JP2011069341A - エンジンの暖機促進システム - Google Patents

エンジンの暖機促進システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011069341A
JP2011069341A JP2009223448A JP2009223448A JP2011069341A JP 2011069341 A JP2011069341 A JP 2011069341A JP 2009223448 A JP2009223448 A JP 2009223448A JP 2009223448 A JP2009223448 A JP 2009223448A JP 2011069341 A JP2011069341 A JP 2011069341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
engine
warm
heat exchange
promotion system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009223448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5304573B2 (ja
Inventor
Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Akihito Hosoi
章仁 細井
Kunihiko Hayashi
邦彦 林
Masahide Ishikawa
雅英 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009223448A priority Critical patent/JP5304573B2/ja
Publication of JP2011069341A publication Critical patent/JP2011069341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5304573B2 publication Critical patent/JP5304573B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

【課題】 冷却水の循環停止による暖機促進を図るにあたり、熱交換手段の過熱を抑制できるとともに、エネルギの有効利用を図りつつ更なる暖機促進を図ることが可能なエンジンの暖機促進システムを提供する。
【解決手段】 暖機促進システム1Aは、W/J522が形成されたシリンダブロック52を備えるエンジン50と、W/J522が組み込まれた冷却水循環経路に冷却水を圧送する電動W/P61と、当該冷却水循環経路において、W/J522の下流側に組み込まれる冷却水通路が形成されるとともに、還流される排気と冷却水との間での熱交換を行う熱交換部33と、W/J522と当該冷却水通路とを連通する冷却水入口部34と、機関暖機時に電動W/P61の駆動を停止する停止制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はエンジンの暖機促進システムに関し、特にエンジンの冷却水の流量を可変にする可変ウォータポンプと、還流される排気と冷却水との間で熱交換を行う熱交換手段とを備えるエンジンの暖機促進システムに関する。
従来、エンジンでは一般に冷却水の圧送および循環に機械式ウォータポンプが用いられている。機械式ウォータポンプはエンジンの出力で駆動し、その流量(吐出量)がエンジン回転数に依存する。これに対してエンジンでは、圧送する冷却水の流量を変更可能な可変ウォータポンプを適用できることも知られている。この点、例えば特許文献1では可変ウォータポンプとして電動ウォータポンプを備えた冷却装置が開示されている。この冷却装置は機関暖機時に電動ウォータポンプを停止することで、エンジンの暖機促進を図っている。
また従来、エンジンでは排気還流が行われている。そして排気還流を行う場合に、還流させる排気と冷却水との間で熱交換を行う熱交換手段を設けて排気還流を行うことも知られている。この点、例えば特許文献2ではかかる熱交換手段として第2熱交換器を備えた内燃機関の再循環ガスの熱制御装置が開示されている。特許文献2では機関暖機時に第2熱交換器の冷却水の流通を停止させることで、排気エミッションを改善できることが開示されている。
このほか本発明と関連性があると考えられる技術として、かかる熱交換手段に用いる冷媒を自然循環させる技術が例えば特許文献3で、かかる熱交換手段とシリンダブロックとを一体化する技術が例えば特許文献4で開示されている。
特開2004−316472号公報 特開2008−530429号公報 特開2003−278607号公報 特開2002−235607号公報
特許文献1で開示されているように、エンジンの暖機を促進するにあたっては機関暖機時に冷却水の循環を停止することが好ましい。しかしながら、可変ウォータポンプと当該熱交換手段とが設けられたエンジンで冷却水の循環を停止する場合には、以下に示す問題がある。すなわち、かかる場合にはエンジンよりも熱容量が小さい熱交換手段内で先に冷却水が沸騰し始めることになる。そしてそのまま沸騰が促進された場合、熱交換手段内で局所的なドライアウトが発生し、これにより高温化した部分で熱応力が生じる結果、熱交換手段が破損する虞がある。
この点、当該熱交換手段を備えたエンジンにおいては、熱交換手段で冷却水が回収した熱をエンジンで放熱させることで、暖機の促進を図ることもできる。
したがって、可変ウォータポンプと当該熱交換手段とが設けられたエンジンにおいては、機関暖機時に可変ウォータポンプの駆動を基本的に停止する一方で、熱交換手段で冷却水が回収した熱をエンジンで放熱させるように可変ウォータポンプを適宜駆動させることも考えられる。この場合には、当該熱交換手段の過熱を抑制するとともにエンジンの暖機をさらに促進できると考えられる。
しかしながら、この場合には停止させていた可変ウォータポンプを駆動させる必要があることから、その分エネルギ消費が増大する。すなわち、当該熱交換手段で冷却水が回収した排気の熱をエンジンの暖機促進に利用することはエネルギの有効利用に繋がる一方で、この場合に可変ウォータポンプを駆動させることは同時にエネルギ消費の増大を招くことになる。したがってこの場合には、エネルギの有効利用といった観点から未だ改善の余地がある点で問題があった。
そこで本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、冷却水の循環停止による暖機促進を図るにあたり、熱交換手段の過熱を抑制できるとともに、エネルギの有効利用を図りつつ更なる暖機促進を図ることが可能なエンジンの暖機促進システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、第1の冷却水通路が形成されたシリンダブロックを備えるエンジンと、前記第1の冷却水通路が組み込まれた冷却水循環経路に冷却水を圧送するとともに、圧送する冷却水の流量を可変にする可変ウォータポンプと、前記冷却水循環経路において、前記第1の冷却水通路の下流側に組み込まれる第2の冷却水通路が形成されるとともに、前記エンジンに還流される排気と前記エンジンの冷却水との間での熱交換を行う熱交換手段と、前記第1の冷却水通路と前記第2の冷却水通路とを連通する複数の連通部と、前記エンジンの暖機時に前記可変ウォータポンプの駆動を停止する停止制御手段と、を備えるエンジンの暖機促進システムである。
また本発明は前記熱交換手段の排気の流通を許可、禁止することが可能な流通制限手段と、前記エンジンの暖機時に、前記熱交換手段における冷却水の温度が所定値未満である場合に、前記熱交換手段の排気の流通を許可し、前記熱交換手段における冷却水の温度が所定値以上である場合に、前記熱交換手段の排気の流通を禁止するように前記流通制限手段を制御する流通制御手段と、をさらに備える構成であることが好ましい。
本発明によれば、冷却水の循環停止による暖機促進を図るにあたり、熱交換手段の過熱を抑制できるとともに、エネルギの有効利用を図りつつ更なる暖機促進を図ることができる。
エンジンの暖機促進システム(以下、暖機促進システムと称す)1Aを模式的に示す図である。 暖機促進システム1Aにおける冷却系を模式的に示す図である。 EGRクーラ30Aを模式的に示す図である。 ECU70Aを模式的に示す図である。 ECU70Aの動作をフローチャートで示す図である。 機関暖機時のEGRクーラ30Aを模式的に示す図である。 機関暖機時に形成される冷却水経路Pを示す図である。 冷却水経路Pを流通する冷却水の流れを模式的に示す図である。 機関暖機時のEGRクーラ30Bを模式的に示す図である。 ECU70Bの動作をフローチャートで示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
図1に示すように、暖機促進システム1Aはエアクリーナ11、インタークーラ12、電子制御スロットル13、および吸気マニホールド14を備えている。これらの構成11から14までは吸気系を構成している。
また暖機促進システム1Aは排気マニホールド21および触媒22を備えている。これらの構成21、22は排気系を構成している。
また暖機促進システム1AはEGRクーラ30Aと過給機40とエンジン50とを備えている。EGRクーラ30Aおよび過給機40は吸排気系にまたがるように設けられている。具体的にはEGRクーラ30Aは吸気マニホールド14および排気マニホールド21に連通している。過給機40のコンプレッサ部401は吸気系に、タービン部402は排気系にそれぞれ設けられている。
エアクリーナ11は吸気を濾過する。エアクリーナ11を通過した吸気はコンプレッサ部401で適宜圧縮される。その後、吸気はインタークーラ12で冷却された後、電子制御スロットル13でその流量が調節され、さらに吸気マニホールド14を介してエンジン50に供給される。
エンジン50はシリンダヘッド51とシリンダブロック52とを備えている。なお、図1ではシリンダブロック52の内部構造を示すため、シリンダヘッド51をシリンダブロック52から離した状態で示している。シリンダブロック52には複数(ここでは4つ)のシリンダ521が形成されている。シリンダブロック52のうち、複数のシリンダ521の周辺部にはウォータジャケット(以下、W/Jと称す)522が形成されている。吸気は具体的には各シリンダ521に分配して供給される。そして、各シリンダ521内では混合気の燃焼が行われる。
燃焼によって発生した燃焼ガスは排気マニホールド21を介してエンジン50から排気される。排気マニホールド21を流通する排気の一部はEGRクーラ30Aを介して吸気マニホールド14に流入し、残りの排気はタービン部402に流入する。タービン部402は流通する排気から排気エネルギを回収する。そして回収した排気エネルギがコンプレッサ部401の圧縮動作に利用される。タービン部402を流通した排気はその後、触媒22で浄化される。EGRクーラ30Aはシリンダロック52の側面近傍に配置されており、具体的には水平方向にW/J522が位置するように配置されている。
図1および図2に示すように、暖機促進システム1Aは電動ウォータポンプ(以下、電動W/Pと称す)61、ラジエータ62、オイルクーラ63、ヒータコア64、サーモスタット65、流量調節弁66を備えている。これらの構成はEGRクーラ30A、過給機40およびエンジン50とともに冷却系を構成している。また、暖機促進システム1Aはエンジン50の冷却水温THW1を検知するための水温センサ81を備えている。水温センサ81は具体的にはシリンダヘッド51の冷却水出口付近に設けられている。
電動W/P61はエンジン50に設けられている。電動W/P61は圧送するエンジン50の冷却水の流量を可変にする(少なくとも冷却水の流量をゼロにすることができる)可変ウォータポンプとなっている。
ラジエータ62、オイルクーラ63およびヒータコア64は熱交換器となっている。具体的にはラジエータ62は冷却水と空気との間で熱交換をし、冷却水を冷却する。オイルクーラ63は冷却水とオイルとの間で熱交換をし、オイルを冷却する。ヒータコア64は冷却水と空気との間で熱交換をし、空気を暖める。
サーモスタット65は電動W/P61に入口側から連通する流通経路を開閉する。具体的にはサーモスタット65は、冷却水温THW1が第1の所定値未満の場合に閉弁し、第1の所定値以上の場合に開弁することで流通経路を開閉する。
流量調節弁66はラジエータ62およびサーモスタット65をバイパスする流通経路を流通する冷却水の流量を調節する。この点、流量調節弁66は例えば冷却水温THW1が第1の所定値未満の場合には開弁し、第1の所定値以上の場合には閉弁することで流通経路を開閉する。
暖機促進システム1Aでは、複数の冷却水循環経路が形成されている。複数の冷却水循環経路のうちには、具体的には例えば以下に示す経路がある。
例えばラジエータ62を含む経路としては、電動W/P61が圧送した冷却水がシリンダブロック52、シリンダヘッド51を流通した後、ラジエータ62に流入し、その後サーモスタット65を介して電動W/P61に戻る経路がある。
また例えばオイルクーラ63を含む経路としては、電動W/P61が圧送した冷却水がシリンダブロック52流通後、オイルクーラ63に流入し、その後ラジエータ62、サーモスタット65を介して電動W/P61に戻る経路がある。
また例えばヒータコア64を含む経路としては、電動W/P61が圧送した冷却水が、シリンダブロック52流通後、EGRクーラ30Aおよび過給機40を流通し、その後ヒータコア64を介して電動W/P61に戻る経路がある。
この点、冷却水がシリンダブロック52を流通する際、冷却水は具体的には第1の冷却水通路であるW/J522を流通するようになっている。したがって、電動W/P61はW/J522が組み込まれた冷却水循環経路に冷却水を圧送するようになっている。
一方、冷却水循環経路においてシリンダブロック52の下流側に位置するEGRクーラ30Aは、具体的には図3に示すように一端部31、他端部32、熱交換部33、冷却水入口部34、冷却水出口部35、バイパス通路部36および切替弁37を備えている。
一端部31は排気マニホールド21に連通する排気流通部を形成し、他端部32は吸気マニホールド14に連通する排気流通部を形成している。
熱交換部33は両端部31、32間に設けられている。熱交換部33は排気通路部331と冷却水通路部332とを備えている。排気通路部331は一端部31から他端部32に向かって排気を流通させる複数の排気通路を形成し、冷却水通路部332は排気通路部331を取り囲む冷却水通路を形成している。
冷却水入口部34は熱交換部33の一端側に設けられており、冷却水通路部332に連通している。冷却水入口部34はシリンダブロック52に接続される。冷却水出口部35は熱交換部33の他端側に設けられており、冷却水通路部332に連通している。冷却水出口部35は過給機40に接続される。
バイパス通路部36は両端部31、32間に設けられている。バイパス通路部36は熱交換部33の排気の流通をバイパスさせるバイパス手段であり、具体的には排気通路部331が形成する排気通路のバイパス通路を形成している。
切替弁37は他端部32に設けられている。切替弁37はアクチュエータ371と弁体372とを備えている。切替弁37は排気通路部331が形成する排気通路とバイパス通路部36が形成するバイパス通路との間で、排気が流通する通路を切り替える。
このように構成されたEGRクーラ30Aを冷却水が流通する際、冷却水は具体的には冷却水入口部34から流入し、冷却水通路部332を流通した後、冷却水出口部35から流出することで、熱交換部33を流通するようになっている。
そしてシリンダブロック52に接続される冷却水入口部34は、さらに具体的には冷却水通路部332が形成する冷却水通路とW/J522とを概ね水平に連通するようになっている。この点、冷却水通路部332は、第1の冷却水通路であるW/J522の下流側に組み込まれる第2の冷却水通路を形成している。
またこのように構成されたEGRクーラ30Aを排気が流通する際、排気は具体的には熱交換部33またはバイパス通路部36を流通するようになっている。そして、排気が熱交換部33を流通する際に、還流される排気と冷却水との間で熱交換が行われるようになっている。
したがって熱交換部33は、冷却水循環経路において、第1の冷却水通路の下流側に組み込まれる第2の冷却水通路が形成されるとともに、還流される排気と冷却水との間で熱交換を行う熱交換手段となっている。
また、冷却水入口部34はW/J522と、冷却水通路部332が形成する冷却水通路とを連通する連通部となっている。
また、切替弁37は熱交換部33の排気の流通を許可、禁止することが可能な流通制限手段となっている。同時に切替弁37は熱交換部33をバイパスする排気の流通を許可、禁止することが可能なバイパス流通制限手段となっている。
さらに暖機促進システム1Aは、図4に示すECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)70Aを備えている。ECU70AはCPU71、ROM72、RAM73等からなるマイクロコンピュータと入出力回路75、76とを備えている。これらの構成は互いにバス74を介して接続されている。ECU70Aには、水温センサ81などの各種のセンサ・スイッチ類が電気的に接続されているほか、電子制御スロットル13や切替弁37(より具体的にはアクチュエータ371)や電動W/P61や流量調節弁66などの各種の制御対象が電気的に接続されている。
ROM72はCPU71が実行する種々の処理が記述されたプログラムやマップデータなどを格納するための構成である。CPU71がROM72に格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAM73の一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、ECU70Aでは各種の制御手段や判定手段や検出手段や算出手段などが機能的に実現される。
この点、ECU70Aでは具体的には例えばエンジン50の暖機時に電動W/P61の駆動を停止する停止制御手段が実現される。
またECU70Aでは、例えばエンジン50の暖機時に熱交換部33の排気の流通を許可するように切替弁37を制御する流通制御手段が実現される。
次にECU70Aの動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。ECU70Aは機関暖機時であるか否かを判定する(ステップS1)。機関暖機時であるか否かは例えば冷却水温THW1が第1の所定値(例えば75℃)未満であるか否かで判定することができる。この点、第1の所定値は機関暖機時であるか否かを判定するための判定値となっており、冷却水温THW1が第1の所定値未満である場合が機関暖機時に対応する。ステップS1で否定判定であれば特段の処理を要しないため、本フローチャートを一旦終了する。一方、ステップS1で肯定判定であれば、ECU70Aは電動W/P61の駆動を停止する(ステップS2)。これにより冷却水の循環を停止し、エンジン50の暖機を促進できる。またECU70Aは、熱交換部33の排気の流通を許可するように切替弁37を制御する(ステップS3)。これによりEGRクーラ30Aが機関暖機時に図6に示す状態となるとともに、図7に示すように形成される冷却水経路Pにおいて図8に示す冷却水の流れが発生する。
図6に示す状態において、熱交換部33では還流される排気と冷却水との間で熱交換が行われる。このため、熱交換部33では停滞している冷却水の温度が上昇する。一方、冷却水の温度が上昇すると、W/J522と熱交換部33内の冷却水通路との間で冷却水の温度が異なってくることに起因して、冷却水入口部34を介した冷却水の自然対流が発生する。そしてこの結果、排気の熱を回収した冷却水が、熱交換部33からシリンダ521の周囲に設けられたW/J522に移動する。
また図7に示すように、暖機促進システム1Aでは機関暖機時にEGRクーラ30A(より具体的には熱交換部33)およびシリンダブロック52(より具体的にはW/J522)とともに、冷却水が熱交換部33で受熱した熱を利用可能な熱交換器であるヒータコア64を含むループ状の冷却水経路Pが形成される。そして暖機促進システム1Aでは、EGRクーラ30Aおよびシリンダブロック52間で発生する自然対流の影響で、図8に矢印で示すように冷却水経路Pを流通する冷却水の流れが発生する。
このため暖機促進システム1Aでは、熱交換部33およびW/J522間の自然対流によって熱交換部33の過熱を抑制できる。さらに暖機促進システム1Aでは、冷却水経路Pを流通する冷却水の流れによって冷却水の温度の均一化を促進できる。このため暖機促進システム1Aでは、これにより熱交換部33の過熱をより一層効果的に抑制できる。
また暖機促進システム1Aでは、冷却水を自然対流させることで、冷却水が熱交換部33で回収した排気の熱をエンジン50の暖機促進に利用している。このため暖機促進システム1Aでは、エネルギの有効利用を図りつつエンジン50の更なる暖機の促進を図ることができる。また暖機促進システム1Aでは、冷却水経路Pを流通する冷却水の流れによって、冷却水が熱交換部33で回収した排気の熱をヒータコア64でも利用することができる。このため暖機促進システム1Aでは、これによりさらにエネルギの有効利用を図ることができる。
さらに暖機促進システム1Aでは、シリンダブロック52の側面近傍に、水平方向にW/J522が位置するようにEGRヒータ30A(より具体的には熱交換部33)を配置している。このため暖機促進システム1Aでは、W/J522、熱交換部33間で発生させる冷却水の自然対流の実効性を確保することができる。
さらに暖機促進システム1Aでは、シリンダ521の周囲に設けられたW/J522および熱交換部33間で冷却水の自然対流を行う。このため暖機促進システム1Aでは、エンジンフリクションの大きな要因であるピストン・シリンダ間の油膜の温度を効果的に上昇させることができる点で、効率的に暖機促進を図ることもできる。
本実施例に係る暖機促進システム1Bは、EGRクーラ30Aの代わりにEGRクーラ30Bを備えている点以外、暖機促進システム1Aと実質的に同一のものとなっている。このため暖機促進システム1Bについては図示省略する。
図9に示すようにEGRクーラ30Bは、複数(ここでは4つ)の冷却水入口部34を備えている点以外、EGRクーラ30Aと実質的に同一となっている。
暖機促進システム1Bにおいても、実施例1で前述したようにECU70Aの動作が行われる。この点、暖機促進システム1Bでは、機関暖機時にW/J522と熱交換部33内の冷却水通路との間で、複数の冷却水入口部34を介した冷却水の自然対流が発生することになる。このため暖機促進システム1Bでは、自然対流による冷却水の移動がよりスムースに行われ、以って実効性の高い態様で更なるエンジン50の暖機促進を図ることができる。また暖機促進システム1Bでは、これにより冷却水経路Pを流通する冷却水の流れをより活発にできることから、さらに好適に熱交換部33の過熱の抑制やエネルギの有効利用を図ることもできる。
本実施例にかかる暖機促進システム1Cは、ECU70Aの代わりにECU70Bを備えている点以外、暖機促進システム1Bと実質的に同一のものとなっている。このため本実施例では暖機促進システム1Cについては図示省略する。なお、実施例1で前述した暖機促進システム1Aにおいて、ECU70Aの代わりにECU70Bを備えることも可能である。
ECU70Bは、流通制御手段が以下に示すように実現される点と、以下に示す温度推定手段がさらに機能的に実現される点以外、ECU70Aと実質的に同一のものとなっている。
ECU70Bでは、流通制御手段が、機関暖機時に熱交換部33における冷却水の温度THW2が第2の所定値未満である場合に熱交換部33の排気の流通を許可し、第2の所定値以上である場合に熱交換部33の排気の流通を禁止するように切替弁37を制御するよう実現される。
このとき同時に流通制御手段は、機関暖機時に冷却水温THW2が第2の所定値未満である場合にバイパス通路部36の排気の流通を禁止し、第2の所定値以上である場合に、バイパス通路部36の排気の流通を許可するように切替弁37を制御するよう実現される。
温度推定手段は冷却水温THW2を推定するように実現される。具体的には温度推定手段は、冷却水温THW2と相関関係を有する各種のパラメータ(例えば燃料噴射量、エンジン負荷率、アクセル開度、吸入空気量、吸気温、EGR率など)に基づいて熱交換部33における冷却水の温度を推定する。なお、冷却水温THW2は例えば温度センサなどの検知手段を利用して直接検出されてもよい。
次にECU70Bの動作を図10に示すフローチャートを用いて説明する。ECU70Bは、機関暖機時であるか否かを判定する(ステップS1)。否定判定であれば、本フローチャートを一旦終了する。一方、ステップS1で肯定判定であれば、ECU70Bは電動W/P61の駆動を停止する(ステップS2)。これにより、エンジン50の暖機を促進できる。続いてECU70Bは、冷却水温THW2が第2の所定値未満であるか否かを判定する(ステップS5)。この点、第2の所定値は熱交換部33が過熱する虞があるか否かを判定するための判定値となっており、冷却水温THW2が第2の所定値未満である場合は、熱交換部33が過熱する虞がない場合に対応する。
このためステップS5で肯定判定であれば、ECU70Bは熱交換部33の排気の流通を許可するように切替弁37を制御する(ステップS6)。これにより、冷却水の自然対流による更なるエンジン50の暖機促進を図ることができる。一方、ステップS5で否定判定であれば、ECU70Bは熱交換部33の排気の流通を禁止するように切替弁37を制御する(ステップS7)。これにより、熱交換部33が過熱する虞がある場合に、熱交換部33の過熱を防止することができる。
なお、ステップS5で否定判定であった場合には、例えば排気還流そのものを中止することも考えられる。これに対して暖機促進システム1Cでは、ステップS5で否定判定であった場合に、ステップS7で同時にバイパス通路部36の排気の流通を許可する。このためこれにより、暖機促進システム1Cでは、ステップS5で否定判定であった場合に即座に排気還流を中止する場合と比較して排気エミッションが悪化することもさらに抑制できる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
例えば上述した実施例では、電動W/P61が可変ウォータポンプである場合について説明した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、可変ウォータポンプは例えば少なくとも冷却水の流量をゼロにすることが可能なクラッチ機構付きのウォータポンプであってもよい。
また上述した実施例では構成上、合理的であることから各EGRクーラ30がバイパス通路部36を備える場合について説明した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られずバイパス手段はEGRクーラと別体であってもよい。
またこれに関連し、上述した実施例では構成上、合理的であることから切替弁37が流通制限手段であると同時にバイパス流通制限手段である場合について説明した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、流通制限手段とバイパス流通制限手段とは個別に構成されてもよい。またこの場合、これらそれぞれに対応する流通制御手段が、例えば流通制御手段とバイパス流通制御手段として個別に構成されてもよい。
また、停止制御手段や流通制御手段や温度推定手段などの各種手段は主にエンジン50を制御する各ECU70で実現することが合理的であるが、例えばその他の電子制御装置や専用の電子回路などのハードウェアやこれらの組み合わせによって実現されてもよい。この点、かかる各種手段は、例えば複数の電子制御装置や複数の電子回路等のハードウェアや電子制御装置と電子回路等のハードウェアとの組み合わせによって分散制御的に実現されてもよい。
1 暖機促進システム
30 EGRクーラ
31 一端部
32 他端部
33 熱交換部
34 冷却水入口部
35 冷却水出口部
36 バイパス通路部
37 切替弁
40 過給機
50 エンジン
51 シリンダヘッド
52 シリンダブロック
521 シリンダ
522 W/J
61 電動W/P
62 ラジエータ
70 ECU

Claims (2)

  1. 第1の冷却水通路が形成されたシリンダブロックを備えるエンジンと、
    前記第1の冷却水通路が組み込まれた冷却水循環経路に冷却水を圧送するとともに、圧送する冷却水の流量を可変にする可変ウォータポンプと、
    前記冷却水循環経路において、前記第1の冷却水通路の下流側に組み込まれる第2の冷却水通路が形成されるとともに、前記エンジンに還流される排気と前記エンジンの冷却水との間での熱交換を行う熱交換手段と、
    前記第1の冷却水通路と前記第2の冷却水通路とを連通する複数の連通部と、
    前記エンジンの暖機時に前記可変ウォータポンプの駆動を停止する停止制御手段と、
    を備えるエンジンの暖機促進システム。
  2. 請求項1記載のエンジンの暖機促進システムであって、
    前記熱交換手段の排気の流通を許可、禁止することが可能な流通制限手段と、
    前記エンジンの暖機時に、前記熱交換手段における冷却水の温度が所定値未満である場合に、前記熱交換手段の排気の流通を許可し、前記熱交換手段における冷却水の温度が所定値以上である場合に、前記熱交換手段の排気の流通を禁止するように前記流通制限手段を制御する流通制御手段と、
    をさらに備えるエンジンの暖機促進システム。
JP2009223448A 2009-09-28 2009-09-28 エンジンの暖機促進システム Expired - Fee Related JP5304573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009223448A JP5304573B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 エンジンの暖機促進システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009223448A JP5304573B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 エンジンの暖機促進システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011069341A true JP2011069341A (ja) 2011-04-07
JP5304573B2 JP5304573B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=44014829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009223448A Expired - Fee Related JP5304573B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 エンジンの暖機促進システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5304573B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194612A (ja) * 2012-03-20 2013-09-30 Denso Corp 過給機冷却装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231929A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Tokyo Radiator Mfg Co Ltd Egrクーラ用熱交換器の冷却水入口構造
JP2008274885A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置
JP2009216028A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231929A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Tokyo Radiator Mfg Co Ltd Egrクーラ用熱交換器の冷却水入口構造
JP2008274885A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置
JP2009216028A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194612A (ja) * 2012-03-20 2013-09-30 Denso Corp 過給機冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5304573B2 (ja) 2013-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6051989B2 (ja) エンジンの冷却装置
US7594483B2 (en) Internal combustion engine cooling system
JP2018127915A (ja) エンジン冷却システム
JP5742702B2 (ja) 冷却装置の制御装置
JP5282827B2 (ja) エンジンの冷却装置
JP5880576B2 (ja) 冷却システムの制御装置
JP2008232031A (ja) 排気熱回収装置
CN103261616B (zh) 发动机的冷却装置
JP6414194B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018119423A (ja) エンジン冷却システム
JP6007128B2 (ja) 排気再循環装置の冷却装置
JP2011080403A (ja) エンジンの暖機促進システム
JP2013007338A (ja) 内燃機関冷却水循環装置
JP5267654B2 (ja) エンジンの冷却装置
JP2010285894A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP5051306B2 (ja) エンジンの冷却装置
JP5304573B2 (ja) エンジンの暖機促進システム
JP2009068398A (ja) 内燃機関
EP2757245A1 (en) Egr gas cooling system
JP2012188966A (ja) エンジンの冷却システム
JP2006132469A (ja) Egrガスの冷却装置
JP2009287455A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP5848879B2 (ja) エンジンの冷却システム
JP7347138B2 (ja) 車両の冷却水システム
JP5278372B2 (ja) 車両の冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees