JP2011086090A - 画像変換方法、画像変換装置、画像変換システム及び画像変換プログラム - Google Patents

画像変換方法、画像変換装置、画像変換システム及び画像変換プログラム Download PDF

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謙太 嶋村
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Abstract

【課題】色の情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像が、扱われる過程で回転、拡大縮小等の外乱を受けても、元のカラー画像を正確に復元できる画像変換方法を提供する。
【解決手段】色情報がテクスチャの角度に変換され、該テクスチャが重畳させられた画像から、元の画像の色情報を取得する画像変換方法であって、テクスチャの角度の基準となる方向を求める工程と、テクスチャが重畳させられた部位のテクスチャを抽出する工程と、得られた基準となる方向からの、テクスチャの角度を求める工程と、得られたテクスチャの角度に基づいて元の画像の色情報を取得する工程と、を有する画像変換方法とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像変換方法、画像変換装置、画像変換システム及び画像変換プログラムに関するものである。
従来より、健常者には識別できるカラー画像が、同じように識別できない色覚異常者に対し、画像の色の情報を他の方法で認識することができるように、種々の提案がなされている。
このような提案として、カラー画像から有彩色の塗りつぶし領域を抽出し、この塗りつぶし領域に、塗りつぶし領域の色に対応して角度、塗りつぶし領域の明度に対応して間隔、彩度に対応して矢印の間隔で、塗りつぶし領域の色を表現したハッチングを付加する画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−77307号公報
上記のような提案がなされる一方で、色覚異常者に認識できるように色の情報をテクスチャ等に置き換えて作製された画像から、元のカラー画像を復元したいという要望もある。
しかしながら、上記特許文献1に記載の画像処理装置では、当初のハッチングが付与された画像に拡大縮小等の処理がなされると、処理後の画像では間隔が異なるものとなり、明度や彩度の情報が異なる情報に変化する。このため、拡大縮小等の処理がなされた画像からは、正確な元の明度や彩度のカラー画像の復元は不能となる。
また、ハッチングが付与された画像を回転させて表示やプリントがなされた場合には、当初の角度と異なるものとなり、色の情報が異なる情報に変化する。このため、回転された画像からは、正確な元の色の復元は不能となる。
すなわち、色の情報を含ませたハッチング等のテクスチャを付加して作製された画像が、その扱われる過程で回転拡大縮小等の外乱を受けると、正確な元の色の復元が不能となってしまう問題があった。
本発明は上記問題に鑑み、色の情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像が、扱われる過程で回転、拡大縮小等の外乱を受けても、元のカラー画像を正確に復元できる画像変換方法、画像変換装置及び画像変換システム、並びに画像変換プログラムを提供することを目的とするものである。
上記の目的は、下記の構成により達成される。
(1)色情報がテクスチャの傾き角度に変換され、該テクスチャが重畳させられた画像から、元の画像の色情報を取得する画像変換方法であって、前記テクスチャの傾き角度の基準となる方向を求める工程と、前記テクスチャが重畳させられた部位のテクスチャを抽出する工程と、得られた基準となる方向からの、前記テクスチャの傾き角度を求める工程と、得られた前記テクスチャの傾き角度に基づいて元の画像の色情報を取得する工程と、を有することを特徴とする画像変換方法。
(2)前記テクスチャがハッチングであることを特徴とする前記(1)に記載の画像変換方法。
(3)前記ハッチングは、異なる2種の傾き角度で、異なる周波数で重畳されていることを特徴とする前記(2)に記載の画像変換方法。
(4)色情報がテクスチャの傾き角度に変換され、該テクスチャが重畳させられた画像から、前記(1)から前記(3)までのいずれかに記載の画像変換方法を用いて、元の画像の色情報を取得する画像変換部を有することを特徴とする画像変換装置。
(5)前記(4)に記載の画像変換装置と、該画像変換装置で取得した元の画像の色情報に基づいて復元されたカラー画像の出力を行う画像出力部を有することを特徴とする画像変換システム。
(6)色情報がテクスチャの傾き角度に変換され、該テクスチャが重畳させられた画像から、元の画像の色情報を取得する画像変換プログラムであって、前記テクスチャの傾き角度の基準となる方向を求める基準方向取得部、該基準方向取得部で得られた基準となる方向からの、前記テクスチャの傾き角度を求めるテクスチャ角度取得部、該テクスチャ角度取得部で得られた前記テクスチャの傾き角度に基づいて元の画像の色情報を取得する色情報取得部、としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像変換プログラム。
(7)前記テクスチャがハッチングであることを特徴とする前記(6)に記載の画像変換プログラム。
(8)前記ハッチングは、異なる2種の傾き角度で、異なる周波数で重畳されていることを特徴とする前記(7)に記載の画像変換プログラム。
本発明によれば、色の情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像が、扱われる過程で回転、拡大縮小等の外乱を受けても、元のカラー画像を正確に復元できる画像変換方法、画像変換装置及び画像変換システム、並びに画像変換プログラムを提供することが可能となる。
色の情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像の一例を示す模式図である。 色度に対応させたハッチングの直線の方向(傾き角度)の規定の一例を示す図である。 本実施の形態に係る画像変換システムの主要機能部を示すブロック図である。 本実施の形態に係る画像変換システムの動作概略を示すフローチャートである。 ハッチング重畳部の抽出方法の一例を示す図である。 傾いた画像部から、当初のハッチングの直線の傾き角度の求め方を説明する模式図である。 ハッチングの直線の方向(傾き角度)から色情報を取得する逆変換の一例を示す図である。 記憶された色度が、画像出力部の色域外の点の色度であった場合に、出力する色の決め方を説明する図である。 本実施の形態に係る画像変換システムの動作の変形例の概略を示すフローチャートである。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、本実施の形態に係る画像変換方法、画像変換装置及び画像変換プログラムの変換対象である、色の情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像について説明する。なお、テクスチャとは画像に重畳する模様を指しており、本実施の形態においては、テクスチャとして、ハッチングを用いたもので説明する。
図1は、色の情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像の一例を示す模式図である。図1(a)はシート全面を示し、図1(b)はシートにプリントされた画像の部分を拡大したものである。
このシートは、画像の塗りつぶし領域の色の情報を他の方法で認識することができるように作製されたものである。
図1(a)に示すシート10には、画像部1、表部2、文字部3がプリントされている。なお、シート10には、少なくとも色の情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像部1があればよい。
また、図1(b)の画像部1の拡大図に示すように、例えば、画像部1は、色の情報を含ませたテクスチャを付加する前の元画像から存在するハッチングに類似した模様を有する領域14、15、16と、色の情報を含ませたテクスチャであるハッチングが重畳された領域11、12、13(以下、ハッチング重畳部と称す)を含んでプリントされている。このハッチング重畳部11、12、13は、塗りつぶし領域の色度に対応させてハッチングの直線の方向(傾き角度)を規定し、重畳させたものである。
このような、塗りつぶし領域の色度に対応させてハッチングの傾き角度を規定し、重畳させた画像が変換対象である。
なお、色度に対応させてハッチングの直線の方向(傾き角度)を規定し、重畳させるものとしては、例えば、本出願人による国際公開第2009−020115号に記載のものを使用することができる。なお、本実施の形態においては、以下のようにしてハッチングの傾き角度を規定したもので説明する。
図2は、色度に対応させたハッチングの直線の方向(傾き角度)の規定の一例を示す図である。
図2は、u′v′色度図であり、このu′v′色度図上において、例えば人が感じることのできる色の領域Cを、破線Aと間隔Sだけ離れた平行な破線A及び、実線Bと間隔Mだけ離れた平行な実線Bで囲むように設定した場合を示している。なお、本例では、人が感じることのできる色の領域Cの全てを包括するように囲んだ例を示しているが、これに限るものでなく、特定の領域を包括するように囲んで設定されたものであってもよい。
更に、例えば破線Aの線上を+30度、破線Aの線上を−30度の傾き角度に対応させ、破線AとAの間隔Sを+30度〜−30度の範囲で等分割(例えば、傾き角度0度の場合は破線AとAの中線)し、実線Bの線上を+45度、実線Bの線上を+135度の傾き角度に対応させ、実線BとBの間隔Mを+45度〜+135度の範囲で等分割(例えば、傾き角度90度の場合は実線BとBの中線)するように規定されているとする。このとき、領域C内のN点の色度に対応させるハッチングの傾き角度は以下のように決定される。なお、傾き角度0度の方向は、XY座標の場合のX軸正方向に相当する。
まず、破線Aに平行なN点を通る線Anと、実線Bに平行なN点を通る直線Bnを考え、直線Anの破線Aからの間隔Sと、直線Bnの実線B1からの間隔Mを用い、以下のように傾き角度を決める。
第1のハッチングの傾き角度=30−(S/S)×60 (度)
第2のハッチングの傾き角度=45+(M/M)×90 (度)
すなわち、N点の色度を2種のハッチングの傾き角度に変換する。更に、第2のハッチングの周波数を第1のハッチングの周波数の2倍とする。
このようにして決められた2種のハッチングをN点の色度を表すものとして、N点の色度を有する塗りつぶし領域に重畳する。以下においては、上記第1のハッチングをサブハッチング、上記第2のハッチングをメインハッチングと称す。
なお、メインハッチングとサブハッチングの周波数比及びそれぞれの直線の傾き角度の範囲は、これに限るものでなく、周波数比は予め決められた値であればよいし、傾き角度の範囲は、メインハッチングとサブハッチングで重複しないよう予め決められた範囲であればよい。
また、ハッチングの傾き角度から逆に色度を求める際により明確となるよう、上記の色度図上での破線AとA、実線BとBの設定情報をマークや透かしとして画像に埋め込んでおくこともできる。
図3は、本実施の形態に係る画像変換システム100の主要機能部を示すブロック図である。なお、既知の電源スイッチ、電源回路等の各部は省略してある。
図3に示すように、本実施の形態に係る画像変換システム100は、入力画像データ生成部20、画像変換部30、画像出力部40に大別される。これら、入力画像データ生成部20、画像変換部30、画像出力部40は、制御部31により動作制御されるよう構成されている。また制御部31には、記憶部32、操作部33が接続されている。
入力画像データ生成部20は、変換対象である色情報を含ませたテクスチャを付加して作製された画像の入力部であり、例えば図1に示すシートの画像を読み取り、画像データとするスキャナ等で構成される。変換対象である画像データは、画像変換部30に送出される。なお、入力画像がすでにデータ化されている場合には、入力端子から直接的に入力するよう構成してもよい。
画像変換部30では、入力画像データ生成部20で生成された画像データから、画像部1(図1参照)を抽出し、抽出した画像部1の領域内で、テクスチャであるハッチングの重畳された領域(ハッチング重畳部)を抽出する。
また、画像変換部30は、テクスチャの傾き角度の基準となる方向の抽出を行い、重畳された各テクスチャの、基準となる方向とのなす角度を求める。このテクスチャの、基準となる方向とのなす角度から、元の色情報を得て、ハッチング重畳部の領域を得られた色に変換し、元のカラー画像を復元する機能を有している。
画像出力部40は、LCD、有機EL等の表示装置、電子写真方式やインクジェット方式等のプリンタ、光ディスクに画像データを記録する光ピックアップ装置等で構成され、復元された元のカラー画像を出力するものである。
記憶部32は、制御部31の制御に基づき、入力画像データ生成部20で生成された画像データや、画像変換部30で復元されたカラー画像データを記憶する。
制御部31は、不図示のROMから動作プログラムを読み出し、不図示の作業領域としてのRAMに展開し、入力画像データ生成部20、画像変換部30、画像出力部40、記憶部32を統括的に制御する。
なお、本願においては、少なくとも上記の画像変換部30を有する部分を画像変換装置と称し、入力画像データ生成部20又は画像出力部40の少なくとも一方が接続されている場合を画像変換システムと称している。
本実施の形態に係る画像変換装置又は画像変換システムは、単体で存在していてもよいし、既存の画像処理装置や画像表示装置やプリンタ等に内蔵されていてもよい。また、他の機器に内蔵される場合には、他の機器の画像処理部や制御部と兼用で構成されていてもよい。
図4は、本実施の形態に係る画像変換システムの動作概略を示すフローチャートである。以下、フローに従い説明する。
まず、入力したい画像がプリントされたシートの画像を読み込ませる(ステップS101)。
この入力画像の読み込みは、入力画像データ生成部20により行われる。なお、入力する画像がすでにデータ化されている場合には、入力画像データ生成部20又は画像変換部30に備えられた接続端子から直接的に入力すればよい。読み込まれた画像データは画像変換部30に送られ、記憶部32に記憶させる。
画像変換部30では入力された画像データを、不図示のROMから読み出したプログラムに基づいて以下の処理を行う。
まず、ハッチング重畳部を有する変換対象の画像であるか否か判断する(ステップS102)。すなわち、入力された画像が、変換対象である色情報を含ませたハッチングを重畳して作製された画像であるか否かを判断する。
この判断には、例えば、ハッチングの重畳された変換対象の画像であることを示す透かしやマークをシンボルとして、埋め込んでおき、それにより判断するように構成してもよい。また、操作部33よりオペレータが入力するものであってもよい。
入力された画像データが変換対象のものである場合(ステップS102;Yes)には、入力された画像データから画像部1を抽出する(ステップS103)。
画像部1の抽出は、例えば、シートの単位面積に対し、画像として認識される文字、絵等のシート色以外の画像データが占有する面積の割合(本願では印字率と称す)で判断する。一般的に、図1に示す表部分2や文字部分3においては、印字率は10%以下であり、画像部1のみが高い印字率を示す。このため、例えば、印字率が10%を超える領域を大凡の画像部と判断する。なお、画像部1の抽出には、その他の方法を用いてもよいのはもちろんである。
次いで、抽出された画像部1の基準方向を検出する(ステップS104)。画像部1の基準方向とは、色情報がハッチングの傾き角度に変換され、塗りつぶし部に重畳される際に、該角度の基準として用いられた方向である。
画像部1は、プリント時や上記の入力画像読み取り時に、画像全体が微少に回転して傾く可能性があり、ハッチングの傾き角度から色の情報を復元する際に誤差を生じることになる。本ステップは、この誤差を排除するために、画像部1の基準方向を求めるものである。
入力された画像の基準方向の検出には、画像部の境界線から基準方向を求めてもよいし、文字部が有る場合には、文章の行、文字をOCR(Optical Character Reader)で判別し、行や文字の方向から基準方向を求めてもよい。また、入力された画像内にQRコード等の2次元コードや位置指定のための指標等が有る場合には、これを用いてもよい。
画像部1の基準方向を検出し、読み込んだシートの縁線と比較することで、画像部1全体のシートに対する傾き角度を求めることができる。
次いで、抽出された画像部1からハッチング重畳部を抽出すると共に、ハッチングの直線の方向(傾き角度)を検出する(ステップS105)。
ハッチング重畳部の抽出には、画像部1の画像データから、n画素×n画素のブロックを抜き出し、フーリエ変換、コサイン変換等の直交変換や、ウェーブレット変換を施すことで行われ、同時に周波数及び角度の情報を検出できる。また、n画素×n画素のブロックを数画素重複させつつ、ずらして上記変換を行うことでハッチング重畳部の境界を抽出することができる。nは2のべき乗数であることが望ましく、この場合、高速フーリエ変換を利用でき、高速で演算することができる。なお、これに限るものでなく、n画素×m画素のブロックを抜き出してもよい。また、パターンマッチングやハフ変換による直線抽出等を用いてもよい。
図5は、ハッチング重畳部の抽出方法の一例を示す図である。図5は、フーリエ変換を行う場合を示している。
図5(a)に示すように、画像1からn画素×n画素のブロック1aを抜き出す。このとき、抜き出したブロック1a内に、図5(b)に示すように、例えば小さいピッチのハッチングH(メインハッチング)と、大きいピッチのハッチングL(サブハッチング)が含まれている場合、ブロック1aをフーリエ変換すると図5(c)に示すような結果が得られる。
図5(c)に示すチャートは、中心が空間周波数0を示し、外に向かってより高周波となっている。図5(b)に示すブロック1aをフーリエ変換すると、変換後のデータは図示のごとく、それぞれメインハッチングH及びサブハッチングLの直線と直交する方向に、周波数に対応した量だけ中心から離間した位置に集中する(図中のH、L参照)。これにより、ハッチング重畳部の抽出及び直線の方向(傾き角度)が検出できる。
このように、予め、メインハッチングHの周波数と、サブハッチングLの周波数の比率を設定(本例では2倍)し、その直線の傾き角度があらかじめ決められた範囲になっているよう設定(本例では、メインハッチングHの直線の傾き角度は+45度〜+135度、サブハッチングLの直線の傾き角度は−30度〜+30度、または、その対角位置)しておくことにより、色情報を目的としたテクスチャか、単なる元画像の模様なのかの判別がより容易になる。
即ち、図1に示したように、画像部1内に、元画像から存在するハッチングに類似した模様を有する領域14、15、16と、ハッチング重畳領域11、12、13が併存していても、抽出された周波数が1種か、2種かの相違から、より判別し易くなる。
更に、メインハッチングHとサブハッチングLを重畳させておくことで、ハッチングを重畳して作製された画像が扱われる過程で拡大や縮小がなされても、周波数帯域は変化するが、2つの周波数の比率は変化せず、傾き角度情報があらかじめ決められた範囲となるので、色情報を目的としたテクスチャか、単なる元画像の模様なのかが、より判別し易くなる。
同様にして、ブロック1aの隣のブロック1b(不図示)を抜き出し、フーリエ変換する動作を画像部1の全面にわたって繰り返すことで、画像部1内のハッチング重畳部の位置と境界の抽出(ハッチング重畳領域の抽出)及び該ハッチングの直線の方向が検出できる。
なお、上記のステップS104とS105は、逆の順でおこなってもよい。
図4に戻り、検出されたハッチングの直線の方向と、ステップS104で求めた画像部1の基準方向とのなす角度を算出する(ステップS106)。
これにより、色情報をハッチングの直線の傾き角度に変換した際の、当初のハッチングの正確な傾き角度を得ることができるようになる。
図6は、傾いた画像部から、当初のハッチングの直線の傾き角度の求め方を説明する模式図である。
図6(a)に示すように、色情報をハッチングの傾き角度に変換した際の画像、すなわち当初の画像が実線で示す領域であり、プリント時或いは入力画像読み取り時に画像全体が半時計回り方向に角度β(β<0)だけ回転し、入力画像データが破線で示す領域に回転した場合で説明する。この場合、図6(b)に示すように、単純にハッチング重畳部12のメインハッチングHの直線方向と入力画像の水平方向との角度を検出すると、角度αとなる。プリント時或いは入力画像読み取り時に画像が回転した場合には、この角度αは、色情報をメインハッチングHの直線の傾き角度に変換した際の角度と異なるものとなる。しかしながら、上述のステップS104で検出された画像部1の基準方向BLを検出して加味し、(α−β)とすることで、当初のメインハッチングHの直線の傾き角度を正確に算出することができるようになる。
また、サブハッチングLの傾き角度についても同様に、入力画像の水平方向との角度をγとすると、(γ−β)と補正することで、当初のサブハッチングLの直線の傾き角度を正確に算出することができるようになる。
なお、図1(b)及び図6(b)に示したハッチング重畳部11、12、13のように、検出されたメインハッチングH及びサブハッチングLの傾き角度の組み合わせが複数種ある場合には、同様にして、すべてについて当初のハッチングの直線の傾き角度を算出し、それぞれハッチング重畳部の位置と対応させて記憶させる。
図4に戻り、次いで、ステップS106で算出した、ハッチングの直線の方向と、ステップS104で求めた画像部1の基準方向とのなす角度から、ハッチング重畳部の色の情報を取得する(ステップS107)。
この色の情報の取得は、当初の色情報をハッチングの直線の傾き角度に変換する際の規定に基づいて逆変換して求めればよい。以下に、その例を示す。
図7は、ハッチングの直線の方向(傾き角度)から色情報を取得する逆変換の一例を示す図である。図7に示すu′v′色度図の破線A、A及び実線B、Bは、図2に示したものと同様であるため、説明は省略する。なお、色度図上での破線AとA、実線BとBの設定情報は、画像に埋め込まれたマークや透かしから得られているものとする。また、図7に示す、人が感じることのできる色の領域C内に示す三角形の領域Dは、画像出力部40(図3参照)で表現又は再現できる色空間の部分(色域)を示している。以降、領域Dを色域と称す。
まず、ステップS106で得られたサブハッチングLの傾き角度及びメインハッチングHの傾き角度から、以下を求める。
Sx={−(サブハッチングLの傾き角度−30)×S}/60
Mx={(メインハッチングHの傾き角度−45)×M}/90
次いで、図7に示すように、間隔S内の破線AからSxだけ離れ、破線Aに平行な線と、間隔M内の破線BからMxだけ離れ、破線Bに平行な線との交点Xの色度を求める。この点Xの色度が当初の元画像の色である。
メインハッチングH及びサブハッチングLの傾き角度の組み合わせが複数種ある場合には、同様にして、各々の元画像の色度を求め、それぞれハッチング重畳部の位置と対応させて記憶させる。
また、このような逆変換結果を、不図示のROM等に予めLUT(Look Up Table)として書き込んでおき、参照するような構成でもよい。
次いで、ハッチングが重畳された領域(ハッチング領域)を、ステップS107で取得した色に置換する(ステップS108)。これにより、元のカラー画像の復元が完了する。次いで、復元されたカラー画像を記憶部32に記憶させる(ステップS109)。
次いで、画像出力部40を用い、復元されたカラー画像を出力(ステップS110)して終了する。なお、画像出力部40からの出力としては、その他、ハッチング重畳部に色名を表示させるようにしてもよい。
一方、ステップS102において、入力された画像データが変換対象のものでないと判断された場合(ステップS102;No)には、ステップS110へジャンプし、ステップS101で入力された画像を出力(ステップS110)して終了する。
以上が、本実施の形態に係る画像変換システムの動作概略である。
このように、テクスチャが重畳されたときの傾き角度の基準となる方向を求め、この方向に対するテクスチャの傾きを求めるように構成することで、テクスチャが重畳された時点での設定されたテクスチャの傾き角度を正確に得ることができるようになり、テクスチャ重畳画像が扱われる過程で回転、拡大縮小等の外乱を受けても、元のカラー画像を正確に復元することができるようになる。
なお、ステップS110における復元されたカラー画像の出力時においては、上述の逆変換で得られ、記憶された色度が図8に示すように、接続された画像出力部の表現可能な色域Dの外の点Fの色度であった場合には、以下のようにして出力する色を決める。
例えば、点Fに最も近い色域Dの境界上の点Eを求め、点Eの色度で出力する。その他の例としては、点Fと色域D内のグレーの点Gとを直線で結び、この直線と色域Dの境界線との交点Hを求め、点Hの色度で出力する。すなわち、入力画像の表示されている色域と、画像出力部で表示の可能な色域に相違が有る場合には、異種メディア間での色再現で用いられる色域マッピングの手法が使用できるということである。
本実施の形態の記憶部には、入力画像から得られる当初の色情報が記憶され、この当初の色を、接続された画像出力部が表現できない場合に、このような対応をするということである。
図9は、本実施の形態に係る画像変換システムの動作の変形例の概略を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローは、図4に示すフローと同じ部分については省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図9のステップS101〜ステップS104については、図4のステップS101〜ステップS104と同様である。
次いで、入力された画像データの画像部1を、ステップS104で得た傾き角度だけ回転補正する(ステップS205)。すなわち、画像部1を、色情報がハッチングの直線の傾き角度に変換される前の当初のカラー画像の方向と一致させるということである。
次いで、画像部1からハッチングが重畳された部位を抽出すると共に、ハッチングの直線の方向(傾き角度)を検出する(ステップS206)。ここで検出されたハッチングの直線の方向は、既にステップS205で入力された画像データの画像部1が回転補正されているため、ハッチングの傾き角度そのものである。
次いで、ハッチングの直線の方向、すなわちハッチングの傾き角度から、ハッチング重畳部の色の情報を取得する(ステップS207)。
以降は、図4のステップS108〜ステップS110と同様である。
以上が、本実施の形態に係る画像変換システムの動作の変形例の概略である。
このようにしても、テクスチャが重畳された時点での設定されたテクスチャの傾き角度を正確に得ることができるようになり、テクスチャ重畳画像が扱われる過程で回転、拡大縮小等の外乱を受けても、元のカラー画像を正確に復元することができるようになる。
なお、図4、図9に示すフローチャートにおいては、入力画像の読み込み後に、変換対象画像か否か判断するよう構成したが、これに限るものでなく、先に画像部を抽出してハッチング重畳部の有無を検出し、ハッチング重畳部が有る場合には変換対象画像と判断し、ハッチング重畳部が無い場合には、変換対象画像では無いと判断するよう構成してもよい。この場合には、図4のステップS102の動作をステップS105とステップS106の間に挿入すればよい。同様に、図9のステップS102の動作をステップS206とステップS207の間に挿入すればよい。
また、上記の画像変換を行う画像変換プログラムとしては、図4及び図9におけるステップS104が基準方向取得部に相当し、図4におけるステップS105、S106、図9におけるステップS205、S206がテクスチャ角度取得部に相当し、図4におけるステップS107、図9におけるステップS207が色情報取得部に相当する。
また、上記の実施の形態においては、色情報を2種のハッチングの直線の傾き角度に変換し、2次元の色度図上の点(色)を交点で表す例で説明したが、チラシの2色刷りのように、変換する色が色度図上で線(1次元)として表すことが可能な場合は、1種のハッチングの直線の傾き角度のみ重畳させてもよい。また重畳させるテクスチャとしては、ハッチングに限るものでなく、所定のパターンの傾き角度に変換し、重畳されたものであってもよいのはもちろんである。
1 画像部
2 表部
3 文字部
10 シート
12 ハッチング重畳部
20 入力画像データ生成部
30 画像変換部
31 制御部
32 記憶部
33 操作部
40 画像出力部

Claims (8)

  1. 色情報がテクスチャの傾き角度に変換され、該テクスチャが重畳させられた画像から、元の画像の色情報を取得する画像変換方法であって、
    前記テクスチャの傾き角度の基準となる方向を求める工程と、
    前記テクスチャが重畳させられた部位のテクスチャを抽出する工程と、
    得られた基準となる方向からの、前記テクスチャの傾き角度を求める工程と、
    得られた前記テクスチャの傾き角度に基づいて元の画像の色情報を取得する工程と、を有することを特徴とする画像変換方法。
  2. 前記テクスチャがハッチングであることを特徴とする請求項1に記載の画像変換方法。
  3. 前記ハッチングは、異なる2種の傾き角度で、異なる周波数で重畳されていることを特徴とする請求項2に記載の画像変換方法。
  4. 色情報がテクスチャの傾き角度に変換され、該テクスチャが重畳させられた画像から、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像変換方法を用いて、元の画像の色情報を取得する画像変換部を有することを特徴とする画像変換装置。
  5. 請求項4に記載の画像変換装置と、該画像変換装置で取得した元の画像の色情報に基づいて復元されたカラー画像の出力を行う画像出力部を有することを特徴とする画像変換システム。
  6. 色情報がテクスチャの傾き角度に変換され、該テクスチャが重畳させられた画像から、元の画像の色情報を取得する画像変換プログラムであって、
    前記テクスチャの傾き角度の基準となる方向を求める基準方向取得部、
    該基準方向取得部で得られた基準となる方向からの、前記テクスチャの傾き角度を求めるテクスチャ角度取得部、
    該テクスチャ角度取得部で得られた前記テクスチャの傾き角度に基づいて元の画像の色情報を取得する色情報取得部、としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像変換プログラム。
  7. 前記テクスチャがハッチングであることを特徴とする請求項6に記載の画像変換プログラム。
  8. 前記ハッチングは、異なる2種の傾き角度で、異なる周波数で重畳されていることを特徴とする請求項7に記載の画像変換プログラム。
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