JP2011075501A - 試し錘取付方位算出装置と方法 - Google Patents

試し錘取付方位算出装置と方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転体の所定部分に対する試し錘の取付方位と、回転体の検出回転角とを正確に対応付けられる手段を提供する。
【解決手段】回転体11の所定部分に対する試し錘の取付方位と、回転体の検出回転角とを対応付ける対応角度情報を取得する対応角度情報取得装置20。所定部分11aには、回転中心C周りの周方向における所定の基準点を基準として試し錘が取り付けられる。回転体11の回転角を検出する角度センサ7と、角度センサ7の検出回転角が所定値となる回転姿勢にある所定部分11aを、軸方向から撮像する撮像装置23と、撮像装置23により得た画像において、既知である所定方位に対する、基準点の方位のずれ角を特定する画像処理部と、を備える。所定値およびずれ角を対応角度情報とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転体の所定部分に対する試し錘の取付方位と、回転体の検出回転角とを対応付ける対応角度情報を取得する対応角度情報取得装置と方法に関する。
回転体は、回転機械に設けられ、その軸を中心として回転する。本発明の対象となる回転機械は、流体と力を及ぼし合う回転翼が回転体に設けられた流体機械である。この回転機械には、原動機と被動機がある。原動機は、流体が回転翼に作用させる圧力により回転体が回転駆動されることで、流体の持つエネルギーを回転運動エネルギーに変換する。原動機としては、例えば、ガスタービン(軸流タービン、ラジアルタービン)がある。被動機は、回転駆動されている回転翼が流体に圧力を作用させることで、回転運動エネルギーを流体に与える。被動機としては、例えば、圧縮機(遠心圧縮機、航空エンジンなどに設けられる軸流圧縮機、斜流圧縮機、横流圧縮機、ポンプ)がある。また、本発明の対象となる回転機械には、原動機と被動機の両方の機能を持つ過給機もある。
回転機械の回転体のバランス修正は、この回転体のアンバランスを測定し、この測定アンバランスデータに従って、回転体における切削対象部を切削することで行う。測定アンバランスデータは、どの方位(即ち、回転中心から見た方位)に、アンバランス量としてどれだけの重量モーメント(即ち、アンバランス質量と、回転中心から該アンバランス質量の重心までの距離との積。以下同様)があるかを示すデータである。測定アンバランスデータが示す方位において、測定アンバランスデータが示す重量モーメントに相当する量を切削することで、回転体のアンバランスを除去する。本願では、回転体の回転中心を単に回転中心ともいい、また、回転体の軸方向を単に軸方向ともいい、方位とは、上述のように回転中心から見た方位をいい、回転中心回りの方向を周方向という。
回転体のアンバランスを測定するために、回転機械を試運転して回転体を回転させる。この時、振動センサにより、回転体の回転運動で生じる振動(加速度または速度または変位または荷重)を検出するとともに、角度センサにより回転体の回転角を検出する。検出した振動と回転角から、影響係数を用いて、どの周方向位置に、どれだけのアンバランス量が存在するかを求める。
影響係数は、回転体のバランス変化に対する振動の変化を示す。影響係数は、次のように予め取得しておく。回転体の所定部分に試し錘を取り付けることで回転体にバランス変化を与える。このバランス変化を与える前後において、上述したアンバランスの測定の場合と同様に、回転体の回転運動により生じる振動を検出するとともに、回転体の回転角を検出する。バランス変化を与える前後における検出振動および検出回転角と、試し錘の取付方位および質量とに基づいて影響係数を算出する。
なお、回転体のアンバランス計測は、例えば下記の特許文献1に記載されている。
特開2008−267907号公報 特開2008−58008号公報
上述のように影響係数を算出する場合、試し錘の取付方位と、角度センサの検出回転角とを対応付ける必要がある。即ち、次のように、試し錘の取付方位を定め、角度センサの検出回転角の原点を定め、取付方位と検出回転角とを対応付ける必要がある。この例では、前記所定部分は、六角ナットであり、回転体の軸方向から見た場合、正六角形であるとする。
試し錘の取付方位について説明する。前記正六角形の頂点を基準に前記試し錘が取り付けられる。例えば、正六角形の頂点に相当する方位においてタップ孔を前記所定部分に軸方向に形成し、このタップ孔にボルトを試し錘として取り付ける。従って、試し錘の取付方位は、前記頂点の方位として定まる。
角度センサの検出回転角の原点について説明する。角度センサは、基準点(前記頂点)が所定方位を向いている姿勢からの回転体の回転角を検出する。例えば、角度センサが、回転中心からずれた半径位置で前記所定部分に対向するように所定の周方向位置に配置された磁気センサであり、前記所定部分を所望の向きに着磁することで、前記所定部分からの磁界を当該磁気センサで検出する(詳しくは、例えば特許文献2を参照)。磁気センサによる検出磁界は、回転体の1回転を1周期として周期的に変化する。これにより、磁気センサは、回転体の回転に伴う検出磁界の変化に基づいて、回転体の回転角を検出する。この場合、検出磁界が基準値(例えば最小値)となる時の検出回転角をゼロ度(原点)に設定する。
取付方位と検出回転角とを次のように対応付ける。例えば、前記所定部分の前記正六角形において、N極とS極に着磁する場合に、N極とS極の境界直線上に頂点(即ち、取付方位)が位置するようにし、これにより、前記磁気センサが配置された周方向位置に境界直線が一致した時に、磁気センサによる検出磁界が当該境界直線の部分による値(前記基準値)になるので、例えば、この時の検出回転角をゼロ度に設定する。このように、頂点(境界直線)の方位と検出回転角を対応付ける。
しかし、実際には、着磁の精度に限界があるため、着磁による前記境界直線の向きは頂点の方位からずれてしまうため、頂点の方位(取付方位)と検出回転角とを正確に対応付けられない。
そこで、本発明の目的は、回転体の所定部分に対する試し錘の取付方位と、回転体の検出回転角とを正確に対応付けられる手段を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、回転体の所定部分に対する試し錘の取付方位と、回転体の検出回転角とを対応付ける対応角度情報を取得する対応角度情報取得装置であって、
前記所定部分には、回転中心周りの周方向における所定の基準点を基準として前記試し錘が取り付けられ、
回転体の回転角を検出する角度センサと、
角度センサの検出回転角が所定値となる回転姿勢にある前記所定部分を、回転体の軸方向から撮像する撮像装置と、
撮像装置により得た画像において、既知である所定方位に対する、前記基準点の方位のずれ角を特定する画像処理部と、を備え、
前記所定値および前記ずれ角を対応角度情報とする、ことを特徴とする対応角度情報取得装置が提供される。
前記所定部分は、軸方向から見た形状が多角形であり、該多角形の頂点が前記基準点であってよい。
好ましくは、画像処理部は、
前記多角形の各辺を抽出し、
これら辺の交点を前記頂点として抽出し、
これら頂点から前記多角形の重心を算出し、
該重心と前記基準点との線分を特定し、該線分と前記所定方位とのなす角を前記ずれ角として特定する。
本発明の好ましい実施形態によると、前記所定部分は、回転体の一端部に位置し、
回転体の他端部を把持して回転体を回転させる回転位置調整装置を備え、
回転位置調整装置は、角度センサの検出回転角に基づいて、回転体の回転角を前記所定値に調節可能である。
上記目的を達成するため、本発明によると、上述の対応角度情報取得装置を用いた対応角度情報取得方法であって、
角度センサの検出回転角が所定値となる回転姿勢にある前記所定部分を、回転体の軸方向から撮像する撮像ステップと、
撮像装置により得た画像において、既知の所定方位に対する、前記基準点の方位のずれ角を特定する画像処理ステップと、を有し、
前記所定値および前記ずれ角を対応角度情報とする、ことを特徴とする対応角度情報取得方法が提供される。
上述した本発明によると、基準点の方位と検出回転角とを対応付けられる。即ち、角度センサの検出角度がθである時には、前記所定値をθとし前記ずれ角をφとして(以下同様)、前記所定方位から(φ+θ−θ)だけずらした方位が、この時の基準点の方位となる。
従って、試し錘の取付方位と、角度センサの検出回転角とを正確に対応付けることができる。例えば、試し錘の取付方位が基準点の方位に一致する場合には、角度センサの検出角度がθである時には、取付方位は、前記所定方位から(φ+θ−θ)だけずらした方位となる。別の例として、試し錘の取付方位が基準点の方位から既知の角度φだけずれている場合には、角度センサの検出角度がθである時には、取付方位は、前記所定方位から(φ+φ+θ−θ)だけずらした方位となる。
アンバランス測定装置の構成図である。 振幅と位相θで表される振動データを示す。 複素数で表した振動データを示す。 図1において、本発明の実施形態による対応角度情報取得装置を組み込んだ構成を示す。 図4のV−V矢視図である。 図5において所定部分のみを図示した拡大図である。 本発明の実施形態による対応角度情報取得方法を示すフローチャートである
本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
最初に、本発明の前提となるアンバランス測定装置を説明し、その後、本発明の実施形態による対応角度情報取得装置と方法を説明する。
図1は、アンバランス測定装置10の構成図である。図1に示すように、アンバランス測定装置10は、支持体3、振動センサ5、角度センサ7、および算出部9を備える。
支持体3は、軸受などを用いて回転機械の回転体11を支持する。回転体11は、支持体3に支持された状態で、回転体11の軸Cを中心に回転可能である。なお、支持体3の一部は、回転機械の静止側部材により構成されてもよい。また、回転体11は、例えば、図示しない電動機により回転駆動されてもよいし、図示を省略するが回転体11がタービン翼を有する場合には、タービン翼に圧縮ガスを供給することでタービン翼と共に回転駆動されてもよい。また、他の手段で、回転体11を回転駆動してもよい。
振動センサ5は、支持体3に取り付けられる。振動センサ5は、回転体11が回転している状態で、支持体3の振動(加速度または速度または変位または荷重)を検出し、検出した振動を算出部9に出力する。
角度センサ7は、ある姿勢からの回転体11の回転角を検出し、検出した回転角を算出部9に出力する。この回転角は、回転体11が1回転することでゼロ度〜360度まで変化する。角度センサ7は、例えば上述した磁気センサであってよい。
算出部9は、振動センサ5が検出した前記振動と角度センサ7が検出した前記回転角との関係を表す振動データを生成し、さらに、この振動データから、影響係数を用いて、アンバランスデータ(後で詳しく述べる)を生成する。なお、影響係数は、予め取得しておく。影響係数は、後で詳しく述べるが、回転体11に試し錘を取り付けることにより回転体11にバランス変化を与え、このバランス変化による振動データ(前記と同様の振動データ)の変化に基づいて算出される。
(振動データ)
算出部9は、アンバランスデータまたは影響係数を生成するために、振動センサ5が検出した振動(加速度)と角度センサ7が検出した回転角に基づいて振動データを生成する。振動データは、振動の振幅と位相θからなる。図2は、振動の振幅と位相θを示す。図2において、横軸は、角度センサ7により検出した回転角を示し、縦軸は、振動センサ5により検出された振動のうち1次振動の強度を示す。1次振動は、回転角の検出時における回転体11の回転速度と同じ周波数成分の振動である。即ち、1次振動は、振動センサ5による振動検出時における回転体11の回転速度(1秒間での回転数)と同じ周波数[Hz]の成分を、振動センサ5が検出した振動(即ち、振動センサ5の出力電圧)から抽出した振動(即ち、図2の縦軸に相当する振動電圧)である。図2において、位相θは、基準位相(図1の例では、角度センサ7が検出したゼロ度の回転角)に対する1次振動のずれを示す。即ち、位相θは、基準位相に対する、1次振動の周期の始点となる位相のずれを示す。
振動データ(即ち、後述の振動データX、X、X)を、複素数で表す。図3は、複素数で表した振動データを示す。図3のように、1次振動の振幅を大きさ(絶対値)Rとし、上述の位相θを偏角として、振動データを複素数で表す(以下、同様)。算出部9は、このような振動データを生成する。
(影響係数)
影響係数Fは、次式(A)で表される。

F=(X−X)/M(cosθ+jsinθ) ・・・(A)

ここで、Xは、回転体11にバランス変化を与える前に検出した上述の振動と回転角から生成したものであり、Xは、回転体11にバランス変化を与えた状態で(即ち、回転体11に試し錘を取り付けた状態で)検出した上述の振動と回転角から生成したものである。M(cosθ+jsinθ)は、回転体11に与えた前記回転バランス変化を表す。具体的には、Mは、試し錘の質量と、回転体11の回転中心Cから回転体11に取り付けた試し錘の重心までの距離との積であり、θは、回転体11に取り付けた試し錘の重心の方位(取付方位)を示す。また、上式(A)において、jは虚数単位である。
(アンバランスデータ)
算出部9は、次のように、検出回転角と検出振動に基づいて、回転体11のアンバランスデータを生成する。
まず、算出部9は、回転体11が回転している状態で振動センサ5と角度センサ7によりそれぞれ検出された振動と回転角に基づいて、振動データを生成する。この振動データXを次式(B)で表す。

X=S+jT ・・・(B)

ここで、Sは実部であり、Tは虚部であり、jは虚数単位である。
さらに、算出部9は、この振動データXと影響係数FからアンバランスデータUを算出する。アンバランスデータUは、算出部9により次式(C)で算出される。

U=X/F ・・・(C)

Uを次式(D)の複素数で表す。

U=m(cosα+jsinα) ・・・(D)

ここで、mは絶対値であり、αは偏角であり、jは虚数単位である。
[対応角度情報取得装置と方法]
上述したアンバランスデータUを正確に算出するためには、影響係数を正確に算出する必要がある。影響係数を正確に算出するためには、試し錘の取付方位θを、角度センサ7の検出角度に正確に対応付ける必要がある。
本発明の実施形態による対応角度情報取得装置は、試し錘が取り付けられる方位(即ち、取付方位θ)と検出回転角とを対応付ける対応角度情報を取得する。図4は、図1において、対応角度情報取得装置20を組み込んだ構成を示す。即ち、アンバランス測定装置10には、対応角度情報取得装置20が備えられてよい。図5は、図4のV−V矢視図である。図6は、図5において所定部分11aのみを図示した拡大図である。図6において、符号12で示す円は、試し錘としてのボルトが取り付けられるタップ孔である。タップ孔12は、軸方向に形成されている。
所定部分11aは、回転体11の一端部に位置し、軸方向から見た場合に特定可能な基準点Pを有する。該基準点Pを基準として前記試し錘が取り付けられる。即ち、図6の例のように該基準点Pの方位Qに試し錘が取り付けられるか、または、該基準点Pの方位Qから既知の角度だけずれた方位に試し錘が取り付けられる。なお、本実施形態では、所定部分11aは、軸方向から見た形状が多角形であり、該多角形の頂点が基準点Pである。図6の例では、所定部分11aは、六角ナットであり、軸方向から見た形状が正六角形である。
図4に示すように、対応角度情報取得装置20は、上述の角度センサ7、回転位置調整装置21、撮像装置23、および画像処理装置25を備える。
回転位置調整装置21は、回転体11の他端部を把持して回転体11を回転させる。即ち、本実施形態では、回転体11の回転は、回転位置調整装置21により行う。また、回転位置調整装置21は、角度センサ7の検出回転角に基づいて、回転体11の回転角を所定値に調節する。回転位置調整装置21は、コレットチャック等により回転体11の他端部を把持する把持部21aと、該把持部21aの回転方向位置を調整する回転装置21bを有する。把持部21aには、軸Cと同軸にギア27が設けられており、回転装置21bは、このギア27に噛み合うギア29を有しギア27を回転させるサーボモータ31と、角度センサ7が検出した回転体11の回転角と入力回転角(即ち、前記所定値)に基づいて、サーボモータ31の回転を制御することで角度センサ7の検出回転角を前記所定値にする回転制御部33とを有してよい。
撮像装置23は、角度センサ7の検出回転角θが前記所定値(例えば、ゼロ度)となる回転姿勢にある(回転体11の)所定部分11aを、回転体11の軸方向から撮像する。撮像装置23は、所定部分11aに軸方向に対向するように配置される。撮像する時に、回転体11は静止していてよい。撮像装置23は、例えばCCDカメラである。
画像処理装置25は、画像処理により、撮像装置23が撮像した画像において、既知の所定方位Dに対する、前記基準点Pの方位Qのずれ角φを特定する。この画像処理は、既知である所定方位Dの情報に基づいて行われる。基準点Pは、前記画像において画像処理装置25により特定可能な点であればよく、例えば、所定部分11aの形状により特定されてよい。
図7は、上述の対応角度情報取得装置20を用いた対応角度情報取得方法を示すフローチャートである。対応角度情報取得方法は、センサ移動ステップS1、回転角調整ステップS2、撮像装置移動ステップS3、撮像ステップS4、および画像処理ステップS5を有する。
センサ移動ステップS1では、角度センサ7を、所定部分11aに軸方向に対向し、かつ、所定部分11aに近接する位置に移動して配置する。この移動は適宜の手段により行ってよい。
回転角調整ステップS2では、次のように、回転体11の他端部を把持して検出回転角が前記所定値となるように回転体11の回転角を調整する。まず、回転位置調整装置21の把持部21aにより回転体11の被把持部(図4の例では回転体11の他端部)を把持する。次いで、回転制御部33が、角度センサ7の検出回転角と入力回転角(即ち、前記所定値)とに基づいて、サーボモータ31の回転角を制御することで、角度センサ7の検出回転角が前記所定値になるようにし、この状態を以降のステップS3、S4において保持する。
撮像装置移動ステップS3では、角度センサ7を、撮像装置23による撮像と干渉しない位置へ移動させ、撮像装置23を、所定部分11aに軸方向に対向する位置に移動して配置する。撮像装置23と角度センサ7の移動は適宜の手段により行ってよい。
撮像ステップS4では、所定部分11aを回転体11の軸方向から撮像する。この時、回転体11(所定部分11a)は、上述のステップS2により、角度センサ7の検出回転角θが前記所定値(例えば、ゼロ度)となる回転姿勢に保持されている。
画像処理ステップS5では、撮像ステップS4で得た画像において、既知の所定方位Dに対する、前記基準点Pの方位Qのずれ角φを特定する。この特定は、画像処理装置25の画像処理により行われる。例えば、図6の例では、この図に示したずれ角φを画像処理により特定する。前記所定値および前記ずれ角φが対応角度情報となる。図6の例では、所定方位Dは、回転中心Cを通る鉛直線の方向であって、上向きの方向である。
この画像処理の好ましい例を説明する。この例では、所定部分11aは、その重心が回転中心Cに一致し、軸方向から見た形状が正多角形であり、該正多角形の頂点を基準に前記試し錘が取り付けられる。この場合、画像処理部は、次の処理(1)〜(5)をこの順で行う。
(1)前記正多角形の各辺を抽出し、
(2)これら辺の交点を頂点として抽出し、
(3)これら頂点から前記正多角形の重心を算出し、
(4)該重心から前記基準点P(図6の例では前記頂点)まで延びる線分を特定し、
(5)該線分と前記所定方位Dとのなす角を前記ずれ角φとして特定する。
この方法を、磁気センサ7の配置と関連付けて補足説明する。所定部分11aの前記正多角形をN極とS極に区分して着磁する場合に、N極とS極の境界直線上に頂点(即ち、方位Q)が位置するようにし、センサ移動ステップS1で所定方位D(周方向位置)に磁気センサ7を配置する。これにより、磁気センサ7が配置された所定方位Dに境界直線が一致した時に、磁気センサ7による検出磁界が前記境界直線の部分による値になるので、この時の検出回転角をゼロ度(または180度)に設定する。その上で、磁気センサ7の検出回転角θが前記所定値としてのゼロ度となる回転姿勢の所定部分11aに対し上述の撮像ステップS4を行う。ここで、境界直線と所定方位Dとが正確に一致しているとして、検出回転角θがゼロ度である時に所定方位Dにある頂点が基準点Pであるとする。しかし、検出回転角θがゼロ度である時に、着磁の誤差により境界直線と頂点Pの方位とは実際にはずれるが、そのずれは、それほど大きくないので、この時に、前記所定方位Dに最も近い前記正多角形の頂点が基準点Pである。従って、上記(4)において、前記重心から、前記所定方位Dに最も近い前記正多角形の頂点まで延びる線分を方位Qとして特定し、上記(5)において、当該線分と前記所定方位Dとのなす角を前記ずれ角φとして特定する。
上述した本発明の実施形態によると、画像処理ステップS5で特定したずれ角φを用いて、基準点Pの方位Qと検出回転角とを対応付けられる。即ち、角度センサ7の検出角度がθである時には、前記所定方位Dから(φ+θ−θ)だけずらした方位が、この時の基準点Pの方位となる。
従って、試し錘の取付方位θと、回転体11の検出回転角とを正確に対応付けることができる。例えば、試し錘の取付方位θが基準点Pの方位Qに一致する場合には、角度センサ7の検出角度がθである時には、取付方位θは、前記所定方位Dから(φ+θ−θ)だけずらした方位となる。別の例として、試し錘の取付方位θが基準点Pの方位Qから既知の角度φだけずれている場合には、角度センサ7の検出角度がθである時には、取付方位θは、前記所定方位Dから(φ+φ+θ−θ)だけずらした方位となる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、前記所定部分11aは、軸方向から見た形状が正多角形であり、該正多角形の各頂点毎に、該頂点の方位に試し錘が取り付け可能であり、または、該各頂点の方位から所定の角度(どの頂点もついても同じ既知の角度)だけずれた方位に該頂点に対応して試し錘が取り付け可能である場合には、次のように対応角度情報取得方法を行ってよい。ただし、以下で説明しない点以外は、上述の内容と同じであってよい。
まず、上述のように、センサ移動ステップS1、回転角調整ステップS2、撮像装置移動ステップS3、撮像ステップS4、および画像処理ステップS5を1サイクルとして行う。この1サイクルにおける画像処理ステップS5では、前記所定方位Dに最も近い方位にある前記頂点と該所定方位Dとのずれ角φを特定する。その後、次のサイクルを行う。次のサイクルでは、撮像装置23を、角度センサ7による回転角検出に干渉しない非干渉位置へ移動させ、センサ移動ステップS1を行い、次いで、回転角調整ステップS2により、360度を前記頂点の数で割った角度だけ回転体11を回転させ、次いで、撮像装置移動ステップS3、撮像ステップS4を行い、次いで、画像処理ステップS5では、前記所定方位Dに最も近い方位にある前記頂点と該所定方位Dとのずれ角φを特定する。前記頂点の数と同じ回数のサイクルを行うまで、1サイクルを行う度に、上述した次のサイクルを行う。これにより、各画像処理ステップS5において頂点の数だけ上述のずれ角φを取得し、これらずれ角の総和を頂点の数で割った値を平均のずれ角として取得できる。この平均のずれ角を用いて、各頂点(基準点)の方位と検出回転角とを対応付けることができる。
撮像装置23と角度センサ7が、撮像または回転角検出において互い干渉しない場合に、は、センサ移動ステップS1と撮像装置移動ステップS3を省略してよい。
3 支持体、5 振動センサ、7 角度センサ、
9 算出部、10 アンバランス測定装置、11 回転体、
11a 所定部分、20 対応角度情報取得装置、21 回転位置調整装置、
21a 把持部、21a 回転装置、23 撮像装置、
25 画像処理装置

Claims (5)

  1. 回転体の所定部分に対する試し錘の取付方位と、回転体の検出回転角とを対応付ける対応角度情報を取得する対応角度情報取得装置であって、
    前記所定部分には、回転中心周りの周方向における所定の基準点を基準として前記試し錘が取り付けられ、
    回転体の回転角を検出する角度センサと、
    角度センサの検出回転角が所定値となる回転姿勢にある前記所定部分を、回転体の軸方向から撮像する撮像装置と、
    撮像装置により得た画像において、既知である所定方位に対する、前記基準点の方位のずれ角を特定する画像処理部と、を備え、
    前記所定値および前記ずれ角を対応角度情報とする、ことを特徴とする対応角度情報取得装置。
  2. 前記所定部分は、軸方向から見た形状が多角形であり、該多角形の頂点が前記基準点である、ことを特徴とする請求項1に記載の対応角度情報取得装置。
  3. 画像処理部は、
    前記多角形の各辺を抽出し、
    これら辺の交点を前記頂点として抽出し、
    これら頂点から前記多角形の重心を算出し、
    該重心と前記基準点との線分を特定し、該線分と前記所定方位とのなす角を前記ずれ角として特定する、ことを特徴とする請求項2に記載の対応角度情報取得装置。
  4. 前記所定部分は、回転体の一端部に位置し、
    回転体の他端部を把持して回転体を回転させる回転位置調整装置を備え、
    回転位置調整装置は、角度センサの検出回転角に基づいて、回転体の回転角を前記所定値に調節可能である、ことを特徴とする請求項1、2、または3に記載の対応角度情報取得装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の対応角度情報取得装置を用いた対応角度情報取得方法であって、
    角度センサの検出回転角が所定値となる回転姿勢にある前記所定部分を、回転体の軸方向から撮像する撮像ステップと、
    撮像装置により得た画像において、既知の所定方位に対する、前記基準点の方位のずれ角を特定する画像処理ステップと、を有し、
    前記所定値および前記ずれ角を対応角度情報とする、ことを特徴とする対応角度情報取得方法。
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