JP5057791B2 - 水田用除草剤 - Google Patents
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Description
葉期程度であっても十分に処理可能であるような水田用除草剤に関する。
そこで、本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究を重ねて、これまでに除草処理可能な対象雑草が広く、薬害軽減可能な水稲用除草剤(特開2001−097805号公報:特許文献1、特開2002−212012号公報:特許文献2)を開発し、提案している。
ノビエ3.0葉期処理可能な除草剤[通称:(水稲用)初中期一発処理除草剤など。]の多くは、特殊なノビエ専用剤(例えば、シハロホップブチル、ピリミノバックメチル、ピリフタリド等の、ヒエに対してのみ高い除草効果を有するヒエ専用除草剤)を配合(追加)している。しかし除草剤中の配合成分数を減ずる要望が強い中で、除草可能な雑草の種類(殺草スペクトラム)が広く、ノビエ3.0葉期まで処理可能な水田用除草剤の開発が望まれている。
このように3.0葉期のノビエは2.5葉期のノビエに対し植物体が大きいために(また場合によっては薬剤の作用性の相違などにより)、除草剤が効きにくい要因であると考えられる。これと同様に、その他の草種においても、ノビエ3.0葉期ではノビエ2.5葉期の場合と比較して概ね0.5葉期進展しており、植物体の大きさがかなり異なっており除草剤の薬効が効きにくいのであろうと考えられる。
一般式(1):
除草性化合物群(W):
(B):(RS)−7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルチオ)−3−メチル−2−ベンゾフラン−1(3H)−オン[(RS)−7−(4,6−dimethoxypyrimidin−2−ylthio)−3−methyl−2−benzofuran−1(3H)−one(一般名:ピリフタリド)]、
(C):(RS)−2'−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1−ジフルオロ−6'−(メトキシメチル)メタンスルホンアニリド[(RS)−2'−[(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)(hydroxy)methyl]−1,1−difluoro−6'−(methoxymethyl)methanesulfonanilide(一般名:ピリミスルファン)]、
(D):1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−[2−(ジメチルカルバモイル)フェニルスルファモイル]ウレア[1−(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)−3−[2−(dimethylcarbamoyl)phenylsulfamoyl]urea(一般名:オルソスルファムロン)]、
(E):2−(4−メシル−2−ニトロベンゾイル)シクロヘキサン−1,3−ジオン[2−(4−mesyl−2−nitrobenzoyl)cyclohexane−1,3−dione(一般名:メソトリオン)]、
(F):1−(3−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−5−[メチル(プロパ−2−イニル)アミノ]ピラゾール−4−カルボニトリル[1−(3−chloro−4,5,6,7−tetrahydropyrazolo[1,5−a]pyridin−2−yl)−5−[methyl(prop−2−ynyl)amino]pyrazole−4−carbonitrile(一般名:ピラクロニル)]、
(G):ベンゾフェノン O−[2,6−ビス(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルオキシ)ベンゾイル]オキシム[benzophenone O−[2,6−bis(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yloxy)benzoyl]oxime(一般名:ピリベンゾキシム)]、
(H):5−tert−ブチル−3−[2,4−ジクロロ−5−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン[5−tert−butyl−3−[2,4−dichloro−5−(prop−2−ynyloxy)phenyl]−1,3,4−oxadiazol−2(3H)−one(一般名:オキサジアルギル)]、
(I):(R)−2−[4−(6−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)フェノキシ]−2'−フルオロ−N−メチルプロピオンアニリド[(R)−2−[4−(6−chloro−1,3−benzoxazol−2−yloxy)phenoxy]−2'−fluoro−N−methylpropionanilide(一般名:メタミホップ)]、
からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物
とを、有効成分として含有することを特徴としている。
本発明の好ましい態様では上記水田用除草剤は、処理対象雑草として特にイネ科雑草のヒエを含み、場合により、さらにホタルイ、タマガヤツリ、ミズガヤツリなどのカヤツリグサ科の雑草;広葉雑草のコナギ等のミズアオイ科や、ウリカワ等のオモダカ科の雑草;のうちの何れか1種または2種以上を含んでいてもよい。
[水田用除草剤]
本発明に係る水田用除草剤には、後述する特定の除草性化合物群(W)から選択される1種または2種以上の化合物((W)成分)と、下記の一般式(1)で示されるトリアゾリノン化合物(以下、トリアゾリノン化合物(1)、化合物(1)などともいう。)((V)成分)とが含有されている。
ましい。なお、(V)成分に対する(W)成分量が上記範囲より少ないと、除草可能な雑草草種が減少する傾向があり、また、反対に(W)成分量が上記範囲より多いと、水稲薬害が発現する傾向がある。
本発明では、上記成分(V)と(W)とを含んでいるため、「(V)と(W)のうちの何れか一方を含み、他方を含まない水田用除草剤」、例えば(V)を含有し、(W)不含の水田用除草剤[この除草剤には、その他の除草成分、例えば、前記特許文献1(特開2002−212012号公報)記載の(B)成分を含んでいてもよい。]に比して、より除草効果が増強され、高い除草効果が認められる。しかも、この水田用除草剤では、さらに、除草可能な雑草の種類である「殺草スペクトル」が拡大しており、除草可能な雑草の葉齢限界が伸長され、これらの水田用除草剤組成物では実質的に有効成分量を減じることが可能となっている。例えば、水稲栽培においては、移植直後の雑草発生前からある程度生育の進んだ時期まで除草可能であり、好適例を挙げれば、雑草のノビエでは、前記特許文献1における2.5葉期を超え、本発明の水田用除草剤では3.0葉期まで、いずれの時期に用いても優れた除草効果を現わし、かつ、残効性に優れ、(人畜への薬害がないことは勿論、)栽培作物の代表例であるイネに対する薬害もなく、優れた除草効果を現わす。
<トリアゾリノン化合物(1)(V成分)>
本発明に係る水田用除草剤(特に水稲用除草剤)に含まれる有効成分の一つであるトリアゾリノン化合物(1)は、本願出願人が先に提案した国際公開特許WO98/38176号公報に記載され、公知である。
ここで式(1)中のXおよびYのハロゲン原子としては、Cl、Br、F、Iであり、低級アルキル基としては、炭素数Cが通常1〜10、好ましくは、1〜5であり、直鎖状でも分岐を有していてもよく、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチルなどが挙げられる。
)〜(V−13)で示される化合物を挙げることができるが、この範囲に限定されるものではない。
また、本発明では、(V)成分として、上記各種置換基を有するトリアゾリノン化合物(1)を1種または2種以上を、特に、これらトリアゾリノン化合物(V−1))〜(V−13)のうちの何れか1種または2種以上を、(W)成分などと共に組合わせて用いてもよい。
一方、本発明で有効成分の一つとして上記(V)成分と共に用いられる除草性化合物群(W)としては下記の化合物が挙げられる。
(C)ALS阻害剤として(RS)−2’−[(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)(hydroxy)methyl]−1,1−difluoro−6’−(methoxymethyl)methanesulfonanilide(一般名:ピリミスルファン)、
(D)ALS阻害剤として1−(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)−3−[2−(dimethylcarbamoyl)phenylsulfamoyl]urea(一般名:オルソスルファムロン)、
(E)4−HPPD阻害剤として2−(4−mesyl−2−nitrobenzoy
l)cyclohexane−1,3−dione(一般名:メソトリオン)、
(F)PPO阻害剤として1−(3−chloro−4,5,6,7−tetrahydropyrazolo[1,5−a]pyridin−2−yl)−5−[methyl(prop−2−ynyl)amino]pyrazole−4−carbonitrile(一般名:ピラクロニル)、
(G)ALS阻害剤としてbenzophenone O−[2,6−bis(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yloxy)benzoyl]oxime(一般名:ピリベンゾキシム)、
(H)PPO阻害剤として5−tert−butyl−3−[2,4−dichloro−5−(prop−2−ynyloxy)phenyl]−1,3,4−oxadiazol−2(3H)−one(一般名:オキサジアルギル)、
(I)ACCase阻害剤として(R)−2−[4−(6−chloro−1,3−benzoxazol−2−yloxy)phenoxy]−2’−fluoro−N−methylpropionanilide(一般名:メタミホップ)
からなる群に含まれる化合物。
h Crop Protection Council発行、2003年)、「平成18年
度水稲関係除草剤委託試験申請書綴」(財団法人 日本植物調節剤研究協会発行、200
6年)、あるいは「The International Survey of Herbicide Resistant Weeds」(Ian Heapら、http://www.weedscience.org)、などに記載されている。
<施用量、施用方法など>
本発明の水田用除草剤(除草剤)において、(V)成分と(W)成分との混合比は、その適用時期、適用地域、施用方法等に応じて比較的広い範囲内で変えることができる。
一般式(1)で示される除草性トリアゾリノン化合物(V)1重量部、好ましくは上記附番(V−1)〜(V−13)に記載のトリアゾリノン化合物(1)1重量部に対し、除草性化合物群(W)のうちで、例えば、(B)〜(D)、(G)に挙げられるようなALS阻害剤は0.002〜10重量部、好ましくは0.01〜2重量部の量で、
例えば、(E)に挙げられるような4−HPPD阻害剤は0.01〜400重量部、好ましくは0.1〜80重量部の量で、
また例えば、(F)、(H)に挙げられるるようなPPO阻害剤は0.01〜400重量部、好ましくは0.1〜80重量部の量で、
また例えば、(I)に挙げられるようなACCase阻害剤は0.001〜100重量部、好ましくは0.01〜10重量部の量で用いられる。
本発明の水田用除草剤の防除対象雑草は上記したように広範囲にわたる。その例として以下に述べるものが挙げられる。
、ヒルムシロ属、タデ属、イヌガラシ属、キカシグサ属、アゼナ属、ミソハギ属、タウコギ属、アブノメ属、タカサブロウ属、ミゾハコベ属、オオアブノメ属、アゼトウガラシ属、ミズキンバイ属、セリ属、キンポウゲ属、サワトウガラシ属など。
カヤツリグサ科のホタルイ、タマガヤツリ、ミズガヤツリ、マツバイ、クログワイなど;
ミズアオイ科のコナギなど;
オモダカ科のウリカワ、オモダカ、ヘラオモダカなど;
ゴマノハグサ科のアゼナなど;
ミソハギ科のキカシグサ、ヒメミソハギなど;
アカバナ科のチヨウジタデなど;
ヒルムシロ科のヒルムシロなど;
ミゾハコベ科のミゾハコベなど;
セリ科のセリなど;
が挙げられる。
本発明に係る水田用除草剤は、通常、次のように使用(実施)される。
V−13)のトリアゾリノン化合物、および、除草性化合物群(W)のうち少なくとも1種類以上、特に前記化合物(B)〜(I)のうちの1種又は2種以上を、担体(例:粒剤などの場合)もしくは希釈剤(例:水和剤、乳剤などの場合)、添加剤、および補助剤等の少なくとも一つと公知の手法で混合して、通常農薬として用いられる製剤形態、例えば、粒剤、微粒剤、水和剤、顆粒水和剤、乳剤、水溶剤、フロアブル剤、錠剤、粉剤、マイクロカプセル剤、ペースト剤などの適宜の形態に調合できる。
例えばこれら固体担体としては、鉱物質粉末(カオリン、ベントナイト、クレー、モン
モリロナイト、タルク、珪藻土、雲母、バーミキュライト、石英、炭酸カルシウム、リン
灰石、ホワイトカーボン、消石灰、珪砂、硫安、尿素など)、植物質粉末(大豆粉、小麦
粉、木粉、タバコ粉、デンプン、結晶セルロースなど)、高分子化合物(石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケトン樹脂など)、アルミナ、ケイ酸塩、糖重合体、高分散性ケイ酸、ワックス類、活性炭などが挙げられる。
コール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、ベンジルアルコールなど)、芳香族炭化水素類(トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレンなど)、エーテル類(エチルエーテル、エチレンオキシド、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、イソホロンなど)、エステル類(酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、エチレングリコールアセテート、酢酸アミルなど)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリルなど)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)、アル
コールエーテル類(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなど)、脂肪族または脂環式炭化水素類(n-ヘキサン、シクロヘキサンなど)、工業用ガソリン(石油エーテル、ソルベントナフサなど)、石油留分(パラフィン類、灯油、軽油など)が挙げられる。
このような界面活性剤としては、非イオン型界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステルなど)、陰イオン型界面活性剤(アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホサクシネート、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルアルキルサルフェート、アリールスルホネートなど)、陽イオン型界面活性剤〔アルキルアミン類(ラウリ
ルアミン、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライドなど)、ポリオキシエチレンアルキルアミン類〕、両性型界面活性剤〔カルボン酸(ベタイン型)、硫酸エステル塩など〕などが挙げられるが、これらの例示されたもののみに限定されるものでない。
[施用時期や施用量、施用方法など]
本発明の水田用除草剤の施用時期は、田植と同時に、又は田植後の水田に施用することができる。例えば、水稲移植前後で雑草発生前から雑草生育期である。特に除草効果がよく発現するのは水稲移植後の0日〜25日経過後である。
すなわち、本発明の水田用除草剤の剤型が水和剤、顆粒水和剤の場合は、10アール当り、これら剤型の水田用除草剤50〜500gを水で希釈して、0.25〜300L(リットル)の量で、水田の水面に均一に散布すればよい。
本発明の水田用除草剤の剤型がフロアブル剤の場合は、原液のまま、10アール当り、100〜1000mlの量でプラスチックボトル、紙容器などに入れて手振り散布、あるいは動力散布機を用いて散布すればよい。
[実施例]
本発明の水田用除草剤の優れた効果を以下の実施例により説明するが、本発明は係る実施例のみに限定されるものではない。
また、下記の実施例で用いられる化合物は次のとおりである。
<(V)成分>
化合物(V−2):除草性トリアゾリノン化合物[化合物No.(V−2)]、
化合物(V−4):除草性トリアゾリノン化合物[化合物No.(V−4)]、
化合物(V−5):除草性トリアゾリノン化合物[化合物No.(V−5)]。
<(W)成分>
化合物(B):(RS)−7−(4,6−dimethoxypyrimidin−2−ylthio)−3−methyl−2−benzofuran−1(3H)−one(一般名:ピリフタリド)、
化合物(C):(RS)−2’−[(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)(hydroxy)methyl]−1,1−difluoro−6’−(methoxymethyl)methanesulfonanilide(一般名:ピリミスルファン)、
化合物(D):1−(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)−3−[2−(dimethylcarbamoyl)phenylsulfamoyl]urea(一般名:オルソスルファムロン)、
化合物(E):2−(4−mesyl−2−nitrobenzoyl)cyclohexane−1,3−dione(一般名:メソトリオン)、
化合物(F):1−(3−chloro−4,5,6,7−tetrahydropyrazolo[1,5−a]pyridin−2−yl)−5−[methyl(prop−2−ynyl)amino]pyrazole−4−carbonitrile(一般名:ピラクロニル)、
化合物(G):benzophenone O−[2,6−bis(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yloxy)benzoyl]oxime(一般名:ピリベンゾキシム)、
化合物(H):5−tert−butyl−3−[2,4−dichloro−5−(prop−2−ynyloxy)phenyl]−1,3,4−oxadiazol−2(3H)−one(一般名:オキサジアルギル)、
化合物(I):(R)−2−[4−(6−chloro−1,3−benzoxazol−2−yloxy)phenoxy]−2’−fluoro−N−methylpropionanilide(一般名:メタミホップ)。
<製剤例1(水和剤)>
(配合成分と量)
上記(V)成分のうちの化合物(V−2)、(V−4)、(V−5)のいずれか1種
30部、
上記(W)成分のうちの化合物(B) 15部、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル 2部、
ラウリル硫酸ナトリウム 2部、
クレー 51部(計100部)。
<製剤例2(顆粒水和剤)>
(配合成分と量)
上記(V)成分のうちの化合物(V−2)、(V−4)、(V−5)のいずれか1種
12部、
上記(W)成分のうちの化合物(C) 2.68部、
βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩 5部、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート 3部、
クレー 77.32部(計100部)。
<製剤例3(フロアブル剤)>
(配合成分と量)
上記(V)成分のうちの化合物(V−2)、(V−4)、(V−5)のいずれか1種
6部、
上記(W)成分のうちの化合物(D) 1.5部、
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルホスフェート 3部、
キサンタンガンガム 0.5部、
エチレングリコール 5部、
ソルビン酸カリウム 0.5部、
水 83.5部(計100部)。
<製剤例4(ジャンボ剤)>
(配合成分と量)
上記(V)成分のうちの化合物(V−2)、(V−4)、(V−5)のいずれか1種
6部、
上記(W)成分のうちの化合物(E) 1.8部、
ラウリル硫酸ナトリウム 5部、
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 1部、
ポリビニルアルコール 3部、
シラスバルーン 40部、
クレー 43.2部(計100部)。
<製剤例5(粒剤)>
(配合成分と量)
上記(V)成分のうちの化合物(V−2)、(V−4)、(V−5)のいずれか1種
3部、
上記(W)成分のうちの化合物(F) 2部、
リグニンスルホン酸ナトリウム 2部、
ラウリル硫酸ナトリウム 2部、
ベントナイト 45部、
タルク 46部(計100部)。
[試験例]
次に、本発明の水田用除草剤(薬剤)の有用性について試験例等を示し、さらに具体的に示すが、本発明は係る試験例等により何ら限定されるものではない。
<試験例1>
(ポット試験、イネ移植5日後処理):
1/2000アールのワグネルポットに水田土壌を充填し、水を加えて代かきを行い、タイヌビエ、ホタルイおよび一年生広葉雑草の種子を播種し、ミズガヤツリ、ウリカワの塊茎を植え付け、更に2.2葉期のイネを浅植え条件(移植深度0.5cm)で3本1株植えし、3cmに湛水した。
(薬剤処理)
薬剤の処理は、イネ移植5日後に、製剤例1〜5に準拠して有効成分量を調整し製造した剤型の所定量を水面に施用することにより薬剤処理を実施した。管理、育成は温室内において行い、除草効果については、薬剤処理3週間後に残草量(g:生草重量)をはかり、無処理区の残草量(g)との対比で抑草率(%)を下記式により求めた。また、イネの薬害も同様な計算式により算出した。
(ポット試験、ヒエ3葉期処理):
1/2000アールのワグネルポットに水田土壌を充填し、水を加えて代かきを行い、タイヌビエ、ホタルイおよび一年生広葉雑草の種子を播種し、ミズガヤツリ、ウリカワの塊茎を植え付け、更に2.2葉期のイネを浅植え条件(移植深度0.5cm)3本1株植えし、3cmの深さに湛水した。
(薬剤処理)
薬剤(水田用除草剤)の処理は、タイヌビエの3.0葉期に製剤例1〜5に準拠して有効成分量を調整し製造した各剤型の所定量を水面に施用することにより薬剤処理を実施した。管理、育成は温室内において行い、薬剤処理3週間後に試験例1と同様にして除草効果およびイネの薬害を観察調査した。
(圃場試験、イネ移植5日後処理):
圃場の代かきを行った後、タイヌビエ、ホタルイおよび一年生広葉雑草の種子を播種し、ミズガヤツリ、ウリカワの塊茎を植え付け、更に2.2葉期のイネを田植え機で移植した。湛水深は5cmとした。
(水田用除草剤処理)
薬剤(水田用除草剤処理)処理は、イネ移植5日後に、上記製剤例に準拠して有効成分量を調整し、製造した各種剤型の所定量を水面に施用することにより薬剤処理を実施した。薬剤処理3週間後に試験例1と同様にして除草効果およびイネの薬害を観察調査した。
(圃場試験、ヒエ3葉期処理):
圃場の代かきを行った後、タイヌビエ、ホタルイおよび一年生広葉雑草の種子を播種し、ミズガヤツリ、ウリカワの塊茎を植え付け、更に2.2葉期のイネを田植え機で移植した。湛水深は5cmとした。
(水田用除草剤(薬剤)による処理)
薬剤(水田用除草剤)の処理は、タイヌビエの3.0葉期に製剤例に準拠して有効成分量を調整し、製造した各種剤型の所定量を水面に施用することにより薬剤処理を実施した。薬剤処理3週間後に試験例1と同様にして除草効果およびイネの薬害を観察調査した。
Claims (2)
- 一般式(1):
除草性化合物群(W):
(RS)−7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルチオ)−3−メチル−2−ベンゾフラン−1(3H)−オン[(RS)−7−(4,6−dimethoxypyrimidin−2−ylthio)−3−methyl−2−benzofuran−1(3H)−one]、
(RS)−2'−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1−ジフルオロ−6'−(メトキシメチル)メタンスルホンアニリド[(RS)−2'−[(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)(hydroxy)methyl]−1,1−difluoro−6'−(methoxymethyl)methanesulfonanilide]、
1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−[2−(ジメチルカルバモイル)フェニルスルファモイル]ウレア[1−(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yl)−3−[2−(dimethylcarbamoyl)phenylsulfamoyl]urea]、
2−(4−メシル−2−ニトロベンゾイル)シクロヘキサン−1,3−ジオン[2−(4−mesyl−2−nitrobenzoyl)cyclohexane−1,3−dione]、
1−(3−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−5−[メチル(プロパ−2−イニル)アミノ]ピラゾール−4−カルボニトリル[1−(3−chloro−4,5,6,7−tetrahydropyrazolo[1,5−a]pyridin−2−yl)−5−[methyl(prop−2−ynyl)amino]pyrazole−4−carbonitrile]、
ベンゾフェノン O−[2,6−ビス(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルオキシ)ベンゾイル]オキシム[benzophenone O−[2,6−bis(4,6−dimethoxypyrimidin−2−yloxy)benzoyl]oxime]、
5−tert−ブチル−3−[2,4−ジクロロ−5−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン[5−tert−butyl−3−[2,4−dichloro−5−(prop−2−ynyloxy)phenyl]−1,3,4−oxadiazol−2(3H)−one]、
(R)−2−[4−(6−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)フェノキシ]−2'−フルオロ−N−メチルプロピオンアニリド[(R)−2−[4−(6−chloro−1,3−benzoxazol−2−yloxy)phenoxy]−2'−fluoro−N−methylpropionanilide]
からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物
とを有効成分として含有していることを特徴とする水田用除草剤。 - 処理対象雑草としてヒエを含み、必要により、さらにホタルイ、コナギ、広葉雑草、タマガヤツリ、ミズガヤツリ、ウリカワのうちの何れか1種または2種以上を含んでいてもよい請求項1に記載の水田用除草剤。
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JP2007013999A JP5057791B2 (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 水田用除草剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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