JP2011079926A - 光硬化性コーティング剤組成物及びその硬化皮膜を有する物品 - Google Patents

光硬化性コーティング剤組成物及びその硬化皮膜を有する物品 Download PDF

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Abstract

【課題】支持基体に対して、耐擦傷性、耐クラック性に優れた保護皮膜を形成することができる環境に優しい無溶剤の光硬化性コーティング剤組成物及びその硬化皮膜を有する物品を提供する。
【解決手段】[A]下記一般式(1)で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物、又はこれと、これ以外の加水分解性基含有有機ケイ素化合物とを(共)加水分解縮合することにより得られる、尿素結合を介して(メタ)アクリル基を含有するオルガノポリシロキサン化合物、[C]ラジカル系光重合開始剤、及び必要により[B]:[A]成分以外の(メタ)アクリル基含有化合物を含有してなる無溶剤の光硬化性コーティング剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、支持基体に対して、耐擦傷性、耐クラック性に優れた保護皮膜を形成することができる無溶剤の光硬化性コーティング剤組成物及びその硬化皮膜を有する物品に関するものである。
ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、トリアセチルセルロース樹脂等の合成樹脂は、軽量・透明性・易加工性等の利点を有する。そこで、そのような合成樹脂は、近年、CD、DVD等の光ディスク、液晶、ELパネル等の表示窓、各種機能性フィルム等、種々の分野で利用されている。
それらの表面の耐擦傷性を向上させるために、透明でかつ耐擦傷性を有するハードコートを媒体の記録及び/又は再生ビーム入射側表面に形成することが一般的に行われている。ハードコートの形成は、分子中にビニル基、(メタ)アクリル基等の光反応性基を2個以上有する化合物や、ビニル基、(メタ)アクリル基等の光反応性基を有するアルコキシシランを塩基性触媒存在下で加水分解縮合した籠型構造のシロキサン化合物(特開2002−363414号、特開2004−143449号公報:特許文献1,2)、光反応性基を有するアルコキシシランとコロイダルシリカの反応物等を含有する組成物を媒体表面に塗布し、これを紫外線等の活性エネルギー線の照射により硬化させることにより行われる。しかしながら、このようなハードコートは光反応性基として主に(メタ)アクリロキシプロピル基を採用しており、十分な耐擦傷性が得られない。
特開2002−363414号公報 特開2004−143449号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、支持基体に対して、耐擦傷性、耐クラック性に優れた保護皮膜を形成することができる環境に優しい無溶剤の光硬化性コーティング剤組成物及びその硬化皮膜を有する物品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、[A]下記一般式(1)で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物、又はこれと、これ以外の加水分解性基含有有機ケイ素化合物とを(共)加水分解縮合することにより得られる、尿素結合を介して(メタ)アクリル基を含有するオルガノポリシロキサン化合物、[C]ラジカル系光重合開始剤、及び必要により[B]:[A]成分以外の(メタ)アクリル基含有化合物を含有してなる無溶剤の光硬化性コーティング剤組成物を硬化させてなる皮膜が、支持基体に対して耐擦傷性、耐クラック性に優れた保護皮膜となり得ることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記に示す光硬化性コーティング剤組成物及びその硬化皮膜を有する物品を提供する。
〔請求項1〕
[A](a−1)下記一般式(1)
12 aSi(OR33-a (1)
[式中、R1は下記式(2)
Figure 2011079926
〔式中、Yは単結合又は−NH−C24−結合であり、Zは非置換又は置換の炭素数1〜6のアルキレン基である。Yが単結合の場合、R7は水素原子、又は非置換もしくは置換の炭素数1〜8のアルキル基であり、R8は下記式(3)又は下記式(4)のいずれか一方である。Yが−NH−C24−結合の場合、R7、R8はいずれか一方が下記式(3)又は下記式(4)で表される構造の基であり、他方が下記式(3)又は下記式(4)で表される構造の基、水素原子、又は非置換もしくは置換の炭素数1〜8のアルキル基である。
Figure 2011079926
(式中、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、mは1〜4の整数である。)〕
で表される基であり、R2は炭素数1〜6のアルキル基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である。aは0,1又は2である。]
で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物:100〜50モル%、
(a−2)(a−1)以外の加水分解性基含有有機ケイ素化合物:0〜50モル%
(但し、(a−1)と(a−2)の合計は100モル%)
を加水分解縮合反応することにより得られるオルガノポリシロキサン化合物:
[A]成分と[B]成分の合計中20〜100質量%、
[B][A]成分以外の(メタ)アクリル基含有化合物:
[A]成分と[B]成分の合計中0〜80質量%、
[C]ラジカル系光重合開始剤
[A]成分と[B]成分の合計100質量部に対して0.1〜20質量部
を含有してなる無溶剤かつ室温にて液状であることを特徴とする光硬化性コーティング剤組成物。
〔請求項2〕
(a−2)成分が、下記一般式(5)
R’R2 bSi(OR33-b (5)
(式中、R’はアクリロキシプロピル基、メタクリロキシプロピル基、アクリロキシメチル基、メタクリロキシメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を含有する有機基又はポリ(ヘキサフルオロプロペンオキサイド)を含有する有機基であり、R2は炭素数1〜6のアルキル基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、bは0,1又は2である。)
で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることを特徴とする請求項1記載のコーティング剤組成物。
〔請求項3〕
(a−2)成分が、下記一般式(6)
CH2=C(R11)COOC36(R2bSi(OR33-b (6)
(式中、R2は炭素数1〜6のアルキル基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R11は水素原子又はメチル基である。bは0,1又は2である。)
で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることを特徴とする請求項2記載のコーティング剤組成物。
〔請求項4〕
(a−1)成分が、下記一般式(1a)
1Si(OR33 (1a)
(式中、R1、R3は上記と同じである。)
で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
〔請求項5〕
(a−1)成分中のR1が、下記式(7)
Figure 2011079926
で表される基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
〔請求項6〕
[A]オルガノポリシロキサン化合物の重量平均分子量が1,000〜8,000である請求項1〜5のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
〔請求項7〕
[A]オルガノポリシロキサン化合物のシラノール基含有量が2質量%以下である請求項1〜6のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
〔請求項8〕
請求項1〜7のいずれか1項に記載のコーティング剤組成物の硬化皮膜が形成されてなる物品。
なお、本発明において、無溶剤とは、本発明の硬化条件で硬化することのない非反応性で、本発明のシリコーン樹脂を溶解する溶剤を実質的に含まないことを意味する。
本発明の光硬化性コーティング剤組成物は、尿素結合を介したアクリロキシ基を含有するシロキサン単位が主成分であり、1分子中に多くのアクリル基を有する光反応性基含有オルガノポリシロキサン化合物を用いることで、硬化皮膜の耐磨耗性、耐熱性が向上する。
本発明の光硬化性コーティング剤組成物は、
[A]光反応性基含有オルガノポリシロキサン化合物、
[C]ラジカル系光重合開始剤、
及び必要に応じて
[B][A]成分以外の(メタ)アクリル基含有化合物
を含有してなり、無溶剤かつ室温にて液状であることを特徴とするものである。
[A] 光反応性基含有オルガノポリシロキサン化合物
本発明における光反応性基含有オルガノポリシロキサン化合物は、無溶剤の光硬化性コーティング剤組成物の主成分として用いられるものであり、後述する(a−1)成分、又は(a−1)成分と(a−2)成分とを(共)加水分解縮合することにより得られる。
(a−1)成分は、下記一般式(1)で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物である。
12 aSi(OR33-a (1)
上記式(1)中、R1は下記式(2)で表される基である。
Figure 2011079926
〔式中、Yは単結合又は−NH−C24−結合であり、Zは非置換又は置換の炭素数1〜6のアルキレン基である。Yが単結合の場合、R7は水素原子、又は非置換もしくは置換の炭素数1〜8のアルキル基であり、R8は下記式(3)又は下記式(4)のいずれか一方である。Yが−NH−C24−結合の場合、R7、R8はいずれか一方が下記式(3)又は下記式(4)で表される構造の基であり、他方が下記式(3)又は下記式(4)で表される構造の基、水素原子、又は非置換もしくは置換の炭素数1〜8のアルキル基である。
Figure 2011079926
(式中、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、mは1〜4の整数である。)〕
ここで、上記式(2)中、Zは非置換又は置換の炭素数1〜6のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基等のアルキレン基が挙げられ、メチレン基、エチレン基、プロピレン基が好ましく、特にプロピレン基が好ましい。
7又はR8の非置換又は置換の炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等の非置換アルキル基、これらアルキル基の水素原子の一部又は全部が塩素原子、フッ素原子、臭素原子等のハロゲン原子などで置換された、クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン置換アルキル基などが挙げられる。式(3)又は式(4)以外のR7又はR8としては、水素原子、メチル基、エチル基が好ましい。
また、式(3),(4)中のR9、R10については、紫外線等の高エネルギー線照射時の硬化性を考慮すると水素原子であることが好ましい。mは1〜4の整数であり、好ましくは1である。
1として、具体的には、
Figure 2011079926
Figure 2011079926
等が挙げられ、特に式(7)で示される有機基であると硬度が高くなることからより好ましい。
得られるオルガノポリシロキサン化合物の総シロキサン単位に対して、式(2)で表される有機基が置換しているシロキサン単位が20〜100mol%となることが好ましく、より好ましくは50〜100mol%となることである。
また、上記式(1)において、R2は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基であり、メチル基、エチル基が好ましい。R3は水素原子又はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基であり、メチル基、エチル基が好ましい。aは0,1又は2であり、好ましくは0又は1であり、特に好ましくは0である。
(a−1)成分としては、下記一般式(1a)で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることが好ましい。
1Si(OR33 (1a)
(式中、R1、R3は上記と同じである。)
この場合、式(1)で表されるシラン化合物は、2009年2月17日付けで出願された特願2009−033804号の明細書にその具体的な製造法が記載されている通り、1級アミノ基及び/又は2級アミノ基を含有する有機ケイ素化合物と光重合性基を有するイソシアネート化合物を反応させることにより得ることができる。
ここで、1級アミノ基及び/又は2級アミノ基を含有する有機ケイ素化合物としては特に限定されないが、具体的には、α−アミノメチルトリメトキシシラン、α−アミノメチルメチルジメトキシシラン、α−アミノメチルジメチルメトキシシラン、α−アミノメチルトリエトキシシラン、α−アミノメチルメチルジエトキシシラン、α−アミノメチルジメチルエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、N−2(アミノエチル)α−アミノメチルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)α−アミノメチルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)α−アミノメチルジメチルメトキシシラン、N−2(アミノエチル)α−アミノメチルトリエトキシシラン、N−2(アミノエチル)α−アミノメチルメチルジエトキシシラン、N−2(アミノエチル)α−アミノメチルジメチルエトキシシラン、ビス−(トリメトキシシリルプロピル)アミン、ビス−(メチルジメトキシシリルプロピル)アミン、ビス−(ジメチルメトキシシリルプロピル)アミン、ビス−(トリエトキシシリルプロピル)アミン、ビス−(メチルジエトキシシリルプロピル)アミン、ビス−(ジメチルエトキシシリルプロピル)アミン等が挙げられる。
また、光重合性基を有するイソシアネート化合物としては、上記官能基を有していれば特に限定されないが、市販されていて入手容易なものとして、(メタ)アクリロキシエチルイソシアネート、エチレングリコール−イソシアナートエチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、ビス−1,1−((メタ)アクリロキシメチル)エチルイソシアネート等が挙げられ、反応性、生産性の点から、1級アミノ基及び/又は2級アミノ基を含有する有機ケイ素化合物1モルに対し、光重合性基を有するイソシアネート化合物を0.5〜3モル、特に0.8〜2.5モルの範囲で反応させることが好ましい。
上記反応には、必要に応じて溶媒を使用しても良く、溶媒は原料であるアミノシラン及びイソシアネート化合物と非反応性であれば特に限定されないが、具体的には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒などが挙げられる。
好ましい反応温度は−10〜150℃であり、より好ましくは0〜100℃、更に好ましくは5〜50℃の範囲であり、反応時間は10分〜24時間、特に1時間〜10時間程度である。
(a−2)成分は、上記(a−1)成分以外の加水分解性基含有有機ケイ素化合物であり、好ましくは加水分解性基がアルコキシ基であるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物である。具体的には、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等のアルコキシシラン、アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、パーフルオロアルキル基やポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキサイド)構造を有する有機基含有アルコキシシラン等が例示される。
パーフルオロアルキル基やポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキサイド)構造を有する有機基としては、CF324−、C4924−、C81724−、C81736−、C37OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC36−、C37OC(CF3)FCF2OC(CF3)FC(=O)NHC36−、F(C(CF3)FCF2O)6C(CF3)FC(=O)NHC36−、C37O(C36O)m24CH2CH2(m=2〜100)、(CH33SiOSi(CH3236OCH2CF2(OC24p(OCF2qOCF2CH2OC36−(p、q=2〜100)等が挙げられ、該有機基を含有するアルコキシシランとして、具体的には、CF324Si(OCH33、CF324Si(OC253、CF324Si(OCOCH33、C4924Si(OCH33、C4924Si(OC253、C81736Si(OCH33、C81736Si(OC253、C37OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC36Si(OCH33、C37OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC36Si(OC253、C37OC(CF3)FCF2OC(CF3)FC(=O)NHC36Si(OCH33、C37OC(CF3)FCF2OC(CF3)FC(=O)NHC36Si(OC253、F(C(CF3)FCF2O)6C(CF3)FC(=O)NHC36Si(OCH33、F(C(CF3)FCF2O)6C(CF3)FC(=O)NHC36Si(OC253、C37O(C36O)2324CH2CH2Si(OCH33、C37O(C36O)2324CH2CH2Si(OC253等が挙げられる。
これらの中でも、下記一般式(5)
R’R2 bSi(OR33-b (5)
(式中、R’はアクリロキシプロピル基、メタクリロキシプロピル基、アクリロキシメチル基、メタクリロキシメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を含有する有機基又はポリ(ヘキサフルオロプロペンオキサイド)を含有する有機基であり、R2は炭素数1〜6のアルキル基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、bは0,1又は2である。)
で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物が好ましい。
特に紫外線等の高エネルギー線照射時の硬化性を考慮すると、下記一般式(6)で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることが好ましい。
CH2=C(R11)COOC36(R2bSi(OR33-b (6)
上記式(6)中、R2,R3は上記と同じであり、上記式(1)中のR2,R3で例示したものと同様のものを例示することができる。また、R11は水素原子又はメチル基であり、紫外線等の高エネルギー線照射時の硬化性を考慮すると水素原子であることが好ましい。bは0,1又は2であり、好ましくは0又は1であり、特に好ましくは0である。
[A]成分のオルガノポリシロキサン化合物は、上記(a−1)成分、又は(a−1)成分と(a−2)成分とを(共)加水分解縮合することにより得られるものであるが、上記(a−1)成分の使用割合は、100〜50モル%であり、好ましくは100〜60モル%であり、より好ましくは100〜80モル%である。また、上記(a−2)成分の使用割合は、0〜50モル%であり、好ましくは0〜40モル%であり、より好ましくは0〜20モル%である。(a−1)成分が少なすぎるとコーティング剤の硬化皮膜の耐磨耗性、耐擦傷性が低下する。
上記(a−1)成分、又は(a−1)成分と(a−2)成分との(共)加水分解縮合の反応は、周知の加水分解方法を用いればよい。例えば、酸性又は塩基性の触媒を用い、水又は水と有機溶媒を用いて加水分解することができる。なお、本発明では、加水分解縮合させた後、副生するアルコールや加水分解時に用いた有機溶媒は留去する必要がある。
このようにして得られたオルガノポリシロキサン化合物のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量は、1,000〜8,000であることが好ましく、より好ましくは1,200〜5,000である。1,000より小さいと、縮合が不十分の場合があり、保存安定性が悪く、未反応のシロキサン単位が残ってしまい、皮膜表面にハジキ等が発生する場合がある。8,000より大きいと、粘度が高くなり、ハンドリングが困難になるおそれがある。
また、得られたオルガノポリシロキサン化合物のシラノール基含有量は2質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1質量%以下である。2質量%を超える場合、保存安定性等において問題が発生するおそれがある。シラノール基含有量を上記範囲とするには、縮合反応を十分に行えばよい。
更に、得られたオルガノポリシロキサン化合物は、有機溶剤等を除く不揮発分が97質量%以上とすることが好ましい。
また、上記オルガノポリシロキサン化合物が室温(25℃)で液状の場合には、回転粘度計により測定される25℃における粘度が1,500〜1,000,000mPa・sであることが好ましい。
本発明において、[A]成分であるオルガノポリシロキサン化合物の配合量は、[A]成分と[B]成分の合計中20〜100質量%であり、好ましくは50〜100質量%である。[A]成分が少なすぎると十分な耐磨耗性が得られない。
[B] [A]成分以外の(メタ)アクリル基含有化合物
本発明のコーティング剤組成物は、[A]成分のオルガノポリシロキサン化合物以外に、必要に応じて、反応性がある希釈剤として多官能(メタ)アクリレートを含むことができる。多官能(メタ)アクリレートを含まず、無溶媒の場合、該オルガノポリシロキサン化合物が固体(結晶)化したり、高粘度化したりするため、安定した製造が困難になる他、基板への塗工が非常に困難になるおそれがある。
多官能(メタ)アクリレートとしては、硬化性成分の主成分であり、硬化後に得られる皮膜のマトリックスを形成するものである。多官能(メタ)アクリレートは、分子内に2つ以上の(メタ)アクリル基を有する化合物であり、例えば、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、3−(メタ)アクリロイルオキシグリセリンモノ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、エステルアクリレート等が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。これらの化合物は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
[B]成分の配合量は、[A]成分と[B]成分の合計中0〜80質量%であり、好ましくは0〜50質量%である。[B]成分が多すぎると十分な耐磨耗性が得られない。
[C] ラジカル系光重合開始剤
本発明に使用される硬化触媒としては、ラジカル系光重合開始剤を用いることができる。
ラジカル系光重合開始剤としては、アセトフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系等の通常のものから選択することができる。例えば、ダロキュアー1173、イルガキュア651、イルガキュア184、イルガキュア907(いずれもチバスペシャルティケミカルズ社製)等が挙げられる。
硬化触媒の配合量は、[A]成分と[B]成分の合計100質量部に対して0.1〜20質量部であり、好ましい配合量は0.5〜10質量部である。0.1質量部より少ないと硬化性が悪化し、20質量部より多いと表面の硬度が低下する。
本発明のコーティング剤組成物は、更に必要に応じて、金属酸化物微粒子、帯電防止剤、シランカップリング剤、非重合性の希釈溶剤、重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消泡剤、レベリング剤などを本発明の目的を損なわない範囲で含んでいても差し支えない。
金属酸化物微粒子としては、例えば、Si、Ti、Al、Zn、Zr、In、Sn、Sb等の酸化物微粒子、あるいはこれらの複合酸化物微粒子等が挙げられる。また表面をシリカ、アルミナ等で被覆したものを使用してもよい。金属酸化物微粒子として具体的には、例えば、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタニア等の微粒子が挙げられ、シリカ微粒子が好ましい。このような金属酸化物微粒子を添加することにより、耐磨耗性等の特性をより高めることができる。
また、シリカ微粒子は、低屈折率等の効果が期待される中空、多孔質のものを使用してもよい。前記シリカ微粒子の中でも、活性エネルギー線反応性基を有する加水分解性シラン化合物によって表面修飾されたものが好ましく用いられる。このような反応性シリカ微粒子は、ハードコートを硬化させる際の活性エネルギー線照射によって、架橋反応を起こし、ポリマーマトリックス中に固定される。
なお、金属酸化物微粒子の配合量は、[A]成分と[B]成分の合計100質量部に対して0.1〜50質量部であることが好ましい。
帯電防止剤としては、リチウム塩系化合物や、ピリジニウム系、イミダゾリウム系、脂環式アミン系、脂肪族アミン系等のイオン性化合物などが挙げられる。
具体的には、
(CF3SO22NLi、
(C254+BF4 -
(CH3)(C253+BF4 -
(CH3)(C252(C24OCH3)N+BF4 -
(CH33(C613)N+BF4 -
(CH3)(C8173+BF4 -
(C254+PF6 -
(CH3)(C253+PF6 -
(CH3)(C252(C24OCH3)N+PF6 -
(CH33(C613)N+PF6 -
(CH3)(C8173+PF6 -
(C254+(CF3SO22-
(CH3)(C253+(CF3SO22-
(CH3)(C252(C24OCH3)N+(CF3SO22-
(CH33(C613)N+(CF3SO22-
(CH3)(C8173+(CF3SO22-
等が挙げられる。硬化物の表面抵抗値が初期及び高温高湿時ともに表面抵抗値が1013Ω以下となり、十分な埃付着防止効果が得られる。
帯電防止剤の配合量は、[A]成分と[B]成分の合計100質量部に対して0.5〜15質量部であることが好ましく、より好ましくは1〜10質量部である。配合量が少なすぎると、帯電防止効果が得られなくなる場合があり、多すぎると、高温高湿時にブリードしやすくなる場合があり、また防汚性等が悪化してしまう場合がある。
本発明のコーティング剤組成物は、上記成分を常法に準じて混合することにより調製することができる。また、得られたコーティング剤組成物は、無溶剤で、室温にて液状のものであり、好ましくは回転粘度計により測定した25℃における粘度が10〜2,000mPa・sのものである。
本発明のコーティング剤組成物は、表面に防汚層の付与が必要とされる物品、特に再生専用光ディスク、光記録ディスク、光磁気記録ディスク等の光情報媒体の表面、より詳しくは、記録あるいは再生ビーム入射側表面や、光学レンズ、光学フィルター、反射防止膜、及び液晶ディスプレー、CRTディスプレー、プラズマディスプレー、ELディスプレー等の各種表示素子等の表面に塗布し、硬化皮膜とすることにより、これらの表面の耐擦傷性、耐クラック性、指紋汚れ等の汚染物質に対する防汚効果やマジックインキの拭き取り性を付与することが可能であり、この硬化皮膜を有する物品は、防汚性及び潤滑性に優れると共に耐擦傷性及び耐磨耗性にも優れるものとなり得る。
上記コーティング剤組成物の皮膜を形成する方法としては、スピンコート法等により皮膜を作製することができる。
形成された皮膜の膜厚は、0.1〜50μm、特に0.5〜30μmの範囲にあることが好ましい。膜厚が薄すぎると耐磨耗性が低下する場合があり、また厚すぎると耐クラック性が低下する場合がある。
コーティング剤組成物を光硬化させるための光源としては、通常、200〜450nmの範囲の波長の光を含む光源、例えば高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン灯、カーボンアーク灯等を使用することができる。照射量は特に制限されないが、10〜5,000mJ/cm2、特に20〜1,000mJ/cm2であることが好ましい。硬化時間は、通常0.5秒〜2分、好ましくは1秒〜1分である。
以下、合成例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
なお、下記の例において、揮発分はJIS C 2133に、OH量はJIS K 0070に準じてそれぞれ測定した値であり、重量平均分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー、HLC−8220東ソー社製)を用いてTHF(テトラヒドロフラン)を展開溶媒として測定した値である。
耐マジックインキ性は、硬化皮膜に市販の油性マジックインキで線を描き、ウエスで拭き取ったときの拭き取り性を目視で観察した。
防汚性は、水接触角とオレイン酸接触角を接触角計(CA−X150型、協和界面科学製)を用いて測定した(接触角が大きいものほど防汚性に優れる)。
耐擦傷性、耐磨耗性は、ASTM D 1044に準拠し、テーバー磨耗試験機(磨耗輪CS−10F使用)を用いて硬化皮膜の磨耗試験を行い、磨耗試験前後の硬化皮膜の濁度を濁度計(NHD2000、日本電色工業製)を用いて測定し、〔磨耗試験後の濁度−磨耗試験前の濁度〕の値をΔHazeとした(ΔHazeは15以下の場合に耐擦傷性、耐磨耗性は良好である)。
表面抵抗率は、高抵抗 抵抗率計(ハイレスタUP MCP−HT450型、ダイアインスツルメント社製)、半減期は、帯電電荷減衰度測定器(スタチックオネストメーター、シシド静電気社製)を用い、いずれも25℃、50%RHの雰囲気下で測定した。
[合成例1]
尿素結合を介して結合したアクリロキシ基を含有するオルガノポリシロキサン化合物の合成
出発原料として、下記式(13)で表されるシランを320.5質量部(1.0mol)、イソプロピルアルコールを1,244.4質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液18.9質量部、水92.9質量部を添加し、25℃で12時間撹拌した。メチルイソブチルケトンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。
Figure 2011079926
得られた反応物は25℃で粘稠液体、揮発分0.3質量%、OH量0.2質量%、重量平均分子量3,900であった。
[実施例1]
合成例1にて得られた化合物50質量部、二官能アクリレートである1,6−ヘキサンジオールジアクリレート50質量部、ダロキュアー1173(ラジカル系光重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名)5質量部を混合し、得られた溶媒を含まず、25℃で液体の組成物をポリカーボネートに厚さ5μmとなるように塗布し、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)、硬化させた。
得られた皮膜のテーバー磨耗試験(500g荷重、100回転)では、ΔHazeは5と良好な耐磨耗性を示した。
[合成例2]
尿素結合を介して結合したアクリロキシ基を含有するオルガノポリシロキサン化合物の合成
出発原料として、下記式(14)で表されるシランを418.3質量部(1.0mol)、イソプロピルアルコールを1,797.1質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液26.2質量部、水87.0質量部を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。
Figure 2011079926
得られた反応物は25℃で粘稠液体、揮発分0.5質量%、OH量0.4質量%、重量平均分子量3,500であった。
[実施例2]
合成例2にて得られた化合物50質量部、二官能アクリレートである1,6−ヘキサンジオールジアクリレート50質量部、ダロキュアー1173(ラジカル系光重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名)5質量部を混合し、得られた溶媒を含まず、25℃で液体の組成物をポリカーボネートに厚さ5μmとなるように塗布し、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)、硬化させた。
得られた皮膜のテーバー磨耗試験(500g荷重、100回転)では、ΔHazeは3と良好な耐磨耗性を示した。
[合成例3]
尿素結合を介して結合したアクリロキシ基を含有するオルガノポリシロキサン化合物の合成
出発原料として、上記式(14)で表されるシランを209.2質量部(0.5mol)、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシランを117.0質量部(0.5mol)、イソプロピルアルコールを1,276.3質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液19.3質量部、水92.6質量部を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。
得られた反応物は25℃で粘稠液体、揮発分0.5質量%、OH量0.2質量%、重量平均分子量3,100であった。
[実施例3]
合成例3にて得られた化合物70質量部、二官能アクリレートである1,6−ヘキサンジオールジアクリレート30質量部、ダロキュアー1173(ラジカル系光重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名)5質量部を混合し、得られた溶媒を含まず、25℃で液体の組成物をポリカーボネートに厚さ5μmとなるように塗布し、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)、硬化させた。
得られた皮膜のテーバー磨耗試験(500g荷重、100回転)では、ΔHazeは5と良好な耐磨耗性を示した。
[比較合成例1]
アクリロキシ基を含有するオルガノポリシロキサン化合物の合成
出発原料として、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシランを234.0質量部(1.0mol)、イソプロピルアルコールを755.5質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液12.4質量部、水98.1質量部を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。
得られた反応物は25℃で粘稠液体、揮発分0.8質量%、OH量0.5質量%、重量平均分子量2,400であった。
[比較例1]
比較合成例1にて得られた化合物50質量部、二官能アクリレートである1,6−ヘキサンジオールジアクリレート50質量部、ダロキュアー1173(ラジカル系光重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名)5質量部を混合し、得られた溶媒を含まず、25℃で液体の組成物をポリカーボネートに厚さ5μmとなるように塗布し、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)、硬化させた。
得られた皮膜のテーバー磨耗試験(500g荷重、100回転)では、ΔHazeは9と耐磨耗性は、あまり良くなかった。
[比較例2]
合成例2にて得られた化合物10質量部、二官能アクリレートである1,6−ヘキサンジオールジアクリレート90質量部、ダロキュアー1173(ラジカル系光重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名)5質量部を混合し、得られた溶媒を含まず、25℃で液体の組成物をポリカーボネートに厚さ5μmとなるように塗布し、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)、硬化させた。
得られた皮膜のテーバー磨耗試験(500g荷重、100回転)では、ΔHazeは12と耐磨耗性は、あまり良くなかった。
[合成例4]
尿素結合を介して結合したアクリロキシ基を含有するオルガノポリシロキサン化合物の合成
出発原料として、上記式(14)で表されるシランを405.3質量部(0.96mol)、HFPO3Si(OMe)3[HFPO3:C37OC(CF3)FCF2OC(CF3)FCH2OC36−、Me:メチル]を19.5質量部(0.03mol)、両末端がトリメトキシシリル基で封鎖されたジメチルシロキサンを0.9質量部(0.0008mol)、イソプロピルアルコールを1,838.1質量部反応器中に配合し、均一になったところで20質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液26.7質量部、水86.7質量部を添加し、25℃で12時間撹拌した。トルエンを投入して水洗し、中性化した後、アルコール、トルエン等を留去した。
得られた反応物は25℃で粘稠液体、揮発分0.6質量%、OH量0.6質量%、重量平均分子量3,200であった。
[実施例4]
合成例4にて得られた化合物50質量部、二官能アクリレートである1,6−ヘキサンジオールジアクリレート50質量部、(CF3SO22NLi7.5質量部、ダロキュアー1173(ラジカル系光重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名)5質量部を混合し、得られた溶媒を含まず、25℃で液体の組成物をポリカーボネートに厚さ5μmとなるように塗布し、80W高圧水銀灯で光を2秒間照射し(積算照射量200mJ/cm2)、硬化させた。
得られた皮膜のテーバー磨耗試験(500g荷重、100回転)では、ΔHazeは4と良好な耐磨耗性を示した。更に耐マジックインキ性は合格であり、水接触角は95°、オレイン酸接触角は60°と優れた防汚性を示した。また、表面抵抗率は2×1012Ω/□と低く、半減期も1minと短かった。
[参考例1]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製KBM−903)179.3g(1.00mol)を納め、氷浴を用いて0℃まで冷却した。その中にアクリロキシエチルイソシアネート(昭和電工社製カレンズAOI)141.2g(1.00mol)を滴下し、その後30℃にて4時間加熱撹拌した。IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりに尿素結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、粘度307mm2/s、比重1.143、屈折率1.4673であり、NMRスペクトルにより反応生成物は単一の生成物であり、下記化学構造式(13)に示す構造であることを確認した。
Figure 2011079926
(式中、Meはメチル基を示す。)
[参考例2]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製KBM−903)179.3g(1.00mol)を納め、氷浴を用いて0℃まで冷却した。その中にビス−1,1−(アクリロキシメチル)エチルイソシアネート(昭和電工社製カレンズBEI)239.0g(1.00mol)を滴下し、その後30℃にて4時間加熱撹拌した。IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりに尿素結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、粘度3,424mm2/s、比重1.151、屈折率1.4747であり、NMRスペクトルにより反応生成物は単一の生成物であり、下記化学構造式(14)に示す構造であることを確認した。NMRスペクトルデータは以下の通りである。
1H NMR(300MHz,CDCl3,δ(ppm)):0.70(t,2H),1.46(s,3H),1.69(quint,2H),3.22(t,2H),3.40(t,2H),3.46(s,9H),4.58(m,4H),5.42(m,2H),5.84(m,1H),5.90(m,1H),6.02(m,2H),6.32(m,2H).
13C NMR(75MHz,CDCl3,δ(ppm)):6.3,20.3,23.9,42.8,50.3,54.9,66.7,128.3,130.7,158.4,165.5.
29Si NMR(60MHz,CDCl3,δ(ppm)):−42.2.
Figure 2011079926

Claims (8)

  1. [A](a−1)下記一般式(1)
    12 aSi(OR33-a (1)
    [式中、R1は下記式(2)
    Figure 2011079926
    〔式中、Yは単結合又は−NH−C24−結合であり、Zは非置換又は置換の炭素数1〜6のアルキレン基である。Yが単結合の場合、R7は水素原子、又は非置換もしくは置換の炭素数1〜8のアルキル基であり、R8は下記式(3)又は下記式(4)のいずれか一方である。Yが−NH−C24−結合の場合、R7、R8はいずれか一方が下記式(3)又は下記式(4)で表される構造の基であり、他方が下記式(3)又は下記式(4)で表される構造の基、水素原子、又は非置換もしくは置換の炭素数1〜8のアルキル基である。
    Figure 2011079926
    (式中、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、mは1〜4の整数である。)〕
    で表される基であり、R2は炭素数1〜6のアルキル基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である。aは0,1又は2である。]
    で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物:100〜50モル%、
    (a−2)(a−1)以外の加水分解性基含有有機ケイ素化合物:0〜50モル%
    (但し、(a−1)と(a−2)の合計は100モル%)
    を加水分解縮合反応することにより得られるオルガノポリシロキサン化合物:
    [A]成分と[B]成分の合計中20〜100質量%、
    [B][A]成分以外の(メタ)アクリル基含有化合物:
    [A]成分と[B]成分の合計中0〜80質量%、
    [C]ラジカル系光重合開始剤
    [A]成分と[B]成分の合計100質量部に対して0.1〜20質量部
    を含有してなる無溶剤かつ室温にて液状であることを特徴とする光硬化性コーティング剤組成物。
  2. (a−2)成分が、下記一般式(5)
    R’R2 bSi(OR33-b (5)
    (式中、R’はアクリロキシプロピル基、メタクリロキシプロピル基、アクリロキシメチル基、メタクリロキシメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を含有する有機基又はポリ(ヘキサフルオロプロペンオキサイド)を含有する有機基であり、R2は炭素数1〜6のアルキル基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、bは0,1又は2である。)
    で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることを特徴とする請求項1記載のコーティング剤組成物。
  3. (a−2)成分が、下記一般式(6)
    CH2=C(R11)COOC36(R2bSi(OR33-b (6)
    (式中、R2は炭素数1〜6のアルキル基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R11は水素原子又はメチル基である。bは0,1又は2である。)
    で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることを特徴とする請求項2記載のコーティング剤組成物。
  4. (a−1)成分が、下記一般式(1a)
    1Si(OR33 (1a)
    (式中、R1、R3は上記と同じである。)
    で表されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
  5. (a−1)成分中のR1が、下記式(7)
    Figure 2011079926
    で表される基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
  6. [A]オルガノポリシロキサン化合物の重量平均分子量が1,000〜8,000である請求項1〜5のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
  7. [A]オルガノポリシロキサン化合物のシラノール基含有量が2質量%以下である請求項1〜6のいずれか1項記載のコーティング剤組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のコーティング剤組成物の硬化皮膜が形成されてなる物品。
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