠に於ける当該底板部と当該第1乃至第2の側壁部及び当該第3或いは第4の当該側壁部を構成する当該第1と第2の壁板部は、耐錆性、耐腐蝕性、耐食性を有する鋼板で構成されており、且つ、当該第1の壁板部と第2の壁板部の内で、当該型枠内部に面する側の当該壁板部の下端部は、当該底板部と間に空間部が形成されており、当該空間部を介して、当該経方向鉄筋の下端部が、当該型枠内部空間に向けて延展されている事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
  3. 当該底板部の当該第1と第2の端縁部近傍には、当該第1と第2の端縁部の長手方向に沿って、アンカーボルトとの嵌合孔部が設けられている事を特徴とする請求項1又は2に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  4. 当該補強鋼材は、その断面がI字状或いはコ字状であるか、垂直壁部の上端部及び下端部に於ける屈折張り出し部の張り出し方向が異なっている形状である事を特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  5. 当該補助補強鋼材は、その断面がL字状、I字状或いはコ字状であるか、垂直壁部の上端部及び下端部に於ける屈折張り出し部の張り出し方向が異なっている形状である事を特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  6. 当該補強鋼材は、当該略垂直な壁面内の少なくとも一部に、当該第3の水平鉄筋を貫通通過させる為の、開口部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  7. 当該開口部は、当該補強鋼材の長手方向に沿って長軸を有する楕円形を呈するものである事を特徴とする請求項6に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  8. 当該補強鋼材の、当該略垂直な壁面内の少なくとも一部には、当該補強鋼材の重量を低減させる為の切欠部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  9. 当該第2と第3の水平鉄筋の各交差部は、適宜の結合手段によって、接合固定されている事を特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  10. 当該第3の水平鉄筋と当該経方向鉄筋の下端部は、適宜の結合手段によって、接合固定されている事を特徴とする請求項2乃至9の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  11. 当該第1の壁板部と第2の壁板部との間には、当該第1の壁板部と第2の壁板部との間の間隔を一定に維持する為の幅止め部材が配置されている事を特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の
  12. 当該第1又は第2の側壁部に於ける、当該第1又は第2の端縁部に沿って形成される高さは、変化している事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  13. 当該第3又は第4の側壁部を構成する当該第1及び第2の壁板部に於ける、当該第3又は第4の端縁部に沿って形成される高さは、変化している事を特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  14. 当該第1の壁板部と第2の壁板部の上端縁部は、水平状或は傾斜した互いに同一の平面上に配置されていると共に、当該第1の壁板部と第2の壁板部の上端縁部は、当該壁板部の表面に対して所定の角度を持って当該第1と第2の壁板部内部方向に屈折された屈折壁が設けられている事を特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  15. 当該第2及び第3の水平鉄筋は、側溝工事現場に於いて当該側溝蓋体用床版型枠内に挿入され適宜の接合手段を介して、相互に或いは当該補強鋼材又は、当該縦方向鉄筋と接合固定される事を特徴とする請求項1に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  16. 当該側溝蓋体用床版型枠の一部に、当該補強鋼材、当該水平鉄筋群及び底板部を貫通する排水孔部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  17. 当該排水孔部を形成する周縁側壁部は、当該底板部或いは当該側壁部を構成する材料と同一の材料で構成されている事を特徴とする請求項16に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  18. 当該排水孔部周辺近傍部には、当該補強鋼材、補助補強鋼材及び当該第2及び第3の水平鉄筋群の配列方向とは異なった配列方向を持って配置されている複数の排水孔部補強鉄筋群が設けられている事を特徴とする請求項16又は17に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  19. 当該排水孔部補強鉄筋は、当該補強鋼材、補助補強鋼材及び当該第2及び第3の水平鉄筋群の少なくとも一部と適宜の接合手段を介して相互に接合固定されている事を特徴とする請求項16乃至18の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  20. 当該底板部の当該第3或いは第4の端縁部の少なくとも一方に形成される当該第3又は第4の側壁を構成する当該第1と第2の壁板部は、地覆工を構成するものである事を特徴とする請求項1乃至19の何れかに記載の側溝蓋体用床版型枠。
  21. 当該底板部の第3の端縁部にのみ当該第3の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第1の側溝蓋体用床版型枠と、当該底板部の第4の端縁部にのみ当該第34の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第2の側溝蓋体用床版型枠とを、当該側壁部が形成されていない当該底板部の端縁部同士を対向させて、適宜の接合手段を介して当該底板同士、当該第2の水平鉄筋群同士、及び当該補助補強鋼材同士を相互に接合固定した事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
  22. 当該底板部の第3の端縁部にのみ当該第3の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第1の側溝蓋体用床版型枠と、当該底板部の第4の端縁部にのみ当該第4の側壁部が形成された請求項1又は2に記載の第2の側溝蓋体用床版型枠とを、当該側壁部が形成されていない当該底板部の端縁部同士を対向させると共に、当該対向している当該第1と第2の側溝蓋体用床版型枠の間に、当該底板部の第3及び第4の端縁部の何れにも当該第3及び第4の側壁部が形成されたていない請求項1又は2に記載の第3の側溝蓋体用床版型枠を当該第3の側溝蓋体用床版型枠に於ける当該第1及び第2の側壁部が当該第1と第2の側溝蓋体用床版型枠の当該第1及び第2の側壁部と整列する様に配置し、適宜の接合手段を介して当該底板同士、当該第1乃至第3の側溝蓋体用床版型枠の当該第2の水平鉄筋群同士、及び当該補助補強鋼材同士を相互に接合固定した事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
  23. 当該第1及び第2の側溝蓋体用床版型枠の相互接合或いは、当該第1乃至第3の側溝蓋体用床版型枠の相互接合は、当該側溝工事現場或いは工場内で実行されるものである事を特徴とする請求項21又は22に記載の側溝蓋体用床版型枠。
  24. 請求項1乃至23の何れかに記載されている当該側溝蓋体用床版型枠は、工場内で製造されたものである事を特徴とする側溝蓋体用床版型枠。
  25. 請求項1乃至23の何れかに記載されている当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートが注入されて構成された事を特徴とする側溝蓋体用床版。
  26. 請求項1乃至23の何れかに記載されている当該側溝蓋体用床版型枠が、予め定められた工場内で製造された後、当該側溝蓋体用床版型枠を当該側溝用蓋体の設置現場まで搬送し、当該蓋体の設置現場に於いて、当該側溝蓋体用床版型枠を所定の部位に設置した後に、当該側溝蓋体用床版型枠内にコンクリートを注入して打設する事を特徴とする側溝蓋体用床版の架設方法。
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