JP2011073161A - 目封止ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】柱状のハニカム成形体を形成する工程と、目封止工程とを有し、目封止工程が、有底筒状の外側容器内に配設され、目封止用スラリーが貯められた、底部の外表面及び側面に凹凸が形成され、凹凸の高さが0.2〜2.0mmであり、底部の外表面の凹凸が形成されている範囲の面積が底部の外表面全体の面積の50〜90%である有底筒状の内側容器内に、一方の端部を内側容器の底面に押し付けながら、ハニカム成形体を挿入して目封止用スラリーをセル内に圧入し、その後、ハニカム成形体を内側容器から引き抜く、目封止用スラリー圧入操作を有する目封止ハニカム構造体の製造方法。
【選択図】なし
Description
ハニカム成形体を形成する工程においては、まず、セラミック原料にバインダ、界面活性剤、造孔材、水等を添加して成形原料とすることが好ましい。セラミック原料としては、炭化珪素、珪素−炭化珪素系複合材料、コージェライト化原料、コージェライト、ムライト、アルミナ、チタニア、スピネル、炭化珪素−コージェライト系複合材料、リチウムアルミニウムシリケート、チタン酸アルミニウム、鉄−クロム−アルミニウム系合金からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも、コージェライト化原料、珪素−炭化珪素系複合材料、又はチタン酸アルミニウムが好ましく、コージェライト化原料が特に好ましい。尚、コージェライト化原料とは、シリカが42〜56質量%、アルミナが30〜45質量%、マグネシアが12〜16質量%の範囲に入る化学組成となるように配合されたセラミックス原料であって、焼成されてコージェライトになるものである。珪素−炭化珪素系複合材料とする場合、炭化珪素粉末及び金属珪素粉末を混合したものをセラミック原料とする。セラミック原料の含有量は、成形原料全体に対して40〜90質量%であることが好ましい。
次に、ハニカム成形体について、一方の端面における所定のセルの開口部と、他方の端面における残余のセルの開口部に目封止部を形成することが好ましい。目封止部を形成したハニカム成形体は、一方の端面側に目封止部が形成された所定のセルと、他方の端面側に目封止部が形成された残余のセルとが、交互に並び、両端面に市松模様が形成されることが好ましい。
目封止用スラリーが充填されたハニカム成形体を、焼成して、両端面の所定の位置に(例えば、市松模様を形成するように)目封止部が形成された、目封止ハニカム構造体(例えば、図8を参照)を作製することが好ましい。焼成の前に、バインダ等を除去するため、脱脂(仮焼成)を行うことが好ましい。仮焼成は大気雰囲気において、400〜500℃を最高温度として、0.5〜40時間温度を保持して行うことが好ましい。仮焼成及び焼成の方法は特に限定されず、電気炉、ガス炉等を用いて焼成することができる。焼成条件としては、大気雰囲気下、必要に応じて窒素、アルゴン等の不活性雰囲気下、1300〜1500℃の最高温度で、1〜50時間加熱保持することが好ましい。特に、コージェライト製ハニカム構造体を得る場合には、大気雰囲気下、1350〜1440℃の最高温度とすることが好ましい。
(ハニカム成形体の作製)
コージェライト、有機バインダー、増孔剤、及び水からなる混合原料をハニカム状に成形した後、乾燥することにより、底面の直径314mm、長さ305mmの円筒状のハニカム成形体を作製した。作製したハニカム成形体の、その貫通方向と直行するセルの断面形状は正方形であり、隔壁の厚みは約310μmであり、セル密度は300セル/平方インチであった。
コージェライト粉末100質量部に対して、メチルセルロース1.5質量部、グリセリン8質量部、及び水40質量部を加え、混練することにより目封止用スラリーを調製した。なお、調製した目封止用スラリーの粘度は200dPa・sであった。
目封止部の窪みの測定は、キーエンス社製マイクロスコープVHX−1000にて3次高さ測定を行うことにより評価する。ハニカム構造体の端面を基準として500μm以上の窪みを有する目封止部の割合が、目封止部全体の0%の場合を「A」、5%以下の場合を「B」、10%以下の場合を「C」、10%より多い場合を「D」とした。
内側容器に当初貯留した目封止材の質量を100として、目封止された目封止量との差分(差)を「目封止部の質量変化」とした。目封止後の目封止材の質量は、エーアンドデイ社製GP−32Kを用いて、目封止前のハニカム構造体の質量、及び目封止直後のハニカム構造体の質量を測定して、それら二つの質量の差分から算出した。評価は、「目封止部の質量変化」が0の場合を「A」、2以下の減少の場合を「B」、5以下の減少の場合を「C」、5より多い減少の場合を「D」とした。
内側容器に形成された凸部の高さ(凹凸高さ)、及び「凹凸面積比率」を表1に示すように変更し、更に、内側容器の形状を変更することにより、「深さ比」、「外周直径比」、「厚さ」及び「内周直径比」を変更し、内側容器のヤング率、及び引張応力を変更した以外は、実施例1と同様にして目封止ハニカム構造体を作製した。実施例1の場合と同様に、得られた目封止ハニカム構造体について、上記方法で、「窪みの発生比率」、及び「目封止部の質量変化」を測定した。結果を表1に示す。
内側容器の底部の外表面に凹凸(凸部)を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして目封止ハニカム構造体を作製した。実施例1の場合と同様に、得られた目封止ハニカム構造体について、上記方法で、「窪みの発生比率」、及び「目封止部の質量変化」を測定した。結果を表2に示す。
内側容器に形成された凸部の高さ(凹凸高さ)、及び「凹凸面積比率」を表1に示すように変更し、更に、内側容器の形状を変更することにより、「深さ比」、「外周直径比」、「厚さ」及び「内周直径比」を変更し、内側容器のヤング率、及び引張応力を変更した以外は、実施例1と同様にして目封止ハニカム構造体を作製した。実施例1の場合と同様に、得られた目封止ハニカム構造体について、上記方法で、「窪みの発生比率」、及び「目封止部の質量変化」を測定した。結果を表2に示す。
内側容器の側面に凹凸(凸部)を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして目封止ハニカム構造体を作製した。実施例1の場合と同様に、得られた目封止ハニカム構造体について、上記方法で、「窪みの発生比率」、及び「目封止部の質量変化」を測定した。結果を表2に示す。
Claims (10)
- 流体の流路となる一方の端面から他方の端面まで延びる複数のセルを区画形成する隔壁を有する、柱状のハニカム成形体を形成する工程と、
前記ハニカム成形体の前記セルの端部に目封止部を形成する目封止工程とを有し、
前記目封止工程が、有底筒状の外側容器内に配設され、目封止用スラリーが貯められた、底部の外表面及び側面に凹凸が形成され、前記凹凸の高さが0.2〜2.0mmであり、前記底部の外表面の前記凹凸が形成されている範囲の面積が前記底部の外表面全体の面積の50〜90%である有底筒状の内側容器内に、一方の端部を前記内側容器の底面に押し付けながら、前記ハニカム成形体を挿入して目封止用スラリーをセル内に圧入し、その後、前記ハニカム成形体を前記内側容器から引き抜く、目封止用スラリー圧入操作を有する目封止ハニカム構造体の製造方法。 - 前記内側容器のヤング率が、5〜550MPaである請求項1に記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 前記内側容器の引張応力が、0.5〜11MPaである請求項1又は2に記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 前記内側容器の深さが、前記外側容器の深さの40〜150%であり、前記内側容器の外周の直径が、前記外側容器の内周の直径の90〜98%である請求項1〜3のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 前記内側容器の材質が、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、ネオプレンゴム、フッ素ゴム及び天然ゴムからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 前記内側容器の厚さが、0.5〜2.5mmである請求項1〜5のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 前記内側容器の内周の直径が、前記ハニカム成形体の中心軸に直交する断面の直径の102〜118%である請求項1〜6のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 製造するハニカム構造体の材質がセラミックである請求項1〜7のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 前記外側容器が、ASTM試験法による曲げ強さが100MPa以上である請求項1〜8のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
- 前記外側容器の材質が金属である請求項1〜9のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
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