JP2011085500A - 超音波流量計 - Google Patents

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Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
Tetsuaki Saito
哲明 斉藤
Takeshi Shingu
武 新宮
太 ▲高▼橋
Futoshi Takahashi
Kenji Iwao
健司 岩尾
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Abstract

【課題】本発明は、超音波センサの送受信面の汚れ具合(堆積物)を自動的に判定することを課題とする。
【解決手段】演算部50の流量演算回路70は、流量計測時、各超音波センサ8a、8bまたは8a'、8b'に超音波送信信号c、dを出力する。各超音波センサ8a、8bまたは8a'、8b'から出力された受信信号a、bは、オートゲイン調整回路60に入力される。オートゲイン調整回路60では、受信信号a、bの信号電圧vが所定の電圧値以下に低下したことが検出された場合には、当該受信信号a、bの信号電圧vを所定の電圧値になるように増幅する。センサ状態検出回路110は、オートゲイン調整回路60から出力された増幅率(ゲインg)が入力されており、当該入力された増幅率が所定の増幅率よりも大きい値である場合には、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値(閾値)以下に低下しているものと判定して、警報信号を出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は超音波流量計に係り、特に被測流体が流れる管路に超音波を送受信して被測流体の流量を計測する超音波流量計に関する。
一般に、管路を流動するガス等の被測流体の体積流量を測定する際には、管路内を流動する被測流体に向かって超音波を送受信する一対の超音波センサを用いた超音波流量計が採用されている。そして、管路内で被測流体の流れに沿った超音波の伝播時間と、被測流体の流れに逆らった超音波の伝播時間との差分から被測流体の流速を求め、ひいては、流速と測定部位の断面積により被測流体の体積流量を求めている(例えば、特許文献1参照)。
また、一対の超音波センサは、管路の延在方向に対して所定角度傾斜した向きに取り付けられており、送受信面が互いに対向する向きに取り付けられる。そして、一対の超音波センサのうち一方は、送受信面が被測定流体の流れ方向の下流側に向いており、他方の送受信面が被測定流体の流れ方向の上流側に向くように設けられる。
従って、上流側の超音波センサから送信された超音波は、被測流体の流速により加速されて伝搬速度が進み、下流側の超音波センサから送信された超音波は、被測流体の流速により減速されて伝搬速度位相が遅れる。この二つの超音波の伝播速度の差によって生じる時間差(位相差)が流速に比例する。
特開平7−311062号公報
上記超音波流量計において、一対の超音波センサの送受信面を被測流体が流れる管路に挿入させているので、被測流体が送受信面に付着する場合があり、被測流体による送受信面の汚れ具合(被測流体の付着量)によって超音波の受信感度が徐々に低下するといった問題がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した超音波流量計を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、被測流体が流れる管路に超音波を送受信して被測流体の流量を計測する一対の超音波センサと、前記管路を伝播した超音波を受信した該超音波センサの受信信号の出力レベルを所定レベルに増幅する増幅手段と、前記管路を伝播した超音波を受信した該超音波センサからの受信信号に基づき被測流体の流量を演算する演算部とを有する超音波流量計において、
前記増幅手段による前記超音波センサの受信信号の出力レベルの増幅率を判定する判定手段と、
該判定手段により前記超音波センサの受信信号の出力レベルの増幅率が予め設定された増幅率以上であると判定された場合に前記超音波センサの受信感度が設定値以下に低下したことを報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
(2)本発明は、被測流体が流れる管路に超音波を送受信して被測流体の流量を計測する一対の超音波センサと、前記管路を伝播した超音波を受信した該超音波センサの受信信号に基づき被測流体の流量を演算する演算部とを有する超音波流量計において、
前記超音波センサによる受信信号の出力レベルを判定する判定手段と、
該判定手段により前記超音波センサによる受信信号の出力レベルが所定レベル以下であると判定された場合に前記超音波センサの受信感度が設定値以下に低下したことを報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、超音波センサの受信信号の出力レベルの増幅率が予め設定された増幅率以上である場合、または超音波センサによる受信信号の出力レベルが所定レベル以下である場合に報知手段により報知するため、メンテナンスを行なう作業員が頻繁に超音波センサの送受信面の汚れ具合を点検する必要がなくなり、報知手段によって報知されたときに、超音波センサの送受信面の点検、清掃などのメンテナンスを適宜行えば良いので、超音波センサの送受信面の汚れ具合(被測流体の付着量)により受信感度が設定値以下に低下したときに、メンテナンス作業を効率良く行なうことができる。
本発明による超音波流量計の一実施例の斜視図である。 超音波流量計の主管路の軸方向と直交する断面を示す図である。 超音波流量計の平面図である。 超音波流量計の演算部の構成を示すブロック図である。 センサ状態検出回路の検出処理1を説明するためのフローチャートである。 変形例の超音波流量計の演算部の構成を示すブロック図である。 変形例のセンサ状態検出回路の検出処理2を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明による超音波流量計の一実施例の斜視図である。図2は超音波流量計の主管路の軸方向と直交する断面を示す図である。図3は超音波流量計の平面図である。
図1乃至図3に示されるように、超音波流量計1は、主管路2(管路)と、測定室3と、圧力室4、4と、第1及び第2仕切板5、6と、各圧力室4、4に対応する一対の超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'とを備えている。
ガス等の流体が流れる主管路2内は、軸直交方向(水平方向)、詳しくは短辺12aが延びる方向に沿って測定室3及び各圧力室4、4の3分割に区画される。
測定室3は、主管路2の短辺12aが延びる方向(軸直交方向)略中央に位置するように形成されている。また、測定室3の両側には、各圧力室4、4が位置するように形成されている。そして、測定室3内と各圧力室4、4内とは、それぞれ第1及び第2仕切板5、6に設けられた連通孔(圧力導入路)を介して連通され、該測定室3内と各圧力室4、4内とを略同じ圧力になるように設定される。
各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'は、該測定室3内を流動する流体に向かって超音波を送受信して、測定室3内を流動する流体の体積流量を計測するように、測定室3の上下側を囲む主管路2の短辺側壁部12(壁部)に配置されている。
さらに、超音波流量計1は、流体が流れる主管路2と、該主管路2の上流側に接続される流入管路10と、主管路2の下流側に接続される流出管路11とを備えている。
図2に示されるように、主管路2は、対向する一対の短辺側壁部12と、対向する一対の長辺側壁部13と有する。主管路2の内部空間は、一対の短辺12aと一対の長辺13aとからなる長方形状が長手方向に延在形成される。
主管路2内には、長辺側壁部13と略平行な第1及び第2仕切板5、6が短辺12aの延びる方向に沿って間隔を置いて平行に配され、主管路2の内部空間が短辺12aの延びる方向に沿って3室に区画されている。そして、主管路2内には、短辺12aの延びる方向略中央に測定室3が設けられ、該測定室3の両側に圧力室4、4が設けられる。
また、主管路2の上流側の開口端部には、略矩形の上流側蓋部15が結合されると共に、下流側の開口端部には、略矩形の下流側蓋部16が結合される。これら上流側蓋部15及び下流側蓋部16には、主管路2内に設けた測定室3の上流側及び下流側の開口端部と一致する略矩形の開口部がそれぞれ形成される。
なお、図2に示されるように、測定室3は、主管路2を形成する一対の短辺側壁部12と、一対の仕切板5、6とで囲まれる空間である。一方、各圧力室4、4は、主管路2を形成する一対の短辺側壁部12及び一方の長辺側壁部13と、第1または第2仕切板5または6と、上流側蓋部15及び下流側蓋部16とで囲まれる空間である。
図1に示されるように、流入管路10は、その開口が軸直交断面にて上流側端部が略円形に形成されると共に、下流側端部が、測定室3の上流側の開口端部(上流側蓋部15の開口部)と略同じ略矩形に形成される。なお、この流入管路10の上流側端部には略円形の取付フランジ部20が設けられると共に、下流側端部には略矩形の取付フランジ部21が設けられる。
一方、流出管路11は、その開口が軸直交断面にて上流側端部が、測定室3の下流側の開口端部(下流側蓋部16の開口部)と略同じ略矩形に形成されると共に、下流側端部が略円形に形成される。なお、この流出管路11の上流側端部には略矩形の取付フランジ部22が設けられると共に、下流側端部には略円形の取付フランジ部23が設けられている。
また、図2に示されるように、主管路2の測定室3内には、第1及び第2仕切板5、6と略平行な分岐板30が、測定室3及び各圧力室4、4の並設方向の略中央に配設されており、測定室3内が各分割測定室3a、3bに2分割される。これにより、測定室3内に流入する流体は、分岐板30を介して各分割測定室3a、3bに分岐されて流動される。
また、図1に示されるように、各分割測定室3a、3bに臨む主管路2の一方の短辺側壁部12にはその軸方向に沿って、各分割測定室3a、3b内を流動する流体に超音波を送受信する一対の超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'がそれぞれ配置されている。そして、一対の超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'と、該一対の超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'に接続される演算部50とにより、各分割測定室3a、3b内を流れる流体の体積流量を算出している。なお、本実施の形態では、超音波がV字反射伝播経路に沿って伝播するV字反射方式が採用されている。
各分割測定室3a、3bに臨む主管路2の上側の短辺側壁部12には、軸方向に沿って各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面に対向する開口37が形成される。4個の各開口37は、略矩形状に形成される。また、分割測定室3aに臨む主管路2の一方の短辺側壁部12にその軸方向に沿って設けた各開口37は、短辺12aの延びる方向、すなわち各分割測定室3a、3bの並設方向に沿って一列に整列しておらず、互いに軸方向に相違して配置される。
図1及び図2に示されるように、各分割測定室3a、3bに臨む主管路2の一方の短辺側壁部12には、各開口37の周辺から超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'を収納して支持する円筒状収納部41、42及び43、44が突出されている。超音波センサ8a、8a'が収納される円筒状収納部41、43と、超音波センサ8b、8b'が収納される円筒状収納部42、44とは、管路延在方向に対して短辺側壁部12から互いに離間する方向に所定角度傾斜して設けられている。
そして、超音波流量計1では、流入管路10から主管路2内の測定室3に流入した流体は、分岐板30により分岐して各分割測定室3a、3bを流れ、さらに、第1及び第2仕切板5、6の連通孔を通過して各圧力室4、4にも流入する。そのため、各分割測定室3a、3bと各圧力室4、4とは略同じ圧力に到達される。
次に、各分割測定室3a、3bのそれぞれに備えられた各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の内、上流側に配された超音波センサ8b、8b'から超音波が、各分割測定室3a、3bに臨む上側の短辺側壁部12の開口37を介して各分割測定室3a、3b内を流動する流体に照射されると共に、各分割測定室3a、3bに臨む他方の短辺側壁部12に反射してV字状伝播経路で伝播し、下流側の開口37を介して下流側に配された超音波センサ8a、8a'により受信される。そして、超音波センサ8a、8a'より超音波の受信と共に、受信信号を演算部50に出力する。
また、上記とは逆に下流側に配された超音波センサ8a、8a'から超音波が、各分割測定室3a、3bに臨む下側の短辺側壁部12の開口37を介して各分割測定室3a、3b内を流動する流体に照射されると共に、各分割測定室3a、3bに臨む他方の短辺側壁部12に反射してV字状伝播経路で伝播し、上流側の開口37を介して上流側に配された超音波センサ8b、8b'により受信される。そして、超音波センサ8b、8b'より超音波の受信と共に、受信信号を演算部50に出力する。演算部50においては、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された上流側の受信信号と下流側の受信信号との時間差(位相差)から被測流体の流量を演算する。
次に、演算部50において、各分割測定室3a、3b内を流れる流体の流れに沿った超音波の伝播時間と、流体の流れに逆らった超音波の伝播時間との差分から各分割測定室3a、3bそれぞれにおける流体の流速が算出され、ひいては、各分割測定室3a、3bのそれぞれにおいて、流速と各分割測定室3a、3bの軸直交断面積とにより流体の体積流量が算出される。
図4は超音波流量計の演算部の構成を示すブロック図である。図4に示されるように、演算部50は、オートゲイン調整回路60と、流量演算回路70と、積算流量演算回路80と、表示器駆動制御回路90と、センサ状態検出回路110と、報知器駆動制御回路120と、メモリ130とを有する。
流量演算回路70は、流量計測時、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'のうち上流側に配された超音波センサ8b、8b'に超音波送信信号c、dを出力する。これにより、超音波センサ8b、8b'から送信された超音波は、各分割測定室3a、3b内を流動する流体に照射されると共に、短辺側壁部12に反射してV字状伝播経路で伝播し、下流側に配された超音波センサ8a、8a'により受信される。また、流量演算回路70は、流量計測時、上記とは逆に下流側に配された超音波センサ8a、8a'に超音波送信信号c、dを出力する。これにより、超音波センサ8a、8a'から送信された超音波は各分割測定室3a、3b内を流動する流体に照射されると共に、短辺側壁部12に反射してV字状伝播経路で伝播し、上流側に配された超音波センサ8b、8b'により受信される。
各超音波センサ8a、8bまたは8a'、8b'から出力された受信信号a、bは、オートゲイン調整回路60に入力される。オートゲイン調整回路60では、入力された受信信号a、bの信号電圧vが予め設定された所定の電圧値以下に低下したか否かを監視しており、受信信号a、bの信号電圧vが所定の電圧値以下に低下したことが検出された場合には、当該受信信号a、bの信号電圧vを所定の電圧値になるように増幅する。
そのため、各超音波センサ8a、8bまたは8a'、8b'から出力された受信信号a、bは、オートゲイン調整回路60において、当該受信信号a、bの信号電圧vの大きさに応じて増幅率(ゲインg)が調整され、信号電圧vは、超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ具合に拘わらず、所定の電圧値に保持される。
オートゲイン調整回路60から出力された当該受信信号a、bは、所定電圧値に調整されて流量演算回路70に入力される。流量演算回路70では、上流側の超音波センサ8b、8b'で受信された受信信号と下流側の超音波センサ8a、8a'で受信された受信信号との位相差に基づいて現在の流量q2を演算する。また、流量演算回路70は、現在の流量q2の演算値を積算流量演算回路80、表示器駆動制御回路90、メモリ130に出力する。
積算流量演算回路80では、過去に演算された流量q1の積算値を記憶しており、当該流量積算値に現在の流量q2を加算して積算流量値を演算する。また、積算流量演算回路80は、演算した積算流量値を表示器駆動制御回路90、メモリ130に出力する。従って、メモリ130には、過去に計測された流量q1、現在の流量q2、各時間毎の積算流量値などの計測値が格納されている。
表示器駆動制御回路90は、流量演算回路70からの現在の流量q2と、積算流量演算回路80から出力された積算流量値とを表示器100に表示させる。
センサ状態検出回路110は、オートゲイン調整回路60から出力された増幅率(ゲインg)が入力されており、当該入力された増幅率が予め設定された所定の増幅率よりも大きい値か否かを判定する。また、センサ状態検出回路110は、当該入力された増幅率が所定の増幅率よりも大きい値である場合には、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ(被測流体の付着量)によって各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値(閾値)以下に低下しているものと判定して、警報信号を報知器駆動制御回路120に出力する。これにより、報知器駆動制御回路120は、警報器140よりアラーム(警報)を発声させ、超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値以下に低下したことを報知する。
尚、警報器140としては、ランプ表示、液晶表示、ブザー、通信端末を用いた遠隔監視などを適宜選択して使用される。
ここで、センサ状態検出回路110が実行する制御処理について説明する。図5はセンサ状態検出回路の検出処理1を説明するためのフローチャートである。
図5のS11において、現在の流量q2(sm3/h)をメモリ130から読み込む。続いて、S12で現在の増幅率(ゲインg)をオートゲイン調整回路60から読み込む。
次のS13では、現在の流量q2(sm3/h)から過去の流量q1(sm3/h)を差し引いた流量変化Δqを演算する。尚、流量変化Δqは、増加傾向の場合には+(プラス)となり、減少傾向の場合には−(マイナス)となる。
S14では、前回の経過時間tに前回処理から今回処理までの時間差(サンプリング間隔(sec))Δtを加算して経過時間tを演算する。次のS15では、現在の流量q2が予め設定された設定流量Q(sm3/h)を越えているか否かを判定する。S15において、現在の流量q2が設定流量Qより多い場合(YESの場合)は、S16に進み、流量変化Δq(sm3/h)が予め設定された所定流量変化の設定値ΔQ(sm3/h)より小さいか否かを判定する。S16において、流量変化Δqが所定流量変化の設定値ΔQより小さい場合には、現在の流量q2が設定流量Qより多く、且つ流量変動が小さいので、流量が安定しているものと判断する。
そして、S16において、流量変化Δqが所定流量変化の設定値ΔQより小さい場合(YESの場合)には、S17に進み、経過時間t(sec)が予め設定された設定値ΔTより小さいか否かを判定する。尚、設定流量Q及び設定値ΔQは、当該超音波流量計1の固有値であり、被測流体を送液するポンプ性能や管路の圧力損失などを考慮して適宜設定される。
S17において、経過時間tが予め設定された設定値ΔTより小さい場合(YESの場合)は、流量変動が安定した状態が継続していないので、S18に進み、過去の流量q1を現在の流量q2に更新する(q1=q2)。
また、上記S15において、現在の流量q2が設定流量Qより少ない場合(NOの場合)、または、S16において、流量変化Δqが所定流量変化の設定値ΔQより大きい場合(NOの場合)は、流量変動が大きく、流量が安定しないので、S21に移行してタイマをリセット(t=0)する。そして、S18に進み、過去の流量q1を現在の流量q2に更新する(q1=q2)。
また、上記S17において、経過時間tが予め設定された設定値ΔTより大きい場合(NOの場合)は、流量変動が安定した状態が継続しているので、S19に進み、現在の増幅率(ゲインg)が予め設定された増幅率(ゲイン)の設定値Gより大きいか否かを判定する(判定手段)。
S19において、現在の増幅率(ゲインg)が増幅率(ゲイン)の設定値Gより大きい場合(YESの場合)は、超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値以下に低下しているので、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れを除去する等のメンテナンスが必要と判定してS20に進む。S20では、警報器140よりアラーム(警報)を発声させ、超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値以下に低下したことを報知する(報知手段)。
続いて、S21に進み、タイマをリセット(t=0)する。そして、S18に進み、過去の流量q1を現在の流量q2に更新する(q1=q2)。
また、上記S19において、現在の増幅率(ゲインg)が増幅率(ゲイン)の設定値Gより小さい場合(NOの場合)は、まだ各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れによる受信感度の低下が小さいものと判断してS20の処理を行なわず、S21に進み、タイマをリセット(t=0)する。そして、S18に進み、過去の流量q1を現在の流量q2に更新する(q1=q2)。
このように、本実施例においては、現在の増幅率(ゲインg)が増幅率(ゲイン)の設定値Gより大きい場合は、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ(被測流体の付着量)によって各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値(閾値)以下に低下しているものと判定して、警報器140よりアラーム(警報)を出力する。そのため、メンテナンス作業員は、アラーム(警報)が出力された場合に、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'を円筒状収納部41、42及び43、44から取り出して各送受信面に付着した汚れ(堆積物)を除去するクリーニング作業を行なうことができ、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ具合を頻繁に検査する必要がなく、メンテナンス作業を効率良く行なうことが可能になる。
ここで、変形例について説明する。
図6は変形例の超音波流量計の演算部の構成を示すブロック図である。図6において、前述した図4のものと同一部分には、同一符合を付してその説明を省略する。
本変形例の演算部50Aのセンサ状態検出回路110Aには、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号a、bが直接入力される。センサ状態検出回路110Aは、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号a、bの出力レベルが予め設定された設定値(閾値)以下に低下したか否かを判定する。そして、センサ状態検出回路110Aは、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号a、bの出力レベルが予め設定された設定値以下に低下したことが検出された場合には、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れを除去する等のメンテナンスが必要と判断して警報信号を報知器駆動制御回路120に出力する。これにより、報知器駆動制御回路120は、警報器140よりアラーム(警報)を発声させ、超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値以下に低下したことを報知する。
ここで、センサ状態検出回路110Aが実行する制御処理(変形例)について説明する。図7はセンサ状態検出回路の検出処理2を説明するためのフローチャートである。尚、図7に示す制御処理で前述した図5の制御処理と同じ処理は同一の符合を付してその説明を省略する。
図7のS12aにおいて、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号の出力レベルvを読み込む。
また、S19aでは、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号a、bの出力レベルvが予め設定された出力レベルの設定値Vより小さいか否かを判定する(判定手段)。
S19aにおいて、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号a、bの出力レベルvが予め設定された出力レベルの設定値Vより小さい場合(YESの場合)は、超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値以下に低下しているので、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れを除去する等のメンテナンスが必要と判定してS20に進む。S20では、警報器140よりアラーム(警報)を発声させ、超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値以下に低下したことを報知する。(報知手段)。
続いて、S21に進み、タイマをリセット(t=0)する。そして、S18に進み、過去の流量q1を現在の流量q2に更新する(q1=q2)。
また、上記S19aにおいて、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号a、bの出力レベルvが予め設定された出力レベルの設定値Vより大きい場合(NOの場合)は、まだ各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れによる受信感度の低下が小さいものと判断してS20の処理を行なわず、S21に進み、タイマをリセット(t=0)する。そして、S18に進み、過去の流量q1を現在の流量q2に更新する(q1=q2)。
このように、変形例においては、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'から出力された受信信号a、bの出力レベルvが予め設定された出力レベルの設定値Vより小さい場合は、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ(被測流体の付着量)によって各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の受信感度が設定値(閾値)以下に低下しているものと判定して、警報器140よりアラーム(警報)を出力する。そのため、メンテナンス作業員は、アラーム(警報)が出力された場合に各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'を円筒状収納部41、42及び43、44から取り出して各送受信面に付着した汚れ(堆積物)を除去するクリーニング作業を行なえば良いので、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ具合を頻繁に検査する必要がなく、メンテナンス作業を効率良く行なうことが可能になる。
上記実施例では、2対の各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'を有する構成の超音波流量計を用いて説明したが、これに限らず、例えば、1対の超音波センサ8a、8bを有する構成の超音波流量計にも本発明を適用することができるのは勿論である。
また、上記S19、S19aにおいて、設定値G及び設定値Vを異なる数値を複数設定して各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ具合を段階的(例えば、汚れの大、中、小)に判定して警報レベルを3段階に分けて報知することも可能である。
また、上記実施例では、被測流体の供給圧力に応じた流量の圧力補正を行なうため、圧力センサを設け、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ具合を判定する際に、現在の被測流体の供給圧力も監視し、圧力が低下した場合にメンテナンス(点検、清掃)または、事故の可能性があると判定し、各超音波センサ8a、8b及び8a'、8b'の送受信面の汚れ具合を判定しないように制御処理を行なうことも可能である。
1 超音波流量計
2 主管路(管路)
3 測定室
3a、3b 分割測定室
4 圧力室
5、6 仕切板
8a、8b、8a'、8b' 超音波センサ
11 流出管路
12 短辺側壁部
12a 短辺
13 長辺側壁部
13a 長辺
15 上流側蓋部
16 下流側蓋部
20〜23 取付フランジ部
30 分岐板
37 開口
41〜44 円筒状収納部
50、50A 演算部
60 オートゲイン調整回路
70 流量演算回路
80 積算流量演算回路
90 表示器駆動制御回路
110、110A センサ状態検出回路
120 報知器駆動制御回路
130 メモリ
140 警報器

Claims (2)

  1. 被測流体が流れる管路に超音波を送受信して被測流体の流量を計測する一対の超音波センサと、前記管路を伝播した超音波を受信した該超音波センサの受信信号の出力レベルを所定レベルに増幅する増幅手段と、前記管路を伝播した超音波を受信した該超音波センサからの受信信号に基づき被測流体の流量を演算する演算部とを有する超音波流量計において、
    前記増幅手段による前記超音波センサの受信信号の出力レベルの増幅率を判定する判定手段と、
    該判定手段により前記超音波センサの受信信号の出力レベルの増幅率が予め設定された増幅率以上であると判定された場合に前記超音波センサの受信感度が設定値以下に低下したことを報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする超音波流量計。
  2. 被測流体が流れる管路に超音波を送受信して被測流体の流量を計測する一対の超音波センサと、前記管路を伝播した超音波を受信した該超音波センサの受信信号に基づき被測流体の流量を演算する演算部とを有する超音波流量計において、
    前記超音波センサによる受信信号の出力レベルを判定する判定手段と、
    該判定手段により前記超音波センサによる受信信号の出力レベルが所定レベル以下であると判定された場合に前記超音波センサの受信感度が設定値以下に低下したことを報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする超音波流量計。
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