JP2011080641A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹き出し空気流路を温度の低い空気が流れても、結露が発生するおそれを減らすことができる空気調和機の提供。
【解決手段】空気調和機は、水平羽根30と、第1迫り出し機構41,51,61とを備える。水平羽根30は、吹き出し空気流路B,Eを流れる空気の風向を変更可能である。第1迫り出し機構41,51,61は、ピニオン歯車42,52,62と、ラック43,53,63とを有する。ラック43,53,63は、ピニオン歯車42,52,62のピニオン歯部に噛み合うラック歯部46,56,66を含む。また、第1迫り出し機構41,51,61では、ラック43,53,63が吹き出し空気流路B,E内に配置されている。さらに、ラック歯部46,56,66は、ラック43,53,63の長手方向に延びる壁部45,55,65によって、第1歯部46a,56a,66aと第2歯部46b,56b,66bとに分割されている。
【選択図】図12

Description

本発明は、水平羽根を備える空気調和機に関する。
従来より、調和空気の吹き出し口近傍に配置されており、回転軸を中心に回動して姿勢を変更することで、吹き出し口から吹き出される調和空気の風向を変更する水平羽根を備える空気調和機がある。
例えば、特許文献1(特開2006−138629号公報)に開示されている空気調和機は、調和空気が吹き出される吹き出し口と、吹き出し口近傍に配置される上下風向変更羽根(水平羽根に相当)と、上下風向変更羽根の両側端部と連結しており上下風向変更羽根を回動可動に保持する腕部とを備えている。この空気調和機では、腕部によって上下風向変更羽根が吹き出し口の前方で回動されることで上下風向変更羽根の姿勢が変更され、吹き出し口から吹き出される空気の風向が変更されている。
ところで、水平羽根の姿勢を変更するための機構である水平羽根駆動機構を、水平羽根の中央部分と連結させて、吹き出し口から吹き出される空気の流れる流路である吹き出し空気流路内に配置することが考えられる。このような空気調和機において、吹き出し空気流路内を温度の低い空気(冷気)が流れることで、吹き出し空気流路内に配置されている水平羽根駆動機構の構成部材が結露するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、吹き出し空気流路を温度の低い空気が流れても、結露が発生するおそれを減らすことができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、水平羽根と、水平羽根駆動機構とを備える。水平羽根は、吹き出し空気流路を流れる空気の風向を変更可能である。水平羽根駆動機構は、ピニオン歯車と、ラックとを有する。ラックは、ピニオン歯車のピニオン歯部に噛み合うラック歯部を含む。また、水平羽根駆動機構では、ラックが吹き出し空気流路内に配置されている。さらに、ラック歯部は、ラックの長手方向に延びる壁部によって、第1歯部と第2歯部とに分割されている。
従来より、吹き出し空気流路内に部材が配置されている場合、温度の低い空気(冷気)が吹き出し空気流路内を流れることで、部材において空気流の下流側が結露するおそれがあることが知られている。また、吹き出し空気流路内に配置される部材の空気流の下流側の平面部分には、特に、結露が発生しやすいことが知られている。
そこで、第1発明に係る空気調和機では、吹き出し空気流路内に配置されているラックの含むラック歯部が、ラックの長手方向に延びる壁部によって第1歯部と第2歯部とに分割されている。このため、例えば、ラック歯部が吹き出し空気流路内を流れる空気流下流側に配置されている場合には、第1歯部に相当する部分と壁部とによって1つの平面が構成されているラックと比較して、空気流下流側における平面部分の面積を減らすことができる。
これによって、吹き出し空気流路を温度の低い空気が流れても、結露が生じるおそれを減らすことができる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、ラックは、第1歯部の歯面および第2歯部の歯面が吹き出し空気流路を流れる空気流の下流側に位置するように配置されている。このため、ラックにおいて、吹き出し空気流路を流れる空気流の下流側に位置する平面部分の面積を減らすことができる。
これによって、結露が生じるおそれを減らすことができる。
第3発明に係る空気調和機は、第1発明または第2発明の空気調和機であって、ピニオン歯車は、第1ピニオン歯車と、第2ピニオン歯車とを有する。第1ピニオン歯車は、第1歯部と噛み合うピニオン歯部を含む。また、第2ピニオン歯車は、第2歯部と噛み合うピニオン歯部を含む。このため、この空気調和機では、第1ピニオン歯車および第2ピニオン歯車によってラックを駆動させることができる。
第4発明に係る空気調和機は、第3発明の空気調和機であって、第1ピニオン歯車と第2ピニオン歯車とは、同軸上に対向して配置されている。また、第1ピニオン歯車と第2ピニオン歯車とは、第1ピニオン歯車のピニオン歯部が、第2ピニオン歯車のピニオン歯部に対して周方向に所定角度だけずれるように配置されている。このため、例えば、第1ピニオン歯車と第2ピニオン歯車とが、第1ピニオン歯車の歯面が第1歯部の歯面に当接している状態および第2ピニオン歯車の歯面が第2歯部の歯面に当接する状態の少なくともいずれか一方の状態を採るように配置されている場合には、バックラッシによるラックのガタつきを抑えることができる。
第5発明に係る空気調和機は、第3発明または第4発明の空気調和機であって、水平羽根駆動機構は、第1モータと、第2モータと、を更に有する。第1モータは、第1ピニオン歯車を駆動させるモータである。第2モータは、第2ピニオン歯車を駆動させるモータである。このため、例えば、第1ピニオン歯車と第2ピニオン歯車とが1つのモータによって駆動される場合と比較して、第1ピニオン歯車および第2ピニオン歯車が駆動されないおそれを減らすことができる。
第1発明に係る空気調和機では、吹き出し空気流路を温度の低い空気が流れても、結露が生じるおそれを減らすことができる。
第2発明に係る空気調和機では、結露が生じるおそれを減らすことができる。
第3発明に係る空気調和機では、第1ピニオン歯車および第2ピニオン歯車によってラックを駆動させることができる。
第4発明に係る空気調和機では、バックラッシによるラックのガタつきを抑えることができる。
第5発明に係る空気調和機では、第1ピニオン歯車および第2ピニオン歯車が駆動されないおそれを減らすことができる。
水平羽根が閉姿勢を採っており、側方遮蔽部材が閉状態である室内機の斜視図。 水平羽根が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材が閉状態である室内機の斜視図。 水平羽根が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材が開状態である室内機の左右方向の概略断面図(室内熱交換器は省略)。 水平羽根が所定の開姿勢を採る場合の室内機の前後方向の概略断面図。 水平羽根が閉姿勢を採る場合の室内機の概略図。 水平羽根が所定の開姿勢を採る場合の室内機の概略図。 水平羽根が所定の開姿勢を採る場合の室内機の概略図。 水平羽根が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材が閉状態である場合の室内機の斜視図であって、側方遮蔽部材近傍の部分拡大図。 水平羽根が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材が開状態である場合の室内機の斜視図であって、側方遮蔽部材近傍の部分拡大図。 水平羽根駆動機構および取り付け板の斜視図。 第1迫り出し機構近傍の概略斜視図(取り付け板は省略)。 ラックの斜視図。 第1ラック歯部および第2ラック歯部に対する第1ピニオン歯部および第2ピニオン歯部の位置関係の一例を示す図。 空気調和機の備える制御部の制御ブロック図。 ラックの断面図であって、(a)第1歯部と壁部とによって1つの平面が構成されている場合の空気の流れを示す図、(b)壁部によって第1歯部と第2歯部とに分割されている場合の空気の流れを示す図。 変形例に係る空気調和機の備える制御ブロック図であって、第1迫り出し機構に関する部分を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る室内機10を備える空気調和機について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空気調和機の構成概略>
図1は、空気調和機の運転停止時であって、水平羽根30が閉姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の斜視図である。図2は、空気調和機の運転時であって、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の斜視図である。なお、以下にいう室内機10の左右方向Y1とは、室内機10の長手方向に平行な方向のことである(図1参照)。また、室内機10の前後方向Y2とは、室内機10の厚さ方向に平行な方向のことである(図1参照)。
空気調和機は、室内の壁面に取り付けられる室内機10と、室外に設置される室外機2(図14参照)とを備えており、冷房運転および暖房運転等の各種運転を実行することができる。
室外機2は、圧縮機3と、圧縮機3の吐出側に接続されている四路切換弁4と、圧縮機3の吸入側に接続されるアキュムレータと、四路切換弁4に接続されている室外熱交換器と、室外熱交換器に接続された室外膨張弁7とを有している(図14参照)。室外膨張弁7は、冷媒配管を介して後述する室内熱交換器13の一端と接続される。また、四路切換弁4は、冷媒配管を介して室内熱交換器13の他端と接続されている。また、室外機2内には、室外ファン9が設けられている。室外ファン9は、室外の空気を取り込み、室外熱交換器での熱交換後の空気を室外機2外部に排出するプロペラファンである。
室内機10は、上述のように、室内の壁面等に取り付けられる壁掛型の室内機10である。また、室内機10は、主として、室内機本体11と、水平羽根30と、側方遮蔽部材20,90と、水平羽根駆動機構50と、側方遮蔽部材駆動機構29,99(図14参照)と、を備えている。
次に、室内機本体11、水平羽根30、側方遮蔽部材20,90、水平羽根駆動機構50、側方遮蔽部材駆動機構29,99の順に説明する。
<室内機本体の構成>
図3は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が開状態である室内機10の左右方向Y1の概略断面図である。図4は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の前後方向Y2の概略断面図である。なお、図3では、室内熱交換器13を省略して描いている。
室内機本体11は、主に、室内機ケーシング12と、室内熱交換器13と、室内ファン14と、垂直羽根19とを備えている。
室内機ケーシング12は、水平方向に長い略直方形状の部材である。また、室内機ケーシング12には、室内熱交換器13、室内ファン14、および、垂直羽根19等が収納されている。さらに、室内機ケーシング12には、取込口18と、吹出口15とが形成されている。取込口18は、室内の空気を室内機ケーシング12の内側に取り込むための開口であって、室内機ケーシング12の上部に形成されている。
また、吹出口15は、室内機本体11内で調和された空気を吹き出すための開口であって、室内機10の下部近傍に形成されている。具体的には、吹出口15は、室内機ケーシング12の底面および両側面に形成されている。また、室内機ケーシング12は、吹出口15を3つの開口に仕切るための仕切部12a,12aを有している。仕切部12a,12aは、室内機ケーシング12において、室内機ケーシング12の外面よりも内側に設けられている(図8および図9参照)。また、仕切部12a,12aは、室内機ケーシング12の底面の両端部近傍にそれぞれ配置されている。このため、吹出口15には、室内機ケーシング12の底面に設けられている第1開口16と、室内機ケーシング12の底面から左側面にかけて形成されている第2開口17aと、室内機ケーシング12の底面から右側面にかけて形成されている第3開口17bとが含まれる。
なお、本実施形態では、吹出口15の第1開口16が室内機ケーシング12の底面に形成されているが、これに限定されず、吹出口の第1開口が室内機ケーシングの前面、すなわち、正面に形成されてもよい。また、吹出口が、室内機ケーシングの底面から両側面にかけて連続して形成されていてもよい。さらに、吹出口が、室内機ケーシングの側面に形成されていなくてもよい。
室内熱交換器13は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管に挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
室内ファン14は、モータ(図示せず)と、モータにより回転駆動される羽根車とを有するクロスフローファンである。また、室内ファン14は、取込口18から室内機ケーシング12内に室内空気を吸入し、室内熱交換器13を通過させた後に、吹出口15から室内機ケーシング12外に調和空気を吹き出す空気流を形成することができるように配置されている。
垂直羽根19は、駆動モータ(図示せず)と、連結棒(図示せず)と、連結棒によって連結された複数枚の羽根19aとを有しており、揺動可能なように室内機ケーシング12に取り付けられている。また、複数枚の羽根19aの面は、駆動モータによって連結棒が駆動されることで、室内機ケーシング12の長手方向に対して垂直な状態を中心に左右に揺動する。さらに、羽根19aは、揺動することにより、または、揺動した後に任意の角度で止まることで、室内機10の左右方向Y1における調和空気の吹き出し方向を調整する。
また、室内機ケーシング12には、取込口18から取り込まれた室内空気が吹出口15に至るまでに流れる流路である空気流路が形成されている。さらに、空気流路には、案内部12b,12cおよび後述する取り付け板80によって構成されており、室内熱交換器13によって熱交換され室内ファン14を貫流した調和空気が流れる吹き出し流路Aが含まれる(図4参照)。
さらに、室内機ケーシング12は、側方吹き出し流路形成部材25,95を有している。側方吹き出し流路形成部材25,95は、第2開口17aおよび第3開口17bに調和空気を流すための流路であって、上述の吹き出し流路Aの一部である側方吹き出し流路C,Dの一部を構成している部材である(図3参照)。また、側方吹き出し流路形成部材95は、室内機ケーシング12内であって第2開口17a近傍に配置されており、室内機ケーシング12に固定されている。側方吹き出し流路形成部材25は、室内機ケーシング12内であって第3開口17b近傍に配置されており、室内機ケーシング12に固定されている。さらに、側方吹き出し流路形成部材25,95の下側には、仕切部12a,12aが配置されている。このため、吹き出し流路Aは、その下部において、第1開口16に調和空気を流すための流路である正面吹き出し流路Bと、第2開口17aまたは第3開口17bに調和空気を流すための流路である側方吹き出し流路C,Dとに分かれている。さらに、正面吹き出し流路Bを流れる調和空気は、第1開口16の前方、すなわち、吹出口15の前方に向かって流れる。また、側方吹き出し流路C,Dを流れる調和空気は、第2開口17aまたは第3開口17bの前方、すなわち、吹出口15の左右両側方に向かって流れる。
<水平羽根>
図5は、水平羽根30が閉姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図6は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図7は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。なお、以下にいう水平羽根30の前側端部とは、水平羽根30において、水平羽根30が閉姿勢を採る場合に室内機10の前側に近い側の端部を意味している。また、水平羽根30の後側端部とは、水平羽根30において、水平羽根30が閉姿勢を採る場合に室内機10の後側に近い側の端部を意味している。
水平羽根30は、第1開口16の略全部を覆うことが可能な略台形状を呈する板状の部材であって、第1開口16近傍に配置されている。
また、水平羽根30は、室内機10の左右方向Y1に平行な方向である水平羽根30の長手方向の寸法が、第1開口16の長手方向の寸法よりも大きくなるように構成されている(図3参照)。
さらに、水平羽根30は、後述する水平羽根駆動機構50と連結する連結部31,32,33,34,35を有する。連結部31,32,33,34,35は、水平羽根30において、水平羽根30が第1開口16を覆っている状態で、室内機10の外部から視認することができる面とは反対側の面に配置されている。また、連結部31,32,33,34,35は、第1連結部31,32,33と、第2連結部34,35とを含む。第1連結部31,32,33は、水平羽根30の前側端部近傍であって、水平羽根30の両端部近傍および水平羽根30の長手方向の略中央付近にそれぞれ配置されている。第2連結部34,35は、水平羽根30の後側端部近傍であって、水平羽根30の長手方向の略中央付近にそれぞれ配置されている。また、各第2連結部34,35は、水平羽根30の長手方向に対して平行な方向に並んで配置されている。さらに、第2連結部34,35は、水平羽根30において、3箇所の第1連結部31,32,33を結ぶ直線上から外れた位置に配置されている。このため、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35の位置が確定することで、第1開口16の開口面に対する水平羽根30の姿勢が確定する。
また、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35は、それぞれ軸支部を含む。各軸支部は、後述する支持軸47,57,67,78a,78bを回転可能に軸支している。
さらに、水平羽根30は、閉姿勢と、所定の開姿勢とを採ることが可能である。水平羽根30が閉姿勢を採る場合には、水平羽根30が、第1開口16の略全体を覆うように第1開口16の開口面近傍に配置される(図5参照)。このため、水平羽根30が閉姿勢を採る場合には、吹出口15の第1開口16が遮蔽される。また、水平羽根30が開姿勢を採る場合には、水平羽根30が、第1開口16の略全体を覆わないように第1開口16から離れた位置に配置される(図6および図7参照)。このため、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合には、吹出口15の第1開口16が開放され、吹出口15から吹き出された空気は、水平羽根30によって規制されることで所定の風向に変更される。
<側方遮蔽部材>
図8は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20が閉状態である場合の室内機10の斜視図であって、側方遮蔽部材20近傍の部分拡大図である。図9は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20が開状態である場合の室内機10の斜視図であって、側方遮蔽部材20近傍の部分拡大図である。
側方遮蔽部材20,90は、吹出口15の側面側を覆うことが可能な部材であって、室内機10の左右両側方下部に配置されている。具体的には、側方遮蔽部材20,90は、室内機10の下部の角部に沿った湾曲した形状を呈する部材であって、第2開口17aおよび第3開口17b近傍にそれぞれ配置されている。
また、側方遮蔽部材20,90は、2つの状態(閉状態および開状態)を採ることが可能である。
側方遮蔽部材20,90の閉状態を採る場合、側方遮蔽部材20が第3開口17bを覆うように配置され、側方遮蔽部材90が第2開口17aを覆うように配置される(図8参照)。このため、水平羽根30が閉姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が閉状態である場合には、吹出口15が遮蔽される。また、側方遮蔽部材20,90および水平羽根30が吹出口15を遮蔽している状態である場合には、側方遮蔽部材20,90は、室内機10の底面視において、側方遮蔽部材20,90の下部と水平羽根30とが左右方向に概ね連続して配置される(図1参照)。
側方遮蔽部材20,90が開状態である場合、側方遮蔽部材20が第3開口17bを開放するように配置され、側方遮蔽部材90が第2開口17aを開放するように配置される(図9参照)。また、側方遮蔽部材20,90が開状態である場合には、側方遮蔽部材20,90の一部が、側方吹き出し流路形成部材25,95によって形成されている収納空間Sに収納される(図8および図9参照)。
<水平羽根駆動機構>
図10は、水平羽根30および取り付け板80の斜視図である。図11は、第1迫り出し機構51近傍の概略斜視図である。図12は、ラック53の斜視図である。図13は、第1ラック歯部56aおよび第2ラック歯部56bに対する第1ピニオン歯部52aaおよび第2ピニオン歯部52baの配置の一例を示す図である。また、図11では、取り付け板80を省略して描いている。
水平羽根駆動機構50は、水平羽根30が所定の姿勢を採るように、水平羽根30の第1連結部31,32,33および第2連結部34,35を移動させるための機構である。
また、水平羽根駆動機構50は、第1迫り出し機構41,51,61と、第2迫り出し機構71a,71bとを有している。
第1迫り出し機構41,51,61は、水平羽根30の第1連結部31,32,33と連結されており、第1開口16から近接または離反するように第1連結部31,32,33を移動させることができる。また、第1迫り出し機構41,51,61は、ラック/ピニオン機構であって、図10に示すように、ピニオン歯車42,52,62と、ラック43,53,63とを有している。
以下に、第1迫り出し機構41,51,61の構成について説明する。なお、第1迫り出し機構41,61の構成は、第1迫り出し機構51の構成と同様の構成であるため、ここでは、第1迫り出し機構51のみ説明を行い、第1迫り出し機構41,61については、第1迫り出し機構51の構成部材に付される50番台の符号を、それぞれ、40番台、60番台に読み替えることによって、説明を省略する。
ピニオン歯車52は、図10に示すように、後述する第1モータ54の有する駆動軸54aに連結されている。また、ピニオン歯車52は、一対の第1ピニオン歯車52aと第2ピニオン歯車52bとを有する。第1ピニオン歯車52aと第2ピニオン歯車52bとは、駆動軸54aの軸方向に並んで配置されている。また、第1ピニオン歯車52aおよび第2ピニオン歯車52bの外周面には、それぞれ、第1ピニオン歯部52aaおよび第2ピニオン歯部52baが形成されている。さらに、第1ピニオン歯車52aと第2ピニオン歯車52bとは、第1ピニオン歯部52aaが第2ピニオン歯部52baに対して周方向に所定角度(例えば、1°)だけずれるように、配置されている。
ラック53は、凸状に湾曲した形状を呈しておりラック53の長手方向に延びる第1部分53aと、第1部分53aの一方の端部からラック53の湾曲方向に延びる第2部分53bとから構成されている。また、ラック53は、壁部55と、ピニオン歯車52と噛み合うラック歯部56と、支持軸57とを有している。
壁部55は、第1部分53aの長手方向に直交する方向の略中央付近に、ラック53の長手方向に沿って設けられている。
ラック歯部56は、ラック53の長手方向に沿って、第1部分53aの上端部近傍から下端部近傍にかけて設けられている。また、ラック歯部56は、壁部55によって、第1ラック歯部56aと第2ラック歯部56bとに分割されている。また、第1ラック歯部56aと第2ラック歯部56bとは、側面視において重なるように対向しており、第1ラック歯部56aが第1ピニオン歯部52aaと噛み合い、第2ラック歯部56bが第2ピニオン歯部52baと噛み合うように、それぞれ配置されている。なお、第1ピニオン歯車52aと第2ピニオン歯車52bとは、第1ピニオン歯部52aaが第2ピニオン歯部52baに対して周方向に所定角度だけずれるように配置されているため、ピニオン歯部の1つの歯がピニオン側第1歯面と前記ピニオン側第1歯面に対向するように配置されるピニオン側第2歯面とを含み、ラック歯部の1つの歯がラック側第1歯面と前記ラック側第1歯面に対向するように配置されるラック側第2歯面とを含み、一方のピニオン歯車のピニオン側第2歯面が前記一方のピニオン歯車のピニオン歯部と噛み合うラック歯部のラック側第1歯面に当接することでラックが移動方向X1に移動する場合には、一方のピニオン歯部のピニオン側第1歯面と前記一方のピニオン歯部と噛み合うラック歯部のラック側第2歯面とが当接しているとき、他方のピニオン歯部のピニオン側第2歯面と、前記他方のピニオン歯部と噛み合うラック歯部のラック側第1歯面とが当接または近接する位置に配置される。具体的には、図13に示すように、第1ピニオン歯部52aaの後側歯面(ピニオン側第2歯面)52adと第1ラック歯部56aの前側歯面(ラック側第1歯面)56adとが当接している場合には、第2ピニオン歯部52baの前側歯面(ピニオン側第1歯面)52bcと第2ラック歯部56bの後側歯面(ラック側第2歯面)56bcとが当接または近接する位置に配置される。また、例えば、第1ピニオン歯部52aaの前側歯面(ピニオン側第1歯面)52acと第1ラック歯部56aの後側歯面(ラック側第2歯面)56acとが当接している場合には、第2ピニオン歯部52baの後側歯面(ピニオン側第2歯面)52bdと第2ラック歯部56bの前側歯面(ラック側第1歯面)56bdとが当接または近接する位置に配置される。
さらに、ラック53は、図5、図6および図7に示すように、正面吹き出し流路B内、あるいは、正面吹き出し流路Bを流れて第1開口16から吹き出された空気の流れる流路である吹き出し空気流路E内に配置される。具体的には、ラック53は、水平羽根30が閉姿勢を採る場合には、図5に示すように、その下端部が正面吹き出し流路B内に配置される。また、ラック53は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合には、図6および図7に示すように、その略全部が、正面吹き出し流路B内および吹き出し空気流路E内に配置される。なお、壁部55およびラック歯部56は、ラック53において、正面吹き出し流路Bおよび吹き出し空気流路Eを流れる空気流の下流側に配置されている(図7参照)。
支持軸57は、ラック53の第2部分53bにおいて、第1部分53aから遠い側の端部近傍に設けられている。また、支持軸57は、摺動性に優れた部材(高摺動部材)によって構成された棒状の部材である。さらに、支持軸57は、水平羽根30の第1連結部32の有する軸支部を水平羽根30の長手方向に対して平行に挿通している。なお、支持軸47は水平羽根30の第1連結部31の有する軸支部を挿通しており、支持軸67は水平羽根30の第1連結部33の有する軸支部を挿通している。このようにして、支持軸47,57,67は、水平羽根30を回動可能に支持している。
また、第1迫り出し機構41,51,61は、1つの第1モータ54を有している。第1モータ54は、パルスが入力されることで駆動するステッピングモータである。また、第1モータ54には、第1モータ54が駆動することによって回転する駆動軸54aが連結されている。さらに、駆動軸54aには、上述のように、各第1迫り出し機構41,51,61のピニオン歯車42,52,62が連結されている。このため、第1モータ54は、駆動軸54aを回転させることで、ピニオン歯車42,52,62を回転させることができる。
このような構成によって、第1迫り出し機構41,51,61では、第1モータ54によってピニオン歯車42,52,62が回転されることで、ピニオン歯車42,52,62のピニオン歯部と噛み合うラック歯部46,56,66に動力が伝達されて、各ピニオン歯車42,52,62に対する各支持軸47,57,67の位置が変化する。このため、第1迫り出し機構41,51,61が駆動されることで、ピニオン歯車42,52,62に対する第1連結部31,32,33の位置が移動される。
第2迫り出し機構71a,71bは、水平羽根30の第2連結部34,35と連結されており、第1開口16から近接または離反するように第2連結部34,35を移動させることができる。
また、第2迫り出し機構71a,71bは、第2モータ73a,73bと、リンク機構72a,72bと、を備えている。第2モータ73a,73bは、パルスが入力されることで駆動するステッピングモータである。また、第2モータ73a,73bは、駆動軸79a,79bを有しており、駆動軸79a,79bを介してリンク機構72a,72bを駆動させることができる。リンク機構72a,72bは、揺動レバー74a,74bと、アーム75a,75bと、を有している。揺動レバー74a,74bは、その一端部が駆動軸79a,79b近傍に配置されており、駆動軸79a,79bの回転に伴って揺動する。また、揺動レバー74a,74bの他端部は、アーム75a,75bの上端部と回動可能に連結されている。さらに、アーム75a,75bには、揺動レバー74a,74bと連結している端部とは反対側の端部近傍に支持軸78a,78bが形成されている。支持軸78a,78bは、摺動性に優れた部材(高摺動部材)によって構成された棒状の部材であって、水平羽根30の第2連結部34,35の軸支部とそれぞれ係合しており、水平羽根30を回動可能の支持している。
このような構成によって、第2迫り出し機構71a,71bでは、第2モータ73a,73bが駆動することで、第2モータ73a,73bに対する支持軸78a,78bの位置が変化する。このため、第2迫り出し機構71a,71bが駆動することで、第2モータ73a,73bに対する第2連結部34,35の位置が移動される。
さらに、第2迫り出し機構71a,71bは、第1連結部31,32,33の位置が図6および図7に示す位置に配置されている場合には、第1連結部31,32,33に軸支されている支持軸47,57,67を回転軸として第2連結部34,35を移動させることができる。このようにして、第2迫り出し機構71a,71bは、支持軸47,57,67を回転軸として第2連結部34,35の位置を変化させることで、水平羽根30に第1開口16の開口面に対して所定角度だけ傾斜して配置されるような所定の姿勢を採らせたり、水平羽根30をスイングさせたりすることができる。
このような構成によって、水平羽根駆動機構50は、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35を移動させることによって、水平羽根30の姿勢を変更することができる。
また、水平羽根駆動機構50は、取り付け板80を有している。取り付け板80は、吹出口15の開口面よりも上方に配置されており、案内部12b,12cと共に吹き出し流路Aを構成するように室内機ケーシング12に固定されている。また、取り付け板80の上面には、1つの第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bが固定されている。このようにして、第1モータ54および第2モータ73a,73bは、取り付け板80とともに、室内機ケーシング12の内部に収納されている。
<側方遮蔽部材駆動機構>
側方遮蔽部材駆動機構29,99は、水平羽根駆動機構50とは別の駆動機構であって、側方遮蔽部材20,90の開閉状態を切り換えるための機構である。また、側方遮蔽部材駆動機構29,99は、側方遮蔽部材20,90を閉状態から開状態に切り換える場合には、閉状態である側方遮蔽部材20,90を室内機本体11の左右方向の中央に向かって移動させる。
次に、側方遮蔽部材駆動機構29,99の構成について説明する。また、側方遮蔽部材駆動機構29,99は、側方遮蔽部材20の状態を切り換えるための側方遮蔽部材駆動機構29と、側方遮蔽部材90の状態を切り換えるための側方遮蔽部材駆動機構99とを有する。なお、側方遮蔽部材駆動機構99は、側方遮蔽部材駆動機構29の構成を左右対称にした構成と同様であるため、ここでは、側方遮蔽部材駆動機構29の構成のみを説明し、側方遮蔽部材駆動機構99の構成については説明を省略する。
側方遮蔽部材駆動機構29は、第3モータ24と、支持部材とを備えている。第3モータ24は、第3モータ24が駆動することによって回転する駆動軸(図示せず)を有している。支持部材は、前方支持部材(図示せず)と後方支持部材23bとを有している。前方支持部材の下端部は、側方遮蔽部材20の前側端部に固定されている。また、前方支持部材の上端部は、室内機ケーシング12に回転自在に支持されている。後方支持部材23bの下端部は、側方遮蔽部材20の後側端部に固定されている。また、後方支持部材23bの上端部は、第3モータ24の有する駆動軸に連結されている。
このような構成によって、側方遮蔽部材駆動機構29では、第3モータ24が駆動することによって、後方支持部材23bが駆動軸を回転軸として回動する。このため、側方遮蔽部材20は、第3開口17bを開放したり遮蔽したりする方向に移動する。
なお、側方遮蔽部材駆動機構99では、第3モータ94が駆動することによって、側方遮蔽部材90が、第2開口17aを開放したり遮蔽したりする方向に移動する。
<制御部>
図14は、空気調和機の備える制御部84の制御ブロック図である。
制御部84は、図14に示すように、室内機10および室外機2の各種機器と接続されており、リモートコントローラ86を介した空調対象者からの運転指令等に基づいて、冷房運転や暖房運転等の各運転に応じた各種機器の運転制御を行う。
また、制御部84は、第1モータ54、第2モータ73a,73bおよび第3モータ24,94の駆動を制御可能な駆動制御部85を有している。
駆動制御部85は、第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bの回転数と回転方向とを制御することで、第1迫り出し機構41,51,61および第2迫り出し機構71a,71bを任意のタイミングで駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、第1モータ54および第2モータ73a,73bに正または負のパルスを所定量入力することで第1迫り出し機構41,51,61および第2迫り出し機構71a,71bを駆動させ、第1連結部31,32,33および第2連結部34,45を所定の位置に移動させる。このため、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35が所定の位置にそれぞれ移動されることで、水平羽根30の姿勢が変更される。
さらに、駆動制御部85は、第3モータ24,94の回転数と回転方向とを制御することで、側方遮蔽部材駆動機構29,99を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、第3モータ24,94に正または負のパルスを所定量入力することで側方遮蔽部材駆動機構29,99を駆動させる。このため、側方遮蔽部材20,90が開状態または閉状態に切り換えられる。
<特徴>
(1)
従来より、吹出口から吹き出される空気の流れる吹き出し空気流路内に部材が配置されている場合、温度の低い空気(冷気)が吹き出し空気流路内を流れることで、前記部材の空気流の下流側に結露が発生するおそれがあることが知られている。また、結露は、前記部材のうち、特に、空気流の下流側の平面部分に発生する可能性が高いことが知られている。例えば、仮想上のラック253の断面図である図15(a)に示すように、吹き出し空気流路E内にラック253が配置されており、第1歯部に相当する部分と壁部とによって1つの平面Pが構成されている場合には、吹き出し空気流路E内を冷気が流れると、平面P部分で冷気が逆方向に向かうため結露が発生しやすくなる。
そこで、上記実施形態では、壁部55およびラック歯部56は、ラック53において、正面吹き出し流路Bおよび吹き出し空気流路Eを流れる空気流の下流側に配置されている。また、ラック歯部56が、壁部55によって第1ラック歯部56aと第2ラック歯部56bとに分割されている。このため、例えば、図15(a)に示すラック253と比較して、空気流下流側における平面部分の面積を減らすことができる。したがって、平面部分で冷気が逆方向に向かうおそれを減らすことができる(図15(b)参照)。
これによって、ラックに結露が生じるおそれを減らすことができている。
また、第1ラック歯部56aと第2ラック歯部56bとがラック53の両側に設けられることで、ラック53の両側から冷気を流しやすくすることができるため、ラック53の端面で結露が発生するおそれを減らすことができている。
(2)
上記実施形態では、ピニオン歯車42,52,62は、一対の第1ピニオン歯車42a,52a,62aと第2ピニオン歯車42b,52b,62bとを有している。また、第1ピニオン歯車42a,52a,62aおよび第2ピニオン歯車42b,52b,62bの外周面には、それぞれ、第1ピニオン歯部および第2ピニオン歯部が形成されている。さらに、第1迫り出し機構41,51,61は、第1ピニオン歯部と第1ラック歯部とが噛み合い、第2ピニオン歯部と第2ラック歯部とが噛み合うように構成されている。このため、第1ピニオン歯車42a,52a,62aと第2ピニオン歯車42b,52b,62bとによって、ラック43,53,63を駆動させることができる。したがって、ラック43,53,63の長手方向の中央部に対して対称に駆動力を加えることができる。
これによって、水平羽根30の移動動作を安定させることができる。
(3)
上記実施形態では、第1ピニオン歯車52aと第2ピニオン歯車52bとは、第1ピニオン歯部52aaが第2ピニオン歯部52baに対して周方向に所定角度だけずれるように、配置されている。また、一方のピニオン歯部のピニオン側第1歯面と前記一方のピニオン歯部と噛み合うラック歯部のラック側第2歯面とが当接している場合には、他方のピニオン歯部のピニオン側第2歯面と、前記他方のピニオン歯部と噛み合うラック歯部のラック側第1歯面とが当接または近接する位置に配置される。したがって、ピニオン歯車とラックとは、第1ピニオン歯部のピニオン側第1歯面が第1ラック歯部のラック側第2歯面に当接しており、第2ピニオン歯部のピニオン側第2歯面が第2ラック歯部のラック側第1歯面に当接または近接している第1状態、および、第1ピニオン歯部のピニオン側第2歯面が第1ラック歯部のラック側第1歯面に当接しており、第2ピニオン歯部のピニオン側第1歯面が第2ラック歯部のラック側第2歯面に当接または近接している第2状態のいずれか一方の状態を採るため、第1ラック歯部および第2ラック歯部のバックラッシの設定に伴う第1ラック歯部および第2ラック歯部と各ピニオン歯部とのずれを抑えることができる。したがって、バックラッシによるラックのガタつきを抑えることができるため、ラックの移動精度を上げることができる。
また、第1ピニオン歯車52aと第2ピニオン歯車52bとは、第1ピニオン歯部52aaが第2ピニオン歯部52baに対して周方向に所定角度だけずれるように配置されているため、第1ピニオン歯車または第2ピニオン歯車のいずれか一方のピニオン歯車の駆動力によって、第1開口16から近接する方向に水平羽根30を移動させることができ、他方のピニオン歯車の駆動力によって、第1開口16から離反する方向に水平羽根30を移動させることができる。
<変形例>
上記実施形態では、ピニオン歯車42,52,62は、1つのモータである第1モータ54によって回転されている。このため、各ピニオン歯車42,52,62の有する各第1ピニオン歯車42a,52a,62aおよび各第2ピニオン歯車42b,52b,62bは、1つのモータで駆動されている。
これに代えて、各ピニオン歯車に対して1つずつ第1モータが配備されていてもよい。このように、第1迫り出し機構を駆動させるモータが合計3つある場合には、第1迫り出し機構が1つのモータによって駆動される場合と比較して、各ピニオン歯車が駆動しないおそれを減らすことができる。
また、図16に示すように、各ピニオン歯車42,52,62において、各第1ピニオン歯車42a,52a,62aおよび各第2ピニオン歯車42b,52b,62bに対して、1つずつ第1モータ154a,154b,154c,154d,154e,154fが配備されていてもよい。このように、第1迫り出し機構141,151,161を駆動させる第1モータ154a,154b,154c,154d,154e,154fが合計6つある場合には、第1迫り出し機構が1つのモータによって駆動される場合と比較して、各第1ピニオン歯車42a,52a,62aおよび各第2ピニオン歯車42b,52b,62bが駆動しないおそれを減らすことができる。
なお、図16では、符号184は制御部を示しており、符号185は駆動制御部を示している。また、駆動制御部185は、上記実施形態と同様に、第1モータ154a,154b,154c,154d,154e,154fを駆動させることができる。
本発明は、吹き出し空気流路を温度の低い空気が流れても結露が発生するおそれを減らすことができるため、吹き出し空気流路内に部材が配置される空気調和機への適用が有効である。
30 水平羽根
52a 第1ピニオン歯車
52b 第2ピニオン歯車
52aa 第1ピニオン歯部(ピニオン歯部)
52ba 第2ピニオン歯部(ピニオン歯部)
41,51,61 第1迫り出し機構(水平羽根駆動機構)
42,52,62 ピニオン歯車
43,53,63 ラック
45,55,65 壁部
46,56,66 ラック歯部
46a,56a,66a 第1ラック歯部(第1歯部)
46b,56b,66b 第2ラック歯部(第2歯部)
56ac,56bc 後側歯面/ラック側第2歯面(歯面)
56ad,56bd 前側歯面/ラック側第1歯面(歯面)
154a,154c,154e 第1モータ(第1モータ)
154b,154d,154f 第1モータ(第2モータ)
特開2006−138629号公報

Claims (5)

  1. 吹き出し空気流路(B,E)を流れる空気の風向を変更可能な水平羽根(30)と、
    ピニオン歯車(42,52,62)と、前記ピニオン歯車のピニオン歯部(52aa,52ba)に噛み合うラック歯部(46,56,66)を含むラック(43,53,63)とを有し、前記ラックが前記吹き出し空気流路内に配置される水平羽根駆動機構(41,51,61)と、
    を備え、
    前記ラック歯部は、前記ラックの長手方向に延びる壁部(45,55,65)によって、第1歯部(46a,56a,66a)と第2歯部(46b,56b,66b)とに分割されている、
    空気調和機。
  2. 前記ラック(53)は、前記第1歯部(56a)の歯面(56ac,56ad)および前記第2歯部(56b)の歯面(56bc,56bd)が前記吹き出し空気流路を流れる空気流の下流側に位置するように配置されている、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記ピニオン歯車(52)は、前記第1歯部(56a)と噛み合うピニオン歯部(52aa)を含む第1ピニオン歯車(52a)と、前記第2歯部(56b)と噛み合うピニオン歯部(52ba)を含む第2ピニオン歯車(52b)とを有する、
    請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記第1ピニオン歯車と前記第2ピニオン歯車とは、前記第1ピニオン歯車のピニオン歯部が前記第2ピニオン歯車のピニオン歯部に対して周方向に所定角度だけずれるように、同軸上に対向して配置されている、
    請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記水平羽根駆動機構は、前記第1ピニオン歯車(42a,52a,62a)を駆動させる第1モータ(154a,154c,154e)と、前記第2ピニオン歯車(42b,52b,62b)を駆動させる第2モータ(154b,154d,154f)と、を更に有する、
    請求項3または4に記載の空気調和機。
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