JP2011080618A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱籠もり現象の発生を抑制し、かつ、空調対象者に不快感を与えるおそれを減らすことができる空気調和機の提供。
【解決手段】室内機10は、取込口18と吹出口15と空気流路とが形成されている室内機ケーシング12と、取込口18から吹出口15に向かう空気流の風量を調整可能な室内ファン14と、室内熱交換器13と、吹出口15から吹き出される空気の風向を調整可能な水平羽根30と、風向が調整されるように水平羽根30の姿勢を制御可能であり室内ファン14の風量を制御可能な制御部84とを備えている。制御部84は、暖房運転の実行が停止された場合に、第1風量となるように室内ファン14の風量を制御するとともに、風向が略水平方向よりも上方向となるように水平羽根30の姿勢を制御し、水平羽根30の姿勢が制御されたことに応じて第1風量よりも多い風量である第2風量となるように室内ファン14の風量を制御する。
【選択図】図12
【解決手段】室内機10は、取込口18と吹出口15と空気流路とが形成されている室内機ケーシング12と、取込口18から吹出口15に向かう空気流の風量を調整可能な室内ファン14と、室内熱交換器13と、吹出口15から吹き出される空気の風向を調整可能な水平羽根30と、風向が調整されるように水平羽根30の姿勢を制御可能であり室内ファン14の風量を制御可能な制御部84とを備えている。制御部84は、暖房運転の実行が停止された場合に、第1風量となるように室内ファン14の風量を制御するとともに、風向が略水平方向よりも上方向となるように水平羽根30の姿勢を制御し、水平羽根30の姿勢が制御されたことに応じて第1風量よりも多い風量である第2風量となるように室内ファン14の風量を制御する。
【選択図】図12
Description
本発明は、空気調和機に関する。
従来より、暖房運転の停止後に、熱交換器が暖かいにもかかわらず水平羽根によって吹出口が覆われることで、室内機内に熱が籠もる現象(以下、熱籠もり現象)が発生することが問題となっている。
このため、特許文献1(特開平6−180141号公報)に開示されている空気調和機では、暖房運転が停止されると、ルーバ(水平羽根に相当)を下向き送風角度から上向き送風角度に回動させた後に、室内ファンを予め設定された回転数で回転させることで、室内熱交換器(熱交換器に相当)の温度を下げている。これによって、この空気調和機では、暖房運転停止後における室内ユニット(室内機に相当)内での熱籠もり現象の発生を抑制している。
ところで、特許文献1に開示されている空気調和機では、暖房運転が停止すると直ちに、ルーバが下向き送風角度から上向き送風角度に回動されている。このため、ルーバが下向き送風角度から上向き送風角度に回動されている間も、室内ファンが暖房運転実行時と同等の回転数で回転している場合には、空調対象者に向かって空気が吹き付けられる可能性があり、空調対象者に不快感を与えるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、熱籠もり現象の発生を抑制し、かつ、空調対象者に不快感を与えるおそれを減らすことができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、暖房運転を含む空調運転を実行可能な空気調和機であって、ケーシングと、ファンと、熱交換器と、水平羽根と、制御部と、を備えている。ケーシングには、空気取込口と、空気吹出口と、空気取込口から空気吹出口に至る空気流路とが形成されている。ファンは、空気取込口から空気吹出口に向かう空気流の風量を調整可能である。熱交換器は、空気流路内に配置されている。水平羽根は、空気吹出口から吹き出される空気の風向を調整可能である。制御部は、風向が調整されるように水平羽根の姿勢を制御可能である。また、制御部は、ファンの風量を制御可能である。さらに、制御部は、暖房運転の実行が停止された場合に、第1ステップと、第2ステップとを行う。第1ステップでは、制御部は、所定の風量である第1風量となるようにファンの風量を制御するとともに、風向が略水平方向あるいは略水平方向よりも上方向となるように水平羽根の姿勢を制御する。第2ステップでは、制御部は、第1ステップにおいて水平羽根の姿勢が制御されたことに応じて、第1風量よりも多い風量である第2風量となるように、ファンの風量を制御する。
第1発明に係る空気調和機では、暖房運転の実行が停止された場合に、第1ステップと第2ステップとが行われている。第1ステップでは、風量が第1風量に調整されるとともに、風向が略水平方向あるいは略水平方向よりも上方向に調整されている。また、第2ステップでは、風向が略水平方向あるいは略水平方向よりも上方向に調整された後に、風量が第1風量よりも多い風量である第2風量に調整されている。このため、例えば、風向が略水平方向あるいは略水平方向よりも上方向となるように水平羽根の姿勢が制御されるとともに、第2風量となるようにファンの風量が制御される場合と比較して、空調対象者に向かって空気が吹き付けられるおそれを減らすことができる。
これによって、熱籠もり現象の発生を抑制し、かつ、空調対象者に不快感を与えるおそれを減らすことができる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、姿勢変更手段を更に備えている。姿勢変更手段は、水平羽根の連結部と連結している。また、姿勢変更手段は、連結部を押し引きすることで、水平羽根の姿勢を変更可能である。さらに、制御部は、姿勢変更手段の駆動を制御することで、水平羽根の姿勢を制御している。また、制御部は、第1ステップにおいて、姿勢変更手段の原点補正が行われるように、姿勢変更手段の駆動を制御する。
第2発明に係る空気調和機では、第1ステップにおいて、姿勢変更手段の原点補正が行われている。このため、この空気調和機では、姿勢変更手段の原点補正を行うことができる。
第3発明に係る空気調和機は、第1発明または第2発明の空気調和機であって、検出部を更に備える。検出部は、ケーシングの内側に配置されており、室内温度を検出可能である。このため、この空気調和機では、室内温度を検出することができる。
第4発明に係る空気調和機は、第3発明の空気調和機であって、検出部は、ケーシング内に複数配置されている。また、制御部は、選択部と、取得部と、を更に有している。選択部は、少なくとも空調運転が実行されているか否かに基づいて、複数の検出部のうちのいずれかを選択する。取得部は、選択部によって選択された検出部から出力される検出結果を取得する。
第4発明の空気調和機では、少なくとも空調運転が実行されているか否かに基づいて、複数の検出部のうちのいずれかの検出部が選択される。このため、例えば、空調運転が実行されているときには、複数の検出部のうち、空調運転の影響を受けにくい位置に配置されている検出部が選択部によって選択される場合には、室内空気に混合される前の調和空気の温度が検出されるおそれを減らすことができる。
これによって、室内温度が誤って検出されるおそれを減らすことができる。
第5発明に係る空気調和機は、第4発明の空気調和機であって、複数の検出部は、第1検出部を含む。第1検出部は、熱交換器の端部近傍に配置されている。また、選択部は、空調運転が実行されていない場合には、複数の検出部から第1検出部を選択する。
第5発明に係る空気調和機では、空調運転が実行されてない場合には、複数の検出部から第1検出部が選択される。このため、例えば、空調運転が停止された直後など熱交換器からの熱の影響が大きいときに、熱交換器からの熱の影響を受けやすい位置に配置されている検出部が選択される場合と比較して、熱交換器からの熱の影響を受けるおそれを減らすことができる。
第6発明に係る空気調和機は、第5発明の空気調和機であって、複数の検出部は、第2検出部を更に含む。第2検出部は、第1検出部とは別であって、下流側流路から離れた位置に配置されている。下流側流路とは、空気流路において、熱交換器よりも空気流下流側に位置する流路のことである。また、選択部は、空調運転の実行中に、ファンの回転数に関する条件を満たしていると判断した場合には、複数の検出部から第2検出部を選択する。
第6発明に係る空気調和機では、空調運転の実行中であって、ファンの回転数に関する条件が満たされていると判断された場合には、複数の検出部から第2検出部が選択される。このため、熱交換器によって熱交換された空気である調和空気が第2検出部に直接吹き付けるおそれを減らすことができる。したがって、室内空気に混合される前の調和空気の温度が検出されるおそれを減らすことができる。
これによって、室内温度が誤って検出されるおそれを減らすことができる。
第1発明に係る空気調和機では、熱籠もり現象の発生を抑制し、かつ、空調対象者に不快感を与えるおそれを減らすことができる。
第2発明に係る空気調和機では、姿勢変更手段の原点補正を行うことができる。
第3発明に係る空気調和機では、室内温度を検出することができる。
第4発明に係る空気調和機では、室内温度が誤って検出されるおそれを減らすことができる。
第5発明に係る空気調和機では、熱交換器からの熱の影響を受けるおそれを減らすことができる。
第6発明に係る空気調和機では、室内温度が誤って検出されるおそれを減らすことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る室内機10を備える空気調和機について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空気調和機の構成概略>
図1は、空気調和機の運転停止時であって、水平羽根30が閉姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の正面図である。なお、以下にいう室内機10の左右方向Y1とは、室内機10の長手方向に平行な方向のことである(図1参照)。また、室内機10の前後方向Y2とは、室内機10の厚さ方向に平行な方向のことである。
図1は、空気調和機の運転停止時であって、水平羽根30が閉姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の正面図である。なお、以下にいう室内機10の左右方向Y1とは、室内機10の長手方向に平行な方向のことである(図1参照)。また、室内機10の前後方向Y2とは、室内機10の厚さ方向に平行な方向のことである。
空気調和機は、室内の壁面に取り付けられる室内機10と、室外に設置される室外機2(図11参照)とを備えており、冷房運転および暖房運転等の各種運転を実行することができる。
室外機2は、圧縮機3と、圧縮機3の吐出側に接続されている四路切換弁4と、圧縮機3の吸入側に接続されるアキュムレータと、四路切換弁4に接続されている室外熱交換器と、室外熱交換器に接続された室外膨張弁7とを有している(図11参照)。室外膨張弁7は、冷媒配管を介して後述する室内熱交換器13の一端と接続される。また、四路切換弁4は、冷媒配管を介して室内熱交換器13の他端と接続されている。また、室外機2内には、室外ファン9が設けられている。室外ファン9は、室外の空気を取り込み、室外熱交換器での熱交換後の空気を室外機2外部に排出するプロペラファンである。
室内機10は、上述のように、室内の壁面等に取り付けられる壁掛型の室内機10である。また、室内機10は、主として、室内機本体11と、水平羽根30と、側方遮蔽部材20,90と、水平羽根駆動機構50(図11参照)と、側方遮蔽部材駆動機構29,99(図11参照)と、制御部84(図11参照)と、を備えている。
次に、室内機本体11、水平羽根30、側方遮蔽部材20,90、水平羽根駆動機構50、側方遮蔽部材駆動機構29,99、制御部84の順に説明する。
<室内機本体の構成>
図2は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が開状態である室内機10の左右方向Y1の概略断面図である。図3は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の前後方向Y2の概略断面図である。なお、図2では、室内熱交換器13を省略して描いている。
図2は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が開状態である室内機10の左右方向Y1の概略断面図である。図3は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の前後方向Y2の概略断面図である。なお、図2では、室内熱交換器13を省略して描いている。
室内機本体11は、主に、室内機ケーシング12と、室内熱交換器13と、室内ファン14と、垂直羽根19とを備えている。
室内機ケーシング12は、水平方向に長い略直方形状の部材である。また、室内機ケーシング12には、室内熱交換器13、室内ファン14、および、垂直羽根19等が収納されている。さらに、室内機ケーシング12には、取込口18と、吹出口15とが形成されている。取込口18は、室内の空気を室内機ケーシング12の内側に取り込むための開口であって、室内機ケーシング12の上部に形成されている。
また、吹出口15は、室内機本体11内で調和された空気(調和空気)を吹き出すための開口であって、室内機10の下部近傍に形成されている。具体的には、吹出口15は、室内機ケーシング12の底面および両側面に形成されている。また、室内機ケーシング12は、吹出口15を3つの開口に仕切るための仕切部12a,12aを有している。仕切部12a,12aは、室内機ケーシング12において、室内機ケーシング12の外面よりも内側に設けられている(図8および図9参照)。また、仕切部12a,12aは、室内機ケーシング12の底面の両端部近傍にそれぞれ配置されている。このため、吹出口15には、室内機ケーシング12の底面に設けられている第1開口16と、室内機ケーシング12の底面から左側面にかけて形成されている第2開口17aと、室内機ケーシング12の底面から右側面にかけて形成されている第3開口17bとが含まれる。
室内熱交換器13は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管に挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
室内ファン14は、ファンモータ14a(図11参照)を有するクロスフローファンである。室内ファン14は、ファンモータ14aが駆動することによって、所定の回転数で、回転駆動される。また、室内ファン14は、取込口18から室内機ケーシング12内に室内空気を流入させ、室内熱交換器13を通過させた後に、吹出口15から室内機ケーシング12外に調和空気を吹き出す空気流を形成することができるように配置されている。このため、室内ファン14は、取込口18から吹出口15に向かう空気流の風量を調整可能である。
垂直羽根19は、駆動モータ(図示せず)と、連結棒(図示せず)と、連結棒によって連結された複数枚の羽根19aとを有しており、揺動可能なように室内機ケーシング12に取り付けられている。また、複数枚の羽根19aの面は、駆動モータによって連結棒が駆動されることで、室内機ケーシング12の長手方向に対して垂直な状態を中心に左右に揺動する。さらに、羽根19aは、揺動することにより、または、揺動した後に任意の角度で止まることで、室内機10の左右方向Y1における調和空気の吹き出し方向を調整する。
また、室内機ケーシング12には、取込口18から取り込まれた室内空気が吹出口15に至るまでに流れる流路である空気流路A1,A2が形成されている(図3参照)。さらに、空気流路には、案内部12b,12cおよび後述する取り付け板80によって構成されており、室内熱交換器13によって熱交換され室内ファン14を貫流した調和空気が流れる吹き出し流路A2が含まれる。
また、室内機ケーシング12は、側方吹き出し流路形成部材25,95を有している。側方吹き出し流路形成部材25,95は、第2開口17aおよび第3開口17bに調和空気を流すための流路であって、上述の吹き出し流路A2の一部である側方吹き出し流路C,Dの一部を構成している部材である(図2参照)。また、側方吹き出し流路形成部材95は、室内機ケーシング12内であって第2開口17a近傍に配置されており、室内機ケーシング12に固定されている。側方吹き出し流路形成部材25は、室内機ケーシング12内であって第3開口17b近傍に配置されており、室内機ケーシング12に固定されている。さらに、側方吹き出し流路形成部材25,95の下側には、仕切部12a,12aが配置されている。このため、吹き出し流路A2は、その下部において、第1開口16に調和空気を流すための流路である正面吹き出し流路Bと、第2開口17aまたは第3開口17bに調和空気を流すための流路である側方吹き出し流路C,Dとに分かれている。
さらに、室内機ケーシング12内には、室内温度を検出可能な室温センサである第1室温センサ89bと第2室温センサ89aとが設けられている。
第1室温センサ89bは、室内機本体11の右側端部近傍に配置されている。具体的には、第1室温センサ89bは、室内機ケーシング12の内側であって、室内熱交換器13の端部近傍に配置されている。より具体的には、第1室温センサ89bは、取込口18から取り込まれる空気から塵埃等を除去するために取込口18と室内熱交換器13との間に配置されるフィルタ(図示せず)と取込口18との間に配置されている。
第2室温センサ89aは、室内機ケーシング12内において、吹き出し流路A2から離れた位置に配置されている(図3参照)。具体的には、第2室温センサ89aは、後述する取り付け板80の上方に配置される電装品箱近傍に配置されている。なお、本実施形態では、第2室温センサ89aは、第1室温センサ89bよりも室内熱交換器13までの距離が短くなるように配置されている。
また、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aは、検出した室内温度に関する情報を、検出結果として、後述する取得部88に所定時間毎に送信する。
<水平羽根>
図4は、水平羽根30が閉姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図5は、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図6は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図7は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。なお、以下にいう水平羽根30の前側端部とは、水平羽根30において、水平羽根30が閉姿勢を採る場合に室内機10の前側に近い側の端部を意味している。また、水平羽根30の後側端部とは、水平羽根30において、水平羽根30が閉姿勢を採る場合に室内機10の後側に近い側の端部を意味している。
図4は、水平羽根30が閉姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図5は、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図6は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。図7は、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合の室内機10の概略図である。なお、以下にいう水平羽根30の前側端部とは、水平羽根30において、水平羽根30が閉姿勢を採る場合に室内機10の前側に近い側の端部を意味している。また、水平羽根30の後側端部とは、水平羽根30において、水平羽根30が閉姿勢を採る場合に室内機10の後側に近い側の端部を意味している。
水平羽根30は、第1開口16の略全部を覆うことが可能な略台形状を呈する板状の部材であって、第1開口16近傍に配置されている。また、水平羽根30は、室内機10の左右方向Y1に平行な方向である水平羽根30の長手方向の寸法が、第1開口16の長手方向の寸法よりも大きくなるように構成されている(図2参照)。
さらに、水平羽根30は、後述する水平羽根駆動機構50と連結する連結部31,32,33,34,35を有する。連結部31,32,33,34,35は、水平羽根30において、水平羽根30が第1開口16を覆っている状態で、室内機10の外部から視認することができる面とは反対側の面に配置されている。また、連結部31,32,33,34,35は、第1連結部31,32,33と、第2連結部34,35とを含む。第1連結部31,32,33は、水平羽根30の前側端部近傍であって、水平羽根30の両端部近傍および水平羽根30の長手方向の略中央付近にそれぞれ配置されている。第2連結部34,35は、水平羽根30の後側端部近傍であって、水平羽根30の長手方向の略中央付近にそれぞれ配置されている。また、各第2連結部34,35は、水平羽根30の長手方向に対して平行な方向に並んで配置されている。さらに、第2連結部34,35は、水平羽根30において、3箇所の第1連結部31,32,33を結ぶ直線上から外れた位置に配置されている。このため、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35の位置が確定することで、第1開口16の開口面に対する水平羽根30の姿勢が確定する。
また、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35は、それぞれ軸支部を含む。各軸支部は、後述する支持軸47,57,67,78a,78bを回転可能に軸支している。
さらに、水平羽根30は、閉姿勢と、摺れ防止姿勢と、所定の開姿勢とを採ることが可能である。水平羽根30が閉姿勢を採る場合には、水平羽根30が、第1開口16の略全体を覆うように第1開口16の開口面近傍に配置される(図4参照)。このため、水平羽根30が閉姿勢を採る場合には、吹出口15の第1開口16が遮蔽される。
また、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る場合には、水平羽根30が、第1開口16の開口面に対して略平行に対向するように配置される(図5参照)。このため、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る場合には、開放されている第1開口16から吹き出された調和空気は、水平羽根30に規制されて、略水平方向よりも上方向に向かって吹き出される。
さらに、水平羽根30が開姿勢を採る場合には、水平羽根30が、第1開口16の開口面に対して傾斜して配置される(図6および図7参照)。このため、水平羽根30が所定の開姿勢を採る場合には、開放されている第1開口16から吹き出された調和空気は、水平羽根30によって規制されることで、所定の方向に向かって吹き出される。
<側方遮蔽部材>
図8は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20が閉状態である場合の室内機10の斜視図であって、側方遮蔽部材20近傍の部分拡大図である。図9は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20が開状態である場合の室内機10の斜視図であって、側方遮蔽部材20近傍の部分拡大図である。
図8は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20が閉状態である場合の室内機10の斜視図であって、側方遮蔽部材20近傍の部分拡大図である。図9は、水平羽根30が所定の開姿勢を採っており、側方遮蔽部材20が開状態である場合の室内機10の斜視図であって、側方遮蔽部材20近傍の部分拡大図である。
側方遮蔽部材20,90は、吹出口15の側面側を覆うことが可能な部材であって、室内機10の左右両側方下部に配置されている。具体的には、側方遮蔽部材20,90は、室内機10の下部の角部に沿った湾曲した形状を呈する部材であって、第2開口17aおよび第3開口17b近傍にそれぞれ配置されている。
また、側方遮蔽部材20,90は、2つの状態(閉状態および開状態)を採ることが可能である。
側方遮蔽部材20,90の閉状態を採る場合、側方遮蔽部材20が第3開口17bを覆うように配置され、側方遮蔽部材90が第2開口17aを覆うように配置される(図8参照)。このため、水平羽根30が閉姿勢を採っており、側方遮蔽部材20,90が閉状態である場合には、吹出口15が遮蔽される。
側方遮蔽部材20,90が開状態である場合、側方遮蔽部材20が第3開口17bを開放するように配置され、側方遮蔽部材90が第2開口17aを開放するように配置される(図9参照)。また、側方遮蔽部材20,90が開状態である場合には、側方遮蔽部材20,90の一部が、側方吹き出し流路形成部材25,95によって形成されている収納空間Sに収納される(図8および図9参照)。
<水平羽根駆動機構>
図10は、水平羽根駆動機構50および取り付け板80の斜視図である。
図10は、水平羽根駆動機構50および取り付け板80の斜視図である。
水平羽根駆動機構50は、水平羽根30が所定の姿勢を採るように、水平羽根30の第1連結部31,32,33および第2連結部34,35を移動させるための機構である。
また、水平羽根駆動機構50は、第1迫り出し機構41,51,61と、第2迫り出し機構71a,71bとを有している。
第1迫り出し機構41,51,61は、水平羽根30の第1連結部31,32,33と連結されており、第1開口16から近接または離反するように第1連結部31,32,33を移動させることができる。また、第1迫り出し機構41,51,61は、ラック/ピニオン機構であって、図10に示すように、ピニオン歯車42,52,62と、ラック43,53,63とを有している。各ピニオン歯車42,52,62は、後述する第1モータ54の有する駆動軸54aに連結されている。ラック43,53,63は、各ピニオン歯車42,52,62と噛み合うラック歯部46,56,66と、支持軸47,57,67とを有している。ラック歯部46,56,66は、ラック43,53,63の上端部近傍から下端部近傍にかけて設けられている。各支持軸47,57,67は、摺動性に優れた部材(高摺動部材)によって構成された棒状の部材であって、水平羽根30の第1連結部31,32,33の有する各軸支部を水平羽根30の長手方向に対して平行に挿通しており、水平羽根30を回動可能に支持している。
また、第1迫り出し機構41,51,61は、1つの第1モータ54を有している。第1モータ54は、パルスが入力されることで駆動するステッピングモータである。また、第1モータ54には、第1モータ54が駆動することによって回転する駆動軸54aが連結されている。さらに、駆動軸54aには、上述のように、各第1迫り出し機構41,51,61のピニオン歯車42,52,62が連結されている。このため、第1モータ54は、駆動軸54aを回転させることで、ピニオン歯車42,52,62を回転させることができる。
このような構成によって、第1迫り出し機構41,51,61では、第1モータ54によってピニオン歯車42,52,62が回転されることで、ピニオン歯車42,52,62と噛み合うラック歯部46,56,66に動力が伝達されて、各ピニオン歯車42,52,62に対する各支持軸47,57,67の位置が変化する。このため、第1迫り出し機構41,51,61が駆動されることで、ピニオン歯車42,52,62に対する第1連結部31,32,33の位置が移動される。
第2迫り出し機構71a,71bは、水平羽根30の第2連結部34,35と連結されており、第1開口16から近接または離反するように第2連結部34,35を移動させることができる。
また、第2迫り出し機構71a,71bは、第2モータ73a,73bと、リンク機構72a,72bと、を備えている。第2モータ73a,73bは、パルスが入力されることで駆動するステッピングモータである。また、第2モータ73a,73bは、駆動軸79a,79bを有しており、駆動軸79a,79bを介してリンク機構72a,72bを駆動させることができる。リンク機構72a,72bは、揺動レバー74a,74bと、アーム75a,75bと、を有している。揺動レバー74a,74bは、その一端部が駆動軸79a,79b近傍に配置されており、駆動軸79a,79bの回転に伴って揺動する。また、揺動レバー74a,74bの他端部は、アーム75a,75bの上端部と回動可能に連結されている。さらに、アーム75a,75bには、揺動レバー74a,74bと連結している端部とは反対側の端部近傍に支持軸78a,78bが形成されている。支持軸78a,78bは、摺動性に優れた部材(高摺動部材)によって構成された棒状の部材であって、水平羽根30の第2連結部34,35の軸支部とそれぞれ係合しており、水平羽根30を回動可能の支持している。
このような構成によって、第2迫り出し機構71a,71bでは、第2モータ73a,73bが駆動することで、第2モータ73a,73bに対する支持軸78a,78bの位置が変化する。このため、第2迫り出し機構71a,71bが駆動することで、第2モータ73a,73bに対する第2連結部34,35の位置が移動される。
また、第2迫り出し機構71a,71bは、第1連結部31,32,33に軸支されている支持軸47,57,67を回転軸として、第2連結部34,35をリンク全開位置に移動させることが可能である。リンク全開位置とは、第2連結部34,35が移動されることで、水平羽根30がラック43,53,63に当接する構造当たり位置のことである。
さらに、第2迫り出し機構71a,71bは、第1連結部31,32,33の位置が図6および図7に示す位置に配置されている場合には、第1連結部31,32,33に軸支されている支持軸47,57,67を回転軸として第2連結部34,35の位置を変化させることができる。このため、水平羽根30に第1開口16の開口面に対して所定角度だけ傾斜して配置されるような所定の開姿勢を採らせたり、水平羽根30をスイングさせたりすることができる。
このような構成によって、水平羽根駆動機構50は、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35を移動させることによって、水平羽根30の姿勢を変更することができる。
また、水平羽根駆動機構50は、取り付け板80を有している。取り付け板80は、吹出口15の開口面よりも上方に配置されており、室内機ケーシング12に固定されている。また、取り付け板80の上面には、1つの第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bが固定されている。このようにして、第1モータ54および第2モータ73a,73bは、取り付け板80とともに、室内機ケーシング12の内部に収納されている。
<側方遮蔽部材駆動機構>
側方遮蔽部材駆動機構29,99は、水平羽根駆動機構50とは別の駆動機構であって、側方遮蔽部材20,90の開閉状態を切り換えるための機構である。また、側方遮蔽部材駆動機構29,99は、側方遮蔽部材20,90を閉状態から開状態に切り換える場合には、閉状態である側方遮蔽部材20,90を室内機本体11の左右方向の中央に向かって移動させる。
側方遮蔽部材駆動機構29,99は、水平羽根駆動機構50とは別の駆動機構であって、側方遮蔽部材20,90の開閉状態を切り換えるための機構である。また、側方遮蔽部材駆動機構29,99は、側方遮蔽部材20,90を閉状態から開状態に切り換える場合には、閉状態である側方遮蔽部材20,90を室内機本体11の左右方向の中央に向かって移動させる。
次に、側方遮蔽部材駆動機構29,99の構成について説明する。また、側方遮蔽部材駆動機構29,99は、側方遮蔽部材20の状態を切り換えるための側方遮蔽部材駆動機構29と、側方遮蔽部材90の状態を切り換えるための側方遮蔽部材駆動機構99とを有する。なお、側方遮蔽部材駆動機構99は、側方遮蔽部材駆動機構29の構成を左右対称にした構成と同様であるため、ここでは、側方遮蔽部材駆動機構29の構成のみを説明し、側方遮蔽部材駆動機構99の構成については説明を省略する。
側方遮蔽部材駆動機構29は、第3モータ24と、支持部材とを備えている。第3モータ24は、第3モータ24が駆動することによって回転する駆動軸(図示せず)を有している。支持部材は、前方支持部材(図示せず)と後方支持部材23bとを有している。前方支持部材の下端部は、側方遮蔽部材20の前側端部に固定されている。また、前方支持部材の上端部は、室内機ケーシング12に回転自在に支持されている。後方支持部材23bの下端部は、側方遮蔽部材20の後側端部に固定されている。また、後方支持部材23bの上端部は、第3モータ24の有する駆動軸に連結されている。
このような構成によって、側方遮蔽部材駆動機構29では、第3モータ24が駆動することによって、後方支持部材23bが駆動軸を回転軸として回動する。このため、側方遮蔽部材20は、第3開口17bを開放したり遮蔽したりする方向に移動する。
なお、側方遮蔽部材駆動機構99では、第3モータ94が駆動することによって、側方遮蔽部材90が、第2開口17aを開放したり遮蔽したりする方向に移動する。
<制御部>
図11は、空気調和機の備える制御部84の制御ブロック図である。図12は、運転状態に基づく取得センサの切り替え、ならびに、クールダウン運転停止制御と水平羽根30の姿勢および室内ファン14の風量との関係を示す図である。図13は、空調運転の開始時において、取得センサが切り替えられるタイミングの一例を示す図である。なお、図12および図13において、「空調運転実行中」とは、空調対象者によって空調運転の運転開始指令が為されてから、空調対象者によって空調運転の運転停止指令が為されるまでの期間を示している。また、図12および図13において、「空調運転実行停止中」とは、空調対象者によって空調運転の運転停止指令が為されてから、空調対象者によって空調運転の運転開始指令が為されるまでの期間を示している。
図11は、空気調和機の備える制御部84の制御ブロック図である。図12は、運転状態に基づく取得センサの切り替え、ならびに、クールダウン運転停止制御と水平羽根30の姿勢および室内ファン14の風量との関係を示す図である。図13は、空調運転の開始時において、取得センサが切り替えられるタイミングの一例を示す図である。なお、図12および図13において、「空調運転実行中」とは、空調対象者によって空調運転の運転開始指令が為されてから、空調対象者によって空調運転の運転停止指令が為されるまでの期間を示している。また、図12および図13において、「空調運転実行停止中」とは、空調対象者によって空調運転の運転停止指令が為されてから、空調対象者によって空調運転の運転開始指令が為されるまでの期間を示している。
制御部84は、図11に示すように、室内機10および室外機2の各種機器と接続されており、リモートコントローラ86を介した空調対象者からの運転指令等に基づいて、冷房運転や暖房運転等の各空調運転に応じた各種機器の運転制御を行う。
また、制御部84は、受信部81と、駆動機構制御部85と、ファン制御部82とを備えている。
受信部81は、リモートコントローラ86等を介して空調対象者から送信される空気調和機に対する指令を制御信号として受信する。なお、前記指令には、運転開始指令および運転停止指令が含まれる。運転開始指令とは、空調運転を開始する際に空調対象者によって為される指令のことである。また、運転停止指令とは、空調運転を停止する際に空調対象者によって為される指令のことである。
駆動機構制御部85は、水平羽根駆動機構50および側方遮蔽部材駆動機構29,99の駆動を制御する。具体的には、駆動機構制御部85は、第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bの回転数と回転方向とを制御することで、第1迫り出し機構41,51,61および第2迫り出し機構71a,71bを任意のタイミングで駆動させる。より具体的には、駆動機構制御部85は、第1モータ54および第2モータ73a,73bに正または負のパルスを所定量入力することで第1迫り出し機構41,51,61および第2迫り出し機構71a,71bを駆動させ、第1連結部31,32,33および第2連結部34,45を所定の位置に移動させる。このため、第1連結部31,32,33および第2連結部34,35が所定の位置にそれぞれ移動されることで、水平羽根30の姿勢が変更される。なお、駆動機構制御部85は、制御部84から送信される水平羽根30の姿勢に関する信号を受信することで、水平羽根駆動機構50を駆動させる。
また、駆動機構制御部85は、第3モータ24,94の回転数と回転方向とを制御することで、側方遮蔽部材駆動機構29,99を駆動させる。具体的には、駆動機構制御部85は、第3モータ24,94に正または負のパルスを所定量入力することで側方遮蔽部材駆動機構29,99を駆動させる。このため、側方遮蔽部材駆動機構29,99が開状態または閉状態に切り換えられる。なお、駆動機構制御部85は、制御部84から送信される側方遮蔽部材20,90の状態に関する信号を受信することで、側方遮蔽部材駆動機構29,99を駆動させる。
ファン制御部82は、ファンモータ14aを制御することで、室内ファン14を回転駆動させることができる。また、ファン制御部82は、ファンモータ14aを制御することで、室内ファン14の回転数を制御することができる。なお、ファン制御部82は、制御部84から送信されるファンの回転駆動に関する信号を受信することで、ファンモータ14aを駆動させる。
また、制御部84は、受信部81が空調運転の運転開始指令を制御信号として受信した場合、空調運転が開始されるように、運転開始制御を行う。運転開始制御では、圧縮機3の駆動が開始されるように圧縮機3が制御されるとともに、閉姿勢の水平羽根30が所定の開姿勢を採るように水平羽根駆動機構50が制御され、かつ、室内ファン14の回転が開始されるようにファンモータ14aが制御される。具体的には、制御部84は、運転開始制御において、駆動機構制御部85に対して水平羽根30が所定の開姿勢を採るように水平羽根30の姿勢に関する信号を送信するとともに、ファン制御部82に対して室内ファン14の回転が開始するようにファンの回転駆動に関する信号を送信する。このため、駆動機構制御部85は前記信号を受信することで水平羽根30が所定の開姿勢を採るように第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bを制御し、ファン制御部82は前記信号を受信することで室内ファン14の回転駆動が開始されるようにファンモータ14aを制御する。
また、制御部84は、受信部81が空調運転のうちの暖房運転以外の空調運転(例えば、冷房運転)の運転停止指令を制御信号として受信した場合、空調運転の実行が停止されるように、通常運転停止制御を行う。通常運転停止制御では、圧縮機3の駆動が停止されるように圧縮機3が制御されるとともに、所定の開姿勢を採っている水平羽根30が閉姿勢を採るように水平羽根駆動機構50が制御され、かつ、室内ファン14の回転が停止されるようにファンモータ14aが制御される。具体的には、制御部84は、通常運転停止制御において、駆動機構制御部85に対して水平羽根30が全開姿勢を採った後に閉姿勢を採るように水平羽根30の姿勢に関する信号を送信するとともに、ファン制御部82に対して室内ファン14の回転が停止されるようにファンの回転駆動に関する信号を送信する。このため、駆動機構制御部85は前記信号を受信することで水平羽根30が全開姿勢を採った後に閉姿勢を採るように第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bを制御し、ファン制御部82は前記信号を受信することで室内ファン14の回転駆動が停止するようにファンモータ14aを制御する。
なお、全開姿勢とは、2つの第2モータ73a,73bが制御されることで第2迫り出し機構71a,71bの駆動が制御され、支持軸47,57,67を回転軸として、第2連結部34,35がリンク全開位置に移動された時に水平羽根30の採る姿勢のことである。ここで、リンク全開位置とは、上述のように構造当たり位置のことであり、第2モータ73a,73bの駆動が制御される際に基準となる原点位置のことである。
さらに、制御部84は、受信部81が空調運転のうちの暖房運転の運転停止指令を制御信号として受信した場合に、クールダウン運転停止制御を行う。クールダウン運転停止制御には、第1制御と、第2制御と、第3制御とが含まれる(図12参照)。
第1制御は、受信部81が暖房運転の運転停止指令を制御信号として受信することに応じて制御部84によって行われる制御である。第1制御では、室内ファン14の風量が第1風量となるようにファンモータ14aが制御されるとともに、所定の開姿勢を採っている水平羽根30が摺れ防止姿勢を採るように水平羽根駆動機構50が制御される。具体的には、制御部84は、第1制御において、駆動機構制御部85に対して水平羽根30が全開姿勢を採った後に摺れ防止姿勢を採るように水平羽根30の姿勢に関する信号を送信するとともに、ファン制御部82に対して室内ファン14の風量が第1風量となるようにファンの回転駆動に関する信号を送信する。このため、駆動機構制御部85は前記信号を受信することで水平羽根30が全開姿勢を採った後に摺れ防止姿勢を採るように第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bを制御し、ファン制御部82は前記信号を受信することで室内ファン14の風量が第1風量となるようにファンモータ14aを制御する。
第2制御は、第1制御において水平羽根30の姿勢が摺れ防止姿勢に変更されたことに応じて、制御部84によって行われる制御である。第2制御では、室内ファン14の風量が第1風量よりも多い風量である第2風量となるようにファンモータ14aが制御される。具体的には、制御部84は、第2制御において、ファン制御部82に対して室内ファン14の風量が第2風量となるようにファンの回転駆動に関する信号を送信する。このため、ファン制御部82は前記信号を受信することで室内ファン14の風量が第2風量となるようにファンモータ14aを制御する。なお、第2制御が行われている間、水平羽根30の姿勢は変更されないため、水平羽根30は摺れ防止姿勢を採り続けている。
第3制御は、第2制御において室内ファン14の風量が第2風量となってから所定時間(例えば、120秒)が経過したこと応じて制御部84によって行われる制御である。第3制御では、室内ファン14の回転駆動が停止されるようにファンモータ14aが制御されるとともに、水平羽根30の姿勢が閉姿勢となるように水平羽根駆動機構50が制御される。具体的には、制御部84は、第3制御において、駆動機構制御部85に対して水平羽根30の姿勢が閉姿勢となるように水平羽根30の姿勢に関する信号を送信するとともに、ファン制御部82に対して室内ファン14の回転駆動が停止されるようにファンの回転駆動に関する信号を送信する。このため、駆動機構制御部85は前記信号を受信することで水平羽根30が閉姿勢を採るように第1モータ54および2つの第2モータ73a,73bを制御し、ファン制御部82は前記信号を受信することで室内ファン14の回転駆動が停止するようにファンモータ14aを制御する。
なお、ここでいう第1風量とは、室内ファン14が0rpm以上の回転数であって、吹出口15から空気が吹き出されても空調対象者の居る空間まで届かない程度の回転数で回転している場合に発生する風量のことである。また、第2風量とは、第1風量よりも大きい風量であって、室内ファン14が所定時間回転することで室内熱交換器13のクールダウンが可能な程度の風量のことである。また、本実施形態では、クールダウン運転停止制御における第1風量および第2風量は予め設定されているが、これに限定されず、第1風量については0rpm以上の範囲内で、また、第2風量については0〜2250rpmの範囲内で、空調対象者等によって設定可能であってもよい。
また、受信部81が暖房運転を含む空調運転の運転停止指令を制御信号として受信した時に、側方遮蔽部材20,90が開状態である場合には、制御部84は、駆動機構制御部85に対して側方遮蔽部材20,90が開状態から閉状態に切り換わるように、側方遮蔽部材20,90の状態に関する信号を送信する。
さらに、制御部84は、空気調和機の運転状態に基づいて第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうちのいずれかを選択する選択部83と、選択部83によって選択された第1室温センサ89bまたは第2室温センサ89aのいずれか一方の室温センサから出力される検出結果を取得する取得部88とを備えている。
選択部83は、少なくとも空調運転が実行されているか否かに基づいて、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうちのいずれかを選択する。具体的には、選択部83は、空調運転の実行が停止されている場合、空調運転の実行が開始されてからファンの回転数に関する条件が満たされていないと判断した場合、および、空調運転の実行が開始されてからファンの回転数に関する条件が満たされていると判断した場合に、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのいずれかを選択する。より具体的には、選択部83は、受信部81が空調運転の運転停止指令を制御信号として受信した場合には、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうちの第1室温センサ89bを選択する(図12参照)。また、選択部83は、受信部81が空調運転の運転開始指令を制御信号として受信してから後述する判断部87によってファンの回転数に関する条件が満たされていないと判断された場合には、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうちの第1室温センサ89bを選択する(図13参照)。さらに、選択部83は、受信部81が空調運転の運転開始指令を制御信号として受信してから後述する判断部87によってファンの回転数に関する条件が満たされていると判断された場合には、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうちの第2室温センサ89aを選択する(図13参照)。
また、選択部83は、判断部87を有している。判断部87は、ファンの回転数に関する条件が満たされているか否かを判断する。ファンの回転数に関する条件とは、停止している室内ファン14が所定の回転数(例えば、1000rpm)より多い回転数で所定時間(例えば、180秒)継続して回転しているという条件である。このため、判断部87は、空調運転の実行が開始されてから、室内ファン14が所定の回転数より多い回転数で所定時間継続して回転した場合には、ファンの回転数に関する条件が満たされたと判断する。なお、本実施形態では、ファンの回転数に関する条件は予め設定されているが、これに限定されず、所定の回転数については、例えば、0〜2550rpmの範囲内で、また、所定時間については、例えば、0〜630秒の範囲内で、空調対象者等によって設定可能であってもよい。
取得部88は、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうち、選択部83によって選択された室温センサから出力される検出結果を取得する。なお、このとき、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのいずれの室温センサからも取得部88に対して検出結果が出力されているが、取得部88は、選択部83によって選択されるいずれか一方の室温センサからの出力のみを取得し、他方の室温センサの出力については無視している。したがって、室内機10の備える第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aにおいて、空気調和機の運転状態に基づいて、その検出結果が取得される室温センサ(以下、取得センサという)が切り替えられている。
次に、空調運転の実行が開始されるとき、すなわち、空調運転実行停止中から空調運転実行中に切り換わるときにおける制御部84による制御動作をより詳しく説明する。
<空調運転の実行開始時における制御動作>
図14は、空調運転の実行が開始された場合に、取得センサが切り替えられる流れを示すフローチャートである。
図14は、空調運転の実行が開始された場合に、取得センサが切り替えられる流れを示すフローチャートである。
受信部81が空調運転の運転開始指令を制御信号として受信した場合、選択部83によって第1室温センサ89bが選択されるとともに、制御部84によって運転開始制御が行われる(ステップS1)。具体的には、選択部83によって第1室温センサ89bが選択されることで、取得センサが第1室温センサ89bとなる。このため、取得部88は、空調運転の実行が停止されている場合に選択される第1室温センサ89bからの出力結果の取得を継続する。また、制御部84によって運転開始制御が行われることで、まず、閉姿勢を採る水平羽根30の姿勢が所定の開姿勢に変更されるように第1モータ54および第2モータ73a,73bが制御されるとともに、室内ファン14の回転駆動が開始するようにファンモータ14aが制御される。このとき、判断部87は、室内ファン14の回転数が所定の回転数より多い回転数で回転しているか否かを判断する(ステップS2)。判断部87は、室内ファン14が所定の回転数より多い回転数で回転していないと判断した場合、室内ファン14が所定の回転数より多い回転数で回転するまで、所定の回転数より多い回転数で回転しているか否かを判断し続ける。また、判断部87は、室内ファン14が所定の回転数より多い回転数で回転していると判断した場合、タイマのカウントを開始させる(ステップS3)。そして、判断部87は、室内ファン14が所定の回転数以下の回転数とならずに、タイマのカウントを開始させてから所定時間が経過したと判断した場合には、タイマのカウントを終了させ、ファンの回転数に関する条件が満たされていると判断する(ステップS4およびステップS5)。判断部87によってファンの回転数に関する条件が満たされていると判断された場合、選択部83によって第2室温センサ89aが選択され、取得センサが、第1室温センサ89bから第2室温センサ89aに切り替えられる(ステップS6)。このため、取得部88は、第2室温センサ89aからの出力結果を取得する。
また、判断部87は、タイマのカウントを開始させてから所定時間が経過するまでに、室内ファン14が所定の回転数より多い回転数で回転していないと判断した場合には、タイマのカウントをリセットさせ、再び、室内ファン14が所定の回転数より多い回転数で回転していると判断した場合に、タイマのカウントを開始させる(ステップS2、ステップS3、ステップS4およびステップS5)。
このように、空調運転の実行開始時には、室内ファン14が所定の回転数より多い回転数で所定時間継続して回転した後に、取得センサが第1室温センサ89bから第2室温センサ89aに切り替えられる。
<特徴>
(1)
上記実施形態では、受信部81が空調運転のうちの暖房運転の運転停止指令の制御信号を受信した場合に、クールダウン運転停止制御が行われている。クールダウン運転停止制御では、まず、室内ファン14の風量が第1風量となるようにファンモータ14aが制御されるとともに、所定の開姿勢を採っている水平羽根30が摺れ防止姿勢を採るように第1モータ54および第2モータ73a,73bが制御される。そして、水平羽根30の姿勢が摺れ防止姿勢に変更された後に、室内ファン14の風量が第1風量よりも多い風量である第2風量となるようにファンモータ14aが制御される。このため、風向が、空調運転時の所定方向から空調対象者に直接吹き付ける可能性の低い略水平方向よりも上方向に変更されるまでの間は、室内ファン14の風量を第2風量よりも小さい風量である第1風量とすることができる。したがって、例えば、風向が略水平方向よりも上方向に変更されるまでの間も室内ファンの風量が第2風量とされる場合と比較して、空調対象者に向かって空気が吹き付けるおそれを減らすことができる。また、風向が略水平方向よりも上方向に変更された後に、室内ファン14の風量が第1風量よりも多い風量である第2風量とされているため、室内機ケーシング12内の熱を室内機ケーシング12外に排出することができる。
(1)
上記実施形態では、受信部81が空調運転のうちの暖房運転の運転停止指令の制御信号を受信した場合に、クールダウン運転停止制御が行われている。クールダウン運転停止制御では、まず、室内ファン14の風量が第1風量となるようにファンモータ14aが制御されるとともに、所定の開姿勢を採っている水平羽根30が摺れ防止姿勢を採るように第1モータ54および第2モータ73a,73bが制御される。そして、水平羽根30の姿勢が摺れ防止姿勢に変更された後に、室内ファン14の風量が第1風量よりも多い風量である第2風量となるようにファンモータ14aが制御される。このため、風向が、空調運転時の所定方向から空調対象者に直接吹き付ける可能性の低い略水平方向よりも上方向に変更されるまでの間は、室内ファン14の風量を第2風量よりも小さい風量である第1風量とすることができる。したがって、例えば、風向が略水平方向よりも上方向に変更されるまでの間も室内ファンの風量が第2風量とされる場合と比較して、空調対象者に向かって空気が吹き付けるおそれを減らすことができる。また、風向が略水平方向よりも上方向に変更された後に、室内ファン14の風量が第1風量よりも多い風量である第2風量とされているため、室内機ケーシング12内の熱を室内機ケーシング12外に排出することができる。
これによって、熱籠もり現象の発生を抑制し、かつ、空調対象者に不快感を与えるおそれを減らすことができている。
また、第1制御において室内ファン14の回転駆動を停止させないことで、第2制御において室内ファン14の風量を第2風量とするために必要とされる時間を短縮することができる。
(2)
上記実施形態では、クールダウン運転停止制御に含まれる第1制御において、所定の開姿勢を採っている水平羽根30が全開姿勢を採った後に摺れ防止姿勢を採るように第1モータ54および第2モータ73a,73bが制御されている。全開姿勢とは、支持軸47,57,67を回転軸として第2連結部34,35がリンク全開位置に移動された時に水平羽根30の採る姿勢のことであり、リンク全開位置とは第2モータ73a,73bの駆動が制御される際に基準となる原点位置のことである。このため、第2連結部34,35がリンク全開位置(原点位置)に移動されることで、第2連結部34,35を、一旦、基準となる位置に配置することができる。したがって、第2連結部34,35が、基準となる位置である原点位置に配置された後に、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る時に配置される位置である摺れ防止位置に移動されることで、摺れ防止位置からずれて配置されるおそれを減らすことができる。
上記実施形態では、クールダウン運転停止制御に含まれる第1制御において、所定の開姿勢を採っている水平羽根30が全開姿勢を採った後に摺れ防止姿勢を採るように第1モータ54および第2モータ73a,73bが制御されている。全開姿勢とは、支持軸47,57,67を回転軸として第2連結部34,35がリンク全開位置に移動された時に水平羽根30の採る姿勢のことであり、リンク全開位置とは第2モータ73a,73bの駆動が制御される際に基準となる原点位置のことである。このため、第2連結部34,35がリンク全開位置(原点位置)に移動されることで、第2連結部34,35を、一旦、基準となる位置に配置することができる。したがって、第2連結部34,35が、基準となる位置である原点位置に配置された後に、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る時に配置される位置である摺れ防止位置に移動されることで、摺れ防止位置からずれて配置されるおそれを減らすことができる。
また、例えば、水平羽根30が全開姿勢を採ることで、風向が空調対象者に向かう方向となるような場合であっても、室内ファン14の風量が第1風量とされているため、室内ファンの風量が第2風量である場合と比較して、空調対象者に不快感を与えるおそれを減らすことができる。
(3)
従来より、室温センサは、センサ周囲の温度を室内温度として検出する。このため、室内機ケーシング内に室温センサが配置されているような空気調和機では、室内機ケーシング内で熱籠もり現象が発生することで正確な室内温度を検出することができないため、検出温度の補正を行う必要があった。
従来より、室温センサは、センサ周囲の温度を室内温度として検出する。このため、室内機ケーシング内に室温センサが配置されているような空気調和機では、室内機ケーシング内で熱籠もり現象が発生することで正確な室内温度を検出することができないため、検出温度の補正を行う必要があった。
そこで、上記実施形態では、熱籠もり現象が発生しやすい暖房運転の実行が停止された場合には、クールダウン運転停止制御が行われている。このため、暖房運転の実行が停止された後であっても熱籠もり現象が発生するおそれを減らすことができるため、検出温度の補正を行わなくても、室温センサによって室内温度が誤って検知されるおそれを減らすことができている。
また、上記実施形態では、暖房運転の実行が停止された場合にはクールダウン運転停止制御が行われるため、室内機ケーシング12内の熱籠もりの影響を受けやすい位置に室温センサを配置することができる。
(4)
上記実施形態では、第2室温センサ89aは、室内機ケーシング12内において、吹き出し流路A2から離れた位置に配置されている。また、少なくとも空調運転が実行されているか否かに基づいて、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうちのいずれかの室温センサが選択されている。このため、空調運転が実行されている場合には、吹出口15から吹き出される調和空気の影響を受けにくい位置に配置されている第2室温センサ89aが選択される場合には、室内空気と混合される前の調和空気の温度が検出されるおそれを減らすことができる。
上記実施形態では、第2室温センサ89aは、室内機ケーシング12内において、吹き出し流路A2から離れた位置に配置されている。また、少なくとも空調運転が実行されているか否かに基づいて、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aのうちのいずれかの室温センサが選択されている。このため、空調運転が実行されている場合には、吹出口15から吹き出される調和空気の影響を受けにくい位置に配置されている第2室温センサ89aが選択される場合には、室内空気と混合される前の調和空気の温度が検出されるおそれを減らすことができる。
これによって、複数の室温センサを適切に切り替えることで、室内温度が誤って検知されるおそれを減らすことができている。
(5)
上記実施形態では、第1室温センサ89bは、室内熱交換器13の端部近傍に配置されている。また、受信部81が空調運転の運転停止指令を制御信号として受信した場合には、第1室温センサ89bが選択される。すなわち、空調運転が実行されていない場合には、取得センサが第1室温センサ89bとなる。このため、第1室温センサ89bよりも室内熱交換器13近傍に配置されている第2室温センサ89aが取得センサとされる場合と比較して、空調運転が停止された直後の室内熱交換器13からの熱の影響を受けにくくすることができる。
上記実施形態では、第1室温センサ89bは、室内熱交換器13の端部近傍に配置されている。また、受信部81が空調運転の運転停止指令を制御信号として受信した場合には、第1室温センサ89bが選択される。すなわち、空調運転が実行されていない場合には、取得センサが第1室温センサ89bとなる。このため、第1室温センサ89bよりも室内熱交換器13近傍に配置されている第2室温センサ89aが取得センサとされる場合と比較して、空調運転が停止された直後の室内熱交換器13からの熱の影響を受けにくくすることができる。
また、上記実施形態では、第1室温センサ89bは、室内機ケーシング12の内側であって、取込口18近傍に配置されている。このため、室内機ケーシング12の内側に配置されている場合であっても、室内機ケーシング12の熱籠もりの影響を受けにくくすることができている。
(6)
上記実施形態では、空調運転の実行が開始された後に、判断部87によってファンの回転数に関する条件が満たされていると判断された場合には、第2室温センサ89aが選択されている。このため、室内熱交換器13によって熱交換されて吹き出し流路A2を流れる調和空気の影響を受けにくい第2室温センサ89aを取得センサとすることができる。
上記実施形態では、空調運転の実行が開始された後に、判断部87によってファンの回転数に関する条件が満たされていると判断された場合には、第2室温センサ89aが選択されている。このため、室内熱交換器13によって熱交換されて吹き出し流路A2を流れる調和空気の影響を受けにくい第2室温センサ89aを取得センサとすることができる。
これによって、室内温度が誤って検出されるおそれを減らすことができている。
なお、空調運転の実行時には、室内ファン14が回転駆動しているため、第2室温センサ89aは、室内熱交換器13の近傍に配置されていても、取込口18から取り込まれる室内空気の温度を検出することができる。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、受信部81によって暖房運転の運転停止指令が制御信号として受信されると、クールダウン運転停止制御が行われている。
(A)
上記実施形態では、受信部81によって暖房運転の運転停止指令が制御信号として受信されると、クールダウン運転停止制御が行われている。
これに代えて、暖房運転以外の空調運転の運転が停止された場合にも、クールダウン運転停止制御が行われてもよい。このように、各種空調運転の運転が停止された場合にクールダウン運転停止制御が行われることで、室内機内に残っている冷気および暖気を室内機ケーシング外に排出することができる。
(B)
上記実施形態では、すべての空調運転の運転停止時に、取得センサが、第2室温センサ89aから第1室温センサ89bに切り替えられている。これに代えて、特定の空調運転の運転停止時にのみ取得センサが切り替えられてもよい。
上記実施形態では、すべての空調運転の運転停止時に、取得センサが、第2室温センサ89aから第1室温センサ89bに切り替えられている。これに代えて、特定の空調運転の運転停止時にのみ取得センサが切り替えられてもよい。
例えば、選択部が、受信部によって暖房運転の運転停止指令が制御信号として受信されると第1室温センサを選択し、受信部によって暖房運転以外の運転停止指令が制御信号として受信されても室温センサの選択を行わない場合には、暖房運転の実行が停止された時のみ、取得センサが第2室温センサから第1室温センサに切り替えられる。
また、上記実施形態では、すべての空調運転の運転開始時において、ファンの回転数に関する条件が満たされていると判断された場合に、取得センサが、第1室温センサ89bから第2室温センサ89aに切り替えられている。これに代えて、特定の空調運転の実行停止後に空調運転の実行が開始される場合にのみファンの回転数に関する条件が満たされているか否かが判断されてもよい。
例えば、選択部が、暖房運転の実行停止後に暖房運転を含む空調運転が実行される場合にのみ判断部による判断に基づいて取得センサを切り替え、暖房運転以外の運転の実行停止後に空調運転が実行される場合には受信部によって空調運転の運転開始指令が制御信号として受信されると同時に取得センサが切り替えられてもよい。具体的には、選択部は、受信部によって空調運転の運転開始指令が制御信号として受信された場合には、前記運転開始指令の制御信号が受信された時から遡って所定時間以内に暖房運転の運転停止指令の制御信号が受信されていたか否かを判定する。そして、選択部は、受信部において暖房運転の運転停止指令の制御信号が受信されていたと判定した場合には、判断部によってファンの回転数に関する条件が満たされていると判断されるまでは第1室温センサを選択し、判断部によってファンの回転数に関する条件が満たされていると判断された場合に第2室温センサを選択する。また、選択部は、受信部において暖房運転の運転停止指令の制御信号が受信されていなかった判定した場合には、判定すると同時に第2室温センサを選択する。
このように、暖房運転が実行されたか否かに基づいて取得センサが切り替えられることで、室内機の熱籠もりの影響を受けやすい暖房運転時であっても、室内温度が誤って検出されるおそれを減らすことができる。
(C)
上記実施形態では、室内温度を検出するために、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aの2つの室温センサが使用されている。これに代えて、室内温度を検出するための室温センサが3つ以上使用されていてもよい。
上記実施形態では、室内温度を検出するために、第1室温センサ89bおよび第2室温センサ89aの2つの室温センサが使用されている。これに代えて、室内温度を検出するための室温センサが3つ以上使用されていてもよい。
(D)
上記実施形態では、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る場合には、開放されている第1開口16から吹き出された調和空気は、水平羽根30に規制されて略水平方向よりも上方向に向かって吹き出される。これに代えて、摺れ防止姿勢が、開放されている第1開口から吹き出された調和空気が略水平方向に向かって吹き出されるような姿勢であってもよい。
上記実施形態では、水平羽根30が摺れ防止姿勢を採る場合には、開放されている第1開口16から吹き出された調和空気は、水平羽根30に規制されて略水平方向よりも上方向に向かって吹き出される。これに代えて、摺れ防止姿勢が、開放されている第1開口から吹き出された調和空気が略水平方向に向かって吹き出されるような姿勢であってもよい。
本発明は、熱籠もり現象の発生を抑制し、かつ、空調対象者に不快感を与えるおそれを減らすことができるため、空気調和機への適用が有効である。
10 室内機(空気調和機)
12 室内機ケーシング(ケーシング)
13 室内熱交換器(熱交換器)
14 室内ファン(ファン)
15 吹出口(空気吹出口)
18 取込口(空気取込口)
30 水平羽根
83 選択部
84 制御部
88 取得部
89a 第2室温センサ(検出部/第2検出部)
89b 第1室温センサ(検出部/第1検出部)
34,35 第2連結部(連結部)
71a,71b 第2迫り出し機構(姿勢変更手段)
12 室内機ケーシング(ケーシング)
13 室内熱交換器(熱交換器)
14 室内ファン(ファン)
15 吹出口(空気吹出口)
18 取込口(空気取込口)
30 水平羽根
83 選択部
84 制御部
88 取得部
89a 第2室温センサ(検出部/第2検出部)
89b 第1室温センサ(検出部/第1検出部)
34,35 第2連結部(連結部)
71a,71b 第2迫り出し機構(姿勢変更手段)
Claims (6)
- 暖房運転を含む空調運転を実行可能な空気調和機であって、
空気取込口(18)と、空気吹出口(15)と、前記空気取込口から前記空気吹出口に至る空気流路(A1,A2)とが形成されているケーシング(12)と、
前記空気取込口から前記空気吹出口に向かう空気流の風量を調整可能なファン(14)と、
前記空気流路内に配置される熱交換器(13)と、
前記空気吹出口から吹き出される空気の風向を調整可能な水平羽根(30)と、
前記風向が調整されるように前記水平羽根の姿勢を制御可能であり、前記ファンの風量を制御可能な制御部(84)と、
を備え、
前記制御部は、前記暖房運転の実行が停止された場合に、
所定の風量である第1風量となるように前記ファンの風量を制御するとともに、前記風向が略水平方向あるいは前記略水平方向よりも上方向となるように前記水平羽根の姿勢を制御する第1ステップと、
前記第1ステップにおいて前記水平羽根の姿勢が制御されたことに応じて、前記第1風量よりも多い風量である第2風量となるように前記ファンの風量を制御する第2ステップと、
を行う、
空気調和機(10)。 - 前記水平羽根の連結部(34,35)と連結しており、前記連結部を押し引きすることで前記水平羽根の姿勢を変更可能な姿勢変更手段(71a,71b)を更に備え、
前記制御部は、
前記姿勢変更手段の駆動を制御することで、前記水平羽根の姿勢を制御しており、
前記第1ステップにおいて、前記姿勢変更手段の原点補正が行われるように前記姿勢変更手段の駆動を制御する、
請求項1に記載の空気調和機。 - 前記ケーシングの内側に配置されており、室内温度を検出可能な検出部(89a,89b)を更に備える、
請求項1または2に記載の空気調和機。 - 前記検出部は、前記ケーシング内に複数配置されており、
前記制御部は、少なくとも前記空調運転が実行されているか否かに基づいて複数の前記検出部のうちのいずれかを選択する選択部(83)と、前記選択部によって選択された前記検出部から出力される検出結果を取得する取得部(88)と、を更に有する、
請求項3に記載の空気調和機。 - 複数の前記検出部は、前記熱交換器の端部近傍に配置される第1検出部(89b)を含み、
前記選択部は、前記空調運転が実行されていない場合には、複数の前記検出部から前記第1検出部を選択する、
請求項4に記載の空気調和機。 - 複数の前記検出部は、前記第1検出部とは別であって、前記空気流路において前記熱交換器よりも空気流下流側に位置する下流側流路(A2)から離れた位置に配置される第2検出部(89a)を更に含み、
前記選択部は、前記空調運転の実行中に、前記ファンの回転数に関する条件を満たしていると判断した場合には、複数の前記検出部から前記第2検出部を選択する、
請求項5に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009231196A JP2011080618A (ja) | 2009-10-05 | 2009-10-05 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009231196A JP2011080618A (ja) | 2009-10-05 | 2009-10-05 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011080618A true JP2011080618A (ja) | 2011-04-21 |
Family
ID=44074853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009231196A Pending JP2011080618A (ja) | 2009-10-05 | 2009-10-05 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011080618A (ja) |
-
2009
- 2009-10-05 JP JP2009231196A patent/JP2011080618A/ja active Pending
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