JP2011088657A

JP2011088657A - 炭酸飲料用ペットボトル

Info

Publication number: JP2011088657A
Application number: JP2009245395A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Akiba; 誠一秋葉
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2009-10-26
Filing date: 2009-10-26
Publication date: 2011-05-06

Abstract

【課題】炭酸飲料を飲み残した状態であっても、炭酸ガスの発散を抑制して再封止が容易に行える炭酸飲料用ペットボトルを提供する。
【解決手段】本発明の炭酸飲料用ペットボトルは、炭酸飲料を収容する収容部１ａを備え、水平面に設置される底部１ｂを具備した本体１と、本体１の底部１ｂと反対側となる上部１ｃに設けられ、炭酸飲料を取り出し可能な注出口、及び注出口に着脱可能に装着されるキャップ４と、を有する。上部１ｃには、注出口３に装着された状態のキャップ４以上の高さとなる突起部７が形成されており、突起部７は、本体１の上部側を水平面に設置した際、本体１を起立状態に維持可能な載置部７ａを有する。
【選択図】図１

Description

本発明は、コーラ、サイダーのような炭酸飲料を収容する炭酸飲料用ペットボトルに関する。

従来、炭酸飲料を収容する収容体として、ペットボトル（ＰＥＴ樹脂；ポリエチレンテレフタレート）が用いられている。上記した炭酸飲料を収容したペットボトルにおいて、内容量が多くなると、一度に飲みきれず、飲んだ後にキャップを締めて保管することが行われている。

ところが、炭酸飲料を残した状態でキャップを締めて保管すると、時間の経過とともに炭酸ガスが、締めたキャップの隙間から発散してしまい、次に飲むときに、炭酸が抜けて味が劣ってしまうことがある。

そこで、特許文献１には、飲み残した状態のペットボトルに対して、２枚の挟み板でペットボトル本体を締め付けて炭酸ガスの発散を防止する技術が開示されている。また、特許文献２には、圧縮弁としての機能を備えた栓体を用いることで、内圧を高めて炭酸ガスの発散を防止する技術が開示されている。

特開２００４−８３１１９号特開２００４−２２４４３１号

しかし、上記したいずれの公知技術も、ペットボトルとは別体の器具（挟み板、栓体）を用いることから、器具を紛失したり、多数の器具を準備しておかないと多数のペットボトルに対応できない等、利便性が悪い、という問題がある。

本発明は、上記した事情に着目してなされたものであり、炭酸飲料を飲み残した状態であっても、炭酸ガスの発散を抑制して再封止が容易に行える炭酸飲料用ペットボトルを提供することを目的とする。

上記した課題を解決するために、本発明に係る炭酸飲料用ペットボトルは、炭酸飲料を収容する収容部を備え、水平面に設置される底部を具備した本体と、前記本体の底部と反対側となる上部に設けられ、炭酸飲料を取り出し可能な注出口及び注出口に着脱可能に装着されるキャップと、を有しており、前記上部に一体形成され、前記注出口に装着された状態のキャップ以上の高さとなる突起部を有し、前記突起部は、前記本体の上部側を水平面に設置した際、本体を起立状態に維持可能な載置部を有することを特徴とする。

上記した構成によれば、収容部に収容されている炭酸飲料を飲み残した後、キャップを締めて、上部側を下にした状態で冷蔵庫等に保管することが可能となる。すなわち、本体の上部に形成された突起部の載置部によって、本体は安定した状態で保管することが可能となる。この場合、飲み残した炭酸飲料は、その炭酸ガスが上方に向けて抜けようとするが、本体を反転した状態では、底部によって炭酸飲料が閉塞された状態にあるため（炭酸ガスが抜ける要因となるキャップ部分が存在しないため）、従来よりも長期に亘って、炭酸飲料の味を維持しておくことが可能となる。

本発明によれば、炭酸飲料を飲み残した状態であっても、炭酸ガスの発散を抑制して再封止が容易に行える炭酸飲料用ペットボトルが得られる。

（ａ）は、本発明に係る炭酸飲料用ペットボトルの一実施形態を示す斜視図、（ｂ）は、その上面図。炭酸飲料を取り出す状態を示した斜視図。炭酸飲料用ペットボトルを反転した状態（保管する状態）を示す斜視図。キャップ位置と水平面の関係を示す図。

以下、本発明の一実施形態に係る炭酸飲料用ペットボトルを図１から図４を参照して説明する。

炭酸飲料用ペットボトル１は、コーラやサイダー等の炭酸飲料を収容する収容部１ａを備え、水平面Ｐに設置される底部１ｂを具備した本体１を備えている。この場合、本体１は、公知のように、ブロー成形、射出成形等により、ＰＥＴ樹脂（ポリエチレンテレフタレート）によって一体成形されるものであり、全体として略円筒形状に形成されている。

前記本体１の底部１ｂと反対側となる上部１ｃには、収容部１ａに収容された炭酸飲料を取り出し可能な注出口３、及び注出口３に着脱可能に装着されるキャップ４が設けられている。

また、前記上部１ｃには、注出口３に装着された状態のキャップ以上の高さとなる突起部７が形成されている。この突起部７は、本体１の上部１ｃ側を水平面Ｐに設置した際、本体１を起立状態に維持可能にする載置部７ａを有している。具体的に、載置部７ａは、本体１が安定して起立状態が維持されるよう面接触できるように構成されていても良いし、突起部が上部１ｃの複数箇所形成される場合は、点接触できるように構成されていても良い。

本実施形態では、突起部７は、本体１の上部１ｃの周囲に沿って円周壁状に形成されており、その表面が前記載置部７ａとして構成されている。この場合、本実施形態では、上部１ｃの周囲に沿って形成される円周壁状の突起部７は、その一部が切り欠かれており、前記注出口３は、切り欠かれた部分に対応して、上部１ｃに偏芯して形成されている（図１（ｂ）参照）。

すなわち、このような位置に注出口３を形成しておくことで、図２に示すように、炭酸飲料の取り出しが突起部に邪魔されることなく容易に行えると共に、キャップ４の着脱操作（回転操作）についても、突起部７と干渉しないことから、容易に行えるようになる。

そして、上記した構成によれば、収容部１に収容されている炭酸飲料を飲み残した後、キャップ４を締めて、上部側を下にした状態で冷蔵庫等に保管することが可能となる。すなわち、図３に示すように、本体１の上部１ｃに形成された突起部７の載置部７ａによって、本体１は安定した状態で保管することが可能となり、また、突起部７は、注出口３に装着された状態のキャップ４以上の高さに形成されていることから、図４に示すように、キャップ４の突出によって、水平面Ｐに対する載置状態が不安定になることもない。

このような保管状態では、飲み残した炭酸飲料は、その炭酸ガスが上方に向けて抜けようとするものの、本体１を反転した状態では、底部１ｂによって炭酸飲料が完全に閉塞された状態にあるため（炭酸ガスが抜ける要因となるキャップ部分が存在しないため）、従来よりも長期に亘って、炭酸飲料の味を維持しておくことが可能となる。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々変形することが可能である。

上記した突起部７については、その形状や配置態様等、図面の構成に限定されることはない。例えば、複数の凸部によって構成されていても良い。また、注出口３及びキャップ４が配設される位置についても、従来のように、上部１ｃの中央にする等、適宜変形することが可能である。

また、本体１については、例えば、１．５リットルや２リットルのような大型のものが適しているが、５００ミリリットルのようなボトルに適用しても良い。さらに、本体１の外観形状についても、適宜変形することが可能である。

１本体
１ａ収容部
１ｂ底部
１ｃ上部
３注出口
４キャップ
７突起部
７ａ載置部

Claims

炭酸飲料を収容する収容部を備え、水平面に設置される底部を具備した本体と、
前記本体の底部と反対側となる上部に設けられ、炭酸飲料を取り出し可能な注出口及び注出口に着脱可能に装着されるキャップと、
を有する炭酸飲料を収容した炭酸飲料用ペットボトルにおいて、
前記上部に一体形成され、前記注出口に装着された状態のキャップ以上の高さとなる突起部を有しており、
前記突起部は、前記本体の上部側を水平面に設置した際、本体を起立状態に維持可能な載置部を有することを特徴とする炭酸飲料用ペットボトル。
前記突起部は、前記本体の上部の周囲に沿って形成されると共に、一部が切り欠かれており、
前記注出口は、前記切り欠かれた部分に対応して、前記上部に偏芯して形成されていることを特徴とする請求項１に記載の炭酸飲料用ペットボトル。