JP2000337940A - 流量計 - Google Patents

流量計

Info

Publication number
JP2000337940A
JP2000337940A JP11151492A JP15149299A JP2000337940A JP 2000337940 A JP2000337940 A JP 2000337940A JP 11151492 A JP11151492 A JP 11151492A JP 15149299 A JP15149299 A JP 15149299A JP 2000337940 A JP2000337940 A JP 2000337940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
flow meter
flow
flowmeter
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11151492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshikura
博史 吉倉
Koichi Tashiro
耕一 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP11151492A priority Critical patent/JP2000337940A/ja
Publication of JP2000337940A publication Critical patent/JP2000337940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した流量計測を行え、かつ適切に小口径
化できる流量計を提供する。 【解決手段】 流量計本体3に、流路2側を底部11と
し、流量計本体3の径方向外方に開口する一対の有底の
穴部12を相対向して形成し、一対の底部11に一対の
超音波センサ4の圧電素子9を載置する。流路2の内壁
面に凹凸が形成されていないため、流体の流れが乱れる
ようなことがなく、良好な器差特性及び下限流量特性を
確保でき、流量計測を安定して行える。さらに、従来技
術で用いたセンサホルダ5を使用していないので、良好
な特性を維持して流量計本体3の小口径化を図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体等の流体の流
量を測定する流量計に係り、特に超音波センサを用いる
流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流量計として図20及び図21に
示すものがある。この流量計1は、内周側に流路2を形
成する管状の金属製の流量計本体3を有している。流量
計本体3には、相対向して孔(符号省略)が形成されて
いる。この孔に超音波センサ4のセンサホルダ(圧電素
子収納体)5の有底筒状のホルダ本体部6を挿入させ
て、この超音波センサ4がボルトなどの保持部材7によ
り取り付けられている。この場合、ホルダ本体部6の底
板部(振動板部)8が接液するように構成されている。
ホルダ本体部6には圧電素子9が収納されている。
【0003】また、他のタイプの流量計1として図22
及び図23に示すものがある。この流量計1は、超音波
伝搬経路に、流量計本体3とは別部材の伝搬部材10を
固定し、その上に超音波センサ4を設置し、伝搬部材1
0を介して流体中を伝搬して受信される超音波に対し、
伝搬部材10と流量計本体3との接合部から流量計本体
3を伝搬して回り込む超音波(回り込みノイズ)が重畳
することを抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧電素子
(超音波素子)は、良好な振動特性(単一な厚みたて振
動)を得る上でアスペクト比(直径/厚さ)を十分大き
くする(一般にアスペクト比3倍以上)必要があること
から、その直径を小さくできず、上述した流量計1で
は、ホルダ本体部6の底板部8が大きくなるため、流路
2に凹凸が形成される。特に、小流量用では流速をかせ
ぐために流路を細くするため、凹凸が大きくなる。そし
て、このように凹凸が形成されることにより、流体の流
れを乱してしまう。このため、流量計1の特性〔器差特
性(器差のばらつき特性)、下限流量特性(流速が小さ
いところでも安定した流れとなって渦が安定して生成さ
れることを示す特性、すなわち小流速でも安定して計測
できることを示す特性)〕を悪化させるという問題点が
あった。他の従来技術として、図24に示すように、流
量計本体3における渦発生体(ブラフボディ)30の下
流側の渦発生領域を間にするようにして2組の超音波セ
ンサ4を周方向に沿わせて配置し、同じ流体中を伝搬し
た超音波同士を比較することで音速変化の影響を構造的
にキャンセルするように(クロスセンシングするよう
に)構成した流量計1がある。この流量計1は、超音波
センサ数が多いため、上述した従来技術に比して、流路
2に生ずる凹凸がより大きくなり、上記問題〔流体の流
れが乱れること、器差特性及び下限流量特性が悪化する
こと〕がより顕著なものになる。
【0005】また、近時、小流量測定が求められてお
り、これに併せて流量計の口径も小さくされるようにな
ってきているが、口径に合わせて超音波センサ4の大き
さを小型化することには限界があるため、上述した図2
0〜図24の従来技術では口径を小さくすると、その
分、流路2側に突出する部分が相対的に大きくなり、流
れの乱れをより生じさせることになり、口径を小さくす
るには限界があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、被測定流体の流れが乱れることを抑制して安定した
流量計測を行え、かつ適切に小口径化できる流量計を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
超音波素子を有する一対の超音波センサを管に備えた流
量計であって、前記管には該管の内周側を底部とし、該
管の径方向外方に開口する一対の有底の穴部を形成し、
前記一対の穴部の底部に前記一対の超音波センサの超音
波素子をそれぞれ載置することを特徴とする。請求項2
記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記管を
複数の部位に分割し、前記一対の穴部のうち一方の穴部
が前記複数の部位のうち一つの部位に形成され、前記一
対の穴部のうち他方の穴部が前記複数の部位のうち他の
部位に形成されたことを特徴とする。請求項3記載の発
明は、請求項1記載の構成において、前記管の内周側か
ら前記管の径方向外方に延びて形成される溝により前記
管を複数の領域に区画し、前記一対の穴部のうち一方の
穴部が前記複数の領域のうち一つの領域に形成され、前
記一対の穴部のうち他方の穴部が前記複数の領域のうち
他の領域に形成されたことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、超音波素子と、該
超音波素子を収納するセンサホルダとからなる一対の超
音波センサを管に備えた流量計であって、前記センサホ
ルダは、その底板部が前記管の流路に臨んで配置される
よう前記管に形成された一対の孔に挿入され、前記孔に
挿入された前記センサホルダの底板部における前記流路
の周方向に沿う方向の長さを前記超音波素子の底面部の
長さに比して短く設定したことを特徴とする。請求項5
記載の発明は、請求項4記載の構成において、前記セン
サホルダにおける前記孔挿入部分は、前記底板部に向け
て径寸法が逓減することを特徴とする。請求項6記載の
発明は、請求項4記載の構成において、前記センサホル
ダにおける前記孔挿入部分は、前記底板部に向けて径寸
法が段階的に小さくなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施の形態の
流量計1を図1に基づいて説明する。流量計1は、内周
側に流路2を形成する管状の金属製の流量計本体(管)
3を有している。流量計本体3には、相対向して流路2
側(流量計本体3の内周側)を底部11とし、流量計本
体3の径方向外方に開口する一対の有底の穴部12が形
成されている。一対の底部11には一対の超音波センサ
4の圧電素子(超音波素子)9がそれぞれ載置される。
穴部12の開口部には穴部12を閉塞する蓋13が載置
されている。この蓋13は流量計本体3にボルト14に
より取り付けられている。流路2には被測定流体が流さ
れるようになっている。
【0010】流量計本体3にはアンプケース15が取り
付けられている。アンプケース15には、リード線(図
示省略)を介して圧電素子9に接続されたアンプ回路1
6が収納されている。アンプ回路16は、圧電素子9を
駆動して受信した超音波信号から流れの状態を検出して
流量を求め、流量信号の出力及び表示を行う。前記底部
11の厚さは、流体と流量計本体3の材質の音響インピ
ーダンスとの関係で、流体が液体の場合には、平均肉厚
が(1/2)λの整数倍(λ:流量計本体3を伝搬する
超音波の波長)になるように設定され、超音波の伝搬効
率が良く定在波が発生しずらいようになっている。
【0011】この流量計1は、アンプ回路16に設けた
図示しない発振回路が図1上側の圧電素子9を駆動し、
流量計本体3の図1上側の底部11を介して流体中に超
音波を伝搬させる。流体中を伝搬した超音波は図1下側
の底部11を介して図1下側の圧電素子9で受信され、
アンプ回路16の入力部で電気信号に変換され流量信号
として演算され、その出力、表示が行われる。
【0012】そして、この流量計1では、流路2の内壁
面に従来技術で用いていたセンサホルダによる凹凸が形
成されておらず、なだらかな面になっている。すなわ
ち、上述した従来技術(図20〜図24)では流路2に
凹凸が形成されていたが、本実施の形態では、流路2に
従来技術で用いていたセンサホルダによる凹凸が形成さ
れていない。このため、本実施の形態では、流体の流れ
が乱れるようなことがなく、良好な器差特性及び下限流
量特性を確保でき、流量計測を安定して行える。さら
に、上述した従来技術で用いたセンサホルダ5を使用し
ていないので、良好な特性を維持して流量計本体3の小
口径化を図ることができる。
【0013】次に、本発明の第2実施の形態の流量計1
を図2及び図3に基づいて説明する。図2及び図3にお
いて、前記一対の穴部12のそれぞれを分離するように
流量計本体3は上側、下側の流量計本体3a,3b(複
数の部位)に分割されている。上側、下側の流量計本体
3a,3bは、筒状をなすように重ね合わせられ、溶接
Yにより一体化されている。図2中、17はリード線1
8(図16)を通すリード線通し孔である。
【0014】この第2実施の形態も、前記第1実施の形
態(図1)と同様に、流路2に従来技術で用いていたセ
ンサホルダによる凹凸が形成されないため、流体の流れ
が乱れるようなことがなく、良好な器差特性及び下限流
量特性を確保でき、流量計測を安定して行える。さら
に、第1実施の形態(図1)と同様に、良好な特性を維
持して流量計本体3の小口径化を図ることができる。
【0015】また、上側の圧電素子9が発生した超音波
は、上側の流量計本体3aに伝搬された後に流体に伝搬
すると同時に、上側の流量計本体3aから下側の流量計
本体3bに直接伝搬する(いわゆる回り込む)超音波も
存在する。しかし、流量計本体3は上側の流量計本体3
aと下側の流量計本体3bに分離して接合されているこ
とにより、前記回り込み超音波は前記分離部分(接合部
分)で減衰され、送信側(図2上側)の圧電素子9から
受信側(図2下側)の圧電素子9に回り込み超音波が直
接受信される比率は、流体中を伝搬した超音波に比べて
十分小さくなる(すなわち、S/Nを向上できる)。さ
らに、上述した従来技術では、流量計1を配管に設置し
たときの圧縮により、センサ孔(センサホルダ5のホル
ダ本体部6が挿入される孔)が変形してセンサ特性が変
化することが起こり得るが、本実施の形態では、上述し
た従来技術で問題となる圧縮力に対して、センサ穴の変
形がなくなり、その分、安定したセンサ特性を得ること
ができる。
【0016】次に、本発明の第3実施の形態の流量計1
を図4に基づき、図2及び図3を参照して説明する。こ
の流量計1は、流量計本体3の周方向に4つの穴部12
を備え、それぞれの底部11に超音波センサ4の圧電素
子9を音響接合剤(図示省略)で接着している。さら
に、流量計本体3は、4つの穴部12のそれぞれを分離
するように第1、第2、第3、第4の4つの流量計本体
3c,3d,3e,3f(複数の部位)に分割されてい
る。第1、第2、第3、第4の流量計本体3c,3d,
3e,3fは、筒状をなすように重ね合わせられ、溶接
Yにより一体化されている。
【0017】この流量計1では、第1の流量計本体3c
の底部11に載置した圧電素子9及び第2の流量計本体
3dの底部11に載置した圧電素子9が超音波送信のた
めに用いられ、第1の流量計本体3c及び第2の流量計
本体3dに対向する第3の流量計本体3e及び第4の流
量計本体3fにそれぞれ設けられる圧電素子9が超音波
受信のために用いられるようになっており、多測線セン
シング(複数の超音波伝搬経路によってセンシングする
こと)を行うようにしている。
【0018】この第3実施の形態も、前記第1実施の形
態(図1)及び第2実施の形態(図2及び図3)と同様
に、流路2に従来技術で用いていたセンサホルダによる
凹凸が形成されないため、流体の流れが乱れるようなこ
とがなく、良好な器差特性及び下限流量特性を確保で
き、流量計測を安定して行える。さらに、流量計本体3
が第1、第2、第3、第4の流量計本体3c,3d,3
e,3fに分割して接合されていることにより、前記回
り込み超音波が分割部分(接合部分)で減衰されるた
め、S/Nを向上できる。また、上述した従来技術で用
いたセンサホルダ5を使用していないので、良好な特性
を維持したままで流量計本体3の小口径化を図ることが
できる。
【0019】前記第1実施の形態(図1)の流量計1に
おいて、図5に示すように、流量計本体3を上側の底部
11及び下側の底部11を分離するように4つの流量計
本体3(第1、第2、第3、第4の流量計本体3c,3
d,3e,3f)に分離し、これらを筒状をなすように
接合して流量計1を構成(以下、便宜上、本発明の第4
実施の形態という。)してもよい。
【0020】この第4実施の形態によれば、流路2に従
来技術で用いていたセンサホルダによる凹凸が形成され
ないため、流体の流れが乱れるようなことがなく、良好
な器差特性及び下限流量特性を確保でき、流量計測を安
定して行える。さらに、前記第3実施の形態と同様に、
流量計本体3が上側、下側の流量計本体3a,3bに分
割して接合されていることにより、前記回り込み超音波
が分割部分(接合部分)で減衰されるため、S/Nを向
上できる。また、上述した従来技術で用いたセンサホル
ダ5を使用していないので、良好な特性を維持して流量
計本体3の小口径化を図ることができる。
【0021】前記第2実施の形態(図2及び図3)の流
量計1において、図6及び図7に示すように、流路2内
に開口し、かつ上側、下側の流量計本体3a,3bの各
底部11を囲むように環状切欠溝20を形成して流量計
1を構成(以下、便宜上、本発明の第5実施の形態とい
う。)してもよい。
【0022】この第5実施の形態によれば、圧電素子9
を載置する前記各底部11を囲むように環状切欠溝20
を形成しており、これにより回り込み超音波を減衰す
る。このため、上側、下側の流量計本体3a,3bの接
合部による回り込み超音波の減衰とあいまって、回り込
み超音波が直接受信される比率は、流体中を伝搬した超
音波に比べて十分小さくなるので、S/Nの向上を図る
ことができる。この場合、第2実施の形態に比して、環
状切欠溝20を設けた分、回り込み超音波の伝搬の抑制
が図れて、流量計測をより安定して果たすことができ
る。
【0023】前記第1実施の形態(図1)の流量計1に
おいて、図8に示すように、流量計本体3の流路2側部
分(内周側部分)における上側の底部11及び下側の底
部11の間の部分に、流路2(管の内周側)から流量計
本体3の径方向外方に延びる2条の溝20Aを形成し、
この2条の溝20Aにより流量計本体3を図8上側、下
側の領域(複数の領域)〔符号省略〕に区画し、上側の
穴部12を前記上側の領域に形成し、下側の穴部12を
下側の領域に形成して流量計1を構成(以下、便宜上、
本発明の第6実施の形態という。)してもよい。この第
6実施の形態によれば、流路2に従来技術で用いていた
センサホルダによる凹凸が形成されないため、流体の流
れが乱れるようなことがなく、良好な器差特性及び下限
流量特性を確保でき、流量計測を安定して行える。さら
に、溝20Aを設けたことにより回り込み超音波が減衰
され、S/Nを向上できる。また、上述した従来技術で
用いたセンサホルダ5を使用していないので、良好な特
性を維持して流量計本体3の小口径化を図ることができ
る。なお、前記第2、第3、第4、第5実施の形態のよ
うに流量計本体3が完全に分割されている方が、超音波
の回り込みを防止できるが、この第6実施の形態のよう
に一部くっついていた(分割されていない)方が、組付
のときずれたりするようなことがなく便利である。
【0024】また、この第6実施の形態(図8)では、
2条の溝20Aを流路2を間にして対向して設けた場合
を例にしたが、これに代えて、図9に示すように、4条
の溝20Bにより流量計本体3を図9上側、下側、左
側、右側の4つの領域(複数の領域)に区画し、上側の
穴部12を前記上側の領域に形成し、下側の穴部12を
前記下側の領域に形成して流量計1を構成(以下、便宜
上、本発明の第7実施の形態という。)してもよい。こ
の第7実施の形態は、第6実施の形態と同様にS/Nの
向上及び良好な特性を維持して流量計本体3の小口径化
の実現が可能になると共に、4条の溝20Bを設けたこ
とにより第6実施の形態に比して回り込み超音波をより
減衰してS/Nを更に向上することができる。
【0025】次に、本発明の第8実施の形態を図10及
び図11に基づいて説明する。図10及び図11におい
て、流量計1の流量計本体3には、先端側が流路2内に
開口するコーン(円錐)形状の一対の孔(円錐孔)21
が相対向して形成されており、この円錐孔21に連通し
て流量計本体3の外側に開口する略円形状の外側穴22
が設けられている。この外側穴22及び円錐孔21に超
音波センサ4が嵌装されている。
【0026】超音波センサ4は、超音波の送受信を行う
圧電素子9と、この圧電素子9を収納するセンサホルダ
5と、から大略構成されている。センサホルダ5は、有
底筒状をなし底面部に圧電素子9を載置し前記外側穴2
2に挿入される略有底筒状の収納部23と、収納部23
の底面部に連接し前記円錐孔21に挿入されるコーン
(円錐)形状の音波伝搬部24(孔挿入部分)とからな
り、音波伝搬部24(傾斜部)にはフッ素樹脂(例えば
PFA)のライニング25(コーティング)が施されて
いる。音波伝搬部24には雄ねじ(図示省略)が形成さ
れ、円錐孔21にはこの雄ねじに螺合する雌ねじ(図示
省略)が形成されている。
【0027】音波伝搬部24の先端部26(底板部)は
流路2に臨んでおり、当該先端部26における流路2の
周方向に沿う方向の長さBは、圧電素子9の底面部の長
さDに比して短く設定されている。また、音波伝搬部2
4はコーン形状とされており、先端部26(底板部)に
向けて径寸法が逓減したものになっている。
【0028】超音波センサ4は、収納部23及び音波伝
搬部24をそれぞれ外側穴22及び円錐孔21に挿入さ
せ、円錐孔21に音波伝搬部24をねじ込むことによ
り、音波伝搬部24に施されたフッ素樹脂のライニング
25が音波伝搬部24及び円錐孔21に締付けられた状
態で流量計本体3に取り付けられている。この場合、上
述したようにライニング25が締付けられていることに
より、ライニング25が流体をシールすることになる。
【0029】そして、この第8実施の形態では、流路2
の内壁面に従来技術で用いていたセンサホルダによる凹
凸が形成されず、流体の流れが乱れるようなことを抑え
ることができ、良好な器差特性及び下限流量特性を確保
でき安定して流量計測を行える。さらに、圧電素子9か
ら送信されて音波伝搬部24に伝搬した超音波は流体中
に伝搬する以外に流量計本体3内にも伝搬するが、音波
伝搬部24に施したライニング25内で超音波が十分減
衰し、流量計本体3内に伝搬する超音波(回り込みノイ
ズ)は流体中を伝搬する超音波に比べて十分小さくなる
(すなわち、S/Nを向上できる)。また、音波伝搬部
24がコーン形状にされていることにより、超音波が音
波伝搬部24の先端部に集中するので、音圧が高くなっ
てS/N比が向上する。また、音波伝搬部24がコーン
形状にされており、流路2に臨む先端部26が小さくな
っているので、流量計本体3の口径を小さくしても流れ
の乱れを生じさせるような大きな凹凸が形成されること
がない(すなわち、流量計本体3を小口径にしても、流
路2に形成される凹凸を必要最小限に抑えることができ
る)。
【0030】上述した従来技術では、口径に合わせて圧
電素子9(超音波センサ4)を小さくすることに限界が
あり、小口径にするほど超音波センサ4の設置が困難に
なるが、この第8実施の形態では、圧電素子9の大きさ
よりも流路2内の超音波放射面(先端部26)を十分小
さくできることから、超音波センサ4の設置自由度を向
上させることができる。
【0031】また、第8実施の形態では、超音波センサ
4の固定を、超音波センサ4及び流量計本体3に設けた
ネジ構造(雄ねじ、雌ねじ)で行う場合を例にしたが、
これに限らず、超音波センサ4を流量計本体3に十分押
し込んだ状態で、収納部23を外側穴22の形成部に溶
接することにより行うようにしてもよい。また、第8実
施の形態では、音波伝搬部24(傾斜部)にフッ素樹脂
(例えばPFA)のライニング25を施した場合を例に
したが、フッ素樹脂に代えてゴムを用いてもよい。
【0032】上述した第8実施の形態では、円錐孔21
が流路2に垂直に延びる場合を例にしたが、これに代え
て、図12ないし図14に示すように円錐孔21を流路
2に対して斜め形成し(便宜上、斜め円錐孔21Aとい
う。)、かつこの斜め円錐孔21Aに沿うように音波伝
搬部(便宜上、斜め音波伝搬部24Aという)〔孔挿入
部分〕を形成することにより流量計1を構成(以下、本
発明の第9実施の形態という。)してもよい。この第9
実施の形態では、超音波センサ4は略同一円周上に配置
するものの、外側穴22は同一円周にはなく流量計本体
3の長手方向にずらせて配置し、これに伴い、2つの圧
電素子9が流量計本体3の長手方向にずれて配置され
る。
【0033】この第9実施の形態は、第8実施の形態と
同様に、器差特性及び下限流量特性の向上、回り込み超
音波(回り込みノイズ)の減衰によるS/Nの向上、及
び音波伝搬部24Aがコーン形状にされていることによ
る小口径化を図ることができる。また、音波伝搬部24
Aがコーン形状にされていることにより、超音波が音波
伝搬部24Aの先端部26に集中するので、音圧が高く
なってS/N比が向上する。また、この第9実施の形態
では、一方(図13上側)の圧電素子9で発生した超音
波を斜め音波伝搬部24Aに伝搬し、一方の圧電素子9
とは同一円周上にない図13上側の音波伝搬部24(振
動板)の先端部26から流体中に伝搬させている。この
ように超音波センサ4は略同一円周上に配置するもの
の、収納部23を挿入する外側穴22は同一円周上には
なく流量計本体3の長手方向にずらせて配置したこと
で、実際に超音波が流体中を伝搬する(斜め音波伝搬部
24Aの先端部26)円周上には圧電素子9を収納する
収納部23はなく、超音波センサ4の取り付けスペース
を十分確保できる。このため、流量計本体3を小口径に
しても、同一円周上に複数組の超音波センサ4を容易に
設置することができ、この分、流量計1を小口径化する
ことができる。
【0034】次に、本発明の第10実施の形態の流量計
1を図15及び図16に基づき、図1、図20及び図2
1を参照して説明する。この流量計1は、内周側に円筒
状の流路2を形成する管状の金属製の流量計本体3を有
している。流量計本体3はその外形が断面視、略正方形
に形成されている。流量計本体3の流路2には、この流
路2を横切るように渦発生体30(ブラフボディ)が図
示しないOリング等によりシールされ、ねじ止め又は溶
接等により固定されており、流れ方向の後方にカルマン
渦を発生するようにしている。なお、渦発生体30は、
流量計本体3と共に、鋳造等により一体成形してもよ
い。
【0035】流量計本体3のカルマン渦発生領域に対応
した部分には、周方向に、4つの孔(流量計本体側孔)
31が形成されており、超音波センサ4のセンサホルダ
5を挿入するようにしている。4つの流量計本体側孔3
1に挿入される超音波センサ4(センサホルダ5)を押
えるように流量計本体3にはセンサ支え部材32が嵌装
されている。センサ支え部材32には、流量計本体3の
4つの流量計本体側孔31に対応して4つの孔(支え部
材側孔)33が形成されており、ホルダ大径部34、ホ
ルダ中径部35及びホルダ小径部36からなるセンサホ
ルダ5のホルダ大径部34を挿入するようにしている。
【0036】超音波センサ4は、超音波を送受信する圧
電素子9と、圧電素子9を収納するステンレス等金属部
材または樹脂部材からなる前記センサホルダ5と、セン
サホルダ5の開口部に配置して接着やプロジェクション
溶接またはねじ込み等により密閉挿入される蓋13と、
蓋13と圧電素子9の間に介装される複数の部材からな
る素子押え部材37及び皿ばね38と、センサホルダ5
の底板部8と圧電素子9との間に介装される樹脂または
金属材料からなる音響整合部材39とから大略、構成さ
れており、センサホルダ5及び蓋13の上側に配置され
る矩形の板材40を介してボルト41により流量計本体
3に保持されている。図16中、42はセンサホルダ5
と流量計本体3との間に介装されるOリングなどのシー
ル部材である。
【0037】流量計本体側孔31は、流路2に臨む部分
の小径の小径孔部(本体側小径孔部31a)と、本体側
小径孔部31aに段差を持って連接する大径の本体側大
径孔部31bと、からなり、本体側大径孔部31bが開
口している。また、支え部材側孔33は、本体側大径孔
部31bに比して大きい内径にされている。
【0038】センサホルダ5は、有底円筒状または有底
多角形筒状をなしており、開口側から底板部8に向けて
段差を持って形成される前記ホルダ大径部34、ホルダ
中径部35、ホルダ小径部36からなり、ホルダ大径部
34が支え部材側孔33に挿入され、ホルダ中径部35
及びホルダ小径部36(センサホルダ5における孔挿入
部分)が流量計本体側孔31に挿入されている(すなわ
ち、センサホルダ5における孔挿入部分は、底板部8に
向けて径寸法が段階的に小さくなっている)。センサホ
ルダ5のホルダ大径部34には、リード線通し孔17が
形成されており、圧電素子9に接続したリード線18が
挿通するようになっている。底板部8における流路2の
周方向に沿う方向の長さBは圧電素子9の底面部の長さ
Dに比して短く設定されている。
【0039】センサホルダ5に形成される孔43は、底
板部8側に形成される小径の小径孔部(ホルダ側小径孔
部)43aと、ホルダ側小径孔部43aに段差をもって
連接する中径のホルダ側中径孔部43bと、ホルダ側中
径孔部43bに段差をもって連接する大径のホルダ大径
孔部43cとからなっている。ホルダ側小径孔部43a
と、ホルダ側中径孔部43bとで形成される段差部に圧
電素子9が載置されている。ホルダ側中径孔部43bに
は前記素子押え部材37及び皿ばね38が挿入されてい
る。
【0040】前記音響整合部材39はホルダ側小径孔部
43aに挿入されて上述したように圧電素子9と底板部
8との間に介装されている。音響整合部材39及び圧電
素子9はシリコン接着剤やエポキシ樹脂等の音響接合剤
44によりセンサホルダ5に固定されている。これによ
り、圧電素子9から発射された超音波は底板部8(振動
板)から流体中に放射される。
【0041】ここで、音響整合部材39は底板部8(セ
ンサホルダ5)の材質(例えばステンレスとすると固有
音響インピーダンスは39×106Ns/m3)と圧電素子9(例
えばPZTとすると固有音響インピーダンスは30×106N
s/m3)の中間となる固有音響インピーダンスをもつ材料
を選択する。さらに、音響整合部材39は底板部8(セ
ンサホルダ5)の材質(例えばステンレスとすると線膨
張係数は17.3×10-6/℃)と圧電素子9(例えばPZT
とすると線膨張係数は7.9 ×10-6/℃)の中間となる線
膨張係数をもつ材料を選択する。このように2種類の特
性を合わせもつ音響整合部材39を選択することで、底
板部8と圧電素子9間の音波減衰を最小に抑えることが
でき、かつ使用温度範囲を拡大したときに生じる底板部
8と圧電素子9の線膨張係数の差が、それぞれの剥離等
の発生による音響不整合を抑えることができる。この場
合、音響整合部材39と底板部8(センサホルダ5の振
動板)とは、音響接合剤44による接着や、センサホル
ダ5のホルダ側小径孔部43aへの材料を流し込み一体
成形等により固定されている。また、音響整合部材39
と底板部8のそれぞれの厚さは、超音波の放射効率を考
慮して発振周波数の(1/2)λの整数倍となるように
設定されている。これにより、音波の透過効率の向上を
図るようにしている。
【0042】この第10実施の形態では、送信側の超音
波センサ4の圧電素子9が、超音波信号を発生させる図
示しないセンサ駆動回路からの電気信号を受けて、厚み
たて振動により超音波を発生する。この超音波は音響整
合部材39と底板部8を伝搬して流体中に発射される。
ここで、流れにより渦発生体30の下流側にカルマン渦
が発生すると、流体中に放射された一対の送信側の圧電
素子9からの超音波はそれぞれドップラー効果により異
なった変調(進み・遅れ)をうけ、一対の送信側の圧電
素子9と対向する位置に設けられた一対の受信側の圧電
素子9に対応する底板部8及び音響整合部材39を伝搬
して当該受信側の圧電素子9に受信される。この流体中
を伝搬して受信されかつカルマン渦により変調を受けた
2つの超音波は、電気信号に変換されたのち演算回路
(図示省略)で流量信号に変換される。
【0043】また、この第10実施の形態では、圧電素
子9を収納するセンサホルダ5のホルダ中径部35及び
ホルダ小径部36(ザグリ部)が、底板部8に向けて径
寸法が段階的に小さくなっているので、流路2内の流体
に接する部分(底板部8)が小さくなり、これにより流
路2の内壁面に従来技術で用いていたセンサホルダによ
る凹凸が形成されず、流体の流れが乱れるようなことを
抑えることができ、良好な器差特性及び下限流量特性を
確保でき、安定して流量計測できる。
【0044】また、第10実施の形態では、圧電素子9
を収納するセンサホルダ5のホルダ中径部35及びホル
ダ小径部36が、底板部8に向けて径寸法が段階的に小
さくなっているので、超音波がセンサホルダ5のホルダ
中径部35及びホルダ小径部36の先端部(底板部8)
に集中するので、音圧が高くなってS/N比が向上す
る。
【0045】さらに、圧電素子9を収納するセンサホル
ダ5のホルダ中径部35及びホルダ小径部36が、底板
部8に向けて径寸法が段階的に小さくなっており、流路
2内の流体に接する部分(底板部8)が小さいので、口
径を小さくしても流れの乱れを生じさせるような、従来
技術で用いていたセンサホルダによる凹凸が形成される
ことがなく、小口径化を良好な特性を確保して達成する
ことができる。
【0046】また、従来構造では、流量計の口径に合わ
せて圧電素子9(超音波センサ4)を小さくすることに
は限界があり、小さい口径になる程、超音波センサ4の
設置が困難になるが、この第10実施の形態では、圧電
素子9の大きさよりも流路2内への超音波放射面を十分
小さくできることから、超音波センサ4を複数組設置す
ることが困難であった小口径のものに対してもセンサ設
置の自由度を上げることができる。さらに、上述したよ
うに圧電素子9の大きさよりも流路2内への超音波放射
面を十分小さくできることにより小口径に対応したクロ
スセンシング計測が可能となり、2組の超音波センサ4
を用いて同じ流体中を伝搬した超音波同士を比較する方
法の特徴である、流体中に存在する音速変化の影響を構
造的にキャンセルでき、かつカルマン渦の変調量を大き
くとりだせ低流速域での計測感度を向上させることがで
きる。
【0047】また、音響整合部材39を設けたことによ
り、低温時、高温時の使用で問題になる接合剤の剥離等
の発生がなくなるので、使用温度範囲の拡大を図ること
ができる。さらに、小口径化を図る上で圧電素子9を別
個に製作せずに現行品を流用できるため、装置の低廉化
を図ることができる。
【0048】この第10実施の形態のセンサホルダ5
は、径寸法が段階的に形成されるホルダ大径部34、ホ
ルダ中径部35、ホルダ小径部36からなり比較的構成
が簡易である。このため、後述する第13実施の形態の
センサホルダ5に比して、装置全体の構成を簡易なもの
にでき、ひいては生産性の向上を図ることができる。ま
た、この第10実施の形態のセンサホルダ5は、ホルダ
側小径孔部43aがテーパを有していないため、構成が
簡易であり、後述する第12実施の形態のセンサホルダ
5に比して、装置全体の構成を簡易なものにでき、ひい
ては生産性の向上を図ることができる。
【0049】また、図17に示すように、第10実施の
形態の音響整合部材39とセンサホルダ5のホルダ小径
部36との間に隙間45を形成し、音響整合部材39を
底板部8に接合して流量計1を構成(以下、本発明の第
11実施の形態という。)してもよい。この第11実施
の形態では、圧電素子9から発射された超音波は流体中
に伝搬する以外にセンサホルダ5から流量計本体3にも
伝搬するが、前記隙間45により超音波が減衰するの
で、第10実施の形態に比してよりS/Nの向上を図る
ことができる。
【0050】また、図18に示すように、第10実施の
形態のセンサホルダ5に形成されるホルダ側小径孔部4
3aを、テーパを備えた筒状(略円錐状)に形成し、か
つ音響整合部材39をこの当該ホルダ側小径孔部43a
に嵌合する略円錐状に形成して流量計1を構成(以下、
本発明の第12実施の形態という。)してもよい。この
第12実施の形態では、略円錐状に形成された音響整合
部材39内部で音波が集中し、底板部8から発射される
超音波の音圧が強くなる。このため、超音波センサ4の
S/N、ひいてはセンサ効率が向上する。
【0051】また、図19に示すように、第10実施の
形態の流量計本体3の流量計本体側孔31の流路2側の
部分はテーパを備えた筒状(略円錐状)に形成し、セン
サホルダ5のホルダ小径部36を先細りの筒状(略円錐
状)に形成し、かつこのホルダ小径部36に沿うように
音響整合部材39を先細りの形状(略円錐状)にして流
量計1を構成(以下、本発明の第13実施の形態とい
う。)してもよい。この第13実施の形態では、センサ
ホルダ5の小径部及び音響整合部材39が略円錐状に形
成されていることにより音響整合部材39及びセンサホ
ルダ5の底板部8に音波が集中し、底板部8から発射さ
れる超音波の音圧が強くなる。このため、超音波センサ
4のS/N、ひいてはセンサ効率が向上する。
【0052】上記実施の形態では4つの超音波センサ4
を流路2の周方向に並べているが、さらに、前記4つの
超音波センサ4に対して流路2の軸方向に並ぶように超
音波センサ4を配置し、計測精度の向上を図るように構
成してもよい。
【0053】なお、前記全ての実施の形態の超音波セン
サは、超音波流量計や超音波センサを用いた渦流量計、
相関式流量計等に用いることができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、管には該
管の内周側を底部とし、該管の径方向外方に開口する一
対の有底の穴部を形成し、前記一対の穴部の底部に前記
一対の超音波センサの超音波素子をそれぞれ載置し、管
の流路の内壁面に凹凸が形成されておらず、なだらかな
面になっているので、流体の流れが乱れるようなことが
なく、良好な器差特性及び下限流量特性を確保でき、流
量計測を安定して行える。さらに、上述した従来技術で
用いたセンサホルダを使用していないので、良好な特性
を維持して管の小口径化を図ることができる。請求項2
記載の発明によれば、管を複数の部位に分割し、一対の
穴部のうち一方の穴部が前記複数の部位のうち一つの部
位に形成され、前記一対の穴部のうち他方の穴部が前記
複数の部位のうち他の部位に形成されており、一方の穴
部から他方の穴部に直接伝搬する(いわゆる回り込む)
超音波が、管の分割部(接合部)で減衰されるので、S
/Nを向上できる。請求項3記載の発明によれば、管の
内周側から前記管の径方向外方に延びて形成される溝に
より前記管を複数の領域に区画し、前記一対の穴部のう
ち一方の穴部が前記複数の領域のうち一つの領域に形成
され、前記一対の穴部のうち他方の穴部が前記複数の領
域のうち他の領域に形成されており、前記溝により、回
り込み超音波が減衰されるので、S/Nを向上できる。
また、前記請求項1記載の発明のように管が完全に分割
されている方が、超音波の回り込みを防止できるが、こ
の請求項3記載の発明のように一部くっついていた(分
割されていない)方が、組付のときずれたりするような
ことがなく便利である。
【0055】請求項4記載の発明によれば、超音波素子
と、該超音波素子を収納するセンサホルダとからなる一
対の超音波センサを管に備えた流量計であって、センサ
ホルダは、その底板部が管の流路に臨んで配置されるよ
う前記管に形成された一対の孔に挿入され、前記孔に挿
入された前記センサホルダの底板部における前記流路の
周方向に沿う方向の長さを前記超音波素子の底面部の長
さに比して短く設定しており、管の口径を小さくしても
流体の流れの乱れを生じさせるような大きな凹凸が形成
されることがなく、小口径化を良好な特性を確保して達
成することができる。また、前記請求項1記載の発明の
ように管が完全に分割されている方が、超音波の回り込
みを防止できるが、この請求項4記載の発明のように一
部くっついていた(分割されていない)方が、組付のと
きずれたりするようなことがなく便利である。請求項5
記載の発明によれば、センサホルダにおける孔挿入部分
は、底板部に向けて径寸法が逓減しており、超音波がセ
ンサホルダの底板部に集中し、相対的に回り込み超音波
が少なくなるので、その分、S/Nを向上できる。請求
項6記載の発明によれば、センサホルダにおける孔挿入
部分は、底板部に向けて径寸法が段階的に小さく設定さ
れており、超音波がセンサホルダの底板部に集中し、相
対的に回り込み超音波が少なくなるので、その分、S/
Nを向上できる。請求項5記載の発明に比して、構造が
簡易であり、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の流量計を示す側面断
面図である。
【図2】本発明の第2実施の形態の流量計を示す側面断
面図である。
【図3】図2の流量計を示す正面断面図である。
【図4】本発明の第3実施の形態の流量計を示す側面断
面図である。
【図5】本発明の第4実施の形態の流量計を示す側面断
面図である。
【図6】本発明の第5実施の形態の流量計を示す側面断
面図である。
【図7】図6の流量計を示す正面断面図である。
【図8】本発明の第6実施の形態の流量計を示す側面断
面図である。
【図9】本発明の第7実施の形態の流量計を示す側面断
面図である。
【図10】本発明の第8実施の形態の流量計を示す側面
断面図である。
【図11】図10の流量計を示す正面断面図である。
【図12】本発明の第9実施の形態の流量計を示す側面
断面図である。
【図13】図12の流量計を示す正面断面図である。
【図14】図12の斜め円錐孔を模式的に示す図であ
る。
【図15】本発明の第10実施の形態の流量計を示す側
面断面図である。
【図16】図15の超音波センサを示す側面断面図であ
る。
【図17】本発明の第11実施の形態の流量計を示す側
面断面図である。
【図18】本発明の第12実施の形態の流量計を示す側
面断面図である。
【図19】本発明の第13実施の形態の流量計を示す側
面断面図である。
【図20】従来の流量計の一例を示す側面断面図であ
る。
【図21】図20の流量計を示す正面断面図である。
【図22】従来の流量計の他の例を示す側面断面図であ
る。
【図23】図22の流量計を示す正面断面図である。
【図24】2組の超音波センサを用いた従来の流量計の
一例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 流量計 2 流路 3 流量計本体(管) 4 超音波センサ 9 圧電素子 11 底部 12 穴部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波素子を有する一対の超音波センサ
    を管に備えた流量計であって、前記管には該管の内周側
    を底部とし、該管の径方向外方に開口する一対の有底の
    穴部を形成し、前記一対の穴部の底部に前記一対の超音
    波センサの超音波素子をそれぞれ載置することを特徴と
    する流量計。
  2. 【請求項2】 前記管を複数の部位に分割し、前記一対
    の穴部のうち一方の穴部が前記複数の部位のうち一つの
    部位に形成され、前記一対の穴部のうち他方の穴部が前
    記複数の部位のうち他の部位に形成されたことを特徴と
    する請求項1記載の流量計。
  3. 【請求項3】 前記管の内周側から前記管の径方向外方
    に延びて形成される溝により前記管を複数の領域に区画
    し、前記一対の穴部のうち一方の穴部が前記複数の領域
    のうち一つの領域に形成され、前記一対の穴部のうち他
    方の穴部が前記複数の領域のうち他の領域に形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の流量計。
  4. 【請求項4】 超音波素子と、該超音波素子を収納する
    センサホルダとからなる一対の超音波センサを管に備え
    た流量計であって、前記センサホルダは、その底板部が
    前記管の流路に臨んで配置されるよう前記管に形成され
    た一対の孔に挿入され、前記孔に挿入された前記センサ
    ホルダの底板部における前記流路の周方向に沿う方向の
    長さを前記超音波素子の底面部の長さに比して短く設定
    したことを特徴とする流量計。
  5. 【請求項5】 前記センサホルダにおける前記孔挿入部
    分は、前記底板部に向けて径寸法が逓減することを特徴
    とする請求項4記載の流量計。
  6. 【請求項6】 前記センサホルダにおける前記孔挿入部
    分は、前記底板部に向けて径寸法が段階的に小さくなる
    ことを特徴とする請求項4記載の流量計。
JP11151492A 1999-05-31 1999-05-31 流量計 Pending JP2000337940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151492A JP2000337940A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151492A JP2000337940A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000337940A true JP2000337940A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15519688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11151492A Pending JP2000337940A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000337940A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058785A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 이계안 주유량 확인장치
EP1378727A1 (de) * 2002-07-04 2004-01-07 SICK Engineering GmbH Ultraschalldurchflussmesser
JP2004340622A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Kazumasa Onishi 管状もしくは溝状の流路を移動する流体の流量の測定方法
JP2011085500A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Tokyo Gas Co Ltd 超音波流量計
EP3246668A1 (de) 2016-05-19 2017-11-22 SICK Engineering GmbH Messvorrichtung und verfahren zum bestimmen der strömungsgeschwindigkeit eines in einer leitung strömenden fluids
EP3333552A1 (de) 2016-12-07 2018-06-13 SICK Engineering GmbH Ultraschall-durchflussmessvorrichtung und ihr herstellungsverfahren
JP2019113489A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 アズビル金門株式会社 流量測定管
RU2694791C1 (ru) * 2018-02-06 2019-07-16 ЗИК Энджиниринг ГмбХ Ультразвуковой расходомер и способ определения скорости потока
JP2019158675A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社キーエンス クランプオン式超音波流量センサ
JP2021532377A (ja) * 2018-07-12 2021-11-25 アビリーン クリスチャン ユニバーシティ 高温パイプ内の流れの非侵襲的測定のための装置、システム、及び方法
CN116625445A (zh) * 2023-07-26 2023-08-22 上海中核维思仪器仪表股份有限公司 一种气体超声波流量计

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058785A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 이계안 주유량 확인장치
EP1378727A1 (de) * 2002-07-04 2004-01-07 SICK Engineering GmbH Ultraschalldurchflussmesser
DE10229925A1 (de) * 2002-07-04 2004-01-15 Sick Engineering Gmbh Vorrichtung zum Messen der Strömungsgeschwindigkeit und/oder des Durchflusses eines Fluids
US6895823B1 (en) 2002-07-04 2005-05-24 Sick Engineering Gmbh Device for measuring the flow rate and/or the flow throughput of a fluid
JP2004340622A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Kazumasa Onishi 管状もしくは溝状の流路を移動する流体の流量の測定方法
JP2011085500A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Tokyo Gas Co Ltd 超音波流量計
RU2659353C1 (ru) * 2016-05-19 2018-06-29 ЗИК Энджиниринг ГмбХ Измерительное устройство и способ определения скорости потока текучей среды, текущей в трубопроводе
EP3246668A1 (de) 2016-05-19 2017-11-22 SICK Engineering GmbH Messvorrichtung und verfahren zum bestimmen der strömungsgeschwindigkeit eines in einer leitung strömenden fluids
US10408649B2 (en) 2016-05-19 2019-09-10 Sick Engineering Gmbh Ultrasonic fluid flow measuring using an oscillating body and a coupling piece having a reduced cross section than the oscillating body
EP3333552A1 (de) 2016-12-07 2018-06-13 SICK Engineering GmbH Ultraschall-durchflussmessvorrichtung und ihr herstellungsverfahren
RU2668961C1 (ru) * 2016-12-07 2018-10-05 ЗИК Энджиниринг ГмбХ Ультразвуковое устройство измерения расхода и способ его изготовления
JP2019113489A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 アズビル金門株式会社 流量測定管
JP7023105B2 (ja) 2017-12-26 2022-02-21 アズビル金門株式会社 流量測定管
RU2694791C1 (ru) * 2018-02-06 2019-07-16 ЗИК Энджиниринг ГмбХ Ультразвуковой расходомер и способ определения скорости потока
JP2019158675A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社キーエンス クランプオン式超音波流量センサ
JP7032189B2 (ja) 2018-03-14 2022-03-08 株式会社キーエンス クランプオン式超音波流量センサ
JP2021532377A (ja) * 2018-07-12 2021-11-25 アビリーン クリスチャン ユニバーシティ 高温パイプ内の流れの非侵襲的測定のための装置、システム、及び方法
CN116625445A (zh) * 2023-07-26 2023-08-22 上海中核维思仪器仪表股份有限公司 一种气体超声波流量计
CN116625445B (zh) * 2023-07-26 2023-09-22 上海中核维思仪器仪表股份有限公司 一种气体超声波流量计

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7373840B2 (en) Ultrasonic flowmeter having a transmitting body fixed on the outer peripheral surface of the pipe
JP6411807B2 (ja) トランスデューサシステム
JPH10122923A (ja) 超音波流量計
GB2482968A (en) Ultrasonic transducer device and flow meter
KR20150033519A (ko) 초음파 유량계
JP2000337940A (ja) 流量計
JP4707088B2 (ja) 超音波流量計
KR20030071626A (ko) 초음파 탐촉자 시스템
WO2005083371A1 (ja) ドップラー式超音波流量計
JP4178346B2 (ja) 超音波渦流量計
JP2002236042A (ja) 流量計
GB2534183A (en) Transit time flow meter apparatus, transducer, flow meter and method
JPH11230799A (ja) 超音波流量計
JP3079336B2 (ja) 超音波流量計
JPH11325992A (ja) 超音波振動子とその支持構成およびこれを用いた超音波流量計測装置
JP4069222B2 (ja) 超音波渦流量計
JP2001215139A (ja) 超音波式渦流量計
JP2000193502A (ja) 流量計
JP3143763B2 (ja) 音波センサ
JP3144177B2 (ja) 渦流量計
KR100732116B1 (ko) 와류식 유량계
JP2000193503A (ja) 流量計
JPH11118550A (ja) 超音波振動子およびこれを用いた超音波流量計
JP6532504B2 (ja) 超音波流量計
JP3738891B2 (ja) 超音波流量計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090325