JP2011084135A - 自動車用ウェザーストリップ - Google Patents

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隆 福島
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Abstract

【課題】コーナー部においても皺や浮き上がりの発生しない自動車用ウェザーストリップを提供する。
【解決手段】自動車ボディのドアD開口縁に沿うとともに車内外方向に略直交する方向に延びて形成されたフランジ2に取付けられ、ドアパネル3に弾設してシールするウェザーストリップ10で、車外側壁部11aと底壁部11bからなる断面略L字状で、底壁部11bは、車外側壁部11aに対して、フランジ2の延在方向においてドア開口側に配置されるようにしてフランジ2に取付けられる取付基部11と、車外側壁部11aから車外側に突設した二つの脚部12a,12b、および脚部12a,12bを接続し車外側に膨出湾曲する円弧部12cを有し、ドアパネル3に弾接する中空シール部12を備え、底壁部11bをJISA75以上の高硬度材で形成し、車外側壁部11aと中空シール部12の脚部12a,12bをJISA70以下の低硬度材で形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車ボディのドア開口縁に沿って形成されたフランジに取付けられ、ドアパネルに弾接してシール性を確保する自動車用ウェザーストリップに関するものである。
図5乃至図7に示すように、自動車ボディのドアDの開口縁にはフランジ2が形成され、そのフランジ2には、ドアパネル3との間のシール性を確保するためのウェザーストリップ30が取付けられている。
このウェザーストリップ30は、一般に、フランジ2に組付く取付基部31と、その取付基部31に一体成形されドアパネル3に弾接する中空シール部32を備える。取付基部31は、図7に示すように、車外側壁部31aと底壁部31bを備える断面略L字状であり、車外側壁部31aの内側を両面接着テープTによってフランジ2の側面に取付けるものである。また、底壁部31bの内側にはフランジ2の先端に密着してシール性を確保するハイソフト材などの軟質材Nが設けられている。なお、ウェザーストリップ30の取付基31としては、断面略L字状のものの他に、車内側壁部をさらに併せ備えた断面略U字状のものがある。
こうした従来のウェザーストリップ30は、取付基部31の車外側壁部31aと底壁部31b(断面略U字状の取付基部では、それに加えて車内側壁部)を、同一硬度の材料で形成している。また、車外側壁部31aと底壁部31bとの連結部分を、他の部分よりも高硬度の材料で形成したものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−152978号公報
しかしながら、取付基部31の全体を同一硬度の材料で形成したウェザーストリップ30、および特許文献1に示したような車外側壁部31aと底壁部31bとの連結部分を他の部分よりも高硬度の材料で形成したウェザーストリップは、いずれも、図8に示すように、コーナー部Cにおける内周側では皺Wが発生し、外周側では浮き上がりFが発生してしまい、シール性および外観性が低下してしまうといった問題があった。
これは、コーナー部Cでは、図8の矢印で示すように、ウェザーストリップ30の外周側に伸張力が作用し、内周側には収縮力が作用するためであるが、従来のウェザーストリップ30は、こうした伸張力と収縮力に対応できるように構成されていない。
そこで、本発明の目的とするところは、コーナー部においても皺や浮き上がりの発生しない自動車用ウェザーストリップを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップは、自動車ボディのドア(D)開口縁に沿うとともに車内外方向に略直交する方向に延びて形成されたフランジ(2)に取付けられ、ドアパネル(3)に弾設してシールするウェザーストリップ(10)であって、
車外側壁部(11a)と底壁部(11b)からなる断面略L字状であるか、あるいは、車外側壁部(11a)と底壁部(11b)と車内側壁部(11c)からなる断面略U字状であり、前記底壁部(11b)は、前記車外側壁部(11a)に対して、前記フランジ(2)の延在方向においてドア(D)開口側に配置されるようにして、前記フランジ(2)に取付けられる取付基部(11)を備え、
前記取付基部(11)の底壁部(11b)の硬度を、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)の硬度、あるいは、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)および車内側壁部(11c)の硬度よりも高くしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の自動車用ウェザーストリップは、請求項1において、前記取付基部(11)は、車外側壁部(11a)と底壁部(11b)からなる断面略L字状で、前記車外側壁部(11a)は前記フランジ(2)に両面接着テープ(T)で取付けられるとともに、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)から車外側に突設した二つの脚部(12a,12b)、および前記脚部(12a,12b)を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部(12c)を有し、前記ドアパネル(3)に弾接する中空シール部(12)とを備え、前記取付基部(11)の底壁部(11b)を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)と前記中空シール部(12)の脚部(12a,12b)を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の自動車用ウェザーストリップは、請求項1において、前記取付基部(11)は、車外側壁部(11a)と底壁部(11b)と車内側壁部(11c)からなる断面略U字状で、両側壁部(11a,11c)の内方に前記フランジ(2)を挟持する複数のリップ(13,14)が設けられるとともに、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)から車外側に突設した二つの脚部(12a,12b)、および前記脚部(12a,12b)を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部(12c)を有し、前記ドアパネル(3)に弾接する中空シール部(12)とを備え、前記取付基部(11)の底壁部(11b)を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部(11)の両側壁部(11a,11c)と前記中空シール部(12)の脚部(12a,12b)と前記複数のリップ(13,14)を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする。
また、請求項4に記載の自動車用ウェザーストリップは、請求項1において、前記取付基部(11)は、車外側壁部(11a)と底壁部(11b)からなる断面略L字状で、前記車外側壁部(11a)は前記フランジ(2)に両面接着テープ(T)で取付けられるとともに、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)から車外側に突設した二つの脚部(12a,12b)、および前記脚部(12a,12b)を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部(12c)を有し、前記ドアパネル(3)に弾接する中空シール部(12)とを備え、前記取付基部(11)の底壁部(11b)を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする。
また、請求項5に記載の自動車用ウェザーストリップは、請求項1において、前記取付基部(11)は、車外側壁部(11a)と底壁部(11b)と車内側壁部(11c)からなる断面略U字状で、両側壁部(11a,11c)の内方に前記フランジ(2)を挟持する複数のリップ(13,14)が設けられるとともに、前記取付基部(11)の車外側壁部(11a)から車外側に突設した二つの脚部(12a,12b)、および前記脚部(12a,12b)を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部(12c)を有し、前記ドアパネル(3)に弾接する中空シール部(12)とを備え、前記取付基部(11)の底壁部(11b)を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部(11)の両側壁部(11a,11c)と前記複数のリップ(13,14)を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする。
また、請求項6に記載の自動車用ウェザーストリップは、請求項2乃至5の発明において、前記第一所定値をJISA75、前記第二所定値をJISA70とするとともに、前記高硬度材の硬度と前記低硬度材の硬度との差をJISA5以上としたことを特徴とする。
なお、これらの硬度は、JIS−K6253/デュロメーター(タイプA)の硬度試験に基づく(以下、同じ)。
また、請求項7に記載の自動車用ウェザーストリップは、前記取付基部(11)の少なくとも車外側壁部(11a)をソリッド材で形成したことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素又は対応事項を示すものである。
請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップによれば、車外側壁部と底壁部からなる断面略L字状であるか、あるいは、車外側壁部と底壁部と車内側壁部からなる断面略U字状である取付基部を有するものにおいて、取付基部の底壁部の硬度を、断面略L字状の場合は、取付基部の車外側壁部の硬度よりも高くし、断面略U字状の場合は、取付基部の車外側壁部および車内側壁部の硬度よりも高くしたので、コーナー部において皺や浮き上がりが発生するのを防止することができる。
すなわち、コーナー部においては、その外周側に伸張力が作用し、その内周側に収縮力が作用するが、本発明に係るウェザーストリップは、コーナー部の外周側に位置する車外側壁部、あるいは、車外側壁部および車内側壁部を低硬度材で形成したので、伸張力の作用によって容易に伸び変形する。また、その逆に、コーナー部の内周側に位置する底壁部を高硬度材で形成したので、収縮力の作用によっても収縮変形しない。これにより、ウェザーストリップを、コーナー部の内周側に皺を発生させることなく、また、外周側に浮き上がりを発生させることなく、フランジに取付けることができる。
また、請求項2に記載の自動車用ウェザーストリップによれば、断面略L字状の取付基部を有するものにおいて、取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の車外側壁部と前記中空シール部の脚部を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きくその差を設定したので、コーナー部において皺や浮き上がりが発生するのを防止することができる。
さらに、請求項3に記載の自動車用ウェザーストリップによれば、断面略U字状の取付基部を有するものにおいて、前記取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の両側壁部と前記中空シール部の脚部と前記複数のリップを第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きくその差を設定したので、コーナー部において皺や浮き上がりを発生させることなく、フランジに取付けることができる。
また、請求項4に記載の自動車用ウェザーストリップによれば、取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の車外側壁部を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定し、さらに請求項5に記載の自動車用ウェザーストリップによれば、取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の両側壁部と前記複数のリップを第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したので、コーナー部において皺や浮き上がりが発生するのを防止することができる。
また、請求項6に記載の自動車用ウェザーストリップによれば、請求項2乃至5の発明において、前記第一所定値を具体的にJISA75、前記第二所定値をJISA70とするとともに、前記高硬度材の硬度と前記低硬度材の硬度との差をJISA5以上としたので、コーナー部において皺や浮き上がりが発生するのを確実に防止することができる。
また、請求項7に記載の自動車用ウェザーストリップによれば、請求項1乃至6に記載の発明の作用効果を加えて、取付基部の少なくとも車外側壁部をソリッド材で形成したので、スポンジ材で形成した場合と比較して、平滑な表面とすることができる。従って、両面接着テープを介して、より強固にフランジに取付けることができる。
本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。 本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。 本発明の第三実施形態に係る自動車用ウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。 本発明の第四実施形態に係る自動車用ウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。 自動車用ウェザーストリップを備えた自動車を示す側面図である。 図5に示す自動車に取付けられた自動車用ウェザーストリップを示す側面図である。 従来例に係る自動車用ウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。 従来例に係る自動車用ウェザーストリップのコーナー部を示す側面図である。
(第一実施形態)
図1,図5および図6を参照して、本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ10について説明する。図1は、第一実施形態に係るウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。従来例で示したものと同一部分には、同一符号を付した。
この自動車用ウェザーストリップ10は、自動車ボディのドアDの開口縁に沿うとともに車内外方向に略直交する方向に延びて形成されたフランジ2に、両面接着テープTによって取付けられ、ドアパネル3に弾接して自動車ボディとドアパネル3との間を塞いでシール性を確保するものであり、取付基部11および中空シール部12を備えている。なお、このウェザーストリップ10は、図6に示すように、コーナー部Cを含む全長を押出成形によって形成されている。
取付基部11は、車外側壁部11aと底壁部11bとを有する断面略L字状で、車外側壁部11aがフランジ2の車外側面に両面接着テープTで接着して取付けられている。底壁部11bは、車外側壁部11aに対して、フランジ2の延在方向においてドアD開口側に配置されるようにして、フランジ2に取付けられる。また、底壁部11bには、フランジ2の先端部に密着する軟質材Nを設け、その部分のシール性を確保している。
中空シール部12は、取付基部11の車外側壁部11aから車外側に向けて略末広がり状に突設した二つの脚部12a,12bと、二つの脚部12a,12bの端部同士を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部12cを有している。この中空シール部12がドアパネル3に弾接して、ボディとドアパネル3との間をシールする。
そして、取付基部11の底壁部11bの硬度を、取付基部11の車外側壁部11aの硬度よりも高くしている。具体的には、取付基部11の底壁部11bを、第一所定値としてJISA75以上の硬度の高硬度材(ゴム材または樹脂材)で形成すると共に、取付基部11の車外側壁部11aと、中空シール部12の二つの脚部12a,12bを低モジュラス材、すなわち、第二所定値としてJISA70以下の硬度の低硬度材(ゴム材または樹脂材)で形成している。なお、高硬度材と低硬度材の硬度の差は、JISA3以上であり、好ましくはJISA5以上で、JISA10以上でもよい。さらに、高硬度材の硬度は、JISA80以上とすることもでき、好ましくはJISA85以上又はJISA90以上である。また、低硬度材の硬度は、JISA70以下であるが、好ましくはJISA10以上でより好ましくはJISA30以上又はJISA50以上である。
なお、これらの硬度は、JIS−K6253/デュロメーター(タイプA)の硬度試験に基づくものである。すなわち、デュロメーター硬さは、デュロメーターという硬さ試験機を用いて、定められた形状の押針を、定められたばねの力で試験片表面に押し付け、そのときの押針の押込み深さから得られる硬さである。
なお、本実施形態に係るウェザーストリップでは、取付基部11の車外側壁部11aをソリッド材で形成している。ソリッド材は、スポンジ材と比較してその表面が平滑であるため、車外側壁部11aを両面接着テープTによってフランジ2に強固に取付けることができる。
また中空シール部12の表面部12dをソリッド材で構成し、内部12eをスポンジ材で形成している。中空シール部12の表面部12dをソリッド材で形成することによって、その表面を平滑面として、ドアパネル3との密な接触を図りシール性を高めることができる。また、その内部12eをスポンジ材で形成することによって弾性変形し易くし、ドアパネル3との接触面積を大きくしてシール性を向上させている。
これにかえて、中空シール部12をソリッド材だけで構成したり、あるいは、スポンジ材だけで構成することも可能である。
以上のように構成された自動車用ウェザーストリップ10によれば、コーナー部Cの外周側に位置する取付基部11の車外側壁部11aと中空シール部12の脚部12a,12bには伸張力が作用するが、これらの部材をJISA70以下の低硬度材で形成しているので、その伸張力に対応して容易に伸び変形する。
一方、コーナー部Cの内周側に位置する底壁部11bには収縮力が作用するが、この底壁部11bをJISA75以上の高硬度材で形成しているので、その収縮力の作用によっても収縮変形しがたい。
これにより、ウェザーストリップ10は、フランジ2の形状に追従して湾曲するので、コーナー部Cの内側に皺Wや外側に浮き上がりFが発生するのを防止することができる。
(第二実施形態)
次に図2を参照して、本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ10について説明する。図2は、第二実施形態に係るウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。
このウェザーストリップ10は、自動車ボディのドア開口縁に沿って形成されたフランジ2に取付けられ、ドアパネル3との間のシール性を確保するものであり、取付基部11および中空シール部12を備える。
取付基部11は、車外側壁部11a,底壁部11b,車内側壁部11c、および車内側壁部11cを有する断面略U字状であり、車外側壁部11aと車内側壁部11cの内方にはフランジ2を挟持する複数のリップ13,14が設けられている。車外側壁部11aには4つの短いリップ13が設けられ、車内側壁部11cには1つの長い組付けリップ14が設けられている。また、取付基部11には断面略U字状の芯金15が埋設され、取付基部11の剛性を向上させてフランジ2に対する挟持力を高めてより強固に取付けることができるようにしている。さらに、取付基部11の底壁部11bと車内側壁部11cとの接続部位から車内側に向けて、内装材(図示しない)に当接する装飾トリム16を突設して外観性の向上を図っている。
また、中空シール部12は、取付基部11の車外側壁部11aから車外側に向けて略末広がり状に突設した二つの脚部12a,12bと、二つの脚部12a,12bの端部同士を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部12cを有している。この中空シール部12がドアパネル3に弾接して、ボディとドアパネル3との間をシールする。
また、中空シール部12の表面部12dをソリッド材で構成し、内部12eをスポンジ材で形成しているが、これにかえて、中空シール部12をソリッド材だけで構成したり、あるいは、スポンジ材だけで構成することも可能である。
そして、取付基部11の底壁部11bの硬度を、取付基部11の車外側壁部11aおよび車内側壁部11cの硬度よりも高くしている。具体的には、取付基部11の底壁部11bを、JISA75以上の高硬度材(ゴム材または樹脂材)で形成している。また、取付基部11の車外側壁部11a、車内側壁部11c、中空シール部12の二つの脚部12a,12bおよび複数のリップ13,14を、それぞれJISA70以下の低硬度材(ゴム材または樹脂材)で形成している。なお、高硬度材と低硬度材の硬度の差は、JISA3以上であり、好ましくはJISA5以上で、JISA10以上でもよい。さらに、高硬度材の硬度は、JISA80以上とすることもでき、好ましくはJISA85以上又はJISA90以上である。また、低硬度材の硬度は、JISA70以下であるが、好ましくはJISA10以上でより好ましくはJISA30以上又はJISA50以上である。
こうした構成とすることによって、コーナー部Cにおいて、外周側に位置する、車外側壁部11aと車内側壁部11c、および中空シール部12の脚部12a,12b、さらには複数のリップ(短いリップ)13,(長いリップ)14を低硬度材で成形しているので、その外周側に作用する伸張力によって伸び変形する。その逆に、コーナー部Cの内周側に位置する底壁部11bは高硬度材で成形しているので、収縮力の作用によっても収縮変形しない。そのため、ウェザーストリップ10を、コーナー部Cにおいて皺Wや浮き上がりFを発生させることなく、フランジ2に取付けることができる。
(第三実施形態)
次に図3を参照して、本発明の第三実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ10について説明する。図3は、第三実施形態に係るウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。
本発明の第一実施形態では、中空シール部12の二つの脚部12a,12bを、断面略L字状の取付基部11の車外側壁部11aと同様に、低モジュラス材、すなわち、JISA70以下の低硬度材(ゴム材または樹脂材)で形成したが、本発明の第三実施形態では、中空シール部12の二つの脚部12a,12bについては、低モジュラス材ではなく、中空シール部12の円弧部12cの内部12eと同一のスポンジ材で形成したものである。
これによれば、本発明の第一実施形態のものと比較した場合、さらに低モジュラスになり直線状に形態を保つのが困難で組付け時にわずらわしさがあるが、容易に曲げることができる。
一方、コーナー部Cの内周側に位置する底壁部11bには収縮力が作用するが、この底壁部11bをJISA75以上の高硬度材で形成しているので、その収縮力の作用によっても収縮変形しがたい。
よって、ウェザーストリップ10は、フランジ2の形状に対する湾曲性において、本発明の第一実施形態のものよりも追従性は優れるので、その分、コーナー部Cの内側に皺Wや外側に浮き上がりFが発生するのを防止することができる。
(第四実施形態)
次に図4を参照して、本発明の第四実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ10について説明する。図4は、第四実施形態に係るウェザーストリップを示すもので、図6のA−A線断面図である。
本発明の第二実施形態では、中空シール部12の二つの脚部12a,12bを、断面略U字状の取付基部11の車外側壁部11aと同様に、低モジュラス材、すなわち、JISA70以下の低硬度材(ゴム材または樹脂材)で形成したが、本発明の第四実施形態では、中空シール部12の二つの脚部12a,12bについては、低モジュラス材ではなく、中空シール部12の円弧部12cの内部12eと同一のスポンジ材で形成したものである。
これによれば、本発明の第二実施形態のものと比較した場合、さらに低モジュラスになり直線状に形態を保つのが困難で組付け時にわずらわしさがあるが、容易に曲げることができる。
一方、コーナー部Cの内周側に位置する底壁部11bには収縮力が作用するが、この底壁部11bをJISA75以上の高硬度材で形成しているので、その収縮力の作用によっても収縮変形しがたい。
よって、ウェザーストリップ10は、フランジ2の形状に対する湾曲性において、本発明の第二実施形態のものよりも追従性は優れるので、その分、コーナー部Cの内側に皺Wや外側に浮き上がりFが発生するのを防止することができる。
なお、本発明の第一乃至第四実施形態では、中空シール部12の二つの脚部12a,12bを、取付基部11の車外側壁部11aから車外側に向けて略末広がり状に突設したが、特に略末広がり状に突設しない場合でも適用可能である。
2 フランジ
3 ドアパネル
10 ウェザーストリップ
11 取付基部
11a 車外側壁部
11b 底壁部
11c 車内側壁部
12 中空シール部
12a 脚部
12b 脚部
12c 円弧部
12d 中空シール部の表面部
12e 中空シール部の内部
13 リップ
14 組付けリップ
15 芯金
16 装飾トリム
30 ウェザーストリップ
31 取付基部
31a 車外側壁部
31b 底壁部
32 中空シール部
C コーナー部
F 浮き上がり
N 軟質材
T 両面接着テープ
W 皺

Claims (7)

  1. 自動車ボディのドア開口縁に沿うとともに車内外方向に略直交する方向に延びて形成されたフランジに取付けられ、ドアパネルに弾設してシールするウェザーストリップであって、
    車外側壁部と底壁部からなる断面略L字状であるか、あるいは、車外側壁部と底壁部と車内側壁部からなる断面略U字状であり、前記底壁部は、前記車外側壁部に対して、前記フランジの延在方向においてドア開口側に配置されるようにして、前記フランジに取付けられる取付基部を備え、
    前記取付基部の底壁部の硬度を、前記取付基部の車外側壁部の硬度、あるいは、前記取付基部の車外側壁部および車内側壁部の硬度よりも高くしたことを特徴とする自動車用ウェザーストリップ。
  2. 前記取付基部は、車外側壁部と底壁部からなる断面略L字状で、前記車外側壁部は前記フランジに両面接着テープで取付けられるとともに、
    前記取付基部の車外側壁部から車外側に突設した二つの脚部、および前記脚部を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部を有し、前記ドアパネルに弾接する中空シール部とを備え、
    前記取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の車外側壁部と前記中空シール部の脚部を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップ。
  3. 前記取付基部は、車外側壁部と底壁部と車内側壁部からなる断面略U字状で、両側壁部の内方に前記フランジを挟持する複数のリップが設けられるとともに、
    前記取付基部の車外側壁部から車外側に突設した二つの脚部、および前記脚部を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部を有し、前記ドアパネルに弾接する中空シール部とを備え、
    前記取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の両側壁部と前記中空シール部の脚部と前記複数のリップを第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップ。
  4. 前記取付基部は、車外側壁部と底壁部からなる断面略L字状で、前記車外側壁部は前記フランジに両面接着テープで取付けられるとともに、
    前記取付基部の車外側壁部から車外側に突設した二つの脚部、および前記脚部を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部を有し、前記ドアパネルに弾接する中空シール部とを備え、
    前記取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の車外側壁部を第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップ。
  5. 前記取付基部は、車外側壁部と底壁部と車内側壁部からなる断面略U字状で、両側壁部の内方に前記フランジを挟持する複数のリップが設けられるとともに、
    前記取付基部の車外側壁部から車外側に突設した二つの脚部、および前記脚部を接続し車外側に膨出湾曲する円弧部を有し、前記ドアパネルに弾接する中空シール部とを備え、
    前記取付基部の底壁部を第一所定値以上の硬度の高硬度材で形成するとともに、前記取付基部の両側壁部と前記複数のリップを第二所定値以下の硬度の低硬度材で形成し、前記第一所定値を前記第二所定値よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップ。
  6. 前記第一所定値をJISA75、前記第二所定値をJISA70とするとともに、前記高硬度材の硬度と前記低硬度材の硬度との差をJISA5以上としたことを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップ。
  7. 前記取付基部の少なくとも車外側壁部をソリッド材で形成したことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップ。
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