JP2011072341A - 医療用材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イミダゾリウム塩構造を有するモノマー2〜38重量%、および水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー62〜98重量%を共重合して得られるポリマーを含む医療用材料。該ポリマーは、さらに重合性基を2つ以上有するモノマーを0.1〜10重量%含有し、共重合したものであることが好ましい。前記水酸基を有する(メタ)アクリルモノマーは、ヒドロキシアルキルメタクリレート、特に、2−ヒドロキシエチルメタクリレートであることが好ましい。該医療用材料の用途としては、眼用レンズ、内視鏡、カテーテル、輸液チューブ、気体輸送チューブ、ステント、シース、カフ、チューブコネクター、アクセスポート、排液バック、血液回路、創傷被覆材および薬剤担体、特に、眼用レンズであることが好ましい。
【選択図】なし
Description
(1) イミダゾリウム塩構造を有するモノマー2〜38重量%、および水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー62〜98重量%を共重合して得られるポリマーを含むことを特徴とする医療用材料。
(2) 前記ポリマーがさらに重合性基を2つ以上有するモノマーを0.1〜10重量%共重合して得られたものである上記(1)に記載の医療用材料。
(3) 前記水酸基を有する(メタ)アクリルモノマーが、ヒドロキシアルキルメタクリレートである上記(1)または(2)に記載の医療用材料。
(4) 前記ヒドロキシアルキルメタクリレートが、2−ヒドロキシエチルメタクリレートである上記(1)〜(3)のいずれかに記載の医療用材料。
(5) 該医療用材料の用途が眼用レンズ、内視鏡、カテーテル、輸液チューブ、気体輸送チューブ、ステント、シース、カフ、チューブコネクター、アクセスポート、排液バック、血液回路、創傷被覆材および薬剤担体から選ばれた1種である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の医療用材料。
(6) 該医療用材料の用途が眼用レンズである上記(1)〜(5)のいずれかに記載の医療用材料。
mは、1〜8の整数であり、
R1は、H又はCH3であり、
R2及びR3は、それぞれ(CH2)iYで表されるアルキル基である(ここで、iは、0〜20の整数であり、Yは、フッ素、塩素、及び臭素から選択されるハロゲン原子、H、NH2、OH、及びCO2Hからなる群から選択される官能基である)]。
式(b)中、R4は炭素数1〜30の置換されていてもよいアルキル基を表すが、炭素数が少なすぎても多すぎても親水性モノマーとの相溶性が低下することから、炭素数4〜20が好ましく、炭素数4〜15がより好ましい。
本発明の医療用材料を重合により得る際は、重合をしやすくするために過酸化物やアゾ化合物に代表される熱重合開始剤や、光重合開始剤を添加することが好ましい。熱重合を行う場合は、所望の反応温度に対して最適な分解特性を有する熱重合開始剤を選択して使用する。一般的には10時間半減期温度が40℃〜120℃のアゾ系開始剤および過酸化物系開始剤が好適である。光重合開始剤としてはカルボニル化合物、過酸化物、アゾ化合物、硫黄化合物、ハロゲン化合物、および金属塩などを挙げることができる。これらの重合開始剤は単独または混合して用いられ、およそモノマー成分100重量部に対して1重量部くらいまでの量で使用される。
下記式(c)
上記実施例1のイミダゾリウム塩モノマーと2−ヒドロキシエチルメタクリレートの使用量を表1に示した値とした以外は実施例1と同様の実験を行った。得られたサンプルの各種物性値を表1に示した。得られたサンプルは透明で濁りがなく、優れた防汚性を示した。
上記実施例1のイミダゾリウム塩モノマーと2−ヒドロキシエチルメタクリレートの使用量を表1に示した値とした以外は実施例1と同様の実験を行った。得られたサンプルの各種物性値を表1に示した。比較例1においては全光線透過率が90.0%で透明であったが、含水率は51%と高く好ましくなかった。比較例2においては、全光線透過率が89%で透明であったが、含水率52.3%、リゾチーム付着量は1.75μg/cm2であり共に高い値を示し好ましくなかった。比較例3においては、全光線透過率が90%で透明であったが、含水率は51%、リゾチーム付着量は2.09μg/cm2であり共に高い値を示し好ましくなかった。
上記実施例1のイミダゾリウム塩モノマーの代わりに、下記式(d)
と2−ヒドロキシエチルメタクリレートの使用量および得られたサンプルの各種物性値は表1の通りであった。得られたサンプルは透明で濁りがなく、優れた防汚性を示した。
上記実施例1のイミダゾリウム塩モノマーの代わりに、下記式(e)
と2−ヒドロキシエチルメタクリレートの使用量および得られたサンプルの各種物性値は表1の通りであった。全光線透過率は88%と透明であり、リゾチーム付着量も低く優れた防汚性を示したが、含水率が14.2%と低く好ましくなかった。
上記実施例1のイミダゾリウム塩モノマーの代わりに、下記式(f)
と2−ヒドロキシエチルメタクリレートの使用量および得られたサンプルの各種物性値は表1の通りであった。全光線透過率が88%で透明であったが、含水率87.1%、リゾチーム付着量は4.97μg/cm2であり共に高い値を示し好ましくなかった。
上記実施例1のイミダゾリウム塩モノマーの代わりに、下記式(g)
と2−ヒドロキシエチルメタクリレートの使用量および得られたサンプルの各種物性値は表1の通りであった。全光線透過率が70%と低く濁りがあり、また含水率は77.7%、リゾチーム付着量は5.81μg/cm2であり共に高い値を示し好ましくなかった。
実施例1〜5および比較例3のモールドの代わりに、10cm角、厚さ3mmのガラス板2枚(うち1枚には剥離しやすいようにアルミシールを貼付)の間に、厚さ100μmのパラフィルムの中央部を切り抜いたものを2枚スペーサーとして挟み込んだものを使用し実施例1〜5および比較例3のレンズと同じ組成で実施例1と同様の手順でフィルムを作製した。実施例1〜5のレンズと同じ組成のフィルムをそれぞれ実施例6〜10、比較例3のレンズと同じ組成のフィルムを比較例7とした。イミダゾリウム塩構造を有するモノマーを含まないコントロールフィルムとしては実施例1中に示したコントロールレンズと同じ組成のフィルムを実施例1と同様の手順で作製した。得られたフィルムを3cm角に切り出したものを3枚用意し、JIS Z 2801:2000「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」5.2 プラスチック製品などの試験方法に基づき、コンタクトレンズ使用時にみられる代表的な細菌の一つである緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa NBRC 13275)に対する抗菌評価を行った。結果は表2の通りであった。イミダゾリウム塩構造を有するモノマーを含まないコントロールフィルムに対する対数菌濃度差は実施例1〜5と同様の組成で作製したフィルムでは−2以下であり優れた抗菌性を示した。一方、比較例3と同様の組成で作製したフィルムでは抗菌性を示さなかった。
Claims (6)
- イミダゾリウム塩構造を有するモノマー2〜38重量%、および水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー62〜98重量%を共重合して得られるポリマーを含むことを特徴とする医療用材料。
- 前記ポリマーがさらに重合性基を2つ以上有するモノマーを0.1〜10重量%共重合して得られたものである請求項1に記載の医療用材料。
- 前記水酸基を有する(メタ)アクリルモノマーが、ヒドロキシアルキルメタクリレートである請求項1または2に記載の医療用材料。
- 前記ヒドロキシアルキルメタクリレートが、2−ヒドロキシエチルメタクリレートである請求項1〜3のいずれかに記載の医療用材料。
- 該医療用材料の用途が眼用レンズ、内視鏡、カテーテル、輸液チューブ、気体輸送チューブ、ステント、シース、カフ、チューブコネクター、アクセスポート、排液バック、血液回路、創傷被覆材および薬剤担体から選ばれた1種である請求項1〜4のいずれかに記載の医療用材料。
- 該医療用材料の用途が眼用レンズである請求項1〜5のいずれかに記載の医療用材料。
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JPS62207312A (ja) * | 1986-03-07 | 1987-09-11 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | ヒドロゲル形成用樹脂 |
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JP2007302651A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Korea Inst Of Science & Technology | イミダゾリウム塩を有する光硬化性単量体、それを含有する抗菌性光硬化型組成物、及びその組成物から製造される抗菌性高分子材料 |
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