JP2011083217A - 刈払機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤボックスから出力軸の外れを防止し、刈払機の保守・点検作業の迅速化。
【解決手段】刈払機は、動力を駆動軸17から駆動及び従動ベベルギヤ21,22と出力軸23を介して刈刃16に伝達する。ギヤボックス24は、第1及び第2の軸受27,28で出力軸を支持する。第2の軸受は、ギヤボックスに対し刈刃の方向への移動が規制されるように係止部材29で係止され、出力軸において刈刃を備えた部位23dの近傍を支持する。出力軸は、従動ベベルギヤに対し相対回転が規制され且つ軸方向への相対移動が可能に連結されており、係止部材による第2の軸受の係止が外れたときに、第2の軸受と共に刈刃の方向へ移動可能である。抜止めストッパ41は、係止部材の係止が外れたときに、従動ベベルギヤに対して出力軸の相対回転が可能となるまでだけ、出力軸が刈刃の方向へ移動することを許容する。
【選択図】図2

Description

本発明は、刈払機において、刈刃を備えた出力軸がギヤボックスから外れないようにした技術に関する。
刈払機は、パイプ状の操作杆に駆動軸を通し、この駆動軸を操作杆の後端に設けた駆動源で駆動することにより、操作杆の前端に設けた刈刃を回転させるものである。このような刈払機には、肩掛け式刈払機や背負い式刈払機がある。例えば、肩掛け式刈払機の場合には、作業者は、身体の腰に沿わせた操作杆を斜め前方へ延ばすようにして、一方の肩に刈払機を吊り下げ、操作杆の途中に設けた操作ハンドルを握って上下左右に振ることにより、刈刃で雑草を刈る。このような刈払機としては、例えば下記の特許文献1に記載された技術が知られている。
この特許文献1で知られている刈払機は、パイプ状の操作杆の前端にギヤボックスを設け、このギヤボックスにベベルギヤユニットを内蔵したものである。駆動源の動力を、駆動軸から駆動ベベルギヤ及び従動ベベルギヤを介して出力軸に伝達することで、この出力軸の一端部に備えた刈刃を回転させることができる。
ギヤボックスは、刈刃に臨む端面が開放している。この開放された端面から、出力軸及びベベルギヤユニットが組込まれる。出力軸は、上下2個の軸受を介してギヤボックスに支持されるとともに、開放された端面から下方へ突出した下端部に組付け部材を介して刈刃が取り付けられる。刈刃に隣接している下側の軸受は、ギヤボックスに止め輪によって止められている。開放された端面と組付け部材との間は、ラビリンス機構によってシールされる。このラビリンス機構は、刈払機を用いた作業中に刈草や小石等の異物がギヤボックスの中へ侵入することを、抑制する効果がある。
ところで、ラビリンス機構は隙間が極めて小さい。刈払機を長期に使用していると、ラビリンス機構に異物の噛み込みや巻き付きが発生し得る。このため、刈払機を長期にわたって使用していると、ギヤボックスにおける開放された端面が摩耗する。長期にわたって摩耗が進行すると、刈刃に隣接している下側の軸受を止めている止め輪が、ギヤボックスから下方へ外れる。この結果、下側の軸受と出力軸がギヤボックスから下方へ外れることが想定される。
これに対し、特許文献1で知られている刈払機は、出力軸において刈刃を備えていない方の上端部に、予備の止め輪を取付けている。この予備の止め輪は、上側の軸受における内輪の上面に接しているので、下側の軸受を止めている止め輪が外れた場合であっても、出力軸を保持する。出力軸は下方へ移動しないので、ギヤボックスから下方へ外れることがない。駆動源の動力が、ベベルギヤユニットから出力軸に伝達され続けるので、刈刃は回転し続ける。しかし、下側の軸受を止めている止め輪が外れた状況は、刈払機の保守・点検上の観点から、作業者が認識できることが好ましい。
特開2005−237265号公報
本発明は、ギヤボックスから出力軸の外れを防止できるとともに、刈払機の保守・点検を速やかに行うことができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、駆動源の動力を、駆動軸から駆動ベベルギヤ及び従動ベベルギヤを介して出力軸に伝達することで、この出力軸の一端部に備えた刈刃を回転させる刈払機において、
前記従動ベベルギヤは、ギヤボックスに対して、前記出力軸の軸方向への移動が規制され且つ収納されており、
前記ギヤボックスは、内部において第1の軸受及び第2の軸受を介して前記出力軸を支持するものであり、内部に抜止めストッパを有し、
前記第2の軸受は、前記ギヤボックスに対し前記刈刃の方向への移動が規制されるように係止部材によって係止され、前記出力軸において前記刈刃を備えた部位の近傍を支持するものであり、
前記出力軸は、前記従動ベベルギヤに対し相対回転が規制されるとともに前記軸方向への相対移動が可能に連結されており、前記係止部材による前記第2の軸受の係止状態が外れたときには、この第2の軸受と共に前記刈刃の方向へ移動可能であり、
前記抜止めストッパは、前記係止状態が外れたときに、前記従動ベベルギヤに対して前記出力軸の相対回転が可能となるまで、この出力軸が前記刈刃の方向へ移動することを許容するとともに、これ以上の移動を規制する部材であることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1において、前記第1の軸受は、前記ギヤボックスに対し前記軸方向への移動が規制され、前記出力軸において前記刈刃を備えていない方の他端部を支持するものであり、前記出力軸の前記他端部は、前記第1の軸受に対して前記刈刃とは反対側へ突出し、この突出した先端部位に前記抜止めストッパを設けており、前記出力軸が前記刈刃の方向へ移動することで、前記抜止めストッパが前記第1の軸受に接したときに、前記従動ベベルギヤに対して前記出力軸の相対回転が可能となる構成であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、何らかの要因によって、係止部材による第2の軸受の係止状態が外れたときに、抜止めストッパは、従動ベベルギヤに対して出力軸の相対回転が可能となるまでだけ、つまり所定の一定量だけ、出力軸が刈刃の方向へ移動することを許容する。さらに、抜止めストッパは、ギヤボックスに対して、出力軸が刈刃の方向へ一定量を越えて移動することを規制する。このため、出力軸がギヤボックスから外れることはない。出力軸に対して従動ベベルギヤは空転するだけであり、出力軸に動力を伝達しない。刈刃は草などの抵抗によって速やかに停止する。作業者は、刈刃が停止した状況を速やかに認知することができ、この結果、刈払機の保守・点検を速やかに行うことができる。
請求項2に係る発明では、出力軸が刈刃の方向へ移動することで、抜止めストッパが第1の軸受に接したときに、従動ベベルギヤに対して出力軸の相対回転が可能となる。このように、第1の軸受に対して、出力軸の他端部を刈刃とは反対側へ突出させ、この突出した先端部位に抜止めストッパを設けただけの、簡単な構成によって、出力軸が刈刃の方向へ一定量を越えて移動することを規制することができる。
本発明に係る実施例1の刈払機の使用状態を示す説明図である。 図1に示される伝動ユニット及び刈刃周りの断面図である。 図2に示される出力軸の側面図である。 図2に示される出力軸と従動ベベルギヤと第1の軸受の関係を示す説明図である。 図2に示される出力軸と従動ベベルギヤと第1の軸受の作用説明図である。 本発明に係る実施例2の刈払機のギヤボックス周りの要部断面図である。 本発明に係る実施例3の刈払機のギヤボックス周りの要部断面図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る刈払機について、図1〜図5に基づき説明する。
図1に示すように、刈払機10は、操作杆11の長手途中に肩掛け用吊りベルト12及びバーハンドル13を備えた形式の、肩掛け式刈払機である。作業者Maは、肩掛け用吊りベルト12を肩に掛けることで刈払機10を吊り下げることができる。そして、バーハンドル13のグリップ14を握って、操作杆11を前後左右に振りながら、駆動源15によって刈刃16を回転させることにより、雑草grを刈ることができる。
この刈払機10は、パイプ状の操作杆11と、操作杆11の一端部11aに設けられた駆動源15と、操作杆11の中に回転可能に通された駆動軸17と、操作杆11の他端部11bに設けられた伝動ユニット20と、伝動ユニット20に設けられた刈刃16とからなる。駆動源15は、駆動軸17を駆動するエンジンから成る。駆動源15が発生した動力は、駆動軸17及び伝動ユニット20を介して刈刃16に伝達される。
図2に示すように、伝動ユニット20は、駆動軸17の端部17aに連結された駆動ベベルギヤ21と、この駆動ベベルギヤ21に噛み合わされた従動ベベルギヤ22と、この従動ベベルギヤ22に連結された出力軸23と、操作杆11の他端部11bに取り付けられたギヤボックス24とからなる。
ギヤボックス24は、刈刃16に臨む一端24a(開放端24a)が開放された有底の収納部であり、駆動軸17の端部17aと、駆動及び従動ベベルギヤ21,22と、出力軸23の大部分とを収納している。従動ベベルギヤ22及び出力軸23は、開放端24aからギヤボックス24に組込まれる。なお、ギヤボックス24は、刈払機10の軽量化を図るために、アルミニウム合金等の軽合金のダイカスト品とすることが好ましい。
作業者Ma(図1参照)が立ち姿勢で刈払機10を用いて作業をするときに、出力軸23は概ね鉛直になる。この場合の作業性を考慮して、駆動ベベルギヤ21と従動ベベルギヤ22との軸角θは、60°程度の鈍角に設定されている。軸角θとは、駆動ベベルギヤ21の軸L1(駆動軸17の中心線L1)と従動ベベルギヤ22の軸L2(出力軸23の中心線L2)とを一致させるのに要する、最小の角度のことである。
駆動軸17に対して、駆動ベベルギヤ21のボス21aは相対回転が規制されて連結される。このボス21aは、軸受25,26を介してギヤボックス24に回転可能に支持されるとともに、ギヤボックス24に対して駆動軸17の軸方向への相対移動が規制されている。軸受25,26は、ボールベアリング等の転がり軸受からなる。駆動ベベルギヤ21は、軸受25,26に圧入した状態で、操作杆11の他端部11b側からギヤボックス24に組込まれる。
図2及び図3に示すように、出力軸23は、軸方向(中心線L2の方向)の一端面23aから他端面23bにかけて、雄ねじ23cと刈刃装着部23dと第2の被支持部23eと位置決め大径部23fと離間部23gとギヤ装着部23hと第1の被支持部23iと延長部23jとを、この順に配置するとともに一体に形成した回転軸である。
雄ねじ23c及び刈刃装着部23dは、出力軸23の一端部23Eaをなす。この一端部23Eaは、刈刃16を備えている方の端部である。第1の被支持部23i及び延長部23jは、出力軸23の他端部23Ebをなす。この他端部23Ebは、刈刃16を備えていない方の端部である。
刈刃装着部23dは、刈刃16を取付けるために、ギヤボックス24の開放端24aから外方へ突出する部分である。第2の被支持部23eは、刈刃装着部23dに隣接して他端面23b寄りに位置する部分である。位置決め大径部23fは、第2の被支持部23eに隣接して他端面23b寄りに位置する部分であり、第2の被支持部23eや離間部23gよりも大径である。離間部23gは、位置決め大径部23fに隣接して他端面23b寄りに位置しており、第2の被支持部23eとギヤ装着部23hとの間に一定の距離を確保するための部分である。ギヤ装着部23hは、離間部23gに隣接して他端面23b寄りに位置しており、従動ベベルギヤ22を装着するための部分である。このギヤ装着部23hの径は、離間部23gの径よりも小径である。このため、離間部23gとギヤ装着部23hとの境界には段差面23kが形成される。第1の被支持部23iは、ギヤ装着部23hに隣接して他端面23b寄りに位置する部分であり、ギヤ装着部23hよりも小径である。延長部23jは、第1の被支持部23iをそのまま他端面23bまで延ばした部分であり、他端面23bの近傍における外周面に環状の嵌合溝23mを有する。
出力軸23の他端面23bは、ギヤボックス24の内部において、開放端24aとは反対側の底部24b近傍に位置する。この出力軸23は、第1の軸受27及び第2の軸受28を介して、ギヤボックス24の内部に回転可能に支持される。第1及び第2の軸受27,28は、ボールベアリング等の転がり軸受からなる。
第1の軸受27は、ギヤボックス24の内部において、駆動ベベルギヤ21よりも出力軸23の他端面23b側に位置しており、第1の被支持部23i(他端部23Eb)を支持する。この第1の軸受27は、ギヤボックス24に対して、開放端24aとは反対側への移動が規制されている。
従動ベベルギヤ22は、ギヤ装着部23hにスプライン(雄・雌スプライン同士の嵌合)によって連結されることにより、出力軸23に対する相対回転が規制されている。さらに、この従動ベベルギヤ22は、段差面23kと第1の軸受27の内輪とによって、軸方向の両側から挟み込まれるとともに、駆動ベベルギヤ21に対して第1の軸受27側から噛み合うように位置している。このため、従動ベベルギヤ22は、出力軸23の一端面23a側への移動を駆動ベベルギヤ21によって規制されるとともに、出力軸23の他端面23b側への移動を第1の軸受27によって規制される。つまり、従動ベベルギヤ22は、ギヤボックス24に対して、出力軸23の軸方向への移動が規制され且つ収納されている。上述のように、従動ベベルギヤ22が、出力軸23の一端面23a側への移動を規制されるので、第1の軸受27も一端面23a側への移動を規制される。
第2の軸受28は、ギヤボックス24の内部において開放端24aの近傍に位置しており、刈刃16を備えた部位23dの近傍、つまり第2の被支持部23eを支持する。この第2の軸受28は、ギヤボックス24に対して開放端24a側へ、つまり、刈刃16の方向への移動が規制されるように、係止部材29によって係止されている(止められている)。この係止部材29は、例えば止め輪によって構成される。この止め輪29は、ギヤボックス24の内壁面24cに形成されている輪状の溝に、嵌め込まれることによって取り付けられ、ギヤボックス24内の所定位置に第2の軸受28の外輪を係止する。
刈刃16は、一対の挟み込み部材31,32によって刈刃装着部23dに取り付けられる、円盤状の刃である。一対の挟み込み部材31,32は、ギヤボックス24側に位置する第1の挟み込み部材31、及び、刈刃16に対して第1の挟み込み部材31とは反対側に位置する第2の挟み込み部材32からなる。これら一対の挟み込み部材31,32は、刈刃16を表裏両面から挟み込んだ状態で、刈刃装着部23dにスプラインによって連結されている。このため、刈刃装着部23dに対して、刈刃16及び一対の挟み込み部材31,32は相対回転が規制され且つ軸方向への相対移動が可能である。
さらに、雄ねじ23cにナット33を締め付けることにより、刈刃16、一対の挟み込み部材31,32及び第2の軸受28の内輪は、位置決め大径部23fとナット33とによって挟み込まれ、この結果、出力軸23に位置決めされた状態で組付けられる。このため、刈刃16及び第2の軸受28は、出力軸23に対して軸方向への相対的な移動が規制される。
以上の説明から明らかなように、出力軸23は、一端面23a側への移動を第2の軸受28及び係止部材29によって規制されるとともに、他端面23b側への移動を従動ベベルギヤ22及び第1の軸受27によって規制される。つまり、出力軸23は、ギヤボックス24に対して、軸方向への移動が規制されている。
図2に示すように、第1の挟み込み部材31は、ギヤボックス24の開放端24aに隣接している。開放端24aと第1の挟み込み部材31との間は、ラビリンス機構34によってシールされる。このラビリンス機構34は、刈払機10を用いた作業中に刈草や小石等の異物がギヤボックス24の中へ侵入することを抑制するものであって、迷路状の小さい隙間によって構成されている。
ところで、図2に示すように、出力軸23の他端部23Ebは、第1の軸受27に対して刈刃16とは反対側へ突出し、この突出した先端部位23j、つまり延長部23jに抜止めストッパ41を設けている。この抜止めストッパ41は、ギヤボックス24の内部に有しており、例えば止め輪によって構成される。この止め輪41は、嵌合溝23m(図4参照)に嵌め込まれることによって、延長部23jに取り付けられる。
図2及び図4に示すように、出力軸23がギヤボックス24に組付けられた状態において、止め輪41の下端面は、第1の軸受27における内輪の上端面から他端面23bの方へ所定の距離X1(離間寸法X1)だけ離れている。これに対し、従動ベベルギヤ22のボス22aの長さ、つまり、ギヤ装着部23hに対してスプラインによって連結されるボス22aの連結長さはX2である。このボス22aの長さX2に対して、離間寸法X1は大きく設定されている(X1>X2)。
次に、上記構成の伝動ユニット20の作用を説明する。
図2に示すように、駆動源15(図1参照)が発生した動力は駆動軸17、駆動ベベルギヤ21、従動ベベルギヤ22、従動ベベルギヤ22とギヤ装着部23hとの間のスプライン連結部分、出力軸23、一対の挟み込み部材31,32の経路によって、刈刃16に伝達される。
刈払機10(図1参照)を長期に使用していると、ラビリンス機構34に異物の噛み込みや巻き付きが発生することによって、ギヤボックス24の開放端24aが摩耗し得る。長期にわたって摩耗が進行すると、刈刃16に隣接している第2の軸受28を止めている止め輪29が、ギヤボックス24から下方へ外れる。止め輪29による第2の軸受28の係止状態が外れたときに、この第2の軸受28及び出力軸23は、ギヤボックス24に対して刈刃16側へ移動し得る。一方、ギヤボックス24に対して、第1の軸受27及び従動ベベルギヤ22は、出力軸23の軸方向へ移動しない。
出力軸23が刈刃16の方向へ図4に示す所定の一定量X1(離間寸法X1)だけ移動した結果、図5に示すように、止め輪41(抜止めストッパ41)は第1の軸受27の内輪に接する。つまり、止め輪41は第1の軸受27に当たることによって、出力軸23をギヤボックス24の内部に係止する。このように、止め輪41は離間寸法X1だけ、出力軸23が刈刃16の方向へ移動することを許容する。
上記図4において説明したように、従動ベベルギヤ22のボス22aの長さX2に対して、離間寸法X1は大きい。出力軸23が離間寸法X1だけ移動することによって、図5に示すように、止め輪41が第1の軸受27に接したときに、従動ベベルギヤ22に対してスプラインによる出力軸23の連結が外れる。この結果、従動ベベルギヤ22に対して、出力軸23の相対回転が可能となる。
このように、止め輪41は、係止部材29による第2の軸受28の係止状態が外れたときに、従動ベベルギヤ22に対して出力軸23の相対回転が可能となるまで、この出力軸23が刈刃16の方向へ移動することを許容する。さらに、止め輪41は、ギヤボックス24に対して、出力軸23が刈刃16の方向へ離間寸法X1を越えて移動することを規制する。このため、出力軸23がギヤボックス24から外れることはない。出力軸23に対して従動ベベルギヤ22は空転するだけであり、出力軸23に動力を伝達しない。刈刃16は草などの抵抗によって速やかに停止する。作業者は、刈刃16が停止した状況を速やかに認知することができ、この結果、刈払機10の保守・点検を速やかに行うことができる。
さらには、第1の軸受27に対して、出力軸23の他端部23Ebを刈刃16とは反対側へ突出させ、この突出した先端部位23j、つまり延長部23jに止め輪41を設けただけの、簡単な構成によって、出力軸23が刈刃16の方向へ離間寸法X1を越えて移動することを規制することができる。
実施例2に係る刈払機について図6に基づき説明する。実施例2の刈払機10は、抜止めストッパ41Aをナットによって構成したことを特徴とする。このナット41Aは、上記図4に示す実施例1の止め輪41の代わりに、出力軸23の延長部23jに設けられる。延長部23jにおいて、他端面23bの近傍における外周面には、ナット41Aをねじ込むための雄ねじ23pが形成されている。雄ねじ23pの外径は、延長部23jの径よりも小径である。このため、延長部23jと雄ねじ23pとの間には段差面23rを有する。ナット41Aは、段差面23rの位置まで雄ねじ23pにねじ込まれた上で、止め輪等のロック部材42により、雄ねじ23pに対して回り止めされる。
ナット41Aの下端面、つまり段差面23rは、第1の軸受27の上端面から他端面23bの方へ所定の距離X1(離間寸法X1)だけ離れている。この離間寸法X1の大きさは、上記図4に示す実施例1の離間寸法X1と同一である。実施例2の抜止めストッパ41Aは、実施例1の抜止めストッパ41と同じ作用、効果をなす。なお、実施例2の刈払機10において、その他の構成については、上記実施例1の刈払機10と同じ構成であり、説明を省略する。
実施例3に係る刈払機について図7に基づき説明する。実施例3の刈払機10は、抜止めストッパ41Bをピンによって構成したことを特徴とする。このピン41Bは、上記図4に示す実施例1の止め輪41の代わりに、出力軸23の延長部23jに設けられる。延長部23jにおいて、他端面23bの近傍には、ピン41Bを嵌合するためのピン孔23sが形成されている。このピン孔23sは、出力軸23の軸方向に対して直交する方向に開けられた貫通孔である。ピン23sの長さは延長部23jの径よりも大きい。ピン41Bは、ピン孔23sに圧入されることによって、延長部23jに取り付けられる。
延長部23jに取り付けられた状態のピン41Bの下端面は、第1の軸受27の上端面から他端面23bの方へ所定の距離X1(離間寸法X1)だけ離れている。この離間寸法X1の大きさは、上記図4に示す実施例1の離間寸法X1と同一である。実施例3の抜止めストッパ41Bは、実施例1の抜止めストッパ41と同じ作用、効果をなす。なお、実施例3の刈払機10において、その他の構成については、上記実施例1の刈払機10と同じ構成であり、説明を省略する。
なお、本発明では、刈払機10は肩掛け式刈払機に限定されるものではなく、例えば作業者Maが背中に駆動源を背負う形式の背負い式刈払機の構成であってもよい。
また、抜止めストッパ41,41A,41Bは、出力軸23が刈刃16の方向へ一定量X1だけ移動したとき、これ以上の移動を規制するように、出力軸23をギヤボックス24の内部に係止する構成であればよい。つまり、抜止めストッパ41,41A,41Bは、第1の軸受27に当たることによって、出力軸23をギヤボックス24の内部に係止する構成に限定されるものではない。例えば、抜止めストッパ41,41A,41Bがギヤボックス24の内部(内壁面24c等)に直接に当たる構成でもよい。
本発明の刈払機10における伝動ユニット20は、肩掛け式刈払機や背負い式刈払機に用いるのに好適である。
10…刈払機、15…駆動源、16…刈刃、17…駆動軸、20…伝動ユニット、21…駆動ベベルギヤ、22…従動ベベルギヤ、23…出力軸、23Ea…一端部、23Eb…他端部、23d…刈刃を備えた部位(刈刃装着部)、23j…先端部位(延長部)、24…ギヤボックス、24a…開放端、27…第1の軸受、28…第2の軸受、29…係止部材(止め輪)、34…ラビリンス機構、41…抜止めストッパ(止め輪)、41A…抜止めストッパ(ナット)、41B…抜止めストッパ(ピン)、X1…離間寸法、X2…従動ベベルギヤのボスの長さ。

Claims (2)

  1. 駆動源の動力を、駆動軸から駆動ベベルギヤ及び従動ベベルギヤを介して出力軸に伝達することで、この出力軸の一端部に備えた刈刃を回転させる刈払機において、
    前記従動ベベルギヤは、ギヤボックスに対して、前記出力軸の軸方向への移動が規制され且つ収納されており、
    前記ギヤボックスは、内部において第1の軸受及び第2の軸受を介して前記出力軸を支持するものであり、内部に抜止めストッパを有し、
    前記第2の軸受は、前記ギヤボックスに対し前記刈刃の方向への移動が規制されるように係止部材によって係止され、前記出力軸において前記刈刃を備えた部位の近傍を支持するものであり、
    前記出力軸は、前記従動ベベルギヤに対し相対回転が規制されるとともに前記軸方向への相対移動が可能に連結されており、前記係止部材による前記第2の軸受の係止状態が外れたときには、この第2の軸受と共に前記刈刃の方向へ移動可能であり、
    前記抜止めストッパは、前記係止状態が外れたときに、前記従動ベベルギヤに対して前記出力軸の相対回転が可能となるまで、この出力軸が前記刈刃の方向へ移動することを許容するとともに、これ以上の移動を規制する部材であることを特徴とした刈払機。
  2. 前記第1の軸受は、前記ギヤボックスに対し前記軸方向への移動が規制され、前記出力軸において前記刈刃を備えていない方の他端部を支持するものであり、
    前記出力軸の前記他端部は、前記第1の軸受に対して前記刈刃とは反対側へ突出し、この突出した先端部位に前記抜止めストッパを設けており、
    前記出力軸が前記刈刃の方向へ移動することで、前記抜止めストッパが前記第1の軸受に接したときに、前記従動ベベルギヤに対して前記出力軸の相対回転が可能となる構成であることを特徴とした請求項1記載の刈払機。
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