JP2011068609A - 水系用の防藻剤及びその使用方法 - Google Patents

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Michihiko Ikeda
道彦 池田
Norimi Kurokawa
典美 黒川
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Abstract

【課題】 腐食性、刺激性等がなく、取扱いが容易で、残効性もあり、排水等による環境負荷を低減し、更に薬剤感受性が低下した藻類に対しても効果を有することができる水系の防藻剤を提供する。
【解決手段】 除草剤として知られているイソウロン及びクロルフタリムを有効成分として含有する防藻剤を使用することにより、腐食性や刺激性がなく、かつ取り扱いが容易で、残効性があり、排水等による環境負荷を低減し、しかも薬剤感受性が低下した藻類に対しても効果を有する、水系用の防藻剤。
【選択図】なし

Description

本願発明は、一般空調用若しくは各種工業用水等の冷却水、貯水槽、及びプールおける藻類の繁殖によって生じる問題の防止に有効な水系用の防藻剤に関する。
クーリングタワー及び貯水槽等は、緑藻や藍藻が繁殖し、水質の悪化及び悪臭の発生等の問題が発生している。特にクーリングタワーにおいては、これらの藻類により冷却効率が低下したり、金属材料の腐食を誘起したり、また剥離したこれらの藻類が冷却系のパイプを閉塞する等の様々な問題が発生することが知られている。このような問題に対して、従来から、トリアジン系化合物、イソチアゾロン系化合物又は第4級アンモニウム化合物等の化合物が防藻剤として使用されている。しかし、これらの化合物はいずれも、腐食性、刺激性等が強く、また残効性が短いという課題があるばかりでなく、排水による環境汚染という新たな問題点も生じている。また藻類の中には、これらの化合物に対して薬剤感受性が低下した個体も出現しつつあり、その防除がますます困難になっている。
イソウロン(一般名、化学名:3−(5−ターシャリーブチルイソキサゾール−3−イル)−1,1−ジメチルウレア)は、主に非農耕地用除草剤として使用されている化合物であり(非特許文献1参照)、クロルフタリム(一般名、化学名:N−(4−クロロフェニル)−1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシイミド)は、芝、林業、苗畑等の土壌処理用除草剤である(非特許文献1参照)が、これらの化合物が水系の藻類等の防除を目的とした使用例は知られていない。
農薬ハンドブック 2005 日本植物防疫協会
従来から防藻剤として使用されている化合物は、腐食性、刺激性等が強く、また残効性が短いという課題があるばかりでなく、排水による環境汚染という新たな問題点も生じている。また藻類の中には、防藻剤として使用されている化合物に対して感受性が低下した個体も出現しつつあり、その防除がますます困難な課題となっている。
本願発明者らは鋭意研究を重ねた結果、従前から非農耕地用除草剤として使用されているイソウロンと土壌処理用除草剤として使用されているクロルフタリムをそれぞれ単独で用いた場合よりもこれら2化合物を組み合わせることにより、水系の藻類に対して高い防除効果を有し、且つ低約量で予期せぬ相乗効果が得られ、腐食性、刺激性等が無く、残効性も長く、排水による環境負荷を低減でき、また、薬剤に低感受性の藻類に対しても有効であることを見出し、本願発明を完成させるに至った。
すなわち、本願発明は、
[1]イソウロン及びクロルフタリムを有効成分として含有することを特徴とする水系用の防藻剤、
[2]イソウロン及びクロルフタリムとの質量比が、20:1〜1:20の範囲である、[1]に記載の水系用の防藻剤、
[3][1]又は[2]に記載の防藻剤の有効量を水系用に処理することを特徴とする防藻剤の使用方法、
に関する。
本願発明の水系用の防藻剤は、従来技術と比べて優れた性能を有し、かつ低薬量で優れた防藻効果を示すため、環境への負荷が少なく、また薬剤低感受性の藻類に対しても効果的に防除することができる。
本願発明の水系用の防藻剤は、イソウロン及びクロルフタリムを有効成分として含有することを特徴とする。イソウロン(例えば、柳井化学製原体、除草剤として日本農薬製、)及びクロルフタリム(例えば、三和化学製原体、除草剤として日本農薬製、)は共に、原体だけでなく除草剤として市販されているものも使用できる。
本願発明の水系用の防藻剤の有効成分であるイソウロン及びクロルフタリムとの混合割合は、対象となる藻類の種類ならびに当該組成物を防藻剤として使用する条件等に依存して適切に選択すればよいが、通常、イソウロンとクロルフタリムとの混合割合は、質量比で20:1〜1:20、好ましくは5:1〜1:5の範囲である。本願発明の当該防藻剤のイソウロンとクロルフタリムとの総含有量は、その剤型および使用目的等によっても異なるが、通常、水系用の防藻剤組成物全体の0.1質量%〜80質量%であり、好ましくは0.2質量%〜70質量%である。また本願発明の防藻剤としての処理薬量は、有効成分として0.1〜100mg/L、好ましくは0.5〜10mg/Lである。
本願発明の水系用の防藻剤は、使用目的に応じた形態で使用される。例えば、本願発明の水系用の防藻剤は、単にイソウロン及びクロルフタリムを混合したものでよいが、イソウロン及びクロルフタリムの他に適切な固体または液体担体、および界面活性剤またはその他の成分を配合したいわゆる製剤化したものが好ましい。また、有効成分としてイソウロン及びクロルフタリムに加えて他の防藻剤を配合しても良い。
本願発明の水系用の防藻剤に用いられる液体の担体としては、有効成分に悪影響を与えなければよく、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、セロソルブ、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、灯油等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、酢酸メチルエステル、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル、脂肪酸グリセリンエステル等のエステル類及びアセトニトリル等のニトリル類等が挙げられる。これらの液体の担体は、単独あるいは2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
本願発明の水系用の防藻剤に用いられる固体担体としては、有効成分に悪影響を与えない任意の担体、例えば、カオリン、ベントナイト、酸性白土等のクレー類、滑石粉、ロウ石粉等のタルク類、珪藻土、無水ケイ酸、雲母粉等のシリカ類、アルミナ、硫黄粉末、及び活性炭等が挙げられる。これらは単独でも2種以上を併用することもできる。
本願発明の水系用の防藻剤に用いられる界面活性剤としては、乳化、分散、湿潤、発泡又は拡展等の目的で使用することができ、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン及びポリプロピレングリコールブロックポリマー等の非イオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテルホスフェート、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、リグニンスルホネート、ジオクチルスルホサクシネート等の陰イオン系界面活性剤、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩及びアミンオキサイド等の陽イオン系界面活性剤等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。またこれらの界面活性剤は単独でも2種以上を併用することもできる。
その他の成分として本願発明の水系の防藻剤はさらに、他の防藻剤、防腐剤、防かび剤、殺虫剤、防錆剤、スケール防止剤、カゼイン、ゼラチン、澱粉、アルギン酸、寒天、CMC、ポリビニルアルコール、植物油、ベントナイト、クレゾール石けん等の補助剤、劣化防止剤、香料等を含有しても良い。
本願発明の水系用の防藻剤は、例えば農薬製造方法等に準じて通常の方法で製造すれば良く、適当な固体、液体又は粉体等の形態であり、必要に応じて補助剤等を適当な割合に配合して粉砕、融解、懸濁、混合、捏和、打錠、造粒、乾燥、含浸、吸着若しくは付着させ、使用目的に応じて適当な剤形、例えば錠剤、乳剤、乳懸濁剤、粉剤、粒剤、水和剤、顆粒水和剤、懸濁剤、フロアブル剤、液剤、ジャンボ剤又はパック剤等に調剤して使用することができ、錠剤、パック剤、液剤等が好ましい。
本願発明の水系用の防藻剤は特に各種工業用水・排水系および各種貯水系に適用できるが、この用途以外にも、建築物等の外装材料の保護剤としても使用することができる。この場合、例えば塗料に混ぜる場合には、当該塗料組成物100質量部に対して本願発明の水系用の防藻剤0.01〜20質量部であり、好ましくは0.1〜5質量部である。
本願発明の水系用の防藻剤は、一般に藻類等に対して広く作用する。本願発明の水系用の防藻剤によって発育が阻止、あるいは死滅し得る藻類としては、Chlorella属、Chlorococcum属、Klebsormidium属、Protococcus属、Scenedesmus属及びTrentepohlia属等の緑藻、Nostoc属、Oscillatoria属及びPhormidium属等の藍藻、Navicula属、Synedra属及びCymbella属等の珪藻等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
以下に本願発明の代表的な製剤例、試験例を示すが、本願発明はこれらに限定されるものではない。
製剤例1
イソウロン原体(純度95.0%)26.3質量部、クロルフタリム原体(純度99.0%)25.3質量部、ポリオキシエチレン スチリルフェニルエーテル硫酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物金属塩、ジアルキルスルホコハク酸金属塩の混合物4質量部、ホワイトカーボン5質量部及びクレー39.4質量部を混合し、サンプルミルで粉砕してイソウロンを25%、クロルフタリムを25%含む水和剤を得た。
製剤例2
イソウロン原体(純度95.0%)31.6質量部、クロルフタリム原体(純度99.0%)30.3質量部、炭酸水素ナトリウム17.9質量部、ポリエチレングリコール3.8質量部、カルボキシメチルセルロースカルシウム5.0質量部を混合し、そこへヒドロキシプロピルセルロース1.0質量部をエチルアルコール1.5質量部及びイオン交換水7.5質量部に溶かした液を入れ練合し、バスケット型造粒機にて造粒し、50℃で乾燥させ顆粒を調製した。本顆粒89.6質量部と無水クエン酸10.2質量部、ステアリン酸マグネシウム0.2質量部を混合し、混合物を打錠してイソウロンを30%、クロルフタリムを30%含む発泡錠剤(直径8mm、厚さ約4mm、平均重量200mg)を得た。
試験例1
96穴マイクロプレートにMDM培地200μl、藻の培養液25μl及び製剤例1にて製造した水和剤を所定濃度に調整した試験薬剤を25μl加え、25℃、7日間連続光下(lux)の条件で静置培養した。その後マイクロプレートレーダーで吸光度(680nm)を測定し、下記式1から防除価を算出し、その結果を第1表に示した。
[供試藻類]
Chlorella Vulgaris N−227(A)、Phormidium fovelarum
B−427(B)及び5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(CMI)を100ppm処理しても効果のない冷却水中の藻を連続培養したものを、CMI抵抗性藻(C)として用いた。
[式1]
防除価={1−処理区の吸光度増加/無処理区の吸光度増加}×100
Figure 2011068609
本願発明の水系の防藻剤は、相乗効果により感受性の藻類ばかりでなくCMI抵抗性の藻類にも高い防除効果を示すことが判った。

Claims (3)

  1. イソウロン及びクロルフタリムを有効成分として含有することを特徴とする水系用の防藻剤。
  2. イソウロン及びクロルフタリムとの質量比が、20:1〜1:20の範囲である、請求項1に記載の水系用の防藻剤。
  3. 請求項1又は2に記載の防藻剤の有効量を水系用に処理することを特徴とする防藻剤の使用方法。
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