以下の実施の形態の説明において記す前後左右とは、遊技者から見た、つまり遊技機に向かって見た方向を指すものとする。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図16を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の遊技システムのシステム構成図である。
遊技場には、遊技場に設置された遊技用装置4を管理するための遊技場管理装置1が設置される。
遊技場管理装置1は、中継装置13Aを介して、コーナーランプ7、複数の情報収集端末装置3、及び複数の呼出しランプ8に接続される。
コーナーランプ7は、複数の遊技用装置4が配置される一つの島設備に一つのコーナーランプ7が配置されるものである。島設備に配置される遊技用装置4等に異常が発生した場合には、当該島設備に配置されたコーナーランプ7は、点灯又は点滅して、当該島設備に異常が発生したことを遊技場の従業員に報知する。
なお、コーナーランプ7は、島設備毎に設置されなくてもよく、例えば、フロア毎、通路毎、又は、所定のブロック毎に設置されてもよい。
情報収集端末装置3は、遊技用装置4又はジェットカウンタ30に接続され、情報収集端末装置3に接続された遊技用装置4又はジェットカウンタ30から出力された各種信号に基づいて、所定期間の遊技データの累積値を生成する。また、情報収集端末装置3は、情報収集端末装置3に接続された遊技用装置4、又は、遊技者が遊技の結果獲得した遊技媒体を計数するジェットカウンタ30から出力された各種信号を、中継装置13Aを介して遊技場管理装置1へ出力する。
この情報収集端末装置3が生成する所定期間の遊技データの累積値は、通常は一営業単位毎に累積算出される。ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までを意味し、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前、午後等に分割して、一日に複数の営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば、一週間)にわたるものとしてもよい。
なお、複数(例えば、二台)の遊技用装置4に対して一台の情報収集端末装置3を接続する構成でもよい。また、本実施の形態では、記憶媒体受付端末装置6(図2参照)は各遊技機5(図2参照)に一対一に対応して接続する構成としている。しかし、例えば、記憶媒体受付端末装置6を二台の遊技用装置4の間に一台設け、切替スイッチにより、左右どちらの遊技用装置4に対応するかを切り替えても良い。
呼出しランプ8は、遊技用装置4等に異常が発生した場合に、ランプを点灯又は点滅し、当該遊技用装置4に異常が発生したことを遊技場の従業員に報知する。
遊技用装置4は、図2に示すように、記憶媒体受付端末装置6の一例としてのカードユニット、遊技機(遊技台)5、アウトタンク43、及び各台計数器68を備える。これらの装置及び機器については、図2で詳細を説明するためここでは概略を説明する。
記憶媒体受付端末装置(カードユニット)6は、遊技者が所有する有価価値、貯球、持ち球を使用して遊技媒体(遊技球又はメダル等)を払い出す。遊技機(遊技台)5は、記憶媒体受付端末装置6から払い出された遊技媒体を使用して遊技を行う。
アウトタンク43は、遊技媒体を使用して行われる遊技において、遊技機5の裏面側から外部へ導出された、入賞口や入賞装置に入賞した遊技媒体と、いずれの入賞口にも入賞せずにアウト口39(図2参照)に受け入れられた遊技媒体を計数する。各台計数器68は、遊技者が遊技の結果獲得し、遊技機5の前面側から外部へ導出された遊技媒体(拾った遊技球や他の人から借りた遊技球も含む)を計数する。
なお、各台計数器68が遊技場に設置されたすべての遊技用装置4に備われば、ジェットカウンタ30は遊技場に設置されなくてもよい。また、ジェットカウンタ30が遊技場に設置されていれば、各台計数器68が各遊技用装置4に備えられなくてもよい。
記憶媒体受付端末装置6は、所定数(1貸出分)の遊技媒体を遊技者に払い出した場合に払出情報(第1の払出情報)を情報収集端末装置3に出力し、記憶媒体受付端末装置6に紙幣が投入された場合に投入された紙幣の有価価値を示す入金信号(第1の紙幣受付情報)を情報収集端末装置3に出力する。遊技機5は、遊技状態を示す各種遊技信号を情報収集端末装置3に出力する。
各遊技用装置4、及びジェットカウンタ30は、中継装置13Bを介して、提供専用装置35、残額精算機15、景品POS9、及び会員管理装置17に接続されている。
記憶媒体受付端末装置6は、記憶媒体(会員カード又はワンデイカード等)を受け付けた場合には、記憶媒体に記憶されているカードIDを中継装置13Bを介して、会員管理装置17に送信する。また、記憶媒体受付端末装置6は、所定数の遊技媒体を遊技者に払い出す場合に貸出情報又は払出情報を中継装置13Bを介して、会員管理装置17に送信する。
貸出情報は、遊技者が所有する有価価値(カードに記憶された残額情報)を消費して遊技媒体を払い出す場合に送信されるものであり、払出情報は、遊技者が所有する獲得球(持ち球)又は貯球を消費して遊技媒体を払い出す場合に送信されるものである。
また、記憶媒体受付端末装置6は、記憶媒体受付端末装置6に紙幣が投入された場合に投入された紙幣の有価価値を示す入金情報(第2の紙幣受付情報)を中継装置13Bを介して、会員管理装置17に送信する。
提供専用装置35は、記憶媒体受付端末装置6と同様に遊技者が所有する獲得球又は貯球を他の遊技者へ提供(供給)するための機能を備える装置である。
残額精算機15は、遊技者が所持する記憶媒体に記憶されているカードIDに対応する有価価値(残額)を遊技者に払い戻す。
景品POS9は、遊技者が保有する遊技媒体と引き換えに景品を交換するとともに、景品の在庫管理を行う。また、景品POS9は、遊技者に関する情報を登録し、会員カードを発行する機能を備える。
会員管理装置17は、遊技者のカードIDと当該遊技者が所有する各種遊技媒体の数量(貯球数、貯メダル数、持ち球数等)とを対応付けて管理する。この遊技者のカードIDと当該遊技者が所有する各種遊技媒体の数量とを対応付けた情報を口座情報という。
また、遊技場管理装置1及び会員管理装置17は、インタフェース装置14を介して相互に接続されている。
図2は、本発明の第1実施形態の遊技用装置4の構成の説明図である。
まず、遊技機5の構成について説明する。
遊技機5の前面枠19は、本体枠(外枠)12に図示しないヒンジを介して開閉回動可能に組み付けられる。遊技盤50は、前面枠19の表側に形成された収納部(図示省略)に収装される。また、前面枠19には、遊技盤50の前面を覆うカバーガラス(透明部材)を備えたガラス枠18が取り付けられている。
遊技盤50について説明する。
遊技盤50の表面には、ガイドレール55で囲われた略円形状の遊技領域51が形成される。
遊技領域51には、ほぼ中央に表示装置58が設けられるセンターケース40が設置される。表示装置58は、センターケース40に設けられた凹部に、センターケース40の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、センターケース40は、表示装置58の表示領域の周囲を囲い、表示装置58の表示領域から突出して設けられている。
表示装置58は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。表示画面の変動表示領域には、識別情報として割り当てられた三つの特別図柄が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲーム(補助遊技)が行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像(例えば、大当たり表示、ファンファーレ表示、エンディング表示等)が表示される。
センターケース40の左側には、普通図柄始動ゲート31が設けられる。センターケース40の左下側には、三つの一般入賞口32が備えられ、センターケース40の右下側には、一つの一般入賞口32が備えられている。
センターケース40の下側には、開閉可能な普通変動入賞装置33を備える始動入賞口34が設けられる。
また、センターケース40の下側に設けられた始動入賞口34の下方には、表示装置58の作動結果によって遊技球を受け入れない状態と受け入れやすい状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)36が設けられる。
遊技機5では、図示しない発射装置から遊技領域51に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われる。打ち出された遊技球は、遊技領域51内の各所に設置された釘や風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域51を流下し、一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に入賞するか、遊技領域51の最下部に設けられたアウト口39に入り、遊技機5の裏面側のアウトタンク43に排出される。
なお、遊技球が各種入賞口又はアウト口39に入る前に、普通図柄始動ゲート31を通過する場合がある。
また、始動入賞口34の状態には、普通変動入賞装置33の開閉によって、遊技球が入賞しやすい状態と遊技球が入賞しにくい状態とがある。
通常、普通変動入賞装置33は閉状態であり、始動入賞口34は、遊技球が入賞しにくい状態である。普通図柄始動ゲート31を遊技球が通過することによって、普図変動表示ゲームが実行され、普図変動表示ゲームの結果、当たり状態が発生すると、普通変動入賞装置33が開状態に変換され、始動入賞口34は遊技球が入賞しやすい状態となる。
一般入賞口32への遊技球の入賞は、図示しない一般入賞口センサによって検出される。
始動入賞口34への遊技球の入賞は、図示しない始動入賞口センサによって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技機5の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶(始動記憶)として所定数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この始動記憶の記憶数は、図示しない特図表示器に表示される。遊技機5は、始動記憶に基づいて、表示装置58にて特図変動表示ゲーム(補助遊技)を行う。
始動入賞口34に遊技球の入賞又は始動記憶があると、表示装置58では、前述した数字等で構成される識別情報(特別図柄)が左(第一識別情報)、右(第二識別情報)、中(第三識別情報)の順に変動表示を開始して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、表示装置58では、始動記憶の記憶数に対応する回数だけ、特図変動表示ゲームが行われ、興趣向上のために多様な表示を演出する。
始動入賞口34への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の当たり乱数値が当たり値であるとき)には特図変動表示ゲームの結果として表示図柄により特定の結果態様(特別結果態様)が導出されて、大当たり状態となる。具体的には、図示しない特図表示器では、当たり図柄である一桁の特別図柄で停止して、表示装置58は、三つの特別図柄が揃った状態(大当り図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置36の大入賞口は、所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態から遊技球を受け入れやすい開状態に変換されることを所定回数だけ繰り返す大当り状態(特別遊技状態)となる。すなわち、特別変動入賞装置36が所定の時間又は所定数の遊技球が入賞するまで大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという特典が付与される。
特別変動入賞装置36の大入賞口への遊技球の入賞は、図示しないカウントセンサによって検出される。
普通図柄始動ゲート31への遊技球の通過は、図示しない普通図柄始動ゲートセンサによって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技機5内の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、普通図柄入賞記憶の記憶された個数は図示しない普図表示器に表示される。
普図入賞記憶があると、遊技機5は、普図入賞記憶に基づいて図示しない普図表示器で普図変動表示ゲームを開始する。すなわち、普通図柄始動ゲート31への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普図乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普図表示器に表示される普通図柄が当たり状態で停止し、当たり状態となる。このとき、普通変動入賞装置33は、始動入賞口34への入口が所定の時間だけ開放するように変換されるため、始動入賞口34は、遊技球が入賞しやすい状態となる。なお、普通変動入賞装置33の開放時間は、例えば、確率変動状態及び変動時間短縮状態では2.9秒間、通常遊技状態では0.5秒間として、遊技状態に応じて開放態様が変化するようにしてもよい。
このようにして、一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた賞球数の遊技球が賞球として払い出される。
また、入賞した遊技球やアウト口39によって回収された遊技球は、遊技機裏面側からアウトタンク43に排出される。アウトタンク43に排出された遊技球は、回収球として計数された後に島設備に回収される。この回収球は、図示しない揚送装置により島設備の上部に揚送され、再度補給球として島設備に配設されている遊技機5に分配される。なお、アウトタンク43は、所定数(例えば、10個)の遊技球を計数する毎に、回収信号を情報収集端末装置3に出力する。
ガラス枠18のカバーガラスの周囲には、装飾光が発光される装飾部材16が備えられている。この装飾部材16の内部にはランプやLED等からなる図示しない装飾装置が備えられている。この装飾装置を所定の発光態様によって発光することによって、装飾部材16が所定の発光態様によって発光する。また、ガラス枠18の上方には照明ユニット37が備えられている。
前面枠19の下部の開閉パネル20には図示しない発射装置に遊技球を供給する上皿21が、固定パネル22には灰皿29、下皿23及び図示しない発射装置の操作部24等が備えられている。
また、遊技者が操作部24を回動操作することによって、図示しない発射装置は、上皿21から供給される遊技球を発射する。
また、上皿21の上縁部には、遊技者からの操作入力を受け付けるためのセレクトボタン44及び演出ボタン41が備えられている。
遊技者がセレクトボタン44を操作することによって、表示装置58における特図変動表示ゲームの演出内容を選択することができる。また、遊技者が演出ボタン41を操作することによって、表示装置58における特図変動表示ゲームに、遊技者の操作を介入させた演出を行うことができる。
上皿21の右上部には、遊技者が有価価値を消費して遊技媒体を借りる場合に操作する貸出ボタン26、及び、記憶媒体受付端末装置6からカード(ワンデイカード、会員カード等)を排出させるために操作される排出ボタン27が設けられている。これらのボタン26、27の間には、会員カードやワンデイカード等のカードに記憶された残高を表示する残高表示部28が設けられる。
また、下皿23には、下皿23に貯留された遊技球を排出するための下皿球抜き機構42が備えられる。
前面枠19の下部右側には、ガラス枠18を施錠するための鍵25が備えられている。
記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61、表示装置62、紙幣挿入口63、状態表示部64、払出口66、球払出案内装置67、及び各台計数器68を備える(なお、場内にジェットカウンタ30が設置されていれば各台計数器68を備えていなくても良い)。
カード挿入口61は、記憶媒体受付端末装置6の表示装置62の下方に設けられる。カード挿入口61には、プリペイドカード又は会員カード等のカードが挿入される。
表示装置62は、記憶媒体受付端末装置6の中央付近に設けられる。表示装置62は、表示部621及び操作部622を備える。
操作部622は、中断スイッチ6221、及びカードIDクリアスイッチ6222を備える。
中断スイッチ6221は、遊技者が食事など遊技用装置4の前を離れる場合(つまり、遊技を中断する場合)に操作されるスイッチである。記憶媒体受付端末装置6は、中断スイッチ6221が操作されると、カード挿入口61に挿入されているカードのカードIDを記憶してからカードを排出する。そして、カード挿入口61にカードが新たに挿入されても、挿入されたカードのカードIDとカード排出時に記憶されたカードIDとが一致しなければ、新たに挿入されたカードを排出し、排出時に記憶されたカードID以外のカード以外での遊技を禁止する。
カードIDクリアスイッチ6222は、中断スイッチ6221が操作された場合に記憶されるカードIDを消去する場合に操作される。
なお、本実施形態では、貯球と貸球を区別しているが、貯球を球数データとして記憶せずに、有価価値に変換して記憶しておき、貯球を再使用する場合に、有価価値を消費して遊技球を払い出すようにすれば、貯球も貸球と言うことができる。
表示部621は、カード情報表示画面、大当たり情報表示画面、残高情報表示画面、及び図9A及び図9Bに示す各種提供画面等を表示する。カード情報表示画面では、カード挿入口61に挿入されたプリペイドカード又は会員カードに記憶された情報(会員情報)が表示される。大当たり情報表示画面では、遊技機5において所定期間の間に実行された特図変動表示ゲームの回数及び特図変動表示ゲームの結果が大当たりである回数が表示される。
残高情報表示画面では、カード挿入口61に挿入されたプリペイドカード又は会員カードに記憶された有価価値、又は、カードが挿入されない状態で、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されることにより、記憶媒体受付端末装置6内にストックされたカードに記憶された有価価値の残高が表示される。
図9A及び図9Bに示す各種提供画面では、他の遊技者に遊技媒体(遊技球又はメダル)を提供する場合に、提供する遊技媒体の種類や数等を決定する画面である。
表示部621は、タッチパネルが操作されることによって、記憶媒体受付端末装置6への入力が行われる。
紙幣挿入口63は、記憶媒体受付端末装置6の表示装置62の上方に設けられる。紙幣挿入口63には、紙幣が挿入される。
紙幣挿入口63の上方には、状態表示部64が設けられる。状態表示部64は、記憶媒体受付端末装置6の動作に対応して色を変化させる。例えば、記憶媒体受付端末装置6が利用可能状態である場合には、状態表示部64は緑色に点灯し、記憶媒体受付端末装置6のカード挿入口61にカードが挿入されている間、状態表示部64は赤色に点灯する。
遊技者が所有する遊技媒体(各台計数器68やジェットカウンタ30によって計数された獲得球、貯球など)を使用して遊技を行う場合には、記憶媒体受付端末装置6が遊技球を払い出す。具体的には、記憶媒体受付端末装置6のカード挿入口61の上部に払出口66が設けられ、払出口66から遊技球が払い出される。払出口66から払い出された遊技球は、球払出案内装置67によって、上皿21に案内される。
各台計数器68は、記憶媒体受付端末装置6の下部に設けられる。各台計数器68の設置された箇所から遊技機の下皿球抜き機構42の下方へ導入路53が配設されている。
各台計数器68は、下皿球抜き機構42が操作されることによって導入路53へ排出され、導入路53により記憶媒体受付端末装置6側へ導かれた遊技球を計数する。各台計数器68は、記憶媒体受付端末装置6の下皿球抜き機構42よりも下方に設置されている。
このように、記憶媒体受付端末装置6が各台計数器68を備え、遊技球が導入路53により各台計数器68に導かれるので、各台計数器68を後から導入する場合に島設備の工事の必要がない。
なお、本実施形態の記憶媒体受付端末装置6は、紙幣の挿入を受け付ける機能は備えなくてもよく、カードの挿入を受け付けるものであればよい。また、紙幣の挿入により、球貸をして、払出口66から遊技球を払い出す、所謂現金球貸機でも良い。
次に、遊技用装置4から出力される信号について説明する。
まず、遊技機5から出力される各種信号について説明する。
遊技機5から情報収集端末装置3に、以下のような遊技に関わる信号が入力される。
遊技機5は、一般入賞口32又は特別変動入賞装置36の大入賞口に遊技球が入賞したことによって、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球を、図示しない排出装置から上皿21に排出する。そして、所定数の賞球を排出する毎に「賞球信号」(例えば、10個で1パルスのパルス信号)を遊技データとして出力する。
また、遊技機5は、特図変動表示ゲームの結果が特別遊技状態(大当り状態)のときは、当該特別遊技状態中に「特賞信号」を遊技データとして出力する。
また、遊技機5は、当該特別遊技状態の後に発生する特定遊技状態(確率変動状態・時短状態)中に、「確変・時短信号」を遊技データとして出力する。
また、遊技機5は、始動入賞口34への遊技球の入賞によって「始動入賞信号」を遊技データとして出力し、特図変動表示ゲームを開始すると、特図変動表示ゲームを開始する毎に「スタート信号」を遊技データとして出力する。
また、遊技機5は、ガラス枠18が開放されたことを検出した場合、又は前面枠19が開放されたことを検出した場合、「ガラス枠/前面枠開放検出信号(枠開放検出信号)」を出力する。
また、遊技機5から出力される信号(遊技データ)には、特図変動表示ゲームが終了したときに出力される「図柄確定信号」等もある。
これらの信号を受信した情報収集端末装置3は、受信した信号に応じて遊技機5の状態を設定したり、データを加算したり、累積値を集計したりする。なお、集計した累積値を収集データという。情報収集端末装置3は、これらの信号が入力された場合には、遊技場管理装置1に対応する遊技データを出力する。
次に、記憶媒体受付端末装置6から情報収集端末装置3へ出力される各種信号について説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61にカードが挿入された場合、挿入されたカードに記憶された各種データを読み取り、読み取ったデータを記憶する。
記憶媒体受付端末装置6は、遊技機5に備わる貸出ボタン26が操作され、遊技者が所有する有価価値(カードに記憶された残額)から所定数(例えば、25個の)の遊技球を払い出す毎に「貸出情報」を情報収集端末装置3へ送信する。
記憶媒体受付端末装置6は、貯球から所定数(例えば、25個)の遊技球を払い出す毎に「貯球払出情報」を情報収集端末装置3へ出力する。また、記憶媒体受付端末装置6は、獲得球から所定数(例えば、25個)の遊技球を払い出す毎に「獲得球払出情報」を情報収集端末装置3へ出力する。なお、「貯玉払出情報」及び「獲得球払出情報」を総称して「払出情報」という。
記憶媒体受付端末装置6の紙幣挿入口63に紙幣が挿入された場合には、挿入された紙幣の金額を特定して、特定した金額を「入金情報」(第1の紙幣受付情報)として情報収集端末装置3へ出力する。
次に、記憶媒体受付端末装置6から会員管理装置17へ送信される各種情報について説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、会員管理装置17から接続確認要求を受信した場合には、接続確認要求に対応する接続確認応答を会員管理装置17へ送信する。換言すると、記憶媒体受付端末装置6は、会員管理装置17と接続確認情報を通信する。
記憶媒体受付端末装置6は、情報収集端末装置3へ「入金情報」(第1の紙幣受付情報)を出力する場合に、挿入された紙幣の金額を示す金額情報(第2の紙幣受付情報)を会員管理装置17にも送信する。
記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61にカードが挿入された場合、挿入されたカードに記憶されているカードIDを読み取り、読み取ったカードIDを「カード情報」として会員管理装置17へ送信する。
記憶媒体受付端末装置6は、情報収集端末装置3へ「貸出情報」又は「払出情報」を送信する場合に、「貸出情報」又は「払出情報」を会員管理装置17にも送信する。
図3は、本発明の第1実施形態の会員管理装置17の構成を示すブロック図である。
会員管理装置17には、CPU1701、プログラム等を予め格納したROM1702、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM1703、及び、各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)1704が設けられている。
RAM1703は、各種データを一時的に記憶する記憶領域及びCPU1701の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。また、ROM1702にプログラムを記憶する代わりに、HDD1704にプログラムを保存し、RAM1703にプログラムをコピーしRAM1703でプログラムを動作させることも可能である。
これらのCPU1701、ROM1702、RAM1703及びHDD1704はバス1705によって接続されている。バス1705は、CPU1701がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
バス1705には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート1706及びI/Oポート1707が接続されている。
ネットワーク通信ポート1706は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。
具体的には、会員管理装置17には、ネットワーク通信ポート1706を介して、遊技場管理装置1、残額精算機15、記憶媒体受付端末装置6及び提供専用装置35が接続されている。
I/Oポート1707には、入力装置1710、出力装置1711、及びUPS(uninterruptible power supply)1712が接続される。入力装置1710は、会員管理装置17に管理者がデータを入力するための装置であり、例えば、マウス、キーボード等である。また、出力装置1711は、例えば、ディスプレイ等である。UPS1712は、停電が発生した場合に、会員管理装置17に電源を供給するための装置である。
なお、遊技場管理装置1と会員管理装置17とがシリアル接続される場合には、会員管理装置17は、I/Oポート1707を介して、遊技場管理装置1と接続される。
図4は、本発明の第1実施形態の記憶媒体受付端末装置6の構成を示すブロック図である。
記憶媒体受付端末装置6には、CPU601、プログラム等を予め格納したROM602、及び、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM603が設けられている。
RAM603は、各種データを一時的に記憶する記憶領域及びCPU601の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。
これらのCPU601、ROM602、及びRAM603はバス605によって接続されている。バス605は、CPU601がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
バス605には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート606及びI/Oポート607が接続されている。
ネットワーク通信ポート606は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。
具体的には、記憶媒体受付端末装置6には、ネットワーク通信ポート606を介して、会員管理装置17が接続されている。
I/Oポート607には、利用可LED641、カード挿入中LED642、紙幣挿入口63、表示装置62、カードリーダ・ライタ(カードR/W)610、カードストッカ613、及び各台計数器68が接続される。
利用可LED641及びカード挿入中LED642は、状態表示部64を構成するものであり、利用可LED641は、記憶媒体受付端末装置6が利用可能状態である場合に緑色に点灯し、カード挿入中LED642は、カード挿入口61にカードが挿入されている間、状態表示部64は赤色に点灯する。
カードR/W610は、カード挿入口61に挿入されたカードに記憶されたデータを読み取るとともに、カード挿入口61に挿入されたカードにデータを書き込む。カードストッカ613は、ワンデイカード等をストックしている。
図5は、本発明の第1実施形態の遊技システムで実行される入金処理、貸出処理、払出処理、及び中断/終了処理のシーケンス図である。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に遊技者が所持するカードが挿入されたことを検出する(501)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されたカードに記憶されたデータをカードR/W610に読み取らせる(502)。そして、記憶媒体受付端末装置6は、カードR/W610が読み取ったデータをカード受付情報として会員管理装置17に送信する(503)。
カードには、当該カードの一意な識別子であるカードID、カードを所持する遊技者の残金を示す残金情報、及び遊技者が獲得した遊技媒体がある場合には当該獲得した遊技媒体の数を示す遊技媒体数情報が記憶されている。このため、ステップ503の処理では、記憶媒体受付端末装置6は、カードID、残金情報、及び遊技媒体数情報をカード受付情報として、会員管理装置17に送信する。
会員管理装置17は、ステップ503の処理で送信されたカード受付情報を受信した場合には、図7に示す会員データベース700を参照し、データ認証を実行し(504)、データ認証の認証結果を記憶媒体受付端末装置6に送信する(505)。
ここで、図7を用いて、会員データベース700について説明する。
図7は、本発明の第1実施形態の会員データベース700の説明図である。
会員データベース700には、カードに記憶されたカードIDと当該カードを所有する遊技者の遊技媒体数情報とを関連付けた口座情報が登録される。
具体的には、会員データベース700は、カードID701、残金702、貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707を含む。なお、貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705と分けているのは、遊技球の再使用の場合の手数料を変えられるようにするためであり、獲得玉数705は、遊技球を再使用する際に手数料を取らないものであり、当日貯玉704は、遊技球を再使用する際に取られる手数料が貯玉703の手数料より少ないものである。従って手数料が同じであれば分けなくとも良い。また、説明の簡略化のために省略したが、獲得メダル数を設けても良いし、これらのデータ項目を取捨選択して必要なものだけ使用するようにしても良い。
カードID701には、カードの一意な識別子であるカードIDが登録される。残金702には、遊技者が入金した金額のうち、遊技にまだ使用されていない残金が登録される。
貯玉703には、遊技者が本営業日よりも前の営業日に精算した結果遊技場に預け入れられた遊技球数が登録される。当日貯玉704には、遊技者が本営業日に精算した結果遊技場に預け入れられた遊技球数が登録される。獲得玉数705には、遊技者が遊技の結果獲得した遊技球数のうち未精算の遊技球数が登録される。
貯メダル706には、遊技者が本営業日よりも前の営業日に精算した結果遊技場に預け入れられたメダル数が登録される。当日貯メダル707には、遊技者が本営業日に精算した結果遊技場に預け入れられたメダル数が登録される。
通常、遊技球はパチンコ機による遊技に用いられ、メダルはパチスロ機による遊技に用いられる。
図5に戻って、ステップ504の処理について具体的に説明する。
会員管理装置17は、会員管理装置17に記憶される図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信したカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択されたエントリに含まれる残金702と受信した残金情報が示す残金とが一致するか否かを判定するとともに、選択されたエントリに含まれる獲得玉数705と受信した遊技媒体数情報が示す遊技媒体数とが一致するか否かを判定する。
選択されたエントリに含まれる残金702と受信した残金情報が示す残金とが一致し、かつ、選択されたエントリに含まれる獲得玉数705と受信した遊技媒体数情報が示す遊技媒体数とが一致する場合には、会員管理装置17は、ステップ505の処理で、データ認証が成功したことを示す認証結果、及び受信したカードIDの貯玉情報を記憶媒体受付端末装置6に送信する。
なお、貯玉情報は、記憶媒体受付端末装置6に挿入されたカードの貯玉703、当日貯玉704、貯メダル706、及び当日貯メダル707に登録された情報である。
ここで、会員管理装置17が受信したカードIDの貯玉情報を取得する方法を説明する。
まず、会員管理装置17は、会員管理装置17に記憶される図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信したカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、選択されたエントリの貯玉703に登録された貯玉数、当日貯玉704に登録された当日貯玉数、貯メダル706に登録された貯メダル数、及び当日貯メダル707に登録された当日貯メダル数を貯玉情報として取得して、取得した貯玉情報を記憶媒体受付端末装置6に送信する。
一方、選択されたエントリに含まれる残金702と受信した残金情報が示す残金とが一致しない場合、選択されたエントリに含まれる獲得玉数705と受信した遊技媒体数情報が示す遊技媒体数とが一致しない場合には、会員管理装置17は、ステップ505の処理で、データ認証が失敗したことを示す認証結果を記憶媒体受付端末装置6に送信する。なお、データ認証が失敗した場合には、会員管理装置17は、受信したカードIDの貯玉情報を記憶媒体受付端末装置6に送信しない。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ505の処理で送信された認証結果を受信した場合には、受信した認証結果がデータ認証が成功したことを示すか、失敗したことを示すかを特定する。
受信した認証結果がデータ認証が失敗したことを示す場合には、記憶媒体受付端末装置6は、カードに記憶されたデータが改ざんされている可能性があるので、当該カードをカード挿入口61から排出して、当該カードを用いる遊技媒体の払い出しを禁止する。
一方、受信した認証結果がデータ認証が成功したことを示す場合には、当該カードを用いる遊技媒体の払い出しを許可する。
次に、記憶媒体受付端末装置6の紙幣挿入口63に紙幣が挿入された場合に記憶媒体受付端末装置6及び会員管理装置17で実行される入金処理について説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されたことを検出する(506)。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ506の処理で紙幣挿入口63に紙幣が挿入されたことを検出すると、紙幣挿入口63に挿入された紙幣の金額を特定して、特定した金額を示す入金額情報、カードID、及び獲得媒体数情報を入金情報として会員管理装置17に送信する(507)。
会員管理装置17は、ステップ507の処理で送信された入金情報を受信した場合に、受信した入金情報に基づいて、図7に示す会員データベース700の残金702及び獲得玉数705を更新する(508)。
具体的には、会員管理装置17は、会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信した入金情報のカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択されたエントリの残金702に登録された金額に受信した入金情報の入金額情報が示す金額を加算する。また、会員管理装置17は、選択されたエントリの獲得玉数705を受信した入金情報の獲得遊技媒体数情報が示す遊技媒体数に更新する。
そして、会員管理装置17は、受信した入金情報に対する応答である入金応答情報を記憶媒体受付端末装置6に送信する(509)。
記憶媒体受付端末装置6は、入金応答を受信した場合には、ステップ507の処理で特定した紙幣挿入口63に挿入された金額をカード挿入口61に挿入されているカードの残金情報に加算し、加算された金額をカード挿入口61に挿入されているカードに書き込む(510)。
これによって、紙幣挿入口63に挿入された紙幣の金額を、会員管理装置17に記憶される会員データベース700及びカード挿入口61に挿入されたカードに反映できる。
次に、カードに記憶される残金情報を用いて遊技球が払い出される場合に、記憶媒体受付端末装置6及び会員管理装置17で実行される貸出処理について説明する。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、遊技機5の貸出ボタン26が操作されたことを検出する(511)。一回の貸出ボタン26の操作によって遊技者に払い出される遊技媒体の数は予め設定されている。このため、一回の貸出ボタン26の操作により減算される金額も予め設定されている。
ステップ511の処理で遊技機5の貸出ボタン26が操作されたことを検出すると、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されたカードに記憶された残金情報を読み取り、読み取った残金情報、カードID、及び獲得媒体数情報を貸出(残金)情報として会員管理装置17に送信する(512)。
会員管理装置17は、ステップ512の処理で送信された貸出情報を受信すると、受信した貸出情報に基づいて、図7に示す会員データベース700の残金702及び獲得玉数705を更新する(513)。
具体的には、会員管理装置17は、会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信した貸出情報のカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択されたエントリの残金702に登録された金額から、一回の貸出ボタン26の操作で消費される額を減算する。また、会員管理装置17は、選択されたエントリの獲得玉数705を受信した貸出情報の獲得遊技媒体数情報が示す遊技媒体数に更新する。
そして、会員管理装置17は、受信した貸出情報に対する応答である貸出応答情報を記憶媒体受付端末装置6に送信する(514)。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ514の処理で送信された貸出応答情報を受信した場合には、カード挿入口61に挿入されているカードの残金から一回の貸出ボタン26の操作で消費される額を減算し、減算された値をカード挿入口61に挿入されているカードに書き込む(515)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、払出口66から遊技球を払い出す貸出処理を実行する(516)。
以上により、一回の貸出ボタン26の操作によって、一回の貸出ボタン26の操作により消費される金額が会員データベース700及びカード挿入口61に挿入されたカードから減算され、一回の貸出ボタン26の操作により払い出されるべき数の遊技媒体を払い出すことができる。
次に、貯球又は獲得球を用いて遊技球が払い出される場合に、記憶媒体受付端末装置6及び会員管理装置17で実行される払出処理について説明する。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、表示装置62に表示される図9AのSTEP1に示すメイン画面910の獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたことを検出する(517)。一回の獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作によって遊技者に払い出される遊技媒体の数は予め設定されている。このため、一回の獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作により減算される遊技媒体数も予め設定されている。
ステップ517の処理で獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたことを検出すると、記憶媒体受付端末装置6は、獲得球再プレイボタン912が操作されたか、貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたかを示す貯球払出情報、獲得媒体数情報、及びカードIDを会員管理装置17に送信する(518)。
会員管理装置17は、ステップ518の処理で送信された貯球払出情報、獲得媒体数情報、及びカードIDを受信すると、受信した貯球払出情報、獲得媒体数情報、及びカードIDに基づいて、図7に示す会員データベース700の貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705を更新する(519)。
具体的には、会員管理装置17は、受信した貯球払出情報が貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたことを示す場合には、さらに、貯球払出情報が、貯球から遊技媒体を払い出すのか、当日貯玉から遊技媒体を払い出すのか、貯メダルから遊技媒体を払い出すのか、当日貯メダルから遊技媒体を払い出すのかを特定する。
受信した貯球払出情報が貯球から遊技媒体を払い出すことを示す場合には、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信したカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択されたエントリの貯玉703に登録された貯玉数から一回の貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作で消費される貯玉数を減算し、減算後の値に貯玉703を更新する。また、選択されたエントリの獲得玉数705に登録された遊技媒体数を受信した獲得媒体数情報が示す遊技媒体数に更新する。
受信した貯球払出情報が当日貯球から遊技媒体を払い出すことを示す場合には、会員管理装置17は、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信したカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択されたエントリの当日貯玉704に登録された当日貯玉数から一回の貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作で消費される当日貯玉数を減算し、減算後の値に貯玉703を更新する。また、選択されたエントリの獲得玉数705に登録された遊技媒体数を受信した獲得媒体数情報が示す遊技媒体数に更新する。
受信した貯球払出情報が獲得球再プレイボタン912が操作されたことを示す場合には、会員管理装置17は、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信したカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択されたエントリの獲得玉数705に登録された獲得球数から一回の獲得球再プレイボタン912の操作で消費される獲得球数を減算し、減算後の値に獲得玉数705を更新する。
そして、会員管理装置17は、受信した貯球払出情報に対する応答である貯球応答情報を記憶媒体受付端末装置6に送信する(520)。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ520の処理で送信された貯球応答情報を受信した場合には、記憶媒体受付端末装置6が管理する当該カードに記憶された貯球情報、当日貯玉情報、獲得球数情報を更新する(522)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、払出口66から遊技球を払い出す払出処理を実行する(522)。
以上により、一回の獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作によって、一回の獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作により消費される金額が会員データベース700及び記憶媒体受付端末装置6に挿入されたカードから減算され、一回の獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作により払い出されるべき数の遊技媒体を払い出すことができる。
中断スイッチ6221が操作された場合又は遊技者が排出ボタン27を操作して遊技を終了する場合に記憶媒体受付端末装置6及び会員管理装置17で実行される中断/終了処理について説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、遊技の中断又は排出ボタン27が操作されたことを検出する(523)。
ステップ523の処理で、遊技の中断又は排出ボタン27が操作されたことを検出すると、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されているカードに記憶されている残金情報、獲得媒体数、及びカードIDを中断/終了情報として、会員管理装置17に送信する(524)。
会員管理装置17は、中断/終了情報を受信した場合に、受信した中断/終了情報に基づいて、図7に示す会員データベースの残金702及び獲得玉数705を更新する(525)。
具体的には、会員管理装置17は、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと受信した中断/終了情報のカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択されたエントリの残金702を受信した中断/終了情報の残金情報に更新し、獲得玉数705に登録された遊技媒体数を受信した中断/終了情報の獲得媒体数情報が示す遊技媒体数に更新する。
そして、会員管理装置17は、受信した中断/終了情報に対する応答である中断/終了応答情報を記憶媒体受付端末装置6に送信する(526)。
記憶媒体受付端末装置6は、中断/終了応答情報を受信した場合には、カード挿入口61からカードを排出する(527)。
図6は、本発明の第1実施形態の遊技システムで実行される貯球提供処理のシーケンス図である。
貯球提供処理は、ある遊技者が所有する遊技媒体数情報を他の遊技者へ提供する際に実行される処理である。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、提供元となるカード(提供元カード)がカード挿入口61に挿入されたことを検出する(601)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に提供元カードが挿入されたことを検出すると、カード挿入口61に挿入された提供元カードに記憶されたカードR/W610に読み取らせる(602)。そして、記憶媒体受付端末装置6は、カードR/W610が読み取ったデータを会員管理装置17に送信する(603)。なお、ステップ603の処理で記憶媒体受付端末装置6から会員管理装置17へ送信されるデータは、ステップ503の処理で記憶媒体受付端末装置6から会員管理装置17へ送信されるデータと同じである。
会員管理装置17は、ステップ603の処理で送信されたデータを受信した場合には、データ認証を実行し(604)、データ認証の認証結果を記憶媒体受付端末装置6に送信する(605)。
なお、ステップ604及び605の処理は、ステップ504及び505の処理と同じであるので、説明を省略する。
記憶媒体受付端末装置6は、認証結果を受信した場合には、貯球を他の遊技者に提供するための各種設定操作を受け付けて、提供内容を決定する(606)。
具体的には、提供元となる遊技媒体の種別(データ種別)を遊技者に選択させ、提供先となる遊技者の人数、及び各提供先へ提供する遊技媒体数を遊技者に決定させる。提供元となる遊技媒体の種別は、貯球、当日貯球、及び獲得球の中から一つが選択される。この各種設定操作については、図9A及び図9Bで詳細を説明する。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ606の処理で受け付けた各種設定操作によって選択された提供内容を確認するための設定内容確認画面を表示する(607)。
具体的には、設定内容確認画面では、提供先となる遊技者の人数、及び各提供先へ提供する遊技媒体数を表示し、これらを遊技者に確認させる。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ607の処理で表示した設定内容確認画面を介して提供内容を遊技者が確認したことを示す操作(提供操作)の入力を受け付ける(608)。
記憶媒体受付端末装置6は、操作入力を受け付けると、ステップ606の処理で決定された遊技媒体の種別、提供先の人数、及び各提供先へ提供する遊技媒体の数を貯球提供データ(設定内容)として記憶する(609)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、提供元カードID、ステップ609の処理で記憶された貯球提供データ、及び獲得球情報を提供元貯球プールデータとして会員管理装置17に送信する(610)。
会員管理装置17は、ステップ610の処理で送信された提供元貯球プールデータを受信した場合には、図8に示すプール用データベース800に新たなエントリを追加し、追加されたエントリに受信した提供元貯球プールデータを登録する(611)。
ここで、プール用データベース800について図8を用いて説明する。
図8は、本発明の第1実施形態のプール用データベース800の説明図である。
プール用データベース800は、番号801、提供元カードID802、データ種別803、提供枚数804、提供先カードID805、残数/提供量806、及びフラグ807を含む。
番号801には、プール用データベース800に登録されるエントリの一意な識別子である番号が登録される。提供元カードID802には、提供元となる遊技者が所持するカードIDが登録される。
データ種別803には、提供先へ提供する遊技媒体の種別が登録される。提供先カードID805には、提供先となる遊技者が所持するカードIDが登録される。
残数/提供量806には、提供量としては、すべての提供先へ提供する遊技媒体の数を合計した値が登録され、残数としては、提供先へ移行(提供)すべき遊技媒体の数が登録される。フラグ807には、現在の処理状況が登録される。
ここで、残数/提供量806について説明する。
例えば、三人の遊技者に対して各遊技者に3000個ずつの貯球(合計9000の貯球)を提供する場合には、残数/提供量806の提供量には「9000」が登録される。この場合、残数/提供量806の残数には、どの遊技者へも貯球をまだ提供していないので、提供量と同じく「9000」が登録される。
提供先となる提供先カードがカード挿入口61に挿入されて一人の遊技者に3000個の貯球が提供されると、残数/提供量806の残数は、「9000」から提供した「3000」が減算され「6000」に更新される。
そして、貯球を提供すべき三人の遊技者に貯球の提供が完了すると、残数/提供量806の残数は「0」に更新される。
残数/提供量806の残数には、提供すべき遊技媒体数が登録される。なお、残数/提供量806の残数に登録される遊技媒体数は、提供元の遊技者が遊技に用いることを禁止する遊技媒体数である。
ここで、図6のステップ611の処理を詳細に説明する。
具体的には、会員管理装置17は、プール用データベース800に新たなエントリを作成し、作成したエントリの番号801には、直前のエントリの番号801に登録されている番号の次の番号を登録する。また、会員管理装置17は、作成したエントリの提供元カードID802には受信した提供元貯球プールデータの提供元カードIDを登録し、作成したエントリのデータ種別803には受信した提供元貯球プールデータの遊技媒体の種別を登録し、作成したエントリの提供枚数804には受信した提供元貯球プールデータの提供先の人数を登録する。
また、会員管理装置17は、作成したエントリの残数/提供量806の提供量及び残数には、受信した提供元貯球プールデータの各提供先へ提供する遊技媒体数に提供先の人数を乗じた値をそれぞれ登録する。
ステップ611の処理で、受信した提供元貯球プールデータに基づくプール用データベース800の更新後、会員管理装置17は、プール用データベース800が正常に更新されたことを示すプール結果情報送信する(612)。プール結果情報には番号801が含まれる。作成したエントリが記憶媒体受付端末装置6に与えられる。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ612の処理で送信されたプール結果情報を受信すると、カード挿入口61に挿入されている提供元カードを自動排出する(613)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、提供先カードのカード挿入口61への挿入を遊技者に促す提供先カード挿入催促画面を表示装置62の表示部621に表示する(614)。
記憶媒体受付端末装置6は、カードがカード挿入口61に新たに挿入されたことを検出する(615)。この新たにカード挿入口61に挿入されたカードが提供先カードとなる。
記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に提供先カードが挿入されたことを検出すると、カード挿入口61に挿入された提供先カードに記憶されたカードR/W610に読み取らせる(616)。そして、記憶媒体受付端末装置6は、カードR/W610が読み取ったデータをエントリの番号801とあわせて会員管理装置17に送信する(617)。なお、ステップ617の処理で記憶媒体受付端末装置6から会員管理装置17へ送信されるデータは、ステップ503の処理で記憶媒体受付端末装置6から会員管理装置17へ送信されるデータとエントリを一意に決める番号801である。
会員管理装置17は、ステップ617の処理で送信されたデータを受信した場合には、データ認証を実行し(618)、データ認証の認証結果を記憶媒体受付端末装置6に送信する(619)。
なお、ステップ618及び619の処理は、ステップ504及び505の処理と同じであるので、説明を省略する。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ619の処理で送信された認証結果を受信すると、受信した認証結果がデータの認証が成功したことを示す場合にのみ、記憶媒体受付端末装置6に記憶されている提供元カードID、提供先カードID、ステップ609の処理で記憶した貯球提供データ、及び獲得球情報を提供情報として会員管理装置17に送信する(620)。なお、貯球提供データには、遊技媒体の種別、提供先の人数、及び各提供先へ提供する遊技媒体の数が含まれる。
なお、記憶媒体受付端末装置6は、受信した認証結果がデータの認証が失敗したことを示す場合には、提供情報を送信せず、提供先カードをカード挿入口61から排出する。
会員管理装置17は、ステップ620の処理で送信された提供情報を受信した場合に、受信した提供情報に基づいて図7に示す会員データベース700及び図8に示すプール用データベース800を更新する(621)。
まず、会員データベース700の更新方法について説明する。
会員管理装置17は、会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと、受信した提供情報に含まれる提供元カードIDと、が一致するエントリ(提供元エントリ)を選択する。
そして、会員管理装置17は、選択された提供元エントリの貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707の中から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる遊技媒体の種別に対応する項目(提供元項目)を選択する。会員管理装置17は、選択された提供元項目に登録された遊技媒体数から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる各提供先へ提供する遊技媒体の数を減算する。
提供元エントリから各提供先へ提供する遊技媒体の数を減算すると、会員管理装置17は、会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと、受信した提供情報に含まれる提供先カードIDと、が一致するエントリ(提供先エントリ)を選択する。
そして、会員管理装置17は、選択された提供先エントリの貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707の中から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる遊技媒体の種別に対応する項目(提供先項目)を選択する。会員管理装置17は、選択された提供先項目に登録された遊技媒体数に、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる各提供先へ提供する遊技媒体数を加算する。
図7に示す提供前の会員データベース700及び提供後の会員データベース700を例に、会員データベース700の更新方法について詳細に説明する。
なお、提供元カードIDは「A00001」で、提供先カードIDは「A00005」で、遊技媒体の種別は「貯球」で、提供遊技媒体数は「3000」であるものとする。
まず、提供元エントリとして、カードID701が「A00001」であるエントリが選択される。そして、提供元エントリの貯玉703には、当該貯玉703に登録された「10000」から提供遊技媒体数である「3000」が減算された値である「7000」が登録される。
次に、提供先エントリとして、カードID701が「A00005」であるエントリが選択される。そして、提供先エントリの貯玉703には、当該貯玉703に登録された「0」に提供遊技媒体数である「3000」が加算された値である「3000」が登録される。
以上によって、カードID「A00001」の「3000」個の貯玉がカードID「A00002」の貯玉に提供された。
次に、プール用データベース800の更新方法について説明する。
ステップ611の処理では、プール用データベース800に新たなエントリが作成され、番号801、提供元カードID802、データ種別803、提供枚数804、及び残数/提供量806が登録される。
ステップ621の処理では、会員管理装置17は、ステップ611の処理で生成されたエントリの提供先カードID805に受信した提供情報の提供先カードIDを番号801が同一であることを条件に登録する。
そして、会員管理装置17は、会員データベース700の更新が完了した場合、つまり、提供先への提供が完了した場合には、残数/提供量806の残数から提供が完了した分の遊技媒体数を減算した値を残数/提供量806の残数に登録する。
そして、会員管理装置17は、すべての提供先に対して遊技媒体の提供が完了した場合には、フラグ807に「処理済」を登録する。
会員管理装置17が会員データベース700及びプール用データベース800の更新を完了すると、会員データベース700及びプール用データベース800の更新が完了したことを示す更新結果データを記憶媒体受付端末装置6へ送信する(622)。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ622の処理で送信された更新結果データを受信した場合には、提供が完了したことを遊技者に報知する提供結果表示画面を表示装置62の表示部621に表示し(623)、カード挿入口61に挿入されているカードを排出する(624)。
次に、図9A及び図9Bを用いて、貯球提供処理中に表示装置62の表示部621に表示される各種表示画面を説明する。
図9Aは、本発明の第1実施形態の貯球提供処理の前半部において表示装置62の表示部621に表示される表示画面の説明図である。図9Bは、本発明の第1実施形態の貯球提供処理の後半部において表示装置62の表示部621に表示される表示画面の説明図である。
図9AのSTEP1に示す表示画面はメイン画面910である。
メイン画面910は、記憶媒体受付端末装置6に実行させる処理を遊技者が選択する画面である。
メイン画面910では、台/個人データボタン911、獲得球再プレイボタン912、貯球/貯メダル再プレイボタン913、貯球/獲得球提供ボタン914、貯メダル提供ボタン915、残金提供ボタン916、メインボタン901、上ボタン902、下ボタン903、決定ボタン904、及び取消ボタン905が表示される。
なお、メインボタン901、上ボタン902、下ボタン903、決定ボタン904、及び取消ボタン905は、図9A及び図9Bに示すすべての表示画面で表示されている。
台/個人データボタン911が操作されると、記憶媒体受付端末装置6に対応する遊技機5での遊技の履歴(例えば、始動入賞口34への入賞回数や特別遊技状態の発生回数など)、及び、カード挿入口61へ挿入されているカードの情報(貯球数、当日貯球数、獲得球数など)が表示される。
獲得球再プレイボタン912が操作されると、各台計数器68により計数されて記憶媒体受付端末装置6がRAM603に記憶している獲得球を消費して遊技球が記憶媒体受付端末装置6から払い出される。
貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されると、貯球を消費して遊技球が記憶媒体受付端末装置6から払い出されるか、貯メダルを消費してメダルが記憶媒体受付端末装置6から払い出される。
貯球/獲得球提供ボタン914が操作されると、提供元となる遊技者の貯球、当日貯球又は獲得球が提供先となる遊技者へ提供される。
貯メダル提供ボタン915が操作されると、提供元となる遊技者の貯メダル、当日貯メダルが提供先となる遊技者へ提供される。
残金提供ボタン916が操作されると、提供元となる遊技者の残金が提供先となる遊技者へ提供される。
メインボタン901が操作されると、メイン画面910が表示される。STEP1では、メイン画面910が既に表示されている状態であるため、メインボタン901は無効化されている。
上ボタン902が操作されると、選択領域が上方向に移動する。なお、選択領域は表示画面に表示された何らかのボタンを選択するものであり、選択領域により選択されているボタンが色付きで表示される。下ボタン903が操作されると、選択領域が下方向に移動する。
決定ボタン904が操作されると、記憶媒体受付端末装置6は、選択領域により選択されているボタンの入力を受け付け、入力されたボタンに対応する処理を実行する。取消ボタン905が操作されると、記憶媒体受付端末装置6は、入力された情報を取り消す。
図9A及び図9Bでは、メイン画面910で貯球/獲得球提供ボタン914が操作された場合について説明する。
図9Aに示すメイン画面910では、貯球/獲得球提供ボタン914が操作されると、STEP2で提供データ選択画面920が表示される。
提供データ選択画面920は、提供元となる遊技媒体の種別を遊技者に選択させる画面である。
提供データ選択画面920では、説明表示部921、貯球ボタン922、当日貯球ボタン923、及び獲得球ボタン924が表示される。
説明表示部921は、提供する遊技媒体の種別の選択を遊技者に促す画面である。貯球ボタン922が操作されると、提供する遊技媒体として貯球が選択される。当日貯球ボタン923が操作されると、提供する遊技媒体として当日貯球が選択される。獲得球ボタン924が操作されると、提供する遊技媒体として獲得球が選択される。
図9AのSTEP2に示す提供データ選択画面920では、貯球ボタン922が操作され、提供する遊技媒体として貯球が選択されたものとする。
次に、表示装置62の表示部621には、提供対象枚数入力画面930が表示される。
提供対象枚数入力画面930は、提供先となる提供先カードの枚数を遊技者に決定させる画面である。
提供対象枚数入力画面930では、説明表示部931、数字入力部932、及び対象枚数確認部933が表示される。
説明表示部931は、提供先カードの枚数の決定を遊技者に促す画面である。数字入力部932は、遊技者が提供先カードの枚数を入力するための画面である。対象枚数確認部933は、遊技者が数字入力部932を介して入力した提供先カードの枚数を表示する。
図9AのSTEP3に示す提供対象枚数入力画面930では、遊技者によって提供先カードの枚数が1枚と入力されて決定ボタン904が操作されたものとする。
提供対象枚数入力画面930で提供先カードの枚数が入力されると、表示装置62の表示部621には、STEP4に示す提供数入力画面940が表示される。
提供数入力画面940は、各提供先カードへ提供される遊技媒体数の入力を受け付ける画面である。
提供数入力画面940には、説明表示部941、数字入力部942、及び提供遊技媒体数確認部943が表示される。
説明表示部941は、各提供先カードへ提供される遊技媒体数の入力を遊技者に促す画面である。なお、説明表示部941には、提供元カードの遊技者が所有する遊技媒体数のうち選択された遊技媒体の種別の遊技媒体数が上限値として表示される。数字入力部942は、各提供先カードへ提供される遊技媒体数を入力するための画面である。
提供遊技媒体数確認部943は、遊技者が数字入力部942を介して入力した各提供先カードへ提供される遊技媒体数を表示する。提供遊技媒体数確認部943は、遊技者が数字入力部942を介して入力した各提供先カードへ提供される遊技媒体数の合計値(今回の提供操作によって提供される遊技媒体数)を表示してもよい。
STEP4に示す提供数入力画面940は、各提供先カードへ提供される遊技媒体数の入力を受け付ける画面である。つまり、各提供先へは、提供数入力画面940で入力された遊技媒体数が提供される。しかしながら、提供先カードごとに提供される遊技媒体数を変更できるようにしてもよい。この場合には、STEP4に示す提供数入力画面940では、遊技者は、提供対象枚数入力画面930で入力された提供先カード枚数分の提供遊技媒体数を入力する必要がある。
図9AのSTEP4に示す提供数入力画面940では、各提供先カードへの提供遊技媒体数が3000と入力されて、決定ボタン904が操作されたものとする。
提供数入力画面940で各提供先カードへ提供される遊技媒体数が入力されると、表示装置62の表示部621には、STEP5に示す設定内容確認画面950が表示される。
設定内容確認画面950は、STEP3に示す提供対象枚数入力画面930で入力された対象枚数及びSTEP4に示す提供数入力画面940で入力された各提供先カードへの提供遊技媒体数が表示される画面である。
設定内容確認画面950では、説明表示部951、及び内容確認部952が表示される。
説明表示部951は、内容確認部952に表示された内容でよければ決定ボタン904を遊技者に操作させる旨の説明が表示される。内容確認部952には、STEP3に示す提供対象枚数入力画面930で入力された対象枚数、及びSTEP4に示す提供数入力画面940で入力された提供先カードへの提供遊技媒体数が表示される。
遊技者は、内容確認部952に表示された内容でよいと判断した場合には、決定ボタン904を操作し、内容確認部952に表示された内容の取消を所望する場合には、取消ボタン905を操作する。
設定内容確認画面950で取消ボタン905が操作された場合には、STEP1に示すメイン画面910に戻る。
設定内容確認画面950で決定ボタン904が操作された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、会員管理装置17と連携して、データプール処理を実行する。
データプール処理は、STEP3に示す提供対象枚数入力画面930で入力された対象枚数と、STEP4に示す提供数入力画面940で入力された提供先カードへの提供遊技媒体数とを乗じた合計遊技媒体数を、図8に示すプール用データベース800に登録することによって、提供元カードの遊技者が当該合計遊技媒体数を消費した遊技媒体の払い出することを規制する処理である。
データプール処理の実行中の表示装置62の表示部621には、図9BのSTEP6に示すデータプール処理実行画面960が表示される。
データプール処理実行画面960では、遊技者にデータプール処理を実行中であることを報知する説明表示部961が表示される。
データプール処理が完了すると、表示装置62の表示部621には、図9BのSTEP7に示すデータプール完了画面970が表示される。
データプール完了画面970では、説明表示部971、及び残挿入数表示部972が表示される。
説明表示部971は、データプールが完了したことを遊技者に報知する画面である。なお、説明表示部971には、取消ボタン905が操作されることによって、図8に示すプール用データベース800に登録された遊技媒体数のうち、未だ提供先へ提供されていない遊技媒体数のデータプールを解除できることも表示される。
残挿入数表示部972は、図9Aに示すSTEP3に示す提供対象枚数入力画面930で入力された対象枚数のうち、未だ遊技媒体の提供が行われていない提供先カードの枚数(つまり、遊技媒体の提供を行うために、遊技者がカード挿入口61に挿入する必要があるカードの枚数)を表示する。
次に、提供処理実行画面980は、提供元カードがカード挿入口61から排出されるタイミングで表示される。
提供処理実行画面980では、説明表示部981、及び残挿入数表示部982が表示される。
説明表示部981には、提供元カードがカード挿入口61から排出される旨と、提供元カードの排出後にカード挿入口61に提供先カードの挿入を遊技者に促す旨とが表示される。なお、説明表示部981には、取消ボタン905が操作されると、提供処理が途中で終了することも表示される。
残挿入数表示部982は、図9BのSTEP7に示すデータプール完了画面970の残挿入数表示部972と同じあるので、説明を省略する。
そして、提供先カードがカード挿入口61に挿入されると、図9BのSTEP9に示す通信処理中画面990を表示する。
提供先カードがカード挿入口61に挿入された場合、記憶媒体受付端末装置6は、会員管理装置17と連携して、提供先カードのデータ認証処理と、提供対象に選択された提供元の貯玉データを提供先の貯玉データに移行する提供処理を実行する。
通信処理中画面990では、データ認証処理が実行されているのか、提供処理が実行されているのかを遊技者に報知する。
会員管理装置17では、データ認証処理が提供処理よりも先に実行されるので、通信処理中画面990では、データ認証処理が実行中である旨が表示される。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、データ認証処理の認証結果を受信すると、提供処理が実行中である旨を通信処理中画面990で表示する。
図9AのSTEP3に示す提供対象枚数入力画面930で入力された対象枚数分の提供処理が完了すると、図9BのSTEP10に示す処理完了画面995を表示する。
処理完了画面995は、遊技者にすべての提供処理が完了したことを報知する画面である。
一方、図9のSTEP9に示す通信処理中画面990で実行中であった提供処理が完了しても、対象枚数分の提供処理が完了していない場合には、記憶媒体受付端末装置6は、図9BのSTEP8に示す提供処理実行画面980を再度表示し、カード挿入口61に挿入された提供先カードを排出して、新たな提供先カードの挿入を促す。
図10は、本発明の第1実施形態の記憶媒体受付端末装置6によって実行される記憶媒体受付端末装置制御処理のフローチャートである。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されたか否かを判定する(1001)。
ステップ1001の処理で、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、残金更新処理を実行し(1002)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
残金更新処理は、図5に示すステップ507及び510の処理で説明したように、紙幣挿入口63に挿入された紙幣の金額を特定して、特定した金額を示す入金額情報、カードID、及び獲得媒体数情報を入金情報として会員管理装置17に送信し、データ認証結果を受信した場合に、データ認証結果に基づいてカード挿入口61に挿入されているカードの残金情報に加算し、加算された金額をカード挿入口61に挿入されているカードに書き込む処理である。
一方、ステップ1001の処理で、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されていないと判定された場合、ステップ1003の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61にカードが挿入されたか否かを判定する(1003)。
ステップ1003の処理で、カード挿入口61にカードが挿入されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、認証処理を実行し(1004)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
認証処理は、図5に示すステップ502及び503の処理である。
具体的には、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されたカードに記憶されたデータをカードR/W610に読み取り、カードR/W610が読み取ったデータをカード受付情報として会員管理装置17に送信する。会員管理装置17は、図7に示す会員データベース700を参照し、受信したカード受付情報に基づいてデータ認証を実行し、認証結果を記憶媒体受付端末装置6に送信する。
記憶媒体受付端末装置6は、認証結果を受信すると、受信した認証結果がデータ認証が成功したことを示す場合には、挿入されたカードを受け入れ、挿入されたカードの遊技者が所有する遊技媒体を用いた遊技を許可する。
一方、受信した認証結果がデータ認証が失敗したことを示す場合には、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されたカードを排出して、当該カードの遊技者が所有する遊技媒体を用いた遊技を禁止する。
一方、ステップ1003の処理で、カード挿入口61にカードが挿入されていないと判定された場合には、ステップ1005の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、表示装置62の表示部621に表示されているメインボタン901が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1005)。
ステップ1005の処理で、メインボタン901が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、メイン画面表示処理を実行し(1006)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
メイン画面表示処理は、表示装置62の表示部621に図9AのSTEP1に示すメイン画面910を表示する処理である。
一方、ステップ1005の処理で、メインボタン901が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合、ステップ1007の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP1に示すメイン画面910の台/個人データボタン911が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1007)。
ステップ1007の処理で、メイン画面910の台/個人データボタン911が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、台/個人データ表示処理を実行し(1008)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
台/個人データ表示処理は、記憶媒体受付端末装置6に対応する遊技機5での遊技の履歴、及び、カード挿入口61へ挿入されているカードの情報(貯球数、当日貯球数、獲得球数など)を表示する処理である。
一方、ステップ1007の処理で、メイン画面910の台/個人データボタン911が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、ステップ1009の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP1に示すメイン画面910の獲得球再プレイボタン912が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1009)。
ステップ1009の処理で、獲得球再プレイボタン912が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、獲得球再プレイ処理を実行し(1010)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
獲得球再プレイ処理は、図5に示すステップ518の処理で説明したように、記憶媒体受付端末装置6が、各台計数器68によって計数されて記憶媒体受付端末装置6がRAM603に記憶している(挿入されたカードの遊技者の)獲得球を消費して遊技球を払い出す処理である。
具体的には、一回の獲得球再プレイボタン912の操作により払い出される遊技媒体の数(単位払出数)、つまり、獲得球数の消費数が予め設定されているので、記憶媒体受付端末装置6は、獲得球払出情報を会員管理装置17に送信する。会員管理装置17は、獲得球再プレイボタン912を操作した遊技者の獲得球数から予め設定された消費数を減算して獲得球数を更新する。記憶媒体受付端末装置6は、RAM603に記憶している獲得球数から予め設定された消費数を減算して獲得球数を更新する。
一方、ステップ1009の処理で、獲得球再プレイボタン912が操作されていないと判定された場合には、ステップ1011の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP1に示すメイン画面910の貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたことを示す信号が入力されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1011)。
ステップ1011の処理で、貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、貯球/貯メダル再プレイ処理を実行し(1012)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
貯球/貯メダル再プレイ処理は、図5に示すステップ518の処理で説明したように、記憶媒体受付端末装置6が、挿入されたカードの遊技者の貯球又は貯メダルを消費して遊技球を払い出す処理である。
具体的には、一回の貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作により払い出される遊技媒体の数(単位払出数)、つまり、貯球又は貯メダルの消費数が予め設定されているので、記憶媒体受付端末装置6は、貯球払出情報を会員管理装置17に送信する。会員管理装置17は、貯球/貯メダル再プレイボタン913を操作した(記憶媒体受付端末装置6にカードを挿入している)遊技者の貯球又は貯メダル数から予め設定された消費数を減算して貯球又は貯メダル数を更新する。記憶媒体受付端末装置6は、メモリに記憶された遊技者の貯球又は貯メダル数から予め設定された消費数を減算して貯球又は貯メダルを更新する。
一方、ステップ1011の処理で、貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されていないと判定された場合には、ステップ1013の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP1に示すメイン画面910の貯球/獲得球提供ボタン914が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1013)。
ステップ1013の処理で、貯球/獲得球提供ボタン914が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、提供データに貯球/獲得球を設定し(1014)、提供処理を実行し(1015)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
なお、ステップ1015の処理で実行される提供処理は、図11及び図12で詳細を説明する。
一方、ステップ1013の処理で、貯球/獲得球提供ボタン914が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合、ステップ1016の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP1に示すメイン画面910の貯メダル提供ボタン915が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1016)。
ステップ1016の処理で、貯メダル提供ボタン915が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、提供データに貯メダルを設定し(1017)、提供処理を実行し(1018)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
なお、ステップ1018の処理で実行される提供処理は、ステップ1015の処理で実行される提供処理と同じ処理であり、図11及び図12で詳細を説明する。
一方、ステップ1016の処理で、貯メダル提供ボタン915が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合、ステップ1019の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP1に示すメイン画面910の残金提供ボタン916が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1019)。
ステップ1019の処理で、残金提供ボタン916が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、提供データに残金を設定し(1020)、提供処理を実行し(1021)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
なお、ステップ1021の処理で実行される提供処理は、ステップ1015の処理で実行される提供処理と同じ処理であり、図11及び図12で詳細を説明する。
一方、ステップ1019の処理で、残金提供ボタン916が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合、ステップ1022の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、遊技を中断する場合に操作される中断スイッチ6221が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1022)。
ステップ1022の処理で、中断スイッチ6221が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、中断制御処理を実行し(1023)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
中断制御処理について説明する。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されているカードに記憶されたカードID、残金情報、獲得媒体数を一時的に記憶してから、当該カードをカード挿入口61から排出する。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、排出されたカードのカードID、残金情報、獲得媒体数を中断情報として、会員管理装置17に送信する。
会員管理装置17は、中断情報を受信すると、受信した中断情報に基づいて、図7に示す会員データベース700を更新する中断情報処理を実行する。なお、この中断情報処理は図13のステップ1316の処理で詳細に説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、カード排出後、新たにカード挿入口61に挿入されると、挿入されたカードのカードIDと記憶されたカードIDとが一致するか否かを判定する。挿入されたカードのカードIDと記憶されたカードIDとが一致する場合には、新たにカード挿入口61に挿入されたカード記憶された情報に基づく遊技を許可する。一方、挿入されたカードのカードIDと記憶されたカードIDとが一致しない場合には、新たにカード挿入口61に挿入されたカードを排出する。
一方、ステップ1022の処理で、中断スイッチ6221が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、ステップ1024の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、遊技を終了する場合に操作される排出ボタン27が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1024)。
ステップ1024の処理で、排出ボタン27が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、遊技終了制御処理を実行し(1025)、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
遊技終了制御処理について説明する。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されているカードをカード挿入口61から排出する。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、排出されたカードのカードID、残金情報、獲得媒体数を終了情報として、会員管理装置17に送信する。
会員管理装置17は、終了情報を受信すると、受信した終了情報に基づいて、図7に示す会員データベース700を更新する終了情報処理を実行する。なお、この遊技終了制御処理は図13のステップ1318の処理で詳細に説明する。
一方、ステップ1024の処理で、排出ボタン27が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置制御処理を終了する。
図11は、本発明の第1実施形態の記憶媒体受付端末装置6によって実行される提供処理の前半部のフローチャートである。図12は、本発明の第1実施形態の記憶媒体受付端末装置6によって実行される提供処理の後半部のフローチャートである。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP2に示す提供データ選択画面920を表示装置62の表示部621に表示する(1101)。
なお、提供データ選択画面920は、ステップ1013の処理で貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、及び、ステップ1016の処理で貯メダル提供ボタン915が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合に表示され、ステップ1019の処理で、残金提供ボタン916が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には表示されない。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1101の処理で表示された提供データ選択画面920において、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1102)。
ステップ1102の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、設定内容をクリアし(1139)、提供処理を終了する。
一方、ステップ1102の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、提供元となる遊技媒体の種別を示すボタンが操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1103)。
図9AのSTEP2に示す提供データ選択画面920では、このボタンは、貯球ボタン922、当日貯球ボタン923、及び獲得球ボタン924のいずれかである。
ステップ1103の処理で、提供元となる遊技媒体の種別を示すボタンが操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合、ステップ1102の処理に戻る。
一方、ステップ1103の処理で、提供元となる遊技媒体の種別を示すボタンが操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、遊技者によって選択された遊技媒体の種別を提供対象に設定する(1104)。
なお、ステップ1019の処理で、残金提供ボタン916が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、提供対象は残金に設定されるため、提供データ選択画面920が表示されない。
提供対象には、提供データ選択画面920で選択された遊技媒体の種別、又は残金が設定され得る。提供データ選択画面920で選択された遊技媒体の種別、又は残金を選択データと総称する。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP3に示す提供対象枚数入力画面930を表示装置62の表示部621に表示する(1105)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1105の処理で表示された提供対象枚数入力画面930において、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1106)。
ステップ1106の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、設定内容をクリアし(1139)、提供処理を終了する。
一方、ステップ1106の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、対象枚数が入力されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1107)。
ステップ1107の処理で、対象枚数が入力されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合、ステップ1106の処理に戻る。
一方、ステップ1107の処理で、対象枚数が入力されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、入力された対象枚数を提供対象枚数に設定する(1108)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1104の処理で提供対象に設定された選択データの残数を、RAM603から読み出したり、会員管理装置17に問い合わせたりすることにより取得する(1109)。
具体的には、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されたカードに記憶されたカードID、及び提供対象に設定された選択データを含む残数取得要求を送信する。会員管理装置17は、残数取得要求を受信した場合に、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリから、カードID701に登録されたカードIDと受信した残数取得要求に含まれるカードIDとが一致するエントリを選択する。そして、会員管理装置17は、選択したエントリの残金702、貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707から、受信した残数取得要求に含まれる選択データに対応する項目を選択し、選択した項目に登録された残金又は遊技媒体数を残数として取得する。
そして、会員管理装置17は取得した残数を記憶媒体受付端末装置6に送信し、記憶媒体受付端末装置6は、会員管理装置17から送信された残数を受信することによって、残数を取得する(1110)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP4に示す提供数入力画面940を表示する。提供数入力画面940の説明表示部941は、ステップ1109の処理で取得された残数を表示する表示部を含む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1111の処理で表示された提供数入力画面940において、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1111)。
ステップ1111の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、設定内容をクリアし(1139)、提供処理を終了する。
一方、ステップ1111の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、提供数入力画面940の表示中に提供数が入力されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1112)。
ステップ1112の処理で、提供数入力画面940の表示中に提供数が入力されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合、ステップ1111の処理に戻る。
一方、ステップ1112の処理で、提供数入力画面940の表示中に提供数が入力されたことを示す信号が入力されたと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、入力された提供数とステップ1108の処理で提供対象枚数に設定された対象枚数とを乗算した値(合計提供量)がステップ1109の処理で取得された残数以下であるか否かを判定する(1113)。
ステップ1113の処理で、提供数入力画面940を介して入力された提供数とステップ1108の処理で提供対象枚数に設定された対象枚数とを乗算した値がステップ1109の処理で取得された残数よりも大きいと判定された場合には、提供元となる遊技者の提供対象に設定された選択データの残数では他の遊技者への提供を行えないので、ステップ1110の処理に戻り、遊技者に提供数を再度入力させる。
一方、ステップ1113の処理で、提供数入力画面940を介して入力された提供数とステップ1108の処理で提供対象枚数に設定された対象枚数とを乗算した値がステップ1109の処理で取得された残数以下であると判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、図9AのSTEP5に示す設定内容確認画面950を表示装置62の表示部621に表示する(1114)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1114の処理で表示された設定内容確認画面950において、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1115)。
ステップ1115の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、設定内容をクリアし(1139)、提供処理を終了する。
一方、ステップ1115の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、設定内容確認画面950において決定ボタン904が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1116)。
ステップ1116の処理で、設定内容確認画面950において決定ボタン904が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、ステップ1115の処理に戻る。
一方、ステップ1116の処理で、設定内容確認画面950において決定ボタン904が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1104の処理で設定された提供対象、ステップ1108の処理で設定された提供対象枚数、及び、ステップ1112の処理で入力された提供数を設定内容として記憶する(1117)。
つまり、設定内容確認画面950で設定内容を確認した遊技者による決定ボタン904の操作(提供操作)によって提供のための操作設定内容が記憶されるため、この後の処理において提供元となるカードIDと提供元となる口座情報とが特定されるとともに、提供先となる口座情報が特定されることになる。そして、この後のステップ1123の処理で提供先カードをカード挿入口61に促すための提供処理実行画面980が表示され、提供先となるカードIDの特定を開始することとなる。このため、遊技者が誤って操作設定内容を設定することを防止できる。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されているカードのカードID、及びステップ1117の処理で記憶された設定内容をデータプール情報として会員管理装置17に送信する(1118)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、図9Bに示すデータプール処理実行画面960を表示装置62の表示部621に表示する(1119)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、データプール情報に基づいてプール用データベース800が更新されたことを示すプール結果情報を会員管理装置17から受信したか否かを判定する(1120)。
ステップ1120の処理で、プール結果情報を受信していないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1120の処理を再度実行する。
一方、ステップ1120の処理で、プール結果情報を受信したと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、図9BのSTEP7に示すデータプール完了画面970を表示装置62の表示部621に表示する(1121)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されている提供元カードを排出する(1122)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、図9BのSTEP8に示す提供処理実行画面980を表示する(1123)。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1123の処理で表示された提供処理実行画面980において、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたか否かを判定する(1124)。
ステップ1124の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されたと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、プール取消情報を会員管理装置17に送信する(1125)。
プール取消情報は、提供元カードに記憶されたカードID、ステップ1104の処理で提供対象に設定された選択データ、及び合計提供量を含むものであり、操作設定内容の全部または一部である。
会員管理装置17は、ステップ1125の処理で送信されたプール取消情報を受信した場合には、図8に示すプール用データベース800に登録されたエントリのうち、受信したプール取消情報に対応するエントリのフラグ807に「取消」を登録するプール取消処理を実行し、提供処理を終了する。なお、プール取消処理については図16で詳細を説明する。
一方、ステップ1124の処理で、取消ボタン905が操作されたことを示す信号が入力されていないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、提供先カードがカード挿入口61に挿入されたか否かを判定する(1126)。
ステップ1126の処理で、提供先カードがカード挿入口61に挿入されていないと判定された場合には、ステップ1124の処理に戻る。
一方、ステップ1126の処理で、提供先カードがカード挿入口61に挿入されたと判定された場合、カード挿入口61に挿入された提供先カードに記憶されたデータをカード受付情報として会員管理装置17に送信する(1127)。
会員管理装置17は、ステップ1127の処理で送信されたカード受付情報を受信すると、受信したカード受付情報に基づいてデータ認証処理を実行する。このデータ認証処理は、図13のステップ1302の処理で詳細を説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1127の処理でカード受付情報を送信すると、図9BのSTEP9に示す通信処理中画面990を表示する(1128)。
ステップ1128の処理で表示される通信処理中画面990は、提供先カードのデータ認証処理が実行中であることを遊技者に報知する。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、会員管理装置17から認証結果を受信したか否かを判定する(1129)。
ステップ1129の処理で、会員管理装置17から認証結果を受信していない場合には、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1129の処理に戻り、提供先カードのデータ認証処理が実行中であることを報知する通信処理中画面990の報知を継続する。
一方、ステップ1129の処理で、会員管理装置17から認証結果を受信したと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、受信した認証結果がデータ認証に成功したことを示すか、データ認証に失敗したことを示すかを判定する(1130)。
ステップ1130の処理で、受信した認証結果がデータ認証に失敗したことを示すと判定された場合、当該提供先カードへは提供元の提供対象を提供できないので、ステップ1123の処理に戻り、再度、提供先カードのカード挿入口61への挿入を促す。
一方、ステップ1130の処理で、受信した認証結果がデータ認証に成功したことを示すと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、提供情報を会員管理装置17に送信する(1131)。
提供情報は、提供元カードID、提供先カードID、提供対象に設定された選択データ、及びステップ1112の処理で入力された提供数を含む。
会員管理装置17は、ステップ1131の処理で送信された提供情報を受信すると、提供情報処理を実行する。提供情報処理は、図15で詳細を説明するが、提供元の選択データから提供先の選択データへの移行することによって、図7に示す会員データベース700及び図8に示すプール用データベース800を更新する処理である。なお、会員管理装置17は、提供情報処理の実行が完了すると、更新結果を記憶媒体受付端末装置6へ送信する。
次に、ステップ1128の処理で表示された通信処理中画面990を、提供対象に選択された提供元の選択データを提供先の選択データに移行する提供処理が実行中であることを報知するように制御する(1132)。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、会員管理装置17から更新結果を受信したか否かを判定する(1133)。
ステップ1133の処理で、会員管理装置17から更新結果を受信していないと判定された場合には、ステップ1133の処理を繰り返し実行する。換言すると、ステップ1133の処理は、記憶媒体受付端末装置6が更新結果を受信するまで繰り返し実行される。このため、提供処理が実行中であることを報知する通信処理中画面990は、記憶媒体受付端末装置6が更新結果を受信するまで表示される。
一方、ステップ1133の処理で、会員管理装置17から更新結果を受信したと判定された場合、記憶媒体受付端末装置6は、受信した更新結果が提供情報処理が正常に完了したことを示すか否かを判定する(1134)。
ステップ1134の処理で、受信した更新結果が提供情報処理が正常に完了していないことを示すと判定された場合には、ステップ1123の処理に戻り、再度、提供先カードのカード挿入口61への挿入を促す。
一方、ステップ1134の処理で、受信した更新結果が提供情報処理が正常に完了したと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されている提供先カードを排出する(1135)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1117の処理で記憶された設定内容を更新する(1136)。
具体的には、一枚の提供先カードへ選択データを提供数分移行させたので、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1117の処理で記憶された設定内容の提供対象枚数をデクリメントする。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1136の処理で更新された設定内容の提供対象枚数がゼロであるか否かを判定する(1137)。
ステップ1136の処理で更新された設定内容の提供対象枚数がゼロでないと、ステップ1137の処理で判定された場合には、まだ提供先カードすべてに対して提供処理を実行していないので、ステップ1123の処理に戻り、提供先カードのカード挿入口61を促す。
一方、ステップ1136の処理で更新された設定内容の提供対象枚数がゼロであると、ステップ1137の処理で判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6は、図9BのSTEP10に示す処理完了画面995を表示する(1138)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1117の処理で記憶された設定内容をクリアして、提供処理を終了する。
図13は、本発明の第1実施形態の会員管理装置17によって実行されるカード情報処理のフローチャートである。
まず、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6から送信されたカード受付情報を受信したか否かを判定する(1301)。
ステップ1301の処理で、記憶媒体受付端末装置6から送信されたカード受付情報を受信したと判定された場合には、会員管理装置17は、データ認証処理を実行し(1302)、カード情報処理を終了する。
データ認証処理は、図5に示すステップ504の処理で説明したように、記憶媒体受付端末装置6のカード挿入口61に挿入されたカードに記憶されたデータが改変されていないデータか否かを確認する処理である。
具体的には、会員管理装置17は、受信したカード受付情報に基づいて、カード挿入口61に挿入されたカードに記憶されたデータと、図7に示す会員データベース700に登録された当該カードのデータとが一致するか否かを判定する。
ステップ1301の処理で、記憶媒体受付端末装置6から送信されたカード受付情報を受信していないと判定された場合には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6から入金情報を受信したか否かを判定する(1303)。
ステップ1303の処理で、記憶媒体受付端末装置6から入金情報を受信したと判定された場合には、入金情報処理を実行し(1304)、カード情報処理を終了する。
入金情報処理は、図5に示すステップ508の処理で説明したように、受信した入金情報に基づいて、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうちカード挿入口61に挿入されたカードに対応するエントリの残金702に紙幣挿入口63に投入された金額を加算する処理である。
一方、ステップ1303の処理で、記憶媒体受付端末装置6から入金情報を受信していないと判定された場合には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6から貸出情報を受信したか否かを判定する(1305)。
ステップ1305の処理で、記憶媒体受付端末装置6から貸出情報を受信したと判定された場合には、会員管理装置17は、貸出情報処理を実行し(1306)、カード情報処理を終了する。
貸出情報処理は、図5に示すステップ513の処理で説明したように、受信した貸出情報に基づいて、一回の貸出ボタン26の操作によって払い出される遊技媒体数に対応する金額を図7に示す会員データベース700の残金702から減算する処理である。
一方、ステップ1305の処理で、記憶媒体受付端末装置6から貸出情報を受信していないと判定された場合には、記憶媒体受付端末装置6から払出情報を受信したか否かを判定する(1307)。
ステップ1307の処理で、記憶媒体受付端末装置6から払出情報を受信したと判定された場合には、会員管理装置17は、払出情報処理を実行する(1308)。
払出情報処理は、図5に示すステップ520の処理で説明したように、受信した払出情報に基づいて、一回の獲得球再プレイボタン912、貯球/貯メダル再プレイボタン913の操作によって払い出される遊技媒体数を、図7に示す会員データベース700の獲得玉数705、貯メダル706、又は当日貯メダル707から減算する処理である。
ステップ1307の処理で、記憶媒体受付端末装置6から払出情報を受信していないと判定された場合には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6からデータプール情報を受信したか否かを判定する(1309)。
ステップ1309の処理で、記憶媒体受付端末装置6からデータプール情報を受信したと判定された場合には、データプール処理を実行し(1310)、カード情報処理を終了する。
データプール処理は、提供される遊技媒体(又は残金)分を担保する目的で、当該提供される遊技媒体(又は残金)の使用を禁止するために、受信したデータプール情報に基づいて、図8に示すプール用データベースに新たなエントリを登録する処理である。
なお、データプール処理の詳細は、図14で詳細を説明する。
一方、ステップ1309の処理で、記憶媒体受付端末装置6からデータプール情報を受信していないと判定された場合には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6から提供情報を受信したか否かを判定する(1311)。
ステップ1311の処理で、記憶媒体受付端末装置6から提供情報を受信したと判定された場合には、会員管理装置17は、提供情報処理を実行し(1312)、カード情報処理を終了する。
提供情報処理は、受信した提供情報に基づいて、図7に示す会員データベース700で、提供元カードの提供対象から提供数分を減算して、提供先の提供対象へ減算した提供数を加算する処理である。
なお、提供情報処理は、図15で詳細を説明する。
ステップ1311の処理で、記憶媒体受付端末装置6から提供情報を受信していないと判定された場合には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6からプール取消情報を受信したか否かを判定する(1313)。
ステップ1313の処理で、記憶媒体受付端末装置6からプール取消情報を受信したと判定された場合には、会員管理装置17は、プール取消情報処理を実行し(1314)、カード情報処理を終了する。
プール取消情報処理は、ステップ1310の処理で実行されたデータプール処理で登録されたエントリのフラグ807に「取消」を登録する処理である。図8に示すプール用データベース800のフラグ807に「取消」が登録されると、提供される遊技媒体(又は残金)の使用の禁止が解除される。
なお、プール取消情報処理は、図16で詳細を説明する。
一方、ステップ1313の処理で、記憶媒体受付端末装置6からプール取消情報を受信していないと判定された場合には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6から中断情報を受信したか否かを判定する(1315)。
ステップ1315の処理で、記憶媒体受付端末装置6から中断情報を受信したと判定された場合、会員管理装置17は、中断情報処理を実行し(1316)、カード情報処理を終了する。
中断情報処理は、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、中断情報に含まれるカードIDに対応するエントリの残金702を中断情報に含まれる残金情報に更新するとともに、当該エントリの獲得玉数705を中断情報に含まれる獲得媒体数に更新する処理である。
一方、ステップ1315の処理で、記憶媒体受付端末装置6から中断情報を受信していないと判定された場合には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6から終了情報を受信したか否かを判定する(1317)。
ステップ1317の処理で、記憶媒体受付端末装置6から終了情報を受信したと判定された場合には、会員管理装置17は、終了情報処理を実行し(1318)、カード情報処理を終了する。
終了情報処理は、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリのうち、終了情報に含まれるカードIDに対応するエントリの残金702を終了情報に含まれる残金情報に更新するとともに、当該エントリの獲得玉数705を終了情報に含まれる獲得媒体数に更新する処理である。
一方、ステップ1317の処理で、記憶媒体受付端末装置6から終了情報を受信していないと判定された場合には、カード情報処理を終了する。
図14は、本発明の第1実施形態のデータプール処理のフローチャートである。
データプール処理は、図13に示すステップ1310の処理で実行される処理である。
会員管理装置17は、受信したデータプール情報に基づいて、図8に示すプール用データベース800に新たなエントリを作成し(1401)、データプール処理を終了する。
具体的には、会員管理装置17は、記憶媒体受付端末装置6からデータプール情報を受信すると、図8に示すプール用データベース800に新たなエントリを作成する。
この新たなエントリの番号801には、直前のエントリの番号801に登録された番号の次の番号が登録される。
そして、当該エントリの提供元カードID802には受信したデータプール情報に含まれるカードIDが登録され、当該エントリのデータ種別には受信したデータプール情報に含まれる提供対象が登録され、当該エントリの提供枚数には受信したデータプール情報に含まれる提供枚数が登録され、当該エントリの残数/提供量806の提供量及び残数には、提供枚数に提供数を乗じた値がそれぞれ登録される。
図15は、本発明の第1実施形態の情報提供処理のフローチャートである。
情報提供処理は、図13に示すステップ1312の処理で実行される処理である。
会員管理装置17は、図8に示すプール用データベースに登録されたエントリから、受信した提供情報に対応するエントリを検索する(1501)。
具体的には、会員管理装置17は、図8に示すプール用データベース800に登録されたエントリのうち、提供元カードID802に登録されたカードIDと受信した提供情報に含まれる提供元カードのカードIDとが一致し、データ種別803に登録された種別と受信した提供情報に含まれる選択データとが一致し、提供枚数804に登録された提供枚数と受信した提供情報に含まれる提供枚数とが一致し、提供先カードID805に登録されたカードIDと受信した提供情報に含まれる提供先カードのカードIDとが一致し、受信した提供情報に含まれる提供数と対象枚数とを乗算した値と残数/提供量806の提供量とが一致するエントリを検索する。
次に、会員管理装置17は、ステップ1501の処理で検索されたエントリの各項目から、図8に示すプール用データベース800に基づいて減算処理を実行する(1502)。
提供情報は、提供先カードのデータ認証が成功したことを示す認証結果を記憶媒体受付端末装置6が受信した場合に送信されるものであり、提供元カードの選択データから提供先カードの選択データへ数量データを移行させるだけであるので、会員管理装置17は、ステップ1501の処理で検索されたエントリの提供枚数804に登録された提供枚数をデクリメントするとともに、当該エントリの残数/提供量806の残数から提供数を減算する。
そして、会員管理装置17は、すべての提供枚数に対して提供処理が実行されたか否かを判定するために、ステップ1502の処理で減算処理が実行された後、提供枚数804が0になったか否か、及び残数/提供量806の残数が0になったか否かを判定する(1503)。
ステップ1503の処理で、提供枚数804が0になり、かつ、残数/提供量806の残数が0になったと判定された場合には、会員管理装置17は、すべての提供枚数に対して提供処理が実行されたものとして、図8に示すプール用データベース800に登録されたエントリのうち、ステップ1501の処理で検索されたエントリのフラグ807に「処理済」を登録する(1504)。
一方、ステップ1503の処理で、提供枚数804及び残数/提供量806の少なくとも一方が0になっていないと判定された場合には、すべての提供枚数に対して提供処理が実行されていないので、ステップ1504の処理を実行せずに、ステップ1505の処理に進む。
なお、すべての提供枚数に対して提供処理が実行されたか否かの判断方法は、提供枚数804及び残数/提供量806の少なくとも一方が0になったと判定された場合に、すべての提供枚数に対して提供処理が実行されたと判定してもよい。この場合には、提供枚数804及び残数/提供量806の両方が0になっていないと判定された場合に、すべての提供枚数に対して提供処理がまだ実行されていないと判定される。
次に、会員管理装置17は、受信した提供情報に基づいて、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリから提供先カードのエントリを検索して、検索されたエントリを更新する(1505)。
具体的にステップ1505の処理を説明する。
まず、会員管理装置17は、会員データベース700に登録されたエントリから、カードID701に登録されたカードIDと受信した提供先カードのカードIDとが一致するエントリを提供元エントリとして選択する。
そして、選択された提供元エントリに含まれる貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707の中から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる遊技媒体の種別に対応する項目(提供元項目)を選択する。会員管理装置17は、選択された提供元項目に登録された遊技媒体数から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる各提供先へ提供する遊技媒体の数を減算する。
提供元エントリから各提供先へ提供する遊技媒体の数を減算すると、会員管理装置17は、会員データベース700に登録されたエントリのうち、カードID701に登録されたカードIDと、受信した提供情報に含まれる提供先カードIDと、が一致するエントリ(提供先エントリ)を選択する。
そして、会員管理装置17は、選択された提供先エントリの貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707の中から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる遊技媒体の種別に対応する項目(提供先項目)を選択する。会員管理装置17は、選択された提供先項目に登録された遊技媒体数に、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる各提供先へ提供する遊技媒体数を加算する。
次に、会員管理装置17は、図7に示す会員データベース700の更新結果及び図8に示すプール用データベース800の更新結果を記憶媒体受付端末装置6に送信し(1506)、提供情報処理を終了する。
図16は、本発明の第1実施形態のプール取消情報処理のフローチャートである。
プール取消情報処理は、図13に示すステップ1314の処理で実行される処理である。
会員管理装置17は、図8に示すプール用データベース800に登録されたエントリのうち、受信したプール取消情報に対応するエントリを検索する(1601)。
ステップ1601の処理は、図14に示すステップ1401の処理と同じであるので、説明を省略する。
次に、会員管理装置17は、ステップ1601の処理で検索されたエントリに含まれるフラグ807に「取消」を登録し(1602)、プール取消情報処理を終了する。
なお、本実施の形態において会員管理装置17で行なっている処理を、必要なデータを会員管理装置17から記憶媒体受付端末装置6に送信することにより、記憶媒体受付端末装置6で行なっても良い。
第1実施形態は、提供元カードとなるカードをカード挿入口61に挿入し、対象枚数、提供数を設定し、提供元カードがカード挿入口61から排出された後に、カード挿入口61に提供先カードとなるカードを挿入するだけで、提供先の遊技者に遊技媒体を提供することができる。したがって、記憶媒体さえ所有していればどの遊技者間でも遊技媒体数情報の移動を行うことができるので、面倒な作業を必要とせずに誰にでも簡単に遊技媒体の共有を行うことができ、汎用性が高まる。
実際には、遊技媒体数情報というデータが遊技者の口座間で移動されるだけなので遊技媒体を運搬するといった面倒な作業が不要になる。
また、第1実施形態では、単一の固有情報読取手段によって固有情報を読み取らせる場合には、第1の記憶媒体(提供元となる遊技者が所持する記憶媒体)に記憶された固有情報を読み取らせてから第2の記憶媒体(提供先となる遊技者が所持する記憶媒体)に記憶された固有情報を読み取らせるまでにはタイムラグがあるため、当該タイムラグの間に、移動すべき遊技媒体数の使用を規制するので、そのタイムラグの間に移動すべき遊技媒体数情報が使用(再プレイ用に払い出されたり、景品と交換されたり等)されてしまい、提供先の遊技者に提供できなくなることを防止できる。また、移動(提供)する分だけの遊技媒体数情報の使用が規制され、規制されていない分については使用(再プレイ用に払い出したり、景品と交換したり等)することが可能であるため、システムとしての利便性を向上させることができる。
さらに、第1実施形態では、遊技媒体数情報の提供先となる遊技者がいなくなったり、記憶媒体の固有情報が読み取れなくなってしまったり等の理由で遊技媒体数情報の提供先を特定できない場合に、移動分の遊技媒体数情報の使用規制を解除することができるので、移動分の遊技媒体数情報が使用(再プレイ用に払い出したり、景品と交換したり等)できなくなってしまうという不都合を解消することができる。
また、第1実施形態では、遊技媒体数情報の提供元を会員管理装置17の口座(貯留遊技媒体)とするか情報記憶部である記憶媒体受付端末装置6のRAM603(獲得遊技媒体)とするかが選択可能となるので、遊技者間で遊技媒体数情報を移動(提供)する手段の幅が広がって利便性が向上する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図17〜図26を用いて説明する。
本発明の第2実施形態では、記憶媒体受付端末装置6は二つのカード挿入口61(第1カード挿入口611及び第2カード挿入口612)を備え、最初にどちらか一方のカード挿入口61に挿入されたカードを提供元カードとして特定して、未だカードが挿入されていないカード挿入口61へのカード挿入を設定内容確認画面950で提供操作を受け付けるまで規制する。そして、設定内容確認画面950で提供操作を受け付けて、カード挿入の規制が解除されたカード挿入口61へ挿入されたカードを提供先カードとして特定する。
図17は、本発明の第2実施形態の遊技用装置4の構成の説明図である。なお、図17の遊技用装置4の構成のうち、第1実施形態の遊技用装置4と同じ構成については同じ符号を付与し、説明を省略する。
記憶媒体受付端末装置6は、第1カード挿入口611及び第2カード挿入口612からなる二つのカード挿入口61を備える。
また、下皿23に貯留された遊技球は、下皿球抜き機構42により球受部48へ排出され、球受部48の下方へ配設された各台計数器68により計数される。
各台計数器68が配設された球受部48は、記憶媒体受付端末装置6に備わるものでなく、遊技機5の下方の島設備内部に備わる。
図18は、本発明の第2実施形態の記憶媒体受付端末装置6の構成を示すブロック図である。なお、図18の記憶媒体受付端末装置6の構成のうち、第1実施形態の記憶媒体受付端末装置6と同じ構成については同じ符号を付与し、説明を省略する。
第2実施形態の記憶媒体受付端末装置6のI/Oポート607には、カードR/W610の代わりに上カードR/W611A及び下カードR/W612Aが接続される。
上カードR/W611Aは、第1カード挿入口611に挿入されたカードに記憶されたデータを読み取るとともに、第1カード挿入口611に挿入されたカードにデータを書き込む。また、下カードR/W612Aは、第2カード挿入口612に挿入されたカードに記憶されたデータを読み取るとともに、第2カード挿入口612に挿入されたカードにデータを書き込む。
図19は、本発明の第2実施形態の遊技システムで実行される入金処理、貸出処理、及び払出処理のシーケンス図である。なお、図19の処理のうち、図5の処理と同じ処理については、同じ符号を付与し、説明を省略する。
第1実施形態では、記憶媒体受付端末装置6は、各種操作を検出した場合には、検出した操作に対応する情報を会員管理装置17へ送信し、会員管理装置17から応答を受信してから検出した操作に対応する処理を実行するものであったが、第2実施形態では、記憶媒体受付端末装置6は、各種操作を検出すると、検出した操作に対応する処理を、会員管理装置17から応答の受信まで待機せずに実行する。
まず、入金処理について説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、ステップ506の処理で紙幣挿入口63に紙幣が挿入されたことを検出すると、ステップ510の処理を実行して、紙幣挿入口63に挿入された金額を特定し、特定された金額をカード挿入口61に挿入されているカードの残金情報に加算し、加算された金額をカード挿入口61に挿入されているカードに書き込む。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ507の処理を実行し、ステップ510の処理で特定された金額を示す入金額情報、カードID、及び獲得媒体数情報を入金情報として会員管理装置17に送信する。
ステップ507の処理で送信された入金情報を受信した会員管理装置17の処理は、図5と同じであるので、説明を省略する。
次に、貸出処理について説明する。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ511の処理で遊技機5の貸出ボタン26が操作されたことを検出すると、カード挿入口61に挿入されたカードに記憶された残金情報を読み取り、カード挿入口61に挿入されているカードの残金から一回の貸出ボタン26の操作で消費される額を減算し、減算された値をカード挿入口61に挿入されているカードに書き込むとともに、払出口66から遊技球を払い出す貸出処理を実行する(530)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ512の処理を実行し、ステップ530の処理で読み取った残金情報、カードID、及び獲得媒体数情報を貸出(残金)情報として会員管理装置17に送信する。
ステップ512の処理で送信された貸出情報を受信した会員管理装置17の処理は、図5と同じであるので、説明を省略する。
次に、払出処理について説明する。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ517の処理で獲得球再プレイボタン912、又は貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたことを検出すると、獲得球再プレイボタン912が操作されたか、貯球/貯メダル再プレイボタン913が操作されたかを示す貯球払出情報、獲得媒体数情報、及びカードIDを会員管理装置17に送信するとともに、記憶媒体受付端末装置6が管理する当該カードに記憶された貯球情報、当日貯玉情報、獲得球数情報を更新し、払出口66から遊技球を払い出す払出処理を実行する(532)。
なお、ステップ532の処理で送信された貯球払出情報を受信した会員管理装置17の処理は、図5と同じであるので説明を省略する。
図20は、本発明の第2実施形態の遊技システムで実行される貯球提供処理のシーケンス図である。なお、図20の処理のうち、図6の処理と同じ処理については、同じ符号を付与し、説明を省略する。
第1実施形態の図6に示す貯球提供処理では、ステップ608の処理で、設定内容確認画面を介して提供内容を遊技者が確認したことを示す操作(提供操作)の入力を受け付けると、ステップ609〜612の処理でデータプール処理を実行し、ステップ613の処理で提供元カードをカード挿入口61から排出する。
第2実施形態の図20に示す貯球提供処理では、ステップ608の処理で、設定内容確認画面を介して提供内容を遊技者が確認したことを示す操作(提供操作)の入力を受け付けた場合には、データプール処理及び提供カードの排出処理を実行せずに、カードが挿入されていないカード挿入口61へ提供先カードの挿入を促す提供処理実行画面980Aを表示し(2001)、カードが挿入されていないカード挿入口61にてカード(提供先カード)が挿入されたことを検出する(2002)。そして、ステップ616の処理に進み、ステップ2002の処理で挿入が検出された提供先カードに記憶されたデータを読み取る。
第2実施形態では、記憶媒体受付端末装置6が二つのカード挿入口61を備えるので、第1実施形態のように提供元カードを排出する必要がないため、処理が終了するまで提供元カードを排出不可能すれば、提供元カードが他の記憶媒体受付端末装置6などで使用されることがなく、また、提供元カードを排出してから提供先カードを挿入するといったタイムラグが生じなく、提供元が特定されてからすぐに提供先が特定されるので、提供処理が終わるまで、提供対象に設定された遊技媒体の種別を、使用不可能にすれば、提供すべき遊技媒体数の使用を規制するためのデータプール処理は実行されなくてもよい。
図21は、本発明の第2実施形態の貯球提供処理において表示装置62の表示部621に表示される表示画面の説明図である。なお、図21の表示画面のうち、図9A及び図9Bに示す表示画面と同じ構成については、同じ符号を付与し、説明を省略する。
なお、STEP1に示すメイン画面910〜STEP4に示す提供数入力画面940は、第1実施形態と同じである。
STEP4に示す提供数入力画面940において、提供数が入力されると、図21のSTEP5に示す設定内容確認画面950(図9AのSTEP5と同じ)が表示される。
設定内容確認画面950に決定ボタン904の操作(提供操作)を受け付けると、記憶媒体受付端末装置6は、第2実施形態ではデータプール処理を実行しないので、図9Bに示すSTEP6に示すデータプール処理実行画面960及びSTEP7に示すデータプール完了画面970を表示せずに、図21に示すSTEP6に示す提供処理実行画面980Aを表示する。提供処理実行画面980Aでは、カードが挿入されていないカード挿入口61への提供先カードの挿入を促す旨が表示される。
そして、提供先カードがカード挿入口61に挿入されると、図21のSTEP7で通信処理中画面990(図9BのSTEP9と同じ)が表示され、図9AのSTEP3に示す提供対象枚数入力画面930で入力された対象枚数分の提供処理が完了すると、図21のSTEP8に示す処理完了画面995(図9BのSTEP10と同じ)が表示される。
図22は、本発明の第2実施形態のメインカードR/W設定処理のフローチャートである。
メインカードR/W設定処理は、第1カード挿入口611及び第2カード挿入口612にもカードが挿入されていない状態で、いずれかのカード挿入口61にカードが挿入された場合に実行される。
まず、記憶媒体受付端末装置6は、第1カード挿入口611へカードが挿入されたか否かを判定する(2201)。
ステップ2201の処理で、第1カード挿入口611へカードが挿入されたと判定された場合には、上カードR/W611Aを記憶媒体受付端末処理を実行するためのメインカードR/W(提供元カードR/W)に設定し(2202)、ステップ2204の処理に進む。
一方、ステップ2201の処理で、第1カード挿入口611へカードが挿入されていないと判定された場合には、第2カード挿入口612へカードが挿入されたので、記憶媒体受付端末装置6は、下カードR/W612Aを記憶媒体受付端末処理を実行するためのメインカードR/W(提供元カードR/W)に設定し、ステップ2204の処理に進む。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、他方のカード挿入口61(カードが挿入されていないカード挿入口61)のカードR/WをサブカードR/W(提供先カードR/W)に設定する(2203)。
そして、記憶媒体受付端末装置6は、サブカードR/Wを不能動化し(2205)、メインカードR/W設定処理を終了する。
ステップ2205の処理のサブカードR/Wの不能動化は、例えば、当該サブカードR/Wのカード挿入口61にカードが挿入されても、サブカードR/Wが当該カードのデータを読み取らないように設定する。また、サブカードR/Wのカード挿入口61がカードの挿入を受け付けないように、当該カード挿入口61がカードを引き込まないように設定してもよい。また、サブカードR/Wのカード挿入口61がカードを引き込んでもすぐに引き込んだカードを排出するようにしてもよい。
図23は、本発明の第2実施形態のメインカードR/W及びサブカードR/Wの設定の説明図である。
第1カード挿入口611及び第2カード挿入口612にカード挿入されていない場合には、上カードR/W611A及び下カードR/W612AはメインカードR/WにもサブカードR/Wにも設定されていない。
第1カード挿入口611に最初にカードが挿入された場合には、上カードR/W611AがメインカードR/Wに設定され、下カードR/W612AがサブカードR/Wに設定される。
第2カード挿入口612に最初にカードが挿入された場合には、上カードR/W611AがサブカードR/Wに設定され、下カードR/W612AがメインカードR/Wに設定される。
図24は、本発明の第2実施形態の記憶媒体受付端末装置6によって実行される提供処理の後半部のフローチャートである。
第2実施形態の提供処理の前半部の処理は、図11と同じであるので、説明を省略する。第2実施形態の提供処理の後半部の処理のうち図12と同じ処理は、図12と同じ番号を付与し、説明を省略する。
ステップ1117の処理で、ステップ1104の処理で設定された提供対象、ステップ1108の処理で設定された提供対象枚数、及び、ステップ1112の処理で入力された提供数を設定内容として記憶すると、第2実施形態の提供処理は、データプール処理及び提供元カードの排出処理を実行しないので、ステップ1118〜1122の処理を実行せずに、サブカードR/Wを能動化する(2401)。
なお、サブカードR/Wは、最初にカードが挿入された場合に実行される図22に示すメインカードR/W設定処理のステップ2205の処理で不能動化されている。
次に、記憶媒体受付端末装置6は、ステップ1123の処理を実行して、図21のSTEP6に示す提供処理実行画面980Aを表示する。
ステップ1124〜1138の処理は、図12と同じ処理であるので説明を省略する。
ステップ1138の処理で、図21のSTEP10に示す処理完了画面995を表示すると、記憶媒体受付端末装置6は、サブカードR/Wを不能動化し(2402)、ステップ1139の処理に進み、設定内容をクリアする。
なお、ステップ2402は、不能動化にされたサブカードR/Wは、提供処理が行われない限り、排出ボタン27が操作されるまで不能動化される。つまり、いずれかのカード挿入口61にカードが挿入された場合には、未挿入のカード挿入口61のカードR/Wは、提供先カードの挿入が要求された場合を除き、カードが挿入されたカード挿入口61からカードが排出されるまで、不能動化される。
図25は、本発明の第2実施形態の会員管理装置17によって実行されるカード情報処理のフローチャートである。
第2実施形態ではデータプール処理を実行しないので、第2実施形態のカード情報処理では、図13に示すステップ1309及び1310の処理、並びにステップ1313及び1314の処理を実行しない。また、同じく、第2実施形態ではデータプール処理を実行しないので、図25に示すステップ1312の処理で実行される提供情報処理が図8に示すプール用データベースを更新しない点で図15に示すステップ1312で実行される提供情報処理と異なる。第2実施形態の提供情報処理については、図26で詳細を説明する。
図26は、本発明の第2実施形態の提供情報処理のフローチャートである。
まず、会員管理装置17は、受信した提供情報に基づいて、図7に示す会員データベース700に登録されたエントリから提供元カードのエントリ及び提供先カードのエントリを検索する(2601)。
具体的にステップ2601の処理を説明する。
まず、会員管理装置17は、会員データベース700に登録されたエントリから、カードID701に登録されたカードIDと受信した提供元カードのカードIDとが一致するエントリを提供元エントリとして選択するとともに、カードID701に登録されたカードIDと受信した提供先カードのカードIDとが一致するエントリを提供先エントリとして選択する。
次に、ステップ2601の処理で検索された提供元エントリ及び提供先エントリを受信した提供情報に基づいて更新する(2602)。
具体的には、会員管理装置17は、選択された提供元エントリに含まれる貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707の中から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる遊技媒体の種別に対応する項目(提供元項目)を選択する。会員管理装置17は、選択された提供元項目に登録された遊技媒体数から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる各提供先へ提供する遊技媒体の数を減算する。
そして、会員管理装置17は、選択された提供先エントリの貯玉703、当日貯玉704、獲得玉数705、貯メダル706、及び当日貯メダル707の中から、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる遊技媒体の種別に対応する項目(提供先項目)を選択する。会員管理装置17は、選択された提供先項目に登録された遊技媒体数に、受信した提供情報の貯球提供データに含まれる各提供先へ提供する遊技媒体数を加算する。
次に、会員管理装置17は、図7に示す会員データベース700の更新結果を記憶媒体受付端末装置6に送信し(2603)、提供情報処理を終了する。
なお、本実施の形態において会員管理装置17で行なっている処理を、必要なデータを会員管理装置17から記憶媒体受付端末装置6に送信することにより、記憶媒体受付端末装置6で行なっても良い。
以上により、第2実施形態では、記憶媒体受付端末装置6は、二つカード挿入口61を備えるので、一つのカード挿入口61に提供元カードと提供先カードとを交互に挿入する必要がなくなるので、遊技者の操作が減少し、面倒な操作が必要なくなる。
また、最初にカード挿入口61に挿入されたカードを提供元カードとし、カードが未挿入のカード挿入口61のカード受付を規制するので、どちらのカード挿入口61に挿入されたカードを提供元カードとするかなどの遊技者の設定操作を不要にできる。さらに、カードの挿入順序により、どちらのカードの遊技媒体数情報から遊技媒体を払い出すかなど面倒な制御を行わなくてもよい。
以下に、第1実施形態及び第2実施形態の効果を説明する。
第1実施形態及び第2実施形態では、提供元の遊技者と提供先の遊技者の記憶媒体(会員カード)を読み取らせるだけで遊技媒体数情報の移動が行われるので、面倒な作業を必要とせずに誰にでも簡単に遊技媒体の共有を行うことができる。
記憶媒体さえ所有していればどの遊技者間でも遊技媒体数情報の移動(提供)を行うことができるので汎用性が高まる。
実際には、遊技媒体数情報というデータが遊技者の口座間で移動されるだけなので遊技媒体を運搬するといった面倒な作業が不要になる。
第2実施形態では、記憶媒体受付端末装置6が二つのカード挿入口61を備えるので、第1実施形態のように提供元カードを排出する必要がないため、処理が終了するまで提供元カードを排出不可能にしているので、移動すべき遊技媒体数情報が使用(再プレイ用に払い出されたり、景品と交換されたり等)されてしまい、提供先の遊技者に提供できなくなることを防止できる。
また、第1実施形態では、移動(提供)する分だけの遊技媒体数情報の使用が規制され、規制されていない分については使用(再プレイ用に払い出したり、景品と交換したり等)することが可能であるため、システムとしての利便性を向上させることができる。
また、第2実施形態では、二つの記憶媒体受付部があることで、遊技媒体数情報の提供元となる遊技者の記憶媒体と提供先となる遊技者の記憶媒体を同時に受け付けることができ、単一の読取手段に交互に固有情報を読み取らせるといった面倒な作業が必要なくなる。一方の記憶媒体受付部に記憶媒体を受け付けている場合に、他方の記憶媒体受付部への記憶媒体を受け付けることが規制されるので、遊技媒体数情報を使用した遊技媒体の払い出しを行ったりする際に、2つの記憶媒体受付部への遊技媒体の挿入順序によってどちらの記憶媒体受付部に挿入された記憶媒体を優先して処理するか等の面倒な制御を行う必要がない。
また、第2実施形態では、提供操作があった場合には、遊技媒体の受け付けが規制されていた方の記憶媒体受付部の規制が解除されるので、遊技媒体数情報の移動ができなくなるといった問題がなくなる。
第2実施形態では、第1実施形態と同じく、遊技媒体数情報の提供元を口座(貯留遊技媒体)とするか情報記憶部であるRAM603(獲得遊技媒体)とするかが選択可能となるので、遊技者間で遊技媒体数情報を移動(提供)する手段の幅が広がって利便性が向上する。
なお、第1及び第2実施形態では、記憶媒体受付端末装置6が持ち球(獲得遊技媒体)の再プレー機能、貯球再プレー機能、遊技媒体の貸し出し機能、各台計数器68からの計数情報を集計する機能、貯留遊技価値(貯球、貯メダル等)の提供機能、獲得遊技価値(持ち球、持ちメダル等)の提供機能、遊技者所有の有価価値の提供機能等を備えているが、遊技媒体数情報(遊技価値)の提供機能等の必要な機能のみを搭載させてその他の機能は別の端末装置(現金サンド、カードユニット、再プレー専用機等)を併設することで実現しても良い。この場合には、各台計数器68を設けるか否かについては適宜選択すると良いし、上記したいずれか装置に記憶媒体受付端末装置の機能を設けても良い。
また、各台計数器68やジェットカウンタ30によって計数した獲得遊技媒体数(場合によって当日貯球も含む)をカードID等の固有情報に対応付けて記憶媒体受付端末装置6や会員管理装置17だけに記憶するのではなく、必要に応じて会員カード等のカードに記憶させて、遊技者間での提供に使用したり再使用させたりするようにしても良い。
つまり、システム上にどのような装置を設けて各装置の機能をどのようにするかについては例示したものも含めて本出願時点で当業者が考えうる全ての場合が想定され、結果として遊技媒体数情報を遊技者間で提供することが可能な機能が備わっていればどのようなシステム構成であっても良い。
なお、今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。