JP2011084022A - 印刷装置及び駆動波形生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドに供給する駆動波形を環境条件に応じて瞬時に切り替えられるようにすること。
【解決手段】液体を吐出するノズルが複数並ぶノズル列と、前記ノズルから前記液体を吐出させるための駆動波形の基本波形データと、環境条件に応じて補正された他の波形データを含む複数の波形データを記憶する記憶部と、前記環境条件を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記環境条件に基づいて、前記複数の波形データの中からいずれかの波形データを選択する選択部と、前記選択部が選択した波形データに基づいて、駆動波形を生成する駆動波形生成部と、を備える駆動波形生成装置。
【選択図】図10

Description

本発明は、印刷装置及び駆動波形生成方法に関する。
インクをノズルから吐出して画像を形成するプリンタにおいて、温度が変化するとインクの粘度が変化する。粘度が変化するとインクの吐出特性が変化する。よって、温度に応じて駆動信号の波形(駆動波形)を変化させインクの吐出を安定させている。
特開2001−54943号公報
ヘッドが移動するシリアルタイプのプリンタの場合、ヘッドの移動端においてヘッドの移動を一時的に休止し、その間に温度などの環境条件に対応する駆動波形を計算して切り替えることができた。しかしながら、搬送される媒体に固定されたヘッドからインクを吐出するラインプリンタの場合、インクを吐出し続けなければならないため、波形データを計算して切り替える時間的余裕がない。よって、ラインプリンタでは、ヘッドに供給する駆動波形を環境条件に応じて瞬時に切り替えられるようにすることが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ヘッドに供給する駆動波形を環境条件に応じて瞬時に切り替えられるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
液体を吐出するノズルが複数並ぶノズル列と、
前記ノズルから前記液体を吐出させるための駆動波形の基本波形データと、環境条件に応じて補正された他の波形データを含む複数の波形データを記憶する記憶部と、
前記環境条件を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記環境条件に基づいて、前記複数の波形データの中からいずれかの波形データを選択する選択部と、
前記選択部が選択した波形データに基づいて、駆動波形を生成する駆動波形生成部と、
を備える印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態におけるプリンタ1の概略側面図である。 本実施形態におけるプリンタ1のブロック図である。 ヘッド412におけるノズルの配置を説明する図である。 ヘッドアセンブリ411の構成を説明する図である。 ブラックヘッドユニット41Kの構成を説明する図である。 ヘッド412の構造を説明する図である。 駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号COMの一例を説明する図である。 図8Aは、駆動パルスの波形データを説明するための図であり、図8Bは、温度に応じて変化させられた駆動パルスPS1を説明するための図である。 本実施形態における駆動波形生成回路のブロック図である。 波形生成回路71の構成図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を吐出するノズルが複数並ぶノズル列と、
前記ノズルから前記液体を吐出させるための駆動波形の基本波形データと、環境条件に応じて補正された他の波形データを含む複数の波形データを記憶する記憶部と、
前記環境条件を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記環境条件に基づいて、前記複数の波形データの中からいずれかの波形データを選択する選択部と、
前記選択部が選択した波形データに基づいて、駆動波形を生成する駆動波形生成部と、
を備える印刷装置。
このようにすることで、ヘッドに供給する駆動波形を環境条件に応じて瞬時に切り替えられるようにすることができる。
かかる印刷装置であって、前記ノズル列は、搭載される印刷装置に対して固定され、前記ノズルが並ぶ方向と交差する方向に搬送される媒体に対して前記液体を吐出することが望ましい。また、各前記ノズルに対応する駆動素子を有し、前記駆動波形は前記駆動素子に印加されることが望ましい。また、前記駆動波形生成部は、前記波形データに基づいて生成された波形を電力増幅する電力増幅部を備えることが望ましい。また、前記記憶部は、キャッシュメモリであることが望ましい。
また、前記環境条件は、前記ノズル列に関連する温度であることが望ましい。また、前記環境条件は、前記ノズル列の周辺湿度であってもよい。
このようにすることで、ヘッドに供給する駆動波形を環境条件に応じて瞬時に切り替えられるようにすることができる。
ノズルから液体を吐出させるための駆動波形の基本波形データと、環境条件に応じて補正された他の波形データを含む複数の波形データを記憶することと、
前記環境条件を取得することと、
取得した前記環境条件に基づいて、前記複数の波形データの中からいずれかの波形データを選択することと、
選択した前記波形データに基づいて、駆動波形を生成することと、
を含む駆動波形生成方法。
このようにすることで、ヘッドに供給する駆動波形を環境条件に応じて瞬時に切り替えられるようにすることができる。
===実施形態===
図1は、本実施形態におけるプリンタ1の概略側面図である。図2は、本実施形態におけるプリンタ1のブロック図である。以下、これらの図を参照しつつ、プリンタ1の構成について説明を行う。
図2には、プリンタ1とコンピュータ110が示されている。プリンタ1は、用紙搬送ユニット10とヘッドユニット40と検出器群50とコントローラ60と駆動信号生成回路70と紫外線照射ユニット90を備える。
用紙搬送ユニット10は、ドラム11と、第1ローラ12、第2ローラ13、及び、第3ローラ14を含む。用紙搬送ユニット10は、用紙Sを図における上流側から下流側へ搬送する機能を有する。用紙Sは、上流側から不図示の給紙ロールから供給され、下流側の不図示の巻き取りローラによって巻き取られる。用紙Sは巻き取りローラによって巻き取られることにより、少なくとも第1ローラ12から第3ローラ14までの間において所定の張力を有し、ドラム11に密着するように搬送される。
ヘッドユニット40は、後述するように、ブラックヘッドユニット41K、シアンヘッドユニット41C、マゼンタヘッドユニット41M、イエローヘッドユニット41Y、及び、クリアインクヘッドユニット41CLを含む。そして、これらから各色のインクを噴射することによってカラー印刷を行うことができるようになっている。
尚、クリアインクヘッドユニット41CLは、透明のインクを噴射して、カラー印刷が行われた後の媒体をコートすることができるようになっている。
検出器群50は、プリンタ1の各部の情報を検出してコントローラ60に送る様々な検出器であり、本実施形態では後述する温度センサ51を含む。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60は、CPU61と、メモリ62と、インタフェース部63とを有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ62は、CPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU61は、メモリ62に格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御する。インタフェース部63は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行う。
駆動信号生成回路70(駆動波形生成部に相当)は、後述するヘッドに含まれるピエゾ素子などの駆動素子に印加してインク滴を噴射させるための駆動信号を生成する。駆動信号生成回路70の構成については、後述する。
紫外線照射ユニット90は、本硬化用光源ユニット91と半硬化用LEDアセンブリ(不図示)とを含む。本硬化用光源ユニット91は、図に示されるようにドラム11の下部に配置される。そして、用紙Sに紫外線を含む光を照射し、用紙Sに着弾した各色のインクを本硬化させる。本硬化では、後に巻き取りローラ(不図示)において用紙Sが巻き取られる際にインクが巻き取られる用紙Sに付着しない程度にまで硬化させられる。半硬化用LEDアセンブリは、後述するヘッドアセンブリ411に取り付けられ、用紙Sに着弾した直後のインクを半硬化させる。半硬化では、用紙Sに着弾したインクの形状が変化しない程度にまで硬化させられる。
本実施形態によるプリンタ1を用いた印刷について説明する。本実施形態では、ドラム11によって搬送される用紙Sに各インク色のヘッドユニットから紫外線硬化型インクが噴射され印刷が行われる。このとき、各ヘッドユニットには半硬化用LEDアセンブリが含まれているため、各色のインクが半硬化させられながら印刷が行われることになる。そして、クリアインクCLによる印刷が完了した後、用紙Sに着弾した紫外線硬化型インクは、本硬化用光源ユニット91によって本硬化させられる。
図3は、ヘッド412におけるノズルの配置を説明する図である。本図はヘッド412の上面図であるが、ノズル配置の説明の容易のために、本来下部からしか視認できないノズル孔が示されている。ヘッド412は、2列のノズル列を有し、各ノズル列におけるノズルピッチPは180dpiとなっている。また、ノズル列に沿う方向について、一方のノズル列のノズルが他方のノズル列のノズル間に配置されるようにして、紙幅方向(ノズル列に沿う方向)についてP/2のノズルピッチを実現する。このようにすることで、本実施形態では、紙幅方向について360dpiのノズルピッチを実現している。
図4は、ヘッドアセンブリ411の構成を説明する図である。ヘッドアセンブリ411は、ヘッド412を6個備える。ヘッド412は図に示されるように2列に並んでおり、ノズル列方向について均一のドットピッチでドットを形成することができるようになっている。
図5は、ブラックヘッドユニット41Kの構成を説明する図である。ヘッドユニット40は、ブラックヘッドユニット41Kと、シアンヘッドユニット41C、マゼンタヘッドユニット41M、イエローヘッドユニット41Y、及び、クリアインクヘッドユニット41CLを備える。これら各インク色のヘッドユニットは、いずれも同様の構成となっているので、ここではブラックヘッドユニット41Kの構成について説明する。
ブラックヘッドユニット41Kは、ヘッドアセンブリ411を6個備える。個々のヘッドアセンブリ411は、図に示されるように2列に並んでいる。そして、後述するノズル列方向について均一のドットピッチでドットを形成できるようになっている。このようにすることにより、複数のヘッド412を紙幅方向にわたって複数配置することができるので、幅の広い用紙に対しても全面に印刷を行えるようになる。尚、ここに示したヘッド等の数は例示であり、これよりも多くのヘッド及びヘッドユニットを用いて、より幅の広い用紙に対して印刷を行えるようにすることもできる。
図6は、ヘッド412の構造を説明する図である。ここでは、図の紙面に向かう方向に複数のノズルが並ぶようなノズル列の断面を示している。ヘッド412、駆動ユニット42と、駆動ユニット42を収納するためのケース43と、ケースに装着される流路ユニット44とを備えている。
駆動ユニット42は、複数のピエゾ素子421によって構成されるピエゾ素子群と、このピエゾ素子群が固定される固定板423と、各ピエゾ素子421に給電するためのフレキシブルケーブル424と、から構成される。各ピエゾ素子421は、所謂片持ち梁の状態で固定板423に取り付けられている。固定板423は、ピエゾ素子421からの反力を受け止め得る剛性を備えた板状部材である。フレキシブルケーブル424は、可撓性を有するシート状の配線基板であり、固定板423とは反対側となる固定端部の側面でピエゾ素子421と電気的に接続されている。そして、このフレキシブルケーブル424の表面には、ピエゾ素子421の駆動等を制御するための制御用ICであるヘッド制御部HCが実装されている。図示するように、ヘッド制御部HCは、ノズル列毎に、それぞれ設けられる。
ケース43は、駆動ユニット42を収納可能な収納空部431を有する直方体ブロック状の外形である。このケース43の先端面には上記の流路ユニット44が接合される。この収納空部431は、駆動ユニット42が丁度嵌合可能な大きさである。また、このケース43には、インクカートリッジからのインクを流路ユニット44に導入するためのインク供給管(不図示)も形成されている。
上記の流路ユニット44は、流路形成基板45と、ノズルプレート46と、弾性板47とを有し、流路形成基板45がノズルプレート46と弾性板47に挟まれるようにそれぞれを積層して一体的に構成される。ノズルプレート46は、ノズルが形成されたステンレス鋼製の薄いプレートである。
流路形成基板45には、圧力室451及びインク供給口452となる空部が各ノズルに対応して複数形成される。リザーバ453は、インクカートリッジに貯留されたインクを各圧力室451に供給するための液体貯留室であり、インク供給口452を通じて対応する圧力室451の他端と連通している。そして、インクカートリッジからのインクは、インク供給管を通って、リザーバ453内に導入されるようになっている。
駆動ユニット42は、ピエゾ素子421の自由端部を流路ユニット44側に向けた状態で収納空部431内に挿入され、この自由端部の先端面が対応する島部473に接着される。また、固定板423の背面が収納空部431を区画するケース43の内壁面に接着される。この収納状態でフレキシブルケーブル424を介してピエゾ素子421に駆動信号を供給すると、ピエゾ素子421は伸縮して圧力室451の容積を膨張・収縮させる。このような圧力室451の容積変化により、圧力室451内のインクには圧力変動が生じる。そして、このインク圧力の変動を利用することでノズルからインクを噴射させることができる。
また、本実施形態において、温度センサとしてのサーミスタ51がヘッド412の上部に取り付けられる。サーミスタ51は、検出器群の1つとして、ヘッド412上部の温度をコントローラ60に送る。サーミスタ51は、複数のヘッド412のうち、1つのヘッド412に取り付けられる。但し、ヘッド412毎に後述する駆動信号生成回路70を有する場合には、ヘッド毎にサーミスタ51が取り付けられることとしてもよい。
図7は、駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号COMの一例を説明する図である。図に示されるように、駆動信号COM(駆動波形に相当)は、繰り返し周期Tごとに繰り返し生成される。
繰り返し周期である期間Tは、用紙Sが搬送方向に1画素分移動する間の期間に対応する。例えば、印刷解像度が360dpiの場合、期間Tは、用紙Sがノズルに対して1/360インチ移動するための期間に相当する。そして、印刷データに含まれる画素データに基づいて、期間Tに含まれる各区間の駆動パルスPS1〜PS4をピエゾ素子PZTに印加することによって、1つの画素内に大きさの異なるインク滴が噴射され、複数階調を表現可能としている。
駆動信号COMは、繰り返し周期Tにおける区間T1で生成される駆動パルスPS1と、区間T2で生成される駆動パルスPS2と、区間T3で生成される駆動パルスPS3と、区間T4で生成される駆動パルスPS4とを有する。
図には、駆動パルスPS1の振幅がVhmであることが示されている。また、図には、駆動パルスPS3の振幅がVhlであることが示されており、駆動パルスPS4の振幅がVhsであることが示されている。駆動パルスの振幅が大きいほどピエゾ素子421の変化量が大きいため大きなサイズのインク滴が噴射される。よって、インク滴はそれぞれの駆動パルスの振幅に応じた大きさのものが噴射される。図において、駆動パルスPS3の振幅Vhlが最も大きく、次に、駆動パルスPS1の振幅Vhmが大きい。そして、駆動パルスPS4の振幅Vhsがその次に大きいものとなっている。
このため、小ドットの形成時には駆動パルスPS4がピエゾ素子421へ印加される。また、中ドットの形成時には、駆動パルスPS1がピエゾ素子421へ印加され、大ドットの形成時には、駆動パルスPS3がピエゾ素子421へ印加される。駆動パルスPS2は、メニスカスを微振動させるための微振動パルスであり、ドット無しの場合にピエゾ素子421へ印加される。このようにすることで、駆動パルスPS4は小ドットのインク滴を噴射するための駆動パルスとなり、駆動パルスPS1は中ドットのインク滴を噴射するための駆動パルスとなり、駆動パルスPS3は大ドットのインク滴を噴射するための駆動パルスとなる。
図8Aは、駆動パルスの波形データを説明するための図である。図には、区間T1における駆動パルスPS1の波形が示されている。また、駆動パルスPS1の波形の各点における座標e0〜e7が示されている。
本実施形態では、後述するように、複数の波形データが波形記憶部712に記憶されている。波形データは、座標e0〜e7のような座標データに基づいて座標点間が保管され、各座標データの座標がつなぎ合わされた波形の波形データである。駆動信号COMが生成される際、波形データが選択される。そして、選択された波形データは、D−A変換され、変換されたアナログデータが電流増幅回路72に送られる(図9)。このようにすることで、各座標データが変化させられると、これに応じて変化した駆動信号COMが生成されることになる。
例えば、駆動パルスの振幅を大きくしたいときには、図におけるY2及びY3の値を高くし、Y4及びY5の値を低くする。このようにすることで、駆動パルスの振幅が大きくなるので、印加されるピエゾ素子421の変位はより大きなものとなる。また、駆動パルスの振幅を小さくしたいときには、図におけるY2及びY3の値を小さくし、Y4及びY5の値を高くする。このようにすることで、駆動パルスの振幅が小さくなるので、印加されるピエゾ素子421の変位はより小さなものとなる。そして、所望の駆動パルスを生成することができる。
ところで、本実施形態において使用されるインクは、その温度によって粘度が変化する。インクの粘度が低いとノズルからインクを噴射しやすくなるが、インクの粘度が高くなるとノズルからインクを噴射しにくい。そのため、インクの温度が異なると、同じ駆動信号をピエゾ素子421に印加した場合であってもインクの噴射量が異なることとなる。具体的には、同じ駆動信号をピエゾ素子421に印加した場合であっても、温度が高い(粘度が低い)と温度が低い(粘度が高い)ときより大きなサイズのインクが噴射されることとなる。
このように、温度によってインクの噴射量が異なることとなると、温度によって媒体に形成される画像が異なることとなる。これを防止するために、本実施形態では、ヘッド412に関する温度が取得され、この温度に応じた波形データが選択され、駆動信号COMが生成される。そして、ヘッド412に応じた駆動信号がピエゾ素子421に印加されるようになっている。
図8Bは、温度に応じて変化させられた駆動パルスPS1を説明するための図である。図には、15℃のときにおいて生成される駆動パルスPS1と、25℃のときにおいて生成される駆動パルスPS1と、40℃のときにおいて生成される駆動パルスPS1とが示されている。図に示されるように、温度が比較的低い(15℃)ときの駆動パルスPS1の振幅は、温度が比較的高い(40℃)のときの駆動パルスPS1よりも大きくされている。このようにして温度に応じた駆動信号を生成するようになっている。そして、いずれの温度であっても均一なサイズのインク滴を噴射できるようになっている。尚、温度に応じて駆動パルスPS1の振幅を変化させる際、温度に比例するようにして変化させることもできるし、非線形の関数に応じて変化させることもできる。
ここでは、区間T1における駆動パルスPS1を例に説明を行ったが、他の駆動パルスPS2〜PS4についても同様に、異なる温度であっても同じサイズのインク滴を噴射できるように温度に応じた駆動パルスが生成されるようになっている。そして、インクの温度に応じた駆動信号COMを生成することができるようになっている。
図9は、本実施形態における駆動波形生成回路のブロック図である。駆動波形生成回路70は、波形生成回路71と電流増幅回路72を備える。波形生成回路71は、駆動信号の波形を出力するための回路である。
電流増幅回路72は、波形生成回路71によって生成された波形を電力増幅するための回路である。電流増幅回路72は、多数のピエゾ素子421が支障なく動作できるように、十分な電流を供給するための回路である。電流増幅回路72は、例えば、トランジスタ対によって構成することができる。
図10は、波形生成回路71の構成図である。波形生成回路71は、波形選択部711と波形記憶部712を含む。波形記憶部712には、駆動信号の波形が予め複数記憶されている。波形記憶部712は、メモリなどの記憶素子であって、特に、アクセス速度に優れるキャッシュメモリなどの内部メモリであることが望ましい。
波形選択部711は、コントローラ60に接続される。そして、コントローラ60は、サーミスタ(温度センサ)51を介して、ヘッド412の温度(ノズルに関連する温度に相当)を取得し、対応する温度の波形データを選択する。選択された波形データは波形選択部711に内蔵されたD−A変換器(不図示)によってD−A変換され、波形のアナログ信号が電流増幅回路72に送られる。
波形記憶部712には、図10に示すように、温度に対応した波形データがそれぞれ予め展開され記憶されている。ここでは、38℃における波形データから42℃における波形データまで、1℃おきの波形データが記憶されているが、より多くの波形データを記憶することとしてもよい。また、より細かく温度を区分けすることとしてもよい。
このように、複数の温度に対応する波形データを予め波形記憶部712に展開して記憶しておくので、温度変化に応じた駆動信号をリアルタイムにヘッド412に印加させたい場合において、波形データを基本データに基づいて計算する必要がない。よって、瞬時に温度変化に応じた駆動信号を生成することができる。特に、波形記憶部712は、キャッシュメモリなどの内部メモリであるので、アクセス速度を速くすることができ、より温度変化に追従した駆動信号を生成することができる。
なお、ここでは、ヘッド412の温度に対応する温度の波形データを選択することとしたが、湿度に対応する波形データを波形記憶部712に予め記憶しておき、ヘッド412周辺の湿度に応じた波形データを選択することとしてもよい。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、印刷装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 プリンタ、10 用紙搬送ユニット、
40 ヘッドユニット、50 検出器群、51 サーミスタ、
60 コントローラ、61 CPU、62 メモリ、63 インタフェース、
70 駆動信号生成回路、71 波形生成回路、72 電流増幅回路、
711 波形選択部、712 波形記憶部712、
90 紫外線照射ユニット

Claims (8)

  1. 液体を吐出するノズルが複数並ぶノズル列と、
    前記ノズルから前記液体を吐出させるための駆動波形の基本波形データと、環境条件に応じて補正された他の波形データを含む複数の波形データを記憶する記憶部と、
    前記環境条件を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記環境条件に基づいて、前記複数の波形データの中からいずれかの波形データを選択する選択部と、
    前記選択部が選択した波形データに基づいて、駆動波形を生成する駆動波形生成部と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記ノズル列は、搭載される印刷装置に対して固定され、前記ノズルが並ぶ方向と交差する方向に搬送される媒体に対して前記液体を吐出する、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 各前記ノズルに対応する駆動素子を有し、前記駆動波形は前記駆動素子に印加される、請求項1又は2に記載の駆動波形生成装置。
  4. 前記駆動波形生成部は、前記波形データに基づいて生成された波形を電力増幅する電力増幅部を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の駆動波形生成装置。
  5. 前記記憶部は、キャッシュメモリである、請求項1〜4のいずれかに記載の駆動波形生成装置。
  6. 前記環境条件は、前記ノズル列に関連する温度である、請求項1〜5のいずれかに記載の駆動波形生成装置。
  7. 前記環境条件は、前記ノズル列の周辺湿度である、請求項1〜5のいずれかに記載の駆動波形生成装置。
  8. ノズルから液体を吐出させるための駆動波形の基本波形データと、環境条件に応じて補正された他の波形データを含む複数の波形データを記憶することと、
    前記環境条件を取得することと、
    取得した前記環境条件に基づいて、前記複数の波形データの中からいずれかの波形データを選択することと、
    選択した前記波形データに基づいて、駆動波形を生成することと、
    を含む駆動波形生成方法。
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