JP2011088646A - 中栓及びこれを用いた粉粒物用容器 - Google Patents

中栓及びこれを用いた粉粒物用容器 Download PDF

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Abstract

【課題】蓋に計量容器を兼ねさせても周囲を汚染することなく、粉粒物を容易に計量できる中栓及びこれを用いた粉粒物用容器を提供する。
【解決手段】粉粒物を収容する容器本体2と、有底筒状の蓋本体30内に内筒36を備え容器本体2の口部20に装着される蓋体3とを備えた容器を対象として、容器本体2の口部20内に装着される中栓5であって、口部20に嵌合可能な筒状の主壁部50と、主壁部50の下部に連設された底壁部60とを備え、主壁部50には、容器本体2内の粉粒物を容器外へ導く流出口52を形成し、底壁部60には、流出口52から外部へ粉粒物を流出させる際の流出路を挟んで対向配置されたガイド壁部56を設け、主壁部50とガイド壁部56との間に、蓋体3を容器本体2に装着した際に、内筒36を受け入れる間隙58を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、中栓及びこれを用いた粉粒物用容器に関する。
衣料用洗濯洗剤や自動食器洗浄機用洗剤等の粉粒物を収容する粉粒物用容器としては、計量スプーンを付属させた箱状の容器やボトル状の容器が知られている。
箱状の容器の使用態様は、まず蓋を開け、付属の計量スプーンで粉粒物を掬い取って計量し、計量した粉粒物を洗濯機や自動食器洗浄機等に投入するものである。箱型の容器では、計量スプーンを容器内に入れて保管するため、繰り返し使用しているうちに計量スプーンの持ち手部分に粉粒物が付着し、この付着した粉粒物により手指が汚染されるという問題がある。加えて、粉粒物の残量が少ない場合には、計量スプーンで掬い取りにくいという問題がある。
ボトル状の容器では、蓋を外し、ボトルを傾けて粉粒物を計量容器等に振り出して計量するため、粉粒物の残量が少ない場合でも容易に計量できる。加えて、繰り返し使用しても計量容器の把持部分が粉粒物で汚染されにくいため、箱形の容器のような手指を汚染するという問題が生じにくい。
これまでにも、計量作業のさらなる容易化を図ったボトル状の容器が提案されており、例えば、容器本体の口元部に流量調節通路を有する注ぎ口を設けたパッケージが提案されている(例えば、特許文献1)。このパッケージによれば、粉粒物の残量や容器本体の傾斜角度の如何によらず、一定量の粉粒物を振り出せる。
また、先細の吐出口を設けたキャップと、吐出口を覆う上蓋と、容器本体とで構成された粉状洗剤入り容器が提案されている(例えば、特許文献2)。この容器によれば、計量作業時には先細の吐出口から粉粒物を少量ずつ流出させ、補充作業時にはキャップを取り外して開口部から粉粒物を補充できる。
また、容器体の口部内へ嵌合させた口栓を有し、この口栓の頂壁に振出し孔を穿設させ、口部内に嵌着させた嵌合周壁の内面に透口を有する底板を横設させて頂壁との間に振出し用備室を形成させた振出し容器が提案されている(例えば、特許文献3)。
特表2008−509856号公報 特開2007−168795号公報 実開昭55−41380号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、粉粒物の流出量を制御できるが、粉粒物が幅広の状態で流出し計量容器に注ぎにくいという問題がある。
特許文献2の技術では、上蓋が、先細の吐出口を覆うがゆえに小さいものであり、上蓋を計量容器として機能させても少量しか計量できない。加えて、上蓋を計量容器に用いた場合には、上蓋と容器本体とが螺合する部分に粉粒物が付着し、その周囲が汚染されるという問題がある。
特許文献3の技術では、振出し孔を小さくする必要があるため、粉粒物の流出量が少なく、計量作業が煩雑である。加えて、キャップを計量容器として用いる場合には、キャップと容器体とが螺合する部分に粉粒物が付着し、その周囲が汚染されるという問題がある。
そこで、本発明は、蓋に計量容器を兼ねさせても周囲を汚染することなく、粉粒物を容易に計量できる中栓及びこれを用いた粉粒物用容器を目的とする。
本発明の中栓は、粉粒物を収容する容器本体と、有底筒状の蓋本体内に内筒を備え前記容器本体の口部に装着される蓋体とを備えた容器を対象として、前記容器本体の口部内に装着される中栓であって、前記口部に嵌合可能な筒状の主壁部と、該主壁部の下部に連設された底壁部とを備え、前記主壁部には、前記容器本体内の粉粒物を前記容器外へ導く流出口が形成され、前記底壁部には、前記流出口から外部へ粉粒物を流出させる際の流出路を挟んで対向配置されたガイド壁部が設けられ、前記主壁部と前記ガイド壁部との間に、前記蓋体を前記容器本体に装着した際に、前記内筒を受け入れる間隙が形成されていることを特徴とする。
前記流出口は、前記主壁部から前記底壁部にかけて形成されていることが好ましく、前記ガイド壁部における前記主壁部側の端部には、前記間隙を形成しつつ前記主壁部の内面に沿って延びる延長ガイド壁部が連設されていることがより好ましく、前記主壁部には、粉粒物を補充する際に前記容器本体内へ導く流入口が形成されていることが好ましく、前記流出口と前記流入口とは、前記主壁部の軸線を挟んで対向した位置に配置されていることが好ましく、前記底壁部は、前記流出口から前記流入口に向うに従い、下方に傾斜していることが好ましく、前記主壁部には、その上方に、粉粒物を流出する際に該粉粒物を誘導する誘導部が連設されていてもよい。
本発明の粉粒物用容器は、本発明の前記中栓と、粉粒物を収容する容器本体と、有底筒状の蓋本体内に内筒を備え前記容器本体の口部に装着される蓋体とを備えることを特徴とする。
前記中栓には、前記蓋体と嵌合する第一の嵌合部と、前記容器本体と嵌合する第二の嵌合部とが設けられ、前記中栓と前記容器本体との嵌合強度は、前記中栓と前記蓋体との嵌合強度より強いことが好ましい。
本発明の中栓によれば、ガイド壁部を設けることで、粉粒物を容易に計量容器へ注げると共に、ガイド壁部と主壁部との間に間隙を形成することで、内筒が設けられた蓋体を容器本体に装着できる。
流出口を主壁部から底壁部にかけて形成することで、粉粒物を円滑に振り出せる。
延長ガイド壁部を設けることで、ガイド壁部外への粉粒物の回り込みを防止し、目的とする場所に的確に粉粒物を振り出せる。
流入口を形成することで、中栓を装着したまま粉粒物を補充できる。
流出口と流入口とを主壁部の軸線を挟んで対向する位置に形成することで、容器本体内の粉粒物が流入口から中栓内へ流入することを防ぎ、計量作業をより容易にできる。
底壁部を流出口から流入口に向かって下方に傾斜させることで、容器本体内の粉粒物が流入口から中栓内に流入することを防いで計量作業をさらに容易にできると共に、補充作業がさらに容易となる。
主壁部の上方に誘導部を連設することで、目的とする場所に的確に粉粒物を振り出せる。
また、本発明の粉粒物用容器によれば、本発明の前記中栓を備えることで、粉粒物を容易に計量容器へ注げると共に、内筒が設けられた蓋体を容器本体に装着できる。
中栓に第一の嵌合部と第二の嵌合部を設け、中栓と容器本体との嵌合強度を中栓と蓋体との嵌合強度より強くすることで、中栓が装着された蓋体を容器本体に嵌合した際に、中栓は容器本体に移行し固定される。このため、容器本体への中栓の取り付け作業が容易となり、粉粒物用容器の生産性の向上が図れる。
本発明の第一の実施形態にかかる粉粒物用容器の断面図である。 (a)図1に示す蓋体の天面図である。(b)図1に示す蓋体の斜視図である。(c)図1に示す蓋体の正面図である。(d)図1に示す蓋体の底面図である。(e)(a)に示す蓋体のW−W断面図である。 (a)図1に示す中栓の天面図である。(b)図1に示す中栓の正面図である。(c)図1に示す中栓の側面図である。(d)図1に示す中栓の背面図である。(e)図1に示す底面図である。(f)図1に示す中栓の斜視図である。(g)図1に示す中栓のX1−X1断面図である。(h)図1に示す中栓のY1−Y1断面図である。 本発明の粉粒物用容器の使用態様を説明する断面図である。 容器本体への中栓の装着方法を説明する粉粒物用容器の断面図である。 (a)本発明の第二の実施形態にかかる中栓の天面図である。(b)本発明の第二の実施形態にかかる中栓の正面図である。(c)本発明の第二の実施形態にかかる中栓の側面図である。(d)本発明の第二の実施形態にかかる中栓の背面図である。(e)本発明の第二の実施形態にかかる中栓の底面図である。(f)本発明の第二の実施形態にかかる中栓の斜視図である。(g)(a)に示す中栓のX2−X2断面図である。(h)(a)に示す中栓のY2−Y2断面図である。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態にかかる粉粒物用容器について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、粉粒物用容器1は、粉粒物が収容される容器本体2と、容器本体2の口部20に装着される蓋体3と、容器本体2の口部20に嵌合された中栓5とを備えるものである。
容器本体2は、上部が口部20とされており、口部20の外周面には雄ネジが形成されている。
蓋体3は、計量容器を兼ねるものであり、図2(a)〜(e)に示すように、略円形の天壁部32、及び天壁部32の外周縁から下方に向けて連設されると共に内周面に雌ネジが形成された外筒34からなる蓋本体30と、蓋本体30の内側に設けられた内筒36とを備えるものである。図2(b)〜(e)に示すように、内筒36は、外筒34と同軸的な略円筒とされ、その下端が外筒34の下端から突出して設けられたものであり、内筒36の内側には、計量室37が形成されている。
この蓋体3は、外周面に雄ネジが形成された口部20を有する容器本体2に装着される。
中栓5は、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニル、シリコンエラストマー、ウレタン等、通常、粉粒物用容器等に用いられる材質を成形してなるものである。
図3(a)〜(h)に示すように、中栓5は、口部20と嵌合する略円筒形の主壁部50と、主壁部50の下部に連設された底壁部60とを備えるものであり、主壁部50の上端周縁には、フランジ57が設けられている。主壁部50の内周面のフランジ57の近傍には、内筒36と嵌合する第一の嵌合部51が設けられ、主壁部50の外周面のフランジ57の近傍には、容器本体2と嵌合する第二の嵌合部53が設けられている。
主壁部50には、主壁部50から底壁部60にかけて、中栓5の内外を連通し容器本体2内の粉粒物を粉粒物用容器1外に導く流出口52が形成されると共に、軸線Oを挟んで流出口52と対向する位置に、粉粒物を補充する際に粉粒物を容器本体2内に導く流入口54が形成されている。なお、流入口54は、その開口面積が流出口52の開口面積よりも大きく、かつその開口幅が流出口52の開口幅よりも広いものとされている。
底壁部60には、流出口52の軸線O方向の周縁部に対応する位置に沿って、主壁部50と離間して立設された一対のガイド壁部56が設けられ、ガイド壁部56と主壁部50との間には、間隙58が形成されている。こうして、ガイド壁部56は、流出口52から粉粒物用容器1外へ粉粒物を流出させる際の流出路を挟むように対向配置されると共に、蓋体3を容器本体2に装着した際に内筒36を受け入れる間隙58を主壁部50との間に形成する。間隙58は、内筒36を形成する壁部材の厚み、粉粒物の性状(粒子径、流動性等)を勘案して決定でき、例えば、1.5〜5.0mmの範囲で設定される。ガイド壁部56には、その上端に向かうに従い、主壁部50に近づく弧状の傾斜面が形成されている。
また、底壁部60は、流出口52から流入口54に向かい下方に傾斜する傾斜面とされている。底壁部60の軸線Oと直交する面に対する傾斜角度α(図3(c))は、好ましくは30〜60°、より好ましくは40〜50°とされる。
流出口52の開口面積は、粉粒物の性状(粒子径、流動性等)、粉粒物の1回の使用量等を勘案して決定できる。流出口52の開口面積は、小さすぎると粉粒物の流出速度が遅くなり、大きすぎると粉粒物の流出量の制御が困難となる。
流出口52に開口幅は、粉粒物の性状、粉粒物の1回の使用量等を勘案して決定できる。流出口52の開口幅は、狭すぎると粉粒物の流出速度が遅くなり、広すぎると粉粒物の流出量の制御が困難となる。
流入口54の開口面積は、粉粒物の性状等を勘案して決定できる。流入口54の開口面積は、小さすぎると粉粒物の補充作業が煩雑となり、大きすぎると流入口54を通じて容器本体2内から中栓5に流入する粉粒物量が多くなり、粉粒物が流通路以外から流出してこぼれるおそれがある。
流入口54の開口幅は、粉粒物の性状等を勘案して決定できる。流入口54の開口幅は、狭すぎると粉粒物の補充作業が煩雑となり、広すぎると流入口54を通じて容器本体2内から中栓5に流入する粉粒物量が多くなり、粉粒物が流通路以外から流出してこぼれるおそれがある。
次に、粉粒物用容器1の使用態様について、図4を用いて説明する。図4(a)は、容器本体2内の粉粒物を蓋体3に振り出している様子、即ち計量作業を説明する粉粒物用容器1の断面図であり、図4(b)は、容器本体2内に粉粒物を補充する際の様子、即ち補充作業を説明する粉粒物用容器1の部分断面図である。
計量作業の対象とされる粉粒物70は、例えば、平均粒径50〜2000μm程度の衣料用洗濯洗剤、自動食器洗浄用洗剤等である。粉粒物70の計量作業は、図4(a)に示すように、蓋体3を容器本体2から螺脱させ、流出口52が下方に位置するように容器本体2を傾け、口部20から粉粒物70を内筒36内の計量室37に振り出して行われる。この際、容器本体2内の粉粒物70の一部は、流出口52を流通して中栓5内に入り、他の一部は底壁部60外面に衝突した後、その傾斜面に従い流出口52に向かって底壁部60の下方に潜り込むように挙動する。中栓5内に入った粉粒物70は、その流通路がガイド壁部56により制限されながら、任意の幅で粉粒物用容器1から矢印F1の流れで流出する。この際、粉粒物70は、その挙動が中栓5内から計量室37に向かって流動する力に支配されるため、間隙58を通じてガイド壁部56の外側へ回り込むことなく計量室37へ振り出される。
容器本体2内への粉粒物70の補充作業は、図4(b)に示すように、口部20を上方に向けた状態で、口部20に嵌合されている中栓5内に粉粒物70を注ぎ込んで行う。この際、中栓5内に注ぎ込まれた粉粒物70は、矢印F2のように底壁部60に衝突し、底壁部60の傾斜面に従って流入口54に向かって流れ、流入口54を流通し、容器本体2内に補充される。
計量作業又は補充作業を終えた後は、間隙58に内筒36を挿入しつつ、蓋体3を容器本体2に螺合させることで、蓋体3と容器本体2とを密封する。
本実施形態によれば、ガイド壁部を設けることにより、粉粒物が任意の幅に制御された状態で計量容器に振り出される。加えて、蓋体には内筒が設けられているため、蓋体を計量容器として用いても雌ネジに粉粒物を付着させることなく計量でき、口部周辺の汚染を防止できる。さらに、ガイド壁部と主壁部との間に間隙を形成することで、外筒から突出する形状の内筒が設けられた蓋体であっても容器本体に螺合・装着できる。
また、流出口とは別に流入口を設けることで、流出口を小さくして流出量を制御しても、中栓を装着したまま短時間で粉粒物を補充できる。さらに流出口は主壁部から底壁部にかけて形成されているため、粉粒物の流出が円滑である。
加えて、流出口と流入口とは、軸線Oを挟んで対向する位置に形成されているため、計量作業の際は粉粒物が流出口からのみ流出しやすく、ガイド壁部の間に形成された流通路以外からの流出を防止できる。
底壁部は流出口から流入口に向かって下方に傾斜しているため、補充作業において粉粒物は円滑に流入口から容器本体に流入できる。加えて、底壁部が傾斜しているために、粉粒物の計量作業(図4(a)参照)において、粉粒物が底壁部を乗り越えて流入口から中栓内に流入することを防止できる。この結果、粉粒物はガイド壁部間の流通路を流通することとなり、計量容器への振り出しがより容易となる。
本実施形態の粉粒物用容器は、中栓に第一の嵌合部と第二の嵌合部とが設けられているため、粉粒物用容器の製造時において、容器本体への中栓の装着が容易である。この点について、図5を用いて説明する。図5(a)は、容器本体2に蓋体3を螺合する前の状態を示す粉粒物用容器1の断面図である。図5(b)は、容器本体2に蓋体3を螺合し、再度、蓋体3を螺脱した後の状態を示す粉粒物用容器1の断面図である。
まず、図5(a)に示すように、中栓5の上端に蓋体3を被せると共に、第一の嵌合部51を蓋体3の内筒36に嵌合させて中栓ユニット4とする。次いで、容器本体2内に粉粒物を充填した後、蓋体3を容器本体2に螺合して、中栓ユニット4を容器本体2に装着する。蓋体3を容器本体2に螺合すると、中栓5は、口部20に嵌め込まれ、第二の嵌合部53により口部20と強く嵌合される。
中栓5を口部20に嵌合した後、蓋体3を容器本体2から螺脱すると、第二の嵌合部53と容器本体3との嵌合強度が、第一の嵌合部51と内筒36との嵌合強度よりも強いため、中栓5は蓋体3から離脱し、口部20に嵌合した状態で残される。
このように、中栓に第一の嵌合部と第二の嵌合部とを設け、かつ、第二の嵌合部と容器本体との嵌合強度を第一の嵌合部と蓋体との嵌合強度より強くすることで、粉粒物用容器の製造の効率化を図ることができる。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態にかかる粉粒物用容器について、図6を参照して説明する。なお、第二の実施形態は、第一の実施形態における中栓5(図1、3)を中栓105(図6参照)に変更するものであり、蓋体及び容器本体の説明は省略し、中栓105について主に説明する。
図6(a)〜(h)に示すように、中栓105には、主壁部50の上方、即ちフランジ57から上方に突出する略扇形状の誘導部110が設けられている。
底壁部60には、流出口52の軸線O方向の周縁部に対応する位置に沿って、主壁部50と離間して立設された一対のガイド壁部156が設けられ、ガイド壁部156は、その上端が誘導部110の上端周縁の近傍に位置するものとされている。
また、ガイド壁部156における主壁部50側の端部には、間隙158を形成しつつ主壁部50の内面に沿って延びる延長ガイド壁部157が連設されている。延長ガイド壁部157の幅、即ち主壁部50の内周方向の長さは、軸線Oと延長ガイド壁部157の両端部を結ぶ線で挟まれた角度βが30〜90°程度となるように設定されることが好ましい。
こうして、ガイド壁部156及び延長ガイド壁部157と、主壁部50及び誘導部110との間には、蓋体を容器本体に装着した際に内筒を受け入れる間隙158が形成される。ガイド壁部156には、その上端に向かうに従い、誘導部110に近づく弧状の傾斜面が形成され、延長ガイド壁部157には、その上端に向かうに従い、ガイド壁部156に近づく弧状の傾斜面が形成されている。
なお、間隙158は、中栓5における間隙58と同様である。
本実施形態によれば、誘導部が設けられているため、計量作業時において、粉粒物をより的確に計量容器へ誘導することができる。加えて、延長ガイド壁部が設けられているため、流通路を流通する粉粒物が間隙を通じてガイド壁部の外側へ回り込むことをより確実に防止できる。さらに、ガイド壁部が誘導部の上端近傍まで設けられているため、目的とする場所、例えば図2に示す計量室37の近傍まで粉粒物を任意の幅に制御して注ぎ込むことができる。このため、計量作業のさらなる容易化が図れる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
第一及び第二の実施形態では、主壁部50が略円筒形とされているが、主壁部50の形状は口部20の形状に合わせて設定でき、例えば、角筒形等であってもよい。
第一及び第二の実施形態では、流入口の開口面積が流出口の開口面積より大きいものとされているが、流出口の開口面積と流入口の開口面積とを同等としてもよいし、流出口の開口面積を流入口の開口面積より大きくしてもよい。ただし、計量作業の容易さと補充作業の容易さとの両立を図る観点からは、流入口の開口面積を流出口の開口面積より大きくすることが好ましい。
上述の実施形態では、流入口の開口幅が流出口の開口幅より広いものとされているが、流出口の開口幅と流入口の開口幅とを同等としてもよいし、流出口の開口幅を流入口の開口幅より広くしてもよい。ただし、計量作業の容易さと補充作業の容易さとの両立を図る観点からは、流入口の開口幅を流出口の開口幅より広くすることが好ましい。
第一の実施形態では、中栓に第一の嵌合部及び第二の嵌合部が設けられているが、本発明はこれに限定されず、第一の嵌合部又は第二の嵌合部のいずれか一方のみが設けられていてもよいし、いずれも設けられていなくてもよい。
第一及び第二の実施形態では、底壁部が流出口から流入口に向かって下方に傾斜しているが、本発明はこれに限定されず、底壁部が傾斜していなくてもよい。ただし、補充作業をより容易にする観点から、底壁部は、流出口から流入口に向かって下方に傾斜していることが好ましい。
第一及び第二の実施形態では、流出口は1つの略矩形の開口部とされているが、流出口の形状は、粉粒物の性状等を勘案して決定でき、例えば、円形、楕円形、スリット状、格子状等であってもよい。例えば、流出口をスリット状又は格子状とすることで、容器本体2内で凝固した粉粒物の塊が流出することを防止できる。本発明では、流出口をスリット状又は格子状としても、流入口が形成されているため粉粒物の補充作業が容易である。
第一の実施形態では、外筒の形状が略円筒形とされているが、例えば、角筒形等であってもよい。
第一の実施形態では、蓋体の内筒が外筒から突出する形状とされているが、本発明はこれに限定されず、内筒の下端面は外筒の下端面を略面一とされていてもよい。なお、計量作業を容易にする観点からは、内筒は外筒から突出する形状であることが好ましい。
第一の実施形態では、蓋体の内筒の下端面が略水平とされているが、本発明はこれに限定されず、内筒の下端面は、中栓の軸線に直交する面に対し傾斜面とされていてもよい。内筒の下端面を傾斜面とすることで、計量室に計量した粉粒物を洗濯機又は自動食器洗浄機の洗剤投入口へ容易に投入できる。
1 粉粒物用容器
2 容器本体
3 蓋体
5、105 中栓
30 蓋本体
36 内筒
50 主壁部
51 第一の嵌合部
52 流出口
53 第二の嵌合部
54 流入口
56、156 ガイド壁部
58、158 間隙
60 底壁部
70 粉粒物
110 誘導部
157 延長ガイド壁部

Claims (9)

  1. 粉粒物を収容する容器本体と、有底筒状の蓋本体内に内筒を備え前記容器本体の口部に装着される蓋体とを備えた容器を対象として、前記容器本体の口部内に装着される中栓であって、
    前記口部に嵌合可能な筒状の主壁部と、該主壁部の下部に連設された底壁部とを備え、
    前記主壁部には、前記容器本体内の粉粒物を前記容器外へ導く流出口が形成され、
    前記底壁部には、前記流出口から外部へ粉粒物を流出させる際の流出路を挟んで対向配置されたガイド壁部が設けられ、
    前記主壁部と前記ガイド壁部との間に、前記蓋体を前記容器本体に装着した際に、前記内筒を受け入れる間隙が形成されていることを特徴とする中栓。
  2. 前記流出口は、前記主壁部から前記底壁部にかけて形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の中栓。
  3. 前記ガイド壁部における前記主壁部側の端部には、前記間隙を形成しつつ前記主壁部の内面に沿って延びる延長ガイド壁部が連設されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の中栓。
  4. 前記主壁部には、粉粒物を補充する際に前記容器本体内へ導く流入口が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の中栓。
  5. 前記流出口と前記流入口とは、前記主壁部の軸線を挟んで対向した位置に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の中栓。
  6. 前記底壁部は、前記流出口から前記流入口に向うに従い、下方に傾斜していることを特徴とする、請求項4又は5に記載の中栓。
  7. 前記主壁部には、その上方に、粉粒物を流出する際に該粉粒物を誘導する誘導部が連設されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の中栓。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の中栓と、粉粒物を収容する容器本体と、有底筒状の蓋本体内に内筒を備え前記容器本体の口部に装着される蓋体とを備えることを特徴とする、粉粒物用容器。
  9. 前記中栓には、前記蓋体と嵌合する第一の嵌合部と、前記容器本体と嵌合する第二の嵌合部とが設けられ、
    前記中栓と前記容器本体との嵌合強度は、前記中栓と前記蓋体との嵌合強度より強いことを特徴とする、請求項8に記載の粉粒物用容器。
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