JP2011085197A - 変速機 - Google Patents

変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011085197A
JP2011085197A JP2009238662A JP2009238662A JP2011085197A JP 2011085197 A JP2011085197 A JP 2011085197A JP 2009238662 A JP2009238662 A JP 2009238662A JP 2009238662 A JP2009238662 A JP 2009238662A JP 2011085197 A JP2011085197 A JP 2011085197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
magnet
cylindrical case
fixed
rotation shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009238662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4540740B1 (ja
Inventor
Yoshio Okubo
嘉男 大窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUBO KOKI KK
Original Assignee
KUBO KOKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUBO KOKI KK filed Critical KUBO KOKI KK
Priority to JP2009238662A priority Critical patent/JP4540740B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4540740B1 publication Critical patent/JP4540740B1/ja
Publication of JP2011085197A publication Critical patent/JP2011085197A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Abstract

【課題】流体を利用しない簡易な構造で強力な動力変換が可能な変速機を提供する。
【解決手段】変速機10は、筒状ケース11内に同軸状に挿入された入力回転軸18と、筒状ケース11の他側面にて回転自在に取り付けられた出力回転部材21と、入力回転軸18に固定された回転誘導部25と、回転誘導部25の外方に配置され入力回転軸18に回転自在に取り付けられると共に、他端側の外円環板38が出力回転部材21に固定された大きな重量の質量部材36を有する回転変換部35とを備えている。回転誘導部25に設けた内側磁石31と、回転変換部35に設けた外側磁石44とが周方向に極性を揃えて配置されることにより、互いに磁気反発力が作用して、回転誘導部25の回転力が回転変換部35において変換され出力される。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車、エレベータ、ベルトコンベア等の動力変換に用いられる変速機に関する。
従来、この種の変速機としては、流体の力学作用を利用したトルクコンバータが知られている。トルクコンバータは、例えば特許文献1に示すように、流体要素としてポンプインぺラ、タービンランナ、ステータを有し、ステータを固定軸上に支持するワンウェイクラッチを備えている。エンジンによってポンプインぺラが駆動されると、内部の流体がポンプの回転によってポンプインぺラに沿って外方に押し出され、タービンランナな流入してタービンランナにトルクを与えて回転させ、ステータを通って再びポンプインぺラに流入する循環主流が形成される。しかし、このトルクコンバータは、流体の循環を利用するものであり、流体を密封する構造であるため、構造が複雑であり高価である。
特開平5−71610号公報
本発明は、上記問題を解決しようとするもので、流体を利用しない簡易な構造で動力変換が可能な変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、両側面が封止された中空の筒状ケースと、筒状ケース内に同軸状に挿入されて一端側が筒状ケースの一側面にて回転自在に支持される入力回転軸と、筒状ケース内に同軸状に収容され、周方向に極性を揃えて筒状に配設された内側磁石を筒状の内側支持部によって支持し、内側支持部の両端に磁気非透過材料で形成された一対の内円環板を固定して両端を封止し、一対の内円環板の中心孔にて入力回転軸に挿嵌されると共に入力回転軸の所定位置に固定された回転誘導部と、筒状ケース内の回転誘導部の外方に同軸状に配置され、筒状の質量部材の内周面にて周方向に極性を揃えて筒状に配設されて内側磁石と隙間を隔てて対向して配置された内側磁石との間に互いに磁気反発力を生じる外側磁石を外側支持部によって質量部材に固定し、質量部材の両端に磁気非透過材料で形成された一対の外円環板を固定して両端を封止し、一対の外円環板の中心孔にて入力回転軸に挿嵌されると共に入力回転軸に回転自在に取り付けられた回転変換部と、他端側の外円環板の外面に同軸状に固定され、筒状ケースの他側面にて筒状ケースに同軸状にかつ回転自在に取り付けられて回転変換部を支持する出力回転部材とを備え、入力回転軸が回転装置の回転軸に連結され、出力回転部材が駆動装置の回転軸に連結されることにある。
上記のように構成した本発明においては、エンジン等の回転装置の回転により回転装置の回転軸に連結された入力回転軸が回転し、入力回転軸に同軸状に固定された回転誘導部が回転する。ここで、図6に示すように、回転誘導部25の内側支持部26に支持された内側磁石31と、回転変換部35の外側支持部41に支持された外側磁石44とは、その極性を合わせて配列されているため、両者の間に互いに磁気反発力を生じるようになっている。そのため、回転誘導部25の回転に伴う内側磁石31の回転により、内側磁石31との磁気反発力によって外側磁石44も内側磁石31と同一方向に回転しようとする。これにより外側磁石44を固定した回転変換部35も一体となって回転を開始するが、回転変換部35に設けた大きな重量の質量部材36が回転することにより大きな遠心力が発生し、そのために、回転変換部35は回転装置の回転力を変換した回転力を発生できる。その結果、本発明においては、回転変換部が固定された出力回転部材に連結された駆動装置の回転軸に、この変換された回転力が伝達されるため、強力な動力変換が可能になる。
また、本発明によれば、内円環板と外円環板がステンレス、アルミニウム等の磁気非透過材料で形成されているため、内側磁石と外側磁石の大きな磁力は、筒状ケースの外部に漏れないように遮断される。その結果、本発明においては、内側磁石と外側磁石の大きな磁力が、回転誘導部による回転変換部への回転力の変換に有効に活用されると共に、外部に漏れた磁力により外部の電気機器に悪影響を与えるおそれもない。また、本発明によれば、変速機は、筒状ケース、入力回転軸、出力回転部材、回転誘導部、回転変換部という簡易かつ安価な部材で構成されているため、安価に提供される。
本発明においては、変速機の回転誘導部と回転変換部における内側磁石と外側磁石の磁気反発力の作用により、回転誘導部の回転力が重い質量部材を有する回転変換部で変換されて外部の駆動装置に伝達されるため、簡易な構造で大きな動力変換が可能になる。
本発明の一実施例である変速機を用いた動力変換機構の概略構成を示す摸式図である。 同変速機を示す図3のII−II線方向の断面図である。 同変速機を示す図2のIII−III線方向の断面図である。 図2における回転誘導部と回転変換部の一部を拡大して示す断面図である。 図3における回転誘導部と回転変換部の一部を拡大して示す断面図である。 同変速機の内側磁石と外側磁石との関係を説明する摸式図である。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。図1は一実施例である変速機を用いたベルトコンベアへの動力変換機構を摸式図により示し、図2は変速機を図3のII−II線方向の断面図により示し、図3は変速機を図2のIII−III線方向の断面図により示したものである。なお、図2において、変速機10の一端は左端、他端は右端に対応するものとする。
変速機10は、両側面が封止された中空の筒状ケース11と、筒状ケース11内に同軸状に挿入されて一端側にて筒状ケース11の一側面(図2の左側面)にて回転自在に支持される入力回転軸18と、筒状ケース11の他側面(図2の右側面)にて同軸状にかつ回転自在に取り付けられる出力回転部材21と、筒状ケース11内に収容され入力回転軸18に固定された回転誘導部25と、筒状ケース11内にて回転誘導部25の外方に同軸状に配置され入力回転軸18に回転自在に取り付けられると共に、他端側の外円環板38が出力回転部材21に固定された回転変換部35とを備えている。
筒状ケース11は、鉄製で円筒形の中空の容器であり、両端開放の円筒部12と、その両端にてボルト12aにより取り付けられた円環形の端板部13,14とを設けており、円筒部12の軸方向両端側に固定された一対の支持脚11aにより台等に設置固定される。一端側の端板部13の中央には小径の中央孔13aが設けられており、他端側の端板部14の中央には大径の中央孔14aが設けられている。端板部13,14の中央孔13a,14aには、それぞれ環状のベアリング15,16が同軸状に固定されている。ベアリング15は、端板部13の右端にて中央孔13a内にわずかに径方向に突出した突起13bに係止されると共に端板部13の左側面に重ね合わされてボルト15bにより固定された環状の押え具15aにより挟まれて端板部13に固定される。ベアリング16は、端板部14の左端にて中央孔14a内にわずかに突出した突起14bに係止されると共に端板部14の右側面に重ね合わされてボルト16bにより固定された環状の押え具16aにより挟まれて端板部14に固定される。
一端側のベアリング15の中心孔には、入力回転軸18が同軸状に挿入される。入力回転軸18は、一端側において端部から所定距離隔てた3か所が段部18a,18b,18cになっており、それを境として順次外径がわずかずつ小さくなるようにされている。入力回転軸18の他端18dは、軸方向に円錐状にわずかに突出している。入力回転軸18は、その外側段部18aをベアリング15に当接させることによって軸方向外方に移動不能なようにベアリング15に取り付けられている。入力回転軸18は、一端側が端板部13から筒状ケース11の外方に延びており、他端側が端板部14の近傍まで延びている。入力回転軸18の端板部13からの延出部分には入力プーリ19が同軸状に挿嵌されて固定されている。
他端側のベアリング16の中心孔には、鉄製の円柱状の厚板である出力回転部材21が同軸状に挿嵌されている。出力回転部材21は、鉄製の円柱状の厚板であり、左端側が径方向にわずかに延びた環状突起22になっており、右端にて軸方向に一体に延びたわずかに小径の筒状取付部23を有している。出力回転部材21は、環状突起22をベアリング16の内側面に当てることによって軸方向外方に移動不能にベアリング16に取り付けられている。出力回転部材21は、取付部23が筒状ケース11の外方に延びており、その延出部分には出力プーリ24が嵌め合わされてボルト24aによって同軸状に固定されている。
回転誘導部25は、内側支持部26と内側磁石31と左右一対の内円環板32とを設けている。内側支持部26は、入力回転軸18を囲んだ径方向外方に同軸状に配設されている。内側支持部26は、図4,図5に詳細に示すように、厚肉の鉄板を円筒状に加工した内筒部材27と、薄肉の鉄板を円筒状に加工した外筒部材28を同軸状に内外に配置したものであり、外筒部材28は内筒部材27より軸方向両側にわずかに延びている。内筒部材27は、外周面の周方向の等間隔な複数個所にて軸方向に延びた断面長方形の細い溝27aを設けている。複数の溝27aには、鉄製の断面正方形の仕切り線材27bが嵌め合わされており、一部が溝27aから径方向外方に突出している。内外筒部材27,28の両端には、内外筒部材27,28と共に内側支持部26を構成する鉄製の円環状の抜け止め部材29が配置されている。
内外筒部材27,28の間には、内側磁石31が周方向に極性を揃えて円筒状に配設され、内外筒部材27,28によって挟持されている。内側磁石31は、複数の円弧状で薄肉の磁石31aをN,Sの極性を揃えて周方向に並べたものをさらに軸方向に複数列配置したものであり、ネオジュムを含む強力かつ長寿命の磁石である。各磁石31aは、内周面側の周方向両端にて切り欠かれて軸方向に延びた線状凹部31a1を設けている。内側磁石31は、内筒部材27の外周面の溝27aに嵌め合わされた仕切り線材27bに各磁石31aの線状凹部31a1を嵌め合わせることにより、周方向に移動しないように位置決め固定される。なお、内側磁石31については、接着剤等により内外筒部材27,28に固定することも可能である。
内筒部材27の両端開口には、それぞれ円筒状の厚板である内円環板32が挿嵌されている。各内円環板32は、磁気非透過材料であるステンレスで形成されており、中心に板を貫通した中心孔32aを設けており、また外周側において内側面側が全周に沿って断面長方形に切り欠かれた環状凹部32bを設けている。環状凹部32bは、内筒部材27の断面形状と同一であり、内筒部材27の端部が環状凹部32b内に嵌め合わされて、内円環板32が内筒部材27にボルト33aにより固定される。また、内円環板32には、外筒部材28と抜け止め部材29とがボルト33bにより固定される。回転誘導部25は、内円環板32をその中心孔32aにて入力回転軸18に挿嵌させ、左側の内円環板32外側面を入力回転軸18の段部18c位置に合わせ、軸方向両外側から止め具34で固定させることにより、軸方向に移動不能にかつ回転不能なように入力回転軸18に取り付けられる。
筒状ケース11内において、回転誘導部25の外方には回転変換部35が同軸状に配置されている。回転変換部35は、質量部材36と左右一対の外円環板37,38と、外支持部41と外側磁石44とを設けている。質量部材36は、鉄製の径の異なる2本のパイプを嵌め合わせて形成した厚肉で大径の大きな重量を有する円筒形状の部材であり、回転誘導部25に対して軸方向両側に延びている。左右の外円環板37,38は、磁気非透過材料であるステンレス製であり、中心孔37a,38aを設けており、外周側において互いに対向する内側面側が、全周に沿って断面長方形に切り欠かれた環状凹部37b,38bを設けている。左側の中心孔37aは板を貫通しているが、右側の中心孔38aは左側面から右側面まで延び右側が円錐状になって板の右側面に接している。外円環板38は、中心孔38aに挿嵌された入力回転軸18の他端18dを受け止めるようになっている。外円環板37,38は、環状凹部37b,38bにより質量部材36の両端側に嵌め合わされて、ボルト39により固定されて質量部材36の両端開口を封止するようになっている。質量部材36の内周面には、内側支持部26の内側磁石31に対向して、内側磁石31と同じ材質のネオジュムを含む外側磁石44が配設されている。
外側磁石44は、複数の円弧状の磁石44aをN,Sの極性を内側磁石31の極性に揃えて周方向に並べさらにこれを軸方向に複数列配置したものであり、ネオジュムを含む強力かつ長寿命の磁石である。各磁石44aは、外周面側の周方向両端に切り欠かれて軸方向に延びた線状凹部44a1を設けている。外側磁石44は、図5に詳細に示すように、質量部材36の内周面の溝36aに嵌め合わされた仕切り線材36bに各磁石44aの線状凹部44a1を嵌め合わせることにより、周方向に移動しないように位置決めされて固定される。外側磁石44は、鉄製で薄肉の筒状の外側支持部41によりその両端に設けた円環状の抜け止め部材42と共にボルト43により質量部材36に固定されている。なお、外側磁石44については、接着剤等により質量部材36に固定することも可能である。
回転変換部35は、外円環板37,38の中心孔37a,38aにて入力回転軸18に挿嵌される。入力回転軸18の他端18dが、外円環板38の中心孔38a内に当接し、外円環板37内側面が、入力回転軸18の段部18bに当接した状態で、外円環板37の外側にて止め具46により入力回転軸18に対して回転自在にかつ軸方向に移動不能なように取り付けられている。そして、右端側の外円環板38は、外側面にて接触する出力回転部材21にボルト23aにより固定されて一体にされている。外側磁石44は、複数の円弧状の磁石44aを周方向に内側磁石31の極性を合わせて並べたものであり、それにより内側磁石31との間に磁気反発力が発生するように構成されている。
変速機10は、図1に示すように、その入力プーリ19が電動モータ51の回転軸に取り付けられたプーリ52にベルト53を巻装することによって連結され、出力プーリ24が駆動装置であるベルトコンベア54の回転駆動部55の回転軸に取り付けられたプーリ56にベルト57を巻装することによって連結される。電動モータ51には電源から給電される。
上記構成の実施例においては、電動モータ51の回転により電動モータ51の回転軸に連結された入力回転軸が18回転し、入力回転軸18に同軸状に固定された回転誘導部25が回転する。ここで、回転誘導部25の内側支持部26に支持された内側磁石31と、回転変換部35の外側支持部41に支持された外側磁石44との間に互いに磁気反発力を生じているため、回転誘導部25と一体となった内側磁石31の回転により、内側磁石31からの軸的反発力によって外側磁石44も内側磁石と同一方向に回転を開始する。これにより外側磁石を固定した回転変換部35も回転を開始し、重量の大きな質量部材36が回転することにより大きな遠心力が発生し、そのために、回転変換部35は電動モータ51の回転力を変換した回転力を発生できる。その結果、本実施例においては、回転変換部35が固定された出力回転部材21に連結された回転駆動部55の回転軸に強力に変換された回転力が伝達されるため、効率のよい動力変換が可能になる。
また、本実施例においては、内側磁石31と外側磁石38に発生した大きな磁力は、内円環板32と外円環板37,38がアルミニウム、ステンレス等の磁気非透過材料で形成されているため筒状ケース11の外部に漏れることが抑えられる。その結果、実施例においては、回転誘導部25による回転変換部35の回転力の伝達に有効に活用されると共に、外部に漏れた磁力により電動機等が破損する不具合を確実に防止できる。また、本実施例によれば、変速機10は、筒状ケース11、入力回転軸18、出力回転部材21、回転誘導部25、回転変換部35からなる簡易な装置で構成されているため、安価に提供される。
なお、上記実施例において、回転誘導部25における抜け止め部材29と内円環板32を一体にする等の変更を行うことができる。また、変速機の電動モータと回転駆動部との連結についても、ベルトを介することなく、互いの回転軸同士を直接連結させることも可能である。その他、上記実施例に示した変速機については一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更して実施することができる。
本発明は、変速機の回転誘導部と回転変換部における内側磁石と外側磁石の磁気反発力の作用により、回転誘導部の回転力が回転変換部で変換されて駆動装置に伝達されるため、有用である。
10…変速機、11…筒状ケース、13,14…端板部、15,16…ベアリング、18…入力回転軸、21…出力回転部材、25…回転誘導部、26…内側支持部、31…内側磁石、32…内円環板、35…回転変換部、36…質量部材、37,38…外円環板、41…外側支持部、44…外側磁石。
従来、この種の変速機としては、流体の力学作用を利用したトルクコンバータが知られている。トルクコンバータは、例えば特許文献1に示すように、流体要素としてポンプインぺラ、タービンランナ、ステータを有し、ステータを固定軸上に支持するワンウェイクラッチを備えている。エンジンによってポンプインぺラが駆動されると、内部の流体がポンプの回転によってポンプインぺラに沿って外方に押し出され、タービンランナに流入してタービンランナにトルクを与えて回転させ、ステータを通って再びポンプインぺラに流入する循環主流が形成される。しかし、このトルクコンバータは、流体の循環を利用するものであり、流体を密封する構造であるため、構造が複雑であり高価である。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、両側面が封止された中空の筒状ケースと、筒状ケース内に同軸状に挿入されて一端側が筒状ケースの一側面にて回転自在に支持される入力回転軸と、筒状ケース内に同軸状に収容され、複数の円弧状で薄肉の磁石をN,Sの極性を周方向に揃えて並べることにより筒状に配設された内側磁石を筒状の内側支持部によって支持し、内側支持部の両端に磁気非透過材料で形成された一対の内円環板を固定して両端を封止し、一対の内円環板の中心孔にて入力回転軸に挿嵌されると共に入力回転軸の所定位置に固定された回転誘導部と、筒状ケース内の回転誘導部の外方に同軸状に配置され、筒状の質量部材の内周面にて複数の円弧状の磁石をN,Sの極性を内側磁石の極性に揃えて周方向に並べることにより筒状に配設されて内側磁石と隙間を隔てて対向して配置された内側磁石との間に互いに磁気反発力を生じる外側磁石を外側支持部によって質量部材に固定し、質量部材の両端に磁気非透過材料で形成された一対の外円環板を固定して両端を封止し、一対の外円環板の中心孔にて入力回転軸に挿嵌されると共に入力回転軸に回転自在に取り付けられた回転変換部と、他端側の外円環板の外面に同軸状に固定され、筒状ケースの他側面にて筒状ケースに同軸状にかつ回転自在に取り付けられて回転変換部を支持する出力回転部材とを備え、入力回転軸が回転装置の回転軸に連結され、出力回転部材が駆動装置の回転軸に連桔されることにある。
上記構成の実施例においては、電動モータ51の回転により電動モータ51の回転軸に連結された入力回転軸が18回転し、入力回転軸18に同軸状に固定された回転誘導部25が回転する。ここで、回転誘導部25の内側支持部26に支持された内側磁石31と、回転変換部35の外側支持部41に支持された外側磁石44との間に互いに磁気反発力を生じているため、回転誘導部25と一体となった内側磁石31の回転により、内側磁石31からの磁気反発力によって外側磁石44も内側磁石と同一方向に回転を開始する。これにより外側磁石を固定した回転変換部35も回転を開始し、重量の大きな質量部材36が回転することにより大きな遠心力が発生し、そのために、回転変換部35は電動モータ51の回転力を変換した回転力を発生できる。その結果、本実施例においては、回転変換部35が固定された出力回転部材21に連結された回転駆動部55の回転軸に強力に変換された回転力が伝達されるため、効率のよい動力変換が可能になる。
従来、この種の変速機としては、流体の力学作用を利用したトルクコンバータが知られている。トルクコンバータは、例えば特許文献1に示すように、流体要素としてポンプインぺラ、タービンランナ、ステータを有し、ステータを固定軸上に支持するワンウェイクラッチを備えている。エンジンによってポンプインぺラが駆動されると、内部の流体がポンプの回転によってポンプインぺラに沿って外方に押し出され、タービンランナに流入してタービンランナにトルクを与えて回転させ、ステータを通って再びポンプインぺラに流入する循環主流が形成される。しかし、このトルクコンバータは、流体の循環を利用するものであり、流体を密封する構造であるため、構造が複雑であり高価である。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、両側面が封止された中空の筒状ケースと、筒状ケース内に同軸状に挿入されて一端側が筒状ケースの一側面にて回転自在に支持される入力回転軸と、筒状ケース内に同軸状に収容され、複数の円弧状で薄肉の磁石をN,Sの極性を周方向に揃えて並べることにより筒状に配設された内側磁石を筒状の内側支持部によって支持し、内側支持部の両端に磁気非透過材料で形成された一対の内円環板を固定して両端を封止し、一対の内円環板の中心孔にて入力回転軸に挿嵌されると共に入力回転軸の所定位置に固定された回転誘導部と、筒状ケース内の回転誘導部の外方に同軸状に配置され、筒状の質量部材の内周面にて複数の円弧状の磁石をN,Sの極性を内側磁石の極性に揃えて周方向に並べることにより筒状に配設されて内側磁石と隙間を隔てて対向して配置された内側磁石との間に互いに磁気反発力を生じる外側磁石を外側支持部によって質量部材に固定し、質量部材の両端に磁気非透過材料で形成された一対の外円環板を固定して両端を封止し、一対の外円環板の中心孔にて入力回転軸に挿嵌されると共に入力回転軸に回転自在に取り付けられた回転変換部と、他端側の外円環板の外面に同軸状に固定され、筒状ケースの他側面にて筒状ケースに同軸状にかつ回転自在に取り付けられて回転変換部を支持する出力回転部材とを備え、入力回転軸が回転装置の回転軸に連結され、出力回転部材が駆動装置の回転軸に連結されることにある。
上記構成の実施例においては、電動モータ51の回転により電動モータ51の回転軸に連結された入力回転軸が18回転し、入力回転軸18に同軸状に固定された回転誘導部25が回転する。ここで、回転誘導部25の内側支持部26に支持された内側磁石31と、回転変換部35の外側支持部41に支持された外側磁石44との間に互いに磁気反発力を生じているため、回転誘導部25と一体となった内側磁石31の回転により、内側磁石31からの磁気反発力によって外側磁石44も内側磁石と同一方向に回転を開始する。これにより外側磁石を固定した回転変換部35も回転を開始し、重量の大きな質量部材36が回転することにより大きな遠心力が発生し、そのために、回転変換部35は電動モータ51の回転力を変換した回転力を発生できる。その結果、本実施例においては、回転変換部35が固定された出力回転部材21に連結された回転駆動部55の回転軸に強力に変換された回転力が伝達されるため、効率のよい動力変換が可能になる。

Claims (1)

  1. 両側面が封止された中空の筒状ケースと、
    該筒状ケース内に同軸状に挿入されて一端側が該筒状ケースの一側面にて回転自在に支持される入力回転軸と、
    前記筒状ケース内に同軸状に収容され、周方向に極性を揃えて筒状に配設された内側磁石を筒状の内側支持部によって支持し、該内側支持部の両端に磁気非透過材料で形成された一対の内円環板を固定して両端を封止し、該一対の内円環板の中心孔にて前記入力回転軸に挿嵌されると共に該入力回転軸の所定位置に固定された回転誘導部と、
    前記筒状ケース内の前記回転誘導部の外方に同軸状に配置され、筒状の質量部材の内周面にて周方向に極性を揃えて筒状に配設されて前記内側磁石と隙間を隔てて対向して配置された該内側磁石との間に互いに磁気反発力を生じる外側磁石を外側支持部によって前記質量部材に固定し、該質量部材の両端に磁気非透過材料で形成された一対の外円環板を固定して両端を封止し、該一対の外円環板の中心孔にて前記入力回転軸に挿嵌されると共に該入力回転軸に回転自在に取り付けられた回転変換部と、
    他端側の前記外円環板の外面に同軸状に固定され、前記筒状ケースの他側面にて該筒状ケースに同軸状にかつ回転自在に取り付けられて前記回転変換部を支持する出力回転部材とを備え、
    前記入力回転軸が回転装置の回転軸に連結され、前記出力回転部材が駆動装置の回転軸に連結されることを特徴とする変速機。
JP2009238662A 2009-10-15 2009-10-15 変速機 Expired - Fee Related JP4540740B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009238662A JP4540740B1 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009238662A JP4540740B1 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4540740B1 JP4540740B1 (ja) 2010-09-08
JP2011085197A true JP2011085197A (ja) 2011-04-28

Family

ID=42824765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009238662A Expired - Fee Related JP4540740B1 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4540740B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5028542B1 (ja) * 2011-12-19 2012-09-19 有限会社窪工機 変速機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02193564A (ja) * 1989-01-20 1990-07-31 Agency Of Ind Science & Technol 磁気カップリング
JP2005192374A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Satoru Aritaka 風力発電によって走行する自動車
JP2007228735A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd トルク伝達装置
JP2008157424A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Fec:Kk 回転動力伝達装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02193564A (ja) * 1989-01-20 1990-07-31 Agency Of Ind Science & Technol 磁気カップリング
JP2005192374A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Satoru Aritaka 風力発電によって走行する自動車
JP2007228735A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd トルク伝達装置
JP2008157424A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Fec:Kk 回転動力伝達装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5028542B1 (ja) * 2011-12-19 2012-09-19 有限会社窪工機 変速機
JP2013127292A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Kubo Koki:Kk 変速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4540740B1 (ja) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6056518B2 (ja) 回転電機用回転構造
JP3188469U (ja) 媒体圧送用ポンプ
JPWO2019117229A1 (ja) 電動機
JP2013150408A (ja) 回転機械
JP6491196B2 (ja) ポンプ装置
RU2011148109A (ru) Транспортное средство с тормозом-замедлителем
JP6804700B1 (ja) 固定子およびこれを用いた回転電機
JPWO2015181900A1 (ja) 回転電機
TW200839098A (en) Magnetic drive vane pump
JP2015177721A (ja) モータ
JP5032777B2 (ja) トルク伝達装置
JP2014064433A (ja) 回転電機のロータ軸
JP4540740B1 (ja) 変速機
KR20140095064A (ko) 구동 장치
JP5686761B2 (ja) 磁気粘性流体を用いたトルクコンバータ
JP6602189B2 (ja) アクチュエータ
JP2021173337A (ja) トルクコンバータ
JP4523672B1 (ja) 変速機
JP2011051429A (ja) 動力伝達装置
US20140287865A1 (en) Rotating electric machine
US20240243635A1 (en) Drive device for driving a watercraft
JP2012147601A (ja) アウターロータ型回転電機
JP7423660B2 (ja) 動力伝達機構
JP5028542B1 (ja) 変速機
JP2005295766A (ja) アキシャルギャップ電動機のロータ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees