JP2011069852A - 画像形成装置 - Google Patents

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一彦 小輪▲瀬▼
Shigeo Tomita
茂男 冨田
Kimiharu Hashizume
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道雄 高橋
Minoru Asakawa
稔 浅川
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Abstract

【課題】 用紙先端がレジストローラから画像転写位置の間にある残留した用紙を、画像の位置ズレやスキューが生じることなく印刷に使用する。
【解決手段】 ジャム解除後、用紙先端の位置が、レジストローラより下流でレジストモータの起動開始からレジストローラの搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上の画像転写位置より上流の場合、レジストローラ起動タイミング制御部で算出した時間に基づき、レジスト制御部により用紙の搬送を行い、残留した用紙に印刷を行う。
【選択図】 図9

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置に係り、特に、ジャム(紙詰まり)等が生じたときに用紙搬送路上に残留した残留用紙を再利用可能にした点に特徴を有するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置において、ジャム(紙詰まり)が生じたときには、画像形成動作を停止し、ジャムが生じた箇所を操作パネル上に表示し、紙詰まりを生じた用紙を除去することを操作者に促すようにしている。しかし、このようなジャムを生じた際、印刷されていない用紙が機内に残留する場合がある。このような機内に残留した用紙(以下、残留用紙という。)は取り除くのに手間がかかるとともに、印刷をしていない残留用紙を廃棄するのは資源の無駄になる。
このため、ジャムに起因した用紙を取り除いて印刷動作が可能となった場合に、残留用紙を次の印刷に利用することが提案されている。例えば、特許文献1においては、ジャムが発生した場合、レジストローラより上流にある残留用紙は、ジャム復帰後、次の印刷に使用することが提案されている。しかしながら、この特許文献1のものにおいては、レジストローラより下流側に用紙の先端が位置する残留用紙は利用できないという問題があった。
また、特許文献2には、停止しているレジストローラに用紙先端を接触させ、用紙にループを作成してから、用紙と画像との同期開始後に再度用紙を搬送する画像形成装置において、用紙の再送後にジャムが発生した場合は、用紙のループを解消して停止させ、用紙の先端位置を記憶しておき、次の印刷に使用することが提案されている。また、ジャム発生後に、ローラを逆回転させ、給紙口まで搬送して次の用紙に使用することが開示されている。
しかしながら、ループを作成して停止させた用紙と画像との同期開始後にジャム発生により用紙を停止させる際、ループを解消させると、用紙が突っ張り、スキューが発生する虞がある。
そこで、用紙先端がレジストローラから画像転写位置の間にある残留用紙のループを解消せずに、次の印刷に使用することが考えられる。しかし、この方法を実現するためには、さらに、以下のような課題がある。
画像と用紙の同期は、画像同期信号からレジストローラ起動の時間を画像先端と用紙先端の位置が合う所定のタイミングとすることで実現している。
しかしながら、レジストローラ起動後に停止した用紙に対して、印刷を再開するために、レジストローラが起動する前に待機している用紙におけるタイミングで画像と用紙の同期を採ると、画像の位置ズレが発生することになる。このため、印刷を再開するときのタイミングを用紙先端の位置に対して最適な値に選択する必要がある。
また、残留用紙を取り除くために、ジャム処理扉が開けられ、操作者がレジストローラから画像転写位置の間にある残留用紙を動かしていると、用紙の先端の位置ズレやスキューが発生し、画像の位置ズレやスキューが発生する。このため、操作者がレジストローラから画像転写位置の間にある残留用紙を動かした可能性がある場合の対策が必要となる。
特開平7−251534号公報 特開平6−236085号公報
この発明は、用紙先端がレジストローラから画像転写位置の間にある残留用紙を、画像の位置ズレやスキューが生じることなく印刷に使用することができる画像形成装置を提供することを課題とするものである。
この発明においては、上記のような課題を解決するため、紙詰まりを検出するジャム検出部と、搬送する用紙毎に用紙の位置情報を生成し管理する用紙情報管理部と、画像データに基づいてトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の画像転写位置に画像形成動作に合わせたタイミングで用紙を搬送するレジストローラと、前記レジストローラを駆動するレジストモータと、前記レジストローラに用紙を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを制御して、用紙を搬送するとともに、停止したレジストローラに用紙先端を接触させ、用紙にループを作成する搬送ローラ制御部と、前記画像形成を開始する画像同期信号出力から前記レジストモータの起動までの時間に対応して前記レジストモータの駆動を制御して用紙と画像の位置合わせを行って用紙の搬送制御を行うレジスト制御部と、前記ジャム検出部により紙詰まりを検出して用紙の搬送を停止させ、前記用紙情報管理部からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置に基づいて画像同期信号から前記レジストローラ起動までの時間を算出するレジストローラ起動タイミング算出部と、を備え、ジャム解除後、前記用紙先端の位置が、前記レジストローラより下流で前記レジストモータの起動開始からレジストローラの搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上の前記画像転写位置より上流の場合、前記レジストローラ起動タイミング制御部で算出した時間に基づき、前記レジスト制御部により用紙の搬送を行い、前記用紙に印刷を行うことを特徴とする。
また、この発明の画像形成装置においては、前記用紙情報管理部からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置が、前記レジストモータの起動開始からレジストローラの搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離未満で前記画像転写位置より上流の場合、前記必要な搬送距離以上になるまで当該用紙を通常の搬送方向と逆方向に搬送するように構成することができる。
そして、この画像形成装置においては、前記ジャム検出部により紙詰まりが検出され、用紙の搬送を停止する際、前記用紙情報管理手段からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置が前記レジストローラ位置から画像転写位置にある搬送中の用紙は、当該用紙にループを保持した状態で、前記レジストローラより下流で前記レジストモータの起動開始からレジストローラの搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上で前記画像転写位置より上流の所定位置に停止させるように構成することができる。
また、この画像形成装置においては、前記レジストローラの搬送速度が2つ以上の定速度領域を有し、1つの速度領域は画像転写位置に到着する時の速度であり、画像転写位置に到着する速度になった後に前記用紙を停止させるように構成すればよい。
また、この発明の画像形成装置においては、前記ジャム検出部により紙詰まりが検出され、用紙の搬送を停止する際、用紙の先端がレジストローラ位置から画像転写位置にある搬送中の用紙を前記所定位置に停止できず、所定位置より下流であり画像転写位置より上流である位置に停止させる場合、当該用紙の停止後に、前記所定位置まで当該用紙を通常の搬送方向とは逆方向に搬送するように構成することができる。
また、この発明の画像形成装置においては、ジャム発生時に紙詰まり用紙を取り除くためのジャム処理扉と、ジャム処理扉の開閉を検出するジャム処理扉開閉検出部と、を更に備え、前記用紙情報管理部からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置がレジスト開始位置から画像転写位置の間にある場合に、前記ジャム処理扉開閉検出部で当該用紙を取り除くことができるジャム処理扉の開閉を検出すると、ジャム解除後に、当該用紙の先端がレジストローラの上流で且つ前記搬送ローラの下流の間に到達するまで当該用紙を通常の搬送方向と逆方向に搬送するように構成することができる。
また、この発明の画像形成装置においては、用紙載置部に配置された用紙を給紙ローラに接触させて給紙するために用紙を昇降させる用紙昇降手段を備え、用紙を通常の搬送方向とは逆方向に搬送する際、当該用紙の後端が用紙載置部にある場合、又は当該用紙を逆方向に搬送する距離を算出し、当該搬送距離が当該用紙の後端位置から当該用紙を給紙した用紙載置部までの距離以上である場合には、前記用紙載置部の用紙昇降手段を下降させてから逆方向に搬送するように構成することができる。
また、この発明の画像形成装置においては、当該用紙を逆方向に搬送する距離を算出し、当該用紙の後端位置と次の用紙の先端位置の間隔が当該逆方向に搬送する距離以上である場合に、当該用紙を逆方向に搬送するように構成することができる。
この発明によれば、用紙先端がレジストローラから画像転写位置の間にある機内に残留した用紙であっても画像の位置ズレやスキューが生じることなく、ジャム解消後の印刷に使用することができる。
この発明の画像形成装置の一例としてのカラー複写機の主要部を示す構成図である。 この発明の第1の実施形態にかかるカラー複写機の制御系の構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示した画像形成装置における紙詰まり用紙及び残留用紙の発生箇所を例示した説明図である。 図2に示した用紙情報管理部において管理される用紙情報の内容を示した説明図である。 レジストローラの速度と画像同期信号との関係を示す図である。 レジストローラの速度と異なる時間でジャム発生ときの関係を示す図である。 異なる時間でジャム発生ときのレジストローラと画像転写位置との間で生じるずれを説明する図である。 この発明の第1の実施形態にかかるジャム検出時の処理を示すフローチャートである。 この発明の第1の実施形態にかかるジャム検出時と印刷再開時のレジストローラと画像同期信号との関係を示す図である。 この発明の第2の実施形態にかかるカラー複写機の制御系の構成を模式的に示すブロック図である。 レジストローラの搬送速度が異なる例を説明する図である。 この発明の第2の実施形態にかかるジャム検出時の処理を示すフローチャートである。 この発明の第2の実施形態にかかるジャム検出時と印刷再開時のレジストローラと画像同期信号との関係を示す図である。 この発明の第3の実施形態にかかるカラー複写機の制御系の構成を模式的に示すブロック図である。 この発明の第3の実施形態において、残留用紙を戻した位置を示す説明図である。 この発明の第3の実施形態にかかるジャム検出時の処理を示すフローチャートである。 この発明の第3の実施形態において、残留用紙を戻した位置を示す説明図である。
この発明の実施の形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
まず、用紙にカラー画像を形成する画像形成装置の一例であるカラー複写機の構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は、カラー複写機の主要部を示す構成図である。なお、本実施の形態では、所謂コピーやプリンタなどの機能を有する複合機(MFP:Multi Function Printer)であるカラー複写機を例示する。しかしながら、用紙に画像形成する画像形成装置であれば、コピー又はプリンタ単体の装置であっても良く、特に限定するものではない。
図1に示すように、このカラー複写機は、装置本体1内に、給紙部10、用紙搬送路20、画像形成部30、定着部40などを備えたものである。また、装置本体1の筐体側面には、前記用紙搬送路20を機外に露呈するジャム処理扉2、ジャム処理扉2の開閉を検出する開閉検出センサ3などが設けられている。尚、図では、一つのジャム処理扉2及び開閉検出センサ3を記載しているが、必要に応じて複数個設けてもよい。
給紙部10は、給紙トレイ11及び給紙ローラ12などを備えている。前記給紙ローラ12が給紙トレイ11上の最上位置の用紙に接触しながら回転することによって、前記用紙が用紙搬送路20へと搬入される。図1では、一つの給紙部10を示しているが、給紙部10を複数設けることが可能である。
用紙搬送路20は、画像形成経路20A、排出反転経路20B、両面搬送経路20C、これら経路上に配置される各種ローラなどにより構成される。画像形成経路20Aには、搬送ローラ22、レジストローラ23、二次転写ローラ32、定着部40などが設けられている。前記給紙ローラ12によって、給紙トレイ11から取り出された用紙は、搬送ローラ22に送られ、搬送ローラ22が用紙をレジストローラ23に送る。そして、レジストローラ23に用紙先端が到達し、スキュー補正のための適正ループができた状態で搬送ローラ22が停止される。
ループが作成されて待機した用紙はレジストローラ3によって適当なタイミングで画像形成動作に合わせて前記画像形成経路20Aへと搬送される。
排出反転経路20Bには、排出反転ローラ24が設けられている。片面印刷の場合、前記画像形成経路20Aを通過した用紙は、前記排出反転経路20Bに導かれ、排出反転ローラ24が順方向回転することで排紙方向へ導かれ、図示しない排紙トレイに排出される。一方、両面印刷の場合、前記画像形成経路20Aを通過した片面印刷済の用紙は、前記排出反転経路20Bに導かれるが、排出反転ローラ24が逆方向回転することで、後端であった用紙縁が先端となって両面搬送経路20Cへと導かれる。
両面搬送経路20Cには搬送ローラ25、26などが設けられている。両面搬送経路20Cに導かれた片面印刷済の用紙は、両面搬送ローラ25、26により搬送され、前記レジストローラ23の箇所まで導かれ、一旦待機される。そして、画像形成動作に合わせて前記画像形成経路20Aへとレジストローラ23によって再搬送される。このように画像形成経路20Aを二度通過することによって両面印刷された用紙は、前記排出反転経路20Bに再び導かれる。今度は排出反転ローラ24が順方向回転することで排紙方向へ導かれ、排紙トレイに排出されることになる。
また、前記用紙搬送路20の各経路20A、20B、20Cには、複数の用紙センサ27、28、29が設けられている。もちろん、これら以外にも用紙センサを設けることができる。ここで、図2にも示しているが、用紙センサ27はレジストローラ23の駆動を開始させるために用紙を検出する「レジストセンサ」であり、用紙センサ28は定着部40の近傍位置の用紙を検出する「定着センサ」であり、用紙センサ29は前記排出反転ローラ24の近傍位置の用紙を検出する「排紙センサ」である。
画像形成経路20Aに設けられた画像形成部30は、画像データに基づいて色画像を形成する。画像形成部30には、色ごとに用紙に画像形成を行うための4つの画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kと無端状の中間転写ベルト31と2次転写ローラ32とが備えられている。中間転写ベルト31は、図示しない回転ローラに掛け渡され、回転ローラの回転駆動により回転移動する。
フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kにおける各現像装置(図示せず)に、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の異なった色彩のトナーを収容させ、各画像形成ユニットにおいて、各感光体の表面に画像データに基づいたそれぞれの色彩のトナー画像を形成する。そして、各感光体の表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト31の表面に順次転写させて、この中間転写ベルト13の表面にフルカラーのトナー画像を形成する。
上記したように、給紙された用紙は、搬送ローラ22に送られ、搬送ローラ22が用紙をレジストローラ23に送る。このレジストローラ23にてループが形成された用紙は、レジストローラ23によって適当なタイミングで上記画像形成部30の中間転写ベルト31と2次転写ローラ32とが対向する転写部に導かれ、中間転写ベルト31に形成されたトナー画像が用紙に転写される。
フルカラーのトナー画像が転写された用紙は一対の定着ローラ41、42を用いた定着部40に導かれ、この一対の定着ローラ41、42間において、上記のフルカラーのトナー画像を用紙に加熱定着させて、用紙の片面にフルカラーのトナー画像を形成した後、この用紙を排出反転ローラ24により排紙される。
一方、上記のように、フルカラーのトナー画像を用紙に転写させた後の中間転写ベルト31の表面に残ったトナー等の残留物は、クリーニング装置(図示せず)によって中間転写ベルト31から除去される。
次に、上記したカラー複写機の制御系について、図2を参照して説明する。図2は、この発明の第1の実施形態にかかるカラー複写機の制御系の構成を模式的に示すブロック図である。
制御部60は、マイクロコンピュータで構成され、図示はしていないが、CPUと、このCPUを動作させるプログラムを記憶したROMや各種情報などをRAMと、各センサやモータなどを接続するためのI/O(インプット/アウトプット)インターフェースなどを備えている。この実施形態においては、制御部60は、前記ROMに記憶されたプログラムデータを読み出して、システムを起動し、ジャム検出部61、用紙情報管理部62、レジストローラ制御部63、画像タイミング算出部64、用紙検出部65、及び搬送制御部66としての各種制御動作を行う。
そして、このように機能する制御部60は、前記給紙ローラ12を駆動する給紙モータ21a、前記レジストローラ23aを駆動するレジストモータ23a、前記2次転写ローラ32を駆動する転写モータ32a、前記定着ローラ41を駆動する定着モータ40a、前記排出反転ローラ24を駆動する排出反転モータ24A、前記両面搬送ローラ25・26を駆動する両面搬送モータ25aの動作を制御するために各モータにそれぞれ制御信号を与える。
また、制御部60は、レジストセンサ27、定着センサ28、排紙センサ29の各用紙センサからのセンサ出力や前記扉開閉センサ3からのセンサ出力を受け取り、このセンサ出力に基づいた各種の制御を実行する。
更に、制御部60は、タッチパネルやLCD等の表示パネルを備える操作パネル4を制御する。制御部60は、操作パネル4に対して、操作者に対する通知を表示する通知画面、操作者に対して設定入力を促す設定入力画面及び操作者に対して操作入力を促す操作入力画面などの各種画面となる表示データを供給する。また、操作パネル4からの操作入力信号を受け取り、操作者が行った操作の内容や設定の内容を認識し、その情報を格納する。
制御部60のジャム検出部61としての機能は、前記用紙搬送路20上に設けられた上記の各用紙センサ27〜29から受け取ったセンサ出力とタイマー出力とに基づいてジャム(紙詰まり)の有無を判断する。例えば、排紙センサ29にて用紙の先端が検出され、その時点からの経過時間が搬送する用紙に対応する時間の規定値を超えたにもかかわらず排紙センサ29がオフにならない場合、ジャムが発生じたと判断することができる。もちろん、このようなジャムの検出手法に限られるものではない。制御部60は、ジャム検出部61で紙詰まりの発生を検出すると、紙詰まりの発生、発生位置を図示しない操作パネル4に表示するなど紙詰まりの発生に基づく後述する制御動作を行う。
制御部60の用紙検出部65としての機能は、前記用紙搬送路20上に前記ジャム用紙とは別に用紙が残留しているかどうかを用紙センサ27〜29の状態又は後述する用紙情報管理部62の情報により検出する。例えば、ジャムの検出に関与した用紙センサ以外の用紙センサにて用紙を検出した場合、その用紙センサが設けられている箇所に残留用紙が存在することになる。この残留用紙の検出処理について、図3を用いて以下に説明する。
図3は、画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体1において、紙詰まり用紙及び残留用紙の発生箇所を例示した説明図である。この図3では、用紙1が排出反転ローラ24に進入するときに紙詰まりを起こし、用紙2が搬送ローラ22を出てレジストローラ23を通過した時点で用紙2の先端が画像転写位置の上流側のX地点で残留していることを示している。
この図3の例であれば、残留する用紙2はレジストセンサ27によって検出されることになる。この場合、用紙検出部65は、前記用紙搬送路20上に残留用紙2が存在していることを検出することになる。また、後述する用紙情報管理部62からの情報に基づき、用紙位置を特定し残留用紙の先端位置Xを特定することができる。
また、制御部60は、上記のジャムが検出されると、用紙情報管理部62で管理される用紙情報における「ジャム状態」が「JAM」である用紙の位置をその用紙情報から判断し、そして、他の用紙の位置をその用紙情報から判断し、紙詰まり用紙の位置及び残留用紙の位置を操作パネル4に表示すると共に、前記紙詰まり用紙だけを取り除くことを要請するメッセージも操作パネル4に表示する。
図2に示した制御部60の用紙情報管理部62としての機能は、印刷する用紙についての印刷設定情報及び用紙状態情報から成る用紙情報を生成し、この生成した用紙情報を例えば制御部60内のメモリの所定領域に記憶させる。この用紙情報は、この実施形態では用紙1枚ごとではなく、1面(1頁)ごとに生成している。すなわち、両面印刷する用紙の場合、表面用と裏面用とで別の用紙情報を生成し、表面印刷時には表面用の用紙情報による用紙管理を行い、裏面印刷時には裏面用の用紙情報による用紙管理を行う。この用紙情報の内容について図4を用いて以下に説明する。
図4に、用紙情報管理部62によって記憶及び更新される用紙情報の一例を示す。図4の用紙情報の最左列の[情報]は、情報の種別を示し、中央の列の[データ(例)]は各情報の種別の内容を示し、最右列の[設定タイミング]は、各情報の設定(変更)のタイミングを示している。
前記[情報]中の「給紙トレイ」と「用紙サイズ」と「用紙向き」と「紙種」と「印刷条件」と「印刷モード」と「裏紙情報」と「排出先」については、印刷要求受付時に設定される。すなわち、これら情報は上述した印刷設定情報となる。また、前記[情報]中の「ジャム状態」は紙詰まり検出時に更新され、「印刷状態」は印刷の状態変化時に更新され、「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」は用紙搬送中に更新され、用紙搬送が停止されると更新も停止されることになる。これら更新される情報は用紙状態情報である。このように更新される用紙状態情報については、最初の時点では初期値が設定されることになる。
ここで、制御部60は、ジャム検出部61によって、ジャム(紙詰まり)が検出されると、用紙情報管理部62の処理として、当該用紙の用紙情報について、「ジャム状態」を「NOT_JAM」から「JAM」に書き換える。また、制御部60は、図2に示したように、各種モータの制御を行うが、用紙情報管理部62の処理として、用紙の先端の近傍上流に位置するローラ(予め各ローラの周長を記憶しておく)と、このローラを回転するモータの回転量とにより、用紙先端位置を計算して、「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」を書き換えていく。また、制御部60は、用紙後端位置が定着装置40を通過したことになる位置となったとき、用紙情報管理部62として、当該用紙の用紙情報において、前記「印刷状態」を「未印刷」から「片面印刷済」に書き換える。また、制御部60は、用紙が正常に画像形成されて機外に排出された場合には、用紙情報管理部63の処理として画像形成された用紙の用紙情報を消去する処理を行う。
なお、前記の「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」はレジストローラ23を始点とした距離であり、給紙トレイ11を出た直後でレジストローラ23に達していない状態であればマイナス値となる。また、用紙がA4横である場合、A4横の長さは210mmであるので、「用紙後端位置」は「用紙先端位置」から210mmを減算した値となる。そして、「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」は、前述したが、モータの回転量と当該モータで回転されるローラの周長とから求まるローラ搬送量(距離)に対応することになる。用紙が用紙搬送路20を進んで次のローラによって搬送されるようになると、当該次のローラが用紙位置算出のための対象ローラとなり、この対象ローラによるローラ搬送量がそれまでの用紙位置に対して加算されていく。なお、このような加算を繰り返すことによって誤差が累積し、例えば、或る用紙センサにて用紙が検出されているのに、その用紙センサの位置と「用紙先端位置」とが対応しないことが起こりうる。このような場合、用紙センサによる用紙検出を優先して、その用紙センサに対応した位置となる「用紙先端位置」に修正するようにしてもよい。
そして、印刷モードが「両面」である片面印刷済の用紙は、前記排出反転経路20Bに導かれる。そして、排出反転ローラ24が逆方向回転することで、後端であった用紙縁が先端となって両面搬送経路20C側へ導かれる。このように後端であった用紙縁が先端となるとき、その用紙における「用紙先端位置」及び「用紙後端位置」は用紙情報管理部63によって書き換えられる。また、両面印刷に関しては、例えば、1面目の段階の用紙情報における「給紙トレイ」は「1段目」で「排出先」は「両面搬送経路」となり、2面目の段階の用紙情報においては、「給紙トレイ」は「再給紙口(両面搬送経路20C内であってレジストローラ23の手前)」のごとく変化していく。
制御部60は、前記ジャム検出部61によってジャムが検出されると、各モータの駆動を停止し、画像形成処理を停止すると共に用紙搬送を停止する。
上述したように、制御部60は、上記の紙詰まりが検出されると、前記用紙情報管理部62で管理される用紙情報における「ジャム状態」が「JAM」である用紙の位置をその用紙情報から判断し、また、他の用紙の位置をその用紙情報から判断する。図3の例であれば、用紙1はジャム用紙として機内に存在し、用紙2は残留用紙として機内に存在する。
そして、制御部60のレジスト制御部63としての機能は、画像形成を開始する画像同期信号出力から前記レジストモータ23aの起動までの時間に対応して前記レジストモータ23aの駆動を制御して用紙と画像の位置合わせを行って用紙の搬送制御を行う。このレジスト制御部63の動作について図5を参照して説明する。
なお、この図5において、画像同期信号は、オン、オフのタイミングを時間軸に対応して示しており、レジストローラは時間軸に対応するレジストローラの搬送速度を示している。この実施形態においては、レジストモータ23はステッピングモータを用いている。レジストローラ23は、レジストモータ23aの駆動が停止している状態ではその速度はゼロである。そして、レジストモータ23aが起動を開始する場合には、ステッピングモータの脱調を防止するために、周波数を変更して徐々にレジストローラ23の速度が上昇するように制御している。そして、レジストローラ23の速度が所定速度に達すると、その後は一定の速度で駆動される。また、この図5では示していないが、レジストローラ23の駆動を停止する際もレジストモータ23aは、脱調を防止するために周波数を変更して徐々にレジストローラ23の速度を下降させて停止するように制御する。
図5に示すように、画像同期信号がオンしてから画像転写位置にトナー像(画像)が到達するまでの時間をTi、レジストモータ23aを起動させレジストローラ23が起動し画像転写位置までに到達する時間をTp、画像同期信号がオンしてからレジストモータ23aの起動が開始するまでの時間をTrとする。
ここで、Tpは、用紙先端の位置から画像転写位置までの間の距離とレジストローラ23の速度により決まる値である。Tiは、レジストローラ23の速度に応じて決める値であり、微調整可能な値である。TrはTi−Tpで決まる値である。この値は、レジストモータ23aの制御周期単位、例えば制御周期が10msである場合には、10ms×n(nは整数)で設定される値である。従って、Trが制御周期単位で設定された時間になるようにTiを微調整して決定する。
レジスト制御部63は、後述するレジストローラ起動タイミング制御部64で算出したTrの時間に対応してレジストモータ23aを起動させ、レジストローラ23を駆動し、画像転写位置における用紙と画像の位置合わせを制御する。
ところで、用紙の先端がレジストローラ23の位置になく、レジストローラ23と画像転写位置のどこかに停止している場合、用紙の先端位置によっては、Trが制御周期単位にならない場合がある。これは、レジストモータ23の起動直後とレジストモータ23を停止する際に、レジストモータ23の駆動が脱調を防止するために徐々に加速又は減速されることに起因する。この加速と減速に基づく用紙の移動量は予め算出できるので、この移動量を考慮して、レジストローラ23と画像転写位置との間に用紙の先端が位置する場合には、この加速と減速に基づく用紙の移動量に対応したTiの時間を決定することで、Trが制御周期単位になるように制御している。
次に、図6及び図7を参照して、レジストローラ23と画像転写位置との間に用紙の先端が位置する場合には、加速と減速に基づく用紙の移動量(ズレ)がどの位置でも変わらないことを説明する。図6は、レジストローラの速度と時間を示す図、図7はレジストローラと画像転写位置との間にある用紙の位置を示す図である。これら図6及び図7においては、異なる位置で用紙が停止した場合示している。ケース1とケース2の場合において、用紙の移動量が異なるのは、図6に示すハッチングを施した分である。この部分は、レジストローラ23が定速で移動しているので、この移動量は、制御周期単位である。10msの制御周期である場合には、10msの複数倍の移動量が相違する。そして、ズレは、双方ともレジストモータ23の加速と減速に基づく量であり、双方一致している。
従って、上記したように、Tiをこのズレ分を考慮して調整すれば、用紙情報管理部62から得られる用紙の先端位置に応じてレジストローラ23を駆動することで、用紙と画像の位置合わせが行える。
制御部60のレジストモータ起動タイミング制御部64は、ジャム発生により、用紙の搬送を停止させたときに、ジャム解除後、画像同期信号から前記レジストローラ起動迄の時間Trを用紙情報管理部62からの用紙位置情報に基づいて得られた残留用紙の先端の位置に基づいて算出するものである。
制御部60の搬送ローラ制御部66としての機能は、搬送ローラ22を制御して、用紙の搬送を制御する。この搬送ローラ制御部66により搬送ローラ22の駆動を制御し、停止したレジストローラ23に用紙先端を接触させ、用紙にループを作成して、用紙のスキューを補正する。また、用紙を所定位置に逆送する場合には、通常の用紙の搬送方向とは逆方向に搬送ローラ22を駆動するように制御する。
また、制御部60は、扉開閉センサ3にてジャム処理扉2が閉じられたことを検出すると、紙詰まり用紙が取り除かれ且つ残留用紙が存在するかどうかを判定する。紙詰まり用紙が取り除かれた場合は、前述したように、紙詰まり用紙の用紙情報(ジャム状態が「JAM」であった用紙の用紙情報)は消去されるので、紙詰まり用紙が存在しないことが分かる。また、ジャム状態が「NOT_JAM」である用紙情報が存在すれば、残留用紙が存在すると判断できる。
なお、制御部60は、ジャム処理扉2等が閉じられたことが扉開閉センサ3等によって検出された後、用紙情報における「用紙先端位置」と「用紙後端位置」との間に存在する用紙センサ27〜29のセンサ出力が「用紙無し」を示すこととなった場合、その残留用紙は操作者によって取り除かれたと判断し、前記用紙情報管理部62中の対応する用紙情報を消去する。これにより、機内に実際に残留している残留用紙の用紙情報のみが残ることになる。
次に、図8に示したジャム(紙詰まり)検出時の処理フローチャートに基づいて制御部60の処理例を説明していく。
制御部60は、ジャム検出部61の機能動作としての処理を行い紙詰まり検出の処理を行う(ステップS1)。そして、ジャム(紙詰まり)が生じたかどうかを判断する(ステップS2)。紙詰まりが生じていないなら処理をステップS1に戻す。
制御部60は、紙詰まりが発生した場合、用紙の搬送を停止させるため、各モータを停止させて用紙の搬送を停止させる。このとき、レジストモータ23aは徐々に減速し停止する(ステップS3)。また、レジストローラ23部分で形成されているループは解消せずにそのままの状態が保たれている。このように、ループを解消せずに維持することで、印刷再開時にスキュー補正が行える。
続いて、制御部60は、用紙情報管理部62から用紙情報に基づいて残留用紙を判断し、その残留用紙の先端位置が所定の位置に有るか否か判断する(ステップS4)。用紙の先端がレジストローラ23と画像転写位置との間の所定位置に無い場合には、この残留用紙を用いての印刷の再開は行わない。ここで、所定位置はレジストローラ23より下流でレジストモータ23aの起動開始からレジストローラ23の搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上の記画像転写位置より上流側の位置である。レジストモータ23aの起動開始からレジストローラ23の搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離未満であると、レジストローラ23が定速になる前に画像転写位置に用紙の先端が到達してしまい、画像の位置ズレや倍率ズレが発生する。このため、実施形態においては、用紙情報管理部62からの得られた用紙の先端位置情報により、レジストモータ23aの起動開始からレジストローラ23の搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離未満と判断すると、残留用紙を用いた印刷は行わない。
用紙情報管理部62からの得られた用紙の先端位置情報により、レジストモータ23aの起動開始からレジストローラ23の搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上と判断すると、制御部60は、レジストモータ起動タイミング制御部64の機能により、ジャム発生により、用紙の搬送を停止させたときに、図9に示したように、ジャム解除後、画像同期信号から前記レジストローラ起動迄の時間Trを用紙情報管理部62からの用紙位置情報に基づいて得られた残留用紙の先端の位置に基づいて算出し、レジスト開始タイミングを設定する(ステップS5)。図9から明らかなように、用紙先端がレジストローラ23と画像転写位置の間に位置しているので、用紙先端が画像転写位置に至るまでの搬送距離は短い。同図(b)で示すように、レジストローラ23の駆動を開始するためのタイミングは、同図(a)で示すタイミングより遅くなる。
このように、レジスト開始タイミングを設定し、画像形成を再開することで、残留用紙を用いた印刷を行うことができる。
上記した実施形態では、用紙の先端位置情報により、レジストモータ23aの起動開始からレジストローラ23の搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離未満と判断すると、残留用紙を用いた印刷は行わないように制御している。このような状態の場合に、レジストローラ23、搬送ローラ22等を逆転させて、レジストモータ23aの起動開始からレジストローラ23の搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上に用紙の先端が位置するように制御すれば、このような状態の用紙であっても印刷を行うことができる。
図10は、この発明の第2の実施形態にかかるカラー複写機の制御系の構成を模式的に示すブロック図である。第1の実施形態では、ジャムが発生した場合に、用紙の搬送を特定の位置に停止するような制御は行っていない。これに対して、この第2の実施形態は、用紙の位置を特定していないが、レジストローラ23の位置から画像転写位置にある搬送中の用紙を所定の位置に停止させるように制御するものである。
このため、制御部60の用紙停止位置制御・レジストモータ起動タイミング制御部64aで、用紙の停止の位置制御と、レジストモータ23aの起動タイミングの制御を行っている。その他の構成は、図2に示す第1の実施形態と同じ構成であり、説明の重複を避けるために、ここでは説明を割愛する。
用紙停止位置制御・レジストモータ起動タイミング制御部64aは、ジャムが発生すると、用紙情報管理部62から残留用紙の先端位置情報を受け取り、当該用紙にループを保持した状態で、レジストローラ23より下流でレジストモータ23aの起動開始からレジストローラ23の搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上で画像転写位置より上流の所定位置に停止させるように制御する。
残留用紙の先端を所定位置に停止させるように制御することで、用紙の先端から画像転写位置までを距離を予め制御部60が知ることができる。この距離を一定にすると、残留用紙利用時のレジストモータ起動タイミングを常に固定することができるので、タイミング制御が容易になる。
また、レジストローラ23の搬送速度によっては、残留用紙の先端を所定位置に停止させるように制御する必要がある。図11に示すように、レジストローラ23の搬送速度が2つ以上の定速度領域を有する場合がある。生産性を向上させるためには、同図(a)に示すように、レジストローラ23の速度は当初速く設定し、画像転写位置に近づくと速度を落とした定速度で駆動する。
このような場合、同図(b)で示す位置で停止させる場合と、同図(c)で停止させる場合では、停止位置のズレが異なる。このような状態では、残留用紙利用時のレジストモータ起動タイミングを算出するのがきわめて困難になる。
そこで、この第2の実施形態においては、レジストローラ23の速度が画像転写位置に到着する速度になった後に、用紙を停止させるように、用紙停止位置制御・レジストモータ起動タイミング制御部64aが制御する。
この時の所定位置は、画像転写位置から、レジストローラ23の速度が画像転写位置に到着する速度になった後に用紙を停止した場合の搬送距離(図11のDa)を引き、さらに制御周期の整数倍の距離を引いた値に設定すればよい。
次に、図12に示したジャム(紙詰まり)検出時の処理フローチャートに基づいて第2の実施形態の制御部60の処理例を説明していく。
制御部60は、ジャム検出部61の機能動作としての処理を行い紙詰まり検出の処理を行う(ステップS11)、ジャム(紙詰まり)が生じたかどうかを判断する(ステップS12)。紙詰まりが生じていないなら処理をステップS11に戻す。
制御部60は、紙詰まりが発生した場合、用紙の搬送を停止させるため、各モータを停止させて用紙の搬送を停止させる。このとき、制御部60は、用紙情報管理部62から用紙情報に基づいて残留用紙を判断し、その残留用紙の先端位置が所定の停止位置で停止可能か否か判断する(ステップS13)。残留用紙の先端が所定の停止位置で停止できない場合には、各モータを停止させて用紙の搬送を停止させる(ステップS15)。この場合、この残留用紙を用いての印刷の再開は行わない。
残留用紙の先端が所定の停止位置で停止できる場合には、用紙停止位置制御・レジストモータ起動タイミング制御部64aは、停止位置を算出し、制御部60は、レジストローラ23の速度が画像転写位置に到着する速度になった後に、所定位置に用紙の先端を停止させるように、レジストモータ23aは徐々に減速し停止する(ステップS14)。この時、レジストローラ23部分で形成されているループは解消せずにそのままの状態が保たれている。このように、ループを解消せずに維持することで、印刷再開時にスキュー補正が行える。
制御部60は、用紙停止制御・レジストモータ起動タイミング制御部64aの機能により、ジャム発生により、用紙の搬送を停止させたときに、図13に示したように、ジャム解除後、画像同期信号から前記レジストローラ起動迄の時間Trを用紙情報管理部62からの用紙位置情報に基づいて得られた残留用紙の先端の位置に基づいて算出し、レジスト開始タイミングを設定する(ステップS16)。図13から明らかなように、用紙先端がレジストローラ23と画像転写位置の間に位置しているので、用紙先端が画像転写位置に至るまでの搬送距離は短い。同図(b)で示すように、レジストローラ23の駆動を開始するためのタイミングは、同図(a)で示すタイミングより遅くなる。
このように、レジスト開始タイミングを設定し、画像形成を再開することで、残留用紙を用いた印刷を行うことができる。
上記した第2の実施形態においては、ジャム検出部61により紙詰まりが検出され、用紙の搬送を停止する際、用紙の先端がレジストローラ23位置から画像転写位置にある搬送中の用紙を前記所定位置に停止できず、所定位置より下流であり画像転写位置より上流である位置に停止させた場合においては、残留用紙の利用ができない。そこで、当該用紙の停止後に、所定位置まで当該用紙を通常の搬送方向とは逆方向に搬送するように構成すれば、残留用紙として利用することができる。
図14は、この発明の第3の実施形態にかかるカラー複写機の制御系の構成を模式的に示すブロック図である。ジャムが発生した場合に、残留用紙が存在する箇所のジャム処理扉2を開けて操作者が誤って用紙を移動させる場合がある。このような場合、用紙の先端の情報が用紙情報管理62で把握している情報と異なる。このような状態で残留用紙を用いて印刷を行うと、書き出しの位置ズレや倍率ズレが発生することになる。
この第3の実施形態のおいては、ジャムが発生した場合に、残留用紙が存在する箇所のジャム処理扉2を操作者が開けた場合には、用紙の位置が変わったと判断して、その用紙の利用を可能にしたものである。このため、ジャム処理扉開閉検出装部67を設けて、ジャム処理扉2を操作者が開けた場合の処理を行うように構成したものである。その他の構成は、図2に示す第1の実施形態と同じ構成であり、説明の重複を避けるために、ここでは説明を割愛する。
ジャム処理扉開閉検出部67は、用紙情報管理部62からの用紙位置情報に基づいて得られた残留用紙の先端の位置がレジスト開始位置から画像転写位置の間にある場合に、当該残留用紙を取り除くことができるジャム処理扉2の開閉を開閉センサ3の出力により検出する。
ジャム処理扉開閉検出部67は、当該残留用紙を取り除くことができるジャム処理扉2の開閉を確認すると、制御部60にその旨通知する。制御部60は、ジャム解除後に、当該残留用紙の先端がレジストローラ23の上流で且つ前記搬送ローラ22の下流の間に到達するまで当該用紙を通常の搬送方向と逆方向に搬送するようにレジストローラ23、搬送ローラ22の駆動を制御する。
この用紙を戻す位置は、図15に示すYの位置であり、図17に示すように、レジストセンサ27より上流側に位置する場所であればよい。このように、用紙を戻すことによって、印刷再開時には、レジストセンサ27により用紙を検出した後は、通常のループの形成、画像転写処理を行うことにより、用紙の移動があっても確実に印刷を行うことができる。
次に、図17に示したジャム(紙詰まり)検出時の処理フローチャートに基づいて第3の実施形態の制御部60の処理例を説明していく。
制御部60は、ジャム検出部61の機能動作としての処理を行い紙詰まり検出の処理を行う(ステップS21)、ジャム(紙詰まり)が生じたかどうかを判断する(ステップS22)。紙詰まりが生じていないなら処理をステップS21に戻す。
制御部60は、紙詰まりが発生した場合、用紙の搬送を停止させるため、各モータを停止させて用紙の搬送を停止させる(ステップS23)。
制御部60は、ジャム処理扉開閉検出部67により、ジャム処理扉2が開かれたことを検出すると(ステップS24)、ジャム処理扉2の開閉履歴を記憶させる(ステップS25)。
続いて、ジャム検出部61の機能動作としての処理を行い紙詰まり検出の処理を行う(ステップS26)、ジャム用紙が除去され、ジャム処理扉2が閉まったか否か制御部60が判断する(ステップS27)。ジャム用紙が除去され、ジャム処理扉2が閉まっていない場合にはステップS24に戻り、前述の動作を繰り返す。
ジャム用紙が除去され、ジャム処理扉2が閉まった場合には、ステップS28に進み、記憶させたジャム処理扉2の履歴を読み出し、残留用紙が取り除けるジャム処理扉2が開かれたと判断されると、ステップS29に進む。残留用紙が取り除けるジャム処理扉2が開かれていない場合には、第1の実施形態又は第2の実施形態の動作を行う。
ステップS29では、制御部60は、ジャム解除後に、当該残留用紙の先端がレジストローラ23の上流で且つ前記搬送ローラ22の下流の間に到達するまで当該用紙を通常の搬送方向と逆方向に搬送するようにレジストローラ23、搬送ローラ22の駆動を制御する。
このようにして、残留用紙が存在する箇所のジャム処理扉2を操作者が開けた場合には、用紙の位置が変わったと判断して、その用紙の利用を可能にする。
また、給紙トレイ11に配置された用紙を給紙ローラ12に接触させて給紙するために用紙を昇降させる用紙昇降手段を設けた装置においては、用紙を通常の搬送方向とは逆方向に搬送する際、当該用紙の後端が給紙トレイ11にある場合、又は当該用紙を逆方向に搬送する距離を算出し、当該搬送距離が当該用紙の後端位置から当該用紙を給紙した給紙トレイ11までの距離以上である場合には、給紙トレイ11の用紙昇降手段を下降させてから逆方向に搬送するように構成すればよい。
また、当該用紙を逆方向に搬送する距離を算出し、当該用紙の後端位置と次の用紙の先端位置の間隔が当該逆方向に搬送する距離以上である場合に、当該用紙を逆方向に搬送するように制御することができる。
1 装置本体
2 ジャム処理扉
3 開閉検出センサ
10 給紙部
20 用紙搬送路
22 搬送ローラ
23 レジストローラ
27 用紙センサ(レジストセンサ)
28 用紙センサ(定着センサ)
29 用紙センサ(排紙センサ)
30 画像形成部
32 二次転写ローラ
40 定着部
60 制御部
61 ジャム検出部
62 用紙情報管理部
63 レジスト制御部
64 レジストモータ起動タイミング制御部
65 用紙検出部

Claims (8)

  1. 紙詰まりを検出するジャム検出部と、
    搬送する用紙毎に用紙の位置情報を生成し管理する用紙情報管理部と、
    画像データに基づいてトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の画像転写位置に画像形成動作に合わせたタイミングで用紙を搬送するレジストローラと、
    前記レジストローラを駆動するレジストモータと、
    前記レジストローラに用紙を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラを制御して、用紙を搬送するとともに、停止したレジストローラに用紙先端を接触させ、用紙にループを作成する搬送ローラ制御部と、
    前記画像形成を開始する画像同期信号出力から前記レジストモータの起動までの時間に対応して前記レジストモータの駆動を制御して用紙と画像の位置合わせを行って用紙の搬送制御を行うレジスト制御部と、
    前記ジャム検出部により紙詰まりを検出して用紙の搬送を停止させ、前記用紙情報管理部からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置に基づいて画像同期信号から前記レジストローラ起動までの時間を算出するレジストローラ起動タイミング算出部と、を備え、
    ジャム解除後、前記用紙の先端の位置が、前記レジストローラより下流で前記レジストモータの起動開始からレジストローラの搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上の前記画像転写位置より上流の場合、前記レジストローラ起動タイミング制御部で算出した時間に基づき、前記レジスト制御部により用紙の搬送を行い、前記用紙に印刷を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記用紙情報管理部からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置が、前記レジストモータの起動開始からレジストローラの搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離未満で前記画像転写位置より上流の場合、前記必要な搬送距離以上になるまで当該用紙を通常の搬送方向と逆方向に搬送することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記ジャム検出部により紙詰まりが検出され、用紙の搬送を停止する際、前記用紙情報管理手段からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置が前記レジストローラ位置から画像転写位置にある搬送中の用紙は、当該用紙にループを保持した状態で、前記レジストローラより下流で前記レジストモータの起動開始からレジストローラの搬送速度が所定速度に達するまでに必要な搬送距離以上で前記画像転写位置より上流の所定位置に停止させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記レジストローラの搬送速度が2つ以上の定速度領域を有し、1つの速度領域は画像転写位置に到着する時の速度であり、画像転写位置に到着する速度になった後に前記用紙を停止させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記ジャム検出部により紙詰まりが検出され、用紙の搬送を停止する際、用紙の先端がレジストローラ位置から画像転写位置にある搬送中の用紙を前記所定位置に停止できず、所定位置より下流であり画像転写位置より上流である位置に停止させる場合、当該用紙の停止後に、前記所定位置まで当該用紙を通常の搬送方向とは逆方向に搬送することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    ジャム発生時に紙詰まり用紙を取り除くためのジャム処理扉と、
    ジャム処理扉の開閉を検出するジャム処理扉開閉検出部と、を更に備え、
    前記用紙情報管理部からの用紙位置情報に基づいて得られた用紙の先端の位置がレジスト開始位置から画像転写位置の間にある場合に、前記ジャム処理扉開閉検出部で当該用紙を取り除くことができるジャム処理扉の開閉を検出すると、ジャム解除後に、当該用紙の先端がレジストローラの上流で且つ前記搬送ローラの下流の間に到達するまで当該用紙を通常の搬送方向と逆方向に搬送することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置において、
    用紙載置部に配置された用紙を給紙ローラに接触させて給紙するために用紙を昇降させる用紙昇降手段を備え、
    用紙を通常の搬送方向とは逆方向に搬送する際、当該用紙の後端が用紙載置部にある場合、又は当該用紙を逆方向に搬送する距離を算出し、当該搬送距離が当該用紙の後端位置から当該用紙を給紙した用紙載置部までの距離以上である場合には、前記用紙載置部の用紙昇降手段を下降させてから逆方向に搬送することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置において、
    当該用紙を逆方向に搬送する距離を算出し、当該用紙の後端位置と次の用紙の先端位置の間隔が当該逆方向に搬送する距離以上である場合に、当該用紙を逆方向に搬送することを特徴とする画像形成装置。
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