JP2011069308A - 軸流タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】軸流タービンにおいて、動翼周速が大きい場合でも、動翼の相対流入速度を抑制し、動翼流入部で生じる衝撃波の発生を抑制して、大きな出力を得る、すなわちタービン効率を向上させることができる。
【解決手段】外周側ダイアフラム5に固定された静翼3と、タービンロータ1に固定された動翼2とからなり、作動流体流路4中に設けられるタービン段落を有する軸流タービンであって、作動流体流路4と連通し、タービン半径方向に対しタービンロータ回転方向に傾斜する通気孔12を、静翼と動翼との間に、かつタービン周方向に離間して複数有する外周側ダイアフラム5と、外周側ダイアフラム5の外周側に環状に形成され、通気孔12、及び動翼の作動流体流れ方向下流側の作動流体流路4と連通するバイパス流路15とを有することを特徴とする軸流タービン。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気タービンやガスタービン等の軸流タービンに関する。
特許文献1には、外周側ダイアフラムおよび内周側ダイアフラムに固定された静翼と、タービン中心軸周りに回転するタービンロータに固定された動翼とからなるタービン段落を作動流体流路内に複数備え、高圧の作動流体が流路内低圧部に向かって膨張する時に生じる運動エネルギーを、静翼と動翼から構成されるタービン段落により回転力に変える機能を持つ軸流タービンが開示されている。
特許文献1に記載されたような多段落を有する軸流タービンでは、段落当たりの出力を増加させるために、単位時間当たりに流れる作動流体の質量である流量を増加させたい要求がある。流量を増加させ、段落当たりの出力を増加させることによって、段落数を変えずに発電量を増加させることが可能となる。
ここで、流量を増加させるためには、作動流体が流れる部分のタービン回転軸方向からみた面積である環帯面積を大きくすることが有効である。軸流タービンの場合には、環帯面積は、翼長と、翼の外周端直径と内周端直径とを足して2で割った平均直径との積に円周率をかけたものとなるため、環帯面積の増加のために、翼長と平均直径を大きくすることが行われている。
特開2003−27901号公報
しかしながら、翼長や平均直径を大きくすると、動翼の回転速度である周速も大きくなる。動翼の周速は半径位置が一番大きい外周端、すなわち動翼先端部で最も大きくなる。動翼周速がある限界速度、例えばその場所での音速の2倍近く、もしくは2倍を超えるようになると、動翼に流入してくる作動流体の流れの動翼に対する相対速度(以下、動翼相対流入速度と記載する)が超音速となる。動翼相対流入速度が超音速となると、動翼上流側で不連続な圧力上昇を伴う衝撃波が発生する。衝撃波が発生すると、衝撃波そのものによるエントロピー上昇に加え、衝撃波が翼面の境界層と干渉して、その不連続な圧力上昇により境界層厚さが増加し、さらにははく離を生じさせることなどによるエントロピー上昇が生じる。この衝撃波によるエントロピー上昇により、タービン段落の環帯面積を増加させ、作動流体の流量を増加させたにも関わらず、増加流量分に相当する回転力すなわち出力が増えないことがある。そのため、限界周速を越えて環帯面積を大きくすることにより、段落当たりの出力増加を実現するためには、動翼流入部で生じる衝撃波を無くす、もしくは弱くすることが重要であり、そのためには、動翼相対流入速度を小さくする必要がある。
そこで、本発明の目的は、衝撃波の発生を抑制し、タービン段落効率を向上させることができる軸流タービンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、外周側ダイアフラムに固定された静翼と、タービンロータに固定された動翼とで構成され、作動流体流路中に設けられるタービン段落を備える軸流タービンにおいて、静翼から吐出した作動流体の一部を、外周側ダイアフラムの外周側に、かつタービン半径方向に対し前記タービンロータ回転方向に傾斜する方向に誘引して、動翼の作動流体流れ方向下流側に流下させる作動流体誘引手段を設ける。
本発明によれば、軸流タービンにおいて、衝撃波の発生を抑制し、タービン段落効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンのタービン段落部の要部構造を表す断面図である。 図1に図示したA−A断面をタービン軸方向上流側からみた断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンの外周側ダイアフラムの流路側壁面をタービン半径方向から見た説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンにおける作動流体の流れを模式的に表す説明図である。 動翼の周速が大きい場合の、静翼流出速度,動翼周速,動翼の相対流入速度の関係を模式的に表す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンの、動翼相対流入速度の増加を抑制する効果を模式的に表す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる軸流タービンのタービン段落部の要部構造を表す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる軸流タービン中間段落の要部構造を表す断面図である。 図8に図示したB−B断面をタービン軸方向上流側からみた断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る蒸気タービンの外周側ダイアフラムの流路側面をタービン半径方向から見た説明図である。 本発明の第5の実施の形態に係る軸流タービンの外周側ダイアフラムの流路側面をタービン半径方向から見た説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、各図面を通し、同等の構成要素には同一の符号を付してある。
本発明の第1の実施の形態として、本発明を軸流タービンの最終段落に適用した例を以下説明する。
始めに図1乃至図3を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンの基本構造について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンのタービン段落部の要部構造を表す子午面断面図である。図2は、図1に示したA−A断面をタービン軸方向上流側からみた断面図である。図3は、図1の外周側ダイアフラム5の流路側壁面5aをタービン半径方向から見た図である。
図1に示すように、軸流タービンのタービン段落は、作動流体19が流れる作動流体流路4中の作動流体流れ方向上流側(以下単に上流側と記載する)の高圧部P0と作動流体流れ方向下流側(以下単に下流側と記載する)の低圧部P1との間に設けられている。図示しないタービンケーシングのタービン半径方向内周側(以下、単に内周側と記載する)に固定部材14を介して外周側ダイアフラム5が設けられており、その内周側に内周側ダイアフラム6が設けられている。また内周側ダイアフラム6の内周側には、タービン中心軸18周りに回転するタービンロータ1が設けられている。タービン段落は、外周側ダイアフラム5と内周側ダイアフラム6との間にタービン周方向に複数枚固定された静翼3と、タービンロータ1に、静翼3の下流側に対向するように周方向に複数枚設けられた動翼2とからなる。多段落型の軸流タービンの場合には、このタービン段落がタービン軸方向に複数回繰り返して設けられている。なお、高圧部P0の作動流体入口に最も近い段落を初段落といい、低圧部P1の作動流体出口に最も近い段落を最終段落という。
動翼2の外周側の先端には、シュラウド10が設けられている。シュラウド10と対向する外周側ダイアフラム5の内周面には、動翼部を通らずに漏れる作動流体を低減するためのシール構造11が設けられている。また、図1に示すように、軸流タービン最終段落の出口側には、外周側流路壁7と内周側流路壁8により形成される、円環状のディフューザ流路を構成する排気室9が設けられている。
外周側ダイアフラム5の静翼3出口と動翼2入口との間には、外周側ダイアフラム5の外周側壁面5bから内周側壁面(流路側壁面5a)へ貫通し、作動流体流路4と連通する通気孔12が設けられている。さらに外周側ダイアフラム5の外周側には、通気孔12と、動翼2の下流側の、最終段落出口付近の作動流体流路4とに連通するバイパス流路15が設けられている。このバイパス流路15は、環状流路16とスリット17とで構成される。
環状流路16は、内周側壁面を外周側ダイアフラム5の外周側壁面5bで構成され、外周側壁面を外周側流路壁7で構成されている。図2に示すように、環状流路16は、外周側ダイアフラム5と外周側流路壁7との間にタービン周方向に延伸して形成される円環状の流路である。
スリット17は、外周側ダイアフラム5と外周側流路壁7との間にタービン周方向(以下、単に周方向と記載する)に延伸して設けられており、図1に示すように、動翼2下流側の排気室9入口部付近に開口する流路である。
本実施の形態では、通気孔12,環状流路16、及びスリット17が連通しており、静翼3から吐出した作動流体19の一部を動翼2をバイパスして、動翼下流側の作動流体流路4に導く流路を構成している。
図2及び図3を用いて、通気孔12の構造について詳細に説明する。図2に示すように、通気孔12は、外周側ダイアフラム5の内周側から外周側に向かって、タービン半径方向に対してタービンロータ1の回転方向20(以下、単に回転方向と記載する)の方向に傾斜して形成されている。この傾斜角度は、もっとも極端な例としては、図2に示すように回転方向の接線方向とする。なお、図2では代表として通気孔12を3箇所図示しているが、実際には、通気孔12は、一定の間隔で離間して、周方向全周に亘って複数設けられている。
図3に、図1の外周側ダイアフラム5の流路側壁面5aをタービン半径方向から見た図を示す。なお、矢印20はタービンロータ1の回転方向を表す。図3に示すように通気孔12は、周方向に離間して複数設けられる。また、通気孔12は、静翼の出口方向21に沿って、タービン軸方向22に対して回転方向20に傾斜しつつ、静翼3の後縁位置から下流側に向かって延伸して設けられる。通気孔12の幅は、静翼の後縁厚みに翼の背側と腹側に付着する作動流体の液膜厚さを足した長さの数倍とする。また、作動流体23の通気流量を調整するための通気孔12の流路面積調整は、タービン軸方向長さの調整で行う。なお、本実施例において通気孔12の周方向配置位置は、静翼後縁部に限定する必要はない。
通気孔12は、外周側ダイアフラム5自体を穿通することによって形成しても良いが、外周側ダイアフラムに形成した周方向に延伸するリング状のスリットに、外周側ダイアフラム5の内周側から外周側に向かってロータ回転方向に傾いた仕切り板を挿入することによって形成しても良い。
次に、図2,図4乃至図6を用いて本実施の形態の作用,効果について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンにおける作動流体の流れを模式的に表す図である。図5は、動翼の周速が大きい場合の、静翼流出速度V,動翼周速U、および動翼相対流入速度Wの関係を模式的に表す図である。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る軸流タービンの、動翼相対流入速度Wの増加を抑制する効果を模式的に表す図である。
図4に示したように、環状流路16は排気室9と圧力損失が小さい広いスリット17を介して連通しているため、環状流路16内の圧力P16は排気室9の圧力P1と等しいと考えることができる。したがって、図2に示すように静・動翼間の外周側13の圧力P13に対し、環状流路16内の圧力P16は小さいため、圧力差P13−P16に誘起されて、図2及び図4に示すように、通気孔12には、外周側ダイアフラムの内周側から外周側に向かう作動流体の吸い込み流24が誘起される。また図4に示すように、通気孔12を介して作動流体流路4から環状流路16に誘引された作動流体の流れ25は、スリット17を通って、小さな流速で排気室9へ流れる。
図2に示すように、作動流体流路4内の静・動翼間外周側の静圧P13と、排気室9と連通している環状流路16の圧力P16との圧力差P13−P16によって、静翼外周部13から吐出した作動流体が通気孔12を介して環状流路16に誘引される際、吸い込み流24が誘起されるが、通気孔12がタービンロータ1の回転方向に傾斜しているため、静・動翼間の外周側13に回転方向20と同じ方向の旋回速度を誘起される。
図5は、静・動翼間の一般的な速度三角形の模式図である。高圧P0の作動流体26は、周方向に隣接する静翼3a,3b間を通過することによって加速し、転向され速度V(静翼流出速度V)の流れとなる。この静翼流出速度Vの流れを動翼2と一緒に回転する相対座標系で見ると、動翼2は回転方向20に周速Uで回転しているため、図5に示すようにベクトルVとベクトルUの合成により、動翼相対流入速度は速度Wの流れとなる。このベクトルV,ベクトルUとベクトルWから構成される三角形を速度三角形と呼ぶ。図5に示した速度三角形から明らかなように、動翼周速Uが大きくなると動翼に流入する相対流速Wは大きくなる。動翼相対流入速度Wを小さくするためには、静翼流出速度Vを大きくする必要がある。しかし、段落入口の作動流体の状態量が固定されているとき、静翼流出速度Vを大きくするには、静・動翼間での静圧P13を小さくして、圧力比P13/P0を小さくする必要があるが、静圧P13は静翼出口の旋回速度場によって外周側ほど大きくなり、翼長が長くなるほど、旋回速度場の影響が強くなり、P13を小さくすることは難しくなる。すなわち静翼流出速度Vを大きくすることは難しくなる。
一方、本実施の形態では、図6に示すように、動翼の回転方向20は、静翼の流出速度Vの回転方向20の接線方向成分VT1と同じ向きであるため、静翼の流出速度V1を大きくする効果をもつ。即ち、通気孔12を介してバイパス流路15へ、回転方向20の吸い込み流24を誘起させることで、静翼流出速度V1の回転方向成分であるVT1はVT2に加速される。VT1からVT2へ加速されることにより、静翼流出速度V自体が大きくなる効果が得られるので、周速Uが同じにもかかわらず、動翼に流入する相対速度W1をW2に減速させることができる。このため、吸い込み流24が無く動翼相対流入速度W1が超音速となる場合に、本実施の形態の構成を適用すれば、吸い込み流24により、動翼相対流入速度W2を音速以下とすることができ、動翼入口の衝撃波の発生を抑制して、それに伴う損失の増加を回避し、出力を増大させ、タービン段落効率を向上させることができる。また、本実施の形態は、タービン段落の長翼化を図り、限界周速を越えて環帯面積が増加した場合に特に有効であり、出力増加を実現でき、タービン段落の効率を向上できる。
なお、図3に示すように、通気孔12にタービン軸方向に幅を持たせることで、静翼を出た流れは、吸い込み流24により動翼入口に向かって徐々にロータ回転方向20に加速され、流れ23のような流れ方向になり、動翼相対流入速度を減少させることが可能となる。
本実施の形態は、排気室を下流段の入口部と読み替えれば、最終段落に限らず、中間段落においても適用できる。例として中間段落の抽気段落に本発明を適用した例を後述する実施例3に示す。
また、本実施の形態の効果は、蒸気,空気などの作動流体によらず有効である。
次に図7を用いて本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の基本構成は、第1の実施の形態と同一であり、以下第1の実施の形態と異なる構成要素について図7を用いて説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係わる軸流タービン最終段落の要部構造を表す断面図であり、図1と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。本実施の形態では、環状流路16を構成する外周側流路壁7に、環状流路16と外周側流路壁7の外周側に形成された排気室(図示せず)とを連通する排気流路27が設けられている。外周側流路壁7の外周側に形成された排気室は、外周側流路壁7及び内周側流路壁8が形成する排気室内のディフューザ流路を通過し、静圧回復した作動流体が流れる流路であり、静翼出口よりも圧力が低い。よって、通気孔12を通して環状流路16に吸い込まれた作動流体24は、スリットもしくは穴状の排気流路27を通過し、段落の外周側の空間に誘引され、排出される。よって、本実施の形態の構成によれば、第1の実施の形態に係る段落下流側に排出する構造と比べ、外周側流路壁7に穴27を設ける必要はあるものの、環状流路16から排出される作動流体流れと、動翼2を出てくる作動流体流れとの干渉を抑制することができ、エネルギー損失を生じさせる可能性を低下させることができる。
従って、本実施の形態の構成を適用することにより、第1の実施の形態と同様に、動翼相対流入速度を抑制することができ、動翼入口の衝撃波の発生を抑制し、それに伴う損失の増加を回避し、出力を増大させ、タービン段落効率を向上させることができる。また、本実施の形態を適用することにより、第1の実施の形態と比較してバイパス流路15から排出される作動流体流れと、動翼2を出てくる作動流体流れとの干渉を抑制することができ、エネルギー損失が生じる可能性を低下させることができる。
また、本実施の形態の効果は、蒸気,空気などの作動流体によらず有効である。
次に図8及び図9を用いて本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明を軸流タービンの中間段落に適用した例であり、特に抽気段落に適用した例である。図8は、本発明の第3の実施の形態に係る軸流タービン中間段落部の要部構造を表す子午面断面図である。図9は、図8に示したB−B断面をタービン軸方向上流側からみた断面図である。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係わる軸流タービン中間段落の要部構造を表す断面図である。本実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成要素については同一符号を付し説明を省略する。図8に示すように、タービンケーシング29と、タービンケーシング29にタービン軸方向に複数固定された外周側ダイアフラム5との間に、タービン周方向に円環状に形成された抽気室30が形成されている。抽気室30には図示しない抽気配管が周方向に複数接続されており、動翼2の外周端付近を通過した作動流体主流19の一部は、外周側ダイアフラム間に形成された周方向に延伸するスリット31を介して抽気室30に導かれ、抽気配管を介してタービンケーシング外へ抽気される。
本実施の形態では、抽気室30より上流側の、抽気室30を構成する外周側ダイアフラム5の静翼3出口と動翼2入口との間に、作動流体流路4と抽気室30とに連通する通気孔12が設けられており、動翼2の下流側の作動流体流路4と連通する排気室30によって、バイパス流路15が構成される。
図9に示すように、本実施の形態では、通気孔12は、抽気室30と連通しており、第1の実施の形態と同様に、外周側ダイアフラム5の内周側から外周側に向かって、タービン半径方向に対してタービンロータ1の回転方向20に傾斜して形成されている。なお、本実施の形態においても、実際には、通気孔12は、一定の間隔で離間して、周方向全周に亘って複数設けられている。
なお、図8の外周側ダイアフラム5の流路側面5aをタービン半径方向から見た構成は、基本的に第1の実施の形態と同一であり説明を省略する。
本実施の形態の作用効果について説明する。抽気室30は、動翼2下流側の作動流体流路4とスリット31を介して連通しており、抽気室内圧P30は、動翼2下流側の作動流体流路4と等しいと考えることができる。そのため、作動流体流路4内の静・動翼間外周側の静圧P13と抽気室内圧P30の圧力差によって、外周側ダイアフラム5の内周側から外周側に向かう作動流体の吸い込み流32が誘起される。図8に示すように、通気孔12を通過した作動流体流れ32は、抽気室に抽気された抽気流33と共にタービンケーシング外へ抽気される。
よって、本実施の形態の構成によれば、第1の実施の形態と同様に、中間段落においても、動翼相対流入速度を抑制することができ、動翼入口の衝撃波の発生を抑制し、それに伴う損失の増加を回避し、出力を増大させ、タービン段落効率を向上させることができる。
また、本実施の形態の効果は、蒸気,空気などの作動流体によらず有効である。
次に本発明の第4の実施形態として、本発明を蒸気タービンの低圧タービン最終段落に適用した例について図面を用いて説明する。
本実施の形態の基本構造は前述した第1の実施の形態と同一であり、同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。以下、本実施の形態において、第1の実施の形態と異なる構成について図10を用いて説明する。図10は、本実施の形態に係る軸流タービンの外周側ダイアフラムの流路側面をタービン半径方向から見た図である。
本実施の形態が、前述した第1の実施の形態と異なる点は、まず、作動流体36が蒸気であることである。出口側に気相の蒸気を液相の水に変換することにより低圧部を生じさせる蒸気タービンにおいては、最終段落等の出口に近いタービン段落の蒸気は、湿り蒸気とよばれる気液二相流状態となっている。液相の大部分は小さな水滴として、気相である蒸気とほぼ同じ速度で流れていて回転力を生み出すことに寄与しているが、液相の一部は、翼面や側壁面上で液膜となり、その液膜が再び蒸気中に大きな液滴として放出される。この再放出された粗大液滴は、回転する動翼に当たってエロ−ジョンを発生させる可能性がある。このエロージョンは周速が大きいほど大きくなるために、環帯面積を大きくした場合、動翼周速が大きくなるため、より深刻な問題となる可能性がある。また、エロ−ジョンは、動翼の形状を変えることで性能を低下させるだけでなく、回転体の振動によりその損傷が進展し破断に至る起点となる可能性もある。また、壁面から再放出された粗大液滴が動翼に当たることは、動翼の回転に対してはブレーキとして作用することを意味するため、得られる回転力が小さくなる。また、壁面から再放出された粗大水滴は、主流の蒸気に対して速度が遅いため、主流蒸気と一緒に流れると、主流の運動エネルギーを奪うため、このことによっても得られる回転力は小さくなる。すなわち、粗大水滴は、信頼性とタービン効率の両方を低下させる原因となる。
しかし、本実施の形態では、図10に示すように、通気孔12は、静翼の出口方向34に沿って、タービン軸方向に対して傾斜しつつ、静翼3の後縁位置から下流側に向かって設けられているため、静翼外周側ダイアフラム5の流路側面5a上を流れてくる液膜を、蒸気の吸い込む流35と共に通気孔12を介して作動流体流路の外部に吸い出すことができる。液膜や粗大水滴は、静翼出口部で周方向に均一に分布するのではなく、静翼翼面に付着しているために、大部分が静翼の後縁部集中しているため、本実施の形態の通気孔12であれば効率よく粗大水滴を除去でき、動翼2に衝突する粗大水滴を低減することができる。よって、粗大水滴に起因する信頼性とタービン効率の低下を抑制できる。
本実施の形態では、第1の実施形態と基本構造は同一であり、吸い込み流により、動翼相対流入速度を抑制することができ、動翼入口の衝撃波の発生を抑制し、それに伴う損失の増加を回避し、出力を増大させ、タービン段落効率を向上させることができる。また、本実施の形態では、作動流体である蒸気が保持する粗大水滴に起因する信頼性とタービン効率の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態は、排気室を下流段の入口部と読み替えれば、最終段落に限らず、中間段落においても適用できる。
次に図11を用いて、本発明の第5の実施の形態について説明する。
本実施の形態の基本構成は、第1の実施の形態と同一であり、以下第1の実施の形態と異なる構成要素について図11を用いて説明する。
図11は、図1の外周側ダイアフラム5の流路側面5aをタービン半径方向から見た図である。図1と同一の構成要素については同一符号を付し、説明を省略する。本実施の形態では、通気孔12は、穴状に開口しており、静翼の後縁部から、静翼の作動流体出口方向に沿ってタービン軸方向にも離間して複数設けられている。開口部を穴状とし、円筒状の通気孔とすることで、第1の実施の形態と比較して通気孔12を容易に製作することができる。
従って、本実施の形態の構成を適用することにより、第1の実施の形態と同様に、動翼相対流入速度を抑制することができ、動翼入口の衝撃波の発生を抑制し、それに伴う損失の増加を回避し、出力を増大させ、タービン段落効率を向上させることができる。また、本実施の形態を適用することにより、第1の実施の形態と比較して通気孔12を容易に製作することができ、製作コストを低減できる。
なお、本実施の形態の通気孔は、前述した第2乃至4の実施の形態にも適用することができる。
以上、各実施の形態で説明したように、本発明は、静翼外周側ダイアフラムの静・動翼間部に、段落出口と連通する、内周側から外周側に向かってタービン半径方向に対し回転方向に傾いた通気孔を設けることにより、周速が大きい段落においても動翼の超音速流入による衝撃波損失の発生を抑え、タービン段落効率を向上させることができる。
この本発明の動翼相対流入速度を低減し、衝撃波損失を低減する効果は、蒸気,空気などの作動流体によらず有効である。
1 タービンロータ
2 動翼
3 静翼
5 外周側ダイアフラム
6 内周側ダイアフラム
7 外周側流路壁
9 排気室
12 通気孔
15 バイパス流路
16 環状流路
17 スリット
29 タービンケーシング
30 抽気室

Claims (8)

  1. 外周側ダイアフラムに固定された静翼と、タービンロータに固定された動翼とで構成され、作動流体流路中に設けられるタービン段落を備える軸流タービンであって、
    前記静翼から吐出した作動流体の一部を、前記外周側ダイアフラムの外周側に、かつタービン半径方向に対し前記タービンロータ回転方向に傾斜する方向に誘引し、前記動翼の作動流体流れ方向下流側に流下させる作動流体誘引手段を備えることを特徴とする軸流タービン。
  2. 請求項1記載の軸流タービンであって、
    前記作動流体誘引手段は、
    前記作動流体流路と連通し、タービン半径方向に対し前記タービンロータ回転方向に傾
    斜する通気孔を、前記静翼と前記動翼との間に、かつタービン周方向に離間して複数有す
    る前記外周側ダイアフラムと、
    前記外周側ダイアフラムの外周側に環状に形成され、前記通気孔と接続し、前記動翼の作動流体流れ方向下流側の前記作動流体流路と連通するバイパス流路とで構成されることを特徴とする軸流タービン。
  3. 外周側ダイアフラムに固定された静翼と、タービンロータに固定された動翼とで構成され、作動流体流路中に設けられるタービン段落を備える軸流タービンであって、
    前記作動流体流路と連通し、タービン半径方向に対し前記タービンロータ回転方向に傾
    斜する通気孔を、前記静翼と前記動翼との間に、かつタービン周方向に離間して複数有す
    る前記外周側ダイアフラムと、
    前記外周側ダイアフラムの外周に環状に形成され、前記通気孔と接続し、前記動翼の作動流体流れ方向下流側の前記作動流体流路と連通するバイパス流路とを備えることを特徴とする軸流タービン。
  4. 請求項2又は3記載の軸流タービンであって、
    前記作動流体流路を流下する作動流体は蒸気であり、
    前記通気孔は、前記静翼の後縁部下流から、前記静翼の作動流体出口方向に沿って、前記動翼入口に向かって延伸していることを特徴とする軸流タービン。
  5. 請求項2又は3記載の軸流タービンであって、
    前記通気孔は、タービン軸方向に離間して複数設けられた円筒状の孔で構成されていることを特徴とする軸流タービン。
  6. 請求項2又は3記載の軸流タービンであって、
    前記バイパス流路は、前記バイパス流路の外周側に設けられた排気流路と連通していることを特徴とする軸流タービン。
  7. 請求項2又は3記載の軸流タービンであって、
    前記タービン段落は、中間段落であり、
    前記バイパス流路は、前記外周側ダイアフラムと前記外周側ダイアフラムを固定するタービンケーシングとの間に形成された環状の抽気室であることを特徴とする軸流タービン。
  8. 請求項2又は3記載の軸流タービンであって、
    前記タービン段落は、最終段落であり、
    前記バイパス流路は、外周側ダイアフラムと、排気室を構成する外周側流路壁との間に形成されており、前記排気室入口部の前記作動流体流路と連通していることを特徴とする軸流タービン。
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