JP2011071173A - 半導体装置、半導体装置の製造方法および半導体装置の制御方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法および半導体装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フローティング構造を有するMOS型トランジスタにおいて、バイポーラ動作時の増幅率を向上できる半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置1は、基板100上に形成された素子分離領域3によって互いに区分された複数の活性領域2と、それぞれの前記活性領域2内に形成された、ソース拡散層149b又はドレイン拡散層149aとなる二つの不純物拡散層と、前記不純物拡散層同士の間においてゲート絶縁膜125を介して前記活性領域2に接し、かつ、ゲート長方向に互いに絶縁膜136を介して隣接するように配置された第一のゲート電極110および第二のゲート電極120と、を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置、半導体装置の製造方法および半導体装置の制御方法に関する。
近年、汎用DRAMはチップコストの低減が求められており、デバイス製造工程での微細化が推し進められている。しかし、DRAMのメモリセルは1個のトランジスタと1個のキャパシタから構成されるため、微細化に伴い、キャパシタ容量の低下やトランジスタのリーク電流の増加といった問題が発生しやすい。このため、DRAMに替わる次世代メモリとしてMRAM(Magnetic RAM)、相変化メモリ(Phase Change Memory)、FeRAM(Ferroelectric RAM)などの開発が活発化している。
また、構造の簡単なメモリとして、SOIデバイス等で発生する基板浮遊(フローティングボディ)効果を利用したキャパシタレスメモリも、次世代のメモリデバイスとして注目されている。
従来、基板浮遊(フローティングボディ)効果を用いたメモリ(以下フローティングボディメモリ)は、ボディに蓄積されたホール量の違いにより、トランジスタの閾値電圧の差を生じさせ、それをメモリ動作として利用する方法が用いられていた(特許文献1)。しかし、この方法は”0”状態と”1”状態の閾値電圧の差が小さくなるため、安定した動作が難しい。そこで、”0”状態と”1”状態の閾値電圧の差を広げる方法として、バイポーラ電流を利用した方法が提案されている(特許文献2)。
また、フローティングボディメモリの動作を安定させるための方法としては、1つのメモリセル内で2つのトランジスタのノードを共有させ、かつ、直列に接続する方法が提案されている(特許文献3)。
また、フローティングボディメモリに関連した技術として、高電圧電界効果トランジスタのゲート上に、ドレインへ向かって絶対値が増加する電位分布を設ける方法(特許文献4)や、不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを三次元的に積層する方法が知られている(特許文献5)。
特開2003-68877号公報 特表2009-507384号公報 国際公開第2005/122244号 特開2005-277377号公報 特開2008-72051号公報
しかし、トランジスタをバイポーラ動作させるためには、比較的高い電圧が必要となるため、低消費電力のDRAMへの適用が困難であった。また、フローティングボディメモリにおいて電荷の蓄積を行うボディの容量は、従来のキャパシタを備えたDRAMのキャパシタ静電容量よりも極めて小さい。そのため、フローティングボディメモリの微細化を進めた場合は、データの保持時間を長くしてリフレッシュ特性を向上させることが困難であった。また、データ保持時間を長くするためには、ボディ領域の幅を長くする必要があるため、それに伴いバイポーラ動作時のベース長も長くしなければならない。そのため、オン電流が低下し、安定した動作が困難となるという問題があった。
また、1つのメモリセル内に、2つのトランジスタを直列に接続する方法の場合は、トランジスタの占有面積が大きくなるという問題があった。そのため、メモリセルの占有面積も大きくなってしまい、高集積度のDRAM素子を形成することが困難であった。
本発明の半導体装置は、不純物拡散領域からなる第一の拡散領域および第二の拡散領域と、前記第一の拡散領域および前記第二の拡散領域の間にフローティング状態となるボディ領域と、前記ボディ領域の一面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して、前記ボディ領域に対向する第一のゲート電極と、前記ゲート絶縁膜を介してボディ領域に対向し、前記第一のゲート電極のゲート長方向の一方側において、前記第一のゲート電極に隣接し、かつ、前記第一のゲート電極から絶縁された第二のゲート電極と、を具備してなることを特徴とする。
本発明の半導体装置により、実効的なベース長を、ソース領域とドレイン領域の間の距離よりも短くすることができる。そのため、ドレイン領域の電圧が低い場合であっても、容易にバイポーラ電流を流すことが可能となる。これにより、フローティングボディ構造を有するMOS型トランジスタにおいて、バイポーラ動作時の増幅率を向上することができる。
これにより、低い電圧でも、高精度の書き込み、読み出しを行うことが可能となるため、高精度でかつ低消費電力の半導体装置を得ることができる。
また、1つのボディ領域に対して、電気的に分離された2つのゲート電極を、隣接するように構成するため、メモリセルの占有面積を小さく構成することができる。そのため、高集積度のDRAM素子を形成することが可能となる。
本発明の半導体装置の基本形態を説明する断面模式図である。 本発明の半導体装置の基本形態を説明する平面模式図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の実施形態である半導体装置に電圧を印加した場合の模式図である。 本発明の実施形態である半導体装置の電圧印加状態におけるエネルギーバンド図である。 本発明の実施形態である半導体装置に電圧を印加した状態における、ドレイン電流とドレイン電圧Vdの関係を示すグラフである。 本発明の実施形態である半導体装置に、一連のメモリ動作を順次行った場合のドレイン電流を示すグラフである。 本発明の実施形態である半導体装置の、各トランジスタのボディポテンシャルの差を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態である半導体装置を説明する断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造方法を説明する工程図である。
以下、第一の実施形態である半導体装置1について、図1および図2を参照して説明する。第一の実施形態では、本発明をn型MOS FET構造で構成されるDRAMのメモリセルトランジスタに適用した場合について説明する。図1は本発明の実施形態に係る半導体装置1の断面構造を示す断面図であり、図2のA−A’部分に対応した横断面図である。また、図2は本発明の半導体装置1の基本形態を説明する平面模式図である。
なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の半導体装置1の製造方法を説明する図面であって、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の半導体装置1の寸法関係とは異なっている。
本実施形態の半導体装置1は、サポート基板100および絶縁膜102と、半導体層(活性化領域)2と、第一のゲート電極110と、第二のゲート電極120と、コンタクトプラグ157と、金属配線層160と、から概略構成されている。以下、それぞれについて詳細を説明する。
<サポート基板100および絶縁膜102>
絶縁膜102はたとえばシリコン酸化膜(SiO)等からなり、ガラス基板や半導体基板等からなるサポート基板100上を覆うように形成されている。また、これらの材料は特に限定されない。
<半導体層(活性化領域)2>
半導体層(活性化領域)2はさらに、ボディ領域101、第一の拡散領域149a、第二の拡散領域149bおよびLDD拡散層145から構成されており、絶縁膜102上を覆うように形成されている。また、その側面はSTI埋め込み酸化膜121からなる素子分離領域3により囲まれ、半導体層(活性化領域)2は所定の間隔で区画された構成となっている。
この半導体層(活性化領域)2および素子分離領域3の断面図を図1に、平面視形状を図2に示す。
半導体層(活性化領域)2はP型シリコンからなり、半導体層(活性化領域)2内の両端部にそれぞれ、ヒ素(As)等のN型不純物が4×1015/cm程度のドーズ量拡散されたシリコンからなる第一の拡散領域149aおよび第二の拡散領域149bが形成されている。また、これら第一の拡散領域149aはドレイン領域、第二の拡散領域149bはソース領域として、それぞれ機能する。
また、第一の拡散領域149aの一方側、および第二の拡散領域149bの他方側には、それぞれと接続するようにLDD拡散層145が形成されている。このLDD拡散層145は、リン(P)等のN型不純物が1×1013/cm程度のドーズ量で拡散されたシリコンから構成されている。
また、半導体層(活性化領域)2内の、第一の拡散領域149aと第二の拡散領域149bとの間に設けられた領域は、フローティング状態のボディ領域101を構成している。
ボディ領域101上には、ボディ領域101上を覆うようにゲート絶縁膜(第一のゲート絶縁膜125および第二のゲート絶縁膜139)が形成されている。また、一方側のLDD拡散層145上の一部には、サイドウォールシリコン窒化膜147が形成されている。また、第一の拡散領域149aおよび第二の拡散領域149b上には、それぞれ、チタン(Ti)等の高融点金属膜からなるシリサイド層151が形成されている。
<第一のゲート電極110>
第一のゲート電極110はゲート絶縁膜(第一のゲート絶縁膜)125上に形成され、かつ、ゲート絶縁膜(第一のゲート絶縁膜)125を介して、ボディ領域101と対向するように構成されている。また、第一のゲート電極110は、第一のポリシリコン膜132、W/WN膜131および第一のシリコン窒化膜133がこの順に積層した柱状の構成となっており、その外壁側面は8nm程度の厚さの第二のシリコン窒化膜136で覆われている。これにより、第一のゲート電極110は、底面が第一のゲート絶縁膜125、側面が第二のシリコン窒化膜136、上面が第一のシリコン窒化膜133で覆われ、周囲から電気的に絶縁された構成となっている。
<第二のゲート電極120>
第二のゲート電極120は、リン(P)が約1×1020/cmの濃度でドープされた厚さ100nm程度の第二のポリシリコン膜142からなり、ゲート絶縁膜(第二のゲート絶縁膜)139上に形成されるとともに、ゲート絶縁膜(第二のゲート絶縁膜)139を介してボディ領域101と対向するように構成されている。
また、第二のゲート電極120は、第一のゲート電極110とゲート長方向の一方側において隣接し、かつ、その一部が第一のゲート電極110の端部領域を覆うように構成されている。
また、第二のゲート電極120は、第一のゲート電極110とは窒化膜(第一のシリコン窒化膜133および第二のシリコン窒化膜136および)を介して隣接しているため、互いに電気的に絶縁された状態となっている。
また、第二のゲート電極120の上面は、チタン(Ti)等の高融点金属膜からなるシリサイド層151で覆われ、外壁側面はシリコン酸化膜からなる2〜3nm程度の厚さのゲート側面酸化膜144で覆われている。これにより、第二のゲート電極120は、底面が第二のゲート絶縁膜139、側面はゲート側面酸化膜144、上面は後述する層間絶縁膜155で覆われ、周囲から電気的に絶縁された構成となっている。
図2に、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120の平面視形状を示す。第一のゲート電極110および第二のゲート電極120は互いに隣接し、かつ、半導体層(活性化領域)2と交差するように配置されている。このとき、半導体層(活性化領域)2と、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120の交差する角度は90°でなくともよい。
ゲート側面酸化膜144の外壁側面、および、第一のシリコン窒化膜133上と第二のシリコン窒化膜136の外壁側面は、シリコン窒化膜からなる厚さ15nm程度のサイドウォールシリコン窒化膜147により覆われている。これにより、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120の側面全体は、サイドウォールシリコン窒化膜147により覆われる構成となっている。
また、それらの外側には、層間絶縁膜155が、第一のゲート電極110と第二のゲート電極120、および素子分離領域3を覆うように形成されている。
<コンタクトプラグ157>
コンタクトプラグ157は、たとえばタングステン(W)等からなり、層間絶縁膜155を貫通し、かつ、シリサイド層151に接続するように構成されている。また、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120にも、それぞれ図示しないコンタクトプラグ157が接続されている。
<金属配線層160>
金属配線層160は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等からなり、各コンタクトプラグ157の上面に接続するように構成されている。また、金属配線層160上には、さらに別の配線層や表面保護膜が設けられていてもよい。
本実施形態の半導体装置1は、図19に示すように、たとえば、データ読み出し動作時に第一のゲート電極110に電圧を印加することにより、ボディ領域101内の、第一のゲート電極110下の位置に、LDD拡散層145と同一導電型の反転層161を形成することができる。図19は、ドレインに+2V、第一のゲート電極110に+2V、第二のゲート電極120に-1V、第二の拡散領域(ソース領域)149bに0Vの電圧を印加した場合の模式図であり、バイポーラ電流を流している状態に相当する。
このとき、第二のゲート電極120側でも、第二の拡散領域149bのボディポテンシャルが変化する。これにより、実効的なベース長162は、第一の拡散領域(ドレイン領域)149aと第二の拡散領域(ソース領域)149bの間の実際の距離よりも短くなる。そのため、印加するドレイン電圧が低い場合であっても、容易にバイポーラ電流を流すことができ、メモリ動作を安定して行うことが可能となる。
また、1つのボディ領域に対して、電気的に分離された第一のゲート電極110および第二のゲート電極120が、一部が重なるように構成されているため、メモリセルの占有面積を小さくすることができる。また、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120の間に第一の拡散領域149aおよび第二の拡散領域149b(ソース・ドレイン拡散層)を配置する必要がないため、高集積度のDRAM素子を形成することが可能となる。
次に、第一の実施形態である半導体装置1の製造方法について図面を参照して説明する。
本実施形態の半導体装置1の製造方法は、SOI基板104準備工程と、活性領域2形成工程と、第一のゲート電極110形成工程と、第二のシリコン窒化膜136形成工程と、第二のゲート絶縁膜139形成工程と、第二のゲート電極120形成工程と、ゲート側面酸化膜144形成工程と、LDD拡散層145形成工程と、サイドウォールシリコン窒化膜147形成工程と、第一の拡散領域149aおよび第二の拡散領域149b形成工程と、シリサイド層151形成工程と、層間絶縁膜155形成工程と、コンタクトプラグ157形成工程と、から概略構成されている。以下、それぞれについて詳細を説明する。
なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の半導体装置1の製造方法を説明する図面であって、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の半導体装置1の寸法関係とは異なっている。また、図1、図3〜図18に、図2のA-A'断面図を示す。
(SOI基板104準備工程)
まず図3に示すように、サポート基板100上に、絶縁膜102、p型シリコンからなるボディ領域101がこの順で形成されたSOI(Silicon On Insulator)基板104を準備する。このとき、絶縁膜102としてはシリコン酸化膜(SiO)等が利用でき、また、サポート基板100としては、ガラス基板や半導体基板等が使用でき、それらの材料は特に限定されない。なお、図3以降の図面では、サポート基板100の記載を省略する。
(半導体層(活性化領域)2形成工程)
次いで、ボディ領域101に熱酸化処理を行い、ボディ領域101を覆うように、厚さ10nm程度のシリコン酸化膜(SiO膜)111を形成する。次いで、LP−CVD法により、厚さ150nm程度のシリコン窒化膜(Si膜)112を、シリコン酸化膜(SiO膜)112上を覆うように形成する。
次に図4に示すように、周知のフォトリソグラフィおよびドライエッチング技術を用いて、シリコン窒化膜112、シリコン酸化膜111およびボディ領域101をパターニングする。このとき、絶縁膜102の上面が露出するように、エッチング条件を調節する。これにより、絶縁膜102の上面を露出する、トレンチ(溝パターン)103が形成される。このトレンチ103は、後述する工程において、STI(Shallow Trench Isolation)構造の素子分離領域3を形成するために用いられる。
次に、図5に示すように活性領域2を形成する。まず、公知のHDP-CVD(High Density Plasma- CVD)法により、シリコン窒化膜112を覆い、かつ、トレンチ103内側を充填するように、シリコン酸化膜121を形成する。次いで、シリコン窒化膜112をストッパとし、STI埋め込み酸化膜121をCMP法により研磨除去する。これにより、トレンチ103の内側は、STI埋め込み酸化膜121により埋め込まれた構成となる。
次に、熱リン酸(HPO)によるウェットエッチングを行い、シリコン窒化膜112を除去する。次いで、希釈したフッ酸(HF)により、シリコン酸化膜111を除去する。これにより、STI埋め込み酸化膜121からなる素子分離領域3が形成され、ボディ領域101の周囲を覆う構成となる。これにより、活性領域2は、素子分離領域3により区画された構成となる。このときの活性領域2および素子分離領域3の平面視形状を、図2に示す。
このとき、活性領域2は、側面はSTI埋め込み酸化膜121に覆われ、底面は絶縁膜102によって覆われ、周囲から電気的に絶縁された構成となっている。そのため、活性領域2は半導体装置1の動作時に、電気的にフローティングな状態となる。
(第一のゲート電極110形成工程)
まず、図6に示すように、第一のポリシリコン膜132、W/WN膜131および第一のシリコン窒化膜133を形成する。
はじめに、ISSG(In-Situ Steam Generation)酸化等の熱酸化を行い、ゲート絶縁膜(第一のゲート絶縁膜)125を、ボディ領域101上を覆うように6nm程度の厚さで形成する。次いで、リン(P)が約1×1020/cmの濃度でドープされた第一のポリシリコン膜132を、第一のゲート絶縁膜125を覆うように、80nm程度の厚さで形成する。次いで、厚さ5nm程度の窒化タングステン(WN)および厚さ70nm程度のタングステン(W)膜からなるW/WN膜131を第一のポリシリコン膜132上に形成し、さらに、W/WN膜131上に、第一のシリコン窒化膜133を厚さ140nm程度で形成する。
次に、周知のリソグラフィおよびドライエッチング技術を用いて第一のシリコン窒化膜133をパターニングする。次いで、第一のシリコン窒化膜133をマスクとしてドライエッチングを行い、第一のポリシリコン膜132およびW/WN膜131をエッチングする。これにより、図7に示すように、第一のゲート電極110が、半導体層(活性領域)2上に、ゲート絶縁膜(第一のゲート絶縁膜)125を介して形成される。
次に、図8に示すように、LP−CVD法により、第一のゲート電極110の外壁側面と、STI埋め込み酸化膜121および第一のゲート絶縁膜125上を覆うように、第二のシリコン窒化膜136を8nm程度の厚さで形成する。
次いで、図9に示すように、第一のゲート電極110をマスクにして異方性ドライエッチングを行い、第二のシリコン窒化膜136を除去する。これにより第二のシリコン窒化膜136は、第一のゲート電極110の側面部にのみ残存する構成となる。
次いで、ボディ領域101上に露出する第一のゲート絶縁膜125を、ウェットエッチングにより除去する。次いで、熱酸化法により、ボディ領域101上を覆うようにシリコン酸化膜からなる第二のゲート絶縁膜139を形成する。この状態を図10に示す。
(第二のゲート電極120形成工程)
次いで、図11に示すように、マスクパターン143を形成する。まず、リンを約1×1020/cmの濃度でドープしたポリシリコンからなる第二のポリシリコン膜142を、ゲート絶縁膜(第二のゲート絶縁膜)139および第一のゲート電極110を覆うように、厚さ100nm程度で堆積させる。次いで、周知のフォトリソグラフィ技術により、フォトレジスト膜からなるマスクパターン143を、第二のポリシリコン膜142上に形成する。このとき、マスクパターン143は、一部が第一のゲート電極110の端部領域を覆うように形成する。
次に、第二のポリシリコン膜142に対して高い選択比を有する条件により、例えばCl、HBr、Oからなる混合ガスを用いて、第二のポリシリコン膜142のエッチングを行う。これにより、第一のゲート電極110の端部領域を、第二のシリコン窒化膜136および第一のシリコン窒化膜133を介して覆う、第二のゲート電極120が形成される。この状態を図12に示す。
次に図13に示すように、ゲート側面酸化膜144を形成する。まず、フォトレジスト膜143を除去し、次いで、熱酸化法により第二のゲート電極120を覆うように、シリコン酸化膜からなるゲート側面酸化膜144を、2〜3nm程度の厚さで形成する。
(LDD拡散層145形成工程)
次に図14に示すようにLDD拡散層145を形成する。まず、ボディ領域101内に、リン(P)等のN型不純物を10〜20keVのエネルギーで1×1013/cm2程度のドーズ量となるようにイオン注入し、950℃で10秒程度の熱処理を行う。これにより、ボディ領域101内にLDD(Lightly Doped Drain)拡散層145が形成される。このときの熱処理には、RTA (Rapid Thermal Annealing)装置等によりランプ加熱等を行うことができる。
(サイドウォールシリコン窒化膜147形成工程)
次に図15に示すようにサイドウォールシリコン窒化膜147を形成する。まず、LP−CVD法により、第二のゲート絶縁膜139とSTI埋め込み酸化膜121と第一のゲート電極110および第二のゲート電極120を覆うように、シリコン窒化膜を厚さ15nm程度で形成する。次いで、異方性ドライエッチングを行い、第二のゲート絶縁膜139とSTI埋め込み酸化膜121上、および、第一のゲート電極110と第二のゲート電極120の上面を覆うシリコン窒化膜を除去する。これにより、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120の、側面のみを覆うサイドウォールシリコン窒化膜147が形成される。
(第一の拡散領域149aおよび第二の拡散領域149b形成工程)
次に図16に示すように、第一の拡散領域149aおよび第二の拡散領域149bを形成する。まず、半導体層(活性領域)2内に、ヒ素(As)等のN型不純物を20〜40keVのエネルギーで4×1015/cm程度のドーズ量となるようにイオン注入し、950℃で10秒程度の熱処理を行う。これにより、半導体層(活性領域)2内の、第一のゲート電極110の一方向側に第一の拡散領域149aが、第二のゲート電極120の他方側に第二の拡散領域149bが形成される。また、これによりボディ領域101は、第一の拡散領域149aと第二の拡散領域149bの間に構成される。
(シリサイド層151形成工程)
次に図17に示すように、シリサイド層151を形成する。まず、ソース・ドレイン拡散層149上のシリコン酸化膜139、および、第二のゲート電極120上のゲート側面酸化膜144をウェットエッチング等で除去する。次いで、サリサイド(Salicide; self-aligned silicide)技術により、チタン(Ti)等の高融点金属膜からなるシリサイド層151を、第二のゲート電極120上およびソース・ドレイン拡散層149上を覆うように形成する。これにより、第二のゲート電極120上およびソース・ドレイン拡散層149上に、シリサイド層151が形成される。
(層間絶縁膜155形成工程)
次に、CVD法によりBPSG膜を堆積した後に、750℃程度の窒素雰囲気中にてリフロー処理を行い、層間絶縁膜155を形成する。このとき、層間絶縁膜155の上面をCMP法で平坦化する工程を加えてもよい。この層間絶縁膜155を形成した状態を図18に示す。
(コンタクトプラグ157形成工程)
次いで、図1に示すように、コンタクトプラグ157を形成する。まず、フォトリソグラフィおよびドライエッチング技術を用いて、層間絶縁膜155を貫通し、かつ、シリサイド層151を露出するようにコンタクトホール152を形成する。次いで、CVD法によりコンタクトホール152内を充填するようにタングステン(W)等を堆積させる。その後、CMPを行い、層間絶縁膜155が露出するように表面研磨を行うことによりコンタクトプラグ157が形成される。
また、同様の工程により、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120についても、図示していない箇所で、それぞれ個別に接続するコンタクトプラグ157を形成する。
その後、各コンタクトプラグ157に接続する構成で、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等からなる金属配線層160を形成することにより、半導体装置1が完成する。また、このとき金属配線層160上には、さらに別の配線層や表面保護膜を設けてもよい。
本実施形態の半導体装置1と、一つのゲート電極のみを備えた従来構造の半導体装置の動作特性について、図19〜23に比較して説明する。なお、ここで挙げる従来構造の半導体装置には、ゲート電極に本発明の第一のゲート電極110に印加するのと同じ電圧を加えている。
本実施形態の半導体装置1の動作について、以下説明する。
本実施形態の半導体装置1は、図19に示すように、たとえば、データ読み出し動作時に第一のゲート電極110に電圧を印加することにより、ボディ領域101内の、第一のゲート電極110下の位置に、LDD拡散層145と同一導電型の反転層161を形成することができる。図19は、第一の拡散領域149aに+2V、第一のゲート電極110に+2V、第二のゲート電極120に-1V、第二の拡散領域(ソース領域)149bに0Vの電圧を印加した場合の模式図であり、バイポーラ電流を流している状態に相当する。
また、このとき、第二のゲート電極120側でも、第二の拡散領域149bのボディポテンシャルが変化する。これにより、実効的なベース長162は、第一の拡散領域(ドレイン領域)149aと第二の拡散領域(ソース領域)149bの間の実際の距離よりも短くなる。そのため、印加するドレイン電圧が低い場合であっても、容易にバイポーラ電流を流すことができ、メモリ動作を安定して行うことが可能となる。
図20に、図19で示した電圧印加状態における、エネルギーバンド図を示す。横軸は第一の拡散領域(ドレイン領域)149aと第二の拡散領域(ソース領域)149bの、ソース領域とドレイン領域間のそれぞれの位置に対応し、左端がドレイン領域、右端がソース領域となっている。また、縦軸は、電子のエネルギー(静電ポテンシャル)を示している。本発明では、第一のゲート電極110を、は第一の拡散領域(ドレイン領域)149aと第二の拡散領域(ソース領域)149bの間に設けていることにより、従来構造の半導体装置よりも、ポテンシャルバリアを低減することができる。
図21に、第一のゲート電極110に-1V、第二のゲート電極120に+2V、ソースに0Vの電圧を印加した状態における、ドレイン電流Id(縦軸)のドレイン電圧Vd(横軸)に対する依存性を示す。ここに示すように、本実施形態の半導体装置1は、従来構造の半導体装置よりも低いドレイン電圧により、大きいドレイン電流を流すことができる。すなわち、本発明では、従来よりも低いドレイン電圧でも、従来よりも大きいバイポーラ電流を得ることが可能となる。これにより、半導体装置1のメモリ動作を安定して行うことが可能となる。
また、本実施形態の半導体装置1は、電気的にフローティング状態の時に、ボディ領域に生成するバイポーラ電流を利用することで、メモリ動作(データの書き込みおよび読み出し)を行うことが可能となる。また、第一の拡散領域(ドレイン領域)149a、第二の拡散領域(ソース領域)149b、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120には、それぞれ個別に設定した電圧を印加することができる。
また、第一のゲート電極110および第二のゲート電極120は互いに電気的に絶縁された構成のため、データ保持時には、それぞれ対向するボディ領域全体を、電荷(ホール)の保持に使用することができる。
これらの動作について、”1”書き込み動作、”0”書き込み動作、読み出し動作、データ保持の各動作を、以下、それぞれ詳細に説明する。
(”1”書き込み動作)
半導体装置1への”1”のデータ書き込み時には、第二の拡散領域(ソース領域)149bを基準電位とし、たとえば0Vに設定する。そして、第一の拡散領域(ドレイン領域)149aには、その基準電位より高い第一の電位、たとえば2Vを与える。また、第一のゲート電極110には、第一の電位と等しい第二の電位、たとえば2Vを与え、また、第二のゲート電極120には、基準電位より高く、かつ第二の電位より低い第三の電位、たとえば1Vを与える。
(”0”書き込み動作)
半導体装置1への”0”のデータ書き込み時には、第二の拡散領域(ソース領域)149bを基準電位とし、たとえば1Vに設定する。そして、第一の拡散領域(ドレイン領域)149aには、その基準電位より高い第一の電位、たとえば2Vを与える。また、第一のゲート電極110には、基準電位より低い第二の電位、たとえば−1.2Vを与え、また、第二のゲート電極120には、基準電位と等しい第三の電位、たとえば1Vを与える。
(読み出し動作)
半導体装置1へのデータの読み出し時には、第二の拡散領域(ソース領域)149bを基準電位とし、たとえば0Vに設定する。そして、第一の拡散領域(ドレイン領域)149aには、その基準電位より高い第一の電位、たとえば2Vを与える。また、第一のゲート電極110には、第一の電位と等しい第二の電位、たとえば2Vを与え、また、第二のゲート電極120には、基準電位より第三の電位、たとえば−0.8Vを与える。
(データ保持動作)
半導体装置1へのデータ保持時には、第二の拡散領域(ソース領域)149bを基準電位とし、たとえば0Vに設定する。そして、第一の拡散領域(ドレイン領域)149aには、その基準電位より等しい第一の電位、たとえば0Vを与える。また、第一のゲート電極110には、基準電位より低い第二の電位、たとえば−1.2Vを与え、また、第二のゲート電極120には、第二の電位と等しい第三の電位、たとえば−1.2Vを与える。
このデータ保持動作時は、それぞれ対向するボディ領域全体を、電荷(ホール)の保持に使用することができるため、リフレッシュ特性を向上させることが可能となる。
図22に、表1に示した電圧印加条件で上記の一連のメモリ動作(書き込み動作および読み出し動作)を順次行った場合のドレイン電流の大きさを示す。ここで、横軸は経過時間を示しており、所定時間が経過した時点で、下記表1に示した電圧を各電極に印加することで、図22に示す各動作を行う。
Figure 2011071173
このように、ドレイン電圧を2Vとした設定では、従来構造の半導体装置ではドレイン電量がほとんど流れず、また、"1"データの読み出し動作においては、データを安定して読み出すことができない。それに対し、本発明では、大きなドレイン電流が流れていることがわかる。これにより、本実施形態の半導体装置1では、低いドレイン電圧の場合でも、"1"データを容易に読み出す事ができる。
また、本実施形態の半導体装置1により書き込まれたデータは、表1に「データ保持」として示す電圧を各ゲート電極(第一のゲート電極110および第二のゲート電極120)に印加することにより、その状態を保持することができる。すなわち、ボディ領域内に電荷(ホール)を保持することにより、書き込んだデータの保持を行うことができる。ただし、データ保持状態においても、ボディ領域内の電荷は徐々に失われていくため、データの保持のためには、所定時間の経過後にリフレッシュ動作を行い、再度データを書き込む必要がある。
図23は"0"を書き込んでデータ保持状態に移ったトランジスタと、"1"を書き込んでデータ保持状態に移ったトランジスタのボディポテンシャルの差を示している。このボディポテンシャルの差が大きいほど、リフレッシュ動作を行うまでの保持時間を延長することが可能となる。
本実施形態の半導体装置1では、第二のゲート電極120の下のボディ領域101も、データ保持時に、ホール保持に寄与させることができる。そのため、本実施形態の第一のゲート電極110と同じゲート長を備えた従来の半導体装置の構成と比較すると、ボディ領域へ蓄積できる電荷(ホール)量を増加させることができる。
これにより、従来の半導体装置よりも長い間、ボディポテンシャルの差を大きい値のまま保つことが可能となり、データ保持時間(リフレッシュ特性)を向上することができる。そのため、リフレッシュ動作の回数が低減され、低消費電力のDRAM素子を形成することが可能となる。
以上の実施形態で説明した、各膜の材料や膜厚、イオン注入での不純物濃度(ドーズ量)、エネルギー等の値は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。
以下、第二の実施形態である半導体装置200について、図24を参照して説明する。第二の実施形態は、本発明を、縦型のMOSFETで構成されるDRAMのメモリセルトランジスタに適用した場合を示す。また、図24において、(a)はメモリセル領域の平面図、(b)はB-B'断面図、(c)はC−C‘断面図を示す。なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の半導体装置200の製造方法を説明する図面であって、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の半導体装置200の寸法関係とは異なっている。
本実施形態の半導体装置1は、第一の拡散領域(N+拡散層)549aと、半導体層(活性領域)202と、第一のゲート電極510と、第二のゲート電極520と、コンタクトプラグ557と、から概略構成されている。以下、それぞれについて詳細を説明する。
<第一の拡散領域(N+拡散層)549a>
第一の拡散領域(N+拡散層)549aは、半導体基板(P型のシリコン基板)511上を覆うように形成され、1×1015/cm〜1×1016/cmのドーズ量のヒ素が拡散されたP型のシリコンから構成されている。この第一の拡散領域549aは、半導体装置200のドレイン拡散層として作用する。
<半導体層(活性領域)202>
半導体層(活性領域)202は、ボディ領域(P型シリコン層)513と第二の拡散領域(N型拡散層)549bから構成され、さらに、それらを貫通する第二のゲート絶縁膜543および第一の絶縁膜527に周囲を囲まれている。以下、それぞれについて詳細を説明する。
(ボディ領域(P型シリコン層)513)
ボディ領域(P型シリコン層)513は、1×1015/cm〜1×1016/cmのボロン(B)が拡散されたシリコンからなり、厚さ300nm程度で第一の拡散領域549aを覆うように形成されている。
(第二の拡散領域(N型拡散層)549b)
第二の拡散領域(N型拡散層)549bは、1×1013/cm〜1×1014/cmのリンまたはヒ素が拡散されたシリコンからなり、ボディ領域513の上面を覆うように形成されている。この第二の拡散領域549bは、後述する半導体装置200のソース拡散層として機能する。
(第二のゲート絶縁膜543)
半導体層(活性領域)202内には、第二の拡散領域549bおよびボディ領域513を貫通し、かつ、第二の拡散領域549bを露出する、溝状の第二のコンタクトホール502aが複数形成されている。また、その内側には、第二のコンタクトホール502a内壁を覆い、かつ、上面が第二の拡散領域549bから突出するように、長い角筒状の第二のゲート絶縁膜543が形成されている。この第二のゲート絶縁膜543の材料は特に限定されず、シリコン酸化膜等を用いても良い。
また、この第二の拡散領域549bから突出した部分の外壁側面を覆うように、第一のシリコン酸化膜515および第二のサイドウォールシリコン酸化膜555が形成されている。
(第一の絶縁膜527)
また、半導体層(活性領域)202内には、活性領域202を貫通し、かつ、第二のコンタクトホール502aと交差するように溝状の第一のコンタクトホール501aが形成されている。この第一のコンタクトホール501aは、第二のコンタクトホール502aにより分断される構成となっている。
第一の絶縁膜527は、ポリシラザン等の塗布絶縁膜や、シリコン酸化膜、およびそれらの積層膜等からなり、第一のコンタクトホール501aに充填するように形成されている。また、その側面には、第一の絶縁膜527の外壁側面を覆い、かつ、上面が第二の拡散領域549bから突出するように、第二のシリコン酸化膜521が形成されている。
第二のシリコン酸化膜521は、第一のコンタクトホール501aの上端から、第二の拡散領域549b内までの内壁側面を覆い、また、第二の拡散領域549bの側面の位置にはチタン等の高融点金属膜からなるシリサイド層525が形成されている。
また、第一のシリコン酸化膜515および第二のサイドウォールシリコン酸化膜555が、第二の拡散領域549bから突出した部分の外壁側面を覆うように形成されている。
これにより、第一の絶縁膜527の、第二の拡散領域549bおよびボディ領域513に対応する位置は第二のシリコン酸化膜521で覆われ、また、第二の拡散領域549bに対応する位置はシリサイド層525で覆われる構成となっている。また、第二の拡散領域549bの下部および半導体基板511に対応する位置は露出し、半導体基板511と直接接する構成となっている。この状態を図24(c)に示す。
また、半導体層(活性領域)202は、第二のシリコン酸化膜521と第二のゲート絶縁膜543の交差パターンにより四方を囲まれた、柱状の形状となっている。これにより、それぞれ隣接する活性領域202同士は、第二のシリコン酸化膜521と第二のゲート絶縁膜543により区分された構成となっている。この区分された領域の平面視形状(シリコンピラー503)を、図24(a)に示す。
<第一のゲート電極510>
第一のゲート電極510は、たとえば、窒化チタン(TiN)およびタングステン(W)の積層膜からなり、第二のゲート絶縁膜543内の底面から、100nm程度の高さにまで充填されている。また、第一のゲート電極510の上面を覆うように、厚さ10nm程度のポリシリコン膜542、および、厚さ6nm程度の第三のゲート絶縁膜543aがこの順で積層されている。
これにより、第一のゲート電極510は第二のゲート絶縁膜543を介して第一の拡散領域549a上に配置された構成となる。また、その側面は、第二のゲート絶縁膜543を介して半導体層(活性領域)202の側面に位置し、かつ、ボディ領域513に対向する構成となっている。
また、第一のゲート電極510は底面および側面が第二のゲート絶縁膜543に、上面がポリシリコン膜542および第三のゲート絶縁膜543aで覆われた構成となり、周囲から電気的に絶縁された構成となっている。
<第二のゲート電極520>
第二のゲート電極520は、たとえば、窒化チタン(TiN)およびタングステン(W)の積層膜からなり、第三のゲート絶縁膜543aの上面から、100nm程度の高さにまで充填されている。これにより、第二のゲート電極520の側面は、第二のゲート絶縁膜543を介して半導体層(活性領域)202の側面に位置し、かつ、ボディ領域513に対向する構成となっている。また、第二のゲート電極520の上端部は、第二のゲート絶縁膜543を介して第二の拡散領域549bの側面に配置された構成となる。
第二のゲート電極520の上面には、第二のゲート電極520の上面を覆い、第二のコンタクトホール502a内を充填するように、厚さ20nm程度のシリコン酸化膜からなる第一のサイドウォールシリコン酸化膜546が形成されている。これにより、第二のゲート電極520は、底面が第三のゲート絶縁膜543aに、側面がゲート絶縁膜(第二のゲート絶縁膜)543に、上面が第一のサイドウォールシリコン酸化膜546で覆われた構成となり、周囲から電気的に絶縁された構成となっている。
(コンタクトプラグ557)
コンタクトプラグ557は、たとえば1×1013/cm〜1×1014/cmのリンまたはヒ素が拡散されたシリコンからなり、第二の拡散領域549bの上面を覆い、かつ、第二のゲート絶縁膜543同士の間隔を充填するように形成されている。また、このコンタクトプラグ557は、第二の拡散領域549bと導通し、ソース拡散層の引き出し用のコンタクトプラグとして機能する。
また、図示しない配線層およびコンタクトプラグが、第一のゲート電極510および第二のゲート電極520、ビット線501、コンタクトプラグ557に接続するように形成されているが、ここではその説明を省略する。
本実施形態の半導体装置200は、ピラー内にボディ領域513が形成され、その下方のピラー内に第一の拡散領域549aが配置されることにより、ボディ領域513を電気的にフローティング状態とすることができる。そのため、第一の実施形態の半導体装置1のようにSOI基板104を用いる必要がなく、半導体装置200の小型化を実現することができる。
また、本実施形態では、第一のゲート電極510および第二のゲート電極520の端部は重なっていないが、分離用のポリシリコン膜542および第三のゲート絶縁膜543aの膜厚を適切に設定することにより、第一の実施形態と同等の動作を起こすことができる。
以下、第二の実施形態である半導体装置200の製造方法について、図面を参照して説明する。第二の実施形態は、本発明を、縦型のMOSFETで構成されるDRAMのメモリセルトランジスタに適用した場合を示す。また、各図面において、(a)はメモリセル領域の平面図、(b)はB-B'断面図、(c)はC−C‘断面図を示す。
本実施形態の半導体装置200の製造方法は、第一の拡散領域549a形成工程と、半導体層(活性領域)202形成工程と、第一のコンタクトホール501a形成工程と、第二のシリコン酸化膜521除去工程と、第一の絶縁膜527形成工程と、第二のコンタクトホール502a形成工程と、第二のコンタクトホール502a形成工程と、第一のゲート電極510形成工程と、第二のゲート電極520形成工程と、第二の絶縁膜551形成工程と、第二の拡散領域549b形成工程と、コンタクトプラグ557形成工程と、から概略構成されている。以下、それぞれについて詳細を説明する。
(第一の拡散領域549a形成工程)
まず、図25に示すように、第一の拡散領域549aを形成する。まず、P型シリコンからなる半導体基板511上に、30keVのエネルギーで、ヒ素を1×1015/cm〜1×1016/cmのドーズ量となるようにイオン注入する。次いで、1000℃・10秒の熱処理を行うことにより、半導体基板511上に、高濃度N型の第一の拡散領域(N+拡散層)549aが形成される。
図25(a)に、後述するビット線501の形成される位置を示す。縦型のMOSFETは、ボディ領域が、下方に位置するドレイン拡散層と上方に位置するソース拡散層との間に挟まれる構成となっている。そのため、以下の説明では、ドレイン拡散層に接続する配線層をビット線501とする。
(半導体層(活性領域)202形成工程)
次に、図26に示すように、エピタキシャル成長法によって、1×1015/cm〜1×1016/cmのボロン(B)を含んだ、P型シリコンからなる半導体層(活性領域)202を、第一の拡散領域549aを覆うように、厚さ300nm程度で形成する。このとき、半導体層(活性領域)202の形成方法は、不純物を含まないシリコン層を堆積した後に、イオン注入によってP型不純物を導入する方法を用いてもよい。
(第一のコンタクトホール501a形成工程)
次に、図27に示すように、熱酸化法によって、半導体層(活性領域)202上に厚さ10nm程度の第一のシリコン酸化膜515を形成した後、LP−CVD法により、厚さ140nm程度のシリコン窒化膜516を堆積する。
次いで、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングしたフォトレジスト膜517をマスクに、シリコン窒化膜516をエッチングする。これにより、図27(a)および図27(c)に示すように、シリコン窒化膜516を貫通し、かつ、第一のシリコン酸化膜515を露出する、複数の第一のコンタクトホール501aが形成される。
これにより図27(a)に示すように、フォトレジスト膜517は、複数の第一のコンタクトホール501aに対応する位置に開孔を有したパターンとなる。また、このとき複数の第一のコンタクトホール501aは、帯状で所定方向(図27(a)の上下方向)に延在する構成となる。
次に、図28に示すように、第一の拡散領域549aの上面を露出する。まず、フォトレジスト膜517を除去する。次いで、シリコン窒化膜516をマスクとして、第一のシリコン酸化膜515と半導体層(活性領域)202を貫通させる。これにより、第一のコンタクトホール501aの底部に、第一の拡散領域549aの上面が露出される。このとき、第一のコンタクトホール501aの底部に、第一の拡散領域549aの上面が露出するように、エッチング条件を設定することが望ましいが、第一の拡散領域549aの上面がエッチングを受けてもかまわない。
これにより、図28(a)に示すように、第一のコンタクトホール501aのパターンが形成される。
次に、図29に示すように、LP−CVD法により、第一のコンタクトホール501aの内壁側面と底部、および、シリコン窒化膜516上を覆うように、厚さ15nm程度の第二のシリコン酸化膜521を形成する。このとき、第二のシリコン酸化膜521は、第一のコンタクトホール501aの内部を完全には充填しない厚さとなるように設定する。
(第二のシリコン酸化膜521除去工程)
次に、図30に示すように、異方性ドライエッチングにより第一のコンタクトホール501a底部の第二のシリコン酸化膜521を除去する。このとき、第一のコンタクトホール501aの底部がさらに40nm程度深くなるようにエッチング条件を設定する。また、このとき、第一のコンタクトホール501aが第一の拡散領域549aを貫通しないようにする。
次に、図31に示すようにシリサイド層525を形成する。まず、サリサイド技術により、第一のコンタクトホール501a内壁側面の、第一の拡散領域549aの露出する部分を覆うように、チタン等の高融点金属膜からなるシリサイド層525を形成する。このシリサイド層525を形成することにより、ビット線501の配線抵抗を低減することができる。
(第一の絶縁膜527形成工程)
次に、図32に示すように、第一のコンタクトホール501a内に第一の絶縁膜527を形成する。まず、異方性ドライエッチングを用いて、第一のコンタクトホール501a底部のシリサイド層525を除去する。次いで、第一のコンタクトホール501a底部より、第一の拡散領域549aおよび半導体基板511をエッチングし、第一のコンタクトホール501aの底部を、さらに50nm程度深く形成する。この後、シリコン窒化膜516を覆い、かつ、第一のコンタクトホール501a内を充填するように第一の絶縁膜527を形成する。このとき、第一の絶縁膜527の材料としては、ポリシラザン等の塗布絶縁膜や、HDP−CVD(High Density Plasma-CVD)法で形成したシリコン酸化膜、およびそれらの積層膜等を使用することができる。
次いで、第一のコンタクトホール501a内に充填した第一の絶縁膜527を、CMP法によってシリコン窒化膜516の上面が露出するまで研磨を行い、平坦化させる。これにより、隣接する第二の拡散領域549b同士は第一の絶縁膜527によって絶縁分離され、図33(a)に示すようにビット線501のパターンが形成される。
(第二のコンタクトホール502a形成工程)
次に、図33に示すように、第二のコンタクトホール502aを形成する。まず、フォトリソグラフィ技術により、シリコン窒化膜516を覆うようにフォトレジスト膜531を形成する。このとき、フォトレジスト膜531は、第二のコンタクトホール502aに対応する位置に開口を形成するパターンとなっている。また、その第二のコンタクトホール502aの開口パターンは、ビット線501のパターンと直交する構成となる。この第二のコンタクトホール502aの開口パターンの平面視形状を、図33(a)に示す。
次いで、フォトレジスト膜531をマスクとしてシリコン窒化膜516、第一のシリコン酸化膜515および半導体層(活性領域)202を異方性エッチングによって除去する。これにより、半導体層(活性領域)202を貫通して第一の拡散領域549aを露出する第二のコンタクトホール502aが形成される。また、それと同時に、第一のコンタクトホール501aおよび第二のコンタクトホール502aの交差パターンによって外周を囲まれた、複数のシリコンピラー503が形成される。第二のコンタクトホール502a形成の後、フォトレジスト膜531を除去する。
次に、図34に示すように、熱酸化法を用いて、シリコン酸化膜等からなる第一のゲート絶縁膜535を、第二のコンタクトホール502a内壁、および、ワード線形成パターン502に対応する位置のシリコン窒化膜516を覆うように、6nm程度の厚さで形成する。
(第一のゲート電極510形成工程)
次に、図35に示すように、第一のゲート電極510を形成する。まず、第二のコンタクトホール502aの内側を充填するように、バリア膜として5nm程度の窒化チタン(TiN)を堆積し、次いで、タングステン(W)を堆積する。次いで、第二のコンタクトホール502aの底面からの高さが100nm程度になるようエッチバックを行い、第一のゲート電極510を形成する。
この後、第二のコンタクトホール502aの内側を充填するようにポリシリコン膜542を形成し、第一のゲート電極510上にポリシリコン膜542が厚さ10nm程度で残るようエッチバックを行う。
次に、ウェットエッチングを行い、第二のコンタクトホール502aの側面に露出している第一のゲート絶縁膜535を除去する。次いで、第二のコンタクトホール502aの側面に第二のゲート絶縁膜543を、ポリシリコン膜542上に第三のゲート絶縁膜543aを、それぞれ膜厚6nm程度で形成する。このとき、第二のゲート絶縁膜543としては、熱酸化によってシリコン酸化膜等を形成しても良い。また、この熱酸化を行う際には、ポリシリコン膜542が完全に酸化されてもよい。
(第二のゲート電極520形成工程)
次に図36に示すように、第二のゲート電極520を形成する。まず、第一のゲート電極510と同様にして、第二のコンタクトホール502aの内側を充填し、かつ、第三のゲート絶縁膜543a上を覆うように、窒化チタンのバリア膜およびタングステンの積層体からなる第二のゲート電極520を、高さ100nm程度で形成する。これにより第二のゲート電極520は、絶縁体(ポリシリコン膜542および第二のゲート絶縁膜543a)を介して、第一のゲート電極510上に形成された構成となる。
次いで、LP−CVD法により、第二のコンタクトホール502aの内側を覆うように厚さ20nm程度のシリコン酸化膜を堆積し、エッチバックを行う。これにより、第二のコンタクトホール502aの内壁側面に第一のサイドウォールシリコン酸化膜546が形成される。
次に、図37に示すように、第一のサイドウォールシリコン酸化膜546をマスクとして異方性ドライエッチングを行う。これにより、第二のゲート電極520、第二のゲート絶縁膜543、ポリシリコン膜542、第一のゲート電極510は、第二のコンタクトホール502aの中央で分断される。ここで形成される溝を、溝部502bとする。
(第二の絶縁膜551形成工程)
次に、図38に示すように、ポリシラザン等の塗布絶縁膜からなる第二の絶縁膜551を、溝部502bに充填し、かつ、シリコン窒化膜516を覆うように形成する。次いで、ドライエッチングにより、シリコン窒化膜516上の第二の絶縁膜551を除去する。
これにより、第一のゲート電極520および第二のゲート電極520は、第二の絶縁膜551により、ゲート長方向に中央で分断される構成となる。
(第二の拡散領域549b形成工程)
次に、図39に示すように、第二の拡散領域549bを形成する。まず、熱リン酸等の薬液を用いたウェットエッチングにより、シリコン窒化膜516を除去する。次いで、半導体層(活性領域)202に、エネルギー20〜30keVで、リンまたはヒ素が1×1013/cm〜1×1014/cmのドーズ量となるようイオン注入を行う。次いで、950℃・10秒の熱処理を行うことにより、半導体層(活性領域)202の上面の第二のゲート電極520の側面に、第二のゲート絶縁膜543を介して位置するように、第二の拡散領域549bが形成される。
このとき、第二の拡散領域549bは、平面視では図39(a)のシリコンピラー503の位置に形成される。また、この第二の拡散領域549bは、後述する半導体装置200のソース拡散層として機能する。
また、その後、第一のシリコン酸化膜515から突出する、第二のゲート絶縁膜543の外壁を覆うように、第二の第二のサイドウォールシリコン酸化膜555を形成する。
(コンタクトプラグ557形成工程)
次に、コンタクトプラグ557を形成する。まず、ドライエッチングにより第二の拡散領域549b上の第一のシリコン酸化膜515を除去する。次いで、第二の拡散領域549b上に、リンが1×1020/cm程度の濃度でドープされたポリシリコン膜を堆積する。次いで、CMP法を用いて、第一のサイドウォールシリコン酸化膜546の上面が露出するまで研磨することにより、コンタクトプラグ557が形成される。このコンタクトプラグ557は、第二の拡散領域549bと導通し、ソース拡散層引き出し用のコンタクトプラグとして機能する。
この後、第一のゲート電極510および第二のゲート電極520、ビット線501、コンタクトプラグ557に接続するように、図示しない配線層およびコンタクトプラグを形成する。このとき、ビット線501は第一の拡散領域549aに対して電位を供給することができ、コンタクトプラグ557は、第二の拡散領域549bに対して電位を供給することができる構成とする。以上により図24に示すように、本実施形態の半導体装置200が完成する。
本実施形態の半導体装置200は、図24に示すように、第一のゲート電極510が1つのシリコンピラー503を両側から挟むように配置されており、それら第一のゲート電極510に対して、同じ電圧を同時に印加することができる。同様に、第二のゲート電極520も1つのシリコンピラー503を両側から挟むように配置されており、それら第二のゲート電極520に対しても、同じ電圧を同時に印加することができる。これらにより、半導体装置200の大容量化を図ることが可能となる。
また、第一の実施形態と同様に、第一のゲート電極510に電圧を印加することにより、第一のゲート電極510と対向するボディ領域513に反転層を形成することができる。これにより、バイポーラ動作時の実効的なベース長を短縮することができ、印加するドレイン電圧が低い場合でも、容易にバイポーラ電流を流すことが可能となる。これにより、半導体装置200のメモリ動作を安定して行うことが可能となる。
また、半導体装置200のデータ保持動作時には、第一のゲート電極510および第二のゲート電極520の電位を第二の拡散領域549bの電位以下にすることで、ボディ領域513全体を、電荷(ホール)の保持に用いることができる。このため、多くのホール量を蓄えることが可能になるため、電荷の保持時間が長くなり、半導体装置200のリフレッシュ特性を向上させることができる。従来構造では、単純にゲート長を長くすると、リフレッシュ特性が向上する代わりに、オン動作時のバイポーラ電流が低下してしまう。本実施形態では、このようなバイポーラ電流の低下を抑制することができる。
また、第一のゲート電極510および第二のゲート電極520は縦方向に積層されているため、メモリセルの占有面積の増加を抑制することが可能となる。また、第一のゲート電極510と第二のゲート電極520の間に、不純物拡散層(第一の拡散領域549aおよび第二の拡散領域549b)を配置する必要がないため、集積度の向上を図ることが可能となる。
1…半導体装置、2…半導体層、110…第一のゲート電極、112…シリコン窒化膜、120…第二のゲート電極、125…第一のゲート絶縁膜、139…第二のゲート絶縁膜、149a…第一の拡散領域、149b…第二の拡散領域、157…コンタクトプラグ、200…半導体装置、202…半導体層、510…第一のゲート電極、516…シリコン窒化膜、520…第二のゲート電極、543…第三のゲート絶縁膜543a…第三のゲート絶縁膜、549a…第一の拡散領域、549b…第二の拡散領域、557…コンタクトプラグ

Claims (16)

  1. 不純物拡散領域からなる第一の拡散領域および第二の拡散領域と、
    前記第一の拡散領域および前記第二の拡散領域の間に設けられ、フローティング状態となるボディ領域と、
    前記ボディ領域の一面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記ボディ領域に対向する第一のゲート電極と、
    前記ゲート絶縁膜を介してボディ領域に対向し、前記第一のゲート電極のゲート長方向の一方側において前記第一のゲート電極に隣接し、かつ、前記第一のゲート電極から絶縁された第二のゲート電極と、を具備してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 基板上に絶縁体を介して該基板の主面と対向するように設けた半導体層と、
    底部が前記絶縁体に接触している素子分離領域によって前記半導体層を区画して設けた活性領域を備え、
    前記第一の拡散領域、前記第二の拡散領域およびボディ領域は前記活性領域内に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート絶縁膜は前記半導体層の前記絶縁体と接触していない側の面上に設けられ、前記第二のゲート電極の一部が、前記第一のゲート電極の一部に重ねられていることを特徴とする、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された前記第一の拡散領域と、
    前記第一の拡散領域上に配置された柱状の半導体層と、
    前記半導体層内において前記第一の拡散領域上に形成された前記ボディ領域および前記ボディ領域上に形成された前記第二の拡散領域と、
    前記半導体層の側面に形成され、かつ、前記ゲート絶縁膜を介して前記ボディ領域に対向する前記第一のゲート電極および前記第二のゲート電極と、を具備してなることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第一のゲート電極上に、絶縁膜を介して前記第二のゲート電極が積層されていることを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 基板上に、半導体層からなる活性領域および前記活性領域を区画する素子分離領域を形成する工程と、
    前記半導体層上に、ゲート絶縁膜を介して第一のゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体層上および前記第一のゲート電極の端部領域を覆うように第二のゲート電極を形成する工程と、
    前記第一のゲート電極の一方向側および前記第二のゲート電極の他方向側の前記半導体層上に、前記第一の拡散領域および前記第二の拡散領域を形成するとともに、前記第一の拡散領域および前記第二の拡散領域の間にボディ領域を形成する工程と、を具備してなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 半導体基板上に第一の拡散領域を形成する工程と、
    前記第一の拡散領域上に半導体層を形成し、前記半導体層を貫通して前記第一の拡散領域を露出するコンタクトホールを形成したのちに前記コンタクトホール内をゲート絶縁膜で覆う工程と、
    前記コンタクトホール内に、第一のゲート電極および第二のゲート電極を絶縁体を介してこの順に形成する工程と、
    前記半導体層の上面に、前記第二のゲート電極の側面に前記ゲート絶縁膜を介して位置するように、第二の拡散領域を形成する工程と、を具備してなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第一のゲート電極および前記第二のゲート電極を、ゲート長方向に中央で分断するように絶縁膜を形成することを特徴とする、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 半導体装置の制御方法であって、
    前記半導体装置は、不純物拡散領域からなる第一の拡散領域および第二の拡散領域と、
    前記第一の拡散領域および前記第二の拡散領域の間に設けられ、フローティング状態となるボディ領域と、
    前記ボディ領域の一面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記ボディ領域に対向する第一のゲート電極と、
    前記ゲート絶縁膜を介してボディ領域に対向し、前記第一のゲート電極のゲート長方向の一方側において前記第一のゲート電極に隣接し、かつ、前記第一のゲート電極から絶縁された第二のゲート電極と、を具備し、前記第一のゲート電極と前記第二のゲート電極に異なる電位を与えることで、データの読み出しまたは書き込み動作を行うことを特徴とする半導体装置の制御方法。
  10. 前記半導体装置への”1”のデータ書き込み時に、前記第二の拡散領域を基準電位として、前記第一の拡散領域には、前記基準電位より高い第一の電位を与え、前記第一のゲート電極に前記第一の電位と等しい第二の電位を与え、前記第二のゲート電極に前記基準電位より高く、かつ前記第二の電位より低い第三の電位を与えることを特徴とする、請求項9に記載の半導体装置の制御方法。
  11. 前記半導体装置への”0”のデータ書き込み時に、前記第二の拡散領域を基準電位として、前記第一の拡散領域には、前記基準電位よりも高い第一の電位を与え、前記第一のゲート電極には、前記基準電位より低い第二の電位を与え、前記第二のゲート電極には、前記基準電位と等しい第三の電位を与えることを特徴とする、請求項9に記載の半導体装置の制御方法。
  12. 前記半導体装置からのデータ読み出し時に、前記第二の拡散領域を基準電位として、前記第一の拡散領域には、前記基準電位よりも高い第一の電位を与え、前記第一のゲート電極には前記第一の電位と等しい第二の電位を与え、前記第二のゲート電極に前記基準電位より低い第三の電位を与えることを特徴とする、請求項9に記載の半導体装置の制御方法。
  13. 前記半導体装置のデータ保持時に、前記第二の拡散領域を基準電位として、前記第一の拡散領域には、前記基準電位と等しい第一の電位を与え、前記第一のゲート電極には、前記基準電位より低い第二の電位を与え、前記第二のゲート電極には、前記第二の電位と等しい第三の電位を与えることを特徴とする、請求項9に記載の半導体装置の制御方法。
  14. 前記基準電位を0Vとすることを特徴とする請求項10,12,13のいずれかに記載の半導体装置の制御方法。
  15. 前記基準電位を正電圧とすることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の制御方法。
  16. データの読み出し動作時に、前記第一のゲート電極と対向する前記ボディ領域に反転層が形成されるように前記第一のゲート電極に電位を印加し、前記反転層と前記第二の拡散領域間にバイポーラ電流が流れるように前記第二のゲート電極に電位を印加する、請求項9に記載の半導体装置の制御方法。
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