JP2010142979A - 流体噴射装置及び流体噴射方法 - Google Patents

流体噴射装置及び流体噴射方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なるサイズの流体を噴射する場合であっても、流体の着弾位置を適切に調整することができるようにすること。
【解決手段】媒体に流体を噴射して、第1サイズのドットと、該第1サイズのドットと異なる第2サイズのドットと、を形成するヘッドと、各ドットのサイズに対応する基準タイミングから所定の遅延時間後に流体を噴射して前記媒体にドットを形成するように前記ヘッドを制御する制御部であって、前記第1サイズのドットを形成するときにおける第1遅延時間と前記第2サイズのドットを形成するときにおける第2遅延時間とを異ならせるように前記ヘッドを制御する制御部と、を備える流体噴射装置。
【選択図】図11

Description

本発明は、流体噴射装置及び流体噴射方法に関する。
ヘッドから媒体に流体を噴射して画像を形成する装置が使用されている。このような装置の中には、ヘッドから異なるサイズの流体を噴射することができるものがある。
特開2004−58543号公報
ヘッドから噴射された異なるサイズの流体は、それぞれその大きさに応じた空気抵抗等をうけることになる。そうすると、流体の速度が変化するが、その流体の大きさによっても速度の変化の度合いが異なることになる。つまり、流体の大きさによって流体が媒体に着弾するまでの平均速度が異なる。これに対して、流体の大きさによらず、流体の平均速度は一定であるという前提で流体の着弾位置を推定すると、本来着弾するべき場所に流体が着弾しない。そうすると、例えば、流体により画像を形成する場合には、適切な画像が形成されない場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、異なるサイズの流体を噴射する場合であっても、流体の着弾位置を適切に調整することができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
媒体に流体を噴射して、第1サイズのドットと、該第1サイズのドットと異なる第2サイズのドットと、を形成するヘッドと、
各ドットのサイズに対応する基準タイミングから所定の遅延時間後に流体を噴射して前記媒体にドットを形成するように前記ヘッドを制御する制御部であって、前記第1サイズのドットを形成するときにおける第1遅延時間と前記第2サイズのドットを形成するときにおける第2遅延時間とを異ならせるように前記ヘッドを制御する制御部と、
を備える流体噴射装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体に流体を噴射して、第1サイズのドットと、該第1サイズのドットと異なる第2サイズのドットと、を形成するヘッドと、
各ドットのサイズに対応する基準タイミングから所定の遅延時間後に流体を噴射して前記媒体にドットを形成するように前記ヘッドを制御する制御部であって、前記第1サイズのドットを形成するときにおける第1遅延時間と前記第2サイズのドットを形成するときにおける第2遅延時間とを異ならせるように前記ヘッドを制御する制御部と、
を備える流体噴射装置。
このようにすることで、異なるサイズの流体を噴射する場合であっても、流体の着弾位置を適切に調整することができるようにすることができる。
かかる流体噴射装置であって、さらに、前記ヘッドと前記媒体との位置を相対的に移動させる移動機構を備え、前記制御部は、前記ヘッドと前記媒体との相対移動速度と、前記媒体に形成する前記ドットのサイズと、に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御することが望ましい。また、前記媒体に形成するドットのサイズ毎に、前記媒体と前記ヘッドとの距離と、該距離に対応する前記流体の飛翔速度と、を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記ドットのサイズと、前記距離に基づいて求められる前記飛翔速度と、に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御することが望ましい。また、前記飛翔速度は、前記ヘッドと前記媒体との間における平均飛翔速度であることが望ましい。また、前記距離と前記飛翔速度とが、非線形の関係で関連づけられて前記記憶部に記憶されることが望ましい。
また、前記制御部は、さらに、前記流体の温度に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御することが望ましい。また、前記媒体に形成するドットのサイズ毎に、前記媒体と前記ヘッドとの距離と、該距離に対応する前記流体の飛翔時間とが、非線形の関係で関連づけられて記憶された記憶部を備え、前記制御部は、前記ドットのサイズと、前記距離に基づいて求められる前記流体の飛翔時間と、に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御することとしてもよい。
このようにすることで、異なるサイズの流体を噴射する場合であっても、流体の着弾位置を適切に調整することができるようにすることができる。
基準タイミングから所定の遅延時間後に流体を噴射させるために、第1サイズのドットを形成するときにおける第1遅延時間と第2サイズのドットを形成するときにおける第2遅延時間を求めることであって、前記第1遅延時間と第2遅延時間とは互いに異なる遅延時間となるように求めることと、
前記第1遅延時間で第1サイズのドットを形成するための流体を噴射し、前記第2遅延時間で第2サイズのドットを形成するための流体を噴射することと、
を含む流体噴射方法。
このようにすることで、異なるサイズの流体を噴射する場合であっても、流体の着弾位置を適切に調整することができるようにすることができる。
===実施形態===
図1Aは、プリンタ1の外観の斜視図であり、図1Bは、プリンタ1の内部の斜視図である。図2は、プリンタ1のブロック図である。以下、これらの図を参照しつつプリンタ1の構成について説明を行う。
プリンタ1は、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、及び、駆動信号生成回路70を含む。プリンタ1は、インタフェース61を介してコンピュータ110から印刷データを取得し、この印刷データに基づいて用紙上に画像の印刷を行う。
コントローラ60は、例えば、ASICなどにより実現され、プログラムの処理機能、及び、プログラム等を記憶する記憶機能を有する。これらは、CPUやメモリによって実現されることとしてもよい。そして、コントローラ60によって、プリンタ1内の用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、及び、駆動信号生成回路70が制御される。
用紙搬送機構20は、コントローラ60の制御により、用紙を印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙を搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりする。キャリッジ移動機構30は、コントローラ60の制御により、キャリッジCR移動用のベルト31とキャリッジモータ32を用いて、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させる。
ヘッドユニット40は、ヘッド41とヘッド制御回路(不図示)を含んでいる。ヘッド41は、インク滴を吐出する複数のノズルと、インク滴を吐出するための複数の圧電素子(不図示)を含む。ヘッド制御回路は、ヘッド41からのインク滴の吐出を制御する機能を有する。ヘッド制御回路の制御により、各圧電素子には、適当なタイミングで後述する駆動信号COMの駆動パルスが印加される。
検出器群50は、プリンタ1の各部に取り付けられた様々な複数のセンサであって、検出結果をコントローラ60に送る。例えば、本実施形態において、検出器群50は、ヘッド内に設けられたインクの温度センサを含む。
駆動信号生成回路70は、圧電素子に印加するための駆動信号COMを生成する。駆動信号生成回路70は、アナログ波形を生成するためのDACと電力増幅するためのトランジスタを含む。駆動信号生成回路70には、コントローラ60から形成すべき駆動波形の形状を示すデジタルデータが送られる。そして、送られたデジタルデータに基づいてDACにより駆動信号の波形を表す信号が生成され、これがトランジスタによって電力増幅されることによって駆動信号COMが生成される。
このような原理から、コントローラ60から送られるデジタルデータを変えることで、所望の駆動信号を生成することができる。例えば、駆動信号の波形の振幅を変化させたり、後述するような駆動信号に含まれる駆動パルスの生成タイミングを調整することができる。
図3Aは、ヘッド41を下から見た図である。図には、各ノズル列のノズル439が示されており、ブラックKのインク滴を吐出するためのブラックインクノズル列Nk、シアンCのインク滴を吐出するためのシアンインクノズル列Nc、マゼンタMのインク滴を吐出するためのマゼンタインクノズル列Nm、及び、イエローYのインクを吐出するためのイエローインクノズル列Nyが示されている。
これらの各ノズルには、ヘッド41内においてそれぞれ対応するピエゾ素子が設けられている。そして、これらの各ピエゾ素子に後述する駆動信号の駆動パルスが選択的に印加されることにより、複数のサイズのインクを噴射することができるようになっている。
図3Bは、ノズル列の周辺の断面図である。ここでは、この図を参照しつつ、個々のノズルからインクを噴射するための構造について説明する。
ヘッド41に含まれる駆動ユニット42は、複数のピエゾ素子421と、このピエゾ素子群421が固定される固定板423と、各ピエゾ素子421に給電するためのフレキシブルケーブル424と、から構成される。各ピエゾ素子421は、所謂片持ち梁の状態で固定板423に取り付けられている。固定板423は、ピエゾ素子421からの反力を受け止め得る剛性を備えた板状部材である。フレキシブルケーブル424は、可撓性を有するシート状の配線基板であり、固定板423とは反対側となる固定端部の側面でピエゾ素子421と電気的に接続されている。そして、このフレキシブルケーブル424の表面には、ピエゾ素子421の駆動等を制御するための制御用ICであるヘッド制御部(不図示)が実装されている。ヘッド制御部は、各ヘッドのノズル群毎にそれぞれ設けられる。
流路ユニット44は、流路形成基板45と、ノズルプレート46と、弾性板47とを有し、流路形成基板45がノズルプレート46と弾性板47に挟まれるようにそれぞれを積層して一体的に構成される。ノズルプレート46は、ノズルが形成されたステンレス鋼製の薄いプレートである。
流路形成基板45には、圧力室451及びインク供給口452となる空部が各ノズルに対応して複数形成される。リザーバ453は、インクカートリッジに貯留されたインクを各圧力室451に供給するための液体貯留室であり、インク供給口452を通じて対応する圧力室451の他端と連通している。そして、インクカートリッジからのインクは、インク供給管(不図示)を通って、リザーバ453内に導入される。弾性板47は、島部473を備えている。そして、この島部473にピエゾ素子421の自由端部の先端が接着される。
フレキシブルケーブル424を介してピエゾ素子421に駆動信号を供給すると、ピエゾ素子421は伸縮して圧力室451の容積を膨張・収縮させる。このような圧力室451の容積変化により、圧力室451内のインクには圧力変動が生じる。そして、このインク圧力の変動を利用することでノズルからインクを噴射させることができる。
尚、供給される駆動信号については後に詳述する。
図4は、液体噴射の遅延時間を説明するための図である。本実施形態におけるプリンタ1は、インクを噴射する基準となる時間に対して噴射タイミングを変更してインクを噴射できるようになっている。これは、以下に示すようにプラテンギャップPGの変化によってインクの飛翔速度等が変化してしまうとインクの着弾位置が変わってしまうことから、インクの噴射タイミングを変更して適切な位置にインクを着弾させようとするものである。
図には、第1プラテンギャップPG1、第2プラテンギャップPG2、第1プラテンギャップPG1のときにおけるキャリッジCRの第1速度Vcr1、第2プラテンギャップPG2のときにおけるキャリッジCRの第2速度Vcr2、第1プラテンギャップPG1のときにおけるインクの平均速度Vm1(以下、第1平均速度)、及び、第2プラテンギャップPG2のときにおけるインクの平均速度Vm2(以下、第2平均速度)が示されている。尚、第1プラテンギャップPG1は、プリンタ1において基準となるプラテンギャップPG1であり、デフォルトで設定されるプラテンギャップである。また、このときのキャリッジCRの第1速度Vcr1は、基準となるプラテンギャップのときの移動速度である。また、このときのインクの平均速度Vm1は、基準となる第1平均速度であり、デフォルトで設定される平均速度である。
ここで、プラテンギャップPGは、ヘッドのインク吐出面から媒体における着弾位置までの距離である。またインクの平均速度Vmは、インクが吐出されてからインクが着弾するまでの間におけるインクの平均速度である。ここで、インクの飛翔速度をその平均速度として示したのは、空気抵抗の影響により噴射されてからのインクの速度が刻々と変化するためである。
また、図には、第1プラテンギャップPG1のときにおけるインクの第1着弾位置L1と、第2プラテンギャップPG2のときにおけるインクの第2着弾位置L2と、着弾位置のずれ量Lが示されている。図に示される関係から、第1着弾位置L1と第2着弾位置L2は、
L1=PG1/Vm1×Vcr1
L2=PG2/Vm2×Vcr2
である。そして、着弾位置のずれ量ΔLは、
ΔL=L2−L1
となる。
仮に、キャリッジCRの第1速度Vcr1と第2速度Vcr2が同じであるとすると、プラテンギャップ及び平均速度が異なることによるインク噴射時間の遅延時間ΔTは、
ΔT=−ΔL/Vcr2
=PG1/Vm1−PG2/Vm2 (式1)
となる。
ここでは、噴射タイミングを遅らせることを基準に(式1)を導出している。よって、上式において、ΔTの値が正であるとき、噴射タイミングを基準時間に対して遅らせることになる。一方、ΔTの値が負であるとき、噴射タイミングを基準時間に対して早めることになる。以下、インク噴射の「遅延時間ΔT」として説明を行うが、必ずしも噴射タイミングを遅延させているだけではなく、早める場合もあり得ることに留意する。
図5Aは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの平均速度を示すグラフである。ここでの「距離」は、ヘッドの噴射ノズル孔から媒体までの距離である。図において、横軸はプラテンギャップPG(すなわち、ヘッドと媒体との距離)であり、縦軸は平均速度Vmである。また、図5Bは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの平均速度を示すテーブルである。図には、プラテンギャップが大きくなるにつれて変化するインクの平均速度が示されている。尚、図においては、25℃のときの平均速度Vmを基準(100%)としたときの平均速度Vmが示されている。
前述の式(1)によれば、プラテンギャップが変化してもインクの平均速度が一定であれば、プラテンギャップの変化分だけインクの噴射タイミングを遅らせればよいことになる。しかしながら、実際のインクの平均速度はプラテンギャップの変化とともに変化し、かつその変化量は一定ではない。プラテンギャップの変化に対し、平均速度の変化は非線形となっている。これは、プラテンギャップが大きくなるにつれ、インク滴の速度が空気抵抗による速度低下をより生じやすくなるためであると考えられる。
図6Aは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの到達時間を示すグラフである。ここでの到達時間とは、インクが噴射されてから媒体に着弾するまでの時間である。図において、横軸はプラテンギャップであり、縦軸は到達時間である。また、図6Bは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの到達時間を示すテーブルである。図には、プラテンギャップが大きくなるにつれて変化するインクの到達時間が示されている。尚、図においては、25℃のときの到達時間を基準(100%)としたときの到達時間が示されている。
図において、プラテンギャップが小さい領域(例えば、0.5mm〜1.0mm)において、プラテンギャップと到達時間との関係はほぼ比例する関係となっている。しかしながら、プラテンギャップが次第に大きくなると、プラテンギャップと到達時間との関係は比例しないようになる。これは、前述と同様に、プラテンギャップが大きくなるにつれ、インク滴の速度が空気抵抗により速度低下をより生じやすくなり、着弾するまでにより多くの時間を要するようになっているものと考えられる。
図7は、ヘッドと媒体との距離に対するインクの着弾ずれ量を示すグラフである。図において、横軸はプラテンギャップであり、縦軸は着弾位置のずれ量である。尚、インクの平均速度は、プラテンギャップの大きさにかかわらず一定である。
図を参照すると、プラテンギャップが小さい領域(例えば、0.5mm〜1.0mm)における着弾ずれ量は小さくなっている。一方、プラテンギャップが大きくなるにつれ着弾ずれ量は大きくなる。これは、前述のように、プラテンギャップが大きくなるにつれて、インク滴の速度が空気抵抗による速度低下を生じ、これにより到達時間が長くなったためと考えられる。
このように、プラテンギャップが変化する場合において、インクの平均速度を一定としてインクの噴射タイミングを遅延させたのでは、実際に着弾させたい位置からずれてインクが着弾してしまうこととなる。本実施形態では、プラテンギャップの変化に対するインクの平均速度の変化も考慮して、インクの噴射タイミングを求めることとしている。
図8は、本実施形態におけるインクの噴射タイミング遅延処理を説明するためのフローチャートである。
最初に、プラテンギャップが求められる(S102)。本実施形態において、プラテンギャップは、用紙の種類がプリンタドライバを介して選択されることにより求められる。例えば、厚い用紙に印刷する場合にはプラテンギャップは、その厚みの分だけ小さくなるのであり、薄い用紙に印刷する場合にはプラテンギャップは大きくなる。本実施形態におけるプリンタドライバには、複数の種類の用紙の厚さが登録されており、用紙が選択されることにより用紙の厚さが読み出され、読み出された厚みに応じてプラテンギャップが求められることになる。
尚、ヘッドに用紙との距離を求めるセンサを取り付けることとして、プラテンギャップを動的に求めることとしてもよい。
次に、求められたプラテンギャップに基づいて、インク滴吐出タイミングの遅延時間が求められる(S104)。遅延時間ΔTは、前述の式(1)に各値を代入することによって求められる。本実施形態において、平均速度はプラテンギャップに基づいて求められるようになっている。そのために、図5Bに示されるような平均速度テーブルがプリンタ1のメモリに予め記憶されている。
ここで、第1プラテンギャップPG1は、プリンタ1における基準となる値であって、デフォルトの値が用いられる。プリンタ1は、第1プラテンギャップPG1のときにおける第1平均速度Vm1のときにおいて、適切な位置にインクを着弾させることができるように設計されている。つまり、プリンタ1において、第1プラテンギャップPG1と第1平均速度Vm1は一定値ということになる。また、第2プラテンギャップPG2は、ステップS102において求められた値が用いられる。
そして、上述の平均速度テーブルを参照して、求められた第1プラテンギャップPG1と第2プラテンギャップPG2に対応する第1平均速度Vm1と第2平均速度Vm2とが求められる。尚、図5Bに示される平均速度テーブルではデータ量が少ないことから、これらの値を補間して用いることとしてもよいし、より詳細なデータを予め用意しておくこととしてもよい。
このようにして求められた第1プラテンギャップPG1、第2プラテンギャップPG2、第1平均速度Vm1、及び、第2平均速度Vm2が(式1)に代入され、遅延時間ΔTが求められる。
そして、プリンタ1は、求められた遅延時間ΔTだけインクの噴射時間を遅延させてインクの噴射を行う(S106)。このようにすることにより、プラテンギャップが変化し、これによってインクの平均速度も変化する場合であっても、インク滴を媒体上の適切な位置に着弾させることができる。尚、このような動作は連続的に行われることにより、適切な形状の画像が媒体上に形成されることになる。
ところで、ここでは、インクの平均速度に基づいて遅延時間ΔTを求めることとしたが、インクの到達時間に基づいて遅延時間ΔTを求めることとしてもよい。インクの到達時間に基づいて噴射タイミングを変更する場合には、図6Bに示されるようなプラテンギャップPGに対するインクの到達時間テーブルが用意され、予めプリンタ1のメモリに記憶されることになる。そして、ステップS104において、第1プラテンギャップPG1を対応する到達時間で除算することによって、前述のようなインクの第1平均速度を求めることができる。同様にして、第2プラテンギャップPG2を対応する到達時間で除算することによって、前述のようなインクの第2平均速度を求めることができる。そして、このようにしても求められた第1プラテンギャップPG1、第2プラテンギャップPG2、第1平均速度Vm1、及び、第2平均速度Vm2に基づいて、遅延時間ΔTを求めることとしてもよい。
このようにすることによって、インクの到達時間に基づいて、インクの噴射タイミングを変更することができる。尚、本実施形態におけるインクの到達時間は、インクの飛翔時間に相当する。
<ヘッド移動速度の変化を考慮した場合>
上述において、ヘッドの移動速度は一定である場合について説明を行った。しかしながら、ヘッドの移動速度が一定ではなく、基準となるヘッドの移動速度と異なる場合もある。(式1)では、キャリッジCRの第1速度Vcr1と第2速度Vcr2とが同じ速度であるとして式を導出したが、ここでは、第1速度Vcr1と第2速度Vcr2とが異なる速度であるとする。そうすると、インクの噴射タイミングの遅延時間ΔTは、
ΔT=−ΔL/Vcr2
=(PG1/Vm1)×(Vcr1/Vcr2−(PG2/PG1)/(Vm2/Vm1))
(式2)
となる。よって、ステップS104において、(式1)の代わりに(式2)を用いて遅延時間ΔTを求めるようにする。尚、(式2)において前述のように、第1速度Vcr1は第1プラテンギャップPG1のときにおけるキャリッジCRの移動速度であり、第2速度Vcr2は第2プラテンギャップPG2のときにおけるキャリッジCRの移動速度である。
このようにすることで、ヘッドの移動速度に変化を生じた場合であっても、適切な位置にインクを着弾させることができる。
<温度を考慮した場合>
図9Aは、インクの温度変化を考慮したときにおけるインクの平均速度を示すグラフである。また、図9Bは、インクの温度変化を考慮したときにおけるインクの平均速度を示すテーブルである。尚、図においては、25℃のときの平均速度Vmを基準(100%)としたときの平均速度Vmが示されている。
インクなどの流体はその温度によって粘度が変化する。粘度が変化すると、その影響によって、インクの平均速度も変化する。図では、インクの温度が高いほど平均速度が遅く、インクの温度が低くなるにつれて平均速度が早くなっている。
インクの粘度が変化するとノズルから噴射されるインクの重量が変化する。高温側の場合、インクの粘度が下がるため圧力室451内のインクの振動振幅が大きくなり、ノズルから噴射されるインクの重量は大きく、速度は早くなる。そのため、通常は、ピエゾ素子の変形量を下げ、インクの重量を一定に保つように駆動条件を補正している。ピエゾ素子の変形量に対するインクの速度変化率は、インクの重量変化率に対して大きいため、駆動条件の補正をすることにより、インクの速度は遅くなる。
低温側は、インクの粘度が上がるため、高温側と逆に補正する。そのため、インクの速度は早くなる。
よって、本実施形態において、さらに、インクの温度ごとに平均速度テーブルを複数用意しておくこととしてもよい。この場合、ヘッド内部には温度センサが設けられ、インクに関する温度がコントローラ60に送られることになる。そして、コントローラ60は、取得したヘッド内部のインクの温度に応じて、使用する平均速度テーブルを選択する。そして、選択した平均速度テーブルから、第1プラテンギャップPG1、第2プラテンギャップPG2、第1平均速度Vm1、及び、第2平均速度Vm2を求める。そして、これらに基づいて、インク噴射の遅延時間ΔTが求められることとなる。
このようにすることで、さらに、温度環境に応じてより適切なタイミングでインクを噴射することができるようになる。
また、インクの温度ごとにインクの到達時間テーブルを用意しておくこととしてもよい。
図10Aは、温度変化を考慮したときにおけるインクの到達時間を示すグラフである。また、図10Bは、温度変化を考慮したときにおけるインクの到達時間を示すテーブルである。尚、図においては、25℃のときの到達時間を基準(100%)としたときの到達時間が示されている。
このとき、図10Bに基づいて、使用される到達時間テーブルが選択される。そして、選択された到達時間テーブルを用いて、第1プラテンギャップPG1と第2プラテンギャップPG2とから第1平均速度Vm1と第2平均速度Vm2が求められる。そして、これらの値に基づいて、噴射タイミングの遅延時間ΔTが求められることとしてもよい。
このようにすることによっても、温度環境に応じてより適切なタイミングでインクを噴射することができるようになる。
<インク滴の大きさを考慮した場合>
噴射されるインク滴の大きさが異なる場合にもインクの平均速度が異なる場合がある。これは、インク滴の大きさが異なると、これに対する空気抵抗等が異なるためである。
インク滴の大きさを考慮した場合、例えば、小ドット(第1サイズのドットに相当)を形成するための小インク滴、中ドット(第2サイズのドットの相当)を形成するための中インク滴、大ドットを形成するための大インク滴の3種類のインク滴のそれぞれについて、プラテンギャップPGに対するインクの平均速度を予め求めておくことができる。そして、これらは予めプリンタ1のメモリに記憶される。
図11Aは、噴射するインク滴の大きさ毎の遅延時間を示すテーブルである。図には、噴射するインク滴の大きさと、それぞれに対応する遅延時間(ΔTs(第1遅延時間に相当)、ΔTm(第2遅延時間に相当)、ΔTl)が示されている。このような遅延時間テーブルは、予めプリンタ1のメモリに記憶されている。そして、それぞれのインクの大きさ毎に遅延時間ΔTが求められる。そして、インクの大きさ毎に基準となる噴射タイミングから遅延時間ΔTだけ噴射タイミングが遅延されてインクが噴射される。
このようにすることで、インク滴の大きさの違いに応じて適切なタイミングでインクを噴射することができるようになる。
図11Bは、噴射するインク滴の大きさ毎のプラテンギャップPGに対する平均速度を示すテーブルである。図には、各インク滴のサイズに対応するプラテンギャップPGに平均速度が対応付けられた平均速度テーブルが示されている。
前述の図11Aの遅延テーブルを用いたときには、インク滴の大きさ毎に遅延時間が一律に決められていたが、それぞれのインク滴の大きさ毎に、プラテンギャップPGに対する平均速度が対応付けられた平均速度テーブルをメモリに記憶させておくこともできる。このようにすることで、ステップS104において、インクの大きさ毎に、第1プラテンギャップPG1、第2プラテンギャップPG2、第1平均速度Vm1、及び、第2平均速度Vm2を求めることができる。そして、これらを(式1)又は(式2)に代入することとして、インクの大きさに応じた遅延時間ΔTを求めることができる。
図11Cは、噴射するインク滴の大きさ毎のプラテンギャップPGに対する到達時間を示すテーブルである。図には、各インク滴の大きさごとにプラテンギャップPG対する到達時間が対応付けられた到達時間テーブルが示されている。このように、図11Cに示すような到達時間テーブルがプリンタ1のメモリに記憶されていることとして、噴射するインク滴の大きさ毎に、第1プラテンギャップPG1、第2プラテンギャップPG2に対する第1平均速度Vm1、第2平均速度Vm2を求めることもできる。そして、求められたこれらの値に基づいて、(式1)又は(式2)からインク滴の大きさ毎に噴射の遅延時間を求めることができる。
このようにすることによって、噴射するインク滴の大きさに応じた噴射の遅延時間ΔTを求めることができる。
また、インク滴の大きさ毎に前述のインクの温度毎にインクの平均速度テーブルを用意して記憶しておくこととしてもよい。このようにすることで、インクの温度に応じて、インクの大きさ毎に噴射の遅延時間をそれぞれ異ならせてインクを噴射することができる。
<インク噴射タイミング遅延の方法>
上述において、インク噴射タイミングの遅延時間の求め方を説明した。ここでは、求められた遅延時間に基づいて、噴射タイミングを遅延させてインクを噴射させる方法について説明する。
図12は、駆動信号COMを説明するための図である。図には、駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号が示されている。駆動信号は、繰り返し周期Tの間の駆動信号が繰り返し生成される。繰り返し周期Tの時間は、ヘッドと用紙Sとの相対移動速度において1画素に相当する。
駆動信号COMは、第1駆動パルスPS1と第2駆動パルスPS2と第3駆動パルスPS3と第4駆動パルスPS4を含む。1画素において、これらの駆動パルスのうちの1つが選択的に各ノズルのピエゾ素子に印加され、各サイズのドットを形成するためのインク滴が噴射される。
本実施形態では、大ドット、中ドット、及び、小ドットの3種類の大きさのドットが形成可能である。第1駆動パルスPS1は区間T1において生成され、この駆動パルスがピエゾ素子に印加されると、中ドットを形成するためのインク滴が噴射されることになる。第2駆動パルスPS2は区間T2において生成され、この駆動パルスがピエゾ素子に印加されると、ノズルにおけるインク表面を微振動させ、インクを噴射させない。第3駆動パルスPS3は区間T3において生成され、この駆動パルスがピエゾ素子に印加されると、大ドットを形成するためのインク滴が噴射されることになる。第4駆動パルスPS4は区間T4において生成され、この駆動パルスがピエゾ素子に印加されると、小ドットを形成するためのインク滴が噴射されることになる。
そして、これらの各パルスの生成タイミングをずらすことによって、インクの噴射タイミングを変更することができる。例えば、第1駆動パルスPS1において、基準となる実線で示された第1駆動パルスPS1よりΔT1だけ生成タイミングをずらす。このとき、第3駆動パルスPS3及び第4駆動パルスPS4の生成タイミングも同様にΔT1だけ遅らせることとしてもよいし、第3駆動パルスについてはΔT3、第4駆動パルスについてはΔT4だけ生成タイミングを遅らせることとしてもよい。
このようにすることによって、各サイズのドットを形成するために噴射されるインクの噴射タイミングを変更することができる。
図13は、同時に生成される複数の駆動信号COM1〜COM4を説明するための図である。ここでは、駆動信号生成回路70によって複数の駆動信号が生成される。第1駆動信号COM1は前述の第1駆動パルスPS1を含む。また、第2駆動信号COM2は前述の第2駆動パルスPS2を含む。また、第3駆動信号COM3は前述の第3駆動パルスPS3を含む。また、第3駆動信号COM4は前述の第4駆動パルスPS4を含む。
前述の図12の駆動信号が用いられたときには、駆動信号の中から使用される駆動パルスが選択的にピエゾ素子に印加されたが、図13に示すように複数の駆動信号を有する場合には、周期T毎に、使用される駆動パルスが選択的にピエゾ素子に印加されることとなる。
このときも、これらの各パルスの生成タイミングΔT1、ΔT3、及び、ΔT4をずらすことによって、インクの噴射タイミングを変更することができる。
図14は、画素データが示すドットの配置を説明するための図(その1)である。図には、格子状の各区画が示され、これらの1つ1つが画素を示す。また、図には、各画素の位置が2次元の座標として示されている。さらに、図には各画素に対するキャリッジ移動方向と用紙の搬送方向が示されている。
画素データは、どの画素にドットを形成するかを示すデータであるが、図14は、画素データが示すドットの配置を視覚的に表現したものである。このときの画素データによると、(i+2,j)、(i+2,j+1)、(i+2,j+2)にドットが形成されることとなっている。
しかしながら、前述のように、プラテンギャップの大きさによっては、インクの噴射タイミングを遅らせる必要がある。各駆動パルスの生成タイミングをずらすことでも噴射タイミングを遅らせることができるが、その範囲は最大でも駆動信号の1周期に対応する1画素の範囲内である。そうすると、より広い範囲で噴射タイミングをずらす場合には、形成するドットの配置をずらすように画素データを作り替える必要がある。
図15は、画素データが示すドットの配置を説明するための図(その2)である。例えば、図14に示された円で囲まれた1〜3の位置にドットを形成するためにキャリッジの移動速度を考慮して2画素分インクの噴射を遅延させなくてはならないとした場合には、画素データが示すドットの配置を、図15に示すような配置になるように画素データを作り替える。つまり、(i,j)、(i,j+1)、(i,j+2)にドットを形成するかのように画素データを作り替える。このように、画素データを作り替えることによって、実質的にインクの噴射タイミングを変更することができる。尚、このとき、ずらす画素間の距離をキャリッジの移動速度で除した時間だけ、インクの噴射時間を遅延させることができる。
尚、画素データを作り替え、さらに、前述の駆動パルスの生成タイミングを変更することによって、求められた遅延時間ΔTにより忠実にインクの噴射タイミングをずらすこともできる。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、流体噴射装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
また、ピエゾ素子によって圧力室に圧力に圧力変動を生じさせる液体噴射装置に限らず、液体に熱に加えることによってある力室に圧力変動を生じさせる液体噴射装置尾でも良い。またこれら等の液体噴射装置において、駆動信号生成回路は、DACを含む駆動信号生成回路に限らず、駆動信号を生成する駆動回路であればよい。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
図1Aは、プリンタ1の外観の斜視図であり、図1Bは、プリンタ1の内部の斜視図である。 プリンタ1のブロック図である。 図3Aは、ヘッド41を下から見た図であり、図3Bは、ノズル列の周辺の断面図である。 液体噴射の遅延時間を説明するための図である。 図5Aは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの平均速度を示すグラフであり、図5Bは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの平均速度を示すテーブルである。 図6Aは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの到達時間を示すグラフであり、図6Bは、ヘッドと媒体との距離に対するインクの到達時間を示すテーブルである。 ヘッドと媒体との距離に対するインクの着弾ずれ量を示すグラフである。 本実施形態におけるインクの噴射タイミング遅延処理を説明するためのフローチャートである。 図9Aは、インクの温度変化を考慮したときにおけるインクの平均速度を示すグラフであり、図9Bは、インクの温度変化を考慮したときにおけるインクの平均速度を示すテーブルである。 図10Aは、温度変化を考慮したときにおけるインクの到達時間を示すグラフであり、図10Bは、温度変化を考慮したときにおけるインクの到達時間を示すテーブルである。 図11Aは、噴射するインク滴の大きさ毎の遅延時間を示すテーブルであり、図11Bは、噴射するインク滴の大きさ毎のプラテンギャップPGに対する平均速度を示すテーブルであり、図11Cは、噴射するインク滴の大きさ毎のプラテンギャップPGに対する到達時間を示すテーブルである。 駆動信号COMを説明するための図である。 同時に生成される複数の駆動信号COM1〜COM4を説明するための図である。 画素データが示すドットの配置を説明するための図(その1)である。 画素データが示すドットの配置を説明するための図(その2)である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 用紙搬送機構、30 キャリッジ移動機構、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、
60 ASIC、70 駆動信号生成回路、
CR キャリッジ

Claims (8)

  1. 媒体に流体を噴射して、第1サイズのドットと、該第1サイズのドットと異なる第2サイズのドットと、を形成するヘッドと、
    各ドットのサイズに対応する基準タイミングから所定の遅延時間後に流体を噴射して前記媒体にドットを形成するように前記ヘッドを制御する制御部であって、前記第1サイズのドットを形成するときにおける第1遅延時間と前記第2サイズのドットを形成するときにおける第2遅延時間とを異ならせるように前記ヘッドを制御する制御部と、
    を備える流体噴射装置。
  2. さらに、前記ヘッドと前記媒体との位置を相対的に移動させる移動機構を備え、
    前記制御部は、前記ヘッドと前記媒体との相対移動速度と、前記媒体に形成する前記ドットのサイズと、に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御する、請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記媒体に形成するドットのサイズ毎に、前記媒体と前記ヘッドとの距離と、該距離に対応する前記流体の飛翔速度と、を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記ドットのサイズと、前記距離に基づいて求められる前記飛翔速度と、に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御する、請求項1又は2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記飛翔速度は、前記ヘッドと前記媒体との間における平均飛翔速度である、請求項3に記載の流体噴射装置。
  5. 前記距離と前記飛翔速度とが、非線形の関係で関連づけられて前記記憶部に記憶される、請求項3又は4に記載の流体噴射装置。
  6. 前記制御部は、さらに、前記流体の温度に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御する、請求項1〜5のいずれかに記載の流体噴射装置。
  7. 前記媒体に形成するドットのサイズ毎に、前記媒体と前記ヘッドとの距離と、該距離に対応する前記流体の飛翔時間とが、非線形の関係で関連づけられて記憶された記憶部を備え、
    前記制御部は、前記ドットのサイズと、前記距離に基づいて求められる前記流体の飛翔時間と、に基づいて前記第1遅延時間と前記第2遅延時間とを求め、前記ヘッドを制御する、請求項1又は2に記載の流体噴射装置。
  8. 流体噴射方法であって、
    基準タイミングから所定の遅延時間後に流体を噴射させるために、第1サイズのドットを形成するときにおける第1遅延時間と第2サイズのドットを形成するときにおける第2遅延時間を求めることであって、前記第1遅延時間と第2遅延時間とは互いに異なる遅延時間となるように求めることと、
    前記第1遅延時間で第1サイズのドットを形成するための流体を噴射し、前記第2遅延時間で第2サイズのドットを形成するための流体を噴射することと、
    を含む流体噴射方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011235518A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2021062565A (ja) * 2019-10-16 2021-04-22 セイコーエプソン株式会社 情報処理装置、学習装置、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム

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