ところで、特許文献1に示される表示装置では、特許文献1の図1に示されるように、左ターン作動マークと、右ターン作動マークとが離反されて配置されている。したがって、上記した表示装置は、左右ターン作動マークそれぞれを独立して点灯するためのターンインジケータ灯を2つ有する、とみなすことができる。このように、2つのターンインジケータ灯を有する場合、車両用部品点数が多く、製造コストが嵩む、という問題がある。
この問題を解決する手段として、左右ターン作動マークを隣接させて、1つのターンインジケータ灯によって左右ターン作動マークを点灯する、というアイデアが考えられる。しかしながら、この場合、左折時、右折時、及び駐停車時いずれの場合においても、左ターン作動マークと右ターン作動マークとが同時に点灯するので、運転者は、車両外部に設けられた左右ターンランプの点滅動作を明確に判断することができない、という問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、製造コストが低減され、且つ運転者が左右ターンランプの点滅動作を明確に判別することができる車両用表示装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、表示板に設けられたマーク、及び、該マークに対応する光源を有し、車両外部に設けられた左右ターンランプの点滅動作に伴って点滅動作するターンインジケータと、「日」の字状となるように配置された少なくとも7つのセグメントから構成され、7つのセグメントを選択的に表示することにより数値を表示可能な表示部を複数有する表示器と、を備えた車両用表示装置であって、マークは、左ターン、右ターン、及び駐停車に共通した共通マークを有し、光源は、共通マークに対応する1つのターンインジケータ灯を有し、ターンインジケータは、ターンインジケータ灯が点滅動作した状態で、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれかの状態であることを示し、表示器は、イグニッションスイッチがオン状態において、左右ターンランプの点滅動作に伴って、表示部のセグメントを選択的に表示することで、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを判別可能な記号を表示することを特徴とする。
このように本発明によれば、ターンインジケータ灯が1つの場合においても、イグニッションスイッチがオン状態では、左右ターンランプの点滅動作に伴ってターンインジケータを点滅表示するとともに、左ターン、右ターン、及び駐停車状態のいずれかの状態にあることを判別可能な記号を表示することで、車両外部に設けられた左右ターンランプの点滅動作を、運転者が明確に判別することができる。このように、本発明に係る車両用表示装置によれば、製造コストが低減され、且つ運転者が左右ターンランプの点滅動作を明確に判別することができる。
更に言えば、本発明では、表示部のセグメントを選択的に表示することで、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを判別可能な記号を表示している。これによれば、例えば、専用の表示マークを用いて、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを判別可能な記号が表示される構成と比べて、セグメントの数を低減することができる。
請求項2に記載のように、少なくとも2つの表示部が、水平方向に沿って並んで配置されており、左ターン状態において、表示器は、左側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示し、右ターン状態において、表示器は、右側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示するのが好ましい。
これによれば、左ターンランプ若しくは右ターンランプの点滅動作と、表示される表示部の位置とが一致するので、運転者は、左右ターンランプの点滅動作を容易に判別することができる。
請求項3に記載のように、少なくとも2つの表示部が、水平方向に沿って並んで配置されており、左ターン状態において、表示器は、右側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示した後、表示されたセグメントよりも左側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示することを順次繰り返し、右ターン状態において、表示器は、左側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示した後、表示されたセグメントよりも右側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示することを順次繰り返すのが好ましい。
これによれば、左ターンランプ若しくは右ターンランプの点滅動作と、表示部が順次表示される方向とが一致するので、運転者は、左右ターンランプの点滅動作を容易に判別することができる。
なお、請求項3に記載の発明の更に具体的な構成としては、例えば請求項4に記載のように、少なくとも4つの表示部が、水平方向に沿って並んで配置されており、左ターン状態において、表示器は、並んで配置された複数の表示部を半数に分割する中央線から左側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示した後、表示されたセグメントよりもさらに左側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示することを順次繰り返し、右ターン状態において、表示器は、中央線から右側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示した後、表示されたセグメントよりもさらに右側に配置された表示部のセグメントを選択的に表示することを順次繰り返す構成を採用することができる。
請求項5に記載のように、駐停車状態において、表示器は、表示部のセグメントを選択的に表示することで、左ターン状態にて表示される記号と、右ターン状態にて表示される記号とを同時に表示する構成が好ましい。
これによれば、駐停車状態を、左右ターン状態にて表示される記号とは異なる記号で表示する構成と比べて、記号の種類を低減することができる。
請求項6に記載のように、表示器は、イグニッションスイッチを介してバッテリーと接続された構成が好ましい。この場合、イグニッションスイッチがオフ状態では、左右ターンランプの点滅動作に伴って、ターンインジケータを点滅表示することで、左右ターンランプの点滅動作が駐停車状態を示すものであることを、運転者が明確に判別することができる。
車両用表示装置の具体的な構成としては、例えば請求項7に記載のように、一定周期で電圧レベルが変動するパルス状の断続電流を出力する断続電流生成部を有し、断続電流生成部は、方向指示器の操作によって断続電流を出力するフラッシャリレーと、駐停車指示器の操作によって断続電流を出力するハザードリレーと、を有し、表示器は、断続電流に基づいて、表示部のセグメントを選択的に表示することで、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを判別可能な記号を表示させる処理部を有し、フラッシャリレー及び処理部それぞれは、イグニッションスイッチを介してバッテリーと接続され、ハザードリレーは、バッテリーと直接接続されており、左右ターンランプ及びターンインジケータ灯は、断続電流によって点滅動作する構成を採用することができる。
これによれば、イグニッションスイッチがオン状態では、フラッシャリレー、処理部、及びハザードリレーがオン状態となるが、イグニッションスイッチがオフ状態では、ハザードリレーのみがオン状態となる。したがって、イグニッションスイッチがオン状態では、フラッシャリレー及びハザードリレーいずれかの断続電流によって、ターンランプが点滅動作され、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを判別可能な記号が表示されると共に、ターンインジケータが点滅動作する。また、イグニッションスイッチがオフ状態では、ハザードリレーの断続電流によって、ターンランプが点滅動作され、ターンインジケータが点滅動作する。
また、車両用表示装置の更に具体的な構成としては、例えば請求項8に記載のように、処理部と断続電流生成部とは、2つの配線を介して並列的に接続されており、イグニッションスイッチがオン状態において、1つの配線から処理部に断続電流が入力された場合、処理部は、表示部のセグメントを選択的に表示することで、左ターン、若しくは右ターンを示す記号を表示させ、2つの配線から処理部に断続電流が入力された場合、処理部は、表示部のセグメントを選択的に表示することで、駐停車を示す記号を表示させる構成を採用することができる。これによれば、方向指示器及び駐停車指示器の操作に連動して、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを判別可能な記号を表示することができる。
請求項9に記載のように、一定周期で電圧レベルが変動するパルス状の断続電流を出力する断続電流生成部を有し、表示器は、断続電流に基づいて、表示部のセグメントを選択的に表示することで、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを判別可能な記号を表示させる処理部を有し、処理部の出力信号に基づいて、車両の動作状態を、音によって運転者に伝える報音部を有するのが良い。これによれば、運転者は、表示部若しくはターンインジケータを視認しなくとも、車両の動作状態を知覚することができる。
請求項10に記載のように、表示器は、総走行距離及び区間走行距離の少なくとも1つを表示するのが良い。これによれば、運転者は、多数の車両状態を視認することができる。
請求項11に記載のように、表示板には、共通マークの他に、ハイビームヘッドランプの点灯を示すハイビーム作動マーク、セキュリティ異常を示すセキュリティウォーニングマーク、ABS異常を示すABSウォーニングマーク、シートベルト未装着を示すシートベルトウォーニングマーク、充電系の異常を示すチャージウォーニングマーク、パーキングブレーキオンを示すパーキングブレーキ作動マーク、エンジン制御システムの異常を示すチェックエンジンウォーニングマーク、エアバッグの異常を示すエアバックウォーニングマーク、及び、マスターウォーニングマークの警告表示に該当するシステムの異常を示すマスターウォーニングマーク、の少なくとも1つが設けられた構成が良い。これによれば、運転者は、多数の車両状態を視認することができる。
以下、本発明に係る車両用表示装置を、自動車のコンビネーションメータに具現化した場合を例として、実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、コンビネーションメータの概略構成を示す正面図である。図2は、画像表示部の正面図である。図3は、画像表示部の正面図であり、(a)は左ターン状態にて表示される記号、(b)は右ターン状態にて表示される記号、(c)は駐停車状態において表示される記号を示す。図4は、コンビネーションメータを説明するためのブロック図である。なお、図1及び図2では、便宜上、画像表示部31に、全てのセグメントを表示している。
コンビネーションメータ100は、主として、車両の走行距離を表示する表示器30と、車両の作動状態や異常状態を表示するインジケータ50と、を有する。表示器30の構成要素である画像表示部31、インジケータ50の構成要素であるマーク51、及び、指針を備えた速度計20それぞれは、図1に示す表示板10に配置される。なお、表示板10に、指針を備えたタコメータを設けても良い。
表示器30は、車両の走行距離を表示する画像表示部31と、画像表示部31に表示される画像を処理する処理部32とを有する。画像表示部31は、セグメント方式によって、車両の走行距離を表示するものであり、表示板10に設けられたスイッチノブ34によって表示/非表示が切替え可能となっている。図1及び図2に示すように、画像表示部31の上方には、総走行距離を示すODOセグメント35と、区間走行距離を示すTRIPセグメント36と、ABセグメント37と、が表示される。そして、画像表示部31の下方には、数値や記号が表示可能な複数の記号セグメント38と、小数点セグメント39とが表示される。これら各セグメント35〜39は、状況に応じて選択的に点灯される。
ODOセグメント35及びTRIPセグメント36は、ユーザーの操作、若しくは所定時間の経過毎に点灯表示される。記号セグメント38は、7つのセグメント38a〜38gによって「日」の字状に構成されており、この「日」の字を構成するセグメント38a〜38gを種々組み合わせて、点灯、点滅することで、数値や記号が表示される。ABセグメント37及び小数点セグメント39は、区間走行距離を表示する際に点灯表示される。画像表示部31に、「TRIP」と「A」が表示された場合、区間走行距離Aを示し、「TRIP」と「B」が表示された場合、区間走行距離Bを示す。例えば、ユーザーの操作によって、一度給油してから再度給油するまでの走行距離が区間走行距離Aに示され、自宅から会社までの走行距離が区間走行距離Bに示される。
総走行距離は、ODOセグメント35と、複数の記号セグメント38とによって表示され、区間走行距離は、TRIPセグメント36と、ABセグメント37と、複数の記号セグメント38と、小数点セグメント39とによって表示される。例えば、画像表示部31に、「ODO」、「12345」が表示された場合、総走行距離が12345kmであることを示し、画像表示部31に、「TRIP」、「A」、「234.5」が表示された場合、区間走行距離Aが234.5kmであることを示す。
なお、本実施形態では、図2に示すように、6個の記号セグメント38が、水平方向に沿って並んで配置されている。そして、図3に示すように、これら6個の記号セグメント38のセグメント38a〜38gを選択的に点灯することで、左ターン状態、右ターン状態、若しくは駐停車状態いずれの状態にあるかを判別可能な記号を表示する。なお、記号セグメント38が、特許請求の範囲に記載の表示部に相当する。
以下、6個の記号セグメント38のうち、左端に位置する記号セグメント38を第1の記号セグメント38と呼び、第1の記号セグメント38の右側に位置する記号セグメント38それぞれを、順次、第2の記号セグメント38、第3の記号セグメント38、第4の記号セグメント38、第5の記号セグメント38、第6の記号セグメント38と呼ぶことにする。
左ターン状態では、図3(a)に示すように、第1の記号セグメント38のセグメント38a,38b,38e,38fと、第2の記号セグメント38のセグメント38b,38c,38f,38gによって箱型の記号が表示される。これらセグメントは、後述する方向指示器72若しくは駐停車指示器73の操作に応じて左ターンランプ74が点滅した際に、点灯表示、若しくは、左ターンランプ74の点滅動作と同期して点滅表示される。以下、左ターン時に表示されるセグメントによって構成される記号を、左ターン記号40と呼ぶ。
右ターン状態では、図3(b)に示すように、第5の記号セグメント38のセグメント38a,38b,38e,38fと、第6の記号セグメント38のセグメント38b,38c,38f,38gによって箱型の記号が表示される。これらセグメントは、後述する方向指示器72若しくは駐停車指示器73の操作に応じて右ターンランプ75が点滅した際に、点灯表示、若しくは、右ターンランプ75の点滅動作と同期して点滅表示される。以下、右ターン時に表示されるセグメントによって構成される記号を、右ターン記号41と呼ぶ。
駐停車状態では、図3(c)に示すように、左ターン記号40と、右ターン記号41とが同時に表示される。すなわち、第1及び第5の記号セグメント38のセグメント38a,38b,38e,38fと、第2及び第6の記号セグメント38のセグメント38b,38c,38f,38gが表示される。これらセグメントは、後述する方向指示器72若しくは駐停車指示器73の操作に応じて左右ターンランプ74,75が点滅した際に、点灯表示、若しくは、左右ターンランプ74,75の点滅動作と同期して点滅表示される。
処理部32は、CPU,ROM,RAMを含むマイコン及び周辺回路などから構成され、車両に搭載された各種センサの出力信号や、各種スイッチのリセット情報や切換え情報などを受けて、所定の演算処理を行うことで、画像表示部31や後述するインジケータ50の一部を制御するものである。処理部32は、後述するフラッシャリレー70若しくはハザードリレー71から断続電流が入力された場合に、画像表示部31に左ターン記号40及び右ターン記号41の少なくとも一方を表示する。なお、本実施形態に係るコンビネーションメータ100は、ターン状態若しくは駐停車状態を音によって運転者に伝える報音部33を有しており、処理部32は、報音部33を制御する機能も果たす。処理部32の詳しい動作については、後述する。
インジケータ50は、車両の動作状態や異常状態を示すマーク51と、マーク51を点灯するための光源52とを有する。マーク51は、ターン作動マーク53と、ハイビーム作動マーク54と、セキュリティウォーニングマーク55と、ABSウォーニングマーク56と、シートベルトウォーニングマーク57と、チャージウォーニングマーク58と、パーキングブレーキ作動マーク59と、チェックエンジンウォーニングマーク60と、エアバックウォーニングマーク61と、マスターウォーニングマーク62と、を有する。光源52は、ターン作動マーク53を点滅する1つのターンインジケータ灯63と、マーク54〜62それぞれを点灯するインジケータ灯(図示略)と、を有する。ターンインジケータ灯63の点滅動作は、後述する方向指示器72若しくは駐停車指示器73の操作によって制御され、マーク54〜62それぞれを点灯するインジケータ灯の点灯動作は、処理部32によって制御される。
図1に示すように、表示板10の左上方に、ターン作動マーク53が設けられ、表示板10の右上方に、ハイビーム作動マーク54と、セキュリティウォーニングマーク55とが設けられている。そして、表示板10の右下方に、ABSウォーニングマーク56と、シートベルトウォーニングマーク57と、チャージウォーニングマーク58と、パーキングブレーキ作動マーク59とが設けられ、表示板10の左下方に、チェックエンジンウォーニングマーク60と、エアバックウォーニングマーク61と、マスターウォーニングマーク62とが設けられている。
ターンインジケータ灯63は、左ターン、右ターン、若しくは駐停車時に点滅し、ハイビーム作動マーク54のインジケータ灯はハイビームヘッドランプ点灯時に点灯し、セキュリティウォーニングマーク55のインジケータ灯はセキュリティ異常時に点灯する。ABSウォーニングマーク56のインジケータ灯はABS異常時に点灯し、シートベルトウォーニングマーク57のインジケータ灯はシートベルト未装着時に点灯し、チャージウォーニングマーク58のインジケータ灯は充電系に異常が発生した時に点灯し、パーキングブレーキ作動マーク59のインジケータ灯はパーキングブレーキオン時に点灯する。そして、チェックエンジンウォーニングマーク60のインジケータ灯はエンジン制御システムに異常が発生した時に点灯し、エアバックウォーニングマーク61のインジケータ灯はエアバッグに異常が発生した時に点灯し、マスターウォーニングマーク62のインジケータ灯はマスターウォーニングの警告表示に該当するシステムに異常が発生した時に点灯する。
ターン作動マーク53は、図1に示すように、左矢印によって示される左ターン作動マーク53aと、右矢印によって示される右ターン作動マーク53bと、を有する。左ターン作動マーク53aと右ターン作動マーク53bは隣接配置されており、1つのターンインジケータ灯63によって、同時に点滅するようになっている。なお、ターン作動マーク53が、特許請求の範囲に記載の共通マークに相当し、ターン作動マーク53とターンインジケータ灯63とによって、特許請求の範囲に記載のターンインジケータが構成される。
次に、コンビネーションメータ100を図4に基づいて説明する。図4に示すブロック図は、上記した表示器30、報音部33、及びターンインジケータ灯63の他に、フラッシャリレー70と、ハザードリレー71と、方向指示器72と、駐停車指示器73と、左ターンランプ74と、右ターンランプ75と、イグニッションスイッチ76と、バッテリー77と、によって構成される。
フラッシャリレー70とハザードリレー71は、電圧レベルが一定周期で変動するパルス状の断続電流を生成するものである。方向指示器72は、フラッシャリレー70の断続電流の出力を制御するものであり、ユーザーが操作可能な左折スイッチ72a及び右折スイッチ72bを有する。駐停車指示器73は、ハザードリレー71の断続電流の出力を制御するものであり、ユーザーが操作可能な駐停車スイッチ73aを有する。左右ターンランプ74,75は、他車両に、自車両のターン状態若しくは駐停車状態を表示するものであり、車両外部に設けられている。イグニッションスイッチ76は、エンジンの点火スイッチであり、車両に搭載された一部の電気部品とバッテリー77とを接続する機能を果たす。バッテリー77は、車両に搭載された電気部品に電力を供給する機能を果たす。なお、フラッシャリレー70とハザードリレー71とによって、特許請求の範囲に記載の断続電流生成部が構成される。
図4に示すように、フラッシャリレー70は、イグニッションスイッチ76を介して、車両に搭載されたバッテリー77と接続されており、ハザードリレー71は、バッテリー77と直接接続されている。したがって、フラッシャリレー70は、イグニッションスイッチ76がオン状態で駆動可能となっており、ハザードリレー71は、イグニッションスイッチ76のオンオフ状態に係わらず、駆動可能となっている。
フラッシャリレー70は、左端子80と電気的に接続される第1左配線82と電気的に接続され、右端子81と電気的に接続される第1右配線83と電気的に接続されている。第1左配線82は、左ターンランプ74が設けられた第1グランド配線84と電気的に接続され、第1右配線83は、右ターンランプ75が設けられた第2グランド配線85と電気的に接続されている。また、第1左配線82は、左端子80を介して、処理部32と電気的に接続された第2左配線86と電気的に接続され、第1右配線83は、右端子81を介して、処理部32と電気的に接続された第2右配線87と電気的に接続されている。そして、第2左配線86及び第2右配線87いずれも、ターンインジケータ灯63が設けられた第3グランド配線88と電気的に接続されている。
これらの電気的な接続構成により、フラッシャリレー70は、第1左配線82を介して第1グランド配線84(左ターンランプ74)と電気的に接続され、第1右配線83を介して第2グランド配線85(右ターンランプ75)と電気的に接続されている。そして、フラッシャリレー70は、第1左配線82と、左端子80と、第2左配線86とを介して処理部32と電気的に接続され、第1右配線83と、右端子81と、第2右配線87とを介して処理部32と電気的に接続されている。また、フラッシャリレー70は、第1左配線82と、左端子80と、第2左配線86とを介して、第3グランド配線88(ターンインジケータ灯63)と電気的に接続され、第1右配線83と、右端子81と、第2右配線87とを介して、第3グランド配線88(ターンインジケータ灯63)と電気的に接続されている。以上により、フラッシャリレー70から第1左配線82に出力された断続電流は、左ターンランプ74と、処理部32と、ターンインジケータ灯63とに入力され、第1右配線83に出力された断続電流は、右ターンランプ75と、処理部32と、ターンインジケータ灯63とに入力される。なお、フラッシャリレー70と処理部32との電気的な接続構成を別の言葉で表現すると、フラッシャリレー70と処理部32とは、第1左配線82と第2左配線86とによって構成される1つの配線と、第1右配線83と第2右配線87とによって構成される1つの配線とを介して、並列的に接続されている、と表現することができる。
ハザードリレー71は、左連結配線89を介して第1左配線82と電気的に接続され、右連結配線90を介して第1右配線83と電気的に接続されている。また、左連結配線89は、第1左配線82を介して第1グランド配線84及び左端子80と電気的に接続され、右連結配線90は、第1右配線83を介して第2グランド配線85及び右端子81と電気的に接続されている。これにより、ハザードリレー71は、左連結配線89と第1左配線82を介して第1グランド配線84(左ターンランプ74)と電気的に接続され、右連結配線90と第1右配線83を介して第2グランド配線85(右ターンランプ75)と電気的に接続されている。そして、ハザードリレー71は、左連結配線89と、第1左配線82と、左端子80と、第2左配線86とを介して処理部32と電気的に接続され、右連結配線90と、第1右配線83と、右端子81と、第2右配線87とを介して処理部32と電気的に接続されている。また、ハザードリレー71は、左連結配線89と、第1左配線82と、左端子80と、第2左配線86とを介して、第3グランド配線88(ターンインジケータ灯63)と電気的に接続され、右連結配線90と、第1右配線83と、右端子81と、第2右配線87とを介して、第3グランド配線88(ターンインジケータ灯63)と電気的に接続されている。以上により、ハザードリレー71から左連結配線89に出力された断続電流は、左ターンランプ74と、処理部32と、ターンインジケータ灯63とに入力され、右連結配線90に出力された断続電流は、右ターンランプ75と、処理部32と、ターンインジケータ灯63とに入力される。なお、ハザードリレー71と処理部32との電気的な接続構成を別の言葉で表現すると、ハザードリレー71と処理部32とは、左連結配線89と第1左配線82と第2左配線86とによって構成される1つの配線と、右連結配線90と第1右配線83と第2右配線87とによって構成される1つの配線とを介して、並列的に接続されている、と表現することができる。
次に、方向指示器72と駐停車指示器73の操作に応じた、フラッシャリレー70及びハザードリレー71の断続電流の出力を説明する。イグニッションスイッチ76がオン状態において、ユーザーの操作によって左折スイッチ72aがオン状態とされると、フラッシャリレー70から第1左配線82に断続電流が出力される。これとは反対に、右折スイッチ72bがオン状態とされると、フラッシャリレー70から第1右配線83に断続電流が出力される。そして、イグニッションスイッチ76のオンオフ状態に係わらず、ユーザーの操作によって駐停車スイッチ73aがオン状態とされると、ハザードリレー71から左連結配線89と右連結配線90に断続電流が出力される。
次に、処理部32の動作について詳説する。処理部32は、フラッシャリレー70と同様にして、イグニッションスイッチ76を介してバッテリー77と接続されており、イグニッションスイッチ76がオン状態の時に動作する。したがって、イグニッションスイッチ76がオフ状態では、処理部32が動作しないので、画像表示部31には、上記したセグメント35〜39は表示されない。
処理部32は、自身に接続された第2左配線86から断続電流が入力された場合に、左ターン記号40を画像表示部31に点滅表示し、自身に接続された第2右配線87から断続電流が入力された場合に、右ターン記号41を画像表示部31に点滅表示する。したがって、第2左配線86からのみ断続電流が処理部32に入力された場合、画像表示部31に左ターン記号40が表示され、第2右配線87からのみ断続電流が処理部32に入力された場合、画像表示部31に右ターン記号41が表示される。もちろん、第2左配線86と第2右配線87の両方から断続電流が処理部32に入力された場合、画像表示部31に左ターン記号40と右ターン記号41の両方が表示される。このように、左ターン記号40と右ターン記号41とを同時に表示することで、運転者に駐停車状態を表示する。
また、処理部32は、第2左配線86から処理部32に断続電流が入力された場合、報音部33を介して運転者に左折することを伝える音声を出力し、第2右配線87から処理部32に断続電流が入力された場合、報音部33を介して運転者に右折することを伝える音声を出力する。更に、処理部32は、第2左配線86と第2右配線87から処理部32に断続電流が入力された場合、報音部33を介して運転者に駐停車することを伝える音声を出力する。なお、上記例では、音声によって車両の動作状態を運転者に伝える例を示したが、ブザーによって車両の動作状態を運転者に伝えても良い。
次に、図4に基づいて、左右ターンランプ74,75の点滅動作と、ターン記号40,41の表示と、ターンインジケータ灯63(ターン作動マーク53)の点滅動作とを説明する。先ず、イグニッションスイッチ76がオン状態、すなわち、フラッシャリレー70と処理部32が駆動状態の場合を説明する。ユーザーの操作によって、左折スイッチ72aがオン状態とされると、フラッシャリレー70から第1左配線82に断続電流が出力される。第1左配線82に出力された断続電流は、上記した電流経路を経由して、左ターンランプ74と、処理部32と、ターンインジケータ灯63とに入力される。これにより、左ターンランプ74が点滅動作すると共に、画像表示部31に左ターン記号40が表示され、ターンインジケータ灯63(ターン作動マーク53)が点滅動作する。そして、報音部33から左折することが音声によって報知される。
これとは反対に、ユーザーの操作によって、右折スイッチ72bがオン状態とされると、フラッシャリレー70から第1右配線83に断続電流が出力される。第1右配線83に出力された断続電流は、上記した電流経路を経由して、右ターンランプ75と、処理部32と、ターンインジケータ灯63とに入力される。これにより、右ターンランプ75が点滅動作すると共に、画像表示部31に右ターン記号41が表示され、ターンインジケータ灯63(ターン作動マーク)が点滅動作する。そして、報音部33から右折することが音声によって報知される。
ユーザーによって、方向指示器72ではなく、駐停車指示器73が操作され、駐停車スイッチ73aがオン状態とされると、ハザードリレー71から左連結配線89と右連結配線90に断続電流が出力される。上記したように、左連結配線89は第1左配線82と電気的に接続され、右連結配線90は第1右配線83と電気的に接続されている。したがって、ハザードリレー71の断続電流は、上記した電流経路を経由して、左右ターンランプ74,75と、処理部32と、ターンインジケータ灯63とに入力される。これにより、左右ターンランプ74,75が点滅動作すると共に、画像表示部31に左ターン記号40と右ターン記号41とが同時に表示され、ターンインジケータ灯63(ターン作動マーク53)が点滅動作する。そして、報音部33から駐停車することが音声によって報知される。
次に、イグニッションスイッチ76がオフ状態、すなわち、フラッシャリレー70と処理部32がオフ状態の場合を説明する。この場合、ユーザーが方向指示器72を操作しても、フラッシャリレー70はオフ状態となっているので、フラッシャリレー70から断続電流は出力されない。したがって、方向指示器72の操作では、左右ターンランプ74,75は点滅動作せず、ターンインジケータ灯63(ターン作動マーク53)は点滅動作しない。また、処理部32もオフ状態となっているので、画像表示部31にセグメント35〜39は表示されない。これらに対して、ハザードリレー71は、バッテリー77と直接接続されているので、イグニッションスイッチ76のオンオフに係わらず、駆動可能となっている。したがって、ユーザーの操作によって駐停車スイッチ73aがオン状態とされると、ハザードリレー71から断続電流が左連結配線89と右連結配線90に出力される。これにより、左右ターンランプ74,75が点滅動作すると共に、ターンインジケータ灯63(ターン作動マーク53)が点滅動作する。なお、処理部32にも断続電流が入力されるが、処理部32はオフ状態となっているので、画像表示部31にターン記号40,41は表示されず、報音部33からの報知音声の出力はない。
次に、本実施形態に係るコンビネーションメータ100の作用効果を説明する。上記したように、イグニッションスイッチ76がオン状態では、フラッシャリレー70、処理部32、及びハザードリレー71が駆動状態となるが、イグニッションスイッチ76がオフ状態では、ハザードリレー71のみが駆動状態となる。したがって、イグニッションスイッチ76がオン状態では、フラッシャリレー70及びハザードリレー71いずれかの断続電流によって、左右ターンランプ74,75の少なくとも1つが点滅動作され、画像表示部31に左ターン記号40及び右ターン記号41の少なくとも1つが表示されると共にターンインジケータ灯63(ターン作動マーク53)が点滅動作する。また、イグニッションスイッチ76がオフ状態では、ハザードリレー71の断続電流によって、左右ターンランプ74,75が点滅動作され、画像表示部31にターン記号40,41は表示されずに、ターンインジケータ灯63(ターン作動マーク53)が点滅動作する。
このように本実施形態に係るコンビネーションメータ100によれば、ターンインジケータ灯63が1つの場合においても、イグニッションスイッチ76がオン状態で、左右ターンランプ74,75の点滅動作に伴って、ターン作動マーク53が点滅表示されるとともに、画像表示部31に、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれかを示すターン記号40,41が表示されるので、車両外部に設けられた左右ターンランプ74,75の点滅動作を、運転者は明確に判別することができる。また、イグニッションスイッチ76がオフ状態では、左右ターンランプ74,75の点滅動作に伴って、ターン作動マーク53が点滅表示されるので、左右ターンランプ74,75の点滅動作を、運転者は明確に判別することができる。以上示したように、本実施形態に係るコンビネーションメータ100は、製造コストが低減され、且つ運転者が左右ターンランプ74,75の点滅動作を明確に判別することができる車両用表示装置となっている。
更に言えば、本実施形態では、画像表示部31に、記号セグメント38を構成するセグメント38a〜38gを選択的に表示することで、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるか示すターン記号40,41を表示している。これによれば、例えば、専用の表示マークを用いて、左ターン、右ターン、及び駐停車のいずれの状態にあるかを示す記号が画像表示部31に表示される構成と比べて、画像表示部31に表示されるセグメントの数を低減することができる。
イグニッションスイッチ76がオン状態では、画像表示部31に、左ターンランプ74の点滅動作に伴って左ターン記号40が表示され、右ターンランプ75の点滅動作に伴って右ターン記号41が表示される。上記したように、左ターン記号40は、左側に配置された記号セグメント38によって構成され、右ターン記号41は右側に配置された記号セグメント38によって構成されている。したがって、左右ターンランプ74,75の点滅動作と、表示されるターン記号40,41の位置とが一致するので、運転者は、車両外部に搭載された左右ターンランプ74,75の点滅動作を容易に判別することができる。
本実施形態では、左ターン記号40及び右ターン記号41の両方によって、駐停車を示している。これによれば、左ターン記号40及び右ターン記号41とは異なる、駐停車を示す記号が画像表示部31に表示される構成と比べて、画像表示部31に表示される記号の種類が低減される。
本実施形態に係るコンビネーションメータ100は、車両の動作状態を音によって運転者に伝える報音部33を有する。これによれば、イグニッションスイッチ76がオン状態において、運転者は、左ターン時、右ターン時、及び駐停車時のいずれかにおいて、画像表示部31若しくはターン作動マーク53を視認しなくとも、車両の動作状態を知覚することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、6個の記号セグメント38が画像表示部31に表示される例を示した。しかしながら、記号セグメント38の数としては、上記例に限定されず、例えば、4個でも良い。
本実施形態では、第1の記号セグメント38のセグメント38a,38b,38e,38fと、第2の記号セグメント38のセグメント38b,38c,38f,38gによって、箱状の左ターン記号40が構成される例を示した。また、本実施形態では、第5の記号セグメント38のセグメント38a,38b,38e,38fと、第6の記号セグメント38のセグメント38b,38c,38f,38gによって、箱状の右ターン記号41が構成される例を示した。しかしながら、ターン記号40,41は箱状に限らず、例えば図5及び図6に示すように、1つの記号セグメント38のセグメント38a,38d,38eによって、トの字状の左ターン記号40を構成し、1つの記号セグメント38のセグメント38c,38d,38gによって、トの字を水平方向に反転した逆トの字状の右ターン記号41を構成しても良い。更に言えば、左ターン記号40を、1つの記号セグメント38のセグメント38c,38d,38gによって、逆トの字状に構成し、右ターン記号41を、1つの記号セグメント38のセグメント38a,38d,38eによって、トの字状に構成しても良い。
本実施形態では、1つの左ターン記号40を点灯若しくは点滅表示することで、左ターン状態を表示し、1つの右ターン記号41を点灯若しくは点滅表示することで、右ターン状態を表示する例を示した。しかしながら、水平方向に並んで配置された複数の記号セグメント38それぞれのセグメントによって構成される左ターン記号40を右から左に向かって順次点灯表示することを繰り返すことで、左ターン状態を示しても良い。また、水平方向に並んで配置された複数の記号セグメント38それぞれのセグメントによって構成される右ターン記号41を左から右に向かって順次点灯表示することを繰り返すことで、左ターン状態を示しても良い。
具体的には、例えば図5に示すように、第1〜第3の記号セグメント38それぞれのセグメント38a,38d,38eによって構成される左ターン記号40を、並んで配置された6つの記号セグメント38を半数に分割する中央線から左に向かって順次点灯表示することを繰り返すことで、左ターン状態を示しても良い。すなわち、先ず、第3の記号セグメント38のセグメント38a,38d,38eによって構成される左ターン記号40を所定時間点灯し、次いで、第2の記号セグメント38のセグメント38a,38d,38eによって構成される左ターン記号40を所定時間点灯し、最後に、第1の記号セグメント38のセグメント38a,38d,38eによって構成される左ターン記号40を所定時間点灯することを順次繰り返すことで、左ターン状態を示しても良い。また、例えば図6に示すように、第4〜第6の記号セグメント38それぞれのセグメント38c,38d,38gによって構成される右ターン記号41を、中央線から右に向かって順次点灯表示することを繰り返すことで、右ターン状態を示しても良い。すなわち、先ず、第4の記号セグメント38のセグメント38c,38d,38gによって構成される右ターン記号41を所定時間点灯し、次いで、第5の記号セグメント38のセグメント38c,38d,38gによって構成される右ターン記号41を所定時間点灯し、最後に、第6の記号セグメント38のセグメント38c,38d,38gによって構成される右ターン記号41を所定時間点灯することを順次繰り返すことで、右ターン状態を示しても良い。
これによれば、左ターンランプ74の点滅動作と、左ターン記号40が順次点灯表示される方向とが一致するので、運転者は、左ターンランプ74の点滅動作を容易に判別することができる。また、右ターンランプ75の点滅動作と、右ターン記号41が順次点灯表示される方向とが一致するので、運転者は、右ターンランプ75の点滅動作を容易に判別することができる。なお、第3の記号セグメント38が、特許請求の範囲に記載の、中央線から左側に配置された表示部に相当し、第4の記号セグメント38が、特許請求の範囲に記載の、中央線から右側に配置された表示部に相当する。図5は、左ターン状態において、画像表示部に示される記号の経時変化を示すチャートであり、図6は、右ターン状態において、画像表示部に示される記号の経時変化を示すチャートである。
また、本実施形態では、駐停車状態において、第1の記号セグメント38のセグメント38a,38b,38e,38fと、第2の記号セグメント38のセグメント38b,38c,38f,38gによって構成される左ターン記号40と、第5の記号セグメント38のセグメント38a,38b,38e,38fと、第6の記号セグメント38のセグメント38b,38c,38f,38gによって構成される右ターン記号41とが画像表示部31に表示される例を示した。しかしながら、ターン状態において、図5及び図6に示したターン記号40,41が画像表示部31に表示される場合、例えば図7に示すように、駐停車状態において、第1の記号セグメント38のセグメント38a,38d,38eによって構成される左ターン記号40と、第6の記号セグメント38のセグメント38c,38d,38gによって構成される右ターン記号41とを画像表示部31に表示しても良い。図7は、駐停車状態において、画像表示部に表示される記号を示す、画像表示部の正面図である。
本実施形態では、記号セグメント38が、7つのセグメント38a〜38gによって構成される例を示した。しかしながら、例えば図8に示すように、記号セグメント38を、9つのセグメントによって構成しても良い。図8では、第1の記号セグメント38が、セグメント38a〜38gの他に、セグメント38a〜38dによって囲まれた領域に配置された左下がりのセグメント38hと、セグメント38d〜38gによって囲まれた領域に配置された右下がりのセグメント38iと、によって構成されている。そして、第6の記号セグメント38が、セグメント38a〜38gの他に、セグメント38a〜38dによって囲まれた領域に配置された右下がりのセグメント38jと、セグメント38d〜38gによって囲まれた領域に配置された左下がりのセグメント38kと、によって構成されている。これによれば、例えば図9(a)に示すように、左ターン時において、第1の記号セグメント38のセグメント38d,38h,38iと、第2の記号セグメント38のセグメント38dを表示することで、左矢印状の左ターン記号40を構成することができる。また、例えば図9(b)に示すように、右ターン時において、第6の記号セグメント38のセグメント38d,38j,38kと、第5の記号セグメント38のセグメント38dを表示することで、右矢印状の右ターン記号41を構成することができる。これによれば、左右ターンランプ74,75の点滅動作と、表示されるターン記号40,41の方向とが一致するので、運転者は、左右ターンランプ74,75の点滅動作を容易に判別することができる。なお、ターン時において、上記したターン記号40,41が画像表示部31に表示される場合、駐停車時には、図9(c)に示すように、左矢印状の左ターン記号40と、右矢印状の右ターン記号41とが、画像表示部31に同時に表示される。図8は、記号セグメントの変形例を示す、画像表示部の正面図である。図9は、画像表示部の正面図であり、(a)は左ターン状態にて表示される記号の変形例、(b)は右ターン状態にて表示される記号の変形例、(c)は駐停車状態において表示される記号の変形例を示す。