JPH08320244A - ガス配管漏洩検出装置 - Google Patents

ガス配管漏洩検出装置

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JPH08320244A
JPH08320244A JP7151124A JP15112495A JPH08320244A JP H08320244 A JPH08320244 A JP H08320244A JP 7151124 A JP7151124 A JP 7151124A JP 15112495 A JP15112495 A JP 15112495A JP H08320244 A JPH08320244 A JP H08320244A
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JP
Japan
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flow rate
gas
pipe
leakage
individual
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Application number
JP7151124A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
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Publication of JPH08320244A publication Critical patent/JPH08320244A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス供給中に、共用配管およびこの共用配管
から分岐されて各需要家にガスを供給するための複数の
個別配管におけるガス漏洩を検出することができるよう
にする。 【構成】 元メータ13および各需要家メータ141
14n は、それぞれ所定時間毎に共用配管11および個
別配管121 〜12n における流量の情報を処理装置2
0に送る。処理装置20の漏洩判定部22は、元メータ
13における流量から需要家メータ141 〜14n にお
ける流量の総和を引いた値が許容誤差を越えているか否
かを判断し、許容誤差を越えていない場合は漏洩無しと
判定し、許容誤差を越えている場合は元メータ13から
需要家メータ141 〜14n に至る共用配管11および
個別配管121 〜12n における漏洩有りと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅等において用
いられる共用配管およびこの共用配管から分岐されて各
需要家にガスを供給するための複数の個別配管における
ガス漏洩を検出するガス配管漏洩検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は集合住宅等において用いられる
ガス供給経路を示したものである。このガス供給経路
は、1本の共用配管501と、この共用配管501から
分岐されて各需要家にガスを供給するための複数の個別
配管5021 〜502n とで形成されている。各個別配
管5021 〜502n の途中には、それぞれ需要家ガス
メータ(以下、単に需要家メータと記す。)5031
503n が設けられている。需要家メータ5031 〜5
03n は、それぞれマイクロコンピュータによって流量
を監視してガス漏洩を検出する安全機能を有しており、
この安全機能により、需要家メータ5031 〜503n
よりも下流側におけるガス漏洩を検出することができる
ようになっている。
【0003】一方、図14において符号504で示した
範囲、すなわち需要家メータ5031 〜503n よりも
上流側における共用配管501および個別配管5021
〜502n におけるガス漏洩は、需要家メータ5031
〜503n の安全機能では検出することができない。そ
こで、共用配管501において漏洩の可能性がある場
合、従来は、異常と思われる共用配管501に対応する
地面を掘削し、共用配管501中にカメラ等を挿入して
配管の異常の有無を調査していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような調査方法では、ガス供給中に、需要家メータ5
031 〜503n よりも上流側における共用配管501
および個別配管5021〜502n におけるガス漏洩を
検出することができないという問題点があった。更に、
共用配管501におけるガス漏洩か個別配管5021
502n におけるガス漏洩か分からないという問題点が
あった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、ガス供給中に、共用配管およ
びこの共用配管から分岐されて各需要家にガスを供給す
るための複数の個別配管におけるガス漏洩を検出するこ
とができるようにしたガス配管漏洩検出装置を提供する
ことにある。
【0006】本発明の第2の目的は、上記目的に加え、
ガス漏洩を検出したときに、共用配管におけるガス漏洩
か個別配管におけるガス漏洩かを識別することができる
ようにしたガス配管漏洩検出装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガス配管
漏洩検出装置は、共用配管におけるガスの流量を検出す
る共用配管流量検出手段と、共用配管から分岐されて各
需要家にガスを供給するための複数の個別配管における
ガスの流量を検出する複数の個別配管流量検出手段と、
共用配管流量検出手段によって検出される流量と複数の
個別配管流量検出手段によって検出される流量の総和と
を比較してガス漏洩の有無を判定する漏洩判定手段とを
備えたものである。
【0008】このガス配管漏洩検出装置では、共用配管
流量検出手段によって共用配管におけるガスの流量が検
出され、個別配管流量検出手段によって個別配管におけ
るガスの流量が検出され、漏洩判定手段によって、共用
配管流量検出手段によって検出される流量と複数の個別
配管流量検出手段によって検出される流量の総和とが比
較されガス漏洩の有無が判定される。
【0009】請求項2記載のガス配管漏洩検出装置は、
請求項1記載のガス配管漏洩検出装置において、漏洩判
定手段が、共用配管流量検出手段によって検出される流
量から複数の個別配管流量検出手段によって検出される
流量の総和を引いた値が所定値を越える場合にガス漏洩
有りと判定するように構成したものである。
【0010】請求項3記載のガス配管漏洩検出装置は、
請求項1または2記載のガス配管漏洩検出装置におい
て、共用配管流量検出手段および個別配管流量検出手段
が共に、一定容積のガスが通過する毎に信号を出力する
計測手段と、この計測手段の出力信号に基づいて一定時
間内におけるガスの積算流量を算出して、漏洩判定手段
が判定に用いる流量とする判定用流量演算手段とを有す
るように構成したものである。
【0011】このガス配管漏洩検出装置では、計測手段
は一定容積のガスが通過する毎に信号を出力し、判定用
流量演算手段は、計測手段の出力信号に基づいて一定時
間内におけるガスの積算流量を算出して、これを漏洩判
定手段が判定に用いる流量とする。
【0012】請求項4記載のガス配管漏洩検出装置は、
請求項1または2記載のガス配管漏洩検出装置におい
て、共用配管流量検出手段が瞬間流量を検出して漏洩判
定手段が判定に用いる流量とする瞬間流量検出手段を有
し、個別配管流量検出手段が、一定容積のガスが通過す
る毎に信号を出力する計測手段と、この計測手段の出力
信号に基づいて一定時間内におけるガスの積算流量を算
出し、更にこの積算流量を瞬間流量に換算して、漏洩判
定手段が判定に用いる流量とする判定用流量演算手段と
を有するように構成したものである。
【0013】このガス配管漏洩検出装置では、共用配管
流量検出手段における瞬間流量検出手段は、瞬間流量を
検出して漏洩判定手段が判定に用いる流量とする。個別
配管流量検出手段における計測手段は一定容積のガスが
通過する毎に信号を出力し、判定用流量演算手段は、計
測手段の出力信号に基づいて一定時間内におけるガスの
積算流量を算出し、更にこの積算流量を瞬間流量に換算
して、漏洩判定手段が判定に用いる流量とする。
【0014】請求項5記載のガス配管漏洩検出装置は、
請求項1または2記載のガス配管漏洩検出装置におい
て、共用配管流量検出手段および個別配管流量検出手段
が共に、瞬間流量を検出して漏洩判定手段が判定に用い
る流量とする瞬間流量検出手段を有するように構成した
ものである。
【0015】請求項6記載のガス配管漏洩検出装置は、
請求項1ないし5のいずれか1に記載のガス配管漏洩検
出装置において、共用配管流量検出手段および個別配管
流量検出手段が共に、間欠的に且つ同期して、漏洩判定
手段が判定に用いる流量の情報を生成し、漏洩判定手段
が、共用配管流量検出手段および個別配管流量検出手段
から間欠的に生成される流量の情報に基づいて間欠的に
ガス漏洩の有無の判定を行うように構成したものであ
る。
【0016】請求項7記載のガス配管漏洩検出装置は、
請求項1ないし6のいずれか1に記載のガス配管漏洩検
出装置において、各個別配管を個別に遮断可能な遮断手
段と、漏洩判定手段によってガス漏洩有りと判定された
ときに、遮断手段を用いて1つの個別配管を除いて他の
個別配管を遮断して共用配管流量検出手段によって検出
される流量と遮断しない個別配管に対応する個別配管流
量検出手段によって検出される流量とを比較する動作
を、全ての個別配管について行い、各個別配管毎の比較
結果に基づいて、共用配管におけるガス漏洩か特定の個
別配管におけるガス漏洩かを判定する漏洩箇所判定手段
とを更に備えたものである。
【0017】このガス配管漏洩検出装置では、漏洩箇所
判定手段は、漏洩判定手段によってガス漏洩有りと判定
されたときに、遮断手段を用いて1つの個別配管を除い
て他の個別配管を遮断して共用配管流量検出手段によっ
て検出される流量と遮断しない個別配管に対応する個別
配管流量検出手段によって検出される流量とを比較する
動作を、全ての個別配管について行い、各個別配管毎の
比較結果に基づいて、共用配管におけるガス漏洩か特定
の個別配管におけるガス漏洩かを判定する。
【0018】請求項8記載のガス配管漏洩検出装置は、
請求項1ないし6のいずれか1に記載のガス配管漏洩検
出装置において、漏洩判定手段によってガス漏洩有りと
判定されたときに、1つの個別配管のみがガス供給中で
あるときにおいてその個別配管に対応する個別配管流量
検出手段によって検出される流量と共用配管流量検出手
段によって検出される流量とを比較する動作を、複数の
個別配管について行い、各個別配管毎の比較結果に基づ
いて、共用配管におけるガス漏洩か特定の個別配管にお
けるガス漏洩かを判定する漏洩箇所判定手段とを更に備
えたものである。
【0019】このガス配管漏洩検出装置では、漏洩箇所
判定手段は、漏洩判定手段によってガス漏洩有りと判定
されたときに、1つの個別配管のみがガス供給中である
ときにおいてその個別配管に対応する個別配管流量検出
手段によって検出される流量と共用配管流量検出手段に
よって検出される流量とを比較する動作を、複数の個別
配管について行い、各個別配管毎の比較結果に基づい
て、共用配管におけるガス漏洩か特定の個別配管におけ
るガス漏洩かを判定する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例に係るガス配
管漏洩検出装置の構成を示す説明図である。本実施例に
係るガス配管漏洩検出装置が適用されるガス供給経路
は、集合住宅等において用いられるものであり、1本の
共用配管11と、この共用配管11から分岐されて各需
要家にガスを供給するための複数の個別配管121 〜1
n とで形成されている。本実施例に係るガス配管漏洩
検出装置は、共用配管11に介装され、共用配管11に
おけるガスの流量を検出するための元ガスメータ(以
下、単に元メータと記す。)13と、各個別配管121
〜12n に介装され、各個別配管121 〜12n におけ
るガスの流量を検出するための需要家ガスメータ(以
下、単に需要家メータと記す。)141 〜14n と、処
理装置20とを備えている。なお、処理装置20は元メ
ータ13と一体化されていても良い。
【0022】処理装置20は、元メータ13および需要
家メータ141 〜14n との間で有線または無線で通信
を行う通信処理部21と、この通信処理部21を介し
て、元メータ13および需要家メータ141 〜14n
ら流量の情報を入力し、元メータ13によって検出され
る流量と需要家メータ141 〜14n によって検出され
る流量の総和とを比較してガス漏洩の有無を判定する漏
洩判定部22と、この漏洩判定部22によって漏洩有り
と判定されたときに警報を発生する警報発生部23と、
時刻を計時し、時刻の情報を通信処理部21および漏洩
判定部22に送る計時部24とを備えている。処理装置
20は例えばマイクロコンピュータによって構成され
る。
【0023】図2は元メータ13および需要家メータ1
1 〜14n として用いられる膜式ガスメータの一例の
構成を示す断面図である。このガスメータは、ハウジン
グ30を有し、このハウジング30内に入口部31から
出口部32に至るガス流路33が設けられている。ガス
流路33には、流量を計測する計測部34が設けられ、
この計測部34の上流側に、ガス流路33を遮断する遮
断弁35が設けられている。ハウジング30内には、計
測部34からの信号に基づいて流量および積算流量を算
出すると共に、遮断弁35を制御する制御部40が設け
られている。計測部34は、上流側と下流側との圧力差
によって計量室内の計量膜が前後動し、一定容積のガス
が通過する毎に計量膜が1周期の動作を行って、信号を
出力するようになっている。
【0024】図3は図2に示したガスメータの回路構成
を示すブロック図である。この図に示すように、ガスメ
ータは積算流量を表示する表示部36を備えている。制
御部40は、計測部34からの信号を入力して、流量お
よび積算流量を算出する流量演算部41と、遮断弁35
を制御する遮断弁制御部42と、計測部34からの信号
を入力して、間欠的に且つ同期して、処理装置20の漏
洩判定部22が判定に用いる判定用流量を算出する判定
用流量演算部43と、処理装置20との間で有線または
無線で通信を行う通信処理部44と、時刻を計時し、時
刻の情報を判定用流量演算部43および通信処理部44
に送る計時部45とを備えている。遮断弁制御部42
は、流量演算部41によって算出された流量を監視し、
所定量以上の流量を検出した場合や所定の流量を所定時
間以上検出した場合等の異常時に遮断弁35を駆動して
ガスを遮断するようになっている。制御部40は例えば
マイクロコンピュータによって構成される。
【0025】次に、本実施例に係るガス配管漏洩検出装
置の動作について説明する。
【0026】元メータ13と各需要家メータ141 〜1
n で同期して判定用流量を算出するために、元メータ
13と各需要家メータ141 〜14n の計時部45では
定期的に時刻合わせが行われる。具体的には、処理装置
20の計時部24が、通信処理部21を介して、定期的
に時刻の情報を元メータ13および各需要家メータ14
1 〜14n に送り、元メータ13および各需要家メータ
141 〜14n の計時部45が、通信処理部44を介し
て、処理装置20から送られてきた時刻の情報を入力し
て、これに合わせて時刻を修正する。
【0027】各需要家メータ141 〜14n の判定用流
量演算部43は、計時部45によって計時される時刻を
参照して、所定時間毎(例えば10分毎)に、計測部3
4からの信号に基づいて、連続する一定時間(例えば1
分間)内におけるガスの流量が安定しているか否かを判
断する。例えば、計測部34から信号が出力される間隔
の変動が3%以内に収まっていれば流量が安定している
と判断し、そうでなければ流量が安定していないと判断
する。流量が安定している場合には、前述の連続する一
定時間内におけるガスの積算流量を算出し、判定用流量
とする。この処理は、全ての需要家メータ141 〜14
n で同期して行われる。通信処理部44は、計時部45
によって計時される時刻を参照して、所定のタイミング
で、流量が安定していない場合はその旨を処理装置20
に送信し、流量が安定している場合には判定用流量を処
理装置20に送信する。各需要家メータ141 〜14n
が同時に処理装置20に送信すると通信の衝突が起こる
ので、各需要家メータ141 〜14n が処理装置20に
送信するタイミングはずらしている。
【0028】一方、元メータ13の判定用流量演算部4
3は、計時部45によって計時される時刻を参照して、
所定時間毎(例えば10分毎)に、計測部34からの信
号に基づいて、連続する一定時間(例えば1分間)内に
おけるガスの積算流量を算出し、判定用流量とする。こ
の処理は、需要家メータ141 〜14n と同期して行わ
れる。通信処理部44は、計時部45によって計時され
る時刻を参照して、各需要家メータ141 〜14n が処
理装置20に送信するタイミングとは異なる所定のタイ
ミングで、流判定用流量を処理装置20に送信する。
【0029】図4は処理装置20の漏洩判定部22の動
作を示す流れ図である。漏洩判定部22は、計時部24
によって計時される時刻を参照して、判定時刻か否かを
判断する(ステップS101)。なお、判定時刻は、処
理装置20が元メータ13および全ての需要家メータ1
1 〜14n から送信される情報を受信し終えた後の時
刻に設定される。判定時刻ではない場合(N)はステッ
プS101を繰り返す。判定時刻の場合(Y)は、全て
の需要家メータ141 〜14n の流量が安定しているか
否かを判断する(ステップS102)。安定していない
場合(N)は、判定対象外と判定し(ステップS10
6)、判定対象外と判定された期間が所定期間(例えば
数か月)連続したか否かを判断する(ステップS10
7)。所定期間連続していなければ(N)、ステップS
101に戻る。所定期間連続していれば(Y)、その旨
の警報を警報発生部23より発生させ(ステップS10
8)、動作を終了する。
【0030】全ての需要家メータ141 〜14n の流量
が安定している場合(ステップS102;Y)には、元
メータ13の判定用流量M0 および需要家メータ141
〜14n の判定用流量Mi (i=1,2,…,n)を取
得し、(ステップS103)、需要家メータ141 〜1
n の判定用流量Mi の総和Ms を算出する(ステップ
S104)。次に、Ms が所定値L以下か否かを判断す
る(ステップS105)。ここで、Lは、Ms がこのL
を越える場合には、元メータ13および需要家メータ1
1 〜14n の計測誤差および流量変動幅が全て集積し
た場合に許容誤差を越える可能性が生じる値であり、例
えば、瞬間流量に換算したときに55リットル/時間と
なる値である。Ms がLを越える場合(N)は、判定対
象外と判定する(ステップS106)。
【0031】Ms がL以下の場合(ステップS105;
Y)は、元メータ13の判定用流量M0 から需要家メー
タ141 〜14n の判定用流量Mi の総和Ms を引いた
値が許容誤差Qe (例えば、瞬間流量に換算したときに
5リットル/時間となる値)を越えているか否かを判断
する(ステップS109)。許容誤差Qe を越えていな
い場合(N)は、漏洩無しと判定してステップS101
に戻る。許容誤差Qeを越えている場合(Y)は、図1
において符号15で示す元メータ13から需要家メータ
141 〜14n に至る共用配管11および個別配管12
1 〜12n における漏洩有りと判定し(ステップS11
0)、その旨の警報を警報発生部23より発生させ(ス
テップS111)、漏洩箇所判定処理を実行するか否か
を判断する(ステップS112)。図示しない入力部を
介して保守点検者より漏洩箇所判定処理を実行する指示
が与えられた場合(Y)は、漏洩箇所判定処理を実行し
(ステップS113)、動作を終了する。保守点検者よ
り漏洩箇所判定処理を実行しない指示が与えられた場合
(N)は、そのまま動作を終了する。
【0032】図5は、図4における漏洩箇所判定処理
(ステップS113)の動作の一例を示す流れ図であ
る。この漏洩箇所判定処理では、まず、i=1とし(ス
テップS121)、通信処理部21を介して、i番目の
需要家メータ14i 以外の需要家メータに、遮断弁35
を遮断する指示を送る(ステップS122)。この指示
は、需要家メータの通信処理部44を介して遮断弁制御
部42に入力され、遮断弁制御部42によって遮断弁3
5が遮断される。次に、通信処理部21を介して、元メ
ータ13およびi番目の需要家メータ14i に判定用流
量の出力を命ずる指示を送る。この指示に応じて、元メ
ータ13およびi番目の需要家メータ14iは、それぞ
れ判定用流量演算部43を用いて判定用流量M0 ´,M
i ´を算出し、この判定用流量M0 ´,Mi ´を通信処
理部44を介して処理装置20に送る。判定用流量M0
´,Mi ´は、判定用流量M0 ,Mi と同様に連続する
一定時間(例えば1分間)内におけるガスの積算流量で
ある。処理装置20の漏洩判定部22は、元メータ13
の判定用流量M0 ´から需要家メータ14i の判定用流
量Mi ´を引いた値が許容誤差Qe ´を越えているか否
かを判断する(ステップS123)。許容誤差Qe ´
は、共用配管11または開放している個別配管12i
漏洩がある場合にはM0 ´からMi ´を引いた値がQe
´を越え、開放している個別配管12i 以外の個別配管
に漏洩がある場合にはM0 ´からMi ´を引いた値がQ
e ´以下となるような値に設定される。許容誤差Qe ´
を越えている場合(Y)は漏洩有りと判定して(ステッ
プS124)、許容誤差Qe ´を越えていない場合
(N)は漏洩無しと判定する(ステップS125)。次
に、i=nか否かを判断し(ステップS126)、i=
nではない場合(N)は、i+1を新たなiとして(ス
テップS127)、ステップS122に戻り、上述の動
作を繰り返す。
【0033】全ての需要家メータ141 〜14n につい
てステップS122〜S125の動作が行われ、i=n
となった場合(ステップS126;Y)は、全ての場合
に漏洩有りと判定されたか否かを判断する(ステップS
128)。全ての場合に漏洩有りと判定された場合
(Y)は、図1において符号16で示す範囲の共用配管
11における漏洩と判定し(ステップS129)、動作
を終了する。このような判定を行うのは、共用配管11
における漏洩の場合には、どの個別配管12i のみを開
放した場合でも漏洩が発生することに基づく。一方、全
ての場合には漏洩有りと判定されていない場合(ステッ
プS128;N)は、図1において符号17で示す範囲
で、漏洩有りと判定された場合に対応する1つまたは複
数の個別配管における漏洩と判定し(ステップS13
0)、動作を終了する。このような判定を行うのは、漏
洩がある個別配管12i のみを開放したときには元メー
タ13の判定用流量M0 ´と需要家メータ14i の判定
用流量Mi ´との差が大きくなるが、漏洩がある個別配
管以外の個別配管12i のみを開放したときには元メー
タ13の判定用流量M0 ´と需要家メータ14i の判定
用流量Mi ´との差が小さくなることに基づく。
【0034】図6は、図4における漏洩箇所判定処理
(ステップS113)の動作の他の例を示す流れ図であ
る。この漏洩箇所判定処理では、まず、i=1とし(ス
テップS131)、各需要家メータの出力よりi番目の
個別配管12i のみがガス供給中か否かを判断する(ス
テップS132)。i番目の個別配管12i のみがガス
供給中という状態ではない場合(N)は、i=nか否か
を判断する(ステップS133)。i=nではない場合
(N)は、i+1を新たなiとして(ステップS13
4)、i=nである場合(Y)は、i=1として(ステ
ップS135)、ステップS132に戻る。i番目の個
別配管12i のみがガス供給中であるとき(ステップS
132;Y)は、i番目の個別配管12i についての後
述の判定が済んでいるか否かを判断する(ステップS1
36)。判定が済んでいる場合(Y)はステップS13
3へ進む。判定が済んでいない場合(N)は、図5にお
けるステップS123と同様にして、処理装置20の漏
洩判定部22は、元メータ13の判定用流量M0 ´から
需要家メータ14i の判定用流量Mi ´を引いた値が許
容誤差Qe ´を越えているか否かを判断する(ステップ
S137)。許容誤差Qe ´を越えている場合(Y)
は、漏洩有りと判定し(ステップS138)、漏洩の可
能性の有るルートを記憶し(ステップS139)、許容
誤差Qe ´を越えていない場合(N)は、漏洩無しと判
定し(ステップS140)、漏洩の可能性の無いルート
を記憶する(ステップS141)。次に、ステップS1
39またはステップS140で記憶した情報に基づいて
漏洩箇所特定処理を行う(ステップS142)。この漏
洩箇所特定処理については後で図7を用いて説明する。
次に、漏洩箇所が特定されたか否かを判断し(ステップ
S143)、漏洩箇所が特定された場合(Y)は動作を
終了し、漏洩箇所が特定されない場合(N)はステップ
S133へ進む。
【0035】ここで図7を用いて、ステップS142の
漏洩箇所特定処理について説明する。この漏洩箇所特定
処理では、ステップS139で記憶された漏洩の可能性
の有るルートから、ステップS141で記憶された漏洩
の可能性の無いルートを消去していくことで漏洩箇所を
特定していく。例えば個別配管121 のみがガス供給中
のときに、ステップS138で漏洩有りと判定された場
合には、ステップS139で漏洩の可能性の有るルート
としてL1 〜L2 〜L3 が記憶される。次に、例えば個
別配管122 のみがガス供給中のときに、ステップS1
38で漏洩無しと判定された場合には、ステップS13
9で漏洩の可能性の無いルートとしてL1 〜L2 〜L4
が記憶される。以上の結果より、漏洩箇所はL3 である
と特定される。全ての個別配管についての判定において
漏洩有りと判定されたときは共用配管11における漏洩
と判定される。
【0036】以上説明したように本実施例のガス配管漏
洩検出装置によれば、元メータ13の判定用流量M0
需要家メータ141 〜14n の判定用流量Mi の総和M
s とを比較してガス漏洩の有無を判定するようにしたの
で、ガス供給中でも常時、各需要家メータ141 〜14
n までの灯外配管である共用配管11および個別配管1
1 〜12n におけるガス漏洩を検出することができ
る。
【0037】また、本実施例のガス配管漏洩検出装置に
よれば、ガス漏洩を検出したときに、更に図5または図
6に示した漏洩箇所判定処理を実行することにより、共
用配管11におけるガス漏洩か特定の個別配管121
12n におけるガス漏洩かを識別することができる。
【0038】図8は本発明の第2の実施例における元メ
ータの構成を示す断面図、図9は図8のA−A線断面図
である。本実施例は、元メータ13として、流速センサ
を利用した瞬間流量計を用いたものである。
【0039】本実施例では、図8および図9に示したよ
うに、共用配管11の外側には、流路50に連通するガ
イド部材挿入部51が設けられている。ガイド部材挿入
部51には円筒形状のガイド部材52が挿入されてい
る。ガイド部材52は鋼等の金属や樹脂等により形成さ
れる。このガイド部材52は、流路50内に挿入される
部分に、ガスの流れ方向に沿って流体通過孔53が設け
られている。ガイド部材52の内部中空部には長手方向
に沿って板状の仕切部55が設けられ、この仕切部55
の両側にそれぞれ図10に示すように半円柱状のユニッ
ト挿入部52a,52bが設けられている。仕切部55
には流体通過孔53に対応して流体通過孔56が形成さ
れている。
【0040】ガイド部材52の共用配管11の外部に位
置している部分には、流体通過孔53の長手方向(すな
わちガスの流れ方向)に沿って、板状の指標部54が設
けられ、ガイド部材52をガイド部材挿入部51に挿入
した後、この指標部54を見て、流体通過孔53をガス
の流れ方向に正確に向けることができるようになってい
る。なお、この指標部54はガイド部材52の設置方向
を定めることができるものであれば良く、マーク表示等
でも良い。
【0041】ガイド部材52には流速センサユニット5
7が挿入されるようになっている。流速センサユニット
57は、例えば樹脂で形成された円柱状部材を2つ割り
にした構造であり、2つの半円柱状のユニット部材57
A,57Bから構成されている。これらユニット部材5
7A,57Bには、ガイド部材52に形成された流体通
過孔53に対応して流体通過孔58が形成されている。
2つのユニット部材57A,57Bのうち、ガスの流れ
方向に対して下流側に位置するユニット部材57Bに
は、流体通過孔53に臨むように流速センサ59が配設
されている。
【0042】図10はガイド部材52と流速センサユニ
ット57とを取り出して、流速センサユニット57の取
付状態を表した斜視図である。ガイド部材52のユニッ
ト挿入部52aには流速センサユニット57を構成する
一方のユニット部材57Aが、ユニット挿入部52bに
は流速センサユニット57を構成する他方のユニット部
材57Bがそれぞれ挿入される。
【0043】図11は本実施例における元メータ13の
回路構成を示すブロック図である。本実施例における元
メータ13は、流速センサ59の出力に基づいて瞬間流
量および積算流量を算出する流量演算部61と、この流
量演算部61で算出された積算流量を表示する表示部6
2と、処理装置20との間で有線または無線で通信を行
う通信処理部63と、時刻を計時し、通信処理部63に
送る計時部64とを備えている。通信処理部63は、計
時部64によって計時される時刻を参照して、間欠的
に、流量演算部61で算出された瞬間流量を判定用流量
として処理装置20に送信するようになっている。
【0044】次に、本実施例に係るガス配管漏洩検出装
置の動作について説明する。第1の実施例と同様に、元
メータ13の計時部64と各需要家メータ141 〜14
n の計時部45は定期的に時刻合わせが行われる。元メ
ータ13の通信処理部63は、計時部45によって計時
される時刻を参照して、所定時間毎(例えば10分毎)
に、流量演算部61で算出された瞬間流量をサンプリン
グし、これを判定用流量として処理装置20に送信す
る。なお、一定時間(例えば1分間)の間、瞬間流量を
サンプリングして、その平均値を判定用流量として処理
装置20に送信するようにしても良い。
【0045】一方、各需要家メータ141 〜14n の判
定用流量演算部43は、計時部45によって計時される
時刻を参照して、元メータ13が瞬間流量をサンプリン
グするタイミングに合わせて、所定時間毎(例えば10
分毎)に、計測部34からの信号に基づいて、連続する
一定時間(例えば1分間)内におけるガスの流量が安定
しているか否かを判断する。流量が安定している場合に
は、前述の連続する一定時間内におけるガスの積算流量
を算出し、これを瞬間流量に換算して判定用流量とす
る。この処理は、全ての需要家メータ141 〜14n
同期して行われる。通信処理部44は、計時部45によ
って計時される時刻を参照して、所定のタイミングで、
流量が安定していない場合はその旨を処理装置20に送
信し、流量が安定している場合には判定用流量を処理装
置20に送信する。
【0046】処理装置20における漏洩判定および漏洩
箇所判定処理は、第1の実施例では積算流量で比較して
いたのに対し本実施例では瞬間流量で比較すること以外
は、第1の実施例と同様である。
【0047】その他の構成、動作および効果は、第1の
実施例と同様である。
【0048】図12は本発明の第3の実施例における需
要家メータの構成を示す断面図である。本実施例は、需
要家メータ141 〜14n としてフルイディック流量計
を用いたものである。
【0049】このフルイディック流量計は、ガスを受け
入れる入口部211とガスを排出する出口部212とを
有する本体210を備えている。本体210内には隔壁
213が設けられ、この隔壁213と入口部211との
間にガス流路214が形成され、隔壁213と出口部2
12との間にガス流路215が形成されている。隔壁2
13には開口部216が設けられ、ガス流路214内に
は、開口部216を閉塞可能な遮断弁217が設けられ
ている。本体210の外側にはソレノイド218が固定
され、このソレノイド218のプランジャ219が、本
体210の側壁を貫通して遮断弁217に接合されてい
る。遮断弁217と本体210との間におけるプランジ
ャ219の周囲には、ばね220が設けられ、このばね
220が遮断弁217を開口部216側へ付勢してい
る。
【0050】ガス流路215内には、入口部211から
受け入れたガスを通過させて噴流を発生させるノズル2
21が設けられている。ノズル221の通路内には、熱
式流速センサであるフローセンサ230が配設されてい
る。このフローセンサ230は、図示しないが、発熱部
とこの発熱部の上流側および下流側に配設された2つの
温度センサを有し、2つの温度センサによって検出され
る温度の差を一定に保つために必要な発熱部に対する供
給電力から流速に対応する流量を求めたり、一定電流ま
たは一定電力で発熱部を加熱し、2つの温度センサによ
って検出される温度の差から流量を求めるようになって
いる。
【0051】ノズル221の下流側には、拡大された流
路を形成する一対の側壁223,224が設けられてい
る。この側壁223,224の間には、所定の間隔を開
けて、上流側にターゲット225、下流側にターゲット
226がそれぞれ配設されている。側壁223,224
の外側には、ノズル221を通過したガスを各側壁22
3,224の外周部に沿ってノズル221の噴出口側へ
帰還させる一対のフィードバック流路227,228を
形成するリターンガイド229が配設されている。フィ
ードバック流路227,228の各出口部分と出口部2
12との間には、リターンガイド229の背面と本体2
10とによって、一対の排出路231,232が形成さ
れている。ノズル221の噴出口の近傍には導圧孔23
3,234が設けられ、本体210の底部の外側には、
導圧孔233と導圧孔234における差圧を検出する圧
電膜センサ235(図12では図示せず。)が設けられ
ている。
【0052】図13は図12に示した需要家メータ(フ
ルイディック流量計)の回路構成を示すブロック図であ
る。この図に示すように、フルイディック流量計は、フ
ローセンサ230の出力信号をアナログ−ディジタル
(以下、A/Dと記す。)変換するA/D変換器241
と、圧電膜センサの235の出力信号を増幅するアナロ
グ増幅器242と、このアナログ増幅器242の出力を
波形整形してパルスを生成する波形整形回路243と、
A/D変換器241の出力と波形整形回路243の出力
を入力し、流量に応じて少なくとも一方の出力に基づい
て瞬間流量および積算流量を算出する流量演算部244
と、この流量演算部244によって算出された積算流量
を表示する表示部245とを備えている。フルイディッ
ク流量計は、更に、流量演算部244によって算出され
た瞬間流量を監視し、所定量以上の流量を検出した場合
や所定の流量を所定時間以上検出した場合等の異常時に
ソレノイド218を駆動して遮断弁217を閉じガスを
遮断する遮断弁制御部246と、処理装置20との間で
有線または無線で通信を行う通信処理部247と、時刻
を計時し、通信処理部247に送る計時部248とを備
えている。通信処理部247は、計時部248によって
計時される時刻を参照して、間欠的に、流量演算部24
4で算出された瞬間流量を判定用流量として処理装置2
0に送信するようになっている。流量演算部244、遮
断弁制御部246、通信処理部247および計時部24
8は、例えばマイクロコンピュータによって構成され
る。
【0053】ここで、図12および図13に示した需要
家メータ(フルイディック流量計)の動作の概要を説明
する。フルイディック流量計の入口部211から受け入
れられたガスは、ガス流路214、開口部216および
ガス流路215を順に経て、ノズル221に入る。ノズ
ル221の通路内に配設されたフローセンサ230の出
力信号は、A/D変換器241でディジタルデータに変
換されて流量演算部244に入力される。流量演算部2
44は、予め範囲が設定された小流量域ではフローセン
サ230の出力に基づいて瞬間流量および積算流量を算
出する。表示部245は流量演算部244によって算出
された積算流量を表示する。
【0054】また、ノズル221を通過したガスは、噴
流となって噴出口より噴出される。噴出口より噴出され
たガスは、コアンダ効果により一方の側壁に沿って流れ
る。ここでは、まず側壁223に沿って流れるものとす
る。側壁223に沿って流れたガスは、更にフィードバ
ック流路227を経て、ノズル221の噴出口側へ帰還
され、排出路231を経て出口部212より排出され
る。このとき、ノズル221より噴出されたガスは、フ
ィードバック流路227を流れてきたガスによって方向
が変えられ、今度は他方の側壁224に沿って流れるよ
うになる。このガスは、更にフィードバック流路228
を経て、ノズル221の噴出口側へ帰還され、排出路2
32を経て出口部212より排出される。すると、ノズ
ル221より噴出されたガスは、今度は、フィードバッ
ク流路228を流れてきたガスによって方向が変えら
れ、再び側壁223、フィードバック流路227に沿っ
て流れるようになる。以上の動作を繰り返すことによ
り、ノズル221を通過したガスは一対のフィードバッ
ク流路227,228を交互に流れるフルイディック発
振を行う。このフルイディック発振の周波数、周期は流
量と対応関係がある。
【0055】フルイディック発振は圧電膜センサ235
によって検出され、圧電膜センサ235の出力はアナロ
グ増幅器242で増幅され、波形整形回路243でパル
ス化され、流量演算部244に入力される。流量演算部
244は、予め範囲が設定された大流量域では圧電膜セ
ンサ235の出力に基づいて瞬間流量および積算流量を
算出する。
【0056】なお、本実施例では、元メータ13として
は、第2の実施例と同様に、図8ないし図11に示した
流速センサを利用した瞬間流量計が用いられている。
【0057】次に、本実施例に係るガス配管漏洩検出装
置の動作について説明する。元メータ13の動作は第2
の実施例と同様である。また、第1の実施例と同様に、
元メータ13の計時部64と各需要家メータ(フルイデ
ィック流量計)141 〜14n の計時部248は定期的
に時刻合わせが行われる。各需要家メータ141 〜14
n の通信処理部247は、元メータ13が瞬間流量をサ
ンプリングするタイミングに合わせて、所定時間毎(例
えば10分毎)に、連続する一定時間(例えば1分間)
内において、流量演算部244で算出された瞬間流量が
安定しているか否かを判断する。瞬間流量が安定してい
る場合には、前述の連続する一定時間内における瞬間流
量(一定時間内の最初の値や最後の値や任意の時の値で
も良いし、一定時間内の瞬間流量の平均値でも良い。)
を判定用流量とする。この処理は、全ての需要家メータ
141 〜14n で同期して行われる。通信処理部247
は、計時部248によって計時される時刻を参照して、
所定のタイミングで、瞬間流量が安定していない場合は
その旨を処理装置20に送信し、瞬間流量が安定してい
る場合には判定用流量を処理装置20に送信する。
【0058】処理装置20における漏洩判定および漏洩
箇所判定処理は、第1の実施例では積算流量で比較して
いたのに対し本実施例では瞬間流量で比較すること以外
は、第1の実施例と同様である。
【0059】本実施例によれば、元メータ13と需要家
メータ141 〜14n が共に瞬間流量を測定でき、この
瞬間流量を判定用流量としたので、第2の実施例のよう
に需要家メータ141 〜14n 側で積算流量を瞬間流量
に換算する必要がなく、処理が簡単になる。また、流量
が安定しているか否かを判断するのに必要な時間も第2
の実施例に比べて短縮でき、漏洩判定に要する時間も短
縮することが可能となる。その他の構成、動作および効
果は第2の実施例と同様である。
【0060】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、例えば、元メータ13としてフルイディック流量計
を用いても良いし、需要家メータ141 〜14n として
図8ないし図11に示した流速センサを利用した瞬間流
量計を用いても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし6の
いずれか1に記載のガス配管漏洩検出装置によれば、共
用配管流量検出手段によって共用配管におけるガスの流
量を検出し、個別配管流量検出手段によって個別配管に
おけるガスの流量を検出し、漏洩判定手段によって、共
用配管流量検出手段によって検出される流量と複数の個
別配管流量検出手段によって検出される流量の総和とを
比較してガス漏洩の有無を判定するようにしたので、ガ
ス供給中に、共用配管およびこの共用配管から分岐され
て各需要家にガスを供給するための複数の個別配管にお
けるガス漏洩を検出することができるという効果があ
る。
【0062】また、請求項7記載のガス配管漏洩検出装
置によれば、漏洩判定手段によってガス漏洩有りと判定
されたときに、漏洩箇所判定手段によって、遮断手段を
用いて1つの個別配管を除いて他の個別配管を遮断して
共用配管流量検出手段によって検出される流量と遮断し
ない個別配管に対応する個別配管流量検出手段によって
検出される流量とを比較する動作を、全ての個別配管に
ついて行い、各個別配管毎の比較結果に基づいて、共用
配管におけるガス漏洩か特定の個別配管におけるガス漏
洩かを判定するようにしたので、上記第1の効果に加
え、ガス漏洩を検出したときに、共用配管におけるガス
漏洩か個別配管におけるガス漏洩かを識別することがで
きるという効果がある。
【0063】また、請求項8記載のガス配管漏洩検出装
置によれば、漏洩判定手段によってガス漏洩有りと判定
されたときに、漏洩箇所判定手段によって、1つの個別
配管のみがガス供給中であるときにおいてその個別配管
に対応する個別配管流量検出手段によって検出される流
量と共用配管流量検出手段によって検出される流量とを
比較する動作を、複数の個別配管について行い、各個別
配管毎の比較結果に基づいて、共用配管におけるガス漏
洩か特定の個別配管におけるガス漏洩かを判定するよう
にしたので、上記第1の効果に加え、ガス漏洩を検出し
たときに、共用配管におけるガス漏洩か個別配管におけ
るガス漏洩かを識別することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るガス配管漏洩検出
装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1における元メータおよび需要家メータとし
て用いられる膜式ガスメータの一例の構成を示す断面図
である。
【図3】図2に示したガスメータの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図1における処理装置の漏洩判定部の動作を示
す流れ図である。
【図5】図4における漏洩箇所判定処理の動作の一例を
示す流れ図である。
【図6】図4における漏洩箇所判定処理の動作の他の例
を示す流れ図である。
【図7】図6に示した動作を説明するための説明図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施例における元メータの構成
を示す断面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】図8に示したガイド部材および流速センサユ
ニットを取り出して示す分解斜視図である。
【図11】図8に示した元メータの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図12】本発明の第3の実施例における需要家メータ
の構成を示す断面図である。
【図13】図12に示した需要家メータの回路構成を示
すブロック図である。
【図14】集合住宅等において用いられる従来のガス供
給経路を示す説明図である。
【符号の説明】
11 共用配管 12 個別配管 13 元メータ 141 〜14n 需要家メータ 20 処理装置 21 通信処理部 22 漏洩判定部 23 警報発生部 24 計時部 34 計測部 35 遮断弁 40 制御部 41 流量演算部 42 遮断弁制御部 43 判定用流量演算部 44 通信処理部 45 計時部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共用配管におけるガスの流量を検出する
    共用配管流量検出手段と、 前記共用配管から分岐されて各需要家にガスを供給する
    ための複数の個別配管におけるガスの流量を検出する複
    数の個別配管流量検出手段と、 前記共用配管流量検出手段によって検出される流量と複
    数の前記個別配管流量検出手段によって検出される流量
    の総和とを比較してガス漏洩の有無を判定する漏洩判定
    手段とを備えたことを特徴とするガス配管漏洩検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記漏洩判定手段は、前記共用配管流量
    検出手段によって検出される流量から複数の前記個別配
    管流量検出手段によって検出される流量の総和を引いた
    値が所定値を越える場合にガス漏洩有りと判定すること
    を特徴とする請求項1記載のガス配管漏洩検出装置。
  3. 【請求項3】 前記共用配管流量検出手段および前記個
    別配管流量検出手段は共に、一定容積のガスが通過する
    毎に信号を出力する計測手段と、この計測手段の出力信
    号に基づいて一定時間内におけるガスの積算流量を算出
    して、前記漏洩判定手段が判定に用いる流量とする判定
    用流量演算手段とを有することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のガス配管漏洩検出装置。
  4. 【請求項4】 前記共用配管流量検出手段は瞬間流量を
    検出して前記漏洩判定手段が判定に用いる流量とする瞬
    間流量検出手段を有し、前記個別配管流量検出手段は、
    一定容積のガスが通過する毎に信号を出力する計測手段
    と、この計測手段の出力信号に基づいて一定時間内にお
    けるガスの積算流量を算出し、更にこの積算流量を瞬間
    流量に換算して、前記漏洩判定手段が判定に用いる流量
    とする判定用流量演算手段とを有することを特徴とする
    請求項1または2記載のガス配管漏洩検出装置。
  5. 【請求項5】 前記共用配管流量検出手段および前記個
    別配管流量検出手段は共に、瞬間流量を検出して前記漏
    洩判定手段が判定に用いる流量とする瞬間流量検出手段
    を有することを特徴とする請求項1または2記載のガス
    配管漏洩検出装置。
  6. 【請求項6】 前記共用配管流量検出手段および前記個
    別配管流量検出手段は共に、間欠的に且つ同期して、前
    記漏洩判定手段が判定に用いる流量の情報を生成し、前
    記漏洩判定手段は、前記共用配管流量検出手段および前
    記個別配管流量検出手段から間欠的に生成される流量の
    情報に基づいて間欠的にガス漏洩の有無の判定を行うこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の
    ガス配管漏洩検出装置。
  7. 【請求項7】 各個別配管を個別に遮断可能な遮断手段
    と、前記漏洩判定手段によってガス漏洩有りと判定され
    たときに、前記遮断手段を用いて1つの個別配管を除い
    て他の個別配管を遮断して前記共用配管流量検出手段に
    よって検出される流量と遮断しない個別配管に対応する
    個別配管流量検出手段によって検出される流量とを比較
    する動作を、全ての個別配管について行い、各個別配管
    毎の比較結果に基づいて、共用配管におけるガス漏洩か
    特定の個別配管におけるガス漏洩かを判定する漏洩箇所
    判定手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか1に記載のガス配管漏洩検出装置。
  8. 【請求項8】 前記漏洩判定手段によってガス漏洩有り
    と判定されたときに、1つの個別配管のみがガス供給中
    であるときにおいてその個別配管に対応する個別配管流
    量検出手段によって検出される流量と前記共用配管流量
    検出手段によって検出される流量とを比較する動作を、
    複数の個別配管について行い、各個別配管毎の比較結果
    に基づいて、共用配管におけるガス漏洩か特定の個別配
    管におけるガス漏洩かを判定する漏洩箇所判定手段とを
    更に備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か1に記載のガス配管漏洩検出装置。
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