JP2000206143A - 回転式加速度発生装置における加速度センサの偏心誤差のキャンセル装置およびその方法 - Google Patents

回転式加速度発生装置における加速度センサの偏心誤差のキャンセル装置およびその方法

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JP2000206143A JP11010253A JP1025399A JP2000206143A JP 2000206143 A JP2000206143 A JP 2000206143A JP 11010253 A JP11010253 A JP 11010253A JP 1025399 A JP1025399 A JP 1025399A JP 2000206143 A JP2000206143 A JP 2000206143A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加速度センサの感度軸重心と小径ターンテーブ
ルの回転中心とがどの位置に偏心していても、加速度セ
ンサの偏心誤差の影響をキャンセルできる装置およびそ
の方法を提供する。 【解決手段】第1サーボモータ6によって回転される大
径回転体1と、大径回転体1の外周適所に第2サーボモ
ータ11によって回転可能に取り付けられ、かつ、加速
度センサを取付けることができる小径回転体9とを備え
た回転体式加速度発生装置において、小径回転体上に載
置した加速度センサからの出力信号の中から低周波成分
のみを取り出すことができる直流成分除去手段を設けた
ことを特徴とする加速度センサの偏心誤差のキャンセル
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度を検出する
加速度センサの特性調査に好適なターンテーブル式加速
度発生装置(回転式加速度発生装置)に関するものであ
り、特に加速度センサの特性調査時において、小径ター
ンテーブル(小径回転体)上に加速度センサを載置した
際に、加速度センサの感度軸重心と小径ターンテーブル
の回転中心との偏心量を簡単にキャンセルし、小径ター
ンテーブル上に載置した加速度センサの特性を偏心量に
係わらず簡単にかつ正確に測定できる回転式加速度発生
装置における加速度センサの偏心誤差のキャンセル装置
およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりロボットや飛行機等三次元で動
く物体や、自動車等二次元平面で移動する物体の加速度
を加速度センサで検知し、この結果に基づいて物体の動
き或いは物体に搭載した各種機器を夫々の目的に従って
制御することが行われている。前記制御を実現するため
に現在では種々の形態の加速度センサが使用されている
が、制御機器に加速度センサを組み込む場合、実際に使
用する加速度センサがどのような特性をもった加速度セ
ンサであるかを把握しておく必要がある。
【0003】ところで、加速度センサの諸特性を調査す
るために現在では振動試験機によって調査しているが、
この方法だと次のような問題点がある。 (1)振動試験機は、試験台上に搭載した被試験体に往
復加速度を加えて加速度特性を調査するものであるが、
試験機の機構上、試験台の往復動(上下動)中に多少試
験台が傾くことがあり、正確に試験台を往復動させるこ
とが困難である。即ち、試験中に加速度センサに往復方
向以外の成分が働くことになり、加速度を干渉出力を含
んで計測することとなり、センサの諸特性を精密に調査
するには十分ではない。 (2)前記振動試験機は振動発生装置を用いて加速度セ
ンサに実際に振動を与えて試験を行っているため、試験
装置が大掛かりにならざるを得ず、その上、振動という
動的加速度を実際に加速度センサに与えなければならな
いため、加速度センサの性能試験が面倒である。
【0004】このような背景において本発明者らは、上
述の諸問題を解決するために、特性精度を飛躍的に向上
できる新規な遠心力加速度試験機(ターンテーブル式加
速度発生装置)を提案した(特開平7−110342号
公報参照)。このターンテーブル式加速度発生装置は、
試験台上に搭載した加速度センサに遠心力によって所定
方向、所定力の加速度(即ちDC成分の加速度)を加
え、これによって加速度センサの諸特性を精密に試験す
ることができるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のターン
テーブル式加速度発生装置を使用して加速度センサの特
性調査を行なう場合、小径ターンテーブルの回転中心と
被検査体としての加速度センサの感度軸重心とを一致さ
せることが実際上では殆ど不可能であり、このため、出
力信号の中から小径ターンテーブルの回転中心と加速度
センサの感度軸重心との偏心によって生じる出力誤差が
発生し、この誤差を様々な手法によって補正する必要が
あった。即ち、市販されている加速度センサの特性試験
をする際には、加速度センサの感度軸重心を知ることが
非常に重要であるが、現在では、そうした感度軸重心を
正確に知る手法がなく、このため、加速度センサの特性
出力値には必ず感度軸重心のずれが原因となる誤差が入
り込み、正確な加速度センサ特性を知ることが出来なか
った。このようにターンテーブル式加速度発生装置を使
って加速度センサの特性試験を行う場合、従来の振動式
加速度試験機に比較してその試験が格段に容易になった
ものの、加速度センサの感度軸重心と小径ターンテーブ
ルの回転中心とを確実に一致させることが出来なかった
ため、加速度センサの精密な特性を知る上で不充分な点
があった。
【0006】こうした背景のもと、本発明者は加速度セ
ンサの感度軸重心の偏心の影響を除去する方法につい
て、鋭意研究を進めた結果、上述したターンテーブル式
加速度発生装置を使用して出力した加速度センサの出力
成分中には、加速度センサの本来の特性を示す低周波成
分と感度軸重心が偏心していることによって生じる直流
成分(偏心誤差成分)とが重畳していることを見いだし
た。本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、
上記直流成分を取り除くことで加速度センサの感度軸重
心と小径ターンテーブルの回転中心とがどの位置に偏心
していても、その偏心誤差をキャンセルできるターンテ
ーブル式加速度発生装置における加速度センサの偏心誤
差のキャンセル装置およびその方法を提案し、上記問題
点を解決することを目的とする。本発明によれば、加速
度センサの感度軸重心がどの位置に偏心して設置されて
も、あるいは、加速度センサの感度軸重心の位置が不明
な加速度センサであっても、加速度センサの校正が可能
となり、常に極めて正確に加速度センサ特性を知ること
が可能となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するため
に、本発明が採用した技術解決手段は、第1サーボモー
タ6によって回転される大径回転体1と、大径回転体1
の外周適所に第2サーボモータ11によって回転可能に
取り付けられ、かつ、加速度センサを取付けることがで
きる小径回転体9とを備えた回転体式加速度発生装置に
おいて、小径回転体上に載置した加速度センサからの出
力信号の中から低周波成分のみを取り出すことができる
直流成分除去手段を設けたことを特徴とする加速度セン
サの偏心誤差のキャンセル装置であり、前記直流成分除
去手段はハイパスフィルターであり、第1サーボモータ
6によって回転される大径回転体1と、大径回転体1の
外周適所に第2サーボモータ11によって回転可能に取
り付けられ、かつ、加速度センサを取付けることができ
る小径回転体9とを備えた回転式加速度発生装置におい
て、小径回転体上に被検査体の加速度センサを載置し、
大径回転体および小径回転体を回転させた時に、小径回
転体上に載置した加速度センサからの出力信号の中から
低周波成分のみを取り出すことにより、加速度センサの
感度軸重心と小径回転体の回転中心との偏心誤差をキャ
ンセルするようにしたことを特徴とする回転式加速度発
生装置における加速度センサの偏心誤差のキャンセル方
法である。
【0008】
【実施形態】以下、図面に基づいて本発明の実施形態を
説明する。図1は本発明の係る回転式加速度発生装置と
してのターンテーブル式加速度発生装置の概略側面図で
ある。以下図を参照して、本発明において使用するター
ンテーブル式加速度発生装置の構成を説明すると、1は
適宜直径を有し、アルミまたは銅等の非磁性体からなる
回転体としての大径ターンテーブルであり、この大径タ
ーンテーブル1には回転軸2が固定されており、大径タ
ーンテーブル1の回転軸2の上下端は図示せぬターンテ
ーブル支持アームに設けた軸受によって軸支されてお
り、大径ターンテーブル1が回転軸2を中心に回転でき
るようになっている。
【0009】回転軸2にはエンコーダを備えた大径ター
ンテーブル駆動用のサーボモータ6(以下第1サーボモ
ータ6という)が取り付けられており、電力供給線2
1、制御信号線22を介して制御機器と接続されてい
る。このため、第1サーボモータ6を駆動すると大径タ
ーンテーブル1もターンテーブル支持アームに対して回
転することになる。
【0010】大径ターンテーブル1の適宜位置にはセン
サ載置台を兼ねた回転体としての小径ターンテーブル9
が回転自在に軸支されており、この小径ターンテーブル
9の回転軸10に小径ターンテーブル駆動用のサーボモ
ータ11(以下第2サーボモータ11という)の出力軸
が連結され、第2サーボモータ11が駆動すると小径タ
ーンテーブル9が回転するようになっている。18はス
リップリングである。大径ターンテーブル1には回転バ
ランスをとるために前記小径ターンテーブル9と第2サ
ーボモータ11との重量に見合ったバランサ(不図示)
が所定の位置に設けられており、大径ターンテーブル1
がスムーズに回転できるようにしてある。また小径ター
ンテーブルもスムーズな回転を実現できるよう必要に応
じてバランサを取り付ける。大径ターンテーブル1の回
転軸2の大径ターンテーブル1より下側適所には第1ス
リップリング13が配置され、この第1スリップリング
13に前述の第2サーボモータ11に電力を供給するた
めの電力・制御信号線14および大径ターンテーブル1
のアース線15が接続されている。
【0011】また、大径ターンテーブル1の上側適所の
回転軸2には第2スリップリング16が配置され、この
第2スリップリング16に小径ターンテーブル9上に乗
せた加速度センサ20からの信号を取り出すための信号
取り出し線17の一端が接続されている。信号取り出し
線17の他端は、小径ターンテーブル9の回転軸に設け
た第3スリップリング18に接続されている。このため
回転している小径ターンテーブル9上の加速度センサか
らの信号は、小径ターンテーブル9および大径ターンテ
ーブル1がともに回転中であっても第3、第2スリップ
リング18、16を介して装置外の測定機器により計測
できる構成となっている。
【0012】上記の如く構成されたターンテーブル式加
速度発生装置では以下のようにして加速度センサの特性
試験がおこなわれる。 1.大径ターンテーブル1上の小径ターンテーブル9に
加速度センサ20を固定する。 2.第1サーボモータ6によって大径ターンテーブル1
を回転させ遠心力を発生させ、同時に小径ターンテーブ
ル9を第2サーボモータ11によって回転させながら加
速度センサ20に対して所定方向、所定力の加速度を発
生させ、加速度センサの特性を測定する。 3.第1サーボモータ6には電力供給、制御信号線を介
して制御機器から電力が供給され、また第2サーボモー
タ11には第1スリップリング13を介して図外の制御
機器から電力供給、制御信号等が供給される。なお、大
径ターンテーブル1は第1スリップリング13を介して
アースされている。 4.加速度センサ20からの信号は、小径ターンテーブ
ル9の回転軸に設けた第3スリップリング18、大径タ
ーンテーブル1の上側に配線した信号取り出し線17、
第2スリップリング16を介して計測器に伝達され、所
定のデータが収集される。
【0013】ところで上記特性測定の際には上述したよ
うに、加速度センサの感度軸重心と小径ターンテーブル
の回転中心とを一致させることが困難であり、その結果
出力した加速度センサの出力成分中には、加速度センサ
の本来の特性を示す低周波成分と感度軸重心が偏心して
いることによって生じるノイズ成分とが重畳しており、
精密な加速度センサの特性を調査することが困難であ
る。そこで本発明者は、上記ターンテーブル式加速度セ
ンサの出力成分について理論的に考察をすすめた結果、
測定時の出力波形中には加速度センサの本来の特性を示
す低周波成分と感度軸重心が偏心していることによって
生じる直流成分とが重畳していることを見いだし、出力
成分中から直流成分のみを除去することで容易に加速度
センサの正確な特性を得ることができることを確認し
た。
【0014】以下加速度センサの出力成分の解析手法を
図2を参照して説明する。図2中、1は大径ターンテー
ブル(以下主ターンテーブルという)、9は小径ターン
テーブル(以下副ターンテーブルという)、20は被検
査体としての加速度センサである。図において座標系X
Yを、主ターンテーブル1の回転軸を原点、副ターンテ
ーブル9の回転軸方向をX軸、原点を通りX軸に直角方
向をY軸とする座標系と定義する。原点から副ターンテ
ーブル9の回転軸までの距離をR、主ターンテーブル1
と副ターンテーブル9はそれぞれ、角速度ω1 、ω2
で時計廻りに回転し、副ターンテーブル9の回転軸から
rだけ偏心して加速度センサ20の感度軸重心が設置さ
れているとする。このとき、各ターンテーブルの回転前
では加速度センサの感度軸はX軸に平行になるように設
置され、また、その感度軸とX軸が完全に一致していな
い場合の偏角をθ1 とする。また、各ターンテーブルの
回転前のX軸とベクトルrとの角度をθ0 とする。ここ
で、主ターンテーブル1の回転により発生する加速度を
見てみると、加速度センサ感度軸重心の座標ベクトルr
R
【0015】
【数1】 ベクトルrR に作用する主ターンテーブル1の回転ω1
による求心加速度ベクトルar Rは
【0016】
【数2】 このとき、ベクトルR、ベクトルrに作用する加速度の
大きさを、それぞれa R 、ar とすれば
【0017】
【数3】 となる。いま、副ターンテーブル9がω2 で回転すると
すればベクトルR、ベクトルrに作用する加速度のセン
サ感度軸方向の成分aR0、ar0は以下の通りとなる。
【0018】
【数4】 ここで、ベクトルrに作用する加速度のセンサ感度軸方
向の成分ar0は定数値となり、偏心が無い場合の加速度
センサ出力に直流分が追加される結果となる。以上か
ら、主ターンテーブル1の回転による加速度センサの感
度軸方向の全体の加速度成分aTmは以下の通りとなる。
副ターンテーブル9の回転前では、副ターンテーブル9
の回転軸を通り、Y軸に平行な直線の右平面側に加速度
センサの感度軸重心が設置されている場合、ベクトルr
による加速度ar は加速度センサの正の感度軸方向に作
用し、
【0019】
【数5】 となる。左平面に設置されている場合は、ベクトルrに
よる加速度ar は加速度センサの負の感度軸方向に作用
し、
【0020】
【数6】 となる。 副ターンテーブル9の回転により発生する加速度 偏心がある場合、副ターンテーブル9の回転による求心
加速度が発生し、加速度センサの感度軸方向の成分とし
て追加される。副ターンテーブル9の回転によって発生
する求心加速度ベクトルaω2 は以下の通り求めること
ができる。
【0021】
【数7】 この求心加速度の大きさは
【0022】
【数8】 となる。又、加速度センサの感度軸方向の成分aω20
【0023】
【数9】 となる。また、この加速度成分はar0と同様に取り扱う
ことができ、加速度センサの感度軸重心が右平面側に設
置されている場合は正の感度軸方向に作用し、左平面に
設置されている場合は負の感度軸方向に作用する。 全体の加速度 以上から、加速度センサの感度軸方向の全体の加速度成
分aT は以下の通りとなる。 a)加速度センサ感度軸重心が副ターンテーブル9の回
転軸を通り、Y軸に平行な直線に対して、右平面に設置
されている場合
【0024】
【数10】 b)加速度センサ感度軸重心が副ターンテーブル9の回
転軸を通り、Y軸に平行な直線に対して、左平面に設置
されている場合
【0025】
【数11】 となる。よって、加速度センサの感度軸重心がどの位置
に偏心して設置されていたとしても、加速度センサ出力
の偏心の影響は、偏心が無い場合の加速度センサ出力に
直流成分が追加される結果となる。つまり、加速度セン
サ出力の直流成分を除去することで、偏心の影響を無視
することが可能となる。また、位相特性に関しては副タ
ーンテーブル9の回転前に加速度センサの感度軸とX軸
が平行であれば、位相特性の測定に誤差は生じない。但
し、感度軸とX軸が完全に一致していない場合にはθ1
だけの位相ずれが発生する。ここで、加速度センサから
の出力信号から直流成分のみを取り除くブロック図を図
3に示す。この図に示すものはハイパスフィルター
(H.P.F)を使用して直流成分を除去している。以
上は、偏心位置ベクトルrは一般的には不明だが、加速
度センサの感度軸方向とX軸はほぼ平行に設置出来るこ
とを前提としている。
【0026】上記解析に基づいて加速度センサ感度軸重
心が設置される位置とセンサ出力の関係についてシミュ
レ−ションした結果を以下に示す。 <条件> 回転半径 R :0.2m 偏心量 r :0.0008m 主ターンテーブル1の角速度 ω1 :7.00rad/s 副ターンテーブル9の角速度 ω2 :125.7rad/s(20Hz) 上記条件にて主ターンテーブル1の回転によって発生す
る加速度は1G。偏心量はトルクバランス型加速度セン
サの偏心量の一例(この値は加速度センサのタイプによ
って異なる)。 <図の記号> aR :主ターンテーブル1の回転によるベクトルRに作
用する加速度の大きさ ar :主ターンテーブル1の回転によるベクトルrに作
用する加速度の大きさ aω2 :副ターンテーブル9の回転によるベクトルrに
作用する加速度の大きさ aR0:aR の加速度センサ感度軸方向成分 ar0:ar の加速度センサ感度軸方向成分 aω20:aω2 の加速度センサ感度軸方向成分 aT :加速度センサ感度軸方向の全体の加速度成分
【0027】図4に示すように感度軸とX軸との偏角θ
1 が大きくなると、加速度センサ出力信号に、θ1 に応
じた位相ずれが発生する。また、θ1 分のar 、aω2
の加速度センサ感度軸方向成分も減少する。ar の誤差
は1%程度、aω2 の誤差は副ターンテーブル9の角速
度の二乗に比例して大きくなり、20Hzの場合、重大
な誤差要素(最大で100%程度、最初の偏心位置に依
存する)となる。この特性は加速度センサの感度軸がど
の位置に設置されたとしても同じ結果となる。このた
め、図5以下からはθ1 =0の場合のみの出力波形を示
す。以上のように、本発明では加速度センサの感度軸重
心と小径ターンテーブルの回転中心とがどの位置に偏心
していても、あるいは、加速度センサの感度軸重心の位
置が不明な加速度センサであっても、加速度センサの校
正が可能となり、常に極めて正確な加速度センサ特性を
知ることが可能となる。なお上記実施形態では、回転体
としてターンテーブルを使用した例について説明した
が、安定した回転をうることができるものであれば必ず
しもターンテーブルに限定する必要はない。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
本ターンテーブル式加速度発生装置の副ターンテーブル
上に載置した加速度センサの感度軸重心と小径ターンテ
ーブルの回転中心とがどの位置に偏心していても、ある
いは、加速度センサの感度軸重心の位置が不明な加速度
センサであっても、その偏心誤差をキャンセルすること
ができ、常に極めて正確な加速度センサ特性を知ること
が可能となるという優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るターンテーブル式加速
度発生装置の概略側面図である。
【図2】本ターンテーブル式加速度発生装置による加速
度発生状態の説明図である。
【図3】加速度センサからの出力信号から直流成分を除
去するためのブロック図である。
【図4】副ターンテーブルの回転前のX軸とベクトルr
との角度がθ0 =0radである時の加速度センサ感度
軸重心の位置とセンサ出力の図である。
【図5】副ターンテーブルの回転前のX軸とベクトルr
との角度が0<θ0 <π/2(rad)である時の加速
度センサ感度軸重心の位置とセンサ出力の図である。
【図6】副ターンテーブルの回転前のX軸とベクトルr
との角度がθ0 =π/2(rad)である時の加速度セ
ンサ感度軸重心の位置とセンサ出力の図である。
【図7】副ターンテーブルの回転前のX軸とベクトルr
との角度がπ/2<θ0 <π(rad)である時の加速
度センサ感度軸重心の位置とセンサ出力の図である。
【図8】副ターンテーブルの回転前のX軸とベクトルr
との角度がθ0 =π(rad)である時の加速度センサ
感度軸重心の位置とセンサ出力の図である。
【符号の説明】
1 大径ターンテーブル(主ターンテーブル) 2 回転軸 6 第1サーボモータ 9 小径ターンテーブル(副ターンテーブル) 10 回転軸 11 第2サーボモータ 13 第1スリップリング 14 電力・制御信号線(第2サーボモータ
用) 15 アース線 16 第2スリップリング 17 信号取り出し線 18 第3スリップリング 20 加速度センサ 21 電力線(第1サーボモータ用) 22 制御信号線(第1サーボモータ用)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1サーボモータ6によって回転される大
    径回転体1と、大径回転体1の外周適所に第2サーボモ
    ータ11によって回転可能に取り付けられ、かつ、加速
    度センサを取付けることができる小径回転体9とを備え
    た回転体式加速度発生装置において、小径回転体上に載
    置した加速度センサからの出力信号の中から低周波成分
    のみを取り出すことができる直流成分除去手段を設けた
    ことを特徴とする加速度センサの偏心誤差のキャンセル
    装置。
  2. 【請求項2】前記直流成分除去手段はハイパスフィルタ
    ーであることを特徴とする請求項1に記載の加速度セン
    サの偏心誤差のキャンセル装置。
  3. 【請求項3】第1サーボモータ6によって回転される大
    径回転体1と、大径回転体1の外周適所に第2サーボモ
    ータ11によって回転可能に取り付けられ、かつ、加速
    度センサを取付けることができる小径回転体9とを備え
    た回転式加速度発生装置において、小径回転体上に被検
    査体の加速度センサを載置し、大径回転体および小径回
    転体を回転させた時に、小径回転体上に載置した加速度
    センサからの出力信号の中から低周波成分のみを取り出
    すことにより、加速度センサの感度軸重心と小径回転体
    の回転中心との偏心誤差をキャンセルするようにしたこ
    とを特徴とする回転式加速度発生装置における加速度セ
    ンサの偏心誤差のキャンセル方法。
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