JP2011078369A - 褐変が防止された容器詰めカット野菜 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造時にカット野菜を容器に充填密封する際の容器内の気体組成によらず保存中の褐変が防止された容器詰めカット野菜を提供する。
【解決手段】酸素透過度が700〜20000mL/m2・day・MPaである包材に、2〜8mmの幅にカットしたシソ科のハーブ及び平均面積が900〜2500mmであるシソ科のハーブ以外の葉野菜を、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が10〜20部の割合で充填密封してある褐変が防止された容器詰めカット野菜。
【選択図】なし

Description

本発明は、保存中に褐変が生じて品位が低下しやすいシソ科のハーブとシソ科のハーブ以外の葉野菜が容器に充填密封された容器詰めカット野菜に関し、より詳しくは、製造時にカット野菜を容器に充填密封する際の容器内の気体組成によらず保存中の褐変が防止された容器詰めカット野菜に関する。
近年、コンビニエンスストアーやスーパーの野菜売り場や惣菜売り場には、カップや袋に入った容器詰めカット野菜が数多く並んでいる。これらの野菜は既に洗浄殺菌されていることから、開封後そのままサラダ等として食べられるものとして人気が高まっている。容器詰めカット野菜のバリエーションも増えており、複数種類の野菜を含む製品も多数市販されている。このような容器詰め野菜の中で、シソ科のハーブである青ジソやバジル等をレタス等とミックスしたカット野菜については、シソ科のハーブが変色し易いため、数日間保存できる品質が良好な容器詰めカット野菜を提供するのは困難であるという問題があった。
このような問題に関し、本出願人は、殺菌処理したシソ科のハーブと、別途殺菌処理したシソ科のハーブ以外の葉野菜とを容器に充填し、容器内の酸素濃度を特定濃度にして密封することにより、保存中の変色を抑えた良好な品位の容器詰め野菜を得る方法について特許出願を行った(特開2009−77650号公報、特許文献1)。この方法によれば、シソ科のハーブとシソ科のハーブ以外の葉野菜のいずれについても外観が保たれた容器詰めカット野菜を提供することが可能となる。しかしながら、この方法によれば、シソ科のハーブとシソ科のハーブ以外の葉野菜の保存中の変色を防止するためには、容器内の酸素濃度を3〜15%に調整することが必須である。しかしながら、容器内の酸素濃度を調整するには、酸素濃度を調整するための容器内を不活性ガスで置換する工程が必要となるが、複雑な形状の葉野菜が複数積層されて充填される容器内を窒素置換して大量生産する際には、稀に容器内の酸素濃度が目的の濃度まで低下されない場合も考えられる。
特開2009−77650号公報
そこで、本発明の目的は、保存中に褐変が生じて品位が低下しやすいシソ科のハーブとシソ科のハーブ以外の葉野菜が容器に充填密封された容器詰めカット野菜であって、製造時にカット野菜を容器に充填密封する際の容器内の気体組成によらず保存中の褐変が防止された容器詰めカット野菜を提供するものである。
本発明者は、上記目的を達成すべく使用原料等、様々な諸条件について鋭意研究を重ねた結果、包材として特定の酸素透過度の包材を使用し、更に、当該包材に特定の幅にカットしたシソ科のハーブと、特定の面積としたシソ科のハーブ以外の葉野菜を特定の割合で充填密封することにより、充填時の容器内の気体組成によらず褐変が防止された容器詰めカット野菜が得られることを見出し、遂に本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)、酸素透過度が700〜20000mL/m2・day・MPaである包材に、2〜8mmの幅にカットしたシソ科のハーブ及び平均面積が900〜2500mmであるシソ科のハーブ以外の葉野菜を、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が10〜20部の割合となるように充填密封してある褐変が防止された容器詰めカット野菜、
である。
本発明によれば、品位が低下しやすいシソ科のハーブを配合した容器詰めカット野菜であっても、保存安定性に優れた褐変が防止された容器詰めカット野菜を提供することができる。しかも、前記容器詰めカット野菜は、容器に充填密封する際の容器内の気体組成によらず保存中の褐変が防止されるので安定な品質となる。したがって、カット野菜の需要拡大に貢献できる。
以下、本発明の容器詰めカット野菜を詳述する。なお、本発明において「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。
本発明に用いるシソ科のハーブとしては、シソ、バジル、ミント、タイム、ローズマリー、レモンバーム、セージ、オレガノ、ハッカ、マジョラム等が挙げられるが、本発明はこれらの葉の部分を対象とするものである。
また、本発明に用いるシソ科のハーブ以外の葉野菜としては、レタス(玉レタス、サニーレタス、サラダ菜、サンチュ、コスレタス等)、キャベツ、チコリー、トレビス等が挙げられる。
本発明の容器詰めカット野菜は、前記シソ科のハーブ及びシソ科のハーブ以外の葉野菜が容器詰めされているカット野菜であって、酸素透過度が700〜20000mL/m2・day・MPaである包材に、2〜8mmの幅にカットしたシソ科のハーブ及び平均面積が900〜2500mmであるシソ科のハーブ以外の葉野菜を、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が10〜20部の割合で充填密封してあることに特徴を有する。本発明の容器詰めカット野菜は、保存中に褐変が生じて品位が低下しやすいシソ科のハーブを配合したものであるが、前記構成を有することにより、製造時にカット野菜を容器に充填密封する際の容器内の気体組成によらず保存中の褐変が防止されたものとなる。
従来、シソ科のハーブとシソ科のハーブ以外の葉野菜の保存中の褐変を防止するためには、充填密封する際の容器内の酸素濃度を3〜15%に調整することが必須であったのに対し、本発明において、製造時にカット野菜を容器に充填密封する際の容器内の気体組成によらず保存中の褐変が防止されるのは、包材の酸素透過量及びカット野菜の酸素消費量のバランスにより保存中の容器内の酸素濃度が、充填密封する際の容器内の酸素濃度によらず褐変防止に好適な濃度、つまり酸素濃度が好ましくは3〜15%に徐々に収束するためである。この際、カット野菜の酸素消費量は、シソ科のハーブ及びシソ科のハーブ以外のそれぞれの葉野菜のカットサイズ及び充填割合により調整されている。
本発明は、酸素透過度が700〜20000mL/m2・day・MPa、好ましくは、800〜15000mL/m2・day・MPaである包材を用いる。酸素透過度が前記範囲より低いものを用いた場合は、カット野菜の酸素消費により容器内の酸素濃度が低くなりすぎて、シソ科のハーブが保存中に褐変してしまう場合がある。一方、前記範囲より高いものを用いた場合は、容器内の酸素濃度が高くなりすぎて、シソ科のハーブ以外の葉野菜が保存中に褐変してしてしまう場合があるためである。包材のフィルムの材質としては、特に制限はなく、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PE(ポリエチレン)等が挙げられ、無延伸、一軸延伸、二軸延伸の何れでもよい。また、フィルムの厚さは特に限定されないが、20〜50μmであるのが好ましい。
また、本発明においてはシソ科のハーブを2〜8mm幅にカットして用いるが、より保存中の褐変が防止され易い点から、2〜6mm幅にカットしたものを用いるのが好ましい。これに対して、前記範囲より細い幅であると、シソ科のハーブがダメージを受け易く褐変してしてしまう場合があり、一方、前記範囲より太い幅であると、折れじわが付き易く容器詰めカット野菜としての外観が損なわれる。
前記シソ科のハーブ以外の葉野菜は、平均面積が900〜2500mmのものを用いるが、より保存中の褐変が防止され易い点から、平均面積が1000〜2000mmとしたものを用いるのが好ましい。これに対して、前記範囲より小さい面積であると、容器内の酸素が消費され易くシソ科のハーブが褐変してしまい、一方、前記範囲より大きい面積であると、容器内の酸素が消費され難くシソ科のハーブ以外の葉野菜が褐変しまう。なお、シソ科のハーブ以外の葉野菜を前記特定の大きさとするには、包丁等でカットしてもよいし、手でちぎるなどしてもよい。
前記特定の幅にカットしたシソ科のハーブ及び特定の面積としたシソ科のハーブ以外の葉野菜の充填割合は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜を10〜20部とするが、より保存中の褐変が防止され易い点から、シソ科のハーブ1部に対して12〜18部となるように容器に充填するのが好ましい。これに対して、シソ科のハーブ以外の葉野菜が前記範囲より多いと、容器内の酸素が消費され難くシソ科のハーブ以外の葉野菜が褐変してしまい、一方、シソ科のハーブ以外の葉野菜が前記範囲より少ないと、容器内の酸素が消費され易くシソ科のハーブが褐変してしまうためである。
また、本発明の容器詰めカット野菜に用いるシソ科のハーブとシソ科のハーブ以外の葉野菜は、常法により殺菌処理してから用いることができる。殺菌処理方法としては、例えば、有効塩素濃度が25〜500ppmである次亜塩素酸塩で1〜30分接液処理する方法が挙げられる。また、殺菌処理した後、常法により水洗い、水切りすることができる。
なお、本発明の容器詰めカット野菜には、本発明の効果を損なわない限り、上述した原料の他に、例えば、人参、大根、ゴボウ、蓮根、きゅうり、玉葱、トマト、ブロッコリー、カリフラワー、コーン等を用いることができる。
次に本発明の容器詰めカット野菜の代表的な製造方法について説明する。まず、シソ科のハーブを必要に応じ殺菌し、2〜8mm幅にカットする。また、シソ科のハーブ以外の葉野菜を必要に応じ殺菌し、平均面積が900〜2500mmとなるようにカットする。これら用意したシソ科のハーブとシソ科のハーブ以外の葉野菜を酸素透過度が700〜20000mL/m2・day・MPaである包装容器にシソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が10〜20部となるように充填する。
次に、容器内を含気した状態で密封する。この際、本発明においては、カット野菜を容器に充填密封する際の容器内の気体組成によらず保存中の褐変が防止されたものとなるので、容器内の気体組成は特に制限はないが、容器内の初期の酸素濃度が低すぎると容器内が嫌気的な環境になって稀に異臭が発生する場合もあることから、充填密封する際の容器内の酸素濃度は好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上である。前記容器内の酸素濃度は、窒素ガス等の不活性ガス置換により常法により行えばよいが、窒素ガス等の置換工程を行うと製造コストの増大につながることから、本発明においては、窒素置換を行わず容器内を大気で含気した状態で密封することがより好ましい。
充填密封する際の気体の量は、あまり少なすぎたり多すぎたりすると、容器の酸素透過量と野菜の酸素消費のバランスにより保存中の容器内の酸素濃度が調整される本発明の効果が得られ難いことから、野菜の合計量100gに対して、好ましくは50〜1000mL、より好ましくは150〜800mLとする。なお、前記容器内の気体の量は、製品を水中で開封し、容器内の気体をガラス捕集器具等に捕集した後、当該捕集した気体の容積をメスシリンダー等で測定することにより調べることができる。
以上のように製造した本発明の容器詰めカット野菜は、一般的な容器詰めカット野菜と同様に生鮮状態が保たれやすくするために好ましくは0〜15℃程度で保存する。本発明の容器詰めカット野菜は、製造後12時間以上、更には24時間以上保管された場合であっても、シソ科のハーブ及びシソ科のハーブ以外の葉野菜が褐変することがなく、保存安定に優れたものとなる。
また製造された本発明の容器詰めカット野菜は、包材の酸素透過度と野菜のカットサイズ、充填割合を特定されていることにより保存中の容器内の酸素濃度が、充填密封する際の容器内の酸素濃度によらず褐変防止に好適な濃度に序々に収束する。具体的には、製造4日後の容器内の酸素濃度は好ましくは3〜15%である。
以下、本発明について、実施例、比較例、並びに試験例に基づき具体的に説明する。なお、本発明はこれらに限定するものではない。
[実施例1]
長径8cm程度のカットせず葉のままのシソを、有効塩素濃度が200ppmである次亜塩素酸ナトリウムを含む溶液に10分間浸漬させ接液処理を行い、ざるに入れ液切りし、溶液が葉の表面に付着した状態で5℃で5時間保管した。続いて、4mm幅にカットした後有効塩素濃度が200ppmである次亜塩素酸ナトリウムを含む溶液に10分間浸漬させ接液処理を行い、流水中で水洗いした後、遠心分離機にて遠心脱水処理した。
また、レタス(玉レタス)を、有効塩素濃度が200ppmである次亜塩素酸ナトリウム溶液に10分間浸漬させた後、40mm角程度で平均面積が1600mmになるようカットした。続いて流水中で水洗いし、遠心分離機にて遠心脱水処理した。
殺菌処理したシソ3gとレタス47gをOPP(二軸延伸ポリプロピレン)製の袋(厚み30μm、酸素透過度1100mL/m・day・MPa)に充填し、さらに大気を含気し密封して容器詰めカット野菜を得た。得られた容器詰めカット野菜は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が16部であった。なお、容器内の大気の量は400mLであった。
[実施例2]
実施例1の容器詰めカット野菜において、レタスを30mm角程度で平均面積が900mmになるようカットし、殺菌処理したシソ4.5gとレタス45.5gを充填した以外は同様な方法で製造して容器詰めカット野菜を得た。得られた容器詰めカット野菜は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が10部であった。なお、容器内の大気の量は400mLであった。
[実施例3]
実施例1の容器詰めカット野菜において、シソを2mm幅にカットし、レタスを45mm角程度で平均面積が2000mmになるようカットし、殺菌処理したシソ4gとレタス46gを充填した以外は同様な方法で製造して容器詰めカット野菜を得た。得られた容器詰めカット野菜は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が12部であった。なお、容器内の大気の量は400mLであった。
[実施例4]
実施例1の容器詰めカット野菜において、シソを8mm幅にカットし、レタスを50mm角程度で平均面積が2500mmになるようカットし、殺菌処理したシソ2.5gとレタス47.5gを充填した以外は同様な方法で製造して容器詰めカット野菜を得た。得られた容器詰めカット野菜は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が19部であった。なお、容器内の大気の量は400mLであった。
[比較例1]
実施例1の容器詰めカット野菜において、シソを1mmの幅にカットした以外は同様な方法で製した。
[比較例2]
実施例1の容器詰めカット野菜において、シソを10mmの幅にカットした以外は同様な方法で製した。
[比較例3]
実施例1の容器詰めカット野菜においてレタスを25mm角程度で平均面積が500mmになるようカットした以外は同様な方法で製した。
[比較例4]
実施例1の容器詰めカット野菜においてレタスを60mm角程度で平均面積が3600mmになるようカットした以外は同様な方法で製した。
[比較例5]
実施例1の容器詰めカット野菜において、殺菌処理したシソ8gとレタス42gをOPP製の袋に充填し容器詰めカット野菜を得た。得られた容器詰めカット野菜は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が5部であった。
[比較例6]
実施例1の容器詰めカット野菜において、殺菌処理したシソ1.5gとレタス48.5gをOPP製の袋に充填し、さらに大気を含気し密封して容器詰めカット野菜を得た。得られた容器詰めカット野菜は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が32部であった。
[試験例1]
実施例1乃至4並びに比較例1乃至6で製したそれぞれの容器詰めカット野菜を10℃で4日間保存し、保存後のカット野菜の外観を評価した。
Figure 2011078369
表1より、2mm〜8mm幅にカットしたシソ科のハーブ及び平均面積が900〜2500mmであるシソ科のハーブ以外の葉野菜を、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜を10〜20部の割合で充填した容器詰めカット野菜は、保存後に褐変することなく保存安定性に優れていることが理解される。
[試験例2]
実施例1の容器詰めカット野菜において、カット野菜を充填した後袋内を窒素置換し、袋内の酸素濃度を表2に示す割合とした以外は同様にして容器詰めカット野菜を製造した。これらの容器詰めカット野菜を10℃で4日間保存し、保存後のカット野菜の外観を評価した。また、この際、保存後の容器内の酸素濃度を測定した。結果を表2に示す。
Figure 2011078369
表2より、本願発明の容器詰めカット野菜は、製造時の容器内の気体組成によらず褐変が防止されることが理解される。
[実施例5]
長径5cm程度のカットせず葉のままのバジルを有効塩素濃度が200ppmである次亜塩素酸ナトリウムを含む溶液に10分間浸漬させ接液処理を行い、ざるに入れ液切りし、溶液が葉の表面に付着した状態で5℃で15時間保管した。続いて、6mm幅にカットした後有効塩素濃度が200ppmである次亜塩素酸ナトリウムを含む溶液に10分間浸漬させ接液処理を行い、流水中で水洗いした後、遠心分離機にて遠心脱水処理した。
レタス(玉レタス)とキャベツを、有効塩素濃度が200ppmである次亜塩素酸ナトリウム溶液に10分間浸漬させた後、35mm角程度で平均面積が1200mmになるようカットした。続いて流水中で水洗いし、遠心分離機にて遠心脱水処理した。
殺菌処理したバジル3g、レタス27g、キャベツ10gをOPP製(二軸延伸ポリプロピレン)の袋(厚み40μm、酸素透過度840mL/m・day・MPa)に充填し、さらに大気を含気し密封して容器詰めカット野菜を得た。得られた容器詰めカット野菜は、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜12部であった。なお、容器内の大気の量は60mLであった。
実施例2で得られた容器詰めカット野菜を10℃で4日間保存し、保存後の外観について調べたところ、バジル、レタス、キャベツ共に褐変していなかった。

Claims (1)

  1. 酸素透過度が700〜20000mL/m2・day・MPaである包材に、2〜8mmの幅にカットしたシソ科のハーブ及び平均面積が900〜2500mmであるシソ科のハーブ以外の葉野菜を、シソ科のハーブ1部に対しシソ科のハーブ以外の葉野菜が10〜20部の割合で充填密封してあることを特徴とする褐変が防止された容器詰めカット野菜。
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