JP2011074115A - 光反射部品用基材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液晶ポリエステル、繊維状フィラー及び板状フィラーを含む組成物を成形する。この組成物中、液晶ポリエステル、繊維状フィラー及び板状フィラーの合計含有量に対して、液晶ポリエステルの含有量は50〜90重量%とし、前記繊維状フィラーの含有量は2〜25重量%とし、板状フィラーの含有量は2〜40重量%とする。こうして得られる成形体を光反射部品用の基材として用いる。
【選択図】なし
Description
液晶ポリエステルは、サーモトロピック液晶ポリマーとも呼ばれるポリエステルであり、450℃以下で光学的に異方性を示す溶融体を形成するものである。その典型的な例としては、下記(1)〜(4)のものが挙げられる。
(2):異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸を重合させたもの。
(3):芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールとを重合させたもの。
(4)ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性ポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させたもの。
(b):(A2)と(B3)と(C2)との組合せ、又は(A2)と(B1)と(B3)と(C2)との組合せ。
(c):(A1)と(A2)との組み合わせ。
(d):(a)の構造単位の組合せにおいて、(A1)の一部又は全部を(A2)で置きかえたもの。
(e):(a)の構造単位の組合せにおいて、(B1)の一部又は全部を(B3)で置きかえたもの。
(f):(a)の構造単位の組合せにおいて、(C1)の一部又は全部を(C3)で置きかえたもの。
(g):(b)の構造単位の組合せにおいて、(A2)の一部又は全部を(A1)で置きかえたもの。
(h):(c)の構造単位の組合せに、(B1)と(C2)を加えたもの。
流動開始温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを持つ毛細管レオメータを用い、9.8MPaの荷重下において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融体をノズルから押し出すときに、溶融粘度が4800Pa・sを示す温度。
繊維状フィラーとしては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維が挙げられる。中でもガラス繊維が好ましく用いられる。繊維状フィラーの平均径は、好ましくは25μm以下であり、より好ましくは20μm以下である。また、繊維状フィラーの平均繊維長は好ましくは200μm以下である。
板状フィラーは、外見から板状と判断できるものであり、板の面内の最大長さ(L)と厚さ(t)とが、L/t≧3の関係を満たすものであることが好ましい。板状フィラーとしては、例えば、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、クレー、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、アルミナ、ガラスフレークが挙げられる。中でもタルクが好ましく用いられる。板状フィラーの平均粒径は、好ましくは40μm以下であり、より好ましくは20μm以下である。板状フィラーの平均粒径は、レーザー回折散乱法により測定することができる。
液晶ポリエステル、繊維状フィラー及び板状フィラーを含む組成物において、液晶ポリエステルの含有量は、液晶ポリエステル、繊維状フィラー及び板状フィラーの合計含有量に対して、50〜90重量%であり、好ましくは50〜75重量%である。この含有量があまり少ないと、得られる基材の強度が低くなり、あまり多いと、得られる基材の異方性が強くなる。
前期組成物を成形することにより、本発明の基材が得られる。成形方法としては、例えば、射出成形、押出成形、トランスファー成形、ブロー成形、プレス成形、射出プレス成形、押出射出成形が挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上を組み合わせてもよい。中でも、小型化が求められる電気・電子部品に適用する光反射部品用の基材を得る場合は、薄肉部を有する成形品や、複雑な形状の成形品を得易いことから、射出成形が好ましい。
こうして得られる本発明の基材の表面に、光反射層を形成することにより、本発明の光反射部品が得られる。光反射層の形成は、例えば、蒸着、溶射、メッキにより行うことができるが、蒸着により行うことが好ましく、スパッタリング、化学蒸着又は真空蒸着により行うことがより好ましい。
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、p−ヒドロキシ安息香酸994.5g(7.2モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル446.9g(2.4モル)、テレフタル酸299.0g(1.8モル)、イソフタル酸99.7g(0.6モル)及び無水酢酸1347.6g(13.2モル)を仕込んだ。反応器内を十分に窒素ガスで置換した後、1−メチルイミダゾールを0.18g添加し、窒素ガス気流下で30分かけて150℃まで昇温し、温度を保持して30分間還流させた。その後、1−メチルイミダゾールを2.4g添加した後、留出する副生酢酸と未反応の無水酢酸を留去しながら2時間50分かけて320℃まで昇温し、トルクの上昇が認められる時点を反応終了とみなし、内容物を取り出した。得られた固形分を室温まで冷却し、粗粉砕機で粉砕後、窒素雰囲気下、室温から250℃まで1時間かけて昇温し、250℃から295℃まで5時間かけて昇温し、295℃で3時間保持し、固相重合を進めた。冷却後、得られた液晶ポリエステルを、以下、「LCP1」という。LCP1の流動開始温度は330℃であった。
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、p−ヒドロキシ安息香酸994.5g(7.2モル)、4,4'−ジヒドロキシビフェニル446.9g(2.4モル)、テレフタル酸239.2g(1.44モル)、イソフタル酸159.5g(0.96モル)及び無水酢酸1347.6g(13.2モル)を仕込んだ。反応器内を十分に窒素ガスで置換した後、1−メチルイミダゾールを0.18g添加し、窒素ガス気流下で30分かけて150℃まで昇温し、温度を保持して30分間還流させた。その後、1−メチルイミダゾールを2.4g添加した後、留出する副生酢酸と未反応の無水酢酸を留去しながら2時間50分かけて320℃まで昇温し、トルクの上昇が認められる時点を反応終了とみなし、内容物を取り出した。得られた固形分を室温まで冷却し、粗粉砕機で粉砕後、窒素雰囲気下、室温から220℃まで1時間かけて昇温し、220℃から240℃まで0.5時間かけて昇温し、240℃で10時間保持し、固相重合を進めた。冷却後、得られた液晶ポリエステルを、以下、「LCP2」という。LCP2の流動開始温度は290℃であった。
表1に示す重量割合で、LCP1、LCP2及び充填剤を混合した後、2軸押出機(池貝鉄工(株)製「PCM−30」)を用いて、シリンダー温度340℃で造粒し、液晶ポリエステル組成物をペレット状で得た。なお、使用した充填剤は下記のとおりである。
(日東紡(株)製「PF70E001」)。
GF2:平均繊維径6μm、平均繊維長50μmのガラスファイバー
(セントラル硝子(株)製「EFDE50−01」)。
GF3:平均繊維径10μm、平均繊維長3mmガラスファイバー
(旭ファイバーガラス(株)製「CS03JAPx−1」)。
タルク:平均粒径14.5μmのタルク
(日本タルク(株)製「X−50」)。
得られた液晶ポリエステル組成物を射出成形して、ASTM4号引張ダンベルを得、ASTM D638に準拠して引張強度を測定した。結果を表1に示す。
得られた液晶ポリエステル組成物を射出成形して、長さ127mm、幅12.7mm、厚み6.4mmの試験片を得、ASTM D790に準拠して曲げ弾性率を測定した。結果を表1に示す。
得られた液晶ポリエステル組成物を射出成形して、64mm×64mm×1mm厚の試験片を得、非接触表面粗さ計(Perthen社製「C5D」)を用いて、表面粗さ(Ra)を測定した。結果を表1に示す。
表面粗さ(Ra)を測定した前記試験片の表面に、スパッタ法で厚み50〜100nmのアルミニウム層を形成した。次いで、アルミニウム層の表面に、He−Neレーザー光を入射角約60度で照射し、その照射部分の光散乱(ヘイズ)の度合いを以下の4段階で評価した。結果を表1に示す。
◎:光散乱がない。○:光散乱が小さい。△:光散乱が大きい。×:光散乱が激しい。
Claims (6)
- 光反射部品用の基材であって、液晶ポリエステル、繊維状フィラー及び板状フィラーを含み、前記液晶ポリエステル、前記繊維状フィラー及び前記板状フィラーの合計含有量に対して、前記液晶ポリエステルの含有量が50〜90重量%であり、前記繊維状フィラーの含有量が2〜25重量%であり、前記板状フィラーの含有量が2〜40重量%である組成物を成形してなることを特徴とする基材。
- 前記液晶ポリエステルの下記に定義される流動開始温度が280℃以上である請求項1に記載の基材。
流動開始温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを持つ毛細管レオメータを用い、9.8MPaの荷重下において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融体をノズルから押し出すときに、溶融粘度が4800Pa・sを示す温度。 - 前記繊維状フィラーがガラス繊維である請求項1又は2に記載の基材。
- 前記板状フィラーがタルクである請求項1〜3のいずれかに記載の基材。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の基材の表面に光反射層が形成されてなる光反射部品。
- 前記光反射層がスパッタリング、化学蒸着又は真空蒸着により形成されている請求項5に記載の光反射部品。
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