JP2011070166A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体と、それに対向して配置される中間転写体や転写材担持体等の回転体との周速差を低減し、色ズレ低減を実現する。
【解決手段】現像ローラが感光ドラム26から離間或いは当接するタイミングで発生する色ズレを検出し、該検出された色ズレ量と、中間転写ベルト30の耐久情報と、から感光ドラム26と中間転写ベルト30或いは転写材搬送ベルトとの周速差を設定する。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の駆動制御に関する。
カラー画像形成装置では、出力画像の高画質化が求められおり、出力画像の品質の一項目として色ズレがある。この色ズレを低減させる為には、例えば、中間転写ベルト上に色ズレ検知用の各色トナーパッチを形成し、そのトナーパッチの位置をレジ検知センサで検出し、その検出結果から各色画像の感光ドラムへの書き出しタイミングを変更する等の処理がとられている。
また、感光ドラムを含む複数の作像ユニットを順次動作させる画像形成装置においては、中間転写ベルトの速度変動起因の色ズレが知られている。転写材搬送ベルトあるいは中間転写ベルトの速度変動が発生すると、各色作像ユニットでの転写ニップにおいて、ベルトの像担持体から受ける力が変化する。すると、各色作像ユニットの転写ニップ間でベルトの引っ張り力や押し込み力が作用し、ベルトの各転写ニップを通過する速度に差が生じ、色ズレが発生してしまう。これは、感光ドラムと中間転写ベルトとの周速差がある場合に、一次転写ニップ部でのトナー進入の有無により、感光ドラムと中間転写ベルト間の摩擦係数が変化し接線力が変化することに起因する。
この問題について、例えば特許文献1では、次のような解決策が提案されている。それは、負荷変動を発生させる要因となっている作像ユニットでの帯電、現像、転写工程のオン/オフを、ドラムから中間転写体への可視像転写時以外に行うことで中間転写体の速度変動が画像に影響するのを防止するという技術である。
特開2003−228217号公報
確かに先の特許文献1の技術を用いることで、上述の問題は解決できる。しかしながら、作像ユニットでの帯電、現像、転写工程のオン/オフを、感光ドラムから中間転写ベルトへの可視像転写時以外に行う方法では、帯電、現像などの工程時間が長くなってしまい、作像ユニットの寿命を無闇に短命化してしまう恐れがある。
そもそも、感光ドラムと中間転写ベルトとの周速差を低減させれば、上述のような色ズレの問題を軽減できる。即ち、感光ドラム等の像担持体と中間転写ベルト等の中間転写体との周速差を低減できる仕組みが期待される。
ここで、出願人が更なる検討を行ったところ、中間転写ベルトの速度変動に起因する色ズレとは、像担持体と中間転写体の周速差の他、中間転写ベルトの耐久状態などの要因によっても変化することが判明した。また、上述のことは、中間転写ベルトのみでなく、像担持体と転写材搬送ベルトとの関係においても同様に発生し得る。
即ち、柔軟に、像担持体と、それに対向して配置される中間転写体や転写材担持体等の回転体との周速差を低減し、色ズレ低減を実現する仕組みが望まれる。
本発明は、上述の目的を達成するため以下の構成を備える。
(1)複数の像担持体と、前記複数の像担持体上の複数の現像器により現像されたトナー画像が転写される中間転写体或いは前記現像されたトナー像が直接転写される転写材を担持する転写材担持体を挟み前記像担持体とでニップ部を形成する転写部材と、を含む画像形成手段を備えた画像形成装置であって、前記複数の像担持体の前記ニップ部にトナーが進入した状態において形成される第1色のマーク、及び前記第1色のマークが形成されたときよりも少ない数の前記ニップ部にトナーが進入した状態において形成される第2色のマークを含む位置ずれ検出用のパターンを、前記画像形成手段によって前記中間転写体上或いは前記転写材担持体上に形成させるパターン形成手段と、前記位置ずれ検出用のパターンに含まれる前記第1色のマークの位置と、前記第2色のマークの位置とを検出する検出手段と、前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータが格納されたメモリと、前記検出手段により検出された、前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置と、前記メモリに格納されている前記中間転写体または前記転写材担持体の使用履歴のデータとに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との相対速度を補正する補正手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
(2)複数の像担持体と、前記複数の像担持体の夫々に当接及び離間が可能な複数の現像器と、前記複数の現像器により前記複数の像担持体上に現像されたトナー画像が転写される中間転写体或いは前記現像されたトナー像が直接転写される転写材を担持する転写材担持体を挟み前記像担持体とでニップ部を形成する転写部材と,を含む画像形成手段を備えた画像形成装置であって、前記複数の像担持体に前記複数の現像器が当接した状態において形成される第1色のマーク、及び前記第1色のマークが形成されたときよりも少ない数の前記現像器が前記像担持体に離間或いは当接した状態において形成される第2色のマークを含む位置ずれ検出用のパターンを、前記画像形成手段によって前記中間転写体上或いは前記転写材担持体上に形成させるパターン形成手段と、前記位置ずれ検出用のパターンに含まれる前記第1色のマークの位置と、前記第2色のマークの位置とを検出する検出手段と、前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータが格納されたメモリと、前記検出手段により検出された、前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置と、前記メモリに格納されている前記中間転写体または前記転写材担持体の使用履歴のデータとに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との相対速度を補正する補正手段を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、柔軟に、像担持体と、それに対向して配置される中間転写体や転写材担持体等の回転体との周速差を低減し、色ズレ低減を実現する仕組みを達成できる。
フルカラー画像形成装置の断面の一実施形態を示す図 画像形成装置の構成の一実施形態を示すブロック図 中間転写ベルトの斜視図と色ズレ検出パターンとの一例を示す図 プリント時の中間転写ベルトを駆動する駆動ローラ軸上のトルクの経時的変動の一例を示す図 中間転写ベルトに作用する一次転写ニップ部における接線力の発生状態を示した図 感光ドラムと中間転写ベルト間の周速差と、一次転写ニップに作用する接線力の関係の一例を示す図 LTR用紙を連続3枚プリントしたときの、ブラックに対するイエローの色ズレ発生状態の一例を示す図 (a)本体不揮発性メモリのデータマップを示す図、(b)中間転写ベルトユニット不揮発性メモリのデータマップを示す図 感光ドラム速度補正シーケンスのフローチャートを示す図 感光ドラム速度補正シーケンスに係るタイミングチャートを示す図 中間転写ベルト耐久情報とドラム速度補正係数Cとを対応付けるテーブルの一例を示す図 感光ドラムと中間転写ベルト間の周速差と、中間転写ベルトの速度変動時に発生する色ズレの関係の一例を示す図 中間転写ベルトユニット不揮発性メモリのデータマップを示す図 感光ドラム速度と色ずれ量の関係の一例を示す図 初期感光ドラム速度補正係数C1取得シーケンスのフローチャートを示す図 中間転写ベルト耐久情報とドラム速度補正係数Cの演算係数Qとを対応付けるテーブルの一例を示す図
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[フルカラー画像形成装置の断面図]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置のうち、中間転写ベルトを用いた4ドラムフルカラー画像形成装置の構成の概略図である。
図1において、符号1は4ドラムフルカラー画像形成装置、符号2は装置本体としての4ドラムフルカラー画像形成装置本体である。PY,PM,PC,PBkは装置本体2に着脱自在に設けられたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のプロセスカートリッジ、符号31は中間転写体である中間転写ベルト30を有する中間転写ベルトユニット、符号25は定着器である。
ここで、各プロセスカートリッジは、それぞれ像担持体である感光ドラム26Y,26M,26C,26Bkと、感光ドラム26の外周表面上(像担持体上)に配置され、それぞれ感光ドラム26表面を一様に帯電する一次帯電器50とを有している。更に、プロセスカートリッジは、レーザ露光器28Y,28M,28C,28Bkの露光によって形成された感光ドラム26表面上の静電潜像を、対応する色のトナーにより現像する現像器51を備え、中間転写ベルト30に沿って並列配置されている。
なお、現像器51内の現像ローラ54は、現像器51ごと感光ドラム26から離間し、回転を停止させることで、現像剤の劣化を防止できるように構成されている。さらに、感光ドラム26と共に中間転写ベルト30を挟持する位置には、感光ドラム26と共に一次転写部を形成する転写部材である一次転写ローラ52が対向設置されている。また、感光ドラム26Y,26M,26C,26Bkは不図示のドラム駆動モータにより駆動される。このドラム駆動モータ14bは各感光体に個別に設けるようにしても良いし、或いは幾つかの感光体に共通で設けるようにしても良い。また、以下の説明では感光ドラムを例に説明を行うが、例えば感光ベルト等に本実施例が適用可能であることは言うまでもない。
一方、中間転写ベルトユニット31は、中間転写ベルト30と中間転写ベルト30を張架する駆動ローラ100、テンションローラ105、二次転写対向ローラ108の3本のローラを備えている。また中間転写ベルトの情報を格納する為の中間転写ベルトユニット不揮発性メモリ171(以下では不揮発性メモリ171と記す)を備えている。そして、不図示のベルト駆動モータ14aにより駆動ローラ100を回転駆動させることで中間転写ベルト30を回転搬送している。テンションローラ105は、中間転写ベルト30の長さに応じて図1の水平方向に移動可能に構成されている。さらに、テンションローラ105の近傍には、中間転写ベルト30上(中間転写体上)のトナーパッチを検出するためのレジ検知センサ90がローラ長手方向の両端に2個設置されている。レジ検知センサ90は、像担持体の対向部に配置され、発光部、受光部を夫々備えている。そして、像担持体上に形成されたトナー像や、像担持体自体に発光部からの光を照射し、その反射光を受光部により受光する。例えば、後述の色ズレ検出パターンに光を照射し、その反射光を受光した場合に、像担持体と色ズレ検出パターンの反射具合の変化より、色ズレ検出パターン或いはマークの位置を検出する。そして、色間での検出タイミングの差をもって、色間の色ズレ量を、画像形成制御部12により演算する。また、後述するマークセンサ91についても同様とする。なお、本実施例における色ズレ量とは、プラス(正)の場合と、プラス(正)に対して逆方向のマイナス(負)の場合を想定しており、方向性(符号)の概念を含んでいる。従って、色ズレ量を、符号を持った色ズレ値と言い換えることができる。以下では、色ズレ量の文言を用い、説明を行っていくこととする。
また、符号27は二次転写対向ローラ108の中間転写ベルト30を挟んだ位置に配置された二次転写ローラであり、符号33は二次転写ローラ27を保持している転写搬送ユニットである。また、符号3は二次転写ローラ27と、中間転写ベルト30を挟んだ二次転写対向ローラ108との当接部により構成される二次転写部へ転写材を給送する給送部である。この給送部3は複数枚の転写材を収納したカセット20、給送ローラ21、重送防止のリタードローラ対22、搬送ローラ対23a、23b、レジストローラ対24等を備えている。定着器25の下流側搬送路には、排出ローラ対61,62,63が設けられている。
ベルト駆動モータ14aは、画像形成制御部からの指示により、中間転写ベルト30を所定の速度で回転駆動するための駆動手段である。また、不図示のドラム駆動モータは画像形成制御部からの指示により、全ての感光ドラム26を所定の速度で回転駆動するための駆動手段である。
[画像形成装置の構成を示すブロック図]
次に、図2に本発明の形態に係わる画像形成装置の制御構成を示すブロック図を示す。
図1に示す装置本体2は、通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部ホスト機器10、あるいは、装置本体が別途備える不図示の原稿読み取り部からの画像信号(RGB信号、頁記述言語データ)を受信する。画像処理制御部11では、受信した画像信号をCMYK信号に変換し、階調、濃度補正を加えた後に、レーザ露光器28用の露光信号を生成する。
画像形成制御部12は、以下に説明する画像形成動作を統括して制御すると共に、レジ検知センサ90、マークセンサ91を用いた画像形成動作補正時の装置本体2の制御も行っている。この画像形成制御部12は、CPU121、このCPU121により実行されるプログラムを記憶しているROM122、CPU121による制御処理時に各種データを記憶するRAM123を有している。
また、画像形成部13は、図1に示すように、感光ドラム26と、この感光ドラム26に作用する帯電手段、現像手段、クリーニング手段、露光手段を有し、中間転写ベルト30の回転方向に一或いは複数設けられている。
14は、ベルト駆動モータ14a、ドラム駆動モータ14bを表している。ベルト駆動モータ14aは、画像形成制御部12からの指示により、中間転写ベルト30の搬送速度を調節する駆動手段である。レジ検知センサ部15は、レジ検知センサ90を用いて中間転写ベルト30上のトナーパッチの検出を行っている。マークセンサ検知部16は、マークセンサ91を用いて中間転写ベルト30上に設けられた位置表示マークの検出を行っている。
17は、中間転写ベルトユニット31に搭載されている不揮発性メモリ171や、本体装置本体2に搭載されている不揮発性メモリ172(以下では不揮発性メモリ172と記す)を表している。画像形成制御部12のCPU121は、不揮発性メモリ171、172からデータの読み出し、及び不揮発性メモリ171、172へのデータの書き込みを行う。不揮発性メモリ171には、中間転写ベルトユニットのシリアルナンバー、画像形成枚数等が記録されている。不揮発性メモリ171のデータマップを図8(b)に示す。また、不揮発性メモリ172には、中間転写ベルトユニットのシリアルナンバーや感光ドラム回転速度等が記録されている。不揮発性メモリ172のデータマップを図8(a)に示す。ここで不揮発性メモリ172に記憶されたシリアルナンバーは、新規の中間転写ベルトユニット31が装置本体2に装着されたときに、それに搭載された不揮発性メモリ171から読み込み、且つ更新したデータに相当する。
[画像形成動作説明]
ここで、以上のように構成された4ドラムフルカラー画像形成装置1の画像形成動作について、図1を用いて説明する。画像形成動作が開始されると、カセット20内の転写材Pは、給送ローラ21により給送された後、リタードローラ対22により一枚ずつに分離され、ついで搬送ローラ対23a,23b等を経てレジストローラ対24に搬送される。一方、この転写材の搬送動作に並行して、イエローのプロセスカートリッジPYにおいては、感光ドラム26Yの表面が一次帯電器50によって一様にマイナス帯電される。次にレーザ露光器28Yにより画像露光が行われることにより、感光ドラム26Yの表面には画像信号のイエロー画像成分と対応した静電潜像が形成される。
次に、現像器51内の現像ローラ54Yが回転駆動されながら、感光ドラム26Yに当接し、上記静電潜像が現像器51によりマイナス帯電したイエロートナーを用いて現像され、イエロートナー画像として可視化される。ここで現像器51の当接は静電潜像を形成する直前でも良い。そして、こうして得られたイエロートナー画像は、一次転写バイアスが供給された一次転写ローラ52により、中間転写ベルト30上に一次転写される。なお、トナー画像が転写された後、感光ドラム26Yは、表面に付着している転写残りトナーがクリーナ53によって除去される。
このような一連のトナー画像形成動作を、他のプロセスカートリッジPM、PC、PBkにおいても順次行う。つまり、各感光ドラム26上に形成された各色トナー画像をそれぞれの一次転写部で一次転写し、中間転写ベルト30上で順次重ねる。なお、現像ローラ54は、現像動作を終えると下流側のプロセスカートリッジが一次転写中であっても、現像剤の劣化を防止するために順次感光ドラム26から離間し、回転を停止する。この現像器51の当接離間シーケンスについては後述の図10に示されている。
次に、中間転写ベルト30上に重畳して転写された4色のトナー画像は、中間転写ベルト30の矢印方向の回転に伴い、二次転写部に移動される。そして、転写材は、中間転写ベルト30上の画像とタイミングをとって二次転写部に送り出される。この後、転写材を挟んで中間転写ベルト30に当接した二次転写ローラ27により、中間転写ベルト30上の4色のトナー画像が転写材上へ二次転写される。そして、このようにしてトナー画像が転写された転写材は、定着器25に搬送されて、加熱、加圧されることによりトナー画像が定着され、その後に、排出ローラ対61,62,63により装置本体上面に排出、積載される。
一方、二次転写を終了した中間転写ベルト30は、駆動ローラ100近傍に設置された中間転写ベルトクリーニング装置によって表面に残留した転写残りトナーが除去される。
[中間転写ベルトユニットの説明]
次に、本実施例の中間転写ベルトユニット31について説明する。
図3(a)は、中間転写ベルトユニット31の構成を示した斜視図である。中間転写ベルト30は、図中の矢印方向に速度V[mm/s]で回転している。本実施例で採用した中間転写ベルト30には、ベルト内周面の両側端部に、ベルトの蛇行を防止する寄り規制リブ301が貼り付けられている。この寄り規制リブ301がテンションローラ105の両端に設置された不図示の寄り規制フランジに規制されることで、ベルトの蛇行が防止される。また、中間転写ベルト30の破損防止のため、ベルト外周面の両側端部に透明なベルト補強テープ302が貼り付けられている。レジ検知センサ90は、中間転写ベルト30上に形成された未定着トナーパッチを検出するための反射型光学センサであり、本実施例では、テンションローラ105の長手方向の両端にそれぞれ1個のセンサを配置している。また、中間転写ベルトユニット31には、中間転写ベルト30の回転方向の左側面に読み出し及び書き込みが可能な不揮発性メモリ171が搭載されている。先の図8で説明したように不揮発性メモリ171には、中間転写ベルトユニット31の使用履歴に関する耐久情報(画像形成枚数)が格納されている。なお、この耐久情報とは使用履歴の情報と同一の意である。そして、画像形成制御部12は、画像形成動作を行う度に、中間転写ベルトユニット31の不揮発性メモリ171にアクセスし、画像形成枚数の更新を行う。本実施例では、中間転写ベルトユニット31の耐久情報として、画像形成枚数を用いることにする。しかし、中間転写ベルトユニット31の耐久情報は、画像形成枚数に限定するものでなく、中間転写ベルト駆動モータの回転時間等でも良い。また、使用履歴の情報として、中間転写ベルトユニット31に関しての、画像信号でレーザを発光する場合に対応する有効画素数(ピクセルカウント)などを適用しても良い。
[色ズレ発生のメカニズム]
次に色ズレ発生のメカニズムについて説明する。ギア列で構成される中間転写ベルト30を駆動する駆動伝達系では、負荷トルクによってギアの歯面の変形や駆動伝達系を支持している板金の変形、ギアを支持している軸に倒れが生じ、駆動伝達に遅れが生じる。このため、現像ローラ54の当接離間のタイミングで中間転写ベルト30を駆動する駆動ローラ軸上のトルクが変動すると、中間転写ベルト30に速度変動が生じる。この速度変動は負荷トルクが変動し、駆動伝達系の変形量が変化するときに発生するものであり、定常的な負荷トルクによって駆動伝達系の変形量が一定の場合には発生しない。
そして、感光ドラム26の周速が中間転写ベルト30の周速より遅い場合は、現像ローラ54の当接タイミングで中間転写ベルトの周速は速くなり、トルク変動がないときの中間転写ベルトの周速は一定で、離間タイミングで中間転写ベルトの周速は遅くなる。
逆に、感光ドラム26と中間転写ベルト30の速度関係が、感光ドラムの周速が中間転写ベルトの周速より速い場合には、現像ローラ54の当接タイミングで中間転写ベルト30の周速は遅くなり、離間タイミングで中間転写ベルト30の周速は速くなる。次に、中間転写ベルト30の速度変動について、どのような原因により、速くなったり、遅くなったりするかを更に詳しく説明していく。
[中間転写ベルト30の速度変動の説明]
以下、中間転写ベルト30の速度変動について詳しく説明する。
(i)トナー進入による速度変動
図4に感光ドラム26と中間転写ベルト30間の周速差がゼロ或いは略ゼロの場合と、感光ドラム26の速度を変更し、故意に周速差をつけた場合の、プリント時の駆動ローラ軸上の負荷トルクを示す。なお、「周速差」とは一次転写ニップ部における感光ドラムの接線方向の速度と、中間転写ベルトの速度と、の差を意味する。図4において、(a)の線は感光ドラムの周速が中間転写ベルトの周速よりも0.4%小さい場合の駆動ローラ軸上の負荷トルクを示す。(b)の線は、感光ドラムの周速と中間転写ベルトの周速が同一或いは略同一の場合である。また、(c)の線は、感光ドラムの周速が中間転写ベルトの周速よりも0.4%大きい場合の駆動ローラ軸上の負荷トルクを示す。ここで、「感光ドラムの周速」とは、感光ドラム表面のニップ部における接線方向の速度であり、「中間転写ベルトの周速」とは、中間転写ベルト上のニップ部における搬送方向の速度である。
このように、図4からは、感光ドラム26と中間転写ベルト30に周速差がある場合には、画像形成動作中に過渡的なトルク変動が生じていることがわかる。このトルク変動は、現像器51内の現像ローラ54が回転駆動されながら、イエローの感光ドラム26Yに当接する現像ローラ54Yの当接開始タイミングから始まる。その後、下流側の各色の現像ローラ54が順次感光ドラム26に当接していき、ブラックの現像ローラ54Bkが感光ドラム26Bkに当接した後にトルク変動が収まっている。そして、イエローの一次転写が終了し、現像ローラ54Yが感光ドラム26Yから離間するタイミングから再びトルク変動が始まっている。
この現像ローラ54の当接離間タイミングでのトルク変動は、一次転写ニップにトナーが進入することが原因である。このトナー進入は、現像ローラ54Yのトナーが、潜像形成状態にかかわらず感光ドラム上にかぶりトナーとして付着し、その後感光ドラムと中間転写ベルトの一次転写ニップ部へかぶりトナーが到達することによる。
図5に、一次転写ニップに接線力が作用する場合の一例を示す。なお、「接線力」とは、一次転写ニップ部における感光ドラムの接線方向に作用する力を言うものとする。図5に示すように、一次転写ニップには垂直抗力Nが作用し、垂直抗力Nは機械的な押し付け圧である一次転写圧Npと電気的な吸着力である静電吸着力Neの和で表される。また、感光ドラム26と中間転写ベルト30間の摩擦係数をμとすると、周速差がある場合に一次転写ニップに作用する接線力Fは式(1)で表される。
F=μ×(Np+Ne)・・・式(1)
4色の感光ドラム26がある場合、それぞれの一次転写ニップに接線力Fが生じ、中間転写ベルト30には各色の接線力の合力Tが作用する。
一次転写ニップにトナーがないときの感光ドラム26と中間転写ベルト30間の摩擦係数をμ1、一次転写ニップにトナーが介在しているときの摩擦係数をμ2とすると、μ1とμ2の大小関係はμ1>μ2となっている。
一次転写ニップにトナーがない場合に中間転写ベルト30に作用する力Tは、式(2)で表される。この式(2)より、感光ドラム26に対して中間転写ベルト30にはその4倍の負荷が作用することがわかる。
T=μ1×(Np+Ne)×4・・・式(2)
そして、画像形成動作を開始し、イエローの感光ドラム26Yに現像ローラ54Yが当接し、イエローの一次転写ニップにトナーが進入すると、中間転写ベルト30に作用する力T1は式(3)で表される。
T1=μ1×(Np+Ne)×3+μ2×(Np+Ne)・・・式(3)
その後、順次各色の現像ローラ54が感光ドラム26に当接し、一次転写ニップにトナーが進入すると、中間転写ベルト30に作用する力は式(4)、式(5)、式(6)の順に変化する。
T2=μ1×(Np+Ne)×2+μ2×(Np+Ne)×2・・・式(4)
T3=μ1×(Np+Ne)+μ2×(Np+Ne)×3・・・式(5)
T4=μ2×(Np+Ne)×4・・・式(6)
μ1とμ2には、μ1>μ2の大小関係があるため、中間転写ベルト30に作用する力は、T1>T2>T3>T4となる。
ここで、感光ドラム26と中間転写ベルト30の速度関係が、感光ドラムの周速<中間転写ベルトの周速であった場合、感光ドラム26は中間転写ベルト30に対してブレーキの役割を果たす。この場合、図4に示すように、画像形成動作開始時に一次転写ローラが感光ドラム26に当接し、一次転写バイアスがかかると、駆動ローラ軸上のトルクは増大する。このときに中間転写ベルト30に作用している力はTである。その後、各色の現像ローラ54が感光ドラム26に当接し、中間転写ベルト30に作用する力が、T1、T2、T3と変化するため、駆動ローラ軸上のトルクは徐々に減少する。そして、ブラックの一次転写ニップにトナーが進入し、中間転写ベルト30に作用する力がT4となると、それ以降は接線力の変動がなくなるため、駆動ローラ軸上のトルク変動もなくなる。
イエローの一次転写が終了し、現像ローラ54Yが感光ドラム26Yから離間すると、イエローの一次転写ニップにトナーがなくなり、中間転写ベルト30に作用する力はT3になる。各色の現像ローラ54が感光ドラム26から離間すると、中間転写ベルト30に作用する力は、T2、T1、Tと変化し、大きくなるため、駆動ローラ軸上のトルクが増大していく。
感光ドラム26と中間転写ベルト30の速度関係が、感光ドラムの周速(Vd)>中間転写ベルトの周速(Vb)の場合には、逆に感光ドラム26は中間転写ベルト30の回転を助ける役割を果たす。各色の現像ローラ54の当接が順次開始されると、感光ドラム26の中間転写ベルト30の回転を助ける力が小さくなるため、徐々に駆動ローラ軸上のトルクが大きくなる。一次転写が終了し、現像ローラ54が感光ドラム26から離間し始めると、中間転写ベルト30の回転を助ける力が大きくなるため、駆動ローラ軸上のトルクが小さくなる。
(ii)周速度差の度合による速度変動
図6に感光ドラム26と中間転写ベルト30間の周速差と、一次転写ニップに作用する接線力の関係を示す。横軸について、感光ドラム26の速度Vdが中間転写ベルト30間の速度Vbよりも速いときの周速差を正とする。後述の図12でも同様である。周速差が微少な場合には、周速差とともに接線力は増加するが、周速差が大きくなると、接線力は一定になる。これは周速差の大きさによって、実質的な摩擦係数μが変化しているためである。
周速差がゼロ或いは略ゼロの場合には、感光ドラム26と中間転写ベルト30は転がり接触をしているため、摩擦係数はゼロである(摩擦力は略働かない)。しかし、周速差が微少な場合には、転がり接触と滑り接触が共存した状態になっており、周速差の増加とともに、実質的な摩擦係数が増加する。そして、周速差がある値より大きくなると、感光ドラム26と中間転写ベルト30は滑り接触の状態になり、摩擦係数は一定になる。このため、周速差と接線力は図6に示すような関係になる。
(iii)耐久度合による速度変動
ここで、中間転写ベルト30の表面粗さが大きくなると、摩擦係数μは大きくなる。耐久によって中間転写ベルト30には傷がつき、表面粗さが大きくなるため、図6に示すように、同じ周速差であっても、新品と耐久が進んだ状態では、耐久が進んだ方が、接線力Fが大きくなる。また、このことは、中間転写ベルト30のみならず、感光ドラム26についても、同様のことがいえる。なお、ここでの耐久状態とは、どれだけ使用されたかということを意味し、耐久が進むとは、稼動量が多く劣化したことを意味するものとする。
(iv)その他の要因による速度変動
上に説明した中間転写ベルト30の速度変動の要因の他に、例えば、画像形成装置の環境(温度及び又は湿度等)、製造条件に起因する駆動ローラ100の外径公差(製造誤差)などを挙げることができる。また、画像装置の経年劣化等も、中間転写ベルト30の速度変動の要因として挙げることができる。そして、これら、その他の要因によって、上述の(i)乃至(iii)による速度変動の程度も変わってくる。これに対して本実施例の画像形成装置によれば、このような様々な要因に柔軟に対応して、画像形成動作中に発生する中間転写体の速度変動を抑制し、色ズレを低減させることができる。
[中間転写ベルト30の速度変動と色ズレの関係]
次に、中間転写ベルト30の速度変動と色ズレの関係について説明する。図7に感光ドラムの周速<中間転写ベルトの周速という速度関係がある状態で、LTR用紙を3枚連続で出力した場合のブラックに対するイエローの色ズレを示す。図7(a)は1枚目、図7(b)は2枚目、図7(c)は3枚目の色ズレを示す。ここで、縦軸は画像上でブラックに対してイエローが用紙後端側に色ズレしている場合を正としている。イエローとブラック間の色ズレに着目するのは、本実施例ではイエローが最初に一次転写をする第1ステーションであり、ブラックが最後に一次転写をする第4ステーションであるからである。すなわち、この場合が一次転写をしているときの駆動ローラのトルク差が最も大きい、すなわち、負荷変動が最も大きく、色ズレが顕著に発生するためである。
図7(a)に示すように、1枚目の用紙先端で色ズレが発生しており、図7(c)に示すように、3枚目の用紙後端は1枚目とは反対方向の色ズレが発生している。1枚目の用紙先端で見られる色ズレは、現像ローラ54の当接によって駆動ローラ軸上の負荷トルクが減少し、イエローを一次転写したときよりもブラックを一次転写したときの方が、中間転写ベルト30の周速が速くなっているためである。また、3枚目の用紙後端で見られる色ズレは、現像ローラ54の離間によって駆動ローラ軸上の負荷トルクが増加し、イエローを一次転写したときよりもブラックを一次転写したときの方が、中間転写ベルト30の周速が遅くなっているためである。
図7(b)に示すように、負荷トルクの変動がない状態で一次転写が行われている2枚目に関しては、ほとんど色ズレは発生していない。また、ここでは取り上げていないが、1枚目の用紙先端と3枚面の用紙後端では、ブラックに対してマゼンタ、シアンの色ズレが発生しているが、イエローとブラックの色ズレほど顕著ではない。
上述した色ズレは、感光ドラム26と中間転写ベルト30に周速差がなければ発生しないため、本実施例では、色ズレが低減するように感光ドラム26の速度補正を行う。
なお、上に説明した図7における色間の色ズレ変動について、感光ドラムが新品か或いは耐久後かによって、色ズレにどの程度影響が表れるかを、出願人は検討を行った。その結果、感光ドラムが新品か耐久後かで、考慮しなければならない程度の色ズレへの影響がないことを確認できた。
先に述べたように、感光ドラム26と中間転写ベルト30が同じ周速差であっても、中間転写ベルト30の耐久によって色ズレの大きさは異なる(図6を参照)。このため、感光ドラム26の速度補正を行う場合は、不揮発性メモリ171に格納されている中間転写ベルト30の耐久に応じた速度補正を行う必要がある。感光ドラム補正速度は、後述する感光ドラム速度補正シーケンスを実行することにより決定し、不揮発性メモリ172に格納される。これは先の図8の(b)で説明した通りである。そして、感光ドラム速度補正シーケンス実行後の感光ドラム回転速度は、不揮発性メモリ172に格納されている速度に基づいて回転駆動を行う。
[感光ドラム速度補正シーケンス実行判断方法]
中間転写ベルト30の速度変動起因の色ずれは、感光ドラム26と中間転写ベルト30との周速差が同じであっても、中間転写ベルト30の耐久状態(使用状態)によって色ずれの大きさが異なってくる。そのため、装置本体2が、中間転写ベルトユニット31の交換を検知した場合に、後述する感光ドラム速度補正シーケンスを実行する必要がある。中間転写ベルトユニット31の交換は、ドアクローズ時に、画像形成制御部12が、不揮発性メモリ171内のシリアルナンバーと不揮発性メモリ172内に格納してある中間転写ベルトユニット31のシリアルナンバーを比較することにより検知できる。より具体的には、画像形成制御部12は、不揮発性メモリ171に記憶されたシリアルナンバーと、不揮発性メモリ172に記憶されたシリアルナンバーと、が不一致であれば、中間転写ベルトユニット31の交換があったものとして検知を行う。そして新たなシリアルナンバーを検知したときには、ドラム速度補正シーケンス実行後に、不揮発性メモリ172内に格納してある中間転写ベルトユニット31のシリアルナンバーの更新を行う。
[感光ドラム速度補正シーケンス]
以下に感光ドラム26の速度補正方法について説明する。図3(b)に色ズレ検出パターン、図9に感光ドラム速度補正シーケンスのフローチャート、図10に色ズレ検出のタイミングチャートを示す。
まず、画像形成制御部12は、図9に示すように、感光ドラム26を設定値Vで駆動させる(S1)。
次に、中間転写ベルト30の速度変動によって生じた色ズレ量を検出するために、画像形成部13はパッチ形成(S2)を行う。なお、ここでのパッチとは図3(b)に示されるような色ズレ検出パターンのことを指す。続いて、レジ検知センサ部15がパッチの検出(S3)を行う。なおS2のパッチ形成では、画像形成制御部12の指令のもと画像形成部13が図3(b)に示すような色ズレ検出パターンを形成する。
ここで、図10に、パッチ形成(S2)、パッチ検出(S3)のタイミングチャートを示す。図10では縦軸に画像形成装置の各動作を、横軸に時間を取ってある。以下、図10のタイミングチャートについて詳しく説明する。
まず、画像形成制御部12は、各色の現像ローラ54を上流側に位置するイエローの現像ローラ54から順次感光ドラム26に当接させ(130,131,132,133)、画像形成動作を開始する。ブラックの現像ローラ54Bkの感光ドラム26Bkへの当接完了後(133)、一定時間が経過し、中間転写ベルト30の速度変動が収まった後に、画像形成制御部12はパッチ形成のTop信号を出力する(134)。
そして、画像形成部13は、図3(b)に示すようなイエローのトナーパッチを中間転写ベルト上に形成する。より具体的に、画像形成部13は、中間転写ベルト上の左側にLY1、右側にRY1を形成する(135)。またその後に、画像形成部13は、LY1とRY1の前後等間隔になるように、ブラック(第2の色)のトナーパッチLBk1とLBk2、RBk1とRBk2を形成する(136)。このときに形成した位置ずれ検出用のパッチは、全ての色の一次転写ニップにトナーが進入しており、中間転写ベルト30に速度変動がない安定状態で形成されている。また、イエローとブラックの一次転写の位置が異なるため、ブラックのパッチ形成のタイミングは、イエローのパッチ形成のタイミングから遅れる。図10のBはどれだけ時間的に遅延しているかを示す。
なお、本実施例では一次転写位置が最上流に位置するトナー色、及び最下流に位置するトナー色を区別する為に、第1色、第2色と記載することとする。本実施例では第1色がイエロー、第2色がブラックとなるが、感光ドラムの配置によっては、それに限られるものではない。
また、図3の(b)に示されるように、LBk1、LY1、LBk2のように、3つのパッチ(マーク)で1つのパターンを成している。実際には、3つのパッチがセットになったパターンが、幾つかパターン形成されることとなるが、それらを区別する必要があるときは、各パターンを、第1パターン、第2パターン、第3パターン・・と呼称する。
そして、形成したブラックのパッチLBk1、RBk1が、レジ検知センサ90の検出位置に到達したときに(図10のC)、作成したパッチの立上り及び立下りのエッジを合計6本、レジ検知センサ90で検出する(137)。ここで、レジ検知センサ90は、各パッチに対応して検出された立上り及び立下りの中間をそのパッチの位置として検出する。なお、このことについては、後に図3の(c)を用いて詳しく説明する。
次に、中間転写ベルト30を回転させ、先に作成したイエローとブラックのパッチLY1、RY1、LBk1、LBk2、RBk1、RBk2を中間転写ベルトクリーニング装置32でクリーニングする。その後、画像形成部13は、LY1とRY1のイエローパッチの位置から、感光ドラム26の外周の整数倍で、中間転写ベルト30を約1回転後の略同一領域(位置)に、イエローのパッチLY2、RY2(第1色のマーク)を作成する(138)。図10のAに中間転写ベルト30を約1回転の長さが示されている。なお、この138のタイミングにおいても、全ての色の一次転写ニップにトナーが進入しており、中間転写ベルト30に速度変動がない安定状態となっている。
画像形成制御部12は、イエローパッチLY2、RY2の一次転写終了後、イエロー、マゼンタ、シアンの現像ローラ54を感光ドラム26から順次離間させ(139,140,141)、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成動作を終了する。
そして、Y、M、Cの現像ローラ54が感光ドラム26から離間した後、画像形成部13は、LY2とRY2の前後等間隔に、ブラックのトナーパッチLBk3とLBk4、RBk3とRBk4(第2色のマーク)を中間転写ベルト30上に形成する(143)。この143のトナーパッチ形成により、先に138で形成したトナーパッチとあわせて、位置ずれ検出用のパターン(或いは色ズレ検出パターン)の形成がなされる。
なお、この143のタイミングでは、過渡的に、一部の一次転写ニップにトナーが進入し、他方一部の一次転写ニップにトナーが進入しておらず、中間転写ベルト30に速度変動が変動している。また、この143のタイミングは、一部の現像器(現像ローラ)が離間或いは当接した状態にも対応している。また、画像形成部13は、ブラックのトナーパッチLBk3とLBk4、RBk3とRBk4もイエローのトナーパッチと同様に形成される。具体的に、画像形成部13は、LBk3、LBk4、RBk3、RBk4の夫々のトナーパッチは、LBk1、LBk2、RBk1、RBk2の位置から感光ドラム26の外周の整数倍で、中間転写ベルト30を約1回転した略同一領域(位置)に形成する。
そして、形成したパッチがレジ検知センサ90の検出位置に到達したときに、レジ検知センサ90は各パッチの位置を検出する(144)。
ここで、本実施例では、安定状態で形成した側のパッチLY1等と、現像ローラ54の離間時における変動状態で形成した側のパッチLY2等は、感光ドラム26の外周の整数倍で、中間転写ベルト30を約1回転した略同一領域(位置)の関係になっている。これは感光ドラム26の外径のフレと中間転写ベルト30の膜厚ムラの影響を小さくするためである。感光ドラム26の外径を均一に製造することは困難であり、外径にはフレが生じる。このため、感光ドラム26の場所によって感光ドラム26の周速が異なる。また、中間転写ベルト30の膜厚を均一に製造することは困難であり、場所によって厚みに差があるため、中間転写ベルト30の搬送速度に差が生じる。この感光ドラム26の外径のフレと、中間転写ベルト30の膜厚ムラが、感光ドラムと中間転写ベルトの周速差へ及ぼす影響を小さくするため、パッチを感光ドラムの外周の整数倍で、且つ中間転写ベルト上の略同一領域にパッチを作成する。なお、膜厚ムラの周期はベルト1周分であり長く、厳密に中間転写ベルト30の1回転分の位置を守る必要は無い。
他方、上記の説明では、感光ドラム26の外径のフレによる影響を小さくするため、感光ドラム26の外周の整数倍の位置にパッチを作成するよう説明した。しかし、中間転写ベルト30を駆動する駆動ローラ100の外径のフレによる影響を小さくするために、駆動ローラ100の外周の整数倍の位置にパッチを作成するようにしてもよい。また、感光ドラム26と駆動ローラ100の外周の公倍数の位置にパッチを形成させればなお良い。
図9のフローチャートの説明に戻ると、パッチの検出タイミングの差から、画像形成制御部12は、色ズレ量を演算する(S4)。中間転写ベルト30の速度変動がない状態で色ズレをS、現像ローラ54が感光ドラム26から離間するタイミングでの色ズレUとする。中間転写ベルト30の速度変動がない状態で色ズレSは、まず、イエローとブラックの中間転写ベルト30の左側の色ズレL1と右側の色ズレR1を式(7)と式(8)に示すように演算する。
L1=LY1−(LBk1+LBk2)/2・・・式(7)
R1=RY1−(RBk1+RBk2)/2・・・式(8)
そして、式(9)に示すように、左側の色ズレL1と右側の色ズレR1を平均し、中間転写ベルト30の速度変動がない安定状態での色ズレSを演算する。なお、この色ズレSは、一次転写ニップで発生する接線力変動に起因する以外の色ズレである、静的或いは直流の色ズレ量に相当する。
なお、各トナーパッチの位置、例えば、位置LY1、LBk1及びLBk2は、図3(c)に示すような関係になっている。図3(c)中のt1乃至t6は、レジ検知センサ90が、基準位置(基準タイミング)からパッチのエッジを検出するまでの時間である。この時間がパッチの位置を示している。ここで、LBk1=(t1+t2)/2、LY1=(t3+t4)/2、LBk2=(t5+t6)/2としたとき、色ズレが発生していない状態では、LY1−(LBk1+LBk2)/2がゼロ或いは略ゼロとなっている。他方、色ズレが発生した際には、LY1−(LBk1+LBk2)/2がゼロ或いは略ゼロにならない。また、これらのことは、RBk1、RBk2等の他のパッチに関しても同様となっており、詳しい説明は省略する。
S=(L1+R1)/2・・・式(9)
次に、現像ローラ54が感光ドラム26から離間するタイミングでの色ズレUの演算は、まず、中間転写ベルト30の左側の色ズレL2と右側の色ズレR2を式(10)と式(11)に示すように演算する。
L2=LY2−(LBk3+LBk4)/2・・・式(10)
R2=RY2−(RBk3+RBk4)/2・・・式(11)
そして、式(12)に示すように、左側の色ズレL2と右側の色ズレR2を平均し、現像ローラ離間タイミングでの色ズレUを演算する。
U=(L2+R2)/2・・・式(12)
次に、式(13)に示すように、中間転写ベルト30の走行が安定している状態での色ズレSと現像ローラ54離間タイミングでの色ズレUの差Pを演算し、中間転写ベルト30に速度変動による色ズレとして、感光ドラム26の速度補正に使用する。
P=(S−U)・・・式(13)
本実施例では、色ズレの検出精度を向上させるため、中間転写ベルト30の速度変動による色ズレPを3回検出し(S5)、その平均値を感光ドラム速度を補正する際に使用する色ズレRとする(S7)。
R=(P(1)+P(2)+P(3))/3・・・式(14)
次に、検出した色ズレ平均値R(検出結果)から感光ドラム速度を補正する方法について説明する。なお、以下のS8〜S13の各ステップ処理は、画像形成制御部12により行われる処理である。
検出した色ズレ平均値Rの絶対値がある値よりも小さい場合(S8)、感光ドラム26と中間転写ベルト30の周速差は小さいと判断し、感光ドラム26の速度補正は行わず、そのときの感光ドラム26の速度を採用する(S9)。ただし、色ズレ平均値Rの絶対値が小さい場合でも、さらに周速差を小さくするために、感光ドラム26の速度補正を行ってもよい。
検出した色ズレ平均値Rの絶対値がある値よりも大きかった場合(S8)には、不揮発性メモリ171に格納されている画像形成枚数の読み出しを行う(S10)。次に、画像形成制御部12のROM122に保持する図11に示す画像形成枚数とドラム速度補正係数Cとの対応テーブルを用いて画像形成枚数に応じたドラム速度補正係数Cを算出する(S11)。ドラム速度補正係数Cは、単位ズレ量あたりの速度補正量を示すパラメータの一例である。なお、図9のステップS4で求められた色ズレ量に応じて、感光ドラムと中間転写体との相対速度を補正する為の速度補正量を演算する為のパラメータであれば、ドラム速度補正係数C以外の形態でも良い。ここで、画像形成制御部12のROM122は、容量に限りがあるため、図11(a)に示す対応表(テーブル)では、代表値の値を保持する。不揮発性メモリ171から読み出した画像形成枚数が代表値と一致しない場合、画像形成制御部12は、代表値と代表値との間を線形補間することで、精度良くドラム速度補正係数Cを求める(図11(b)参照)。
例えば、画像形成枚数をNとし、その枚数でのドラム速度補正係数をC(N)とした場合、0≦N<200では、
C(N)=a+(C(200)−a)/(200−0)×N・・・式(15)
となる。また、200≦N<7700では、
C(N)=b+(C(7700)−C(200))/(7700−200)×(N−200)・・・式(16)
となる。また、7700枚以降についても、同様に図11(a)の画像形成枚数とドラム速度補正係数Cとの関係に従う線形補間式が成立している。それらの線形補間式が、装置本体2のROM122に記憶されており、画像形成制御部12により演算が実行される。なお、図11では、耐久情報である画像形成枚数に応じた、感光ドラムの速度補正を行う為のパラメータを出力するパラメータ出力手段として、テーブルの形態を説明したが、それに限定されることはない。テーブルでなくとも、画像形成枚数等の耐久情報を入力したときに、それに対応した感光ドラムの速度補正を行う為のパラメータを出力するパラメータ出力部であれば良く、様々な形態で実現することができる。
次に、演算したドラム速度補正係数Cを用いて、色ズレがゼロ、すなわち、感光ドラム26と中間転写ベルト30の周速差がゼロ或いは略ゼロのときの感光ドラム速度Vを演算する(S12)。式(17)に感光ドラム速度Vの演算方法を示す。この式(17)で演算された速度により感光ドラム26を駆動する1以上のモータの速度が一括して補正され、以後では、この補正後の感光ドラム速度で画像形成が行われる。また、この補正後の感光ドラム速度が、図8の(b)で示した感光ドラム回転速度に相当する。
V=V−C×R・・・式(17)
上述の説明では、感光ドラム26の周速Vを補正するよう説明してきたが、これに限定されはしない。要は像担持体(感光ドラム)と中間転写体(中間転写ベルト)との相対速度をゼロ或いは略ゼロに補正すればよく、式(17)で求められた速度Vと、補正前の補正前速度Vの差分を、中間転写ベルトの速度に反映し、中間転写ベルトの移動速度を補正しても良い。
また、上述の説明では、中間転写ベルトユニット31の耐久情報である画像形成枚数からドラム速度補正係数Cを算出した。感光ドラム速度補正シーケンスは、ドラム速度補正係数Cを用いて補正量を決定するため、ドラム速度補正係数Cの精度向上によって、感光ドラム26の速度補正の精度を向上させることができ、色ズレを低減させることができる。
ドラム速度補正係数Cは、図12(a)、(b)のように縦軸に色ズレ、横軸に感光ドラム26の速度(周速差)としたときの直線の傾きで表される。上述したように、同じ周速差であっても、一次転写ニップに作用する接線力は、中間転写ベルト30の耐久によって変化する。このため、中間転写ベルト30の耐久が進むと、色ズレも大きくなる。この結果、図12に示すように、ドラム速度補正係数Cも耐久によって変化する。初期の状態では、傾きは小さいが、耐久が進むにつれて傾きが大きくなる。本実施例では、感光ドラム26の速度を補正する際に、ドラム速度補正係数を演算するため、中間転写ベルト30の耐久状態によらず、色ズレが低減するように感光ドラム26の速度を補正することが可能である。
なお、図12(a)は、1枚目印刷時(一次転写時)におけるイエロー及びブラックの色ズレと、中間転写ベルト30に対する感光ドラム26の速度との関係を示す図である。また、図12(b)は、最終頁印刷時(一次転写時)におけるイエロー及びブラックの色ズレと、中間転写ベルト30に対する感光ドラム26の速度との関係を示す図である。
上述の実施例によれば、柔軟に、像担持体及び中間転写体の周速差を低減し、色ズレ低減を実現することができる。また、作像ユニットの寿命を無闇に短命化させることなく、且つ柔軟に、画像形成動作中に発生する中間転写体の速度変動を抑制し、色ズレを低減させることができる。即ち、像担持体(感光ドラム)及び中間転写体(中間転写ベルト)の間の接線力の変化に関し、その変化の度合いに影響する要因も考慮した仕組みも提供することが出来る。このように本実施例では、中間転写ベルトユニット31の耐久状態によらず、感光ドラム26と中間転写ベルト30の速度を合わせることができ、その結果色ずれの発生を抑制することができる。
実施例1では、不揮発性メモリ171に格納された中間転写ベルトユニット画像形成枚数に基づき、ROM122の画像形成枚数とドラム速度補正係数Cとを対応付けるテーブルから読み出した、ドラム速度補正係数Cの算出方法について説明した。本施例では、更に、中間転写ベルトユニットの公差の影響をも加味した、より柔軟なドラム速度補正係数の算出について説明する。以下では、実施例1との差分を中心に説明する。
[中間転写ベルトユニット搭載不揮発性メモリ]
CPU121は、中間転写ベルトユニット搭載されている不揮発性メモリ171からデータの読み出し及び書き込みを行う。本実施例における不揮発性メモリ171には、中間転写ベルトユニットのシリアルナンバー、画像形成枚数、初期感光ドラム速度補正係数C1が記録されている。本実施例における不揮発性メモリ171に記録するデータマップを図13に示す。
[初期感光ドラム速度補正係数C1取得シーケンス]
初期感光ドラム速度補正係数C1は、例えば工場にて中間転写ベルトユニットの組み立てが完了した直後に、初期感光ドラム速度補正係数C1取得シーケンスにより取得する。初期感光ドラム速度補正係数C1は、中間転写ベルトユニット31が新品時の単位ズレ量あたりの速度補正量を示すパラメータである。言い換えれば、図14において、Y軸方向に単位量変化させた場合のX軸方向の変化量である。そのため、初期感光ドラム速度補正係数C1は、図14に示すように、X1(V(1),R(1))とX2(V(2),R(2))を求め、X1とX2の2点から、算出することができる。
以下、初期感光ドラム速度補正係数C1取得シーケンスについて図15を用いて説明する。
初期感光ドラム速度補正係数C1取得シーケンスは、新品の中間転写ベルトユニット31装着時に実行するシーケンスである。パターン形成、パターン検出、色ずれ算出方法を示した図15のS1〜S7については、実施例1と同様の為、説明を省略する。
画像形成制御部12は、検出した色ズレ平均値R(2)を未だ求めていない場合(S8)、感光ドラム速度を変更し(S9)、感光ドラム速度V(1)とは異なる感光ドラム速度V(2)で色ズレ平均値R(2)を検出する為の準備を行う(S10)。画像形成制御部12は、色ズレ平均値R(1)がプラスであった場合には、例えば、感光ドラム26の周速を0.1%速くする。一方、画像形成制御部12は、色ズレ平均値R(1)がマイナスであった場合には、例えば、感光ドラム26の周速を0.1%遅くする。なお、本実施例では、感光ドラム26の速度V(2)はV(1)から0.1%変更した値としたが、V(2)は感光ドラム26の速度と色ズレが線形関係を有している範囲で設定することが好ましい。
そして、画像形成制御部12は、ステップS10を経由し、再度、実施例1におけるS1〜S7の各ステップの処理を実行し、感光ドラム26の周速V(2)における色ズレ平均値R(2)を演算する。そして、画像形成制御部12により、2度目のステップS8にてYESと判断がなされると、処理をステップS11に進める。
次に、画像形成制御部12は、求められたX1(V(1),R(1))とX2(V(2),R(2))を用いて、式(18)に示すように、初期感光ドラム速度補正係数C1を演算する(S11)。
C1=(V(1)−V(2))/(R(1)−R(2))・・・式(18)
最後に、画像形成制御部12のCPU121は、式(18)により求められた、中間転写ベルトユニットに搭載されている不揮発性メモリ171へ初期感光ドラム速度補正係数C1の書き込みを行う。ここで不揮発性メモリ171に記憶されたデータが、図13に示されたものである。
[感光ドラム速度補正シーケンス]
本実施例における感光ドラム速度補正シーケンスは、実施例1において説明したドラム速度補正シーケンスとドラム速度補正係数Cを算出する過程が異なる為、その差分について説明する。
画像形成制御部12は、検出した色ズレ平均値Rの絶対値がある値よりも大きかった場合(図9、S8)には、不揮発性メモリ171に格納されている中間転写ベルトユニット画像形成枚数と初期感光ドラム速度補正係数C1の読み出しを行う(図9、S10)。次に、画像形成制御部12は、ROM122に保持された図16に示す画像形成枚数と演算係数Qとの対応テーブルを用いて、読み出した画像形成枚数に応じた演算係数Qを求める。図16に示す対応表は、ROM122容量に限りがあるため、代表値の情報を保持する。画像形成枚数が、代表値と一致しない場合は、代表値間を線形補間することで、精度の良くドラム速度補正係数C演算係数Qを算出する。
例えば、画像形成枚数をNとし、その枚数でのドラム速度補正係数C演算係数Q(N)とした場合、0≦N<200では、
Q(N)=1+(Q(200)−1)/(200−0)×N・・・式(19)
となる。また、200≦N<7700では、
Q(N)=a+(Q(7700)−Q(200))/(7700−200)×(N−200)・・・式(20)また、7700枚以降についても、同様に図16の画像形成枚数と演算係数Qとの関係に従う線形補間式が成立している。それらの線形補間式が、装置本体2のROM122に記憶されており、画像形成制御部12により実行される。
次に、ドラム速度補正係数Cは、以下に示す式(21)により求める。
C=Q×C1・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(21)
ドラム速度補正係数Cを用いたドラム速度補正方法は、実施例1と同様の為、説明を省略する。
中間転写ベルト30の搬送速度を決定する駆動ローラ100の外径が設計中心値であれば、あらかじめ感光ドラム26と中間転写ベルト30の周速差をゼロ或いは略ゼロに設定することは可能である。しかし、駆動ローラ100の外径は、公差の範囲内でバラツキがあるため、設計中心値から外れた分だけ、中間転写ベルト30の速度が増減し、感光ドラム26と中間転写ベルト30に周速差が生じ、これが色ズレにつながってしまう。
本施例に示す感光ドラム速度補正シーケンスは、例えば工場において組み立て直後に取得した初期感光ドラム速度補正係数C1と中間転写ベルトユニット31の耐久情報である画像形成枚数に応じて、ドラム補正速度を決定する。そのため、上述したように感光ドラム26や駆動ローラ100の外径が設計中心値からずれていても、感光ドラム26と中間転写ベルト30の速度を合わせることができ、その結果色ズレの発生を抑制できる。
実施例1及び実施例2では、接線力の変化がない状態で、言い換えれば中間転写ベルト30の走行が安定している状態での色ズレSを演算した。しかし、図9に示される色ズレ検出シーケンスの前に、中間転写ベルト30の走行が安定している状態での色ズレSがゼロになるようにパターンの書き出し位置を補正した場合には、色ズレSの演算を省略することが可能である。
この場合には、図10における135、136、137の処理や、式(9)、式(13)の演算を省略した形で、図9のフローチャートを実行すれば良い。予め色ズレ補正を実行し、図9のフローチャートを実行すれば、トナーパッチ形成や検出に要する時間を削減することができる。なお、予め実行しておく色ズレ補正については、4色分の色ズレ補正用のトナーパッチを形成し、基準色(例えばイエロー)に対する調整色(イエロー以外の色)の位置補正を行うという周知技術の為、ここでの詳しい説明は省略する。また、色ズレが発生していない状態(上述で説明した式(9)で演算されるSがゼロ)において、実施例1の図9のフローチャートを実行しようとした場合にも、図10における135、136、137の処理を省略しても構わない。
このように、一次転写ニップの全てにトナーが進入した安定状態でイエローのトナーパッチ(138)、及び一部の一次転写ニップにトナーが進入した変動状態においてブラックのトナーパッチ(143)の双方を、少なくとも形成する点に特徴がある。図10の135、136におけるパッチ形成は、予め色ズレSをゼロにする色ズレ補正を簡略化し、更にユーザ利便性を向上させるというものである。
上述の各実施例では、現像ローラ54の離間タイミングでの色ズレの検出方法について説明したが、現像ローラ54の感光ドラム26への当接タイミングにおける色ズレの検出を行い、色ズレPを演算することも可能である。
具体的には、まず、イエロー現像ローラのみ現像器51を130(図10)で当接させ、中間転写ベルトの速度変動が発生している変動状態で135の処理を実行し、現像器51が全当接した安定状態で136を実行する。また、現像器51が全当接した安定状態で138及び143を実施する。そして、検出した色ズレ平均値R(n)の絶対値がある値よりも大きかった場合(図9、S8でNO)には、図9で説明したS10〜13と同様の処理を行う。但し、実施例1とは、逆方向の色ズレが発生するので、式(17)を、V=V−C×(−R)として、図9のS11を実行する点が異なってくる。
このように、現像器51の離間時のみではなく、プリントジョブの1ページ目の一次転写時などにおける当接開始時にも、作像ユニットの寿命を無闇に短命化させることなく、且つ柔軟に、色ズレを低減させることができる。即ち、像担持体(感光ドラム)及び中間転写体(中間転写ベルト)の間の接線力の変化に関し、その変化の度合いに影響する耐久の要因をも考慮した画像形成装置を提供することが出来る。
上述の各実施例では、不揮発性メモリ171が、中間転写ベルトユニット31に搭載される場合を説明してきたが、上に説明してきた耐久情報を、装置本体2に搭載された不揮発性メモリ172に記憶させるようにしても良い。この場合には、図8の(b)に示されるデータを、不揮発性メモリ172に画像形成制御部12(CPU121)に加えて記憶させ、且つ必要なときに読み出し・及び更新すれば良い。そして、この不揮発性メモリ172に記憶された図8の(a)及び(b)のデータを基に、上述の実施例1乃至4を実施すればよい。
また、上述の各実施例の説明では、不揮発性メモリ171内の中間転写ベルトユニット31のシリアルナンバーと、不揮発性メモリ172内に格納してある中間転写ベルトユニット31のシリアルナンバーを比較することで検知を実行するよう説明してきた。しかし、中間転写ベルトユニット31の新規交換を、図2に不図示の操作パネルから、ユーザの指示に応じて入力し、その入力された情報をもって、交換があったことを検知するようにしても良い。こうすることで、不揮発性メモリ171、172に、中間転写ベルトユニット31のシリアルナンバーを記憶させる処理を省略することが出来る。またメモリ容量の削減も達成出来る。
[変形例]
上述の感光ドラム速度補正シーケンスでは、色ズレがゼロ、すなわち感光ドラム26と中間転写ベルト30の周速差がゼロ或いは略ゼロになるように、感光ドラム26の速度補正を行っている。しかし、感光ドラム26と中間転写ベルト30の周速差は転写効率にも影響するため、感光ドラム26と中間転写ベルト30に一定の周速差が必要な場合がある。すなわち、一定の周速差があると感光ドラム26上のトナーが掻き取られやすくなり転写効率が向上するのである。実施例2において説明した方法により、ドラム速度補正係数Cを演算すると、周速差と色ズレの関係が把握できるため、任意の周速差を設けることが可能となる。従って、感光ドラム速度補正シーケンスを行うことで、色ズレと転写効率を考慮した感光ドラム26と中間転写ベルト30の速度関係に設定することが可能である。また、感光ドラム26の速度補正を行ったが、同様の方法で中間転写ベルト30の速度補正を行ってもよい。
更に、環境温度や連続通紙中の装置内の温度の変化に伴い、感光ドラムや中間転写ベルトの速度が設計中心値からずれる場合がある。その場合、装置本体内や、感光ドラム、駆動ローラ近傍に温度検出手段を設け、所定の温度上昇が検出された際、感光ドラム速度補正シーケンスの実行により色ずれを防止できる。また、像担持体として、感光体ベルトや中間転写ドラムなどを採用した画像形成装置であった場合、同様な速度補正シーケンスにより感光体ベルトや中間転写ドラムの速度を補正することも可能である。
また、上述の実施例においては、感光ドラム26と中間転写ベルト30との関係について説明を行ってきた。しかし、パッチの形成対象を転写材搬送ベルト上(転写材担持体上)にする等しても良い。感光ドラム26に現像されたトナー像を記録材に直接転写する一次転写方式を採用した画像形成装置にも適用することもできる。この場合には、上述の実施例におけるパッチ形成対象である中間転写ベルト30を、感光ドラム26に現像されたトナー像が直接一次転写される転写材(記録材)を搬送する転写材搬送ベルト(転写材担持体)に置き換えれば良い。言い換えると、感光ドラム26と転写材搬送ベルトとの関係において、上述の図9のフローチャートを含む処理を同様に実行する。また、この場合には転写材搬送ベルトユニットに不揮発性メモリ171相当を搭載させれば良い。こうすることで、感光ドラム26と、転写材搬送ベルトとの相対的な周速差を無くすように(ゼロ或いは略ゼロ)補正することが出来、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
このように、上の実施例の処理は、感光ドラム26と、それに対向して配置され画像形成の為に移動する中間転写ベルトや転写材搬送ベルト(転写材担持体)等の回転体との関係に適用することが出来る。
また、上の説明では、現像器当接により全ての一次転写ニップ部にトナーが進入した場合に形成されたイエローのパッチと、ブラックの一次転写ニップ部のみにトナーが進入した場合に形成されたブラックのパッチとの色ズレ量を検出するよう説明してきた。また、現像器当接により全ての一次転写ニップ部にトナーが進入した場合に形成されたブラックのパッチと、イエローの一次転写ニップ部のみにトナーが進入した場合に形成されたイエローのパッチとの色ズレ量を検出するよう説明してきた。しかし、トナーが進入したニップ部の数について上の説明の実施形態に限定される訳ではない。
例えば、現像器当接により2以上の複数の一次転写ニップ部にトナーが進入した場合に形成されたイエローのパッチと、上記2以上の複数のよりも少ない数の一次転写ニップ部にトナーが進入した場合に形成されたブラックのパッチとの色ズレ量を検出しても良い。また、現像器当接により2以上の複数の一次転写ニップ部にトナーが進入した場合に形成されたブラックのパッチと、上記2以上の複数よりも少ない数の一次転写ニップ部にトナーが進入した場合に形成されたイエローのパッチとの色ズレ量を検出しても良い。このようにすることでも、2つの回転体の周速差に応じた色ズレ量を検出することができ、色ズレ量に応じた補正係数を調整し、2つの回転体の相対的な速度差を適切に設定できる。これにより、上記各実施例の説明と同様の効果を得ることができる。
26Y,26M,26C,26Bk 感光ドラム(像担持体に対応)
31 中間転写ユニット
30 中間転写ベルト
171 中間転写ベルトユニット不揮発性メモリ
172 本体不揮発性メモリ

Claims (16)

  1. 複数の像担持体と、前記複数の像担持体上の複数の現像器により現像されたトナー画像が転写される中間転写体或いは前記現像されたトナー像が直接転写される転写材を担持する転写材担持体を挟み前記像担持体とでニップ部を形成する転写部材と、を含む画像形成手段を備えた画像形成装置であって、
    前記複数の像担持体の前記ニップ部にトナーが進入した状態において形成される第1色のマーク、及び前記第1色のマークが形成されたときよりも少ない数の前記ニップ部にトナーが進入した状態において形成される第2色のマークを含む位置ずれ検出用のパターンを、前記画像形成手段によって前記中間転写体上或いは前記転写材担持体上に形成させるパターン形成手段と、前記位置ずれ検出用のパターンに含まれる前記第1色のマークの位置と、前記第2色のマークの位置とを検出する検出手段と、
    前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータが格納されたメモリと、
    前記検出手段により検出された、前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置と、前記メモリに格納されている前記中間転写体または前記転写材担持体の使用履歴のデータとに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との相対速度を補正する補正手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段は、前記第1色のマークの位置と前記第2色のマークの位置からずれ量を検出し、前記補正手段は、前記ずれ量と前記メモリに格納されている前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との前記相対速度を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記使用履歴のデータに応じたパラメータであって、前記相対速度を補正する為のパラメータを出力するパラメータ出力手段を備え、前記補正手段は、前記ずれ量と、前記使用履歴のデータに応じて前記パラメータ出力手段から出力されたパラメータとに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との前記相対速度を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の像担持体の夫々に当接及び離間が可能な複数の現像器を備え、
    前記パターン形成手段は、前記複数の像担持体に前記現像器が当接されることにより前記複数の像担持体の前記ニップ部にトナーが進入した状態で前記画像形成手段に前記第1色のマークを形成させ、
    更に前記パターン形成手段は、前記少ない数の前記現像器が当接されることにより前記少ない数のニップ部に前記トナーが進入した状態で前記画像形成手段に前記第2色のマークを形成させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との相対速度を補正するための相対速度の補正係数を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出した相対速度の補正係数を前記メモリに格納する格納手段と、
    前記メモリに格納された相対速度の補正係数を読み出す読み出し手段とを備え、
    前記検出手段は、前記第1色のマークの位置と前記第2色のマークの位置からずれ量を検出し、前記補正手段は、前記ずれ量と前記メモリに格納されている前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータと前記相対速度の補正係数に基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との相対速度を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記パターン形成手段は、複数の前記相対速度において、前記パターンとして、第1パターン及び第2パターンを前記画像形成手段に形成させ、
    前記算出手段は、前記検出手段により検出された、前記第1パターンに含まれる前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置と、前記第2パターンに含まれる前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置とに基づき、前記相対速度の補正係数を算出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記中間転写体の使用履歴のデータが、画像形成枚数或は前記中間転写体の回転時間であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記メモリは、前記中間転写体、或いは前記転写材担持体、或いは装置本体に搭載されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 複数の像担持体と、前記複数の像担持体の夫々に当接及び離間が可能な複数の現像器と、前記複数の現像器により前記複数の像担持体上に現像されたトナー画像が転写される中間転写体或いは前記現像されたトナー像が直接転写される転写材を担持する転写材担持体を挟み前記像担持体とでニップ部を形成する転写部材と、を含む画像形成手段を備えた画像形成装置であって、
    前記複数の像担持体に前記複数の現像器が当接した状態において形成される第1色のマーク、及び前記第1色のマークが形成されたときよりも少ない数の前記現像器が前記像担持体に離間或いは当接した状態において形成される第2色のマークを含む位置ずれ検出用のパターンを、前記画像形成手段によって前記中間転写体上或いは前記転写材担持体上に形成させるパターン形成手段と、前記位置ずれ検出用のパターンに含まれる前記第1色のマークの位置と、前記第2色のマークの位置とを検出する検出手段と、
    前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータが格納されたメモリと、
    前記検出手段により検出された、前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置と、前記メモリに格納されている前記中間転写体または前記転写材担持体の使用履歴のデータとに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との相対速度を補正する補正手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記検出手段は、前記第1色のマークの位置と前記第2色のマークの位置からずれ量を検出し、前記補正手段は、前記ずれ量と前記メモリに格納されている前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との前記相対速度を補正することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記使用履歴のデータに応じたパラメータであって、前記相対速度を補正する為のパラメータを出力するパラメータ出力手段を備え、前記補正手段は、前記ずれ量と、前記使用履歴のデータに応じて前記パラメータ出力手段から出力されたパラメータとに基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との前記相対速度を補正することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記パターン形成手段は、前記複数の像担持体に現像器が当接されることにより前記複数の像担持体の前記ニップ部にトナーが進入した状態で前記画像形成手段に前記第1色のマークを形成させ、
    更に前記パターン形成手段は、前記少ない数の前記現像器が当接されることにより前記少ない数のニップ部に前記トナーが進入した状態で前記画像形成手段に前記第2色のマークを形成させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  13. 前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との相対速度を補正するための相対速度の補正係数を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出した相対速度の補正係数を前記メモリに格納する格納手段と、
    前記メモリに格納された相対速度の補正係数を読み出す読み出し手段とを備え、
    前記検出手段は、前記第1色のマークの位置と前記第2色のマークの位置からずれ量を検出し、前記補正手段は、前記ずれ量と前記メモリに格納されている前記中間転写体或いは前記転写材担持体の使用履歴のデータと前記相対速度の補正係数に基づき、前記像担持体と前記中間転写体或いは前記転写材担持体との前記相対速度を補正することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  14. 前記パターン形成手段は、複数の前記相対速度において、前記パターンとして、第1パターン及び第2パターンを前記画像形成手段に形成させ、
    前記算出手段は、前記検出手段により検出された、前記第1パターンに含まれる前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置と、前記第2パターンに含まれる前記第1色のマークの位置及び前記第2色のマークの位置とに基づき、前記相対速度の補正係数を算出することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記中間転写体の使用履歴のデータが、画像形成枚数或は前記中間転写体の回転時間であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  16. 前記メモリは、前記中間転写体、或いは前記転写材担持体、或いは装置本体に搭載されたものであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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