JP2011085515A - 偏光強度測定装置及び偏光強度測定方法 - Google Patents

偏光強度測定装置及び偏光強度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバ長が不足する場合でも偏光強度変化の測定を可能とする。
【解決手段】試験光送出器1は、試験光を出射する。偏波制御部2は、試験光を直線偏光に固定する。偏光回転子3は、試験光の偏光角度を制御する。光カプラ4は、試験光を被測定光ファイバ9へ出射し、被測定光ファイバ9からの後方散乱光を受信する。偏光子5は、後方散乱光の1つの偏光成分を抽出する。信号制御部7は、偏光成分から、被測定光ファイバ9における距離毎の後方散乱光の偏光強度を測定し、偏光強度の測定結果から、後方散乱光の偏光強度の変化周期を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偏光強度測定装置及び偏光強度測定方法に関する。
通信網において、加入者宅と通信設備ビルをつなぐ光ファイバ網の保守運用が高度化することで、光線路の故障時や設備更改時の作業効率が改善される。光線路の故障時には、当該光線路を構成する光設備の位置を迅速かつ正確に特定する必要がある。
非特許文献1には、偏光変化の周期性を用いて光設備の正確な位置を光学的に特定する技術が記載されている。この技術によれば、光設備内のファイバ曲げ部における周期的な偏光強度変化が観測される。観測された偏光強度変化周期をパラメータとして、当該光設備の位置が特定される。
非特許文献2には、偏波に対して連続追随しながら無限回転可能な光ファイバ型波長素子が記載されている。
井上雅晶,本田奈月,荒木則幸,東裕司,電子情報通信学会総合大会,B-10-22,p342,2009. 松本隆男,長瀬亮,加納晴生,電子情報通信学会論文誌,Vol.J70-C,No.7,pp.1021-1030,1987.
上述の光設備の位置特定では、偏光強度変化の一周期Lを取得するためには、L/4以上の光ファイバ長が必要となる。光ファイバ曲げ部の曲げ径Dは、周期LにDの二乗のオーダで影響を与える。したがって、曲げ径Dが大きくなると、光クロージャなどの光設備に収容されている曲げ部の光ファイバ長より、周期測定に必要な光ファイバ長L/4が長くなってしまい測定が困難となる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、光ファイバ長が不足する場合でも偏光強度変化の測定を可能とする偏光強度測定装置及び偏光強度測定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る偏光強度測定装置は以下のような態様の構成とする。
(1)試験光を出射する光送出手段と、前記試験光を直線偏光に固定する偏波制御手段と、前記試験光の偏光角度を制御する偏光回転子と、前記試験光を被測定光ファイバへ出射し、前記被測定光ファイバからの後方散乱光を受信する光入出力手段と、前記後方散乱光の1つの偏光成分を抽出する抽出手段と、前記偏光成分から、前記被測定光ファイバにおける距離毎の前記後方散乱光の偏光強度を測定する測定手段と、前記後方散乱光の偏光強度の測定結果から、前記後方散乱光の偏光強度の変化周期を算出する算出手段とを具備する態様とする。
この態様によれば、偏光回転子による偏光角度の制御によって、偏光強度の変化周期の位相を制御し、位相を変えて偏光強度変化を測定することができる。このため、光ファイバ長が不足する場合でも、偏光強度変化の測定が可能となる。
(2)(1)の構成において、前記測定手段は、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度を測定し、前記算出手段は、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分を順次結合して1周期の偏光強度変化を復元し、当該復元された偏光強度変化から前記変化周期を算出する態様とする。
この態様によれば、偏光回転子による偏光角度の回転の都度、偏光強度を測定し、その変化部分を結合することで1周期分の変化を復元できる。復元されたデータから、偏光強度の変化周期が算出される。
(3)(1)の構成において、光ファイバの種類ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、前記算出手段は、前記記憶手段に記憶された特性データから前記変化周期に応じたデータを検出し、光ファイバの種類を特定する態様とする。
この態様によれば、算出された変化周期から、被測定光ファイバの種類を特定することができる。
(4)(1)の構成において、前記測定手段は、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度を測定し、前記算出手段は、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分を順次結合し、当該結合された部分における2つの変極点間の距離から前記変化周期を算出し、当該算出された変化周期から前記被測定光ファイバの曲げ部の曲げ径を算出する態様とする。
この態様によれば、偏光強度の変化部分における2つの変極点間の距離から変化周期を算出し、算出された変化周期から被測定光ファイバの曲げ径を算出することができる。
(5)(1)の構成において光ファイバの曲げ部の曲げ径ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、前記算出手段は、前記測定手段によって測定された偏光強度から偏光強度変化の偏角を算出し、前記記憶手段に記憶された特性データから前記偏角に対応するデータを検出する態様とする。
この態様によれば、偏光強度変化の偏角から、被測定光ファイバの曲げ部の曲げ径を求めることができる。
また、本発明に係る偏光強度測定方法は以下のような態様の構成とする。
(6)試験光を出射する光送出手段と、前記試験光を直線偏光に固定する偏波制御手段と、前記試験光の偏光角度を制御する偏光回転子と、前記試験光を被測定光ファイバへ出射し、前記被測定光ファイバからの後方散乱光を受信する光入出力手段と、前記後方散乱光の1つの偏光成分を抽出する抽出手段を具備する偏光強度測定装置に用いられる偏光強度測定方法であって、前記偏光回転子を回転させて前記試験光の偏光角度を制御する角度制御ステップと、前記偏光成分から、前記被測定光ファイバにおける距離毎の前記後方散乱光の偏光強度を測定する測定ステップと、前記後方散乱光の偏光強度の測定結果から、前記後方散乱光の偏光強度の変化周期を算出する算出ステップとを具備する態様とする。
この態様によれば、偏光回転子による偏光角度の制御によって、偏光強度の変化周期の位相を制御し、位相を変えて偏光強度変化を測定することができる。このため、光ファイバ長が不足する場合でも、偏光強度変化の測定が可能となる。
(7)(6)の構成において、前記測定ステップでは、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度が測定され、前記算出ステップでは、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分を順次結合して1周期の偏光強度変化を復元し、当該復元された偏光強度変化から前記変化周期が算出される態様とする。
この態様によれば、偏光回転子による偏光角度の回転の都度、偏光強度を測定し、その変化部分を結合することで1周期分の変化を復元できる。復元されたデータから、偏光強度の変化周期が算出される。
(8)(6)の構成において、前記偏光強度測定装置は、光ファイバの種類ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、前記算出ステップでは、前記記憶手段に記憶された特性データから前記変化周期に応じたデータが検出され、光ファイバの種類が特定される態様とする。
この態様によれば、算出された変化周期から、被測定光ファイバの種類を特定することができる。
(9)(6)の構成において、前記測定ステップでは、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度が測定され、前記算出ステップでは、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分を順次結合して1周期の偏光強度変化を復元し、当該復元された偏光強度変化における2つの変極点間の距離から前記変化周期が算出される態様とする。
この態様によれば、偏光強度の変化部分における2つの変極点間の距離から変化周期を算出し、算出された変化周期から被測定光ファイバの曲げ径を算出することができる。
(10)(6)の構成において、前記偏光強度測定装置は、光ファイバの種類、及び曲げ部の曲げ径ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、前記算出ステップでは、前記測定手段によって測定された偏光強度から偏光強度変化の偏角が算出され、前記記憶手段に記憶された特性データから前記偏角に対応するデータが検出される態様とする。
この態様によれば、偏光強度変化の偏角から、被測定光ファイバの曲げ部の曲げ径を求めることができる。
本発明によれば、光ファイバ長が不足する場合でも偏光強度変化の測定を可能とする偏光強度測定装置及び偏光強度測定方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る偏光強度測定装置の構成を示すブロック図。 偏光強度測定装置によって測定された被測定ファイバのs波成分又はpは成分の偏光波形を示す図。 図2に示す状態から、偏光回転子をπ/8回転させた場合の偏光波形を示す図。 偏光強度の変化周期の測定方法を説明するための図。 偏光強度の変化周期を測定する際に実行される処理のフローチャート。 偏光強度の変化周期の測定から、コイル状曲げ収容部におけるコイル状ファイバの直径を算出する方法を説明するための図。 偏光強度の変化周期の測定から、コイル状曲げ収容部におけるコイル状ファイバの直径を算出する方法を説明するための図。 偏光強度の測定結果からコイル状曲げ収容部におけるコイル状ファイバの直径を算出する際に実行される処理のフローチャート。 偏光回転子の回転角θ=0の場合に観測される偏波波形の一例を示す図。 偏波波形における変極点の偏角の算出を説明するための図。 偏波波形の理論的なシミュレーション結果の一例を示す図。 偏光強度の偏角からコイル状曲げ収容部におけるコイル状ファイバの直径を算出する際に実行される処理のフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る偏光強度測定装置の構成を示すブロック図である。
偏光強度測定装置8は、送出部10、光カプラ4、信号制御部7、及び検出部20を具備している。被測定ファイバ9は、偏光強度測定装置8が偏光強度測定を行う対象となる光ファイバである。被測定ファイバ9は、図2に示すようなコイル状曲げ収容部9aを有する。例えば光ファイバの接続点で余長処理のためにファイバをコイル状に曲げた状態で収納する光クロージャでは、直径60mmのコイル状の曲げ状態で光ファイバが収容されている。
送出部10は、試験光送出器1、偏波制御部2及び偏光回転子3を備えている。試験光送出器1は所定の光源を備え、信号制御部7による制御に基づいて、例えばパルス光を測定用の試験光として出力する。出力された試験光は偏波制御部2及び偏光回転子3を介して光カプラ4に出力される。
光カプラ4は光ファイバを分岐又は結合する装置である。光カプラ4の1つの入力ポートは、被測定ファイバ9に接続されている。この光カプラ4は光信号を2系統に分岐させ、一方の分岐ポートは送出部10に接続され、他方の分岐ポートは検出部20に接続されている。
送出部10から出力された試験光は、光カプラ4から被測定ファイバ9に入力し、後方散乱しながら被測定ファイバ9内を伝搬する。後方散乱光は、光カプラ4を介して検出部20に入力する。
検出部20は、偏光子5及び試験光検出部6を備えている。偏光子5は、試験光の後方散乱光のs波成分(ファイバ断面に垂直な成分)又はp波成分(ファイバ断面に平行な成分)を抽出する。試験光検出器6は、抽出された試験光成分を光電変換して電気信号を生成し、生成された電気信号を信号制御部7に出力する。
信号制御部7は、図示しないCPUやプログラムメモリ、ワークメモリ等を備え、プログラムメモリに記憶されたプログラムに従ってCPUが動作することで、偏光強度測定装置8による測定動作を制御する。また、信号制御部7は、測定データをバッファするための偏光強度テーブル7aを備えている。信号制御部7は、被測定ファイバの種類や、曲げ部の曲げ直径に応じた種々の偏光強度データの理論値(シミュレーション結果)を予め格納する理論値格納部7bを備えていてもよい。
信号制御部7は、光電変換された電気信号を所定間隔でサンプリングする。信号制御部7は、サンプリング信号の測定時間から、当該信号が被測定ファイバ9内で散乱された地点について、偏光強度測定装置8からの距離(測定距離)xを算出する。また、信号制御部7は、測定距離xごとに信号強度(後方散乱光強度)を算出する。算出された測定距離毎の偏光強度の値は、偏光強度テーブル7aに格納される(図6参照)
s波成分についての後方散乱光強度は以下の式(1)から算出される。
Figure 2011085515
また、p波成分についての以下の式(2)より算出される。
Figure 2011085515
式(2)においてAの値は、以下の式(3)より与えられる。
Figure 2011085515
上記式(1)〜(3)において、Iは後方散乱光強度(単位:mW)、θは入力角、Dはコイル状曲げ収容部9aにおけるコイル状ファイバの直径(単位:m)、dはクラッド径(単位:m)、Cは光ファイバ特性定数(材料、屈折率、波長等で決まる定数)、xは測定距離(単位:m)である。
検出部20では偏光子5がs波(又はp波)成分を抽出しているため、複屈折率が生じる。測定距離xに対する後方散乱光強度を示す偏光波形上では、被測定ファイバ9におけるコイル状曲げ収容部9aに対応する部分に、周期性を有する偏光強度変化が生じる(例えば図2参照)。信号制御部7は、偏光強度の変化周期L(単位:m)を以下の式(4)より算出する。
Figure 2011085515
この偏光強度の変化周期は、被測定ファイバ9の種類毎に異なる。すなわち、式(4)より偏光強度の変化周期Lが算出できれば、理論値格納部7bに格納された理論値より、変化周期Lに対応する被測定ファイバ9の種類を特定できることになる。例えば、図2に示す光クロージャの偏光強度変化周期は1.64mである。
1周期分の偏光強度変化を取得するためには、少なくともL/4[m]以上にわたる信号測定が必要とされる。すなわち、測定必要長はL/4で与えられる。式(4)より、コイル状ファイバの直径Dは必要長L/4に対して2乗のオーダで影響を与える。従って、コイル状曲げ収容部9aにおけるコイル状ファイバの直径Dが大きくなると、測定必要長が、コイル状曲げ収容部9aに収容されているファイバ長より長くなり、偏光強度変化の周期測定が困難となることがある。
本実施形態に係る送出部10は、コイル状曲げ収容部9aのファイバ長より必要長L/4が長い場合でも、部分的な偏光強度変化から偏光周期を求めることができるよう、偏波制御部2及び偏光回転子3を備えている。
偏波制御部2は、試験光送出器1から送出された試験光を直線偏光に固定する。偏波制御部2で直線偏光に固定された試験光φは、以下の式(5)によって表される。
Figure 2011085515
偏光回転子3は、当該直線偏光の偏光面を任意に回転させる。この偏光回転子3の回転角θに応じて、偏波波形の位相を制御することが可能になる。偏光回転子3による直線偏光の回転式は、式(6)によって与えられる。
Figure 2011085515
従って、送出部10から出力される試験光φは、式(7)で表される。
Figure 2011085515
この試験光φは光カプラ4を介して被測定ファイバ9へ入力する。検出部20及び信号制御部7は、偏光回転子3が回転する都度、偏波波形を測定する。散乱光の偏光強度変化はJones行列の直線偏光の回転を用いて算出できる。
被測定ファイバ9中を後方に散乱する後方散乱光のs波成分φとp波成分φpは、式(8)で表されるJones行列Tθ,εを用いて、式(9)のように表される。
Figure 2011085515
Figure 2011085515
ただし、式(8)において、εは位相進みを示す(後述)。従って、後方散乱光のs波成分φについて、偏光強度Iは以下の式(10)より求められる。
Figure 2011085515
また、後方散乱光のp波成分φについて、偏光強度Iは以下の式(11)より求められる。
Figure 2011085515
ここで位相進みεは、ε=2βxと変換することができる。βは複屈折率を表し、式(12)より得られる。
Figure 2011085515
ただし、式(12)において、dはクラッド径(単位:m)、xは測定距離(単位:m)、Cは光ファイバ特性定数(材料,屈折率,波長等で決まる定数)、Dはコイル径(単位:)をあらわす。光ファイバ特性定数Cは、非特許文献2の記載に基づいて、439[rad/mm]が用いられてもよい。
図2は、偏光強度測定装置8によって測定された被測定ファイバ9のs波成分又はpは成分の偏光波形W2を示す図である。図2に示す例では、被測定ファイバ9として、SMF(Single Mode Fiber)が用いられている。コイル状曲げ収容部9aとしては光クロージャが用いられ、光クロージャの収納部の最小曲率である直径60mmで9巻きのコイル状に曲げられたSMFを収容している。
図2に示す偏光波形において、コイル状曲げ収容部9a(光クロージャ)に相当する部分には、変化周期L=1.64mの偏光強度変化P2が生じている。
図3は、図2に示す状態から、偏光回転子3をπ/8回転させた場合の偏光波形W3を示す図である。偏光波形W3には、コイル状曲げ収容部9aに相当する周期的な強度変化を表す部分波形P3が生じている。この部分波形P3の位相は、図2に示す部分波形P2の位相に比べてπ/4進んでいる。式(10)〜(12)によって示されるように、偏光回転子3を回転させることで、偏光強度の変化周期の位相を制御することが可能となる。
本実施形態に係る偏光強度測定装置8では、偏光強度の変化周期の位相遅延を制御できるため、コイル状曲げ収容部9aに収容されたコイル状ファイバ長が最低長L/4を下回っても、変化周期を測定できるようになる。
以下に、偏光強度測定装置8による偏光周期の測定方法を説明する。
図4は、偏光強度の変化周期の測定方法を説明するための図である。図4では、被測定ファイバ9として、SMF(Single Mode Fiber)が用いられ、コイル状曲げ収容部9aとしては光クロージャが用いられているものとする。コイル状曲げ収容部9aには、直径60mmで1巻きのコイル状に曲げられたSMFが収容されている。図4には、偏光強度測定装置8が測定した被測定ファイバ9の偏光波形W41〜W4nが図示されている。
偏光回転子3の回転角θ=0の場合、偏波波形W41が測定される。偏波波形W41において、距離xから距離xの間の区間X(=0.18m)の部分波形P41は、コイル状曲げ部収容部9aに相当する偏光強度の変化を示す。区間Xは、コイル状ファイバの1巻き分の長さ(測定可能区間X=0.18m)に相当する。偏波波形W41では、区間Xにおいて部分波形P41のように周期性を有する強度変化が生じ、その他の区間では、偏波波形に周期性が見られない。ここで、コイル状ファイバの1巻き分の長さXは、以下の式(13)で表される。ただしnは巻き数であり、図4に示す被測定ファイバ9では、D=60mm、n=1である。
Figure 2011085515
偏光回転子3を回転させ、偏光強度の変化周期の位相をコイルの1巻き分の長さ(X=0.18m)だけ進ませると、偏波波形W42が観測される。
式(9)あるいは式(10)では、右辺における絶対値の二乗の操作により偏光強度の負値は正値に変換される。このため、偏光回転子3が回転角度πだけ回転すると、偏光強度の変化周期は一周する。従って、偏光強度の変化周期の位相をコイルの1巻き分進ませるための回転角度θは、以下の式(14)により与えられる。
Figure 2011085515
図4に示す例では、偏光強度の変化周期の位相を、コイルの1巻き分の長さXだけ進ませるための回転角度は、θ=11π/100で表される。偏波波形W42は、偏光回転子3をθ回転させた場合に観測される偏波波形を表す。偏波波形W42でも、区間Xにおいて周期性を有する部分波形P42が生じている。この部分波形P42は、偏波波形W41における部分波形P41に連続する波形である。
更に偏光回転子3をθ=11π/100だけ回転させると、偏波波形W43が観測される。偏波波形W43でも、区間Xにおいて周期性を有する部分波形P43が生じている。この部分波形P43は、偏波波形W42における部分波形P42に続く波形である。
偏光回転子3は更に11π/100ずつ回転される。信号制御部7は、偏光回転子3の回転の都度、偏波波形の観測を行なう。偏波波形W4nは、偏光回転子3のn回の回転の後、偏光回転子3の回転角がπに成った時点で観測される偏波波形である。偏波波形W4nでも、区間Xにおいて周期性を有する部分波形P4nが生じている。偏光回転子3がπだけ回転しているので、偏光強度の1周期分の部分波形P41〜P4nが得られたことになる。これらの部分波形P41〜P4nを順次つなぎ合わせて合成すると、偏波波形Wαのように、1周期分の偏光強度変化周期を復元することができる。
偏光強度変化の1周期Lが求められれば、理論値格納部7bに格納された理論値との比較により、当該変化周期Lに対応する被測定ファイバ9の種類を特定できることになる。
図5は、偏光強度の変化周期を測定する際に、偏光強度測定装置8において実行される処理を示すフローチャートである。
まず、偏光回転子3の回転角は、θ=0に設定される(ステップS501)。信号処理部7による制御のもとで、送出部10から被測定ファイバ9へ試験光が送出され、その後方散乱光が検出部20によって検出される。信号制御部7では、θ=0の時の偏波波形が測定される(ステップS502)。測定結果は、偏光強度テーブル7aに格納される。
そして偏光回転子3は、所定の角度θ(例えばθ=11π/100)だけ回転される(ステップS503)。送出部10から被測定ファイバ9へ試験光が送出され、その後方散乱光が検出部20によって検出される。信号制御部7では、θ=θの時の偏波波形が測定される(ステップS504)。測定結果は、偏光強度テーブル7aに格納される。
続いて、偏光回転子3の回転角がπとなり、1周期分の偏光強度の変化が測定されたか否かが判定される(ステップS505)。1周期分の変化が測定されていなければ(ステップS505でNo)、ステップS503に戻り、偏光回転子3を更に回転させて、以降の処理を繰り返す。
偏光回転子3の回転角がπとなり、1周期分の変化が測定されていれば(ステップS505でYes)、信号処理部7は、測定によって得られた部分波形を結合する(ステップS506)。図4において、偏波波形Wαで示されるように、偏光強度変化の1周期分が復元される。この復元された偏波波形から、強度変化の1周期Lが算出される(ステップS507)。
以上のように、この偏光強度測定装置8によれば、コイル状曲げ部収容部9aが存在する区間X(距離xから距離xの間の区間)を、偏波波形において周期的な変化を示す部分波形として検出することができる。また、コイル状曲げ収容部9aに収容されたコイル状ファイバ長が最低長L/4を下回っても、偏光回転子3を回転させながら偏光強度を測定することで、変化周期Lを算出できるようになる。
次に、偏光強度の変化周期の測定から、コイル状曲げ収容部9aにおけるコイル状ファイバの直径D´を算出する方法について説明する。
図6及び図7は、偏光強度の変化周期の測定から、コイル状曲げ収容部におけるコイル状ファイバの直径を算出する方法を説明するための図である。
ここではコイル状ファイバの直径D´が分かっていないため、式(13)より、測定可能区間Xの範囲も未定である。偏光回転子3の回転角θ=0の場合、偏光強度テーブル7aには、テーブル7a−1に示すような測定データが格納される。また、このテーブル7a−1に格納された測定データより、偏波波形W61が生成できる。雑音の影響を抑えるため、信号制御部7は測定データに平均化処理を施してもよい。偏波波形W61には、コイル状曲げ部9aに相当し、周囲とは測定数値が大きく異なる部分波形P61が生じている。テーブル7a−1には、この部分波形P51に相当する測定データのみが格納されてもよい。図6に示す例では、偏光強度測定装置8からの距離が5.01m〜5.41mまでの偏光強度の測定データがテーブル7a−1に格納されている。
次に、偏光回転子3をπ/2以下の角度θで回転させ、偏波波形の位相を進ませる。例えばθ=π/1000の場合には、偏光強度テーブル7aには、テーブル7a−2に示すような測定データが格納される。また、このテーブル7a−2に格納された測定データより、偏波波形W62が観測される。偏波波形W62には、コイル状曲げ部9aに相当し、周囲とは測定数値が大きく異なる部分波形P62が生じている。テーブル7a−2は、この部分波形P62に相当する測定データのみが格納されてもよい。図6に示す例では、偏光強度測定装置8からの距離が5.01m〜5.41mまでの偏光強度の測定データがテーブル7a−2に格納されている。
信号制御部7は、テーブル7a−1に格納された部分波形P61の測定データとテーブル7a−2に格納された部分波形P62の測定データとを比較し、偏光強度の値が一致している部分を検出する。図6に示す例では、テーブル7a−1の距離5.01m、5.03m、5.05m、5.07m、5.09m及び5.10mにおける偏光強度の数値が、テーブル7a−2の5.05m、5.07m、5.09m、5.10m、5.12m及び5.14mにおける偏光強度の数値とそれぞれ一致する。
信号制御部7は、テーブル7a−2に格納された測定データとテーブル7a−1に格納された測定データを結合する。すなわち、テーブル7a−2の測定データのうち、テーブル7a−1には格納されていない5.01m及び5.03mの測定データ(図6のテーブル7a−2において破線で囲まれた部分)を、テーブル7a−1に追加する。
図7に示すテーブル7a−1では、距離4.97m及び4.99mに対応して、テーブル7a−2のデータが移動している(図7のテーブル7a−1においては線で囲まれた部分)。
その後、更に偏光回転子3がθ=π/1000だけ回転され、コイル状曲げ部9aに相当する偏光強度データが測定される。得られた測定データは上記と同様に、テーブル7a−1に追加される。これらの動作を繰り返す事で、図7に示すように連続する偏波波形W7が補完される。
この偏波波形W7において、傾きが最小になるx=xm1とx=xm2の点は、変極点である。この変極点間の距離Xm(=xm2−xm1)は、偏光強度の変化周期Lの1/2となっている。従って、変極点間距離Xmの2倍が、被測定ファイバ9の偏光強度の変化周期でLである(L=2Xm)。このため、式(4)よりコイル状ファイバの直径D´を求めることができる。
測定された数値データはノイズ等の影響により、多少の誤差を含む場合がある。しかしながら、2点以上のデータの変化分を比較し、最も誤差の小さい値をとる点を結合させることで雑音の影響を抑えることができる。
図8は、偏光強度の測定結果からコイル状曲げ収容部9aにおけるコイル状ファイバの直径D´を算出する際に、偏光強度測定装置8において実行される処理を示すフローチャートである。
まず、偏光回転子3の回転角は、θ=0に設定される(ステップS801)。信号処理部7による制御のもとで、送出部10から被測定ファイバ9へ試験光が送出され、その後方散乱光が検出部20によって検出される。信号制御部7では、θ=0の時の偏波波形が測定される(ステップS802)。測定結果は、偏光強度テーブル7aに格納される。
そして偏光回転子3は、所定の角度θだけ回転される(ステップS803)。送出部10から被測定ファイバ9へ試験光が送出され、その後方散乱光が検出部20によって検出される。信号制御部7では、回転角がθである場合の偏波波形が測定される(ステップS804)。測定結果は、偏光強度テーブル7aに格納される。
信号制御部7は、偏光強度テーブル7aに格納された測定データを結合する(ステップS805)。すなわち、回転角θ=0の場合の測定データを、回転角θ=θである場合の測定データで補完する。回転角θ=θである場合の測定データのうち、回転角θ=0の場合の測定データと一致しないデータが、回転角θ=0の場合の測定データに追加される。
続いて、予め定められた1周期分以上の角度だけ、偏光回転子3が回転しているか否かが判定される(ステップS806)。所定の角度の回転が終了していなければ(ステップS806でNo)、ステップS803に戻り、偏光回転子3を更に回転させて、以降の処理を繰り返す。
偏光回転子3の回転角が所定の角度以上となったら(ステップS806でYes)、信号処理部7は、結合されたデータに基づいて、偏光強度の変極点を2点以上検出する(ステップS807)。変極点間の距離Xm(あるいはその平均値)から、被測定ファイバ9の偏光強度の変化周期L(=2Xm)が算出される(ステップS808)。
更に、変化周期Lに基づいて、式(4)よりコイル状ファイバの直径D´が算出される(ステップS809)
以上のように、この偏光強度測定装置8によれば、偏光回転子3を回転させながら、コイル状曲げ部収容部9aに対応する部分波形を測定して、部分波形のデータを結合し、変化周期Lの1/2の値(変極点間距離Xm)を算出することができる。このため、式(4)からコイル状ファイバの直径D´を算出することができる。
次に、偏光強度の変化角度から、コイル状曲げ収容部9aにおけるコイル状ファイバの直径D´を算出する方法について説明する。
図9〜図11は、偏光強度偏角から、コイル状曲げ収容部におけるコイル状ファイバの直径を算出する方法を説明するための図である。
図9は、偏光回転子3の回転角θ=0の場合に観測される偏波波形W9の一例を示す図である。偏波波形W9には、コイル状曲げ収容部9aに相当し、周囲とは測定数値が大きく異なる部分波形P9が生じている。
信号処理部7は、この部分波形P9を微小な区間で距離方向に微分し、傾きが0である変極点Kを検出する。
そして信号処理部7は、図10に示すように、部分波形P9において点Kを原点とした場合に、距離xに対応する部分波形P9上の点Jを検出する。信号処理部7は、偏光強度軸に対する点Jの偏角θを求める。偏角θを与える距離xは、予め定められており、コイル状ファイバの長さより短い任意の長さである。
理論値格納部7bには、式(10)あるいは式(11)においてε=2βxを代入して理論的に算出される偏波波形のシミュレーション結果(例えば図11に示す偏波波形W11)が、種々の直径Dの値について格納されている。
信号処理部7は、シミュレーション波形の偏角が測定した偏角θaと一致するDの値を求める。このときD=D´となり、コイル状ファイバの直径D´が求められる。
以上の手順により、偏光強度の変化周期の測定範囲の不足分を補完し、部分的な偏光強度変化からコイル状ファイバの直径を求めることができる。
図12は、偏光強度の偏角からコイル状曲げ収容部9aにおけるコイル状ファイバの直径D´を算出する際に、偏光強度測定装置8において実行される処理を示すフローチャートである。
まず、偏光回転子3の回転角は、θ=0に設定される(ステップS121)。信号処理部7による制御のもとで、送出部10から被測定ファイバ9へ試験光が送出され、その後方散乱光が検出部20によって検出される。信号制御部7では、θ=0の時の偏波波形が測定される(ステップS122)。測定結果は、偏光強度テーブル7aに格納される。
信号制御部7は、偏光強度テーブル7aに格納された測定データに基づき、コイル状曲げ収容部9aに相当する部分波形P9を検出する(ステップS123)。そして信号制御部7は、この部分波形P9において、傾きが0である変極点Kを検出する(ステップS124)。
続いて、変極点Kを原点とした場合に、距離xに対応する偏波波形の偏角θが算出される(ステップS125)。信号制御部7は、算出された偏角θと偏角が一致するシミュレーション波形を、理論値格納部7bに格納された各波形データから検出する(ステップS126)。
信号処理部7は、検出したシミュレーション波形に対応するDの値を、コイル状巻き収容部9aのコイル状ファイバの直径D´として算出する(ステップS127)。
以上のように、この偏光強度測定装置8によれば、コイル状曲げ部収容部9aに対応する部分波形を測定して、部分波形を取得し、部分波形の偏角からからコイル状ファイバの直径D´を算出することができる。
以上のべたように、本発明による偏光強度測定装置8によれば、測定対象の光ファイバの曲げ径が大きい箇所であっても、部分的な偏光強度変化から偏光周期を求めることが可能となる。また、将来的に光クロージャが小型化され、収容スペースが限られた空間に敷設されるR15ファイバやHAF(Hole Assisted Fiber)を用いる等して、曲げが印加されるファイバ長が短い場合であっても、偏光強度測定が可能となる。更に、本発明による偏光強度測定装置8は、検出器前に偏光子を備えるのみの簡易な構成が可能であり、装置コストを抑えることが可能である。
なお、本発明の実施形態は、上述の各実施形態に限定されない。上述の説明では、試験光送出器1はパルス光を試験光として送出するものとしたが、試験光はパルス光に限定されない。例えばOFDR(Optical Frequency Domain Reflectometry)等の連続光を周波数変調する測定装置であっても、同様に送出光の位相制御することができ、偏光強度変化周期を復元することができる。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、1つの実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの実施形態に示される構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
また、本発明は、コンピュータに所定の手段を実行させるため、コンピュータを所定の手段として機能させるため、コンピュータに所定の機能を実現させるため、あるいはプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても実施することもできる。
1…試験光送出器、2…偏波制御部、3…偏光回転子、4…光カプラ、5…偏光子、6…試験光検出器、7…信号制御部、7a…偏光強度テーブル、9…被測定ファイバ、9a…コイル状曲げ収容部、10…送出部、20…検出部。

Claims (10)

  1. 試験光を出射する光送出手段と、
    前記試験光を直線偏光に固定する偏波制御手段と、
    前記試験光の偏光角度を制御する偏光回転子と、
    前記試験光を被測定光ファイバへ出射し、前記被測定光ファイバからの後方散乱光を受信する光入出力手段と、
    前記後方散乱光の1つの偏光成分を抽出する抽出手段と、
    前記偏光成分から、前記被測定光ファイバにおける距離毎の前記後方散乱光の偏光強度を測定する測定手段と、
    前記後方散乱光の偏光強度の測定結果から、前記後方散乱光の偏光強度の変化周期を算出する算出手段と、
    を具備する偏光強度測定装置。
  2. 前記測定手段は、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度を測定し、
    前記算出手段は、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分を順次結合して1周期の偏光強度変化を復元し、当該復元された偏光強度変化から前記変化周期を算出する請求項1に記載の偏光強度測定装置。
  3. 光ファイバの種類ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、
    前記算出手段は、前記記憶手段に記憶された特性データから前記変化周期に応じたデータを検出し、光ファイバの種類を特定する請求項1に記載の偏光強度測定装置。
  4. 前記測定手段は、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度を測定し、
    前記算出手段は、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分を順次結合し、当該結合された部分における2つの変極点間の距離から前記変化周期を算出し、当該算出された変化周期から前記被測定光ファイバの曲げ部の曲げ径を算出する請求項1に記載の偏光強度測定装置。
  5. 光ファイバの曲げ部の曲げ径ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、
    前記算出手段は、前記測定手段によって測定された偏光強度から偏光強度変化の偏角を算出し、前記記憶手段に記憶された特性データから前記偏角に対応するデータを検出する請求項1に記載の偏光強度測定装置。
  6. 試験光を出射する光送出手段と、前記試験光を直線偏光に固定する偏波制御手段と、前記試験光の偏光角度を制御する偏光回転子と、前記試験光を被測定光ファイバへ出射し、前記被測定光ファイバからの後方散乱光を受信する光入出力手段と、前記後方散乱光の1つの偏光成分を抽出する抽出手段を具備する偏光強度測定装置に用いられる偏光強度測定方法であって、
    前記偏光回転子を回転させて前記試験光の偏光角度を制御する角度制御ステップと、
    前記偏光成分から、前記被測定光ファイバにおける距離毎の前記後方散乱光の偏光強度を測定する測定ステップと、
    前記後方散乱光の偏光強度の測定結果から、前記後方散乱光の偏光強度の変化周期を算出する算出ステップと、
    を具備する偏光強度測定方法。
  7. 前記測定ステップでは、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度が測定され、
    前記算出ステップでは、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分を順次結合して1周期の偏光強度変化を復元し、当該復元された偏光強度変化から前記変化周期が算出される請求項6に記載の偏光強度測定方法。
  8. 前記偏光強度測定装置は、光ファイバの種類ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、
    前記算出ステップでは、前記記憶手段に記憶された特性データから前記変化周期に応じたデータが検出され、光ファイバの種類が特定される請求項6に記載の偏光強度測定方法。
  9. 前記測定ステップでは、前記偏光回転子が前記偏光角度を変化させる都度、前記後方散乱光の偏光強度が測定され、
    前記算出ステップでは、前記測定手段によって測定された偏光強度の変化部分が順次結合され、当該結合された部分における2つの変極点間の距離から前記変化周期が算出され、当該算出された変化周期から前記被測定光ファイバの曲げ部の曲げ径が算出される請求項6に記載の偏光強度測定方法。
  10. 前記偏光強度測定装置は、光ファイバの曲げ部の曲げ径ごとに理論的な特性データを予め記憶する記憶手段を更に具備し、
    前記算出ステップでは、前記測定手段によって測定された偏光強度から偏光強度変化の偏角が算出され、前記記憶手段に記憶された特性データから前記偏角に対応するデータが検出される請求項6に記載の偏光強度測定方法。
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